JP4459024B2 - 記録ヘッドと記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置 - Google Patents

記録ヘッドと記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4459024B2
JP4459024B2 JP2004328058A JP2004328058A JP4459024B2 JP 4459024 B2 JP4459024 B2 JP 4459024B2 JP 2004328058 A JP2004328058 A JP 2004328058A JP 2004328058 A JP2004328058 A JP 2004328058A JP 4459024 B2 JP4459024 B2 JP 4459024B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
recording head
constant current
current
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004328058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005161847A (ja
Inventor
信之 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004328058A priority Critical patent/JP4459024B2/ja
Publication of JP2005161847A publication Critical patent/JP2005161847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4459024B2 publication Critical patent/JP4459024B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

本発明は、特に複数の記録素子を備える記録ヘッド、記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置に関するものである。
記録ヘッドのノズル内に配置されたヒータにより熱エネルギーを発生させ、その熱エネルギーを利用してヒータ近傍のインクを発泡させ、その発泡によりノズルからインクを吐出させて記録を行うインクジェットヘッドが知られている。このようなインクジェット方式の記録ヘッドにおけるヒータ駆動回路の一例を図6に示す。
このような記録ヘッドを用いて高速に記録を行うためには、なるべく多くのヒータを同時に発熱駆動して、より多くのノズルから同時にインクを吐出させることが望ましい。しかしながら、プリンタ装置の電源の電力供給能力には制限があり、また電源からヒータに至る配線の抵抗に起因する電圧降下などにより、一度に流すことができる電流値が制限される。このため複数のヒータを時分割で駆動してインクを吐出させる時分割駆動が一般的である。このような時分割駆動では例えば、隣接して配置された複数のヒータで構成される複数のグループに分割し、各グループ内で同時に2つ以上のヒータを駆動しないように駆動を時分割し、ヒータを流れる電流の総和を抑えることにより、一度に大電力を供給する必要をなくしている。このようなヒータの駆動を行う駆動回路の動作について図6を用いて説明する。
ヒータ1101a1〜1101mxと、これらヒータのそれぞれに対応する各MOSトランジスタ1102a1〜1102mxとは、図6に示すようにそれぞれ同数(x)づつ収容するグループa〜mに分けられている。即ち、グループaでは、正極側の電源パッド1104からの電源配線は、ヒータ1101a1〜1101axに共通に接続されており、MOSトランジスタ1102a1〜1102axのそれぞれは、電源供給ラインとグランドの間で、対応するヒータ1101a1〜1101axのそれぞれと直列に接続されている。また、ヒータ1101a1〜1101axのそれぞれは、制御回路1105から、対応するMOSトランジスタ1102a1〜1102axのゲートに制御信号が印加されたときに、そのMOSトランジスタ1102a1〜1102axがオンすることにより、そのトランジスタに直列に接続されているヒータを通って、電源配線から電流が流れることにより、そのヒータが加熱される。
図7は、図6に示すヒータ駆動回路の各グループのヒータに通電駆動するタイミングを示すタイミングチャートである。図7は、各トランジスタのベースに印加される電圧と、それに対応して各ヒータを流れる電流を示している。
例えば、図6のグループaを例にとると、制御信号VG1〜VGxは、グループaに属する第1〜第x番目のヒータ1101a1〜1101axを駆動させるためのタイミング信号である。即ち、VG1〜VGxは、グループaのMOSトランジスタ1102a1〜1102axの制御端子(ベース)に入力される信号の波形を示し、ハイレベルの時に、対応するMOSトランジスタ1102をオンし、ロウレベルの時に、対応するMOSトランジスタをオフする。他のグループb〜mの場合も同様である。図7において、Ih1〜Ihxのそれぞれは、ヒータ1101a1〜1101axのそれぞれに流れる電流値を示している。
このように各グループ内のヒータを順次、時分割で通電駆動することにより、各グループ内で通電駆動されるヒータは、常に1個以下になるように制御することができるので、一度に大電流をヒータ基板に供給する必要はない。
図8は、図6のヒータ駆動回路が形成されているヒータ基板(記録ヘッドを構成する基板)のレイアウト例を示す図である。この図8は、図6に示す電源パッド1104からグループa〜mに接続される電源配線のレイアウトを示したものである。
グループa〜mの各グループに対し電源パッド1104より個別に電源配線1301a〜1301m及び1302a〜1302mが接続されている。前述のように、各グループで同時に駆動されるヒータ数を1以下にすることで、各グループ別に分割された配線を流れる電流値は、常に1つのヒータに流れる電流以下にすることができる。これにより複数のヒータを同時駆動した場合でも、ヒータ基板内での配線における電圧降下量を一定とすることができる。これと同時に、複数のヒータを同時駆動した場合でも、各ヒータへの投入エネルギー量をほぼ一定にすることができる。
近年、プリンタは高速化、高精細化が要求されているため、プリンタの記録ヘッドは高密度で多ノズル化が図られており、記録ヘッドにおけるヒータ駆動に際しては、記録速度の点から、なるべく多くのヒータを同時に高速に駆動することが求められている。
またヒータ基板は、多数のヒータと、その駆動回路を同一の半導体基板上に形成している。このためヒータの駆動回路の形成には、従来のバイポーラ型半導体プロセスに比較してデバイスの高密度・小型化が可能で製造工程が簡略なため、低コストであるMOS型の半導体プロセスが用いられている。更に、1つのウエハから取れるヒータ基板の個数を増加させてコストダウンを図る必要があるため、ヒータ基板を小型化することも求められている。
ところが前述のように、同時に駆動されるヒータ数を増やした場合、ヒータ基板内では同時に駆動されるヒータの数に対応した配線が必要となる。このため配線の数が増すと共に、ヒータ基板の面積が限られている場合には、配線一本当りの配線領域が減少するため配線抵抗が増加する。また同時に、各配線幅が細くなることにより、ヒータ基板内の配線相互での抵抗のバラツキも増加することになる。このような問題はヒータ基板を小型化する場合にも同様に生じ、更に、配線抵抗の増加及び抵抗のバラツキが増加することになる。前述のように、ヒータ基板内では、ヒータと電源配線は電源に対して直列に接続されているため、配線抵抗とその抵抗のバラツキが増加することにより、各ヒータに印加される電圧の変動割合が増加する。
ヒータへの投入エネルギーは、過小であればインクの吐出が不安定になり、また過剰であれば、ヒータの耐久性が低下することになる。このため高画質な記録を行うためには、ヒータへの投入エネルギーが一定であることが望ましい。しかしながら上述のように、ヒータに印加される電圧の変動が大きい場合には、ヒータの耐久性を低下させたり、インク吐出が不安定になったりする。
また、ヒータ基板外部での配線は、複数のヒータに対して共通となっているため、同時に駆動するヒータの数によって、共通の配線での電圧降下が異なるものになる。このような電圧降下の変動に対して、各ヒータでの投入エネルギーを一定にするために、電圧の印加時間により各ヒータへの投入エネルギーが調整される。しかしながら、同時駆動のヒータの数が増すことにより共通配線での電圧降下が増加しているため、ヒータ駆動時の電圧の印加時間が増し、高速でヒータを駆動することが困難になっている。
このようなヒータへの投入エネルギー変動による問題を解決する方法が特許文献1に提案されている。図9は、この特許文献1に記載されているヒータの駆動回路を示す図である。ここでは記録素子に対応するヒータ(R1〜Rn)毎に設けられた定電流源(Tr14〜Tr(n+13))とスイッチング素子(Q1〜Qn)により、各ヒータ(R1〜Rn)を定電流駆動するものである。この構成により、ヒータの駆動数の増加に伴う基板外部での電圧降下の変動によらずに、常に一定電流でヒータを駆動することができる。
特開2001−191531公報
この場合には、記録素子と同数の定電流源が必要となるため、著しくヒータ基板上の面積が増大し、ヒータ基板のコストアップとなる。またヒータへの投入エネルギーを安定化するためには、複数の定電流源の間で出力電流が一定であることが求められるが、定電流源の数が増えるほど定電流源間の出力電流の相対的なバラツキ量が増加する。特にプリンタの高速化や高精細化により、著しくヒータ数の増加した場合、それに伴って定電流源回路が増し、出力電流のバラツキ量を低減することが困難になる。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、本願発明の特徴は、各記録素子に流れる電流をほぼ一定にして、高速でかつ安定した記録を行うことができる記録ヘッド、記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る記録ヘッドは以下のような構成を備える。即ち、
複数の記録素子を有する記録ヘッドであって、
前記複数の記録素子のそれぞれに直列に接続され、前記複数の記録素子のそれぞれへの通電を制御する複数のスイッチング素子と、
基準電圧を発生する基準電圧回路と、
前記基準電圧回路から発生される前記基準電圧に基づいて基準電流を生成する電流生成回路と、
前記電流生成回路で生成された前記基準電流に応じて、前記複数の記録素子のそれぞれに直列に接続された前記スイッチング素子を介して定電流を流す複数の定電流源とをし、
前記複数の記録素子及び複数のスイッチング素子は複数のグループに分割され、前記複数の定電流源のそれぞれは前記複数のグループのそれぞれに対して直列に接続されており、前記複数のグループの各グループに含まれる複数のスイッチング素子のそれぞれは、前記複数のグループに共通する互いに異なるタイミングで通電するように制御され、各グループの各記録素子は各対応するグループに直列に接続された定電流源の定電流により通電駆動されることを特徴とする。
本発明の一態様に係る記録ヘッド用基板は以下のような構成を備える。即ち、
複数の記録素子を有する記録ヘッド用基板であって、
前記複数の記録素子のそれぞれに直列に接続され、前記複数の記録素子のそれぞれへの通電を制御する複数のスイッチング素子と、
基準電圧を発生する基準電圧回路と、
前記基準電圧回路から発生される前記基準電圧に基づいて基準電流を生成する電流生成回路と、
前記電流生成回路で生成された前記基準電流に応じて、前記複数の記録素子のそれぞれに直列に接続された前記スイッチング素子を介して定電流を流す複数の定電流源とをし、
前記複数の記録素子及び複数のスイッチング素子は複数のグループに分割され、前記複数の定電流源のそれぞれは前記複数のグループのそれぞれに対して直列に接続されており、前記複数のグループの各グループに含まれる複数のスイッチング素子のそれぞれは、前記複数のグループに共通する互いに異なるタイミングで通電するように制御され、各グループの各記録素子は各対応するグループに直列に接続された定電流源の定電流により通電駆動されることを特徴とする。
本発明によれば、各記録素子に流れる電流を一定にして、高速でかつ安定した記録を行うことができるという効果がある。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。尚、以下に用いる「ヒータ基板」とは、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線等が設けられた基体を示すものである。また「ヒータ基板上」とは、単にヒータ基板の表面上を指し示すだけでなく、表面近傍の素子基体内部側をも示すものである。また、本実施の形態に係る「作り込み(built-in)」とは、別体の各素子を単に基体上に配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程等によってヒータ基板上に一体的に形成、製造することを示すものである。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るインクジェット記録ヘッドのヒータ基板に設けられているヒータ駆動回路の構成を示すブロック図である。このヒータ駆動回路は、大きく分けて、基準電圧源回路105、電圧電流変換回路104、電流源ブロック106を備えている。
図2は、図1に示す駆動回路の具体例を示す回路図である。
本実施の形態では、それぞれがx個のヒータ101を収容するm個のヒータグループで構成されており、総数が(x×m)個のヒータ101を有する記録ヘッドの場合で説明する。
図1において、基準電圧源回路105は、電圧−電流変換回路104の基準となる基準電圧Vrefを生成する。この基準電圧源回路105としては、電源電圧や温度変化に対し安定な電圧を出力することが望ましく、例えば図2に示すようにバンドギャップ電圧を用いることにより、電源や温度変化に対し安定な電圧を得ることができる。図2の例の場合は、CMOS半導体プロセスに固有に寄生するPNPトランジスタを用いた基準電圧回路である。ダイオード接続された2つのPNPトランジスタの差電圧は正の温度係数をもち、またダイオード接続されたPNPトランジスタの端子間の電圧は負の温度係数を持つため、この2つの電圧を温度係数を打ち消すように足し合わせることで温度に対して変化のない電圧を作りだすことができる。この電圧は半導体の固有の電圧になることから製造上のバラツキの影響を受けにくいメリットもあるため基準電圧には最適である。
電圧電流変換回路104は、基準電圧回路105からの基準電圧Vrefを基に電圧から電流への変換を行う電圧−電流変換回路であり、基準電圧Vrefから基準電流Irefを生成する。この電圧−電流変換の一例として、図2の実施の形態では、基準電圧Vrefをオペアンプを介して抵抗R4に印加し、この抵抗R4に流れる電流を基準電流Irefとして基準電流Irefを生成する。ここで抵抗R4の抵抗値をRrefとすると、この場合のIrefは、
Iref=Vref/Rref
となる。
この基準電流Irefと定電流源1031〜103mとはカレントミラー回路を構成しており、この基準電流Irefを基に、各定電流源1031〜103mは、それぞれ基準電流Irefに比例する定電流Ih1〜Ihmのそれぞれを出力する。図2の例では、MOSトランジスタMrefとMOSトランジスタM1〜Mmとがゲートを共通としたカレントミラー回路を構成している。ここでMOSトランジスタM1〜Mmのそれぞれは、その内の1つだけが所定のタイミングでオンされており、そのオンされたトランジスタのドレイン端子より基準電流Irefに対応する定電流(Ih1〜Ihm)が出力される。
電流源ブロック106は、(x×m)個の抵抗体などで構成されたヒータ(発熱素子)101(10111〜101mx)、それと同数のスイッチング素子102(10211〜102mx)、グループ1〜m分の定電流源1031〜103mを備えている。各スイッチング素子102は、後述するプリンタ本体の制御回路からの制御信号により、記録する画像信号に応じて端子間の電流の短絡及び開放が制御される。(x×m)個のヒータ101及び、各ヒータに対応して設けられたスイッチング素子102は、それぞれx個が収容される1〜m個のグループで構成されている。ヒータ抵抗10111〜101mxのそれぞれと、ヒータ抵抗10111〜101mxのそれぞれに対応する駆動制御用のスイッチング素子10211〜102mxのそれぞれとはそれぞれ直列に接続され、各グループ内の定電流源1031〜103mのグランド側端子及び電源供給ライン(高電位側配線)110側端子はそれぞれ共通に接続されている。これらグループ1〜m毎に設けられた定電流源1031〜103mの出力端子は、各グループにおいて、ヒータ101とスイッチング素子102が直列接続された各グループの共通接続端にそれぞれ接続され、各定電流源103はグランド線(低電位側配線)111に接続されている。各ヒータへの通電制御は、各グループ内のスイッチング素子102を制御信号VGn(n=1〜x)により切り替えることにより、各グループ毎に設けられた定電流源1031〜103mの出力電流Ih1〜Ihmを、所望のヒータへ接続することにより行われる。尚、図2において、各スイッチング素子102としてMOSトランジスタを用いており、そのゲート端子は、上述の制御回路に接続され、制御信号VGによりMOSトランジスタのドレイン−ソース間のスイッチング制御を行うものである。
高電位側である電源供給ライン側に直列接続されたヒータとスイッチング素子を接続し、低電位側(本実施の形態ではグランド線111側)に定電流源を接続することにより、以下のようなメリットがある。スイッチ素子102がオフ(開放)しているときには、定電流源に使用されているMOSトランジスタ103のドレインには電源電圧は印加されず、またスイッチ素子がオン(通電)している時は、ヒータに流れる電流による電圧降下により定電流源に使用されているMOSトランジスタのドレインには高電圧が印加されない。このため、定電流源のMOSトランジスタには、スイッチング素子に使用されるMOSトランジスタに対して電圧耐圧の低いMOSトランジスタを使用できる。こうして耐圧を向上させるための特別な工程を要しないシンプルな構造のMOSトランジスタが定電流源として使用できるため、定電流源の相互でのMOSトランジスタの特性のばらつきが少なくなり、出力電流のばらつきを低く抑えることができる。
また本実施の形態のように、定電流源とスイッチング素子とを別のトランジスタで構成することにより、定電流に対するスイッチングに伴う影響を抑えることができ、また、スイッチング素子と定電流源とを別にすることにより、低電流源を構成するトランジスタを上述のように低耐圧にすることができるので、定電流源同士でのばらつきによる影響を少なくすることができる。
[ヒータ駆動回路の動作]
図1に示すヒータ駆動回路において、グループ1に収容されるx個のヒータ10111〜1011xに着目し、図3(A)(B)のタイミングチャートを用いて説明する。
図3(A)は、各スイッチング素子102のゲートに印加されるゲート制御信号VGnの波形例を示す図で、図3(B)は、各ヒータ101を流れる電流量を説明する図である。
図3(A)における制御信号VG1〜VGxの波形は、図1のスイッチング素子10211〜1021xのそれぞれを、オン(短絡)又はオフ(開放)するように制御するゲート制御信号を示す。このVGn信号の信号レベルが「ハイレベル」のときに対応するスイッチング素子102がオン(導通)し、「ロウレベル」のときに対応するスイッチング素子102がオフ(非導通)するものとして説明する。
図3(A)の例では、グループ1の全てのヒータ10111〜1011xが順次駆動されるものとして説明する。尚、図1及び図2においては、スイッチング素子10211〜1021xの制御信号VG1〜VGxが省略されて示されている。
図3(A)において、時間t1までの期間では、制御信号VG1〜VGxは全て「ロウレベル」であるため、定電流源1031の出力とヒータ10111〜1011xとは開放されている。このため、ヒータ10111〜1011xには電流が流れない。次に時間t1からt2までの期間では、ゲート制御信号VG1だけが「ハイレベル」になっている。このためスイッチング素子10211だけが短絡し、定電流源1031の出力電流Ih1がヒータ10111を流れる。これは図3(B)においてIh1で示されている。そして時間t2から制御信号VG1が「ロウレベル」となり、ヒータ10111への通電が遮断される。
こうして時間t1から時間t2の期間、ヒータ10111にのみ電流が印加されてヒータ10111による加熱が実行される。これにより、ヒータ10111の近傍のインクが加熱されて発泡し、そのヒータ10111が配置されているノズルからインクが吐出されることにより所定画素(ドット)を記録することができる。
続いて、ゲート制御信号VG2が「ハイレベル」となるとスイッチング素子10212が短絡され、定電流源1031の出力電流Ih1がヒータ10112に印加される。これは図3(B)においてIh2で示されている。
以下同様にして、ゲート制御信号VGnが順次「ハイレベル」となることにより、スイッチング素子10211〜1021xが順次オンされて、定電流源1031の出力電流Ih1がヒータ10111〜1011xに順次印加され、グループ1に収容される全てのヒータ10111〜1011xが駆動される。尚、ここではグループ1の全てのヒータ10111〜1011xが順次駆動される場合について説明したが、実際には所望のドットを形成するためのヒータのみが駆動されるものであるため、制御信号VGnにより所望のドットを記録するときのみ、そのスイッチング素子に対応するVGn信号が「ハイレベル」となる。
以上の動作をグループ2〜mのそれぞれに収容される各ヒータについても同様にして実行することにより各ヒータへの通電制御が行われて(x×m)個のヒータに対し任意のヒータの駆動ができる。
[実施の形態2]
図4は、本発明の実施の形態2に係るインクジェット記録ヘッドのヒータ基板に設けられているヒータ駆動回路の構成を示すブロック図である。このヒータ駆動回路は、大きく分けて、基準電圧回路105、電圧電流変換回路104、電流源ブロック106を備えている。
図5は、図4の具体的な回路例を示す回路図である。
図4は、前述の実施の形態1に対し電圧電流変換回路104と電流源ブロック106との間に基準電流回路107が設けられており、また電流源ブロック106が複数設けられている点が前述の実施の形態1の構成と異なっている。
基準電圧回路105及び電圧電流変換回路104の動作は、前述の実施の形態1の場合と同様である。電圧電流変換回路104で生成された基準電流Irefを基に、基準電流回路107において複数の基準電流IR1〜IRnを生成する。実際には図5に示すように、カレントミラー回路により、基準電流Irefに比例する電流IR1〜IRnを生成しており、これら電流IR1〜IRnのそれぞれは、n個の電流源ブロック1061〜106nに対して供給されている。
各電流源ブロック1061〜106nでは、これら基準電流IR1〜IRnを基準としてn個の電流源ブロック1061〜106nのそれぞれにおける電流源1031〜103mより基準電流IR1〜IRnに比例する定電流Ih1〜Ihmを出力する。
定電流源ブロック106の構成は、前述の実施の形態1の電流源ブロック106と同一であり、(x×m)個のヒータ101、それと同数のスイッチング素子102、そしてmグループ分の定電流源1031〜103mを備えている。スイッチング素子102は、プリンタ本体の制御回路からの制御信号により、端子間の電流の短絡及び開放の制御がなされる。これら(x×m)個のヒータ101及びスイッチング素子102はそれぞれx個が収容されるm個のグループで構成される。各グループにおいては、各ヒータ抵抗101と各ヒータ抵抗の駆動制御用のスイッチング素子102とは直列接続され、各グループ内での電源供給側端子及びグランド側端子は共通接続される。
各定電流源ブロック106のグループ1〜mのそれぞれに設けられた各定電流源(1031〜103m)の出力端子は、ヒータ101とスイッチング素子102が直列接続されたグループ1〜mのそれぞれの共通接続端に接続される。ヒータ101への電流の駆動制御は、各グループ内のスイッチング素子102を制御信号によりオン/オフすることにより、グループ毎に設けられた定電流源1031〜103mの出力電流Ih1〜Ihmを所望のヒータへ印加するものである。
このような同一構成の電流源ブロック106が複数(n個)配設されており、各電流源ブロック106でのヒータの駆動動作は、前述の実施の形態1の場合と同様である。こうしてn個の電流源ブロック1061〜106nに対して同様の動作を行うことで(x×m×n)個のヒータの内の、任意のヒータを発熱駆動することができる。
高画質な印刷画像を得るため、及びヒータの耐久性を向上させるには、各ヒータに投入する電力が複数のヒータ間で一定であること、つまり各ヒータの抵抗値が等しいのであれば、複数の電流源ブロックの間での出力電流が等しいことが求められる。
実施の形態2の場合、電流源ブロック106内の電流源1031〜103mの出力電流が、電流源ブロック1061〜106nのいずれにおいても等しいことが必要とされる。
各電流源ブロック106内での定電流出力Ih1〜Ihmは、基準電流IRnを基に決定されるため、基準電流IRnと電流源1031〜103mとを隣接して配置することにより、電流源ブロック106内での出力電流Ih1〜Ihmの相対精度が向上する。
また複数の電流源ブロック106間において定電流の出力を等しくするためには、電流源ブロック106における基準電流IR1〜IRnが電流源ブロック106間において等しくなる必要がある。そのためには基準電流IR1〜IRnを生成する基準電流源107を、電流源ブロック106に隣接して配置することにより基準電流IR1〜IRnの相対精度を向上させることができる。
また電流源ブロック106内の電流源1031〜103mを隣接して配置し、基準電流回路107の基準電流源108(1081〜108n)を隣接して配置することで、複数の電流源ブロック106間での定電流源の出力電流の相対精度を向上させることができる。基準電流回路107や複数の電流源ブロック106間の相対的な位置関係は、定電流源間の出力電流の相対精度には大きな影響を与えないため、複数の電流源ブロック106の配置については自由度が増し面積的に効率が高い配置がとなる。
なお、上述した各実施の形態おいて定電流源としては、ドレイン電圧に対してのドレイン電流の変化が少ない領域である飽和領域で動作するMOSトランジスタを用いればよい。
また、上述した各実施の形態で説明した回路構成は上述のヒータ基板に一体的に作りこむことができ、これにより、インクを吐出するための発熱素子を持つヒータ基板内部で各発熱素子を一定電流で制御駆動することができる。
またグループごとに定電流源を持つ本実施の形態に係る構成では、定電流源の数を減らすことができるため、回路規模を小型化することができると共に定電流源自体のばらつきによる影響を少なくすることができる。
次に、上述した構成のヒータ基板を備えるインクジェットヘッドと、そのインクジェットヘッドを搭載したインクジェット記録装置の例を説明する。
図10は、本発明の代表的な実施の形態に係るインクジェット記録装置1の構成の概要を示す外観斜視図である。
図10に示すように、インクジェット記録装置(以下、記録装置という)は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なう記録ヘッド203を搭載したキャリッジ202にキャリッジモータM1によって発生する駆動力を伝達機構204により伝え、キャリッジ202を矢印A方向に往復移動させるとともに、例えば、記録紙などの記録媒体Pを給紙機構205を介して給紙し、記録位置まで搬送し、その記録位置において記録ヘッド203から記録媒体Pにインクを吐出することで記録を行なう。また、記録ヘッド203の状態を良好に維持するためにキャリッジ202を回復装置210の位置まで移動させ、間欠的に記録ヘッド203の吐出回復処理を行う。
記録装置201のキャリッジ202には記録ヘッド203を搭載するのみならず、記録ヘッド203に供給するインクを貯留するインクカートリッジ206を装着する。インクカートリッジ206はキャリッジ202に対して着脱自在になっている。
図10に示した記録装置201はカラー記録が可能でり、そのためにキャリッジ202にはマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロ(Y)、ブラック(K)のインクを夫々、収容した4つのインクカートリッジを搭載している。これら4つのインクカートリッジは夫々独立に着脱可能である。
さて、キャリッジ202と記録ヘッド203とは、両部材の接合面が適正に接触されて所要の電気的接続を達成維持できるようになっている。記録ヘッド203は、記録信号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出して記録する。特に、この実施形態の記録ヘッド203は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式を採用し、熱エネルギーを発生するために電気熱変換体を備え、その電気熱変換体に印加される電気エネルギーが熱エネルギーへと変換され、その熱エネルギーをインクに与えることにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出させる。この電気熱変換体は各吐出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによって対応する吐出口からインクを吐出する。
図10に示されているように、キャリッジ202はキャリッジモータM1の駆動力を伝達する伝達機構204の駆動ベルト207の一部に連結されており、ガイドシャフト213に沿って矢印A方向に摺動自在に案内支持されるようになっている。従って、キャリッジ202は、キャリッジモータM1の正転及び逆転によってガイドシャフト213に沿って往復移動する。また、キャリッジ202の移動方向(矢印A方向)に沿ってキャリッジ202の絶対位置を示すためのスケール208が備えられている。この実施形態では、スケール208は透明なPETフィルムに必要なピッチで黒色のバーを印刷したものを用いており、その一方はシャーシ209に固着され、他方は板バネ(不図示)で支持されている。
また、記録装置201には、記録ヘッド203の吐出口(不図示)が形成された吐出口面に対向してプラテン(不図示)が設けられており、キャリッジモータM1の駆動力によって記録ヘッド203を搭載したキャリッジ202が往復移動されると同時に、記録ヘッド203に記録信号を与えてインクを吐出することによって、プラテン上に搬送された記録媒体Pの全幅に亘って記録が行われる。
さらに、220は記録ヘッド203によって画像が形成された記録媒体Pを記録装置外ヘ排出するための排出ローラであり、搬送モータM2の回転が伝達されることで駆動されるようになっている。なお、排出ローラ220は記録媒体Pをバネ(不図示)により圧接する拍車ローラ(不図示)により当接する。222は拍車ローラを回転自在に支持する拍車ホルダである。
またさらに、記録装置201には、図10に示されているように、記録ヘッド203を搭載するキャリッジ202の記録動作のための往復運動の範囲外(記録領域外)の所望位置(例えば、ホームポジションに対応する位置)に、記録ヘッド203の吐出不良を回復するための回復装置210が配設されている。
この回復装置210は、記録ヘッド203の吐出口面をキャッピングするキャッピング機構211と記録ヘッド203の吐出口面をクリーニングするワイピング機構212を備えており、キャッピング機構211による吐出口面のキャッピングに連動して回復装置内の吸引手段(吸引ポンプ等)により吐出口からインクを強制的に排出させ、それによって、記録ヘッド203のインク流路内の粘度の増したインクや気泡等を除去するなどの吐出回復処理を行う。
また、非記録動作時等には、記録ヘッド203の吐出口面をキャッピング機構211によるキャッピングすることによって、記録ヘッド203を保護するとともにインクの蒸発や乾燥を防止することができる。一方、ワイピング機構212はキャッピング機構211の近傍に配され、記録ヘッド203の吐出口面に付着したインク液滴を拭き取るようになっている。
これらキャッピング機構211及びワイピング機構212により、記録ヘッド203のインク吐出状態を正常に保つことが可能となっている。
<インクジェット記録装置の制御構成(図11)>
図11は、図10に示した記録装置201の制御構成を示すブロック図である。
図11に示すように、コントローラ600は、MPU601、後述する制御シーケンスに対応したプログラム、所要のテーブル、その他の固定データを格納したROM602、キャリッジモータM1の制御、搬送モータM2の制御、及び、記録ヘッド203の制御のための制御信号を生成する特殊用途集積回路(ASIC)603、画像データの展開領域やプログラム実行のための作業用領域等を設けたRAM604、MPU601、ASIC603、RAM604を相互に接続してデータの授受を行うシステムバス605、以下に説明するセンサ群からのアナログ信号を入力してA/D変換し、デジタル信号をMPU601に供給するA/D変換器606などを備えている。
また、図11において、610は画像データの供給源となるコンピュータ(或いは、画像読取り用のリーダやデジタルカメラなど)でありホスト装置と総称される。ホスト装置610と記録装置1との間ではインタフェース(I/F)611を介して画像データ、コマンド、ステータス信号等を送受信する。
さらに、620はスイッチ群であり、電源スイッチ621、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ622、及び記録ヘッド203のインク吐出性能を良好な状態に維持するための処理(回復処理)の起動を指示するための回復スイッチ623など、操作者による指令入力を受けるためのスイッチから構成される。630はホームポジションを検出するためのフォトカプラなどの位置センサ631、環境温度を検出するために記録装置の適宜の箇所に設けられた温度センサ632等から構成される装置状態を検出するためのセンサ群である。
さらに、640はキャリッジ202を矢印A方向(図10)に往復走査させるためのキャリッジモータM1を駆動させるキャリッジモータドライバ、642は記録媒体Pを搬送するための搬送モータM2を駆動させる搬送モータドライバである。
ASIC603は、記録ヘッド203による記録走査の際に、RAM604の記憶領域に直接アクセスしながら記録ヘッドに対して記録素子(吐出ヒータ)の駆動データ(DATA)を転送する。
更に記録装置には、上述のヘッドに電力を供給するための電力回路を有している。
図12は、本実施の形態に係る記録ヘッド203を含む記録ヘッドカートリッジの構成を示す概観斜視図である。
この実施の形態における記録ヘッドカートリッジ1200は、図に示すようにインクを貯留するインクタンク1300と、このインクタンク1300から供給されるインクを記録情報に応じてノズルから吐出させる記録ヘッド203とを有し、記録ヘッド203は、キャリッジ202に対して着脱可能に搭載される、いわゆるカートリッジ方式を採るものとなっている。そして記録に際しては、記録ヘッドカートリッジ1200はキャリッジ軸に沿って往復走査され、それに伴って記録シートP上にカラー画像が記録される。ここに示す記録ヘッドカートリッジ1200では、写真調の高画質なカラー記録を可能とするため、インクタンクとして、例えば、ブラック、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、シアン、マゼンタ及びイエローの各色独立のインクタンクが用意されており、それぞれが記録ヘッド203に対して着脱自在となっている。
尚、この図12では、6色のインクを使用する場合を示しているが、図11のように、例えばブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの4色のインクを使用して記録を行なうものでもよい。その場合には、4色それぞれ独立のインクタンクが、それぞれ記録ヘッド203に対して着脱自在となっていても構わない。
[他の実施の形態]
本発明の目的は前述したように、実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体をシステム或は装置に提供し、そのシステム或は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM,CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含む。
以上説明したように本実施の形態によれば、全て半導体基板上に構成可能であるため、ヒータの定電流駆動に係る駆動や制御機能を非常にコンパクトにまとめることができ、定電流駆動方式によるヒータ基板を低コストで実現できる。
また一つの基板に機能を集約することで、基板外部との配線が減り、外来のノイズの影響を受けにくくなり、誤動作に対しても強くなる効果が得られる。
また制御にかかわる配線長が短くなることにより配線による遅延が減少し、ヒータ駆動の高速化も可能となる。
本発明の実施の形態1に係る記録ヘッドに設けられたヒータ駆動回路の回路概要を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るヒータ駆動回路の具体例を説明する回路図である。 図2の回路の動作タイミングを説明するタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る記録ヘッドに設けられたヒータ駆動回路の回路概要を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るヒータ駆動回路の具体例を説明する回路図である。 従来のヒータ駆動回路を示す回路図である。 従来のヒータ駆動回路を動作させる信号のタイミングチャートである。 従来のヒータ基板の配線レイアウトを示す図である。 従来のヒータ駆動回路の構成を示す回路図である。 本実施の形態に係るインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 本実施の形態に係るインクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る記録ヘッドの構成を示す概観斜視図である。

Claims (9)

  1. 複数の記録素子を有する記録ヘッドであって、
    前記複数の記録素子のそれぞれに直列に接続され、前記複数の記録素子のそれぞれへの通電を制御する複数のスイッチング素子と、
    基準電圧を発生する基準電圧回路と、
    前記基準電圧回路から発生される前記基準電圧に基づいて基準電流を生成する電流生成回路と、
    前記電流生成回路で生成された前記基準電流に応じて、前記複数の記録素子のそれぞれに直列に接続された前記スイッチング素子を介して定電流を流す複数の定電流源とをし、
    前記複数の記録素子及び複数のスイッチング素子は複数のグループに分割され、前記複数の定電流源のそれぞれは前記複数のグループのそれぞれに対して直列に接続されており、前記複数のグループの各グループに含まれる複数のスイッチング素子のそれぞれは、前記複数のグループに共通する互いに異なるタイミングで通電するように制御され、各グループの各記録素子は各対応するグループに直列に接続された定電流源の定電流により通電駆動されることを特徴とする記録ヘッド。
  2. 前記複数の定電流源のそれぞれは、前記電流生成回路の電流出力回路部分とカレントミラー回路を構成することを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 前記スイッチング素子は、MOSトランジスタであることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録ヘッド。
  4. 前記基準電圧回路は、バンドギャップ電圧を増幅した電圧を前記基準電圧とすることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  5. 前記定電流源は、ドレイン電圧に対してドレイン電流の変化が少ない領域である飽和領域で動作するMOSトランジスタで構成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  6. 前記記録素子を駆動するための高電位配線から電位配線に向けて記録素子、スイッチング素子、定電流源の順に配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  7. 複数の記録素子を有する記録ヘッド用基板であって、
    前記複数の記録素子のそれぞれに直列に接続され、前記複数の記録素子のそれぞれへの通電を制御する複数のスイッチング素子と、
    基準電圧を発生する基準電圧回路と、
    前記基準電圧回路から発生される前記基準電圧に基づいて基準電流を生成する電流生成回路と、
    前記電流生成回路で生成された前記基準電流に応じて、前記複数の記録素子のそれぞれに直列に接続された前記スイッチング素子を介して定電流を流す複数の定電流源とをし、
    前記複数の記録素子及び複数のスイッチング素子は複数のグループに分割され、前記複数の定電流源のそれぞれは前記複数のグループのそれぞれに対して直列に接続されており、前記複数のグループの各グループに含まれる複数のスイッチング素子のそれぞれは、前記複数のグループに共通する互いに異なるタイミングで通電するように制御され、各グループの各記録素子は各対応するグループに直列に接続された定電流源の定電流により通電駆動されることを特徴とする記録ヘッド用基板。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の記録ヘッドと、
    前記ヘッドに供給されるインクを収容するインクタンクと、
    を有することを特徴とするヘッドカートリッジ。
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の記録ヘッドと、
    記録信号に応じて前記記録ヘッドを駆動する駆動手段と、
    を有することを特徴とする記録装置。
JP2004328058A 2003-11-11 2004-11-11 記録ヘッドと記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置 Expired - Fee Related JP4459024B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004328058A JP4459024B2 (ja) 2003-11-11 2004-11-11 記録ヘッドと記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003381633 2003-11-11
JP2004328058A JP4459024B2 (ja) 2003-11-11 2004-11-11 記録ヘッドと記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005161847A JP2005161847A (ja) 2005-06-23
JP4459024B2 true JP4459024B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=34741652

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004328058A Expired - Fee Related JP4459024B2 (ja) 2003-11-11 2004-11-11 記録ヘッドと記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4459024B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5300446B2 (ja) * 2008-12-04 2013-09-25 キヤノン株式会社 ヘッド基板及びインクジェット記録ヘッド
JP7277178B2 (ja) * 2019-02-28 2023-05-18 キヤノン株式会社 ウルトラファインバブル生成装置
JP7277176B2 (ja) 2019-02-28 2023-05-18 キヤノン株式会社 ウルトラファインバブル生成方法、およびウルトラファインバブル生成装置
JP7277177B2 (ja) * 2019-02-28 2023-05-18 キヤノン株式会社 ウルトラファインバブル生成装置及びウルトラファインバブル生成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005161847A (ja) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7530653B2 (en) Recording head and recorder comprising such recording head
JP4262070B2 (ja) 記録ヘッドの素子基体、記録ヘッド及び記録ヘッドの制御方法
EP1733884B1 (en) Element body for recording head and recording head having element body
JP4859213B2 (ja) 記録ヘッドの素子基体、記録ヘッド、記録装置
US20050212857A1 (en) Recording head and recorder comprising such recording head
EP1684979B1 (en) Printhead, printhead substrate, ink cartridge, and printing apparatus having printhead
JP5032964B2 (ja) ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP2004181678A (ja) 記録ヘッド
JP4502358B2 (ja) 記録ヘッド基体、記録ヘッド、及び記録装置
JP4459024B2 (ja) 記録ヘッドと記録ヘッド用基板及びインクカートリッジ、及び前記記録ヘッドを有する記録装置
JP4035253B2 (ja) 記録ヘッド及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP4845412B2 (ja) 記録ヘッド、記録ヘッドカートリッジ、記録装置
JP4455013B2 (ja) 記録ヘッドの駆動方法、記録ヘッド、及び記録装置
JP4289976B2 (ja) 記録ヘッドの駆動方法、記録ヘッドの素子基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP2005138428A (ja) 記録ヘッド用基板、その基板を用いた記録ヘッド、記録ヘッドの駆動方法、及びその記録ヘッドを用いた記録装置
JP2006096007A (ja) ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
JP2004209885A (ja) インクジェット記録ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071112

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100205

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100209

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4459024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees