JP2009153281A - 電動車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発電を主とした第1のMGと、このMGによる発電電力により車輪を駆動可能な第2のMGとを備えたハイブリッド車において、スリップが発生して車両の要求駆動トルクが急変した場合に、過電圧の発生を防止しながら、できるだけ速やかに第2のMGのトルクを車両の要求駆動トルクに対応したトルクに制御できるようにする。
【解決手段】スリップが検出されたときに第2のMG13の制御モードを総電力優先制御モードに切り換えて、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力と電気負荷の消費電力とを合計した総電力が所定範囲内で且つ総電力の所定期間当りの変化量が所定値以下になるように第2のMG13の目標トルクを算出することで、総電力優先制御モード時の目標トルクを、総電力の変化を抑制して過電圧の発生を防止できる範囲内で、車両の要求駆動トルクに対応した目標トルクに近付けていくように設定する。
【選択図】図1
【解決手段】スリップが検出されたときに第2のMG13の制御モードを総電力優先制御モードに切り換えて、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力と電気負荷の消費電力とを合計した総電力が所定範囲内で且つ総電力の所定期間当りの変化量が所定値以下になるように第2のMG13の目標トルクを算出することで、総電力優先制御モード時の目標トルクを、総電力の変化を抑制して過電圧の発生を防止できる範囲内で、車両の要求駆動トルクに対応した目標トルクに近付けていくように設定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、発電を主とした第1の電動機と、この電動機による発電電力により車両の車輪を駆動可能な第2の電動機とを備えた電動車両の制御装置に関する発明である。
近年、低燃費、低排気エミッションの社会的要請からハイブリッド車の需要が急速に拡大している。このハイブリッド車は、例えば特許文献1(特開2007−221894号公報)に記載されているように、内燃機関と、主に発電機として使用される第1のMG(モータジェネレータ)と、主に車輪を駆動する電動機として使用される第2のMGとを備え、内燃機関の動力を動力分割機構で二系統に分割して、一方の系統の出力で車輪を駆動すると共に、他方の系統の出力で第1のMGを駆動し、その発電電力を第2のMGに供給して第2のMGの動力でも車輪を駆動して走行できるようにしたものがある。
このような車両においては、車輪のスリップが検出されたときに第2の電動機(第2のMG)のトルクを低下させてスリップを抑制するようにしたものがあるが、その際、第2の電動機のトルクが急低下して第2の電動機の消費電力が急低下すると、第2の電動機の消費電力に対して第1の電動機(第1のMG)の発電電力が過剰になって、第2の電動機を駆動するインバータの入力電圧が急上昇してインバータに過電圧が印加されてしまう可能性がある。
このような過電圧の対策として、上記特許文献1では、車両の走行路面が低摩擦係数状態であると判定されたとき(つまりスリップが発生すると予測されるとき)に、予めインバータの入力電圧を低減し、スリップが検出されたときに第2の電動機のトルクを通常(スリップが検出されていないとき)よりも低い変化率で低下させるようにしている。
特開2007−221894号公報
ところで、スリップが検出されて車両の要求駆動トルクが急低下したときには、過電圧の発生を防止できる範囲内であれば、できるだけ速やかに第2の電動機のトルクを車両の要求駆動トルクに対応したトルクまで低下させて、できるだけ速やかに車両の駆動トルクを要求駆動トルクに制御してスリップを抑制することが好ましい。
しかし、上記特許文献1の技術では、図5(a)に示すように、スリップが検出されたときに第2の電動機のトルクを通常よりも低い変化率で低下させるため、第2の電動機のトルクを速やかに車両の要求駆動トルクに対応したトルクに低下させることができず、その結果、車両の駆動トルクを速やかに要求駆動トルクに制御できないという欠点がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、車両の要求駆動トルクが急変した場合に、過電圧の発生を防止しながら、できるだけ速やかに第2の電動機のトルクを車両の要求駆動トルクに対応したトルクに制御することができて、トルク制御性を向上させることができる電動車両の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、発電を主とした第1の電動機と、この電動機による発電電力により車両の車輪を駆動可能な第2の電動機とを備えた電動車両の制御装置において、車両の要求駆動トルクに基づいて第2の電動機の目標トルク(以下「第1の目標トルク」という)を算出する第1の目標トルク算出手段と、第1の電動機の電力と第2の電動機の電力とから求めた総電力が所定範囲内で且つ総電力の所定期間当りの変化量が所定値以下になるように第2の電動機の目標トルク(以下「第2の目標トルク」という)を算出する第2の目標トルク算出手段とを備え、第2の電動機のトルクを第1の目標トルクになるように制御するトルク優先制御モードと、第2の電動機のトルクを第2の目標トルクになるように制御する総電力優先制御モードとを制御モード切換手段により切り換えるようにしたものである。
この構成では、通常時には、第2の電動機の制御モードをトルク優先制御モードに切り換えておくことで、車両の要求駆動トルクに基づいて第2の電動機の目標トルク(第1の目標トルク)を算出することができるため、トルク優先制御モード時の目標トルクは、車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク(車両の要求駆動トルクを実現する目標トルク)に設定することができる。
そして、車両の要求駆動トルクが急変する場合に、第2の電動機の制御モードを総電力優先制御モードに切り換えることで、第1の電動機の電力と第2の電動機の電力とから求めた総電力(電力収支)が所定範囲内で且つ総電力の所定期間当りの変化量が所定値以下になるように第2の電動機の目標トルク(第2の目標トルク)を算出することができるため、総電力優先制御モード時の目標トルクは、総電力の変化を抑制して過電圧の発生を防止できる範囲内で、車両の要求駆動トルクに対応した目標トルク(トルク優先制御モード時の目標トルク)に近付けていくように設定することができる。これにより、車両の要求駆動トルクが急変した場合に、過電圧の発生を防止しながら、できるだけ速やかに第2の電動機のトルクを車両の要求駆動トルクに対応したトルクに制御することができて、できるだけ速やかに車両の駆動トルクを要求駆動トルクに制御することが可能となり、トルク制御性を向上させることができる。
この場合、請求項2のように、車輪のスリップを検出するスリップ検出手段を設け、スリップが検出されたときにスリップ抑制制御手段により要求駆動トルクを制限するシステムでは、スリップが検出されたときに総電力優先制御モードに切り換えるようにすると良い。このようにすれば、スリップが検出されて車両の要求駆動トルクが急低下したときに、第2の電動機の制御モードを総電力優先制御モードに切り換えて、過電圧の発生を防止しながら、できるだけ速やかに第2の電動機のトルクを車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルクに制御することができて、トルク制御性を向上させることができる。
更に、請求項3のように、スリップが検出されたときに第1の電動機の発電電力を発電電力低下制御手段により低下させるようにしても良い。このようにすれば、スリップが検出されたときに、第2の電動機の目標トルクが低下して第2の電動機の消費電力が低下しても、第1の電動機の発電電力を低下させることで、総電力の変化を効果的に抑制することができ、過電圧の発生を効果的に防止することができる。
或は、請求項4のように、車両の走行路面の状態を判定する路面状態判定手段を設け、走行路面が低摩擦係数状態であると判定されたときに第1の電動機の発電電力を発電電力低下制御手段により低下させるようにしても良い。このようにすれば、走行路面が低摩擦係数状態であると判定された時点で、スリップが発生すると予測して、スリップが発生する前に予め第1の電動機の発電電力を低下させておくことができる。
ところで、図6に示すように、車輪のスリップが間欠的に発生する状況(車輪のスリップとグリップが交互に繰り返される状況)では、第2の電動機の回転速度が振動(増減)するため、第2の電動機のトルク低下に伴って第2の電動機の消費電力が振動しながら低下することがある。このような場合、図6(a)に示すように、総電力の変化を抑制するように第1の電動機の目標発電電力を振動させながら低下させるようにすると、内燃機関の動力で第1の電動機を駆動するシステムのように第1の電動機の応答性があまり良くない場合には、第1の電動機の目標発電電力の変化に対して実際の発電電力を応答良く追従させることができないため、総電力の変化を抑制することができず、過電圧が発生する可能性がある。
この対策として、請求項5のように、第1の電動機の発電電力を低下させる際に第1の電動機の目標発電電力を所定値以下に維持するようにすると良い。このようにすれば、車輪のスリップが間欠的に発生したときのように第2の電動機の消費電力が振動しながら低下する場合でも、第1の電動機の目標発電電力を所定値以下に維持して、実際の発電電力を確実に低下させることができるため、総電力の変化を確実に抑制することができ、過電圧の発生を防止することができる。
また、請求項6のように、第1の電動機及び第2の電動機と電力の授受を行うバッテリを備えている場合には、第2の目標トルク算出手段は、第1の電動機の電力と第2の電動機の電力とから求めた総電力がバッテリの最大許容充電電力及び最大許容放電電力を越えないように第2の電動機の目標トルク(第2の目標トルク)を算出するようにすると良い。このようにすれば、総電力がバッテリの最大許容充電電力や最大許容放電電力を越えることを防止して、バッテリの電力授受量を許容範囲内に抑えることができ、バッテリを保護することができる。
更に、請求項7のように、第1の電動機の発電電力乃至バッテリの電力で駆動される電気負荷を備えている場合には、第2の目標トルク算出手段は、第1の電動機の電力と第2の電動機の電力と電気負荷の消費電力とから求めた総電力がバッテリの最大許容充電電力及び最大許容放電電力を越えないように第2の電動機の目標トルク(第2の目標トルク)を算出するようにしても良い。このようにすれば、第1の電動機や第2の電動機以外の電気負荷を含めた総電力がバッテリの最大許容充電電力や最大許容放電電力を越えることを防止して、バッテリの電力授受量を確実に許容範囲内に抑えることができ、バッテリを確実に保護することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてハイブリッド車の駆動システムの概略構成を説明する。
ハイブリッド車には、内燃機関であるエンジン11と第1のモータジェネレータ(以下「第1のMG」と表記する)12と第2のモータジェネレータ(以下「第2のMG」と表記する)13が搭載され、エンジン11と第2のMG13が車輪14を駆動する動力源となる。エンジン11のクランク軸15の動力は、動力分割機構である遊星ギヤ機構16で二系統に分割される。この遊星ギヤ機構16は、中心で回転するサンギヤ17と、このサンギヤ17の外周を自転しながら公転するプラネタリギヤ18と、このプラネタリギヤ18の外周を回転するリングギヤ19とから構成され、プラネタリギヤ18には図示しないキャリアを介してエンジン11のクランク軸15が連結され、リングギヤ19には第2のMG13の回転軸と車輪14の駆動軸20が連結され、サンギヤ17には、主に発電機として使用する第1のMG12の回転軸が連結されている。この場合、第1のMG12が特許請求の範囲でいう第1の電動機に相当し、第2のMG13が特許請求の範囲でいう第2の電動機に相当する。
まず、図1に基づいてハイブリッド車の駆動システムの概略構成を説明する。
ハイブリッド車には、内燃機関であるエンジン11と第1のモータジェネレータ(以下「第1のMG」と表記する)12と第2のモータジェネレータ(以下「第2のMG」と表記する)13が搭載され、エンジン11と第2のMG13が車輪14を駆動する動力源となる。エンジン11のクランク軸15の動力は、動力分割機構である遊星ギヤ機構16で二系統に分割される。この遊星ギヤ機構16は、中心で回転するサンギヤ17と、このサンギヤ17の外周を自転しながら公転するプラネタリギヤ18と、このプラネタリギヤ18の外周を回転するリングギヤ19とから構成され、プラネタリギヤ18には図示しないキャリアを介してエンジン11のクランク軸15が連結され、リングギヤ19には第2のMG13の回転軸と車輪14の駆動軸20が連結され、サンギヤ17には、主に発電機として使用する第1のMG12の回転軸が連結されている。この場合、第1のMG12が特許請求の範囲でいう第1の電動機に相当し、第2のMG13が特許請求の範囲でいう第2の電動機に相当する。
第1のMG12と第2のMG13は、それぞれインバータ27,28を介してバッテリ29と電力を授受するようになっている。また、エンジン11には、クランク軸15が所定クランク角回転する毎にパルス信号を出力するクランク角センサ31が取り付けられ、このクランク角センサ31の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。更に、第1のMG12と第2のMG13には、それぞれロータの回転位置を検出する回転位置センサ32,33が取り付けられ、これらの回転位置センサ32,33の出力信号に基づいて第1のMG12の回転速度と第2のMG13の回転速度が検出される。
ハイブリッドECU30は、ハイブリッド車全体を総合的に制御するコンピュータであり、アクセル開度を検出するアクセルセンサ21、自動変速機のシフトレンジを検出するシフトスイッチ22、ブレーキ操作を検出するブレーキスイッチ23等の各種のセンサやスイッチの出力信号を読み込んで、車両の運転状態を検出し、要求走行モードを判定する。このハイブリッドECU30は、エンジン11の運転を制御するエンジンECU24と、第1のMG12の運転を制御する第1のMG−ECU25と、第2のMG13の運転を制御する第2のMG−ECU26との間で制御信号を送受信し、各ECU24〜26によって要求走行モードに応じてエンジン11と第1のMG12と第2のMG13の運転を制御する。
例えば、発進時や低中速走行時(エンジン11の燃費効率が悪い領域)は、エンジン11を停止させた状態に維持して第2のMG13の動力のみで走行するモータ走行モードを選択する。このモータ走行モードでは、第2のMG13の動力のみで駆動軸20を駆動して車輪14を駆動する。この際、第2のMG13の回転力の一部が遊星ギヤ機構16のリングギヤ19に伝達され、それによってリングギヤ19が回転してプラネタリギヤ18が自転し、サンギヤ17が回転することで、第1のMG12が駆動されて回転する。
また、モータ走行モード中にエンジン11を始動する場合には、第1のMG12にトルクを発生して、遊星ギヤ機構16のサンギヤ17にトルクを作用させ、それによってサンギヤ17の外周に沿ってプラネタリギヤ18の公転速度を変化させることで、エンジン11のクランク軸15を回転駆動してエンジン11を始動する。
通常走行時は、エンジン11の燃費効率が最大となるように、エンジン11のクランク軸15の動力を遊星ギヤ機構16によって第1のMG12側と駆動軸20側(第2のMG13の回転軸側)の二系統に分割し、その一方の系統の出力で駆動軸20を駆動して車輪14を駆動し、他方の系統の出力で第1のMG12を駆動し、それによって発電した電力を第2のMG13に供給して第2のMG13の動力でも車輪14を駆動する。
急加速時は、最もトルクが要求されるため、通常走行時の発電電力の他にバッテリ29の直流電力も加えてインバータ28で交流電力に変換して第2のMG13に供給し、第2のMG13を運転する。これより、エンジン11と第2のMG13の両方の動力で駆動軸20を駆動して車輪14を駆動することで、加速性能を向上させる。
減速時や制動時には、車輪14が第2のMG13を駆動して発電機として作動させ、車両の減速エネルギや制動エネルギを電力に変換してバッテリ29に充電する。
また、ハイブリッドECU30は、車輪14のスリップを検出したとき(例えば、スリップが発生中及びスリップ終了から所定時間以内の期間)に、トラクション制御フラグをオンにセットし、車両の要求駆動トルクを制限して第2のMG13のトルクを低下させることでスリップを抑制するスリップ抑制制御手段として機能するが、その際、第2のMG13のトルクが急低下して第2のMG13の消費電力が急低下すると、第2のMG13の消費電力に対して第1のMG12の発電電力が過剰になって、第2のMG13を駆動するインバータ28の入力電圧が急上昇してインバータ28に過電圧が印加されてしまう可能性がある。
このような過電圧の対策として、ハイブリッドECU30は、後述する図2乃至図4のトルク制御用の各ルーチンを実行することで、通常時(非スリップ検出時)には、トルク優先制御モードで第2のMG13のトルクを制御し、車輪14のスリップを検出したときには、総電力優先制御モードに切り換えて第2のMG13のトルクを制御する。
トルク優先制御モードでは、車両の要求駆動トルクとエンジン11の目標トルクに基づいて第2のMG13の目標トルクT1 を算出することで、トルク優先制御モード時の目標トルクT1 を、車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク(車両の要求駆動トルクを実現する目標トルク)に設定し、第2のMG13のトルクをトルク優先制御モード時の目標トルクT1 になるように制御する。このトルク優先制御モード時の目標トルクT1 は、特許請求の範囲でいう第1の目標トルクに相当する。
一方、総電力優先制御モードでは、第2のMG13の消費電力と、第1のMG12の発電電力と、図示しない電気負荷(例えば、第1のMG12の発電電力乃至バッテリ29の電力で駆動される空調装置等)の消費電力とを合計した総電力(電力収支)が所定範囲内で且つ総電力の所定期間当りの変化量が所定値以下になるように第2のMG13の目標トルクT2 を算出することで、総電力優先制御モード時の目標トルクT2 を、総電力の変化を抑制して過電圧の発生を防止できる範囲内で、車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク(トルク優先制御モード時の目標トルクT1 )に近付けていくように設定し、第2のMG13のトルクを総電力優先制御モード時の目標トルクT2 になるように制御する。この総電力優先制御モード時の目標トルクT2 は、特許請求の範囲でいう第2の目標トルクに相当する。
尚、総電力(電力収支)を求める際に、第2のMG13及び電気負荷の消費電力をプラス値とした場合には第1のMG12の発電電力をマイナス値とし、第2のMG13及び電気負荷の消費電力をマイナス値とした場合には第1のMG12の発電電力をプラス値とすれば良い。
以下、ハイブリッドECU30が実行する図2乃至図4に示すトルク制御用の各ルーチンの処理内容を説明する。
[トルク制御メインルーチン]
図2に示すトルク制御メインルーチンは、ハイブリッドECU30の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、車両の要求駆動トルクとエンジン11の目標トルクに基づいて第2のMG13の目標トルクT1を算出することで、トルク優先制御モード時の目標トルクT1を車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク(車両の要求駆動トルクを実現する目標トルク)に設定する。このステップ101の処理が特許請求の範囲でいう第1の目標トルク算出手段としての役割を果たす。
図2に示すトルク制御メインルーチンは、ハイブリッドECU30の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、車両の要求駆動トルクとエンジン11の目標トルクに基づいて第2のMG13の目標トルクT1を算出することで、トルク優先制御モード時の目標トルクT1を車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク(車両の要求駆動トルクを実現する目標トルク)に設定する。このステップ101の処理が特許請求の範囲でいう第1の目標トルク算出手段としての役割を果たす。
この後、ステップ102に進み、後述する図3の総電力優先制御モード時の目標トルク算出ルーチンを実行することで、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力と電気負荷(例えば空調装置等)の消費電力とから求めた総電力(電力収支)が所定範囲内で且つ総電力の変化量が所定値以下になるように第2のMG13の総電力優先制御モード時の目標トルクT2 (第2の目標トルク)を算出する。
この後、ステップ103に進み、スリップ発生中か又はスリップ終了から所定時間以内であるか否かを判定する。この際、スリップの検出方法は、例えば、駆動車輪14の回転速度と非駆動車輪(図示せず)の回転速度とに基づいて駆動車輪14の滑り率を算出し、この滑り率が所定のスリップ判定値を越えたときにスリップが発生していると判定する。この機能が特許請求の範囲でいうスリップ検出手段としての役割を果たす。尚、スリップの検出方法は、適宜変更しても良いことは言うまでもない。
このステップ103で、スリップが発生中か又はスリップ終了から所定時間以内であると判定された場合には、ステップ104に進み、第2のMG13の制御モードを総電力優先制御モードに切り換える。
一方、ステップ103で、スリップ発生中でなく且つスリップ終了から所定時間以内でもないと判定された場合には、ステップ105に進み、第2のMG13の制御モードをトルク優先制御モードに切り換える。これらのステップ104、105の処理が特許請求の範囲でいう制御モード切換手段としての役割を果たす。
この後、ステップ106に進み、上記ステップ104又は上記ステップ105で選択された制御モードで第2のMGのトルクを制御するように第2のMG−ECU26に指示する。
[総電力優先制御モード時の目標トルク算出ルーチン]
図3に示す総電力優先制御モード時の目標トルク算出ルーチンは、前記図2のトルク制御メインルーチンのステップ102で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう第2の目標トルク算出手段としての役割を果たす。
図3に示す総電力優先制御モード時の目標トルク算出ルーチンは、前記図2のトルク制御メインルーチンのステップ102で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう第2の目標トルク算出手段としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、第2のMG13の総電力優先制御モード時の目標トルク下限値Td を次のようにして算出する。
まず、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力と電気負荷(例えば空調装置等)の消費電力とを合計した総電力の絶対値が所定値(例えばバッテリ29の最大許容充電電力Pa1)以下となる目標トルク下限値Td1を次式により算出する。
Td1=(Pa1−Pb )/Nm
ここで、Pb は第1のMG12の発電電力と電気負荷の消費電力とを合計した電力であり、Nm は第2のMG13の回転速度である。
Td1=(Pa1−Pb )/Nm
ここで、Pb は第1のMG12の発電電力と電気負荷の消費電力とを合計した電力であり、Nm は第2のMG13の回転速度である。
更に、総電力の変化量(例えば今回値と前回値との差)の絶対値が所定値(例えばバッテリ29の最大許容充電電力変化量ΔPa1)以下となる目標トルク下限値Td2を次式により算出する。
Td2=(ΔPa1−ΔPb +Pm.0 )/Nm
Td2=(ΔPa1−ΔPb +Pm.0 )/Nm
ここで、ΔPb は第1のMG12の発電電力と電気負荷の消費電力とを合計した電力の変化量(例えば今回値と前回値との差)であり、Pm.0 は第2のMG13の消費電力の前回値である。
このようにして求めた2つの目標トルク下限値Td1,Td2のうちの大きい方を最終的な目標トルク下限値Td として選択する。これにより、総電力がバッテリ29の最大許容充電電力を越えず且つ総電力の変化量がバッテリ29の最大許容充電電力変化量を越えないように目標トルク下限値Td を設定する。
この後、ステップ202に進み、第2のMG13の総電力優先制御モード時の目標トルク上限値Tu を次のようにして算出する。
まず、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力と電気負荷(例えば空調装置等)の消費電力とを合計した総電力の絶対値が所定値(例えばバッテリ29の最大許容放電電力Pa2)以下となる目標トルク上限値Tu1を次式により算出する。
Tu1=(Pa2−Pb )/Nm
Tu1=(Pa2−Pb )/Nm
更に、総電力の変化量(例えば今回値と前回値との差)の絶対値が所定値(例えばバッテリ29の最大許容放電電力変化量ΔPa2)以下となる目標トルク上限値Tu2を次式により算出する。
Tu2=(ΔPa2−ΔPb +Pm.0 )/Nm
Tu2=(ΔPa2−ΔPb +Pm.0 )/Nm
このようにして求めた2つの目標トルク上限値Tu1,Tu2のうちの小さい方を最終的な目標トルク上限値Tu として選択する。これにより、総電力がバッテリ29の最大許容放電電力を越えず且つ総電力の変化量がバッテリ29の最大許容放電電力変化量を越えないように目標トルク上限値Tu を設定する。
この後、ステップ203に進み、トルク優先制御モード時の目標トルクT1 (車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク)が目標トルク下限値Td よりも小さいか否かを判定し、トルク優先制御モード時の目標トルクT1 が目標トルク下限値Td よりも小さいと判定された場合には、ステップ205に進み、総電力優先制御モード時の目標トルクT2 (第2の目標トルク)を目標トルク下限値Td に設定する。
T2 =Td
T2 =Td
一方、上記ステップ203で、トルク優先制御モード時の目標トルクT1 が目標トルク下限値Td 以上であると判定された場合には、ステップ204に進み、トルク優先制御モード時の目標トルクT1 (車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク)が目標トルク上限値Tu よりも大きいか否かを判定し、トルク優先制御モード時の目標トルクT1 が目標トルク上限値Tu よりも大きいと判定された場合には、ステップ206に進み、総電力優先制御モード時の目標トルクT2 を目標トルク上限値Tu に設定する。
T2 =Td
T2 =Td
また、上記ステップ203でトルク優先制御モード時の目標トルクT1 が目標トルク下限値Td 以上であると判定され且つ上記ステップ204でトルク優先制御モード時の目標トルクT1 が目標トルク上限値Tu 以下である(Td <T1 <Tu )と判定された場合には、ステップ207に進み、総電力優先制御モード時の目標トルクT2 をトルク優先制御モード時の目標トルクT1 と同じ値に設定する。
T2 =T1
T2 =T1
以上の処理により、総電力優先制御モード時の目標トルクT2 (第2の目標トルク)を、総電力の変化を抑制して過電圧の発生を防止できる範囲内で車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク(トルク優先制御モード時の目標トルクT1 )に近付けていくように設定する。
[目標発電電力算出ルーチン]
図4に示す目標発電電力算出ルーチンは、ハイブリッドECU30の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、第2のMG13の回転速度と要求駆動トルクとに基づいて要求発電電力Pgrq を算出する。
図4に示す目標発電電力算出ルーチンは、ハイブリッドECU30の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、第2のMG13の回転速度と要求駆動トルクとに基づいて要求発電電力Pgrq を算出する。
この後、ステップ302に進み、スリップ発生中か又はスリップ終了から所定時間以内であるか否かを判定し、スリップが発生中か又はスリップ終了から所定時間以内であると判定された場合には、ステップ303に進み、今回の要求発電電力Pgrq が前回までの要求発電電力の最小値Pgrq(min)よりも小さいか否かを判定する。
このステップ303で、今回の要求発電電力Pgrq が前回までの要求発電電力の最小値Pgrq(min)よりも小さいと判定された場合には、ステップ304に進み、要求発電電力の最小値Pgrq(min)を今回の要求発電電力Pgrq で更新する。
Pgrq(min)=Pgrq
Pgrq(min)=Pgrq
一方、上記ステップ303で、今回の要求発電電力Pgrq が前回までの要求発電電力の最小値Pgrq(min)以上であると判定された場合には、要求発電電力の最小値Pgrq(min)を更新することなく、ステップ305に進む。
このステップ305では、要求発電電力の最小値Pgrq(min)を、最終的な目標発電電力Pgtagとして設定する。
Pgtag=Pgrq(min)
Pgtag=Pgrq(min)
これらのステップ303〜305の処理により、スリップが検出されたときに第1のMG12の目標発電電力を所定値(要求発電電力の最小値)に維持して第1のMG12の発電電力を低下させる。これらのステップ303〜305の処理が特許請求の範囲でいう発電電力低下制御手段としての役割を果たす。
一方、上記ステップ302で、スリップ発生中でなく且つスリップ終了から所定時間以内でもないと判定された場合には、ステップ306に進み、今回の要求発電電力Pgrq をそのまま最終的な目標発電電力Pgtagとして設定する。
Pgtag=Pgrq
Pgtag=Pgrq
従来は、図5(a)に示すように、スリップが検出されたとき(トラクション制御フラグがオンされたとき)に、第2のMGのトルクを通常よりも低い変化率で低下させるため、第2のMGのトルクを速やかに車両の要求駆動トルクに対応したトルクに低下させることができず、車両の駆動トルクを速やかに要求駆動トルクに制御することができないという欠点があった。
これに対して、本実施例では、図5(b)に示すように、スリップが検出されたとき(トラクション制御フラグがオンされたとき)に、第2のMG13の制御モードを総電力優先制御モードに切り換えて、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力と電気負荷の消費電力とを合計した総電力(電力収支)が所定範囲内で且つ総電力の所定期間当りの変化量が所定値以下になるように第2のMG13の目標トルクT2 (第2の目標トルク)を算出することで、総電力優先制御モード時の目標トルクT2 を、総電力の変化を抑制して過電圧の発生を防止できる範囲内で、車両の要求駆動トルクに対応した第1の目標トルク(トルク優先制御モード時の目標トルクT1 )に近付けていくように設定する。これにより、スリップが検出されて車両の要求駆動トルクが急低下したときに、インバータ28に過電圧が印加されることを防止しながら、できるだけ速やかに第2のMG13のトルクを車両の要求駆動トルクに対応したトルクに制御することができて、できるだけ速やかに車両の駆動トルクを要求駆動トルクに制御することが可能となり、トルク制御性を向上させることができる。
しかも、本実施例では、総電力優先制御モード中に第2のMG13の目標トルクT2 を設定する際に、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力と電気負荷の消費電力とを合計した総電力がバッテリ29の最大許容充電電力及び最大許容放電電力を越えないように第2のMG13の目標トルクT2 (第2の目標トルク)を設定するようにしたので、総電力がバッテリ29の最大許容充電電力や最大許容放電電力を越えることを防止して、バッテリ29の電力授受量を許容範囲内に抑えることができ、バッテリ29を保護することができる。
尚、上記実施例では、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力と電気負荷の消費電力とを合計した総電力がバッテリ29の最大許容充電電力及び最大許容放電電力を越えないように第2のMG13の目標トルクT2 を設定するようにしたが、電気負荷の影響が小さい場合には、第2のMG13の消費電力と第1のMG12の発電電力とを合計した総電力がバッテリ29の最大許容充電電力及び最大許容放電電力を越えないように第2のMG13の目標トルクT2 を設定するようにしても良い。
また、本実施例では、スリップが検出されたときに第1のMG12の発電電力を低下させるようにしたので、スリップが検出されたときに第2のMG13の目標トルクが低下して第2のMG13の消費電力が低下しても、第1のMG12の発電電力を低下させることで、総電力の変化を効果的に抑制することができ、過電圧の発生を効果的に防止することができる。
ところで、図6に示すように、スリップが間欠的に発生する状況(スリップとグリップが交互に繰り返される状況)では、第2のMG13の回転速度が振動(増減)するため、第2のMG13のトルク低下に伴って第2のMG13の消費電力が振動しながら低下することがある。このような場合、図6(a)に示すように、総電力の変化を抑制するように第1のMG12の目標発電電力を振動させながら低下させるようにすると、エンジン11の動力で第1のMG12を駆動するシステムのように第1のMG12の応答性があまり良くない場合には、第1のMG12の目標発電電力の変化に対して実際の発電電力を応答良く追従させることができないため、総電力の変化を抑制することができず、過電圧が発生する可能性がある。
この対策として、本実施例では、図6(b)に示すように、第1のMG12の発電電力を低下させる際に、第1のMG12の目標発電電力を所定値(要求発電電力の最小値)に維持するようにしたので、スリップが間欠的に発生したときのように第2のMG13の消費電力が振動しながら低下する場合でも、第1のMG12の目標発電電力を所定値に維持して、実際の発電電力を確実に低下させることができるため、総電力の変化を確実に抑制することができ、過電圧の発生を防止することができる。
尚、上記実施例では、第1のMG12の発電電力を低下させる際に、第1のMG12の目標発電電力を要求発電電力の最小値に維持するようにしたが、これに限定されず、第1のMG12の目標発電電力を予め設定した所定値に維持するようにしたり、或は、所定値以下に制限するようにしても良い。
また、上記実施例では、スリップが検出されたときに第1のMG12の発電電力を低下させるようにしたが、車両の走行路面が低摩擦係数状態であると判定されたときに第1のMG12の発電電力を低下させるようにしても良い。このようにすれば、走行路面が低摩擦係数状態であると判定された時点で、スリップが発生すると予測して、スリップが発生する前に予め第1のMG12のの発電電力を低下させておくことができる。
この場合、走行路面の摩擦係数の判定方法は、例えば、駆動車輪14の回転速度と非駆動車輪(図示せず)の回転速度とに基づいて駆動車輪14の滑り率を算出すると共に、第1のMG12の目標トルクと第2のMG13の目標トルクとに基づいて車両の駆動力を算出し、これらの駆動力と滑り率とに基づいて走行路面の摩擦係数を判定する。この機能が特許請求の範囲でいう路面状態判定手段としての役割を果たす。尚、走行路面の摩擦係数の判定方法は、適宜変更しても良い。
また、上記実施例では、スリップが検出されたときに第2のMG13の制御モードを総電力優先制御モードに切り換えるようにしたが、これに限定されず、スリップが検出されたとき以外でも車両の要求駆動トルクが急変する場合に第2のMG13の制御モードを総電力優先制御モードに切り換えるようにしても良い。
その他、本発明は、上記実施例で説明した駆動システムのハイブリッド車に限定されず、発電を主とした第1の電動機と、この電動機の発電電力により車輪を駆動可能な第2の電動機とを備えた電動車両に広く適用して実施できる等、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できることは言うまでもない。
11…エンジン(内燃機関)、12…第1のMG、13…第2のMG、14…車輪、15…クランク軸、16…遊星ギヤ機構、24…エンジンECU、25…第1のMG−ECU、26…第2のMG−ECU、27,28…インバータ、29…バッテリ、30…ハイブリッドECU(第1の目標トルク算出手段,第2の目標トルク算出手段,制御モード切換手段,スリップ検出手段,発電電力低下制御手段)
Claims (7)
- 発電を主とした第1の電動機と、該第1の電動機の発電電力により車両の車輪を駆動可能な第2の電動機とを備えた電動車両の制御装置において、
車両の要求駆動トルクに基づいて前記第2の電動機の目標トルク(以下「第1の目標トルク」という)を算出する第1の目標トルク算出手段と、
前記第1の電動機の発電乃至消費電力と前記第2の電動機の消費乃至発電電力とから求めた総電力が所定範囲内で且つ該総電力の所定期間当りの変化量が所定値以下になるように前記第2の電動機の目標トルク(以下「第2の目標トルク」という)を算出する第2の目標トルク算出手段と、
前記第2の電動機のトルクを前記第1の目標トルクになるように制御するトルク優先制御モードと、前記第2の電動機のトルクを前記第2の目標トルクになるように制御する総電力優先制御モードとを切り換える制御モード切換手段と
を備えていることを特徴とする電動車両の制御装置。 - 前記車輪のスリップを検出するスリップ検出手段と、
前記スリップ検出手段によりスリップが検出されたときに前記要求駆動トルクを制限するスリップ抑制制御手段とを備え、
前記制御モード切換手段は、前記スリップ検出手段によりスリップが検出されたときに前記総電力優先制御モードに切り換えることを特徴とする請求項1に記載の電動車両の制御装置。 - 前記スリップ検出手段によりスリップが検出されたときに前記第1の電動機の発電電力を低下させる発電電力低下制御手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電動車両の制御装置。
- 前記車両の走行路面の状態を判定する路面状態判定手段を備え、
前記路面状態判定手段により走行路面が低摩擦係数状態であると判定されたときに前記第1の電動機の発電電力を低下させる発電電力低下制御手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電動車両の制御装置。 - 前記発電電力低下制御手段は、前記第1の電動機の目標発電電力を所定値以下に維持することを特徴とする請求項3又は4に記載の電動車両の制御装置。
- 前記第1の電動機及び前記第2の電動機と電力の授受を行うバッテリを備え、
前記第2の目標トルク算出手段は、前記第1の電動機の発電乃至消費電力と前記第2の電動機の消費乃至発電電力とから求めた総電力が前記バッテリの最大許容充電電力及び最大許容放電電力を越えないように前記第2の目標トルクを算出することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電動車両の制御装置。 - 前記第1の電動機の発電電力乃至前記バッテリの電力で駆動される電気負荷を備え、
前記第2の目標トルク算出手段は、前記第1の電動機の発電乃至消費電力と前記第2の電動機の消費乃至発電電力と前記電気負荷の消費電力とから求めた総電力が前記バッテリの最大許容充電電力及び最大許容放電電力を越えないように前記第2の目標トルクを算出することを特徴とする請求項6に記載の電動車両の制御装置。
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-
2007
- 2007-12-20 JP JP2007328155A patent/JP2009153281A/ja active Pending
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