JP2009143066A - 液体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容量可変の液室を円滑に拡張あるいは収縮させて液体の吸引あるいは吐出を良好に行うことが可能な液体供給装置を提供する。
【解決手段】インクが貯留されたインクカートリッジ17と、インクカートリッジ17からインクを引き込むインクポンプ部34と、インクポンプ部34にて引き込まれたインクが供給されるインクジェットヘッド21とを有するインク供給装置であって、インクポンプ部34は、可撓性を有する可撓膜53によって覆われた容量可変のインク室54を備えたサブタンク52と、このサブタンク53の一部を引っ張ることにより拡張させる拡張手段とを備え、サブタンク52の内部に、拡張手段による拡張方向にわたって可撓膜53の内面に沿う筒状の支持バネ55が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、メインタンクの液体をサブタンクを介してヘッドに供給する液体供給装置に関するものである。
上記液体供給装置の一例として、パソコン等に接続されるプリンタに組み込まれて、印刷ヘッドに液体としてのインクを供給する装置が挙げられる。
このような液体供給装置としては、往復移動されるキャリッジと、このキャリッジに設けられたインクジェット記録ヘッドへ供給されるインクを貯留したインクカートリッジと、インクジェット記録ヘッドによる印刷で消費されるインクを保持しておくインク保持部とを備え、キャリッジの所定位置への移動によって圧縮されてインク保持部へインクを送り出すとともに、キャリッジの所定位置から外れた位置への移動によって復元してインクカートリッジからインクを引き込むインクポンプ部を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−160639号公報
ところで、上記したキャリッジの往復移動の駆動力によってインクポンプ部を圧縮する際に、インクポンプ部が周囲に膨出してしまい、インクの送り出し及びその後のインクポンプ部の復元によるインクの引き込みが円滑におこなわれないおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、容量可変の液室を円滑に拡張あるいは収縮させて液体の吸引あるいは吐出を良好に行うことが可能な液体供給装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の液体供給装置は、液体が貯留されたメインタンクと、前記メインタンクから液体を引き込む液体ポンプ部と、前記液体ポンプ部にて引き込まれた液体が供給されるヘッドとを有する液体供給装置であって、前記液体ポンプ部は、可撓性を有する膜によって覆われた容量可変の液室を備えたタンク本体と、このタンク本体の一部を引っ張ることにより拡張させる拡張手段とを備え、前記タンク本体の内部に、前記拡張手段による拡張方向にわたって前記膜の内面に沿う筒状の支持部材が設けられていることを特徴とする。
この構成の液体供給装置によれば、タンク本体の内部に、拡張方向にわたって膜の内面に沿う筒状の支持部材が設けられているので、タンク本体の内側への変形を抑制し、タンク本体を確実に拡張させて容量を増大させてタンク本体内に液体を引き込むことができる。つまり、液体ポンプ部を円滑かつ良好に機能させ、メインタンクから確実に液体を補給することができる。
また、本発明の液体供給装置は、液体が貯留されたメインタンクと、前記メインタンクから液体を引き込む液体ポンプ部と、前記液体ポンプ部にて引き込まれた液体が供給されるヘッドとを有する液体供給装置であって、前記液体ポンプ部は、可撓性を有する膜によって覆われた容量可変の液室を備えたタンク本体と、このタンク本体の一部を押圧することにより収縮させる収縮手段とを備え、前記タンク本体の外部に、前記収縮手段による押圧方向にわたって前記膜の外面に沿う筒状の支持部材が設けられていることを特徴とする。
この構成の液体供給装置によれば、タンク本体の外部に、収縮方向にわたって膜の外面に沿う筒状の支持部材が設けられているので、タンク本体の外側への変形を抑制し、タンク本体を確実に収縮させて容量を縮小させてタンク本体内の液体を送り出すことができる。つまり、液体ポンプ部を円滑かつ良好に機能させ、メインタンクから確実に液体を補給することができる。
また、前記タンク本体が蛇腹形状に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、タンク本体が蛇腹形状であるので、伸縮負荷を極力抑えてタンク本体の拡張あるいは収縮を円滑かつ良好に行わせることができる。
また、前記タンク本体にエンボス加工が施されていることが好ましい。
この構成によれば、エンボス加工が施されたタンク本体の拡張あるいは収縮を、伸縮負荷を極力抑えて円滑かつ良好に行わせることができる。
また、前記タンク本体は、深絞り加工によって形成されていることが好ましい。
この構成によれば、深絞り加工によって形成されたタンク本体の拡張あるいは収縮を、伸縮負荷を極力抑えて円滑かつ良好に行わせることができる。
また、前記膜は、EVOH樹脂フィルムとポリエチレンフィルムとを積層させた多層構造とされていることが好ましい。
この構成によれば、EVOH樹脂フィルムとポリエチレンフィルムとの多層構造とされた膜によってタンク本体が形成されているので、水分やガスに対する優れた遮断性を確保しつつ良好な可撓性を得ることができる。
以下、本発明に係る一実施形態の液体供給装置を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1〜図9は本発明に係る一実施形態の液体供給装置によってインク供給機構が構成されたインクジェットプリンタの関連図であり、図1はインクジェットプリンタの外観斜視図、図2はインクジェットプリンタのプリンタカバーを開いた状態の斜視図、図3はインクジェットプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図、図4はインクジェットプリンタのインクカートリッジからキャリッジ上のインクジェットヘッドまでの部品の接続構造を示す要部斜視図、図5はインクカートリッジからキャリッジ上のインクジェットヘッドまでの構成を別の向きから見た斜視図、図6はインクジェットプリンタのインク供給装置の概略構成図、図7はインクジェットプリンタのインク供給装置のサブタンクを示す側面図、図8はインクポンプ部に設けられる拡張手段の一例を示す側面図、図9は自己封止ユニットの構造を説明する断面図である。
まず、インクジェットプリンタの構造について説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、複数種のカラーインクを使用してロール紙にカラー印刷するものであり、プリンタ本体を覆うプリンタケース2の前面には、ロール紙カバー5及びインクカートリッジカバー7が開閉自在に装備されている。更に、プリンタケース2の前面には、電源スイッチ3と共にフィードスイッチやインジケータ等も配置されている。
ロール紙カバー5を開くと、図2に示すように、印刷用紙であるロール紙11を収容した用紙収容部13が開放状態になって、用紙の交換が可能になる。
また、インクカートリッジカバー7を開くと、カートリッジ装着部15が開放状態になり、カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ(メインタンク)17の着脱が可能になる。
この場合、インクカートリッジカバー7を開く動作に連動して、カートリッジ装着部15の前方にインクカートリッジ17が所定距離だけ引き出される構成になっている。
プリンタケース2内の用紙収容部13の上方には、図3及び図4に示すように、インクジェットヘッド(ヘッド)21を搭載したキャリッジ23が装備されている。キャリッジ23は、ロール紙11の幅方向に沿って延在するガイド部材25によって用紙幅方向に移動自在に支持されると共に、ロール紙11の幅方向に延在する無端ベルト26aと無端ベルト26aを駆動するキャリッジモータ26bとによって、プラテン28の上方をロール紙11の幅方向に往復移動可能になっている。
図示のように、カートリッジ装着部15の上方が、往復移動するキャリッジ23の待機位置(ホームポジション)となっている。そして、この待機位置の下方には、キャリッジ23の下面に露出するインクジェットヘッド21のインクノズルを覆うキャップ27と、キャップ27を介してインクジェットヘッド21の各インクノズル内のインクを吸引廃棄するインク吸引機構29とが装備されている。
インクカートリッジ17は、図3に示すカートリッジケース18内に複数個の図4に示すカラーインクパック19を収容したものである。インクカートリッジ17内の各インクパック19は、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15に装着した際に、カートリッジ装着部15側に装備されたインク供給針がインクパック19のインク供給口に差込接続される。カートリッジ装着部15のインク供給針には、図5にも示すように、プリンタケース2内に固定されたインク流路31が接続され、このインク流路31には、各色毎に分けられた可撓性のインク供給チューブ33の一端が接続されている。
インク供給チューブ33の他端は、各色毎のインクポンプ部34に接続されている。各インクポンプ部34は、インクジェットヘッド21に接続された自己封止ユニット36にそれぞれ接続されている。
これにより、インクカートリッジ17内の各インクパック19のインクは、カートリッジ装着部15のインク供給針から、インク流路31、インク供給チューブ33、各色毎のインクポンプ部34及び各色毎の自己封止ユニット36を経て、インクジェットヘッド21の各インクノズルに供給されるようになっている。
次に、上記インクジェットプリンタ1のインク供給機構50について図6に示す一色分の構造を例にとり詳述する。
流路31のインクカートリッジ17側における端部には、逆止弁39が設けられ、インクカートリッジ17とインクポンプ部34との間において、逆止弁39によってインクカートリッジ17側からインクポンプ部34側へのみインクが流れるようになっている。
さらに、インクポンプ部34と自己封止ユニット36との間の流路51にも逆止弁40が設けられ、インクポンプ部34側から自己封止ユニット36側へのみインクが流れるようになっている。
インクポンプ部34は、インク供給チューブ33に連通するサブタンク52を備えている。このサブタンク52は、可撓性を有する可撓膜53から形成され、その内部がインク室(液室)54とされており、可撓膜53の変形により容量可変となっている。
インク室54は、インク供給チューブ33に連通し且つ自己封止ユニット36側の流路51に連通しており、インクカートリッジ17からインクが供給されるとともに自己封止ユニット36側にインクを供給可能となっている。
サブタンク52には、インク室54内に、上下方向にわたって筒状の支持バネ(支持部材)55が設けられており、この支持バネ55が可撓膜53の内周面に沿って配置されている。
可撓膜53からなるサブタンク52は、図7(a)に示すように、外周が上下方向に沿って蛇腹形状に形成された蛇腹部53aとされており、上下に伸縮可能とされ、可撓膜53の伸縮によってインク室54が拡張、縮小される。
可撓膜53は、例えば、EVOH樹脂フィルム(エチレン−ビニルアルコール共重合体)をポリエチレンフィルムで挟んだ多層構造とされており、優れた気体遮断性を確保しつつ良好な可撓性も得られている。
また、このサブタンク52には、キャリッジ23の移動力によって可撓膜53の上部を引き上げることにより、インク室54を拡張させる拡張手段が設けられている。この拡張手段としては、図8に示すように、例えば、可撓膜53の上端に、キャリッジ23の移動方向と直交する軸線を中心として角部が回動可能に支持された側面視L字状のレバー56を連結し、移動するキャリッジ23をレバー56に当接させることにより回動させ、可撓膜53を引き上げる構造がある。
そして、この拡張手段によって可撓膜53が引き上げられると、サブタンク52のインク室54が拡張されて容量が増大され、逆止弁39を開きながらインクカートリッジ17からインク流路31及びインク供給チューブ33を介してインクがインク室54に吸引されることになる。
ここで、サブタンク52は、インク室54内にて上下方向にわたって支持バネ55が設けられ、この支持バネ55が可撓膜53の内周面に沿って配置されているので、図7(b)に示すように、可撓膜53の上端が引き上げられた際に、内側への変形が抑制されて蛇腹部53aが広がるように上方へ拡張される。
これにより、サブタンク52のインク室54が確実に拡張されて容量が増大され、インクカートリッジ17からインクがインク室54へ確実に吸引される。
なお、この状態から、拡張手段による可撓膜53の引き上げが解除されると、その後は、インクジェットヘッド21にてインクが吐出され、自己封止ユニット36からインクジェットヘッド21にインクが供給され、自己封止ユニット36内が負圧になることにより、逆止弁40を開きながらインク室54から流路51を介して自己封止ユニット36にインクが供給される。
また、上方へ引き上げられて拡張されていたサブタンク52は、インクの消費に伴い、蛇腹部53aをたたみながら元の長さに収縮する。
図9に示すように、自己封止ユニット36は、ユニット本体81に、供給路82、中間路83及び排出路84が形成されている。そして、供給路82に形成された供給口82aに、流路51の下流側端部が接続され、排出路84に形成された排出口84aに、インクジェットヘッド21が接続されている。
供給路82と中間路83とを区画する壁部85には、流入口85aが形成されており、この流入口85aにて供給路82内のインクが中間路83内へ流入される。また、中間路83と排出路84とを区画する壁部86には、連通口86aが形成されており、この連通口86aにて中間路83内のインクが排出路84内へ流入される。
中間路83内には、壁部86に支点部87が形成されており、この支点部87には、揺動棒91が揺動可能に支持されている。この揺動棒91には、その一端部に、壁部85側へ向かって屈曲する作動棒部92が一体に形成されており、この作動棒部92の先端には、壁部85に当接して流入口85aを閉鎖する閉鎖板93が形成されている。また、この閉鎖板93と壁部86との間には、圧縮バネ94が設けられ、この圧縮バネ94の付勢力によって閉鎖板93が壁部85側へ向かって付勢されている。また、揺動棒91の他端部には、壁部86側へ屈曲され、この壁部86の連通口86aに挿通された押圧棒部95が形成されている。
また、ユニット本体81の排出路84側の側壁81aには、開口部96が形成されている。この開口部96には、その開口縁部に、液密性及び可撓性を有するフィルム97が液密的に連結されている。このフィルム97の排出路84側における中央部分には、押圧板98が固定されている。そして、この押圧板98に、揺動棒91の押圧棒部95の先端部が当接されている。また、押圧板98と壁部86との間には圧縮バネ99が取り付けられており、この圧縮バネ99の付勢力によって押圧板98が外側へ押し出されている。そして、この自己封止ユニット36では、閉鎖板93が、圧縮バネ94及び閉鎖板93に作用する圧力によって壁部85に押し付けられ、流入口85aが閉鎖される。
そして、自己封止ユニット36では、フィルム97によって覆われた部分の容積の減少にともない押圧板98によって揺動棒91の押圧棒部95が押圧されると、揺動棒91が支点部87による連結箇所を中心として揺動することにより、閉鎖板93が壁部85から離間する。これにより、供給路82から流入口85aを通って中間路83及び排出路84へインクが流れ込み、インクジェットヘッド21へ供給される。
そして、この自己封止ユニット36をインクジェットヘッド21の上流側に設けることにより、例えば、キャリッジ23の加減速などによって供給側におけるインクの圧力変動が発生したとしても、この圧力変動のインクジェットヘッド21への伝達が自己封止ユニット36にて遮断される。
これにより、圧力変動が伝達されることによるインクジェットヘッド21での意図しないインクの吐出、インクだれあるいは吐出不良による印字抜けなどの不具合が防止される。
以上に述べた本実施形態のインク供給機構50によれば、サブタンク52の内部に、拡張方向にわたって可撓膜53の内面に沿う筒状の支持バネ55が設けられているので、サブタンク52の内側への変形を抑制し、サブタンク52を確実に拡張させて容量を増大させてサブタンク52内にインクを引き込むことができる。つまり、インクポンプ部34を円滑かつ良好に機能させ、インクカートリッジ17から確実にインクを補給することができる。
また、サブタンク52が蛇腹形状であるので、サブタンク52の拡張を、伸縮負荷を極力抑えて円滑かつ良好に行わせることができる。
さらに、EVOH樹脂フィルムをポリエチレンフィルムで挟んだ多層構造とされた可撓膜53によってサブタンク52が形成されているので、水分やガスに対する優れた遮断性を確保しつつ良好な可撓性を得ることができる。
次に、他の実施形態について説明する。
図10及び図11に示すものは、他の実施形態の液体供給装置を示すものである。図10に示すように、この実施形態の液体供給装置では、インクポンプ部34と自己封止ユニット36との間に、容量可変のバッファタンク60が設けられており、バッファタンク60は、インクポンプ部34から送り出されたインクを貯留する。インクポンプ部34とバッファタンク60との間の流路61には、逆止弁62が設けられ、インクポンプ部34側からバッファタンク60側へのみインクが流れるようになっている。そして、このバッファタンク60と自己封止ユニット36とが流路63を介して連通されており、バッファタンク60内のインクが自己封止ユニット36へ供給される。
インクポンプ部34は、インク供給チューブ33に連通するサブタンク64を備えている。このサブタンク64は、可撓性を有する可撓膜65から形成され、その内部がインク室(液室)66とされており、可撓膜65の変形により容量可変となっている。
インク室66は、インク供給チューブ33に連通し且つバッファタンク60側の流路61に連通しており、インクカートリッジ17からインクが供給されるとともにバッファタンク60側にインクを供給可能となっている。
サブタンク64には、インク室66内に、上下方向にわたって圧縮バネ67が設けられている。
可撓膜65からなるサブタンク64は、図11(a)に示すように、外周が上下方向に沿って蛇腹形状に形成された蛇腹部65aとされており、上下に伸縮可能とされ、この可撓膜65の伸縮によってインク室66が拡張、縮小される。
可撓膜65も、例えば、EVOH樹脂フィルム(エチレン−ビニルアルコール共重合体)をポリエチレンフィルムで挟んだ多層構造とされており、水分やガスに対する優れた遮断性を確保しつつ良好な可撓性も得られている。
また、サブタンク64には、その外周が、筒状の支持筒(支持部材)68によって囲われており、この支持筒68の内周面が、可撓膜65の外周に沿って配置されている。
このサブタンク64は、キャリッジ23の移動力によって可撓膜65の上部が収縮手段によって押圧され、インク室66が収縮されるようになっている。この収縮手段としては、例えば、可撓膜65の先端に、移動するキャリッジ23を直接当接させる構造、あるいはキャリッジ23にインクポンプ部34を搭載し、ホームポジションへの移動によりキャリッジ23上のインクポンプ部34のサブタンク64を、装置側に設けた押圧部に当接させる構造などがある。
そして、この収縮手段によって可撓膜65が押圧されると、サブタンク64のインク室66が圧縮バネ67の付勢力に抗して収縮されて容量が縮小され、逆止弁62を開きながらインク室66内のインクがバッファタンク60へ吐出されることになる。
ここで、サブタンク64は、その外周が、円筒状の支持筒68によって囲われており、この支持筒68の内周面が、可撓膜65の外周に沿って配置されているので、図11(b)に示すように、可撓膜65の上端が押圧された際に、外側への変形が抑制されて蛇腹部65aがたたまれるように収縮される。
これにより、サブタンク64のインク室66が確実に収縮されて容量が縮小され、サブタンク64内のインクがバッファタンク60へ確実に吐出される。
そして、インクジェットヘッド21にてインクが吐出され、自己封止ユニット36からインクジェットヘッド21にインクが供給され、自己封止ユニット36内が負圧になることにより、バッファタンク60から流路63を介して自己封止ユニット36にインクが供給される。
なお、この状態から、収縮手段による可撓膜65の押圧が解除されると、その後は、押圧されて収縮されていたサブタンク64は、圧縮バネ67の付勢力によって伸長することにより、インク室66が拡張されて容量が増大され、逆止弁39を開きながらインクカートリッジ17からインク流路31及びインク供給チューブ33を介してインクがインク室66に吸引されることになる。
そして、この実施形態の場合も、サブタンク64の外部に、押圧方向にわたって可撓膜65の外面に沿う筒状の支持筒68が設けられているので、サブタンク64の外側への変形を抑制し、サブタンク64を確実に収縮させて容量を縮小させてサブタンク64内のインクを送り出すことができる。つまり、インクポンプ部34を円滑かつ良好に機能させ、インクカートリッジ17から確実にインクを補給することができる。
なお、上記実施形態では、サブタンク52,64を蛇腹形状としたが、例えば、複数の凹凸部を有する皺付き形状のエンボス加工を施したり、あるいは、深絞り加工によって形成しても良く、この場合も、サブタンク52,64の拡張、収縮を、伸縮負荷を極力抑えて円滑かつ良好に行わせることができる。
また、上記実施形態では、可撓膜53,65として、EVOH樹脂フィルムをポリエチレンフィルムで挟んだ多層構造としたが、例えば、EVOH樹脂フィルムあるいはポリエチレンフィルムの単層であっても良い。
インクジェットプリンタの外観斜視図である。 インクジェットプリンタのプリンタカバーを開いた状態の斜視図である。 インクジェットプリンタからプリンタケースを取り外した状態の斜視図である。 インクジェットプリンタのインクカートリッジからキャリッジ上のインクジェットヘッドまでの部品の接続構造を示す要部斜視図である。 インクカートリッジからキャリッジ上のインクジェットヘッドまでの構成を別の向きから見た斜視図である。 インクジェットプリンタのインク供給装置の概略構成図である。 インクジェットプリンタのインク供給装置のサブタンクを示す側面図である。 インクポンプ部に設けられる拡張手段の一例を示す側面図である。 自己封止ユニットの構造を説明する断面図である。 インクジェットプリンタの他の構造のインク供給装置の概略構成図である。 インクジェットプリンタの他の構造のインク供給装置のサブタンクを示す側面図である。
符号の説明
17…インクカートリッジ(メインタンク)、21…インクジェットヘッド(ヘッド)、23…キャリッジ(拡張手段、収縮手段)、34…インクポンプ部(液体ポンプ部)、50…インク供給機構(液体供給装置)、52,64…サブタンク(タンク本体)、53,65…可撓膜(膜)、54,66…インク室(液室)、55…支持バネ(支持部材)、56…レバー(拡張手段)、68…支持筒(支持部材)。

Claims (6)

  1. 液体が貯留されたメインタンクと、前記メインタンクから液体を引き込む液体ポンプ部と、前記液体ポンプ部にて引き込まれた液体が供給されるヘッドとを有する液体供給装置であって、
    前記液体ポンプ部は、可撓性を有する膜によって覆われた容量可変の液室を備えたタンク本体と、このタンク本体の一部を引っ張ることにより拡張させる拡張手段とを備え、
    前記タンク本体の内部に、前記拡張手段による拡張方向にわたって前記膜の内面に沿う筒状の支持部材が設けられていることを特徴とする液体供給装置。
  2. 液体が貯留されたメインタンクと、前記メインタンクから液体を引き込む液体ポンプ部と、前記液体ポンプ部にて引き込まれた液体が供給されるヘッドとを有する液体供給装置であって、
    前記液体ポンプ部は、可撓性を有する膜によって覆われた容量可変の液室を備えたタンク本体と、このタンク本体の一部を押圧することにより収縮させる収縮手段とを備え、
    前記タンク本体の外部に、前記収縮手段による押圧方向にわたって前記膜の外面に沿う筒状の支持部材が設けられていることを特徴とする液体供給装置。
  3. 前記タンク本体が蛇腹形状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体供給装置。
  4. 前記タンク本体にエンボス加工が施されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体供給装置。
  5. 前記タンク本体は、深絞り加工によって形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体供給装置。
  6. 前記膜は、EVOH樹脂フィルムとポリエチレンフィルムとを積層させた多層構造とされていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の液体供給装置。
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