JP2009181215A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い冷却性能を実現可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器1は、ヒートパイプ23に取り付けられるとともに、第1の発熱部品13に対向する第1の受熱部材24と、回路基板12に垂直な方向に沿って第1の受熱部材24を第1の発熱部品13に向けて加圧する第1の加圧部材27と、ヒートパイプ23に取り付けられた第2の受熱部材25と、熱伝導部材26と、回路基板12に垂直な方向に沿って熱伝導部材26の第1の部分41を第2の発熱部品14に向けて加圧する第2の加圧部材28と、回路基板12に平行な方向に沿って第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧する第3の加圧部材29とを具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、冷却構造を備えた電子機器に関する。
ポータブルコンピュータのような電子機器は、例えば複数の発熱部品を搭載する。特許文献1には、一つのヒートシンクによって複数の発熱部品を冷却する構造(いわゆるマルチ受熱構造)を備えた電子機器が開示されている。この電子機器では、発熱部品であるCPU(Central Processing Unit)がその下面側に設けられた伝熱ブロック(すなわち受熱部材)によって放熱板に固定されている。また、別の発熱部品であるSVGA(Super Video Graphics Array)は、その下面側に設けられた伝熱ブロックによって放熱板に固定されている。ヒートパイプは、その一端部にヒートシンクが設けられているとともに、上記複数の伝熱ブロックにそれぞれ接続されている。
特開平11−67997号公報
近年、ポータブルコンピュータのような電子機器に実装される発熱部品は、発熱量がさらに高まる傾向にある。そのため、電子機器に搭載される冷却装置は、少しでも高い冷却性能を有することが求められている。
そこで本発明者は、発熱部品と受熱部材との間の熱接続ロスを小さくするために、発熱部品と受熱部材との間に例えば伝熱グリスのような熱接続材料を介在させるとともに、受熱部材を発熱部品に向けて比較的強く加圧し、両者をなるべく密着させることを考えている。
しかしながら上記特許文献に記載のようなマルチ受熱構造において、複数の発熱部品はそれぞれ部品公差(すなわち個々の部品ごとの高さのばらつき)を有する。そのため、上記構造において仮に二つの伝熱ブロックをそれぞれ発熱部品に向けて比較的強く加圧すると、部品公差の分だけヒートパイプが正常な姿勢に対して傾き、一方または両方の伝熱ブロックが発熱部品に対して片当たりすることがある。この片当たりは、例えばダイ欠けのような発熱部品の損傷を招くおそれがある。
従って上記のようなマルチ受熱構造では、二つの受熱部材の両方を発熱部品に向けて強く加圧することができず、少なくとも一方の受熱部材と発熱部品との間に部品公差を吸収可能な柔軟性のある熱接続材料を介在させる必要がある。しかしながらこの柔軟性のある熱接続材料は、概してあまり熱伝導特性に優れない。そのため上記のようなマルチ受熱構造では、高い冷却性能を実現することが困難になっている。
本発明の目的は、高い冷却性能を実現可能な電子機器を提供することにある。
本発明の一つの形態に係る電子機器は、筐体と、上記筐体に収容された回路基板と、上記回路基板に実装された第1の発熱部品と、上記回路基板に実装された第2の発熱部品と、上記筐体に収容された放熱部材と、上記放熱部材に接続されたヒートパイプと、上記ヒートパイプに取り付けられるとともに、上記回路基板に垂直な方向に沿って上記第1の発熱部品に対向する第1の受熱部材と、上記回路基板に垂直な方向に沿って、上記第1の受熱部材を上記第1の発熱部品に向けて加圧する第1の加圧部材と、上記ヒートパイプに取り付けられた第2の受熱部材と、上記回路基板に垂直な方向に沿って上記第2の発熱部品に対向する第1の部分と上記回路基板に平行な方向に沿って上記第2の受熱部材に対向する第2の部分とを有するとともにこの第1の部分と第2の部分との間で熱移動が可能な熱伝導部材と、上記回路基板に垂直な方向に沿って、上記熱伝導部材の第1の部分を上記第2の発熱部品に向けて加圧する第2の加圧部材と、上記回路基板に平行な方向に沿って、上記第2の受熱部材を上記熱伝導部材の第2の部分に向けて加圧する第3の加圧部材とを具備する。
本発明によれば、高い冷却性能を実現可能な電子機器が提供される。
以下に本発明の実施の形態を、ポータブルコンピュータに適用した図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1ないし図6は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1を開示している。図1に示すように、ポータブルコンピュータ1は、電子機器本体である本体ユニット2と、表示ユニット3とを備えている。
本体ユニット2は、箱状に形成された筐体4を有する。筐体4は、上壁4a、周壁4b、および下壁4cを有する。上壁4aは、キーボード5を支持している。図2に示すように、周壁4bには、例えば複数の通風孔6が設けられている。
図1に示すように、表示ユニット3は、ディスプレイハウジング8と、このディスプレイハウジング8に収容された表示装置9とを備えている。表示装置9は、表示画面9aを有する。表示画面9aは、ディスプレイハウジング8の前面の開口部8aを通じてディスプレイハウジング8の外部に露出している。
表示ユニット3は、例えば一対のヒンジ部10a,10bを介して、筐体4の後端部に支持されている。表示ユニット3は、筐体4の上壁4aを上方から覆うように倒される閉じ位置と、上壁4aに対して立て起こされる開き位置との間で回動可能である。
図2に示すように、筐体4内には、回路基板12が収容されている。この回路基板12には、第1および第2の発熱部品13,14が実装されている。第1および第2の発熱部品13,14は、それぞれ使用時に熱を発する電子部品であり、例えばCPU、グラフィックチップ、ノース・ブリッジ(登録商標)、またはメモリなどが具体例として挙げられる。ただし本発明でいう発熱部品は、上記の例に限らず、放熱が望まれる種々の部品が該当する。
図2に示すように、筐体4内には、発熱部品13,14の冷却を促進する冷却構造16が設けられている。この冷却構造16は、いわゆるマルチ受熱タイプの冷却構造であり、一つのRHE(Remote Heat Exchanger)タイプの放熱部材に対して二つの発熱部品13,14が熱接続されている。詳しく述べると、冷却構造16は、冷却ファン21、放熱部材22、ヒートパイプ23、第1および第2の受熱部材24,25、熱伝導部材26、および第1ないし第3の加圧部材27,28,29を備える。
冷却ファン21は、ファンケース31と、このファンケース31内で回転駆動されるファンブレード32とを有するともに、筐体4内に収容されている。冷却ファン21は、筐体4内に開口する吸気口31aと、筐体4に設けられた通風孔6に対向する排気口31bとを有する。冷却ファン21は、筐体4内の空気を吸気口31aから吸い込むとともに、その吸い込んだ空気を排気口31bから吐出する。
図2に示すように、放熱部材22は、筐体4内において冷却ファン21の排気口31bと筐体4の通風孔6との間に収容されている。放熱部材22は、例えば複数のフィンを備えたフィンユニットである。放熱部材22は、冷却ファン21によって強制冷却される。
ヒートパイプ23は、筐体4内に延びている。ヒートパイプ23の一つの端部23aは、放熱部材22に接続されている。ヒートパイプ23の例えば中間部23bには、第1の受熱部材24が取り付けられている。ヒートパイプ23のもう一つの端部23cには、第2の受熱部材25が取り付けられている。これにより、放熱部材22、ヒートパイプ23、並びに第1および第2の受熱部材24,25は、互いに一体になっている。
ヒートパイプ23は、コンテナと、このコンテナの内部に封入された作動流体とを有する。ヒートパイプ23は、気化熱と毛細管現象を利用して第1および第2の受熱部材24,25が受熱した熱の多くを放熱部材22まで移動させる。
図2および図3に示すように、第1の受熱部材24は、例えば金属材料で形成された受熱ブロックである。なお第1の受熱部材24は、上記の例に限られるものではなく、例えば受熱板のようなものであってもよい。第1の受熱部材24の一例は、例えば溝または貫通孔が設けられ、この溝または貫通孔にヒートパイプ23が嵌合されることでヒートパイプ23に取り付けられている。
図2および図3に示すように、第1の受熱部材24は、回路基板12に垂直な方向に沿って、第1の発熱部品13に対向している。なお本発明において「回路基板に垂直」とは、回路基板の基板面(すなわち電子部品が実装された面)に対して垂直な状態を指す。また「回路基板に平行」とは、回路基板の基板面に対して平行な状態を指す。第1の受熱部材24と第1の発熱部品13との間には、例えば伝熱グリスのような熱接続材料34が塗られている。第1の受熱部材24は、第1の発熱部品13に熱接続されている。
第1の加圧部材27は、第1の受熱部材24に対して取り付けられる。図2および図3に示すように、第1の加圧部材27は、例えば本体部27aと複数の脚部27bとを有する板ばねである。本体部27aは、回路基板12とは反対側から第1の受熱部材24に対向している。複数の脚部27bは、本体部27aの周縁から延びるとともに、例えば回路基板12に立設されたスタッド36にねじ37で固定されている。
第1の加圧部材27は、回路基板12に垂直な方向に沿って、第1の受熱部材24を第1の発熱部品13に向けて加圧する(図3中、矢印A)。これにより、第1の受熱部材24は、熱接続材料34を間に挟んで第1の発熱部品13に対して密着し、第1の発熱部品13に熱的に強固に接続される。
図3に示すように、第1の加圧部材27の本体部27aは、例えば第1の発熱部品13の中央部に対向する領域に第1の受熱部材24に対向する突起部27aaを有する。第1の加圧部材27は、この突起部27aaにより第1の受熱部材24を第1の発熱部品13に向けて一点押しする。なお「一点押し」とは、この突起部27aaのみで第1の受熱部材24に荷重を加えることをいう。また本明細書で「受熱部材に対向する」とは、受熱部材に直接向かい合う場合に加えて、ヒートパイプを間に挟んで受熱部材に対向する場合を含む。
一方、図2および図4に示すように、第2の発熱部品14に対する受熱構造は、例えば2つのブロックに分かれている。一方のブロックである第2の受熱部材25は、例えば金属材料で形成された受熱ブロックである。なお第2の受熱部材25は、上記の例に限られるものではなく、例えば受熱板のようなものであってもよい。第2の受熱部材25の一例は、例えば溝または貫通孔が設けられ、この溝または貫通孔にヒートパイプ23が嵌合されることでヒートパイプ23に取り付けられている。
もう一方のブロックである熱伝導部材26は、例えば金属材料で形成されたL字形部材である。すなわち熱伝導部材26は、図4に示すように、第1の部分41と、第2の部分42とを有する。第1の部分41は、回路基板12に垂直な方向に沿って第2の発熱部品14に対向する。第2の部分42は、回路基板12に平行な方向に沿って第2の受熱部材25に対向する。
この第1および第2の部分41,42は、互いに熱的に繋がっており、両者の間で熱移動が可能である。なお熱伝導部材26は、上記の例に限られるものではない。熱伝導部材26は、例えば金属ブロック単体や、金属ブロックとその金属ブロックに取り付けられたヒートパイプの組み合わせなどによってもよく、種々のものが適用可能である。
図4に示すように、熱伝導部材26の第1の部分41は、回路基板12に平行に延びている。この第1の部分41と第2の発熱部品14との間には、例えば伝熱グリスのような熱接続材料34が塗られている。第1の部分41は、第2の発熱部品14に熱接続されており、第2の発熱部品14の発する熱を受熱する受熱部として機能する。
図4に示すように、第2の部分42は、例えば第1の部分41に対して起立して設けられ、回路基板12に対して垂直に延びている。第2の部分42は、第2の受熱部材25が取り付けられる取付部として機能する。本実施形態に係る第2の部分42は、例えば第2の発熱部品14の中央部に対向する領域を外れて設けられ、さらに言えば、第2の発熱部品14に対向する領域を外れて設けられている。
第2の部分42は、例えばヒートパイプ23が延びている方向を横切る方向に沿って第2の受熱部材25に対向している。第2の部分42は、第2の受熱部材25に対向する面に、第2の受熱部材25が取り付けられる取付面42aを有する。この取付面42aは、例えば回路基板12に対して垂直方向に延び平面部である。この第2の部分42と第2の受熱部材25との間には、例えば伝熱グリスのような熱接続材料34が塗られている。第2の部分42は、第2の受熱部材25に熱接続されている。
図2に示すように、第2の加圧部材28は、熱伝導部材26の第1の部分41に対して取り付けられる。図2および図4に示すように、第2の加圧部材28は、第1の加圧部材27と同様に、例えば本体部28aと複数の脚部28bとを有する板ばねである。本体部28aは、回路基板12とは反対側から熱伝導部材26に対向する。複数の脚部28bは、本体部28aの周縁から延びるとともに、例えば回路基板12に立設されたスタッド36にねじ37で固定される。
第2の加圧部材28は、回路基板12に垂直な方向に沿って、熱伝導部材26の第1の部分41を第2の発熱部品14に向けて加圧する(図4中、矢印B)。これにより、熱伝導部材26の第1の部分41は、熱接続材料34を間に挟んで第2の発熱部品14に対して密着し、第2の発熱部品14に熱的に強固に接続される。
図4に示すように、第2の加圧部材28の本体部28aは、例えば第2の発熱部品14の中央部に対向する領域に熱伝導部材26に対向する突起部28aaを有する。第2の加圧部材28は、例えばこの突起部28aaにより熱伝導部材26の第1の部分41を第2の発熱部品14に向けて一点押しする。
図2および図4に示すように、第3の加圧部材29は、例えば第2の受熱部材25に対して取り付けられるねじである。図4に示すように、第2の受熱部材25には、上記ねじが挿通されるねじ挿通孔46が設けられている。熱伝導部材26の第2の部分42には、ねじ挿通孔46に挿通された上記ねじが螺合されるねじ穴47が設けられている。
ねじ穴47に螺合された第3の加圧部材29は、回路基板12に平行な方向(すなわち第2の加圧部材28の加圧方向に対して90度異なる方向)に沿って、第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧する(図4中、矢印C)。これにより、第2の受熱部材25は、熱接続材料34を間に挟んで熱伝導部材26の第2の部分42に対して密着し、熱伝導部材26の第2の部分42に熱的に強固に接続される。第3の加圧部材29は、例えばヒートパイプ23が延びている方向を横切る方向に沿って第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧する。
ここで、第3の加圧部材29は、熱伝導部材26に対する第2の受熱部材25の回路基板12に垂直な方向のずれを許容する。なお、「第3の加圧部材が、熱伝導部材に対する第2の受熱部材の回路基板に垂直な方向のずれを許容する」とは、回路基板に垂直な方向に沿って第2の受熱部材が熱伝導部材に対して基準位置からずれても、そのずれに影響されることなく第3の加圧部材が第2の受熱部材を熱伝導部材に向けて加圧できることをいう。
本実施形態では、第3の加圧部材29であるねじとねじ挿通孔46との間に、遊び51(すなわちガタ)が存在する(図5参照)。第2の受熱部材25は、この遊び51の分だけ熱伝導部材26に対してずれることができる。なお、この遊び51を大きくするために、ねじ挿通孔46は、上記ねじに対して一回り大きく形成されていてもよい。
次に、ポータブルコンピュータ1の作用について説明する。
ポータブルコンピュータ1を使用すると、第1および第2の発熱部品13,14が発熱する。第1の発熱部品13の発する熱の多くは、第1の受熱部材24に受熱され、ヒートパイプ23によって放熱部材22まで移送される。第2の発熱部品14の発する熱の多くは、熱伝導部材26によって受熱され、第2の受熱部材25を介してヒートパイプ23に伝えられる。そしてこの熱は、ヒートパイプ23によって放熱部材22まで移送される。放熱部材22まで移送された熱は、放熱部材22が強制冷却されることで放熱される。
次に、ポータブルコンピュータ1の部品公差吸収作用について、模式的に示された図5および図6を参照して説明する。
図5は、基準状態(すなわち部品公差がゼロの状態)にある第2の発熱部品14周りの受熱構造を示す。図5に示すように、第3の加圧部材29であるねじは、ねじ挿通孔46の中心に通っており、ねじ挿通孔46に対して上記ねじの上下に遊び51を有する。
ここで、第1および第2の発熱部品13,14には、それぞれ部品公差が存在する。この部品公差は、例えば半田ボールの溶融後の形状などにも影響されるため、ゼロにすることは実質的に不可能である。
図6は、説明の便宜上、第2の発熱部品14にのみ部品公差が存在し、第2の発熱部品14の実装高さが基準状態の高さHに比べて高さhだけ高い場合を示す。このとき、ヒートパイプ23に固定されている第2の受熱部材25の高さ位置は、第1の発熱部品13の実装高さに依存して決まるため、基準状態にある。一方、熱伝導部材26の高さ位置は、第2の発熱部品14の実装高さに依存して決まるため、基準状態に比べて高さhだけ高い位置にある。すなわち、部品公差が存在する場合、熱伝導部材26に対して第2の受熱部材25が部品公差に相当する分(すなわちh)だけずれた状態になる。
すなわちポータブルコンピュータ1においては、上記部品公差は、第2の受熱部材25が熱伝導部材26に対してずれることで吸収される。そのため、この部品公差によってヒートパイプ23が正常な姿勢に対して傾くことがなく、発熱部品13,14に対する片当たりは生じない。なおこの作用は、第2の発熱部品14が基準状態に比べて小さい場合、および第1の発熱部品13に部品公差が存在する場合も同様である。
このような構成によれば、高い冷却性能を実現可能な電子機器が提供される。すなわち、第1の受熱部材24は、第1の加圧部材27により第1の発熱部品13に向けて加圧され、第1の発熱部品13に熱的に良好に接続されている。
また、第2の受熱部材25は、第3の加圧部材29により熱伝導部材26に向けて加圧され、熱伝導部材26に熱的に良好に接続されている。また、熱伝導部材26は、第2の加圧部材28により第2の発熱部品14に向けて加圧され、第2の発熱部品14に熱的に良好に接続されている。すなわち、第2の受熱部材25は、第2の発熱部品14に対して熱的に良好に接続されている。
ここで、第1および第2の発熱部品13,14には、それぞれ部品公差が存在する。そのため、第1および第2の発熱部品14に対して、仮に、一つのヒートパイプ23に固定された複数の受熱部材を同じ方向から加圧すると、発熱部品に対する受熱部材の片当たりが生じ、ダイ欠けのような発熱部品の損傷や、グリスポンプアウトなどを招くおそれがある。
一方、本実施形態に係るポータブルコンピュータ1は、回路基板12に垂直な方向に沿って第1の受熱部材24を第1の発熱部品13に向けて加圧する第1の加圧部材27と、第2の受熱部材25と第2の発熱部品14との間に設けられた熱伝導部材26と、回路基板12に垂直な方向に沿って熱伝導部材26を第2の発熱部品14に向けて加圧する第2の加圧部材28と、回路基板12に平行な方向に沿って第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧する第3の加圧部材29とを具備する。
すなわち本実施形態においては、第1の受熱部材24に対する加圧方向と、第2の受熱部材25に対する加圧方向とが互いに90度異なる。つまり、第2の受熱部材25に対する加圧方向が、発熱部品13,14の部品公差が存在する方向(すなわち回路基板12に垂直な方向)に対して90度異なるため、第2の受熱部材25を強く押したとしてもヒートパイプ23が部品公差に対応して傾くようなことがない。
つまり、上記部品公差は、第2の受熱部材25が熱伝導部材26に対してずれることで吸収される。ここで、第2の受熱部材25が熱伝導部材26に対してずれる方向(すなわち回路基板12に垂直な方向)は、第2の受熱部材25に対する加圧方向に対して90度異なる。そのため、熱伝導部材26に向けて第2の受熱部材25を強く加圧しても、この加圧によって上記ずれが萎むことはなく、ヒートパイプ23が部品公差の分だけ傾くようなことがない。
これにより、第1の受熱部材24と第1の発熱部品13との間、熱伝導部材26と第2の発熱部品14との間、および熱伝導部材26と第2の受熱部材25との間に介在される熱接続材料34として、例えば伝熱グリスのような、柔軟性はないが良好な熱接続特性を有する熱接続材料を用いることができる。これにより、冷却性能が大きく向上する。
さらに、部品公差を気にすることなく第1および第2の受熱部材24,25、並びに熱伝導部材26を強く加圧ことができるので、第1および第2の受熱部材24,25を第1および第2の発熱部品13,14に対して良好に熱接続することが可能になり、これにより高い冷却性能を実現可能な電子機器を得ることができる。
第2の受熱部材25がヒートパイプ23の延伸方向を横切る方向に沿って熱伝導部材26に対向し、第3の加圧部材29がヒートパイプ23の延伸方向を横切る方向に沿って上記第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧すると、熱伝導部材26および第2の受熱部材25によってヒートパイプ23の引き回しが制約を受けにくく、より高い冷却性能の実現が可能になる。
熱伝導部材26の第2の部分42が第2の発熱部品14の中央部に対向する領域を外れて設けられ、第2の加圧部材28が第2の発熱部品14の中央部に対向する領域に熱伝導部材26に対向する突起部28aaを有すると、この突起部28aaにより熱伝導部材26を第2の発熱部品14に向けて一点押しすることができる。このような一点押し構造は、他の構造に比べて第2の発熱部品14に加わる荷重の大きさを調整しやすく、より高い冷却性能の実現が可能になる。
第2の受熱部材25に対向する熱伝導部材26の取付面42aが回路基板12に対して垂直方向に延びていると、第2の受熱部材25を熱伝導部材26に対して取り付けやすくなる。
なお、上記構造においては、第3の加圧部材29としてのねじが第2の受熱部材25から熱伝導部材26に向けて取り付けられる構造を示したが、これに代えて、第2の受熱部材25にねじ穴47を設けるとともに、熱伝導部材26にねじ挿通孔46を設け、第3の加圧部材29としてのねじを熱伝導部材26から第2の受熱部材25に向けて取り付ける構造にしてもよい。また、第3の加圧部材29であるねじは、例えば4本設けられているが、上記ねじは1本や2本であってもよく、その数は特に限定されるものではない。
上記構造においては、ヒートパイプ23の中間部23bに第1の受熱部材24が設けられ、ヒートパイプ23の端部23cに熱伝導部材26と第2の受熱部材25とが設けられたが、これに代えて、ヒートパイプ23の端部23cに第1の受熱部材24を設け、ヒートパイプ23の中間部23bに熱伝導部材26と第2の受熱部材25とを設けてもよい。これらの変形例は以下の実施形態でも適用可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1について、図7および図8を参照して説明する。なお上記第1の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る熱伝導部材26は、例えば金属材料で形成されたT字形のブロックである。図8に示すように、第1の部分41は、回路基板12に平行に延びている。第2の部分42は、例えば第2の発熱部品14に対向する領域において第1の部分41から起立して設けられ、回路基板12に対して垂直に延びている。第2の部分42は、例えば第2の発熱部品14の中央部に対向する位置(すなわち回路基板12に垂直な方向に沿って第2の発熱部品14に重なる位置)に設けられている。
図7および図8に示すように、本実施形態に係る第2の加圧部材28は、熱伝導部材26の第1の部分41を付勢するばねである。詳しくは、熱伝導部材26の第1の部分41の四隅には、ねじ62が挿通されるねじ挿通孔63が設けられている。このねじ挿通孔63に対向する回路基板12の領域には、ねじ穴64が設けられたスタッド36が立設されている。ねじ62は、ねじ挿通孔63に挿通されるとともに、スタッド36のねじ穴64に螺合している。
第2の加圧部材であるばねは、ねじ62のねじ頭62aと熱伝導部材26の第1の部分41との間に設けられている。例えば四つの第2の加圧部材28は、互いに協働して、回路基板12に垂直な方向に沿って熱伝導部材26の第1の部分41を第2の発熱部品14に向けて加圧する。上記説明した以外のポータブルコンピュータ1の構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、第1の受熱部材24に対する加圧方向と、第2の受熱部材25に対する加圧方向とが互いに90度異なり、部品公差を気にすることなく第1および第2の受熱部材24,25を加圧することができる。これにより、第1の実施形態と同様に高い冷却性能を実現可能な電子機器が提供される。
熱伝導部材26の第2の部分42が第2の発熱部品14の中央部に対向する領域に設けられていると、例えば上記第1の実施形態などに比べて、第2の発熱部品14と第2の受熱部材25との間に伝熱経路が短くなり、第2の発熱部品14から第2の受熱部材25に熱が良好に伝わる。これにより、より高い冷却性能の実現が可能になる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1について、図9を参照して説明する。なお上記第1および第2の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
熱伝導部材26の第2の部分42は、上記第2の実施形態と同様に、第2の発熱部品14の中央部に対向する領域に設けられている。熱伝導部材26の第1の部分41は、第2の部分42が起立した領域の両側に分かれた第1の端部41aと第2の端部41bとを有する。
図9に示すように、本実施形態に係る第2の加圧部材28は、本体部28aと脚部28bとを有する帯状の板ばねである。帯状の第2の加圧部材28は、第1および第2の端部41a,41bに対応して二つ設けられている。この二つの第2の加圧部材28は、この第1および第2の端部41a,41bに取り付けられ、回路基板12に垂直な方向に沿って、熱伝導部材26の第1の部分41を第2の発熱部品14に向けて加圧する。上記説明した以外のポータブルコンピュータ1の構成は上記第2の実施形態と同じである。
このような構成によれば、第1の受熱部材24に対する加圧方向と、第2の受熱部材25に対する加圧方向とが互いに90度異なり、部品公差を気にすることなく第1および第2の受熱部材24,25を加圧することができる。これにより、第1の実施形態と同様に高い冷却性能を実現可能な電子機器が提供される。また第2の実施形態と同様に、第2の発熱部品14と第2の受熱部材25との間に伝熱経路が比較的短くなり、より高い冷却性能の実現が可能になる。
なお第2の加圧部材28としては、上記帯状の板ばねに代えて、例えば上記第2の部分42に対向する部分が切り取られた枠状の本体部を有する板ばねであってもよい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1について、図10を参照して説明する。なお上記第1および第2の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態に係る第3の加圧部材29は、本体部29aと複数の脚部29bとを有する板ばねである。本体部29aは、熱伝導部材26とは反対側から第2の受熱部材25に対向する。複数の脚部29bは、本体部29aの周縁から延びるとともに、例えば熱伝導部材26にねじ72で固定される。第3の加圧部材29は、回路基板12に平行な方向に沿って、第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧する。
第3の加圧部材29は、熱伝導部材26に対する第2の受熱部材25の回路基板12に垂直な方向のずれを許容する。本実施形態では、第2の受熱部材25と第3の加圧部材29の脚部29bとの間に、遊び51が存在する(図10参照)。第2の受熱部材25は、この遊び51の分だけ熱伝導部材26に対してずれることができる。上記説明した以外のポータブルコンピュータ1の構成は上記第2の実施形態と同じである。
このような構成によれば、第1の受熱部材24に対する加圧方向と、第2の受熱部材25に対する加圧方向とが互いに90度異なり、部品公差を気にすることなく第1および第2の受熱部材24,25を加圧することができる。これにより、第1の実施形態と同様に高い冷却性能を実現可能な電子機器が提供される。また第2の実施形態と同様に、第2の発熱部品14と第2の受熱部材25との間に伝熱経路が比較的短くなり、より高い冷却性能の実現が可能になる。
なお、上記第1および第3の実施形態において、第3の加圧部材29として本実施形態と同様の板ばねを用いてもよい。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1について、図11を参照して説明する。なお上記第1および第2の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る熱伝導部材26の第2の部分42は、第2の発熱部品14に対向する領域を外れて設けられている。すなわち熱伝導部材26と第2の受熱部材25との連結部81は、第2の発熱部品14からオフセットされている。
この第2の部分42は、第1の部分41から回路基板12の方に向いて起立し、第1の部分41と回路基板12との間の高さ範囲Rに少なくともその一部が位置する。なお「熱伝導部材の第1の部分と回路基板との間の高さ範囲に熱伝導部材の第2の部分の一部が位置する」とは、回路基板に平行な方向に沿って見たとき、上記第2の部分の一部が上記第1の部分と回路基板との間に位置することをいう。本実施形態では、熱伝導部材26と第2の受熱部材25との連結部81が、第1の部分41と回路基板12との間の高さ範囲Rに位置している。
本実施形態に係る回路基板12は、例えば熱伝導部材26の第2の部分42に対向する領域に切欠き82を有する。熱伝導部材26の第2の部分42は、上記切欠き82内に収められ、この切欠き82を通って回路基板12の裏側に達している。上記説明した以外のポータブルコンピュータ1の構成は上記第1の実施形態と同じである。
このような構成によれば、第1の受熱部材24に対する加圧方向と、第2の受熱部材25に対する加圧方向とが互いに90度異なり、部品公差を気にすることなく第1および第2の受熱部材24,25を加圧することができる。これにより、第1の実施形態と同様に高い冷却性能を実現可能な電子機器が提供される。
熱伝導部材26の第2の部分42が第2の発熱部品14に対向する領域を外れて設けられ、熱伝導部材26の第1の部分41と回路基板12との間の高さ範囲に第2の部分42の少なくとも一部が位置すると、例えば上記第2の実施形態に比べて、冷却構造16の高さを小さく抑えることができる。これにより、高い冷却性能を実現可能であるとともに、薄型化を図ることができる電子機器が提供される。
なお、回路基板12の切欠き82は必ずしも必要ない。上記構造によれば切欠きのない実施形態においても冷却構造16の高さを小さく抑えることができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1について、図12を参照して説明する。なお上記第1および第5の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図12に示すように、筐体4内には、発熱部品13,14の冷却を促進する冷却構造16が設けられている。この冷却構造16は、いわゆるマルチ受熱タイプの冷却構造であり、冷却ファン21、放熱部材22、第1および第2のヒートパイプ23A,23B、第1および第2の受熱部材24,25、熱伝導部材26、および第1ないし第3の加圧部材27,28,29を備える。
第1および第2のヒートパイプ23A,23Bは、筐体4内を延びている。第1および第2のヒートパイプ23A,23Bのそれぞれ一つの端部23aは、放熱部材22に接続されている。これにより第1および第2のヒートパイプ23A,23Bは互いに一体である。第1の受熱部材24は、第1のヒートパイプ23Aの端部23cに取り付けられている。第2の受熱部材25は、第2のヒートパイプ23Bの端部23cに取り付けられている。
熱伝導部材26の第2の部分42は、例えば第2のヒートパイプ23Bが延びている方向を横切る方向に沿って第2の受熱部材25に対向している。第3の加圧部材29は、第2のヒートパイプ23Bが延びている方向を横切る方向に沿って第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧する。
本実施形態に係る熱伝導部材26の第2の部分42は、上記第1の実施形態と同様に、第2の発熱部品14の中央部に対向する領域を外れて設けられている。第2の加圧部材28の本体部28aは、例えば第2の発熱部品14の中央部に対向する領域に熱伝導部材26に対向する突起部28aaを有する。第2の加圧部材28は、例えばこの突起部28aaにより熱伝導部材26を第2の発熱部品14に向けて一点押しする。上記説明した以外のポータブルコンピュータ1の構成は上記第1の実施形態と同じである。
ここで、第1および第2の発熱部品13,14には、それぞれ部品公差が存在する。そのため、第1および第2の発熱部品13,14に対して、仮に、互いに一体となった二つのヒートパイプ23A,23Bに固定された複数の受熱部材を同じ方向から加圧すると、二つのヒートパイプが部品公差に対向して傾き、発熱部品に対する受熱部材の片当たりが生じる可能性がある。
一方、本実施形態に係るポータブルコンピュータ1は、回路基板12に垂直な方向に沿って第1の受熱部材24を第1の発熱部品13に向けて加圧する第1の加圧部材27と、第2の受熱部材25と第2の発熱部品14との間に設けられた熱伝導部材26と、回路基板12に垂直な方向に沿って熱伝導部材26を第2の発熱部品14に向けて加圧する第2の加圧部材28と、回路基板12に平行な方向に沿って第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧する第3の加圧部材29とを具備する。
すなわち本実施形態においては、第1の受熱部材24に対する加圧方向と、第2の受熱部材25に対する加圧方向とが互いに90度異なる。つまり、第2の受熱部材25に対する加圧方向が、発熱部品13,14の部品公差が存在する方向(すなわち回路基板12に垂直な方向)に対して90度異なるため、第2の受熱部材25を強く押したとしても第1および第2のヒートパイプ23A,23Bが部品公差に対応して傾くようなことがない。これにより、ポータブルコンピュータ1は、第1の実施形態と同様に高い冷却性能を実現可能な電子機器が提供される。
第2の受熱部材25が第2のヒートパイプ23Bの延伸方向を横切る方向に沿って熱伝導部材26に対向し、第3の加圧部材29が第2のヒートパイプ23Bの延伸方向を横切る方向に沿って上記第2の受熱部材25を熱伝導部材26の第2の部分42に向けて加圧すると、熱伝導部材26および第2の受熱部材25によって第2のヒートパイプ23Bの引き回しが制約を受けにくく、より高い冷却性能の実現が可能になる。
熱伝導部材26の第2の部分42が第2の発熱部品14の中央部に対向する領域を外れて設けられ、第2の加圧部材28が第2の発熱部品14の中央部に対向する領域に熱伝導部材26に対向する突起部28aaを有すると、この突起部28bbにより熱伝導部材26を第2の発熱部品14に向けて一点押しすることができる。
なお熱伝導部材26は、上記第5の実施形態と同様に、その第2の部分42が第2の発熱部品14に対向する領域を外れて設けられるとともに、熱伝導部材26の第1の部分41と回路基板12との間の高さ範囲Rに上記第2の部分42の少なくとも一部が位置するものでもよい。このような熱伝導部材26によれば、薄型化を図ることができる電子機器が提供される。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態に係る電子機器としてのポータブルコンピュータ1について、図13を参照して説明する。なお上記第1、第2、および第6の実施形態の構成と同一または類似の機能を有する構成は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る熱伝導部材26は、例えば金属材料で形成されたT字形のブロックである。図13に示すように、第1の部分41は、回路基板12に平行に延びている。第2の部分42は、例えば第2の発熱部品14に対向する領域において第1の部分41から起立して設けられ、回路基板12に対して垂直に延びている。第2の部分42は、上記第2の実施形態と同様に、例えば第2の発熱部品14の中央部に対向する。
第2の加圧部材28は、熱伝導部材26の第1の部分41を付勢するばねである。詳しくは、熱伝導部材26の第1の部分41の四隅には、ねじ62が挿通されるねじ挿通孔63が設けられている。このねじ挿通孔63に対向して回路基板12には、ねじ穴64が設けられたスタッド36が立設されている。ねじ62は、ねじ挿通孔63に挿通されるとともに、スタッド36のねじ穴64に螺合する。
第2の加圧部材であるばねは、ねじ62のねじ頭62aと熱伝導部材26の第1の部分41との間に設けられている。第2の加圧部材28は、回路基板12に垂直な方向に沿って、熱伝導部材26の第1の部分41を第2の発熱部品14に向けて加圧する。上記説明した以外のポータブルコンピュータ1の構成は上記第6の実施形態と同じである。
このような構成によれば、第1の受熱部材24に対する加圧方向と、第2の受熱部材25に対する加圧方向とが互いに90度異なり、部品公差を気にすることなく第1および第2の受熱部材24,25を加圧することができる。これにより、第1の実施形態と同様に高い冷却性能を実現可能な電子機器が提供される。
熱伝導部材26の第2の部分42が第2の発熱部品14の中央部に対向する領域に設けられていると、例えば上記第6の実施形態などに比べて、第2の発熱部品14と第2の受熱部材25との間に伝熱経路が短くなり、第2の発熱部品14から第2の受熱部材25に熱が良好に伝わる。これにより、より高い冷却性能の実現が可能になる。
以上、本発明の第1ないし第7の実施形態に係るポータブルコンピュータ1について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。第1ないし第7の実施形態に係る各構成要素は、適宜組み合わせて用いることができる。また、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば第6および第7の実施形態に係るポータブルコンピュータにおいても、第3ないし第5の実施形態と同様の変形が可能である。また、第2の受熱部材を熱伝導部材に取り付ける構造(すなわち本発明でいう第3の加圧部材)としては、クリップや、かしめ構造によるものであってもよく、さらには接着剤や熱伝導性テープなどによってもよい。これら接着剤や熱伝導性テープの接着力によっても、第2の受熱部材を熱伝導部材に向けて加圧することができる。またこれらの構造によっても熱伝導部材に対する第2の受熱部材の回路基板12に垂直な方向のずれを、例えば第2の受熱部材を熱伝導部材に取り付ける段階で許容することができる。
本発明の第1の実施形態に係るポータブルコンピュータの斜視図。 本発明の第1の実施形態に係る冷却構造を示す斜視図。 図2中に示された冷却構造のF3−F3線に沿う断面図。 図2中に示された冷却構造のF4−F4線に沿う断面図。 図4中に示された冷却構造の基準状態を示す断面図。 図4中に示された冷却構造の部品公差吸収状態を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る冷却構造を示す斜視図。 図7中に示された冷却構造のF8−F8線に沿う断面図。 本発明の第3の実施形態に係る冷却構造を示す斜視図。 本発明の第4の実施形態に係る冷却構造の断面図。 本発明の第5の実施形態に係る冷却構造の断面図。 本発明の第6の実施形態に係る冷却構造を示す斜視図。 本発明の第7の実施形態に係る冷却構造を示す斜視図。
符号の説明
R…高さ範囲、1…ポータブルコンピュータ、4…筐体、13,14…発熱部品、22…放熱部材、23,23A,23B…ヒートパイプ、24…第1の受熱部材、25…第2の受熱部材、26…熱伝導部材、27…第1の加圧部材、28…第2の加圧部材、28aa…突起部、29…第3の加圧部材、41…第1の部分、42…第2の部分。

Claims (12)

  1. 筐体と、
    上記筐体に収容された回路基板と、
    上記回路基板に実装された第1の発熱部品と、
    上記回路基板に実装された第2の発熱部品と、
    上記筐体に収容された放熱部材と、
    上記放熱部材に接続されたヒートパイプと、
    上記ヒートパイプに取り付けられるとともに、上記回路基板に垂直な方向に沿って上記第1の発熱部品に対向する第1の受熱部材と、
    上記回路基板に垂直な方向に沿って、上記第1の受熱部材を上記第1の発熱部品に向けて加圧する第1の加圧部材と、
    上記ヒートパイプに取り付けられた第2の受熱部材と、
    上記回路基板に垂直な方向に沿って上記第2の発熱部品に対向する第1の部分と、上記回路基板に平行な方向に沿って上記第2の受熱部材に対向する第2の部分とを有するとともに、この第1の部分と第2の部分との間で熱移動が可能な熱伝導部材と、
    上記回路基板に垂直な方向に沿って、上記熱伝導部材の第1の部分を上記第2の発熱部品に向けて加圧する第2の加圧部材と、
    上記回路基板に平行な方向に沿って、上記第2の受熱部材を上記熱伝導部材の第2の部分に向けて加圧する第3の加圧部材と、
    を具備することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    上記第2の受熱部材は、上記ヒートパイプが延びている方向を横切る方向に沿って上記熱伝導部材の第2の部分に対向し、
    上記第3の加圧部材は、上記ヒートパイプが延びている方向を横切る方向に沿って上記第2の受熱部材を上記熱伝導部材の第2の部分に向けて加圧することを特徴とする電子機器。
  3. 請求項2に記載の電子機器において、
    上記第3の加圧部材は、上記熱伝導部材に対する上記第2の受熱部材の回路基板に垂直な方向のずれを許容することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3に記載の電子機器において、
    上記熱伝導部材の第2の部分は、上記第2の発熱部品の中央部に対向する領域を外れて設けられ、
    上記第2の加圧部材は、上記第2の発熱部品の中央部に対向する領域に上記熱伝導部材に対向する突起部を有し、この突起部により上記熱伝導部材を上記第2の発熱部品に向けて一点押しすることを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4に記載の電子機器において、
    上記熱伝導部材の第2の部分は、上記第2の発熱部品に対向する領域を外れて設けられるとともに、上記熱伝導部材の第1の部分と上記回路基板との間の高さ範囲に上記第2の部分の少なくとも一部が位置することを特徴とする電子機器。
  6. 請求項3に記載の電子機器において、
    上記熱伝導部材の第2の部分は、上記第2の発熱部品の中央部に対向する領域に設けられていることを特徴とする電子機器。
  7. 筐体と、
    上記筐体に収容された回路基板と、
    上記回路基板に実装された第1の発熱部品と、
    上記回路基板に実装された第2の発熱部品と、
    上記筐体に収容された放熱部材と、
    上記放熱部材に接続された第1のヒートパイプと、
    上記放熱部材に接続された第2のヒートパイプと、
    上記第1のヒートパイプに取り付けられるとともに、上記回路基板に垂直な方向に沿って上記第1の発熱部品に対向する第1の受熱部材と、
    上記回路基板に垂直な方向に沿って、上記第1の受熱部材を上記第1の発熱部品に向けて加圧する第1の加圧部材と、
    上記第2のヒートパイプに取り付けられた第2の受熱部材と、
    上記回路基板に垂直な方向に沿って上記第2の発熱部品に対向する第1の部分と、上記回路基板に平行な方向に沿って上記第2の受熱部材に対向する第2の部分とを有するとともに、この第1の部分と第2の部分との間で熱移動が可能な熱伝導部材と、
    上記回路基板に垂直な方向に沿って、上記熱伝導部材の第1の部分を上記第2の発熱部品に向けて加圧する第2の加圧部材と、
    上記回路基板に平行な方向に沿って、上記第2の受熱部材を上記熱伝導部材の第2の部分に向けて加圧する第3の加圧部材と、
    を具備することを特徴とする電子機器。
  8. 請求項7に記載の電子機器において、
    上記第2の受熱部材は、上記第2のヒートパイプが延びている方向を横切る方向に沿って上記熱伝導部材の第2の部分に対向し、
    上記第3の加圧部材は、上記第2のヒートパイプが延びている方向を横切る方向に沿って上記第2の受熱部材を上記熱伝導部材の第2の部分に向けて加圧することを特徴とする電子機器。
  9. 請求項8に記載の電子機器において、
    上記第3の加圧部材は、上記熱伝導部材に対する上記第2の受熱部材の回路基板に垂直な方向のずれを許容することを特徴とする電子機器。
  10. 請求項9に記載の電子機器において、
    上記熱伝導部材の第2の部分は、上記第2の発熱部品の中央部に対向する領域を外れて設けられ、
    上記第2の加圧部材は、上記第2の発熱部品の中央部に対向する領域に上記熱伝導部材に対向する突起部を有し、この突起部により上記熱伝導部材を上記第2の発熱部品に向けて一点押しすることを特徴とする電子機器。
  11. 請求項10に記載の電子機器において、
    上記熱伝導部材の第2の部分は、上記第2の発熱部品に対向する領域を外れて設けられるとともに、上記熱伝導部材の第1の部分と上記回路基板との間の高さ範囲に上記第2の部分の少なくとも一部が位置することを特徴とする電子機器。
  12. 請求項9に記載の電子機器において、
    上記熱伝導部材の第2の部分は、上記第2の発熱部品の中央部に対向する領域に設けられていることを特徴とする電子機器。
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