JP2009127791A - 車両の発進摩擦要素制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ストール状態における発進摩擦要素の過熱を防ぎ、発進摩擦要素の耐久性向上を図ることができる車両の発進摩擦要素制御装置を提供する。
【解決手段】 ストール状態で、トルク容量係数を速度比に応じた通常設定値よりも小さく制限する過熱保護制御を実行する過熱保護制御部50dを設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、車両のエンジンと駆動輪との間に発進クラッチ等の発進摩擦要素を備えた車両の発進摩擦要素制御装置の技術分野に属する。
従来の車両の発進摩擦要素制御装置では、発進クラッチのクラッチ容量を、発進クラッチのトルク容量係数と、エンジン回転数とに基づいて設定することで、トルクコンバータのクリープ特性の模擬を実現している。このとき、エンジン回転の吹け上がりを抑制するために、発進クラッチの速度比(出力回転数/入力回転数)が小さい領域では、アクセル開度が高いほどトルク容量係数を増大補正している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−2900号公報
上記従来技術において、車輪を制動した停車状態のまま、アクセルを踏んでエンジン回転数を上昇させる、いわゆるストール状態では、発進クラッチはスリップ状態であり、速度比は小さくなる。したがって、アクセル開度に応じてトルク容量が増大補正されるため、発進クラッチの温度が上昇し、耐久性の低下を招くという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、ストール状態における発進摩擦要素の過熱を防ぎ、発進摩擦要素の耐久性向上を図ることができる車両の発進摩擦要素制御装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明の車両の発進摩擦要素制御装置では、ストール状態で、トルク容量係数を速度比に応じた通常設定値よりも小さく制限する過熱保護制御を実行する過熱保護制御手段を設けたことを特徴とする。
本発明では、ストール状態のとき、トルク容量係数を通常設定値よりも小さく制限するため、発進摩擦要素の締結容量が小さく抑えられる。よって、ストール状態における発進摩擦要素の過熱を防ぎ、耐久性の向上を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1に基づいて説明する。
図1は、実施例1のツインクラッチ式マニュアルトランスミッションを示す骨子図である。
車両のエンジン1の出力軸(クランクシャフト2)を、クラッチハウジング3内における奇数変速段(第1速、第3速、第5速、後退)用の自動湿式回転クラッチ(締結要素)C1、および、偶数変速段(第2速、第4速、第6速)用の自動湿式回転クラッチ(締結要素)C2を介して、ツインクラッチ式マニュアルトランスミッション内における奇数変速段(第1速、第3速、第5速、後退)用の第1入力軸4、および、ツインクラッチ式マニュアルトランスミッション内における偶数変速段(第2速、第4速、第6速)用の第2入力軸5に結合し、ツインクラッチ式マニュアルトランスミッションの出力軸6を、図示せざるプロペラシャフトやディファレンシャルギヤ装置を介して左右駆動輪に結合する。
図1に基づきツインクラッチ式マニュアルトランスミッションを詳述するに、7は、クラッチハウジング3に連なる変速機ケースを示し、クラッチハウジング3内には上記奇数変速段用自動湿式回転クラッチ(発進摩擦要素)C1および偶数変速段用自動湿式回転クラッチC2の他に、これらクラッチC1,C2およびエンジンクランクシャフト2間を緩衝下に駆動結合するトーショナルダンパ8、および、このトーショナルダンパ8を介して常時エンジン駆動されるオイルポンプ9を内蔵させる。
なお奇数変速段クラッチC1および偶数変速段クラッチC2はそれぞれ、常態で解放しているノーマルオープン型クラッチとする。
ツインクラッチ式マニュアルトランスミッションは、オイルポンプ9からの作動油を媒体として、後述するクラッチC1,C2の締結・解放制御を含む変速段選択制御(自動変速)を実行する。
変速機ケース7内には以下の歯車変速機構を収納する。
前記のごとく奇数変速段クラッチC1および偶数変速段クラッチC2を介してトーショナルダンパ8からのエンジン回転を選択的に入力される第1入力軸4および第2入力軸5のうち第2入力軸5は中空とし、これを第1入力軸4上に嵌合するが、内側の第1入力軸4および外側の第2入力軸5を相互に同心状態で回転自在とする。
上記のごとく相互に回転自在に嵌合した第1入力軸4および第2入力軸5のエンジン側前端をクラッチC1,C2に結合する。
第1入力軸4を第2入力軸5の後端から突出させ、この突出した第1入力軸4の後端部4aに同軸に突き合わせて前記の変速機出力軸6を相対回転可能に設け、この出力軸6を変速機ケース7の後端から突出させる。
第1入力軸4、第2入力軸5、および出力軸6に平行に配してカウンターシャフト10を設け、これを変速機ケース7に回転自在に支持する。
カウンターシャフト10の後端にはカウンターギヤ11を一体回転可能に設け、これと同じ軸直角面内に配して出力軸6に出力歯車12を設け、これらカウンターギヤ11および出力歯車12を相互に噛合させてカウンターシャフト10を出力軸6に駆動結合する。
ここでカウンターギヤ11は、そのピッチ円直径を出力歯車12のピッチ円直径よりも小さくし、これらカウンターギヤ11および出力歯車12により減速歯車組を構成する。
第1入力軸4の後端部4aとカウンターシャフト10との間に奇数変速段(第1速、第3速)グループの歯車組G1,G3、および後退変速段の歯車組GRを設け、これらをエンジン1に近いフロント側から、第1速歯車組G1、後退歯車組GR、および第3速歯車組G3の順に配置する。
第1速歯車組G1および後退歯車組GRは第2入力軸5の後端と変速機ケース中間壁7aとの間に位置させるが、後退歯車組GRを変速機ケース中間壁7aの直近に位置させる。
第3速歯車組G3は、変速機ケース中間壁7aを挟んで第1速歯車組G1および後退歯車組GRの反対側に配置するが、変速機ケース中間壁7aの直近に、つまり、第1入力軸4(後端部4a)の最後部に位置させる。
第1速歯車組G1は、第1入力軸4の後端部4aに一体成形した第1速入力歯車13と、カウンターシャフト10上に回転自在に設けた第1速出力歯車14とを相互に噛合させて構成する。
後退歯車組GRは、第1入力軸4の後端部4aに一体成形した後退入力歯車15と、カウンターシャフト10上に回転自在に設けた後退出力歯車16と、これら歯車15,16に噛合してこれら歯車15,16間を逆転下に駆動結合するリバースアイドラギヤ17とで構成し、リバースアイドラギヤ17を、変速機ケース中間壁7aに植設したリバースアイドラ軸18により回転自在に支持する。
第3速歯車組G3は、第1入力軸4の後端部4aに回転自在に設けた第3速入力歯車19と、カウンターシャフト10に駆動結合して設けた第3速出力歯車20とを相互に噛合させて構成する。
カウンターシャフト10には更に、第1速出力歯車14および後退出力歯車16間に配して1速−後退用同期噛合機構(シンクロメッシュ機構)21を設け、そのカップリングスリーブ21aを図示の中立位置から右行させてクラッチギヤ21bに噛合させるとき、第1速出力歯車14がカウンターシャフト10に駆動結合されて後述するごとく第1速を選択可能なものとし、カップリングスリーブ21aを図示の中立位置から左行させてクラッチギヤ21cに噛合させるとき、後退出力歯車16がカウンターシャフト10に駆動結合されて後述するごとく後退を選択可能なものとする。
第1入力軸4の後端部4aには更に、第3速入力歯車19および出力歯車12間に配して3速−5速用同期噛合機構(シンクロメッシュ機構)22を設け、そのカップリングスリーブ22aを図示の中立位置から右行させてクラッチギヤ22bに噛合させるとき、第3速入力歯車19が第1入力軸4に駆動結合されて後述するごとく第3速を選択可能なものとし、カップリングスリーブ22aを図示の中立位置から左行させてクラッチギヤ22cに噛合させるとき、第1入力軸4(その後端部4a)が出力歯車12(出力軸6)に直結されて後述するごとく第5速を選択可能なものとする。
中空の第2入力軸5とカウンターシャフト10との間には、偶数変速段(第2速、第4速、第6速)グループの歯車組、つまり、エンジンに近いフロント側から順次、第6速歯車組G6、第2速歯車組G2、および第4速歯車組G4を配して設ける。
第6速歯車組G6は変速機ケース7の前壁7bに沿うよう第2入力軸5の前端に配置し、第4速歯車組G4は第2入力軸5の後端に配置し、第2速歯車組G2は第2入力軸5の両端間中央部に配置する。
第6速歯車組G6は、第2入力軸5の外周に一体成形した第6速入力歯車23と、カウンターシャフト10上に回転自在に設けた第6速出力歯車24とを相互に噛合させて構成する。
第2速歯車組G2は、第2入力軸5の外周に一体成形した第2速入力歯車25と、カウンターシャフト10上に回転自在に設けた第2速出力歯車26とを相互に噛合させて構成する。
第4速歯車組G4は、第2入力軸5の外周に一体成形した第4速入力歯車27と、カウンターシャフト10上に回転自在に設けた第4速出力歯車28とを相互に噛合させて構成する。
カウンターシャフト10には更に、第6速出力歯車24および第2速出力歯車26間に配して6速専用の同期噛合機構(シンクロメッシュ機構)29を設け、そのカップリングスリーブ29aを図示の中立位置から右行させてクラッチギヤ29bに噛合させるとき、第6速出力歯車24がカウンターシャフト10に駆動結合されて後述するごとく第6速を選択可能なものとする。
またカウンターシャフト10には、第2速出力歯車26および第4速出力歯車28間に配して2速−4速用同期噛合機構(シンクロメッシュ機構)30を設け、そのカップリングスリーブ30aを図示の中立位置から右行させてクラッチギヤ30bに噛合させるとき、第2速出力歯車26がカウンターシャフト10に駆動結合されて後述するごとく第2速を選択可能なものとし、カップリングスリーブ30aを図示の中立位置から左行させてクラッチギヤ30cに噛合させるとき、第4速出力歯車28がカウンターシャフト10に駆動結合されて後述するごとく第4速を選択可能なものとする。
上記の実施例になるツインクラッチ式マニュアルトランスミッションの作用を次に説明する。
動力伝達を希望しない中立(N)レンジや駐車(P)レンジのような非走行レンジにおいては、ノーマルオープン型クラッチ(自動湿式回転クラッチ)C1,C2の双方を非制御状態にして解放しておき、また、同期噛合機構21,22,29,30のカップリングスリーブ21a,22a,29a,30aを全て図示の中立位置にして、ツインクラッチ式マニュアルトランスミッションを動力伝達が行われない中立状態にする。
前進動力伝達を希望するDレンジや、後退動力伝達を希望するRレンジのような走行レンジにおいては、オイルポンプ9からの作動油を媒体として以下のごとくに同期噛合機構21,22,29,30のカップリングスリーブ21a,22a,29a,30aおよびクラッチC1,C2を制御することにより各前進変速段や、後退変速段を選択することができる。
Dレンジのような前進走行レンジで第1速を希望する場合、同期噛合機構21のカップリングスリーブ21aを右行させて歯車14をカウンターシャフト10に駆動結合し、これによる奇数変速段の図2(a)に示す第1速へのプリシフト後、同じく図2(a)に示すように非走行レンジで解放状態だった自動湿式回転クラッチC1を締結する。
これによりクラッチC1からのエンジン回転が第1入力軸4、第1速歯車組G1、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第1速での動力伝達を行うことができる。
なお、上記第1速の選択が発進用のものである時は、それ用にクラッチC1の締結進行制御を行って発進ショックのない滑らかな前発進を行わせること、勿論である。
第1速から第2速へのアップシフトに際しては、非走行レンジで解放状態だったクラッチC2を引き続き解放させておき、同期噛合機構30のカップリングスリーブ30aを右行させて歯車26をカウンターシャフト10に駆動結合し、これによる偶数変速段グループの図2(a)に示す第2速へのプリシフト後、同じく図2(a)に示すようにクラッチC1を解放すると共にクラッチC2を締結すること(クラッチの掛け替え)により第1速から第2速へのアップシフトを行わせる。
これによりクラッチC2からのエンジン回転が第2入力軸5、第2速歯車組G2、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第2速での動力伝達を行うことができる。
第2速から第3速へのアップシフトに際しては、同期噛合機構21のカップリングスリーブ21aを中立位置に戻して歯車14をカウンターシャフト10から切り離すと共に、同期噛合機構22のカップリングスリーブ22aを右行させて歯車19を第1入力軸4に駆動結合し、これによる図2(a)に示す奇数変速段グループの1→3プリシフト後、同じく図2(a)に示すごとくクラッチC2を解放すると共にクラッチC1を締結すること(クラッチの掛け替え)により第2速から第3速へのアップシフトを行わせる。
これによりクラッチC1からのエンジン回転が第1入力軸4、第3速歯車組G3、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第3速での動力伝達を行うことができる。
第3速から第4速へのアップシフトに際しては、同期噛合機構30のカップリングスリーブ30aを中立位置に戻して歯車26をカウンターシャフト10から切り離すと共に、同期噛合機構30のカップリングスリーブ30aを左行させて歯車28をカウンターシャフト10に駆動結合し、これによる図2(a)に示す偶数変速段グループの2→4プリシフト後、同じく図2(a)に示すごとくクラッチC1を解放すると共にクラッチC2を締結すること(クラッチの掛け替え)により第3速から第4速へのアップシフトを行わせる。
これによりクラッチC2からのエンジン回転が第2入力軸5、第4速歯車組G4、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第4速での動力伝達を行うことができる。
第4速から第5速へのアップシフトに際しては、同期噛合機構22のカップリングスリーブ22aを中立位置に戻して歯車19を第1入力軸4から切り離すと共に、同期噛合機構22のカップリングスリーブ22aを左行させて第1入力軸4を出力軸6に直結し、これによる図2(a)に示す奇数変速段グループの3→5プリシフト後、同じく図2(a)に示すごとくクラッチC2を解放すると共にクラッチC1を締結すること(クラッチの掛け替え)により第4速から第5速へのアップシフトを行わせる。
これによりクラッチC1からのエンジン回転が第1入力軸4、およびカップリングスリーブ29aを経て出力軸6より軸線方向に出力され、第5速(変速比1:1)での動力伝達を行うことができる。
第5速から第6速へのアップシフトに際しては、同期噛合機構30のカップリングスリーブ30aを中立位置に戻して歯車28をカウンターシャフト10から切り離すと共に、同期噛合機構37のカップリングスリーブ37aを左行させて歯車31をカウンターシャフト10に駆動結合し、これによる図2(a)に示す偶数変速段グループの4→6プリシフト後、同じく図2(a)に示すごとくクラッチC1を解放すると共にクラッチC2を締結すること(クラッチの掛け替え)により第5速から第6速へのアップシフトを行わせる。
これによりクラッチC2からのエンジン回転が第2入力軸5、第6速歯車組G6、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、第6速での動力伝達を行うことができる。
なお、第6速から順次第1速へとダウンシフトさせるに際しても、上記アップシフトと逆の制御を行うことにより、図2(b)に示す前述したと逆方向のプリシフトおよびクラッチC1,C2の締結・解放制御を介して所定のダウンシフトを行わせることができる。
後退走行を希望して非走行レンジからRレンジに切り替えた場合においては、同期噛合機構21のカップリングスリーブ21aを中立位置から左行させて歯車16をカウンターシャフト10に駆動結合し、これによる図2(a),(b)に示す奇数変速段グループの後退変速段へのプリシフト後、非走行レンジで解放状態であった湿式回転クラッチC1を締結する。
これによりクラッチC1からのエンジン回転が第1入力軸4、後退歯車組GR、カウンターシャフト10、および出力歯車組11,12を経て出力軸6より軸線方向に出力され、この際、後退歯車組GRにより回転方向を逆にされることから、後退変速段での動力伝達を行うことができる。
なお、後退変速段での発進時は、それ用にクラッチC1の締結進行制御を行って、発進ショックのない滑らかな後発進を行わせること、勿論である。
図3は、実施例1のツインクラッチ式マニュアルトランスミッションの制御系を示すブロック図である。
エンジンコントローラ40は、車速センサ41からの車速(車体速)、アクセル開度センサ42からのアクセル開度、エンジン回転数センサ43からのエンジン回転数に基づいて、燃料噴射量および吸入空気量を調整し、エンジントルクを制御する。
MTコントローラ50は、エンジンコントローラ40からの車速、アクセル開度およびエンジン回転数と、レンジ位置センサ44からのレンジ位置と、第1入力軸回転数センサ45からの第1入力軸4の回転数と、第2入力軸回転数センサ46からの第2入力軸5の回転数とに基づいて、変速マップ等から所定の変速段を選択し、油圧制御回路(不図示)を介して各同期噛合機構21,22,29,30を制御すると共に、油圧制御回路を介して各クラッチC1,C2のトルク容量(締結容量)を制御する。
MTコントローラ50は、トルク容量係数とエンジン回転数から、下記の式(1)に基づいてクラッチトルクを算出し、算出したクラッチトルクを得られるよう、クラッチ容量を制御することで、トルクコンバータ特性を模擬している。
クラッチトルク=トルク容量係数×(エンジン回転数×オフセット値)2 …(1)
「トルク容量係数」は、クラッチの速度比(出力回転数/入力回転数)に基づいて設定する。速度比は、例えば、1.0よりも小さい所定比から1.0まで徐々に減少し、1.0で極小値を取り、1.0を超えると所定の速度比まで徐々に増加し、一定の値となるように設定している。
ここで、入力回転数はエンジン回転数センサ43の検出値とトーショナルダンパ8の特性から算出することができる。また、出力回転数は、第1入力軸回転数センサ45または第2入力軸回転数センサ46により検出することができる。
なお、トルク容量係数は、エンジン回転の吹け上がりを防止するために、アクセル開度が高いほど小さくなるように設定してもよい。
「オフセット値」は、アクセル開度に応じて設定し、アクセル開度が所定値(例えば、開度2/8)までは所定値から徐々に減少し、開度2/8を超えるとゼロとなるように設定している。これにより、アイドル回転時等、エンジン回転数が低い場合には、クラッチトルクを小さくすることで、エンジンストールの発生を抑制している。
次に、本発明に係るストール状態でのクラッチ過熱保護制御を説明する。実施例1の過熱保護制御は、車輪を制動した停車状態のままアクセルを踏んでエンジン回転数を上昇させる、いわゆるストール状態のとき、発進時に締結されるクラッチC1のトルク容量係数を、速度比に応じた通常設定値よりも小さく制限することで、クラッチ容量の上限値を制限し、クラッチC1の過熱を抑制するものである。
図4は、MTコントローラ50の過熱保護制御ブロック図であり、MTコントローラ50は、ストール判定部50aと、クラッチ温度検出部(温度検出手段)50bと、クラッチ制御部(締結容量制御手段)50cと、過熱保護制御部(過熱保護制御手段)50dと、を備えている。
ストール判定部50aは、車速が停車判断閾値以下であり、かつ、運転者のブレーキ操作とアクセル操作が共に検出された場合、車両がストール状態であると判定する。このとき、車両が走行状態から減速して停車した場合、停車判定をより確実な者とするために、車速が停車判断閾値以下であり、かつ、運転者のブレーキ操作とアクセル操作が共に検出された状態が所定の判定時間継続した場合、車両がストール状態であると判定してもよい。
車速は車速センサ41の検出値を用い、運転者のアクセル操作は、アクセル開度センサ42の検出値を用いる。車速が停車判断閾値以下の場合、車両停止と判定する。アクセル開度が所定開度以上の場合、アクセル操作有りと判定する。ここで、「停車判断閾値」は、車両が停止していると確実に判定できる微小車速とする。また、「所定開度」は運転者がアクセルペダルを踏んでいないと確実に判定できる微小なアクセル開度とする。
実施例1では、運転者のブレーキ操作を検出するため、2つのブレーキスイッチ47a,47bを設けている。両ブレーキスイッチ47a,47bは、ブレーキペダルの操作量が所定踏み込み量未満ではOFF信号を出力し、所定踏み込み量以上でON信号を出力する。ここで、「所定踏み込み量」とは、運転者がブレーキペダルを踏んでいると確実に判断できる最小の踏み込み量とする。
ストール判定部50aでは、車速が停車判断閾値以下、アクセル開度が所定開度以上、かつ、両ブレーキスイッチ47a,47bが共にON信号を出力している状態が判定時間継続した場合、車両がストール状態であると判定する。一方、車速が停車判断閾値を超えた場合、または両ブレーキスイッチ47a,47bが共にOFF信号を出力した場合、ストール状態が解除したと判定する。なお、ブレーキスイッチ47a,47bの一方がON信号を出力し、他方がOFF信号を出力した場合にもストール状態が解除したと判定する。
クラッチ温度検出部50bは、クラッチC1の温度を推定する。クラッチの温度は、クラッチの入出力軸回転数差とクラッチ容量とにそれぞれ比例するため、実施例1のマニュアルトランスミッションでは、車両が走行している場合、エンジン回転数と第1入力軸回転数との回転数差と、現在のクラッチ容量とに基づいて、推定温度を算出する。
なお、ストール状態では、クランクシャフト2はエンジン回転に連動して回転しているものの、マニュアルトランスミッションの出力軸6は停止しているため、ストール状態の継続時間に基づいて、クラッチC1の温度を推定してもよい。ストール状態の継続時間とクラッチC1の温度との関係は、あらかじめ実験等により求めることができるため、ストール状態の継続時間を計測することで、クラッチC1の温度は推定可能である。
クラッチ制御部50cは、トルク容量係数とエンジン回転数から、上述した式(1)に基づいてクラッチトルクを算出し、算出したクラッチトルクを得られるよう、クラッチ容量を制御する。
過熱保護制御部50dは、ストール判定部50aによりストール状態と判定された場合、クラッチ制御部50cにより算出されたトルク容量係数に上限値を設けることで、クラッチ容量を制限し、同時に、エンジントルクに上限値を設けてエンジントルクを制限する。
トルク容量係数の上限値は、例えば、ストール状態でクラッチC1の温度が許容温度以下となる値とする。また、エンジントルクの上限値は、クラッチ容量の低下に伴うエンジン回転の吹け上がりを抑制すべく、制限されたクラッチ容量に応じた値とする。
ここで、過熱保護制御部50dは、過熱保護制御の実行中にクラッチ温度検出部50bにより推定されたクラッチC1の温度が過熱判定値以上となった場合には、クラッチC1の保護を優先するために、過熱保護制御を終了すると共に、エンジントルクを制限する。ここで、「過熱判定値」とは、許容温度よりも高い温度であって、この温度が所定時間継続した場合、クラッチ焼け等、クラッチの破損を招くおそれのある温度とする。
過熱保護制御部50dは、ストール判定部50aにおいて、車速が停車判断閾値を超えた、または両ブレーキスイッチ47a,47bが共にOFF信号を出力したことにより、ストール状態が解除したと判定された場合、エンジントルクを所定の増加勾配でアクセル開度に応じた値へと復帰させ、クラッチトルクの立ち上がりに対するエンジントルクの応答遅れを考慮したディレイ時間(遅れ時間)経過後、トルク容量係数を所定の増加勾配で通常設定値へと復帰させる。
ここで、「ディレイ時間」は、エンジントルクとクラッチトルクの復帰時点を揃えるための待ち時間である。このディレイ時間を設けた理由は、クラッチトルクの通常設定値への復帰タイミングとエンジントルクのアクセル開度に応じた値への復帰タイミングとを揃えるためである。一般的に、エンジントルクの立ち上がりは、クラッチトルクの立ち上がりよりも応答性が低い。
過熱保護制御部50dは、ストール判定部50aにおいて、ブレーキスイッチ47a,47bの一方がON信号を出力し、他方がOFF信号を出力したことにより、ストール状態が解除したと判定された場合、エンジントルクおよびトルク容量係数の増加勾配を緩やかにし、復帰速度を遅くする。
次に、作用を説明する。
図5は、エンジン特性とクラッチ容量特性との関係を示す図であり、横軸をエンジン回転数、縦軸をエンジントルクとしたとき、エンジン回転数とエンジントルクとの関係は、アクセル開度(APO)に応じて、図5に示すような横方向に延びる特性となる。図中の「ストールポイント」とは、ストール状態において、エンジントルクとクラッチトルク(クラッチ容量特性線上)とが釣り合う点であり、アクセル開度が一定でエンジントルクとクラッチトルクとが釣り合っている場合、エンジン回転数は一定値を維持する。
ここで、クラッチ容量特性は、クラッチ容量係数に応じて変化する特性であって、クラッチ容量係数が低い場合、クラッチ容量特性はより立ち上がりが小さな特性となる。今、ストールポイントがクラッチ容量特性線L上のA点であると仮定し、この状態から発進クラッチ(クラッチC1)の過熱を抑えるために、クラッチ容量係数を小さく制限する場合を考える。クラッチ容量係数を小さくすると、クラッチ容量特性は、曲線Mに示す特性へと変化する。このとき、エンジントルクを一定に維持した場合、ストールポイントはA点からA'点へと移動するため、エンジン回転が上昇して吹け上がりが発生する。
そこで、実施例1では、エンジン回転数の変動を抑えるべく、ストールポイントがA点からB点へ移動するように、クラッチ容量の制限と同時にエンジントルクを制限する。これにより、エンジン回転数をアクセル開度に応じた目標値に維持した状態で、クラッチC1の過熱を抑制することができる。
また、実施例1では、運転者がストール状態を解除して発進する場合、クラッチトルクの復帰勾配とエンジントルクの復帰勾配とを調整することで、発進時のエンジン回転軌跡を自由に設計できる。よって、クラッチトルクやエンジントルクのバラツキに対してエンジン回転軌跡が狙った特性から外れた場合でも、式(1)右辺のエンジン回転2乗の項により、クラッチ容量の増減を調整することで、エンジン回転数の変動を抑えることができ、制御容易性の観点からも優れている。
実施例1では、両ブレーキスイッチ47a,47bが共にON信号を出力している場合であっても、車速が停車判断閾値を上回った場合、ストール状態が解除されたと判定する。すなわち、運転者がブレーキペダルを軽く踏んでいる場合には、クラッチトルクおよびエンジントルクを制限している場合であっても車両が発進する可能性がある。よって、この場合には過熱保護制御を終了し、クラッチトルクとエンジントルクを復帰させることで、通常の発進時と同様の発進性能を実現することができる。
実施例1では、過熱保護制御中にブレーキスイッチ47a,47bの一方がON信号を出力し、他方がOFF信号を出力した際、ストール状態の解除と判定するため、ブレーキスイッチ47a,47bの一方がON故障している場合には、ストール状態の誤判定により車両が発進不能となるのを回避することができる。また、エンジントルクおよびトルク容量係数の復帰勾配をより緩やかにして復帰速度を遅らせているため、ブレーキスイッチ47a,47bの一方がOFF故障している場合であっても、駆動力を緩やかに増加させることで運転者の予期せぬ車両の発進を防止できると共に、クラッチC1の温度上昇を緩やかにして過熱を防ぐことができる。
また、実施例1では、過熱保護制御中にクラッチC1の温度が許容温度よりも高い過熱判定温度以上となった場合には、過熱保護制御を終了し、エンジントルクの制限量をより大きくする。これにより、式(1)に示したように、クラッチトルクが小さくなるため、エンジントルクおよびクラッチトルクの減少により、クラッチC1の負荷が軽減され、クラッチ焼け等の破損を回避することができる。
図6は、停車状態からのアクセルONによりストール状態となった場合の過熱保護制御作用を示すタイムチャートである。
時点t1では、車速ゼロ、ブレーキON、アクセルONの状態が所定時間継続したため、ストール状態と判定し、過熱保護制御を開始する。時点t1から時点t2までの区間では、クラッチ容量係数の制限により、クラッチ容量を通常発進容量(通常設定値)に対し通常ストール時発進容量まで制限する。同時に、エンジントルクをアクセル開度相当トルクに対し通常ストール時上限トルクまで制限する。これにより、エンジン回転数を一定に維持した状態で、クラッチC1の過熱を抑制することができる。
時点t2では、ブレーキOFFにより、ストール状態解除と判定し、エンジントルクのアクセル開度相当トルクへの復帰を開始する。時点t2から時点t3までの区間では、アクセル開度相当トルクと通常ストール時上限トルクとの偏差に応じた所定の増加勾配でエンジントルクを増加させる。
時点t3では、時点t2から応答合わせのためのディレイ時間が経過したため、クラッチ容量の通常発進容量への復帰を開始する。時点t3以降では、エンジントルクの増加に加え、通常発進容量とストール時発進容量との偏差に応じた所定の増加勾配でクラッチ容量を増加させる。これにより、クラッチトルクとエンジントルクの通常時目標値への復帰タイミングを合わせることができ、発進時におけるエンジン回転数の変動を抑制できる。よって、アクセル開度に応じたエンジン回転数で車両を発進させることができる。
図7は、走行状態からの減速によりストール状態となった場合の過熱保護制御作用を示すタイムチャートである。
時点t1では、車速ゼロ、ブレーキON、アクセルONとなり、時点t2では、時点t1から所定のディレイ時間(判定時間)が経過したため、ストール状態と判定し、過熱保護制御を開始する。
時点t2から時点t3までの区間では、クラッチ容量係数の制限により、クラッチ容量を通常発進容量に対し通常ストール時発進容量まで制限する。同時に、エンジントルクをアクセル開度相当トルクに対し通常ストール時上限トルクまで制限する。これにより、エンジン回転数を一定に維持した状態で、クラッチC1の過熱を抑制することができる。
時点t3では、ブレーキOFFにより、ストール状態解除と判定し、エンジントルクのアクセル開度相当トルクへの復帰を開始する。時点t3から時点t4までの区間では、アクセル開度相当トルクと通常ストール時上限トルクとの偏差に応じた所定の増加勾配でエンジントルクを増加させる。
時点t4では、時点t3から応答合わせのためのディレイ時間が経過したため、クラッチ容量の通常発進容量への復帰を開始する。時点t4以降では、エンジントルクの増加に加え、通常発進容量とストール時発進容量との偏差に応じた所定の増加勾配でクラッチ容量を増加させる。これにより、クラッチトルクとエンジントルクの通常時目標値への復帰タイミングを合わせることができ、発進時におけるエンジン回転数の変動を抑制できる。よって、アクセル開度に応じたエンジン回転数で車両を発進させることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車両の発進摩擦要素制御装置にあっては、以下に列挙する効果が得られる。
(1) ストール状態で、トルク容量係数を速度比に応じた通常設定値よりも小さく制限する過熱保護制御を実行する過熱保護制御部50dを設けた。これにより、クラッチC1のクラッチ容量を小さく抑えることで、ストール状態におけるクラッチC1の過熱を防ぎ、耐久性の向上を図ることができる。
(2) 過熱保護制御部50dは、過熱保護制御時、エンジン回転数がアクセル開度に応じた目標値を維持するように、トルク容量係数の制限に応じてエンジントルクを制限するため、クラッチトルクの低下に伴うエンジン回転の吹け上がりを抑制することができる。
(3) 過熱保護制御部50dは、過熱保護制御中にストール状態が解除された場合、トルク容量係数を徐々に通常設定値へと復帰させると共に、エンジントルクを徐々にアクセル開度に応じた値へと復帰させる。これにより、発進時の駆動力変動を抑制し、通常の発進時と同様のスムーズな発進性能を実現できる。
(4) 過熱保護制御部50dは、エンジン回転数がアクセル開度に応じた目標値を維持するように、トルク容量係数およびエンジントルクの復帰勾配を設定するため、発進時におけるエンジン回転の吹け上がりを抑制することができる。
(5) 過熱保護制御部50dは、エンジントルクのアクセル開度に応じた値への復帰開始から所定の遅れ時間が経過した後、トルク容量係数の通常設定値への復帰を開始するため、クラッチトルクの通常設定値への復帰タイミングとエンジントルクのアクセル開度に応じた値への復帰タイミングとを揃えることができ、発進時におけるエンジン回転数の変動を抑制することができる。
(6) クラッチC1の温度を検出するクラッチ温度検出部50bを設け、過熱保護制御部50dは、過熱保護制御中にクラッチC1の温度が過熱判定温度以上となった場合、過熱保護制御を終了し、エンジントルクを制限する。これにより、クラッチ焼け等の破損からクラッチC1を保護することができる。
(7) ストール判定部50aは、両ブレーキスイッチ47a,47bが共にON信号を出力している場合であっても、車速が停車判断閾値を上回った場合、ストール状態が解除されたと判定する。これにより、運転者がブレーキペダルを軽く踏んだ状態で車両が発進した場合であっても、通常の発進時と同様の発進性能を実現することができる。
(8) 過熱保護制御部50dは、ストール判定部50aにおいて、ブレーキスイッチ47a,47bの一方がON信号を出力し、他方がOFF信号を出力したことにより、ストール状態が解除したと判定された場合、エンジントルクおよびトルク容量係数の増加勾配を緩やかにし、復帰速度を遅くする。これにより、ブレーキスイッチ47a,47bのOFF故障時における発進不能状態と、ON故障時における運転者の予期せぬ車両の発進とを共に回避することができる。
(他の実施例)
以上、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づく実施例1により説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例1に示したものに限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない程度の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、本発明の車両の発進摩擦要素制御装置をツインクラッチ式マニュアルトランスミッションに適用した例を示したが、エンジンと駆動輪との間に発進クラッチ等の発進摩擦要素を備えた車両であれば、本発明を適用することで、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
実施例1のツインクラッチ式マニュアルトランスミッションを示す骨子図である。 図1に示すツインクラッチ式マニュアルトランスミッションにおけるクラッチの締結と選択変速段との関係、および変速段の切り替えに伴って発生するプリシフトの種類を示す論理図で、(a)はアップシフト時の論理図、(b)はダウンシフト時の論理図である。 実施例1のツインクラッチ式マニュアルトランスミッションの制御系を示すブロック図である。 MTコントローラ50の過熱保護制御ブロック図である。 エンジン特性とクラッチ容量特性との関係を示す図である。 停車状態からのアクセルONによりストール状態となった場合の過熱保護制御作用を示すタイムチャートである。 走行状態からの減速によりストール状態となった場合の過熱保護制御作用を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジン
2 クランクシャフト
C1 奇数変速段クラッチ(発進摩擦要素)
C2 偶数変速段クラッチ
3 クラッチハウジング
4 第1入力軸
5 第2入力軸
6 出力軸
7 変速機ケース
8 トーショナルダンパ
9 オイルポンプ
10 カウンターシャフト
11 カウンターギヤ
12 出力歯車
G1 第1速歯車組
G2 第2速歯車組
G3 第3速歯車組
G4 第4速歯車組
G6 第6速歯車組
GR 後退歯車組
21 1速―後退用同期噛合機構
22 3速−5速用同期噛合機構
29 6速用同期噛合機構
30 2速−4速同期噛合機構
40 エンジンコントローラ
41 車速センサ
42 アクセル開度センサ
43 エンジン回転数センサ
44 レンジ位置センサ
45 第1入力軸回転数センサ
46 第2入力軸回転数センサ
47a,47b 第1ブレーキスイッチ
50 MTコントローラ
50a ストール判定部
50b クラッチ温度検出部(温度検出手段)
50c クラッチ制御部(締結容量制御手段)
50d 過熱保護制御部(過熱保護制御手段)

Claims (6)

  1. 車両のエンジンと駆動輪との間に配置された発進摩擦要素と、
    前記発進摩擦要素の速度比に応じて前記発進摩擦要素のトルク容量係数を設定し、前記トルク容量係数およびエンジン回転数に基づいて前記発進摩擦要素の締結容量を制御する締結容量制御手段と、
    を有する車両の発進摩擦要素制御装置において、
    ストール状態で、前記トルク容量係数を前記速度比に応じた通常設定値よりも小さく制限する過熱保護制御を実行する過熱保護制御手段を設けたことを特徴とする車両の発進摩擦要素制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両の発進摩擦要素制御装置において、
    前記過熱保護制御手段は、前記過熱保護制御時、前記エンジン回転数が前記アクセル開度に応じた目標値を維持するように、前記トルク容量係数の制限に応じてエンジントルクを制限することを特徴とする車両の発進摩擦要素制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両の発進摩擦要素制御装置において、
    前記過熱保護制御手段は、前記過熱保護制御中に前記ストール状態が解除された場合、前記トルク容量係数を徐々に前記通常設定値へと復帰させると共に、前記エンジントルクを前記アクセル開度に応じた値へと徐々に復帰させることを特徴とする車両の発進摩擦要素制御装置。
  4. 請求項3に記載の車両の発進摩擦要素制御装置において、
    前記過熱保護制御手段は、前記エンジン回転数が前記アクセル開度に応じた目標値を維持するように、前記トルク容量係数および前記エンジントルクの復帰勾配を設定することを特徴とする車両の発進摩擦要素制御装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の車両の発進摩擦要素制御装置において、
    前記過熱保護制御手段は、前記エンジントルクの前記アクセル開度に応じた値への復帰開始から所定の遅れ時間が経過した後、前記トルク容量係数の前記通常設定値への復帰を開始することを特徴とする車両の発進摩擦要素制御装置。
  6. 請求項2ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両の発進摩擦要素制御装置において、
    前記発進摩擦要素の温度を検出する温度検出手段を設け、
    前記過熱保護制御手段は、前記過熱保護制御中に前記発進摩擦要素の温度が許容温度よりも高い過熱判定温度以上となった場合、前記過熱保護制御を終了し、前記エンジントルクを制限することを特徴とする車両の発進摩擦要素制御装置。
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