JP2009130436A - 車両用画像表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に設けられる撮影装置で撮影された画像をその車両に搭載される表示装置に表示させて走行支援を行う車両用画像表示システムにおいて、車両及び運転手の安全性をより確実に確保できるようにする。
【解決手段】カメラ4から取り込まれる画像データは、順次フレームバッファ6に格納され、そのフレームバッファ6を介してセレクタ42に入力される。一方、カメラ4から取り込まれる画像データから所定のデータ成分(例えば輝度信号)が抽出されてラインバッファ28に格納され、ラインバッファ28からセレクタ42に入力される。セレクタ42は、CPU異常検出回路40により異常が検出されると、フレームバッファ6からの画像データに代えてラインバッファ28からの画像データをディスプレイ8に入力する。これによりディスプレイ8におけるフリーズが回避される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を、その車両に搭載される表示装置に表示させる車両用画像表示システムに関する。
従来、車両においては、安全な運行を支援することを目的として、例えばカメラで撮影した車両周囲の映像を、車両内部に設けられた表示装置(例えば液晶表示パネル)に表示することが行われている。
一般的には、カメラの撮影画像を、NTSC(National Television Standards Committee)などのコンポジット方式の映像信号に変換して伝送し、車両に備えられた表示用LSIにて、そのコンポジット方式の映像信号を取り込む。映像信号は例えばフレーム単位で取り込まれ、以下、フレーム単位の映像信号を画像フレームとも記載する。
表示用LSIは、取り込んだ画像フレームを順次フレームバッファに記憶する。フレームバッファに記憶された画像フレームは、色変換、拡大、或いは縮小など所定の処理が施されると共に、同期がとられて順次表示装置に入力される。これにより、表示装置にカメラの撮影画像が表示される。
このようなシステムにおいて、例えばカメラにフリーズ(作動停止)が生じると、表示装置における表示画像が変化せずに固定した状態(フリーズ状態)となってしまう。この場合、車両が移動しても表示装置の表示画像が変化しないことになる。すると、例えば、車両が障害物や歩行者等に接近したにもかかわらず、運転手が表示装置における画像(フリーズ状態の画像)を信じることで車両周囲に障害物や歩行者等が存在しないと誤認識するおそれが生じる。
そこで、例えば特許文献1では、カメラの異常を検出した場合には、異常を検出した旨を表示装置に表示して運転手に通知するようになっている。
特開2004−214970号公報
ところで、車両用画像表示システムにおいては、カメラの異常以外にも、何らかの異常を原因として、表示装置がフリーズ状態に陥ってしまうことが懸念される。例えば、ソフトウエアの異常や、ノイズ等の影響による誤動作などが考えられる。さらに具体的に言えば、画像フレームの取込異常、記憶異常、読込異常などが考えられる。
この点、上記特許文献1では、カメラ以外の部分に異常が生じたような場合においてはその旨が運転手に通知されないため、上記のように運転手が表示装置における画像を信じて車両周囲に障害物や歩行者等が存在しないと誤認識してしまうという問題は依然解消されない。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、車両に設けられる撮影装置で撮影された画像をその車両に搭載される表示装置に表示させて走行支援を行う車両用画像表示システムにおいて、車両及び運転手の安全性をより確実に確保できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、車両に搭載され、入力される画像データが表す画像を表示する表示装置に、車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を表示させる車両用画像表示システムであって、撮影装置から、その撮影装置で撮影された画像を表す画像データを取り込む取込手段と、取込手段により取り込まれた画像データを記憶する記憶手段と、記憶手段が記憶する画像データ(以下、取込記憶画像データと言う)を表示装置に入力する伝送手段と、を備えた車両用画像表示システムである。
この車両用画像表示システムは、取込手段により取り込まれた画像データから所定のデータ成分を抽出して、その抽出したデータ成分からなる画像データ(以下、抽出画像データを言う)を伝送手段に入力する抽出画像データ入力手段と、取込手段により取り込まれた画像データの伝送異常を検出する異常検出手段と、を備え、伝送手段は、異常検出手段により異常が検出されると、取込記憶画像データに代えて、抽出画像データ入力手段から入力される抽出画像データを表示装置に入力するようになっている。
この請求項1の車両用画像表示システムでは、取込手段→記憶手段→伝送手段→表示装置という画像データの伝送経路とは別に、取込手段→(抽出画像データ入力手段)→伝送手段→表示装置という伝送経路が確立される。
そして、例えば本来の伝送経路(上記の2つの伝送経路のうち、前者の伝送経路)について異常が検出された場合には、伝送手段は、抽出画像データを表示装置に入力するため、表示装置におけるフリーズを回避することができる。言い換えると、何らかの異常で、取込手段により取り込まれた画像データが表す画像を表示装置に表示できないような場合でも、その代わりに抽出画像データを表示装置に表示できるようになる。尚、ここで、異常の例を挙げると、取込手段による取込異常、記憶手段における記憶に関する異常、伝送手段における異常などが考えられる。
そして、抽出画像データは、取込手段により取り込まれた画像データから抽出された所定のデータ成分からなるものであり、取込手段により取り込まれた画像データが表す画像を例えば簡易的に表すものである。またこのため、データ量が低く抑えられている。尚、所定のデータ成分としては、例えば輝度成分(輝度信号)などが考えられる。これによれば、取込手段により取り込まれた画像データをそのまま伝送する場合と比較して伝送するデータ量を抑えることができ、処理負荷を抑えることができる。
このように、請求項1の車両用画像表示システムによれば、取込手段により取り込まれた画像データの表す画像を表示装置に表示できないような場合(或いは画像がフリーズしている場合)でも、代わりに、データ量を低く抑えた抽出画像データが表す画像(いわば、最低限の情報を表す画像)を表示装置に表示するようにして、表示装置におけるフリーズを回避することができる。
よって、車両の運転手が誤った画像(フリーズした画像)のもと、周囲の状況を誤認識してしまうことを防止でき、車両及び運転手の安全性をより確実に確保することができる。
次に、請求項2に記載の発明は、車両に搭載され、入力される画像データが表す画像を表示する表示装置に、車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を表示させる車両用画像表示システムであって、撮影装置から、その撮影装置で撮影された画像を表す画像データを取り込む取込手段と、取込手段により取り込まれた画像データを記憶する記憶手段と、取込手段により取り込まれた画像データであって、記憶手段が記憶するその画像データ(以下、取込記憶画像データと言う)を表示装置に入力する伝送手段と、を備えた車両用画像表示システムである。
特に、この車両用画像表示システムでは、記憶手段は、予め、取込記憶画像データとは別の画像データ(以下、初期画像データと言う)を記憶しており、取込手段により取り込まれた画像データの伝送異常を検出する異常検出手段を備え、伝送手段は、異常検出手段により異常が検出されると、取込記憶画像データに代えて、初期画像データを表示装置に入力するようになっている。
これによれば、異常検出手段により異常が検出された場合には、記憶手段が予め記憶する初期画像データが表す画像が表示装置に表示されるようになるため、表示装置におけるフリーズを回避することができる。言い換えると、取込手段により取り込まれた画像データが表す画像を何らかの異常で表示装置に表示できないような場合でも、その代わりに初期画像データを表示装置に表示できるようになる。尚、ここで、異常の例を挙げると、取込手段による取込異常、記憶手段における記憶に関する異常、伝送手段における異常などが考えられる。また、初期画像データの例としては、異常である旨を通知する文字、イラスト等のデータが考えられる。
このように、請求項2の車両用画像表示システムによれば、取込手段により取り込まれた画像データの表す画像を表示装置に表示できないような場合(或いは画像がフリーズしている場合)でも、代わりに、初期画像データが表す画像を表示装置に表示するようにして、表示装置におけるフリーズを回避することができる。また、運転手に異常である旨を通知することができる。
よって、車両の運転手が誤った画像(フリーズした画像)のもと、周囲の状況を誤認識してしまうことを防止でき、車両及び運転手の安全性をより確実に確保することができる。
次に、請求項1,2の車両用画像表示システムでは、具体的に、請求項3のように構成すると良い。
請求項3の車両用画像表示システムは、請求項1,2の車両用画像表示システムにおいて、画像データは複数のフレームから構成され、異常検出手段は、記憶手段が画像データを記憶する際と伝送手段が画像データを表示装置に入力する際とのそれぞれにおいて、少なくとも2つのフレーム同士の差分値を検出し、それぞれにおいて検出した差分値が一致するか否かを判定して、一致しない場合に異常と判定するようになっている。
これによれば、画像データ(フレーム)の伝送経路において、フレームに何らかの異常(例えば、データ誤り、データ消失、ノイズ重畳)が生じた場合でも、その異常を検出し得るようになる。また、ある時点において、同じ画像データを取り込んだり同じ画像データを読み込んだりしたような異常が生じた場合でも、画像データの差分値に基づきそのような異常を検出し得る。そして、そのような異常が検出された場合に抽出画像データの表す画像、或いは初期画像データの表す画像が表示装置に表示されるようになり、意図しない画像が表示装置に表示されてしまうことを回避することができる。
また、請求項1〜3の車両用画像表示システムでは、請求項4のように構成すると良い。
請求項4の車両用画像表示システムは、請求項1〜3の車両用画像表示システムにおいて、取込手段により画像データが取り込まれる毎にカウント動作するカウンタを有し、取込手段により画像データが取り込まれる毎に、その取り込まれた画像データのそれぞれに、その取り込みの際のカウンタのカウント値を付加する付加手段を備え、記憶手段は、付加手段によりカウント値が付加された後の画像データを記憶するようになっており、異常検出手段は、伝送手段が取込記憶画像データを表示装置に入力する際に、その取込記憶画像データに付加されたカウント値を検出し、同じ値が複数回連続して検出された場合に異常と判定するようになっている。
これによれば、何らかの異常により画像データが正常に取り込まれず、同じ画像データばかりが表示装置に入力されるような異常(つまり、表示装置に同じ画像が表示され、言い換えればフリーズ状態であるような異常)を検出することができる。
次に、請求項5に記載の発明は、車両に搭載され、入力される画像データが表す画像を表示する表示装置に、車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を表示させる車両用画像表示システムであって、撮影装置から、その撮影装置で撮影された画像を表す画像データを取り込む取込手段と、取込手段により取り込まれた画像データ(以下、取込画像データと言う)を表示装置に入力する伝送手段と、を備えた車両用画像表示システムにおいて、取込手段により取り込まれた画像データから所定のデータ成分を抽出して、その抽出したデータ成分からなる画像データ(以下、抽出画像データを言う)を伝送手段に入力する抽出画像データ入力手段と、取込手段により取り込まれた画像データの伝送異常を検出する異常検出手段と、を備え、伝送手段は、異常検出手段により異常が検出されると、取込画像データに代えて、抽出画像データ入力手段から入力される抽出画像データを表示装置に入力するようになっている。
これによれば、請求項1について述べた効果と同じ効果を得ることができる。
次に、請求項6に記載の発明は、車両に搭載され、入力される画像データが表す画像を表示する表示装置に、車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を表示させる車両用画像表示システムであって、撮影装置から、その撮影装置で撮影された画像を表す画像データを取り込む取込手段と、取込手段により取り込まれた画像データ(以下、取込画像データと言う)を表示装置に入力する伝送手段と、を備えた車両用画像表示システムにおいて、取込画像データとは異なる画像データ(以下、初期画像データと言う)を予め記憶する記憶手段と、取込手段により取り込まれた画像データの伝送異常を検出する異常検出手段と、を備え、伝送手段は、異常検出手段により異常が検出されると、取込画像データに代えて、記憶手段が記憶する初期画像データを表示装置に入力するようになっている。
これによれば、請求項2について述べた効果と同じ効果を得ることができる。
次に、請求項7の車両用画像表示システムは、請求項5,6の車両用画像表示システムにおいて、画像データは複数のフレームから構成され、異常検出手段は、互いに異なるタイミングのそれぞれにおいて、少なくとも2つのフレーム同士の差分値を検出し、それぞれにおいて検出した差分値が一致するか否かを判定して、一致しない場合に異常と判定するようになっている。
これによれば、請求項3について述べた効果と同じ効果を得ることができる。
次に、請求項8の車両用画像表示システムは、請求項5〜7の車両用画像表示システムにおいて、取込手段により画像データが取り込まれる毎にカウント動作するカウンタを有し、取込手段により画像データが取り込まれる毎に、その取り込まれた画像データのそれぞれに、その取り込みの際のカウンタのカウント値を付加する付加手段を備え、異常検出手段は、付加手段によりカウント値が付加された後の取込画像データのそれぞれから、その取込画像データに付加されたカウント値を検出し、同じ値が複数回連続して検出された場合に異常と判定するようになっている。
これによれば、請求項4について述べた効果と同じ効果を得ることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。
この車両用画像表示システム1では、表示用LSI2が、カメラ4により撮影された画像を表す画像データを取り込むと共にその取り込んだ画像データをフレームバッファ6に蓄積して、蓄積した画像データを順次ディスプレイ8に入力するようになっている。つまり、表示用LSI2が、カメラ4により撮影された画像をディスプレイ8に表示させるようになっている。
表示用LSI2は、アナログ/デジタル変換を行うAD変換回路(以下、ADCと記載する)10と、復調を行うNTSCデコーダ12と、信号変換回路14と、ダウンスケーラー16と、アップスケーラー18と、調整回路20と、合成回路22と、ラインバッファ28と、遁倍回路30と、分周回路32,34と、セレクタ36と、同期生成回路38と、CPU異常検出回路40と、セレクタ42とを備えている。
NTSCデコーダ12は、ローパスフィルタ(以下、LPFと記載する)24と、同期検出回路26とを備えている。
カメラ4により撮影された画像を表す画像データ(信号)は、ADC10に入力される。尚、カメラ4から表示用LSI2のそのADC10に入力される信号は、NTSC(National Television Standards Committee)のコンポジット方式の映像信号である。また、複数のフレームから構成される。また、ADC10には、27MHzのドットクロックが入力され、ADC10においては、そのドットクロックに従って画像データが取り込まれる。尚、ドットクロックとは、1ドットの信号をどのくらいの早さでディスプレイ8に送れるかを表す指標である。
具体的に、このADC10は、カメラ4からの画像データ(映像信号)を所定のサンプリング周波数(本例では27MHz)でサンプリングし、サンプリングした信号を数値化して、数値をディジタル符号に変換する。
ADC10によりAD変換された後の信号は、NTSCデコーダ12、及びそのNTSCデコーダ12が備えるLPF24及び同期検出回路26に入力される。LPF24を介して輝度信号(Y信号)が取り出され、また、同期検出回路26を介して同期信号が取り出される。そして、その取り出された輝度信号及び同期信号はラインバッファ28に入力される。
一方、NTSCデコーダ12は、ADC10から入力された信号を復調して信号変換回路14に入力する。
信号変換回路14は、輝度信号と色信号とからなるYCbCr信号を、R(赤)、G(緑)、B(青)の三原色で表されるRGB信号に変換する。信号変換回路14により変換された後のRGB信号は、ダウンスケーラー16に入力される。
ダウンスケーラー16は、入力されたRGB信号を圧縮(縮小)する。圧縮(縮小)された後の信号は、フレームバッファ6に入力される。
フレームバッファ6に入力された信号はアップスケーラー18に取り込まれ、そのアップスケーラー18において拡張(拡大)される。拡張(拡大)された後の信号は、調整回路20に入力される。
調整回路20は、ゲインやコントラストなどを調整する回路である。調整回路20にいて調整された後の信号は、合成回路22に入力される。
合成回路22においては、ディスプレイ8に表示させるための画像を表す画像データが合成される。合成回路22において合成された画像データは、セレクタ42に入力される。
またここで、前述の27MHzのドットクロックは、遁倍回路30に入力される。本例では、遁倍回路30により、その遁倍回路30に入力されるドットクロックが16倍されるようになっている。
遁倍回路30により遁倍された後のドットクロックは、分周回路32,34に入力される。本例では、分周回路32は入力される信号(ドットクロック)を13分周するようになっており、分周回路34は入力される信号(ドットクロック)を54分周するようになっている。分周回路32,34で分周された後の信号は、セレクタ36に入力される。このような構成により、ディスプレイ8の仕様に応じて2種類のドットクロックが生成されるようになっている。尚、本例では複数種類(例えば2種類)のディスプレイが設けられていることを想定している(図1では、1種類のディスプレイ8のみ図示している)。
また、セレクタ36には、切換回路44から、出力を切り換えるための切換信号が入力される。セレクタ36は、切換回路44からの信号にしたがって、分周回路32から入力される信号(ドットクロック)、及び分周回路34から入力される信号(ドットクロック)の何れかを出力する。つまり、切換回路44の制御により、2種類のドットクロックのうちの何れかが出力される。セレクタ36から出力される信号は、同期生成回路38、ラインバッファ28、及びセレクタ42に入力される。
また、切換回路44からの切換信号は、同期生成回路38にも入力される。
同期生成回路38は、入力されるドットクロックに合わせて(つまり、ディスプレイ8の仕様に合わせて)同期信号を生成する。同期生成回路38により生成された同期信号は、ラインバッファ28、及びセレクタ42に入力される。
そして、ラインバッファ28から、セレクタ36からのドットクロック、及び同期生成回路38からの同期信号に従い、画像データがセレクタ42に出力される。
セレクタ42は、合成回路22から入力される画像データ(以下、通常画像データと記載する)と、ラインバッファ28から入力される画像データ(以下、簡易画像データと記載する)との何れかを、切り換えてディスプレイ8に入力する。
ここで、セレクタ42には、CPU異常検出回路40からの異常検出信号が入力されるようになっている。セレクタ42は、CPUが正常である場合、具体的に、CPU異常検出回路40から異常検出信号が入力されなければ、合成回路22から入力される通常画像データをディスプレイ8に入力する。一方、セレクタ42は、CPUが異常である場合、具体的に、CPU異常検出回路40から異常検出信号が入力されれば、ラインバッファ28からの簡易画像データをディスプレイ8に入力する。
図2〜4は、図1の車両用画像表示システム1において実現される(具体的に、表示用LSI2において実現される)処理を表すフローチャートである。
まず、図2の通常映像処理について説明する。図2の通常映像処理は、図1の車両用画像表示システム1のハード構成(具体的に、表示用LSI2のハード構成)により実現される。
この処理では、まず、S110で、カメラ4のカメラ映像(NTSC方式の信号であり、以下、NTSC信号とも記載する)が取り込まれる。
次にS120にて、NTSC信号が、輝度信号と色信号とからなる信号(以下、YUV信号とも記載する)に変換される。
次にS130にて、YUV信号がR(赤)、G(緑)、B(青)の三原色を表すRGB信号に変換される。
次にS140にて、RGB信号が表す画像データがスケールダウン(縮小)される。
次にS150にて、S140でスケールダウンした画像データがフレームバッファ6に格納される。
次にS160にて、S150でフレームバッファ6に格納された画像データが読み出される。
次にS170にて、S160でフレームバッファ6から読み出された画像データがスケールアップ(拡大)される。
次にS180にて、S170でスケールアップされた画像データの色彩が調整される。
次にS190にて、ディスプレイ8に画像を表示させるための表示タイミング制御が行われる。
そしてS200にて、画像データ(映像信号)がセレクタ42に出力される。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図3の簡易映像処理について説明する。この簡易映像処理は、表示用LSI2のハード構成により実現される。
この処理では、まず、S210で、カメラ4のカメラ映像(NTSC信号)が取り込まれる。
次にS220にて、NTSC信号に含まれる同期信号が検出される。
次にS230にて、NTSC信号に含まれる輝度を表す輝度信号(Y信号)が分離される。
次に240にて、分離されたY信号がラインバッファ28に格納される。
次にS250にて、ディスプレイ8の種別が1であるか否かが判定される。尚、本例では、ディスプレイは2種類あることを想定しており、それぞれ、種別1、種別2というように区別することとする。ディスプレイ8の種別が1であると判定されると(S250:YES)、S260にて、種別1用の表示タイミングが生成される。具体的に、種別1用のドットクロック、及び同期信号が生成されて出力される。
次に、S280にて、S160で生成されたドットクロック及び同期信号を基準として、ラインバッファ28に格納されたY信号が表す画像データ(簡易画像データ)がセレクタ42に出力される。そしてその後、当該処理を終了する。尚、Y信号(輝度信号)からなる画像はいわゆるモノクロ画像となる。
一方、S250で種別が1でない、つまり種別が2であると判定されると(S250:NO)、S270にて、種別2用の表示タイミングが生成される。具体的に、種別1用のドットクロック、及び同期信号が生成されて出力される。
次に、S280にて、S270で生成されたドットクロック及び同期信号を基準として、ラインバッファ28に格納されたY信号が表す画像データ(簡易画像データ)がセレクタ42に出力される。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図4のモニタ表示映像選択処理について説明する。このモニタ表示映像選択処理は、表示用LSI2のハード構成により実現される。
この処理では、まず、S310で、CPUが異常であるか否かが判定される。
CPUが異常でないと判定されると(S310:NO)、S320にて、通常の画像データ(つまり、図2の処理によりフレームバッファ6からセレクタ42に出力される画像データが)選択される。
一方、CPUが異常であると判定されると(S310:YES)、S330にて、簡易画像データ(つまり、図3の処理によりラインバッファ28からセレクタ42に出力される画像データ)が選択される。
そして次に、S340にて、S320で選択された通常画像データ、或いはS330で選択された簡易画像データがディスプレイ8に出力される。そしてその後、当該処理を終了する。
これにより、CPUが異常でない場合(正常な場合)には通常画像データが表す通常の画像がディスプレイ8に表示され、CPUが異常である場合には簡易画像データが表す画像(本例ではモノクロ画像)がディスプレイ8に表示される。
以上説明したように、本実施形態においては、表示用LSI2のCPU異常検出回路40によりCPUの異常が検出された場合でも、簡易画像データがディスプレイ8に入力され、その簡易画像データが表す簡易画像(本例ではモノクロ画像)がディスプレイ8に表示される。このため、ディスプレイ8におけるフリーズを回避することができる。また、モノクロ画像がディスプレイ8に表示されることにより、運転手は異常が生じていることが分かるようになる。
尚、本実施形態において、ADC10が取込手段に相当し、フレームバッファ6が記憶手段に相当し、セレクタ42が伝送手段に相当し、LPF24、同期検出回路26及びラインバッファ28が抽出画像データ入力手段に相当し、CPU異常検出回路40が異常検出手段に相当し、カメラ4から取り込まれる画像データが取込記憶画像データに相当し、ラインバッファ28からセレクタ42に入力される画像データが抽出画像データに相当している。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図5は、第2実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。尚、本第2実施形態の車両用画像表示システム1(図5)において、第1実施形態の車両用画像表示システム1(図1参照)と同じ構成については同じ符号を付している。
第2実施形態の車両用画像表示システム1は、第1実施形態の車両用画像表示システム1と比較して、LPF24、同期検出回路26、ラインバッファ28、遁倍回路30、分周回路32,34、セレクタ36、同期生成回路38、CPU異常検出回路40、セレクタ42、及び切換回路44を備えていない点が異なっている。また、異常検出回路50を備えている点が異なっている。さらに、NTSCデコーダ12及びアップスケーラー18において動き検出が実現される点が異なっている。動き検出については後述するが、異常検出回路50は、NTSCデコーダ12及びアップスケーラー18の動き検出の結果に基づき、異常を判定する。
次に、本第2実施形態の車両用画像表示システム1においては、第1実施形態と比較して、図2の通常映像処理に代えて図6の通常映像処理が実現される点が異なっている。尚、図3,4の処理が実現される点は第1実施形態と同じである。また、図6の通常映像処理において、図2の通常映像処理と同じステップについては同じ符号を付している。
ここで、動き検出について説明する。
図5の車両用画像表示システム1において、NTSCデコーダ12及びアップスケーラー18は、入力される画像データを構成するフレームのうち、例えば所定の2つのフレームを検出して、その2つのフレーム同士の差分値を算出する。アップスケーラー18においても、同じように、例えば所定の2つのフレーム同士の差分値を算出する。例えば、NTSCデコーダ12においてフレームA及びフレームBの差分値が算出され、アップスケーラー18においても同様にフレームA及びフレームBの差分値が算出される。
NTSCデコーダ12及びアップスケーラー18により算出された差分値は、異常検出回路50に入力される。
異常検出回路50は、NTSCデコーダ12及びアップスケーラー18により算出された差分値を比較し、両者が一致すれば正常と判定し、両者が一致しなければ異常と判定する。
次に、図6の通常映像処理について説明する。この処理は、図5における表示用LSI2のハード構成により実現される。
図6の通常映像処理では、S110でカメラ4のカメラ映像が取り込まれると、次にS400にて、動き検出が行われる。ここでは、NTSCデコーダ12において動き検出が行われる。動き検出については、前述の通りである。尚、以下、S400の検出値を検出値1とする。
次にS120に進むが、S120〜S160の処理については図2と同じであり、ここでは説明を省略する。
S160にてフレームバッファ6から画像データが読み出されると、次にS410にて、その読み出された画像データ(フレーム)の動き検出が行われる。ここでは、アップスケーラー18において動き検出が行われる。尚、以下、S420の検出値を検出値2とする。
次にS420にて、検出値1=検出値2であるか否かが判定され、検出値1=検出値2でないと判定されると(S420:NO)、S430に移行し、異常通知がなされる。そしてその後、当該処理を終了する。尚、異常通知はどのような方法でも良い。例えばディスプレイ8に異常である旨が表示されるようにしても良いし、音声や光等にて異常である旨が報知されるようにしても良い。
一方、S420で検出値1=検出値2であると判定されると(S420:YES)、S170に移行する。尚、S170〜S200の処理については図2と同じであり、ここでは説明を省略する。
以上のように、本第2実施形態では、動き検出に基づき異常が検出される。具体的に、画像データを構成するフレーム同士の差分値が、そのフレームがフレームバッファ6に格納される前後で一致するか否かが判定され、一致しなければ異常と判断されるようになっている。これによれば、同じ画像データ(フレーム)ばかりが取り込まれているといったような異常や、同じ画像データ(フレーム)ばかりがフレームバッファ6から読み込まれているといったような異常が確実に検出されるようになると共に、そのような異常が運転手に報知されるようになり運転手にとって安心である。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。
図7は、第3実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。尚、本第3実施形態の車両用画像表示システム1(図7)において、第1,第2実施形態の車両用画像表示システム1(図1,5)と同じ構成については、同じ符号を付している。
本第3実施形態の車両用画像表示システム1は、第2実施形態の車両用画像表示システム1と比較して、動き検出を行わない点が異なっている。また、カウンタコード付加回路52とカウンタコード検出回路54とが設けられている点が異なっている。
また、本第3実施形態の車両用画像表示システム1は、第2実施形態の車両用画像表示システム1と比較して、図6の通常映像処理に代えて図8の通常映像処理が実現される点が異なっている。尚、図3,4の処理が実現される点は第1,2実施形態と同じである。また、図8の通常映像処理において、図2,6の通常映像処理と同じステップについては、同じ符号を付している。
カウンタコード付加回路52は、カウンタを備えている。そのカウンタは、フレームバッファ6に格納される単位データ毎にカウント動作する。そして、カウンタコード付加回路52は、フレームバッファ6に格納される画像データ毎にそのカウンタのカウンタコードを付加する。つまり、フレームバッファ6に格納される画像データ毎に異なるカウンタコードが付加される。
カウンタコード検出回路54は、フレームバッファ6から画像データが読み込まれる毎に、その画像データに付加されているカウンタコードを検出する。検出結果は、異常検出回路50に出力される。
異常検出回路50は、カウンタコード検出回路54から順次入力されるカウンタコードが一致するか否かを判定し、例えば複数回連続してカウンタコードが一致した場合に異常と判定する。
次に、図8の通常映像処理について説明する。この処理は、図7における表示用LSI2のハード構成により実現される。
図8の通常映像処理において、まず、S110〜S140の処理は図2(或いは図6)と同じであるため説明を省略することとする。
S140にてスケールダウン(縮小)が終了すると、次にS500にて、そのスケールダウンされた画像データにカウントコードが付加される。
そして、S150にて、カウントコードが付加された画像データがフレームバッファ6に格納される。
S160にて、フレームバッファ6から画像データが読み出されると、次にS510にて、カウンタコードが異常であるか否かが判定される。具体的に、同じカウンタコードが連続して検出されれば異常と判定される。
S510で異常であると判定されると(S510:YES)、S520にて、異常通知がなされる。そしてその後、当該処理を終了する。尚、異常通知はどのような方法でも良い。
一方、S510でカウンタコードが異常でない(つまり正常である)と判定されると(S510:NO)、S170に移行する。尚、S170〜S200の処理については図2(或いは図6)と同じであり、ここでは説明を省略する。
以上説明したように、本第3実施形態では、フレームバッファ6に格納される画像データ毎にカウンタコードが付加され、そのカウンタコードに基づき異常が検出される。例えば同じカウンタコードが検出された場合は、フレームバッファ6には新しい画像データが更新記憶されていない(つまり、同じ画像データが記憶され続けている)、ということが分かる。この場合、画像データの取込異常、伝送異常、記憶異常などが疑われるが、本第3実施形態ではそのような異常が確実に検出されるようになるため運転手にとって安心である。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態について説明する。
図9は、第4実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。尚、本第4実施形態の車両用画像表示システム1(図9)において、第1,第2,第3実施形態の車両用画像表示システム1(図1,5,7)と同じ構成については、同じ符号を付している。
本第4実施形態の車両用画像表示システム1は、第2実施形態の車両用画像表示システム1と比較して、切換回路44が設けられている点が異なっている。また、表示用LSI2に表示開始アドレス変更回路56が設けられている点が異なっている。さらに、フレームバッファ6の所定の領域に、予め初期画像データ6aが記憶されている点が異なっている。この初期画像データは、ディスプレイ8の種別に合わせて複数種類記憶されている。また、この初期画像データは、異常である旨を表す画像データである。
次に、本第4実施形態の車両用画像表示システム1では、第2実施形態の車両用画像表示システムと比較して、図6の通常映像処理に代えて図10の通常映像処理が実現される点が異なっている。尚、図10の通常映像処理において、図6の通常映像処理と同じステップについては同じ符号を付している。
図10の通常映像処理は、図6の通常映像処理と比較して、S600、S610、S620の処理が実現される点が異なっている。
図10の通常映像処理において、S420で検出値1=検出値2でないと判定されると(S420:NO)、S600にて、ディスプレイ8の種別が1であるか否かが判定される。
S600で種別が1であると判定されると(S600:YES)、S610にて、フレームバッファ6における画像データの読み出しアドレスが、種別1用の初期画像データ6aが記憶されたアドレスに変更される。そして、S160に戻る。具体的に、その種別1用の初期画像データ6aが読み出される。この場合、その読み出された初期画像データ6aがディスプレイ8に出力される(S200)。
一方、S600にて種別が1でない、つまり種別が2であると判定されると(S600:NO)、S620にて、フレームバッファ6における画像データの読み出しアドレスが、種別2用の初期画像データ6aが記憶されたアドレスに変更される。そして、S160に戻る。具体的に、その種別2用の初期画像データ6aが読み出される。この場合、その読み出された初期画像データ6aがディスプレイ8に出力される(S200)。
ここで、図10にて作用を説明すると、表示開始アドレス変更回路56が、異常検出回路50からの信号に基づき読み出しアドレスを初期画像データ6aが記憶されたアドレスに変更すると共に、切換回路44からの切換信号に基づき、読み出しアドレスを、種別1用の初期画像データ6aが記憶されたアドレス、及び種別2用の初期画像データ6aが記憶されたアドレスの何れかに切り換える。すると、その切り換えにより指定されたアドレスに記憶されているその初期画像データ6aが読み出され、ディスプレイ8に入力される。
以上のように、本第4実施形態では、フレームバッファ6に予め初期画像データ6aが記憶されており、動き検出により異常が検出された場合、つまり、カメラ4の画像データの取込異常、伝送異常、記憶異常などが検出された場合には、その初期画像データ6aが読み出されてディスプレイ8に表示される。このため、ディスプレイ8におけるフリーズを回避することができる。また、初期画像データ6aは異常を表す画像データであるため、異常である旨が運転手に報知されるようになり、運転手にとって安心である。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態について説明する。
図11は、第5実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。尚、本第5実施形態の車両用画像表示システム1(図11)において、第1,第2,第3,第4実施形態の車両用画像表示システム1(図1,5,7,9)と同じ構成については、同じ符号を付している。
本第5実施形態の車両用画像表示システム1は、第3実施形態の車両用画像表示システム1と比較して、切換回路44が設けられている点が異なっている。また、表示用LSI2に表示開始アドレス変更回路56が設けられている点が異なっている。さらに、フレームバッファ6の所定の領域に、予め初期画像データ6aが記憶されている点が異なっている。また、この初期画像データは、ディスプレイ8の種別に合わせて複数種類記憶されている。尚、この初期画像データは、異常である旨を表す画像データである。
次に、本第5実施形態の車両用画像表示システム1では、図8の通常映像処理に代えて、図12の通常映像処理が実現される点が異なっている。尚、図12の通常映像処理において、図8の通常映像処理と同じステップについては同じ符号を付している。
図12の通常映像処理は、図8の通常映像処理と比較して、S600、S610、S620の処理が実現される点が異なっている。
具体的に、S510でカウンタコードが異常であると判定されると(S510:YES)、S600にて、モニタ種別が1であるか否かが判定される。
S600でモニタ種別が1であると判定されると(S600:YES)、S610にて、フレームバッファ6における画像データの読み出しアドレスが、種別1用の初期画像データ6aが記憶されたアドレスに変更される。そして、S160に戻る。具体的に、その種別1用の初期画像データ6aが読み出される。この場合、その読み出された初期画像データ6aがディスプレイ8に出力される(S200)。
一方、S600にて種別が1でない、つまり種別が2であると判定されると(S600:NO)、S620にて、フレームバッファ6における画像データの読み出しアドレスが、種別1用の初期画像データ6aが記憶されたアドレスに変更される。そして、S160に戻る。具体的に、その種別2用の初期画像データ6aが読み出される。この場合、その読み出された初期画像データ6aがディスプレイ8に出力される(S200)。
ここで、図11にて作用を説明すると、表示開始アドレス変更回路56が、異常検出回路50からの信号に基づき、フレームバッファ6における読み出しアドレスを初期画像データ6aが記憶されたアドレスに変更すると共に、切換回路44からの切換信号に基づき、読み出しアドレスを、種別1用の初期画像データ6aが記憶されたアドレス、及び種別2用の初期画像データ6aが記憶されたアドレスの何れかに切り換える。すると、その切り換えにより指定されたアドレスに記憶されているその初期画像データ6aが読み出され、ディスプレイ8に入力される。
以上のように、本第4実施形態では、フレームバッファ6に予め初期画像データ6aが記憶されており、カウンタコード検出により異常が検出された場合、つまり、カメラ4の画像データの取込異常、伝送異常、記憶異常などが検出された場合には、その初期画像データ6aが読み出されてディスプレイ8に表示される。このため、ディスプレイ8におけるフリーズを回避することができる。また、初期画像データ6aは異常を表す画像データであるため、異常である旨が運転手に報知されるようになり、運転手にとって安心である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記第2実施形態における動き検出の構成を、第1実施形態に組み合わせても良い。具体的に、第1実施形態において動き検出により異常を検出し、異常が検出された場合に簡易画像データの表す簡易画像がディスプレイ8に表示されるように構成しても良い。
また、上記第3実施形態におけるカウンタコード検出の構成を、第1実施形態に組み合わせて良い。具体的に、第1実施形態においてカウンタコード検出により異常を検出し、異常が検出された場合に簡易画像データの表す簡易画像がディスプレイ8に表示されるように構成しても良い。
また、動き検出の構成及びカウンタコード検出の構成の両方とも、第1実施形態に組み合わせても良い。これによれば、より確実に異常が検出されるようになる。
また、上記実施形態において、動き検出の構成及びカウンタコード検出の構成を組み合わせても良いことは勿論である。例えば、第2実施形態或いは第3実施形態において、動き検出及びカウンタコード検出の両方が実現されるように構成しても良い。この場合のフローチャートを図13に示す。
第4実施形態及び第5実施形態においても同様であり、動き検出の構成及びカウンタコード検出の構成を組み合わせても良い。例えば、第4実施形態或いは第5実施形態において、動き検出及びカウンタコード検出の両方が実現されるように構成しても良い。この場合のフローチャートを図14に示す。
また、上記第4,第5実施形態において、初期画像データは、異常の旨を表す画像データでなくても、どのような画像データでも良い。例えば、風景、イラストなどを表す画像データでも良い。
第1実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。 第1実施形態の車両用画像表示システム1において実現される通常映像処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の車両用画像表示システム1において実現される簡易映像処理を表すフローチャートである。 第1実施形態の車両用画像表示システム1において実現されるモニタ表示映像選択処理を表すフローチャートである。 第2実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。 第2実施形態の車両用画像表示システム1において実現される通常映像処理を表すフローチャートである。 第3実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。 第3実施形態の車両用画像表示システム1において実現される通常映像処理を表すフローチャートである。 第4実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。 第4実施形態の車両用画像表示システム1において実現される通常映像処理を表すフローチャートである。 第5実施形態の車両用画像表示システム1の構成図である。 第5実施形態の車両用画像表示システム1において実現される通常映像処理を表すフローチャートである。 変形例の通常映像処理を表すフローチャートである(その1)。 変形例の通常映像処理を表すフローチャートである(その2)。
符号の説明
1…車両用画像表示システム、2…表示用LSI、4…カメラ、6…フレームバッファ、6a…初期画像データ、8…ディスプレイ、12…NTSCデコーダ、14…信号変換回路、16…ダウンスケーラー、18…アップスケーラー、20…調整回路、22…合成回路、26…同期検出回路、28…ラインバッファ、28…同期検出回路26及びラインバッファ、30…遁倍回路、32…分周回路、34…分周回路、36…セレクタ、38…同期生成回路、40…CPU異常検出回路、42…セレクタ、44…切換回路、50…異常検出回路、52…カウンタコード付加回路、54…カウンタコード検出回路、56…表示開始アドレス変更回路。

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、入力される画像データが表す画像を表示する表示装置に、前記車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を表示させる車両用画像表示システムであって、
    前記撮影装置から、その撮影装置で撮影された画像を表す画像データを取り込む取込手段と、
    前記取込手段により取り込まれた画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が記憶する画像データ(以下、取込記憶画像データと言う)を前記表示装置に入力する伝送手段と、
    を備えた車両用画像表示システムにおいて、
    前記取込手段により取り込まれた画像データから所定のデータ成分を抽出して、その抽出したデータ成分からなる画像データ(以下、抽出画像データを言う)を前記伝送手段に入力する抽出画像データ入力手段と、
    前記取込手段により取り込まれた画像データの伝送異常を検出する異常検出手段と、を備え、
    前記伝送手段は、前記異常検出手段により異常が検出されると、前記取込記憶画像データに代えて、前記抽出画像データ入力手段から入力される前記抽出画像データを前記表示装置に入力するようになっていることを特徴とする車両用画像表示システム。
  2. 車両に搭載され、入力される画像データが表す画像を表示する表示装置に、前記車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を表示させる車両用画像表示システムであって、
    前記撮影装置から、その撮影装置で撮影された画像を表す画像データを取り込む取込手段と、
    前記取込手段により取り込まれた前記画像データを記憶する記憶手段と、
    前記取込手段により取り込まれた画像データであって、前記記憶手段が記憶するその画像データ(以下、取込記憶画像データと言う)を前記表示装置に入力する伝送手段と、
    を備えた車両用画像表示システムにおいて、
    前記記憶手段は、予め、前記取込記憶画像データとは別の画像データ(以下、初期画像データと言う)を記憶しており、
    前記取込手段により取り込まれた画像データの伝送異常を検出する異常検出手段を備え、
    前記伝送手段は、前記異常検出手段により異常が検出されると、前記取込記憶画像データに代えて、前記初期画像データを前記表示装置に入力するようになっていることを特徴とする車両用画像表示システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用画像表示システムにおいて、
    前記画像データは複数のフレームから構成され、
    前記異常検出手段は、前記記憶手段が画像データを記憶する際と前記伝送手段が画像データを前記表示装置に入力する際とのそれぞれにおいて、少なくとも2つのフレーム同士の差分値を検出し、それぞれにおいて検出した差分値が一致するか否かを判定して、一致しない場合に異常と判定することを特徴とする車両用画像表示システム。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の車両用画像表示システムにおいて、
    前記取込手段により画像データが取り込まれる毎にカウント動作するカウンタを有し、前記取込手段により画像データが取り込まれる毎に、その取り込まれた画像データのそれぞれに、その取り込みの際の前記カウンタのカウント値を付加する付加手段を備え、
    前記記憶手段は、前記付加手段により前記カウント値が付加された後の画像データを記憶するようになっており、
    前記異常検出手段は、前記伝送手段が前記取込記憶画像データを前記表示装置に入力する際に、その取込記憶画像データに付加された前記カウント値を検出し、同じ値が複数回連続して検出された場合に異常と判定することを特徴とする車両用画像表示システム。
  5. 車両に搭載され、入力される画像データが表す画像を表示する表示装置に、前記車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を表示させる車両用画像表示システムであって、
    前記撮影装置から、その撮影装置で撮影された画像を表す画像データを取り込む取込手段と、
    前記取込手段により取り込まれた画像データ(以下、取込画像データと言う)を前記表示装置に入力する伝送手段と、
    を備えた車両用画像表示システムにおいて、
    前記取込手段により取り込まれた画像データから所定のデータ成分を抽出して、その抽出したデータ成分からなる画像データ(以下、抽出画像データを言う)を前記伝送手段に入力する抽出画像データ入力手段と、
    前記取込手段により取り込まれた画像データの伝送異常を検出する異常検出手段と、を備え、
    前記伝送手段は、前記異常検出手段により異常が検出されると、前記取込画像データに代えて、前記抽出画像データ入力手段から入力される前記抽出画像データを前記表示装置に入力するようになっていることを特徴とする車両用画像表示システム。
  6. 車両に搭載され、入力される画像データが表す画像を表示する表示装置に、前記車両に設けられる撮影装置で撮影された画像を表示させる車両用画像表示システムであって、
    前記撮影装置から、その撮影装置で撮影された画像を表す画像データを取り込む取込手段と、
    前記取込手段により取り込まれた画像データ(以下、取込画像データと言う)を前記表示装置に入力する伝送手段と、
    を備えた車両用画像表示システムにおいて、
    前記取込画像データとは異なる画像データ(以下、初期画像データと言う)を予め記憶する記憶手段と、
    前記取込手段により取り込まれた画像データの伝送異常を検出する異常検出手段と、を備え、
    前記伝送手段は、前記異常検出手段により異常が検出されると、前記取込画像データに代えて、前記記憶手段が記憶する前記初期画像データを前記表示装置に入力するようになっていることを特徴とする車両用画像表示システム。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の車両用画像表示システムにおいて、
    前記画像データは複数のフレームから構成され、
    前記異常検出手段は、互いに異なるタイミングのそれぞれにおいて、少なくとも2つのフレーム同士の差分値を検出し、それぞれにおいて検出した差分値が一致するか否かを判定して、一致しない場合に異常と判定することを特徴とする車両用画像表示システム。
  8. 請求項5ないし請求項7の何れか1項に記載の車両用画像表示システムにおいて、
    前記取込手段により画像データが取り込まれる毎にカウント動作するカウンタを有し、前記取込手段により画像データが取り込まれる毎に、その取り込まれた画像データのそれぞれに、その取り込みの際の前記カウンタのカウント値を付加する付加手段を備え、
    前記異常検出手段は、前記付加手段により前記カウント値が付加された後の前記取込画像データのそれぞれから、その取込画像データに付加された前記カウント値を検出し、同じ値が複数回連続して検出された場合に異常と判定することを特徴とする車両用画像表示システム。
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