JP2009177669A - 撮像装置 - Google Patents

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晃三 石田
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俊 伊藤
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正 大槻
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Abstract

【課題】露光時間の調整と利得の調整を用いた露出制御に、絞りの調整を追加した露出制御の性能を確保し、絞り制御を用いることで、被写体が明るい場合に被写界深度を深くして、画像ボケの少ない撮像装置を提供する。
【解決手段】被写体からの光量を制御する絞り手段(1)と、撮像素子(3)の出力を増幅する利得可変の増幅手段(4)と、撮像素子(3)の出力に基づき露光量を求める露光量検出手段(7)と、露光量検出手段(7)で検出された露光量を用いて、増幅手段(4)の利得と、撮像素子(3)の露光時間を制御する露出制御手段(6)と、露光量と、露光時間と、利得をもとに、絞り手段(1)の絞り量を制御する絞り制御手段(8)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は電子スチルカメラ(デジタルカメラ)などの撮像装置に関し、特に固体撮像素子を用いた撮像装置の露出制御と被写界深度の改善に関するものである。
デジタルカメラには、本撮影の前に、画像を取り込み、この取り込まれた画像の輝度レベルに対応した出力信号のレベルが目標値に一致するように露出条件が定められる。露出条件は、一般に、絞り、シャッター速度(電荷蓄積時間)、利得を調整することで変更される。
また、従来の撮像装置として、絞り及び電荷蓄積時間を共通の撮像制御手段で制御するものが知られている(例えば、特許文献1)。
特開2000−354195号公報(第5−6頁、第1図)
しかしながら、近年発展してきた、SOC(System on Chip)型のCMOSセンサでは、一つの集積回路チップ内に、センサのほか、利得、電荷蓄積時間による露出制御を行うための手段が実装されており、絞り制御の外部インターフェースが設けられていないため、利得、電荷蓄積時間の制御と、絞りの制御を同時に(合わせて)行うことができない。
また、絞り制御を行うときは、新たに外付けで機能を追加する必要があり、CMOSセンサ内の露出制御と、絞り制御を協調して行うことが難しかった。
さらに、低照度時に高感度を実現するために、F値の小さい、明るいレンズを用いると、被写界深度が浅くなり、高画素センサの高解像度の性能を活用することができず、近距離に被写体を配置して撮影を行う場合、合焦範囲が狭く画像がぼけやすい問題がある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたもので、電荷蓄積時間(シャッター速度)の調整と利得の調整を用いた露出制御に、絞りの調整を追加した露出制御の性能を確保することを目的としている。
また、絞り制御を用いることで、被写体が明るい場合に被写界深度を深くして、画像ボケの少ない撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の撮像装置は、
被写体からの光量を制御する絞り手段と、
前記絞り手段にて光量制御された光信号を光電変換する機能を有する撮像素子と、
前記撮像素子の出力を増幅する利得可変の増幅手段と、
前記撮像素子の出力に比例した信号をあらかじめ決められた測光枠ごとに積算し、露光量を求める露光量検出手段と、
前記露光量検出手段で検出された露光量を用いて、前記増幅手段の利得を制御する露出制御手段と、
前記露光量と、前記利得をもとに、前記絞り手段の絞り量を制御する絞り制御手段と
を有することを特徴とする。
本発明によれば、利得の調整と露光時間の調整を用いた露出制御手段を備えた撮像装置に、絞りの調整を追加したことで、それによる弊害を発生させること無く、露出性能を向上させることができる。
また、絞りを制御することで、被写体が暗い場合には、F値を小さくして、感度を向上させることができ、一方、被写体が明るい場合には、F値を大きくして、被写界深度を深くすることができ、被写界深度を深くすることができ、画像ボケを少なくすることができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の撮像装置を示すブロック図である。図示の撮像装置は、絞り1と、レンズ2と、撮像手段9と、絞り制御手段8とを備えている。
撮像手段9は、例えば、一つの集積回路チップで構成され、撮像素子3と、増幅手段4と、A/D変換手段5と、露出制御手段6と、露光量検出手段7とを備えている。
絞り1は、絞り制御手段8の絞り制御信号に応じて、その絞り値Fを制御する。絞り値Fは大きいほど、絞りの開放度合いが小さくなる。絞り値Fを制御することで、レンズ2を通して撮像素子3に結像させる被写体からの光量を調整し、これにより像の明るさの制御を行うことができる。
また、絞り値Fを制御することで、被写界深度も制御することができる。絞り値Fを最小にする(最大開放状態にする)と、像が明るくなるが被写界深度が最も浅くなり、絞り値Fを最大にする(開放度合いを最小にする)と、被写界深度が最も深くなる一方、像が最も暗くなる。
レンズ2は、被写体からの光を撮像素子3へ結像するものであり、フォーカスを調整するための焦点調整機能を備えている。また、ズーム機能を備えたものを用いることもできる。
撮像素子3は例えばCCDセンサまたはCMOSセンサなど、エリア型の固体撮像素子で構成される。レンズ2を通して集光した光を、画素を構成するフォトダイオードで光電変換し、電圧値の形の撮像出力を取り出す。また、撮像素子3は、露出制御手段6による指示に応じて、フォトダイオード内の電荷蓄積時間を制御する。この電荷蓄積時間を、「露光時間」と言うこともあり、「電子シャッター速度」で表すこともある。シャッター速度は電荷蓄積時間或いは露光時間の逆数に比例し、電荷蓄積時間或いは露光時間の増大は、シャッター速度の低下と同じことを意味する。
増幅手段4は、撮像素子3からのアナログの撮像信号を増幅するもので、その利得(増幅率)が可変である。露出制御手段6からの利得制御信号で、増幅手段4内の利得を調整する。
A/D変換手段5は、増幅手段4からのアナログの撮像信号をデジタル変換する。A/D変換手段5からのデジタル撮像信号YLは、撮像手段9から出力信号として取り出される。
A/D変換手段5のデジタル撮像信号YLはまた、露光量検出手段7に送られ、画像の輝度レベルに対応した信号レベルが測定される。
この信号レベルとしては、画面全体のすべての画素の信号の値の平均値を求めも良く、所定の測定枠ごとの信号レベル(例えば測定枠毎の平均値)を求め、当該測定枠毎の信号レベルの加重平均を求めても良く、予め選択された測定枠のみの信号レベルを用いても良い。また、各測定枠毎に信号値のヒストグラムを作成し、信号値の分布に基づいて選択乃至抽出された測定枠の信号レベルに基づいて、画面全体の信号レベルを求めることとして良い。以下では、測定枠毎の信号レベルを求める場合について説明する。このような信号レベルは、露光量乃至露出量に対応するものであるので、上記のような信号レベルの検出を、「露光量の検出」或いは「露出量の検出」とも言う。
測定枠毎の露光量を求めて、これに基づいて画面全体の露光量を求める場合には、露光量検出手段7は、A/D変換手段5から出力されるデジタル撮像信号YL(各画素についての輝度に対応した値を有する)を、測定枠毎に積算し、積算値を当該積算の対象となった画素の数で割ることで、当該測定枠における露光量を求める。
測光枠は、例えば、システムの自動露出制御を行うために設計段階で予め決められるもので、撮像素子3の撮像面が水平方向640画素、垂直方向480の大きさを持つ場合に、水平方向20画素、垂直方向20画素からなる矩形の領域が各枠と定められる。この場合、撮像素子3の撮像面が水平方向32個、垂直方向24個の枠に分けられる。
露光量検出手段7は、このようにして求めた各フレームにおける露光量を出力しても良く、各フレームの露光量の、過去の所定数フレームに亘る平均(単純移動平均又は加重移動平均)を露光量として出力しても良い。
露出制御手段6は、露光量検出手段7で求めた露光量EXが、所定の目標値TG、例えば平均輝度レベルAPL(Average Picture Level)に収束するように利得G、シャッター速度SS、絞りFを制御する。
図2を参照して、一般的な露出制御方法(従来の方法)を示す。横軸は、被写体の明るさL、縦軸は利得G(実線)と、シャッター速度SS(鎖線)と、絞りF(破線)を示す。
明るさLが後述の第2の所定値(明るさの範囲の最大値に近い値)La2以下では、絞りFは最小値Fmin(最大開放状態)に維持される。
明るさLが(通常撮像が行われる範囲の)最小値La0であるときは、シャッター速度SSを最小値(許容される範囲内の最小値、例えば、フレームレートと同一の速度)SSminにし、利得Gを最大値Gmaxとする。言い換えると、絞りFを最小値、シャッター速度SSを最小値SSminとし、利得Gを最大値Gmaxとしたとき、露光量EXが目標値TGに一致する明るさLが最小値La0である。
明るさLが最小値La0より大きく第1の所定値(通常撮像が行われる範囲の中央部分に位置するレベル)La1以下の範囲では、シャッター速度SSを最大値SSminに固定し、利得Gを明るさLとともに次第に下げることで、露光量EXを調整する。
明るさLが第1の所定値La1においては、利得Gは最小値Gminとなる。言い換えれば、絞りFを最小値Fminにし、シャッター速度SSを最小値SSminにし、利得Gを最小値Gminとしたときに、露光量EXが目標値TGに一致する明るさLが第1の所定値La1である。
なお、利得Gの最小値Gminは、撮像素子3の飽和信号レベルから定まるものである。即ち、強い照明下で、画素ごとの出力値がバラつく、飽和むらを防ぐために、撮像素子3の入射光量に対するアナログの撮像信号の出力値が、ニー領域になる手前の線形領域になるように設定される。
明るさLが第1の所定値La1より大きく、第2の所定値(通常撮像が行われる範囲の最大値に近い値)La2以下の領域では、利得Gを最小値Gminに固定し、シャッター速度SSを明るさLとともに次第に高くするにより露光量EXを調整する。
明るさLが第2の所定値La2であるときは、シャッター速度SSは最大値SSmaxとなる。言い換えれば、絞りFを最小値Fminにし、利得Gを最小値Gminにし、シャッター速度SSを最大値SSmaxにしたときに、露光量EXが目標値TGに一致する明るさLが第2の所定値La2である。
明るさLが第2の所定値La2より大きい領域では、利得Gを最小値Gminに固定し、シャッター速度SSを最大値SSmaxに固定し、絞りFを明るさLとともに大きくする(開放値を下げる)ことで、露光量EXを調整する。
上記の方法では、第2の所定値La2以下の領域では、絞りFが最小値Fmin(開放状態)を維持しているため、被写界深度の浅い状態での撮像となり、望ましくない場合がある。本発明は、この問題を解決することを目的とする。
絞り制御手段8は、露出制御手段6から、利得Gの設定値を表す情報と、シャッター速度SSの設定値を表す情報を受け、露光量検出手段7から露光量EXを受ける。
以下、図3を参照して、本実施の形態による露出制御を説明する。図3において、図2と同一の符号は同一又は対応する値を示す。図3において、横軸は、被写体の明るさL、縦軸は利得G(実線)と、シャッター速度SS(鎖線)と、絞りF(破線)を示す。
明るさLが(通常撮像が行われる範囲の)最小値La0以下の範囲では、絞りFを最小値Fmin(最大開放状態)にし、シャッター速度SSを最小値(許容される範囲内の最小値、例えば、フレームレートと同一の速度)SSminにし、利得Gを最大値Gmaxとする。言い換えると、絞りFを最小値、シャッター速度SSを最小値SSminとし、利得Gを最大値Gmaxとしたとき、露光量EXが目標値TGに一致する明るさLが最小値La0である。
明るさLが最小値La0より大きく第1の所定値(通常撮像が行われる範囲の中央部分に位置するレベル)La1以下の範囲では、シャッター速度SSを最小値SSminに固定し、明るさLが大きくなるにつれて、利得Gを次第に下げるとともに、絞りFを緩やかに大きくすることで、露光量EXを調整する。
明るさLが第1の所定値La1においては、利得Gは最小値Gminとなり、絞りFは最小値Fminより若干大きい値Fm1となる。言い換えれば、シャッター速度SSを最小値SSminにし、利得Gを最小値Gminとし、絞りFを値Fm1としたときに、露光量EXが目標値TGに一致する明るさLが第1の所定値La1である。図3における第1の所定値La1は、図2における第1の所定値La1よりいくらか大きい。
明るさLが第1の所定値La1より大きく、第2の所定値(通常撮像が行われる範囲の最大値に近い値)La2以下の領域では、シャッター速度SSを最小値SSminに固定し、利得Gを最小値Gminに固定し、明るさLとともに、絞りFを次第に大きくすることで、露光量EXを調整する。
明るさLが第2の所定値La2であるときは、絞りFは最大値Fmax(完全に閉じた状態ではなく、絞り制御で調整可能な範囲内の最小開放状態)となる。言い換えれば、シャッター速度SSを最小値SSminにし、利得Gを最小値Gminにし、絞りFを最大値Fmaxにしたときに、露光量EXが目標値TGに一致する明るさLが第2の所定値La2である。図3の第2の所定値La2は、図2の第2の所定値La2と同じとは限らない。
明るさLが第2の所定値La2より大きく第3の所定値La3(通常撮像が行われる範囲の最大値に、第2の所定値La2よりも近い値)以下の範囲では、利得Gを最小値Gminに固定し、絞りFを最大値Fmaxに固定し、明るさLとともにシャッター速度SSを高くする。
明るさLが第3の所定値La3であるときは、利得Gが最小値Gmin、絞りFが最大値Fmax、シャッター速度SSが最大値SSmaxである。言い換えれば、利得Gを最小値Gminにし、絞りFを最大値Fmaxにし、シャッター速度SSを最大値SSmaxにしたときに、露光量EXが目標値TGに一致する明るさLが第3の所定値La3である。
明るさLが第3の所定値La3より大きい領域では、利得Gを最大値Gminに固定し、絞りFを最大値Fmaxに固定し、シャッター速度SSを最大値SSmaxに固定する。
明るさLに応じて、利得G、シャッター速度SS、絞りFを、図3に示すように調整するための制御は、具体的には、第1の露光量EXと、目標値TGとの比較結果に応じて、利得G、シャッター速度SS、絞りFを所定値またはその整数倍ずつ(ステップ状に)変化させることにより行われる。この変更は、1フレーム毎に行われる。変化のための1ステップの幅は予め定められている。
この場合、明るさLのどの範囲にあるかに応じて、1ステップの変化の幅を変えるようにしても良く、また、露光量EXと目標値TGとの差の大きさに応じて、変化の幅を変えるようにしても良い。
以下、露光量EXと目標値TGとの差に応じて、利得G、シャッター速度SS、絞りFを調整することにより行われる露出制御の手順を、図4のフローチャートを参照して説明する。
図4のうちのステップS1、S2の処理は、1フレーム期間に1回、新たな露光量を算出し、次のフレーム期間で、処理S3、S4、S6、S8、S10、S13、S14、S16、S18、S20が行われ、さらに次のフレーム期間で、ステップS7、S9、S11、S17、S19、又はS21が行われる。
ステップS1では、露光量検出手段7で露光量EXを検出し、この場合、過去数フレーム分の平均(単純平均又は加重平均)と取ることで、露光量EXとして出力することとしても良い。
ステップS2では、露光量EX、利得G、シャッター速度SS、絞りFから、明るさLを、例えば下記の式(1)で求める。
L=K×EX×SS×(1/G)×F …(1)
ここで、Kは定数である。
ステップS3以降は、露出制御手段6の露光量EXと目標値TGとの比較及び比較結果に基づく、制御値の変更の処理を示している。
ステップS3は、露光量EXが目標値TGに比べて大きいかどうかを判定し、ステップS13は、露光量EXが目標値TGに比べて小さいかどうかを判定する。
ステップS3で、露光量EXが目標値TGに比べて大きいと判定されたとき(S3でYES)は、以下に詳しく述べるように、ステップS4乃至S11の処理を行う。ステップS4乃至S11では、露光量EXを小さくするように制御を行う。つまり、利得Gの減少、シャッター速度SSの増加、又は絞り値Fの増加のいずれかあるいはこれらの組み合わせを行う。
ステップS13で、露光量EXが目標値TGに比べて小さいと判定されたとき(S13でYES)は、以下に詳しく述べるように、ステップS14乃至S21の処理を行う。ステップS14乃至S21では、露光量EXを大きくするように制御を行う。つまり、利得Gの増加、シャッター速度SSの減少、又は絞り値Fの減少のいずれかあるいはこれらの組み合わせを行う。
露光量EXが目標値TGに等しい場合(ステップS3でNO、かつステップ13でNO)、現在の制御値を維持する。即ち、制御値の変更を行わず、ステップS1に戻る。
ステップS4、S6、S8、S10、S14、S16、S18、S20では、ステップS2で求めた明るさLがどの範囲にあるかの判定を行う。
L≦La0であれば、ステップS4、S14でYESとなる。
La0<L≦La1であれば、ステップS6、16でYESとなる。
La1<L≦La2であれば、ステップS8、S18でYESとなる。
La2<L≦La3であれば、ステップS10、S20でYESとなる。
ステップS4、ステップS14でYESの場合、即ち、露光量EXが目標値TGより大きく、明るさLが最小値La0以下の場合には、利得Gが最大値Gmax、シャッター速度SSが最小値SSmin、絞りFは最小値Fmin(開放状態)となっており、その状態が維持される。即ち、露出制御値を変更することなく、ステップS1に戻る。
ステップS7、S17の処理は、La0<L≦La1のときに行われる。
この明るさの領域では、シャッター速度SSは固定され、利得Gと絞りFが明るさLに応じて変更される。
ステップS7の処理は、露光量EXが目標値TGより大きい場合に行なわれる。この場合、絞りFを現在の値から、所定幅ΔF1だけ増加させる(より閉じた状態にする)。同時に、利得Gを現在の値から、所定幅ΔG1だけ小さくする。
この場合、利得Gに対する帰還率をより大きくする。
すなわち、絞りF、露光時間Sを固定として、露光量EXを所定の変化幅(1単位量)EXuだけ変化させるための利得Gの変化をGu、利得G、露光時間Sを固定として、露光量EXを上記の1単位量EXuだけ変化させるための絞りFの変化をFuとしたとき、
ΔG1/Gu>ΔF1/Fuとなるように、ΔG1、ΔF1を定める。
これにより、利得制御の応答速度を速くすることができる。即ち、実効的に、利得制御の時定数を、絞り制御の時定数よりも短くすることができる。
ステップS17の処理は、露光量EXが目標値TGより小さい場合に行なわれる。この場合、絞りFを現在の値から、所定幅ΔF1だけ小さくする(より開いた状態にする)。同時に、利得Gを現在の値から、所定幅ΔG1だけ大きくする。
ステップS9、ステップS19の処理は、La1<L≦La2のときに行われる。
この明るさの領域では、シャッター速度SSは最小値SSminに固定され、利得Gも最小値Gminに固定され、絞りFが明るさLに応じて変更される。
ステップS9の処理は、露光量EXが目標値TGより大きい場合に行なわれる。この場合、絞りFを現在の値から、所定幅ΔF2だけ増加させる(より閉じた状態にする)。所定幅ΔF2は所定幅ΔF1よりも大きな値に定められる。
この場合にも、利得Gに対する帰還率をより大きくする。
すなわち、絞りF、露光時間Sを固定として、露光量EXを所定の変化幅(1単位量)EXuだけ変化させるための利得Gの変化をGu、利得G、露光時間Sを固定として、露光量EXを上記の1単位量EXuだけ変化させるための絞りFの変化をFuとしたとき、
ΔG2/Gu>ΔF2/Fuとなるように、ΔG2、ΔF2を定める。
これにより、利得制御の応答速度を速くすることができる。即ち、実効的に、利得制御の時定数を、絞り制御の時定数よりも短くすることができる。
ステップS19の処理は、露光量EXが目標値TGより小さい場合に行なわれる。この場合、絞りFを現在の値から、所定幅ΔF2だけ減少させる(より開いた状態にする)。
この明るさの領域では、利得Gが最小値Gminであり、ノイズが少ない画像が得られる。
この明るさの領域では、被写体のコントラスト(明暗の差)が大きく(画像がくっきりとしており)、レンズの性能によっては、画像のボケが顕著に目立つことがあるが、絞りを大きくする(開放度合いを小さくする)ことにより、被写界深度を深くすることができ、画像のボケをなくすことが出来る。また、絞りFの制御による露出制御が行われ、利得Gが固定されているのでS/Nが一定に保たれ、ノイズの少ない画像が得られる。
ステップS11、S21の処理は、La2<L≦La3のときに行われる。
この明るさの領域では、利得Gは最小値Gminに固定され、絞りFは最大値Fmaxに固定され、シャッター速度SSが明るさLに応じて変更される。
ステップS11の処理は、露光量EXが目標値TGより大きい場合に行なわれる。この場合、シャッター速度SSを所定幅ΔSS3だけ大きくする。
ステップS21の処理は、露光量EXが目標値TGより小さい場合に行なわれる。この場合、シャッター速度SSを所定幅ΔSS3だけ小さくする)。
ステップS10、S20でNOの場合、即ち、La3<Lの場合には、利得Gは最小値Gminに固定され、シャッター速度SSも最大値SSmaxに固定され、絞りFも最大値に固定されたままである。即ち、露出制御値を変更することなく、ステップS1に戻る。
以上の説明した処理により、実施の形態1の露出を制御できる撮像装置が実現できる。
上記のうち、ステップS1の処理は、露光量検出手段7で行われ、ステップS2の処理は、露出制御手段6で行われる。
ステップS3、S4、S6、S8、S10、S13、S14、S16、S18、S20の処理は、露出制御手段6及び絞り制御手段8の双方で平行して行われる。
ステップS7、S9、S11、S17、S19、S21の処理のうち、シャッター速度SSと利得Gの制御は、露出制御手段6で行われ、絞りFの制御は絞り制御手段8で行われる。
露光量検出手段7で検出された露光量EXを表すデータ、露出制御手段6で生成された、シャッター速度SS、利得Gを表すデータは、並びに明るさLを表すデータは、例えば撮像手段9の、シリアルデータを入出力するための既存の端子を介して絞り制御手段8に伝えられ、絞り制御手段8では、これらの情報を元に絞りFを制御する。
露光制御手段6と、絞り制御手段8に露光量検出手段7からの露光量EXを用いることで、シャッター速度の制御及び利得の制御に非同期の絞り制御を実施でき、露出を制御できる。
また、絞り制御を併用することで、被写界深度を深くすることで、画像のボケの少ない撮像装置を実現することができる。
さらに、既存のFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)やCPUなど、必要最小限の部品追加を行うことで、絞り制御を実現することができ、低コストでシステムを構成することができる。
上記の実施の形態では、露出制御手段6及び絞り制御手段8で、露光量検出手段7から供給された露光量EXを用いて制御を行うこととしているが、露出制御手段6と絞り制御手段8に、露光量EXとして異なる情報を供給するようにしても良い。例えば第1の情報(第1の露光量)EXaを、露出制御手段6に供給し、第2の情報(第2の露光量)EXbを絞り制御手段8に供給する。
この場合、第1の露光量EXaと、第2の露光量EXbとで、これらを算出するための検出時間を異ならせても良い。例えば、第1の露光量を表す情報EXaを得るための検出時間に比べて、第2の露光量EXbを得るための検出時間を長く設定する。例えば、第1の露光量EXaとしては、1フレーム毎の値を用い、第2の露光量EXbとしては、複数のフレームに亘る平均値を用いることとしても良い。代わりに、第1の露光量EXaとして、pフレームに亘る平均値を用い、第2の露光量EXbとしてqフレーム(q>p)フレームに亘る平均値を用いることとしても良い。露出制御手段6は、第1の露光量EXaが目標値TGに一致するように利得G及びシャッター速度SSを制御し、絞り制御手段8は、第2の露光量EXbが目標値TG(露出制御手段6で用いるのと同じ目標値TG)に一致するように絞りを制御する。
これにより、絞り制御の応答速度を遅くすることができ、実効的に、絞り制御の時定数を、利得や露光時間の制御の時定数よりも長くすることができ、絞りFでゆっくりと露出をあわせ、利得G及びシャッター速度SSで絞りFより早く(短い遅れ時間で)露出をあわせるようにすることができる。
なお、上記の例では、制御値の変化幅ΔF1、ΔG1、ΔF2、ΔSS3などを一定としたが、求められた明るさLに対応する制御値(目標値)と、現在の制御値(現在値)との差に比例した値としても良い。また、制御値の変化幅の、現在の制御値に対する比が一定となるようにしても良い。
実施の形態2.
上記の実施の形態では、L>La2のときの処理、即ちステップS11、S21において、シャッター速度SSを変更しているが、シャッター速度SSを固定したままとし、利得G、絞りFの変更のみで、露出を制御する構成としても良い。この場合の特性を図5に示す。明るさLa2以上では、絞りFを変更することで、露出を制御している点と、シャッター速度SSを変更しない点が異なる。
なおまた、絞りFが完全に閉じる仕様においても、露出制御を実現することができる。
実施の形態3.
図6は、実施の形態3の露出制御の特性を示す図である。実施の形態1の明るさの閾値La0に対応する閾値Lb0と、閾値La1に対応する閾値Lb1の間に閾値Lb4及びLb41を設け、明るさの閾値Lb1と閾値La2の間に閾値Lb15を設け、シャッター速度SSは、Lb4以下の範囲では、第1の値SSa(例えば最小値SSminに等しい)に固定され、Lb4でステップ状に増加され、Lb4からLb41までの範囲では、第2の値SSb(第1の値SSaより大きい)に固定され、Lb1でステップ状に増加され、Lb1からLa2までの範囲では、第3の値SSc(第2の値SSbより大きい)に固定され、La2からLa3までの範囲では、明るさLとともに大きくされ、La3より大きい範囲では第4の値SSd(例えば最大値SSmaxに等しい)に固定される。
一方、絞りFは、Lb0以下では、第1の値Fa(例えば最小値Fminに等しい)であり、Lb0からLb04までの範囲では、明るさLに対して第1の傾斜角(勾配)で、第1の値Faから第2の値Fbまで増加し、Lb04からLb4までの範囲では、明るさLに対して第2の傾斜角(勾配)(第1の傾斜角より大きい)で、第2の値Fbから第3の値Fcまで増加し、Lb4からLb41までの範囲では、明るさLに対して第3の傾斜角(勾配)(第1の傾斜角と略等しい)で第3の値Fcから第4の値Fdまで増加し、Lb41からLb1までの範囲では、明るさLに対して第4の傾斜角(勾配)(第2の傾斜角に略等しい)で第4の値Fdから第5の値Feまで増加し、Lb1からLb15までの範囲では、明るさLに対して第5の傾斜角(勾配)(第1の傾斜角と略等しい)で第5の値Feから第6の値Ffまで増加し、Lb15からLa2までの範囲では、明るさLに対して第6の傾斜角(勾配)(第1の傾斜角より大きく、第2の傾斜角より小さい)で第6の値Ffから第7の値Fg(例えば最大値Fmaxに等しい)まで増加し、La2より大きい範囲では、第7の値Fgに固定される。
一方利得Gは、Lb0までの範囲では、第1の値Ga(例えば最大値Gmaxに等しい)に維持され、Lb0からLb04までの範囲では、Lの増加とともに、第1の値Gaから第2の値Gbまで次第に小さくされ、Lb04からLb4までは第2の値Gbに維持され、Lb4でステップ状に第2の値Gbから第3の値Gcまで大きくされ、Lb4からLb41までは、Lの増加とともに第3の値Gcから第4の値Gdまで次第に小さくされ、Lb41からLb1までは第4の値Gdに維持され、Lb1でステップ状に第4の値Gdから第5の値Geまで大きくされ、Lb1からLb15までは、Lの増加とともに第5の値Geから第6の値Gfまで次第に小さくされ、Lb15以上では、第6の値Gfに保たれる。
第2,第4、第6の値Gb、Gd、Gfは例えば、最小値Gminに等しい。
以上のように、実施の形態3は、明るさLb4、La1、Lb5でシャッター速度を段階的に変更する点を除いては、実施の形態1と同じ動作を行い、同一の効果を有する。
シャッター速度を段階的に変化するように制御できることで、絞りの制御を緩やかに変化させることができる。また、シャッター速度の制御を段階的に行うことで、被写界深度を徐々に深くすることができるため、被写界深度の急激な変化を防ぐことができる。
実施の形態4.
図7は、実施の形態4の露出制御のブロック図を示すものである。絞り制御に用いる積算手段が、撮像手段9から得るのではなく、A/D変換手段の出力をFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)などの外部に設けたICで、測光枠ごとに積算を行い露光量EXbを求める、付加的な露光量検出手段(第2の露光量検出手段)10を設けている点が異なる。図7においては、露光量検出手段7から出力される露光量は区別のため、符号EXaで表されている。
外部に設けることで、撮像手段9内の露光量検出手段7から出力される露光量の情報EXaを、絞り制御手段8で用いることができない場合においても、絞り、利得、シャッター速度の制御するシステムを構築することができる。
実施の形態1について記載した変形例の説明は、実施の形態2、実施の形態3、実施の形態4にも当てはまる。
本発明の実施の形態1の露出制御の構成を示すブロック図である。 従来の露出制御の特性の一例を示す図である。 実施の形態1の露出制御の特性の一例である。 実施の形態1の露出制御のフローチャートである。 本発明の実施の形態2の露出制御の特性の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3の露出制御の特性の一例である。 本発明の実施の形態4の露出制御の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 絞り、 2 レンズ、 3 撮像手段、 4 増幅手段、 5 A/D変換手段、 6 露出制御手段、 7 露光量検出手段、 8 絞り制御手段、 9 撮像手段、 10 第二の露光量検出手段。

Claims (6)

  1. 絞り量を変えることで被写体からの光量を制御する絞り手段と、
    前記絞り手段にて光量制御された光信号を光電変換する機能を有する撮像素子と、
    前記撮像素子の出力を増幅する利得可変の増幅手段と、
    前記撮像素子の出力に比例した信号をあらかじめ決められた測光枠ごとに積算し、露光量を求める露光量検出手段と、
    前記露光量検出手段で検出された露光量を用いて、前記増幅手段の利得を制御する露出制御手段と、
    前記露光量と、前記利得をもとに、前記絞り手段の絞り量を制御する絞り制御手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像素子は、光電変換した信号の露光時間を制御する電子シャッター機能をさらに有し、
    前記露出制御手段は、前記露光量検出手段で検出された露光量を用いて、前記撮像素子の露光時間をも制御し、
    前記絞り制御手段は、前記露光量と、前記露光時間と、前記利得をもとに、前記絞り手段の絞り量を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記絞り制御手段による絞りの制御におけるフィードバック時定数を、
    前記増幅手段による利得の制御におけるフィードバック時定数よりも長く設定したことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記絞り制御手段による絞りの制御におけるフィードバック時定数を、
    前記増幅手段による利得の制御におけるフィードバック時定数及び前記撮像素子による露光時間の制御におけるフィードバック時定数よりも長く設定したことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像素子の露光時間を固定とし、前記利得と、前記絞り量を、前記露光量に応じて制御することを特徴とする請求項1又は3に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像素子の露光時間を、明るさの増加に対して、ステップ状に変化させることを特徴とする請求項2又は4に記載の撮像装置。
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