JP2009136573A - 動態撮影システム - Google Patents

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Abstract

【課題】簡便な単純X線撮影により心機能に関する評価値を得る。
【解決手段】動態撮影システムでは、撮影装置において被写体の心臓部を動態撮影し、複数の時間位相におけるX線画像を生成する(ステップS1)。画像処理装置では、前記複数の時間位相におけるX線画像を用いて、心機能に関する評価値を算出する(ステップS4)。診断用コンソールでは前記算出された評価値の情報を表示部上に表示させる(ステップS5)。
【選択図】図4

Description

本発明は、動態撮影システムに関する。
従来、心機能の状態を把握するため、様々な測定が行われている。例えば、血流状態を把握するため、超音波断層像を用いて血管の断面形状から血流速や血圧値を算出する計測システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、心臓の運動状態を把握するため、超音波やMRI(Magnetic Resonance Imaging)、CT(Computed Tomography)等によって得られた時系列の画像を用いて、心臓の動きを示す運動情報を算出するシステムについても開示されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開平11−76233号公報 特開2002−306483号公報 特開2003−265480号公報
しかしながら、MRIやCTの撮影装置は高価であり、コストが大きい。また、検査時には単純X線撮影が行われることが多く、このような基本的な撮影の他にも超音波やMRI等の複数の撮影を行うとすれば、患者の負担が大きくなる。
本発明の課題は、簡便な単純X線撮影により心機能に関する評価値を得ることである。
請求項1に記載の発明によれば、
被写体の心臓部を動態撮影し、複数の時間位相におけるX線画像を生成する撮影手段と、
前記複数の時間位相におけるX線画像を用いて、心機能に関する評価値を算出する画像解析手段と、
表示手段と、
前記算出された評価値の情報を前記表示手段上に表示させる制御手段と、
を備える動態撮影システムが提供される。
請求項2に記載の発明によれば、
前記評価値には、血流速の評価値が含まれ、
前記画像解析手段は、前記複数の時間位相におけるX線画像から脈動部の画像を検出し、各時間位相のX線画像から検出された脈動部の重心を算出して、当該重心の単位時間における移動量を血流速の評価値として算出する請求項1に記載の動態撮影システムが提供される。
請求項3に記載の発明によれば、
前記評価値には、心拍出量の評価値が含まれ、
前記画像解析手段は、前記複数の時間位相におけるX線画像から脈動部の画像を検出し、当該検出された脈動部の体積を心拍出量の評価値として算出する請求項1又は2に記載の動態撮影システムが提供される。
請求項4に記載の発明によれば、
前記評価値には、拍動の評価値が含まれ、
前記画像解析手段は、前記複数の時間位相におけるX線画像から大動脈部の画像を検出し、各時間位相のX線画像から検出された大動脈部のうちの一定領域における信号値の変化を拍動の評価値として算出する請求項1〜3の何れか一項に記載の動態撮影システムが提供される。
請求項5に記載の発明によれば、
前記評価値には、心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性の評価値が含まれ、
前記画像解析手段は、前記複数の時間位相におけるX線画像から心臓部の画像を検出し、時間位相が異なる心臓部の画像間における心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性を算出する請求項1〜4の何れか一項に記載の動態撮影システムが提供される。
請求項6に記載の発明によれば、
前記画像解析手段は、前記心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性の評価値を、心臓部のセグメント毎に算出する請求項5に記載の動態撮影システムが提供される。
請求項7に記載の発明によれば、
前記制御手段は、前記評価値の情報とともに、前記複数の時間位相におけるX線画像のうち少なくとも1つを前記表示手段上に表示させる請求項1〜6の何れか一項に記載の動態撮影システムが提供される。
請求項8に記載の発明によれば、
前記撮影手段は、心臓部の拡大撮影を行う請求項1〜7の何れか一項に記載の動態撮影システムが提供される。
請求項9に記載の発明によれば、
前記撮影手段は、X線画像における心臓部の長軸が最長となる回転角位相で撮影を行う請求項1〜8の何れか一項に記載の動態撮影システムが提供される。
請求項1に記載の発明によれば、医師は簡便な単純X線撮影により心機能に関する評価値を得て診察に用いることができる。MRI等の高価な撮影装置を用いることなく、普及率の高い単純X線撮影用の撮影手段により実施することができるので、コストを抑えることができる。また、基本的に実施されるX線撮影の他に、心機能の検査用に別途検査を行う必要がなく、患者の負担が少ない。
請求項2に記載の発明によれば、医師は血流速の評価を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、医師は心拍出量の評価を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、医師は拍動の評価を行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、医師は心臓局部の動きの評価を行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、医師は心臓部のセグメント毎に心臓局部の動きの評価を行うことができる。疾病による心機能の低下は、心臓部全体の機能が低下するのではなく、その疾病の原因となる心臓部分の機能が低下することが多いため、セグメント毎の評価値は診察上、有効な情報となる。
請求項7に記載の発明によれば、医師はX線画像を観察しながら、心機能の評価を行うことができる。
請求項8に記載の発明によれば、心臓部を拡大したX線画像を得ることができ、心臓部の診察に適したX線画像を提供することが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、心臓部の長軸が最大となる撮影方向で撮影を行うことができ、心臓部の観察に適したX線画像を提供することができる。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態における動態撮影システム1を示す。
図1に示すように、動態撮影システム1は、撮影装置10、撮影用コンソール20、診断用コンソール30と、画像処理装置40と、サーバ50とを備えて構成されている。各構成装置10〜50はネットワークNを介して接続されている。
撮影装置10、撮影用コンソール20、診断用コンソール30は、被写体のX線画像を撮影する際に用いられるものである。撮影装置10は被写体に対しX線を照射し、検出器からX線画像を読み取る。撮影装置10では動態撮影が可能である。動態撮影とは撮影を連続的に行い、複数の時間位相におけるX線画像を得る撮影方法である。撮影用コンソール20は技師の操作用として用いられ、撮影装置10のX線の照射動作やX線画像の読取動作を制御するとともに、読み取られたX線画像を技師の確認用に表示する。
図2を参照して、撮影装置10及び撮影用コンソール20についてさらに説明する。
図2に示すように、撮影装置10はX線源11、検出器12、保持部13、移動用レール14、サイクル検出部15、読取部16、駆動部17を備えて構成されている。一方、撮影用コンソール20は、制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25を備えて構成されている。撮影装置10のX線源11、サイクル検出部15、読取部16、駆動部17は撮影用コンソール20に接続されている。
まず、撮影装置10について説明する。
X線源11は、撮影用コンソール20の制御部21の制御に従って、X線を照射する。制御されるX線照射条件としては、例えば動態撮影における連続撮影時のパルスレート、パルス幅、パルス間隔、照射開始/終了タイミング、X線管電流、X線管電圧、フィルタ値等が挙げられる。パルスレートとは単位時間あたりの撮影回数をいい、パルス幅は撮影1回あたりのX線照射時間である。パルス間隔は、連続撮影においてある撮影におけるX線照射開始から次の撮影におけるX線照射を開始するまでの時間である。
検出器12は、被写体Wを挟んでX線源11と対向する位置に配置される。検出器12はX線の検出センサがマトリクス状に配置されたFPD(Flat Panel Detector)等である。すなわち、X線をその強度に応じた電気信号に変換して画素(検出センサ)毎に蓄積するので、検出器12にX線画像が記録されることとなる。
読取部16は、検出器12からX線画像を読み取る処理を行い、読み取られたX線画像を撮影用コンソール20に送信する。なお、読取動作は制御部21により制御される。制御される画像読取条件としては、フレームレート、フレーム間隔、画素サイズ、画像サイズ等がある。フレームレート、フレーム間隔は上記パルスレート、パルス間隔と同意義である。
保持部13は、撮影の対象となる被写体Wを保持し、その撮影位置を固定するためのものである。図2では、保持部13としてイス型の例を示したが、ベット等の他の形態であってもよい。
保持部13は、被写体Wを保持した状態で回転可能に構成されている。駆動部17は撮影用コンソール20の制御部21の制御に従って、保持部13の回転を駆動するものである。
また、保持部13は移動用レール14によりX線源11と検出器12間を移動可能に構成されている。すなわち、移動用レール14をX線源11と検出器12間を結ぶ直線上に敷設し、この移動用レール14上を保持部13が滑走可能に保持部13を取り付けることにより、X線源11と検出器12間を自在に移動させることが可能となっている。なお、移動は制御部21の制御により駆動部17によって行う構成としてもよいし、技師が移動させることとしてもよい。
サイクル検出部15は、被写体Wの撮影部位について生体反応のサイクルを検出する。例えば、撮影部位が心臓部である場合、サイクル検出部15としては心拍計や心電計等を用いて心拍サイクル等を検出する。また、撮影部位が肺野を含む胸部である場合には呼吸モニタベルト、CCDカメラ、光学カメラ、スパイロメータ等を適用して呼吸サイクルを検出する。
検出したサイクルの情報は、撮影用コンソール20の制御部21に出力される。
次に、撮影用コンソール20について説明する。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等により構成されている。制御部21は記憶部22に記憶されている各種プログラムをCPUにより読み出していてRAM内に展開し、展開されたプログラムとの協働により各種演算を行ったり、各部の動作を集中制御したりして処理を実行する。
記憶部22は、ハードディスク等のメモリであり、制御部21により用いられる各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶している。例えば、撮影部位毎に最適化された撮影条件(X線照射条件やX線画像の読取条件等)を記憶している。
操作部23は、キーボードやマウス等を備えて構成され、これらの操作に応じて操作信号を生成して制御部21に出力する。
表示部24はディスプレイを備え、制御部21の表示制御に従って各種操作画面や撮影により得られたX線画像等を表示する。
通信部25は、通信用のインターフェイスを備え、ネットワークNに接続された外部装置と通信を行う。
診断用コンソール30は、医師の操作用として用いられ、撮影用コンソール20から送信されるX線画像を医師の確認用に表示したりする。診断用コンソール30の基本的な構成は撮影用コンソール20と同一であり、制御部、操作部、表示部、記憶部、通信部を備えて構成されている。
画像処理装置40及びサーバ50は、撮影により得られたX線画像を医師の診察に提供するために用いられる。
図3を参照して、画像処理装置40について説明する。
画像処理装置40は、X線画像に対し、診察しやすい画質となるように画像処理を施すものであり、図3に示すように制御部41、操作部42、表示部43、記憶部44、通信部45、画像処理部46、画像解析部47を備えて構成されている。
制御部41〜通信部45については、上記説明した撮影用コンソール20の制御部21〜通信部25と基本的な機能は同一であるので、ここでは詳細な説明を省略する。
画像処理部46は、X線画像に対し階調変換処理、周波数調整処理等の各種画像処理を施す。画像処理は撮影部位に応じた種類のものを、撮影部位に応じた画像処理条件により施す。
画像解析部47は、心臓部が動態撮影されて得られた複数の時間位相におけるX線画像を解析し、心機能に関する評価値を算出する。心機能に関する評価値としては、血流速、心拍出量、拍動、心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性の評価値がある。具体的な評価値の算出方法は後述する。
サーバ50は、大容量メモリを備えてこのメモリに画像処理装置40によって画像処理されたX線画像を保存し、管理する。サーバ50に保存されたX線画像は診断用コンソール30からの要求に応じて配信され、診察に供される。
次に、動作について説明する。
本実施形態に係る動態撮影システム1は、心臓部の動態撮影を行い、得られた複数の時間位相におけるX線画像を用いて、心機能に関する評価値を算出、表示する。
図4は、その際における動態撮影システム1の撮影装置10、診断用コンソール30、画像処理装置40の処理の流れを示す図である。
図4に示すように、まず撮影装置10において被写体Wの心臓部を第2斜位で動態撮影し、複数の時間位相におけるX線画像を生成する(ステップS1)。動態撮影は、拡大撮影法により行う。なお、撮影にあたっては、撮影技師が撮影用コンソール20の操作部23を介して、被写体Wに関する患者情報の入力、撮影部位「心臓」の指定操作等を行う。
第2斜位とは検出器12の面に対し、被写体Wの胴体左側をX線源11に近づけるように被写体Wを傾けた斜位の***をいう。心臓部の長軸方向は胴体の長軸方向に対し傾斜していることから、胸部を撮影する際の撮影方向、つまり胴体正面から撮影したのでは、心臓部の長軸が最大となるように撮影することができない。
図5を参照して説明する。図5は被写体Wと検出器12の上面図と、その検出器12により得られるX線画像gとの関係を示す図である。図5において、被写体Wは検出器12側に顔を向けた状態を示している。
図5に示すように、心臓部hは上から見ると略楕円形を呈しており、その楕円の長軸lbが最大となる場合、つまりX線画像gに現れる心臓部ghの長軸laが最大となる場合が、心臓部の心室等を心臓部の長軸が最大となる方向からとらえることとなり心臓の動態を最も観察しやすくなる。
よって、被写体Wを回転させて検出器12と心臓部hの長軸lbが最大となる回転角度位相、つまりX線画像gにおける心臓部ghの長軸laが最大となる回転角度位相で撮影を行う。このときの撮影方向が第2斜位である。
そこで、事前に第2斜位となる回転角度位相を決定するためのプレ撮影を行う。プレ撮影では、図6に示すように保持部13に被写体Wを座らせた状態で保持部13を所定角度毎に複数回回転させ、回転させる毎に撮影を行って、X線画像gにおける心臓部ghの長軸laが最長となる保持部13の回転角度位相を求める。
技師の作業としては、まず被写体Wを保持部13に座らせる。このとき、被写体Wを検出器12に密接するように位置させる。また、被写体Wの心臓部が検出器12の面の中心あたりに位置するように、つまりX線源11からコーンビーム状に照射されるX線の中心線が心臓部周辺を透過するように被写体Wの位置を保持部13に固定させる。そして、撮影用コンソール20の操作部23によりプレ撮影開始の指示操作を行う。
プレ撮影開始の操作を受けて制御部21はプレ撮影のための各種制御を行う。図6に示すように上から見たときに検出器12の面と被写体Wの胴体部分の長軸lwとが平行となる回転角度位相を0度とし、心臓部hの長軸lbと検出器12の面とが略平行となる平均的な回転角度位相の範囲(例えば、20度〜45度の範囲)内で5度〜10度単位で駆動部17により回転させる。また、制御部21は回転させる毎にX線源11によりX線を照射させ、さらに照射する毎に読取部16により検出器12からX線画像を読み取らせる。
読み取られたX線画像は順次制御部21に入力される。制御部21は複数の回転角度位相におけるX線画像を解析して、X線画像g(図5参照)中の心臓部ghの長軸laが最長となる回転角度位相を特定する。
解析にあたっては、まずX線画像gから心臓部ghの画像領域を検出する。X線画像gにおける心臓部ghは図5に示すような形状で現れることが一般的である。例えば、予め心臓部ghの領域のエッジを検出するフィルタを準備しておき、得られたX線画像gをフィルタ処理することで領域検出を行えばよい。なお、検出方法としては特に限定せず、他の方法を用いてもよい。
次に、制御部21は検出した心臓部ghの領域においてX線画像gの主走査方向における長さを算出し、最長となる長さをそのX線画像gの心臓部ghにおける長軸laとする。制御部21は各回転角度位相のX線画像gについて長軸laを求め、求めた長軸laの中でも最長となる長軸laのX線画像gを特定する。そして、特定したX線画像gの回転角度位相を、動態撮影を行う第2斜位の回転角度位相として決定する。
第2斜位の回転角度位相が決定されると、撮影装置10では動態撮影を行う。制御部21は駆動部17を制御し、決定した回転角度位相に保持部13を回転させ、固定する。さらに、その回転角度位相の状態のまま、制御部21は図7に示すように駆動部17により保持部13をX線源11側に移動させる。拡大撮影を行うためである。
拡大撮影とは、被写体Wと検出器12との間に距離を設ける撮影方法をいう。この撮影方法によれば、X線源11からコーンビーム状に照射されたX線は被写体Wを透過した後、なおコーンビーム状に検出器12に入射するため、得られるX線画像はライフサイズ(被写体W自体のサイズ)に比して拡大されることとなる。この拡大されたサイズの画像を拡大画像という。
拡大画像のライフサイズに対する拡大率Mは、X線源11から被写体Wまでの距離をr1、被写体Wから検出器12までの距離をR2、X線源11から検出器12までの距離をR3(R1+R2)(R1、R2、R3の単位:m)とすると、下記式1により求めることができる。
M=R3/R1・・・(1)
拡大率Mは距離R1及びR2を増減することにより調整が可能である。
上記拡大撮影において、特開2001−91479号公報等に開示されているような、R1、R2、R3及びX線源11の焦点径の設定を所定の範囲とせしめることで、被写体W辺縁のエッジ強調効果が得られる位相コントラスト撮影を適用することとしてもよい。
例えば、焦点径Dを30(μm)以上、R1を(D−7)/200以上、R2を0.15以上とする設定例が挙げられる。
位相コントラスト撮影により得られた位相コントラスト画像では、図8に示すように被写体Wの辺縁を通過することにより屈折したX線が被写体Wを介さずに通過したX線と重なり合い、重なった部分のX線強度が強くなる現象が生じる。一方で、屈折したX線の分だけ被写体Wの辺縁の内側の部分においてX線強度が弱くなる現象が生じる。そのため、被写体Wの辺縁を境にしてX線強度差が広がるエッジ強調作用(エッジ効果ともいう)が働き、辺縁部分が鮮鋭に描写された視認性の高いX線画像が得られることとなる。
よって、保持部13の移動量は上記拡大率Mや位相コントラスト撮影のエッジ効果等を考慮して適宜設定すればよい。
保持部13の移動が完了すると、制御部21は動態撮影のための制御を行う。
まず、X線源11によりX線の照射を行わせる。このときのX線照射条件は、管電流が25mA、フレームレートが30fps(30枚/秒)以上とし、少なくとも心拍の1サイクル以上のX線画像を収集する。フレーム間隔は心拍サイクルに合わせて1〜2秒とする。フレームレートが多いため、S/N比を考慮して照射線量を多めとする。
また、制御部21はX線画像における心臓部のコントラストを上げるため、管電圧を低圧とする。一般に、肺野を含めた胸部の撮影を行う場合、管電圧は120kV程度に設定されることが多いが、本実施形態では低電圧とするため60〜80kV程度に設定する。なお、心臓部の撮影であるため、撮影時に被写体に呼吸を停止させる必要はない。
さらに、制御部21はX線の照射タイミングに合わせて、検出器12からX線画像の読取を読取部16により行わせる。読取条件は例えば画素サイズが400μm、画像サイズが512×384ピクセルである。制御部21はX線の照射毎に読取を行わせ、複数の時間位相におけるX線画像(フレーム画像)を読取部16から取得する。
被写体Wと検出器12の間には距離があるため、拡大撮影(又は位相コントラスト撮影)となるが、被写体Wの位置はプレ撮影時に被写体Wの心臓部が検出器12の面の中心あたりになるように固定されているため、動態撮影により得られるX線画像はプレ撮影の胸部全体を含むX線画像とは異なり、心臓部が拡大された画像となるはずである。すなわち、プレ撮影ではX線画像に心臓部だけでなく肺野部分も含まれるが、動態撮影ではX線画像に写りこむ肺野部分が少なくなり、心臓部が中心の画像となって、より心臓部の診察に適した画像となる。
制御部21は動態撮影で得られた各時間位相のX線画像群を確認用として表示部24上に表示させる。このとき、各時間位相に応じて連続的にX線画像を切替表示するので、心拍1サイクル分の動態を確認することが可能となる。技師は表示された各時間位相のX線画像を確認し、その内容でよければ撮影完了の操作を行う。制御部21は、この操作に応じて動態撮影で得られた各時間位相のX線画像群を通信部25を介して診断用コンソール30に送信する。
診断用コンソール30でも上記と同様に各時間位相のX線画像群の確認用の表示を行う(ステップS2)。医師により確認の操作がなされると、診断用コンソール30では各時間位相のうち何れか1つの時間位相のX線画像においてROI(医師が診察の対象とする関心領域をいう)を指定する操作画面を表示する。医師はX線画像のうち心臓部及び大動脈部を含む領域をROIとして指定する操作を行う。
血流速や心拍出量、拍動等の評価を行う場合、大動脈部がROIとなる。一方、心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性等の場合には心臓部がROIとなる。また、評価の際には心臓部のセグメントの特定が必要となるので、医師は心臓部においてセグメントの指定を行う。
診断用コンソール30では、ROI及び心臓部のセグメントの指定操作が行われると、当該ROI及び心臓部のセグメントの指定位置の情報をROIの指定情報として生成し、このROIの指定情報とともに各時間位相のX線画像群を、ネットワークNを介して画像処理装置40に送信する(ステップS3)。
画像処理装置40では、画像処理部46により各時間位相のX線画像に対して画像処理を施した後、画像解析部47により各時間位相のX線画像を用いて画像解析を行い、血流速、心拍出量、拍動、心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性の心機能に関する評価値の算出を行う(ステップS4)。
以下、算出方法について説明する。
〈血流速、心拍出量の評価値〉
図9に、動態撮影により得られたX線画像gkを示す。X線画像gkは、拡大撮影(又は位相コントラスト撮影)により心臓部が拡大されたものとなっている。画像解析部47は、ROIの指定情報に基づいて各時間位相のX線画像gkにおいてROIとして指定された大動脈部の領域Rを検出する。なお、ROIはある時間位相のX線画像において指定されたものだが、ROIとして指定された心臓部や大動脈部の位置は時間位相が異なっても略同一であると考えられるため、ある時間位相で指定されたROIを全ての時間位相のX線画像に適用する。
時間位相をtで表すと、時間位相t=0、ΔtにおけるX線画像gkの領域Rの画像部分を拡大したのが、図9に示す画像Rt=0、Rt=Δtである。
心臓のポンプ運動は、擬似的に血液の塊を大動脈へ押し出していると考えることができる。よって、この血液の塊の単位時間あたりの移動量を血流速、体積を心拍出量として求めればよい。
まず、画像解析部47では、画像Rにおいて心臓部から押し出された血液の塊の部分(以下、脈動部という)を検出する。脈動部は他の血流部分より密度が高いためその画像は低信号値となるはずである。よって、画像解析部47は、画像Rt=0、Rt=Δtの信号値のヒストグラムを作成し、当該ヒストグラムから全体的に低信号値となる領域を検出する。具体的にはヒストグラムにおいて脈動部と他の血流部分とを示す2つのピーク値が現れると考えられるので、より低信号側のピーク値を脈動部のものとみなし、図9に示すように画像Rt=0、Rt=Δtにおいて当該脈動部とみなしたピーク値周辺の信号値を有する領域を脈動部Qとして検出する。
次いで、画像解析部47は、時間位相の異なる画像Rt=0、Rt=Δtにおいてこの脈動部Qの重心qt=0、qt=Δtの位置をそれぞれ求める。位置は画像Rt=0、Rt=Δtの主走査方向の画素数をx、副走査方向の画素数をyで表したときのx、yの座標値で求める。
重心位置を求めると、画像解析部47は画像Rt=0、Rt=Δt間における重心qt=0、qt=Δtの移動量hを求め、画像Rt=0、Rt=Δt間の時間Δtから単位時間あたりの移動量h、つまり血流速の評価値E1を算出する。血流速の評価値E1は下記式2により表される。
E1=h/Δt・・・(2)
また、脈動部Qを楕円体と考えると、心拍出量は楕円体の体積とみなすことができる。大動脈の血管断面は円形であると仮定すると、脈動部Qの体積は血管の半径r、脈動部Qの長軸部分の半径rから求めることができる。よって、画像解析部47は何れかの画像Rt=0、Rt=Δtにおいて半径r、rを求め、これらから下記式3により心拍出量の評価値E2を算出する。
E2=4πr×r /3・・・(3)
なお、大動脈の血管は当該血管のエッジを検出するためのSobelフィルタ等を用いてフィルタ処理することにより検出し、血管のエッジ間の距離の半分を血管の半径rとして求める。また、半径rは副走査方向yにおける脈動部Qの長さを求めこれを2分することにより求めることができる。
〈拍動の評価値〉
拍動の評価値は、大動脈部の血管のある一定領域における画像の信号値の変化を指し示す指標である。例えば、図10に示すように複数の時間位相のX線画像から検出した大動脈部の画像Rがある場合に、各画像Rのうちの同一位置に大動脈の血管を横断するように評価領域(図10中、斜線で示す領域)を設定し、当該評価領域内の信号値の平均値を拍動の評価値E3として求める。なお、大動脈部の検出方法は上述した通りである。
図10に示すように、時間位相tの変化につれて脈動部Qの位置が移動する。脈動部Qは他の血流部分に比べて信号値が低いため、脈動部Qの移動に伴って、評価領域における信号値が変化する。そのため、評価値E3は脈動部Qが評価領域に進入する過程では徐々に小さな値となり、評価領域から遠ざかるにつれて徐々に大きな値となる。この評価値E3の変化は、心臓から血液が送り出されるたびに、つまり心拍サイクルに合わせて繰り返されるため、評価値E3を参照することにより拍動を把握することが可能となる。
〈心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性〉
心臓局部の動きに関する評価値は、オプティカルフローにより算出する。
画像解析部47はROIの指定情報に基づいて各時間位相のX線画像から心臓部の画像を検出し、当該検出された各心臓部の画像についてオプティカルフローを算出する。オプティカルフローとは、画像上の対象物の時間の経過に伴う動きを局所的に解析し、速度ベクトルによってその動きを表すものである。オプティカルフローは時間位相が連続するX線画像間で算出することとしてもよいし、何れかの時間位相のX線画像を基準として、この基準となったX線画像と他のX線画像との間で算出してもよい。また、その算出方法も勾配法やブロックマッチング法等、何れの方法であってもよい。
図11に、オプティカルフローの算出例を示す。
図11は、時間位相t=0、t=ΔtにおけるX線画像から検出された心臓部の画像Rt=0、Rt=Δt間で算出したオプティカルフローの算出結果を示す図である。画像Rt=0の心臓部に係るある対象点a(aは画素)を追った例であり、この対象点aに対応する画像Rt=Δtにおける点がa′であると推定して、画像Rt=0におけるaからa′への動きを示す速度ベクトルを算出している。この速度ベクトルの矢印の大きさが対象点aの動き量を示し、速度ベクトルの矢印の向きが方向性を示している。また、オプティカルフローを算出した時間位相毎の速度ベクトルが対象点aの動き量、方向性の周期性を示す評価値となる。
さらに、画像解析部47は、ROIの指定情報に基づいて心臓部におけるセグメントを認識し、このセグメント毎にオプティカルフローの時系列における平均値、その平均値の周期性を算出し、それぞれセグメント単位の動き量、方向性の評価値、周期性の評価値とする。このように心臓部のセグメント単位で求めた評価値は、診察上有効な情報となる。心機能は狭心症や心筋梗塞等によって心臓全体の機能が低下するのではなく、狭窄又は閉塞した冠動脈の支配する心臓部分の機能が低下するため、部分的に評価することが重要だからである。
セグメントは、左心室、左心房、右心室、右心房等の大きな単位から、左心室の中でも心室中隔、心尖部、前壁、後壁、下壁等の小さな単位としてもよい。前述のように、診断用コンソール30において医師がROIとして心臓部及びセグメントを指定するので、画像解析部47はそのROIの指定情報に基づいて心臓部及びセグメントを認識する。
以上のような解析を終了すると、制御部41の制御により、各時間位相におけるX線画像群に画像解析結果である心機能に関する各評価値の情報を付帯してサーバ50に送信する。サーバ50ではX線画像群とともに評価値の情報が保存される。その後、診断用コンソール30からX線画像が要求されると、サーバ50から診断用コンソール30へ各時間位相のX線画像群とともに心機能に関する評価値の情報が送信される。
診断用コンソール30では制御部の制御により各時間位相のX線画像群の表示を行うとともに、画像解析結果として心機能に関する評価値の情報を表示部上に表示する。X線画像の表示は、各時間位相のX線画像をその時間位相に応じて連続的に切替表示することにより、動画像として表示する。
図12に、評価値の表示例として血流速、心拍出量、拍動の評価値を表示した表示画面d1を示す。
図12に示すように、表示画面d1上には血流速の評価値E1と、心拍出量の評価値E2とを表示している。
また、その下部には評価値を算出したX線画像群を表示する領域d11と、各X線画像から算出された拍動の評価値E3とを表示している。
領域d11ではX線画像を時間位相に応じて連続的に切替表示する。脈動部は他の血流部分と輝度が異なるので、切替表示により医師は脈動部の動的変化を把握することができる。なお、X線画像は評価値の参照用に表示するので、全ての時間位相のX線画像ではなく、何れか1つが表示されていればよい。
また、各X線画像において評価領域となった画像部分を識別できるように表示する。評価値E3がどの領域の評価であるのかを医師に示すためである。図12では、斜線で示した画像部分d12が評価領域である。
領域d11の表示に連動して領域d11に表示中のX線画像において算出された評価値E3のプロット点を白、その他のX線画像に対応するプロット点を黒で表示する。これにより、各評価値E3のうち、現在領域d11に表示中のX線画像に対応するのはどれかを医師が容易に判別することが可能となる。
図13は、心臓局部の動きの動き量、方向性、周期性の評価値の表示例を示す図である。
図13に示す表示画面d2では、心臓部を抽出した画像d21を表示し、この画像d21において心臓部上の対象点における動き量、方向性を示すベクトル(図13において矢印で示す)を評価値として表示する。ベクトルはオプティカルフローを算出した時間位相毎に連続的に切り替えて表示し、その周期性を表す。なお、表示画面d2においても各時間位相のX線画像を表示することとしてもよい。
また、ベクトルは医師の指定したセグメント単位で表示する。例えば、画像d21において医師が指定したセグメントの画像部分d22のみを表示する。また、医師により表示指示の操作があれば、セグメント単位で算出した動き量、方向性の平均値を示すベクトルを表示し、さらに時間位相毎に連続的に切り替えて表示することによりその平均値の周期性を表す。
以上のように、本実施形態によれば、撮影装置10において動態撮影により複数の時間位相のX線画像を生成し、画像処理装置40においてこれらX線画像を用いて心機能に関する評価値を算出する。よって、医師は簡便なX線撮影により心機能に関する評価値を得て診察に用いることができる。MRI等の高価な撮影装置を用いることなく、普及率の高い単純X線撮影用の撮影装置10で実施することができるので、コストを抑えることができる。また、基本的に実施されることが多い単純X線撮影により、心機能の評価値として血流速、心拍出量、拍動の血流に関する評価値と、心臓局部の動きに関する評価値を算出するので、血流と心臓部とで分けて検査する必要がなく、患者の負担が少ない。
心機能の評価値としては、X線画像から脈動部の画像を検出し、この画像の重心位置の移動量から血流速を算出するので、医師は血流速の評価を行うことが可能となる。また、脈動部の体積から心拍出量を算出するので、医師は心拍出量の評価を行うことができる。
また、複数の時間位相におけるX戦画像から大動脈部の画像を検出し、その大動脈部の一定領域における信号値の変化を、拍動の評価値として算出するので、医師は拍動の評価を行うことができる。
また、心臓部の画像を検出し、当該画像についてオプティカルフローを算出することにより心臓局部の動きの動き量、方向性、周期性の評価値を算出する。よって、医師は心臓局部の動きの動き量、方向性、周期性を評価することが可能となる。
算出された評価値は診断用コンソール30において表示するとともに、各時間位相におけるX線画像をその時間位相に応じて連続的に切り替えて表示するので、医師は心臓部の動態変化を観察しながら、心機能の評価を行うことが可能となる。
動態撮影は拡大撮影法により行うので、心臓部を中心に拡大したX線画像を得ることができ、心臓部の診察に適したX線画像を医師に提供することが可能となる。
さらに、X線画像における心臓部の長軸が最長となる回転角度位相をプレ撮影により特定した後、動態撮影を行うので、心臓部の観察や心機能の評価に適した撮影方向で撮影を行うことができる。
なお、上記実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
例えば、ROIは医師が指定する構成としたが、画像処理装置40において予めROI検出用のテンプレートを用意してテンプレートマッチングを行う等、自動検出する構成としてもよい。
また、診断用コンソール30において評価値等を表示する構成を説明したが、撮影用コンソール20や他の装置(診断用に用いられるPC等)において表示することとしてもよい。また、画像解析を行う画像処理装置40を設けてこの画像処理装置40によって算出された評価値を得ることとしていたが、診断用コンソール30や他の装置において画像解析用のプログラムをインスートールし、評価値を算出することとしてもよい。
また、上記説明した処理に係るプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な媒体としては、ROM等のメモリの他、DVD等の可搬型のものも適用可能である。またプログラムのデータをネットワークを介して提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)も適用可能である。
本実施形態における動態撮影システムを示す図である。 図1の撮影装置及び撮影用コンソールの機能的構成を示す図である。 図1の画像処理装置の機能的構成を示す図である。 動態撮影システムにおける処理の流れを示す図である。 心臓部とX線画像における心臓部の画像との関係を示す図である。 プレ撮影時のX線源、被写体、検出器の関係を示す図である。 動態撮影時のX線源、被写体、検出器の関係を示す図である。 位相コントラスト撮影によるエッジ効果を説明する図である。 血流速、心拍出量の算出方法を説明する図である。 拍動の評価値の算出方法を説明する図である。 心臓局部の動きの評価値の算出方法を説明する図である。 血流速、心拍出量、拍動の評価値の表示例を示す図である。 心臓局部の動きの評価値の表示例を示す図である。
符号の説明
1 動態撮影システム
10 撮影装置
11 X線源
12 検出器
13 保持部
15 サイクル検出部
16 読取部
17 駆動部
20 撮影用コンソール
21 制御部
30 診断用コンソール
40 画像処理装置
47 画像解析部
50 サーバ

Claims (9)

  1. 被写体の心臓部を動態撮影し、複数の時間位相におけるX線画像を生成する撮影手段と、
    前記複数の時間位相におけるX線画像を用いて、心機能に関する評価値を算出する画像解析手段と、
    表示手段と、
    前記算出された評価値の情報を前記表示手段上に表示させる制御手段と、
    を備える動態撮影システム。
  2. 前記評価値には、血流速の評価値が含まれ、
    前記画像解析手段は、前記複数の時間位相におけるX線画像から脈動部の画像を検出し、各時間位相のX線画像から検出された脈動部の重心を算出して、当該重心の単位時間における移動量を血流速の評価値として算出する請求項1に記載の動態撮影システム。
  3. 前記評価値には、心拍出量の評価値が含まれ、
    前記画像解析手段は、前記複数の時間位相におけるX線画像から脈動部の画像を検出し、当該検出された脈動部の体積を心拍出量の評価値として算出する請求項1又は2に記載の動態撮影システム。
  4. 前記評価値には、拍動の評価値が含まれ、
    前記画像解析手段は、前記複数の時間位相におけるX線画像から大動脈部の画像を検出し、各時間位相のX線画像から検出された大動脈部のうちの一定領域における信号値の変化を拍動の評価値として算出する請求項1〜3の何れか一項に記載の動態撮影システム。
  5. 前記評価値には、心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性の評価値が含まれ、
    前記画像解析手段は、前記複数の時間位相におけるX線画像から心臓部の画像を検出し、時間位相が異なる心臓部の画像間における心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性を算出する請求項1〜4の何れか一項に記載の動態撮影システム。
  6. 前記画像解析手段は、前記心臓局部の動きの動き量、方向性又は周期性の評価値を、心臓部のセグメント毎に算出する請求項5に記載の動態撮影システム。
  7. 前記制御手段は、前記評価値の情報とともに、前記複数の時間位相におけるX線画像のうち少なくとも1つを前記表示手段上に表示させる請求項1〜6の何れか一項に記載の動態撮影システム。
  8. 前記撮影手段は、心臓部の拡大撮影を行う請求項1〜7の何れか一項に記載の動態撮影システム。
  9. 前記撮影手段は、X線画像における心臓部の長軸が最長となる回転角位相で撮影を行う請求項1〜8の何れか一項に記載の動態撮影システム。
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