JP2009126643A - スタッカクレーンの駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トラブル検出回路17が商用電源16の供給停止を検出すると、制御回路19はコンタクタ15を第2接点15bへと切り替えて発電装置18を走行モータ駆動回路12及び昇降モータ駆動回路14に接続し、最大電流がそれぞれのモータの定格電流以下で且つ発電装置18の定格電流以下となるように予め設定された省電力モードの駆動電流パターンで走行モータ11及び昇降モータ13を選択的に駆動する。これにより、発電装置18からの電源供給を受けて、走行モータ11によるクレーン本体の走行動作と昇降モータ13によるキャリッジの昇降動作が選択的に実行され、荷の搬送が行われる。
【選択図】図4
Description
スタッカクレーン3は、商用電源からの電源供給を受けて走行モータによりクレーン本体5を走行させると共に昇降モータによりキャリッジ6を昇降させて荷を搬送する。
そこで、商用電源の供給停止によるトラブル発生時に容量の小さな発電装置でスタッカクレーンを作動させることができるようにすることが望まれている。
例えば、特許文献1には、通常時に無停電電源装置内の蓄電池を充電しておき、停電の発生時に、無停電電源装置を使用して通常時よりも小さな電力で駐車装置を駆動するようにした制御装置が開示されている。
この発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、商用電源の供給停止によりトラブルが発生しても容量の小さな発電装置でスタッカクレーンを作動させることができるスタッカクレーンの駆動装置を提供することを目的とする。
あるいは、省電力モードにおいて、通常モードの電流パターンにおける走行モータ及び昇降モータの最大電流の比に基づいて発電装置の定格電流を比例配分することにより得られる電流パターンで走行モータ及び昇降モータが同時に駆動されるように、制御回路は走行モータ駆動回路及び昇降モータ駆動回路を制御することもできる。
実施の形態1
図1に実施の形態1に係るスタッカクレーンの駆動装置の構成を示す。スタッカクレーンの走行モータ11に走行モータ駆動回路12が接続されると共に、昇降モータ13に昇降モータ駆動回路14が接続され、これら走行モータ駆動回路12及び昇降モータ駆動回路14の双方にコンタクタ15の第1接点15aを介して商用電源16が接続されている。さらに、コンタクタ15の第1接点15aには停電等に起因した商用電源16の供給停止を検出するトラブル検出回路17が接続され、第2接点15bには発電装置18が接続されている。そして、走行モータ駆動回路12、昇降モータ駆動回路14、コンタクタ15、トラブル検出回路17及び発電装置18に制御回路19が接続されている。
一方、昇降モータ13は、発電装置18の定格電流30Aより大きい定格電流50Aを有しているので、最大電流が発電装置18の定格電流30Aとなるように駆動電流パターンP1vが設定される。
制御回路19は、搬入/搬出作業を管理する管理コンピュータ(図示せず)から荷搬送の指示を受けると、走行モータ駆動回路12及び昇降モータ駆動回路14を制御することにより、図2に示した通常モードの駆動電流パターンP0h及びP0vに従って走行モータ11及び昇降モータ13を駆動し、荷の搬送を行う。
制御回路19は、図示しない管理コンピュータから荷搬送の指示を受けると、走行モータ駆動回路12及び昇降モータ駆動回路14を制御することにより、図2に示した省電力モードの駆動電流パターンP1h及びP1vに従って走行モータ11及び昇降モータ13を駆動し、荷の搬送を行う。
例えば図3に示した棚1の間口から荷受台4まで荷を払い出す際には、まず、図5に示されるように、昇降モータ13を駆動電流パターンP1vで駆動してキャリッジ6を高さL1だけ下降させる。このとき、走行モータ11によるクレーン本体5の走行動作は行われない。従って、走行モータ11の消費電力は0となり、定格電流30Aの発電装置18からの電源供給により、昇降モータ13を駆動電流パターンP1vに従った最大30Aの電流で駆動することが可能となる。キャリッジ6の下降が終了すると、今度は、図6に示されるように、走行モータ11を駆動電流パターンP1hで駆動してクレーン本体5を走行路2に沿って距離L2だけ走行させる。このとき、昇降モータ13によるキャリッジ6の昇降動作は行われず、走行モータ11は駆動電流パターンP1hに従った最大20Aの電流で駆動される。
なお、棚1から荷受台4まで荷を払い出す動作について説明したが、逆に荷受台4から棚1へ荷を収容する場合も、同様に、通常モードにおいては商用電源16から、省電力モードにおいては発電装置18から、それぞれ電源供給を受けて荷の搬送を行うことができる。
上記の実施の形態1では、停電等により商用電源16の供給が停止された際の省電力モードにおいて、昇降モータ13によるキャリッジ6の昇降動作と走行モータ11によるクレーン本体5の走行動作を選択的に実行したが、これら昇降動作と走行動作を同時に行うこともできる。
この実施の形態2に係るスタッカクレーンの駆動装置の構成は、図1に示した実施の形態1における構成と同様である。
制御回路19には、例えば図7に示されるように、通常モードにおける走行モータ11の駆動電流パターンP0h及び昇降モータ13の駆動電流パターンP0vが予め設定されると共に、省電力モードにおける走行モータ11の駆動電流パターンP2h及び昇降モータ13の駆動電流パターンP2vが予め設定されている。
Ih=30×[20/(20+50)]=8.6(A)
Iv=30×[50/(20+50)]=21.4(A)
と算出される。そこで、図7に示されるように、最大電流8.6Aを有する走行モータ11の駆動電流パターンP2hと、最大電流21.4Aを有する昇降モータ13の駆動電流パターンP2vが設定される。
省電力モードの駆動電流パターンP2h及びP2vは、発電装置18の定格電流を比例配分した値の最大電流を有しているので、走行モータ11及び昇降モータ13を同時に駆動しても、これら走行モータ11及び昇降モータ13の駆動電流の和は発電装置18の定格電流以下に納まっている。
電力=トルク×回転数×定数
の関係が成り立ち、スタッカクレーンでは、トルク一定、電圧一定で駆動されることが多いため、モータの回転数と駆動電流とが互いに比例関係にある。従って、この実施の形態2においては、省電力モードにおける走行モータ11及び昇降モータ13の回転数は、通常モードにおける回転数に対して、比率30/(20+50)=3/7の値となる。すなわち、省電力モードにおけるクレーン本体5の走行速度及びキャリッジ6の昇降速度が通常モードにおける速度に比べて3/7に減少される。
このように、クレーン本体5の走行速度及びキャリッジ6の昇降速度が減少されるが、発電装置18からの電源供給により走行モータ11及び昇降モータ13を同時に駆動して荷を搬送することが可能となる。
Claims (3)
- 商用電源からの電源供給を受けて走行モータによりクレーン本体を走行させると共に昇降モータによりキャリッジを昇降させて荷の搬送を行うスタッカクレーンの駆動装置において、
発電装置と、
商用電源の供給停止を検出するトラブル検出回路と、
前記走行モータを駆動する走行モータ駆動回路と、
前記昇降モータを駆動する昇降モータ駆動回路と、
商用電源と前記発電装置のうち一方を選択的に前記走行モータ駆動回路及び前記昇降モータ駆動回路に接続するコンタクタと、
前記トラブル検出回路が商用電源の供給停止を検出しないときには、前記コンタクタにより商用電源を前記走行モータ駆動回路及び前記昇降モータ駆動回路に接続すると共に前記走行モータ及び前記昇降モータがそれぞれ予め設定された通常モードの電流パターンで駆動されるように前記走行モータ駆動回路及び前記昇降モータ駆動回路を制御し、前記トラブル検出回路が商用電源の供給停止を検出したときには、前記コンタクタを切り替えて前記発電装置を前記走行モータ駆動回路及び前記昇降モータ駆動回路に接続すると共に前記走行モータ及び前記昇降モータの駆動電流の和が前記発電装置の定格電流以下となるように設定された省電力モードの電流パターンで前記走行モータ及び前記昇降モータが駆動されるように前記走行モータ駆動回路及び前記昇降モータ駆動回路を制御する制御回路と
を備えたことを特徴とするスタッカクレーンの駆動装置。 - 前記制御回路は、省電力モードにおいて、前記走行モータ及び前記昇降モータがそれぞれ前記発電装置の定格電流以下に設定された電流パターンで選択的に駆動されるように前記走行モータ駆動回路及び前記昇降モータ駆動回路を制御する請求項1に記載のスタッカクレーンの駆動装置。
- 前記制御回路は、省電力モードにおいて、通常モードの電流パターンにおける前記走行モータ及び前記昇降モータの最大電流の比に基づいて前記発電装置の定格電流を比例配分することにより得られる電流パターンで前記走行モータ及び前記昇降モータが同時に駆動されるように前記走行モータ駆動回路及び前記昇降モータ駆動回路を制御する請求項1に記載のスタッカクレーンの駆動装置。
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