JP2009174366A - シール構造及び圧縮機 - Google Patents

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光希 守本
Hirosuke Ogasawara
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Abstract

【課題】圧縮機のマフラー部材とヘッド部材とのシール性を向上する。
【解決手段】圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有するフロントヘッド32と、フロントヘッド32との間にマフラー空間が形成されるように配置されるフロントマフラ31とのシール構造50であって、フロントヘッド32は、2つの第1締結部32eが形成された第1取付部32bを有するヘッド本体32cと、ヘッド本体32cから突出する軸受け部32dとを有している。フロントマフラ31は、軸受け部32dが嵌挿される開口31aが形成されたマフラー本体31bと、2つの第2締結部31dが形成された第2取付部31cとを有している。そして、フロントヘッド32に締結される前のフロントマフラ31の第2取付部31cにおいて、2つの第2締結部31d間に対応した部分は、マフラー本体31bと反対側に張り出している。
【選択図】図5

Description

本発明は、圧縮機のマフラー部材とヘッド部材とのシール構造、及び、そのシール構造を備えた圧縮機に関する。
一般的なロータリー圧縮機は、シリンダと、シリンダに形成されるシリンダ室において回転運動するローラと、ローラの回転運動によって圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有するヘッド部材と、ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるように配置されるマフラー部材とを備えている。図11は、従来の一例に係るヘッド部材とマフラー部材とのシール構造を示した模式図である。図11(a)及び図11(b)に示すように、従来のヘッド部材432とマフラー部材431とのシール構造250では、周壁431aを有するカップ型構造のマフラー部材431が、複数のボルト441によりヘッド部材432に嵌め込まれた状態で固定されており、マフラー部材431が、ヘッド部材432の凹部432Aを覆うことでマフラー空間を形成している(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述した従来のシール構造250では、ヘッド部材432の外周面432a、及び、マフラー部材431の周壁431aの内周面をそれぞれ高精度に仕上げなければ、ヘッド部材432の外周面432aとマフラー部材431の周壁431aの内周面との間に隙間が形成されてしまうことで、その隙間から冷媒ガスが漏れたり、音が増加がしたりする等の問題点があった。また、強い圧力を加えて押し込まなければならないため、組み立てが困難であったり、ヘッド部材に歪みが生じたりする等の問題点もあった。
そこで、ヘッド部材とマフラー部材とから冷媒ガスが漏れたりする等の上述した問題点を解消するため、種々のシール構造が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示されるヘッド部材532とマフラー部材531とのシール構造550では、図12に示すように、面シール構造のマフラー部材531が、複数のボルト541によりヘッド部材532に固定されている。このとき、マフラー部材531の締結部531aと、ヘッド部材532の締結部532aとが締結されることで、マフラー部材531の環状の取付部531bがヘッド部材532の環状の取付部532bに固定される。
特開平6−2689号公報 登録実用新案第3077983号公報
しかしながら、上述した面シール構造のマフラー部材531とヘッド部材532とのシール構造550では、それぞれの締結部531a、532aでの締結力のみによって、マフラー部材531がヘッド部材532に固定されているので、隣接する2つの締結部531a、532a間に対応する部分で、マフラー部材531がヘッド部材532へ押し付けられる押し付け力が弱くなることで、隙間が生じて、冷媒ガスが漏れることがある。特に、隣接する2つの締結部531a、532a間に対応する部分の中央部では、最も押し付け力が弱くなるため、隙間が形成されやすい。
そこで、本発明の目的は、圧縮機のヘッド部材とマフラー部材とのシール性を向上することが可能なシール構造及び圧縮機を提供することである。
第1の発明に係るシール構造は、圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有するヘッド部材と、前記ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるように配置されるマフラー部材とのシール構造であって、前記ヘッド部材は、軸部材が嵌挿される軸受け孔を有すると共に、複数の第1締結部が形成された環状の第1取付部を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体から前記軸受け孔を囲むように突出する環状の軸受け部とを有しており、前記マフラー部材は、前記軸受け部が嵌挿される開口が一端に形成された筒状のマフラー本体と、前記マフラー本体の他端から延在し、前記複数の第1締結部に対応するように配置された複数の第2締結部が形成された環状の第2取付部とを有し、前記第1締結部と前記第2締結部とが締結されることによって前記第1取付部と前記第2取付部とが当接した状態で前記ヘッド部材に固定されるものであって、前記ヘッド部材に締結される前の前記マフラー部材の前記第2取付部において、前記複数の第2締結部間に対応した部分の少なくとも一部は、前記マフラー本体と反対側に張り出していることを特徴としている。
このシール構造では、ヘッド部材の第1締結部とマフラー部材の第2締結部との締結力のみでなく、マフラー部材の複数の第2締結部間に対応した部分の少なくとも一部がマフラー本体と反対側に張り出していることで、複数の第2締結部間に対応した部分から複数の第1締結部間に対応した部分への押し付け力が大きくなる。これより、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性が向上される。また、マフラー部材の第2取付部の面積を小さくしてもシール性が確保されるので、マフラー部材及びヘッド部材のそれぞれの外径を小さくすることができる。これより、マフラー部材及びヘッド部材を軽量化することができ、製造コストを減少させることができる。
ここで、「複数の第2締結部間に対応した部分の少なくとも一部は、マフラー本体と反対側に張り出している」とは、例えば、複数の第2締結部が平面形状であって、複数の第1締結部との接触面が同一平面上にある場合には、その同一平面よりマフラー本体と反対側に張り出していることを意味する。
第2の発明に係るシール構造は、第1の発明に係るシール構造であって、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分の全ては、前記マフラー本体と反対側に張り出していることを特徴としている。
このシール構造では、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分の全てから隣接する2つの第1締結部間に対応した部分への押し付け力が大きくなることで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性がさらに向上される。また、マフラー部材の第2取付部からヘッド部材の第1取付部に対する力の局所的に弱い部分がなくなることで、ヘッド部材が部分的に歪むのを抑制することができる。従って、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部との間に隙間が形成されるのを抑制することができるので、圧縮機の性能が向上すると共に、信頼性も向上される。
第3の発明に係るシール構造は、第2の発明に係るシール構造であって、前記隣接する2つの第2締結部間に対応した部分の中央部の張り出し量が最も大きいことを特徴としている。
このシール構造では、隣接する2つの第2締結部間の第2締結部から最も遠いために押し付け力が弱い中央部の押し付け力を大きくすることで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部との間に隙間が形成されるのを防止することができ、シール性がさらに向上される。
第4の発明に係るシール構造は、第2または第3に係るシール構造であって、前記隣接する2つの第2締結部間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって大きくなるテーパ形状に構成されていることを特徴としている。
このシール構造では、マフラー部材の第2取付部がヘッド部材の第1取付部に固定される場合に、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分がマフラー本体の他端を支点にしてマフラー本体側に撓むことによる反発力が加わることで、押し付け力がさらに大きくなる。これより、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性がさらに向上される。また、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分が、その半径方向の外側から内側にかけて確実に接触していくことで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とが確実に面接触するので、シール性がさらに向上される。
第5の発明に係るシール構造は、圧縮された冷媒が吐出される吐出ポートを有するヘッド部材と、前記ヘッド部材との間にマフラー空間が形成されるように配置されるマフラー部材とのシール構造であって、前記ヘッド部材は、軸部材が嵌挿される軸受け孔を有すると共に、複数の第1締結部が形成された環状の第1取付部を有するヘッド本体と、前記ヘッド本体から前記軸受け孔を囲むように突出する環状の軸受け部とを有しており、前記マフラー部材は、前記軸受け部が嵌挿される開口が一端に形成された筒状のマフラー本体と、前記マフラー本体の他端から延在し、前記複数の第1締結部に対応するように配置された複数の第2締結部が形成された環状の第2取付部とを有し、前記第1締結部と前記第2締結部とが締結されることによって前記第1取付部と前記第2取付部とが当接した状態で前記ヘッド部材に固定されるものであって、前記マフラー部材が締結された前記ヘッド部材の前記第1取付部において、前記複数の第1締結部間に対応した部分の少なくとも一部は、前記マフラー部材側に張り出していることを特徴としている。
このシール構造では、ヘッド部材の第1締結部とマフラー部材の第2締結部との締結力のみでなく、ヘッド部材の複数の第1締結部間に対応した部分の少なくとも一部がマフラー部材側に張り出していることで、複数の第2締結部間に対応した部分から複数の第1締結部間に対応した部分への押し付け力が大きくなる。これより、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性が向上される。また、マフラー部材の第2取付部の面積を小さくしてもシール性が確保されるので、マフラー部材及びヘッド部材のそれぞれの外径を小さくすることができる。これより、マフラー部材及びヘッド部材を軽量化することができ、製造コストを減少させることができる。
ここで、「複数の第1締結部間に対応した部分の少なくとも一部は、マフラー部材側に張り出している」とは、例えば、複数の第1締結部が平面形状であって、複数の第2締結部との接触面が同一平面上にある場合には、その同一平面よりマフラー部材側に張り出していることを意味する。
第6の発明に係るシール構造は、第5の発明に係るシール構造であって、隣接する2つの第1締結部間に対応した部分の全ては、前記マフラー部材側に張り出していることを特徴としている。
このシール構造では、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分の全てから隣接する2つの第1締結部間に対応した部分への押し付け力が大きくなることで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性がさらに向上される。また、マフラー部材の取付部からヘッド部材の第1取付部に対する力の局所的に弱い部分がなくなることで、ヘッド部材が部分的に歪むのを抑制することができる。従って、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。これより、圧縮室内の隙間設定を小さくすることができるので、圧縮機の性能が向上すると共に、信頼性も向上される。
第7の発明に係るシール構造は、第6の発明に係るシール構造であって、前記隣接する2つの第1締結部間に対応した部分の中央部の張り出し量が最も大きいことを特徴としている。
このシール構造では、隣接する2つの第2締結部間の第2締結部から最も遠いために押し付け力が弱い中央部の押し付け力を大きくすることで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部との間に隙間が形成されるのを防止することができ、シール性がさらに向上される。
第8の発明に係るシール構造は、第6または第7の発明に係るシール構造であって、前記隣接する2つの第1締結部間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって大きくなるテーパ形状に構成されていることを特徴としている。
このシール構造では、マフラー部材の第2取付部がヘッド部材の第1取付部に固定される場合に、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分がマフラー本体の他端を支点にしてマフラー本体側に撓むことによる反発力が加わることで、押し付け力がさらに大きくなる。これより、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性がさらに向上される。また、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分が、その半径方向の外側から内側にかけて確実に接触していくことで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とが確実に面接触するので、シール性がさらに向上される。
第9の発明に係る圧縮機は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のシール構造を備えていることを特徴としている。
この圧縮機では、上述したように、マフラー部材とヘッド部材とのシール性が向上される。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、ヘッド部材の第1締結部とマフラー部材の第2締結部との締結力のみでなく、マフラー部材の複数の第2締結部間に対応した部分の少なくとも一部がマフラー本体と反対側に張り出していることで、複数の第2締結部間に対応した部分から複数の第1締結部間に対応した部分への押し付け力が大きくなる。これより、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性が向上される。また、マフラー部材の第2取付部の面積を小さくしてもシール性が確保されるので、マフラー部材及びヘッド部材のそれぞれの外径を小さくすることができる。これより、マフラー部材及びヘッド部材を軽量化することができ、製造コストを減少させることができる。
第2の発明では、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分の全てから隣接する2つの第1締結部間に対応した部分への押し付け力が大きくなることで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性がさらに向上される。また、マフラー部材の第2取付部からヘッド部材の第1取付部に対する力の局所的に弱い部分がなくなることで、ヘッド部材が部分的に歪むのを抑制することができる。従って、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部との間に隙間が形成されるのを抑制することができるので、圧縮機の性能が向上すると共に、信頼性も向上される。
第3の発明では、隣接する2つの第2締結部間の第2締結部から最も遠いために押し付け力が弱い中央部の押し付け力を大きくすることで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部との間に隙間が形成されるのを防止することができ、シール性がさらに向上される。
第4の発明では、マフラー部材の第2取付部がヘッド部材の第1取付部に固定される場合に、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分がマフラー本体の他端を支点にしてマフラー本体側に撓むことによる反発力が加わることで、押し付け力がさらに大きくなる。これより、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性がさらに向上される。また、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分が、その半径方向の外側から内側にかけて確実に接触していくことで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とが確実に面接触するので、シール性がさらに向上される。
第5の発明では、ヘッド部材の第1締結部とマフラー部材の第2締結部との締結力のみでなく、ヘッド部材の複数の第1締結部間に対応した部分の少なくとも一部がマフラー部材側に張り出していることで、複数の第2締結部間に対応した部分から複数の第1締結部間に対応した部分への押し付け力が大きくなる。これより、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性が向上される。また、マフラー部材の第2取付部の面積を小さくしてもシール性が確保されるので、マフラー部材及びヘッド部材のそれぞれの外径を小さくすることができる。これより、マフラー部材及びヘッド部材を軽量化することができ、製造コストを減少させることができる。
第6の発明では、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分の全てから隣接する2つの第1締結部間に対応した部分への押し付け力が大きくなることで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性がさらに向上される。また、マフラー部材の取付部からヘッド部材の第1取付部に対する力の局所的に弱い部分がなくなることで、ヘッド部材が部分的に歪むのを抑制することができる。従って、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部との間に隙間が形成されるのを抑制することができる。これより、圧縮室内の隙間設定を小さくすることができるので、圧縮機の性能が向上すると共に、信頼性も向上される。
第7の発明では、隣接する2つの第2締結部間の第2締結部から最も遠いために押し付け力が弱い中央部の押し付け力を大きくすることで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部との間に隙間が形成されるのを防止することができ、シール性がさらに向上される。
第8の発明では、マフラー部材の第2取付部がヘッド部材の第1取付部に固定される場合に、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分がマフラー本体の他端を支点にしてマフラー本体側に撓むことによる反発力が加わることで、押し付け力がさらに大きくなる。これより、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とのシール性がさらに向上される。また、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分が、その半径方向の外側から内側にかけて確実に接触していくことで、ヘッド部材の第1取付部とマフラー部材の第2取付部とが確実に面接触するので、シール性がさらに向上される。
第9の発明に係る圧縮機では、上述したように、マフラー部材とヘッド部材とのシール性が向上される。
以下、図面に基づいて、本発明に係るシール構造を備えた圧縮機の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るロータリー圧縮機及びアキュムレータの断面図であり、図2は、図1に示したロータリー圧縮機の駆動機構及び圧縮機構を示した断面図である。図3は、フロントマフラを説明する図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図である。図4は、フロントヘッドを説明する図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図である。以下、図1〜図4を参照して、第1実施形態に係るロータリー圧縮機1について詳細に説明する。
ロータリー圧縮機1は、図1及び図2に示すように、密閉ケーシング10と、密閉ケーシング10内に配置される駆動機構20及び圧縮機構30とを備えている。このロータリー圧縮機1は、いわゆる高圧ドーム型の圧縮機であって、密閉ケーシング10内において、圧縮機構30が駆動機構20の下側に配置される。また、密閉ケーシング10の下部には、圧縮機構30の各摺動部に供給される潤滑油40が貯留されている。
駆動機構20は、圧縮機構30を駆動するために設けられており、駆動源となるモータ21と、モータ21に取り付けられるシャフト22とを備えている。
モータ21は、ロータ21aと、このロータ21aの径方向外側にエアギャップを介して配置されるステータ21bとを有している。このロータ21aには、シャフト22が回転可能に取り付けられている。そして、ロータ21aは、積層された電磁鋼板からなるロータ本体と、このロータ本体に埋設された磁石とを有している。また、ステータ21bは、鉄からなるステータ本体と、このステータ本体に巻回されたコイルとを有している。モータ21は、コイルに電流を流すことによってステータ21bに発生する電磁力により、ロータ21aをシャフト22と共に回転させる。
シャフト22は、上述したロータ21aと共に回転することによって、圧縮機構30のローラ34及び37を回転させる。このシャフト22には、後述するフロントシリンダ33のシリンダ室B1内に位置するように偏心部22aが設けられると共に、リアシリンダ36のシリンダ室B2内に位置するように偏心部22bが設けられている。これらの偏心部22a及び22bには、ローラ34及び37がそれぞれ装着されている。これにより、シャフト22の回転に伴って、偏心部22aに装着されるローラ34がシリンダ室B1で回転すると共に、偏心部22bに装着されるローラ37がシリンダ室B2で回転する。なお、偏心部22aと偏心部22bとは、シャフト22の回転方向に180°ずれた位置に配置されている。
一方、圧縮機構30は、アキュムレータ2から吸入した冷媒を圧縮して吐出するために設けられている。この圧縮機構30により吐出された冷媒は、駆動機構20のステータ21bとロータ21aとの間のエアギャップを通過して、駆動機構20を冷却した後、吐出管11から吐出される。この圧縮機構30は、駆動機構20のシャフト22の回転軸に沿って上から下に向かって、フロントマフラ(マフラー部材)31と、フロントヘッド(ヘッド部材)32と、フロントシリンダ33及びローラ34と、ミドルプレート35と、リアシリンダ36及びローラ37と、リアヘッド38と、リアマフラ39とを有している。
フロントマフラ31は、フロントヘッド32との間にマフラー空間A1を形成して、冷媒の吐出に伴う騒音の低減を図っている。このフロントマフラ31は、フロントヘッド32の凹部32Aを覆うように取り付けられる。このフロントマフラ31は、図2及び図3に示すように、後述するフロントヘッド32の軸受け部32dが嵌挿される開口31aが一端に形成された筒状のマフラー本体31bと、マフラー本体31bの他端から延在した環状の第2取付部31cとを有している。この第2取付部31cは、第2締結部31dを有しており、この第2締結部31dと後述する2つの第1締結部32eとが締結することにより、フロントヘッド32の第1取付部32bに固定される。隣接する2つの第2締結部31dは、ボルト41が貫挿されるための貫通孔31eを有している。本実施形態のフロントマフラ31では、図3(b)に示すように、2つの第2締結部31dは、略平面形状であり、その2つの第1締結部32eとの接触面が同一平面上にある。そして、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分の全てが、その同一平面よりマフラー本体31bと反対側に張り出している。また、隣接する2つの第2締結部31d間に対応する部分は、中央部の張り出し量が最も大きくなっている。なお、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって均一な水平形状に構成されている。そして、フロントマフラ31を固定するボルト41は、貫通孔31e及びフロントヘッド32に形成される締結穴32fを介して、フロントシリンダ33のネジ孔に締め付けられる。また、フロントマフラ31には、マフラー空間A1から圧縮された冷媒が吐出される吐出孔31fが形成されている。
フロントヘッド32は、フロントシリンダ33の上側に配置され、フロントシリンダ33のシリンダ室B1の上方の開口を閉塞する。このフロントヘッド32は、図2及び図4に示すように、シャフト22が嵌挿される軸受け孔32aと環状の第1取付部32bとを有するヘッド本体32cと、軸受け孔32aを囲むようにヘッド本体32cから突出する環状の軸受け部32dとを有している。第1取付部32bは、2つの第1締結部32eを有している。この2つの第1締結部32eは、2つの第2締結部31dに対応するように配置されている。本実施形態のフロントヘッド32は、図4(b)に示すように、第1取付部32bが略平面形状に形成されている。そして、フロントヘッド32には、フロントシリンダ33のシリンダ室B1におけるローラ34の回転駆動によって圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート32gが設けられている。この吐出ポート32gから吐出される冷媒は、上記したマフラー空間A1を介して、フロントマフラ31に形成される吐出孔31fから吐出される。また、フロントヘッド32には、吐出ポート32gの出口を開閉する吐出弁(図示せず)が取り付けられる。
フロントシリンダ33には、シャフト22の回転に伴って偏心運動するローラ34が配置されるシリンダ室B1が設けられる。このシリンダ室B1とマフラー空間A1とは、上記した図示しない吐出ポートを介して連通される。したがって、シャフト22の偏心部22aに装着されるローラ34の偏心運動によって圧縮された冷媒は、シリンダ室B1から上記した吐出ポートを介してマフラー空間A1に導かれる。
ミドルプレート35は、フロントシリンダ33とリアシリンダ36との間に配置される。そして、フロントシリンダ33のシリンダ室B1の下方の開口を閉塞し、且つ、リアシリンダ36のシリンダ室B2の上方の開口を閉塞する。
リアシリンダ36には、シャフト22の回転に伴って偏心運動するローラ37が配置されるシリンダ室B2が設けられる。このシリンダ室B2と後述するマフラー空間A2とは吐出ポート(図示せず)を介して連通される。したがって、シャフト22の偏心部22bに装着されるローラ37の偏心運動によって圧縮された冷媒は、シリンダ室B2から吐出ポートを介してマフラー空間A2に導かれる。
リアヘッド38は、リアシリンダ36の下側に配置され、リアシリンダ36のシリンダ室B2の下方の開口を閉塞する。このリアヘッド38は、シャフト22が嵌挿される軸受け孔38aを有している。そして、リアヘッド38には、リアシリンダ36のシリンダ室B2におけるローラ37の回転駆動によって圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート(図示せず)が設けられている。この吐出ポートから吐出される冷媒は、後述するマフラー空間A2を介して、リアマフラ39に形成される吐出孔(図示せず)から吐出される。また、リアヘッド38には、吐出ポートの出口を開閉する吐出弁(図示せず)が取り付けられる。また、リアヘッド38には、ボルト42が貫通可能な複数の締結穴38bが設けられている。
リアマフラ39は、リアヘッド38との間にマフラー空間A2を形成して、冷媒の吐出に伴う騒音の低減を図っている。このリアマフラ39には、上記したリアヘッド38の複数の締結穴38bに対応する位置に設けられる複数の貫通孔(図示せず)と、シャフト22が嵌挿される開口39aとが設けられている。また、リアマフラ39には、マフラー空間A2から圧縮された冷媒が吐出される吐出孔(図示せず)が形成されている。そして、2つのボルト42が、リアマフラ39、リアヘッド38、ミドルプレート37に形成されるそれぞれの2つの貫通孔を介して、フロントシリンダ33のネジ孔に締め付けられることによって、リアヘッド38に対してリアマフラ39が固定される。
次に、上述したフロントマフラ31とフロントヘッド32とのシール構造50について図5を参照して説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係るロータリー圧縮機のシール構造を示した模式図である。
フロントマフラ31とフロントヘッド32とのシール構造50は、フロントマフラ31の第2取付部31cが、フロントヘッド32の第1取付部32bに、固定されることにより構成される。具体的には、フロントヘッド32の第1締結部32eと、フロントマフラ31の第2締結部31dとが2つのボルト41で締結されることによって、フロントヘッド32に対してフロントマフラ31が固定される。この際、図5(a)に示すように、隣接する2つの第2締結部31d間に対応する部分が、2つの第2締結部31dより先に、フロントヘッド32の第1取付部32bに当接する。本実施の形態のフロントマフラ31では、張り出し量が最も大きい隣接する2つの第2締結部31d間に対応する部分から、フロントヘッド32の第1取付部32bに当接する。そして、フロントマフラ31の第2締結部31dがフロントヘッド32の第1締結部32eに近づくと、隣接する2つの第2締結部31d間に対応する部分は、図5(b)に示すように、マフラー本体31b側に撓むことによって、フロントヘッド32の第1取付部32bに対して押し付け力を発生する。これより、図5(c)に示すように、第1締結部32eと第2締結部31dとがボルト41で締結されると、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ31の第2取付部31cとは、第1締結部32eと第2締結部31dとの締結力のみでなく、隣接する2つの第2締結部31d間に対応する部分の全てで押し付け力が大きくなり、また、隣接する2つの第2締結部31d間の第2締結部31dから最も遠いために押し付け力が弱い中央部の押し付け力が大きくなり、強固に接触する。
[第1実施形態のシール構造の特徴]
第1実施形態のシール構造50には、以下のような特徴がある。
本実施形態のシール構造50では、フロントヘッド32の第1締結部32eとフロントマフラ31の第2締結部31dとの締結力のみでなく、フロントマフラ31の複数の第2締結部31d間に対応した部分の少なくとも一部がマフラー本体31bと反対側に張り出していることで、複数の第2締結部31d間に対応した部分から複数の第1締結部32e間に対応した部分への押し付け力が大きくなる。これより、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ31の第2取付部31cとのシール性が向上される。また、フロントマフラ31の第2取付部31cの面積を小さくしてもシール性が確保されるので、フロントマフラ31及びフロントヘッド32のそれぞれの外径を小さくすることができる。これより、フロントマフラ31及びフロントヘッド32を軽量化することができ、製造コストを減少させることができる。
また、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分の全てから隣接する2つの第1締結部32e間に対応した部分への押し付け力が大きくなることで、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ31の第2取付部31cとのシール性がさらに向上される。また、フロントマフラ31の第2取付部31cからフロントヘッド32の第1取付部32bに対する力の局所的に弱い部分がなくなることで、フロントヘッド32が部分的に歪むのを抑制することができる。従って、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ31の第2取付部31cとの間に隙間が形成されるのを抑制することができるので、圧縮機1の性能が向上すると共に、信頼性も向上される。
また、隣接する2つの第2締結部31d間の第2締結部31dから最も遠いために押し付け力が弱い中央部の押し付け力を大きくすることで、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ31の第2取付部31cとの間に隙間が形成されるのを防止することができ、シール性がさらに向上される。
また、フロントマフラ31の第2取付部31cがフロントヘッド32の第1取付部32bに固定される場合に、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分がマフラー本体31bの他端を支点にしてマフラー本体31b側に撓むことによる反発力が加わることで、押し付け力がさらに大きくなる。これより、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ31の第2取付部31cとのシール性がさらに向上される。また、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分が、その半径方向の外側から内側にかけて確実に接触していくことで、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ31の第2取付部31cとが確実に面接触するので、シール性がさらに向上される。
(第2実施形態)
図6は、フロントマフラを説明する図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図である。図7は、フロントヘッドを説明する図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は正面図である。図8は、本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機のシール構造を示した模式図である。この第2実施形態では、隣接する2つの第2締結部間に対応した部分が、マフラー本体と反対側に張り出している第1実施形態とは異なり、隣接する2つの第1締結部間に対応した部分が、フロントマフラ側に張り出して構成されている。なお、第2実施形態では、フロントヘッド及びフロントマフラの構成以外は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同一の番号を付し、その説明を省略する。
フロントマフラ131は、フロントヘッド132との間にマフラー空間A1を形成して、冷媒の吐出に伴う騒音の低減を図っている。このフロントマフラ131は、フロントヘッド132の凹部32Aを覆うように取り付けられる。このフロントマフラ131は、図6に示すように、後述するフロントヘッド132の軸受け部132dが嵌挿される開口131aが一端に形成された筒状のマフラー本体131bと、マフラー本体131bの他端から延在した環状の第2取付部131cとを有している。この第2取付部131cは、2つの第2締結部131dを有しており、この第2締結部131dと後述する2つの第1締結部132eとが締結することにより、フロントヘッド132の第1取付部132bに固定される。2つの第2締結部131dは、ボルト141が貫挿するための貫通孔131eを有している。本実施形態のフロントマフラ131は、図6(b)に示すように、第2取付部131cが、略平面形状に形成されている。そして、フロントマフラ131を固定するボルト141は、貫通孔131e及びフロントヘッド132に形成される締結穴132fを介して、フロントシリンダ33のネジ孔に締め付けられる。また、フロントマフラ131には、マフラー空間A1から圧縮された冷媒が吐出される吐出孔131fが形成されている。
フロントヘッド132は、フロントシリンダ33の上側に配置され、フロントシリンダ33のシリンダ室B1の上方の開口を閉塞する。このフロントヘッド132は、図7に示すように、シャフト22が嵌挿される軸受け孔132aと環状の第1取付部132bとを有するヘッド本体132cと、軸受け孔132aを囲むようにヘッド本体132cから突出する環状の軸受け部132dとを有している。第1取付部132bは、2つの第1締結部132eを有している。この2つの第1締結部132eは、2つの第2締結部131dに対応するように配置されている。本実施形態のフロントヘッド132では、図7(b)に示すように、2つの第1締結部132eは、略平面形状であり、その2つの第2締結部131dとの接触面が同一平面上にある。そして、隣接する2つの第1締結部132e間に対応した部分の全てが、その同一平面よりフロントマフラ131側へ張り出している。また、隣接する2つの第1締結部132e間に対応した部分は、中央部の張り出し量が最も大きくなっている。なお、隣接する2つの第1締結部132e間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって均一な水平形状に構成されている。そして、フロントヘッド132には、フロントシリンダ33のシリンダ室B1におけるローラ34の回転駆動によって圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート132gが設けられている。この吐出ポート132gから吐出される冷媒は、上記したマフラー空間A1を介して、フロントマフラ131に形成される吐出孔131fから吐出される。また、フロントヘッド132には、吐出ポート132gの出口を開閉する吐出弁(図示せず)が取り付けられる。
そして、上述したフロントマフラ131とフロントヘッド132とのシール構造150は、フロントマフラ131の第2取付部131cが、フロントヘッド132の第1取付部132bに対して、固定されることにより構成される。具体的には、フロントヘッド132の2つの第1締結部132eと、フロントマフラ131の2つの第2締結部131dとが2つのボルト141で締結されることによって、フロントヘッド132に対してフロントマフラ131が固定される。この際、図8(a)に示すように、隣接する2つの第2締結部131d間に対応する部分が、2つの第2締結部131dより先に、フロントヘッド132の第1取付部132bに当接する。本実施の形態のフロントマフラ131では、張り出し量が最も大きい隣接する2つの第2締結部131d間に対応する部分から、フロントヘッド132の第1取付部132bに当接する。そして、フロントマフラ131の第2締結部131dがフロントヘッド132の第1締結部132eに近づくと、隣接する2つの第2締結部131d間に対応する部分は、図8(b)に示すように、マフラー本体131b側に撓むことによって、フロントヘッド132の第1取付部32bに対して押し付け力を発生する。これより、図8(c)に示すように、第1締結部132eと第2締結部131dとがボルト141で締結されると、フロントヘッド132の第1取付部132bとフロントマフラ131の第2取付部131cとは、第1締結部132eと第2締結部131dとの締結力のみでなく、隣接する2つの第2締結部131d間に対応する部分の全てで押し付け力が大きくなり、また、隣接する2つの第2締結部131d間の第2締結部131dから最も遠いために押し付け力が弱い中央部の押し付け力が大きくなり、強固に接触する。
この第2実施形態のシール構造150でも、上記した第1実施形態のシール構造50と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上述の実施形態では、フロントヘッドとフロントマフラとのシール構造について説明したが、本発明はこれに限らず、リアヘッドとリアマフラとのシール構造にも適用可能である。
また、上述の実施形態では、ロータリー圧縮機にフロントヘッドとフロントマフラとのシール構造を適用する例について説明したが、本発明はこれに限らず、スクロール圧縮機など種々の圧縮機に適用可能である。
また、上述の実施形態では、フロントヘッドの第1取付部及びフロントマフラの第2取付部は、それぞれ2つの第1締結部及び第2締結部を有している例について説明したが、本発明はこれに限らず、3つ以上の第1締結部及び第2締結部を有していてもよい。
また、上述の第1実施形態では、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分の全てが、マフラー本体31bと反対側に張り出している例について説明したが、本発明はこれに限らず、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分の少なくとも一部が、マフラー本体31bと反対側に張り出していればよい。
また、上述の第2実施形態では、隣接する2つの第1締結部132e間に対応した部分の全てが、フロントマフラ131側に張り出している例について説明したが、本発明はこれに限らず、隣接する2つの第1締結部132e間に対応した部分の少なくとも一部が、フロントマフラ131側に張り出していればよい。
また、上述の第1実施形態では、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって均一な水平形状に構成されている例について説明したが、本発明はこれに限らず、図9に示す第1実施形態の変形例に係るフロントマフラ231のように、隣接する2つの第2締結部231d間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって大きくなるテーパ形状に構成されていてもよい。この場合、フロントマフラ231の第2取付部231cがフロントヘッド32の第1取付部32bに固定される場合に、隣接する2つの第2締結部31d間に対応した部分がマフラー本体231bの他端を支点にしてマフラー本体231b側に撓むことによる反発力が加わることで、押し付け力がさらに大きくなる。これより、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ231の第2取付部231cとのシール性がさらに向上される。また、隣接する2つの第2締結部231d間に対応した部分が、その半径方向の外側から内側にかけて確実に接触していくことで、フロントヘッド32の第1取付部32bとフロントマフラ231の第2取付部231cとが確実に面接触するので、シール性がさらに向上される。
また、上述の第2実施形態では、隣接する2つの第1締結部132e間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって均一な水平形状に構成されている例について説明したが、本発明はこれに限らず、図10に示す第2実施形態の変形例に係るフロントヘッド232のように、隣接する2つの第1締結部232e間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって大きくなるテーパ形状に構成されていてもよい。この場合、フロントマフラ131の第2取付部131cがフロントヘッド232の第1取付部232bに固定される場合に、隣接する2つの第2締結部131d間に対応した部分がマフラー本体131bの他端を支点にしてマフラー本体131b側に撓むことによる反発力が加わることで、押し付け力がさらに大きくなる。これより、フロントヘッド231の第1取付部232bとフロントマフラ131の第2取付部131cとのシール性がさらに向上される。また、隣接する2つの第2締結部131d間に対応した部分が、その半径方向の外側から内側にかけて確実に接触していくことで、フロントヘッド231の第1取付部232bとフロントマフラ131の第2取付部131cとが確実に面接触するので、シール性がさらに向上される。
本発明を利用すれば、圧縮機のマフラー部材とヘッド部材とのシール性を向上することできる。
本発明の第1実施形態に係るロータリー圧縮機及びアキュムレータの断面図である。 図1に示したロータリー圧縮機の駆動機構及び圧縮機構を示した断面図である。 フロントマフラを説明する図であり、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図である。 フロントヘッドを説明する図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図である。 本発明の第1実施形態に係るロータリー圧縮機のシール構造を示した模式図である。 フロントマフラを説明する図であり、図6(a)は平面図、図6(b)は正面図である。 フロントヘッドを説明する図であり、図7(a)は平面図、図7(b)は正面図である。 本発明の第2実施形態に係るロータリー圧縮機のシール構造を示した模式図である。 第1実施形態の変形例に係るフロントマフラを説明する図であり、図9(a)は平面図、図9(b)は図9(a)のA−A線における断面図である。 第2実施形態の変形例に係るフロントヘッドを説明する図であり、図10(a)は平面図、図10(b)は図10(a)のB−B線における断面図である。 従来の一例に係る圧縮機のヘッド部材とマフラー部材とのシール構造を示した図であり、図11(a)は断面図、図11(b)は平面図である。 従来の一例に係る圧縮機のヘッド部材とマフラー部材とのシール構造を示した図であり、図12(a)は断面図、図12(b)は平面図である。
符号の説明
1 ロータリー圧縮機(圧縮機)
22 シャフト(軸部材)
31,131 フロントマフラ(マフラー部材)
31a,131a 開口
31b,131b マフラー本体
31c,131c 第2取付部
31d,131d 第2締結部
32,132 フロントヘッド(ヘッド部材)
32a,132a 軸受け孔
32b,132b 第1取付部
32c,132c ヘッド本体
32d,132d 軸受け部
32e,132e 第1締結部
32g、132g 吐出ポート
50,150 シール構造
A1 マフラー空間

Claims (9)

  1. 圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート(32g)を有するヘッド部材(32)と、前記ヘッド部材との間にマフラー空間(A1)が形成されるように配置されるマフラー部材(31)とのシール構造(50)であって、
    前記ヘッド部材は、
    軸部材(22)が嵌挿される軸受け孔(32a)を有すると共に、複数の第1締結部(32e)が形成された環状の第1取付部(32b)を有するヘッド本体(32c)と、
    前記ヘッド本体から前記軸受け孔を囲むように突出する環状の軸受け部(32d)とを有しており、
    前記マフラー部材は、
    前記軸受け部が嵌挿される開口(31a)が一端に形成された筒状のマフラー本体(31b)と、
    前記マフラー本体の他端から延在し、前記複数の第1締結部に対応するように配置された複数の第2締結部(31d)が形成された環状の第2取付部(31c)とを有し、
    前記第1締結部と前記第2締結部とが締結されることによって前記第1取付部と前記第2取付部とが当接した状態で前記ヘッド部材に固定されるものであって、
    前記ヘッド部材に締結される前の前記マフラー部材の前記第2取付部において、前記複数の第2締結部間に対応した部分の少なくとも一部は、前記マフラー本体と反対側に張り出していることを特徴とするシール構造。
  2. 隣接する2つの第2締結部間に対応した部分の全ては、前記マフラー本体と反対側に張り出していることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記隣接する2つの第2締結部間に対応した部分の中央部の張り出し量が最も大きいことを特徴とする請求項2に記載にシール構造。
  4. 前記隣接する2つの第2締結部間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって大きくなるテーパ形状に構成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のシール構造。
  5. 圧縮された冷媒が吐出される吐出ポート(132g)を有するヘッド部材(132)と、前記ヘッド部材との間にマフラー空間(A1)が形成されるように配置されるマフラー部材(131)とのシール構造(150)であって、
    前記ヘッド部材は、
    軸部材(22)が嵌挿される軸受け孔(132a)を有すると共に、複数の第1締結部(132e)が形成された環状の第1取付部(132b)を有するヘッド本体(132c)と、
    前記ヘッド本体から前記軸受け孔を囲むように突出する環状の軸受け部(132d)とを有しており、
    前記マフラー部材は、
    前記軸受け部が嵌挿される開口(131a)が一端に形成された筒状のマフラー本体(131b)と、
    前記マフラー本体の他端から延在し、前記複数の第1締結部に対応するように配置された複数の第2締結部(131d)が形成された環状の第2取付部(131c)とを有し、
    前記第1締結部と前記第2締結部とが締結されることによって前記第1取付部と前記第2取付部とが当接した状態で前記ヘッド部材に固定されるものであって、
    前記マフラー部材が締結された前記ヘッド部材の前記第1取付部において、前記複数の第1締結部間に対応した部分の少なくとも一部は、前記マフラー部材側に張り出していることを特徴とするシール構造。
  6. 隣接する2つの第1締結部間に対応した部分の全ては、前記マフラー部材側に張り出していることを特徴とする請求項5に記載のシール構造。
  7. 前記隣接する2つの第1締結部間に対応した部分の中央部の張り出し量が最も大きいことを特徴とする請求項6に記載にシール構造。
  8. 前記隣接する2つの第1締結部間に対応した部分は、張り出し量が外側に向かって大きくなるテーパ形状に構成されていることを特徴とする請求項6または7に記載のシール構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のシール構造を備えた圧縮機。
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