JP2009158229A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケース内のガスの発生に伴うケースの変形によって、安全弁も変形してしまうのを抑制することができる蓄電装置を提供する。
【解決手段】 蓄電体(31)と、蓄電体との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体(5)と、蓄電体及び熱交換媒体を収容するケース(2)と、ケース内で発生したガスを外部に放出させるための弁(23)とを有し、弁を、ケースの上面と、上面に隣接した側面とによって形成される角部の領域内に配置している。
【選択図】 図4
【解決手段】 蓄電体(31)と、蓄電体との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体(5)と、蓄電体及び熱交換媒体を収容するケース(2)と、ケース内で発生したガスを外部に放出させるための弁(23)とを有し、弁を、ケースの上面と、上面に隣接した側面とによって形成される角部の領域内に配置している。
【選択図】 図4
Description
本発明は、装置の内部における圧力上昇を抑制する機能を備えた蓄電装置に関するものである。
従来の電池パックの構成としては、電気的に接続された複数の単電池(二次電池)と、これらの単電池を密閉状態で収容するケースとを有したものがある。ここで、過充電等によって単電池が異常状態となった場合には、単電池からガスが発生するおそれがある。このように単電池からガスが発生した場合には、単電池を収容するケースの内部における圧力が上昇することになる。
そこで、ケースの内圧が上昇するのを抑制するために、ケースに安全弁を設け、ケースの内部で発生したガスを外部に逃がすようにしているものがある。具体的には、安全弁をケースの上面に設けて、安全弁からガスを排出させるようにしている。
特開平11−162433号公報
特開2003−346763号公報
特開2003−297322号公報
上述した安全弁を備えた電池パックにおいて、ケースの上面のうち略中央に位置する領域に安全弁を配置した場合には、以下に説明する不具合が生じてしまう。
ケースの内部でガスが発生した場合には、ケースが内側からの圧力を受けて変形することになる。ここで、ケースは、通常、複数の面(上下左右の面)で構成されており、各面は、この端部において他の面と接続されている。このような構成のケースが内圧の上昇によって変形した場合には、ケースを構成する各面の中央側の領域は、端部側の領域よりも変形量が大きくなる。
ここで、ケースを構成する面(上面)の中央側の領域に安全弁を設けると、中央側の領域の変形によって安全弁も変形しやすくなってしまう。そして、安全弁が変形してしまうと、安全弁を正常に動作させることができなくなってしまう。すなわち、安全弁は、ケースの内圧が所定値に到達したときに、開き状態となってガスを排出させるように設計されているが、安全弁が変形してしまうと、ケースの内圧が所定値に到達しても開き状態とならないことがある。
本願第1の発明である蓄電装置は、蓄電体と、蓄電体との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体と、蓄電体及び熱交換媒体を収容するケースと、ケース内で発生したガスを外部に放出させるための弁とを有し、弁を、ケースの上面と、上面に隣接した側面とによって形成される角部の領域内に配置したことを特徴とする。ここで、弁を、ケースの上面と、上面に隣接するとともに、互いに隣接する第1及び第2の側面とによって形成される角部の領域内に配置することもできる。
本願第2の発明である蓄電装置は、複数の蓄電体と、複数の蓄電体を、この両端側でそれぞれ支持するための第1及び第2の支持部材と、複数の蓄電体と、第1及び第2の支持部材とを収容するケースと、ケースの上面に設けられ、ケース内で発生したガスを外部に放出させるための第1の弁とを有する。そして、第1の弁は、第1の支持部材が位置する面と、ケースのうち第1の支持部材と向かい合う側壁が位置する面との間に配置されている。
ここで、蓄電体のうち、第1の支持部材によって支持される端部に、蓄電体の内部で発生したガスを外部に放出させるための第2の弁を設けることができる。また、蓄電体との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体と、熱交換媒体を流動させるためのファンとを、ケース内に収容した場合において、第1の弁及びファンを、複数の蓄電体に対して、ケースにおける互いに向かい合う側壁の側にそれぞれ配置することができる。
さらに、ファンを駆動するための駆動源をケース内に収容した場合において、駆動源を、第2の支持部材が位置する面と、ケースのうち第2の支持部材と向かい合う側壁が位置する面との間に配置することができる。
本願第3の発明である蓄電装置は、蓄電ユニットと、蓄電ユニット及び、蓄電ユニットとの間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体を収容するケースと、ケース内に収容され、熱交換媒体を流動させるためのファンと、ケースの上面に設けられ、ケース内で発生したガスを外部に放出させるための弁とを有する。そして、ファン及び弁は、蓄電ユニットに対して、ケースにおける互いに向かう合う側壁の側にそれぞれ配置されている。
本願第3の発明によれば、ファン及び弁を、蓄電ユニットに対して、ケースにおける互いに向かい合う側壁の側にそれぞれ配置することにより、ファン及び弁を離して配置することができる。ここで、弁からガスを排出させた場合には、排出時のガスによってケース内の熱交換媒体に乱流が生じることになる。そこで、本願第3の発明では、弁が設けられた位置(言い換えれば、乱流が生じ易い位置)から離れた位置に、ファンを設けることにより、熱交換媒体の乱流による負荷がファンに作用するのを抑制することができる。
本願第1の発明によれば、ケースの上面及び側面によって形成される角部の領域内に弁を配置しているため、上面や側面における中央の領域に弁を配置する場合に比べて、ケースの変形に伴う弁の変形を抑制することができる。これにより、弁を正常な状態(設計上の作動圧)で動作させることができる。
本願第2の発明によれば、第1の弁を、第1の支持部材が位置する面と、ケースのうち第1の支持部材と向かい合う側壁が位置する面との間に配置するようにしている。言い換えれば、ケースのうち、ガスの発生に伴う変形量が比較的少ない領域に、第1の弁を配置するようにしている。これにより、ケースの内圧が上昇することによってケースが変形しても、第1の弁の変形を抑制することができ、第1の弁を正常な状態(設計上の作動圧)で動作させることができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池パック(蓄電装置)について説明する。図1は、本実施例の電池パックの概略を示す外観斜視図である。また、図2は、本実施例の電池パックの内部構成を示す概略図である。図1等において、Z軸は、重力方向を示し、X軸及びY軸は、Z軸に対して直交し、かつ互いに直交する方向を示している。
本実施例の電池パックは、例えば、車両(いわゆるハイブリッド自動車)に搭載することができる。具体的には、電池パックの出力を用いて車両を走行させたり、車両の回生エネルギを電池パックに充電させたりすることができる。
図1において、電池パック1は、金属製のパックケース(第1のケース)2と、パックケース2の内部に収容される電池ユニット3及び撹拌機構4とを有している。パックケース2は、電池ユニット3及び撹拌機構4を収容する空間を有する収容部材21と、収容部材21の開口部を塞ぐ蓋部材22とを有している。蓋部材22は、この外縁部分において、収容部材21にネジ等の締結部材によって固定されたり、溶接によって固定されたりする。これにより、パックケース2の内部は、密閉状態となる。
ここで、パックケース2の内部には、上述した部材の他にも、電池ユニット3との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体5が収容されている(図2参照)。すなわち、熱交換媒体5は、後述するように、電池ユニット3の温度上昇を抑制するために用いられる。熱交換媒体5は、絶縁性を有する液体であり、単電池31で発生した熱をパックケース2に伝達させる機能を有しており、例えば、絶縁性の油や、フッ素系不活性液体を用いることができる。フッ素系不活性液体としては、例えば、フロリナート、Novec HFE(hydrofluoroether)、Novec1230(スリーエム社製)を用いることができる。
電池ユニット3は、複数の単電池(蓄電体としての二次電池)31が電気的に接続されたものである。複数の単電池31は、パックケース2の内部において、並列に配置されている。
ここで、単電池31は充放電によって発熱するが、単電池31に熱交換媒体5を接触させることにより、単電池31及び熱交換媒体5の間で熱交換が行われ、単電池31の熱が熱交換媒体5に伝達される。熱を持った熱交換媒体5は、パックケース2の内部で流動し、パックケース2の内壁面に接触することにより、パックケース2に熱を伝達することができる。そして、パックケース2に伝達された熱は、大気中に放出される。
また、電池パック1を車両ボディの表面に配置した場合には、パックケース2に伝達された熱が、車両ボディにも伝達される。このように単電池31で発生した熱を電池パック1の外部に放出させることにより、単電池31の温度上昇を抑制することができる。
攪拌機構4は、図2に示すように、ファン41と、ファン41を駆動するための駆動モータ42とを有している。ファン41の外周面には、複数の羽根(不図示)が設けられており、ファン41としては、クロスフローファン等を用いることができる。ファン41の両端には、回転軸41aが設けられており、ファン41は、回転軸41aを中心として回転するようになっている。ここで、ファン41の一端に設けられた回転軸41aは、駆動モータ42と連結されている。また、ファン41の他端に設けられた回転軸41aは、パックケース2の内部に設けられた軸受け(不図示)によって支持されている。
ファン41は、駆動モータ42からの駆動力を受けて回転することにより、熱交換媒体5をパックケース2の内部において強制的に流動させる。駆動モータ42としては、公知のモータを用いることができる。駆動モータ42は、電池パック1の外部に配置されたコントローラ(不図示)と接続されており、コントローラからの制御信号を受けることによって駆動する。
ここで、コントローラは、電池ユニット3(単電池31)の温度を検出するための温度センサ(不図示)からの出力信号に基づいて、駆動モータ42の駆動を制御する。具体的には、コントローラは、温度センサによる検出温度が閾値よりも高いと判断した場合には、駆動モータ42を駆動することによってファン41を回転させる。これにより、パックケース2の内部において、熱交換媒体5を流動させて電池ユニット3(単電池31)の温度上昇を抑制することができる。
一方、コントローラは、温度センサによる検出温度が閾値よりも低いと判断した場合には、駆動モータ42の駆動を停止させることによりファン41の回転を停止させる。上述した閾値とは、単電池31の電池特性が劣化してしまうと判断される温度であって、予め設定された温度である。この温度は、単電池31の特性と温度との関係に基づいて、適宜設定することができる。
本実施例では、駆動モータ42をパックケース2の内部に配置した場合について説明したが、これに限るものではない。すなわち、駆動モータ42をパックケース2の外部に配置することもできる。この場合には、駆動モータ42及びファン41を接続する回転軸41aがパックケース2(収容部材21)を貫通することになる。そして、回転軸41aがパックケース2を貫通する構成では、回転軸41a及びパックケース2の間に、熱交換媒体5の漏れを防止するためのシール部材を設ける必要がある。
電池ユニット3を構成する各単電池31は、図2に示すように、両端側において、一対の板状の支持部材32によって支持されている。これらの支持部材32は、ネジ等の締結部材(不図示)によって、パックケース2に固定されている。なお、本実施例では、2つの支持部材32を用いているが、これらの支持部材32を一体として構成することもできる。
また、各単電池31の両端には、正極用の端子31a及び負極用の端子31bが設けられている。これらの端子31a,31bは、隣り合って配置された他の単電池31の端子31a,31bとバスバー33を介して接続されている。すなわち、複数の単電池31を、バスバー33を介して電気的に直列に接続することにより、電池パック1として所望の高出力を得ることができる。
一方、単電池31のうち、端子31a又は端子31bが設けられた端面には、図3に示すように、安全弁(第2の弁)34が設けられている。この安全弁34は、単電池31を構成する電池ケース31cの一部に切り欠きを設けることによって構成されており、いわゆる破壊型の弁と呼ばれるものである。破壊型の弁とは、開き状態に変形した後は、元の状態に戻ることのない弁である。
電池ケース31cの内部には、発電要素が収容されている。発電要素は、電極板(正極板及び負極板)と、セパレータと、電解質とで構成されており、公知の構成を適宜、適用することができる。
ここで、正極板としては、アルミニウム等の金属(合金を含む)で形成された集電体の表面に正極層を形成したものを用い、負極板としては、アルミニウム等の金属(合金を含む)で形成された集電体の表面に負極層を形成したものを用いることができる。より具体的には、ニッケル−水素電池では、正極層の活物質として、ニッケル酸化物を用い、負極層の活物質として、MmNi(5−x−y−z)AlxMnyCoz(Mm:ミッシュメタル)等の水素吸蔵合金を用いることができる。また、リチウムイオン電池では、正極層の活物質として、リチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極層の活物質として、カーボンを用いることができる。
単電池31では、過充電等によって、発電要素からガスが発生することがある。そこで、このガスを単電池31の外部に放出させるために、単電池31の一部に安全弁34を設けている。具体的には、ガスの発生に伴って単電池31(電池ケース31c)の内部における圧力が上昇すると、安全弁34が閉じ状態から開き状態に切り換わることにより、単電池31の外部にガスが放出されることになる。
一方、パックケース2にも、図4に示すように、安全弁(第1の弁)23が設けられている。安全弁23の構成は、単電池31に設けられた安全弁34と同様の構成となっている。具体的には、パックケース2(蓋部材22)における一部の領域に切り欠き部を形成することによって、安全弁23が構成されている。ここで、単電池31の安全弁34からガスが放出されると、パックケース2の内部における圧力が上昇することになる。そこで、パックケース2の内部に放出されたガスを外部に排出させるために、安全弁23が設けられている。
次に、安全弁23を設ける位置について、図4を用いて説明する。ここで、図4は、本実施例の電池パックの上面図であり、図2の矢印Z1で示す方向から見たときの図である。
本実施例において、安全弁23は、パックケース2の蓋部材22に設けられている。しかも、安全弁23は、蓋部材22における領域A1の範囲内に配置されている。ここで、領域A1は、図4に示すように、一方の支持部材(第1の支持部材)32が位置する面(仮想面としてのX−Z平面)と、パックケース2(収容部材21)のうち一方の支持部材32と向かい合う側壁が位置する面(仮想面としてのX−Z平面)とによって挟まれた領域である。
図4では、図4中の下側に位置する領域A1の範囲内に安全弁23を設けた構成を示しているが、図4中の上側に位置する領域A2の範囲内に安全弁23を設けることもできる。ここで、領域A2は、領域A1と同様に定義される。具体的には、領域A2は、他方の支持部材32が位置する面(仮想面としてのX−Z平面)と、パックケース2(収容部材21)のうち他方の支持部材32と向かい合う側壁が位置する面(仮想面としてのX−Z平面)とによって挟まれた領域である。
上述した領域A1(又は領域A2)は、蓋部材22の外縁に沿った領域、言い換えれば、パックケース2の角部の近傍に位置しているため、この領域A1に安全弁23を設けることにより、安全弁23を変形し難くすることができる。上述したように、パックケース2の内部にガスが発生した場合には、内圧の上昇によってパックケース2が変形することがある。すなわち、パックケース2が外側に向かって膨らむことがある。
ここで、蓋部材22のうち、2つの支持部材32の間に位置する領域A3での変形量は、領域A1(又は領域A2)での変形量よりも大きくなる。そして、蓋部材22の外縁部分(領域A1又は領域A2に相当する部分)は、収容部材21に対して固定されているため、パックケース2の内部における圧力が上昇しても変形し難くなっている。
このため、領域A1(又は領域A2)に安全弁23を設けることにより、蓋部材22の変形に伴う安全弁23の変形を抑制することができる。ここで、安全弁23の変形量が大きい場合には、安全弁23の実際の作動圧が所定の作動圧(設計上の作動圧)に対して大きくずれてしまうことがある。そこで、本実施例のように、安全弁23の変形を抑制することにより、安全弁23を正常な状態(設計上の作動圧)で動作させることができる。
なお、本実施例では、上述したように、安全弁23を切り欠き部によって構成しているが、これに限るものではない。例えば、パックケース2(蓋部材22)とは異なる材質であって、変形しやすい材質で構成された安全弁を用いることができる。この安全弁も、いわゆる破壊型の弁と呼ばれるものであり、変形しやすい材質を変形させて開き状態とすることにより、ガスを排出させるものである。この場合には、安全弁に切り欠き部を形成しなくてもよい。また、破壊型の弁の代わりに、いわゆる復帰型の弁を用いることもできる。
ここでいう復帰型の弁とは、パックケース2の内外における圧力に応じて、開き状態及び閉じ状態の間で切り換わることができる弁をいう。すなわち、パックケース2の内部における圧力が上昇した場合には、復帰型の弁が閉じ状態から開き状態に切り換わり、パックケース2の内部に存在するガスを外部に放出させることができる。また、パックケース2の内部における圧力が低下した場合には、復帰型の弁が開き状態から閉じ状態に切り換わり、パックケース2の内部を密閉状態とすることができる。
復帰型の弁を用いた場合において、ガスの発生に伴う蓋部材22の変形によって復帰型の弁も変形してしまうと、復帰型の弁が正常に動作しなくなってしまう。そこで、上述したように、領域A1(又は領域A2)の範囲内に復帰型の弁を配置すれば、復帰型の弁の変形を抑制して、復帰型の弁を正常に動作(設計上の作動圧で動作)させることができる。
なお、電池ケース31cに設けられた安全弁34は、上述した破壊型の弁とすることもできるし、復帰型の弁とすることもできる。
一方、単電池31(電池ケース31c)に設けられた安全弁34を、安全弁23が位置する領域A1(又は領域A2)の範囲内に位置させれば、安全弁34から放出されたガスを安全弁23に導きやすくすることができる。これにより、単電池31の内部で発生したガスを、最短の経路を辿らせて、パックケース2の外部に放出させることができる。すなわち、単電池31の内部で発生したガスを、パックケース2の外部に効率良く放出させることができる。
ここで、本実施例では、図3に示すように、単電池31の長手方向における端面に安全弁34を設けているが、領域A1(又は領域A2)の範囲内に位置する領域であれば、いかなる位置に安全弁34を設けてもよい。具体的には、単電池31(電池ケース31c)の端面ではなく、単電池31(電池ケース31c)の外周面に安全弁34を設けることができる。
一方、本実施例では、図4に示すように、電池ユニット3に対して、パックケース2における互いに向かい合う側壁の側に、安全弁23及びファン41をそれぞれ配置している。具体的には、図4のX方向に関して、電池ユニット3の一端と、パックケース2(収容部材21)における1つの側壁(支持部材32と向かい合う側壁とは異なる側壁)との間に、ファン41(駆動モータ42を含む)を配置している。また、図4のX方向に関して、電池ユニット3の他端と、パックケース2における他の側壁との間に、安全弁23を配置している。
ここで、パックケース2の内圧が上昇することによって安全弁23が開き状態になると、パックケース2内の熱交換媒体5の流れが乱流となる。すなわち、安全弁23からのガスの放出によって、ファン41の回転に伴う熱交換媒体5の流れとは異なる流れ(乱流)が発生することになる。
この場合には、熱交換媒体5の乱流によって、ファン41や駆動モータ42に対して過度の負荷がかかるおそれがある。そこで、上述したように、安全弁23及びファン41の位置関係を決定すれば、安全弁23からのガスの放出に伴う熱交換媒体5の乱流がファン41や駆動モータ42に悪影響(過度の負荷)を与えにくくすることができる。すなわち、ファン41から離れた位置において、ガスの放出に伴う熱交換媒体5の乱流を発生させることになるため、乱流がファン41等に与える負荷を低減することができる。
このような課題を解決する目的であれば、安全弁23を上述した領域A1(又は領域A2)の範囲内に配置しなくてもよい。すなわち、安全弁23及びファン41の位置関係が、上述した関係を満たすだけでもよい。
一方、図4に示すように、領域A1の範囲内に安全弁23を配置するとともに、領域A2の範囲内に駆動モータ42を配置すれば、安全弁23からのガスの放出に伴う熱交換媒体5の乱流によって、駆動モータ42に過度の負荷がかかるのを抑制することができる。このように安全弁23及び駆動モータ42を配置すれば、パックケース2の内部において、安全弁23及び駆動モータ42の間の距離を確保することができる。これにより、安全弁23の近傍から発生する熱交換媒体5の乱流が、駆動モータ42に届きにくくすることができる。
本発明の実施例2である電池パック(蓄電装置)について、図5を用いて説明する。図5は、本実施例の電池パックの概略を示す外観斜視図であり、電池パック(パックケース)における安全弁を配置する位置を説明するための図である。なお、実施例1で説明した部材と同一の部材については同一符号を用い、詳細な説明は省略する。また、以下の説明では、実施例1と異なる点について主に説明する。
電池パック1のパックケース2は、上面2a及び側面2b、2cを有している。なお、パックケース2は、この他にも、他の2つの側面及び底面(不図示)を有している。すなわち、パックケース2は、上面、下面及び4つの側面で構成されている。以下の説明では、側面2b,2cについて説明するが、他の2つの側面についても同様のことがいえる。
本実施例においても、パックケース2には、実施例1で説明した安全弁23に相当する安全弁(不図示)が設けられている。この安全弁は、パックケース2の上面2aにおける領域B1、側面2bにおける領域B2又は、側面2cにおける領域B3の範囲内に配置することができる。すなわち、領域B1,B2,B3のうち、いずれかの領域内に、安全弁を設けることができる。
ここで、領域B1の一部及び領域B2は、上面2a及び側面2bによって形成される角部の領域となる。また、領域B1の一部及び領域B3は、上面2a及び側面2cによって形成される角部の領域となる。領域B1は、上面2aの外縁に沿った領域であり、上面2aの中心側に位置する領域(領域C1)を含まない領域である。ここで、領域B1の幅W1は、適宜設定することができるが、安全弁の外径以上とする必要がある。すなわち、領域B1の範囲内に、安全弁を収容させる必要がある。
領域B1の範囲内に安全弁を配置すれば、上面2aのうち領域B1よりも内側の領域C1に安全弁を配置する場合に比べて、パックケース2の変形に伴う安全弁の変形を抑制することができる。実施例1でも説明したように、パックケース2の内部でガスが発生した場合には、領域B1における変形量が、領域C1における変形量よりも小さくなる。したがって、領域B1に安全弁を設けておけば、パックケース2の変形に伴って安全弁が変形してしまうのを抑制でき、安全弁を所望の作動圧で動作させることができる。
一方、領域B2の幅W2や、領域B3の幅W3についても、上述した領域B1と同様の観点から設定することができる。ここで、パックケース2の内部で発生したガスは、重力方向とは逆方向に移動することになり、上面2aに向かって移動することになる。すなわち、パックケース2の内部には、液体としての熱交換媒体5が収容されているため、熱交換媒体5よりも軽いガスは、重力方向とは逆方向に移動することになる。
このため、パックケース2の側面2b,2cに安全弁を設ける場合には、パックケース2の内部で発生したガスを外部に効率良く排出させるために、側面2b,2cのうち上面2a側の領域(領域B2,B3に相当)であることが好ましい。
領域B2や領域B3に安全弁を設けた場合にも、上述した領域B1に安全弁を設けた場合と同様に、パックケース2の変形に伴う安全弁の変形を抑制することができる。例えば、側面2bにおいて、領域B2における変形量は、領域B2よりも側面2bの中心側に位置する領域における変形量よりも小さくなる。このため、領域B2に安全弁を設けておけば、他の領域に安全弁を配置する場合に比べて、安全弁の変形を抑制するとともに、パックケース2の内部で発生したガスを効率良く外部に排出させることができる。
また、上面2aと側面2b,2cとによって形成された角部の領域内に安全弁を設ければ、安全弁の変形をさらに抑制することができる。具体的には、上面2aにおける4隅の領域に安全弁を設けることができる。また、各側面2b,2cにおける4隅の領域のうち、上面2aと隣接する隅の領域、言い換えれば、各領域B2,B3における長手方向の両端に位置する領域に安全弁を設けることができる。
パックケース2を構成する1つの面の隅に位置する領域は、最も変形量が小さくなる。したがって、上述したように上面2aや側面2b,2cの隅に位置する領域に安全弁を設けておけば、パックケース2の変形に伴う安全弁の変形を最も抑制することができる。
なお、上述した実施例では、二次電池を用いた場合について説明したが、これに限るものではない。例えば、蓄電体としての電気二重層キャパシタを用いることも可能である。すなわち、パックケース2の内部における圧力上昇を抑制する機能を有していれば、いかなる蓄電体を用いることもできる。
また、上述した実施例では、円筒型の単電池31を用いた場合について説明したが、他の形状の単電池を用いることもできる。例えば、いわゆる角型の単電池を用いた場合には、この単電池を一方向に複数配列し、これらの単電池の両端側を支持部材によって支持(狭持)することになる。この構成における支持部材は、実施例1における支持部材32に相当するものである。
さらに、実施例1では、図2に示すように、パックケース2のうち下方の領域にファン41や駆動モータ42を配置しているが、パックケース2の上方の領域にファン41等を配置することもできる。
1:電池パック(蓄電装置)
2:パックケース
3:電池ユニット(蓄電ユニット)
31:単電池(蓄電体)
32:支持部材
41:ファン
42:駆動モータ
2:パックケース
3:電池ユニット(蓄電ユニット)
31:単電池(蓄電体)
32:支持部材
41:ファン
42:駆動モータ
Claims (7)
- 蓄電体と、
前記蓄電体との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体と、
前記蓄電体及び前記熱交換媒体を収容するケースと、
前記ケース内で発生したガスを外部に放出させるための弁とを有し、
前記弁は、前記ケースの上面と、前記上面に隣接した側面とによって形成される角部の領域内に配置されていることを特徴とする蓄電装置。 - 前記弁は、前記ケースの上面と、前記上面に隣接するとともに、互いに隣接する第1及び第2の側面とによって形成される角部の領域内に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置。
- 複数の蓄電体と、
前記複数の蓄電体を、この両端側でそれぞれ支持するための第1及び第2の支持部材と、
前記複数の蓄電体と、前記第1及び第2の支持部材とを収容するケースと、
前記ケースの上面に設けられ、前記ケース内で発生したガスを外部に放出させるための第1の弁とを有し、
前記第1の弁は、前記第1の支持部材が位置する面と、前記ケースのうち前記第1の支持部材と向かい合う側壁が位置する面との間に配置されていることを特徴とする蓄電装置。 - 前記蓄電体は、前記第1の支持部材によって支持される端部に、前記蓄電体の内部で発生したガスを外部に放出させるための第2の弁を有することを特徴とする請求項3に記載の蓄電装置。
- 前記ケース内に収容され、前記蓄電体との間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体と、
前記ケース内に収容され、前記熱交換媒体を流動させるためのファンとを有し、
前記第1の弁及び前記ファンは、前記複数の蓄電体に対して、前記ケースにおける互いに向かい合う側壁の側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の蓄電装置。 - 前記ケース内に収容され、前記ファンを駆動するための駆動源を有し、
前記駆動源は、前記第2の支持部材が位置する面と、前記ケースのうち前記第2の支持部材と向かい合う側壁が位置する面との間に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の蓄電装置。 - 蓄電ユニットと、
前記蓄電ユニット及び、前記蓄電ユニットとの間で熱交換を行うための液状の熱交換媒体を収容するケースと、
前記ケース内に収容され、前記熱交換媒体を流動させるためのファンと、
前記ケースの上面に設けられ、前記ケース内で発生したガスを外部に放出させるための弁とを有し、
前記ファン及び前記弁は、前記蓄電ユニットに対して、前記ケースにおける互いに向かう合う側壁の側にそれぞれ配置されていることを特徴とする蓄電装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007333670A JP2009158229A (ja) | 2007-12-26 | 2007-12-26 | 蓄電装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102022107841A1 (de) | 2022-04-01 | 2023-10-05 | Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft | Energiespeichergehäuse für einen Kraftwagen |
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2007
- 2007-12-26 JP JP2007333670A patent/JP2009158229A/ja active Pending
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