JP2009131099A - ブラシモータ制御モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部からの電磁ノイズの侵入による影響を少なくしてブラシモータの回転数を正確に求めることができるブラシモータ制御モジュールを提供する。
【解決手段】 上面に電力選択回路素子5が搭載された第1の回路基板1と、第1の回路基板1の上面に対向して間を空けて配置された第2の回路基板2と、第1の回路基板1に接続された、外部から電源電力13が供給される電源電力供給部3および外部のブラシモータMへ駆動電力14を供給する一対の駆動電力供給部4a,4bとを具備し、第2の回路基板2の下面に、駆動制御回路素子6が搭載されているブラシモータ制御モジュール10である。第1の回路基板1が第2の回路基板2と放熱部材18とで挟まれた空間に配置されていることにより、外部からの電磁ノイズが電流の波形に加わりにくいので、ブラシモータMの電流の波形を基にブラシモータMの回転数を正確に求めることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パワーウインドウの開閉等に用いるブラシモータの回転制御等に用いるブラシモータ制御モジュールに関するものである。
直流モータの一つであるブラシモータは、例えば自動車のパワーウインドウの開閉動作に用いられており、ブラシモータの回転制御を行なうブラシモータ制御モジュールとともに自動車のドアに設置されている。
自動車のパワーウインドウの開閉動作に用いるブラシモータ制御モジュールは、ドアに取り付けられたスイッチの操作により入力される操作信号を基にしてブラシモータの順回転および逆回転のいずれかを選択制御するとともに、ウインドウガラスの全開時または全閉時にブラシモータの回転を停止させる機能を有したものである。また、パワーウインドウの開閉動作中に手が挟まれる等の場合にもモータの回転を停止させる機能も必要となっている。
ウインドウガラスの全開時および全閉時、ならびにパワーウインドウの開閉動作中に手が挟まれた状態を検出する機能を有したブラシモータ制御モジュールとして、例えば、一定のサンプリング時間ごとにブラシモータの電流を検出して、この検出した電流の波形を基にブラシモータの回転数に応じた検出信号の異常の有無を判定してブラシモータの駆動を停止させる例が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
上述したブラシモータ制御モジュールは、検出される電流の波形に、ブラシと接触するブラシモータの端子が切り替わる度にブラシモータのコイルに流れる電流の向きが変化することにより検出した電流の波形にリップルが発生することを利用したものであり、このリップルをカウントすることによりブラシモータの回転数を検出するというものである。
特開平5−286356号公報
しかしながら、前述のブラシモータ制御モジュールは、ブラシモータの電流の波形を基にブラシモータの回転数を求めるものであるため、外部からの電磁ノイズが侵入すると電磁ノイズの波形が電流の波形に加わってしまうので、ブラシモータの回転数を正確に求めることが困難であるという問題点があった。
例えば、前述した自動車のパワーウインドウの開閉動作に用いるブラシモータ制御モジュールであれば、ドアに取り付けられていることから、他の自動車等から発せられて道路上を飛び交う電磁ノイズや、自動車の室内に設置された機器から発せられた電磁ノイズが侵入しやすいので、ブラシモータの回転に応じたブラシモータの電流の波形を正確に検出することが困難である傾向が強かった。また一方、ブラシモータ制御モジュールへ直接侵入する電磁ノイズを防ぐために、ドアから離れた場所にブラシモータ制御モジュールを設置した場合には、ブラシモータ制御モジュールからドアに設置されたブラシモータまでの電線の長さが長くなり、この電線に電磁ノイズが侵入しやすくなることになるという問題点がある。
本発明は、前述のような従来のブラシモータ制御モジュールにおける問題点に鑑み案出されたものであり、その目的は、外部からの電磁ノイズの侵入による影響を少なくしてブラシモータの回転数を正確に求めることができるブラシモータ制御モジュールを提供することにある。
本発明のブラシモータ制御モジュールは、第1の回路基板と、該第1の回路基板の上面に対向して間を空けて配置された第2の回路基板と、前記第1の回路基板に接続された、外部から電源電力が供給される電源電力供給部および外部のブラシモータへ駆動電力を供給する一対の駆動電力供給部とを具備し、前記第1の回路基板の上面に、前記電源電力供給部と前記一対の駆動電力供給部との間に接続された、前記電源電力が供給されて前記駆動電力を前記一対の駆動電力供給部の一方に対する他方の電圧差を正、負および0のいずれかに選択して発生する電力選択回路素子が搭載され、前記第1の回路基板の下面に、前記電力選択回路素子で発生する熱を放熱させる放熱部材が取り付けられており、前記第2の回路基板の下面に、前記電力選択回路素子に前記電圧差を選択させる選択制御信号を供給する駆動制御回路素子が搭載されて前記電力選択回路素子に電気的に接続されていることを特徴とするものである。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールは、上記構成において、前記第2の回路基板の下面に、さらに前記一対の駆動電力供給部間を流れる駆動電流の値を測定する電流検知手段および前記駆動電流から求まる前記ブラシモータの回転数に応じた検出信号を前記駆動制御回路素子へ出力する回転数検出手段が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールは、上記構成において、前記駆動制御回路素子が前記電流検知手段および前記回転数検出手段を含んでいることを特徴とするものである。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールは、上記構成において、前記第2の回路基板の上面に、前記電源電力の一部を降圧して前記駆動制御回路素子に供給する降圧素子が搭載されていることを特徴とするものである。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールは、上記構成において、前記第2の回路基板の上面に、前記降圧素子に接続されたデカップリング素子が搭載されていることを特徴とするものである。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールは、上記構成において、前記第2の回路基板が前記第1の回路基板に、前記電力選択回路素子を前記駆動制御回路素子に電気的に接続する導線を含む複数の導体で固定されていることを特徴とするものである。
本発明のブラシモータ制御モジュールによれば、第1の回路基板と、この第1の回路基板の上面に対向して間を空けて配置された第2の回路基板と、第1の回路基板に接続された、外部から電源電力が供給される電源電力供給部および外部のブラシモータへ駆動電力を供給する一対の駆動電力供給部とを具備し、第1の回路基板の上面に、電源電力供給部と一対の駆動電力供給部との間に接続された、電源電力が供給されて駆動電力を一対の駆動電力供給部の一方に対する他方の電圧差を正、負および0のいずれかに選択して発生する電力選択回路素子が搭載され、第1の回路基板の下面に、電力選択回路素子で発生する熱を放熱させる放熱部材が取り付けられており、第2の回路基板の下面に、電力選択回路素子に電圧差を選択させる選択制御信号を供給する駆動制御回路素子が搭載されて電力選択回路素子に電気的に接続されていることから、ブラシモータの電流が流れる第1の回路基板が第2の回路基板と放熱部材とで挟まれた空間に配置されていることにより、外部からの電磁ノイズが侵入しても電磁ノイズの波形が電流の波形に加わりにくいので、ブラシモータの電流の波形を基にブラシモータの回転数を正確に求めることができる。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールによれば、第2の回路基板の下面に、さらに一対の駆動電力供給部間を流れる駆動電流の値を測定する電流検知手段および駆動電流から求まるブラシモータの回転数に応じた検出信号を駆動制御回路素子へ出力する回転数検出手段が設けられているときには、電流検知手段および回転数検出手段への電磁ノイズの侵入も少なくなるので、ブラシモータの電流の波形を基にブラシモータの回転数を求めることがより正確に行なえる。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールによれば、駆動制御回路素子が電流検知手段および回転数検出手段を含んでいるときには、第2の回路基板が搭載する部品数が少なくなり、素子を搭載する工程が簡略化されるので、ブラシモータ制御モジュールを製造する際の歩留りを高くすることができる。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールによれば、第2の回路基板の上面に、電源電力の一部を降圧して駆動制御回路素子に供給する降圧素子が搭載されているときには、第2の回路基板の上面および下面への素子の搭載密度を効率よく振り分けることができ、第2の回路基板が大きくならないので、ブラシモータ制御モジュールの小型化を図ることができる。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールによれば、第2の回路基板の上面に、降圧素子に接続されたデカップリング素子が搭載されているときには、駆動制御回路素子に侵入する電磁ノイズをデカップリング素子によって少なくすることができるので、駆動制御回路素子の動作が安定してブラシモータ制御モジュールの動作が安定する。
また、本発明のブラシモータ制御モジュールによれば、第2の回路基板が第1の回路基板に、電力選択回路素子を駆動制御回路素子に電気的に接続する導線を含む複数の導体で固定されているときには、導体が第1の回路基板および第2の回路基板の電気的な接続と固定とを兼ねることにより、第2の回路基板を第1の回路基板に固定する部材を少なくすることができるので、ブラシモータ制御モジュールの軽量化を図ることができる。
以下に、本発明のブラシモータ制御モジュールについて添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本発明のブラシモータ制御モジュールの実施の形態の一例を示す外観斜視図であり、図2は図1のA−A’線断面図である。これらの図に示すブラシモータ制御モジュール10は、基本的な構成として、第1の回路基板1と、この第1の回路基板1の上面に対向して間を空けて配置された第2の回路基板2と、第1の回路基板1に接続された、電源電力供給部3および一対の駆動電力供給部4a,4bとを具備した構成となっている。
第1の回路基板1は、例えばアルミナ96%のセラミック基板に厚膜回路配線が被着されている厚膜基板である。このような厚膜基板は、例えば、アルミナ96%の無機粉末に有機バインダ、有機可塑剤および有機溶剤を加えて十分に混合させてセラミックスラリーを作製し、このセラミックスラリーをドクターブレードを用いて一定の厚みに形成した後に有機溶剤を乾燥させてセラミックグリーンシートを作製する。次に、得られたセラミックグリーンシートを所定の寸法に切断し、焼成により有機バインダおよび有機可塑剤を分解するとともに無機粉末を焼結させてセラミック基板を作製する。次に、このセラミック基板の表面に、有機バインダおよび有機溶剤を混合して作製したビヒクル中に銀,銀−パラジウム,銀−白金,銅,金等の金属粉末を分散させてなる導体ペーストをスクリーン印刷により所定の回路パターンに印刷して付着させ、有機溶剤を乾燥させて焼成により有機バインダを分解するとともに金属粉末を焼結させて被着することにより得ることができる。
第2の回路基板2は、例えばアルミナを主成分とする複数の絶縁体層を積層してなる積層体の表面および内部に厚膜回路配線が配置されている多層回路基板である。このような多層回路基板は、例えば、アルミナを主成分とする無機粉末に有機バインダ,有機可塑剤および有機溶剤を加えて十分に混合させてセラミックスラリーを作製し、このセラミックスラリーをドクターブレードを用いて一定の厚みに形成した後に有機溶剤を乾燥させてセラミックグリーンシートを作製する。次に、得られたセラミックグリーンシートの表面にタングステン,モリブデン等の金属粉末を分散させてなる導体ペーストをスクリーン印刷により所定の回路パターンに印刷して付着させた後に、有機溶剤を乾燥させ、回路パターンが形成されたセラミックグリーンシートを積層して所定の寸法に切断する。そして、この積層体を焼成することにより、有機バインダを分解するとともに無機粉末および金属粉末を焼結させることによって、所望の多層回路基板を得ることができる。
電源電力供給部3および一対の駆動電力供給部4a,4bは、Fe−Ni−Co合金やFe−Ni合金等の金属材料からなる端子部材を用いたリード端子であり、比較的大きな電流が流れても発熱しにくいように断面積を広く設定し、導体抵抗値を小さなものとしている。また、電源電力供給部3および一対の駆動電力供給部4a,4bは、例えばそれぞれアルミニウムからなる直径が300μmの金属ワイヤーを用いて、この金属ワイヤーを超音波振動圧着することにより第1の回路基板1の表面の厚膜回路配線に接続されたものとしている。
なお、本例のブラシモータ制御モジュール10は、図には示していないが、第1の回路基板1および第2の回路基板2を覆うカバーが取り付けられ、電源電力供給部3および一対の駆動電力供給部4a,4bがこのカバーに固定されている。カバーの材料としてはエポキシ樹脂等の樹脂あるいはアルミニウム等の金属が用いられるが、金属を用いるときには、電源電力供給部3および一対の駆動電力供給部4a,4bはカバーと絶縁状態で固定する必要がある。
図3は、本発明のブラシモータ制御モジュール10の実施の形態の一例の回路図である。図3に示すように、電源電力供給部3は外部から電源電力13が供給されるリード端子であり、一対の駆動電力供給部4a,4bは外部のブラシモータMへ駆動電力14を供給するリード端子である。
第2の回路基板2の下面には、駆動制御回路素子6が搭載されており、上面には、電源電力13の一部を降圧して駆動制御回路素子6に供給する降圧素子9が搭載されている。このような構成であれば、第2の回路基板2の上面および下面への素子6・9の搭載密度を効率よく振り分けることができるので、第2の回路基板2が大きくならなくなり、ブラシモータ制御モジュール10の小型化を図ることができる。
なお、駆動制御回路素子6は、例えば、記録されたプログラムに基づいて制御や演算を行なうマイコン等の半導体回路素子である。降圧素子9は、例えば、3端子レギュレータやDC−DCコンバータ等の電子部品素子である。
また、第1の回路基板1の上面には、電力選択回路素子5が搭載されている。
電力選択回路素子5は、電源電力供給部3と一対の駆動電力供給部4a,4bとの間に接続されており、電源電力13が供給されて駆動電力14を発生する機能を有している。また、電力選択回路素子5には電源電力13が供給され、供給された電源電力13に基づいて駆動電力14を発生する素子であり、比較的大きな電流が流れて発熱するので、第1の回路基板1の下面には電力選択回路素子5で発生する熱を放熱させる放熱部材18が接着剤で取り付けられている。放熱部材18としては、例えばアルミニウムの金属ブロックが用いられる。
図4は、本発明のブラシモータ制御モジュール10の実施の形態の一例の電力選択回路素子5の詳細な回路図である。
本例における電力選択回路素子5は、電源電力13が供給されて駆動電力14を発生する素子であり、一対の駆動電力供給部の一方4aに対する他方4bの電圧差を正、負および0のいずれかに選択する機能を有している。
また、本例のブラシモータ制御モジュール10においては、駆動制御回路素子6が電力選択回路素子5に電気的に接続されており、この駆動制御回路素子6が電力選択回路素子5に、駆動電力供給部の一方4aに対する他方4bの電圧差を選択させる選択制御信号15を供給している。
電力選択回路素子5は、例えば、4つの電界効果トランジスタ5a,5b,5c,5dから構成されるスイッチング素子であり、駆動制御回路素子6から供給される選択制御信号15により、これら電界効果トランジスタ5a,5b,5c,5dのそれぞれに流れる電流のオン/オフを選択制御するものである。具体的には、電界効果トランジスタ5a,5cのそれぞれのゲート電圧を論理ハイレベルにするとともに電界効果トランジスタ5b,5dのそれぞれのゲート電圧を論理ローレベルにした場合には、駆動電力14が電界効果トランジスタ5a側の駆動電力供給部の一方4aから電界効果トランジスタ5c側の駆動電力供給部の他方4bに向かって流れるようになり、駆動電力供給部の一方4aに対する他方4bの電圧差を正にすることができる。また、電界効果トランジスタ5b,5dのそれぞれのゲート電圧を論理ハイレベルにするとともに電界効果トランジスタ5a,5cのそれぞれのゲート電圧を論理ローレベルにした場合には、駆動電力14が電界効果トランジスタ5a側の駆動電力供給部の他方4bから電界効果トランジスタ5c側の駆動電力供給部の一方4aに向かって流れるようになり、駆動電力供給部の一方4aに対する他方4bの電圧差を負にすることができる。また、電界効果トランジスタ5a,5bのゲート電圧を同じにするとともに、電界効果トランジスタ5c,5dのゲート電圧を同じにした場合には、駆動電力供給部の一方4aに対する他方4bの電圧差を0にすることができる。
本発明のブラシモータ制御モジュール10が回転制御を行なうブラシモータMは、例えば、N極永久磁石とS極永久磁石とで挟まれた空間に、モータ軸と、電気的にはループ回路を構成するように接続されてモータ軸に取り付けられた3つのローターコイルとが配置され、一対のブラシB間に、それぞれのローターコイルの接続点に接続する3つの端子が配置されたものである。
本発明のブラシモータ制御モジュール10は、このようなブラシモータMへ、電力選択回路素子5で発生した駆動電力14を、ブラシBを介して供給するものである。そして、ブラシモータMは、ブラシBと接触するブラシモータMの端子が切り替わる度に、ブラシモータMのコイルに流れる電流の向きが変化することにより駆動電力14の波形にリップルが発生するものであり、本発明のブラシモータ制御モジュール10は、駆動電力14の波形に発生したリップルをカウントすることによりブラシモータMの回転数を検出するというものであり、さらに、一定のサンプリング時間ごとに駆動電力14の電流を検出して、この検出した電流の波形を基にブラシモータMの回転数に応じた検出信号の異常を判定して、ブラシモータMの駆動を停止させることができるものである。
また、本例のブラシモータ制御モジュール10は、電源電力供給部3および一対の駆動電力供給部4a,4b以外に、外部のスイッチ等からブラシモータMの回転の始動/停止、および回転の回転方向等の操作信号を駆動制御回路素子6へ入力するリード端子を含む他のリード端子16が取り付けられている。
また、本例のブラシモータ制御モジュール10は、第2の回路基板2が第1の回路基板1に、電力選択回路素子5を駆動制御回路素子6に電気的に接続する導線を含む複数の導体17で固定されている。このことから、導体17が第1の回路基板1および第2の回路基板2の電気的な接続と固定とを兼ねることにより、第2の回路基板2を第1の回路基板1に固定する部材を少なくすることができるので、ブラシモータ制御モジュール10の軽量化を図ることができる。
本例における導体17は、例えば、鉄,ニッケル,コバルト等の合金からなる金属リード部品であり、一方端が第1の回路基板1の上面に接続しており、他方端が二又に分かれて第2の回路基板2に、その側面付近で第2の回路基板2を上下面から挟むようにして接続している。
また、本例のブラシモータ制御モジュール10は、第2の回路基板2の下面に、さらに一対の駆動電力供給部4a,4b間を流れる駆動電力14の電流の値を測定する電流検知手段7および駆動電流から求まるブラシモータMの回転数に応じた検出信号を駆動制御回路素子6へ出力する回転数検出手段8が設けられている。なお、電流検知手段7は電圧計測回路であり、例えば、電力選択回路素子5と駆動電力供給部4aとの間に抵抗9を直列接続して、この抵抗9の両端の電圧を測定することにより、駆動電力14の電流の値を測定することができる。また、回転数検出手段8は、電流の値を増幅させるアンプと、不要な周波数の変化を除去するバンドパスフィルタと、リップルをカウントする計数回路とからなる回路である。抵抗9は、例えば、第1の回路基板1の上面に酸化ルテニウムを主成分とする抵抗体膜を形成し、レーザーで膜の一部をカットしてトリミングすることにより抵抗値を高精度に設定した厚膜抵抗体が用いられる。
また、本発明のブラシモータ制御モジュール10によれば、ブラシモータMの電流が流れる第1の回路基板1が第2の回路基板2と放熱部材18とで挟まれた空間に配置されていることにより、外部からの電磁ノイズが侵入しても電磁ノイズの波形がブラシモータMの電流の波形に加わりにくいので、ブラシモータMの電流の波形を基にブラシモータMの回転数を正確に求めることができる。
また、本例のブラシモータ制御モジュール10は、電流検知手段7および回転数検出手段8が第2の回路基板2の下面に設けられていることから、電流検知手段7および回転数検出手段8への電磁ノイズの侵入も少なくなるので、ブラシモータMの電流の波形を基にブラシモータMの回転数を求めることがより正確に行なえる。
さらに、本例のブラシモータ制御モジュール10は、駆動制御回路素子6が電流検知手段7および回転数検出手段8を含む1チップ化された素子であることから、第2の回路基板2が搭載する部品数が少なくなり、素子を搭載する工程が簡略化されるので、ブラシモータ制御モジュール10を製造する際の歩留りを高くすることができる。
また、本例のブラシモータ制御モジュール10は、第2の回路基板2の上面に、降圧素子9に接続されたコンデンサ等のデカップリング素子11が搭載されている。このような構成であれば、駆動制御回路素子6に侵入する電磁ノイズをデカップリング素子11によって少なくすることができるので、駆動制御回路素子6の動作が安定してブラシモータ制御モジュール10の動作が安定する。
かくして、本発明のブラシモータ制御モジュール10は、例えば、自動車のパワーウインドウの開閉動作に用いるブラシモータMの回転制御を行なうブラシモータ制御モジュール10として自動車のドアに設置されるものであり、ウインドウガラスの全開時または全閉時にブラシモータの回転を停止させる機能を有するとともに、パワーウインドウの開閉動作中に手が挟まれる等の場合にもブラシモータMの回転を停止させる機能を有するものである。
実際に、本発明のブラシモータ制御モジュール10を自動車のドアに設置してパワーウインドウを全開する動作および全閉する動作を10回繰り返す試験を行なったところ、途中でこれらの動作が中断することはなかった。また、全閉する動作中にウインドウガラスに手が挟まれたときには、全閉する動作が中断した。
以上のことから、本発明のブラシモータ制御モジュール10によれば、ブラシモータMの電流が流れる第1の回路基板1が第2の回路基板2と放熱部材18とで挟まれた空間に配置されていることによって、外部からの電磁ノイズが侵入しても電磁ノイズの波形がブラシモータMの電流の波形に加わりにくくなり、ブラシモータMの電流の波形を基にブラシモータMの回転数を正確に求めることができることが確認できた。
なお、本発明は、以上に説明した実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等が可能である。
例えば、前述の本発明のブラシモータ制御モジュールの実施の形態の一例においては、第1の回路基板1および第2の回路基板2を覆うような筐体が取り付けられたものとしているが、例えば、第1の回路基板1および第2の回路基板2を保護するような樹脂に埋め込み、電源電力供給部3および駆動電力供給部4を保護樹脂で固定した構造としてもよい。
また、前述の本発明のブラシモータ制御モジュールの実施の形態の一例においては、電力選択回路素子5と駆動電力供給部4aとの間に抵抗9を直列接続して、この抵抗9の両端の電圧を測定することにより駆動電力14の電流の値を測定しているが、例えば、駆動電力供給部の一方4aと他方4bとの間の電圧を測定することにより、駆動電力14の電流の値を測定することもできる。
本発明のブラシモータ制御モジュールの実施の形態の一例を示す外観斜視図である。 図1のA−A’線断面図である。 本発明のブラシモータ制御モジュールの実施の形態の一例の回路図である。 本発明のブラシモータ制御モジュールの実施の形態の一例における電力選択回路素子の詳細な回路図である。
符号の説明
1・・・第1の回路基板
2・・・第2の回路基板
3・・・電源電力供給部
4・・・駆動電力供給部
5・・・電力選択回路素子
5a〜5d・・・電界効果トランジスタ
6・・・駆動制御回路素子
7・・・電流検知手段
8・・・回転数検出手段
9・・・降圧素子
10・・・ブラシモータ制御モジュール
11・・・デカップリング素子
12・・・電源
13・・・電源電力
14・・・駆動電力
15・・・選択制御信号
17・・・導体
18・・・放熱部材
21・・・(保護樹脂)
22・・・金属ワイヤー
B・・・ブラシ
M・・・ブラシモータ

Claims (6)

  1. 第1の回路基板と、
    該第1の回路基板の上面に対向して間を空けて配置された第2の回路基板と、
    前記第1の回路基板に接続された、外部から電源電力が供給される電源電力供給部および外部のブラシモータへ駆動電力を供給する一対の駆動電力供給部とを具備し、
    前記第1の回路基板の上面に、前記電源電力供給部と前記一対の駆動電力供給部との間に接続された、前記電源電力が供給されて前記駆動電力を前記一対の駆動電力供給部の一方に対する他方の電圧差を正、負および0のいずれかに選択して発生する電力選択回路素子が搭載され、前記第1の回路基板の下面に、前記電力選択回路素子で発生する熱を放熱させる放熱部材が取り付けられており、
    前記第2の回路基板の下面に、前記電力選択回路素子に前記電圧差を選択させる選択制御信号を供給する駆動制御回路素子が搭載されて前記電力選択回路素子に電気的に接続されていることを特徴とするブラシモータ制御モジュール。
  2. 前記第2の回路基板の下面に、さらに前記一対の駆動電力供給部間を流れる駆動電流の値を測定する電流検知手段および前記駆動電流から求まる前記ブラシモータの回転数に応じた検出信号を前記駆動制御回路素子へ出力する回転数検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブラシモータ制御モジュール。
  3. 前記駆動制御回路素子が前記電流検知手段および前記回転数検出手段を含んでいることを特徴とする請求項2に記載のブラシモータ制御モジュール。
  4. 前記第2の回路基板の上面に、前記電源電力の一部を降圧して前記駆動制御回路素子に供給する降圧素子が搭載されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシモータ制御モジュール。
  5. 前記第2の回路基板の上面に、前記降圧素子に接続されたデカップリング素子が搭載されていることを特徴とする請求項4に記載のブラシモータ制御モジュール。
  6. 前記第2の回路基板が前記第1の回路基板に、前記電力選択回路素子を前記駆動制御回路素子に電気的に接続する導線を含む複数の導体で固定されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシモータ制御モジュール。
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