JP2009136448A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用中に、着用者の肌と生理用ナプキンとの間に空間を生じず、着用者の肌を伝わって漏れる伝い漏れを防止することができる吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の生理用ナプキン1は、肌当接面側に液透過性の表面シート2、非肌当接面側に液難透過性の裏面シート3及びこれら両シート間に配された吸収体4を具備する縦長の吸収性物品である。本発明の生理用ナプキン1は、表面シート2の肌当接面に、肌当接面側に盛り上がり且つ生理用ナプキン1の幅方向に延びる液流れ防止壁6、及び表面シート2と吸収体4とを固着し長手方向の両側部に沿って延びる一対の防漏溝7とを備えている。本発明の生理用ナプキン1は、液流れ防止壁6が、長手方向後方領域1aに位置し且つ一対の前記防漏溝7間に亘って設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキン、失禁パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
従来、生理用ナプキンの漏れ防止機能を向上させるために、開孔を有する表面シートを使用し、この表面シートと吸収体とを固定するエンボスを略長円状に連結した環状エンボスを設けた生理用ナプキンの技術が特許文献1に開示されている。
しかしながら、引用文献1に記載の生理用ナプキンでは、着用中に、着用者の肌と生理用ナプキンとの間に空間ができた場合、着用者の肌を伝わって漏れる伝い漏れを防止することが困難であった。このような伝い漏れは、例えば、就寝中の寝返りにより着用者の肌と生理用ナプキンとの間に空間ができ、着用者の肌を伝わって生理用ナプキンの背側から漏れるという場合がある。
また、着用者の肌に密接して生理用ナプキンが使用されるように、表面に凹凸形状を有する表面シートを使用し、この表面シートと吸収体とを固定するエンボスを略長円状に連結した環状エンボスを設けた生理用ナプキンの技術が特許文献2に開示されている。
しかしながら、熱エンボスロールにより表面シートを凹凸形状に賦形するには限界があり、伝い漏れを十分に防止することが困難であった。
尚、引用文献2に記載の生理用ナプキンに凹凸形状の表面シートを使用する目的は、表面シートと着用者の肌と張り付き難く、不快感を解消するためであり、伝い漏れについては、何ら記載されていない。
特開2002−282304号公報 特開2004−465号公報
したがって、本発明の目的は、着用中に、着用者の肌と生理用ナプキンとの間に空間を生じず、着用者の肌を伝わって漏れる伝い漏れを防止することができる吸収性物品を提供することにある。
本発明は、肌当接面側に液透過性の表面シート、非肌当接面側に液難透過性の裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する縦長の吸収性物品において、前記表面シートの肌当接面に、肌当接面側に盛り上がり且つ前記吸収性物品の幅方向に延びる液流れ防止壁、及び該表面シートと前記吸収体とを固着し長手方向の両側部に沿って延びる一対の防漏溝を設け、前記液流れ防止壁は、長手方向後方領域に位置し且つ一対の前記防漏溝間に亘って設けられている吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、着用中に、着用者の肌と生理用ナプキンとの間に空間を生じず、着用者の肌を伝わって漏れる伝い漏れを防止することができる。
以下、本発明の吸収性物品のである生理用ナプキンの好ましい一実施形態について、図1〜6に基づいて説明する。尚、各図中、同一符号は同一又は同等の構成要素を示している。
本実施形態の吸収性物品(生理用ナプキン)1は、図1〜5に示すように、肌当接面側に配置された液透過性の表面シート2、非肌当接面側に配置された液難透過性の裏面シート3及びこれら両シート2,3間に介在された液保持性の吸水体4とを具備する縦長の生理用ナプキン1である。表面シート2は、着用時に着用者の肌に向けられる肌当接面を形成しており、吸収体4よりも大きい外径寸法を有し、その長手方向の左右両側縁部は、吸収体4の左右の両側部を覆って吸収体4の裏面側に位置し、吸収体4の裏面側において、接着剤を介して裏面シート3に接合されている。表面シート2及び裏面シート3は、生理用ナプキン1の長手方向の両端部において、吸収体4の長手方向の両端部から延出し、その延出部は互いにヒートシール等により接合されて接合部5を形成している。これらの構成は、従来品と同じである。
本実施形態の生理用ナプキン1の表面シート2の肌当接面には、図1に示すように、肌当接面側に盛り上がり且つ生理用ナプキン1の幅方向に延びる液流れ防止壁6及び表面シート2と吸収体4とを固着し(図3,4参照)、長手方向の両側部に沿って延びる一対の防漏溝7が設けられている。液流れ防止壁6は、一対の防漏溝7間に亘って設けられている。
本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6は、図1に示すように、長手方向後方領域1aに位置し且つ一対の防漏溝7間に亘って設けられた第1液流れ防止壁6aと、更に、一対の前記防漏溝7それぞれの幅方向外側にも設けられた一対の第2液流れ防止壁6bとからなる。
本実施形態の生理用ナプキン1の表面シート2は、2枚のシート2a,2bで形成されており、本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6は、肌当接面側の上層シート2aで形成されている。ここで上層シートとは、表面シート2の中で最も吸収体4に近いシート(下層シートとも言う)以外のシートを示す。液流れ防止壁6は、着用者の肌を伝わって漏れる伝い漏れを防止するものであり、図1に示すように、装着時に、着用者の後側に位置し、着用者の***部に対抗配置される***部対向領域より後方の領域である長手方向後方領域1aに設けられている。生理用ナプキン1には、図1,5に示すように、5本の液流れ防止壁6が設けられており、それぞれ、生理用ナプキン1の長手方向に略等間隔を置いて、生理用ナプキン1の幅方向に平行に配置されている。隣接する液流れ防止壁6のそれぞれの間隔W1は、1〜30mmである。液流れ防止壁6の本数は、一本のみ設けられていても良いが、好ましくは2〜60本である。
本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6の第1液流れ防止壁6aは、一対の防漏溝7間に亘って設けられており、平面視で直線形状である。図1,5に示す第1液流れ防止壁6aの幅W2は、2〜5mmであり、また、図3,5に示す第1液流れ防止壁6の高さh1は、1〜10mmである。このように、第1液流れ防止壁6の高さh1が、第1液流れ防止壁6aの幅W2の50%以上、200%以下であるため、防漏溝7のエンボス時に潰れずにせり出し、以下に説明する入り込み部8を形成することができる。他の第1液流れ防止壁6aの幅及び高さについても同様である。
本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6の第1液流れ防止壁6aと防漏溝7との関係について、図1〜4を参照し、生理用ナプキン1の右側の部分を説明する。
図3に示すように、第1液流れ防止壁6aは、肌当接面側の上層シート2aで形成されており、図2,3に示すように、上層シート2aには、生理用ナプキン1の幅方向における一対の防漏溝7において、非肌当接面側に窪んだ凹部2a’が形成されている。一対の防漏溝7と接する部分の凹部2a’それぞれには、防漏溝7内側まで延在し、防漏溝7に入り込んだ第1入り込み部8aを形成している。この凹部2a’の深さ方向における底部表面2a’’は、吸収体4の平坦部表面4aよりも、深さ方向において非肌当接面側に窪んでいる。
本実施形態の生理用ナプキン1の防漏溝7は、使用時に表面シート2及び吸収体4の皺・ヨレの発生を抑え、着用者へのフィット性及び体液の吸収性を高めるために設けるものであり、図4に示す防漏溝7の断面図は、液流れ防止壁6と接触していない部分を示している。
図1に示すように、本実施形態の生理用ナプキン1の防漏溝7の間隔W3は、20〜60mmであり、図2,3に示すように、防漏溝7の溝幅W4は、1〜4mmである。また、図2,3に示すように、入り込み部の溝幅W5は、防漏溝7の溝幅W4、詳述すれば、凹部2a’の底部の溝幅W4よりも幅狭となっている。図2,3に示すように、第1入り込み部8aは、防漏溝7の壁面から防漏溝7の内側に向かって突出しており、その突出頂部と防漏溝7の壁面までの距離(高さ)h2は、0.5〜2mmである。
本実施形態の生理用ナプキン1の第1液流れ防止壁6aの長さL1は、両端に第1入り込み部8aがそれぞれ形成されているため、一対の防漏溝7の間隔W3より若干長く、21〜64mmである。
本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6は、更に、一対の防漏溝7それぞれの幅方向外側にも設けられており、入り込み部8は、一対の防漏溝7それぞれの内側に対向して設けられている。図1に示すように、液流れ防止壁6は、一対の防漏溝7間に亘って設けられた第1液流れ防止壁6aと、更に、一対の防漏溝7それぞれから、それらの幅方向外側にも設けられた一対の第2液流れ防止壁6bとからなる。図2,3に示すように、一対の防漏溝7の右側は、第1液流れ防止壁6aの第1入り込み部8aと第2液流れ防止壁6bの第2入り込み部8bとが対向して設けられている。本実施形態では、対向して設けられた第1入り込み部8aと第2入り込み部8bとが接しないように形成されている。
本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6の第2液流れ防止壁6bの形状、幅及び高さは、第1液流れ防止壁6aと同じである。また、第2入り込み部8bの防漏溝7の壁面までの距離(高さ)も、第1入り込み部8aと同じである。図1に示す第2液流れ防止壁6bの長さL2は、0〜40mmである。
本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6の第1液流れ防止壁6aと防漏溝7との関係について、生理用ナプキン1の右側の部分について上述したが、生理用ナプキン1の左側の部分についても同様に構成されている。また、図1に示す生理用ナプキン1における、上述した以外の第1液流れ防止壁6a及び第2液流れ防止壁6bについても同様である。
本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6は、繊維集合体からなり、内部が実質的に中実である。図3,6に示すように、液流れ防止壁6の内部は、中空となる部分が、出来る限り、無いように形成されており、上面側へ盛り上がる液流れ防止壁6の形状を維持している。第1液流れ防止壁6aの内部を実質的に中実とすることにより、防漏溝7の壁面から突出しする第1入り込み部8aの距離h2を高くすることができる。第2液流れ防止壁6bの第2入り込み部8bについても同様である。
本実施形態の生理用ナプキン1の防漏溝7は、表面シート2と吸収体4とを固着しており(図3,4参照)、図1に示すように、長手方向の両側部に沿って延びる一対の溝である。一対の防漏溝7は、生理用ナプキン1の長手方向前方の前方領域1bに設けられた一対の溝と、装着時に着用者の***部に対抗配置される***部対向領域1cに設けられた一対の溝と、生理用ナプキン1の長手方向後方の後方領域1aに設けられた一対の溝とからなり、本実施形態の生理用ナプキン1では、それぞれが繋がってリング状の全周防漏溝を形成している。ここで、長手方向前方領域1bとは、装着時に、着用者の前側に位置し、着用者の***部に対抗配置される***部対向領域より前方の領域をいう。
本実施形態の生理用ナプキン1の表面材1としては、各種公知の不織布を用いることができる。例えば、カード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、エアースルー不織布、ヒートロール不織布、ニードルパンチ不織布等の種々の不織布を用いることができる。
本実施形態の生理用ナプキン1の裏面シート3及び吸収体4としては、従来の吸収性物品等において用いられる各種材料を用いることができる。裏面シート3としては、例えば、水蒸気透過性で且つ液難透過性のフィルムシートである。また吸収体4としては、例えば、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物がティッシュペーパーに包被されて構成されている。
本実施形態の生理用ナプキン1の防漏溝7の形成方法としては、公知のエンボス法を利用することができる。例えば、超音波エンボス、熱エンボスが利用できる。本実施形態の防漏溝7は、超音波エンボスにより形成されており、液流れ防止壁6の内部が中空である表面シートを用いた場合、熱エンボス法より入り込み部を潰さないよう形成し易い点で有利である。
本実施形態の生理用ナプキン1の液流れ防止壁6の好ましい形成方法としては、図5に示すように、表面シート2を、肌当接面側の上層シート2aと非肌当接面側の下層シート2bとの2枚のシートから形成し、図6に示すように、肌当接面側の上層シート2aを断面視でΩ状になるように盛り上げ、Ω状の底面部分の肌当接面側の上層シート2aと非肌当接面側のシート2bとを固着することにより形成することができる。肌当接面側の上層シート2aは、吸収体4の長手方向の両端部を越えて生理用ナプキン1の長手方向の前方領域の端部から後方領域の端部に亘って設けている。液流れ防止壁6の内部を実質的に中実にするためには、肌当接面側の上層シート2aの目付けは、15〜45g/m2であるエアースルー不織布を使用することが好ましい。また、非肌当接面側の下層シート2bは、図5に示すように、液流れ防止壁6を形成する生理用ナプキン1の長手方向後方領域1aにのみ設けられている。非肌当接面側の下層シート2bの目付けは、15〜45g/m2であるエアースルー不織布を使用することが好ましい。
上述のように形成した液流れ防止壁6を形成した表面シート2を用いて、従来品と同様に、生理用ナプキンを加工し、最後に、表面シート2と吸収体4とを固着するためのエンボス処理をすることにより、一対の防漏溝7を形成する。その際、液流れ防止壁6の一部が、エンボスにより潰され、第1液流れ防止壁6a及び一対の第2液流れ防止壁6bを形成し、防漏溝7の内側には、第1液流れ防止壁6aの第1入り込み部8a及び第2液流れ防止壁6bの第2入り込み部8bを、一対の防漏溝7それぞれの内側に対向して形成する。
次に上述した本発明の一実施形態の生理用ナプキンを使用した際の作用効果について説明する。
本実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、生理用ナプキン1の長手方向後方領域1aに、5本の液流れ防止壁6が設けられている。これらの5本の液流れ防止壁6それぞれは、肌当接面側に盛り上がっているので、着用者の肌に接しており、着用中に、着用者の肌と生理用ナプキンとの間に空間を生じず、伝い漏れを十分に防止することができる。また、肌当接面側に盛り上がった5本の液流れ防止壁6それぞれは、生理用ナプキン1の幅方向に平行に、一対の防漏溝7間に亘って延びているので、肌を伝ってきた体液を、防漏溝7に導き、横漏れを防止することができる。
特に、本実施形態の生理用ナプキン1は、長手方向後方領域1aに5本の液流れ防止壁6が設けられているので、就寝中に寝返りをしても着用者の肌と生理用ナプキンとの間に空間を生じず、着用者の肌を伝わって生理用ナプキンの背側から漏れる伝い漏れを防止することができる。
さらに、防漏溝7により形成される隙間や液流れ防止壁6によって前記隙間が深くなされたとしても、防漏溝7には入り込み部8が形成されているため、液を防漏溝7の底部表面2a’’に導きやすくなされている。
また、本実施形態の生理用ナプキン1は、図1に示すように、一対の防漏溝7間に亘って設けられた第1液流れ防止壁6aと、更に、一対の防漏溝7それぞれの幅方向外側にも設けられた一対の第2液流れ防止壁6bとを有しており、図2,3に示すように、一対の防漏溝7それぞれには、第1液流れ防止壁6aの第1入り込み部8aと第2液流れ防止壁6bの第2入り込み部8bとが防漏溝7の内側に対向して設けられており、対向して設けられた第1入り込み部8aと第2入り込み部8bとが接しないように形成されている。このように、第1入り込み部8aと第2入り込み部8bとが接しないように形成されているので、肌を伝ってきた体液が、入り込み部8により防漏溝7に導かれることを妨げない。
また、多量の体液が、第1液流れ防止壁6aにより防漏溝7に導かれても、防漏溝7には、第1入り込み部8aと第2入り込み部8bとが対向して設けられているので、一度、体液が防漏溝7に導かれれば、着用者の肌に付着し、再び着用者の肌を伝わり始めるという再伝い流れを防止することができる。
本発明の吸収性物品は、上述の実施形態の生理用ナプキンに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の実施形態の生理用ナプキンにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述の生理用ナプキン1の実施形態においては、一対の前記防漏溝7それぞれの幅方向外側にも設けられた一対の第2液流れ防止壁6bを有しているが、第2液流れ防止壁6bを設けなくても良い。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、5本の液流れ防止壁6のそれぞれは、同形・同大であるが、例えば、生理用ナプキン1の長手方向中央から長手方向の後方領域に行くにしたがって、液流れ防止壁6の高さを高くしてもよい。また、生理用ナプキン1の長手方向中央から長手方向の後方領域に行くにしたがって、液流れ防止壁6の幅を広くしてもよい。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、5本の液流れ防止壁6のそれぞれは、生理用ナプキン1の幅方向に直線状に並設されているが、図7に示すように、生理用ナプキン1の長手方向の前方領域に向かって広がるV字状に形成されていても良い。このように形成すると、図8に示すように、第1入り込み部8aの頂部と第2入り込み部8bの頂部との距離を確保でき、第1入り込み部8aと第2入り込み部8bとが確実に接しないように形成することができ、さらに防漏溝7を挟んで長手方向に互い違いの構造とできるため、伝い漏れの防止や液を防漏壁7の底部に導く機会を高めることができる。
前記V字状の液流れ防止壁6’においては、入り込み部8を大きくすることができることから、前述した液流れ防止壁6’の内部が中空である表面シート2であっても熱エンボス法による防漏溝7の形成をおこなうことができる。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、液流れ防止壁6は、表面シート2を加工して形成しているが、表面シート2とは別個独立した繊維集合体により液流れ防止壁6を形成しても良い。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンような合成繊維、レーヨンのような再生セルロース繊維、コットンのような天然繊維又はこれらの混合物等からできたシートを複数枚重ね圧縮成形することにより液流れ防止壁6を形成しても良い。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、液流れ防止壁6を形成するために使用する2枚のシートは、図5に示すように、肌当接面側の上層シート2aを吸収体4の長手方向の両端部を越えて生理用ナプキン1の長手方向の両端部まで設け、非肌当接面側の下層シート2bを液流れ防止壁6を形成する生理用ナプキン1の長手方向後方領域1aに設けているが、図9に示すように、肌当接面側の上層シート2aを液流れ防止壁6を形成する生理用ナプキン1の長手方向後方領域1aにのみ設け、非肌当接面側の下層シート2bを吸収体4の長手方向の両端部を越えて生理用ナプキン1の長手方向の前方領域の端部から後方領域の端部に亘って設けても良い。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、液流れ防止壁6は、2枚のシートの内の肌当接面側の上層シート2aから形成されているが、1枚のシートから形成しても良く、図10に示すように、3枚のシートの内、2枚の上層シート2a,2a’’’から形成しても良い。2枚の上層シート2a,2a’’’から液流れ防止壁6を形成することにより、その内部の密度を高くして中実とすることができるので、上面側へ盛り上がる液流れ防止壁6の形状を、更に維持することができる。
また、上述の生理用ナプキン1の実施形態において、防漏溝7は、リング状の全周防漏溝を形成しているが、長手方向の両側部に沿って延びる一対の溝であれば良い。
本発明は、生理用ナプキン以外にも、例えば、パンティーライナー、失禁パッド、展開型の使い捨ておむつ、パンツ型の使い捨ておむつ等の吸収性物品に好適に用いることができる。
本発明の吸収性物品(生理用ナプキン)の一実施形態の平面図である。 図1の液漏れ防止壁と防漏溝との関係を示す部分拡大平面図である。 図1の吸収性物品(生理用ナプキン)のX1−X1断面図である。 図1の吸収性物品(生理用ナプキン)のX2−X2断面図である。 図1の吸収性物品(生理用ナプキン)のY−Y断面図である。 図1の液漏れ防止壁の断面図である。 本発明の吸収性物品(生理用ナプキン)の他の一実施形態の平面図である。 図7の液漏れ防止壁と防漏溝との関係を示す部分拡大平面図である。 本発明の吸収性物品(生理用ナプキン)の他の一実施形態のY−Y断面図である。 本発明の吸収性物品(生理用ナプキン)の他の一実施形態の液漏れ防止壁の断面図である。
符号の説明
1,1’ 吸収性物品(生理用ナプキン)
1a 長手方向後方領域、1b 長手方向前方領域、1c ***部対向領域
2 表面シート
2a,2a’’’ 肌当接面側の上層シート、2b 非肌当接面側の下層シート
2a’ 凹部、2a’’ 凹部の底部表面
3 裏面シート
4 吸水体
4a 吸収体の平坦部表面
5 接合部
6,6’ 液流れ防止壁
6a 第1液流れ防止壁、6b 第2液流れ防止壁
7 防漏溝
8 入り込み部
8a 第1入り込み部、8b 第2入り込み部

Claims (5)

  1. 肌当接面側に液透過性の表面シート、非肌当接面側に裏面シート及びこれら両シート間に配された吸収体を具備する縦長の吸収性物品において、
    前記表面シートの肌当接面に、肌当接面側に盛り上がり且つ前記吸収性物品の幅方向に延びる液流れ防止壁、及び該表面シートと前記吸収体とを固着し長手方向の両側部に沿って延びる一対の防漏溝を設け、
    前記液流れ防止壁は、長手方向後方領域に位置し且つ一対の前記防漏溝間に亘って設けられている吸収性物品。
  2. 前記表面シートは、少なくとも2枚のシートで形成されており、
    前記液流れ防止壁は、肌当接面側の上層シートで形成され、該上層シートには、幅方向における前記防漏溝において非肌当接面側に窪んだ凹部が形成され、該凹部は、前記防漏溝内側まで延在して形成された入り込み部を有して、該入り込み部の溝幅が、該凹部の底部の溝幅よりも幅狭となっており、かつ該凹部の深さ方向における底部表面は、前記吸収体の平坦部表面よりも、深さ方向において、非肌当接面側に窪んでいる請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記液流れ防止壁は、更に、一対の前記防漏溝それぞれの幅方向外側にも延在して設けられており、前記入り込み部は、一対の前記防漏溝それぞれの内側に対向して設けられた請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記液流れ防止壁は、前記吸収性物品の長手方向の前方領域に向かって広がるV字状に形成されている請求項1〜3の何れかに記載の吸収性物品。
  5. 幅方向に延びる前記液流れ防止壁は、間欠的に複数本形成されている請求項1〜4の何れかに記載の吸収性物品。
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