JP2009170758A - 高放熱型電子部品収納用パッケージ - Google Patents
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Abstract
【課題】高い熱伝導率を有すると共に、機械的な高い接合強度を有するヒートシンク板を用いた安価な高放熱型電子部品収納用パッケージを提供する。
【解決手段】ヒートシンク板12の上面にセラミック枠体13をろう付け接合して設けキャビティ部14に収納される電子部品11からの発熱をヒートシンク板12を介して放熱する高放熱型電子部品収納用パッケージ10において、ヒートシンク板12が窒化アルミニウム又は窒化珪素からなる平板状の絶縁基板20のそれぞれの表面に形成するタングステン又はモリブデンからなるメタライズ膜15aの上面に形成したニッケルめっき被膜16aとの間に銀−銅ろう系ろう材17aを介してそれぞれが同一厚さで絶縁基板20と同一大きさからなる銅板21がろう付け接合されてなり、しかも銅板21の合計厚さaに対する絶縁基板20の厚さbの比a/bが1.0を超え5.0未満である。
【選択図】図1
【解決手段】ヒートシンク板12の上面にセラミック枠体13をろう付け接合して設けキャビティ部14に収納される電子部品11からの発熱をヒートシンク板12を介して放熱する高放熱型電子部品収納用パッケージ10において、ヒートシンク板12が窒化アルミニウム又は窒化珪素からなる平板状の絶縁基板20のそれぞれの表面に形成するタングステン又はモリブデンからなるメタライズ膜15aの上面に形成したニッケルめっき被膜16aとの間に銀−銅ろう系ろう材17aを介してそれぞれが同一厚さで絶縁基板20と同一大きさからなる銅板21がろう付け接合されてなり、しかも銅板21の合計厚さaに対する絶縁基板20の厚さbの比a/bが1.0を超え5.0未満である。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヒートシンク板、セラミック枠体、外部接続リード端子等で構成される高放熱型電子部品収納用パッケージに関し、より詳細には、キャビティ部のヒートシンク板上面に半導体素子等の電子部品が搭載され、金属板等からなる外部接続リード端子のワイヤボンドパッド部と電子部品をボンディングワイヤで接続して電気的に導通状態とされ、蓋体で電子部品が気密に封止されるのに用いられる高放熱型電子部品収納用パッケージに関する。
図3に示すように、従来から、高放熱型電子部品収納用パッケージ50には、例えば、RF(Radio Frequency)基地局用等のシリコンや、ガリウム砒素電界効果トランジスタ等の高周波、高出力の半導体素子等の電子部品51を収納したりするためのものがある。このような高放熱型電子部品収納用パッケージ50は、実装される電子部品51から高温、且つ大量の熱を発生するので、この熱を放熱するために、例えば、セラミックと熱膨張係数が近似し、ポーラス状からなるタングステンに熱伝導性に優れる銅を含浸させたりして作製される銅とタングステンの複合金属板等からなる高熱伝導率を有するヒートシンク板52上に電子部品51が搭載できるようにしている。また、この高放熱型電子部品収納用パッケージ50は、ヒートシンク板52上に電子部品51を囲繞して中空状態で気密に収納するキャビティ部53を形成するために、ヒートシンク板52上にアルミナ(Al2O3)や、窒化アルミニウム(AlN)等のセラミックからなる窓枠形状のセラミック枠体54がろう付け接合されて設けられている。
上記の銅とタングステンの複合金属板等からなるヒートシンク板52は、高熱伝導率を確保できると共に、セラミック枠体54のアルミナや、窒化アルミニウム等のセラミックと熱膨張係数が近似しているので、接合部にクラック等の発生を防止して接合体が形成できるようになっている。更に、この高放熱型電子部品収納用パッケージ50は、セラミック枠体54の上面に、外部と電気的に導通状態とするためのセラミックと熱膨張係数が近似するKV(Fe−Ni−Co系合金、商品名「Kovar(コバール)」)や、42アロイ(Fe−Ni系合金)等の金属板からなる外部接続リード端子55がろう付け接合されて設けられている。なお、この高放熱型電子部品収納用パッケージ50には、電子部品51を実装させたり、外部との酸化や硫化を防止する等のために、表面に露出する全ての金属部分にニッケルめっき被膜、及び金めっき被膜が形成されている。
図4(A)、(B)に示すように、上記の高放熱型電子部品収納用パッケージ50には、キャビティ部53のヒートシンク板52の上面のAuめっき被膜面に電子部品51がAu−Siろう材等で接合している。この接合は、電子部品51の裏面に形成されているAu蒸着面と、キャビティ部53のヒートシンク板52の上面のAuめっき被膜面との間にAu−Siろう材等のろう材を挟み込んで加熱しながら電子部品51を加圧スクラブして擦り付けることで、強固な接着強度を確保している。そして、キャビティ部53に収納された電子部品51は、外部接続リード端子55との間をボンディングワイヤ56で直接接続して電気的導通を形成している。なお、この外部接続リード端子55には、外部と接続するための端子部と、ボンディングワイヤ56を接続するためのワイヤボンドパッド部が兼ね備えて設けられている。高放熱型電子部品収納用パッケージ50には、電子部品51がキャビティ部53内に実装された後、樹脂や、セラミックや、金属等からなる蓋体57がセラミック枠体54の上面に樹脂や、ガラス等の絶縁性接着材58で接合されて、電子部品51がキャビティ部53内で気密に封止される。
そして、電子部品51が収納された高放熱型電子部品収納用パッケージ50は、外部接続リード端子55の端子部下面が配線回路パターンの施されたボード基板59等に半田60で接合される。また、電子部品51が収納された高放熱型電子部品収納用パッケージ50は、ヒートシンク板52の長手方向両端部に設けられている取付部61で放熱性の向上を兼ねる金属製からなる基台62にねじ63でねじ止めする、及び/又は、ヒートシンク板52下面を基台62に半田60で接合している。なお、電子部品51が収納された高放熱型電子部品収納用パッケージ50は、ヒートシンク板52下面のAuめっき被膜面と、基台62との間をできるだけ密接させることで熱伝導性を向上させて放熱性を向上させることができるので、ヒートシンク板52の下面を半田60で接合すると共に、ヒートシンク板52の取付部61で基台62にねじ63でねじ止めすることが好ましいとされている。
上記の高放熱型電子部品収納用パッケージ50には、実装される電子部品51の高周波化、高出力化の進行と共に、電子部品51からの発熱量が増大しているので、ヒートシンク板52に少なくとも240W/mK以上程度の高い熱伝導率を有することが求められることがある。このようなヒートシンク板52としては、例えば、高熱伝導率で安価な銅(熱伝導率:390W/mK)を用いたヒートシンク板52が有効となっている。しかしながら、ヒートシンク板52に銅板を用いた高放熱型電子部品収納用パッケージ50は、銅板と、セラミック枠体54のセラミック(例えば、アルミナ)の熱膨張係数がそれぞれ17×10−6/℃、7.2×10−6/℃と極端に異なるので、接合体に大きな反りが発生する。この反りについては、高放熱型電子部品収納用パッケージ50のヒートシンク板52と、基台62との密着性をよくして熱伝導性を向上させて放熱性を向上させるためや、ヒートシンク板52上に寸法の大きな電子部品を安定させてダイボンドさせるために、接合体としたときの反り具合を少なくとも70μm以下程度に小さくすることが求められることがある。このためにヒートシンク板52には、セラミック枠体54の熱膨張係数に近似させた金属板が必要となっている。更には、上記の高放熱型電子部品収納用パッケージ50には、あらゆる環境条件でも電子部品51に信頼性の高い機能が発揮できるようにするために、極端な環境条件を想定した−65〜150℃の温度サイクル試験(JIS C7021−A−4)でパッケージのセラミック枠体54にクラックが発生するまでの回数を少なくとも600回以上程度の長い回数に耐えられるようにすることが求められることがある。従って、上記の高放熱型電子部品収納用パッケージ50には、比較的高熱伝導率で、熱膨張係数がセラミック枠体54の熱膨張係数に近似する、例えば、銅とタングステンの複合金属板(熱伝導率:190W/mK、熱膨張係数:7.0×10−6/℃)からなるヒートシンク板52が用いられてきたが、このヒートシンク板52では熱伝導率が最近の電子部品51からの発熱量に対応しきれなくなっていた。そこで、最近では、ヒートシンク板52に銅とモリブデン系金属板の両面のそれぞれに同一厚さの銅板をクラッドして反りの発生を抑えながら熱伝導率を向上させた金属板(熱伝導率:240W/mK、熱膨張係数:10.1×10−6/℃)が用いられている。
従来の高放熱型電子部品収納用パッケージには、ヒートシンク板となる底板が窒化アルミニウム基板の両面に活性金属法で直接銅板を接合して、−65〜150℃の温度サイクル試験で100回程度耐えることができるようにしたパッケージが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の高放熱型電子部品収納用パッケージには、ヒートシンク板として窒化アルミニウム基板の両面、又は片面に酸化処理法、又は活性金属法で直接銅板を接合するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、従来の高放熱型電子部品収納用パッケージには、ヒートシンク板として窒化アルミニウム基板の両面、又は片面に酸化処理法、又は活性金属法で直接銅板を接合するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前述したような従来の高放熱型電子部品収納用パッケージは、次のような問題がある。
(1)最近の高周波化、高出力化が進行し発熱量が増大した半導体素子等の電子部品を収納する高放熱型電子部品収納用パッケージには、電子部品からの発熱を速やかに放熱させるために高い熱伝導率と、接合されるセラミック枠体のセラミックと熱膨張係数を近似させることが必要となっている。しかしながら、ヒートシンク板に従来の銅とモリブデン系金属板の両面のそれぞれに同一厚さの銅板をクラッドさせた金属板では、熱伝導率が240W/mK程度で限界があり、高放熱型電子部品収納用パッケージへの適用に限界が生じてきている。また、この金属板からなるヒートシンク板は、価格が高く、高放熱型電子部品収納用パッケージのコストアップとなっている。
(2)特開平8−222670号公報や、特開平10−247698号公報で開示されるような高放熱型電子部品収納用パッケージは、ヒートシンク板が窒化アルミニウム基板の両面に、銅板を活性金属法で直接接合して形成されており高い熱伝導率を得られるものの、接合部の接合強度が低く温度サイクル試験での耐用回数が低くいので、高放熱型電子部品収納用パッケージとしての信頼性が低くいものとなっている。
(1)最近の高周波化、高出力化が進行し発熱量が増大した半導体素子等の電子部品を収納する高放熱型電子部品収納用パッケージには、電子部品からの発熱を速やかに放熱させるために高い熱伝導率と、接合されるセラミック枠体のセラミックと熱膨張係数を近似させることが必要となっている。しかしながら、ヒートシンク板に従来の銅とモリブデン系金属板の両面のそれぞれに同一厚さの銅板をクラッドさせた金属板では、熱伝導率が240W/mK程度で限界があり、高放熱型電子部品収納用パッケージへの適用に限界が生じてきている。また、この金属板からなるヒートシンク板は、価格が高く、高放熱型電子部品収納用パッケージのコストアップとなっている。
(2)特開平8−222670号公報や、特開平10−247698号公報で開示されるような高放熱型電子部品収納用パッケージは、ヒートシンク板が窒化アルミニウム基板の両面に、銅板を活性金属法で直接接合して形成されており高い熱伝導率を得られるものの、接合部の接合強度が低く温度サイクル試験での耐用回数が低くいので、高放熱型電子部品収納用パッケージとしての信頼性が低くいものとなっている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、高い熱伝導率を有すると共に、機械的な高い接合強度を有するヒートシンク板を用いた安価な高放熱型電子部品収納用パッケージを提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る高放熱型電子部品収納用パッケージは、平板状のヒートシンク板の上面に窓枠形状からなるセラミック枠体をろう付け接合して設け、ヒートシンク板の上面とセラミック枠体の内周側壁面で形成されるキャビティ部に収納される電子部品からの発熱をヒートシンク板を介して放熱する高放熱型電子部品収納用パッケージにおいて、ヒートシンク板が窒化アルミニウム又は窒化珪素からなる平板状の絶縁基板のそれぞれの表面に形成するタングステン又はモリブデンからなるメタライズ膜の上面に形成したニッケルめっき被膜との間に銀−銅ろう系ろう材を介してそれぞれが同一厚さで絶縁基板と同一大きさからなる銅板がろう付け接合されてなり、しかも銅板の合計厚さaに対する絶縁基板の厚さbの比a/bが1.0を超え5.0未満である。
請求項1記載の高放熱型電子部品収納用パッケージは、ヒートシンク板が窒化アルミニウム又は窒化珪素からなる平板状の絶縁基板のそれぞれの表面に形成するタングステン又はモリブデンからなるメタライズ膜の上面に形成したニッケルめっき被膜との間に銀−銅ろう系ろう材を介してそれぞれが同一厚さで絶縁基板と同一大きさからなる銅板がろう付け接合されてなり、しかも銅板の合計厚さaに対する絶縁基板の厚さbの比a/bが1.0を超え5.0未満であるので、比較的熱伝導率の高い絶縁基板の両面に極めて熱伝導率の高い銅板を強固に接合したヒートシンク板が従来の銅とモリブデンの合金板の両面に銅板をクラッドさせた金属板の熱伝導率より高く、最近の発熱量が増大した半導体素子等の電子部品の収納を可能とすると共に、価格も安く抑えられてるのでパッケージのコストアップを抑えることができる。また、ヒートシンク板の絶縁基板と銅板との接合は、絶縁基板のそれぞれの表面に形成するメタライズ膜の上面に形成したニッケルめっき被膜との間に銀−銅ろう系ろう材を介して接合されているので、極めて接合強度が高く、極端な環境条件を想定した−65〜150℃の温度サイクル試験でパッケージのセラミック枠体にクラックが発生するまでの回数を少なくとも600回以上程度の長い回数耐えることができる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施するための最良の形態について説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る高放熱型電子部品収納用パッケージの斜視図、A−A’線拡大縦断面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同高放熱型電子部品収納用パッケージに電子部品を実装した状態の斜視図、B−B’線拡大縦断面図である。
ここに、図1(A)、(B)はそれぞれ本発明の一実施の形態に係る高放熱型電子部品収納用パッケージの斜視図、A−A’線拡大縦断面図、図2(A)、(B)はそれぞれ同高放熱型電子部品収納用パッケージに電子部品を実装した状態の斜視図、B−B’線拡大縦断面図である。
図1(A)、(B)に示すように、本発明の一実施の形態に係る高放熱型電子部品収納用パッケージ10は、実装される電子部品11から発生する高温、且つ大量の熱を放熱するための高放熱特性を有する略長方形平板状のヒートシンク板12の上面に、窓枠形状からなるセラミック枠体13をろう付け接合して有している。このセラミック枠体13には、電気絶縁性の高い、例えば、アルミナ(Al2O3)や、窒化アルミニウム(AlN)等のセラミックが用いられている。あるいは、セラミック枠体13には、図示しないが、例えば、セラミックに変わって、BT樹脂(ビスマレイミドトリアジンを主成分とする樹脂)や、ポリイミド等からなる樹脂が用いられる場合がある。
上記の高放熱型電子部品収納用パッケージ10には、電子部品11を載置して接合するためのヒートシンク板12の上面と、電子部品11を囲繞するためのセラミック枠体13の内周側壁面とで電子部品11を収納するためのキャビティ部14が設けられている。このキャビティ部14は、セラミックからなるセラミック枠体13の場合に、その下面となる窓枠形状の一方の主面にタングステンや、モリブデン等の導体金属で形成されたメタライズ膜15が設けられ、更にその上にニッケルや、ニッケル−コバルト等の第1のニッケルめっき被膜16が施されたセラミック枠体13がヒートシンク板12の上面との間に銀−銅ろう系ろう材17を介して加熱してろう付け接合されることで形成されている。また、樹脂からなるセラミック枠体13の場合には、図示しないが、例えば、シリコーン系接着樹脂や、オレフィン系接着樹脂や、ポリイミド系接着樹脂等の耐熱性のある接着樹脂を介して接合されることで形成されている。
セラミックからなるセラミック枠体13の上面となる窓枠形状の他方の主面には、上記と同様にタングステンや、モリブデン等の導体金属パターンからなるメタライズ膜15が形成され、更にその上にニッケルや、ニッケル−コバルト等の第1のニッケルめっき被膜16が施されている。このセラミック枠体13の第1のニッケルめっき被膜16が施されたメタライズ膜15の上面には、KV(Fe−Ni−Co系合金、商品名「Kovar(コバール)」)や、42アロイ(Fe−Ni系合金)等の金属板からなる外部接続リード端子18が間に銀−銅ろう系ろう材17を介して加熱してろう付け接合されている。この外部接続リード端子18には、電子部品11とボンディングワイヤ19を介して直接接続して電気的に導通状態とするためのワイヤボンドパッド部と、外部と電気的に導通状態とするための端子部が設けられ、外部接続リード端子18が2つの役目を行うことができるようになっている。そして、この外部接続リード端子18を含む高放熱型電子部品収納用パッケージ10の表面に露出する全ての金属部分には、ニッケルや、ニッケル−コバルト等からなる第2のニッケルめっき被膜(図示せず)、更に、この上に金めっき被膜(図示せず)が形成されて有している。また、樹脂からなるセラミック枠体13の場合には、その上面となる窓枠形状の他方の主面に、図示しないが、外部接続リード端子18が間に、例えば、シリコーン系接着樹脂や、オレフィン系接着樹脂や、ポリイミド系接着樹脂等の耐熱性のある接着樹脂を介して接合されている。そして、この外部接続リード端子18を含むパッケージの表面に露出する全ての金属部分には、ニッケルや、ニッケル−コバルト等からなる第2のニッケルめっき被膜、更に、この上に金めっき被膜が形成されて有している。この高放熱型電子部品収納用パッケージ10には、キャビティ部14のヒートシンク板12の上面に最近の高周波化、高出力化が進行し発熱量が増大した半導体素子等の電子部品11を搭載し、電子部品11からの発熱をヒートシンク板12を介して放熱させている。
上記の高放熱型電子部品収納用パッケージ10に用いられるヒートシンク板12は、窒化アルミニウム(AlN)、又は窒化珪素(SiN)からなる平板状の絶縁基板20の両面のそれぞれに、それぞれが同一厚さで、絶縁基板20と同一大きさからなる銅板21が接合される接合体からなっている。この接合体にするためには、先ず、絶縁基板20の焼成前の窒化アルミニウムセラミックグリーンシート、又は窒化珪素セラミックグリーンシートのそれぞれの表面にタングステン、又はモリブデンからなるメタライズペーストを用いてスクリーン印刷等でパターンを形成し、セラミックとメタライズパターンを同時焼成して絶縁基板20の両面にメタライズ膜15aを形成している。次に、それぞれのメタライズ膜15aの上面には、ニッケルや、ニッケル−コバルト等からなる第1のニッケルめっき被膜16aを形成している。そして、ヒートシンク板12は、第1のニッケルめっき被膜16aと、銅板21の間にBAg−8等からなる銀−銅ろう系ろう材17aを介して加熱接合し接合体としている。上記のヒートシンク板12は、それぞれの銅板21の合計厚さをaとしたときの絶縁基板19の厚さbの比、a/bが1.0を超え、5.0未満からなっている。
このヒートシンク板12は、熱伝導率が高い銅板21と、熱伝導率が比較的高い窒化アルミニウム、又は窒化珪素からなる絶縁基板20を熱伝導率が高い銀−銅ろう系ろう材17aで接合させることで熱伝導率が250W/mK以上と高くすることができ、電子部品11からの発熱を速やかに放熱させることができる。また、このヒートシンク板12は、絶縁基板20の両面に接合される銅板21の厚さを同一とすることで絶縁基板20と、銅板21の熱膨張係数の差による反り発生を平衡化させて反りの発生を抑えることができ、電子部品11をヒートシンク板12上に安定させてマウントさせることができる。これと共に、ヒートシンク板12は、絶縁基板20によって熱膨張が抑えられてセラミック枠体13との熱膨張整合を計ることができ、極端な環境条件を想定した−65〜150℃の温度サイクル試験でもパッケージのセラミック枠体13にクラックが発生するまでの回数を少なくとも600回以上程度の長い回数に耐えさせることができる。更に、このヒートシンク板12は、絶縁基板20と、銅板21の接合を、絶縁基板20と同時焼成して形成するメタライズ膜15a、その上に形成する第1のニッケルめっき被膜16aの間に銀−銅ろう系ろう材17aを介して銅板21と接合させることで接合強度を強くすることができ、酸化処理法、又は活性金属法で絶縁基板20と、銅板21を接合する場合より格段に信頼性を向上させることができる。
上記の高放熱型電子部品収納用パッケージ10のヒートシンク板12は、a/bが1.0以下の場合には、絶縁基板20の厚み比率が大きくなり、この熱伝導率、例えば、絶縁基板20が窒化アルミニウムからなる場合には160W/mK程度の影響が大きくなり、240W/mKを下まわることとなる。また、ヒートシンク板12は、a/bが5.0以上の場合には、銅板21の厚み比率が大きくなり、この熱膨張係数の影響を受けて−65〜150℃の温度サイクル試験でパッケージのセラミック枠体13にクラックが発生するまでの回数が500回程度と少なくなって、少なくとも600回以上程度の長い回数に耐えられるようにするという目標が達成できなくなる。
図2(A)、(B)に示すように、この高放熱型電子部品収納用パッケージ10は、キャビティ部14のヒートシンク板12の上面に電子部品11を搭載し、電子部品11と外部接続リード端子18間をボンディングワイヤ19で接続して電気的導通を形成した後、キャビティ部14を蓋体22で中空状態の気密に封止することで、例えば、RF基地局用等デバイスとしている。そして、図2(A)には示さないが、電子部品11が実装された高放熱型電子部品収納用パッケージ10は、外部と電気的に導通状態とするために外部接続リード端子18をボード基板23等に形成された配線パターンに半田24で接合するようになっている。また、電子部品11が実装された高放熱型電子部品収納用パッケージ10は、ヒートシンク板12の下面を金属製からなる基台25に半田24で接合すると共に、場合によって、ねじ26(図2(A)参照)等で金属製の基台25にねじ止めしている。
本発明者は、銅板と、窒化アルミニウムからなる絶縁基板の厚みを銅板の合計厚さaとしたときの絶縁基板の厚さbの比、a/bが1.0を超え5.0未満とし、ろう付け接合して形成したヒートシンク板を用いた高放熱型電子部品収納用パッケージの実施例1、2と、絶縁基板の材質を窒化珪素としたヒートシンク板を用いた高放熱型電子部品収納用パッケージの実施例3のサンプルを作製した。併せて、本発明者は、銅板の合計厚さaとしたときの絶縁基板の厚さbの比、a/bが1.0以下、5.0以上のヒートシンク板を用いた高放熱型電子部品収納用パッケージの比較例1、2のサンプルを作製した。更に、本発明者は、銅板のみからなるヒートシンク板を用いた高放熱型電子部品収納用パッケージの比較例3と、絶縁基板の両面に接合する銅板の厚みが異なるヒートシンク板を用いた高放熱型電子部品収納用パッケージの比較例4のサンプルを作製した。そして、高放熱型電子部品収納用パッケージに組み立てる前のヒートシンク板の熱伝導率と、高放熱型電子部品収納用パッケージに組み立てた後のヒートシンク板の反りと、−65〜150℃の温度サイクル試験でパッケージのセラミック枠体にクラックが発生するまでの回数を測定した。その結果を表1に示す。
実施例1、2、3については、熱伝導率を目標とする250W/mK以上、反りの大きさを目標とする70μm以下、−65〜150℃の温度サイクル試験でのクラック発生耐回数を目標とする600回以上を満足していることが確認された。
比較例1については、反りの大きさ、及び−65〜150℃の温度サイクル試験でのクラック発生耐回数を満足するものの、熱伝導率が235W/mK程度と目標の250W/mKを下まわることが確認された。この比較例1の反りの結果は、絶縁基板の両面に接合する銅板の厚みが同一であるので、反りを小さくすることができるからである。また、比較例1の温度サイクル試験の結果は、銅板の合計厚さaとしたときの絶縁基板の厚さbの比、a/bが1.0以下で絶縁基板の厚さの占める割合が大きく、これによって熱膨張が抑えられてセラミック枠体との熱膨張整合が増加し、温度サイクル試験でもセラミック枠体にクラックが発生するまでの回数を長くすることができるからである。更に、比較例1の熱伝導率の結果は、ヒートシンク板としての銅板の厚さの占める割合が小さく銅板の高熱伝導率が与える影響が少なくなるので、熱伝導率が小さくなったからである。
比較例2については、熱伝導率、及び反りの大きさを満足するものの、温度サイクル試験でのクラック発生耐回数が500回程度と目標の600回以上を下まわることが確認された。この比較例2の熱伝導率は、a/bが5.0以上で銅板の厚さの占める割合が大きく、銅板の高熱伝導率が与える影響が大きくなって熱伝導率を大きくすることができるからである。また、比較例2の反りの結果は、上記の比較例1の反りの結果と同じ理由である。更に、比較例2の温度サイクル試験の結果は、銅板の合計厚さaとしたときの絶縁基板の厚さbの比、a/bが5.0以上で絶縁基板の厚さの占める割合が小さく、銅板の高熱膨張の抑止が効かなくなってセラミック枠体との熱膨張整合が小さくなり、セラミック枠体にクラックが発生するまでの回数が短くなったからである。
比較例3については、熱伝導率を満足するものの、反りの大きさが590μmと非常に大きいのと、温度サイクル試験でのクラック発生耐回数が20回と非常に少なく、大きく目標を下まわることが確認された。この比較例3の熱伝導率の結果は、ヒートシンク板が銅板のみで395W/mKと高熱伝導率であるからである。また、比較例3の反りの結果は、銅板からなるヒートシンク板と、セラミック枠体との接合において、銅板の熱膨張を抑制する絶縁基板が存在せず、銅板と、セラミック枠体の互いの熱膨張係数が極端に異なり、この影響によって極端に大きな反りが発生するからである。更に、比較例3の温度サイクル試験の結果は、ヒートシンク板に絶縁基板がなく、セラミック枠体との熱膨張整合がとれないからである。
比較例4については、熱伝導率、及び温度サイクル試験でのクラック発生耐回数を満足するものの、反りの大きさが200μmと大きいことが確認された。この比較例4の熱伝導率の結果は、a/bが1.5でヒートシンク板としての銅板の厚さの占める割合が比較的大きく、銅板の高熱伝導率が与える影響によって熱伝導率を大きくすることができるからである。また、比較例4の温度サイクル試験の結果は、絶縁基板の厚さによって熱膨張が抑えられてセラミック枠体との熱膨張整合を計ることができるからである。更に、比較例4の反りの結果は、ヒートシンク板が絶縁基板のそれぞれの表面に厚さの異なる銅板を接合しているので、絶縁基板と、銅板の熱膨張係数の差による反り発生を平衡化させることができないからである。
本発明の高放熱型電子部品収納用パッケージは、シリコンや、ガリウム砒素電界効果トランジスタ等の高周波、高出力の半導体素子等の電子部品を実装させて、例えば、RF(Radio Frequency)基地局用等の電子装置とするのに用いることができる。
10:高放熱型電子部品収納用パッケージ、11:電子部品、12:ヒートシンク板、13:セラミック枠体、14:キャビティ部、15、15a:メタライズ膜、16、16a:第1のニッケルめっき被膜、17、17a:銀−銅ろう系ろう材、18:外部接続リード端子、19:ボンディングワイヤ、20:絶縁基板、21:銅板、22:蓋体、23:ボード基板、24:半田、25:基台、26:ねじ
Claims (1)
- 平板状のヒートシンク板の上面に窓枠形状からなるセラミック枠体をろう付け接合して設け、前記ヒートシンク板の上面と前記セラミック枠体の内周側壁面で形成されるキャビティ部に収納される電子部品からの発熱を前記ヒートシンク板を介して放熱する高放熱型電子部品収納用パッケージにおいて、
前記ヒートシンク板が窒化アルミニウム又は窒化珪素からなる平板状の絶縁基板のそれぞれの表面に形成するタングステン又はモリブデンからなるメタライズ膜の上面に形成したニッケルめっき被膜との間に銀−銅ろう系ろう材を介してそれぞれが同一厚さで前記絶縁基板と同一大きさからなる銅板がろう付け接合されてなり、しかも前記銅板の合計厚さaに対する前記絶縁基板の厚さbの比a/bが1.0を超え5.0未満であることを特徴とする高放熱型電子部品収納用パッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008008891A JP2009170758A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 高放熱型電子部品収納用パッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008008891A JP2009170758A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 高放熱型電子部品収納用パッケージ |
Publications (1)
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JP2009170758A true JP2009170758A (ja) | 2009-07-30 |
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ID=40971594
Family Applications (1)
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JP2008008891A Pending JP2009170758A (ja) | 2008-01-18 | 2008-01-18 | 高放熱型電子部品収納用パッケージ |
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JP (1) | JP2009170758A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20220183138A1 (en) * | 2020-12-09 | 2022-06-09 | Schweizer Electronic Ag | Printed circuit board module, printed circuit board element, heatsink, heat-conducting element and method of producing a thermally conductive layer |
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2008
- 2008-01-18 JP JP2008008891A patent/JP2009170758A/ja active Pending
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US20220183138A1 (en) * | 2020-12-09 | 2022-06-09 | Schweizer Electronic Ag | Printed circuit board module, printed circuit board element, heatsink, heat-conducting element and method of producing a thermally conductive layer |
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