JP2009175570A - プロジェクタ - Google Patents

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JP2009175570A JP2008015878A JP2008015878A JP2009175570A JP 2009175570 A JP2009175570 A JP 2009175570A JP 2008015878 A JP2008015878 A JP 2008015878A JP 2008015878 A JP2008015878 A JP 2008015878A JP 2009175570 A JP2009175570 A JP 2009175570A
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Kazuhiro Nishida
和弘 西田
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Abstract

【課題】照明方位の調整によって液晶パネルのコントラストを向上させることができるプ
ロジェクタを提供すること。
【解決手段】第2レンズアレイ21eの中心点Oから上下左右の第1特性方位における外
周までの距離D1,D1’が、第2レンズアレイ21eの中心点Oから45°傾いた第2
特性方位における外周までの距離D2よりも大きいので、第1液晶パネル25aの高コン
トラストの方位に関しては、比較的大きな入射角で照明光を第1液晶パネル25aに入射
させることができ、第1液晶パネル25aの低コントラストの方位に関しては、比較的小
さな入射角で照明光を第1液晶パネル25aに入射させることができる。よって、投射レ
ンズ29によってスクリーン上に投射される像のコントラストを全体的に向上させること
ができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、照明光を液晶ライトバルブに入射させることによって変調し、変調された像
光を投射するプロジェクタに関する。
プロジェクタ用の照明光学装置として、例えば、放物反射面が単一光束を射出し、第1
レンズアレイを構成する第1レンズが上記単一光束を複数の部分光束に分割し、第2レン
ズアレイを構成する第2レンズが各部分光束を被照明領域上に伝達して重畳させるものが
ある(特許文献1参照)。ここで、各第2レンズの開口面積は、これに対応する第1レン
ズの開口中心が主光軸から離れるほど小さく形成されており、高い光利用効率で集中角の
小さな照明を実現している。
特開平5−346557号公報
しかし、従来のプロジェクタ用の照明光学装置では、液晶パネルに対する照明光の入射
の方位角が変調光のコントラストに影響する点について考慮されておらず、コントラスト
を低くする入射方位角の光線によって、プロジェクタのコントラストを低下させる場合が
あった。
そこで、本発明は、照明方位の調整によって液晶パネルのコントラストを向上させるこ
とができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1のプロジェクタは、(a)光源光を射出す
る光源部と、(b)前記光源部から射出された光源光を複数の部分光束に分割して射出さ
せる第1レンズアレイ及び第2レンズアレイと、前記第1レンズアレイ及び前記第2レン
ズアレイから射出された部分光束をそれぞれ対象とする照明領域に重畳して入射させる重
畳レンズとを有する均一化光学部と、(c)前記均一化光学部からの照明光を画像情報に
応じて変調する液晶ライトバルブと、(d)前記液晶ライトバルブによって形成された像
を投射する投射光学系とを備え、(b1)前記第2レンズアレイにおいて前記液晶ライト
バルブを構成する液晶パネルのラビング方向に略対応する方位を第1特性方位とし、前記
第2レンズアレイにおいて前記液晶ライトバルブを構成する液晶パネルのラビング方向に
対して最も大きな角度を成す方向に略対応する方位を第2特性方位とした場合に、前記第
2レンズアレイの光軸上の点から前記第1特性方位における外周までの距離は、前記第2
レンズアレイの光軸上の点から前記第2特性方位における外周までの距離よりも大きい。
なお、以上において第2レンズアレイの外周とは、第2レンズアレイを構成する要素レン
ズを結合して得られる有効領域の外周を意味する。
上記プロジェクタでは、第2レンズアレイの光軸上の点から第1特性方位における外周
までの距離を、第2レンズアレイの光軸上の点から第2特性方位における外周までの距離
よりも大きくしているので、液晶パネルのラビング方向に関しては比較的大きな入射角で
照明光を液晶ライトバルブに入射させることができ、液晶パネルのラビング方向に対して
最も大きな角度を成す方向に関しては比較的小さな入射角で照明光を液晶ライトバルブに
入射させることができる。ここで、ラビング方向は、液晶ライトバルブの高コントラスト
方位となる傾向があり、ラビング方向に対して最も大きな角度を成す方向は、液晶ライト
バルブの低コントラスト方位となる傾向があるので、投射光学系によって投射される像の
コントラストを全体的に向上させることができる。
本発明に係る第2のプロジェクタは、(a)光源光を射出する光源部と、(b)光源部
から射出された光源光を複数の部分光束に分割して射出させる第1レンズアレイ及び第2
レンズアレイと、第1レンズアレイ及び第2レンズアレイから射出された部分光束をそれ
ぞれ対象とする照明領域に重畳して入射させる重畳レンズとを有する均一化光学部と、(
c)均一化光学部からの照明光を画像情報に応じて変調する液晶ライトバルブと、(d)
液晶ライトバルブによって形成された像を投射する投射光学系とを備え、(b1)第2レ
ンズアレイにおいて液晶ライトバルブの高コントラストの方位に略対応する方位を第1特
性方位とし、第2レンズアレイにおいて液晶ライトバルブの低コントラストの方位に略対
応する方位を第2特性方位とした場合に、第2レンズアレイの光軸上の点から第1特性方
位における外周までの距離は、第2レンズアレイの光軸上の点から第2特性方位における
外周までの距離よりも大きい。
上記プロジェクタでは、第2レンズアレイの光軸上の点から第1特性方位における外周
までの距離を、第2レンズアレイの光軸上の点から第2特性方位における外周までの距離
よりも大きくしているので、液晶ライトバルブの高コントラストの方位に関しては比較的
大きな入射角で照明光を液晶ライトバルブに入射させることができ、液晶パネルの低コン
トラストの方位に関しては比較的小さな入射角で照明光を液晶ライトバルブに入射させる
ことができる。よって、投射光学系によって投射される像のコントラストを全体的に向上
させることができる。
また、本発明の具体的な態様又は観点によれば、上記プロジェクタにおいて、第1特性
方位は、液晶ライトバルブを構成する液晶パネルの1以上のラビング方向に対応し、第2
特性方位は、液晶パネルの1以上のラビング方向に対して最も大きな角度を成す方向に略
対応する。一般的には、液晶パネルのラビング方向に対応する入射方位角では、相対的に
高コントラストの像形成が可能になり、ラビング方向に対して最も大きな角度を成す方向
に対応する入射方位角では、相対的に低コントラストの像しか得られない傾向がある。よ
って、上記のように第1特性方位をラビング方向に対応させ第2特性方位をラビング方向
から離すことで、高コントラストの像形成に寄与する照明光を液晶パネルに入射させる傾
向を強めることができる。
また、本発明の別の態様によれば、第1特性方位が、液晶パネルに設けた直交する一対
のラビング方向に対応しており、第2レンズアレイの外周の形状が、均一化光学部の光軸
と交差するとともに一対のラビング方向に対応する一対の方位にそれぞれ延びる一対の基
準線を挟んで対称性を有する。この場合、第2レンズアレイの外周の形状が、液晶パネル
に設けた一対のラビング方向に対応して対称性を有するものとなり、高コントラストで視
野角の偏りの少ない像光を形成することができる。
また、本発明の別の態様によれば、第2レンズアレイの外周の形状は、一対の基準線上
に4つの頂点を有する菱形である。
また、本発明のさらに別の態様によれば、光源部が、第2レンズアレイの外周の形状に
対応する開口形状を有する。この場合、光源部から射出される光源光を第1レンズアレイ
延いては第2レンズアレイに無駄なく結合することができ、光の損失を低減し迷光を防止
できる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの光学系の構成を説明する概念図で
あり、図2は、図1のプロジェクタの一部の構造や配置等を説明する斜視図である。
本プロジェクタ10は、光源光を発生する照明装置21と、照明装置21からの光源光
を赤緑青の3色に分割する色分離光学系23と、色分離光学系23から射出された各色の
照明光によって照明される光変調部25と、光変調部25からの各色の像光を合成するク
ロスダイクロイックプリズム27と、クロスダイクロイックプリズム27を経た像光をス
クリーン(不図示)に投射するための投射光学系である投射レンズ29とを備える。
以上のプロジェクタ10において、照明装置21は、ランプユニット21aと、凹レン
ズ21bと、第1及び第2レンズアレイ21d,21eと、偏光変換部材21gと、重畳
レンズ21iとを備える。このうち、ランプユニット21aは、光源光を射出する光源部
として機能し、例えば高圧水銀ランプからなり光源光を射出する発光管22aと、発光管
22aから射出された光源光を前方に反射する凹面鏡22bと、凹面鏡22bの前方に配
置される絞り22cとを備える。ここで、凹面鏡22bは、発光管22aから射出される
光束を再度集光する楕円ミラーである。また、絞り22cは、凹面鏡22bによる射出光
の光束断面を調整することができ、第1及び第2レンズアレイ21d,21e上の有効領
域外が無駄に照明され迷光が発生することを防止する。凹レンズ21bは、ランプユニッ
ト21aからの光源光を平行化する役割を有するが、例えば凹面鏡22bを放物面鏡とし
た場合、省略することもできる。
第1及び第2レンズアレイ21d,21eは、それぞれ縦横に2次元的に配置された複
数の要素レンズELからなり、これらの要素レンズELによって凹レンズ21bを経たラ
ンプユニット21aからの光源光を分割して個別に集光・発散させる。偏光変換部材21
gは、第2レンズアレイ21eから射出した光源光を例えば図1の紙面に垂直なS偏光成
分のみに変換して次段光学系に供給する。重畳レンズ21iは、偏光変換部材21gを経
た照明光を全体として適宜収束させることにより、光変調部25に設けた各色の光変調装
置に対する重畳照明を可能にする。つまり、両レンズアレイ21d,21eと重畳レンズ
21iとを経た照明光は、以下に詳述する色分離光学系23を経て、光変調部25に設け
られた各色の液晶パネル25a,25b,25cを均一に重畳照明する。なお、以上にお
いて、第1及び第2レンズアレイ21d,21eと重畳レンズ21iとは、ランプユニッ
ト21aからの光束を均一化するための均一化光学部として機能する。
なお、詳細は後述するが、図2に示すように、第2レンズアレイ21eの有効領域の周
囲すなわち外周輪郭CL2は、光軸OAに垂直な面内にあって、階段状であるが全体とし
て菱形の輪郭を有し、この菱形の4頂点は、光軸OAと交差する中心点Oを基準とするx
軸とy軸とに関して対称に配置されている。つまり、第2レンズアレイ21eの外周輪郭
CL2は、x軸上で中心点Oを挟んだ正負2点とy軸上で中心点Oを挟んだ正負2点とに
頂点を有し、基準線としてのx軸及びy軸を挟んで上下左右に対称な形状になっている。
これに対応して、第1レンズアレイ21dの有効領域の外周輪郭CL1も、全体として、
光軸OAと交差する中心点Oを通る基準線としてのx軸及びy軸を挟んで上下左右に対称
な菱形形状になっている。また、ランプユニット21aを構成する絞り22cの開口形状
AFも、第2レンズアレイ21eの外周輪郭CL2等に対応して、光軸OAのまわりの上
下左右に関して対称な位置に頂点を有する菱形となっており、凹面鏡22bの射出側は、
後段の絞り22cの開口形状に略対応する菱形断面の光束を射出可能な開口形状を有して
いる。
色分離光学系23は、第1及び第2ダイクロイックミラー23a,23bと、補正光学
系である3つのフィールドレンズ23f,23g,23hと、反射ミラー23m,23n
,23oとを備える。ここで、第1ダイクロイックミラー23aは、赤緑青の3色のうち
例えば赤光を反射し緑光及び青光を透過させる。また、第2ダイクロイックミラー23b
は、入射した緑及び青の2色のうち例えば緑光を反射し青光を透過させる。この色分離光
学系23において、照明装置21からの略白色の光源光は、まず第1ダイクロイックミラ
ー23aに入射する。第1ダイクロイックミラー23aで反射された赤光LRは、例えば
S偏光のまま、反射ミラー23mを経てフィールドレンズ23fに入射する。また、第1
ダイクロイックミラー23aを通過して第2ダイクロイックミラー23bで反射された緑
光LGは、例えばS偏光のままフィールドレンズ23gに入射する。さらに、第2ダイク
ロイックミラー23bを通過した青光LBは、例えばS偏光のまま、レンズLL1,LL
2及び反射ミラー23n,23oを経て、入射角度を調節するためのフィールドレンズ2
3hに入射する。レンズLL1,LL2及びフィールドレンズ23hは、リレー光学系を
構成している。このリレー光学系は、第1レンズLL1の像を、第2レンズLL2を介し
てほぼそのままフィールドレンズ23hに伝達する機能を備えている。
光変調部25は、3つの液晶パネル25a,25b,25cと、各液晶パネル25a,
25b,25cを挟むように配置される3組の偏光フィルタ25e,25f,25gとを
備える。ここで、赤色用の第1液晶パネル25aと、これを挟む一対の偏光フィルタ25
e,25eとは、赤光LRを画像情報に基づいて2次元的に輝度変調するための赤色用の
液晶ライトバルブを構成する。同様に、緑色用の第2液晶パネル25bと、対応する偏光
フィルタ25f,25fも、緑光LGすなわち緑色用の第2液晶ライトバルブを構成し、
青色用の第3液晶パネル25cと、偏光フィルタ25g,25gも、青光LBすなわち青
色用の第3液晶ライトバルブを構成する。
赤色用の第1液晶パネル25aには、色分離光学系23の第1ダイクロイックミラー2
3aで反射されて分岐された赤光LRが、フィールドレンズ23fを介して入射する。緑
色用の第2液晶パネル25bには、色分離光学系23の第2ダイクロイックミラー23b
で反射されて分岐された緑光LGが、フィールドレンズ23gを介して入射する。青色用
の第3液晶パネル25cには、第2ダイクロイックミラー23bを透過して分岐された青
光LBが、フィールドレンズ23hを介して入射する。各液晶パネル25a〜25cは、
入射した照明光の空間的強度分布を変調する非発光型の光変調装置であり、各液晶パネル
25a〜25cにそれぞれ入射した3色の光は、各液晶パネル25a〜25cに電気的信
号として入力された駆動信号或いは画像信号に応じて変調される。その際、偏光フィルタ
25e,25f,25gによって、各液晶パネル25a〜25cに入射する照明光の偏光
方向が調整されるとともに、各液晶パネル25a〜25cから射出される変調光から所定
の偏光方向の成分光が像光として取り出される。
クロスダイクロイックプリズム27は、光合成部材であり、4つの直角プリズムを貼り
合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に
交差する一対の誘電体多層膜27a,27bが形成されている。一方の第1誘電体多層膜
27aは赤光LRを反射し、他方の第2誘電体多層膜27bは青光LBを反射する。この
クロスダイクロイックプリズム27は、液晶パネル25aからの赤光LRを第1誘電体多
層膜27aで反射して進行方向右側に射出させ、液晶パネル25bからの緑光LGを第1
及び第2誘電体多層膜27a,27bを介して直進・射出させ、液晶パネル25cからの
青光LBを第2誘電体多層膜27bで反射して進行方向左側に射出させる。
投射レンズ29は、クロスダイクロイックプリズム27で合成されたカラーの像光を、
所望の倍率でスクリーン(不図示)上に投射する。つまり、各液晶パネル25a〜25c
に入力された駆動信号或いは画像信号に対応する所望の倍率のカラー動画やカラー静止画
がスクリーン上に投射される。
図3(A)は、第2レンズアレイ21eの拡大正面図であり、図3(B)は、第1液晶
パネル25aの拡大正面図である。図3(A)に示すように、第2レンズアレイ21eを
構成する要素レンズEL全体としての平均的な輪郭線ALは、光軸OAが通る中心点Oか
ら±x軸方向に等距離にある左右一対の頂点と、中心点Oから±y軸方向に等距離にある
上下一対の頂点とに囲まれた菱形になっている。ここで、第1特性方位であるx軸方向又
はy軸方向における中心点Oから輪郭線ALまでの距離D1,D1’は、第2特性方位で
ある中間角度α=45°,135°,225°,315°の方向における中心点Oから輪
郭線ALまでの距離D2よりも大きくなっている。つまり、x軸方向やy軸方向に平行な
第1特性方位に関しては、光軸OAからより離れた光束が利用され、中間角度αの第2特
性方位に関しては、光軸OAにより近い光束のみが利用される。以上の説明では、第2レ
ンズアレイ21eの平均的な輪郭線ALを考えたが、第2レンズアレイ21eの実際の輪
郭線を考えても同様のことが成り立ち、第2レンズアレイ21eの外周を構成する一連の
要素レンズELの中心をつないだ近似的輪郭線を考えても同様のことが成り立つ。
なお、第1レンズアレイ21dも、第2レンズアレイ21eと同様の配列の要素レンズ
ELを有する。ただし、第1レンズアレイ21dの場合、各要素レンズELの軸外し量の
調整によって第2レンズアレイ21eへの射出角度の調整が可能であるので、第1レンズ
アレイ21dを第2レンズアレイ21eと合同形状にする必要はない。
図3(B)に示すように、第1液晶パネル25aは、枠部分51の中央に照明領域とし
てのパネル本体部分52を露出させている。パネル本体部分52において、中心点Oを通
って横方向がx軸方向になっており、中心点Oを通って縦方向がy軸方向になっている。
ここで、第1液晶パネル25aのパネル本体部分52の露出面上において直交するx軸方
向及びy軸方向は、第1ダイクロイックミラー23a等での反射を考慮しつつ光軸OAを
展開した場合、第1液晶パネル25aのx軸方向及びy軸方向に平行で対応するものとな
っている。この場合、第1液晶パネル25aは、偏光フィルタ25e,25eを含めた液
晶ライトバルブとして、変調時のコントラストに関して特有の視野角特性を有している。
具体的には、第1液晶パネル25aは、光軸OAに対してx軸方向に傾いた光束Bxやy
軸方向からの光束Byに対してコントラストを高く維持できる特性を有する。一方、第1
液晶パネル25aは、光軸OAに対して中間角度α=45°,135°,225°,31
5°の方向に傾いた光束Bhに対して相対的に低いコントラストを示す特性を有し、照明
光の光軸OAに対する傾き角が大きくなるほどその傾向が強まる。
図4は、第1液晶パネル25aを含む液晶ライトバルブのコントラストの視野角特性を
観念的に説明するグラフである。グラフのx軸及びy軸方向は、図3(B)に示す第1液
晶パネル25aのx軸及びy軸方向と一致している。また、中心からの距離(例えばx軸
又はy軸上の位置)は、照明光の光軸OAに対する傾き角すなわち極角を示している。こ
の場合、等コントラスト線COからも明らかなように、x軸及びy軸方向にコントラスト
が高く、それらの間に相当する45°等の中間方向にコントラストが低くなる傾向がある
。このことは、図3(B)に示す傾斜光束のうち方位角がx軸及びy軸方向の光束Bx,
Byのコントラストが、方位角が45°等の中間方向の光束Bhのコントラストよりも相
対的に高くなることに対応している。
図5は、第1液晶パネル25aの構造を説明する拡大断面図である。図示の第1液晶パ
ネル25aは、例えばTNモードで動作する液晶で構成される液晶層71を挟んで、入射
側に透明な第1基板72aと、射出側に透明な第2基板72bとを備える。
第1基板72aの液晶層71側の面上には、透明な共通電極75が設けられており、そ
の上には、第1配向膜76が形成されている。一方、第2基板72bの液晶層71側の面
上には、マトリクス状に配置された複数の透明画素電極77と、各透明画素電極77に電
気的に接続されている薄膜トランジスタ(不図示)とが設けられており、その上には、第
2配向膜78が形成されている。なお、第1基板72aと共通電極75との間には、各画
素を区分するように格子状のブラックマトリクス79が設けられている。
ここで、液晶層71の上下に設けた一対の配向膜76,78は、液晶層71を構成する
液晶性化合物を必要な方向に配列させるためのものである。第1基板72a側の第1配向
膜76は、例えば液晶層71に電圧が印加されないオフ状態において、第1基板72a近
傍の液晶性化合物の光学軸をX軸方向に配向(プレチルト)させる役割を有する。また、
第2基板72b側の第2配向膜78は、同様のオフ状態において、第2基板72b近傍の
液晶性化合物の光学軸をY軸方向に配向(プレチルト)させる役割を有する。なお、液晶
層71に電圧が印加されたオン状態においても、両配向膜76,78近くの液晶は、プレ
チルトの影響を受けて完全に立ち上がらず、液晶ライトバルブとしての遮光が不完全にな
るものと考えられる。つまり、両配向膜76,78の存在により、第1液晶パネル25a
の動作時に変調特性に偏りが生じ、図4に示すようなコントラストの視野角特性が発生す
るものと考えられる。この場合、配向膜76,78に形成された溝の延びるラビング方向
は、X軸方向及びY軸方向に平行であり、図4に示す第1液晶パネル25aのx軸方向や
y軸方向と平行である。つまり、第1液晶パネル25aは、配向膜76,78のラビング
方向に良好な視野角特性を有しており、x軸方向やy軸方向からの傾斜した入射光に対し
て高いコントラストを示すが、x軸方向やy軸方向の間の45°等の中間方向からの傾斜
した入射光に対して低いコントラストを示す。このため、図2及び図3(A)に示すよう
に、第2レンズアレイ21eにおいて、x軸方向又はy軸方向における中心点Oから輪郭
線ALまでの距離D1,D1’を、x軸方向やy軸方向の間の45°等の中間方向におけ
る中心点Oから輪郭線ALまでの距離D2よりも大きくしている。つまり、x軸方向やy
軸方向に平行な第1特性方位に関しては、光軸OAからより離れた光束が第1液晶パネル
25aに入射し、これらの中間方向に平行な第2特性方位に関しては、光軸OAにより近
い光束のみが第1液晶パネル25aに入射するので、照明装置21からの光束を無駄なく
利用しつつコントラストの低下を防止することができる。
以上は、赤色用の第1液晶パネル25aの説明であったが、他の色用の第2及び第3液
晶パネル25b,25cも、第1液晶パネル25aと同様の構造を有し、x軸方向やy軸
方向に平行な第1特性方位の斜め入射光に対して良好なコントラスト特性を有し、x軸方
向やy軸方向に対する中間方向に対応する第2特性方位の斜め入射光に対して低いコント
ラスト特性を有する。このため、第2及び第3液晶パネル25b,25cを第1液晶パネ
ル25aと共通する照明装置21によって照明することにより、これら液晶パネル25b
,25cについても、高コントラストとなる第1特性方位の斜め入射角を比較的大きくす
るとともに、低コントラストとなる第2特性方位の斜め入射角を比較的小さくする。
図6は、図3(A)に示す第2レンズアレイ21eの変形例を示す正面図である。この
場合、x軸方向やy軸方向の中間の第2特性方位において、要素レンズELを少なくして
おり、4つの輪郭線ALが外に向かって凹となっている。つまり、第2レンズアレイ21
eの有効領域の外周までの距離D2は、図3(A)の場合に比較して短くなっており、コ
ントラストを低下させる照明光の射出をさらに制限している。なお、ここでは説明を省略
するが、他の色用の第2及び第3液晶パネル25b,25cも、図6に示す第2レンズア
レイ21eと同様のサイズ及び配列の要素レンズELを備えるものとする。
以上の説明から明らかなように、本実施形態のプロジェクタ10では、第2レンズアレ
イ21eの中心点Oから上下左右の第1特性方位における外周までの距離D1,D1’が
、第2レンズアレイ21eの中心点Oから45°,135°,225°,315°傾いた
第2特性方位における外周までの距離D2よりも大きいので、第1液晶パネル25aの高
コントラストの方位に関しては、比較的大きな入射角で照明光を第1液晶パネル25aに
入射させることができ、第1液晶パネル25aの低コントラストの方位に関しては、比較
的小さな入射角で照明光を第1液晶パネル25aに入射させることができる。よって、投
射レンズ29によってスクリーン上に投射される像のコントラストを全体的に向上させる
ことができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態のプロジェクタについて説明する。なお、第2実施形態のプロジェ
クタは、第1実施形態のプロジェクタ10を変形したものであり、特に説明しない部分は
第1実施形態のプロジェクタ10と同様であるものとする。
図7は、第2実施形態のプロジェクタ10を構成する第2レンズアレイ21eの正面図
である。この場合、第2レンズアレイ21eを構成する要素レンズELを位置に応じて変
更しており、中心点Oに近い程、要素レンズELを大きくし、中心点Oから離れる程、要
素レンズELを小さくしている。この場合も、第2レンズアレイ21eの中心点Oから左
右x軸方向や上下のy軸方向に対応する第1特性方位における外周までの距離が、第2レ
ンズアレイ21eの中心点Oからx軸方向やy軸方向に対して45°,135°,225
°,315°傾いた第2特性方位における外周までの距離よりも大きくなっている。よっ
て、第1液晶パネル25aの高コントラストの方位に比較的大きな入射角で照明光を入射
させることができ、第1液晶パネル25aの低コントラストの方位に比較的小さな入射角
で照明光を入射させることができる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能で
あり、例えば次のような変形も可能である。
また、上記実施形態のプロジェクタ10では、照明装置21を、ランプユニット21a
、一対のレンズアレイ21d,21e、偏光変換部材21g、及び重畳レンズ21iで構
成したが、偏光変換部材21gについては省略することができ、ランプユニット21aも
、LED等の別光源に置き換えることができる。
また、上記実施形態では、色分離光学系23を用いて照明光の色分離を行って、光変調
部25において各色の変調を行った後に、クロスダイクロイックプリズム27において各
色の像の合成を行っているが、単一の液晶パネルによって単色又はカラーの画像を形成す
ることもできる。
上記実施形態では、3つの液晶パネル25a〜25cを用いたプロジェクタ10の例の
みを挙げたが、本発明は、2つの液晶パネルを用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上
の液晶パネルを用いたプロジェクタにも適用可能である。
上記実施形態では、液晶パネル25a〜25cが透過型であるものしたが、反射型の液
晶パネルを有するプロジェクタにおいて、その照明装置を上記と同様の一対のレンズアレ
イ21d,21eで構成することができる。また、液晶パネル25a〜25cは、TN型
モードで動作する液晶に限らず、例えば垂直配向モード等で動作する他の種類の液晶で構
成することができる。
上記実施形態では、液晶パネル25a〜25cの縦や横に対応するx軸方向やy軸方向
が高コントラストの第1特性方位であり、それらの中間方向が低コントラストの第2特性
方位であるものとしたが、液晶パネル25a〜25cの種類によってこれらの特性方位は
任意に変更されるものであり、これに応じて第2レンズアレイ21eの外周輪郭CL2も
調整する。
上記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロ
ジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射
を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
第1実施形態に係るプロジェクタの光学系を説明する図である。 図1のプロジェクタの一部の配置等を説明する斜視図である。 (A)は、第2レンズアレイの拡大正面図であり、(B)は、第1液晶パネルの拡大正面図である。 第1液晶パネルの視野角特性を観念的に説明する図である。 第1液晶パネルの構造を説明する拡大断面図である。 図3(A)に示す第2レンズアレイの変形例を示す拡大正面図である。 第2実施形態のプロジェクタにおける第2レンズアレイの拡大正面図である。
符号の説明
10…プロジェクタ、 21…光源装置、 21a…ランプユニット、 21d…第1
レンズアレイ、 21e…第2レンズアレイ、 21g…偏光変換部材、 21i…重畳
レンズ、 22a…発光管、 22b…凹面鏡、 22c…絞り、 23…色分離光学系
、 23a…第1ダイクロイックミラー、 23b…第2ダイクロイックミラー、 23
f,23g,23h…フィールドレンズ、 25…光変調部、 25a,25b,25c
…液晶パネル、 25e,25f,25g…偏光フィルタ、 27…クロスダイクロイッ
クプリズム、 29…投射レンズ、 51…枠部分、 52…パネル本体部分、 71…
液晶層、 72a…第1基板、 72b…第2基板、 76,78…配向膜、 AL…輪
郭線、 CL2…外周輪郭、 EL…各要素レンズ、 O…中心、 OA…光軸、α…中
間角度

Claims (6)

  1. 光源光を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された光源光を複数の部分光束に分割して射出させる第1レンズア
    レイ及び第2レンズアレイと、前記第1レンズアレイ及び前記第2レンズアレイから射出
    された部分光束をそれぞれ対象とする照明領域に重畳して入射させる重畳レンズとを有す
    る均一化光学部と、
    前記均一化光学部からの照明光を画像情報に応じて変調する液晶ライトバルブと、
    前記液晶ライトバルブによって形成された像を投射する投射光学系と、を備え、
    前記第2レンズアレイにおいて前記液晶ライトバルブを構成する液晶パネルのラビング
    方向に略対応する方位を第1特性方位とし、前記第2レンズアレイにおいて前記液晶ライ
    トバルブを構成する液晶パネルのラビング方向に対して最も大きな角度を成す方向に略対
    応する方位を第2特性方位とした場合に、前記第2レンズアレイの光軸上の点から前記第
    1特性方位における外周までの距離は、前記第2レンズアレイの光軸上の点から前記第2
    特性方位における外周までの距離よりも大きい、プロジェクタ。
  2. 光源光を射出する光源部と、
    前記光源部から射出された光源光を複数の部分光束に分割して射出させる第1レンズア
    レイ及び第2レンズアレイと、前記第1レンズアレイ及び前記第2レンズアレイから射出
    された部分光束をそれぞれ対象とする照明領域に重畳して入射させる重畳レンズとを有す
    る均一化光学部と、
    前記均一化光学部からの照明光を画像情報に応じて変調する液晶ライトバルブと、
    前記液晶ライトバルブによって形成された像を投射する投射光学系と、を備え、
    前記第2レンズアレイにおいて前記液晶ライトバルブの高コントラストの方位に略対応
    する方位を第1特性方位とし、前記第2レンズアレイにおいて前記液晶ライトバルブの低
    コントラストの方位に略対応する方位を第2特性方位とした場合に、前記第2レンズアレ
    イの光軸上の点から前記第1特性方位における外周までの距離は、前記第2レンズアレイ
    の光軸上の点から前記第2特性方位における外周までの距離よりも大きい、プロジェクタ
  3. 前記第1特性方位は、前記液晶ライトバルブを構成する液晶パネルの1以上のラビング
    方向に対応し、前記第2特性方位は、前記液晶パネルの1以上のラビング方向に対して最
    も大きな角度を成す方向に略対応する、請求項2記載のプロジェクタ。
  4. 前記第1特性方位は、前記液晶パネルに設けた直交する一対のラビング方向に対応して
    おり、
    前記第2レンズアレイの外周の形状は、前記均一化光学部の光軸と交差するとともに前
    記一対のラビング方向に対応する一対の方位にそれぞれ延びる一対の基準線を挟んで対称
    性を有する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記第2レンズアレイの外周の形状は、前記一対の基準線上に4つの頂点を有する菱形
    である、請求項4に記載のプロジェクタ。
  6. 前記光源部は、前記第2レンズアレイの外周の形状に対応する開口形状を有する、請求
    項1から請求項5までのいずれか一項に記載のプロジェクタ。
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