JP2008022613A - ブラシレスモータの製造方法及びブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータの製造方法及びブラシレスモータ Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を低減することができるとともに、製造を簡略化することができるブラシレスモータの製造方法を提供する。
【解決手段】ブラシレスモータの製造方法は、導線20によって巻線19を構成する過程でその一部である端巻線(導線接続部19b)を回路装置14の接続端子32と対応した位置に配置する「導線配設工程」と、その後、ステータコア17に対して回路装置14の位置決めを行うことで、接続端子32を導線20(導線接続部19b)に接触させる「接触工程」と、その後、接続端子32と導線20(導線接続部19b)とをレーザ溶接(レーザビームLB)によって電気的に接続する「接続工程」とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ブラシレスモータの製造方法及びブラシレスモータに関するものである。
従来、ブラシレスモータにおいては、ステータコア(ティース部)に巻回された巻線と複数の巻線を繋ぐ渡り線とを構成する導線の一部が、巻線に駆動電流を供給するための回路装置に電気的に接続される。そして、このようなブラシレスモータ及びその製造方法としては、まずステータコア側にターミナルを組み付け、その後、巻線及び渡り線を配設するとともに導線の一部をターミナルに巻き付け(からげ)、その後、導線とターミナルとを電気的に接続(例えば、ターミナルに導線を圧着してヒュージング)するものがある(例えば、特許文献1参照)。このブラシレスモータ及びその製造方法では、その後、回路装置をステータコアに対して組み付けるとともに回路装置が有する接続部をターミナルに電気的に接続することで、導線の一部と回路装置とを電気的に接続することになる。
特開平11−356024号公報
しかしながら、上記したようなブラシレスモータ及びその製造方法では、導線によって巻線又は渡り線を構成する過程とかけ離れた動作である導線をターミナルに巻き付ける(からげる)といった動作が必要であることなどから、その工程が製造を複雑化してしまうという問題がある。又、ターミナルが部品点数を多くしてしまうという問題があるともに、ターミナルをステータコア側に組み付ける工程や導線とターミナルとを電気的に接続する工程(例えば、ターミナルに導線を圧着してヒュージング)が必要で、それら工程が製造を複雑化してしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、部品点数を低減することができるとともに、製造を簡略化することができるブラシレスモータの製造方法及びブラシレスモータを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、前記ステータコアに装着されたインシュレータと、前記インシュレータが装着された前記ステータコアの前記ティース部に巻回された巻線と複数の前記巻線を繋ぐ渡り線とを連続して構成する導線と、前記導線の一部に対して電気的に接続される接続部を有し該接続部を介して前記巻線に駆動電流を供給するための回路装置とを備えたブラシレスモータの製造方法であって、前記導線によって前記巻線又は前記渡り線を構成する過程でその一部を前記接続部と対応した位置に配置する導線配設工程と、前記導線配設工程の後、前記接続部と前記導線とを溶接によって電気的に接続する接続工程とを備えた。
同発明によれば、導線配設工程では、導線によって巻線又は渡り線を構成する過程でその一部が接続部と対応した位置に配置される。即ち、導線配設工程では、導線によって巻線又は渡り線を構成する過程とかけ離れた動作である導線をターミナルに巻き付ける(からげる)といった動作を行わず、単に巻線又は渡り線を構成する一連の過程でその一部が接続部と対応した位置に配置される。よって、製造工程の簡略化を図ることができる。又、接続工程では、接続部と導線とを溶接によって直接電気的に接続するため、ステータコア側に導線及び接続部が接続されるターミナルを設ける必要がない。よって、ターミナルを有するものに比べて、部品点数を低減することができる。又、ターミナルを有するものに比べて、ターミナルをステータコア側に組み付ける工程が不要になるとともに、導線とターミナルとを電気的に接続する工程(例えば、ターミナルに導線を圧着してヒュージング)が不要になる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のブラシレスモータの製造方法において、前記接続工程は、前記接続部と前記導線とを非接触溶接によって電気的に接続する。
同発明によれば、接続工程では、接続部と導線とが非接触溶接によって電気的に接続されるため、上記したように導線を接続部と対応した位置に配置するだけ(例えば重なるように当接させるだけ)の導線配設工程で十分となる。言い換えると、非接触溶接ではなく治具を接触させて溶接を行う場合では、治具(例えば一対の電極等)を当接させるスペースを確保するといった必要があるが、非接触溶接の場合では前記スペースが不要となるため、簡単な導線配設工程としながら、接続部と導線とを容易に電気的に接続することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のブラシレスモータの製造方法において、前記導線配設工程の後であって前記接続工程の前に、前記ステータコアに対して前記回路装置の位置決めを行うことで、前記接続部を前記導線に接触させる接触工程を備えた。
同発明によれば、導線配設工程の後であって接続工程の前の接触工程では、ステータコアに対して回路装置の位置決めを行うことで、接続部が導線に接触(当接)される。このようにすると、導線配設工程ではステータコアに対して回路装置が位置決めされていないことになる。よって、導線配設工程の際に回路装置が邪魔になることを回避することができ、ひいては巻線の高占積率化や製造工程(導線配設工程)の簡略化を図ることができる。又、ステータコアに対して回路装置の位置決めを行うという元々必須の工程で同時に接続部が導線に接触されるため、接触工程が工程数を増加させることはない。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のブラシレスモータの製造方法において、前記接触工程では、前記ステータコアに対して前記回路装置の位置決めを行うことで、前記接続部と前記インシュレータに形成された載置部とで前記導線の一部を挟む。
同発明によれば、接触工程では、ステータコアに対して回路装置の位置決めを行うことで、接続部とインシュレータに形成された載置部とで導線の一部が挟まれる。よって、接続工程の際に導線の位置がずれてしまうことが防止される。その結果、接続部と導線とを容易且つ良好に電気的に接続することができる。
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブラシレスモータの製造方法において、前記インシュレータは、前記ティース部の基端部と対応した位置に分離部を有するものであって、前記導線配設工程では、前記導線を巻回して前記巻線を構成する際に、一部の巻線を前記分離部より径方向内側に配置することで、前記分離部より径方向外側に配置されるその他の巻線に対して分離するとともに前記接続部と対応した位置に配置し、前記接続工程では、前記接続部と前記一部の巻線とを電気的に接続する。
同発明によれば、インシュレータは、ティース部の基端部と対応した位置に分離部を有するものであって、導線配設工程では、導線を巻回して巻線を構成する際に、一部の巻線が分離部より径方向内側に配置されることで、分離部より径方向外側に配置されるその他の巻線に対して分離されるとともに接続部と対応した位置に配置される。そして、接続工程では、接続部と一部の巻線とが電気的に接続される。このようにすると、接続部と一部の巻線との接続作業(接続工程)の際にその他の巻線が邪魔になることが防止される。又、前記一部の巻線は巻回されることで動き難く安定した状態となるので、その安定した状態で接続作業(接続工程)を行うことができる。これらのことから、巻線(その他の巻線)の損傷(短絡)を防止しながら、接続作業(接続工程)を容易に行うことができる。特に、請求項3又は4に記載の方法にこの方法が適用されることで、導線(一部の巻線)が安定した状態で接触工程を行うことができるといった作用効果も得られるようになる。
請求項6に記載の発明では、放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、前記ステータコアに装着されたインシュレータと、前記インシュレータが装着された前記ステータコアの前記ティース部に巻回された巻線と複数の前記巻線を繋ぐ渡り線とを連続して構成する導線と、前記導線の一部に対して電気的に接続される接続部を有し該接続部を介して前記巻線に駆動電流を供給するための回路装置とを備えたブラシレスモータであって、前記インシュレータには、前記接続部とともに前記導線の一部を挟むための載置部が形成された。
同構成によれば、インシュレータには、接続部とともに導線の一部を挟むための載置部が形成されるため、例えば、請求項3に記載の製造方法を採用して、請求項3に記載の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のブラシレスモータにおいて、前記インシュレータにおける前記ティース部の基端部と対応した位置であって前記載置部の径方向外側には、一部の前記巻線を他の巻線に対して径方向内側に分離するための分離部が形成された。
同構成によれば、インシュレータにおけるティース部の基端部と対応した位置であって前記載置部の径方向外側には、一部の巻線を他の巻線に対して径方向内側に分離するための分離部が形成されるため、例えば、請求項4に記載の製造方法を採用して、請求項4に記載の発明の効果と同様の効果を得ることができる。
本発明によれば、部品点数を低減することができるとともに、製造を簡略化することができるブラシレスモータの製造方法及びブラシレスモータを提供することができる。
以下、本発明をエンジン冷却用の電動ファン装置に具体化した一実施の形態を図1〜図3に従って説明する。図1に示すように、電動ファン装置1は、ブラシレスモータ11とファン12とを備えている。ブラシレスモータ11は、ステータ13、回路装置14、及びロータ15を備えている。
ステータ13は、筒部17a及び筒部17aから放射状に延びる複数のティース部17b(図2参照)を有するステータコア17と、ステータコア17に装着されたインシュレータ18と、各ティース部17bにインシュレータ18を介して巻回された巻線19と複数の巻線19を繋ぐ渡り線(図示略)とを連続して構成する導線20とを備えている。
詳しくは、ステータ13は、図1に示すように、略円盤板形状の板部21aに略円筒状の円筒部21bが立設されたセンターピース21に固定されるものであって、ステータコア17の筒部17aが前記円筒部21bに外嵌されている。本実施の形態のステータコア17におけるティース部17bは、12個形成されている。
インシュレータ18は、樹脂製であって、図2に示すように、前記ステータコア17の筒部17aの軸方向端面(その約半分)を覆う環状被覆部18aと、前記ステータコア17のティース部17bを覆うティース被覆部18bとを備える。又、本実施の形態のインシュレータ18には、前記環状被覆部18aにおいて周方向に並ぶ3つのティース部17bの基端部にそれぞれ対応した位置に、載置部18cと、載置部18cの径方向外側に形成された分離部18dと、載置部18cの径方向内側に形成された係止部18eとがそれぞれ形成されている。本実施の形態の載置部18cは、図1に示すように、軸方向に突出して形成され、前記分離部18d及び前記係止部18eは、載置部18cより更に軸方向に突出するように形成されている。尚、載置部18cの径方向の幅、言い換えると分離部18dと係止部18eとの間隔は、導線20の直径と略同じに設定されている。又、前記分離部18d及び前記係止部18eは、前記載置部18cより導線20の約半径分だけ軸方向に突出するように設定されている。又、インシュレータ18は、ステータコア17の軸方向両端側からそれぞれ装着可能に軸方向に一対設けられるものであって、載置部18c、分離部18d及び係止部18eは、センターピース21の板部21a側に形成されるものであるが、板部21aは載置部18c、分離部18d及び係止部18eと対向しないようにその部分が切り欠かれている。
そして、インシュレータ18が装着されたステータコア17の(ティース被覆部18bに覆われた)各ティース部17bには、巻線19が集中巻にて巻回され、それら巻線19の内の所定の巻線19同士は前記センターピース21の板部21aの反対側(図1中、右側)で渡り線(図示略)によって繋がれている。尚、巻線19は、ティース部17bに巻回されることで該ティース部17bにおけるステータコア17の径方向に全体的に配設されるものであって、ティース部17bに対して緊縛力を有するように配設されるものである。
ここで、前記載置部18c、分離部18d及び係止部18eと対応した位置の各巻線19は、それぞれにおいて最終の巻線(最後のひと巻き)である一部の巻線としての端巻線19a(図2参照)を除いて前記分離部18dの径方向外側でティース部17bに巻回されて該分離部18dにて径方向内側への移動が規制される。又、前記端巻線19aの一部である導線接続部19bは、前記載置部18c上、言い換えると、前記分離部18dと前記係止部18eとの間に配置される。
回路装置14は、巻線19に供給する駆動電流を生成するためのスイッチング素子を含む回路(図示略)と、その回路を収容する樹脂ケース31と、樹脂ケース31内から外部に延びて前記導線20の一部(導線接続部19b)に対して電気的に接続される接続部としての複数(図1中、1つのみ図示)の接続端子32とを備える。接続端子32は、3つの前記導線20の一部(導線接続部19b)にそれぞれ対応して3つ設けられ、導線接続部19bと直接接触される接触部32aは、図1に示すように、導線20(導線接続部19b)より大きい径の弧状に形成されている。
そして、回路装置14は、その樹脂ケース31が前記センターピース21(ステータ13)に対して固定されるとともに、接続端子32が前記載置部18cとで前記導線20の一部(導線接続部19b)を(軸方向に)挟むように配置されて該導線20の一部(導線接続部19b)に電気的に接続されている。尚、図1では、導線20の一部(導線接続部19b)や接続端子32を模式的に図示しているが、これらは後述するように、レーザビームLB(図3参照)を照射するレーザ溶接によって電気的に接続されるとともに固定されている。又、本実施の形態の回路装置14(樹脂ケース31)には、ヒートシンク33が固定されている。又、本実施の形態のブラシレスモータ11(回路装置14及びセンターピース21)には、前記導線20の一部(導線接続部19b)及び接続端子32等を覆う樹脂製の樹脂カバー34が固定されている。
ロータ15は、有底筒形状のヨーク41と、ヨーク41の内周面に固定された複数のマグネット42と、ヨーク41の中央に固定された回転軸43とを備えている。ロータ15は、マグネット42が前記ステータコア17(ティース部17b)の外周と対向するように配置されるとともに、回転軸43がセンターピース21の円筒部21bに保持された軸受44によって(ステータ13に対して)回転可能に支持されている。又、本実施の形態のヨーク41の外周面には、前記ファン12が固定されている。
次に、上記のように構成されたブラシレスモータ11(電動ファン装置)の製造方法について詳述する。ブラシレスモータ11の製造方法は、「導線配設工程」、「接触工程」、及び「接続工程」を含む。
「導線配設工程」では、前記導線20によって前記巻線19を構成する過程で(即ち巻回作業中に)その一部を前記接続端子32と対応した位置(本実施の形態では載置部18c上)に配置する。詳しくは、本実施の形態では、導線20によって載置部18cと対応した位置の各巻線19を構成する際に、それぞれにおいて最終の巻線(最後のひと巻き)である一部の巻線としての端巻線19a(図2参照)を分離部18dより径方向内側に(載置部18c上に)配置し、端巻線19aを除くその他の巻線を分離部18dより径方向外側に配置する。又、この際、本実施の形態では、勿論、端巻線19a(図2参照)を係止部18eより径方向外側に(載置部18c上に)配置する。又、この際、本実施の形態では、前記渡り線(図示略)をセンターピース21の板部21aの反対側(図1中、右側であって、回路装置14が配置されない側)に配置する。
次に、「接触工程」では、前記ステータコア17(センターピース21)に対して前記回路装置14の(軸方向の)位置決めを行う(固定する)ことで、前記接続端子32を前記導線20における端巻線19aの(載置部18c上の)導線接続部19bに(軸方向に)接触させる。又、本実施の形態では、このとき、接続端子32と前記載置部18cとで導線20(導線接続部19b)を軸方向に挟む。
次に、「接続工程」では、前記接続端子32と前記導線20(導線接続部19b)とを溶接によって電気的に接続する。詳しくは、本実施の形態では、図3に示すように、その接続部分にレーザビームLBを照射する非接触溶接の1つであるレーザ溶接によって電気的に接続する。又、本実施の形態では、接続端子32の先端の一部を溶かして導線20(導線接続部19b)と電気的に接続する。尚、本実施の形態では、この「接続工程」で導線20(導線接続部19b)の皮膜をも同時に溶かすが、前記「接触工程」の前、即ち接続端子32が接触される前にレーザビームを照射して導線20(導線接続部19b)の皮膜を溶かすようにしてもよい。又、この「接続工程」は、図3に示すように、樹脂カバー34(図1参照)がブラシレスモータ11(回路装置14及びセンターピース21)に固定される前の状態で行われる。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)「導線配設工程」では、導線20によって巻線19を構成する過程で(即ち巻回作業中に)その一部が接続端子32と対応した位置に配置される。即ち、「導線配設工程」では、導線20によって巻線19や渡り線を構成する過程とかけ離れた動作である「導線をターミナル等に巻き付ける(からげる)」といった動作を行わず、単に巻線19を構成する一連の過程でその一部(端巻線19aの導線接続部19b)が接続端子32と対応した位置に配置される。よって、「導線をターミナル等に巻き付ける」従来の技術に比べて製造工程の簡略化を図ることができ、ひいては製造時間の短縮化等を図ることができる。又、「接続工程」では、回路装置14の接続端子32と導線20(導線接続部19b)とを溶接によって直接電気的に接続するため、ステータコア17側に導線20及び接続端子32が接続されるターミナルを設ける必要がない。よって、ターミナルを有するものに比べて、部品点数を低減することができる。又、ターミナルを有するものに比べて、ターミナルをステータコア17側に組み付ける工程が不要になるとともに、導線20とターミナルとを電気的に接続する工程(例えば、ターミナルに導線20を圧着してヒュージング)が不要になる。
(2)「接続工程」では、接続端子32と導線20(導線接続部19b)とが非接触溶接(レーザ溶接)によって電気的に接続されるため、上記したように導線20(導線接続部19b)を接続端子32と対応した位置に配置するだけ(例えば重なるように当接させるだけ)の「導線配設工程」で十分となる。言い換えると、非接触溶接ではなく治具を接触させて溶接を行う場合では、治具(例えば一対の電極等)を当接させるスペースを確保するといった必要があるが、非接触溶接の場合では前記スペースが不要となるため、前述した簡単な「導線配設工程」としながら、接続端子32と導線20(導線接続部19b)とを容易に電気的に接続することができる。
(3)「導線配設工程」の後であって「接続工程」の前の「接触工程」では、ステータコア17に対して回路装置14の位置決めを行う(固定する)ことで、接続端子32が導線20(導線接続部19b)に接触(当接)される。このようにすると、「導線配設工程」ではステータコア17に対して回路装置14が位置決めされていない(固定されていない)ことになる。よって、「導線配設工程」の際に回路装置14が邪魔になることを回避することができ、ひいては巻線19の高占積率化や製造工程(「導線配設工程」)の簡略化を図ることができる。又、ステータコア17に対して回路装置14の位置決めを行うという元々必須の工程で同時に接続端子32が導線20(導線接続部19b)に接触されるため、「接触工程」が工程数を増加させることはない。
(4)「接触工程」では、ステータコア17に対して回路装置14の位置決めを行うことで、接続端子32とインシュレータ18に形成された載置部18cとで導線20(導線接続部19b)が挟まれる。よって、「接続工程」の際に導線20(導線接続部19b)の位置がずれてしまうことが防止される。その結果、接続端子32と導線20(導線接続部19b)とを容易且つ良好に電気的に接続することができる。
(5)インシュレータ18は、ティース部17bの基端部と対応した位置であって、前記載置部18cの径方向外側に分離部18dを有する。そして、「導線配設工程」では、導線20を巻回して巻線19を構成する際に、最終の巻線(最後のひと巻き)である一部の巻線としての端巻線19aが分離部18dより径方向内側(載置部18c上)に配置されることで、分離部18dより径方向外側に配置されるその他の巻線に対して分離されるとともに接続端子32と対応した位置に配置される。そして、「接続工程」では、接続端子32と端巻線19a(導線接続部19b)とが電気的に接続される。このようにすると、接続端子32と端巻線19a(導線接続部19b)との接続作業(「接続工程」)の際にその他の巻線が邪魔になることが防止される。又、前記端巻線19a(導線接続部19b)は巻回されることで動き難く安定した状態となるので、その安定した状態で接続作業(「接続工程」)を行うことができる。これらのことから、巻線(端巻線19aを除くその他の巻線)の損傷(短絡)を防止しながら、接続作業(「接続工程」)を容易に行うことができる。又、本実施の形態の「導線配設工程」では、端巻線19a(図2参照)が係止部18eより径方向外側に(載置部18c上に)配置されることで、その径方向内側への移動が阻止(即ち係止)される。又、本実施の形態では、導線20(前記端巻線19a(導線接続部19b))が安定した状態で前記「接触工程」を行うことができ、容易且つ確実に接続端子32を導線20に接触させることができる。
(6)「導線配設工程」では、前記渡り線(図示略)がセンターピース21の板部21aの反対側(図1中、右側であって、回路装置14が配置されない側)に配置されるので、接続端子32と端巻線19a(導線接続部19b)との接続作業(「接続工程」)の際に渡り線が邪魔になることが防止される。よって、渡り線の損傷を防止しながら、接続作業(「接続工程」)を容易に行うことができる。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、「接続工程」での溶接を非接触溶接の1つであるレーザ溶接としたが、これに限定されず、治具(例えば一対の電極等)を接触させて溶接を行う接触溶接としてもよいし、例えば、アーク溶接や電子ビーム溶接等の他の非接触溶接に変更してもよい。
・上記実施の形態では、「接触工程」にて、ステータコア17に対して回路装置14の位置決めを行うことで、接続端子32を導線20(導線接続部19b)に接触させるとしたが、これに限定されず、ステータコア17に対して回路装置14の位置決めを行う(固定する)以外の工程で接続端子32を導線20に接触させてもよい。
又、上記実施の形態では、「接触工程」にて、接続端子32とインシュレータ18に形成された載置部18cとで導線20(導線接続部19b)を軸方向に挟むとしたが、これに限定されず、「接続工程」の前に接続端子32と導線20とが接触されれば、他の方法に変更してもよい。
・上記実施の形態では、載置部18cは、軸方向に突出して形成されるとしたが、これに限定されず、分離部によって単に仕切られたのみの突出していない載置部に変更してもよい。
・上記実施の形態では、「導線配設工程」にて渡り線(図示略)がセンターピース21の板部21aの反対側(図1中、右側であって、回路装置14が配置されない側)に配置されるとしたが、これに限定されず、渡り線をセンターピース21の板部21a側(回路装置14が配置される側)に配置してもよい。尚、この場合でも渡り線は、載置部18c上を避けて、例えば分離部18dより径方向外側に配置することが望ましい。又、渡り線をセンターピース21の板部21a側(回路装置14が配置される側)に配置する場合、接続端子32と渡り線とを電気的に接続する構成に変更してもよい。即ち、「導線配設工程」では導線によって渡り線を構成する過程でその一部を接続端子32と対応した位置に配置し、その後の「接続工程」では接続端子32と渡り線の一部とを溶接によって電気的に接続するようにしてもよい。
・上記実施の形態の「導線配設工程」では、導線20によって、各巻線19を構成する際に、それぞれにおいて最終の巻線(最後のひと巻き)である一部の巻線としての端巻線19aを分離部18dより径方向内側に(載置部18c上に)配置するとしたが、前記最終の巻線(最後のひと巻き)を最初の巻線(最初のひと巻き)に変更してもよい。
・上記実施の形態では、ティース部17bの数が12のブラシレスモータ11としたがこれに限定されず、ティース部の数が他の数のブラシレスモータにおいて実施してもよい。
・上記実施の形態では、本発明をエンジン冷却用の電動ファン装置に具体化したが、勿論、他の装置におけるブラシレスモータに変更してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1乃至5のいずれか1項に記載のブラシレスモータの製造方法において、前記導線配設工程では、前記渡り線を前記ステータコアにおける前記回路装置が配置されない側に配置することを特徴とするブラシレスモータの製造方法。このようにすると、接続部と一部の巻線との接続作業(接続工程)の際に渡り線が邪魔になることが防止される。よって、渡り線の損傷を防止しながら、接続作業(接続工程)を容易に行うことができる。
本実施の形態における電動ファン装置の概略構成図。 本実施の形態におけるステータの平面図。 本実施の形態のブラシレスモータの製造方法を説明するための説明図。
符号の説明
14…回路装置、17…ステータコア、17b…ティース部、18…インシュレータ、18c…載置部、18d…分離部、19…巻線、19a…端巻線(一部の巻線)、19b…導線接続部(導線の一部)、20…導線、32…接続端子(接続部)。

Claims (7)

  1. 放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、
    前記ステータコアに装着されたインシュレータと、
    前記インシュレータが装着された前記ステータコアの前記ティース部に巻回された巻線と複数の前記巻線を繋ぐ渡り線とを連続して構成する導線と、
    前記導線の一部に対して電気的に接続される接続部を有し該接続部を介して前記巻線に駆動電流を供給するための回路装置と
    を備えたブラシレスモータの製造方法であって、
    前記導線によって前記巻線又は前記渡り線を構成する過程でその一部を前記接続部と対応した位置に配置する導線配設工程と、
    前記導線配設工程の後、前記接続部と前記導線とを溶接によって電気的に接続する接続工程と
    を備えたことを特徴とするブラシレスモータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータの製造方法において、
    前記接続工程は、前記接続部と前記導線とを非接触溶接によって電気的に接続することを特徴とするブラシレスモータの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のブラシレスモータの製造方法において、
    前記導線配設工程の後であって前記接続工程の前に、前記ステータコアに対して前記回路装置の位置決めを行うことで、前記接続部を前記導線に接触させる接触工程を備えたことを特徴とするブラシレスモータの製造方法。
  4. 請求項3に記載のブラシレスモータの製造方法において、
    前記接触工程では、前記ステータコアに対して前記回路装置の位置決めを行うことで、前記接続部と前記インシュレータに形成された載置部とで前記導線の一部を挟むことを特徴とするブラシレスモータの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブラシレスモータの製造方法において、
    前記インシュレータは、前記ティース部の基端部と対応した位置に分離部を有するものであって、
    前記導線配設工程では、前記導線を巻回して前記巻線を構成する際に、一部の巻線を前記分離部より径方向内側に配置することで、前記分離部より径方向外側に配置されるその他の巻線に対して分離するとともに前記接続部と対応した位置に配置し、
    前記接続工程では、前記接続部と前記一部の巻線とを電気的に接続することを特徴とするブラシレスモータの製造方法。
  6. 放射状に延びる複数のティース部を有するステータコアと、
    前記ステータコアに装着されたインシュレータと、
    前記インシュレータが装着された前記ステータコアの前記ティース部に巻回された巻線と複数の前記巻線を繋ぐ渡り線とを連続して構成する導線と、
    前記導線の一部に対して電気的に接続される接続部を有し該接続部を介して前記巻線に駆動電流を供給するための回路装置と
    を備えたブラシレスモータであって、
    前記インシュレータには、前記接続部とともに前記導線の一部を挟むための載置部が形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項6に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記インシュレータにおける前記ティース部の基端部と対応した位置であって前記載置部の径方向外側には、一部の前記巻線を他の巻線に対して径方向内側に分離するための分離部が形成されたことを特徴とするブラシレスモータ。
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