JP2009164768A - 画像ファイル作成装置、画像ファイル作成方法、画像ファイル修復装置 - Google Patents

画像ファイル作成装置、画像ファイル作成方法、画像ファイル修復装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチ画像ファイル内の副画像データを可能な限り復元し得るように画像ファイルを作成する画像ファイル作成装置等を提供する。
【解決手段】主画像データを生成する元となったRAWデータから1以上の副画像データを生成可能であるか否かをこれら副画像データが生成された条件である副画像生成条件に基づいて判別する画像データ判別部3と、この画像データ判別部3により生成可能であると判別された場合に、1以上の副画像データと主画像データとを含む1つのマルチ画像ファイルを作成するとともに、このマルチ画像ファイルに関連付けてRAWデータを含むRAWファイルを作成する画像ファイル作成部2と、を備えた画像ファイル作成装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、主画像データと副画像データとを含むマルチ画像ファイルを作成し得る画像ファイル作成装置、画像ファイル作成方法、およびマルチ画像ファイルを修復するための画像ファイル修復装置に関する。
現在のデジタルカメラ等の機器や静止画像の画像編集を行うアプリケーションソフトなどは、1つのファイルに1つの静止画像データのみが含まれているファイルフォーマットのものを扱うことが通常であるために、1つのファイルに複数の画像データが存在することを考慮していないものが多い。デジタルカメラ等において広く採用されている画像ファイルフォーマットの1つであるExif規格においても、一覧表示用縮小画像(サムネイル画像)を除いて、1つのファイルに1つの画像データのみが含まれる規定となっている。
これに対して、主たる画像(主画像)の画像データ(主画像データ)と、この主画像と関連する副画像の画像データ(副画像データ)とを、1つの画像ファイル(以下では適宜、マルチ画像ファイルという)として作成し、記録媒体などに記録する技術が提案されている。
例えば特開2005−252754号公報には、複数のJPEG画像を1つのマルチ画像ファイルにまとめてファイル数の増加を防ぎ、さらに、マルチ画像ファイルの先頭に主画像(ファイルにまとめられた複数の画像の中で主となる(代表する)1つの画像)をExif規格に準拠したフォーマットで格納し、かつファイル自体の拡張子を「JPG」とする技術が記載されている。
複数のJPEGデータを格納するための画像ファイルとして、このような、拡張子が「JPG」でかつファイル先頭から主画像の終端までは既存のJPEGフォーマットと同一構造をなす構成を採用することにより、JPGファイルを扱う既存の画像処理装置やアプリケーションと互換性を保持することができる。そして、互いに関連性を有する画像群、例えば適正露出を含む幾つかの異なる露出レベルで同一シーンを撮影して得られた複数の画像群を1つのマルチ画像ファイルとして記録することが可能となるために、ファイル数を少なくすることができ、ファイル管理が容易になり、画像群の閲覧、複製、転送、保存などの際にユーザの利便性を増すことが可能となる利点がある。
ところで、現在製品化されているデジタルカメラ等の撮像装置は、静止画像の記録フォーマットとして、上述したような、JPEGデータを含みExif規格に準拠したJPGファイルが標準的に用いられている。さらに、各種製品化されている撮像装置の中には、このJPGファイルに加えて、撮像素子により撮像して得られた画像をデジタル信号に変換したままのRAW画像もRAWファイルとして保存することができるように構成されたものがある。こうしたタイプの撮像装置では、JPGファイルのみを保存する記録モード、RAWファイルのみを保存する記録モード、JPGファイルおよびRAWファイルの両方を保存する記録モードなどを所望に選択することができるように構成されている場合が多い。
ここで、JPGファイルおよびRAWファイルの両方を保存する記録モードが選択されているときの、複数ファイルのオブジェクト化について、図12および図13を参照して説明する。
まず、図12は、露出ブラケットにより3枚の画像が撮像されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図である。
この図12に示す例においては、露出ブラケット撮影が行われ、測光値に基づく適正露出の画像と、この適正露出よりも−1EVだけ露出値を異ならせた画像と、適正露出よりも+1EVだけ露出値を異ならせた画像と、の3枚の画像が撮像されるものとする。
まず最初に、適正露出の画像が撮像されると、図12(A)に示すように、適正露出のRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて作成されたJPEGデータを含む1つのJPGファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとJPGファイルとは、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
次に、適正露出よりも−1EVだけ露出値を異ならせた画像が撮像されると、図12(B)に示すように、−1EVのRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて作成されたJPEGデータを含む1つのJPGファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとJPGファイルとも、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
続いて、適正露出よりも+1EVだけ露出値を異ならせた画像が撮像されると、図12(C)に示すように、+1EVのRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて作成されたJPEGデータを含む1つのJPGファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとJPGファイルとも、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
従って、このときには、全部で6つのファイルが作成されるが、拡張子を除いたファイル名は3種類である。そして、現在のJPEG画像を扱う機器やソフトウェアは、拡張子を除いたファイル名が同一のファイル群を、同一のオブジェクトとして扱うようになっていることが多い。この観点からすると、図12(A)に示すRAWファイルおよびJPGファイルは第1のオブジェクトを構成し、同様に、図12(B)に示すRAWファイルおよびJPGファイルは第2のオブジェクトを構成し、図12(C)に示すRAWファイルおよびJPGファイルは第3のオブジェクトを構成する。
次に、図13は、ホワイトバランス(WB)ブラケットにより3枚のJPEGデータが生成されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図である。図12を参照して説明したようなオブジェクト化は、ホワイトバランスブラケット撮影においても同様に行われる。ただし、露出ブラケットが、シャッタ速度や絞り値を変化させて複数枚の画像を撮像して行われるのに対して、このホワイトバランスブラケットは、撮像して得られた1つのRAWデータに基づいて、パラメータを異ならせてデジタル画像処理することにより複数の画像データを得るものとなっている。
この図13に示す例においては、ホワイトバランスブラケット撮影により、適正ホワイトバランスのJPEGデータと、この適正ホワイトバランスよりも青側に色補正したJPEGデータと、適正ホワイトバランスよりもアンバー側に色補正したJPEGデータと、の3枚のJPEGデータが作成されるものとする。
このときには、図13(A)に示すように、第1のオブジェクトとして、RAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて作成された適正ホワイトバランスのJPEGデータを含む1つのJPGファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとJPGファイルとが、拡張子を除いたファイル名部分が同一であるのは上述と同様である。
次に、図13(B)に示すように、図13(A)の左側に示したのと同一のRAWファイルが第2のオブジェクトに含まれるファイル名として保存され、次に、適正ホワイトバランスよりも青側に色補正したJPEGデータを含む1つのJPGファイルが拡張子を除いてRAWファイルと同一のファイル名で保存される。
続いて、図13(C)に示すように、図13(A)の左側に示したのと同一のRAWファイルが第3のオブジェクトに含まれるファイル名として保存され、次に、適正ホワイトバランスよりもアンバー側に色補正したJPEGデータを含む1つのJPGファイルが拡張子を除いてRAWファイルと同一のファイル名で保存される。
このように、図13に示す場合には、撮像して得られたRAWデータが1つであるにも関わらず、オブジェクト化する必要性から、同一のRAWデータが各オブジェクトに1つずつ含まれることになり、記録容量を無駄に消費する結果となっている。
特開2005−252754号公報
上記特開2005−252754号公報に記載されたような複数の画像を格納するマルチ画像ファイルは、先頭の主画像が既存のJPGファイルと互換性を保っているために、上述したように既存の画像処理装置やアプリケーションで表示したり、編集したり、保存したりすることが可能である。しかし、上述したような現行のExif規格に基づく既存の画像処理装置やアプリケーションによって、該公報に記載されたようなマルチ画像ファイルを編集して保存したときには、主画像は保存されるものの、主画像以外の副画像が消去されたり損なわれてしまったりする可能性がある。
そこで、既存の画像処理装置やアプリケーションによってファイルを処理したことにより、副画像データが損なわれてしまったとしても、その損なわれてしまった副画像データを復元すること(すなわち、マルチ画像ファイルを復元すること)が可能である場合には、復元し得る技術があることが望ましい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、マルチ画像ファイル内の副画像データが損なわれたとしても復元可能である場合には復元し得るように画像ファイルを作成することができる画像ファイル作成装置、画像ファイル作成方法を提供することを目的としている。
また、本発明は上記画像ファイル作成装置、画像ファイル作成方法によって作成されたマルチ画像ファイルを修復することができる画像ファイル修復装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明による画像ファイル作成装置は、1つのRAWデータに基づいて生成された主画像データと、この主画像データと関連する1以上の副画像データと、を含むマルチ画像ファイルを作成し得る画像ファイル作成装置であって、上記1以上の副画像データを上記RAWデータから生成可能であるか否かを該副画像データが生成された条件である副画像生成条件に基づいて判別する画像データ判別部と、上記画像データ判別部により生成可能であると判別された場合に、上記1以上の副画像データと上記主画像データとを含む1つのマルチ画像ファイルを作成するとともに、該1つのマルチ画像ファイルに関連付けて上記RAWデータを含むRAWファイルを作成する画像ファイル作成部と、を具備したものである。
また、本発明による画像ファイル作成方法は、1つのRAWデータに基づいて生成された主画像データと、この主画像データと関連する1以上の副画像データと、を含むマルチ画像ファイルを作成するための画像ファイル作成方法であって、上記1以上の副画像データを上記RAWデータから生成可能であるか否かを該副画像データが生成された条件である副画像生成条件に基づいて判別し、生成可能であると判別した場合に、上記1以上の副画像データと上記主画像データとを含む1つのマルチ画像ファイルを作成し、上記1つのマルチ画像ファイルに関連付けて上記RAWデータを含むRAWファイルを作成する方法である。
さらに、本発明による画像ファイル修復装置は、1つのRAWデータに基づいて生成された主画像データとこの主画像データと関連する1以上の副画像データとを含むマルチ画像ファイルを作成し得る画像ファイル作成装置であって、上記1以上の副画像データを上記RAWデータから生成可能であるか否かを該副画像データが生成された条件である副画像生成条件に基づいて判別する画像データ判別部と、上記画像データ判別部により生成可能であると判別された場合に、上記1以上の副画像データと上記主画像データとを含む1つのマルチ画像ファイルを作成するとともに、該1つのマルチ画像ファイルに関連付けて上記RAWデータを含むRAWファイルを作成し、このとき、上記RAWデータから上記1以上の副画像データを復元するために必要な情報を含むように上記マルチ画像ファイルを作成する画像ファイル作成部と、を備える画像ファイル作成装置、によって作成されたマルチ画像ファイルを、該画像ファイル作成装置によって該マルチ画像ファイルと関連付けて作成されたRAWファイルに基づき修復するための画像データ修復装置であって、上記マルチ画像ファイルに含まれる副画像データの少なくとも一部が損なわれているか否かを判別する修復判別部と、上記修復判別部により副画像データの少なくとも一部が損なわれていると判別された場合に上記副画像データを復元するために必要な情報に基づいて上記マルチ画像ファイルと関連付けられた上記RAWファイルに含まれる上記RAWデータから上記損なわれた副画像データを生成する画像データ修復部と、上記画像データ修復部により生成された副画像データを用いて上記マルチ画像ファイルを再度作成する画像ファイル作成部と、を具備したものである。
本発明の画像ファイル作成装置、画像ファイル作成方法によれば、マルチ画像ファイル内の副画像データが損なわれたとしても復元可能である場合には復元し得るように画像ファイルを作成することができる。
また、本発明の画像ファイル修復装置によれば、上記画像ファイル作成装置、画像ファイル作成方法によって作成されたマルチ画像ファイルを修復することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図11は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は画像ファイル作成装置の構成を概念的に示すブロック図である。
図1に示すように、この画像ファイル作成装置1は、画像ファイル作成部2と、画像データ判別部3と、修復判別部4と、画像データ修復部5と、を備えている。
また、この画像ファイル作成装置1には記録媒体6が接続されている。より詳しくは、画像ファイル作成部2は記録媒体6に書き込み可能に接続され、修復判別部4は記録媒体6から読み込み可能に接続されている。
今、1つのRAW画像に基づいて作成された1つの主画像データと、1以上(図1に示す例ではN(Nは1以上の整数)個)の副画像データと、が存在しているものとする。
このとき、画像データ判別部3は、1以上の副画像データが、主画像データを作成する元となったRAWデータに基づいて作成され得るか否かを判定するものである。画像データ判別部3は、後述する撮影モード等の副画像生成条件が、所定の画像処理におけるパラメータのみを異ならせてRAWデータから1以上の副画像データを生成する条件であるときに、後で具体的に説明するように、1以上の副画像データをRAWデータから生成可能であると判別するものとなっている。
画像ファイル作成部2は、画像データ判別部3により作成され得ると判定された場合には、RAWデータをRAWファイルとして記録媒体6に記録するとともに、主画像データおよび副画像データをこのRAWデータと同一のオブジェクトとなるように1つのファイル(上述したように、適宜、マルチ画像ファイルという)として記録媒体6に記録し、一方、画像データ判別部3により作成され得ないと判定された場合には、主画像データと1以上の副画像データとをそれぞれ個別のファイルとして(それぞれ異なるオブジェクトとして)記録媒体6に記録するものである。
修復判別部4は、記録媒体6に記録されているマルチ画像ファイルを読み込んで、ファイル内に含まれている副画像データに損傷があるか否かと、損傷がある場合にはどの副画像データに損傷があるかと、を判別するものである。この修復判別部4は、損傷があると判別した場合には、さらに損傷があると判別したマルチ画像ファイルと同一のオブジェクトであるRAWファイルも読み込む。そして、修復判別部4は、判別結果と、読み込んだマルチ画像ファイルと、読み込んだRAWファイルとを、画像データ修復部5へ転送するようになっている。
画像データ修復部5は、修復判別部4により損傷があると判別された場合に、転送されてきたRAWファイルに基づいて損傷した画像データを復元し、復元した画像データを画像ファイル作成部2へ転送する。また、画像データ修復部5は、損傷していない画像データについてはマルチ画像ファイルから抽出して画像ファイル作成部2へ転送する。
画像ファイル作成部2は、マルチ画像ファイルを修復するのに必要な画像データがそろったところで、マルチ画像ファイルを再び作成して記録媒体6に記録するようになっている。
次に、図2は、デジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置の構成例を示すブロック図である。
このデジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置は、撮像部11と、A/D変換部12と、バス13と、RAM14と、画像処理回路15と、画像表示部16と、上述した記録媒体6が接続されているインタフェース(I/F)17と、操作部18と、マイクロコンピュータ19と、を備えている。
撮像部11は、被写体の光学像を結像するレンズや絞りなどを含む撮像光学系と、この撮像光学系により結像された光学像を光電変換してアナログの電気的な画像信号を生成し出力する撮像素子と、を備えて構成されている。
A/D変換部12は、撮像部11から得られたアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換するものである。
このA/D変換部12により変換されたデジタル画像は、バス13を介してRAM14に格納されるようになっている。ここに、バス13は、各部がデータを送受する際に用いるものであり、A/D変換部12、RAM14、画像処理回路15、画像表示部16、I/F17、操作部18、マイクロコンピュータ19が接続されている。
RAM14は、例えばDRAM等の比較的高速にアクセス可能な記憶部として構成されたものであり、A/D変換部12からの画像、画像処理回路15により処理された画像、記録媒体6からI/F17を介して読み出された画像などを記憶するためのバッファとして用いられるだけでなく、マイクロコンピュータ19による作業領域としても用いられるようになっている。
画像処理回路15は、RAM14に記憶されたデジタル画像(RAWデータ)に符号化処理(JPEG圧縮等)を含む各種の画像処理を施して、記録用の画像データ(本実施形態においてはJPEGデータを想定している)を生成し、再びRAM14に書き戻すものであり、画像データ修復部5を兼ねたものとなっている。また、画像処理回路15は、記録媒体6から読み出された圧縮画像データを復号化してRAM14に書き込む処理も行う。さらに、画像処理回路15は、表示用の画像データも必要に応じて生成して、RAM14に書き込むようになっている。
この画像処理回路15により生成された記録用の画像データには、マイクロコンピュータ19によりヘッダ等が付加されて画像ファイルが生成されるようになっている。
記録媒体6は、生成された画像ファイルを不揮発に記録するものであり、例えばフラッシュメモリ等により構成されている。
I/F17は、マイクロコンピュータ19の制御に基づいて、この記録媒体6へのデータの書き込み、および記録媒体6からのデータの読み込みを行うものである。
画像表示部16は、RAM14に記憶されている表示用の画像データにより画像を表示するものであり、例えばLCD等の表示デバイスを含んで構成されている。
操作部18は、このデジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置に対してユーザが各種の操作入力を行うためのものである。この操作部18により可能な操作としては、例えば電源のオン/オフ操作、画像の撮影開始を指示するためのレリーズ操作、画像の再生を指示するための再生操作、露出ブラケット撮影モード、ホワイトバランス(WB)ブラケット撮影モードなどの撮影モードを選択するためのモード選択操作、画像を選択するための画像選択操作、マルチ画像ファイルをRAWファイルに基づき後述するように修復するための修復モードの設定操作、などが例として挙げられる。
マイクロコンピュータ19は、このデジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置内の各部を統合的に制御する制御部である。このマイクロコンピュータ19は、さらに、主画像データを生成する元となったRAWデータから副画像データを生成可能であるか否かを、撮影モード等の副画像生成条件に基づいて判別する画像データ判別部3を兼ねたものとなっている。加えて、マイクロコンピュータ19は、主画像データを生成する元となったRAWデータから副画像データを生成可能であると判別した場合に、副画像生成条件に基づいて画像処理回路15にRAWデータから副画像データを生成させ、生成された副画像データと主画像データとを含む1つのマルチ画像ファイル(ここに本実施形態においては、拡張子が「JPG」であることを想定している)を作成するとともに、このマルチ画像ファイルに関連付けてRAWデータを含むRAWファイルを作成する画像ファイル作成部2を兼ねたものとなっている。そして、マイクロコンピュータ19は、上述した修復判別部4も兼ねたものとなっている。
次に、図3は、デジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置において設定可能な撮影モードおよび画質モードを示す図表である。
この画像ファイル作成装置においては、上述したように、撮影モードとして、露出ブラケット撮影モードと、WBブラケット撮影モードと、を選択することができるように構成されている。ここに、露出ブラケット撮影モードとWBブラケット撮影モードとは、何れか一方のみを選択することも可能であるし、両方を同時に選択することも可能である。
また、画質モードとしては、JPGファイルのみを保存するJPEGモード、RAWファイルとJPGファイルとの両方を保存するRAW+JPEGモード、JPGファイルのみを保存するか、またはRAWファイルとJPGファイルとの両方を保存するかを自動的に選択するAUTOモード、を択一的に選択することができるように構成されている。
図4は、図3に示した画質モードと撮影モードとの組み合わせにおいて、どのような形式のファイルが保存されるかを示す図表である。
まず、画質モードがJPEGモードに設定されているときには、撮影モードが露出ブラケット撮影モードに設定されているかWBブラケット撮影モードに設定されているかに関わらず、露出ブラケットまたはWBブラケットにより得られた複数のJPEGデータが、それぞれ個別のJPGファイルとして保存されるようになっている。
また、画質モードがRAW+JPEGモードに設定され、かつ撮影モードが露出ブラケット撮影モードに設定されているときには、まずRAWデータがRAWファイルとして保存されると共に、露出ブラケットにより撮影された露出の異なる各RAWデータ毎にJPEGデータがそれぞれ生成され、これらのJPEGデータがそれぞれ個別のJPGファイルとして保存されるようになっている。
一方、画質モードがRAW+JPEGモードに設定され、かつ撮影モードがWBブラケット撮影モードに設定されているときには、まずRAWデータがRAWファイルとして保存されると共に、撮影して得られた1つのRAWデータから、WBブラケットによりホワイトバランスの異なる複数のJPEGデータが生成され、これら複数のJPEGデータが1つのマルチ画像ファイルとしてまとめられて保存されるようになっている。
次に、画質モードがAUTOモードに設定され、かつ撮影モードが露出ブラケット撮影モードに設定されているときには、画質モードがJPEGモードに設定されているときと同様に、露出ブラケットにより撮影された露出の異なる各RAWデータ毎にJPEGデータがそれぞれ生成され、これらのJPEGデータがそれぞれ個別のJPGファイルとして保存されるようになっている。
そして、画質モードがAUTOモードに設定され、かつ撮影モードがWBブラケット撮影モードに設定されているときには、画質モードがRAW+JPEGモードに設定されているときと同様に、まずRAWデータがRAWファイルとして保存されると共に、撮影して得られた1つのRAWデータから、WBブラケットによりホワイトバランスの異なる複数のJPEGデータが生成され、これら複数のJPEGデータが1つのマルチ画像ファイルとしてまとめられて保存されるようになっている。
なお、撮影モードとして、露出ブラケット撮影モードとWBブラケット撮影モードとの両方が同時に設定されているときにどのような形式のファイルが保存されるかについては、後で図8を参照して説明する。
次に、図5は、マルチ画像ファイルのヘッダに記録されるヘッダ情報の要部を示す図である。
マルチ画像ファイルのヘッダには、RAWデータから1以上の副画像データを復元するために必要な情報が記録されるようになっている。
この情報としては、マルチ画像タグ、副画像枚数、第1〜第n(nは1以上の整数であり、副画像枚数と一致する)の副画像に係る画像処理条件情報が含まれている。
ここに、マルチ画像タグは、この画像ファイルが(サムネイル画像を除いて)1つの画像データ(JPEGデータ)のみを含むJPGファイルではなく、内部に複数のJPEGデータを格納しているマルチ画像ファイルである旨を表すタグである。上述したように、本実施形態においては、マルチ画像ファイルの拡張子が通常のJPGファイルと同様の「JPG」であることを想定していて、ファイル名のみからは通常のJPGファイルであるか、またはマルチ画像ファイルであるかを判別することができないために、このようなタグを設けたものである。
次に、副画像枚数(上述した「n」)は、マルチ画像ファイル内に、(サムネイル画像を除いて)何枚の副画像データが格納されているかを示す情報である。従って、マルチ画像ファイルに含まれる主画像を含む全画像枚数は、(n+1)枚となる。
第1の画像処理条件情報は、第1の副画像データが、主画像データを生成する元となったRAWデータから、どのような画像処理条件に基づいて生成されたものであるかを示す情報である。以下、第2〜第nの画像処理条件情報についても同様である。
続いて、図6は、RAW+JPEGモードが設定されていて露出ブラケットにより3枚の画像が撮像されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図である。
この図6に示す例においても、図12に関して説明した例と同様に、露出ブラケット撮影が行われ、測光値に基づく適正露出の画像と、この適正露出よりも−1EVだけ露出値を異ならせた画像と、適正露出よりも+1EVだけ露出値を異ならせた画像と、の3枚の画像が撮像されるものとする。
まず最初に、適正露出の画像が撮像されると、図6(A)に示すように、適正露出のRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて作成されたJPEGデータを含む1つのJPGファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとJPGファイルとは、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
次に、適正露出よりも−1EVだけ露出値を異ならせた画像が撮像されると、図6(B)に示すように、−1EVのRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて作成されたJPEGデータを含む1つのJPGファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとJPGファイルとも、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
続いて、適正露出よりも+1EVだけ露出値を異ならせた画像が撮像されると、図6(C)に示すように、+1EVのRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて作成されたJPEGデータを含む1つのJPGファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとJPGファイルとも、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
従って、このときには、全部で6つのファイルが作成されるが、拡張子を除いたファイル名は3種類である。そして、図6(A)に示すRAWファイルおよびJPGファイルは第1のオブジェクトを構成し、図6(B)に示すRAWファイルおよびJPGファイルは第2のオブジェクトを構成し、図6(C)に示すRAWファイルおよびJPGファイルは第3のオブジェクトを構成している。
次に、図7は、RAW+JPEGモードまたはAUTOモードが設定されていてホワイトバランスブラケットにより3枚の画像データが生成されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図である。
このWBブラケットが、撮像して得られた1つのRAWデータに基づいて、パラメータを異ならせてデジタル画像処理することにより複数の画像データを得るものとなっていることは、図13を参照して上述したのと同様である。すなわち、この図7に示す例においては、WBブラケット撮影により、適正ホワイトバランスのJPEGデータと、この適正ホワイトバランスよりも青側に色補正したJPEGデータと、適正ホワイトバランスよりもアンバー側に色補正したJPEGデータと、の3枚のJPEGデータが1つのRAWデータから作成されるものとする。
このときには、図7に示すように、RAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて各作成された、適正ホワイトバランスのJPEGデータと、青側に色補正したJPEGデータと、アンバー側に色補正したJPEGデータと、を含む1つのマルチ画像ファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとマルチ画像ファイルとは、拡張子を除いたファイル名部分が同一となる。従って、RAWファイルとマルチ画像ファイルとは1つのオブジェクトを構成し、この図7に示す例において生成されるオブジェクトは1つ、作成されるファイルは2つとなる。このようなオブジェクト構成を採用することにより、図13を参照して説明した例とは異なり、保存されるRAWデータが1つで済んで重複することがなくなるために、該図13に示す場合のような記録容量の無駄な消費を回避することが可能となっている。
続いて、図8は、RAW+JPEGモードまたはAUTOモードが設定されていて露出ブラケットとホワイトバランスブラケットとが同時に行われることにより3×3=9枚のJPEGデータが生成されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図である。
まず最初に、適正露出の画像が撮像されると、図8(A)に示すように、適正露出のRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、このRAWデータに基づいて各作成された、適正ホワイトバランスのJPEGデータと、青側に色補正したJPEGデータと、アンバー側に色補正したJPEGデータと、を含む1つのマルチ画像ファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとマルチ画像ファイルとは、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
次に、適正露出よりも−1EVだけ露出値を異ならせた画像が撮像されると、図8(B)に示すように、−1EVのRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、この−1EVのRAWデータに基づいて各作成された、適正ホワイトバランスのJPEGデータと、青側に色補正したJPEGデータと、アンバー側に色補正したJPEGデータと、を含む1つのマルチ画像ファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとマルチ画像ファイルとは、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
続いて、適正露出よりも+1EVだけ露出値を異ならせた画像が撮像されると、図8(C)に示すように、+1EVのRAWデータを含む1つのRAWファイルが保存され、次に、この+1EVのRAWデータに基づいて各作成された、適正ホワイトバランスのJPEGデータと、青側に色補正したJPEGデータと、アンバー側に色補正したJPEGデータと、を含む1つのマルチ画像ファイルが保存される。このときに作成されるRAWファイルとマルチ画像ファイルとは、拡張子を除いたファイル名部分が同一である。
従ってこのときには、全部で6つのファイルが作成され、拡張子を除いたファイル名は3種類である。そして、図8(A)に示すRAWファイルおよびマルチ画像ファイルは第1のオブジェクトを構成し、図8(B)に示すRAWファイルおよびマルチ画像ファイルは第2のオブジェクトを構成し、図8(C)に示すRAWファイルおよびマルチ画像ファイルは第3のオブジェクトを構成している。
この図8に示す例においても、同一のRAWデータが重複して記録されることはなく、記録容量の無駄な消費を回避することが可能となっている。
次に、図9はデジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置による撮影時の作用の一部を示すフローチャート、図10はデジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置による撮影時の作用の他の一部を示すフローチャートである。これら図9および図10は、元来は1つの図面として記載したいところであるが、紙面の都合上、2つの図面に分割して記載したものである。
デジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置の電源がオンされ、操作部18によりレリーズ操作が行われたときに、この撮影処理が行われるようになっている。
この処理を開始すると、まず、撮影モードのチェックを行う(ステップS1) 。この撮影モードのチェックにおいては、露出ブラケット撮影モードとWBブラケット撮影モードとの何れか一方または両方が設定されているか否かをチェックする。
次に、被写体の測光を行い(ステップS2)、この測光結果に基づいて撮像部11の絞りや露光時間を設定する露光制御を行う(ステップS3)。そして、設定された露光条件に基づいて撮像部11により被写体の光学像を光電変換して撮像処理を行い(ステップS4)、得られた画像信号をA/D変換部12によりデジタルの画像データに変換してからRAM14に格納する(ステップS5)。
続いて、露出ブラケットが終了したか否かを判定する(ステップS6)。ここで、露出ブラケット撮影モードが設定されていて、かつ設定された撮影枚数の画像の取得がまだ終了していないと判定された場合には、モード設定に応じて露出条件の変更を行い(ステップS7)、その後に上述したステップS3へ戻って変更された露出条件に基づき次の画像の撮像を行う。
また、ステップS6において、露出ブラケット撮影モードが設定されていない場合、または露出ブラケット撮影モードが設定されていてかつ設定された撮影枚数の画像の取得が終了した場合には、露出ブラケットが終了したと判定されて、次に画像処理回路15によりホワイトバランス補正処理が行われる(ステップS8)。このステップS8のホワイトバランス補正処理が一連の撮影における最初に行われる場合には、まずホワイトバランスが適正となるようにホワイトバランスゲインが設定される。
次に、例えば撮像部11が単板撮像素子を含んで構成されたものである場合には、同時化処理を行うことにより、1画素に付き3つの色成分が揃った画像データを生成する(ステップS9)。
そして、色変換処理を行うことにより、パラメータを設定して彩度を強調したり、あるいは色空間(具体例を挙げれば、sRGB色空間、あるいはAdobeRGB色空間など)の変換(この色空間の変換も、一種のパラメータの設定に基づく画像処理である)を行ったりする(ステップS10)。
続いて、パラメータを設定して階調変換処理を行うことにより、出力機器等に応じた階調特性の画像データを生成する(ステップS11)。
さらに、パラメータを設定してJPEG圧縮処理を行うことによりJPEGデータを生成し(ステップS12)、生成したJPEGデータをRAM14に再び格納する(ステップS13)。
続いて、ホワイトバランスブラケットが終了したか否かを判定する(ステップS14)。ここで、WBブラケット撮影モードが設定されていて、かつ設定された枚数のJPEGデータの生成がまだ終了していないと判定された場合には、モード設定に応じてWBゲインの変更を行い(ステップS15)、その後に上述したステップS8へ戻って変更されたWBゲインに基づき次のJPEGデータの生成を行う。
また、ステップS14において、WBブラケット撮影モードが設定されていない場合、またはWBブラケット撮影モードが設定されていてかつ設定された枚数のJPEGデータの生成が終了した場合には、WBブラケットが終了したと判定されて、図10に示すような次の処理に進む。
すなわち、図10に示すように、マイクロコンピュータ19は、画質モードがJPEGモードであるか否かを判定する(ステップS16)。
ここでJPEGモードであると判定した場合には、マイクロコンピュータ19は、JPEGデータに対応するファイルヘッダ(JPEGヘッダ)を作成して(ステップS17)、JPEGデータとファイルヘッダとからJPGファイルを作成し(ステップS18)、作成したJPGファイルをI/F17を介して記録媒体6に記録する(ステップS19)。
その後、全てのJPEGデータについての処理が終了したか否かを判定して(ステップS20)、まだ終了していないと判定した場合にはステップS17へ戻って次のJPEGデータについて上述したような処理を行い、一方、終了したと判定した場合には、この処理を終了する。従って、この場合には(つまり、JPEGモードが設定されている場合には、露出ブラケット撮影モード、WBブラケット撮影モードが設定されているか否かに関わらず)、図4にも示したように、全てのJPEGデータがそれぞれ個別のJPGファイルとして記録される。
また、ステップS16において、画質モードがJPEGモードでないと判定された場合には、1つのRAWデータから複数のJPEGデータが生成されたか否かを判定する(ステップS21)。図3や図4に示した例では、WBブラケット撮影モードが設定されているときに(つまり、露出ブラケットが同時に設定されているか否かに関わらず)、1つのRAWデータから複数のJPEGデータが生成されたと判定し、設定されていないときには生成されていないと判定することになる。
ここで、1つのRAWデータから複数のJPEGデータが生成されたものではないと判定した場合には、さらに、画質モードがAUTOモードであるか否かを判定する(ステップS22)。そして、画質モードがAUTOモードであると判定された場合には、ステップS17へ行ってJPEGモードと同様の処理を行う。このケースは、AUTOモードに設定されていて、かつ1つのRAWデータから1つのJPEGデータが生成されるケース(つまり、図4に示した内の露出ブラケット撮影モードが設定されているケース)が該当する。
一方、ステップS22において、AUTOモードでないと判定された場合には、マイクロコンピュータ19は、RAWデータを含むRAWファイルを作成して(ステップS23)、作成したRAWファイルを記録媒体6に記録する(ステップS24)。さらに、マイクロコンピュータ19は、ファイルヘッダを作成し(ステップS25)、画像ファイル名をRAWファイルに従って(つまり拡張子を除いてRAWファイルと同一となるように)設定してJPGファイルを作成し(ステップS26)、作成したJPGファイルを記録媒体6に記録する(ステップS27)。
そして、全てのRAWデータおよびJPEGデータについての処理が終了したか否かを判定して(ステップS28)、まだ終了していないと判定した場合にはステップS23へ戻って次のRAWデータおよびJPEGデータについて上述したような処理を行い、一方、終了したと判定した場合には、この処理を終了する。このケースは、JPEGモードでもAUTOモードでもなく、かつ1つのRAWデータから1つのJPEGデータが生成されるケースであるために、図4に示した内の、RAW+JPEGモードであって、かつ露出ブラケット撮影モードが設定されているケースが該当する。
上述したステップS21において、1つのRAWデータから複数のJPEGデータが生成されたものであると判定された場合には、RAWデータを含むRAWファイルを作成して(ステップS29)、作成したRAWファイルを記録媒体6に記録する(ステップS30)。さらに、マイクロコンピュータ19は、1つのRAWデータから作成された複数のJPEGデータを1つにまとめて(ステップS31)、マルチ画像ファイル用のファイルヘッダを作成し(ステップS32)、画像ファイル名を拡張子を除いてRAWファイルと同一となるように設定してマルチ画像ファイルを作成し(ステップS33)、作成したマルチ画像ファイルを記録媒体6に記録する(ステップS34)。
そして、全てのRAWデータおよびJPEGデータについての処理が終了したか否かを判定して(ステップS35)、まだ終了していないと判定した場合にはステップS29へ戻って次のRAWデータおよびJPEGデータについて上述したような処理を行い、一方、終了したと判定した場合には、この処理を終了する。このケースは、JPEGモードではなく、かつ1つのRAWデータから複数のJPEGデータが生成されるケースであるために、図4に示した内の、RAW+JPEGモードまたはAUTOモードであって、かつWBブラケット撮影モードが設定されているケースが該当する。
次に、図11は、画像ファイル作成装置が修復モードに設定されているときの作用を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、操作部18を介して選択された画像ファイルのヘッダ情報をチャックする(ステップS41)。上述したように、本実施形態においては、マルチ画像ファイルに通常のJPGファイルと同様の「JPG」の拡張子を付しているために、ファイル名のみからは何れであるかを判別することができない。しかし、図5を参照して説明したように、マルチ画像ファイルである場合にはファイルヘッダにマルチ画像タグが付されているために、ヘッダ情報をチェックすることにより、マルチ画像ファイルであるか否かを判別することが可能である。
そして、マルチ画像ファイルである場合には、ヘッダに記載されている副画像枚数や、該ヘッダに記載されている各副画像へのポインタ(図示せず)に基づいて、各副画像データを実際にチェックする(ステップS42)。なお、画像ファイルが通常のJPGファイルである場合には、副画像データは含まれていないために、この処理をそのままパスする。
そして、チェック結果に基づいて、副画像に欠損が生じているか否かを判定する(ステップS43)。ここで、副画像に欠損が生じていないと判定された場合(通常のJPGファイルの場合にも、当然にして副画像に欠損が生じていないと判定されることになる)には、そのままこの修復モードの処理を終了する。
一方、ステップS43において、副画像に欠損が生じていると判定された場合には、マルチ画像ファイルと同一のオブジェクトに属する(つまり、拡張子を除くファイル名が同一の)RAWファイルからRAWデータを読み込んで(ステップS44)、読み込んだRAWデータをRAM14に格納する(ステップS45)。
次に、ヘッダに記録されている画像処理条件情報(図5参照)に基づいて、画像処理を行い、JPEGデータを生成する。
すなわち、まず、画像処理回路15によりホワイトバランス補正処理が行われる(ステップS46)。
次に、同時化処理を行うことにより、1画素に付き3つの色成分が揃った画像データを生成する(ステップS47)。
そして、色変換処理を行うことにより、パラメータを設定して彩度を強調したり、あるいは色空間の変換を行ったりする(ステップS48)。
続いて、パラメータを設定して階調変換処理を行うことにより、出力機器等に応じた階調特性の画像データを生成する(ステップS49)。
さらに、パラメータを設定してJPEG圧縮処理を行うことによりJPEGデータを生成し(ステップS50)、生成したJPEGデータをRAM14に再び格納する(ステップS51)。
なお、ステップS46〜S51の処理は、欠損が確認された副画像データの全てについて行われる。また、欠損していない副画像データについては、再度生成する必要はなく、上述したように、元のマルチ画像ファイルから抽出すれば足りる。
こうして、マルチ画像ファイルを復元するのに必要なJPEGデータが全て揃ったところで、これら複数のJPEGデータを1つにまとめて(ステップS52)、マルチ画像ファイル用のファイルヘッダを修復し(必要に応じて再度作成し)(ステップS53)、元と同一のファイル名のマルチ画像ファイルとして記録媒体6に記録し(ステップS54)、この処理を終了する。
なお、上述では、1つのRAWデータから1つのJPEGデータが生成される撮影モードの例として露出ブラケット撮影モードを挙げ、1つのRAWデータから複数のJPEGデータが生成される撮影モードの例としてWBブラケット撮影モードを挙げたが、これらに限るものではない。
例えば、1つのRAWデータから1つのJPEGデータが生成される撮影モードとしては、短い時間に複数の(例えば1秒間に数枚から数十枚程度の)画像を撮影する連写撮影モード、撮影方向をずらしながら複数枚の画像を撮影し後で合成して画角の広い1枚の画像を生成するためのパノラマ撮影モード、被写体を中心にしてカメラの設置場所を異ならせながら複数枚の撮影を行い画像を立体的に観察し得るようにするための複数視点撮影モード、などが挙げられる。
一方、1つのRAWデータから複数のJPEGデータが生成される撮影モードにおいては、画像処理におけるパラメータを異ならせて複数の画像を生成すれば良く、このときのパラメータとしては次のものが挙げられる。例えば、画像のシャープネスをパラメータに基づき変化させるもの、画像のコントラストをパラメータに基づき変化させるもの、彩度の強調度合いをパラメータに基づき変化させるもの、階調変換曲線をパラメータに基づき変化させて階調変換を行うもの、パラメータに基づき色空間(上述したようなsRGB色空間、AdobeRGB色空間など)の選択を行うもの、などである。そして、画像データ判別部3は、撮影モード等の副画像生成条件が、所定の画像処理におけるパラメータのみを異ならせてRAWデータから1以上の副画像データを生成する条件であるときに、1以上の副画像データを主画像データを作成する元となったRAWデータから生成可能であると判別するものとなっている。
また、上述では、副画像データが損傷を受けた場合に、RAWデータから復元する例について説明したが、主画像データもRAWデータから生成されたものであるために、万が一、主画像が損傷を受けた場合にも、該RAWデータから復元することが可能である。
さらに、上述では、マルチ画像ファイルに通常のJPGファイルと同様の「JPG」の拡張子を付す例について説明したが、これに限るものでないことはもちろんである。
なお、上述では主として画像ファイル作成装置についてを主として説明したが、同様の作用を行う画像ファイル作成方法であってももちろん構わないし、同様の処理をコンピュータに行わせるための画像ファイル作成プログラムであっても良い。
このような実施形態1によれば、複数の画像データを1つのマルチ画像ファイルとして記録する際には、必ずRAWデータを含むRAWファイルを記録して、マルチ画像ファイル内の副画像が損傷したときに修復することができるようにしたために、マルチ画像ファイルに対応していない既存の装置やソフトウェア等によりマルチ画像ファイル内の副画像データが損なわれたとしても、副画像データひいてはマルチ画像ファイルを復元することが可能となる。
そして、副画像データを復元するために必要な情報をマルチ画像ファイルのヘッダに含めるようにしたために、復元用の情報を含む別ファイル等を作成する必要がなくなり、ファイル数を少なくすることが可能になるとともに、ヘッダ情報を読み込んで各種の処理を行う既存の装置やソフトウェア等との親和性も高まる。
そして、画像ファイル作成装置1自体に修復判別部4と画像データ修復部5とを設けたために、実際の修復をこの画像ファイル作成装置1で行うことが可能となる。ただし、修復判別部4および画像データ修復部5は、画像ファイル作成装置1とは別途の装置(マルチ画像ファイルを修復するための画像ファイル修復装置等)に設ける構成であっても構わない。この場合には、画像ファイル修復装置も、画像ファイル作成部を備えることになる。そして、この画像ファイル修復装置によれば、画像ファイル作成装置、画像ファイル作成方法、あるいは画像ファイル作成プログラムを実行するコンピュータの何れにより作成されたマルチ画像ファイルであっても、修復することが可能である。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
本発明の実施形態1における画像ファイル作成装置の構成を概念的に示すブロック図。 上記実施形態1において、デジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置の構成例を示すブロック図。 上記実施形態1において、デジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置において設定可能な撮影モードおよび画質モードを示す図表。 上記実施形態1において、図3に示した画質モードと撮影モードとの組み合わせにおいてどのような形式のファイルが保存されるかを示す図表。 上記実施形態1において、マルチ画像ファイルのヘッダに記録されるヘッダ情報の要部を示す図。 上記実施形態1において、RAW+JPEGモードが設定されていて露出ブラケットにより3枚の画像が撮像されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図。 上記実施形態1において、RAW+JPEGモードまたはAUTOモードが設定されていてホワイトバランスブラケットにより3枚の画像データが生成されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図。 上記実施形態1において、RAW+JPEGモードまたはAUTOモードが設定されていて露出ブラケットとホワイトバランスブラケットとが同時に行われることにより3×3=9枚のJPEGデータが生成されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図。 上記実施形態1において、デジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置による撮影時の作用の一部を示すフローチャート。 上記実施形態1において、デジタルカメラに適用された画像ファイル作成装置による撮影時の作用の他の一部を示すフローチャート。 上記実施形態1において、画像ファイル作成装置が修復モードに設定されているときの作用を示すフローチャート。 従来において、露出ブラケットにより3枚の画像が撮像されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図。 従来において、ホワイトバランスブラケットにより3枚のJPEGデータが生成されたときに作成されるファイルとオブジェクトとの関係を示す図。
符号の説明
1…画像ファイル作成装置
2…画像ファイル作成部
3…画像データ判別部
4…修復判別部
5…画像データ修復部
6…記録媒体
11…撮像部
12…A/D変換部
13…バス
14…RAM
15…画像処理回路(画像データ修復部)
16…画像表示部
17…I/F
18…操作部
19…マイクロコンピュータ(画像データ判別部、画像ファイル作成部、修復判別部)

Claims (6)

  1. 1つのRAWデータに基づいて生成された主画像データと、この主画像データと関連する1以上の副画像データと、を含むマルチ画像ファイルを作成し得る画像ファイル作成装置であって、
    上記1以上の副画像データを上記RAWデータから生成可能であるか否かを該副画像データが生成された条件である副画像生成条件に基づいて判別する画像データ判別部と、
    上記画像データ判別部により生成可能であると判別された場合に、上記1以上の副画像データと上記主画像データとを含む1つのマルチ画像ファイルを作成するとともに、該1つのマルチ画像ファイルに関連付けて上記RAWデータを含むRAWファイルを作成する画像ファイル作成部と、
    を具備したことを特徴とする画像ファイル作成装置。
  2. 上記画像ファイル作成部は、上記RAWデータから上記1以上の副画像データを復元するために必要な情報を含むように、上記マルチ画像ファイルを作成するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像ファイル作成装置。
  3. 上記マルチ画像ファイルに含まれる副画像データの少なくとも一部が損なわれているか否かを判別する修復判別部と、
    上記修復判別部により副画像データの少なくとも一部が損なわれていると判別された場合に、上記副画像データを復元するために必要な情報に基づいて、上記マルチ画像ファイルと関連付けられた上記RAWファイルに含まれる上記RAWデータから上記損なわれた副画像データを生成する画像データ修復部と、
    をさらに具備し、
    上記画像ファイル作成部は、画像データ修復部により生成された副画像データを用いて、上記マルチ画像ファイルを再度作成するものであることを特徴とする請求項2に記載の画像ファイル作成装置。
  4. 上記画像データ判別部は、上記副画像生成条件が、所定の画像処理におけるパラメータのみを異ならせて上記RAWデータから上記1以上の副画像データを生成する条件であるときに、上記1以上の副画像データを上記RAWデータから生成可能であると判別するものであることを特徴とする請求項1に記載の画像ファイル作成装置。
  5. 1つのRAWデータに基づいて生成された主画像データと、この主画像データと関連する1以上の副画像データと、を含むマルチ画像ファイルを作成するための画像ファイル作成方法であって、
    上記1以上の副画像データを上記RAWデータから生成可能であるか否かを該副画像データが生成された条件である副画像生成条件に基づいて判別し、
    生成可能であると判別した場合に、上記1以上の副画像データと上記主画像データとを含む1つのマルチ画像ファイルを作成し、
    上記1つのマルチ画像ファイルに関連付けて上記RAWデータを含むRAWファイルを作成する、
    画像ファイル作成方法。
  6. 請求項2に記載の画像ファイル作成装置によって作成されたマルチ画像ファイルを、該画像ファイル作成装置によって該マルチ画像ファイルと関連付けて作成されたRAWファイルに基づき修復するための画像データ修復装置であって、
    上記マルチ画像ファイルに含まれる副画像データの少なくとも一部が損なわれているか否かを判別する修復判別部と、
    上記修復判別部により副画像データの少なくとも一部が損なわれていると判別された場合に、上記副画像データを復元するために必要な情報に基づいて、上記マルチ画像ファイルと関連付けられた上記RAWファイルに含まれる上記RAWデータから上記損なわれた副画像データを生成する画像データ修復部と、
    上記画像データ修復部により生成された副画像データを用いて、上記マルチ画像ファイルを再度作成する画像ファイル作成部と、
    を具備したことを特徴とする画像ファイル修復装置。
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