JP2009171686A - モータ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤハウジングに対する閉塞部材の取り付け作業を容易に行うことができるモータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】回転軸の回転を減速するウォームホイールが収容される略円筒形状のホイール収容部21cを有してモータ部に連結されるギヤハウジング21と、ギヤハウジング21に取り付けられホイール収容部21cの開口Aを閉塞するカバー24とを備える。カバー24は、該カバー24をギヤハウジング21に組み付ける際に該ギヤハウジング21(傾斜面26a)と係合してホイール収容部21cの径方向に弾性的に押し広げられると共に組み付け状態で弾性復帰に伴いギヤハウジング21(係合凹部26b)に係止する係止部27を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ及びその製造方法に関するものである。
従来、回転軸を有するモータ部と、該回転軸の回転を減速する減速機構を有する減速部とを一体的に備えるモータとして種々のものが知られている(例えば特許文献1など)。図8は、こうした従来のモータの減速部を示す分解斜視図である。同図に示されるように、このモータの減速部は、減速機構を構成するギヤ(図示略)が収容される略円筒形状のギヤ収容部92を有してモータ部に連結されるギヤハウジング91と、ギヤハウジング91に取り付けられギヤ収容部92の開口92aを閉塞する円盤状の閉塞部材93とを備える。
ギヤ収容部92の外周部には、その径方向外側に突設された係合凸部94が形成されている。一方、閉塞部材93の外周部には、前記係合凸部94に対向する周方向の位置でその径方向外側にL字形状で突設された係合片95が形成されている。そして、閉塞部材93は、ギヤ収容部92上で係合片95及び係合凸部94の周方向の位置を一致させた状態でギヤ収容部92の外周に嵌合され、係合片95が係合凸部94にかしめられることでギヤ収容部92(ギヤハウジング91)に固定される。
特開2002−262516号公報
ところで、このようにギヤハウジング91に対する閉塞部材93の固定にかしめ構造を採用する従来のモータでは、係合凸部94の配設されるギヤハウジング91に、かしめに係る治具の可動する部分を逃がすための領域を確保する必要があることから、該ギヤハウジング91の形状が制約され、ひいてはギヤハウジング91に対する閉塞部材93の取り付け作業の煩雑化を余儀なくされてしまう。
本発明の目的は、ギヤハウジングに対する閉塞部材の取り付け作業を容易に行うことができるモータ及びその製造方法を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、回転軸を有するモータ部と、該回転軸の回転を減速するギヤが収容される略円筒形状のギヤ収容部を有して前記モータ部に連結されるギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに取り付けられ前記ギヤ収容部の開口を閉塞する閉塞部材とを備えるモータにおいて、前記閉塞部材は、該閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に該ギヤハウジングと係合して前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げられると共に組み付け状態で弾性復帰に伴い前記ギヤハウジングに係止する係止部を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記係止部は、前記閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に該ギヤハウジングと係合して前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げられると共に、組み付け状態で弾性復帰に伴い該ギヤハウジングに係止するため、前記ギヤハウジングに対する前記閉塞部材の取り付け作業を容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記閉塞部材は、前記開口を覆うカバー部と、該カバー部の周囲に立設され前記ギヤ収容部の外周に嵌合するフランジ部とを有し、前記係止部は、前記フランジ部に設けられていることを要旨とする。
同構成によれば、フランジ部によりカバー部が補強されると共に、ギヤ収容部の外周に対するフランジ部の嵌合によって該ギヤ収容部の径方向における前記閉塞部材の位置決めが可能となる。又、このフランジ部に係止部を設けることで、閉塞部材をギヤハウジングに強固に固定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のモータにおいて、前記閉塞部材は、該閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に前記ギヤ収容部の周方向に回転しつつ前記係止部を前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げ、組み付け状態で前記係止部の弾性復帰に伴い該係止部を前記周方向及び前記軸方向で前記ギヤハウジングに係止することを要旨とする。
同構成によれば、閉塞部材を回転させるだけで係止部をギヤ収容部の周方向及びギヤの軸方向で前記ギヤハウジングに係止できるため、閉塞部材の取り付け作業を更に容易に行うことができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータにおいて、前記閉塞部材及び該閉塞部材に対向する前記ギヤ収容部の周囲の間にシール部材を介装したことを要旨とする。
同構成によれば、前記閉塞部材及び該閉塞部材に対向する前記ギヤ収容部の周囲の間にシール部材を介装したことで、これら閉塞部材及びギヤ収容部間の防水性を確保することができる。特に、請求項3に記載の構成にこの構成が適用されることで、閉塞部材をギヤ収容部の周方向に回転させる際にシール部材が当該方向により均等になるように馴染むため、防水性がより確実に確保されるといった作用効果も得られるようになる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータにおいて、前記ギヤハウジングには係合凹部が形成されており、前記係止部は、組み付け状態で前記係合凹部に嵌入して前記ギヤハウジングに係止することを要旨とする。
同構成によれば、ギヤハウジングに設けた係合凹部に係止部を嵌入させる極めて簡易な構造で、該係止部をギヤハウジングに係止することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータにおいて、前記ギヤハウジングにはガイド面が形成されており、前記係止部は、前記閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に前記ガイド面に圧接して前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げられることを要旨とする。
同構成によれば、ギヤハウジングに設けたガイド面に係止部を圧接させる極めて簡易な構造で、該係止部をギヤ収容部の径方向又はギヤの軸方向に弾性的に押し広げることができる。
請求項7に記載の発明は、回転軸を有するモータ部と、該回転軸の回転を減速するギヤが収容される略円筒形状のギヤ収容部を有して前記モータ部に連結されるギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに取り付けられ前記ギヤ収容部の開口を閉塞する閉塞部材とを備えるモータの製造方法において、前記閉塞部材は、係止部を備え、前記閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に前記ギヤ収容部の周方向に回転させつつ前記係止部を前記ギヤハウジングと係合させて該係止部を前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げ、前記閉塞部材の前記ギヤハウジングに対する固定位置で前記係止部を弾性復帰させて該係止部を前記周方向及び前記軸方向で前記ギヤハウジングに係止し、前記閉塞部材を前記ギヤハウジングに固定することを要旨とする。
同構成によれば、閉塞部材を回転させるだけで係止部をギヤ収容部の周方向及びギヤの軸方向で前記ギヤハウジングに係止できるため、閉塞部材の取り付け作業を更に容易に行うことができる。
本発明によれば、ギヤハウジングに対する閉塞部材の取り付け作業を容易に行うことができるモータ及びその製造方法を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、例えば車両用パワーウインド装置に用いられるギヤードモータ1を分解して示す平面図である。同図に示されるように、このギヤードモータ1は、回転駆動するモータ部2と、該モータ部2にて生じる回転を減速出力する減速部3とが一体に組み付けられて構成される。
モータ部2は、磁性金属材料よりなる有底筒状のヨークハウジング4と、該ヨークハウジング4内面に固定された複数のマグネット5と、ヨークハウジング4内で回転可能に支持された電機子6と、ブラシホルダ7と、該ブラシホルダ7に保持される一対のブラシ(図示略)とを備えている。そして、電機子6は、回転軸8と、該回転軸8に固着された整流子9とを備えて構成されている。
ブラシホルダ7は、樹脂材料よりなり、その保持するブラシをヨークハウジング4の開口部内に収容するホルダ本体7aを有すると共に、該ヨークハウジング4の一側(図中、左側)に並設される段付き箱状の基板収容部7bを有する。この基板収容部7bには、ウインドガラスの位置を検出するためのパルスセンサや制御コントローラの実装された回路基板11が収容される。これらパルスセンサや制御コントローラは、例えばウインドガラスによる挟み込みを防止するためのものである。この回路基板11は、パルスセンサや制御コントローラと外部回路との間、あるいはブラシと外部電源との間を電気的に接続するための複数の接続端子11aを有する。
減速部3は、その外形をなすギヤハウジング21と、ウォーム軸22と、ギヤとしてのウォームホイール23と、閉塞部材としてのカバー24と、ウォームホイール23と一体回転するように同軸上に連結されてカバー24の反対側に突出する出力軸(図示略)とを備える。尚、本実施の形態では、ウォーム軸22とウォームホイール23とが減速機構を構成している。
ギヤハウジング21は、樹脂製であって、一体成形された固定部21aと、ウォーム収容部21bと、ギヤ収容部としてのホイール収容部21cとを備える。
固定部21aは、ブラシホルダ7(ホルダ本体7a及び基板収容部7b)に対向配置されており、ホルダ本体7a側でこれを介在させる態様でヨークハウジング4に締結されると共に、基板収容部7b側でこれに締結される。
ウォーム収容部21bは、前記回転軸8の延長線上で筒状に延びて形成され、その内部にウォーム軸22を回転可能に支持する。尚、ウォーム軸22は、クラッチ(図示略)を介して回転軸8に駆動連結されている。このクラッチは、負荷側から加わる力による回転軸8の回転を防止するためのものである。
ホイール収容部21cは、ウォームホイール23の外径よりも大きい内径を有する略有底円筒形状に成形されており(図2参照)、その内部にウォームホイール23を回転可能に支持する。尚、ウォーム収容部21bとホイール収容部21cとはその内部が一部で連通し、該連通部分でウォーム軸22とウォームホイール23とが歯合される。
尚、ウォームホイール23に連結される前述の出力軸は、ウインドガラスを開閉するためのウインドレギュレータに駆動連結される。つまり、モータ部2の駆動により回転軸8が回転すると、ウォーム軸22及びウォームホイール23を介して出力軸に駆動力が伝達されて該出力軸が回転し、ウインドレギュレータが作動してウインドガラスが開閉するようになっている。
図2の斜視図で示すように、カバー24は、金属製であって、ホイール収容部21cの開口Aを覆う円盤状のカバー部24aと、ウォーム収容部21bの外径と同等の内径を有してカバー部24aの周囲に立設された円筒状のフランジ部24bとを有する。カバー24は、ホイール収容部21c(ギヤハウジング21)に取り付けられてその開口Aを閉塞する。
ここで、ギヤハウジング21(ホイール収容部21c)及びカバー24の固定構造について図2及び図3に基づき更に説明する。尚、図3は、ホイール収容部21c(ギヤハウジング21)に対するカバー24の取り付け態様を模式的に示す平面図である。
ホイール収容部21cは、その外周21dの周方向における所定位置で径方向外側に台状に突設された突部26を有する。この突部26は、周方向一側(図中、反時計回転方向に向かう側)に外周21dとの径方向の段差を緩やかに吸収するガイド面としての傾斜面26aを形成すると共に、周方向他側(図中、時計回転方向に向かう側)に径方向内側に凹設された係合凹部26bを形成する。尚、係合凹部26bは、その上側の内壁面26cにより上方(ホイール収容部21cの開口方向であってウォームホイール23の軸方向)への連通が遮断されている。
一方、カバー24のフランジ部24bは、係合凹部26b(突部26)の周方向の位置及び高さ位置に合わせて押し出される態様で径方向内側に突設された係止部27を有する。
このような構成にあって、カバー24をホイール収容部21cに固定する際には、該カバー24(カバー部24a)がホイール収容部21cと同心になるようにその上方に配置し、更に周方向において係止部27の位置を傾斜面26aの外周21dに繋がる基端位置に一致させる。そして、カバー24をホイール収容部21cに組み付ける際には、この配置関係を保持した状態でカバー24を下降させてフランジ部24bに外周21dを挿入・嵌合する。
続いて、ホイール収容部21cに対しその周方向にカバー24を図中、時計回転方向に回転させると、係止部27は、傾斜面26aに案内される態様でこれに圧接してホイール収容部21cの径方向外側に弾性的に押し広げられる。そして、係止部27が係合凹部26bの位置(固定位置)に達すると、係止部27は、弾性復帰に伴い係合凹部26bに嵌入してホイール収容部21cに係止する。つまり、組み付け状態では、係止部27は、係合凹部26bに嵌入することで、該係合凹部26bの周方向両内壁面によって当該方向でホイール収容部21cに係止すると共に、内壁面26cによってホイール収容部21cの開口方向(ウォームホイール23の軸方向)で該ホイール収容部21cに係止する。これにより、カバー24がホイール収容部21c(ギヤハウジング21)に固定される。
尚、カバー24及び該カバー24に対向するホイール収容部21cの周囲の間には、シール部材が介装されている。このシール部材は、周囲にブチルゴムを塗布したホイール収容部21cにカバー24を被せ、組み付けに際し前述の態様でカバー24を回転させることで、周方向に馴染んだブチルゴムとして形成される。このシール部材により、ホイール収容部21c及びカバー24間の防水性が確保される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)係止部27は、カバー24をギヤハウジング21に組み付ける際に該ギヤハウジング21(傾斜面26a)と係合してホイール収容部21cの径方向に弾性的に押し広げられると共に、組み付け状態で弾性復帰に伴い該ギヤハウジング21(係合凹部26b)に係止するため、ギヤハウジング21に対するカバー24の取り付け作業を容易に行うことができる。そして、かしめ構造を採用する従来例のようなギヤハウジング21側の制約も軽減されることから、該ギヤハウジング21の形状も簡素化することができ、設計の自由度も増大することができる。
(2)カバー24のカバー部24aは、フランジ部24bにより補強されると共に、ホイール収容部21cの外周21dに対するフランジ部24bの嵌合によって該ホイール収容部21cの径方向におけるカバー24の位置決めが可能となる。又、このフランジ部24bに係止部27を設けることで、カバー24をギヤハウジング21(ホイール収容部21c)に強固に固定することができる。
(3)カバー24を回転させるだけで係止部27をホイール収容部21cの周方向及び開口方向(ウォームホイール23の軸方向)でギヤハウジング21に係止できるため、カバー24の取り付け作業を更に容易に行うことができる。
(4)特に、カバー24をホイール収容部21cの周方向に回転させる際にシール部材(ブチルゴム)が当該方向により均等になるように馴染むため、防水性をより確実に確保することができる。
(5)カバー24及び該カバー24に対向するホイール収容部21cの周囲の間にシール部材を介装したことで、これらカバー24及びホイール収容部21c間の防水性を確保することができる。
(6)ギヤハウジング21(ホイール収容部21c)に設けた係合凹部26bに係止部27を嵌入させる極めて簡易な構造で、該係止部27をギヤハウジング21に係止することができる。
(7)ギヤハウジング21(ホイール収容部21c)に設けた傾斜面26aに係止部27を圧接させる極めて簡易な構造で、該係止部27をホイール収容部21cの径方向に弾性的に押し広げることができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図面に従って説明する。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態のギヤハウジング21に対するカバー24の組み付け態様を変更したのみの構成であるため、同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
図4及び図5は、ホイール収容部21c(ギヤハウジング21)に対するカバー24の取り付け態様を示す分解斜視図及び模式的に示す正面図である。同図に示されるように、本実施の形態において、ホイール収容部21cは、開口Aよりも下側となる外周21dの周方向における所定位置で径方向外側に台状に突設された突部31を有する。この突部31の下面は、周方向一側(図中、反時計回転方向に向かう側)に当該方向に向かうに従いウォームホイール23の軸方向(ホイール収容部21cの開口方向)の板厚を薄くするガイド面としての傾斜面31aを形成すると共に、周方向他側(図中、時計回転方向に向かう側)にウォームホイール23の軸方向に凹設された係合凹部31bを形成する。この係合凹部31bの上側の内壁面(最深部)31cの高さ位置は、傾斜面31aの基端の高さ位置と同等に設定されている。尚、係合凹部31bは、その内壁面31cにより上方(ホイール収容部21cの開口方向であってウォームホイール23の軸方向)への連通が遮断されている。
一方、カバー24のフランジ部24bは、係合凹部31b(突部31)の周方向の位置に合わせてその下端から径方向外側に突設されたコの字形状の係合片32を有すると共に、該係合片32の係合凹部31b(傾斜面31aの基端)の高さ位置に合わせて径方向内側に屈曲する先端は、係止部32aを形成する。尚、ホイール収容部21cの径方向において、係合片32の内壁面までの距離は、突部31の外壁面までの距離よりも大きく設定されている。
このような構成にあって、カバー24をホイール収容部21cに固定する際には、該カバー24(カバー部24a)がホイール収容部21cと同心になるようにその上方に配置し、更に周方向において係止部32aの位置を傾斜面31aの基端位置に一致させる。そして、カバー24をホイール収容部21cに組み付ける際には、この配置関係を保持した状態でカバー24を下降させてフランジ部24bに外周21dを挿入・嵌合する。
続いて、ホイール収容部21cに対しその周方向にカバー24を図中、時計回転方向に回転させると、係合片32の突部31への嵌合に伴いその係止部32aは、傾斜面31aに案内される態様でこれに圧接してウォームホイール23の軸方向下側(ホイール収容部21cの開口方向の反対側)に弾性的に押し広げられる。そして、係止部32aが係合凹部31bの位置(固定位置)に達すると、係止部32aは、弾性復帰に伴い係合凹部31bに嵌入してホイール収容部21cに係止する。つまり、組み付け状態では、係止部32aは、係合凹部31bに嵌入することで、該係合凹部31bの周方向両内壁面によって当該方向でホイール収容部21cに係止すると共に、内壁面31cによってホイール収容部21cの開口方向(ウォームホイール23の軸方向)で該ホイール収容部21cに係止する。これにより、カバー24がホイール収容部21c(ギヤハウジング21)に固定される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様の効果が得られるようになる。
(第3の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第3の実施の形態を図面に従って説明する。なお、第3の実施の形態は、第1及び第2の実施の形態のギヤハウジング21に対するカバー24の組み付け態様を変更したのみの構成であるため、同様の構成については同一の符号を付してその説明を一部省略する。
図6及び図7は、ホイール収容部21c(ギヤハウジング21)に対するカバー24の取り付け態様を示す分解斜視図及び模式的に示す縦断面図である。同図に示されるように、本実施の形態において、ホイール収容部21cは、開口Aに隣接する外周21dの周方向における所定位置で径方向外側に爪状に突設された突起36を有する。この突起36は、開口Aからウォームホイール23の軸方向下側(ホイール収容部21cの開口方向の反対側)に向かうに従い径方向外側に徐々に突出するガイド面としての傾斜面36aを形成すると共に、下端が径方向内側に尖鋭に切り欠かれてなる係合部36bを形成する。
一方、カバー24のフランジ部24bは、係合部36b(突起36)の周方向の位置に合わせてその下端からウォームホイール23の軸方向下側に突設された鉤爪状の係止部37を有する。尚、ホイール収容部21cの径方向において、係止部37の鉤爪形状の先端までの距離は、係合部36bまでの距離と同等に設定されている。
このような構成にあって、カバー24をホイール収容部21cに固定する際には、該カバー24(カバー部24a)がホイール収容部21cと同心になるようにその上方に配置し、更に周方向において係止部37の位置を突起36に一致させる。
そして、カバー24をホイール収容部21cに組み付ける際には、この配置関係を保持した状態でカバー24を下降させてフランジ部24bに外周21dを挿入・嵌合する。このとき、係止部37は、傾斜面36aに案内される態様でこれに圧接してホイール収容部21cの径方向外側に弾性的に押し広げられる。そして、係止部37が係合部36bの位置(固定位置)に達すると、係止部37は、弾性復帰に伴い係合部36bに嵌入(いわゆるスナップフィット)してホイール収容部21cに係止する。つまり、組み付け状態では、係止部37は、係合部36bに嵌入することで、該係合部36bによってホイール収容部21cの開口方向(ウォームホイール23の軸方向)で該ホイール収容部21cに係止する。これにより、カバー24がホイール収容部21c(ギヤハウジング21)に固定される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(1)(2)(5)〜(7)の効果と同様の効果が得られるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記各実施の形態において、係止部(27,32a,37)及び突部等(26,31、36)を1組で表せば、減速部3に配設するその組数は任意である。
・前記各実施の形態において、カバー24及びホイール収容部21cの間に介装されるシール部材として、例えばOリングなどを採用してもよい。
・前記各実施の形態において、減速機構を構成するギヤとしては、例えばピニオンと歯合するギヤなどであってもよい。
・前記各実施の形態において、カバー24は樹脂製であってもよい。
・ギヤードモータ1は、車両用パワーウインド装置以外の適宜の装置に適用してもよい。
第1の実施の形態におけるモータの平面図。 同実施の形態を示す分解斜視図。 ギヤハウジングに対するカバーの取り付け態様を模式的に示す平面図。 第2の実施の形態を示す分解斜視図。 ギヤハウジングに対するカバーの取り付け態様を模式的に示す正面図。 第3の実施の形態を示す分解斜視図。 ギヤハウジングに対するカバーの取り付け態様を模式的に示す縦断面図。 従来形態を示す分解斜視図。
符号の説明
A…開口、2…モータ部、8…回転軸、21…ギヤハウジング、21c…ギヤ収容部としてのホイール収容部、21d…外周、23…ギヤとしてのウォームホイール、24…閉塞部材としてのカバー、24a…カバー部、24b…フランジ部、26a,31a,36a…ガイド面としての傾斜面、26b,31b…係合凹部、27,32a,37…係止部、36b…係合部。

Claims (7)

  1. 回転軸を有するモータ部と、該回転軸の回転を減速するギヤが収容される略円筒形状のギヤ収容部を有して前記モータ部に連結されるギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに取り付けられ前記ギヤ収容部の開口を閉塞する閉塞部材とを備えるモータにおいて、
    前記閉塞部材は、該閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に該ギヤハウジングと係合して前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げられると共に組み付け状態で弾性復帰に伴い前記ギヤハウジングに係止する係止部を備えたことを特徴とするモータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記閉塞部材は、前記開口を覆うカバー部と、該カバー部の周囲に立設され前記ギヤ収容部の外周に嵌合するフランジ部とを有し、
    前記係止部は、前記フランジ部に設けられていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1又は2に記載のモータにおいて、
    前記閉塞部材は、該閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に前記ギヤ収容部の周方向に回転しつつ前記係止部を前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げ、組み付け状態で前記係止部の弾性復帰に伴い該係止部を前記周方向及び前記軸方向で前記ギヤハウジングに係止することを特徴とするモータ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータにおいて、
    前記閉塞部材及び該閉塞部材に対向する前記ギヤ収容部の周囲の間にシール部材を介装したことを特徴とするモータ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のモータにおいて、
    前記ギヤハウジングには係合凹部が形成されており、
    前記係止部は、組み付け状態で前記係合凹部に嵌入して前記ギヤハウジングに係止することを特徴とするモータ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のモータにおいて、
    前記ギヤハウジングにはガイド面が形成されており、
    前記係止部は、前記閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に前記ガイド面に圧接して前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げられることを特徴とするモータ。
  7. 回転軸を有するモータ部と、該回転軸の回転を減速するギヤが収容される略円筒形状のギヤ収容部を有して前記モータ部に連結されるギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに取り付けられ前記ギヤ収容部の開口を閉塞する閉塞部材とを備えるモータの製造方法において、
    前記閉塞部材は、係止部を備え、
    前記閉塞部材を前記ギヤハウジングに組み付ける際に前記ギヤ収容部の周方向に回転させつつ前記係止部を前記ギヤハウジングと係合させて該係止部を前記ギヤ収容部の径方向又は前記ギヤの軸方向に弾性的に押し広げ、
    前記閉塞部材の前記ギヤハウジングに対する固定位置で前記係止部を弾性復帰させて該係止部を前記周方向及び前記軸方向で前記ギヤハウジングに係止し、前記閉塞部材を前記ギヤハウジングに固定することを特徴とするモータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015057002A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 株式会社デンソー アクチュエータ
JP2020096403A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 株式会社ミツバ モータ装置

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