JP2009149230A - 車両用表示装置 - Google Patents

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晴彦 佐藤
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Abstract

【課題】運転者にとって表示画像の見やすい車両用表示装置を提供する。
【解決手段】運転席の前方に移動可能に配置された表示モニタ2と、表示モニタ2を移動する移動手段3,4と、車両の死角領域を含む車両前方領域を撮像する撮像手段5〜7と、走行中に運転者が注視する注視点Paを判定する注視点判定手段12と、撮像手段5〜7により撮像された画像のうち、視線判定手段12により判定された注視点Paの周囲の画像を表示モニタ2に表示させる表示制御手段13と、注視点判定手段12により判定された注視点Paに向かう運転者の視線Leに、表示モニタ2に表示される注視点Paの周囲の画像が近づくように移動手段3,4を制御する移動制御手段13とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両周囲の撮像画像を車内のモニタに表示するようにした車両用表示装置に関する。
従来より、車両周囲の画像をカメラ等により撮像し、撮像画像を車内に表示するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、車両の左前部にカメラを設け、カメラによって車両の死角となる領域を撮像し、このカメラ画像を運転席前方の車内のモニタに表示するようにしている。
特開2005−153728号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、モニタの位置が固定されているので、走行中に運転者の視線が変化した際に、モニタの表示が見づらいことがある。
本発明による車両用表示装置は、運転席の前方に移動可能に配置された表示モニタと、表示モニタを移動する移動手段と、車両の死角領域を含む車両前方領域を撮像する撮像手段と、走行中に運転者が注視する注視点を判定する注視点判定手段と、撮像手段により撮像された画像のうち、視線判定手段により判定された注視点の周囲の画像を表示モニタに表示させる表示制御手段と、注視点判定手段により判定された注視点に向かう運転者の視線に、表示モニタに表示される注視点の周囲の画像が近づくように移動手段を制御する移動制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、走行中の運転者の視線に表示モニタの画像が近づくように表示モニタを移動するので、走行中のモニタ表示の視認性が向上する。
以下、図1〜図15を参照して本発明による車両用表示装置の実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態に係る車両用表示装置の概略構成を示すブロック図である。運転席前方のインストルメントパネル1の上面には、運転者に向けて表示モニタ2が設置されている。表示モニタ2は、アクチュエータ3,4によりそれぞれ左右方向(車幅方向)および上下方向に移動可能である。
コントローラ10は、CPU,ROM,RAM,その他の周辺回路を含んで構成される。コントローラ10には、表示モニタ2の表示画像を生成する画像生成部11と、運転者の車両前方の注視点を判断する注視点判断部12と、画像生成部11と注視点判断部12からの信号に基づき表示モニタ2とアクチュエータ3,4に制御信号を出力し、表示モニタ2の画像と表示モニタ2の位置を制御するモニタ制御部13とが設けられる。
画像生成部11は、複数のカメラ5〜7からの画像に基づき表示画像を生成する。図2は、車両に搭載したカメラ5〜7の配置を示す図である。左前方カメラ5は、車体左側のドアミラーもしくはその近傍に搭載され、車両の左前方領域α1を撮像する。前方カメラ6は、車体前側のフロントグリル中央部もしくはその近傍に撮像され、車両の前方領域α2を撮像する。右前方カメラ7は、車体右側のドアミラーもしくはその近傍に搭載され、車両の右前方領域α3を撮像する。これらカメラ画像は、車両の死角領域を含んだ画像である。画像生成部11は、各カメラ5〜7から取得した画像を合成し、その合成画像を運転者の視点から見た画像に変換(視点変換)する。
注視点判断部12は、車速センサ8とナビゲーション装置9からの信号に基づき運転者の注視点を判断する。注視点とは、走行中に運転者が注視する路面上の点である。すなわち、車両を運転する際は、通常、車両進行方向に位置する道路上の点、つまり所定時間後に自車両が所定範囲内まで接近する道路上の点(例えば所定時間後に自車両が通過する道路上の点)を注視するため、この所定時間後の道路上の点を注視点(理想注視点Pa)と定義する。ここで、所定時間は車速や道路形状に拘わらずほぼ一定と考えられるため、所定時間を基準時間Tcとして後述のように理想注視点Paを求める。
ナビゲーション装置9は、例えばGPS通信衛星からのGPS信号を受信して車両の現在位置を検出するGPSユニットと、地図データを格納する地図データ格納部とを有し、車両の現在位置である自車位置や、車両進行方向の道路の形状を検出する。地図データには、推奨経路を計算するために用いられる経路計算データ、推奨経路に従って自車両を目的地まで案内するために用いられる経路誘導データ、道路形状を表す道路データ等が含まれる。注視点判断部12は、ナビゲーション装置9からの信号に基づき、車両進行方向の道路形状を判断する。
理想注視点Paを求める方法について説明する。図3は、理想注視点Paの求め方を示す図である。図では、道路が左にカーブしており、Rは道路の左端の形状を表している。なお、図中のA1,A2はそれぞれ車両前方および車両左側の死角領域である。
注視点判断部12には、予め自車における運転者の視点の位置Pe(アイポイント)、および上述の基準時間Tcが設定されている。注視点判断部12は、まず、ナビゲーション装置9からの信号により自車位置を検出し、道路上のアイポイントPeを検出する。次いで、車速センサ8により検出された車速Vに基準時間Tcを乗算し、理想注視点距離Lc(=V×Tc)を求める。理想注視点距離Lcは、アイポイントPeから理想注視点Paまでの距離に相当し、車速Vが速いほどLcは大きくなる。
さらに、ナビゲーション装置9から車両進行方向の道路データを取得し、車両進行方向におけるアイポイントPeを支点にした半径Lcの円(理想注視点円C1)上の点を求め、この点を理想注視点Paとする。図示のように道路が左にカーブしているときは、道路端Rと理想注視点円C1との交点P1が理想注視点Pa、いわゆるクリッピングポイントとなる。一方、道路が直進形状である場合には、アイポイントPeを通過する車両前後方向の直線L1と理想注視点円C1との交点P2が理想注視点Paとなる。アイポイントPeと理想注視点Paを結ぶ線と直線L1とのなす角Eh、つまり視線Leの車幅方向へのなす角Ehを理想注視点水平角度と定義する。Ehは直進走行時には0であり、左カーブ走行時にプラス、右カーブ走行時にマイナスとなる。
図4は、車両高さ方向のアイポイントPeと理想注視点Paの位置関係を示す図である。アイポイントPeと理想注視点Paとを結ぶ線の水平線L2に対するなす角Ev、つまり視線Leの上下方向へのなす角Evを理想注視点垂直角度と定義する。Evは理想注視点距離Lcが長いほど小さくなる。
以上のようにして求めた理想注視点Paを用いて、モニタ制御部13(図1)は、表示モニタ2の画像と表示モニタ2の位置を制御する。すなわちモニタ制御部13は、画像生成部11にて生成された合成画像から理想注視点Paを基準とした一部の画像、つまり表示モニタ2のサイズに相当する画像を抽出し、これを表示モニタ2に表示させるとともに、アイポイントPeから理想注視点Paに向かう運転者の視線Leにモニタ画像を近づけるようにアクチュエータ3,4に制御信号を出力する。
表示モニタ2に表示される画像の具体例を図1,5に示す。図1は、車両が直進走行しているときの例である。この例では、車両前側の死角領域(図3のA1)を含んだ車両前方の画像が表示モニタ2に表示されている。一方、図5は、車両が左にカーブ走行しているときの例である。この例では、理想注視点Paが車両の左前方にあり、表示モニタ2は左側に移動し、車両左側の死角領域(図3のA2)を含んだ車両左前方の画像が表示モニタ2に表示されている。
いずれの場合も、車両の死角領域A1,A2がモニタ2に表示されるため、運転者は車両進行方向における周囲の状況を把握しながら運転することができる。すなわち図1では、自車の前方を車両101が走行しているが、運転席から直接見ることができない自車の直前方領域の画像102がモニタ2に表示される。また、図5では、車両左側に運転席から直接見ることができない障害物103が存在しているが、この障害物103がモニタ2に障害物の画像104として表示される。
図5の点線領域A3は、車両が左にカーブする際に、運転者が一度に認識できる理想注視点Pa周囲の有効視野範囲を示している。表示モニタ2に表示される画像がこの有効視野範囲内にあれば、死角領域に存在する障害物103の位置と画像上の障害物104の位置とが完全に一致しなくても運転者にとって違和感は少なく、両者の対応関係は容易に理解できるため、問題はない。なお、障害物103と表示画像104のずれを運転者の視線の角度ΔEで表すと、ΔEは約20°以下とすることが好ましい。
本実施の形態では、理想注視点Paに向かう運転者の視線に近づけるようにモニタ2を上下左右方向に移動するが、この際、一般的なカーブ走行における視線の向きを考慮してモニタ2の左右方向の最大移動量を所定量θh1,θh2(図11)に制限する。これによりモニタ2が乗員側に突出して乗車スペースが狭くなることを抑制する。
表示モニタ2の移動機構について説明する。まず、表示モニタ2を左右方向に移動する機構について説明する。図6は、表示モニタ2を上方から見た平面図であり、図7は、表示モニタ2を裏側(車両前側)から見た正面図である。図6に示すように表示モニタ2は、運転者(アイポイントPe)に向けて一定の曲率で湾曲して形成された表示部材21(例えばLCD)と、表示部材21の裏側に突設された支持部材22とを有する。図中の点線L2,L4は、それぞれ表示部材21を左右に最大に移動したときの表示部材21の端部の位置を示している。アイポイントPeから表示部材21の左端部までの車両前後方向の直線L1に対するなす角はθhで表す。
アイポイントPeから表示部材21の左右端部までの角度θaを左右開き角と呼ぶ。左右開き角θaは、運転者が走行中に視線を左右方向にサッケードさせる範囲にほぼ一致している。例えば狭い道路を走行する際、運転者は右→左→右・・と交互に視線を動かすが、この視線を動かす範囲に左右開き角θaが設定されている。
図6,7に示すように表示モニタ2の支持部材22の下方にはベース部材23が固設されている。ベース部材23には、表示モニタ21と同心状に湾曲し、互いに対向した一対のガイド部材24,25が設けられ、ガイド部材24と25の間に、支持部材22の下端のスライド部材22aがスライド可能に支持されている。
支持部材22の側面にはアクチュエータ3が取り付けられている。アクチュエータ3は例えばステッピングモータであり、モータの下端から突出した出力軸にピニオン26が支持されている。一方のガイド部24にはラック27が形成され、ラック27にピニオン26が噛合している。これによりアクチュエータ3の駆動によりピニオン26が回転すると、表示部材21はアクチュエータ3と一体となってベース部材23に対し左右に移動する。図8は、表示部材21を最大に左に移動した状態を示している。
次に、表示モニタ2を上下方向に移動する機構について説明する。図7に示すように車両左右方向に延在するステアリングメンバ28の上面にはパンタグラフリンク30が取り付けられ、パンタグラフリンク上にベース部材23が支持されている。パンタグラフリンク30は、4本の腕を連結したリンク機構をなし、4本の腕の間を左右方向に貫通するボールネジ31を有する。
ボールネジ31の端部にはアクチュエータ4が取り付けられている。アクチュエータ4は例えばステッピングモータであり、アクチュエータ4の駆動によりボールネジ31が回転する。これによりボールネジ31の回転量に応じてリンク30の腕が立ち上がり、ベース部材23と一体に表示部材21が昇降する。図9は、表示部材21を最大に上方に移動した状態を示している。
図10は、アイポイントPeと表示部材21の位置関係を示す図である。アイポイントPeから表示部材21の上端部までの水平線L2に対するなす角はθvで表す。アイポイントPeから表示部材21の上下端部までの角度θbを上下開き角と呼ぶ。上下開き角θbは、運転者が走行中に視線を上下方向にサッケードさせる角度にほぼ一致している。例えば狭い道路を走行する際、運転者は上→下→上・・と交互に視線を動かすが、この視線を動かす範囲に上下開き角θbが設定されている。
表示部材21の上下左右方向の位置は、理想注視点水平角度Eh(図3)と理想注視点垂直角度Ev(図4)に基づいて決定される。図11は、理想注視点水平角度EhとアイポイントPeから表示部材21の左端部までの視線の角度θh(図6)との関係を示す図である。図12は、理想注視点垂直角度EvとアイポイントPeから表示部材21の上端部までの視線の角度θv(図10)との関係を示す図である。これらの関係は予めメモリに記憶されている。なお、走行中、理想注視点Pa(クリッピングポイント)は時々刻々と変化するため、図11,12の横軸はそれぞれEh,Evの最大値をとっている。
図11に示すようにEhが所定値Eh1(例えば−60°)より小さい範囲では、θhは所定値θh2に設定され、Ehが所定値Eh2(例えば−40°)より大きく所定値Eh3(例えば40°)より小さい範囲では、θhは所定値θh0に設定され、Ehが所定値Eh4(例えば60°)より大きい範囲では、θhは所定値θh1に設定されている。Ehが所定値Eh1以上所定値Eh2以下の範囲では、θhはEhの増加に伴い所定値θh2から所定値θh0にかけて徐々に増加し、Ehが所定値Eh3以上所定値Eh4以下の範囲では、θhはEhの増加に伴い所定値θh0から所定値θh1にかけて徐々に増加している。
θh0はθh1とθh2の中間値に設定されている。θh1は例えば5°、θh2は例えば45°であり、この場合θh0は25°になる。このときEhがEh3≦Eh≦Eh4の範囲内、すなわち左にカーブ走行しているとき、θhは次式(I)で表される。
θh=Eh+5°−20°(Eh3≦Eh≦Eh4) (I)
上式(I)の5°は、カーブ走行時において理想注視点Paの近傍を見せるための値であり、20°は、実際の位置と画像上の位置とのずれの許容値(図5のΔE)に相当する。
一方、図12に示すようにEvが所定値Ev1(例えば5°)より小さい範囲では、θvは所定値θv1に設定され、Evが所定値Ev2(例えば10°)より大きい範囲では、θvは所定値θv2に設定されている。Evが所定値Ev1以上所定値Ev2以下の範囲では、θvはEvの増加に伴い所定値θv1から所定値θv2にかけて徐々に増加している。
図13は、コントローラ10(図1)における処理、とくに注視点判断部12とモニタ制御部13における処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、例えばエンジンキースイッチのオンにより開始される。なお、エンジンキースイッチをオンした初期状態では、表示部材21は予め定めた初期位置(原点)に移動している。コントローラ10は、アクチュエータ3,4に出力するパルス数をカウントして、常時表示部材21の原点からの移動量を検出している。
ステップS1では、カメラ5〜7、車速センサ8、ナビゲーション装置9からの信号をそれぞれ読み込む。ステップS2では、ナビゲーション装置9からの信号によりカーブ走行か否か、すなわち車両の走行状態を判定する。ステップS2が否定、すなわち直進走行と判定されるとステップS3に進む。
ステップS3では、車速vに基準時間Tcを乗算して図3に示す理想注視点円C1の半径Lcを求め、理想注視点円C1と車両前後方向の直線L1との交点である車両前方の理想注視点Pa(P2)を演算する。さらに、この理想注視点Paを用いて、理想注視点垂直角度Ev(図4)を演算する。ステップS4では、予め定めた図12の関係を用いて、理想注視点垂直角度Evに対応した表示部材21の上端角度θv(目標上端角度)を算出する。
ステップS5では、表示部材2の上端角度が目標上端角度θvとなるようにアクチュエータ4に制御信号(パルス信号)を出力する。ステップS6では、画像生成部11で生成し、運転者の視点に変換した合成画像の中から理想注視点Paの周囲の画像を取り出し、表示モニタ2に表示させる。
ステップS7では、エンジンキースイッチがオンか否かを判定する。ステップS7が肯定されるとステップS8に進み、否定されるとステップS1に戻る。ステップS8では、アクチュエータに制御信号を出力して表示部材21を初期位置に復帰させて処理を終了する。
一方、ステップS2で車両がカーブ走行と判定されるとステップS9に進む。ステップS9では、車速vに基準時間Tcを乗算して図3に示す理想注視点円C1の半径Lcを求め、理想注視点円C1と進行方向の道路端Rとの交点である理想注視点Pa(P1)を演算する。さらに、この理想注視点Paを用いて、理想注視点水平角度Ehと理想注視点垂直角度Evを演算する。ステップS10では、予め定めた図11の関係を用いて、理想注視点水平角度Ehに対応した表示部材21の左端角度θh(目標左端角度)を算出するとともに、図12の関係を用いて理想注視点垂直角度Evに対応した表示部材21の上端角度θv(目標上端角度)を算出する。
ステップS11では、表示部材2の左端角度θhが目標左端角度となるようにアクチュエータ3に制御信号(パルス信号)を出力するとともに、上端角度θvが目標上端角度となるようにアクチュエータ4に制御信号(パルス信号)を出力する。ステップS12では、画像生成部11で生成し、運転者の視点に変換した合成画像の中から理想注視点Paの周囲の画像を取り出し、表示モニタ2に表示させ、ステップS7に進む。
以上の処理によれば、直進走行時には、アイポイントPeから理想注視点Paまでの視線Leにモニタ画像が近づくように表示部材21が上下に移動する(ステップS5)。例えば高速走行時には理想注視点距離Lcが長くなり、Ev1が小さくなるため、表示部材21は上方に移動する。低速走行時には理想注視点距離Lcが短くなり、Ev1が大きくなるため、表示部材21は下方に移動する。このように移動した表示部材21には理想注視点Paの周囲の画像が表示される(ステップS6)。このため、モニタ画像と視線Leとが交差し、運転者は運転中に視線を大きくずらすことなく、車両周囲の状況、とくに車両前方の死角となっている部分(図3のA1)の状況をモニタ画像を通じて適格に把握することができる。
カーブ走行時には、アイポイントPeから理想注視点Paまでの視線Leにモニタ画像が近づくように表示部材21が上下方向および左右方向に移動する(ステップS11)。例えば左カーブ走行時には理想注視点Paが左に移動し、Ehが大きくなるため、表示部材21は左に移動する。右カーブ走行時には理想注視点Paが右に移動し、Ehが小さくなるため、表示部材21は右に移動する。このように移動した表示部材21には理想注視点Paの周囲の画像が表示される(ステップS12)。このため、モニタ画像と視線Leとが交差し、運転者は運転中に視線を大きくずらすことなく、車両周囲の状況、とくに車両側方の死角となっている部分(図3のA2)の状況をモニタ画像を通じて適格に把握することができる。
本実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)走行中に注視する理想注視点Paの周囲の画像を表示モニタ2に表示するとともに、運転者の視線Leにこの画像を近づけるように表示モニタ2(表示部材21)を移動するようにした。これにより視線Leの変化に追従して表示部材21が移動するので、運転者はモニタ表示が見やすくなり、運転性が向上する。
(2)運転席から直接見ることができない車両の死角の画像が表示部材21に表示されるので、運転者は車両周囲の状況をモニタ表示を通じて適格に把握することができる。
(3)表示部材21の表面を運転者に向けて左右方向に円弧状に形成したので、表示部材21が左右方向に移動した場合にも、運転者にとって歪みのない良好なモニタ画像が得られる。
(4)表示部材21を上下方向と左右方向にそれぞれ移動するようにしたので、直進走行だけでなくカーブ走行の際にも、モニタ画像の視認性が向上する。
(5)ナビゲーション装置9からの信号により車両進行方向を判定するとともに、車速Vに基準時間Tcを乗じて注視点Paを判定するので、注視点Paを精度よく求めることができる。
(6)車両が直進走行と判定されると、理想注視点垂直角度Evの最大値に応じて表示部材21を上下に移動するので、表示部材21の上下方向の位置を最適に制御できる。
(7)車両がカーブ走行と判定されると、理想注視点水平角度Ehに応じて表示部材21を左右方向にも移動するので、表示部材21の左右方向の位置を最適に制御できる。
(8)カーブ走行時に理想注視点水平角度Ehが所定値Eh3以上になると、表示部材21の左右方向の移動量を運転者の視野角度によって定まる所定角度ΔEだけ少なくするようにしたので、表示部材21の視認性を損なわずに、表示部材21の乗員側への突出量を少なくすることができ、乗車スペースが狭くなることを抑制できる。
なお、上記実施の形態では、ナビゲーション装置9により車両進行方向を判定したが、図14に示すようにステアリングの操舵角Sを検出する操舵角センサ35を設け、操舵角Sに応じて車両進行方向を判定し、表示部材21を移動するようにしてもよい。この場合、通常の走行時には操舵操作よりも視線Leの変化の方が先行するため、操舵角Sのみに応じて進行方向を判定したのでは表示部材21の移動に遅れが生じる。
そこで、操舵角Sを時間微分等することにより操舵角Sの変化する操舵角速度ΔSを求め、操舵角速度ΔSに所定の係数Ksを乗じた次式(II)により修正操舵角Shを算出し、この修正操舵角Shに応じて表示部材21を移動すればよい。
Sh=S+Ks×ΔS (II)
この場合、図15に示すような修正操舵角Shと表示部材21の左端位置θhとの関係を予め設定し、この関係に基づいてアクチュエータ3に制御信号を出力し、表示部材21の左右方向の位置を制御すればよい。
図15では、Shが所定値Sh1(例えば−600°)より小さい範囲では、θhは所定値θh2に設定され、Shが所定値Sh2(例えば−300°)より大きく所定値Eh3(例えば300°)より小さい範囲では、θhは所定値θh0に設定され、Shが所定値Sh4(例えば600°)より大きい範囲では、θhは所定値θh1に設定されている。Shが所定値Sh1以上所定値Sh2以下の範囲では、θhはShの増加に伴い所定値θh2から所定値θh0にかけて徐々に増加し、Shが所定値Sh3以上所定値Sh4以下の範囲では、θhはShの増加に伴い所定値θh0から所定値θh1にかけて徐々に増加している。
なお、上記実施の形態では、車両にカメラ5〜7を搭載するようにしたが、車両前方領域を撮像するのであれば、撮像手段としてのカメラの取付位置は上述したものに限らない。車速センサ8とナビゲーション装置9からの信号により注視点判断部12で注視点Paを判定するようにしたが、注視点判定手段の構成はこれに限らない。アクチュエータ3,4により表示部材21を上下左右方向に移動可能としたが、移動手段の構成はいかなるものでもよい。例えば左右方向にのみ移動、あるいは上下方向にのみ移動するものでもよい。
注視点Paの周囲の画像を表示モニタ2に表示させるのであれば、表示制御手段としてのモニタ制御部13の構成はいかなるものでもよい。運転者の視線Leに注視点Paの周囲の画像が近づくようにアクチュエータ3,4を制御するのであれば、移動制御手段としてのモニタ制御部13の構成はいかなるものでもよい。表示部材21の表面を円弧状に形成したが、平坦面としてもよい。ナビゲーション装置9からの信号により(図1)、あるいは操舵角検出手段としての操舵角センサ35からの信号により(図14)、車両の進行方向を判定するようにしたが、進行方向判定手段はこれに限らない。すなわち、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の車両用表示装置に限定されない。
本実施の形態に係る車両用表示装置の概略構成を示すブロック図。 車両に搭載したカメラの配置を示す図。 水平方向のアイポイントと理想注視点の位置関係を示す図。 車両高さ方向のアイポイントと理想注視点の位置関係を示す図。 表示モニタの位置およびモニタ画像の一例を示す図。 表示モニタを上方から見た平面図。 表示モニタを車両前側から見た正面図。 表示部材を左に移動した状態を示す図。 表示部材を上方に移動した状態を示す図。 アイポイントと表示部材の位置関係をを示す図。 理想注視点水平角度Ehと表示部材の左端角度θhとの関係を示す図。 理想注視点垂直角度Evと表示部材の上端角度θvとの関係を示す図。 図1のコントローラにおける処理の一例を示すフローチャート。 図1の変形例を示す図。 図14の動作特性を示す図。
符号の説明
2 表示モニタ
3,4 アクチュエータ
5〜7 カメラ
9 ナビゲーション装置
10 コントローラ
11 画像生成部
12 注視点判断部
13 モニタ制御部
21 表示部材
35 操舵角センサ

Claims (9)

  1. 運転席の前方に移動可能に配置された表示モニタと、
    前記表示モニタを移動する移動手段と、
    車両の死角領域を含む車両前方領域を撮像する撮像手段と、
    走行中に運転者が注視する注視点を判定する注視点判定手段と、
    前記撮像手段により撮像された画像のうち、前記視線判定手段により判定された注視点の周囲の画像を前記表示モニタに表示させる表示制御手段と、
    前記注視点判定手段により判定された注視点に向かう運転者の視線に、前記表示モニタに表示される前記注視点の周囲の画像が近づくように前記移動手段を制御する移動制御手段とを備えることを特徴とする車両用表示装置。
  2. 請求項1に記載の車両用表示装置において、
    前記表示モニタの表面は、運転者に向けて車幅方向に円弧状に形成されていることを特徴とする車両用表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用表示装置において、
    前記移動手段は、前記表示モニタを車幅方向および上下方向にそれぞれ移動するアクチュエータを有することを特徴とする車両用表示装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用表示装置において、
    前記注視点判定手段は、車両の進行方向を判定する進行方向判定手段を有し、この進行判定手段により判定された車両進行方向に基づいて、所定時間後に自車両が所定範囲内まで接近する路面上の点を演算し、この演算された点を前記注視点と判定することを特徴とする車両用表示装置。
  5. 請求項4に記載の車両用表示装置において、
    前記移動制御手段は、前記進行方向判定手段により直進走行と判定されると、運転者の前記視線の水平線に対する上下方向のなす角を演算し、この演算された角度に応じて前記移動手段を制御することを特徴とする車両用表示装置。
  6. 請求項4または5に記載の車両用表示装置において、
    前記移動制御手段は、前記進行方向判定手段によりコーナー走行と判定されると、運転者の前記視線の車両前後方向の直線に対する車幅方向のなす角と水平線に対する上下方向のなす角をそれぞれ演算し、これら演算された角度に応じて前記移動手段を制御することを特徴とする車両用表示装置。
  7. 請求項6に記載の車両用表示装置において、
    前記移動手段は、前記演算された車幅方向のなす角に応じて前記表示モニタを車幅方向に円弧状に移動し、
    前記移動制御手段は、前記演算された車幅方向のなす角が所定値以上になると、前記表示モニタの移動量を運転者の視野角によって定まる所定角だけ少なくすることを特徴とする車両用表示装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の車両用表示装置において、
    前記進行方向判定手段は、ナビゲーション装置からなることを特徴とする車両用表示装置。
  9. 請求項4〜7のいずれか1項に記載の車両用表示装置において、
    前記進行方向判定手段は、ステアリングの操舵角を検出する操舵角検出手段を有し、
    検出された操舵角に基づき車両の進行方向を判定することを特徴とする車両用表示装置。
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