JP2009164016A - 端子シート、端子シートの製造方法及び半導体装置 - Google Patents

端子シート、端子シートの製造方法及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体チップと回路基板との接続信頼性を高める。
【解決手段】半導体チップ20と回路基板30とを、絶縁性樹脂シート11を貫通する端子部12を有する端子シート10によって、電気的に接続する。端子シート10の端子部12は、接着層12a、応力緩和層12b及びバリア層12cを備えた構成とする。半導体チップ20と回路基板30との間に端子シート10を配置してリフローを行うと、接着層12aは半導体チップ20の電極21及び回路基板30の電極31と接合し、応力緩和層12bはその端子シート10に加わる応力の緩和に寄与し、バリア層12cは端子部12の形状維持と接着層12a及び応力緩和層12bの側方への流出抑制に寄与する。これにより、接続不良やショートが効果的に抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、端子シート、端子シートの製造方法及び半導体装置に関し、特に、半導体チップと回路基板との接続に用いる端子シート及びその製造方法、並びに端子シートを用いて半導体チップと回路基板とを電気的に接続した半導体装置に関する。
はんだボール等のバンプを介して半導体チップと回路基板とを電気的に接続する半導体装置(半導体パッケージ)では、電気的接続後の半導体チップと回路基板との間に、それらの熱膨張差に起因する応力を緩和する等の目的で、絶縁性樹脂のアンダーフィルを充填することが広く行われている。
近年では、絶縁性樹脂シートの所定位置に形成した貫通孔に導電性粒子を埋設した端子シートを作製しておき、これを半導体チップと回路基板との間に挟み込んでそれらを仮接着した後、リフローを実施し、導電性粒子を溶融させることで、半導体チップと回路基板とを電気的に接続する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、導電性粒子がバンプとして、絶縁性樹脂部分がアンダーフィルとして、それぞれ機能する。
なお、従来は、セラミックや金属の積層体において、異なる層間に生じる応力を緩和するための層を設ける技術等も提案されている(例えば、特許文献2〜4参照。)。
特開2007−122965号公報 特開2004−63728号公報 特開平7−94633号公報 特開2006−297868号公報
しかし、近年の半導体装置は、電子機器の部品の高密度化に対応して小型化が進み、また、その機能の増大に伴って信号処理用及び接地用の入出力端子の数も増加している。そのため、半導体チップと回路基板とをバンプで電気的に接続するような半導体装置では、バンプの狭ピッチ化が必要になってくる。
狭ピッチ化のためには、個々のバンプ径を小さくすることが必要になってくるが、その場合、電気的接続後に絶縁性樹脂を充填する方法、及び端子シートを用いて電気的接続を行う方法のいずれの方法においても、次のような問題が発生する。
すなわち、バンプ径を小さくして狭ピッチ化を図ると、半導体チップと回路基板との間の空間的ギャップが狭くなり、アンダーフィルとして機能する絶縁性樹脂の充填率が低下する。そのため、リフローの加熱・冷却過程で半導体チップと回路基板との熱膨張差に起因して発生する応力を、絶縁性樹脂だけでは十分に緩和することができなくなる。
さらに、リフローの加熱時にバンプが溶融状態になるとともに周囲の絶縁性樹脂が軟化して流動的になることで、溶融状態のバンプがそのような絶縁性樹脂を突き抜け、近接するバンプ同士が接触してショートが発生してしまう場合もある。さらにまた、バンプ径が小さいことに加え、熱膨張差のある半導体チップと回路基板に対してリフローの加熱・冷却が行われることで、バンプ−半導体チップ間或いはバンプ−回路基板間の接続不良が発生してしまったりする場合もある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、接続信頼性の高い端子シート及びその製造方法を提供することを目的とする。また、本発明は、接続信頼性の高い半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、次のような構成の端子シートを提供する。すなわち、この端子シートは、貫通孔を有する絶縁部と、前記貫通孔内に設けられた端子部と、を有し、前記端子部が、最も外側にそれぞれ配置される第1の導電層と、前記第1の導電層の間に配置され、前記第1の導電層よりも融点が低い第2の導電層と、前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に配置され、前記第1の導電層よりも融点が高い第3の導電層と、を備えた構成を有する。
このような端子シートによれば、第1の導電層、第2の導電層及び第3の導電層を備えた端子部により、その表裏面間の導通が確保されるとともに、端子部の多層化により応力緩和機能が発現する。
開示の端子シートは、応力を緩和し、接続不良やショートの発生を効果的に抑制することができ、それにより、接続信頼性の高い半導体装置を得ることが可能になる。
以下、図面を参照して詳細に説明する。
図1は端子シートの説明図、図2及び図3は端子シートを用いた半導体装置の説明図である。
図1に示すように、端子シート10は、絶縁性樹脂シート11の所定位置に、複数の端子部12がそれぞれ表裏面を露出させた状態で配置された構成を有している。端子シート10は、半導体チップ20と回路基板30との間に挟まれて配置される。半導体チップ20及び回路基板30には、互いに対応する位置に、外部接続用の複数の電極21及び電極31がそれぞれ形成されていて、端子部12は、それらの電極21及び電極31に対応する位置に配置されている。このような構成を有する端子シート10の表裏面に、図2に示すように半導体チップ20及び回路基板30を仮接着し、その状態でリフローを実施することにより、半導体チップ20の電極21と回路基板30の電極31とが端子部12を介して電気的に接続されるようになる。
なお、半導体チップ20は、大きく分けて、トランジスタ等が形成された半導体基板部分20aと、配線やビアが形成された配線層部分20bとからなっているが、ここでは便宜上、外部接続用に設けた電極21以外のトランジスタ、配線、ビア等の内部の要素については図示を省略している。また、回路基板30は、1又は2以上の絶縁基板及び配線層が積層されて構成されるが、ここでは便宜上、1層の絶縁基板30aとその表面に形成された配線層30bのみを図示し、その配線層30bのソルダレジスト30cでコートされていない露出部分を外部接続用の電極31とした場合を図示している。
ここで、端子シート10の絶縁性樹脂シート11には、アンダーフィル材をシート状に形成したもの(アンダーフィルシート)を用いることができる。アンダーフィル材としては、熱可塑性のポリイミド樹脂やフッ素樹脂を主成分とする樹脂材料等を挙げることができる。
端子シート10の端子部12は、ここでは、端子シート10の表裏面に設けられた接着層12a、接着層12aよりも内部に設けられた応力緩和層12b、及び接着層12aと応力緩和層12bとの間に設けられたバリア層12cの3種類の層を含んだ多層構造で構成されている。
接着層12aは、例えばリフローにおける加熱温度(リフロー温度)で溶融する金属材料を用いて構成され、リフローの加熱・冷却過程を経て、半導体チップ20の電極21及び回路基板30の電極31に接合される。応力緩和層12bは、接着層12aよりも低融点の金属材料を用いて構成され、リフローの加熱過程においては接着層12aよりも早く溶融し、また、リフローの冷却過程においては接着層12aよりも遅く凝固して、リフロー時に端子シート10に加わる応力を緩和する役割を果たす。バリア層12cは、その融点が接着層12aよりも高い高融点の金属材料を用いて構成され、端子部12の高さを調節するとともに、リフロー時に溶融状態となった接着層12a及び応力緩和層12bが接着することでそれらの側方への流出を留める役割を果たす。
このような端子シート10を半導体チップ20と回路基板30との間に配置してリフローを実施すると、半導体チップ20と回路基板30との熱膨張差に起因する応力、主に回路基板30の熱膨張によって発生した反りによる応力が、端子シート10に加わることになる。
その際、端子シート10では、リフローの加熱過程で、まず端子部12の最も融点の低い応力緩和層12bが溶融し始め、次いで、より融点の高い接着層12aが溶融し始める。この加熱過程で端子シート10に加わる応力は、その応力の方向(例えば、図1及び図2の上下方向或いは左右方向等。)を問わず、溶融状態の応力緩和層12bで吸収されて緩和される。さらに、端子シート10に加わる応力は、溶融状態となった接着層12aによっても緩和され、接着層12aは、応力を緩和しつつ、半導体チップ20の電極21及び回路基板30の電極31と接着するようになる。
このとき、接着層12aと電極21及び電極31との界面領域においては、接着層12aの金属材料の拡散、並びに電極21及び電極31の金属材料の溶解により、接着層12aと電極21及び電極31との反応(金属反応)が起こる。
また、このようなリフローの加熱過程では、バリア層12cにより、溶融状態の接着層12a及び応力緩和層12bの側方への流出が防止される。そのため、この加熱過程において絶縁性樹脂シート11が軟化して流動的になっていた場合にも、一の端子部12の金属材料が、そのような軟化した絶縁性樹脂シート11を突き抜け、隣接する他の端子部12の方へ流れて、隣接する端子部12同士が接触してしまうのを防止することができる。
リフローの冷却過程では、加熱過程で溶融状態となった接着層12a及び応力緩和層12bの凝固が起こる。この冷却過程においても、半導体チップ20と回路基板30との熱膨張差に起因する応力、例えば熱膨張で生じた回路基板30の反りが減少することによって発生する応力が、端子シート10に加わることになる。
その際、端子シート10では、冷却に伴い、接着層12a及び応力緩和層12bのうち、まず融点の高い接着層12aが凝固し、次いで、より融点の低い応力緩和層12bが凝固する。上記のような金属反応が起こった接着層12aと電極21及び電極31との界面領域には、拡散・溶解した金属を含有する金属間化合物の層(図示せず。)が形成され、接着層12aの凝固に伴い、電極21及び電極31との間には強固な接合が形成される。さらに、この冷却過程で端子シート10に加わる応力は、バリア層12cで流出を抑えられつつ溶融状態にある接着層12a及び応力緩和層12bによって緩和されるとともに、接着層12aの凝固後は、それよりも遅いタイミングで凝固する応力緩和層12bによって緩和される。
なお、リフローの際(加熱・冷却過程)には、絶縁性樹脂シート11によっても、端子シート10に加わる応力が緩和される。
このようなリフローの加熱・冷却過程を経て、図3に示すように、端子シート10の端子部12は、場合により当初の形状からの変形を伴いながら、半導体チップ20と回路基板30とを電気的に接続する。
半導体チップ20と回路基板30との電気的接続に、このような端子シート10を用いることにより、リフロー時に発生する応力をその方向を問わず効果的に緩和し、端子部12と電極21及び電極31との接続不良、隣接する端子部12間でのショートの発生を効果的に抑制することができる。
端子シート10に設ける端子部12の接着層12a、応力緩和層12b及びバリア層12cに用いる金属材料の選択にあたっては、電気伝導性及びリフロー温度等を考慮するとともに、上記のようにそれらの融点について、応力緩和層12b<接着層12a<バリア層12c、の関係を満たすような金属材料を選択する。
接着層12a及び応力緩和層12bには、例えば、はんだとして用いられる金属材料を用いることができる。そのような金属材料としては、スズ−銅(Sn−Cu)、スズ−銀−銅(Sn−Ag−Cu)、スズ−亜鉛(Sn−Zn)、スズ−アンチモン(Sn−Sb)、スズ−銀(Sn−Ag)、スズ−ビスマス(Sn−Bi)、スズ−亜鉛−ビスマス(Sn−Zn−Bi)、スズ−ビスマス−銀(Sn−Bi−Ag)等を挙げることができ、融点について上記関係(応力緩和層12b<接着層12a)を満たすような組合せが選択される。
バリア層12cには、端子部12の中で最も融点が高くなるような金属材料(接着層12a<バリア層12c)を用い、例えば、銅(Cu)やCuを主体とする金属材料、ニッケル(Ni)やNiを主体とする金属材料等を用いることができる。バリア層12cは、接着層12a及び応力緩和層12bと接触する層であり、リフローによってその界面領域に金属間化合物層が形成され得る。そのため、バリア層12cの金属材料の選択にあたっては、融点のほか、その成分が溶解したときに接着層12a及び応力緩和層12bが受ける影響(成分混入による融点の変動等。)を考慮する。
表1に、端子部12の各層に用いることのできる金属材料の組合せ例を示す。なお、表1における各金属材料のかっこ内の数字は、各金属材料の融点(℃)を示している。
Figure 2009164016
なお、この表1には、10種類の組合せを例示したが、端子部12に適用可能な組合せはこれらに限定されるものではない。
また、端子部12の厚さは、特に制限されるものではないが、それを含む端子シート10が用いられる半導体装置の構成に応じて、100μm〜700μm程度の範囲に設定される。端子部12を構成する接着層12a、応力緩和層12b及びバリア層12cの各層の厚さは、応力緩和層12b<接着層12a<バリア層12c、の関係となるように設定しておくことが好ましい。
その場合、応力緩和層12bは、リフロー時に端子シート10に加わる応力、例えばそのリフロー時の回路基板30の変形(反り)量等を考慮し、その厚さを設定すればよい。特に、応力緩和層12bを厚く形成しすぎると、リフロー時に端子部12の形状が大きく変形したり、バリア層12cでその側方への流出を抑えきれなかったりする可能性がある点に留意する。また、接着層12aは、電極21及び電極31との接合に要する厚さに設定するとともに、応力緩和層12bと同様、リフロー時に端子シート10に加わる応力等を考慮してその厚さを設定すればよい。バリア層12cについては、端子部12全体の厚さ、並びに接着層12a及び応力緩和層12bの各厚さ等を考慮し、その厚さを設定すればよい。
例えば、厚さ約100μmの端子部12を形成する場合には、応力緩和層12bの厚さを10μm程度とすれば、接着層12aの厚さを20μm程度、バリア層12cの厚さを25μm程度としたり、接着層12aの厚さを15μm程度、バリア層12cの厚さを30μm程度としたりすることができる。
なお、上記のような端子シート10において、端子部12のバリア層12cは、必ずしも応力緩和層12bの両面に形成されていることを要しない。このようにバリア層12cが応力緩和層12bの一方の面側にのみ形成されている場合(この場合、応力緩和層12bの他方の面側には接着層12aが形成される。)であっても、そのバリア層12cによって応力緩和層12b及び接着層12aの流出を抑えつつ、リフロー時に加わる応力を緩和することが可能である。
以下、端子シートとそれを用いた半導体装置の構成及び形成方法について、より具体的に説明する。
まず、第1の実施の形態について説明する。
ここでは、めっき法を用いて端子シートを形成する場合について説明する。この場合、端子シートは、接着層を含む第1シート部材と、バリア層及び応力緩和層を含む第2シート部材の2種類のシート部材をそれぞれ形成した後に、それらのシート部材を積層することによって形成する。
図4は第1シート部材の形成プロセスの説明図であって、(A)はアンダーフィルシートの打ち抜き工程を示す図、(B)はアンダーフィルシートの打ち抜き後の状態を示す図、(C)は保護フィルム貼り付け工程を示す図、(D)は無電解Snめっき処理工程を示す図、(E)は電解Sn−Cuめっき処理工程を示す図である。
ここでは絶縁性樹脂シートとして、熱可塑性ポリイミド樹脂にエポキシ系、シアネートエステル系、ポリオレフィン系、フェノール系、ナフタレン系及びシリコーン系の樹脂成分を配合したアンダーフィルシートを用いた。このような組成のアンダーフィルシートは、加熱温度200℃以上で粘度が低下し、また、硬化が始まると5分以内程度で反応が終了する。
まず、図4(A)に示したように、アンダーフィルシート41(縦100mm×横100mm)の片面にポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム42(縦100mm×横100mm×厚さ0.03mm)を貼り合せたものを準備した。アンダーフィルシート41の厚さは、形成する接着層の厚さに基づいて設定した。アンダーフィルシート41の厚さは、例えば0.03mmとすることができる。アンダーフィルシート41とPETフィルム42との貼り合せには、アクリル系接着剤(図示せず。)を用い、120℃に加熱しながら加圧することによってそれらを貼り合せた。
その後、図4(A)及び(B)に示したように、所定の金型を用いたPETフィルム42側からの打ち抜きプレスにより、複数の貫通孔43を同時に形成した。ここでは、アンダーフィルシート41の中央部に、格子状に、直径0.1mmの貫通孔43を0.3mmピッチで計400個形成した。貫通孔43の形成後、保護フィルムとして、図4(C)に示したように、打ち抜いたPETフィルム42を貼り付けている面と反対側の面にも同様のPETフィルム44(縦100mm×横100mm×厚さ0.03mm)を同様の方法で貼り付けた。
PETフィルム44の貼り付け後、図4(D)に示したように、無電解Snめっき処理を施し、無電解Snめっき層45aを形成した。無電解Snめっき層45aの厚さは、例えば0.5μm〜1μm程度とすればよい。ここでは、この無電解Snめっき処理を、塩化第一スズ40g/L、チオ尿素300g/L、酒石酸200g/L、デキストリン5g/Lの組成のめっき液を用い、めっき液温度80℃、めっき時間15分間の条件で行った。
続いて、図4(E)に示したように、電解Sn−Cuめっき処理を施し、先に形成した無電解Snめっき層45a上に電解Sn−Cuめっき層45bを形成し、アンダーフィルシート41の貫通孔43を埋め込んだ。電解Sn−Cuめっき層45bの厚さは、下地の無電解Snめっき層45aと合せて形成すべき接着層の厚さになるように設定すればよく、例えば0.03mm程度とすることができる。ここでは、この電解Sn−Cuめっき処理を、酸化第一スズ30g/L、酸化第二銅0.5g/L、メタンスルホン酸200g/L、アセチルチオ尿素6g/L、オクチルフェノールエトキシレートのエチレンオキサイド10モル付加物8g/L、カテコール1g/Lの組成のめっき液を用い、アノードに金属Snを用いて、電流密度15A/dm、めっき時間8分間の条件で行った。
このようにして形成される第1シート部材40における無電解Snめっき層45a及び電解Sn−Cuめっき層45bからなる層(以下、「Sn−Cu層」という。)45は、最終的に端子シートにおける端子部の接着層として機能する。
図5は第2シート部材の形成プロセスの説明図であって、(A)はアンダーフィルシートの打ち抜き工程を示す図、(B)はアンダーフィルシートの打ち抜き後の状態を示す図、(C)は保護フィルム貼り付け工程を示す図、(D)は無電解Cuめっき処理工程を示す図、(E)は電解Cuめっき処理工程を示す図、(F)は保護フィルム剥離工程を示す図、(G)はレジスト形成工程を示す図、(H)は電解Sn−Znめっき処理工程を示す図、(I)はレジスト剥離工程を示す図である。
まず、上記の第1シート部材40の形成と同様に、図5(A)に示したように、アンダーフィルシート51(縦100mm×横100mm)の片面に、アクリル系接着剤(図示せず。)を用い120℃で加圧してPETフィルム52(縦100mm×横100mm×厚さ0.03mm)を貼り合せた。アンダーフィルシート51の厚さは、形成するバリア層及び応力緩和層の厚さに基づいて設定した。アンダーフィルシート51の厚さは、例えば0.120mmとすることができる。
その後も同様にして、図5(A)及び(B)に示したように、金型を用いたPETフィルム52側からの打ち抜きプレスにより、アンダーフィルシート51の中央部に、格子状に、直径0.1mmの貫通孔53を0.3mmピッチで計400個、同時に形成した。貫通孔53の形成後、保護フィルムとして、図5(C)に示したように、打ち抜いたPETフィルム52を貼り付けている面と反対側の面にも同様のPETフィルム54(縦100mm×横100mm×厚さ0.03mm)を同様の方法で貼り付けた。
PETフィルム54の貼り付け後、図5(D)に示したように、無電解Cuめっき処理を施し、無電解Cuめっき層55aを形成した。無電解Cuめっき層55aの厚さは、0.5μm〜1μm程度とすればよい。ここでは、この無電解Cuめっき処理を、硫酸銅・5水和物10g/L、エチレンジアミン四酢酸・4ナトリウム30g/L、37%ホルムアルデヒド3ml/L、ポリエチレングリコール2g/L、α,α´−ジピリジルの組成のめっき液を用い、めっき液温度60℃、めっき時間15分間の条件で行った。
続いて、図5(E)に示したように、電解Cuめっき処理を施し、無電解Cuめっき層55a上に、貫通孔53を埋め込むように電解Cuめっき層55bを形成した。電解Cuめっき層55bの厚さは、下地の無電解Cuめっき層55aと合せて形成すべきバリア層の厚さになるように設定すればよく、例えば0.11mm程度とすることができる。ここでは、この電解Cuめっき処理を、硫酸銅・5水和物225g/L、98%硫酸55g/L、塩素イオン60mg/L、アミン類とグリシジルエーテル反応縮合物(互応化学工業製KB12)250mg/L、ビススルホ有機化合物(SOH−C−S−S−C−SOH)6mg/Lの組成のめっき液を用い、アノードに金属Cuを用いて、電流密度2A/dm、めっき時間80分間の条件で行った。
このようにして形成される無電解Cuめっき層55a及び電解Cuめっき層55bからなる層(「Cu層」という。)55は、最終的に端子シートにおける端子部のバリア層として機能する。
Cu層55の形成後は、図5(F)に示したように、アンダーフィルシート51の一方の面側のPETフィルム52を剥離した。そして、図5(G)に示したように、全面にレジスト56を厚さ0.015mm〜0.02mm程度で塗布して、それをアンダーフィルシート51の貫通孔53に開口部を有するようにパターニングした。
このようなパターニングを行った上で、図5(H)に示したように、電解Sn−Znめっき処理を施し、Cu層55上に電解Sn−Znめっき層(「Sn−Zn層」という。)57を形成した。Sn−Zn層の厚さは、形成すべき応力緩和層の厚さを基に設定すればよく、例えば0.01mm程度とすることができる。ここでは、この電解Sn−Znめっき処理を、硫酸スズ30g/L、フェノールスルホン酸60g/L、硫酸亜鉛250g/L、硫酸アンモニウム30g/L、非イオン活性剤(第一工業製薬製ノイゲン)6g/Lの組成のめっき液を用い、電流密度5A/dm、めっき時間30分間の条件で行った。処理後、図5(I)に示したように、レジスト56を除去した。
なお、図5(E)に示した電解Cuめっき層55bの形成工程後に、この電解Sn−Znめっき処理を行ってSn−Zn層57を形成することも可能である。ただし、その場合、形成するSn−Zn層57の厚さが薄いと、PETフィルム52の剥離時にそのようなSn−Zn層57も一緒に剥離してしまう可能性に留意する。
このようにして形成される第2シート部材50におけるSn−Zn層57は、最終的に端子シートにおける端子部の応力緩和層として機能する。
1枚の端子シートを形成するために、上記のような第1シート部材40及び第2シート部材50をそれぞれ1組ずつ形成し、それらを積層することによって端子シートを形成した。
図6は端子シートの形成プロセスの説明図であって、(A)は第1シート部材及び第2シート部材の配置関係を示す図、(B)は積層後の状態を示す図である。
第1シート部材40及び第2シート部材50を用いて端子シートを形成するに際しては、図6(A)に示したように、PETフィルム54を剥離した1組の第2シート部材50をSn−Zn層57同士を対向させて配置し、それを挟むように、PETフィルム42を剥離した第1シート部材40をSn−Cu層45を第2シート部材50のCu層55に対向させて配置した。
そして、正確に位置合せを行った後に、第2シート部材50同士の間及び第1シート部材40と第2シート部材50との間を仮圧着することによって全体を一体化し、図6(B)に示したような端子シート60を得た。この仮圧着は、温度120℃〜150℃程度の条件下で、0.1MPa〜0.5MPaの圧力を印加することによって行うことができる。このような仮圧着により、主にアンダーフィルシート41及びアンダーフィルシート51の部分で、第1シート部材40と第2シート部材50との間、及び第2シート部材50同士の間を接着し、一体化された端子シート60を得た。ただし、図6(B)では、図6(A)に示した1組のSn−Zn層57を単層のSn−Zn層57として図示し、さらに、図6(A)に示した1組のアンダーフィルシート41及び1組のアンダーフィルシート51を単層のアンダーフィルシート61として図示している。
このようにして、アンダーフィルシート61内に、接着層であるSn−Cu層45、応力緩和層であるSn−Zn層57、及びバリア層であるCu層55を積層した端子部62を有する端子シート60を形成した。
続いて、このようにして得られる端子シート60を用いて、FR−4のプリント回路基板と所定サイズの半導体チップとを接続した。
図7は端子シートとプリント回路基板との接続プロセスの説明図である。
まず、両面のPETフィルム44を剥離した端子シート60の接着層であるSn−Cu層45と、プリント回路基板70の電極71との位置合せを行った。そして、その位置合せを行った状態から、室温下にて接着を行った。なお、図7には、絶縁基板70a、配線層70b及びソルダレジスト70cを図示しており、プリント回路基板70のソルダレジスト70cでコートされていない配線層70bの露出部分が電極71となっている。
図8はプリント回路基板に接続後の端子シートと半導体チップとの接続プロセスの説明図である。
プリント回路基板70への接着後は、まず、その端子シート60の、半導体チップ80が接合される面側のSn−Cu層45上にフラックス82を塗布した。半導体チップ80として、ここでは縦10mm×横10mm×厚さ0.5mmのサイズのものを用いた。なお、図8では、半導体基板部分80aと配線層部分80bとからなる半導体チップ80の、トランジスタや配線等の内部要素の図示を省略し、外部に露出する電極81のみを図示している。
このような半導体チップ80を、チップボンダを用いて、フラックス82を塗布した後の端子シート60上に、Sn−Cu層45と電極81との位置合せを行って、室温下、0.5kgの荷重を5秒間かけて、接着した。
図9は半導体装置の構成例を示す図である。
端子シート60と半導体チップ80との接着後は、窒素(N)雰囲気のリフロー炉(最高温度260℃)に投入し、加熱・冷却を行った。これにより、端子シート60のSn−Cu層45と、プリント回路基板70の電極71及び半導体チップ80の電極81とを接合し、さらにCu層55とその両面のSn−Cu層45及びSn−Zn層57とを接合して、プリント回路基板70と半導体チップ80とを電気的に接続した半導体装置を形成した。
このリフローの際には、プリント回路基板70と半導体チップ80との熱膨張差に起因する応力が、端子シート60によって吸収され、緩和される。すなわち、リフローの加熱過程では、まず、応力緩和層として機能する最も低融点のSn−Zn層57が溶融し始め、このとき端子シート60に加わる応力を緩和する。接着層として機能するSn−Cu層45は、Sn−Zn層57の溶融に続いて溶融し始め、応力を緩和しつつ、電極71及び電極81との間で金属反応を起こす。バリア層として機能するCu層55は、この加熱過程では溶融せず、Sn−Zn層57及びSn−Cu層45の側方への流出を防止するほか、端子シート60の端子部62の高さ維持に寄与する。そして、リフローの冷却過程では、Sn−Cu層45が凝固して電極71及び電極81との間に強固な接合を形成していく。その際、Sn−Zn層57は、より遅いタイミングで凝固するため、冷却過程で発生する応力もまた、このSn−Zn層57によって緩和される。なお、リフローの際には、アンダーフィルシート61も応力緩和に寄与している。
ここで、この第1の実施の形態の方法で得られた半導体装置について評価を行った結果について述べる。まず、得られた半導体装置の断面SEM観察を行ったところ、端子シート60の端子部62間でショートが発生していないことが確認され、プリント回路基板70及び半導体チップ80と端子シート60の端子部62との間の接続不良もないことが確認された。また、−25℃〜125℃の温度サイクル試験を行ったところ、1000サイクルを経過しても初期値と同等の電気抵抗値が得られ、良好な結果を得ることができた。上記の方法により、接続不良及びショートが効果的に抑制された、接続信頼性の高い半導体装置を得ることができた。
次に、第2の実施の形態について説明する。
ここでは、端子シートの端子部を、薄板を積層していくことによって形成する場合について説明する。
図10は端子シートの形成プロセスの説明図であって、(A)はアンダーフィルシートの打ち抜き工程を示す図、(B)はアンダーフィルシートの打ち抜き後の状態を示す図、(C)は保護フィルム貼り付け工程を示す図、(D)は第1のSn−Ag−Cu層充填工程を示す図、(E)は第1のCu層充填工程を示す図、(F)はSn−Bi層充填工程を示す図、(G)は第2のCu層充填工程を示す図、(H)は第2のSn−Ag−Cu層充填工程を示す図である。
ここでは、絶縁性樹脂シートとして、フッ素樹脂にエポキシ系、シアネートエステル系、ポリオレフィン系、フェノール系、ナフタレン系及びシリコーン系の樹脂成分を配合したアンダーフィルシートを用いた。このような組成のアンダーフィルシートは、加熱温度200℃以上で粘度が低下し、また、硬化が始まると5分以内程度で反応が終了する。
まず、図10(A)に示したように、アンダーフィルシート101(縦100mm×横100mm×厚さ0.29mm)の片面にPETフィルム102(縦100mm×横100mm×厚さ0.03mm)を貼り合せたものを準備した。アンダーフィルシート101とPETフィルム102との貼り合せには、アクリル系接着剤(図示せず。)を用い、120℃に加熱しながら加圧することによって貼り合せた。
その後、図10(A)及び(B)に示したように、金型を用いたPETフィルム102側からの打ち抜きプレスにより、複数の貫通孔103を同時に形成した。ここでは、アンダーフィルシート101の中央部に、格子状に、直径0.2mmの貫通孔103を0.4mmピッチで計360個形成した。貫通孔103の形成後、保護フィルムとして、図10(C)に示したように、打ち抜いたPETフィルム102を貼り付けている面と反対側の面にも同様のPETフィルム104(縦100mm×横100mm×厚さ0.03mm)を同様の方法で貼り付けた。
PETフィルム104の貼り付け後、まず、図10(D)に示したように、厚さ0.05mmの薄板状のSn−Ag−Cu系ソルダプリフォーム(「Sn−Ag−Cu層」という。)105aを、貫通孔103の開口部側(PETフィルム102側)から内部に充填した。続いて、図10(E)に示したように、厚さ0.08mmの圧延Cu箔を直径0.2mmに打ち抜いたもの(「Cu層」という。)106aを、Sn−Ag−Cu層105aが充填されている貫通孔103内に充填した。さらに、図10(F)に示したように、厚さ0.03mmの薄板状のSn−Bi系ソルダプリフォーム(「Sn−Bi層」という。)107を、Sn−Ag−Cu層105a及びCu層106aが充填されている貫通孔103内に充填した。
次いで、図10(G)に示したように、再び、厚さ0.08mmの圧延Cu箔を直径0.2mmに打ち抜いたCu層106bを、貫通孔103内のSn−Bi層107上に充填し、さらに、図10(H)に示したように、厚さ0.05mmの薄板状のSn−Ag−Cu系ソルダプリフォーム(Sn−Ag−Cu層)105bを、貫通孔103内のそのCu層106b上に充填した。
このようにして、Sn−Ag−Cu層105a、Cu層106a、Sn−Bi層107、Cu層106b及びSn−Ag−Cu層105bを順次積層した端子部108を有する端子シート100を形成した。この端子シート100のSn−Ag−Cu層105a及びSn−Ag−Cu層105bは、端子部108の最外層にあって接着層として機能する。その内側に配置されたCu層106a及びCu層106bは、バリア層として機能する。また、中央部のSn−Bi層107は応力緩和層として機能する。
続いて、このようにして得られる端子シート100を用いて、プリント回路基板70と半導体チップ80とを接続した。ここでは、それらの接続に先立ち、まず、プリント回路基板70に対して予備はんだ処理を実施した。
図11はプリント回路基板の予備はんだプロセスの説明図である。
プリント回路基板70の電極71上に、メタルマスク110を用い、予備はんだ72としてSn−Ag−Cu系ペーストを塗布した。
図12は予備はんだ形成後のプリント回路基板と端子シートとの接続プロセスの説明図である。
電極71に予備はんだ72を形成したプリント回路基板70を、上記端子シート100に対して接続した。その際は、端子シート100の打ち抜いたPETフィルム102を剥離した後、その端子シート100をPETフィルム104側を下にして所定のステージ(図示せず。)上に配置し、ステージ側に吸引して固定した。そして、そのステージ上の端子シート100に、プリント回路基板70の予備はんだ72側を対向させ、端子部108のSn−Ag−Cu層105bと電極71上の予備はんだ72とを位置合せした状態で、接着した。
以降は、上記第1の実施の形態の図8に示したのと同様に行うことができる。すなわち、プリント回路基板70を端子シート100が接着された面を上にし、その端子シート100に残るPETフィルム104を剥離した後に、半導体チップ80が接合される面側のSn−Ag−Cu層105a上にフラックスを塗布した。そして、Sn−Ag−Cu層105aと半導体チップ80の電極81との位置合せを行い、室温下、1kgの荷重を5秒間かけ、半導体チップ80を接着した。その後、N雰囲気のリフロー炉(最高温度260℃)に投入し、加熱・冷却を行った。これにより、端子シート100のSn−Ag−Cu層105aと半導体チップ80の電極81、及び端子シート100のSn−Ag−Cu層105bとプリント回路基板70の電極71を接合し、さらに、Cu層106aとSn−Ag−Cu層105a並びにSn−Bi層107、及びCu層106bとSn−Ag−Cu層105b並びにSn−Bi層107を接合して、プリント回路基板70と半導体チップ80とを電気的に接続した半導体装置を形成した。
このリフローの際には、端子シート100のSn−Ag−Cu層105a及びSn−Ag−Cu層105bが接着層として機能し、Cu層106a及びCu層106bがバリア層として機能し、Sn−Bi層107が応力緩和層として機能する。そのため、プリント回路基板70と半導体チップ80との熱膨張差に起因する応力が効果的に緩和されるようになる。
この第2の実施の形態の方法で得られた半導体装置について評価を行ったところ、断面SEM観察では端子シート100の端子部108間にショートは確認されず、プリント回路基板70及び半導体チップ80と端子シート100の端子部108との間の接続不良も確認されなかった。また、−25℃〜125℃の温度サイクル試験でも良好な結果を得ることができた。上記の方法により、ショート及び接続不良が効果的に抑制された、接続信頼性の高い半導体装置を得ることができた。
なお、以上の説明では、端子シートの端子部について、単層の応力緩和層の両面或いは一方の面にバリア層を設け、さらにその外側に接着層を設ける構成とすることが可能であることについて述べたが、さらに、応力緩和層を2層以上設ける構成とすることも可能である。その場合は、応力緩和層間にもバリア層を設ける構成とする。
また、端子シートの端子部の表裏面に露出する接着層同士、端子部に2層以上設ける場合の応力緩和層同士、バリア層同士はそれぞれ、必ずしも同じ厚さで構成されなくてもよい。
さらに、端子部の接着層同士、端子部に2層以上設ける場合の応力緩和層同士、バリア層同士はそれぞれ、必ずしも同じ材質で構成されなくてもよい。例えば、表面に露出する接着層と裏面に露出する接着層とを、それぞれに接合される電極の形態(材質等。)に応じ、それぞれに最適な材料を用いて構成するようにしても構わない。
また、以上の説明では、端子シートの端子部を構成する接着層、応力緩和層及びバリア層に金属材料を用いる場合を例にして述べたが、金属材料のほか、各層について、上記のような性質及び機能を有する導電材料を用いることが可能であり、また、各層について、金属材料とその他の導電材料を組み合わせて用いることも可能である。
端子シートの説明図である。 端子シートを用いた半導体装置の説明図(その1)である。 端子シートを用いた半導体装置の説明図(その2)である。 第1シート部材の形成プロセスの説明図であって、(A)はアンダーフィルシートの打ち抜き工程を示す図、(B)はアンダーフィルシートの打ち抜き後の状態を示す図、(C)は保護フィルム貼り付け工程を示す図、(D)は無電解Snめっき処理工程を示す図、(E)は電解Sn−Cuめっき処理工程を示す図である。 第2シート部材の形成プロセスの説明図であって、(A)はアンダーフィルシートの打ち抜き工程を示す図、(B)はアンダーフィルシートの打ち抜き後の状態を示す図、(C)は保護フィルム貼り付け工程を示す図、(D)は無電解Cuめっき処理工程を示す図、(E)は電解Cuめっき処理工程を示す図、(F)は保護フィルム剥離工程を示す図、(G)はレジスト形成工程を示す図、(H)は電解Sn−Znめっき処理工程を示す図、(I)はレジスト剥離工程を示す図である。 端子シートの形成プロセスの説明図であって、(A)は第1シート部材及び第2シート部材の配置関係を示す図、(B)は積層後の状態を示す図である。 端子シートとプリント回路基板との接続プロセスの説明図である。 プリント回路基板に接続後の端子シートと半導体チップとの接続プロセスの説明図である。 半導体装置の構成例を示す図である。 端子シートの形成プロセスの説明図であって、(A)はアンダーフィルシートの打ち抜き工程を示す図、(B)はアンダーフィルシートの打ち抜き後の状態を示す図、(C)は保護フィルム貼り付け工程を示す図、(D)は第1のSn−Ag−Cu層充填工程を示す図、(E)は第1のCu層充填工程を示す図、(F)はSn−Bi層充填工程を示す図、(G)は第2のCu層充填工程を示す図、(H)は第2のSn−Ag−Cu層充填工程を示す図である。 プリント回路基板の予備はんだプロセスの説明図である。 予備はんだ形成後のプリント回路基板と端子シートとの接続プロセスの説明図である。
符号の説明
10,60,100 端子シート
11 絶縁性樹脂シート
12,62,108 端子部
12a 接着層
12b 応力緩和層
12c バリア層
20,80 半導体チップ
20a,80a 半導体基板部分
20b,80b 配線層部分
21,31,71,81 電極
30 回路基板
30a,70a 絶縁基板
30b,70b 配線層
30c,70c ソルダレジスト
40 第1シート部材
41,51,61,101 アンダーフィルシート
42,44,52,54,102,104 PETフィルム
43,53,103 貫通孔
45 Sn−Cu層
45a 無電解Snめっき層
45b 電解Sn−Cuめっき層
50 第2シート部材
55,106a,106b Cu層
55a 無電解Cuめっき層
55b 電解Cuめっき層
56 レジスト
57 Sn−Zn層
70 プリント回路基板
72 予備はんだ
82 フラックス
105a,105b Sn−Ag−Cu層
107 Sn−Bi層
110 メタルマスク

Claims (7)

  1. 貫通孔を有する絶縁部と、
    前記貫通孔内に設けられた端子部と、
    を有し、
    前記端子部が、
    最も外側にそれぞれ配置される第1の導電層と、
    前記第1の導電層の間に配置され、前記第1の導電層よりも融点が低い第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に配置され、前記第1の導電層よりも融点が高い第3の導電層と、
    を有することを特徴とする端子シート。
  2. 前記第2の導電層の厚さが、前記第1の導電層及び前記第3の導電層の厚さより薄いことを特徴とする請求項1記載の端子シート。
  3. 前記第1の導電層及び前記第2の導電層が、はんだ材料からなり、
    前記第3の導電層が、銅またはニッケルを主とする材料からなることを特徴とする請求項1又は2記載の端子シート。
  4. 前記絶縁部が、加熱により前記端子部が部分的に溶融したときに軟化する性質を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の端子シート。
  5. 第1の導電層からなる第1の端子部を有する第1の絶縁シートを形成する工程と、
    前記第1の導電層よりも融点が低い第2の導電層と前記第1の導電層よりも融点が高い第3の導電層とが積層形成された第2の端子部を有する第2の絶縁シートを形成する工程と、
    前記第2の絶縁シートの両側に前記第1の絶縁シートを配置した後、前記第1の端子部と前記第2の端子部の位置を合わせて前記第1の絶縁シートと前記第2の絶縁シートとを貼り合せる工程と、
    を有することを特徴とする端子シートの製造方法。
  6. 導電性を有する端子シートの製造方法において、
    絶縁部に形成した貫通孔にシート状の第1の導電層を配置する工程と、
    前記第1の導電層が配置された前記貫通孔にシート状の第2の導電層及び第3の導電層を積層して配置する工程と、
    前記第2の導電層及び前記第3の導電層を配置した前記貫通孔に前記第1の導電層を配置する工程と、
    を有し、
    前記第2の導電層は、前記第1の導電層より低融点であり、前記第3の導電層は、前記第1の導電層より高融点であり、
    前記第3の導電層の一方の面側に前記第1の導電層を配置し、前記第3の導電層の他方の面側に前記第2の導電層を配置できるように、前記第1の導電層、前記第2の導電層及び前記第3の導電層を配置することを特徴とする端子シートの製造方法。
  7. 回路基板上に半導体チップが実装された半導体装置であって、
    前記回路基板と前記半導体チップの間に配置される端子シートが、
    貫通孔を有する絶縁部と、
    前記貫通孔内に設けられた端子部と、
    を有し、
    前記端子部が、
    最も外側にそれぞれ配置される第1の導電層と、
    前記第1の導電層の間に配置され、前記第1の導電層よりも融点が低い第2の導電層と、
    前記第1の導電層と前記第2の導電層との間に配置され、前記第1の導電層よりも融点が高い第3の導電層と、
    を有することを特徴とする半導体装置。
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