JP2009143386A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作動不良の発生を防止できる車両用空調装置を提供する。
【解決手段】空気通路22を形成する空調ケース21と、空調ケース21の外壁面21aとの間に防塵空間61を形成する防塵カバー60と、空調ケース21内に設けられたエアミックスドア42と、防塵空間61に配置され、エアミックスドア42を駆動するサーボモータ45及びリンクレバー43、44と、空気通路22に設けられ、エンジン冷却水との熱交換により空調空気を加熱するヒータコア40と、防塵空間61を経由してヒータコア40にエンジン冷却水を流通させる温水流入配管46及び温水流出配管47と、空調ケース21のヒータコア40よりも空気流れ上流側を開口して形成され、空調空気の一部を防塵空間61に導入する冷却風導入口62と、冷却風を防塵空間61の外部に排出する冷却風排出口63とを有するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両に搭載され、車室内の空調を行う車両用空調装置に関する。
特許文献1には、建設機械用の空調装置が開示されている。この空調装置は空気通路を形成する空調ケースを有し、空調ケース内には、吹出口を切り替える吹出口モード切替ドアや、温度を調節するためのエアミックスドアが設けられている。吹出口モード切替ドアやエアミックスドアを駆動するサーボモータ、及びサーボモータの駆動力を各ドアに伝達するための樹脂製のリンクレバーは、一般に空調ケースの外側に配置されている。
特開2007−76535号公報
この空調装置は、キャビン内における操縦者用シート後方に配置されている。建設機械用車両は建設作業現場等の砂塵の多い環境で用いられることが多く、またキャビンの窓は操縦者の視界確保のために開放されていることが多い。このため、空調装置の配置されるキャビン内は、砂塵の多い環境となる。サーボモータやリンクレバーは砂塵の浸入による作動不良が生じ易いため、サーボモータやリンクレバーを防塵カバーにより覆うことが考えられる。すなわち、サーボモータやリンクレバーは、空調ケースの外壁面と防塵カバーとの間に形成されるシール性の高い防塵空間内に配置される。サーボモータやリンクレバーの配置位置近傍には、ヒータコアを空調ケース内に挿入する開口部が設けられているため、ヒータコアや温水配管等も防塵カバーにより覆われることになる。
ヒータコアや温水配管内には80℃以上の温水が流通するため、これらは高温となり外部に熱を放出する。ヒータコアや温水配管等が防塵カバーで覆われてしまうと、放出された熱の逃げ場がなくなってしまうため防塵空間内の温度が上昇する。空調装置はエンジン近傍等の高温雰囲気に配置されることが多く、建設機械用車両は外気温度40℃を上回る作業環境下でも使用されるので、防塵空間内から外部への放熱は期待できない。
防塵空間内が高温になってしまうと、樹脂製のリンクレバーには変形や劣化が生じるおそれがあり、サーボモータにはトルク低下や寿命低下等が生じるおそれがある。したがって、従来の空調装置は、リンクレバーの変形や劣化及びサーボモータのトルク低下や寿命低下等による作動不良が発生し易いという問題を有している。
本発明の目的は、作動不良の発生を防止できる車両用空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明は、車両に搭載され、車室(80)内の空調を行う車両用空調装置であって、車室(80)内に向かって空調空気が流れる空気通路(22)を形成する空調ケース(21)と、空調ケース(21)の外側に設けられ、空調ケース(21)の外壁面(21a)との間に所定の空間(61)を形成するカバー(60)と、空調ケース(21)内に設けられ、空調空気の流れを制御するために動作するドア(42)と、空間(61)に配置され、ドア(42)を駆動するアクチュエータ(45)と、空間(61)に配置され、アクチュエータ(45)の駆動力をドア(42)に伝達するリンク部材(43、44)と、空気通路(22)に設けられ、加熱用熱媒体との熱交換により空調空気を加熱する加熱用熱交換器(40)と、空間(61)を経由して加熱用熱交換器(40)に加熱用熱媒体を流通させる加熱用熱媒体配管(46、47)と、空調ケース(21)の空間(61)に面した領域のうち加熱用熱交換器(40)よりも空気流れ上流側を開口して形成され、空間(61)に空調空気の一部を冷却風として導入する冷却風導入口(62、65)と、空間(61)に導入された冷却風を空間(61)の外部に排出する冷却風排出口(63)とを有することを特徴としている。
これにより、加熱用熱交換器(40)で加熱される前の空調空気の一部が冷却風導入口(62、65)から空間(61)内に導入されて、冷却風排出口(63)から排出されるため、空間(61)内には冷却風の流れが生じる。このため、空間(61)内の温度上昇を抑制でき、リンク部材(43、44)の変形、劣化や、アクチュエータ(45)のトルク低下、寿命低下等を防止できる。したがって、車両用空調装置の作動不良の発生を防止できる。
請求項2に記載の発明は、加熱用熱交換器(40)よりも空気流れ上流側に設けられ、冷却用熱媒体との熱交換により空調空気を冷却する冷却用熱交換器(30)をさらに有し、冷却風導入口(62)は、空調ケース(21)の空間(61)に面した領域のうち冷却用熱交換器(30)よりも空気流れ下流側を開口して形成されていることを特徴としている。
これにより、冷却用熱交換器(30)で冷却された空調空気の一部を冷却風として空間(61)内に導入できるため、空間(61)内の冷却効果が高まる。
請求項3に記載の発明は、加熱用熱交換器(40)よりも空気流れ上流側に設けられ、冷却用熱媒体との熱交換により空調空気を冷却する冷却用熱交換器(30)をさらに有し、冷却風導入口(65)は、空調ケース(21)の空間(61)に面した領域のうち冷却用熱交換器(30)よりも空気流れ上流側を開口して形成されていることを特徴としている。
これにより、加熱用熱交換器(40)で加熱される前の空調空気の一部を冷却風として空間(61)内に導入できるため、空間(61)内の温度上昇を抑制できる。
請求項4に記載の発明は、空間(61)を経由して冷却用熱交換器(30)に冷却用熱媒体を流通させる冷却用熱媒体配管(31、32)をさらに有し、冷却風導入口(65)は、冷却用熱媒体配管(31、32)の近傍に形成されていることを特徴としている。
これにより、空間(61)内に導入された冷却風を冷却用熱媒体配管(31、32)により冷却できるため、空間(61)内の冷却効果が高まる。
請求項5に記載の発明は、冷却風排出口(63)から排出された冷却風を車室(80)の外部に排出する冷却風排出ダクト(64)をさらに有することを特徴としている。
これにより、温度調節のなされていない冷却風が車室(80)内に吹き出されることを防止できる。
請求項6に記載の発明は、車両は建設機械用車両又は農業機械用車両であることを特徴としている。
建設機械用車両や農業機械用車両は砂塵の多い環境下で使用されるため、アクチュエータ(45)やリンク部材(43、44)がカバー(60)により覆われることが多い。このため上記発明は、建設機械用車両や農業機械用車両に好適である。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係の一例を示している。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施形態の車両用空調装置が搭載される建設機械用車両のキャビン内の配置構成を模式的に示している。図1の上下方向は概ね鉛直上下方向を表し、左右方向は概ね建設機械用車両の前後方向を表している。図1に示すように、キャビン(車室)80内のほぼ中央部の床面部80a上には、操縦者が前方を向いて着座するシート81が設けられている。シート81の後方には、キャビン80の後方の壁面部80bに近接して車両用空調装置1が配置されている。壁面部80b後方のキャビン80外側には、建設機械用車両を駆動するエンジン82が配置されている。
車両用空調装置1は、床面部80a、壁面部80b、及び板金加工された複数の金属板83により囲まれた空調装置設置スペース84内に設置されている。金属板83と床面部80a及び壁面部80bとの間や金属板83同士はねじ等を用いて固定されており、空調装置設置スペース84内への砂塵等の浸入を防止できるほどのシール性は確保されていない。
車両用空調装置1は、シート81に着座した操縦者の足元に空調空気を吹き出すフットダクト71と、操縦者の上半身側に空調空気を吹き出すフェイスダクト72と、シート81の後方に空調空気を吹き出すリアダクト73とを有している。
図2は、車両用空調装置1の概略構成を示している。図2(a)は車両用空調装置1を鉛直上方から見た断面構成を模式的に示しており、図中下方が車両前方を表している。図2(b)は車両用空調装置1を車両前方から見た構成を模式的に示している。図2(a)、(b)に示すように、車両用空調装置1は、空気流れを発生させる送風ユニット10と、送風ユニット10の空気流れ下流側に設けられた空調ユニット20とを有している。
送風ユニット10は、渦巻状のスクロールケース11と、スクロールケース11に接続され、キャビン80内の空気(内気)又はキャビン80外の空気(外気)をスクロールケース11内に切替導入する内外気切替部(図示せず)とを有している。また送風ユニット10は、スクロールケース11内に収容され、周方向に複数のブレードが設けられた遠心式ファン12と、遠心式ファン12を駆動するか片軸型の電動モータ13とを有している。遠心式ファン12が電動モータ13によって回転駆動されることにより、スクロールケース11内には空調ユニット20側に向かう空気流れが発生するようになっている。
空調ユニット20は空調ケース21を有している。空調ケース21は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなる。空調ケース21は、送風ユニット10側から流入した空気をキャビン80側に向かう空調空気として流通させる空気通路22を内部に形成している。
建設機械用車両は砂塵の多い環境下で用いられることが多いため、空調ケース21の車両前方側の外壁面21aには、例えば樹脂製の防塵カバー(リンクカバー)60が空調ケース21に対して着脱可能に取り付けられている。防塵カバー60と外壁面21aとの間は、高いシール性を有するように接合されている。本例では、防塵カバー60が外壁面21aの大部分の領域を覆うように設けられている。防塵カバー60は外壁面21aと共に、砂塵等の浸入を防ぐシール性の高い防塵空間61を空調ケース21の外側に形成するようになっている。
空調ケース21内の空気通路22には、内部を流通する冷媒(冷却用熱媒体)との熱交換により空調空気を冷却するエバポレータ(冷却用熱交換器)30が配置されている。エバポレータ30は、冷媒が循環する冷凍サイクルの一部を構成している。例えばエバポレータ30は、冷媒が流通するアルミニウム製の扁平チューブをコルゲートフィンを介して複数積層した構成を有し、空気の流通方向には比較的薄型に形成されている。エバポレータ30は、空調ケース21の車両前方側に形成された開口部(図示せず)を介して空調ケース21内に挿入され、空気通路22のほぼ全域を横切るように配置されている。エバポレータ30には、冷凍サイクルの膨張弁を通過した低温の冷媒を流入させる冷媒流入配管(冷却用熱媒体配管)31と、冷凍サイクルの圧縮機側に低温の冷媒を流出させる冷媒流出配管(冷却用熱媒体配管)32とが接続されている。本例では、エバポレータ30の反挿入側の側面は、開口部を介して防塵空間61側に露出している。また冷媒流入配管31及び冷媒流出配管32は、床面部80aの下方から立ち上げられて防塵空間61内を経由し、エバポレータ30の反挿入側の側面に接続されている。
エバポレータ30よりも空気流れ下流側には、内部を流通するエンジン冷却水(加熱用熱媒体)との熱交換により空調空気を加熱するヒータコア(加熱用熱交換器)40が配置されている。ヒータコア40は、エンジン冷却水が循環するヒータ回路の一部を構成している。例えばヒータコア40は、エンジン冷却水が流通するアルミニウム製の扁平チューブをコルゲートフィンを介して複数積層した構成を有し、空気の流通方向には比較的薄型に形成されている。ヒータコア40は、空調ケース21の車両前方側に形成された開口部(図示せず)を介して空調ケース21内に挿入され、空気通路22の下部領域を横切るように配置されている。ヒータコア40には、エンジン冷却水を内部に流入させる温水流入配管(加熱用熱媒体配管)46と、ヒータコア40を通過したエンジン冷却水を外部に流出させる温水流出配管(加熱用熱媒体配管)47とが接続されている。本例では、ヒータコア40の反挿入側の側面は、開口部を介して防塵空間61側に露出している。また温水流入配管46及び温水流出配管47は、床面部80aの下方から立ち上げられて防塵空間61内を経由し、ヒータコア40の反挿入側の側面に接続されている。
空気通路22のうちヒータコア40の上方には、エバポレータ30で冷却された空気をヒータコア40を迂回して流通させるバイパス通路41が設けられている。
エバポレータ30よりも空気流れ下流側であってヒータコア40及びバイパス通路41よりも空気流れ上流側には、空調空気の流れを制御するために動作するエアミックスドア42が設けられている。エアミックスドア42は、ヒータコア40を通過して加熱される高温の空気と、ヒータコア40を迂回してバイパス通路41を流通する低温の空気との流量比率を調節するようになっている。エアミックスドア42の回転軸42aは、外壁面21aを貫通して防塵空間61内に延伸している。
防塵空間61には、エアミックスドア42を駆動するサーボモータ(アクチュエータ)45と、サーボモータ45の駆動力をエアミックスドア42に伝達するリンクレバー(リンク部材)43、44とが設けられている。リンクレバー43の一端側は、回転軸42aに固定されている。リンクレバー43の他端側には、例えば直線状の案内溝43aが形成されている。案内溝43aには、リンクレバー44の一端側に形成された凸状の案内ピンが摺動及び回転可能に差し込まれている。リンクレバー44の他端は、サーボモータ45の出力軸に固定されている。これにより、サーボモータ45が回転駆動することによって、エアミックスドア42の開度が調節されるようになっている。
ヒータコア40及びバイパス通路41よりも空気流れ下流側には、ヒータコア40を通過した高温の空気とバイパス通路41を通過した低温の空気とを混合するエアミックス領域48が形成されている。エアミックス領域48では、高温の空気と低温の空気とが所定比率で混合されることにより、キャビン80内に吹き出される所望温度の空調空気が生成される。
図示を省略しているが、空調ケース21のエアミックス領域48よりも空気流れ下流側には、フット開口部、フェイス開口部及びリア開口部が形成されている。フット開口部、フェイス開口部及びリア開口部には、それぞれフットダクト71、フェイスダクト72及びリアダクト73が接続されている。フット開口部は、フットダクト71を介して操縦者の足元に吹き出される空調空気を流通させるようになっている。フェイス開口部は、フェイスダクト72を介して操縦者の上半身側に吹き出される空調空気を流通させるようになっている。リア開口部は、リアダクト73を介してシート81の後方に吹き出される空調空気を流通させるようになっている。
フット開口部、フェイス開口部及びリア開口部は、空調空気の流れを制御するために動作するモード切替ドア(図示せず)によって、吹出口モードに基づいて開閉される。モード切替ドアは、エアミックスドア42と同様に、リンク部材を介してサーボモータによって駆動されるようになっている。モード切替ドアを駆動するサーボモータ、及びサーボモータの駆動力をモード切替ドアに伝達するリンク部材は、いずれも防塵空間61内に配置されている。
空調ケース21の外壁面21aのうち防塵空間61に面した領域には、空気通路22と防塵空間61とを連通させる例えば円形状の冷却風導入口62が開口されている。冷却風導入口62は、空調空気の一部を冷却風として防塵空間61内に導入するようになっている。冷却風導入口62は、エバポレータ30よりも空気流れ下流側であってヒータコア40よりも空気流れ上流側に設けられている。
また防塵カバー60には、防塵空間61内に導入された冷却風を外部に排出する例えば円形状の冷却風排出口63が開口されている。冷却風排出口63は、好ましくは冷却風導入口62との間に形成される冷却風通路(図2(a)、(b)では冷却風通路の一例を矢印で表している)がヒータコア40、温水流入配管46及び温水流出配管47等の発熱体を経由するような位置に設けられる。本例では、冷却風導入口62は防塵空間61において車両左方寄りの比較的上方に設けられており、冷却風排出口63は温水流入配管46近傍となる防塵空間61の車両右方寄りの比較的下方に設けられている。これにより、車両前方側から見ると、ヒータコア40等の発熱体やサーボモータ45及びリンクレバー43、44が冷却風導入口62と冷却風排出口63との間に挟まれた配置となっている。
冷却風排出口63には、防塵空間61内を通過した冷却風をキャビン80の外部に排出する冷却風排出ダクト64が接続されている。
次に、本実施形態における車両用空調装置の作動について説明する。
遠心式ファン12が電動モータ13の駆動により回転すると、送風ユニット10は、内外気切替部からスクロールケース11内に供給される内気又は外気を空調空気として空調ユニット20側に吹き出す。
送風ユニット10から吹き出された空調空気は、図2(a)の太矢印で示すように、空調ユニット20の空気通路22内に流入する。その後空調空気は、エバポレータ30の扁平チューブ間の空間を通過し、扁平チューブ内を流通する低温の冷媒との熱交換により冷却される。
エバポレータ30で冷却された空調空気は、エアミックスドア42によりバイパス通路41側又はヒータコア40側に所定の流量比率で振り分けられる。ヒータコア40側に振り分けられた空調空気は、ヒータコア40の扁平チューブ間の空間を通過し、扁平チューブ内を流通する高温のエンジン冷却水との熱交換により加熱される。バイパス通路41側に振り分けられた空調空気は低温を維持する。バイパス通路41を通過した低温の空調空気とヒータコア40を通過した高温の空調空気とは、エアミックス領域48で互いに混合されて所定温度に調節される。エアミックス領域48で所定温度に調節された空調空気は、吹出口モードに基づいて所定の開口部から流出し、フットダクト71、フェイスダクト72又はリアダクト73を介してキャビン80内に吹き出される。
一方、エバポレータ30で冷却された低温の空気の一部は、冷却風導入口62を介して防塵空間61内に冷却風として流入する。防塵空間61内に流入した冷却風は車両前方側に向かって流れ、防塵カバー60の車両前方側表面に遮られて防塵空間61内の各方向に拡散する。これにより、サーボモータ45やリンクレバー43、44近傍に強制対流が生じるため、サーボモータ45やリンクレバー43、44の昇温が抑制される。
また、冷却風導入口62から防塵空間61内に流入した冷却風は、冷却風排出口63を介して防塵空間61の外部に流出する。冷却風導入口62と冷却風排出口63との間には、ヒータコア40、温水流入配管46及び温水流出配管47近傍を経由する冷却風の流れが形成される。これにより、ヒータコア40、温水流入配管46及び温水流出配管47から放出された熱は、冷却風排出口63を介して積極的に防塵空間61の外部に排出される。冷却風排出口63から流出した冷却風は、冷却風排出ダクト64を介してキャビン80の外部に排出される。
以上のように本実施形態によれば、ヒータコア40よりも上流側に空気通路22と防塵空間61とを連通させる冷却風導入口62が設けられ、防塵カバー60には冷却風排出口63が設けられている。このため、ヒータコア40で加熱される前の空調空気の一部が冷却風導入口62から防塵空間61内に冷却風として流入し、流入した冷却風は冷却風排出口63を介して防塵空間61外部に排出されるようになっている。したがって、ヒータコア40、温水流入配管46及び温水流出配管47等が防塵空間61内に配置されていても、防塵空間61内の温度上昇が抑制される。したがって、防塵空間61内のリンクレバー43、44やサーボモータ45の昇温が抑制されるため、リンクレバー43、44の変形や劣化及びサーボモータ45のトルク低下や寿命低下等による車両用空調装置1の作動不良の発生を防止できる。
また本実施形態では、車両用空調装置1の運転中は防塵空間61内の圧力が外部よりも高くなり、冷却風排出口63からは冷却風が外部に排出され続けるため、冷却風排出口63を介して外部から防塵カバー60内に砂塵等が浸入することを防止できる。
さらに本実施形態では、冷却風導入口62がエバポレータ30よりも下流側に設けられているため、エバポレータ30で冷却された冷風を防塵空間61内に導入することができる。したがって、防塵空間61内のより高い冷却効果が得られる。ここで、周囲温度やキャビン80内の温度が低くなった場合には、操縦者の操作によってエアコンスイッチがオフ状態にされ、冷凍サイクルの圧縮機が停止する。このため、エバポレータ30への冷媒の流入が停止するため、エバポレータ30の温度がキャビン80内の温度と同程度になる。したがって、防塵空間61内に導入される冷却風の温度が低くなり過ぎることが防止される。
また本実施形態では、冷却風排出口63から流出した冷却風が、冷却風排出ダクト64を介してキャビン80の外部に排出されるようになっている。冷却風排出口63から流出する冷却風はエアミックス領域48等を通過した空調空気と異なり温度調節がなされていないため、当該冷却風をキャビン80の外部に排出することによって不快な温度の空気がキャビン80内に吹き出されることを防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図3を用いて説明する。図3は、本実施形態における車両用空調装置2の概略構成を示している。図3(a)は車両用空調装置2を鉛直上方から見た断面構成を模式的に示しており、図3(b)は車両用空調装置2を車両前方から見た構成を模式的に示している。図3(a)、(b)に示すように、車両用空調装置2は、外壁面21aを開口して形成される冷却風導入口65が、エバポレータ30よりも空気流れ上流側に設けられている点に特徴を有している。冷却風導入口65は、防塵空間61内の冷媒流入配管31及び冷媒流出配管32の近傍に配置されている。
本実施形態では、エバポレータ30を通過する前の空調空気の一部が、冷却風導入口65を介して防塵空間61内に冷却風として導入されるようになっている。冷媒流入配管31及び冷媒流出配管32は、内部を流通する低温の冷媒により冷却されているため、防塵空間61内に導入されて冷媒流入配管31及び冷媒流出配管32近傍を通過する冷却風は、冷媒流入配管31及び冷媒流出配管32により冷却されるようになっている。したがって、本実施形態によれば防塵空間61内の冷却効果が高まり、第1実施形態と同様の効果が得られる
(その他の実施形態)
上記実施形態では、防塵空間61内に導入された冷却風がキャビン80の外部に排出されているが、冷却風をキャビン80内に排出するようにしてもよい。防塵空間61から排出される冷却風は通常の吹出口から吹き出される空調空気と比較して風量が少ないため、キャビン80内に排出されても車室内に及ぼす影響は少ない。こうすることにより、冷却風をキャビン80の外部に排出するための冷却風排出ダクト64を省略できるため、車両用空調装置の部品コストや製造コスト、設置コスト等を削減できる。
また上記実施形態では、建設機械用車両に搭載される車両用空調装置を例に挙げたが、農業機械用車両やその他の車両に搭載される車両用空調装置にも適用できる。
第1実施形態の車両用空調装置が搭載される建設機械用車両のキャビン内の配置構成を模式的に示す図である。 第1実施形態における車両用空調装置の概略構成を模式的に示す図である。 第2実施形態における車両用空調装置の概略構成を模式的に示す図である。
符号の説明
1、2 車両用空調装置
10 送風ユニット
20 空調ユニット
21 空調ケース
21a 外壁面
22 空気通路
30 エバポレータ(冷却用熱交換器)
31 冷媒流入配管(冷却用熱媒体配管)
32 冷媒流出配管(冷却用熱媒体配管)
40 ヒータコア(加熱用熱交換器)
42 エアミックスドア
43、44 リンクレバー(リンク部材)
45 サーボモータ(アクチュエータ)
46 温水流入配管(加熱用熱媒体配管)
47 温水流出配管(加熱用熱媒体配管)
60 防塵カバー
61 防塵空間
62、65 冷却風導入口
63 冷却風排出口
64 冷却風排出ダクト
80 キャビン

Claims (6)

  1. 車両に搭載され、車室(80)内の空調を行う車両用空調装置であって、
    前記車室(80)内に向かって空調空気が流れる空気通路(22)を形成する空調ケース(21)と、
    前記空調ケース(21)の外側に設けられ、前記空調ケース(21)の外壁面(21a)との間に所定の空間(61)を形成するカバー(60)と、
    前記空調ケース(21)内に設けられ、空調空気の流れを制御するために動作するドア(42)と、
    前記空間(61)に配置され、前記ドア(42)を駆動するアクチュエータ(45)と、
    前記空間(61)に配置され、前記アクチュエータ(45)の駆動力を前記ドア(42)に伝達するリンク部材(43、44)と、
    前記空気通路(22)に設けられ、加熱用熱媒体との熱交換により空調空気を加熱する加熱用熱交換器(40)と、
    前記空間(61)を経由して前記加熱用熱交換器(40)に加熱用熱媒体を流通させる加熱用熱媒体配管(46、47)と、
    前記空調ケース(21)の前記空間(61)に面した領域のうち前記加熱用熱交換器(40)よりも空気流れ上流側を開口して形成され、前記空間(61)に空調空気の一部を冷却風として導入する冷却風導入口(62、65)と、
    前記空間(61)に導入された冷却風を前記空間(61)の外部に排出する冷却風排出口(63)と
    を有することを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記加熱用熱交換器(40)よりも空気流れ上流側に設けられ、冷却用熱媒体との熱交換により空調空気を冷却する冷却用熱交換器(30)をさらに有し、
    前記冷却風導入口(62)は、前記空調ケース(21)の前記空間(61)に面した領域のうち前記冷却用熱交換器(30)よりも空気流れ下流側を開口して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記加熱用熱交換器(40)よりも空気流れ上流側に設けられ、冷却用熱媒体との熱交換により空調空気を冷却する冷却用熱交換器(30)をさらに有し、
    前記冷却風導入口(65)は、前記空調ケース(21)の前記空間(61)に面した領域のうち前記冷却用熱交換器(30)よりも空気流れ上流側を開口して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空間(61)を経由して前記冷却用熱交換器(30)に冷却用熱媒体を流通させる冷却用熱媒体配管(31、32)をさらに有し、
    前記冷却風導入口(65)は、前記冷却用熱媒体配管(31、32)の近傍に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
  5. 前記冷却風排出口(63)から排出された冷却風を前記車室(80)の外部に排出する冷却風排出ダクト(64)をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
  6. 前記車両は建設機械用車両又は農業機械用車両であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用空調装置。
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