JP2009183035A - レゾルバステータ、及びレゾルバ - Google Patents

レゾルバステータ、及びレゾルバ Download PDF

Info

Publication number
JP2009183035A
JP2009183035A JP2008018302A JP2008018302A JP2009183035A JP 2009183035 A JP2009183035 A JP 2009183035A JP 2008018302 A JP2008018302 A JP 2008018302A JP 2008018302 A JP2008018302 A JP 2008018302A JP 2009183035 A JP2009183035 A JP 2009183035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
coil
resolver
winding
welded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008018302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5301170B2 (ja
Inventor
Koichi Kinashi
好一 木梨
Takuya Okanishi
拓也 岡西
Tomoharu Hashimoto
智治 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ICHINOMIYA DENKI KK
Ichinomiya Denki Co Ltd
Original Assignee
ICHINOMIYA DENKI KK
Ichinomiya Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ICHINOMIYA DENKI KK, Ichinomiya Denki Co Ltd filed Critical ICHINOMIYA DENKI KK
Priority to JP2008018302A priority Critical patent/JP5301170B2/ja
Publication of JP2009183035A publication Critical patent/JP2009183035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5301170B2 publication Critical patent/JP5301170B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】巻線が溶接される端子を共通化したことが原因で巻線が断線しやすくなることを防止することができるレゾルバステータ、及びそのレゾルバステータを備えるレゾルバの提供。
【解決手段】円環状に配列された複数のティース24に対して、励磁コイル31、第1コイル32、及び第2コイル33が巻回されている。これらの励磁コイル31、第1コイル32、及び第2コイル33は、1本のピン44に絡げられている。励磁コイル31の第2端部35、第1コイル32の第2端部36、及び第2コイル33の第2端部37は、ピン44に対して延出方向47へ整列して巻き付けられている。各コイル31〜33の第2端部35〜37は、この状態でピン44にTIG溶接されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、モータが有するロータの回転角を検知するレゾルバのレゾルバステータ、及びレゾルバに関する。
従来のブラシレスモータには、磁界を形成するステータに対して回転されるロータの回転角を検知するレゾルバが設けられている(例えば特許文献1参照)。このレゾルバは、レゾルバロータ及びレゾルバステータを有している。レゾルバロータは、磁性鋼板を積層して構成されており、上記ロータに固定されている。レゾルバステータは、レゾルバロータの周囲に配置された複数のティースに励磁巻線及び2相の出力巻線が巻回されたものである。励磁巻線に励磁電圧が印加されると、励磁巻線の励磁に基づいてレゾルバロータの回転に応じた位相の異なる出力電圧が上記2相の出力巻線から出力される。ブラシレスモータは、上記出力電圧に基づいてレゾルバロータの回転角、すなわちロータの回転角が検知され、当該ロータの回転が制御される。
特許文献2に記載のレゾルバは、巻線が溶接される棒状の端子(以下、「ピン」ともいう。)の先端に膨大部を有している。膨大部は、ピンの先端がピン本体に比べて拡大した球形状に形成されている。このため、ティースに巻回された巻線の端部がピンの基端側から膨大部側へ向けて巻き付けられた場合に、巻線の絡げ位置が膨大部の直下で規制される。これにより、巻線の絡げ状態のバラツキが低減される。なお、巻線の端部が巻き付けられたピンに対して溶接処理が行われることにより、膨大部と巻線の端部とからなる溶接部が形成される。これにより、巻線とピンとが物理的且つ電気的に接続される。また、特許文献2には、先端部にスリットが形成されたピンなども開示されている。
特開2007−28826号公報 特開2004−135430号公報
ところで、レゾルバのコストを削減するために、巻線が溶接されるピンを共通化することが考えられる。例えば、1本のピンに励磁巻線、及び2相の出力巻線を巻き付けて溶接処理を行うことが考えられる。図8は、3本の巻線81〜83が絡げられたピン80の要部拡大図であり、(A)は溶接処理前の状態を示し、(B)は溶接処理後の状態を示す。図8(A)及び(B)に示されるように、巻線81〜83が巻き付けられたピン80に対して溶接処理が行われることにより、ピン80と巻線81〜83とからなる溶接部85がピン80の先端に形成される。このような溶接処理が行われる場合に、後に巻き付けられた巻線83が先に巻き付けられた巻線81,82を覆うようにピン80に巻き付けられることがある。このため、巻線81,82の外側に巻き付けられた巻線83にテンションがかかった状態で溶接処理が行われることとなり、溶接処理の際に外側の巻線83に働くテンションで巻線83が細くなった場合には断線不良を起こす場合がある。特に巻線83が細くなった場合、初期に正常な導通があってもレゾルバに対する振動や熱ストレス、巻線83の膨張又は収縮等が原因で、巻線83が断線するおそれがある(図8(B)参照)。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、巻線が溶接されるピンを共通化したことが原因で巻線が断線しやすくなることを防止することができるレゾルバステータ、及びそのレゾルバステータを備えるレゾルバを提供することを目的とする。
(1) 本発明に係るレゾルバステータは、円環状に配列され、励磁巻線、第1出力巻線、及び第2出力巻線が巻回された複数のティースと、上記各巻線が絡げられたピンと、を具備してなり、上記励磁巻線の一端部、上記第1出力巻線の一端部、及び上記第2出力巻線の一端部が1本のピンに対して当該ピンの延出方向へ整列して巻き付けられた状態で当該ピンに溶接されている。
例えばブラシレスモータには、ロータの回転角を検知するためのレゾルバが設けられている。本発明のレゾルバステータは、このようなレゾルバを構成するものである。レゾルバステータは、例えばレゾルバロータの周囲に円環状に配列された複数のティースを備えている。各ティースに対して、励磁巻線、第1出力巻線、第2出力巻線がそれぞれ巻回されている。励磁巻線には励磁電圧が印加される。この状態で上記ロータと共にレゾルバロータが回転されると、励磁電圧がSIN出力電圧及びCOS出力電圧として第1出力巻線及び第2出力巻線から出力される。これらの出力電圧に基づいて、レゾルバロータの回転角、すなわちロータの回転角が検知される。
励磁巻線の一端部、第1出力巻線の一端部、及び第2出力巻線の一端部は、1本のピンに対して当該ピンの延出方向へ整列して巻き付けられている。この状態で、励磁巻線、第1出力巻線、及び第2出力巻線のそれぞれの一端部が上記1本のピンに溶接されている。このため、1本のピンに巻き付けられた各巻線の一端部が互いに干渉して外側の巻線にテンションがかかり、それが原因で溶接処理の際に巻線の一端部が細くなることがない。したがって、巻線が溶接されるピンを共通化したことが原因で、巻線が断線しやすくなることが防止される。
(2) 上記励磁巻線の一端部、上記第1出力巻線の一端部、及び上記第2出力巻線の一端部は、上記1本のピンに平行に巻き付けられていることが好ましい。
励磁巻線の一端部、第1出力巻線の一端部、及び第2出力巻線の一端部は、それぞれ他の巻線を外側から覆わないように1本のピンに巻き付けられている。これにより、巻線同士が干渉して溶接処理の際に巻線が細くなることがより確実に防止される。
(3) 上記励磁巻線の他端部、上記第1出力巻線の他端部、及び上記第2出力巻線の他端部は、上記1本のピンとは異なる3本のピンにそれぞれ巻き付けられた状態で溶接されていることが好ましい。
励磁巻線の他端部と、第1出力巻線の他端部と、第2出力巻線の他端部とは、それぞれ別のピンに巻き付けられた状態で溶接されている。このため、各巻線の他端部が溶接処理の際に細くなることがない。
(4) 上記励磁巻線、上記第1出力巻線、及び上記第2出力巻線の各端部がピンにTIG溶接されていることが好ましい。
(5) また、本発明に係るレゾルバは、上記レゾルバステータと、上記レゾルバステータが備える複数のティースの内側又は外側に回転可能に配置されたレゾルバロータと、を具備する。
本発明によれば、励磁巻線の一端部、第1出力巻線の一端部、及び第2出力巻線の一端部が1本のピンに対して当該ピンの延出方向へ整列して巻き付けられた状態で当該ピンに溶接されている。これにより、溶接処理の際に巻線同士が干渉しないので、巻線が溶接されるピンを共通化したことが原因で巻線が断線しやすくなることが防止される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。なお、本実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更され得る。
本実施形態では、本発明の実施形態に係るレゾルバ30がブラシレスモータ10に適用された形態が説明される。ただし、レゾルバ30は、ブラシレスモータ10に限らず、例えばジェネレータ等にも適用可能である。
図1は、ブラシレスモータ10の構成を示す模式図である。
ブラシレスモータ10は、例えばEPS(電動パワーステアリング)に搭載されるものである。図1に示されるように、ブラシレスモータ10は、モータ本体11と制御部12とを備える。モータ本体11及び制御部12は、電力ケーブル14及びセンサケーブル15によって電気的に接続されている。
モータ本体11は、ステータ21及びロータ22を主要構成とするモータ部17と、ロータ22の回転角を検知するレゾルバ30(本発明のレゾルバの一例)とに大別される。モータ部17及びレゾルバ30は、筐体19内に一体に装備されている。
図2は、モータ部17の断面図である。
図2に示されるように、モータ部17は、円筒形状のステータ21の内側においてロータ22が回転可能に設けられた所謂インナーロータ型のものである。ステータ21の内側の空間に、所定の磁気ギャップを隔ててロータ22が配置されている。ロータ22は、筐体19によって回転自在に支持されている(図1参照)。
ステータ21は、分割コア18を備えている。本実施形態では、12個の分割コア18が連結されることによって1つの円筒形状のステータコアが構成されている。各分割コア18にはモータコイル20が巻回されている。モータコイル20は、1本の銅線が連続して複数の分割コア18に巻回されることにより形成される。この銅線の巻線には、例えばフライヤ式又はノズル式の巻線機が用いられる。1本の銅線が巻回されて1群とされた分割コア群が、U相、V相、W相の各相毎に形成されている。そして、3つの分割コア群が所定の配置で円環状に連結されて適宜結線されている。これにより、12スロットのステータ21が構成されている。ステータ21は、電力ケーブル14を通じて制御部12から供給されるU相、V相、W相の電流によって磁界を形成する。ロータ22は、この磁界により回転される。
ロータ22は、シャフト23及びロータヨーク27を備えている。シャフト23は、ブラシレスモータ10の軸を構成するものである。ロータヨーク27は、円盤状に打ち抜かれた鋼板を積層してカシメ等により一体化したものであり、中心に貫通孔が形成されている。この貫通孔にシャフト23が挿通されることにより、ロータヨーク27は、シャフト23と同心となるようにシャフト23に固定されている。ロータヨーク27の外周には、8極のマグネット16が固定されている。マグネット16は、磁石粒子が円筒状に焼結された永久磁石であり、周方向にN極とS極とが交互となって8極の磁極が形成されている。
なお、モータ部17の構成は、本実施形態で説明されるものに限定されるものではない。すなわち、ブラシレスモータ10の極数やスロット数、ステータコアを分割コアで構成するか否か等は任意である。
レゾルバ30(図1参照)は、モータ部17のロータ22の回転角を検知するためのものである。後に詳述されるが、制御部12によってレゾルバ30の励磁コイル31(本発明の励磁巻線の一例)に励磁電圧が印加される(図4参照)。この状態でロータ22が回転されると、励磁電圧がSIN出力電圧及びCOS出力電圧として第1コイル32(本発明の第1出力巻線の一例)及び第2コイル33(本発明の第2出力巻線の一例)から出力される。この出力電圧はセンサケーブル15(図1参照)を介して制御部12へ伝送される。
制御部12(図1参照)は、モータ部17のロータ22の回転を制御する、いわゆるモータドライバである。制御部12は、電力ケーブル14及びセンサケーブル15によってモータ本体11と電気的に接続されている。具体的には、制御部12は、電力ケーブル14によってモータ部17と電気的に接続され、センサケーブル15によってレゾルバ30と電気的に接続されている。制御部12は、センサケーブル15を介してレゾルバ30から出力されるSIN出力電圧及びCOS出力電圧に基づいてレゾルバロータ29(本発明のレゾルバロータの一例、図3参照)の回転角、すなわちロータ22の回転角を求める。そして、制御部12は、ロータ22の回転角に応じた電流を3相のモータコイル20に付与する。
以下、レゾルバ30の構成が説明される。図3は、レゾルバ30の構成を示す模式図である。
図3に示されるように、レゾルバ30は、レゾルバロータ29、及びレゾルバステータ28(本発明のレゾルバステータの一例)を備えている。本実施形態におけるレゾルバ30は、レゾルバロータ29が巻線を有していない、いわゆるバリアブル・リラクタンス型のレゾルバである。
レゾルバステータ28の各ティース24(本発明のティースの一例)の内側にレゾルバロータ29が配置されている。レゾルバロータ29は、平面視で略楕円形状(図3参照)の鋼板を複数枚積層してカシメ等により固定したものである。レゾルバロータ29の外周は、レゾルバロータ29とレゾルバステータ28とのキャップパーミアンスが、レゾルバロータ29の回転方向の角度θに対して正弦波状に変化する形状に形成されている。レゾルバロータ29は、モータ部17のシャフト23(図2参照)に同軸に固定されている。すなわち、レゾルバロータ29は、シャフト23と一体に回転可能に構成されている。なお、レゾルバロータ29には巻線が設けられていない。また、本実施形態では、レゾルバロータ29は、外形の2箇所に突極が形成されているが、突極の数は2つに限定されるものではない。例えば、レゾルバロータ29の外形の3箇所に突極が形成されていてもよい。
レゾルバステータ28は、大別して、ステータ本体25と、センサコイル26と、ピン41〜44(本発明のピンの一例)と、を備えている。
ステータ本体25は、略円筒形状に構成されており、図3に示されるように、その内周面から径方向の内側へ8個のティース24が突出されている。これにより、8個のティース24が円環状に配列されている。レゾルバロータ29は、これら8個のティース24の内側に配置されている。ステータ本体25は、例えば所定厚みの鋼板を図3に示される平面視形状にプレス加工し、該鋼板を複数枚積層してカシメ等により一体に固定されたものである。なお、ティース24の数は8個に限定されるものではない。ステータ本体25は、例えば10個のティース24を有していてもよい。ティース24の数は、例えばレゾルバロータ29の突極の数に応じて適宜変更される。
図4は、コイル31〜33の結線図である。図5は、台46の模式図であり、ピン41〜44に絡げられたコイル31〜33が溶接される前の状態を示す。図6は、台46の模式図であり、ピン41〜44に絡げられたコイル31〜33が溶接された後の状態を示す。図7は、ピン44の側面図であり、(A)は溶接処理前の状態を示し、(B)は溶接処理後の状態を示す。
ステータ本体25の各ティース24(図3参照)には、励磁コイル31、第1コイル32、及び第2コイル33が所定の巻線方向で巻回されている。これにより、ステータ本体25にセンサコイル26が構成されている。第1コイル32及び第2コイル33は、位相が90°異なるようにして、各ティース24に巻回されている。励磁コイル31、第1コイル32、及び第2コイル33の巻線には、例えばフライヤ式又はノズル式の巻線機が用いられる。なお、図3では、励磁コイル31、第1コイル32、及び第2コイル33が全てセンサコイル26として示されている。
図3に示されるように、ステータ本体24に台46が固定されている。図には示されていないが、台46は筐体19と一体に構成されている。この台46には、ピン41〜44が所定間隔で立設されている。ピン41〜44は、センサケーブル15とセンサコイル26とを電気的に接続するための端子である。ピン41〜44は、例えばリン青銅が細長い四角柱形状に形成されたものである。後述するが、各コイル31〜33は、ピン41〜44に絡げられた状態で溶接されている。図3及び図4に示されるように、センサケーブル15は、4本のリード線51〜54からなる多芯ケーブルである。各リード線51〜54は、銅線がビニル樹脂などにより絶縁被覆されたものである。リード線51はピン41に溶接されている。リード線52はピン42に溶接されている。リード線53はピン43に溶接されている。リード線54はピン44に溶接されている。
各ピン41〜44には、励磁コイル31、第1コイル32、及び第2コイル33が以下のように絡げられている。励磁コイル31の第1端部38(他端部)は、図5に示されるように、ピン41に螺旋状に巻き付けられている。この状態で、励磁コイル31の第1端部38がピン41にTIG(Tungsten Insert Gas)溶接される。TIG溶接とは、タングステン電極と被溶接物(ここでは、第1端部38とピン41)との間にアークを発生させて、その熱により溶接を行う溶接法である。励磁コイル31の第1端部38がピン41にTIG溶接されることにより、ピン41と第1端部38との両方が溶融して溶接部61(図6参照)が形成される。これにより、励磁コイル31の第1端部38がピン41に電気的に接続される。このピン41にはリード線51が溶接されている。したがって、励磁コイル31の第1端部38は、ピン41及びリード線51を介して制御部12と電気的に接続されている(図4参照)。
第1コイル32の第1端部39(他端部)は、図5に示されるように、ピン42に螺旋状に巻き付けられている。この状態で第1コイル32の第1端部39がピン42にTIG溶接される。第1コイル32の第1端部39がピン42にTIG溶接されることにより、ピン42と第1端部39との両方が溶融して溶接部62(図6参照)が形成される。これにより、第1コイル32の第1端部39がピン42に電気的に接続される。このピン42にはリード線52が溶接されている。したがって、第1コイル32の第1端部39は、ピン42及びリード線52を介して制御部12と電気的に接続されている(図4参照)。
第2コイル33の第1端部40(他端部)は、図5に示されるように、ピン43に螺旋状に巻き付けられている。この状態で第2コイル33の第1端部40がピン43にTIG溶接される。第2コイル33の第1端部40がピン43にTIG溶接されることにより、ピン43と第1端部40との両方が溶融して溶接部63(図6参照)が形成される。これにより、第2コイル33の第1端部40がピン43に電気的に接続される。このピン43にはリード線53が溶接されている。したがって、第2コイル33の第1端部40は、ピン43及びリード線53を介して制御部12と電気的に接続されている(図4参照)。
このように、励磁コイル31の第1端部38、第1コイル32の第1端部39、及び第2コイル33の第1端部40は、ピン41〜43(本発明の3本のピンの一例)にそれぞれ巻き付けられた状態でTIG溶接されている。
一方、励磁コイル31の第2端部35(一端部)、第1コイル32の第2端部36(一端部)、及び第2コイル33の第2端部37(一端部)は、ピン41〜43とは異なるピン44(本発明の1本のピンの一例)に絡げられている。図7(A)に示されるように、励磁コイル31の第2端部35、第1コイル32の第2端部36、及び第2コイル33の第2端部37は、1本のピン44に対して互いに平行となるように巻き付けられている。これにより、各コイル31〜33のそれぞれの第2端部35〜37は、ピン44の延出方向47へ整列されている。この状態で、励磁コイル31の第2端部35、第1コイル32の第2端部36、及び第2コイル33の第2端部37がピン44にTIG溶接される。励磁コイル31の第2端部35、第1コイル32の第2端部36、及び第2コイル33の第2端部37がピン44にTIG溶接されることにより、図7(B)に示されるように、ピン44と第2端部35〜37との両方が溶融して溶接部64が形成される。このピン44にはリード線54が溶接されている(図3参照)。したがって、励磁コイル31の第2端部35、第1コイル32の第2端部36、及び第2コイル33の第2端部37は、ピン44及びリード線54を介して制御部12と電気的に接続される(図4参照)。すなわち、リード線54がコイル31〜33の共通線として利用される。
このように、ピン44には、励磁コイル31の第2端部35、第1コイル32の第2端部36、及び第2コイル33の第2端部37が、延出方向47(図5参照)へ整列して巻き付けられた状態でTIG溶接されている。
図4に示されるように、リード線51及びリード線54を介してピン41,44間、すなわち励磁コイル31に所定の励磁電圧が印加される。これにより、第1出力コイル32と制御部12との間で、リード線52,54を通じてSIN出力電圧が伝送される。また、これに伴い、第2出力コイル33と制御部12との間で、リード線53,54を通じてCOS出力電圧が伝送される。制御部12は、このようにしてレゾルバ30から伝送される出力電圧に基づいてレゾルバロータ29、すなわちロータ22(図2参照)の回転角を検知する。そして、制御部12は、その検知結果に基づいて決定した電流を電力ケーブル14を介してモータコイル20に付与する。モータコイル20に付与される電流は、レゾルバ30から制御部12に出力される出力電圧に応じて適宜変更される。このように、ブラシレスモータ10では、レゾルバ30による検知結果に基づいて、ロータ22の回転が制御される。
以上説明したように、励磁コイル31の第2端部35、第1コイル32の第2端部36、及び第2コイル33の第2端部37がピン44に対して延出方向47へ整列して巻き付けられた状態でピン44に溶接されている。このため、第2端部35〜37が互いに干渉して外側のコイルにテンションがかかり、それが原因でTIG溶接の際に第2端部35〜37のいずれかが細くなることがない。したがって、コイル31〜33が溶接されるピンを共通化したことが原因で、コイル31〜33のいずれかが断線しやすくなることが防止される。
また、本実施形態では、第2端部35〜37の平行巻線により、第2端部35〜37が他のコイルを外側から覆わないようにピン44に巻き付けられた状態でTIG溶接されている。これにより、TIG溶接の際にコイル31〜33のいずれかが細くなることがより確実に防止されている。
また、本実施形態では、励磁コイル31の第1端部38、第1コイル32の第1端部39、及び第2コイル33の第1端部40とがそれぞれ別のピンに絡げられてTIG溶接されている。すなわち、第1端部38がピン41に絡げられてTIG溶接され、第1端部39がピン42に絡げられてTIG溶接され、第1端部40がピン43に絡げられてTIG溶接されている。このため、各コイル31〜33の第1端部38〜40がTIG溶接の際に細くなることがない。
なお、本実施形態では、モータ部17がインナーロータ型のものであるため、レゾルバロータ29がレゾルバステータ28の内側に配置されている。ただし、モータ部17がアウターロータ型のものである場合、本発明のレゾルバロータは、レゾルバステータの外側に配置される。
また、本実施形態では、励磁コイル31の第2端部35、第1コイル32の第2端部36、及び第2コイル33の第2端部37がピン44に平行に巻き付けられている。ただし、ピン44に絡げられたコイルを覆うように外側から他のコイルが巻き付けられなければ、各第2端部35〜37は、必ずしも互いに平行になっていなくてもよい。
また、ピン41〜44に対するコイル31〜33の溶接方法として、TIG溶接以外の例えば半田付けやレーザービーム溶接によっても、本実施形態と同等の作用効果が期待できる。ただし、TIG溶接では、非接触でアークを飛ばすためにタングステン電極と被溶接物との位置が多少ずれても溶接が可能であるためにピン41〜44とコイル31〜33との接合不良が生じにくく、他の溶接法に比べてコイル31〜33の断線をより確実に防止することができる。
図1は、ブラシレスモータ10の構成を示す模式図である。 図2は、モータ部17の断面図である。 図3は、レゾルバ30の構成を示す模式図である。 図4は、コイル31〜33の結線図である。 図5は、台46の模式図であり、ピン41〜44に絡げられたコイル31〜33が溶接される前の状態を示す。 図6は、台46の模式図であり、ピン41〜44に絡げられたコイル31〜33が溶接された後の状態を示す。 図7は、ピン44の側面図であり、(A)は溶接処理前の状態を示し、(B)は溶接処理後の状態を示す。 図8は、3本の巻線81〜83が絡げられたピン80の要部拡大図であり、(A)は溶接処理前の状態を示し、(B)は溶接処理後の状態を示す。
符号の説明
24・・・ティース
28・・・レゾルバステータ
29・・・レゾルバロータ
30・・・レゾルバ
31・・・励磁コイル(励磁巻線)
32・・・第1コイル(第1出力巻線)
33・・・第2コイル(第2出力巻線)
35・・・第2端部(一端部)
36・・・第2端部(一端部)
37・・・第2端部(一端部)
38・・・第1端部(他端部)
39・・・第1端部(他端部)
40・・・第1端部(他端部)
41,42,43・・・ピン(本発明の3本のピンの一例)
44・・・ピン(本発明の1本のピンの一例)
47・・・延出方向

Claims (5)

  1. 円環状に配列され、励磁巻線、第1出力巻線、及び第2出力巻線が巻回された複数のティースと、上記各巻線が絡げられたピンと、を具備してなり、
    上記励磁巻線の一端部、上記第1出力巻線の一端部、及び上記第2出力巻線の一端部が1本のピンに対して当該ピンの延出方向へ整列して巻き付けられた状態で当該ピンに溶接されたレゾルバステータ。
  2. 上記励磁巻線の一端部、上記第1出力巻線の一端部、及び上記第2出力巻線の一端部は、上記1本のピンに平行に巻き付けられている請求項1に記載のレゾルバステータ。
  3. 上記励磁巻線の他端部、上記第1出力巻線の他端部、及び上記第2出力巻線の他端部は、上記1本のピンとは異なる3本のピンにそれぞれ巻き付けられた状態で溶接されている請求項1又は2に記載のレゾルバステータ。
  4. 上記励磁巻線、上記第1出力巻線、及び上記第2出力巻線の各端部がピンにTIG溶接されている請求項1から3のいずれかに記載のレゾルバステータ。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のレゾルバステータと、
    上記レゾルバステータが備える複数のティースの内側又は外側に回転可能に配置されたレゾルバロータと、を具備するレゾルバ。
JP2008018302A 2008-01-29 2008-01-29 レゾルバステータ、及びレゾルバ Active JP5301170B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008018302A JP5301170B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 レゾルバステータ、及びレゾルバ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008018302A JP5301170B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 レゾルバステータ、及びレゾルバ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009183035A true JP2009183035A (ja) 2009-08-13
JP5301170B2 JP5301170B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=41036561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008018302A Active JP5301170B2 (ja) 2008-01-29 2008-01-29 レゾルバステータ、及びレゾルバ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5301170B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014077471A1 (ko) * 2012-11-19 2014-05-22 대성전기공업 주식회사 레졸버용 스테이터 및 이를 포함하는 레졸버

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0727280U (ja) * 1993-10-19 1995-05-19 国産電機株式会社 電動機用固定子
JPH09140079A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Fuji Elelctrochem Co Ltd 小型モータ用コイルおよびその巻線方法
JPH11150922A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Tamagawa Seiki Co Ltd ステータ巻線方法及びステータ巻線構造
JP2003219590A (ja) * 2002-01-16 2003-07-31 Tamagawa Seiki Co Ltd ステータ構造
JP2006223059A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Tamagawa Seiki Co Ltd レゾルバの端子接続構造
JP2007028826A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Asmo Co Ltd 接続部の接続状態検査方法、その装置及びレゾルバステータ
JP2007143359A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Tamagawa Seiki Co Ltd レゾルバステータ構造

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0727280U (ja) * 1993-10-19 1995-05-19 国産電機株式会社 電動機用固定子
JPH09140079A (ja) * 1995-11-14 1997-05-27 Fuji Elelctrochem Co Ltd 小型モータ用コイルおよびその巻線方法
JPH11150922A (ja) * 1997-11-14 1999-06-02 Tamagawa Seiki Co Ltd ステータ巻線方法及びステータ巻線構造
JP2003219590A (ja) * 2002-01-16 2003-07-31 Tamagawa Seiki Co Ltd ステータ構造
JP2006223059A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Tamagawa Seiki Co Ltd レゾルバの端子接続構造
JP2007028826A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Asmo Co Ltd 接続部の接続状態検査方法、その装置及びレゾルバステータ
JP2007143359A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Tamagawa Seiki Co Ltd レゾルバステータ構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014077471A1 (ko) * 2012-11-19 2014-05-22 대성전기공업 주식회사 레졸버용 스테이터 및 이를 포함하는 레졸버
US10514275B2 (en) 2012-11-19 2019-12-24 Ls Automotive Technologies Co., Ltd Stator used in resolvers, and resolver including same

Also Published As

Publication number Publication date
JP5301170B2 (ja) 2013-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5217117B2 (ja) ブラシレスモータ
JP4941007B2 (ja) モータ
US9270146B2 (en) Brushless motor
JP4662141B2 (ja) 固定子を含む回転電機
JP6706583B2 (ja) ブラシレスモータ
WO2020054233A1 (ja) 回転電機の固定子および該固定子を具備する回転電機
JP2015133772A (ja) バスバーモジュールおよび回転電機
JP5552631B2 (ja) コンデンサ形単相誘導電動機
JP7026529B2 (ja) ステータ構造およびレゾルバ
JP2007259523A (ja) 回転電機用ステータおよびインシュレータ
JP2010074889A (ja) ステータ及びステータの製造方法
JP4575331B2 (ja) レゾルバ
JP7107663B2 (ja) 回転電機のステータ
WO2018181927A1 (ja) モータ
JP6103558B1 (ja) 回転電機
JP6946209B2 (ja) レゾルバのステータ構造およびレゾルバ
JP5301170B2 (ja) レゾルバステータ、及びレゾルバ
JP2009106008A (ja) 回転電機の固定子
JP6853149B2 (ja) ステータ構造およびレゾルバ
JP2006333666A (ja) 回転電機
WO2019044953A1 (ja) ステータ構造およびレゾルバ
JP2019068516A (ja) バスバーユニットおよびモータ
JP2008022626A (ja) 回転機
JP6080964B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2008022613A (ja) ブラシレスモータの製造方法及びブラシレスモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5301170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250