JP2009153630A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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正一 松井
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Abstract

【課題】 ドラムのフロント側に散水される洗濯水の量を大幅に増やし、フロント側に均一に散水することによって、ドラム式洗濯機の洗濯能力を向上させることをその主たる所期課題する。
【解決手段】 水槽2と、水槽2内においてフロント側が高くなるように、水平から傾斜させた回転軸周りに支持されたドラム3と、前記ドラム3の内周面34に配設したリフタ8と、前記ドラム3を回転駆動するモータ4と、を具備したドラム式洗濯機100において、前記リフタ8を、洗濯水の導出入が可能な内部空間86を形成してなる中空のものとするとともに、前記内部空間86におけるドラム内周面34側の内側面84aを、フロント側に向かうに連れて前記回転軸からの鉛直距離が長くなるように傾斜させた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドラムをフロント側(開口側)が高くなるように水平から傾斜させたドラム式洗濯機に関するものである。
洗濯物が投入されるドラムを横向きにした姿勢で回転させるドラム式洗濯機においては、従来、ドラムの内周面に、リフタ(lifter)若しくはバッフル(baffle)と称される羽根状の部材(以下、リフタと称する)が複数箇所に取り付けられている。このリフタは、ドラム内に投入された洗濯物を掻き上げるためのものであり、ドラムの回転に伴って上部に掻き上げられた洗濯物は、そこから落下してドラムの内周面に叩き付けられ、このときにいわゆるたたき洗いがなされる。したがってリフタとしては、洗滌率の観点から洗濯物を確実に上部に掻き上げられる構造が必要となる。
一方、このリフタには、洗濯物を掻き上げる機能の他に、洗濯水を散水し、洗濯物にできるだけ均一に含水させる機能がある。これを具体的に説明すると、図11に示すように、リフタは中空となっており、ドラムの回転に伴って最下部に位置したときに、水槽の水を内部に導入して保持できるように構成されている。そして、この最下部からドラムがさらに回転してリフタが上方に移動したときに、内部に保持した水を、適宜に設けられた放水孔から放出して洗濯物に上部から散水する。
ところで、近年、洗濯水の使用量を少なくできる、節水能力に優れた製品が重要視されてきており、少ない洗濯水で効率よく洗滌するためのかかる散水機能は、益々重要になってきている。
そこで、この散水能力の向上のために、例えば特許文献1では、リフタの内部とドラムの内周面の間に形成される内部空間に仕切板を設けることによって、リア側に水が流れるのを防ぎ、リフタ全体に貯水できるようにする構造が提案されている。
特開2005−137889号公報
しかしながら、前述した特許文献1では、ドラムが傾斜して配置されている場合には、最下部にリフタが到達した時の内部の貯水量が、図11に示すように、リフタのフロント側ほど少なくなっていることを考慮していない。つまり、リア側への逆流を防げたとしても、そもそも、リフタが最高点に到達したときにフロント側に散水することができる洗濯水の量が少ないという問題を根本的には解決することができていない。また、リフタが最高点に来たときには、回転方向に慣性が働いているので、フロント側の一部の部分に散水が偏る傾向がある。さらに、洗濯時には回転数が低いため、遠心力が低下するので、リフタのリア側に貯留された水がフロント側に到達する前に流出してしまう。
そこで、本発明は、上述したような問題を鑑み、ドラムのフロント側に散水される洗濯水の量を大幅に増やし、フロント側に均一に散水することによって、ドラム式洗濯機の洗濯能力を向上させることをその主たる所期課題としたものである。
すなわち、本発明に係るドラム式洗濯機は、水槽内においてフロント側が高くなるように、回転軸を水平から傾斜させたドラムと、前記ドラムの内周面に配設したリフタと、前記ドラムを回転駆動するモータと、を具備したドラム式洗濯機において、前記リフタを、洗濯水の導出入が可能な内部空間を形成してなる中空のものとするとともに、該内部空間におけるドラム内周面側の内側面を、フロント側に向かうに連れて前記回転軸からの鉛直距離が長くなるように傾斜させたことを特徴とする。
このようなものであれば、リア側に貯まった洗濯水には遠心力によって、前記内部空間の内側面に沿ってフロント側の方向に分力が発生するので、リア側に貯まった洗濯水をフロント側に集めることができる。そして、前記リフタが最上部近傍に達したときに散水できる洗濯水の量を大幅に増加させることができる。
この結果、フロント側にある洗濯物にも十分に洗濯水を含ませることができるようになるので、ドラム式洗濯機の洗濯能力を向上させることができる。
さらに、リフタのフロント側への貯水量を増加させ、ドラムからの布の飛び出しを防止させるためには、前記リフタのラジアル方向から視た輪郭形状及び内部空間の形状を、フロント側に向かうに連れ、幅寸法が大きくなる形状にすればよい。
ドラムのフロント側へ効率よく洗濯水を放出するためには、リフタの少なくともフロント側に、内部空間に貯留された洗濯水を放出するための散水部を設けているものが好ましい。
散水される洗濯水が一部に偏らないようにし、均一に散水するには、前記散水部が、リフタ外壁に貫通させた放水孔から形成されるものであり、該放水孔の開口方向を、回転軸方向から視て外側のものほど外向きに傾斜させていることが好ましい。
ドラムが傾斜していることによって、ドラムのリア側に貯まる洗濯物を好適に持ち上げられるようにするには、前記リフタのラジアル方向に沿った高さ寸法が、リア側ほど大きくなるように構成すればよい。
ドラムのリア側の洗濯物を持ち上げられる量は多くしながら、リフタが洗濯物の出し入れに邪魔にならないようにするためには、前記内側面の傾斜角度を、前記リフタがドラムの下部に位置したときに、ほぼ水平又は若干フロント側が低くなるように設定していることが好ましい。
リフタの強度を保ちつつ、リフタの内部空間においてリア側からフロント側へ洗濯水が移動できるようにするためには、前記リフタの内部空間に、リア側からフロント側に向かう洗濯水の流れを許容する補強リブを設けていればよい。
ドラムの下部でリフタの内部空間に貯留される洗濯水の量をさらに増加させ、ドラムの上部でリフタが散水する量を増やすためには、リフタの位置を検知するためのリフタ位置検知手段と、前記リフタ位置検知手段によって検知されたリフタ位置が、最下部近傍及び最上部近傍のときには、所定時間、回転速度を低下又は0とし、その他の位置のときには、回転速度を上昇させる回転速度制御部と、をさらに具備していることが好ましい。
リフタの内部に最も洗濯水が貯えられるようにするには、リフタが最下部近傍にあるときの回転速度を低下又は0とする時間が、リフタ内部に洗濯水をほぼ完全に貯留できる時間に設定されていればよい。
回転の慣性によって洗濯水の散水が偏らないようにし、リフタがフロント側に均一に散水することができるようにするには、リフタが最上部近傍にあるときの回転速度を低下又は0とするための加速度が、該加速度の発生に起因する前記散水部からの散水態様に基づいて設定されていればよい。
ドラムフロント側への散水能力を向上させながら、洗濯効率が落ちないようにするには、前記回転速度制御部による回転速度制御が、洗濯工程の初期段階において、その後の段階よりも高い頻度で実行されるものが好ましい。
このように本発明によれば、リフタの内部空間に貯留された洗濯水が、遠心力の分力によりフロント側へ移動させることができ、フロント側への洗濯水の散水量を大幅に増加させることができる。さらに、ドラムの回転速度を制御することによって、フロント側へ均一に散水できる。その結果、フロント側にある洗濯物にも、十分に洗濯水を含ませることができるので、ドラム式洗濯機の洗濯能力を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るドラム式洗濯機100の概略内部構造を示した縦断面図である。同図中、符号1は中空のボディであり、このボディ1の使用端側(以下、前側とも言う)には、洗濯物を投入するための投入口11と、前記投入口11を閉じるための開閉可能な蓋12とが設けてある。また、ボディ1の内部には、水槽2が配設されており、当該水槽2のさらに内部にはドラム3が設けられている。
水槽2は、後端面が底板21によって閉塞され、前端面に開口部22が設けられた概略円筒状をなすものであり、その回転軸Cを水平又は水平から傾斜させ、前側が後側よりも若干高くなる姿勢で、ダンパDや弾性体Sによって揺動可能に支持されている。また、前記開口部22は、可撓性を有した筒状体23を介してボディ1の投入口11に接続されている。
ドラム3は、水槽2よりも一回り小さい円筒状をなすもので、水槽2と同様、その後端面が底板31によって閉塞され、その前端面には開口部32が設けられている。このドラム3には、厚み方向に貫通する多数の孔33が設けられていて、この孔33を介して水槽2からドラム3内に水が浸入できるように構成されている。また、このドラム内周面の複数箇所(3箇所)には、底板31から開口部32側に向かって延びる突条形状をなすリフタ8が設けられている。このリフタ8は、洗濯物を引っ掛けて持ち上げるためのものである。なお、以降、ドラム3の開口部32側をフロント側、底板31側をリア側と言うこともある。
前記水槽2における底板21の外側には、例えばドラム3を回転駆動するためのモータ4が取り付けられており、前記モータ4のモータ回転軸41が軸受42を介して当該底板21を貫通し、ドラム3の底板32に固定されている。
符号5は、洗濯水を供給する給水機構5である。この給水機構5は、外部の水道管に接続された給水管51と、前記給水管51の途中に設けられた電磁開閉弁52とから構成されている。この給水管51の先端噴射口51aは、前記ドラム3の開口部32に臨ませて配置されており、この噴射口51aからドラム3内部の洗濯物に直接水を掛けることができるように構成されている。
符号6は、水槽2及びドラム3内の洗濯水を外部に排出するための排水機構である。この排水機構6は、水槽2の最下部、すなわち水槽2の後端下部に接続された排水管61と、前記排水管61の途中に設けられた電磁開閉弁62とから構成されている。
さらに、この洗濯機100は、前記各電磁開閉弁52、62やモータ4等を制御して、洗い工程や脱水工程を自動で行う制御機構7(図1には図示していない)を、ボディ1の内部に備えている。
この制御機構7は、ハードウェア構成としては、CPU、メモリ、各種ドライバ回路などを具備したものであり、前記メモリに記憶させたプログラムに従って、前記CPUや周辺機器が協動することより、この制御機構7が、回転速度制御部71(動作説明において詳細は後述する)としての機能を少なくとも発揮するように構成してある。その機能ブロック図は図7に示すようになっている。
しかして、本実施形態におけるリフタ8は、ほぼ等厚の外壁で形成した例えば樹脂製中空のものであり、長手方向を回転軸Cと平行にした姿勢でドラム内周面34に取着してある。リフタ8のドラム内周面34に対する取着面は開口させてあり、少なくとも前記外壁とドラム内周面34との間に形成される隙間から、リフタ8の内部空間86に洗濯水が導入され得るように形成されている。
より具体的にこのリフタ8を説明すると、該リフタ8は、図3に示すようにドラム内周面34に取着される概略板状をなすベース部81と、このベース部81と一体に設けられ該ベース部81の中心線からラジアル方向に立ち上がるフィン部82とから構成してある。ベース部81は、図4に示すように、ラジアル方向から視た場合には、フロント側に向かうに連れ幅寸法が大きくなる概略扇形若しくは二等辺三角形の左右対称形状をなすものである。フィン部82は、図5に示すように、円周方向から視た場合の高さ寸法が、リア側ほど大きくなる斜板形状をなすものである。
内部空間86は、図5、6に示すように、リフタ8の外壁がほぼ等厚であるので、このリフタ8の外側輪郭形状よりも一回り小さいほぼ同等な形状をなす。
このリフタ内部空間86には傾斜板84が設けてあり、リフタ8のドラム内周面34に対する開口のうち、リア側からフロント方向にかけての略半分は、前記傾斜板84によって閉塞されている。この傾斜板84の内部空間86側の面84a、すなわち該内部空間86におけるドラム内周面34側の内側面84aは、フロント側に向かうに連れて前記回転軸Cからの鉛直距離が長くなるように傾斜させたものである。そしてその傾斜角度は、洗濯時のドラム回転速度やドラム径などによって定めてあり、ここでは、前記リフタ8がドラム3の下部に位置したときに、ほぼ水平又は若干フロント側が低くなるように設定されている。
さらにこのリフタ8には、内部空間86に貯留された洗濯水を散水するための散水部83が設けてある。この散水部83としての機能は、外壁の各所に貫通させた複数の放水孔831が主として担う。放水孔831は、例えば、リフタ8のフィン部82においては、フロント寄り頂辺部分及びリア寄りの側面部分にそれぞれ複数が設けてあり、ベース部81においては、ラジアル方向から視た場合のフロント寄り各側辺近傍にそれぞれ複数が設けてある。特にベース部81に設けた放水孔831の開口方向は、外側のものほど外向きに傾斜させてある。
リフタ8の内部空間86には、その他に、リア側からフロント側に向かう洗濯水の流れを許容する補強リブ85が設けてある。この補強リブ85には、回転軸Cとほぼ平行に延びる縦リブ852と、円周方向に延びる横リブ851とがあり、その高さ寸法は、いずれもドラム内周面34から隙間が空く寸法に設定してある。特に横リブ851は、縦リブ852よりも高さ寸法を小さくして、リア側からフロント側に向かう洗濯水の流れを大きく阻害しないように構成してある。
次に、このように構成した、本実施形態に係る洗濯機の特に洗い工程での動作につき、図8のフローチャートと図9の回転速度変化図を参照しながら説明する。
本実施形態では3つのリフタ8がドラム3の内周面に設けられているが、1つのリフタ8に注目して洗濯制御を行う。
まず、制御対象のリフタ8が最下部近傍の貯水区間に来たことが、例えば、モータ4に設けているリフタ位置検出手段たるホールIC43によって検知されると、回転速度制御部71がモータ4の回転速度を変化させる。
すなわち、ドラム3の洗濯水が貯留されている貯水区間にリフタ8がある間は、回転速度制御部71は、低回転速度を維持する。この低回転速度は、ほぼ完全に内部空間86に洗濯水を貯留できる時間から決める(ステップS1)。
次に、前記ホールIC43によって、リフタ8の位置が貯水区間から離脱したことが検出されると、回転速度制御部71は、ドラム3の回転速度を、遠心力によって洗濯水が落下しない回転速度になるまで上昇させる。そして、その回転速度をリフタ8がドラム3の上部で散水する最上部近傍の散水区間の直前まで維持する(ステップS2)。
この間、遠心力の分力が、リフタ8のリア側に貯留された洗濯水を内部空間86の内側面84aに沿ってフロント側に移動させる。
前記ホールIC43によって、リフタ8が散水区間に来たことが検出されると、回転速度制御部71は、ドラム3の減速を開始する。このドラム3の減速は、メモリに格納してある洗濯工程での最低速度になるまで維持し、その最低速度をリフタ8が散水区間から離脱するまで維持する(ステップS3)。
この間、遠心力よりも重力のほうが大きくなるので、リフタ8に貯留された洗濯水が放水孔831から主にフロント側に散水される。
前記ホールIC43によって、リフタ8が散水区間を離脱したことが検出されると、回転速度制御部71は再びドラム3を加速させ、メモリに格納してある洗濯工程での通常回転速度に上昇させて維持する(ステップS4)。
前記ホールIC43によってリフタ8が再び貯水区間に来たことが検出されると、ステップS1に戻る。
この散水のための加減速制御は、洗濯物に十分に洗濯水が含まれていない間は毎回行う。洗濯物に洗濯水が含まれてきたら、ドラム3が数回転(例えば3回転)するごとに1回この制御を実行する程度で十分である。洗濯物に洗濯水が含まれてきたかどうかは、図示しない水位センサを用いて水位から判断すればよい。
このように、本実施形態によれば、図10に模式的に示すように、最下部近傍において、リフタ8の内部空間86にほぼ完全に洗濯水を貯めて、最下部から最上部に移動する間に、内部空間86の内側面84aに沿って発生する遠心力の分力によって、リフタ8のリア側に貯留された洗濯水をフロント側に移動させることができる。このようにフロント側の洗濯水の量を大幅に増加させた上で、最上部近傍で減速を行うので、散水部83からドラム3のフロント側に多量の洗濯水を均一に散水することができる。その結果、フロント側にある洗濯物に効率よく洗濯水を含ませることができるので、ドラム式洗濯機の洗濯能力を向上させることができる。
リフタ8のベース部81がフロント側に向かうにつれ幅寸法が大きくなる左右対称形状をなしているので、フロント側に貯めることができる洗濯水の量を増やしつつ、洗濯物が回転によってドラム3から飛び出すのを防ぐことができる。
前記リフタ8には、内部空間86に貯留された洗濯水を散水するための放水孔831が、フロント側を中心にして設けているので、フロント側に効率よく散水することができる。
さらに、特にベース部81に設けた放水孔831の開口方向は、外側のものほど外向きに傾斜させてあるので、散水を均一なものにすることができる。
前記リフタ8のフィン部82は、円周方向から視た場合に高さ寸法が、リア側ほど大きくなる斜板形状をなすので、リア側に貯まる洗濯物を多く持ち上げられるようにしながら、洗濯物の出し入れの邪魔にならない。
前記リフタ8の内部空間86には、リア側からフロント側に向かう洗濯水の流れを許容する補強リブ85が設けてあるので、リア側に貯留された洗濯水がフロント側に移動するのを妨げずに、リフタ8自体の強度を高めることができる。
洗濯工程の制御において、リフタ8が最下部近傍にある間は、回転速度を低下させているので、内部空間86に洗濯水を略完全に貯留できる。さらに、最下部近傍から最上部近傍の間では回転速度上げて、重力に打ち克つ遠心力を発生させることによって、リア側に貯留された洗濯水をリア側に移動させることができる。そして、フロント側に洗濯水が集まった状態で、最上部近傍ではドラム3の回転速度を減速し、洗濯水を散水するので、フロント側にある洗濯物に均一に散水することができる。洗濯水を散水するための制御が、洗濯工程の初期には毎回行われ、布に洗濯水が含まれてきたらその頻度を減らすようにしているので、洗濯効率も損なわれない。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
洗濯工程の制御において、リフタが最下部近傍と最上部近傍にあるときに回転速度を0、つまり瞬間停止するようにしても構わない。また、リフタをリフタ本体と傾斜板とを別体にしてドラムの内周面に取り付けるものであっても良い。リフタのベース部の幅寸法が一定のものであっても構わない。リフタのフロント側のみに内部空間に貯留された洗濯水を放出するための散水部を設けても良い。放水孔の開口方向を、設置場所に関係なく一定方向に向けることも考えられる。リフタのフィン部の高さ寸法が一定のものであっても構わない。
その他、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係るドラム式洗濯機の断面模式図。 同実施形態におけるリフタの模式的斜視図。 同実施形態におけるリフタをラジアル方向から視た模式図。 同実施形態におけるリフタを円周方向から視た模式図。 同実施形態におけるリフタをラジアル方向から視た断面模式図。 同実施形態における図3のA−A断面模式図。 同実施形態における制御機構の機能ブロック図。 同実施形態における洗濯工程での回転制御のフローチャート。 同実施形態における洗濯工程での回転速度変化を示すグラフ。 同実施形態におけるリフタに貯留された洗濯水の動きを示す模式図。 従来のドラム式洗濯機におけるリフタに貯留された洗濯水の動きを示す模式図。
符号の説明
100・・・ドラム式洗濯機
2・・・水槽
3・・・ドラム
34・・・ドラム内周面
4・・・モータ
43・・・リフタ位置検知手段(ホールIC)
71・・・回転速度制御機構
8・・・リフタ
83・・・散水部
831・・・放水孔
84a・・・内側面
86・・・内部空間
C・・・回転軸

Claims (11)

  1. 水槽内においてフロント側が高くなるように、回転軸を水平から傾斜させたドラムと、前記ドラムの内周面に配設したリフタと、前記ドラムを回転駆動するモータと、を具備したドラム式洗濯機において、
    前記リフタを、洗濯水の導出入が可能な内部空間を形成してなる中空のものとするとともに、前記内部空間におけるドラム内周面側の内側面を、フロント側に向かうに連れて前記回転軸からの鉛直距離が長くなるように傾斜させたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記リフタのラジアル方向から視た輪郭形状及び内部空間の形状を、フロント側に向かうに連れ、幅寸法が大きくなる形状にしている請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. リフタの少なくともフロント側に、内部空間に貯留された洗濯水を放出するための散水部を設けている請求項1又は2記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記散水部が、リフタ外壁に貫通させた放水孔から形成されるものであり、該放水孔の開口方向を、回転軸方向から視て外側のものほど外向きに傾斜させている請求項3記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記リフタのラジアル方向に沿った高さ寸法が、リア側ほど大きくなるように構成している請求項1、2、3又は4記載のドラム式洗濯機。
  6. 前記内側面の傾斜角度を、前記リフタがドラムの下部に位置したときに、ほぼ水平又は若干フロント側が低くなるように設定している請求項1、2、3、4、又は5記載のドラム式洗濯機。
  7. 前記リフタの内部空間に、リア側からフロント側に向かう洗濯水の流れを許容する補強リブを設けている請求項1、2、3、4、5又は6記載のドラム式洗濯機。
  8. リフタの位置を検知するためのリフタ位置検知手段と、
    前記リフタ位置検知手段によって検知されたリフタ位置が、最下部近傍及び最上部近傍のときには、所定時間、回転速度を低下又は0とし、その他の位置のときには、回転速度を上昇させる回転速度制御部と、をさらに具備している請求項1、2、3、4、5、6又は7記載のドラム洗濯機。
  9. リフタが最下部近傍にあるときの回転速度を低下又は0とする時間が、リフタ内部に洗濯水をほぼ完全に貯留できる時間に設定されている請求項8記載のドラム洗濯機。
  10. リフタが最上部近傍にあるときの回転速度を低下又は0とするための加速度が、該加速度の発生に起因する前記散水部からの散水態様に基づいて設定されている請求項8又は9記載のドラム洗濯機。
  11. 前記回転速度制御部による回転速度制御が、洗濯工程の初期段階において、その後の段階よりも高い頻度で実行される請求項8、9又は10記載のドラム式洗濯機。
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