JP2009142015A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類のモータを用いる場合にも正確な駆動制御を行うことができる小型のドライバ回路を備えた記録装置を提供することである。
【解決手段】第1の種類のモータと第2の種類のモータをそれぞれ駆動する同じ構成の複数のドライバ回路それぞれは、次の構成を有する。即ち、制御対象となるモータに直列に接続された外部抵抗に電流を流し、その電流を検出する第1の電流検出回路を備える。さらに、制御対象となるモータに流れる電流をカレントミラー回路に供給し、その回路のカレントミラー比率に従って得られる電流を、その回路に接続された外部抵抗に流し、その電流を検出する第2の電流検出回路を備える。またさらに、第1の電流検出回路と第2の電流検出回路のいずれかの電流検出の結果を選択するセレクタ回路と、その回路により選択された電流検出の結果に従って、制御対象となるモータに供給する電流を制御する制御回路とを有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は記録装置に関し、特に、制御対象物、例えば、モータに流す電流を一定量に制御するドライバ回路を備えた記録装置に関する。
従来の定電流制御回路では、特許文献1に開示されているように制御対象物に流れる電流を直接検出抵抗に流し、検出抵抗の両端に発生する電圧が一定になるよう出力電圧を制御することで定電流制御を実現している。
また、特許文献2に開示されているように、カレントミラー回路を用いて定電流源に流す電流のn倍の電流を制御対象物に流すことで定電流制御を実現している。
特開平7−245991号公報 特開平10−181519号公報
しかしながら、特許文献1に開示された定電流制御では、制御対象物に流れる電流を直接検出抵抗に流すため、特に、モータに供給するような大電流を定電流制御する場合、許容損失の大きな検出抵抗が必要となる。このため、1005サイズなどの小型の抵抗を用いることができず、近年の情報機器に求められる高機能/小型化を実現するために必要な高密度実装の障害となっている。
また、特許文献2に開示された定電流制御では、定電流源に流す電流のn倍の電流が常に制御対象物に流れてしまうため、例えば、DCモータを定速制御するときなど必要な電流が制御対象物によって決定される場合などに応用することが困難である。
特に、記録装置のようなDCモータとステッピングモータとが混在して搭載される装置などでは、複数種類のモータの特性を考慮した制御を行う必要はあり、1つの制御方法のみに従う電流制御では対応できないという問題がある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、複数種類のモータを用いる場合にも正確な駆動制御を行うことができる小型のドライバ回路を備えた記録装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
即ち、第1の種類のモータと第2の種類のモータとが混在して搭載され、前記第1の種類のモータと前記第2の種類のモータの内、いずれかを用いて、記録媒体を給紙、搬送し、記録ヘッドを搭載したキャリッジを移動させて、前記記録ヘッドにより前記記録媒体に記録を行う記録装置であって、前記第1の種類のモータと前記第2の種類のモータをそれぞれ駆動する同じ構成の複数のドライバ回路を有し、前記複数のドライバ回路それぞれは、制御対象となるモータに直列に接続された、ドライバ回路の外部の抵抗に電流を流し、該電流を検出するという第1の方法に従う第1の電流検出回路と、前記制御対象となるモータに流れる電流をカレントミラー回路に供給し、前記カレントミラー回路のカレントミラー比率に従って得られる電流を、前記カレントミラー回路に接続された、ドライバ回路の外部の抵抗に流し、該電流を検出するという第2の方法に従う第2の電流検出回路と、前記第1の電流検出回路と前記第2の電流検出回路のいずれかの電流検出の結果を選択するセレクタ回路と、前記セレクタ回路により選択された電流検出の結果に従って、前記制御対象となるモータに供給する電流を制御する制御回路とを有することを特徴とする。
従って本発明によれば、第1と第2の種類のモータを駆動制御する場合に、2つの方法に従って電流検出を行う同じ構成のドライバ回路を複数用い、制御対象のモータに適した方法を選択して電流検出を行うことができるという効果がある。
例えば、ステッピングモータのような高精度の定電流制御を必要とする場合は、第1の電流検出回路からの検出結果を用い、DCモータのような高精度の定電流制御を必要としない場合は、第2の電流検出回路からの検出結果を用いることができる。
このように制御対象のモータに応じて最適な電流検出を行うことができる。
また、第1の電流検出回路と第2の電流検出回路の電流検出には、外部接続の抵抗を用いるので、制御対象のモータの種類によっては、これらを省くことができ、回路の小型化に貢献する。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」(「記録素子」、「記録要素」という場合もある)とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<インクジェット記録装置の説明(図1)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置1の構成の概要を示す外観斜視図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド3をキャリッジ2に搭載している。キャリッジ2には、キャリッジモータM1によって発生する駆動力を伝達機構4より伝え、キャリッジ2を矢印A方向に往復移動させる。記録時には、例えば、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構5を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド3から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。
また、記録ヘッド3の状態を良好に維持するためにキャリッジ2を回復装置10の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド3の吐出回復処理を行う。
記録装置1のキャリッジ2には記録ヘッド3を搭載するのみならず、記録ヘッド3に供給するインクを貯留するインクカートリッジ6を装着する。インクカートリッジ6はキャリッジ2に対して着脱自在になっている。
図1に示した記録装置1はカラー記録が可能であり、そのためにキャリッジ2にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
さて、キャリッジ2と記録ヘッド3とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド3は、記録データに応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施例の記録ヘッド3は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用している。このため、記録ヘッド3には熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備えている。その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録データに応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図1に示されているように、キャリッジ2はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構4の駆動ベルト7の一部に連結されており、ガイドシャフト13に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ2は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト13に沿って往復移動する。
また、記録装置1には、記録ヘッド3の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられている。そして、キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が往復移動されると同時に、記録ヘッド3に記録データ信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅にわたって記録が行われる。
<インクジェット記録装置の制御構成(図2)>
図2は図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。
図2に示すように、コントローラ600は、MPU601、ROM602、特殊用途集積回路(ASIC)603、RAM604、システムバス605、A/D変換器606などで構成される。ここで、ROM602は後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納する。ASIC603は、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド3の制御のための制御信号を生成する。RAM604は、記録データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等として用いられる。システムバス605は、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行う。
また、図2において、610は記録データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して記録データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
さらに、101はキャリッジ2を矢印A方向に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、102は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。また、105は記録媒体Pを記録装置内に給紙するための給紙モータM3を駆動させる給紙モータドライバである。モータドライバ101〜103は、コントローラ600から出力されるモータ制御信号に基づき動作する。
ASIC603は、記録ヘッド3による記録走査の際に、RAM604の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出用のヒータ)の記録データ(DATA)を転送する。
なお、図1に示す構成は、インクカートリッジ6と記録ヘッド3とが分離可能な構成であるが、これらが一体的に形成されて交換可能なヘッドカートリッジを構成しても良い。
この実施例では、キャリッジモータM1と搬送モータM2とはDCモータ(第1の種類のモータ)で実現され、給紙モータM3はステッピングモータ(第2の種類のモータ)で実現される。
あとで詳細に説明するが、キャリッジモータドライバ101、搬送モータドライバ102、給紙モータドライバ105は定電流検出回路を備えるモータドライバIC(集積回路)101を構成する。
図3はキャリッジモータM1と搬送モータM2と給紙モータM3とを定電流駆動するモータドライバIC100の詳細な構成を示す回路図である。
図3において、101〜104は各々、Hブリッジ回路と定電流制御回路を内蔵するモータドライバを示す。従って、モータドライバICには4つのモータドライバが実装され、一つの半導体チップ上に集積される。
キャリッジモータM1はDCモータであり、モータドライバ101のHブリッジ回路の出力D+及びD−端子に接続されている。また、キャリッジモータM1に流れる電流の1/n倍の電流を電圧に変換するための抵抗113がRsD2端子に接続されている。一方、RsD1端子からはキャリッジモータM1に流れる電流が直接出力される。
高精度な定電流制御を行う場合は、RsD1端子に許容損失の大きな抵抗を付加する必要があるが、DCモータの電流制御においてはピーク電流を抑制するための所謂、電流リミッター機能を果たすことができればよく、高精度な定電流制御を必要としない。このため、ここでは抵抗を付加せず、GNDに落としている。VrefD端子は高精度な定電流制御を行う場合の基準電圧用入力端子であり、且つ、キャリッジモータM1に流れる電流の検出をRsD1端子で行うか、RsD2端子で行うかを選択するために用いる端子である。
VrefD端子への入力電圧が1.0V以上の場合、キャリッジモータM1に流れる電流をRsD1端子で検出し、GNDレベルである場合、RsD2端子で検出する。
キャリッジモータ106は高精度な定電流制御を行う必要がないため、VrefD端子はGNDレベルに接続されている。
搬送モータM2もDCモータであり、モータドライバ102のHブリッジ回路の出力C+及びC−端子に接続されている。また、搬送モータ107に流れる1/n倍の電流を電圧に変換するための抵抗114が、RsC2端子に接続されている。RsC1端子とVrefC端子各々については、キャリッジモータM1のモータドライバ101のRsD1端子とVrefD端子と同様の機能を果たす。従って、その説明は省略する。
さて、給紙モータM3は2相ステッピングモータであり、A相はモータドライバ103のA+、A−端子に、B相はモータドライバ104のB+、B−端子に接続されている。また、ステッピングモータM3のA相に流れる電流を電圧に変換するための抵抗111は、RsA1端子に接続されている。
RsA2端子からは給紙モータM3に流れる電流の1/n倍の電流が出力される。
低精度な定電流制御を行う場合はRsA2端子に抵抗を付加する必要があるが、ステッピングモータの電流制御においては各相に流す電流を高精度に制御する必要があるため、ここではRsA2端子は使用せず、RsA1端子を用いて定電流制御を行う。
抵抗109及び110は定電流制御用基準電圧(以下、Vref)を生成しており、モータドライバ103のVrefAとモータドライバ104のVrefBにそれぞれ、接続されている。
ここで生成されるVref電圧は1.0V以上である。
このため、前述したように給紙モータM3のA相に流れる電流はRsA1端子で検出される。
同様に、給紙モータM3のB相に流れる電流を電圧に変換するための抵抗112はRsA2端子に接続されている。
モータドライバ104のRsB1端子とVrefB端子については各々、モータドライバ103のRsA1、及びVrefA端子と同様の機能を果たす。従って、その説明は省略する。
次に、モータドライバ101〜104の内部回路について説明する。
なお、これら4つのドライバは全て同じ回路構成であるので、モータドライバ103の構成を代表例として説明する。
図4はモータドライバ103の詳細な構成を示す回路図である。
図4において、出力制御部201はモータ制御信号Phase、Enableと、モータに流れる電流と目標電流の差分を表す差分信号aを入力する。そして、これら入力信号に基づいてHブリッジ回路202を構成する個々のトランジスタ208〜211をスイッチングする。
ここで、Phaseはモータに流す電流方向を指定する信号であり、その値が“1”のときはHブリッジ回路202のA+からA−に、“0”のときはA−からA+に電流を流すようトランジスタ208〜211を制御する。一方、Enableはモータに電流を流すかどうかを指定する信号であり、その値が“1”のときは電流を流し、“0”のときは電流を流さないようトランジスタ208〜211を制御する。
従って、トランジスタ208〜211からなるHブリッジ回路202は、出力制御部201へのモータ制御信号に基づいて給紙モータM3のA相108に電流を供給する。例えば、給紙モータM3のA相108のA+からA−の方向に電流を流すときはトランジスタ208と211をオン、その逆方向に電流を流すときはトランジスタ209と210をオンする。
D/Aコンバータ212は、VrefA端子に入力される電圧をI0〜I3によって指定される値に変換してオペアンプ205に出力する。
例えば、以下に示す換算表に基づいてVrefA端子に入力される電圧(VrefA)を変換する。
0000:VrefA/10× 0%
0001:VrefA/10× 10%
0010:VrefA/10× 20%
0011:VrefA/10× 29%
0100:VrefA/10× 38%
0101:VrefA/10× 47%
0110:VrefA/10× 56%
0111:VrefA/10× 63%
1000:VrefA/10× 71%
1001:VrefA/10× 77%
1010:VrefA/10× 83%
1011:VrefA/10× 88%
1100:VrefA/10× 92%
1101:VrefA/10× 96%
1110:VrefA/10× 98%
1111:VrefA/10×100%
ここで、上述の表の左に示された4桁の数字はI0〜I3夫々が示す値であり、I0〜I3は夫々、“0”或いは“1”の値をとる。I0〜I3は、コントローラ600から出力される。
このため、給紙モータ(ステッピングモータ)M3のA相の定電流値はI0〜I3によって決定される。言い換えると、I0〜I3によって目標値が設定されるのである。つまり、D/Aコンバータ212はモータに供給する電流の目標値の設定回路として機能する。
さて、モータ電流は以下に示す二つの方法により検出される。
第1の方法は、モータに流れる電流を直接的に検出するものであり、Hブリッジ回路202から流れ出る電流を抵抗111に流し込み、抵抗111に発生する電圧によってモータの電流量を検出する。この場合、抵抗111はモータに直列に挿入されるため低抵抗でなければならず、また、モータ電流が直接流れ込むため許容損失の大きな抵抗を用いる必要がある。
以下、これを直接検出法と呼ぶ。
この直接検出法により検出されたモータ電流、即ち、RsA1端子に発生する電圧(VA1)は、オペアンプ(第1の比較回路)205によりVrefA端子の電圧(VrefA)と比較される。
ここで、VA1<VrefAである場合は、更にモータ電流を流すように出力制御部201はHブリッジ回路202を制御する。これに対して、VA1≧VrefAである場合は、モータ電流を抑制するように出力制御部201はHブリッジ回路202を制御する。
この直接検出法による定電流制御によって、I0〜I3の値が“1111”の場合、モータ電流は以下の電流値に制御される。
I=VrefA/Rs1/10
ここで、VrefAはVrefA端子の電圧、Rs1は抵抗111の抵抗値である。
直接検出法に従う電流検出に用いられる回路を総称して第1の電流検出回路という。
第2の方法は、モータに流れる電流を間接的に検出する。即ち、Hブリッジ回路202から流れ出る電流をカレントミラー回路203により1/n倍し、その1/n倍電流を抵抗115に流し込み、抵抗115に発生する電圧によってモータの電流量を検出する。
この場合、抵抗115はモータと並列に挿入されるため、その抵抗値は低い必要はなく、また、モータ電流が直接流れ込むわけではないため許容損失の大きな抵抗を用いる必要はない。
以下、これを間接検出法と呼ぶ。
この間接検出法により検出されたモータ電流、即ち、RsA2端子に発生する電圧(VA2)は、オペアンプ(第2の比較回路)204を用いてドライバ内に設けられた基準電圧(Vref)207と比較される。
ここで、VA2<Vrefである場合は、更にモータ電流を流すように出力制御部201はHブリッジ回路202を制御する。これに対して、VA2≧Vrefである場合は、モータ電流を抑制するように出力制御部201はHブリッジ回路202を制御する。
間接検出法に従う電流検出に用いられる回路を総称して第2の電流検出回路という。
この間接検出法による定電流制御によって、モータ電流は以下の電流値に制御される。
I=Vref/Rs2×n
ここで、Vrefは基準電圧207、Rs2は抵抗115の抵抗値、nはカレントミラー回路203のカレントミラー比率である。
なお、間接検出法はドライバ回路内に設けたカレントミラー回路によってモータ電流を検出し、ドライバ回路内部で生成した基準電圧によって設定電流との差分量を検出する。このため、ドライバ回路内に発生するノイズやICチップ温度の変化によってカレントミラー比や基準電圧が変動してしまう可能性がある。
このため、高精度の電流検出の方法として適当ではない。従って、間接検出法には直接検出法にあるようなI0〜I3による定電流値の調整機能を用いない。
この実施例では、DCモータを用いたキャリッジモータ及び搬送モータとステッピングモータを用いた給紙モータを実装した記録装置について検討している。DCモータには高精度の定電流制御を必要としないので、間接検出法を用いることができる。一方、ステッピングモータには高精度の定電流制御が必要なので、直接検出法を用いることができる。
以上のように、このモータドライバは2つの方法により電流検出を行うことができる。このようにして検出された2つのデータのいずれかをセレクタ回路206により選択する。
この実施例では、セレクタ回路206はVrefA≧1.0V以上のときオペアンプ205の出力を、VrefA=0Vのときオペアンプ204の出力を選択し、その選択結果を出力制御部201に出力する。図4の回路構成からすれば、VrefAの値は、I0〜I3の値に従って変換され、セレクタ回路206に選択制御信号として入力されるので、この選択はI0〜I3の値により決定される。
なお、図4には4つの抵抗109〜111、115全てが示されているがこれら全てを実装する必要はない。直接検出法のみを用いる場合、抵抗115は実装する必要はない。また、間接検出法のみを用いる場合、抵抗109は実装する必要はなく、抵抗110、111はGND短絡として使用する。
次に、ステッピングモータである給紙モータM3に供給する電流を0.6A、DCモータであるキャリッジモータM1と搬送モータM2に供給する電流を2.0Aとし、定電流駆動するときの電流設定用抵抗各々の値を例示する。
ここでは、間接検出法に用いる基準電圧207の電圧(Vref)を2.0V、カレントミラー比nを1000とした場合を想定している。
・ステッピングモータ(給紙モータM3)
抵抗111=0.52Ω(1/4W)、抵抗112=0.52Ω(1/4W)、抵抗109=1kΩ(1/16W)、抵抗110=15kΩ(1/16W)である。
・DCモータ(キャリッジモータM1、搬送モータM2)
抵抗113=1kΩ(1/16W)、抵抗114=1kΩ(1/16W)である。
上記設定により、I0〜I3=“1111”とした時のステッピングモータ電流は、
I=Vref/Rs2/10
=3.09V/0.52Ω/10
=0.59A
となる。
一方、DCモータ電流は、
I=Vref/Rs2×n
=2/1kΩ×1000
=2.0A
となる。
従って以上説明した実施例に従えば、1つのモータドライバの中に2つの電流検出法を用いた電流検出回路を組み込んでいるので、モータの種類に合わせて適切な方法を選択して電流検出を行なうことができる。即ち、DCモータを駆動する場合には、高精度の定電流制御を必要としないので、間接検出法を用いた電流検出を行うように選択する。この場合には、許容損失の小さな小型の抵抗を用いて電流検出する。これに対して、ステッピングモータを駆動する場合には、高精度の定電流制御を必要とするので、直接検出法を用いた電流検出を行うよう選択する。この場合には、許容損失の大きな抵抗を用いて電流検出する。
また、たとえ、例えば、DCモータとステッピングモータのように異なる種類のモータを混在して用いるような装置であっても、同じ回路構成のモータドライバを用い、各ドライバの基準電圧を異ならせるだけでモータに適切な電流検出を行うことができる。これにより、モータの種類に合わせて異なるドライバ回路を組み込む必要はないという利点もある。
さらに、モータドライバの外部に接続する抵抗は、駆動対象のモータの種類に応じて、その実装を省略することもできる。このように用途に適した素子のみを用いてモータドライバを構成できるので、実装基板の小型化に貢献することができる。
またさらに、以上説明した実施例では、記録装置のキャリッジモータ、搬送モータ、給紙モータについてのみ例示したが、本発明はこれによって限定されるものではない。記録装置にはこの他にも排紙モータ、記録ヘッドの回復を行うために用いられるメンテナンスモータなどが含まれ、これらのモータの制御にも本発明のモータドライバを用いることができる。
さらに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
本発明の代表的な実施の形態であるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 キャリッジモータM1と搬送モータM2と給紙モータM3とを定電流駆動するモータドライバIC100の詳細な構成を示す回路図である。 モータドライバ103の詳細な構成を示す回路図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 キャリッジ
3 記録ヘッド
100 モータドライバIC
101、102、103、104、105 モータドライバ
106、107
108 ステッピングモータ(A相)
109、110 分圧抵抗
111 電流検出抵抗(大許容損失)
112 電流検出抵抗(大許容損失)
113 電流検出抵抗(小許容損失)
114 電流検出抵抗(小許容損失)
115 ステッピングモータ(B相)
201 出力制御部
202 Hブリッジ回路
203 カレントミラー回路
204、205 比較器
206 セレクタ回路
207 基準電圧
208、209、210、211 トランジスタ
600 コントローラ
601 MPU
602 ROM
603 ASIC
604 RAM
605 システムバス
610 ホスト装置
611 インタフェース
M1 キャリッジモータ(DCモータ)
M2 搬送モータ(DCモータ)
M3 給紙モータ(ステッピングモータ)

Claims (8)

  1. 第1の種類のモータと第2の種類のモータとが混在して搭載され、前記第1の種類のモータと前記第2の種類のモータの内、いずれかを用いて、記録媒体を給紙、搬送し、記録ヘッドを搭載したキャリッジを移動させて、前記記録ヘッドにより前記記録媒体に記録を行う記録装置であって、
    前記第1の種類のモータと前記第2の種類のモータをそれぞれ駆動する同じ構成の複数のドライバ回路を有し、
    前記複数のドライバ回路それぞれは、
    制御対象となるモータに直列に接続された、ドライバ回路の外部の抵抗に電流を流し、該電流を検出するという第1の方法に従う第1の電流検出回路と、
    前記制御対象となるモータに流れる電流をカレントミラー回路に供給し、前記カレントミラー回路のカレントミラー比率に従って得られる電流を、前記カレントミラー回路に接続された、ドライバ回路の外部の抵抗に流し、該電流を検出するという第2の方法に従う第2の電流検出回路と、
    前記第1の電流検出回路と前記第2の電流検出回路のいずれかの電流検出の結果を選択するセレクタ回路と、
    前記セレクタ回路により選択された電流検出の結果に従って、前記制御対象となるモータに供給する電流を制御する制御回路とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記複数のドライバ回路はそれぞれ、制御対象となるモータに電流を供給するHブリッジ回路をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1の種類のモータに流す電流の目標値を設定する設定回路と、
    前記設定回路により設定された目標値と前記第1の電流検出回路により検出された電流検出の結果とを比較する第1の比較回路とをさらに有し、
    前記制御回路は、前記第1の比較回路による比較の結果に従って、前記Hブリッジ回路を介して前記第1の種類のモータに供給する電流を前記目標値になるように制御することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 装置内に予め定められた前記第2の種類のモータに流す電流の目標値と前記第2の電流検出回路により検出された電流検出の結果とを比較する第2の比較回路とをさらに有し、
    前記制御回路は、第2の比較回路による比較の結果に従って、前記Hブリッジ回路を介して前記第2の種類のモータに供給する電流を前記目標値になるように制御することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記セレクタ回路は、前記設定回路によって設定された目標値の値に従って、前記第1の電流検出回路と前記第2の電流検出回路のいずれかの電流検出の結果を選択することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 前記Hブリッジ回路は、4つのトランジスタにより構成されることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記第1の種類のモータとはステッピングモータであり、
    前記第2の種類のモータとはDCモータであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記ステッピングモータは、前記記録媒体を給紙する給紙モータとして用いられ、
    前記DCモータは、前記記録媒体を搬送する搬送モータと、前記キャリッジを駆動するキャリッジモータとして用いられることを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
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