JP2009126349A - イオン発生器を備えた車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両内に存在する菌や花粉やほこりなどを効率的に除去もしくは不活化し、車両内の空気を浄化することができる車両を提供する。
【解決手段】第1の座席は、正負イオンを発生させる第1のイオン発生器と、第1の座席下部に形成され、第1のイオン発生器と連通される第1の吹き出し口と、第1の吸い込み口から第1の吹き出し口へと空気を送る第1の送風機とを備え、第2の座席は、正負イオンを発生させる第2のイオン発生器と、第2の座席下部に形成され、第2のイオン発生器と連通される第2の吸い込み口と、第2の座席下部に形成され、第2のイオン発生器と連通される第2の吹き出し口と、第2の吸い込み口から第2の吹き出し口へと空気を送る第2の送風機とを備え、第1の吹き出し口は、第2の吸い込み口に向けて開口される。
【選択図】図11

Description

この発明は、イオン発生器を備えた車両に関し、特に正負イオン発生器と送風機とを備える複数の座席が配置された車両に関する。
鉄道車両やバスなどの各種の車両内には、汚れた外気に曝された乗客が出入りする。そして、車両に乗り込む乗客は、外気に含まれる菌や花粉やほこりなどを車両内に持ち込んでしまうことが多い。特に、雨の日などは、車両に乗り込む乗客の靴や傘などが、濡れた状態のままで車両内に持ち込まれるため、車両内の床面は、菌や花粉やほこりなどと雨水とが溜まった状態になる。
菌や花粉やほこりなどは、目に見えない微小なものであって、通常は空気中を浮遊しながら移動するものである。そして、菌や花粉やほこりなどは、時間の経過と共に自然落下して、最終的に床面や地面にまで落ちていく。そのため、車両の床面付近は、菌や花粉やほこりなどが非常に多い状態となっている。車両内の環境条件にもよるが、落下した後の菌は繁殖し易く、車両内の床面には多数の菌が生息していることがある。特に、雨の日は車両内の床面も濡れていることが多いため、雨の日の車両内の床面は菌の繁殖に絶好のコンディションとなってしまう。
以上のように、車両内の床面及び床面付近には、菌や花粉やほこりなどが多く存在しており、それらが車両に乗り込む乗客に付着するなどして、乗客に悪影響を及ぼす可能性が非常に高くなっている。
これらの問題を解決するために、特開2006−69427号公報(特許文献1)では、イオン制御車輌が提案されている。イオン制御車輌は、複数の椅子と、複数の椅子のいずれかの背面から、イオンを放出する正負イオン発生器と、複数の椅子のいずれかの向きを変更する回転軸と、回転軸が変更した椅子の向きを検出する向きセンサと、椅子の向きを比較することにより、複数の椅子のいずれかである第1の椅子が、第1の椅子の正面にあって正負イオン発生器がイオンを放出する第2の椅子の背面に面するか否かを判断し、自らが、第1の椅子が第2の椅子の背面に面すると判断した場合、第2の椅子の背面からイオンを放出するように、正負イオン発生器を制御する制御部と、走行する走行部とを含む。
特開2006−69427号公報
しかし、特開2006−69427号公報(特許文献1)で開示されているイオン制御車輌は、座席背面からイオンを放出し、そのイオンによって菌などを除去するものである。この場合、放出されたイオンは、座席座面より高い部分には届きやすいが、菌などが最も多く存在している(繁殖している)床面付近には届かない可能性がある。つまり、座席に座っている乗客にはイオンが到達するが、菌などの繁殖源となる床面に到達するイオンは少なく、菌などを除去する効果は小さい。また、特開2006−69427号公報(特許文献1)で開示されているイオン制御車輌は、新幹線などのように座席が進行方向に並べられている鉄道車両には適応できるが、在来線などのように座席が左右方向に向き合って並べられている鉄道車両には適応できない、という不具合がある。
この発明は、かかる不具合を解決するためになされたものであり、この発明の主たる目的は、車両内に存在する菌や花粉やほこりなどを効率的に除去もしくは不活化し、車両内の空気を浄化することができる車両を提供することを目的とする。
この発明のある局面に従うと、第1の座席と第2の座席とを含む複数の座席が配置される車両であって、第1の座席は、第1の座席下部に配置され、正負イオンを発生させる第1の正負イオン発生器と、第1の正負イオン発生器と連通される第1の吸い込み口と、第1の座席下部に形成され、第1の正負イオン発生器と連通される第1の吹き出し口と、第1の吸い込み口から第1の吹き出し口までの経路上に配置され、第1の吸い込み口から第1の吹き出し口へと空気を送る第1の送風機とを備え、第2の座席は、第2の座席下部に配置され、正負イオンを発生させる第2の正負イオン発生器と、第2の座席下部に形成され、第2の正負イオン発生器と連通される第2の吸い込み口と、第2の座席下部に形成され、第2の正負イオン発生器と連通される第2の吹き出し口と、第2の吸い込み口から第2の吹き出し口までの経路上に配置され、第2の吸い込み口から第2の吹き出し口へと空気を送る第2の送風機とを備え、第1の吹き出し口は、第2の吸い込み口に向けて開口される、車両が提供される。
この局面によれば、菌や花粉やほこりなどが多く存在している床面および床面付近に、正負イオン発生器にて発生した正負イオンを多く含んだ空気を一様に供給することができる。つまり、正負イオン発生器にて発生させられた正負イオンを多く含む空気によって、第1の座席と第2の座席との間の床面および床面付近の菌や花粉やほこり等を除去もしくは不活化される。その結果、効率的に車両内の空気の浄化を行うことができる。
好ましくは、第1の座席は、第2の座席の後方に第2の座席に隣り合って配置され、第1の吹き出し口は、第1の座席下部の前面に形成され、第2の吸い込み口は、第2の座席下部の後面に形成される。
好ましくは、第1の座席は、通路を挟んで第2の座席の斜め後方に配置され、第1の吹き出し口は、第1の座席下部に通路側斜め前方に向かって開口される吹き出し口と、第2の吸い込み口は、第2の座席下部の後面に形成される。
好ましくは、第1の座席と第2の座席とは、通路を挟んで対向して配置され、第1の吸い込み口は、第1の座席下部の側面に形成され、第1の吹き出し口は、第1の座席下部の前面に形成され、第2の吸い込み口は、第2の座席下部の前面に形成され、第2の吸い込み口は、第2の座席下部の側面に形成される。
好ましくは、車両の、第1の座席の後方には、他の第2の座席が配置され、車両の、第2の座席の後方には、他の第1の座席が配置される。
好ましくは、各座席は、座席上に人が座っているか否かを判断するための重量センサをさらに備え、正負イオン発生器は、座席上に人が座っていると判断された場合により多くの正負イオンを発生させ、送風機は、座席上に人が座っていると判断された場合により多くの空気を送る。
好ましくは、各座席は、座席の側部に配置される肘掛と、肘掛に配置され、正負イオン発生器および送風機の動作を制御するための制御スイッチとをさらに備え、正負イオン発生器は、制御スイッチからの指令に応じて、発生させる正負イオンの量を変化させ、送風機は、制御スイッチからの指令に応じて、送風量を変化させる。
好ましくは、第1の座席は、第1の吸い込み口から第1の吹き出し口までの経路上に配置される第1のヒータをさらに備え、第2の座席は、第2の吸い込み口から第2の吹き出し口までの経路上に配置される第2のヒータをさらに備える。
好ましくは、車両は鉄道車両である。
この発明によれば、菌や花粉やほこりなどが多く存在している床面および床面付近に、正負イオン発生器にて発生した正負イオンを含んだ空気を供給することができる。つまり、正負イオン発生器にて発生させられた正負イオンを多く含む空気によって、第1の座席と第2の座席との間の床面および床面付近の菌や花粉やほこり等が除去もしくは不活化される。その結果、効率的に車両内の空気を浄化を行うことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
また、以下では、車両の前方向とは車両の進行方向のことをいい、車両の前後方向とは車両の長軸方向のことをいう。そして、車両の左方向とは車両の進行方向に向かって左方向のことをいい、車両の右方向とは車両の進行方向に向かって右方向のことをいい、車両の左右方向とは車両の前後方向と直交する水平方向をいう。そして、座席の前面とは座席に座った乗客が向いている方向側の面(着座面)、すなわち座席の正面のことをいい、座席の後面とは前面の逆側の面、すなわち座席の背面をいう。
[第1の実施の形態]
<全体構成>
まずは、車両の第1の実施の形態に係る鉄道車両10の全体構成について説明する。図1は、進行方向に座席100が並んだ車両の一例としての鉄道車両10を示す平面図である。以下では、第1の実施の形態として、図1に示すような進行方向に座席100が並んだ鉄道車両10に関して説明する。図1に示すような鉄道車両10は、主に、新幹線や特別急行列車などに使用されるものであるが、バスなどのように進行方向に座席100が並んだ車両に適応できるものである。図1に示すように、鉄道車両10の内部には、乗客が座るための複数の座席100が配置されている。
図2は、本実施の形態に係る座席100A,100Bを示す側面断面図である。図3は、本実施の形態に係る座席100A,100Bを示す一部断面平面図である。図2および図3を参照して、本実施の形態に係る鉄道車両10は、第1の座席100Aと第2の座席100Bとを含む複数の座席が配置される鉄道車両10であって、第1の座席100Aは第2の座席100Bの後方に第2の座席100Bに隣り合って配置される。以下では、「座席100A,100B」を総称する場合には「座席100」とも記す。
座席100の各々は、座席100の下部100aに、正負イオン発生器101と、送風機103と、吹き出し口104と、吸い込み口105と、ヒータ108と、重量センサ109とを含む。また、座席100の各々は、肘掛102と、制御スイッチ106と、座席コントローラ130とを含む。
座席100の下部100aには、その前面(正面)に開口部が形成されることにより、吹き出し口104が設けられている。座席100の下部100aには、その後面(背面)に開口部が形成されることにより、吸い込み口105が設けられている。座席下部100aには、吸い込み口105から吹き出し口104へと、空気や正負イオンが流れるための下部通路113が形成されている。
下部通路113には、正負イオン発生器101が配置されている。正負イオン発生器101は、図示しないセラミックなどの平板状の誘電体の表面に設けられた表面電極と、図示しない誘電体の内部に埋設され且つ前記表面電極と平行に設けられた内部電極を内蔵する。そして、両電極間に交流電圧が印加されることにより、両電極間において空気中の酸素ないしは水分が電離さて(エネルギーを与えられて)イオン化し、正イオンと負イオンとが発生する。生成されるイオンは、正イオンであるH(H2O)m(mは「0」または任意の自然数)と、負イオンであるO2 (H2O)n(nは「0」または任意の自然数)と、を主体とする。
<除菌原理>
ここで、正負イオン発生器101による除菌などの原理についてより具体的に説明する。前述したように、正負イオン発生器101において発生した正負イオンは、送風機103によって座席下部100aから前方へ送出される。正負イオン発生器101にて発生した正負イオンは、正負イオン発生器101内に設置されている図示しないファンにより空間に放出される構成であってもよい。これらH(H2O)mおよびO2 (H2O)nは、浮遊菌の表面に付着する。付着したイオンは、化学反応によりH22または・OH(「・OH」はラジカルのOHを示す)を生成する。式(1)〜式(3)に化学反応を示す。式(1)〜式(3)において、m、n、p、qは任意の自然数である。
(H2O)m+O2 (H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O…(1)
(H2O)m+H(H2O)p+O2 (H2O)n+O2 (H2O)q→2・OH+O2 (m+p+n+q)2O…(2)
(H2O)m+H+(H2O)p+O2−(H2O)n+O2 (H2O)q→H22+O2 (m+p+n+q)2O…(3)
これらの活性種が生成されると、活性種の分解作用によって浮遊細菌や花粉などが破壊される。これにより、効率的に空気中の浮遊細菌や花粉などが不活化される。つまり、効率的に空気中の浮遊細菌や花粉などが除去される。
また、上記の式(1)〜式(3)は、空気中の有害物質表面でも同様の作用を生じさせる。同様の作用が生じるので、活性種である過酸化水素(H22)または水酸基ラジカル(・OH)が、有害物質を酸化もしくは分解する。このことは、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの化学物質が、二酸化炭素、水、窒素などの無害な物質に変換されることを意味する。無害な物質に変換されるので、実質的に無害化される。
正負イオン発生器101から正イオンと負イオンとが送り出されると、これらの正イオンと負イオンとの作用により空気中のカビや菌が不活化される。カビや菌が不活化されるので、その増殖が抑制される。正イオンと負イオンとには、コクサッキーウィルスやポリオウィルスなどのウィルス類も不活化する働きがある。これらのウィルス類が不活化されるので、これらウィルスの混入による汚染が防止される。
正イオンと負イオンとには、臭いの元となる分子を分解する働きもある。臭いの元となる分子が分解されるので、車両内空間の脱臭にも利用することができる。
<全体構成>
全体構成の説明に戻って、下部通路113の後部には、送風機103が配置されている。送風機103は、たとえばシロッコファンなどによって実現され、正負イオン発生器101にて発生した正イオンおよび負イオンを、座席下部100aの前方へと送る。図2および図3に示すように、後の座席(第1の座席100A)の吹き出し口104と前の座席(第2の座席100B)の吸い込み口105との間は、後の座席(第1の座席100)に座った乗客の足置き場になっている。そのため、吹き出し口104からの送風量が多過ぎると、当該乗客が不快感を感じることがあるため、送風機103による送風量は極力小さく設定されている。これによって、正負イオンの供給を行いながら、正負イオンを長時間乗客の足置き場付近に漂わせることができるという利点がある。
また、座席100の上部100bの片側もしくは両側には肘掛102が立設されている。肘掛102の上面もしくは側面には、制御スイッチ106が設けられている。乗客は、制御スイッチ106を操作することにより、正負イオン発生器101が発生される正負イオンの量と、送風機103によって送られる空気の風速および風量と、を所望のものに変更することが出来る。たとえば、通常は(スイッチOFF時は)、正負イオン発生器101がわずかな正負イオンを発生させ、送風機103がわずかな送風量を発生させる構成とし、制御スイッチ106がONされた場合に、正負イオン発生器101が多くの正負イオンを発生させ、送風機103が多くの送風量を発生させる構成としてもよい。
例えば、雨の日などは、乗客の靴107も濡れている可能性がある。この場合、足置き場の床面付近の環境条件が菌の繁殖に好条件になっているため、足置き場の床面付近には菌が多数生息している可能性がある。そのため、足置き場の床面付近の菌の除去を早急に行うことが望ましい。本実施の形態においては、乗客が制御スイッチ106により発生する正負イオン量を多くすることが可能である。また、乗客の靴107に菌が繁殖しないように、正負イオンを大きい風量にて靴107に向けて吹き出させることも可能である。
座席100の下部100aにはヒータ108が備えられている。当該ヒータ108も制御スイッチ106によってONにし、濡れた靴107を乾かすようにすることも可能である。
座席100には重量センサ109が設置されており、重量センサ109から得られる情報によって、座席100に人が座っているか否かを判別することができる。そして、座席下部100aに設置された正負イオン発生器101のON/OFF制御を行うことも可能である。たとえば、通常は(座席100に人が座っていないと判断された場合は)、正負イオン発生器101がわずかな正負イオンを発生させ、送風機103がわずかな送風量を発生させる構成とし、座席100に人が座っていると判断された場合に、正負イオン発生器101が多くの正負イオンを発生させ、送風機103が多くの送風量を発生させる構成としてもよい。
以上のように、本実施の形態に係る鉄道車両10の各座席100は、座席下部100aの後方から空気を吸い込んで当該空気を前方へ送ることによって、正イオンおよび負イオンを座席下部100aの前方へと吹き出すものである。
このようにして、第1の座席100Aの下部100a前面に形成された吹き出し口104から放出された正負イオンは座席100A,100B間の床面付近を通過して、第2の座席100Bの吸い込み口105に到達することになる。つまり、本実施の形態に係る鉄道車両10においては、第1の座席100Aと第2の座席100Bとの間の各々の床面付近に、各第1の座席100Aから放出された正負イオンが存在する構成となっている。換言すれば、菌などが繁殖しやすい座席100A,100B間の床面付近に、正負イオンを多く含んだ空気を供給し続けることができ、効率的に鉄道車両10内の除菌を行うことができる。各々の座席100は、当該座席の前の座席に対しては第1の座席100Aであり得るし、当該座席の後の座席に対しては第2の座席100Bであり得る。
また、上記の説明においては、各座席100の後面に吸い込み口105が開口されており、前面に吹き出し口104が開口されている。すなわち、本実施の形態に係る鉄道車両10では、正負イオンを含んだ空気が後から前へと送風される構成となっている。しかし、逆に、正負イオンを含んだ空気が前から後へと送風される構成としてもよい。すなわち、各座席100の後面に吹き出し口104を開口し、前面に吸い込み口105を開口する構成としてもよい。この場合には、各々の座席100は、当該座席の前の座席に対しては第2の座席100Bであり得るし、当該座席の後の座席に対しては第1の座席100Aであり得る。
また、座席100の下部100aが鉄道車両10に対して固定されており、座席100の上部100bが回転可能である車両の場合には、座席100が回転することによって、第1の座席100Aおよび第2の座席100Bと車両の前後方向(進行方向)との関係は逆転する。本実施の形態においては、座席100が回転しても、第1の座席100Aと第2の座席100Bとの間の各々の床面付近に、各第1の座席100A(第2の座席100B)から放出された正負イオンが存在する構成となっている。
同様に、座席100の下部100aが鉄道車両10に対して固定されており、座席100の背もたれの前後傾倒方向が変更可能である車両の場合には、座席100の傾倒方向が変更されることによって、第1の座席100Aおよび第2の座席100Bと車両の前後方向(進行方向)との関係は逆転する。本実施の形態においては、座席100の傾倒方向が変更されても、第1の座席100Aと第2の座席100Bとの間の各々の床面付近に、各第1の座席100A(第2の座席100B)から放出された正負イオンが存在する構成となっている。
<制御構成>
図4は、本実施の形態に係る鉄道車両10の制御構成を示すブロック図である。図4に示すように、鉄道車両10は、座席100毎に、正負イオン発生器101と、送風機103と、座席コントローラ130と、制御スイッチ106と、重量センサ109とを有している。
重量センサ109は、たとえばロードセルやひずみゲージなどによって実現されるものであって、座席100の上の物体の重量を計測して、当該計測結果を座席コントローラ130へと送信するものである。
座席コントローラ130は、当該計測結果に基づき、座席100上に載置された物体の重さ(計測結果)が予め設定されているしきい値以上であるか否かを判断する。座席コントローラ130は、当該物体の重さが予め設定されているしきい値以上である場合に、座席100上に乗客が座っているものと判断し、正負イオン発生器101や送風機103に、正負イオン発生器101や送風機103を動作させるための信号を送信する。
ここで、座席コントローラ130は、当該物体の重さが予め設定されているしきい値以上である場合に、座席100上に乗客が座っているものと判断し、正負イオン発生器101による正負イオンの発生量を増加させたり、送風機103による送付量を増加させたりするための信号を送信してもよい。正負イオン発生器101による正負イオンの発生量の増加や、送風機103による送付量の増加は、それらに対する印加電圧を増加させることなどによって容易に実現することができる。
また、制御スイッチ106は、座席100に座っている乗客からの命令を受け付けて、当該命令を座席コントローラ130へ送信するための装置である。制御スイッチ106は、複数のボタンから構成されるものであってもよいし、タッチパネルであってもよく、その形態は限定しない。すなわち、制御スイッチ106が送信した信号に基づいて、座席コントローラ130は正負イオン発生器101や送風機103に制御信号を送信する。
<制御構成の変形例>
ここで、鉄道車両10の制御構成の変形例について説明する。図5は、本実施の形態に係る鉄道車両10の制御構成の変形例を示すブロック図である。図4に示す制御構成は、座席100毎に座席コントローラ130を備え、当該座席コントローラ130によって座席100毎に正負イオン発生器101や送風機103の動作を制御するものであった。
本変形例においては、図5に示すように、鉄道車両10が車両コントローラ11を有し、当該車両コントローラ11が鉄道車両10内に配置される全ての座席100の正負イオン発生器101や送風機103の動作を制御する構成となっている。鉄道車両10は、前述同様に、座席100毎に、正負イオン発生器101と、送風機103と、制御スイッチ106と、重量センサ109とを有している。
重量センサ109は、座席100の上の物体の重量を計測するものであって、計測結果を車両コントローラ11へ送信するものである。
車両コントローラ11は、当該計測結果に基づき、座席100上に載置された物体の重さ(計測結果)が予め設定されているしきい値以上であるか否かを判断する。車両コントローラ11は、当該物体の重さが予め設定されているしきい値以上である場合に、座席100上に乗客が座っているものと判断し、正負イオン発生器101や送風機103に、正負イオン発生器101や送風機103を動作させるための信号を送信する。ここで、車両コントローラ11は、当該物体の重さが予め設定されているしきい値以上である場合に、対象とする座席100上に乗客が座っているものと判断し、対象とする座席100の正負イオン発生器101による正負イオンの発生量を増加させたり、対象とする座席100の送風機103による送付量を増加させたりするための信号を送信してもよい。
また、制御スイッチ106は、座席100に座っている乗客からの命令を受け付けて、当該命令を車両コントローラ11へ送信するための装置である。制御スイッチ106は、複数のボタンから構成されるものであってもよいし、タッチパネルであってもよく、その形態は限定しない。すなわち、制御スイッチ106が送信した信号に基づいて、車両コントローラ11は正負イオン発生器101や送風機103に制御信号を送信する。
<座席の第1の変形例>
次に、本実施の形態に係る鉄道車両10における座席110の第1の変形例について説明する。図6は、本実施の形態に係る鉄道車両10における座席110の変形例を示す一部断面平面図である。図6に示すように、本実施の形態に係る鉄道車両10の内部には、鉄道車両10の中央に位置する中央通路12を挟んで、左右両側に複数の座席110が並んで設置されている。各座席110は、正負イオン発生器101と、送風機103と、吸い込み口105と、吹き出し口114とを有している。吹き出し口114以外の構成は、第1の実施の形態のそれと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
本変形例における吹き出し口114は、座席下部110aの通路側斜め前方に向かって開口されている。そして、各座席110は、座席下部110aの前面に形成される吹き出し口104が形成されていてもよい。ここで、吹き出し口104,114は、別々の吹き出し口として形成されてもよいし、両者が一体的に形成されるものであってもよい。つまり、座席110には、2つの吹き出し口104,114が形成されてもよいし、1つの吹き出し口114が形成されてもよい。
たとえば、ある座席110(たとえば、図6における上列の真ん中の座席110)を第2の座席110Bとし、中央通路12を挟んで第2の座席110Bの斜め後方に配置される座席100を第1の座席110Aとする。本変形例においては、第1の座席110Aの下部110aからは、第1の座席110Aの斜め前方に設置されている第2の座席100Bの吹き出し口104へと向かって、正負イオンが放出される構成となっている。つまり、本変形例に係る第1の座席110Aは、第1の座席110Aの斜め前方の床面付近に向かって正負イオンを放出するため、より広範囲の床面における菌などを除去できることになる。つまり、人が頻繁に通る中央通路12の床面付近、すなわち菌などが多く存在する(繁殖する)部分の除菌を行うことができるため、鉄道車両10内の除菌を効率的に行うことができる。
また、図1のように、中央通路12を挟んで左右に座席100が並んでいる場合には、左右一方の列の空気の流れと、他方の空気の流れとを逆向きにしてもよい。すなわち、左右一方の列は、進行方向の前側の座席を第1の座席とし、進行方向の後側の座席を第2の座席とし、他方の列は、進行方向の後側の座席を第1の座席とし、進行方向の前側の座席を第2の座席とするのである。このように座席100を配置することによって、鉄道車両10内の全体的な空気の流れスムーズにすることができる。すなわち、正負イオンを多く含んだ空気が鉄道車両10内の床面付近をスムーズに循環するため、さらに効率的に鉄道車両10内の除菌を行うことができる。
<座席の第2の変形例>
次に、本実施の形態に係る鉄道車両10における座席120の第2の変形例について説明する。図7は、本実施の形態に係る鉄道車両10における座席120の変形例を示す側面断面図である。本第2の変形例に係る座席120は、主に、バスや自動車などの車両の最後列に設置される座席120を想定している。バスや自動車などの車両の最後列に設置される座席120は、座席下部120aの背面に吸い込み口105を形成し難い。そのため、座席120の後部に上下方向にダクト123を形成し、当該ダクト123の上端部に吸い込み口125を形成している。
この場合、座席120の下部120aから当該座席120の前方または通路側の斜め前方に設置されている座席100(110)の吹き出し口104へと向かって正負イオンが放出される。その結果、座席100の前方および斜め前方の床面付近に向かって正負イオンが放出されることになり、より広範囲の床面の菌を除去できることになる。
[第2の実施の形態]
<全体構成>
次に、車両の第2の実施の形態に係る鉄道車両20の全体構成について説明する。図8は、複数の座席200が通路を挟んで車両の左右方向に向き合って並んだ車両の一例としての鉄道車両20を示す平面図である。以下では、第2の実施の形態として、図8に示すような複数の座席200が左右方向に向き合って並んだ鉄道車両20について説明する。図8に示すような、複数の座席200が左右方向に向き合って並んだ車両は、主に普通列車などに使用されるものであるが、バスなどの他の車両であっても、座席200が左右方向に向き合って並んだ車両であれば適応できるものである。図8に示すように、本実施の形態に係る鉄道車両20の内部には、乗客が座るための横長の座席200が向き合って配置されている。
図9は、本実施の形態に係る長座席200A,200Bを示す正面斜視図である。図10は、本実施の形態に係る長座席200A,200Bが設置された鉄道車両20を示す平面断面図である。図9および図10を参照して、本実施の形態に係る鉄道車両20には、複数の第1の長座席200Aと、複数の第2の長座席200Bとが設置されている。
第1の長座席200Aは、その下部200aに、正負イオン発生器201と、送風機203と、吹き出し口204Aと、吸い込み口205Aとを有している。
第1の長座席200Aの下部200aには、その前面に開口部が形成されることにより、吹き出し口204Aが設けられている。第1の長座席200Aの下部200aには、その側面に開口部が形成されることにより、吸い込み口205Aが設けられている。座席下部200aには、吸い込み口205Aから吹き出し口204Aへと、空気や正負イオンが流れるための通路が形成されている。
通路には、正負イオン発生器201が配置されている。正負イオン発生器201は、図示しない電極を内蔵する。これらの電極間に交流電圧が印加されると、電極間の空気中の酸素ないしは水分がイオン化され、正イオンと負イオンとが発生する。生成されるイオンは、正イオンであるH(H2O)m(mは「0」または任意の自然数)と、負イオンであるO2 (H2O)n(nは「0」または任意の自然数)と、を主体とする。
通路には、送風機203も配置されている。送風機203は、たとえばシロッコファンなどによって実現され、正負イオン発生器201にて発生した正イオンおよび負イオンを、座席下部200aの前方へと送る。より詳細には、座席下部200aには、吸い込み口205Aから送風機203まで空気が流れるための吸い込み下部通路213Aと、送風機203から吹き出し口204Aまで空気や正負イオンが流れるための吹き出し下部通路214Aとが形成されている。そして、本実施の形態においては、吹き出し下部通路214A上に、正負イオン発生器201が設置されている。
このように、本実施の形態に係る第1の長座席200Aは、座席下部200aの側方から空気を吸い込んで当該空気を前方へ送ることによって、正イオンおよび負イオンを第1の長座席200Aの下部200aの前方へと吹き出すものである。
そして、第1の長座席200Aについても、吹き出し下部通路214Aにヒータ108を設けてもよい。また、重量センサ109や肘掛102や制御スイッチ106や座席コントローラ130を設ける構成としてもよい。
一方、第1の長座席200Aに向き合って設置される第2の長座席200Bは、その下部200bに、正負イオン発生器201と、送風機203と、吹き出し口204Bと、吸い込み口205Bとを有している。
第2の長座席200Bの下部200bには、その側面に開口部が形成されることにより、吹き出し口204Bが設けられている。吹き出し口204Bは、送風機203によって正負イオンが含まれた空気を側方へ吹き出すように形成されてもよいし、図10に示すように、前側方へ吹き出すように形成されてもよい。第1の長座席200Bの下部200bには、その前面に開口部が形成されることにより、吸い込み口205Bが設けられている。座席下部200bには、吸い込み口205Bから吹き出し口204Bへと、空気や正負イオンが流れるための通路が形成されている。
当該通路には、正負イオン発生器201と送風機203とが配置されている。より詳細には、座席下部200bには、吸い込み口205Bから送風機203まで空気が流れるための吸い込み下部通路213Bと、送風機203から吹き出し口204Bまで空気や正負イオンが流れるための吹き出し下部通路214Bとが形成されている。そして、本実施の形態においては、吹き出し下部通路214B上に、正負イオン発生器201が設置されている。
このように、本実施の形態に係る第2の長座席200Bは、座席下部200bの前方から空気を吸い込んで当該空気を側方へ送ることによって、正イオンおよび負イオンを第1の長座席200Bの下部200bの側方へと吹き出すものである。
そして、第2の長座席200Bについても、吹き出し下部通路214Bにヒータ108を設けてもよい。また、重量センサ109や肘掛102や制御スイッチ106や座席コントローラ130を設ける構成としてもよい。
このように、本実施の形態においては、図9および図10に示すように、左右どちらかの長座席200Aの下部分200aに、正負イオン発生器201と、送風機203と、他方の長座席200Bと向きあった吹き出し口204Aと、長座席200Aの側面(鉄道の進行方向面及びその反対の面)に形成された吸い込み口205Aとを備えている。一方、他方の長座席200Bの下部分には、正負イオン発生器201と、送風機203と、他方の長座席200Aと向き合った吸い込み口205Bと、長座席200Bの側面(鉄道の進行方向面及びその反対の面)に吹き出し口204Bを備えている。
これにより、本実施の形態に係る車両においては、第1の長座席200A内において正負イオンが生成されて、第1の長座席200Aの下部200aの吹き出し口204Aから中央通路22の床面付近へと正負イオンを含んだ空気が放出される。当該正負イオンを含んだ空気が、第1の長座席200aと向き合った反対側の第2の長座席200Bの下部200bの吸い込み口205Bへと流れていく。第2の長座席200B内において正負イオン発生器201が当該空気に正負イオンを供給し、送風機203が当該空気を吹き出し口204Bから吹き出す。
これによって、第1の長座席200Aと第2の長座席200Bとの間の床面に、正負イオンを多く含んだ空気がスムーズに流れるようになる。また、第2の長座席200Bの側方の床面付近にも、正負イオンを多く含んだ空気が供給される。そのため、第1の長座席200Aと第2の長座席200Bとの間の床面付近および第2の長座席200Bの側方の床面付近の菌や花粉やほこり等を除去することができるようになり、鉄道車両20内の除菌を効率的に行うことが可能となる。
図10に示すように、第1の長座席200Aおよび第2の長座席200Bは、ドア211とドア211との間に設置されるものである。また、ここでは、第1の長座席200Aの後方に他の第1の長座席200Aが配置されており、第2の長座席200Bの後方には他の第2の長座席200Bが配置されている。
そして、制御構成および除菌原理については、第1の実施の形態のものと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
<座席の配置方法の変形例>
次に、第2の実施の形態に係る鉄道車両20における座席の設置方法の変形例について説明する。図11は、第2の実施の形態に係る鉄道車両20の座席200A,200Bの配置方法の変形例を示す平面断面図である。図11に示すように、本変形例に係る鉄道車両20Bの内部にも、乗客が座るための横長の座席200が向き合って配置されている。
本変形例に係る鉄道車両20Bには、第1の長座席200Aと、第2の長座席200Bと、他の第1の長座席(第3の長座席200C)と、他の第2の長座席(第4の長座席200D)とが設置されている。第1の長座席200Aおよび第2の長座席200Bは、前述した第2の実施の形態における第1の長座席200Aおよび第2の長座席200Bと同様の構成であるため、ここでは説明は繰り返さない。そして、第3の長座席200Cは、第1の長座席200Aと同様の構成である。第4の長座席200Dは、第2の長座席200Bと同様の構成である。
つまり、本変形例における第1の長座席200Aおよび第3の長座席200Cの各々は、座席下部200aの側方から空気を吸い込んで、内部において当該空気に正負イオンを供給して当該空気を前方へ送ることによって、正イオンおよび負イオンを第1の長座席200Aおよび第3の長座席200Cの下部200aの前方へと吹き出すものである。そして、第2の長座席200Bおよび第4の長座席200Dの各々は、座席下部200bの前方から空気を吸い込んで、内部において当該空気に正負イオンを供給して当該空気を側方へ送ることによって、正イオンおよび負イオンを第2の長座席200Bおよび第4の長座席200Dの下部200bの側方へと吹き出すものである。
そして、本変形例においては、第1の長座席200Aと第2の長座席200Bとが、中央通路22を挟んで向き合って配置されている。第1の長座席200Aの後方に第4の長座席200Dが配置されている。第2の長座席200Bの後方に第3の長座席200Cが配置されている。すなわち、第3の長座席200Cと第4の長座席200Dとが、中央通路22を挟んで向き合って配置されている。
これにより、本実施の形態に係る鉄道車両20Bにおいては、第1の長座席200Aの内部にて正負イオンが発生し、第1の長座席200Aの下部吹き出し口204Aから前記正負イオンを含んだ空気が放出され、中央通路22の床面付近の除菌を行った後の空気が第1の長座席200Aと向き合った第2の長座席200Bの下部の吸い込み口205Bへと流れていく。
当該空気が第2の長座席200Bの下部の吸い込み口205Bに吸い込まれ、第2の長座席200Bの内部にて発生した正負イオンが当該空気に供給される。第2の長座席200Bの下部吹き出し口204Bから前記正負イオンを含んだ空気が放出され、当該正負イオンを含んだ空気はドア211の前の床面上を通過する。ドア211の前の床面付近の除菌を行った後の空気は、第2の長座席200Bの後方(あるいは前方)に配置された第3の長座席200Cの下部の吸い込み口205Aへと流れていく。
当該空気が第3の長座席200Cの下部の吸い込み口205Aに吸い込まれ、第3の長座席200Cの内部にて発生した正負イオンが当該空気に供給される。第3の長座席200Cの下部吹き出し口204Aから前記正負イオンを含んだ空気が放出され、中央通路22の床面付近の除菌を行った後の空気が第3の長座席200Cと向き合った第4の長座席200Dの下部の吸い込み口205Bへと流れていく。
当該空気が第4の長座席200Dの下部の吸い込み口205Bに吸い込まれ、第4の長座席200Bの内部にて発生した正負イオンが当該空気に供給される。第4の長座席200Dの下部の吹き出し口204Bから前記正負イオンを含んだ空気が放出され、当該正負イオンを含んだ空気はドア211の前の床面上を通過する。ドア211の前の床面付近の除菌を行った後の空気は、第4の長座席200Dの前方(あるいは後方)に配置された第1の長座席200Aの下部の吸い込み口205Aへと流れていく。
このように、左右前後の長座席200A,200B,200C,200Dの間の床面部分に、常に正負イオンを多く含んだ空気が放出されることになり、広範囲の床面付近の菌や花粉やほこり等を除去することができる。また、正負イオンを多く含んだ空気が鉄道車両20B内の床面付近をスムーズに流れるため、効率的に鉄道車両20B内の除菌を行うことができる。
制御構成および除菌原理については、第1の実施の形態のものと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
進行方向に座席が並んだ車両の一例としての鉄道車両を示す平面図である。 第1の実施の形態に係る座席を示す側面断面図である。 第1の実施の形態に係る座席を示す一部断面平面図である。 第1の実施の形態に係る鉄道車両の制御構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る鉄道車両の制御構成の変形例を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る鉄道車両における座席の第1の変形例を示す一部断面平面図である。 第1の実施の形態に係る鉄道車両における座席の第2の変形例を示す側面断面図である。 複数の座席が通路を挟んで車両の左右方向に向き合って並んだ車両の一例としての鉄道車両を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る長座席を示す正面斜視図である。 第2の実施の形態に係る長座席が設置された鉄道車両を示す平面断面図である。 第2の実施の形態に係る鉄道車両の座席の配置方法の変形例を示す平面断面図である。
符号の説明
10,20 鉄道車両、11 車両コントローラ、12,22 中央通路、100,100A,100B,110,110A,110B,120,200,200A,200B,200C,200D 座席、100a,200a,200b 座席下部、101,201 正負イオン発生器、102 肘掛、103,203 送風機、104,114,204A,204B 吹き出し口、105,205A,205B 吸い込み口、106 制御スイッチ、107 靴、108 ヒータ、109 重量センサ、113 下部通路、123 ダクト、130 座席コントローラ、201 正負イオン発生器、213A,213B,214A,214B 下部通路。

Claims (9)

  1. 第1の座席と第2の座席とを含む複数の座席が配置される車両であって、
    前記第1の座席は、
    前記第1の座席下部に配置され、正負イオンを発生させる第1のイオン発生器と、
    前記第1のイオン発生器と連通される第1の吸い込み口と、
    前記第1の座席下部に形成され、前記第1のイオン発生器と連通される第1の吹き出し口と、
    前記第1の吸い込み口から前記第1の吹き出し口までの経路上に配置され、前記第1の吸い込み口から前記第1の吹き出し口へと空気を送る第1の送風機とを備え、
    前記第2の座席は、
    前記第2の座席下部に配置され、正負イオンを発生させる第2のイオン発生器と、
    前記第2の座席下部に形成され、前記第2のイオン発生器と連通される第2の吸い込み口と、
    前記第2の座席下部に形成され、前記第2のイオン発生器と連通される第2の吹き出し口と、
    前記第2の吸い込み口から前記第2の吹き出し口までの経路上に配置され、前記第2の吸い込み口から前記第2の吹き出し口へと空気を送る第2の送風機とを備え、
    前記第1の吹き出し口は、前記第2の吸い込み口に向けて開口される、車両。
  2. 前記第1の座席は、前記第2の座席の後方に前記第2の座席に隣り合って配置され、
    前記第1の吹き出し口は、前記第1の座席下部の前面に形成され、
    前記第2の吸い込み口は、前記第2の座席下部の後面に形成される、請求項1に記載の車両。
  3. 前記第1の座席は、通路を挟んで前記第2の座席の斜め後方に配置され、
    前記第1の吹き出し口は、前記第1の座席下部に通路側斜め前方に向かって開口される吹き出し口と、
    前記第2の吸い込み口は、前記第2の座席下部の後面に形成される、請求項1に記載の車両。
  4. 前記第1の座席と前記第2の座席とは、通路を挟んで対向して配置され、
    前記第1の吸い込み口は、前記第1の座席下部の側面に形成され、
    前記第1の吹き出し口は、前記第1の座席下部の前面に形成され、
    前記第2の吸い込み口は、前記第2の座席下部の前面に形成され、
    前記第2の吸い込み口は、前記第2の座席下部の側面に形成される、請求項1に記載の車両。
  5. 前記車両の、前記第1の座席の後方には、他の前記第2の座席が配置され、
    前記車両の、前記第2の座席の後方には、他の前記第1の座席が配置される、請求項4に記載の車両。
  6. 各前記座席は、前記座席上に人が座っているか否かを判断するための重量センサをさらに備え、
    前記イオン発生器は、前記座席上に人が座っていると判断された場合により多くの正負イオンを発生させ、
    前記送風機は、前記座席上に人が座っていると判断された場合により多くの空気を送る、請求項1から5のいずれか1項に記載の車両。
  7. 各前記座席は、
    前記座席の側部に配置される肘掛と、
    前記肘掛に配置され、前記イオン発生器および前記送風機の動作を制御するためのスイッチとをさらに備え、
    前記イオン発生器は、前記スイッチからの指令に応じて、発生させる正負イオンの量を変化させ、
    前記送風機は、前記スイッチからの指令に応じて、送風量を変化させる、請求項1から6のいずれか1項に記載の車両。
  8. 前記第1の座席は、前記第1の吸い込み口から前記第1の吹き出し口までの経路上に配置される第1のヒータをさらに備え、
    前記第2の座席は、前記第2の吸い込み口から前記第2の吹き出し口までの経路上に配置される第2のヒータをさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の車両。
  9. 前記車両は鉄道車両である、請求項1から8のいずれか1項に記載の車両。
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