JP5200656B2 - 動態撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、動態撮影システムに関する。
胸部動態画像によって肺の診断を行う際、被写体が自然呼吸の状態で撮影された時系列の胸部動態画像の観察が重要となる。肺機能を評価するための手段としては、生理学的なデータを取得しやすいスパイロメータやRI(Radio Isotope)検査等や、形態的なデータが得られる単純X線写真やCT(Computed Tomography)等が挙げられるが、生理学的なデータと形態的なデータの両者を効率よく取得することは装置の特性上の問題があり非常に困難とされている。
近年においては、FPD(Flat Panel Detector)に代表される固体撮像素子を使用して、X線照射によって得られる被写体のX線画像をデジタル化することにより、動態画像を収集することができる。単純X線写真のような形態的なデータだけでなく、動態画像によって時系列の信号値の解析ができることにより、生理学的なデータも同時に取得することが可能となる。
動態観察を行う際には、被写体の撮影時の負担を考慮しなければならない。特許文献1には、予め定められた動態撮影のタイミングと一致するように被写体に対して呼吸のタイミングの指示を行い、被写体の撮影時の負担の増加を極力抑えつつ、診断に有用な画像情報を取得することのできる技術が開示されている。
特開2003−290184号公報
しかしながら、所望の画像撮影位相となるように被写体に対して呼吸のタイミングを指示する場合、高齢者等の被写体にとっては当該指示に合わせて呼吸をすることは困難である。したがって、日常生活における自然呼吸状態とは異なる不自然な呼吸状態において撮影された画像による診断となり、自然呼吸状態における肺機能の周期的なデータ等を用いた評価をすることができず、診断が正常になされない可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、胸部動態画像を用いた診断において、動態の周期間の変化に基づく有効な診断支援情報を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
被写体の胸部に対してX線を照射することにより前記被写体の動態を複数周期にわたって撮影し、各動態画像に対応する信号値を生成する撮影手段と、
前記撮影手段によって生成された前記信号値の変化から前記動態の複数の周期を認識し、認識された周期毎に前記動態が示す特徴量を算出する特徴量算出手段と、
前記特徴量算出手段によって算出された周期毎の特徴量に基づいて前記複数周期に係る前記動態の診断支援情報を生成する制御手段と、
を備える。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、
前記動態は自然呼吸であり、
前記診断支援情報は、前記被写体の肺換気機能が、正常、周期不整、閉塞性、拘束性のうちのいずれかを示す情報のうちの1つ以上の情報である。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記撮影手段によって撮影された前記動態画像の肺野領域を複数の小領域に分割する領域分割手段を更に備え、
前記特徴量算出手段は、前記小領域毎に前記特徴量を算出する
本発明によれば、胸部動態画像を用いた診断において、動態の周期間の変化に基づく有効な診断支援情報を提供することである。
(第1の実施の形態)
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態における動態撮影システム1を示す。
図1に示すように、動態撮影システム1は、撮影装置10、撮影用コンソール20、診断用コンソール30と、画像処理装置40と、サーバ50とを備えて構成され、それぞれはネットワークNを介して接続されている。
図2に、撮影装置10、撮影用コンソール20、及び診断用コンソール30の詳細な構成を示す。
図2に示すように、撮影装置10は、X線源11、検出器12、読取部13、サイクル検出部14を備えて構成されている。一方、撮影用コンソール20は、制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25を備えて構成されている。診断用コンソール30も同様に、制御部31、記憶部32、操作部33、表示部34,通信部35を備えて構成されている。
まず、撮影装置10について説明する。
撮影装置10は、被写体Mに対しX線を照射し、検出器12からX線画像を読み取る。撮影装置10では動態撮影が可能である。動態撮影とは撮影を連続的に行い、複数の時間位相における動態画像を得る撮影方法である。動態画像とは動態撮影により得られた撮影画像をいい、本実施形態では動態画像はX線画像である。
本実施の形態においては、撮影装置10は自然呼吸を繰り返す被写体Mの胸部を動態撮影し、複数の時間位相における複数の動態画像を取得する撮影手段として機能する。
X線源11は、撮影用コンソール20の制御部21の制御に従って、X線を照射する。制御されるX線照射条件としては、例えば動態撮影における連続撮影時のパルスレート、パルス幅、パルス間隔、照射開始/終了タイミング、X線管電流、X線管電圧等が挙げられる。
パルスレートとは、単位時間あたりの撮影回数である。パルス幅とは、撮影1回あたりのX線照射時間である。パルス間隔とは、連続撮影においてあるX線照射開始から次の撮影でのX線照射を開始するまでの時間である。照射開始/終了タイミングとは、被写体Mに対してX線の照射を開始/終了するタイミングのことである。X線管電流とは、X線源11を構成するX線管を流れる電流であり、X線管電圧とは、X線管に加えられる電圧である。
検出器12は、被写体Mを挟んでX線源11と対向する位置に配置される。検出器12はX線の検出センサが格子状に配置されたFPD(Flat Panel Detector)等である。すなわち、X線を強度に応じて電気信号に変換して画素(検出センサ)毎に蓄積することにより、検出器12にはX線画像が記録されることとなる。
読取部13は、検出器12からX線画像を読み取る処理を行い、読み取られたX線画像を撮影用コンソール20に送信する。なお、読取動作は制御部21により制御される。制御される画像読取条件としては、フレームレート、フレーム間隔、画素サイズ等がある。フレームレート、フレーム間隔は上記パルスレート、パルス間隔と同意義である。画素サイズとは、X線画像を構成する画素の大きさのことである。
サイクル検出部14は、被写体Mの撮影部位について生体反応のサイクルを検出する。例えば、撮影部位が肺を含む胸部である場合には、呼吸モニタベルト、CCDカメラ、光学カメラ、スパイロメータ等を適用して呼吸サイクルを検出する。また、撮影部位が心臓部である場合、心拍計や心電計等を用いて心拍サイクルを検出する。
サイクル検出部14は、検出したサイクルの情報を、撮影用コンソール20の制御部21に出力する。
次に、撮影用コンソール20と診断用コンソール30について説明する。
撮影用コンソール20は技師の撮影操作のために用いられ、撮影条件等の入力を受け付けたり、撮影装置10のX線画像を技師が確認するために表示したりする。診断用コンソール30は、医師の操作のために用いられ、撮影用コンソール20から送信されるX線画像から診断支援情報を生成したり、医師が診断するために表示したりする。
診断用コンソール30の各部(制御部31、記憶部32、操作部33、表示部34、通信部35)の機能は、撮影用コンソール20の各部(制御部21、記憶部22、操作部23、表示部24、通信部25)と基本的に同一である。よって、ここでは撮影用コンソール20の各部を代表として説明し、診断用コンソール30の各部の説明を省略する。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory
)等により構成されている。制御部21は記憶部22に記憶されている各種プログラムをCPUにより読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムとの協働により各種演算を行ったり、各部の動作を集中制御したりして処理を実行する。
なお、制御部21はCPUクロックを利用して時間を計時するタイマ機能を有する。
記憶部22は、ハードディスク等のメモリであり、制御部21により用いられる各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶している。例えば、撮影部位毎に最適化された撮影条件(X線照射条件やX線画像の画像読取条件等)を記憶している。
操作部23は、キーボードやマウス等を備えて構成され、これらの操作に応じて操作信号を生成して制御部21に出力する。
表示部24はディスプレイを備え、制御部21の表示制御に従って各種操作画面や撮影により得られたX線画像等を表示する。
通信部25は、通信用のインターフェイスを備え、ネットワークNに接続された外部装置と通信を行う。
なお、診断用コンソール30の記憶部32は、診断支援情報を生成する処理に必要なプログラムやパラメータを記憶し、表示部34には当該診断支援情報が表示されることになる。診断支援情報を生成する処理の詳細については後述する。
次に、画像処理装置40とサーバ50について説明する。
画像処理装置40とサーバ50は、撮影により得られたX線画像を提供するために用いられ、制御部等を備えて構成されている。画像処理装置40とサーバ50の構成は、撮影用コンソール20の構成と同様であるので説明を省略する。
画像処理装置40は、X線画像に対し、医師が観察しやすい画質となるように階調変換処理や周波数調整処理等の各種画像処理を施すものである。この各種画像処理は撮影部位に応じた種類のものを、撮影部位に応じた画像処理条件により施す。
サーバ50は、画像処理装置40によって画像処理されたX線画像を保存し、管理する。サーバ50に保存されたX線画像は診断用コンソール30からの要求に応じて配信され、診察に供される。
次に、動作について説明する。
本実施形態に係る動態撮影システム1は、胸部の動態撮影を行い、得られた複数の時間位相における動態画像を領域分割し、当該分割された領域ごとに平均信号値を算出し、時系列のデータとする。この時系列の平均信号値のデータから特徴量として振幅及び周期を算出し、当該特徴量の各周期間の変化に基づいて肺換気機能の正常/異常を判別し、表示部34に当該判別結果を表示する。
図3に、撮影装置10、診断用コンソール30における処理の流れを示す。
図3に示すように、まず撮影装置10において被写体Mに対して動態撮影が行われ、複数の時間位相における動態画像が生成される(ステップS101)。
ステップS101においては、具体的には以下のような処理が行われることになる。
本実施の形態においては、自然呼吸状態の被写体Mに対して動態撮影しているので、動態撮影は少なくとも1つの呼吸サイクルについて複数の時間位相の動態画像を生成するように行う。
撮影にあたっては、撮影技師が撮影用コンソール20の操作部23を介して、被写体Mに関する患者情報の入力、撮影部位の指定操作等を行う。患者情報には被写体M(患者)の氏名の他、年齢、性別、体重、身長等の患者の属性を示す情報が含まれる。
撮影用コンソール20においては、制御部21によって指定された被写体Mの撮影部位に応じた撮影条件が記憶部22から読み出され、撮影装置10のX線源11におけるX線照射条件、読取部13における画像読取条件として設定される。
以下、撮影技師により「肺(換気)」の撮影部位が指定されたとして説明する。換気能を診断するために肺を撮影する場合、呼吸サイクルは平均0.3回/秒程度であることから、これを考慮して複数の時間位相の動態画像を少なくとも1つの呼吸位相について撮影できるように、例えば下記の撮影条件が設定される。
フレームレート(パルスレート):2フレーム/秒(つまり1秒あたり3回の撮影)
画素サイズ:150μm
画像サイズ:40cm×40cm
管電圧:120kV
管電流:50mA
撮影タイミング:吸気から呼気への変換点のタイミング(撮影開始タイミング)からフレーム間隔時間毎
なお、制御部21によってサイクル検出部14により検出された呼吸サイクルの情報に基づいて、フレームレート等の条件が修正される。例えば、検出された呼吸サイクルに基づいて、1つの呼吸位相が所定のフレーム数(例えば、10フレーム)で撮影されるようにフレームレートが算出され、設定し直すことになる。上記のフレームレートの条件例でいえば、サイクル検出部14により検出された呼吸サイクル数が0.25回/秒であった場合、フレームレートは2.5フレーム/秒に修正されることになる。
撮影条件を設定後、制御部21によってサイクル検出部14により検出される呼吸サイクルの情報に基づいて、撮影開始タイミングであるか否か、つまり1つの呼吸位相が始まるタイミング(例えば、吸気→呼気の変換点)であるか否かが判断される。撮影開始タイミングであれば、制御部21によってX線源11及び読取部13が制御され、動態撮影を開始させる。また、制御部21によって動態撮影開始に合わせて撮影の開始から終了までに要した撮影時間が経時される。
撮影装置10においては、設定されたX線照射条件に従って所定のパルスレートでX線が照射される。同様に、読取部13は設定された画像読取条件に従って、所定フレームレートで検出器12からX線画像の読取処理が行われる。このX線照射動作と画像読取動作は制御部21によって同期されることになる。
以上説明したステップS101の処理により、複数の時間位相における動態画像が生成され、撮影用コンソール20に出力される。
なお、撮影用コンソール20においては、ステップS101によって得られた各時間位相の動態画像が表示部24に表示される。撮影技師が画質等を確認するためである。撮影技師により操作部23を介して承認操作がなされると、制御部21によって各時間位相の動態画像に一連の撮影を識別するためのIDや、患者情報、撮影時間の情報が付帯され、当該動態画像は診断用コンソール30に送信されることになる。
診断用コンソール30においては、制御部31により、撮影用コンソール20を介して受信された動態画像が予め定められた分割方式に従って領域分割される(ステップS102)。具体的には、本実施の形態においては、胸部の動態画像を撮影しているので、例えば肺野領域を右上葉、左上葉等の肺の解剖学的構造毎に領域分割したり、動態画像全体を格子状に領域分割したりする。ステップS102における処理により、制御部31は領域分割手段として機能する。なお、以降説明するステップS103〜S109における処理は、制御部31と記憶部32に記憶されたプログラムとの協働によって実行される。
図4に、肺野領域が解剖学的構造毎に領域分割された例を示す。
図4に示すように、肺野領域は右上葉、左上葉、右中葉、右下葉、及び左下葉のように解剖学的構造毎に分割される。図4のように領域分割された場合は、当該解剖学的構造毎に肺換気機能を判別することが可能となる。
この場合の分割時には、ステップS102においては解剖学的構造の位置及び名称が予め定められた参照画像を用いて、当該参照画像の肺野領域と各動態画像の肺野領域とが略一致するように非線形ワーピング処理等により画像変換することにより各解剖学的構造の領域を認識し、分割すればよい。
図5に、ある動態画像の肺野領域が格子状に領域分割された例を示す。
図5に示すように、動態画像が一定画素毎に格子状に分割される。図5の例では、10×10の格子状に分割された例を示している。具体的には、上記の例では動態画像の画像サイズが40cm×40cmであるので、1つの分割領域は4cm×4cmで囲まれた領域となる。
図5のように領域分割された場合には、解剖学的構造毎に分割された場合とは異なり、格子状で囲まれた領域毎に肺換気機能を判別することが可能となる。
格子状に領域分割される場合における、ステップS102の具体的な処理を、以下説明する。
まず、ある動態画像を基準画像として指定する(例えば1フレーム目の動態画像を基準画像として指定する)。そして、当該基準画像から肺野領域を検出し、この肺野領域に外接するように一定の略矩形に領域分割し、ローカルマッチングにより、他の時間位相の動態画像において、この基準画像の略矩形の分割領域と対応する領域を求める。具体的には、基準画像と時間位相が隣接する動態画像を、例えば基準画像の2倍の大きさの領域に分割する。そして、この2倍の大きさを持つ分割領域の中で基準画像の対応する分割領域を移動させて、移動毎にマッチング度を算出し、マッチング度が最大となる位置を求める。マッチング度とは画像の一致性を示す度合いをいい、最小二乗法や相互相関によって求めることができる。この処理を時間位相が隣接する各動態画像間で繰り返し行うことにより、基準画像の各分割領域が他の時間位相の動態画像のどの領域に対応するのかを求めることができる。
以上の処理がステップS102において行われることにより、例えば図5に示すように基準画像を領域分割した場合に、4cm×4cmで囲まれた領域と対応する分割領域が、他の動態画像についても算出することができる。
以下、ステップS102において、図5に示すように肺野領域が格子状に分割された場合について説明する。なお、図4に示すように肺野領域が分割された場合であっても、以降の基本的な処理は同様である。
ステップS103においては、ステップS102において分割された分割領域毎に平均信号値が算出される(ステップS103)。具体的には、診断用コンソール30が受信した全ての動態画像における各分割領域に含まれる画素の信号値の平均値が算出されることになる。
以下、ステップS103における平均信号値の算出方法について説明する。
図6に、格子状に領域が分割された場合における一つの分割領域を模式的に示す。図6に示すように、一つの分割領域を構成する画素をN画素×N画素とし、水平方向にi番目、垂直方向にj番目の画素の信号値をI(i,j)とする。
図6に示した例では、一つの分割領域にN×N個の画素が含まれることになるので、ステップS103においては、分割領域毎の平均信号値は以下の式によって算出されることになる。
Figure 0005200656
なお、解剖学的構造毎に領域が分割された場合も、分割領域に含まれる画素の信号値の総和を当該分割領域に含まれる画素数で割ることにより同様に算出することができる。
ステップS104においては、ステップS103において算出された分割領域毎の平均信号値が時系列データとして取得される(ステップS104)。具体的には、診断用コンソール30が受信した複数の動態画像は時間位相毎に時系列に撮影されているので、当該複数の動態画像に対して算出された分割領域毎の平均信号値も時系列のデータとなる。
図7(a)に、ある分割領域の平均信号値を時系列に模式的に表した例を示す。本実施の形態における動態撮影においては、時間位相毎に算出された平均信号値の変化は図7(a)に示すような波形に近似することができる。
X線画像の信号値は被写体MのX線の透過量によって定まり、X線の透過量は被写体Mの厚みによって変わる。被写体Mの厚みが大きいほどX線は透過しづらいからである。したがって、信号値が変化しているということは肺の厚みが変化している、つまり肺の換気量が変化していると考えることができ、平均信号値の変化量は換気量と相関関係がある。
正常な肺換気機能であれば、平均信号値の最大値(ピーク)から次の最大値までの時間位相の間隔(以下、周期T(n)という。)がほぼ一定で平均信号値が変化する。
したがって、平均信号値の周期T(n)は自然呼吸の周期の時間を示し、周期T(n)毎の平均信号値の最大値と最小値の差(以下、単に振幅A(n)という)は、肺の換気量と比例関係があることになる。なお、周期T(n)と振幅A(n)の「n」はそれぞれn周期目の意味であり、つまり周期T(1)と振幅A(1)は、それぞれ1周期目における周期と振幅を示すことになる。
ステップS104において取得された時系列データのうち、吸気から次の吸気の1組の時系列データを1つの呼吸データとして、周期T(n)と振幅A(n)が算出される(ステップS105)。具体的には、先述したように平均信号値の最大値から次の最大値までを1つの周期と識別し、平均信号値が最大値をとる時間位相の間隔から周期T(n)が算出され、1つの周期における平均信号値の最大値と最小値の差から振幅A(n)が算出されることになる。本実施の形態においては、周期T(n)と振幅A(n)は分割領域毎に算出されている。ステップS105においては、分割領域の平均信号値が取りうる波形の周期の数だけ周期T(n)と振幅A(n)がそれぞれ算出されることになる。
ステップS105の処理により、制御部31は特徴量算出手段として機能する。
次いで、ステップS105において得られた振幅A(n)から、振幅の正常/異常が判別される(ステップS106)。具体的には、1周期目の振幅であるA(1)の値を基に定められた閾値以下となる振幅があるか否か、又は絶対量として予め定められた閾値と振幅A(n)の値が比較されること等によって振幅の正常/異常が判別される。
図7(b)に、時間が経過するにつれ、振幅が徐々に低下する場合を示す。図7(b)に示すように、本実施の形態における動態撮影においては、自然呼吸の状態で患者画像データが収集されているが、肺換気機能に異常がある場合には、時間が経過するにつれて換気量が減少する場合がある。つまり、時間が経過するにつれて振幅が徐々に低下することになる。
図7(c)に、時間の経過に関わらず振幅の絶対量が低い場合を示す。図7(c)に示すように、肺換気機能に異常がある場合には、換気量が絶対的に低い場合がある。つまり、時間の経過に関わらず振幅が小さいことになる。
ステップS106における判断は、具体的には、例えば振幅A(1)の値を100%とし、閾値を振幅A(1)の90%と設定して、振幅A(n)の中に閾値以下となる振幅があった場合には、図7(b)に示すような肺換気機能であると判断されたり(以下、このように判断された場合を「換気振幅悪性(1)」という)、予め振幅に閾値を設定しておき、当該閾値と振幅A(n)を比較して、閾値以下となる振幅A(n)が一定数以上あるか否かを判断することにより、図7(c)に示すような肺換気機能であると判断される(以下、このように判断された場合を「換気振幅悪性(2)」という)等によって行われる。
なお、ステップS106における判断によって、肺換気機能が異常であると判断されない場合を、以下「換気振幅良性」という。
次いで、ステップS105において得られた周期T(n)から、周期の正常/異常が判別される(ステップS107)。具体的には、1サイクル目の周期であるT(1)の値を基に定められた閾値以下となる周期があるか否か等によって周期の正常/異常が判別される。
図7(d)に、時間が経過するにつれ、呼吸の周期が乱れる場合を示す。図7(d)に示すように、本実施の形態における動態撮影においては、自然呼吸の状態で患者画像データが収集されているが、肺換気機能に異常がある場合には、時間が経過するにつれて呼吸の周期性が乱れることになる。
ステップS107における判断は、具体的には、例えば1サイクル目の周期であるT(1)の値を100%とし、閾値をT(1)の90%と設定して、周期T(n)の中に閾値以下となる周期があった場合には、図7(d)に示すような肺換気機能であると判断される(以下、このように判断された場合を「換気周期悪性」という)。
なお、ステップS107における判断によって、肺換気機能が異常であると判断されない場合を、以下「換気周期良性」という。
次いで、記憶部32に記憶された対応表G1が参照され、ステップS106及びステップS107において得られた振幅と周期の判別結果から肺換気機能の判別が行われる(ステップS108)。
図8に、ステップS108において参照される対応表G1の一例を示す。図8に示すように、対応表G1は、ステップS106において判別された換気振幅良性、換気振幅悪性(1)、及び換気振幅悪性(2)と、ステップS107において判別された換気周期良性及び換気周期悪性から、肺換気機能の状態が対応付けられている。
図8の例では、肺換気機能は、「正常所見」、「呼吸ペースが不整」、「閉塞性」、「拘束性」、「閉塞性+拘束性」に分類されることになる。
「正常所見」とは、肺換気機能が正常であることを示す。
「呼吸ペースが不整」とは、患者の自然呼吸の周期性が乱れていることを示す。
「閉塞性」とは、呼気状態において肺に空気が残っているため、振幅が減少するとともに、自然呼吸の周期性が乱れていることを示す。
「拘束性」とは、肺容積又は肺活量の低下により、振幅が減少するとともに呼吸サイクルの周期性が乱れていることを示す。
「閉塞性+拘束性」とは、「閉塞性」であり、かつ「拘束性」の状態であることを示す。
例えば、ステップS106において、換気振幅悪性(1)であると判断され、ステップS107において、換気周期良性であると判断された場合には、ステップS108においては、対応表G1が参照されることにより、当該患者は「閉塞性」の疑いがあると判断されることになる。
なお、ステップS106〜ステップS108における処理は、分割領域毎に行われる。
次いで、ステップS108において生成された診断支援情報が表示部34に表示される(ステップS109)。具体的には、ステップS103〜ステップS108の処理は、ステップS102において分割された分割領域毎に行われているので、当該分割領域毎に診断支援情報が表示部34に表示されることになる。例えば、「閉塞性」の疑いがある分割領域については赤色で表示し、「拘束性」の疑いがある分割領域については青色で表示する等によって表示部34に診断支援情報が表示されることになる。
ステップS108、ステップS109における処理によって、制御部31は制御手段として機能する。
以上のように、本実施の形態における動態撮影システム1によれば、自然呼吸の状態で撮影された動態画像を得ることができるので、当該動態画像は被写体Mの肺換気機能の評価において有用な情報となる。動態画像は時系列に撮影されているので、単純X線写真等に比べて、形態的な情報だけでなく、周期毎の特徴量として算出された振幅と周期の解析を行うことができ、生理学的な情報も取得することができる。
また、動態画像の分割領域毎に平均信号値を算出し、当該平均信号値の振幅と周期を算出して肺換気機能の判別を行うため、解剖学的構造毎や動態画像を格子状に分割した分割領域毎に肺換気機能の判別を行うことができる。したがって、肺換気機能の正常/異常を示す診断支援情報を分割領域毎に表示部34に表示させることができ、ユーザが被写体Mの肺換気機能の診断をする際の診断支援情報を当該分割領域毎に提供することができる。また、動態画像に重畳させて当該診断支援情報を表示させることにより、ユーザの診断支援をより効率的に行うことができる。
また、動態画像の振幅と周期から対応表G1を用いて肺換気機能の判別を行うため、振幅又は周期の片方の情報のみから肺換気機能の判別を行う場合に比べて、より正確な肺換気機能の判別を行うことができる。対応表G1は振幅と周期から肺換気機能の判別が行われるので、ユーザ又は被写体Mごとに対応表G1を記憶部32に記憶し、適宜参照することによって、ユーザ毎又は被写体M毎の特性に応じて肺換気機能の判別を行うことができる。
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な動態撮影システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態においては、診断用コンソール30において肺換気機能の判別の処理が行われるようにしたが、動態撮影システム1を構成する装置によって当該判別の処理が行われるようにすればよく、例えば画像処理装置40によって肺換気機能の判別の処理が行われ、当該判別の結果が診断用コンソール30に対して送信され、表示部34に当該判別の結果が表示されるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、動態画像の領域分割の方法を図4と図5に示したが、領域分割の方法はこれに限られない。例えば、動態画像を格子状ではなく、ユーザが予め任意の領域を指定しておき、当該指定された領域毎に動態画像が分割され、肺換気機能の判別が行われるようにしてもよい。
また、振幅と周期に基づく肺換気機能の正常/異常の判別方法は、本実施の形態において挙げたものに限られない。例えば、被写体Mの性別等によって振幅や周期の閾値をユーザが設定できるようにしてもよい。また、同様に当該判別方法によって得られる肺換気機能の状態も図8に挙げた例に限られない。振幅と周期から得られる判別結果であればよく、図8の一覧表G1に示した診断支援情報以外の肺換気機能の異常状態が判別されるようにしてもよい。
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてハードディスクや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
その他、動態撮影システム1を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
(第2の実施の形態)
次に図9から図12を参照しつつ、本発明に係る動態撮影システム1の第2の実施の形態について説明する。なお、動態撮影システム1を構成する撮影装置1、撮影用コンソール20、診断用コンソール30、画像処理装置40、及びサーバ50の構成は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
第1の実施の形態における動態撮影システム1は、動態画像を解析することにより肺換気機能の正常/異常を判別したが、第2の実施の形態における動態撮影システム1は、動態画像を解析することにより肺血流機能の正常/異常を判別する。
なお、平均信号値の振幅及び周期を特徴量として診断支援情報を作成する点については第1の実施の形態と同様である。
図9に、第2の実施の形態における撮影装置10、診断用コンソール30における処理の流れを示す。
図9に示すように、まず撮影装置10において胸部の動態撮影が行われ、複数の時間位相における動態画像データが生成される(ステップS201)。
なお、肺血流機能を診断するためには肺野領域を変化させないために、ステップS201においては、被写体Mは息を止めて動態撮影が行われることになる。撮影装置10における具体的な処理はステップS101と同様であるので説明を省略する。
診断用コンソール30においては、撮影用コンソール20を介して受信された動態画像が予め定められた分割方式に従って領域分割される(ステップS202)。具体的には、例えば肺野領域を左右の両肺野の肺紋理を原点とし、極座標分割が行われる等によって領域分割される。
図10に、肺野領域が左右の両肺野の肺紋理を原点とし、極座標分割によって領域分割された例を示す。
図10に示すように、肺野領域は片方の肺野の肺紋理を原点O1とし、原点O1からの距離r1と角度θ1によって肺野領域の座標r1(θ1)が決定される。他方の肺野も同様に、肺紋理を原点O2とし、原点O2からの距離r2と角度θ2によって肺野領域の座標r2(θ2)が決定される。なお、角度θ1と角度θ2はそれぞれ原点O1と原点O2を通り、動態画像に対して垂直方向の直線からの角度をいう。
ステップS202における領域分割は、原点をO1とする肺野の極座標を分割する場合、r1の一定距離毎(例えば3cmごと)及び角度θ1が一定角度毎(例えば30°ごと)等によって領域分割されることになる。
ステップS202における具体的な処理はステップS102と同様であるので説明を省略する。
ステップS203とステップS204における処理は、それぞれステップS103とステップS104と同様であるので説明を省略する。
次いで、ステップS204において取得された時系列データのうち、心臓の拡張から次の拡張の1組(心臓が拡張期→収縮期に変わるタイミングから次の拡張期→収縮期に変わるタイミングまでを示す)の時系列データを1つの心拍データとして、振幅及び周期が算出される(ステップS205)。第1の実施の形態におけるステップS105においては、平均信号値の変化を換気量と対応付けていたが、第2の実施の形態においては平均信号値の変化の振幅は心機能の心排出量、周期は心拍周期として評価する。つまり、平均信号値の最大値から次の最大値までを心拍周期の1周期とし、1周期の中における平均信号値の最大値と最小値の振幅を心排出量として評価する。ステップS205における処理は、ステップS105における処理と同様であるので具体的な処理は省略する。
次いで、ステップS205において得られた振幅A(n)から、振幅の正常/異常が判別される(ステップS206)。具体的には、原点O1からの距離r1と振幅A(n)との関係から振幅の正常/異常が判別される等によって行われる。
図11(a)に、ある心拍周期nにおける角度θ1を同じとする分割領域における距離r1と振幅A(n)との関係の一例を示す。振幅A(n)は分割領域毎に算出されているので、角度θ1を同じとする分割領域の数の振幅A(n)が比較されることになる。
図11(b)に、角度θ1を同じとする分割領域の一例を斜線にて示す。図11(a)に示している関係は、図11(b)に示す斜線の領域に含まれる分割領域の平均信号値の振幅と原点からの距離r1との関係を示すことになる。
図11(a)に示すように、一般的に肺紋理である原点O1に近いほど振幅A(n)が大きく、距離r1が増加するに従い振幅A(n)は小さくなる傾向がある。
ステップS206における処理は、具体的には記憶部32に記憶された正常な肺血流機能を有する正常例のデータ(図11の場合、実線で示した線をいう)と、ステップS205において算出された振幅A(n)が比較され、原点O1からの距離r1が、ある地点(以下、閉塞部位という)以降において正常例に比べて振幅A(n)が急激に減少している場合(図11の場合、破線で示した線をいう。以下、この場合を血流振幅悪性(1)という。)や、距離r1が、ある地点の周辺でのみ正常例に比べて振幅A(n)が急激に増加している場合(図11の場合、一点鎖線で示した線をいう。以下、この場合を血流振幅悪性(2)という。)等によって判断されることになる。なお、図11に示す正常例のデータは、ユーザごとや被写体Mごとに記憶部32に記憶され、当該データを読み出すことが可能である。
なお、ステップS206における判断によって、肺血流機能が異常であると判断されない場合を、以下「血流振幅良性」という。
次いで、ステップS205において得られた周期T(n)から、周期T(n)の正常/異常が判別される(ステップS207)。具体的には、第1の実施の形態のステップS107と同様に、周期T(1)を100%として、閾値をこの値の90%と設定として、閾値以下となる周期があった場合には、肺血流機能が異常と判別される(以下、この場合を「血流周期悪性(1)」という)等によってなされる。
なお、ステップS207における判断によって、肺血流機能が異常であると判断されない場合を、以下「血流周期良性」という。
次いで、記憶部32に記憶された対応表G2が参照され、ステップS206及びステップS207において得られた振幅と周期の判別結果から肺血流機能の判別が行われる(ステップS208)。
図12に、ステップS208において参照される対応表G2の一例を示す。図12に示すように、対応表G2は、ステップS206において判別された血流振幅良性、血流振幅悪性(1)、及び血流振幅悪性(2)と、ステップS207において判別された血流周期良性及び血流周期悪性から、肺血流機能の状態が対応付けられている。
図12の例では、肺血流機能は、「正常所見」、「閉塞性」、「肺がん」、「不整脈」、「閉塞性+不整脈」、「肺がん+不整脈」に分類されることになる。
「正常所見」とは、肺血流機能が正常であることを示す。
「閉塞性」とは、閉塞部位以降(以降とは、閉塞部位とθ1を同じとする領域のうち、距離r1が閉塞部位よりも大きいことを示す)の血流が減少することによって振幅が減少することを示す。
「肺がん」とは、がん細胞によって血管が新生され、血流量が増加することにより、振幅が増加していることを示す。
「不整脈」とは、心拍の周期性が乱れていることを示す。
「閉塞性+不整脈」とは、「閉塞性」であり、かつ「不整脈」の状態であることを示す。
「肺がん+不整脈」とは、「肺がん」であり、かつ「不整脈」の状態であることを示す。
例えば、ステップS206において、血流振幅悪性(1)であると判断され、ステップS207において、周期良性であると判断された場合には、ステップS208においては、対応表G2が参照されることにより、当該患者は「閉塞性」の疑いがあると判断されることになる。
次いで、ステップS208において生成された診断支援情報が表示部34に表示される(ステップS209)。具体的には、例えば、「閉塞性」の疑いがある分割領域については赤色で表示し、「肺がん」の疑いがある分割領域については青色で表示する等によって表示部34に診断支援情報が表示されることになる。
以上のように、第2の実施の形態における動態撮影システム1によれば、単純X線写真等に比べて、動態画像の振幅と周期から肺血流機能の診断のための情報を、形態的な情報だけでなく、時系列信号値の解析を行うことにより、生理学的な情報も取得することができる。
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な動態撮影システムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、第2の実施の形態においては、領域分割を極座標によって分割されるようにしたが、第1の実施の形態と同様に解剖学的構造毎や格子状に分割されるようにしてもよい。この場合においても、当該分割領域毎に算出された振幅と周期から診断支援情報が生成され、肺血流機能が正常/異常の判別を表示部34に表示させることができる。
その他、動態撮影システム1を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態における動態撮影システムを示す図である。 図1の撮影装置、撮影用コンソール、診断用コンソールの機能的構成を示す図である。 動態撮影システムにおける処理の流れを示す図である。 領域の分割例を示す図である。 領域の分割例を示す図である。 分割領域を構成する画素を模式的に示す図である。 分割領域の平均信号値を時系列に示す図であり、(a)は正常な肺換気機能を有する場合であり、(b)は時間が経過するにつれて振幅が減少する場合であり、(c)は振幅の絶対値が少ない場合であり、(d)は周期が一定とならない場合である。 肺換気機能を判別する際に使用される対応表の一例を示す図である。 第2の実施の形態における動態撮影システムにおける処理の流れを示す図である。 領域の分割例を示す図である。 第2の実施の形態における平均信号値の振幅を示す図であり、(a)は分割領域の平均信号値の振幅を極座標の原点からの距離と関連付けて示す図であり、(b)は振幅を比較する分割領域を示す図である。 肺血流機能を判別する際に使用される対応表の一例を示す図である。
符号の説明
1 動態撮影システム
10 撮影装置
11 X線源
12 検出器
13 読取部
14 サイクル検出部
20 撮影用コンソール
21 制御部
22 記憶部
23 操作部
24 表示部
25 通信部
30 診断用コンソール
31 制御部
32 記憶部
33 操作部
34 表示部
35 通信部
40 画像処理装置
50 サーバ

Claims (3)

  1. 被写体の胸部に対してX線を照射することにより前記被写体の動態を複数周期にわたって撮影し、各動態画像に対応する信号値を生成する撮影手段と、
    前記撮影手段によって生成された前記信号値の変化から前記動態の複数の周期を認識し、認識された周期毎に前記動態が示す特徴量を算出する特徴量算出手段と、
    前記特徴量算出手段によって算出された周期毎の特徴量に基づいて前記複数周期に係る前記動態の診断支援情報を生成する制御手段と、
    を備える動態撮影システム。
  2. 前記動態は自然呼吸であり、
    前記診断支援情報は、前記被写体の肺換気機能が、正常、周期不整、閉塞性、拘束性のうちのいずれかを示す情報のうちの1つ以上の情報である請求項に記載の動態撮影システム。
  3. 前記撮影手段によって撮影された前記動態画像の肺野領域を複数の小領域に分割する領域分割手段を更に備え、
    前記特徴量算出手段は、前記小領域毎に前記特徴量を算出する請求項1又は2に記載の動態撮影システム。
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