JP2009163040A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009163040A
JP2009163040A JP2008001195A JP2008001195A JP2009163040A JP 2009163040 A JP2009163040 A JP 2009163040A JP 2008001195 A JP2008001195 A JP 2008001195A JP 2008001195 A JP2008001195 A JP 2008001195A JP 2009163040 A JP2009163040 A JP 2009163040A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing
roller
thermostat
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008001195A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Egi
誠 江木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2008001195A priority Critical patent/JP2009163040A/ja
Publication of JP2009163040A publication Critical patent/JP2009163040A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】定着ローラ等の加熱回転体を傷つけることなく、加熱回転体の温度を正確に検知する定着装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、回転してトナー像を定着させるために用いられる加熱回転体としての熱ローラ55と、この熱ローラ55を回転させる駆動手段57と、熱ローラ55の温度を検知する検知面を熱ローラ55に弾性的に接触させて配されるサーモスタット62と、用紙P上に形成された未定着トナー像を加熱加圧により定着するニップ部Nと、駆動手段57の回転を制御する制御部とを備える。この制御部は、用紙Pのニップ部Nに到達するまでの定着前回転速度が、用紙Pのニップ部Nを通過する時の定着回転速度より小さくなるように、駆動手段57を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に関し、特に、定着ローラ等の加熱回転体の温度を検知する定着装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来の画像形成装置における定着装置は、内部に熱源を有する定着ローラと、この定着ローラに圧接される加圧ローラと、サーモスタットと、サーミスタとを備え、定着ローラと加圧ローラとの間で形成されたニップ部で、用紙上のトナー像を加熱溶融させて定着して、サーモスタットは、定着ローラが過昇温されるのを防止するために、定着ローラの温度を検知して、過昇温された場合に作動して、熱源への通電を遮断している。また、サーミスタは、定着ローラの表面温度を検知し、CPU等の制御部へ温度情報を送信している。
このような定着装置において、近年ウォームアップ時間の短縮が提唱されており、常温から定着時に必要な定着温度まで立ち上がるのに要する時間を短縮するように熱源を昇温させる定着装置が主流になりつつある。しかし、このような定着装置においては、従来のようにサーモスタットと定着ローラとを離間させて配置した場合、誤って急激に定着ローラの温度が上昇してしまうと、例えば、発煙や発火する前にサーモスタットを作動させることが不可能である。このため、サーモスタットと定着ローラの間隔をできる限り小さくする必要が生じている。また、サーミスタにおいては、定着ローラの表面温度を迅速に検知し、CPU等の制御部へ温度情報をタイミングよく送信するために、サーミスタと定着ローラの間隔をできる限り小さくする必要が生じている。
そこで、特許文献1では、定着ローラにサーモスタットの中央部で接触するように配置させ、サーモスタットを定着ローラの長手方向の軸と平行な軸周りに回転可能になるように構成している。この構成により、定着ローラの停止時に温度が急激に上がっても、定着ローラに接触しているサーモスタットを即座に作動させることにより、過昇温防止の対応ができるようにして、定着ローラの回転時には、サーモスタットが定着ローラの回転に連動して、その接触位置がサーモスタットの中央部から端部に移動するようにしている。このことにより、定着ローラの停止時に比べて、サーモスタットと定着ローラの接触圧を小さくして、サーモスタットにより定着ローラに傷がつくのを極力抑えている。
しかしながら、上述した従来技術では、接触圧は小さくなるが、接触圧が残存することになり、定着を行う毎に、定着ローラの回転に伴い、サーモスタットは、定着ローラに接触した状態で軸周りに回転し、その接触圧により定着ローラ表面を擦る。これを長期に渡って繰り返すと、定着ローラの傷が大きくなり、この定着ローラによりトナー像を加熱溶融すると、定着性能に支障をきたすことになる。また、サーモスタットが軸周りの回転を繰り返すと、例えば、サーモスタットの端部が定着ローラに当接しているときに、サーモスタットと定着ローラが突っ張り、その状態における定着ローラの回転により、定着ローラ表面が削り込まれて、摺擦音が発生し、さらにサーモスタットが破損して誤動作するおそれがあるという問題があった。
特開2002−196611号公報(段落[0009]‐[0012]、図1)
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、定着ローラ等の加熱回転体を傷つけることなく、加熱回転体の温度を正確に検知する定着装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、回転してトナー像を定着させるために用いられる加熱回転体と、前記加熱回転体を回転させる駆動手段と、前記加熱回転体の温度を検知する検知面を前記加熱回転体に弾性的に接触させて配される温度検知部材と、転写材上に形成された未定着トナー像を加熱加圧により定着するニップ部と、前記駆動手段の回転を制御する制御部とを備える画像形成装置において、前記制御部は、前記転写材の前記ニップ部に到達するまでの定着前回転速度が、前記転写材の前記ニップ部を通過する時の定着回転速度より小さくなるように、前記駆動手段を制御することを特徴としている。
この構成によれば、温度検知部材の検知面が接触する加熱回転体の温度を逐一検知している。また、制御部が駆動手段の定着前回転速度を定着回転速度より小さくなるように制御していると、加熱回転体の回転開始時の回転速度が小さくなるので、温度検知部材の検知面に弾性力によって押圧された加熱回転体と温度検知部材との動摩擦力が小さく抑えられることになり、温度検知部材が加熱回転体の回転に追随して回動する回動力が軽減される。
また、請求項2に記載の発明では、前記制御部は、前記定着前回転速度を段階的に大きくすることを特徴としている。この構成によれば、駆動手段の回転開始から転写材がニップ部に到達するまで、加熱回転体の回転速度が段階的に大きくなるので、温度検知部材が加熱回転体に押圧されていても、加熱回転体と温度検知部材との動摩擦力が小さく抑えられることになり、温度検知部材が加熱回転体の回転に追随して回動する回動力が軽減される。
また、請求項3に記載の発明では、前記制御部は、前記定着前回転速度を連続して大きくすることを特徴としている。この構成によれば、駆動手段の回転開始から転写材がニップ部に到達するまで、加熱回転体の回転速度が連続して大きくなるので、温度検知部材が加熱回転体に押圧されていても、加熱回転体と温度検知部材との動摩擦力が小さく抑えられることになり、温度検知部材が加熱回転体の回転に追随して回動する回動力が軽減される。
また、請求項4に記載の発明では、加圧ローラに対向して配置される定着ローラと、熱源を内蔵する熱ローラと、前記定着ローラと前記熱ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトを備え、前記ニップ部は前記定着ベルトと前記加圧ローラとの圧接によって形成され、前記加熱回転体は前記熱ローラであり、前記検知部材は前記定着ベルトの内側に形成される中空部に配置されることを特徴としている。この構成によれば、定着装置が小型になり、また温度検知部材が熱ローラの回転に追随して回動する回動力が軽減される。
請求項1に記載の発明によれば、温度検知部材の検知面が加熱回転体に接触するので、加熱回転体の温度を逐一正確に検知することができる。また、制御部が駆動手段の定着前回転速度を定着回転速度より小さくなるように制御していると、加熱回転体の回転開始時の回転速度が小さくなるので、温度検知部材の検知面に弾性力によって押圧された加熱回転体と温度検知部材との動摩擦力が小さく抑えられることになり、温度検知部材が加熱回転体の回転に追随して回動する回動力が軽減される。従って、温度検知部材が加熱回転体を擦って傷つけることが抑制され、また、温度検知部材と加熱回転体とで摺擦音が発生するおそれがなく、さらに温度検知部材が破損して誤動作するおそれがない。
また、請求項2に記載の発明によれば、駆動手段の回転開始から転写材がニップ部に到達するまで、加熱回転体の回転速度が段階的に大きくなるので、温度検知部材が加熱回転体に押圧されていても、加熱回転体と温度検知部材との動摩擦力が小さく抑えられることになり、温度検知部材が加熱回転体の回転に追随して回動する回動力が軽減され、温度検知部材が加熱回転体を擦って傷つけることが抑制される。
また、請求項3に記載の発明によれば、駆動手段の回転開始から転写材がニップ部に到達するまで、加熱回転体の回転速度が連続して大きくなるので、温度検知部材が加熱回転体に押圧されていても、加熱回転体と温度検知部材との動摩擦力が小さく抑えられることになり、温度検知部材が加熱回転体の回転に追随して回動する回動力が軽減され、温度検知部材が加熱回転体を擦って傷つけることが抑制される。
また、請求項4に記載の発明によれば、定着ベルトの内側に形成される中空部に、温度検知部材が配置されることによって、定着装置を小型にすることができ、また温度検知部材が熱ローラの回転に追随して回動する回動力が軽減されるので、温度検知部材が熱ローラを擦って傷つけることが抑制される。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。本発明の実施形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の内部構成を概略的に示す断面正面図である。画像形成装置1はタンデム型のカラープリンタであり、回転自在である感光体11a〜11dは、感光層を形成する感光材料として、有機感光体(OPC感光体)が用いられ、ブラック(B)、イエロー(Y)、シアン(C)及びマゼンタ(M)の各色に対応させて配される。感光層はアモルファスシリコンでもよい。各感光体11a〜11dの周囲に、現像装置2a〜2d、露光ユニット12、帯電器13a〜13d及び除電器14a〜14dが配設される。
現像装置2a〜2dは、感光体11a〜11dの右斜め下方に対向して配置され、感光体11a〜11dにトナーを供給する。帯電器13a〜13dは、現像装置2a〜2dの感光体回転方向上流側であって感光体11a〜11dの表面に対向して配置され、感光体11a〜11d表面を一様に帯電させ、また、除電器14a〜14dは、現像装置2a〜2dの感光体回転方向下流側であって感光体11a〜11dの表面に対向して配置され、感光体11a〜11d表面に現像後に残った電荷を除電する。
露光ユニット12は、パーソナルコンピュータ等から画像入力部(図略)に入力された文字や絵柄などの画像データに基づいて、各感光体11a〜11dを走査露光するためのものであり、現像装置2a〜2dの下方で帯電器13a〜13dの感光体回転方向下流側に設けられる。露光ユニット12には、レーザ光源、ポリゴンミラーが設けられ、各感光体11a〜11dに対応して反射ミラー及びレンズが設けられる。レーザ光源から出射されたレーザ光が、ポリゴンミラー、反射ミラー及びレンズを介して各感光体11a〜11dの表面に照射され、照射されたレーザ光により、各感光体11a〜11d表面には静電潜像が形成され、この静電潜像が各現像装置2a〜2dによりトナー像に現像される。
中間転写ベルト17は、テンションローラ6、駆動ローラ25及び従動ローラ27に張架されている。この中間転写ベルト17に接触するように各感光体11a〜11dが中間転写ベルト17の下方で搬送方向(図1の矢印方向)に沿って上流側から隣り合うように対向して配列されている。各1次転写ローラ26a〜26dは、中間転写ベルト17を挟んで各感光体11a〜11dと対向して中間転写ベルト17に接触するよう配置され、図1における上下方向に移動可能であって、必要に応じて中間転写ベルト17を介して各感光体11a〜11dに圧接して1次転写ニップ部を形成し、また離間する。この1次転写ニップ部において、各感光体11a〜11dで形成されたトナー像が中間転写ベルト17表面に転写される。そして、中間転写ベルト17の回転とともに所定のタイミングで各感光体11a〜11dのトナー像が中間転写ベルト17に順次転写されることにより、中間転写ベルト17表面にはシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたフルカラートナー像が形成される。ベルトクリーニング31が転写後に中間転写ベルト17に残存するトナーを清掃する。
2次転写ローラ34は、中間転写ベルト17を挟んで駆動ローラ25と対向し、中間転写ベルト17に圧接して2次転写ニップ部を形成して、この2次転写ニップ部において、中間転写ベルト17表面のトナー像を用紙Pに転写する。
画像形成装置1内の下方には、用紙Pを収納する給紙カセット32が配設され、画像形成装置1の中間部には、手差しの用紙を供給するスタックトレイ35が配設される。画像形成装置1の左部には、給紙カセット32から繰り出された用紙Pを中間転写ベルト17で形成される2次転写ニップ部に搬送する第1搬送路33が配設され、右部から左部にかけては、スタックトレイ35から繰り出された用紙を2次転写ニップ部に搬送する第2搬送路36が配設される。また、画像形成装置1の左上部には、画像が形成された用紙Pに対して定着処理を行う定着装置18と、定着処理の行われた用紙を用紙排出部37に搬送する第3搬送路39とが配設される。
給紙カセット32は、装置の外部(図1において手前側)に引き出すことにより用紙の補充を可能にしたもので、収納されている用紙Pがピックアップローラ33b及び捌きローラ33aにより1枚ずつ第1搬送路33側に繰り出される。
第1搬送路33と第2搬送路36とはレジストローラ33cの手前で合流しており、レジストローラ33cにより、中間転写ベルト17における画像形成動作と給紙動作とのタイミングを取って、用紙Pが2次転写ニップ部に搬送される。2次転写ニップ部に搬送された用紙Pは、バイアス電位(トナーの帯電極性と逆極性)が印加された2次転写ローラ34によって、中間転写ベルト17上のフルカラーのトナー画像を2次転写されて、定着装置18に搬送される。
定着装置18は、ヒータにより加熱される定着ベルトと、定着ベルトに圧接して配設された加圧ローラ等とを備え、転写材としてのトナー画像が転写された用紙Pを加熱及び加圧することにより定着処理を行う。用紙Pは、定着装置18で定着された後、必要に応じて第4搬送路40で反転されて用紙の裏面にも2次転写ローラ34でフルカラーのトナー画像が2次転写され、定着装置18で定着されて、第3搬送路39を通って、排出ローラ19aにより用紙排出部37に排出される。
図2は、上述の画像形成装置1に用いられる定着装置18の概略の構成を示す断面正面図である。定着装置18は、ベルト定着方式であり、定着ベルト52と、定着ローラ53と、加圧ローラ54と、熱ローラ55と、モータと減速ギアを有する駆動手段57、及びサーモスタットユニット60とを備えている。そして、熱ローラ55の中空内には、定着装置18の熱源としてヒータランプ55aが設けられている。定着ローラ53、加圧ローラ54及び熱ローラ55は、定着装置18の筐体(図略)の長手方向に回転可能に軸支され、駆動手段57、ヒータランプ55a及びサーモスタットユニット60は、筐体(図略)に固定保持されている。
定着ベルト52は、定着ローラ53及び熱ローラ55に掛け回され、駆動手段57によって加圧ローラ54を介して、図2に示す矢印x方向に回転駆動される。この定着ベルト52は、厚さ40μmのニッケル薄板で形成される無端ベルトであって、外周表面にシリコンゴム膜等のオフセット防止剤がコーティングされたものである。
定着ローラ53と加圧ローラ54とは、対向して配置されるゴムローラであり、加圧ローラ54が定着ベルト52を介して定着ローラ53の中心方向に加圧されることにより、加圧ローラ54と定着ベルト52との間でニップ部Nが形成される。熱ローラ55は、定着ベルト52にテンションを与えるものであり、円筒形をしたアルミ管で形成される。定着ローラ53と加圧ローラ54が長手方向で定着ベルト52より長く形成されているために、加圧ローラ54は定着ベルト52とともに定着ローラ53にも圧接している。
駆動手段57は、モータと減速ギア列を備えて、加圧ローラ54にギア接続され、図2に示す矢印方向に回転駆動すると、加圧ローラ54が矢印方向に回転する。加圧ローラ54の回転により、加圧ローラ54に圧接する定着ローラ53と定着ベルト52が同速で図2示す矢印方向に回転し、さらに熱ローラ55が定着ベルト52に従動回転する。熱ローラ55の中空内に配設されたヒータランプ55aからの熱が、熱ローラ55を介して定着ベルト52に伝わり、定着ベルト52が加熱される。加圧ローラ54と定着ベルト52の互いの逆回転により、用紙Pのトナー像をニップ部Nで加熱溶融させながら、用紙Pが装置の上方に搬送される。尚、駆動手段57が加圧ローラ54にギア接続する構成に替えて、駆動手段57を定着ローラ53または熱ローラ55に接続して、定着ローラ53または熱ローラ55の回転により定着ベルト52を回転させ、さらに加圧ローラ54を回転させる構成にしてもよい。
上記構成の定着装置18においては、トナー像Tを形成された用紙Pは、定着ベルト52の用紙搬送方向の上流側に配された定着前ガイド21から、図2に示す矢印y方向に搬送され、用紙Pのトナー像がニップ部Nで加熱溶融されることによって、トナー像Tが定着される。その後、用紙Pは、用紙搬送方向下流側に配された定着後ガイド22及び搬送ローラ23a、23bにより、用紙排出部37(図1参照)に排出される。
次に、サーモスタットユニット60の詳細について説明する。サーモスタットユニット60は、熱ローラ55の周面に向けて配設され、熱ローラ55の温度を逐一検知し、熱ローラ55の温度が予め設定された温度範囲を超えた場合には、ヒータランプ55aへの通電を遮断して、ローラの過加熱を防止するものである。サーモスタットユニット60は、定着ベルト52の内側に形成される中空部に配され、サーモスタット62、サーモスタット支持部材63、コイルバネ64、及びそれらを内部に保持する保持部材61を備える。尚、サーモスタットユニット60は、熱ローラ55の温度を検知し、予め設定された温度に対して熱ローラ55の温度の高低を判定して、ヒータランプ55aへの通電のオン・オフを制御し、定着ベルト52の過加熱や加熱不足を防止するようにしてもよい。
図3は、サーモスタットユニット60の要部の構成を示す断面側面図である。
図3に示すように、サーモスタット62は、その検知面62aを熱ローラ55の長手方向中央から外れた位置の周面に向けて配設され、検知面62aの反対側の部分をサーモスタット支持部材63に接着剤で固着される。このサーモスタット62とサーモスタット支持部材63が温度検知部材を構成する。
サーモスタット支持部材63は、直方体形状であり、その側面部63aで保持部材61に対して熱ローラ55方向に移動自在に保持され、サーモスタット62の固着される面と反対側の面には、サーモスタット62を挟んでその両側に一対の凹部63bを有する。この一対の凹部63bには、一対の凹部63bに対向させて保持部材61に設けた一対の凹部61aとともに、一対のコイルバネ64が嵌め込まれている。コイルバネ64は圧縮バネであり、その付勢力により、サーモスタット支持部材63が熱ローラ55側に押される。従って、サーモスタット62が保持部材61の開口61dから熱ローラ55方向に移動自在に突出して、サーモスタット62の検知面62aは熱ローラ55周面に常に接触して温度検知することができるようになっている。
次に、制御部による画像形成装置の要部の制御について図4に基づいて説明する。図4は、制御部を備える画像形成装置の構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、帯電部13、現像装置2、感光体11、中間転写ベルト等の転写部72を含む画像形成部71と、加圧ローラ54、ヒートランプ55a、サーモスタット62及びサーミスタ84を含む定着装置18と、加圧ローラ54等の装置各部を駆動する駆動手段57、及び給紙カセット32の他に、制御部74と、記憶部75と、操作パネル79と、主電源83と、現像モータ81、及び給紙モータ82を備えて構成されている。
記憶部75は、RAM76、ROM77、及び画像メモリ78を備えており、RAM76及びROM77は制御部74の処理プログラムや処理内容等を記憶して、画像メモリ78はパーソナルコンピュータ等から画像入力部(図略)に入力された文字や絵柄などの画像データを記憶している。
操作パネル79は、複数の操作キーからなる操作部と、設定条件や装置の状態等を表示する表示部(いずれも図略)とから構成されており、ユーザが装置の主電源83のオン・オフや、用紙のサイズ・種類、印刷枚数等の印刷条件等の設定を行う他、画像形成装置1がファクシミリ機能を有する場合には、記憶部75にファクシミリ送信先を登録し、さらに登録された送信先の読み出しや書き換えを行う等の種々の設定にも使用される。
駆動手段57は、制御部74からの制御信号に応じて、感光体11、転写部72の駆動ローラ25(図1参照)、定着装置18の加圧ローラ54を駆動させる。現像モータ81は、制御部74からの制御信号に応じて現像装置2内のトナー撹拌スクリューと現像ローラを駆動させる。給紙モータ82は、制御部74からの制御信号に応じて給紙カセット32内の給紙ローラを駆動させる。
サーモスタット62は、熱ローラ55(図2参照)の温度を検知する。検知された温度に応じて、熱ローラ55が予め設定された上限温度を超えるとサーモスタット62の接点が開止されてヒートランプ55aへの電力の供給が停止される。サーミスタ84は、定着ベルト52の表面に接触して、その表面温度を検知するために配設され、検知された温度信号が制御部74に送出される。制御部74がその温度信号に基づいて、定着ベルト52が定着を良好に行える定着可能温度を維持するように、ヒートランプ55aのオン・オフを制御する。
制御部74は、マイクロコンピュータ等で構成され、RAM76及びROM77に設定されたプログラムに従って、画像形成部71、給紙カセット32、定着装置18、モータ81、82、及び駆動手段57を全般的に制御する。また、制御部74は、操作パネル79からの操作キーの入力設定により、装置の主電源83のオン・オフ信号、画像形成部71の画像形成動作の開始及び終了の信号、用紙のサイズや種類の識別信号、及び印刷枚数信号等を駆動手段57に与え、駆動手段57のモータの回転・停止と回転速度を制御する。
次に、定着装置の駆動手段57の駆動制御について、図4とともに、図2及び図5に基づいて説明する。図5は、駆動手段57のモータの駆動開始から定着完了までのモータの回転速度の変化を示す図であり、横軸が時間を示し、縦軸が駆動手段57のモータの回転速度を示している。
主電源83による電源オンの信号が制御部74に入力されると、制御部74は熱ローラ55(図2参照)のヒートランプ66aを制御する。ヒートランプ55aが通電オンされて、定着ベルト52(図2参照)が定着可能温度に上昇するまで、通電オン状態を維持する(ウォームアップする)ように制御が行われる。サーミスタ84の温度検知により、定着ベルト52の表面温度が定着可能温度に到達すると、ヒートランプ55aへの通電はそのまま継続され、その定着可能温度を安定して維持するように、サーミスタ84の検知温度に基づいて、ヒートランプ55aのオン・オフ制御が行われる。
画像形成動作の開始信号が制御部74に入力されると、制御部74は駆動手段57を制御する。開始信号の入力が定着ベルトのウォームアップ中であるなら、定着可能温度になるまで待機し、定着可能温度になると、駆動手段57によって加圧ローラ54が回転させられる。
加圧ローラ54の回転により、図2に示すように、定着ベルト52及び定着ローラ53が回転して、この回転期間中に、用紙Pが定着前ガイド21から、図2に示す矢印y方向に搬送され、ニップ部Nにおいて加熱加圧されることによって、トナー像Tが定着される。また、加圧ローラ54の回転により、熱ローラ55も図2に示す矢印方向に従動回転している。この加圧ローラ54の回転開始から用紙Pのニップ部に突入し通過する時に、サーモスタット62の検知面62aが熱ローラ55の周面に接触して、熱ローラ55周面の温度が検知されている。このときに、サーモスタット62の検知面62aはコイルバネ64の付勢力により熱ローラ55周面への押圧を受けて、また熱ローラ55の図2における矢印方向の回転に伴い、サーモスタット62も図2で上方向に向けて受ける回動力が発生する。この回動力が大きくなると、サーモスタット62の端部が熱ローラ55周面に突っ張り、熱ローラ55周面がサーモスタット62により傷つけられることになる。
そこで、本実施形態では、サーモスタット62の上記の回動力が大きくならないように、駆動手段57の回転を制御している。つまり、図5に示すように、定着時における駆動手段57のモータの回転速度をV1、駆動手段57のモータの回転開始時をT1、用紙Pがニップ部Nに突入する時点をT2、及び定着の完了時をT3とすると、制御部74は、駆動手段57のモータの回転速度を、回転開始時T1では、速度V1の4分の1程度の速度Vaとして、暫くその速度Vaを維持している。そして、回転開始時T1からTa時間後には、速度V1の4分の2程度の速度Vbとして、その速度Vbを維持し、次にTb時間後に速度V1の4分の3程度の速度Vcとして、その速度Vcを維持し、さらにTc時間後に定着時の速度V1となるようにしている。このように制御部74は、段階的に回転速度を大きくして、用紙Pがニップ部Nに突入する時点T2までに、定着回転速度V1になるように制御している。
以上のように、駆動手段57の回転開始時にサーモスタット62の検知面62aが熱ローラ55周面に押圧されて静止した状態から、駆動手段57の回転速度を段階的に大きくなるように、駆動手段57を制御すると、熱ローラ55の回転速度が、急激に変化することがなく、段階的に大きくなるのみで、熱ローラ55周面とサーモスタット62の検知面62aとの動摩擦力が小さく抑えられるので、サーモスタット62は、熱ローラ55の回転に伴う図2における上方向に向けて受ける回動力を軽減されることになる。
上記第1実施形態によれば、画像形成装置1は、回転してトナー像を定着させるために用いられる加熱回転体としての熱ローラ55と、この熱ローラ55を回転させる駆動手段57と、熱ローラ55の温度を検知する検知面62aを熱ローラ55に弾性的に接触させて配されるサーモスタット62と、用紙P上に形成された未定着トナー像を加熱加圧により定着するニップ部Nと、駆動手段57の回転を制御する制御部74とを備える。この制御部74は、用紙Pのニップ部Nに到達するまでの定着前回転速度が、用紙Pのニップ部Nを通過する時の定着回転速度V1より小さくなるように、駆動手段57を制御する。
この構成によると、サーモスタット62の検知面62aが接触する熱ローラ55の温度を逐一正確に検知して、ローラ、定着ベルト等の過加熱の防止を制御することができる。また、制御部74は、定着前回転速度が定着回転速度V1より小さくなるように駆動手段57の速度を制御しているために、熱ローラ55の回転開始時の回転速度が小さくなるので、サーモスタット62の検知面62aが弾性力により熱ローラ55側に押圧された状態においても、熱ローラ55周面とサーモスタット62の検知面62aとの動摩擦力が小さく抑えられることになり、サーモスタット62が熱ローラ55の回転に追随して回動する回動力が軽減される。従って、サーモスタット62が熱ローラ55を擦って傷つけることが抑制され、また、サーモスタット62と熱ローラ55とで摺擦音が発生するおそれがなく、さらにサーモスタット62が破損して誤動作するおそれがない。
また、上記第1実施形態によると、制御部74は、駆動手段57の回転開始から用紙Pがニップ部Nに到達するまで、熱ローラ55の回転速度が段階的に大きくなるように制御するので、サーモスタット62の検知面62aが熱ローラ55周面に押圧されていても、熱ローラ55周面とサーモスタット62の検知面62aとの動摩擦力が小さく抑えられることになり、サーモスタット62が熱ローラ55の回転に追随して回動する回動力が軽減され、サーモスタット62が熱ローラ55を擦って傷つけることが抑制される。
また、上記第1実施形態によると、定着装置18は、加圧ローラ54に対向して配置される定着ローラ53と、熱源を内蔵する熱ローラ55と、定着ローラ53と熱ローラ55との間に張架される無端状の定着ベルト52を備え、ニップ部Nは定着ベルト52と定着ローラ53との圧接によって形成され、サーモスタットユニット60が定着ベルト52の内側に形成される中空部に配置される。定着ベルト52の内側に形成される中空部に、サーモスタットユニット60が配置されることによって定着装置18が小型になるとともに、サーモスタット62が熱ローラ55の回転に追随して回動する回動力が軽減されることによって、サーモスタット62が熱ローラ55を擦って傷つけることが抑制される。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る駆動手段57のモータの駆動開始から定着完了までのモータの回転速度の変化を示す図である。第1実施形態と異なる、制御部74による駆動手段57の駆動制御について説明し、以降、第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
図6に示すように、横軸が時間を示し、縦軸が駆動手段57のモータの回転速度を示し、定着時における駆動手段57のモータの回転速度をV1、駆動手段57のモータの回転開始時をT1、用紙Pがニップ部Nに突入する時点をT2、及び定着の完了時をT3とすると、制御部74は、回転開始時T1から用紙Pのニップ部突入時点T2に至るまでに、回転速度を線形状に連続させて大きくして、定着回転速度V1になるように制御している。尚、モータはステッピングモータを用いて、また回転速度は放物線等曲線状に連続させて大きくしてもよい。
このように駆動手段57の回転開始時にサーモスタット62の検知面62aが熱ローラ55周面に押圧されて静止した状態から、駆動手段57の回転速度を連続して大きくなるように、駆動手段57を制御すると、熱ローラ55の回転速度が、急激に変化することがなく、連続して大きくなるのみで、熱ローラ55周面とサーモスタット62の検知面62aとの動摩擦力が小さく抑えられる。従って、サーモスタット62は、熱ローラ55の回転に伴う図2における上方向に向けて受ける回動力を軽減され、熱ローラ55を擦って傷つけることが抑制される。
尚、上記第1及び第2実施形態では、サーモスタットユニット60を定着ベルト52の内側に形成される中空部に熱ローラ55に接触するように配置する構成を示したが、本発明はこれに限らず、サーモスタットユニット60は、定着ベルト52の外側でかつ熱ローラ55に張架される部分に接触させて配置するようにしてもよい。また、サーモスタットユニット60は、定着ベルト52の内側に形成される中空部に定着ローラ53に接触するように配置するようにしてもよい。
また、上記第1及び第2実施形態では、温度検知部材としてサーモスタット62に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、サーミスタに適用してもよい。
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に利用することができ、特に、定着ローラ等の加熱回転体の温度を検知する定着装置を備えた画像形成装置に利用することができる。
は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の概略の構成を示す断面正面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の概略の構成を示す断面正面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の要部の概略構成を示す断面側面図である。 は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の駆動手段の駆動開始から定着完了までの回転速度を示す図である。 は、本発明の第2実施形態に係る定着装置の駆動手段の駆動開始から定着完了までの回転速度を示す図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2a〜2d 現像装置
11a〜11d 感光体
17 中間転写ベルト
18 定着装置
52 定着ベルト
53 定着ローラ
54 加圧ローラ
55 熱ローラ(加熱回転体)
55a ヒータランプ(熱源)
57 駆動手段
60 サーモスタットユニット
61 保持部材
61a 凹部
61d 開口
62 サーモスタット(温度検知部材)
62a 検知面(温度検知部材)
63 サーモスタット支持部材(温度検知部材)
63a 側面部
63b 凹部
64 コイルバネ(付勢部材)
71 画像形成部
74 制御部
83 主電源
N ニップ部
P 用紙(転写材)
T トナー像

Claims (4)

  1. 回転してトナー像を定着させるために用いられる加熱回転体と、前記加熱回転体を回転させる駆動手段と、前記加熱回転体の温度を検知する検知面を前記加熱回転体に弾性的に接触させて配される温度検知部材と、転写材上に形成された未定着トナー像を定着するニップ部と、前記駆動手段の回転を制御する制御部とを備える画像形成装置において、
    前記制御部は、前記転写材の前記ニップ部に到達するまでの定着前回転速度が、前記転写材の前記ニップ部を通過する時の定着回転速度より小さくなるように、前記駆動手段を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記定着前回転速度を段階的に大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記定着前回転速度を連続して大きくすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 加圧ローラに対向して配置される定着ローラと、熱源を内蔵する熱ローラと、前記定着ローラと前記熱ローラとの間に張架される無端状の定着ベルトを備え、前記ニップ部は前記定着ベルトと前記加圧ローラとの圧接によって形成され、前記加熱回転体は前記熱ローラであり、前記検知部材は前記定着ベルトの内側に形成される中空部に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2008001195A 2008-01-08 2008-01-08 画像形成装置 Pending JP2009163040A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008001195A JP2009163040A (ja) 2008-01-08 2008-01-08 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008001195A JP2009163040A (ja) 2008-01-08 2008-01-08 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009163040A true JP2009163040A (ja) 2009-07-23

Family

ID=40965722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008001195A Pending JP2009163040A (ja) 2008-01-08 2008-01-08 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009163040A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020052089A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020052089A (ja) * 2018-09-25 2020-04-02 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5751428B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5342739B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9239559B2 (en) Fixing device and image forming apparatus including same
JP5609145B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9310723B2 (en) Image heating apparatus moving mechanism configured to move urging roller configured to urge cleaning web toward rotatable collecting member
US9063481B2 (en) Fixing device, image forming apparatus and surface restoration method
EP2600210A2 (en) Image heating apparatus
JP5429553B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9454111B2 (en) Image heating apparatus with cleaning web configured to clean collecting roller
JP2009175581A (ja) 画像形成装置の転写ベルト装置
JP2005070376A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4302465B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US7127188B2 (en) Image forming apparatus
JP7229461B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP4801978B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5486770B2 (ja) 画像形成装置
US20110200342A1 (en) Image forming apparatus
JP2009163040A (ja) 画像形成装置
JP5075643B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4266541B2 (ja) 画像形成装置
JP2013195779A (ja) 定着装置、及びこの定着装置を備える画像形成装置
JP2012189690A (ja) 画像形成装置
JP7467873B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2007058249A (ja) 定着装置
JP2008058458A (ja) 定着装置及びこれを備えた画像形成装置