JP2009160204A - 内視鏡湾曲操作装置及びこれを用いる内視鏡 - Google Patents

内視鏡湾曲操作装置及びこれを用いる内視鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】連結部材の省スペース化を図りながらワイヤの弛みを吸収する量を多く取る。
【解決手段】プーリ23に巻き掛けられているPワイヤ25の分断端25aが連結部材27に連結されている。連結部材27には、湾曲部を駆動するAワイヤ29が連結している。連結部材27には、Pワイヤ25が挿通される挿通穴53と、Aワイヤ29が挿通される挿通穴54とがワイヤの軸線方向に対して直交する方向にずらして形成されている。分断端25a,29aには、係合部51a,52aが固定されている。係合部51a,52aは、ワイヤの引っ張り方向に沿う当接壁58,59に当接してその力を相手側ワイヤに伝達するとともに、各ワイヤ25,29に緩みが生じると、当接壁58,59から離れる方向で、かつ、互いがすれ違うように移動してその緩みを吸収する。
【選択図】図6

Description

本発明は、操作部の操作に連動してワイヤを牽引して湾曲部を湾曲させる内視鏡湾曲操作装置、及びこれを用いる内視鏡に関するものである。
内視鏡は、体内に挿入される挿入部を手元操作部に繋げた形態になっている。挿入部は、先端から順に、先端部、湾曲部、及び、可撓管部が設けられている。先端部には、対物レンズ、CCDなどの撮像センサ、及び、照明用レンズ等が設けられている。先端部は、各レンズや撮像センサを保護するために、硬質な樹脂材料で形成されている。可撓管部は、操作部と湾曲部との間を繋ぐ細径で長尺状な管部であり、可撓性を有している。湾曲部は、手元操作部に設けた操作ノブを回転操作することで、可撓管部の中を通して操作ノブに接続したワイヤにより上下左右方向のいずれにも湾曲する。これにより、体内への挿入がスムーズになり、また、先端部を体内の所望の方向に向けることができる。
操作ノブは、湾曲部を上下方向に湾曲させるための上下用操作ノブと、左右方向に湾曲させる左右用操作ノブとで構成される。湾曲部は、第1及び左右用湾曲部とを直列に繋げた構成になっている。上下用湾曲部は、複数の湾曲駒を上下方向に湾曲するように回転自在に連結して構成されており、また、左右用湾曲部は、複数の湾曲駒を左右方向に湾曲するように回転自在に連結して構成されている。上下用操作ノブには、同軸に上下用プーリが取り付けられており、上下用のプーリには、ワイヤが巻き掛けられており、ワイヤの両端は、挿入部の内部を通って上下用湾曲部に接続されている。他方、左右用操作ノブには、左右用のプーリが取り付けられている。左右用のプーリには、上下用のプーリと同様に、ワイヤが巻き掛けられており、ワイヤは、その両端が左右用湾曲部に接続されている。操作ノブを回転操作すると、ワイヤが押し引きされて、それに連動して各湾曲部が湾曲する。
ワイヤを押し引きする際には、ワイヤを引っ張る側と押し出し側のワイヤの移動量に差が生じて、押し出し側でワイヤが撓んで、ワイヤに弛みが生じることが知られている。弛みが生じる箇所には、押し出した方向に力が作用するので、その箇所が塑性変形しやすい。塑性変形した箇所の剛性は低下するため、そこに引っ張り力と押し込み力が繰り返し加わると、破断する危険性が高い。
特許文献1に記載の内視鏡では、ワイヤの弛みの発生を防止する対策として、ワイヤに代えて、部分的にチェーンを用いることで、ワイヤの弛みが吸収されるようにしている。しかし、チェーンはワイヤに比べて重く、内視鏡の重量が増加するため、操作性の低下を招く。
特許文献2に記載の内視鏡では、プーリと湾曲部間を接続するワイヤの一部を分断し、分断されたワイヤの各分断端を連結する連結部材によって、ワイヤの弛みを吸収するようにしている。連結部材は、筒状体で構成されており、筒状体には、ワイヤの各分断端が直線的に遊動する1本のガイド部が形成されている。ワイヤの各分断端は、1本のガイド部内に納められており、各分断端同士が、同一直線上で遊動する。各ワイヤの分断端は、両者の間隔を広狭させながらガイド部内で遊動することによって、ワイヤの弛みを吸収する。
特開平8−280606号公報 実開昭49−73286号公報
しかしながら、ワイヤの弛みは、ワイヤが長いほど大きくなるので、弛みの吸収量を大きくする必要がある場合には、ガイド部の長さを、ワイヤの軸線方向に長くしなければならず、その分、連結部材の全長が長くなってしまう。この問題は、下部消化管の検査用の内視鏡のように、挿入部が長い内視鏡では特に顕著になる。連結部材は、手元操作部内に収容され、挿入部の基端近くに配置される。手元操作部は、挿入部の基端に向かって細くなっているため、大型の連結部材を収納するスペースを確保することが難しく、連結部材の全長を大きくすることなく、ワイヤの弛みの吸収量を稼ぐための対策が要望されていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、連結部材の全長を長くすることなく、ワイヤの弛みの吸収量を多く取ることができる内視鏡操作装置及び内視鏡を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡操作装置では、被検体内に挿入される内視鏡の挿入部挿入部の基端側に設けられた操作部材と;少なくとも一箇所が分断されており、前記挿入部内を通って前記湾曲部に両端が取り付けられたワイヤと;前記操作部材の操作に連動して前記ワイヤを牽引する牽引部材と;前記ワイヤの1対の第1及び第2の分断端同士を連結し、前記第1及び第2の分断端が互いにすれ違うように、少なくとも前記第1分断端を前記ワイヤの弛みが吸収可能な範囲内で遊動自在に保持する連結部材と、を備えたものである。
操作部の操作に連動してワイヤを押し引きする牽引部材としては、プーリや回転軸を挟んだ両側に一対の腕を持つ腕部材などを用いることができる。プーリを用いる場合には、操作部材の回転操作に連動して回転するように設け、そして、ワイヤを巻き掛けてその両端を連結部材に取り付ければよい。腕部材を用いる場合には、一対の腕にワイヤの分断端をそれぞれ取り付け、他方の分断端を連結部材に取り付ければよい。操作部材としては、ノブやレバーなどを用いることができる。
連結部材としては、湾曲部が湾曲されていないときにプーリを挟んで対称な位置に設けてもよいし、片側だけに設けてもよい。
連結部材としては、第1分断端が挿通される入口からワイヤの弛みを吸収する方向に連設され、第1分断端の遊動方向をガイドする第1ガイド部と;第1分断端に固定された係合部と係合し、第1分断端が前記入口から抜けないようにする第1抜け止め部と、を有する構造にするのが望ましい。さらに、連結部材は、第1分断端に対応する第1ガイド部及び第1抜け止め部と同様に、第2の分断端に対応する第2ガイド部及び第2抜け止め部を有する構造にするのが望ましい。
また、第1ガイド部には、第1分断端が遊動したときに、それぞれの分断端が突き出される出口を設けるのが好適である。さらに、第1ガイド部の入口を、第2分断端に繋がるワイヤの軸の延長線上からずらして配置し、第1ガイド部を直線状に形成するのが好適である。また、第2ガイド部も直線状に形成するのが望ましい。
さらに、連結部材としては、第2分断端に繋がるワイヤの軸の延長線上に第1ガイド部の入口を配置し、第1ガイド部を屈曲状に形成してもよい。
操作部材は、挿入部に対して先端部とは逆の基端側に設けられている。そこで、牽引部材も操作部材の近傍に設けるのが連動が容易であるから好適である。この場合、連結部材を、牽引部材の近傍に設けるのが望ましい。また、第1及び第2ガイド部を牽引部材の近傍に延設するのが好適である。
本発明の内視鏡操作装置によれば、操作部の操作に連動して押し引きされるワイヤの少なくとも一箇所を分断した第1及び第2の分断端同士を連結し、これら第1及び第2の分断端が互いにすれ違うように、少なくとも第1分断端をワイヤの弛みが吸収可能な範囲内で遊動自在に保持する連結部材を備えたので、連結部材の長さを変えずに、ワイヤの弛みを吸収する量を多く稼ぐことができ、よって、省スペースに連結部材を収納することができる。
内視鏡10は、図1に示すように、体内に挿入される挿入部11、手元で操作する操作部12、及び、ユニバーサルコード13などを備えた細長い形状になっている。挿入部11は、管状に形成されており、先端から順に、先端部14、湾曲部15、及び、可撓管部16とで構成されている。ユニバーサルコード13は、一端が操作部12に接続され、他端のコネクター部18がプロセッサ装置19、送気装置(図示せず)、及び、光源装置(図示せず)などに接続される。プロセッサ装置19には、先端部14に内蔵される撮像センサから得られる撮像信号を画像処理したり、コンポジット信号やコンポーネント信号にエンコードするための映像信号処理部が設けられている。プロセッサ装置19で各種処理が施されて生成される体内の画像は、モニタ20に表示される。
先端部14は、レンズや撮像センサなどを保護するために、硬質な樹脂材料で形成されている。また、可撓管部16は、操作部12と湾曲部15との間を繋ぐ部分であり、可撓性を有している。
操作部12の内部には、上下用及び左右用の2つのプーリ23,24が設けられており、各プーリ23,24は、回転軸方向にずらして配置されている(図3参照)。プーリ23と湾曲部15aは、操作ワイヤによって連結される。操作ワイヤは、プーリ23に巻き掛けられるプーリ側ワイヤ(以下、Pワイヤと省略する)25と、湾曲部15aに接続される2本の湾曲部側Aワイヤ(以下、Aワイヤと省略する)29、湾曲部側Bワイヤ(以下、Bワイヤ)30の3本のワイヤに分断されており、Pワイヤ25の両端(分断端)25a,25bと、Aワイヤ29及びBワイヤ30の一方の端部(分断端)29a,30aが、それぞれ連結部材27,28によって連結される。Aワイヤ29,Bワイヤ30のそれぞれの他端29b,30bは、湾曲部15aの湾曲駒21に接続される。これらプーリ23、連結部材27,28、Pワイヤ25、Aワイヤ29及びBワイヤ30によって上下用駆動系が構成される。
左右用駆動系も、上下用駆動系と同様に、プーリ24、連結部材36,37、Pワイヤ35、Aワイヤ38及びBワイヤ39から構成される。Pワイヤ35の両端(分断端)35a,35bは、連結部材36,37によって、Aワイヤ38及びBワイヤ39のそれぞれ端部38a,39aと連結される。Aワイヤ38及びBワイヤ39の他端38b,39bは、湾曲部15bと接続される。
図3に示すように、操作部12には、各湾曲部15a,15bを操作するための操作ノブ41,42が設けられており、各操作ノブ41,42は、それぞれプーリ23,24に連結されている。操作ノブ41は、上下用湾曲部15aを上下方向に湾曲するための操作ノブであり、また、操作ノブ42は、左右用湾曲部15bを左右方向に湾曲するための操作ノブである。これら操作ノブ41,42は、操作部12のハウジング40の外部に露呈して設けられており、各々の回転操作に連動してPワイヤ25,35が挿入部11の軸方向に沿って押し引きされ、湾曲部15a,15bを上下又は左右方向に湾曲動作させる。これにより、先端部14が体内の所望の方向に向けられ、撮像センサの撮像範囲を所望の観察部位に向けることができる。
4つの連結部材27,28,36,37は、Pワイヤ25,35、A及びBワイヤ29,30,38,39の押し引き動作に伴って移動する。この移動をガイドするために、操作部12の内部の先端には、図4に示すように、支持部材44が内蔵されている。支持部材44には、4つの移動路45〜48が形成されている。これら移動路45〜48は、各連結部材27,28,36,37を個別に支持し、各々が干渉することを防止する。
支持部材44は、操作部12のハウジング40の輪郭形状に合わせて、挿入部11に向けて窄まる輪郭形状になっており、これに伴って各移動路45〜48も先端部14に向けて下り勾配の斜面になっている。そして、各移動路45〜48には、連結部材27,28,36,37の移動量を規制するストッパ部材49がプーリ23,24側にそれぞれ設けられている。
上下用駆動系と左右用駆動系は、ほぼ同様の構成であるので、以下、上下用駆動系を例に説明する。図5に示すように、プーリ23の回転によって操作ワイヤが押し引きされると、連結部材27,28が移動して、各連結部材27,28とプーリ23との相対距離が変化する。湾曲部15aをストレートにしたときの連結部材27,28の位置を、図5(A)に示す位置(初期位置)とすると、図5(B)に示すように、プーリ23が反時計方向に回転すると、Pワイヤ25の引っ張り側の連結部材27がプーリ23に向かって移動し、逆に押し出し側の連結部材28は、先端部14に向かって移動する。その反対に、図5(C)に示すように、プーリ23が時計方向に回転すると、連結部材27が先端部14に向かって移動し、連結部材28がプーリ23に向かって移動する。
図6に示すように、連結部材27には、Pワイヤ25が挿通される挿通穴53と、Aワイヤ29が挿通される挿通穴54とからなる1対の挿通穴53,54が形成されている。挿通穴53,54には、各ワイヤ25,29が挿通される入口53a,54aと、各分断端25a,29aが各挿通穴53,54から突き出る出口53b,54bが形成されている。
挿通穴53は、Pワイヤ25の各分断端25aをPワイヤ25の軸線方向に遊動自在に保持し、その遊動方向をガイドするガイド部である。挿通穴54は、Aワイヤ29の各分断端29aをAワイヤ29の軸線方向に遊動自在に保持し、その遊動方向をガイドするガイド部である。1対の挿通穴53,54は、それぞれ直線状に形成されており、それぞれに挿通されるPワイヤ25又はAワイヤ29の軸線が他方の軸線からずれるように配置されており、それぞれの挿通穴53,54は、略平行に形成される。これにより、Pワイヤ25の分断端25aと、Aワイヤ29の分断端29aがすれ違うようになっている。
また、連結部材27には、各挿通穴53,54に連設して、切り欠き部56、57がそれぞれ形成されている。切り欠き部56は、分断端25aに設けられた係合部51aを遊動自在に収容して、挿通穴53の出口53bから突き出した係合部51aを安定させる。切り欠き部56には、挿通穴53の出口53bの端縁に、係合部51aの基端側と当接する当接壁(抜け止め部)58が形成されている。係合部51aは、Pワイヤ25の径よりも太く形成されており、Pワイヤ25がプーリ23側(左方向)へ引っ張られたときに、当接壁58と当接して、分断端25aが挿通穴53から抜けでないようにするための抜け止め部である。
切り欠き部57は、Aワイヤ29の分断端29aに設けられた係合部52aを遊動自在に収容して、挿通穴54の出口54bから突き出した係合部52aを安定させる。切り欠き部57には、挿通穴54の出口54bの端縁に、係合部52aの基端側と当接する当接壁(抜け止め部)59が形成されている。係合部52aは、Aワイヤ29の径よりも太く形成されており、Aワイヤ29が先端部14側(右方向)へ引っ張られたときに、当接壁59と当接して、分断端29aが挿通穴54から抜けでないようにするための抜け止め部である。
また、当接壁58,59は、それぞれ係合部51a,係合部52aとの当接により、Pワイヤ25がプーリ23側へ、又は、Aワイヤ29が先端部14側へ引っ張られたときに、他方のワイヤへその引っ張り力を伝達する。
また、挿通穴53,54は、ずらして配置されているので、Pワイヤ25の分断端25aの先端部14側(右方向)への移動、Aワイヤ29の分断端29aのプーリ23側(左方向)への移動を規制するものはない。そのため、従来の連結部材のように、1本の挿通穴に連結する2本のワイヤを同軸上に収容する構造と比べて、Pワイヤ25,Aワイヤ29の弛みの吸収量を多くとることができる。また、挿通穴53,54をずらして配置しているので、連結部材27の全長が長くなることもない。
連結部材28も、連結部材27と同様に、Pワイヤ25とBワイヤ30のそれぞれを挿通させる1対の挿通穴53,54が形成されており、各挿通穴53,54のそれぞれに連設して、Pワイヤ25,Bワイヤ30の各係合部51b,52bを収容する切り欠き部56,57が形成されている。挿通穴53,54及び切り欠き部56,57の構成及び機能は、連結部材27のそれと同様であるので、説明を省略する。
上記構成の作用を説明する。図6に示すように、連結部材27,28の初期位置を、湾曲部15がストレートな位置とすると、連結部材27,28とプーリ23との相対距離は略等しい。このときの連結部材27の状態は、例えばPワイヤ25の係合部51aが切り欠き部56の当接壁58に当接し、また、連結部材28は、係合部52bと切り欠き部57の当接壁59との間に長さAの遊びを有する状態になっている。
上下用操作ノブ41の操作に連動してプーリ23が反時計方向に回転すると、Pワイヤ25の分断端25aが長さAの分だけプーリ23に向けて引っ張られ、この引っ張りにより連結部材27がプーリ23に向けて移動する。このとき、押し出し側の連結部材28では、分断端25bが挿入方向の先端に向けて送り出しされ、その分断端25bに固定した係合部51aが、分断端25aの送り出し分、すなわち、当接壁58から長さAの分だけ離れる。このとき、分断端25bは、連結部材28の切り欠き部56で分断端30aとすれ違うようにガイドされる。
連結部材27が長さAの分だけプーリ23に向けて移動すると、切り欠き部57の当接壁59が係合部52aに当接する。そして、当接した後には、連結部材27がAワイヤ29をプーリ23に向けて引っ張って図7に示す状態になる。
さらに、Aワイヤ29が第1プーリ23に向けて引かれると、上下用湾曲部15aが上又は下方向に向けて湾曲し始める。この湾曲に伴ってBワイヤ30が挿入方向の先端に向けて引っ張られることで、係合部52aが当接壁59に当接し、連結部材28が先端部14側に向けて移動して図8に示す状態になる。なお、上下用操作ノブ41の回転操作を元に位置に戻すと、連結部材27,28が再び図6に示した状態に戻る。
上記の例では、プーリ23を反時計方向に回転させた例で説明したが、逆に、プーリ23を時計方向に回転した場合、図6ないし図8で説明した引っ張り側(上側)の連結部材27の作用が、ユルミ側(下側)の連結部材28に対して同様に行われ、また、ユルミ側(下側)だった連結部材28の作用が、今度は引っ張り側(上側)の連結部材27に対して働くことになる。
Pワイヤ25に弛みが生じた場合には、各分断端25a,25bが、挿通穴53にガイドされながら先端部14側に向けて移動することで、Pワイヤ25の弛みが吸収される。また、Aワイヤ29,Bワイヤ30に弛みが生じた場合には、各分断端29a,30aが、挿通穴54にガイドされながらプーリ23側に向けて移動することで、Aワイヤ29,Bワイヤ30の弛みが吸収される。連結部材27,28の各挿通穴53,54は、ずらして配置されているので、分断端25aと分断端29a、また、分断端25bと分断端30aは、互いにすれ違う。このように連結部材27,28を構成したことで、連結部材27,28の全長を長くすることなく、弛みの吸収量を多くとることができる。また、連結部材27,28が収容される操作部12を大型化する必要もない。
上記実施形態では、連結部材の1対の挿入穴(ガイド部)をそれぞれ直線状に形成し、それら全体をずらして配置しており、各挿入穴(ガイド部)の抜け止め部が、それぞれに挿通されるワイヤとは異なる他方のワイヤの軸線上とずれている。そのため、各ワイヤの引っ張り力の作用点にずれが生じるため、連結部材に回転力が働いてしまう。こうした回転力は、連結部材のスムーズな移動を阻害する要因になるおそれもある。
図9に示す連結部材71、83は、それぞれに挿通される1対のワイヤの引っ張り力の作用点が同一直線上に配置されるようにした例である。プーリ23を挟んだ一方側の連結部材71には、第1及び第2ガイド部73,78が各々設けられている。第1ガイド部73には、係合部74が移動自在に係合している。この係合部74は、Pワイヤ25の分断端25aに固定されている。第1ガイド部73は、Pワイヤ25を挿通する挿通穴80をもつ当接壁(抜け止め部)75とこれに対向する壁76との間で、係合部74の移動を所定の長さに規制している。
第2ガイド部78には、Aワイヤ29の分断端29aに固定されている係合部77が移動自在に係合している。この第2ガイド部78には、第1ガイド部73を避けて係合部77の移動を係合部74に対してすれ違うように案内するための屈曲部79が一部又は全部に形成されている。なお、屈曲部79の代わりに、湾曲させた湾曲部を形成してもよい。ここで、第1ガイド部73に対して第2ガイド部78の案内量を長くする理由は、Pワイヤ25よりも先端部14側のA及びBワイヤ29,30の方が長くなっており、これに伴って弛緩も大きくなるためである。
第2ガイド部78には、Aワイヤ29を挿通するための挿通穴81が形成されており、挿通穴80,81は、Pワイヤ25の軸線上に配されている。挿通穴81は、当接壁(抜け止め部)82とこれに対向する壁84との間で係合部77の移動を、他方よりも長い一定の長さに規制している。なお、プーリ23を挟んで逆側の連結部材83も連結部材71と同じ構成になっている。これにより、Pワイヤ25と、A及びBワイヤ29,30との間で引っ張り力を伝達するときには、同一軸線上で行われるので、連結部材71,83に回転力が作用をすることがない。なお、第1及び第2ガイド部73,78が袋状になっているので、係合部74,77は、湾曲操作が行われていない初期状態のときに、第1及び第2ガイド部73,78の軸方向の長さの中間に位置するように、各ワイヤ25,29,30の長さがそれぞれ決められている。
図9で説明した実施形態の第2ガイド部78は、係合部77のガイド方向のうちのプーリ23側に壁が設けられているので、弛み吸収量が規制されているが、さらに弛みを吸収する量を稼ぐために、第2ガイド部78のプーリ23側の壁を開放して出口を作ってもよい。
ところで、操作部12のコンパクト化を図るためには、連結部材をプーリの近くに配するのが好適である。この場合、Aワイヤ29がさらに長くなるため、Aワイヤ29の弛み吸収量を多く設定する必要がある。そこで、図10に示すように、第2ガイド部78を延長して弛み吸収量を稼ぐようにしてもよい。同図に示す連結部材90は、図9で説明した連結部材71と同じ構成であり、この第2ガイド部78のプーリ23側の壁を開放して出口85を作っている。大きな弛みを吸収する場合、係合部77及び分断端29aが連結部材90から外部に突出するため、自由に動いて他の部材の邪魔をするおそれがある。このため、係合部77及び分断端29aが突出する遊動路をカバー部材92で覆うのが好適である。このカバー部材92には、係合部77の移動を案内するガイド部93がストレート状に形成されている。
さらに、係合部77の移動可能範囲を長くとることを考慮すると、図11に示すように、カバー部材94のガイド部95を、プーリ23の外周に沿うように、湾曲させてもよい。この場合には、プーリ23よりも大きな半径でガイド部95を湾曲させれば、Aワイヤ29の分断端29aの遊動がプーリ23の外周に沿うため、分断端29aの遊動スペースのコンパクト化を図ることができる。この場合、カバー部材94が湾曲しているため、連結部材90と一緒に移動することができない。このため、カバー部材94を固定し、連結部材90とカバー部材94との間に、連結部材90に移動を吸収するための蛇腹部材100を設けるのが望ましい。
上記各実施形態では、上下駆動系と、左右駆動系との両方を備えているが、いずれか一方を省略してもよい。また、各駆動系に2つの連結部材を設けているが、いずれか一方を省略してもよい。さらに、操作部材をノブとして説明しているが、レバー等の操作部でもよい。さらにまた、上記各実施形態では、プーリと一対の連結部材との間を1本のワイヤで連結しているが、本発明ではこれに限らず、プーリと一対の連結部材との間を2本のワイヤで連結してもよい。この場合には、プーリに二条の溝を設けて、一方の条の溝に一方のワイヤの一端を、他方の条の溝に他方のワイヤの一端を各々巻回して取り付ければよい。また、2本のワイヤを取り付けた一対のアームを操作部の回転操作に連動して回転させて一対のワイヤを押し引きする構成を用いてもよい。
上記各実施形態では、電子内視鏡として説明しているが、ファイバスコープ等の光学的手段のみにて観察する内視鏡にも適用可能である。さらに、観察部位に挿入する挿入部の鉗子チャンネルに挿通した処置具をワイヤで起立させる処置具起立装置にも適用することができる。
電子内視鏡の使用状態を示す説明図である。 各ワイヤの接続状態を概略的に示す説明図である。 操作ノブとワイヤを巻回したプーリとの接続状態を示す要部断面図である。 連結部材の移動をガイドするガイド部材を示す斜視図である。 プーリの回転に連動して移動する連結部材を示す説明図であり、(A)は初期状態、(B)は第1プーリを反時計方向に回転したときの連結部材の移動方向、(C)は第1プーリ時計方向に回転したときの連結部材の移動方向をそれぞれ示している。 連結部材の内部構造を示す説明図であり、湾曲操作が行われていない初期状態を示している。 第1プーリを反時計方向に回転し、引っ張り側の連結部材の遊びを吸収した状態を示す説明図である。 引っ張り側の連結部材が第1プーリに向けて移動し、ユルミ側の連結部材が挿入方向の先端に向けて移動する状態を示す説明図である。 弛みを吸収するときにはワイヤの端部がすれ違い、引っ張り力を伝達するときには互いのワイヤが同一直線上に配される別の実施形態の連結部を示す説明図である。 連結部材をプーリに寄せた位置に配した他の実施形態を示す説明図である。 ストッパ案内路をプーリの外周に沿わせて設けた実施形態を示す説明図である。
符号の説明
23,24 プーリ
25,35 Pワイヤ
29,38 Aワイヤ
30,39 Bワイヤ
27,28,36,37 連結部材
51a,51b,52a,52b,74,77 係合部(抜け止め部)
53,54,81 挿通穴(ガイド部)
58,59,75,82 当接壁(抜け止め部)

Claims (12)

  1. 被検体内に挿入される内視鏡の挿入部の先端手前に設けられた湾曲部を湾曲させるための内視鏡の湾曲操作装置であって、
    前記挿入部の基端側に設けられた操作部材と、
    少なくとも一箇所が分断されており、前記挿入部内を通って前記湾曲部に両端が取り付けられたワイヤと、
    前記操作部材の操作に連動して前記ワイヤを牽引する牽引部材と、
    前記ワイヤの1対の第1及び第2の分断端同士を連結し、前記第1及び第2の分断端が互いにすれ違うように、少なくとも前記第1分断端を前記ワイヤの弛みが吸収可能な範囲内で遊動自在に保持する連結部材と、を備えることを特徴とする内視鏡湾曲操作装置。
  2. 前記牽引部材は、前記ワイヤが巻き掛けられて回転するプーリであることを特徴とする請求項1記載の内視鏡湾曲操作装置。
  3. 前記連結部材は、前記第1分断端が挿通される入口から前記ワイヤの弛みを吸収する方向に連設され、前記第1分断端を遊動方向にガイドする第1ガイド部と、
    前記第1分断端に固定された係合部と係合し、前記第1分断端が前記入口から抜けないようにする第1抜け止め部と、を有することを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡湾曲操作装置。
  4. さらに、連結部材は、前記第1分断端に対応する前記第1ガイド部及び前記第1抜け止め部と同様に、前記第2の分断端に対応する第2ガイド部及び第2抜け止め部を有することを特徴とする請求項3記載の内視鏡湾曲操作装置。
  5. 少なくとも前記第1ガイド部には、前記第1分断端が遊動したときに、それぞれの分断端が突き出される出口が設けられていることを特徴とする請求項3又は4いずれかに記載の内視鏡湾曲操作装置。
  6. 前記第1ガイド部の前記抜け止め部は、前記第2分断端に繋がる前記ワイヤの軸線上からずらして配置されており、
    前記第1ガイド部は、直線状に形成されていることを特徴とする請求項4又は5記載の内視鏡湾曲操作装置。
  7. 前記第1ガイド部の前記抜け止め部は、前記第2分断端に繋がる前記ワイヤの軸線上に配置され、
    前記第1ガイド部は、屈曲して形成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の内視鏡湾曲操作装置。
  8. 前記第2ガイド部は、直線状に形成されていることを特徴とする請求項7記載の内視鏡湾曲操作装置。
  9. 前記第1ガイド部は、前記ワイヤが巻き掛けられているプーリ以上の曲率半径で曲線状に形成されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の内視鏡湾曲操作装置。
  10. 前記連結部材は、前記牽引部材の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の内視鏡湾曲操作装置。
  11. 前記第1ガイド部は、前記牽引部材の近傍に延設されていることを特徴とする請求項10に記載の内視鏡湾曲操作装置。
  12. 被検体内に挿入される挿入部の先端手前に湾曲部を配した内視鏡において、
    前記挿入部の基端側に設けられた操作部材と、
    少なくとも一箇所が分断されており、前記挿入部内を通って前記湾曲部に両端が取り付けられたワイヤと、
    前記操作部材の操作に連動して前記ワイヤを牽引する牽引部材と、
    前記ワイヤの1対の第1及び第2の分断端同士を連結し、前記第1及び第2の分断端が互いにすれ違うように、少なくとも前記第1分断端を前記ワイヤの弛みが吸収可能な範囲内で遊動自在に保持する連結部材と、を備えることを特徴とする内視鏡。
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