JP2009126215A - シートベルトリトラクター制御装置及びシートベルトリトラクター装置 - Google Patents

シートベルトリトラクター制御装置及びシートベルトリトラクター装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートベルトの巻き取りトルクを所定範囲内とすることができるシートベルトリトラクター制御装置及びシートベルトリトラクター装置を提供することにある。
【解決手段】シートベルトリトラクター装置は、車両用シートベルトを巻取るスプール300と、スプール300を回転させるモータ200と、モータ200とスプール300に連結するモータ動力伝達機構部とを備える。マイコン400は、予め設定された制御パラメータ値を用いて、モータ200に流すモータ電流を制御する。マイコン400は、モータ電流及びスプールの出力トルク値に基づいて、制御パラメータ値を変更する。制御パラメータ値は、シートベルトリトラクター装置の製品毎の見かけ上のトルク定数である。
【選択図】図3

Description

本発明は、シートベルトリトラクター制御装置及びシートベルトリトラクター装置に係り、特に、シートベルトの巻き取りをモータにより行う電気駆動式のシートベルトリトラクター制御装置及びシートベルトリトラクター装置に関する。
従来、シートベルトリトラクター装置として、シートベルトの巻き取りをモータにより行う電気駆動式のものが知られている(例えば、特許文献1,特許文献2,特許文献3,特許文献4参照)。
一般に車両が障害物と衝突する恐れが大きいと判断されると、シートベルトの巻き取り指令が、シートベルトリトラクター装置の制御回路に入力する。この巻き取り指令に応じて、制御回路は、モータに所定の巻き取りトルクが発生するように駆動電流を流し、シートベルトをスプールに巻き取る。これにより、車両の乗員とシートの間の隙間がほぼなくなり、車両の衝突時の乗員に対するショックを軽減することができる。
特開平2001−187561号公報 特開2006−89037号公報 特開2002−321597号公報 特開2001−130377号公報
ここで、モータによりシートベルトの巻き取りを行う際、その巻き取り時のトルクは、所定範囲(例えば、250Nm〜300Nm)になることが求められる。この所定範囲よりも大きい時には、車両の乗員がシートに押し付けられ、シートベルトによる圧迫感が強くなる。また、所定範囲よりも小さい時には、車両の乗員がシートへの押し付けが不十分となり、乗員とシートの間に隙間が介在することもあり、車両の衝突時のショックの低減効果が小さくなる。
しかしながら、従来、シートベルトの巻き取りトルクを、所定範囲(例えば、250Nm〜300Nm)にすることがかなり困難であった。その理由について以下に説明する。例えば、モータに対して、275Nmの駆動トルクを出力するように、モータ電流を制御したとしても、種々の要因により、所定範囲(例えば、250Nm〜300Nm)よりも大きくなったり、小さくなったりする。巻き取りトルクが誤差を有する要因としては、
・電流センサ回路の誤差
・モータのトルク定数の個体差
・モータ動力伝達機構部の効率個体差
・モータの磁石の起磁力の温度変化
が挙げられる。
車両用のシートベルトリトラクター装置としては、広い温度範囲(例えば、−40℃〜+85℃)で、正常に動作することが求められる。このような温度変化の影響を受けるのは、モータの磁石の起磁力の温度変化である。モータの磁石として一般には粉末焼結磁石が用いられるが、このような磁石は、温度が上昇すると磁力が低下するため、モータの出力トルクが減少する。温度が低下すると、モータの出力トルクは上昇する。これに対しては、例えば、モータの温度を検出する温度センサを用いれば、温度補償も可能である。しかしながら、モータのどの位置に温度センサを取り付ければ正確な温度検出が可能か、温度センサから制御回路までの配線が必要となるなどの問題があり、実現するのが難しいものである。一方、車両用のシートベルトリトラクター装置の配置される環境の温度が、例えば、−40℃〜+85℃の範囲で変化した場合でも、モータの磁石の起磁力の変化は、数%程度となる。なお、モータの電機子巻線の抵抗値も温度によって変化し、温度が高くなると巻線抵抗が上昇し、モータの出力トルクは減少するが、この巻線抵抗の温度変化については、モータ電流のフィードバック制御を行うことで補正することができる。
したがって、他の要因により巻き取りトルクが変化することを除くことができ、かつ、例えば常温(+25℃)における巻き取りトルクを、所定範囲(例えば、250Nm〜300Nm)の中間値(例えば、275Nm)に設定することができれば、例え、温度が−40℃〜+85℃の範囲で変化した場合でも、巻き取りトルクを所定範囲(例えば、250Nm〜300Nm)に収めることができる。
本発明は、かかる観点に基づいてなされたものであり、その目的は、シートベルトの巻き取りトルクを所定範囲内とすることができるシートベルトリトラクター制御装置及びシートベルトリトラクター装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、回転軸を有する車両用シートベルトの巻取り機構と、前記回転軸を回転させるモータと、前記モータと前記回転軸を機械的に連結するギア機構とを備えるシートベルトリトラクター装置を制御する制御装置であって、予め設定された制御パラメータ値を用いて、前記モータに流すモータ電流を制御する制御部と、前記モータ電流及び前記回転軸の出力トルク値に基づいて、前記制御パラメータ値を変更する変更手段とを備えるようにしたものである。
かかる構成により、シートベルトの巻き取りトルクを所定範囲内とすることができるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記制御部は、前記モータに対する目標トルクから算出された目標電流と、電流センサによって検出されたモータ電流との差が減少するように、前記モータ電流をフィードバック制御するものであり、前記制御パラメータ値は、シートベルトリトラクター装置の製品毎の見かけ上のトルク定数であり、前記制御部は、前記目標トルクと前記製品毎の見かけ上のトルク定数に基づいて、前記目標電流を算出するようにしたものである。
(3)上記(2)において、好ましくは、前記シートベルトリトラクター装置の製品毎の見かけ上のトルク定数は、前記シートベルトリトラクター装置を構成する前記電流センサの製品毎のバラツキを補正するようにしたものである。
(4)上記(3)において、好ましくは、前記シートベルトリトラクター装置の製品毎の見かけ上のトルク定数は、さらに、前記シートベルトリトラクター装置を構成する前記モータのトルク定数の個体差及び前記ギア機構の効率個体差を補正するようにしたものである。
(5)また、上記目的を達成するために、本発明は、回転軸を有する車両用シートベルトの巻取り機構と、前記回転軸を回転させるモータと、前記モータと前記回転軸を機械的に連結するギア機構とを備えるシートベルトリトラクター装置を制御する制御装置であって、シートベルトリトラクター装置の製品毎に予め設定された制御パラメータ値を用いて、前記モータに流すモータ電流を制御する制御部を備えるようにしたものである。
かかる構成により、シートベルトの巻き取りトルクを所定範囲内とすることができるものとなる。
(6)さらに、上記目的を達成するために、本発明は、回転軸を有する車両用シートベルトの巻取り機構と、前記回転軸を回転させるモータと、前記モータと前記回転軸を機械的に連結するギア機構と、予め設定された制御パラメータ値を用いて、前記モータに流すモータ電流を制御する制御回路とを有するシートベルトリトラクター装置であって、前記制御回路は、前記モータ電流及び前記回転軸の出力トルク値に基づいて、前記制御パラメータ値を変更する変更手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、シートベルトの巻き取りトルクを所定範囲内とすることができるものとなる。
本発明によれば、巻き取りトルクを所定範囲内とすることができる。
以下、図1〜図12を用いて、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置を用いる車両の衝突安全装置の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置を用いる車両の衝突安全装置の構成を示す斜視図である。
車両112の車両前方部には、障害物との距離に応じた信号を出力する障害物センサ102が取り付けられている。障害物センサ102の出力信号は、障害物センサ102と電気的に接続された衝突判断コントローラ106に伝達される。また、車両の速度に応じた信号を出力する車輪速度センサ104の信号も、車輪速度センサ104と電気的に接続された衝突判断コントローラ106に伝達される。
衝突判断コントローラ106は、障害物センサ102と車輪速度センサ104の信号に基づき、車両112が障害物と衝突するか否かを判断する。例えば、障害物センサ102の出力信号から得られた障害物との距離が所定の値より短く、かつ、車輪速度センサ104の出力信号から得られた車両速度が所定の値より速い場合には、衝突判断コントローラ106は車両112が障害物と衝突すると判断する。衝突判断コントローラ106が障害物と衝突すると判断すると、車両112が障害物と衝突する前に、ブレーキアシスト装置108と機電一体型シートベルトリトラクター100に指令信号を出力する。
ブレーキアシスト装置108と機電一体型シートベルトリトラクター100は、衝突判断コントローラ106と電気的に接続されている。ブレーキアシスト装置108は、衝突判断コントローラ106の指令信号に基づき、例えば、ブレーキを掛ける。また、機電一体型シートベルトリトラクター100は、衝突判断コントローラ106の指令信号に基づき、例えば、シートベルトを巻き取る。
次に、図2を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置によるシートへの乗員の拘束状態について説明する。
図2は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置によるシートへの乗員の拘束状態の説明図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示す。
機電一体型シートベルトリトラクター100には、モータ200が内包されており、モータ200が回転する事によりシートベルト206の巻取りが可能となっている。ここで、モータ200としては、直流モータやブラシレスモータを用いることができる。例えば、乗員202が車両112を運転している状態において、乗員202が車両前方に、微小ではあるが移動し、乗員202とシート204との間に空隙が生じている場合を考える。このような状況において、車両112が障害物と衝突した場合、乗員はシート204に拘束されていない状態であるため、シート204に打ちつけられる恐れがある。
しかし、本システムによれば、機電一体型シートベルトリトラクター100に内包されたモータ200により、車両112と障害物が衝突する前にシートベルト206を巻取り、乗員202とシート204との間隙をなくす事が可能である。したがって、車両112と障害物が衝突する時点では、すでに乗員202をシート204に拘束した状態であるため、乗員202への衝撃を緩和することができる。
次に、図3を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置の構成について説明する。
図3は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置の構成を示す分解斜視図である。なお、図1及び図2と同一符号は、同一部分を示す。
機電一体型シートベルトリトラクター100には、シートベルト206(図2に示した)を巻き取るためのスプール300と、スプール300を軸方向に保持するフレーム302が取り付けられている。また、フレーム302には、緊急時にシートベルト206がスプール302よりリリースされないようにロックするロック機構304が取り付けられている。ロック機構304には、スプール302の回転速度を検出し、ロック機構304を活性化する速度検出部306が付設されている。
また、スプール300に対してロック機構302と反対側に、プリテンショナ部318とリターンスプリン320が位置している。リターンスプリング320の回転軸は、スプール300の回転軸と同期して回転するよう構成されている。モータ200とスプール300の間には、スプール300にモータ200の回転力を伝達するモータ動力伝達機構部322が設けられている。モータ動力伝達機構部322は、複数個の平歯車にて形成されている。モータ200の出力軸に固定されたモータギア308が、モータ動力伝達機構部322の平歯車に係合している。
図示の例では、モータ動力伝達機構部322は、2つの平歯車により構成されている。ここで、モータギア308の中心軸と、このモータギア308と係合する第1の平歯車の中心軸間の距離が、所定の寸法に対して誤差を有すると、モータ200から第1の歯車に伝達されるトルクが、所定の伝達トルクに対して誤差を生じることになる。このことは、第1と第2の歯車間、及び第2の歯車とスプール320のギアの間でも生じる。このようなモータ動力伝達機構部322の効率個体差が、巻き取りトルクが誤差を有する要因の一つとなる。
スプール300の回転面と並行位置に、制御回路基板314が配置される構成となっている。制御回路基板314には、8ビットもしくは16ビットの計算が可能なマイクロコンピュータ400と、モータ200にモータ端子310を介して電力を供給するモータ駆動回路410と、そして、不揮発性メモリ408とが実装されている。また、制御回路基板314の上には、車両用コネクタ312が実装されており、バッテリより制御回路基板に電力を供給する役割や、衝突判断コントローラ106からの指令信号を入力する役割を果たしている。さらに、制御回路基板314の上には、モータ200に流れる電流を検出する電流センサ412が設けられている。
制御回路基板314とモータ200との電気的な接続には、ワイヤーを半田で制御回路基板314およびモータ端子310に固定する方法や、両端がメス形状に成形された中継端子を用いる事で、半田を用いることなく接続する方法等が用いられる。モータ200より発生する電気的ノイズを抑制する為には、制御回路基板314とモータ200間の配線長を短くすることが有用であり、この目的においては、中継端子を用いる方法が好ましい。また、制御回路基板314を水滴等の外乱から保護するため、カバー316が制御回路基板314の外側に配置される構造となっている。
次に、図4を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置を含むシートベルト巻取りシステムの構成について説明する。
図4は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置を含むシートベルト巻取りシステムの構成を示すブロック図である。なお、図1〜図3と同一符号は、同一部分を示す。
イグニションスイッチ418がオン状態となり導通すると、制御回路基板314内の電源回路402に車両バッテリ電圧(9V〜16V)が供給される。電源回路402は、車両バッテリ電圧よりマイクロコンピュータ(マイコン)400等の信号系素子に供給する駆動電圧(5V)を生成する。また、電源回路402は、マイコン400と電気的に接続されており、マイコン400から定期的に信号を受け取り、マイコン400の動作を監視する機能や、電源電圧が低下した際にマイコン400をリセットする為の信号を生成する機能を有する。
また、マイコン400には、他のECU414とのインターフェースを担うCAN通信回路404や、シートベルト206のバックルスイッチ拘束状態を判定する為の入力インターフェース回路406が、電気的に接続されている。さらに、マイコン400には、データを保存する為の不揮発性メモリ408、モータ200に電流を供給するモータ駆動回路410、モータ電流を計測する電流センサ回路412も電気的に接続されている。
モータ駆動回路410は、MOSFETで構成されたHブリッジを内包しており、正転・反転等のマイコン400の指令信号に基づき、モータ200に電力を供給する機能を有する。モータ200は、モータ駆動回路410より供給された電力を回転トルクに変換する。モータ200で生成された回転トルクは、モータ動力伝達機構部322を介して、そのトルク値を増幅されスプール300へ伝達され、最終的には乗員202をシート204(図2に示す)に拘束するためのシートベルト206の拘束力となる。
次に、図5を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いる電流センサ回路412の構成について説明する。
図5は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いる電流センサ回路の構成を示す回路図である。なお、図1〜図4と同一符号は、同一部分を示す。
モータ電流Imがシャント抵抗R1に流れることにより、シャント抵抗R1の両端に電位差が発生する。シャント抵抗R1で発生した電位差は、抵抗R53,R54を介して増幅器OpAmp2に入力し、増幅器OpAmp2にて増幅し、マイコン400のアナログ端子420に入力する。増幅器OpAmp2には、帰還抵抗R36及び帰還コンデンサC4が接続されている。増幅器OpAmp2の出力側には、図示のように、抵抗R35,R32及びコンデンサC1,C3が接続されている。
増幅器OpAmp1は、オフセット電圧を生成するために備えられている。増幅器OpAmp1は、モータ電流Imが流れていない状態での電流センサ回路412の出力電圧を決定する。このオフセット電圧は電流センサ回路412を構成する抵抗器やコンデンサの故障状態と正常状態を判別する為に、設定されており、例えば、正常状態では、モータ電流Imが0A時においては、電流センサ回路412の出力電圧が、5V×(R57/(R56+R57))となるが、抵抗器R36がショート故障した場合は、電流センサ回路412の出力電圧が0Vとなり、電流センサ回路412を構成する回路部品の故障判定が可能となる。
電流センサ回路412の出力電圧Voは、モータ電流Imより、以下の式(1)により算出される。
Figure 2009126215
式(1)において、IB+、IB−、Voffは、それぞれ、増幅器OpAmp1およびOpAmp2の非反転入力端子の入力バイアス電流、反転入力端子の入力バイアス電流、入力オフセット電圧を示す。また、Imotorはモータ電流Imを意味する。
理想状態においては、式(1)における各抵抗値が製品ごとで異なることが無いこと、また、増幅器の誤差要因(入力バイアス電流・入力オフセット電圧)がないことがのぞまれるが、実際の個別の製品においては、出力電圧Voは抵抗値のバラツキや増幅器の特性(入力バイアス電流・入力オフセット電圧)により、その特性値が変化し、検出されるべき電流値との差異が生じる。
この電流センサ回路412の誤差が、巻き取りトルクが誤差を有する要因の一つとなる。
次に、図6を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置の制御ブロックについて説明する。
図6は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置の制御ブロック図である。なお、図1〜図5と同一符号は、同一部分を示す。
マイコン400は、目標トルク算出処理部500と、目標電流算出処理502と、Duty比算出処理部504と、減算部506とを備えている。
車両112が障害物と衝突する直前に、図1の衝突判断コントローラ106より送信されるシートベルト巻取り指令Cwに基づき、目標トルク算出処理部500は、所定の目標トルクT*を決定する。目標電流算出処理部502は、目標トルクT*に基づき目標電流I*を算出する。
ここで、目標電流算出処理部502は、あらかじめ製品毎に計測されたモータ電流Imとシートベルト巻取りトルクTwの関係(製品毎の見かけ上のトルク定数)を求めておき、製品毎の見かけ上のトルク定数に基づき、式(2)を用いて、目標電流I*を算出する。

目標電流値I*=目標トルクT*/製品毎の見かけ上のトルク定数 …(2)

ここで、「製品毎の見かけ上のトルク定数」とは、シートベルト巻取りトルクTwと計測電流Imとの関係を示す定数である。この定数は、機電一体型シートベルトリトラクター100の組立て時あるいは、機電一体型シートベルトリトラクター100の製造ラインでの出荷試験時に、制御回路基板314に実装された不揮発性メモリ408に保存されるものであり、製品ごとに異なる定数である。機電一体型シートベルトリトラクターでは、製造ラインで制御回路基板314、電流センサ回路412、モータ200、モータ動力伝達機構部322が一意に決定され、シートベルトリトラクターが組み立てられ、前述の補正が実行可能となる。そのため、一旦「製品毎の見かけ上のトルク定数」を不揮発性メモリ408に記録すると、制御回路基板314、電流センサ回路412、モータ200、モータ動力伝達機構部322の組み合わせが不変であるため、製品の寿命期間にわたり「製品毎の見かけ上のトルク定数」が有効となり、より高精度にシートベルト巻取りトルクTwの制御が可能となる。
なお、製品毎の見かけ上のトルク定数の計測方法については、図9以降を用いて後述する。
減算部506は、目標電流I*と、電流センサ412によって検出された計測電流値Imとの差異(電流偏差ΔI)を算出する。そして、電流偏差ΔIが減少するよう電流フィードバックがかけられる。
Duty比算出処理部504は、電流偏差ΔIからDuty比Rduを算出する。その算出方法としては、PID制御やP制御が用いられる。
Duty比算出処理部504の出力により、モータ駆動回路410は、モータ200に電流Iを供給する。モータ200は、モータ駆動回路410より供給された電力を回転トルクTrに変換する。モータ200で生成された回転トルクTrは、モータ動力伝達機構部322によりM倍に増幅されて、回転トルクM×Trとなる。そして、スプール300に伝達され、最終的には乗員202をシート204(図2に示す)に拘束するためのシートベルト206の拘束力Fとなる。
ここで、従来は、目標電流算出処理502では、あらかじめ代表特性品にて計測されたモータ電流Imとシートベルト巻取りトルクTwの関係(代表トルク定数)を求めておき、代表トルク定数に基づき、式(3)を用いて目標電流I*を算出していた。

目標電流値I*=目標トルクT*/代表トルク定数 …(3)

このように、従来は、代表トルク定数を用いて目標電流値I*を決定している為、モータ200のトルク定数やモータ動力伝達機構部の効率にバラツキが生じた場合、すなわち、製品間でトルク定数に差異が生じた場合、電流偏差ΔIを電流フィードバックによりゼロにできたとしても、シートベルト巻取りトルクTwに誤差が生じることになる。
それに対して、本実施形態では、目標電流算出処理502は、製品ごとで異なるトルク特性を用いて、目標電流値I*を算出するようにしているので、モータ200のトルク定数やモータ動力伝達機構部の効率にバラツキが生じた場合でも、そのバラツキを補正し、より高精度にシートベルト巻取りトルクTwを制御することが可能となる。
また、この目標電流算出処理部502の処理により、電流センサ412における誤差分も補正することができるものであり、この点については、図7を用いて説明する。
次に、図7を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置における出力トルクの誤差補正について説明する。
図7は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置における出力トルクの誤差補正の説明図である。
図7は、制御回路基板314と、モータ200およびモータ動力伝達機構部322を組み合わせた機構部による出力トルク差異を示している。Case1に記載された電流センサAと機構部Aの組み合わせにおいては、電流センサ412の検出誤差が+5%あり、実際のモータ電流514より5%過大電流として検出される。しかし、トルク定数が基準値1.00にたいして、1.05であるため、見かけ上のトルク定数は1.00となり、基準値1.00に対して、誤差が生じることはない。
同様に、Case2に記載された電流センサBと機構部Bの組み合わせにおいては、電流センサ412の検出誤差がー5%あり、実際のモータ電流514より5%過小電流として検出される、しかし、トルク定数が基準値1.00にたいして、0.95であるため、見かけ上のトルク定数は1.00となり、基準値1.00に対して、誤差が生じることはない。
しかし、このように電流センサ412の検出誤差が機構部のトルク定数にてキャンセルされる場合は、極稀である。多くの場合は、Case3あるいはCase4のように、電流センサ412の測定誤差と機構部のトルク定数のバラツキが影響し、誤差がより増大する。例えば、Case3のように、電流センサAと機構部Bの組み合わせにおいては、電流センサ412の検出誤差が+5%あり、実際のモータ電流514より5%過大電流として検出される、しかし、トルク定数が基準値1.00にたいして、0.95であるため、見かけ上のトルク定数は0.90となり、基準値1.00に対して、―10%の誤差が生じることになる。また、Case5に記載のように、従来の方法において、電流センサ412の誤差を補正した場合でも、電流センサ412の検出誤差は0%となるが、しかし、トルク定数が基準値1.00にたいして、1.05であるため、見かけ上のトルク定数は1.05となり、基準値1.00に対して、+5%の誤差が生じる事になる。
しかし、本実施形態によれば、製品毎の見かけ上のトルク定数を計測し、目標電流I*の算出に使用するため、図7のどの組み合わせにおいても、確実に出力トルクに現れる誤差を補正することが可能となる。
なお、製品毎の見かけ上のトルク定数は、図7における電流センサ回路412の誤差,モータのトルク定数の個体差,モータ動力伝達機構部322の効率個体差の全ての誤差を補正できるものであるが、例えば、電流センサ回路412の誤差だけを補正するようにしてもよいものである。
次に、図8を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置で用いる見かけ上のトルク定数について説明する。
図8は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置で用いる見かけ上のトルク定数の説明図である。
図8(A)には、モータ電流と出力トルクの関係をしめす。ここで、出力トルクとは、モータ出力トルク516、モータ動力伝達機構部出力トルク518、シートベルト巻取りトルクTwの何れかを意味する。電流センサ回路412やモータ200のトルク定数、モータ動力伝達機構部の効率にバラツキが生じていない理想的な状態においては、モータ電流Iに対して、出力トルクは、実線Xの関係を有する。
それに対して、モータ200のトルク定数、モータ動力伝達機構部の効率にバラツキが生じる実条件では、モータ電流Iに対して、出力トルクは、破線Yの関係となる。
更に、横軸を計測電流Imとして出力トルクを図示すると、電流センサ回路412の抵抗値バラツキや増幅器の特性(入力バイアス電流・入力オフセット電圧)が影響し、計測モータ電流Imに対して、出力トルクは、一点鎖線Z関係となる。
ここで、図8(B)で示すように見かけ上のトルク定数とは、直線604の傾きに相当し、式(4)により、

見かけ上のトルク定数=Δτ2/ΔIm …(4)

として算出できる。
次に、図9及び図10を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いるキャリブレーション装置について説明する。
図9は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いるキャリブレーション装置の側面図である。図10は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いるキャリブレーション装置の平面図である。
図9及び図10に示すキャリブレーション装置は、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置の製品組立てラインで用いられるものである。キャリブレーション装置は、前述の「見かけ上のトルク定数」を求め、制御回路基板314に実装された不揮発性メモリ408に記憶するために用いられる。
図9に示すように、機電一体型シートベルトリトラクター100がリトラクタキャリブレーション装置に取り付けられ、シートベルト206がキャリブレーション装置に沿って、引き出されている。シートベルト206は、シートベルト拘束治工具700およびシートベルト拘束治工具702により、完全に固定される。
そして、図10に示すように、PCなどの試験装置708と機電一体型シートベルトリトラクター100が通信ラインで接続されており、PCからのシートベルト駆動指令Cwに基づき、機電一体型シートベルトリトラクター100はモータ200を駆動させ、モータ動力伝達機構部322を介して、シートベルト206が巻かれたスプール300を回転させる。スプール300の回転とともに、リトラクタキャリブレーション装置上に引き出されたシートベルト206は、機電一体型シートベルトリトラクター100の方向へ移動するが、シートベルト拘束治工具700およびシートベルト拘束治工具702に拘束されているため、シートベルト拘束治工具700には、それ自身による歪により変形が生じる。シートベルト拘束治工具700の表面に設けられた歪ゲージ704により、シートベルト拘束治工具700の変形量を計測することで、PCなどの試験装置708にて、シートベルト206に発生したシートベルト巻取りトルクTwを計測することが可能となる。また、同時に、制御回路基板314に実装された電流センサ回路412には、モータ電流Imに応じた電圧が出力する。この計測電流値Imは、PCなどの試験装置708に、CAN通信などを介して送信する。
PCなどの試験装置708は、シートベルト巻取りトルクTwと計測電流値Imを同期して取り込み、式(4)により「見かけ上のトルク定数」を算出する。
ここで、PCからのシートベルト駆動指令Cwとしては、2種類の駆動指令を用いる。例えば、第1はDutyが5%となる駆動指令であり、第2はDutyが80%となる駆動指令である。Dutyが5%となる駆動指令が、図8(B)のモータ電流Im_loに相当するものであり、そのときのシートベルト巻取りトルクTw(図8(B)の出力トルクτ2_Lo)が計測される。また、Dutyが80%となる駆動指令が、図8(B)のモータ電流Im_Hiに相当するものであり、そのときのシートベルト巻取りトルクTw(図8(B)の出力トルクτ2_Hi)が計測される。そして、式(4)により、「見かけ上のトルク定数」が算出できる。
PCなどの試験装置708は、CAN通信などを介して、「見かけ上のトルク定数」を制御回路基板314に送信し、制御回路基板314上のマイコン400を介して、「見かけ上のトルク定数」を不揮発性メモリ408に保存する。
次に、図11を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いる他のキャリブレーション装置について説明する。
図11は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いる他のキャリブレーション装置の側面図である。なお、図9及び図10と同一符号は同一部分を示している。
図11は、より簡素化された形のキャリブレーション装置を示している。機電一体型シートベルトリトラクターの製造過程において、モータ200、制御回路基板314、モータ動力伝達機構部322が互いに組みつけられた状態にて、キャリブレーションを実施する。この場合、シートベルト206は取り付けられていないが、キャリブレーション装置に設置された回転軸718をモータ動力伝達機構部322の出力段に嵌合し、ブレーキ710で発生したブレーキトルクをトルクセンサ712にて計測することで、モータ動力伝達機構部出力トルク518を検出することが可能である。また、制御回路基板314に実装された電流センサ回路412には、モータ電流Imに応じた電圧が生成される。この電圧値すなわち計測電流値ImをPCなどの試験装置708に、CAN通信などを介して送信する。PCなどの試験装置708では、モータ動力伝達機構部出力トルク518と計測電流値Imを同期して取り込み、式(4)により「見かけ上のトルク定数」を算出する。
次に、図12を用いて、本実施形態によるシートベルトリトラクター装置におけるキャリブレーションの内容について説明する。
図12は、本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置におけるキャリブレーションの内容を示すフローチャートである。
ステップS110において、キャリブレーション装置の操作者は、シートベルトリトラクターをキャリブレーション装置に取り付ける。
次に、ステップS120において、試験機は、シートベルトリトラクターに駆動コマンドを送信する。駆動コマンドは、実車で使用されるシートベル駆動指令Cwや、キャリブレーション用に準備された擬似命令を用いる。いずれの場合も、「見かけ上のトルク定数」を求める為には、2種類のトルク値が得られるよう駆動コマンドを設定する。
次に、ステップS130において、機電一体型シートベルトリトラクター100は、駆動コマンドにもとづき、モータ200を駆動させる。モータ200の回転方向は必要に応じて、正転方向・反転方向と切替える必要がある。
次に、ステップS140において、試験機は、歪ゲージ704により計測されたトルクと、機電一体型シートベルトリトラクター100から送信された計測電流値Imを同期して入力処理し、見かけ上のトルク定数を算出する。
次に、ステップS150において、試験機は、算出された「見かけ上のトルク定数」をCAN通信などの通信手段を介して、機電一体型シートベルトリトラクター100に送信する。機電一体型シートベルトリトラクター100に実装されたマイコン400は、試験機より受信した「見かけ上のトルク定数」を制御回路基板314に実装された不揮発性メモリ408に保存する。
車両での実使用状態においては、機電一体型シートベルトリトラクター100に電源が投入され、マイコン400が起動した後、不揮発性メモリ408に保存された「見かけ上のトルク定数」をマイコン400のRAMに読み出し、図6に示した制御ブロック図に基づき、シートベルトの制御を行う。
以上説明したように、本実施形態によれば、機電一体型シートベルトリトラクターにおいて、不揮発性メモリを使用し電子回路および機構部品の誤差を固体別に補正することで、シートベルト巻取りトルクの制御精度を高めることができる。そして、巻き取りトルクを所定範囲内とすることができる。
本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置を用いる車両の衝突安全装置の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置によるシートへの乗員の拘束状態の説明図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置を含むシートベルト巻取りシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いる電流センサ回路の構成を示す回路図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置の制御ブロック図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置における出力トルクの誤差補正の説明図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置で用いる見かけ上のトルク定数の説明図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いるキャリブレーション装置の側面図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いるキャリブレーション装置の平面図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置に用いる他のキャリブレーション装置の側面図である。 本発明の一実施形態によるシートベルトリトラクター装置におけるキャリブレーションの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
100…機電一体型シートベルトリトラクター
102…障害物センサ
106…衝突判断コントローラ
200…モータ
206…シートベルト
300…スプール
304…ロック機構
314…制御回路基板
322…モータ動力伝達機構部
400…マイクロコンピュータ
408…不揮発性メモリ
410…モータ駆動回路
412…電流センサ
500…目標トルク算出処理部
502…目標電流算出処理
504…Duty比算出処理部
506…減算部

Claims (6)

  1. 回転軸を有する車両用シートベルトの巻取り機構と、前記回転軸を回転させるモータと、前記モータと前記回転軸を機械的に連結するギア機構とを備えるシートベルトリトラクター装置を制御する制御装置であって、
    予め設定された制御パラメータ値を用いて、前記モータに流すモータ電流を制御する制御部と、
    前記モータ電流及び前記回転軸の出力トルク値に基づいて、前記制御パラメータ値を変更する変更手段とを備えるシートベルトリトラクター制御装置。
  2. 請求項1記載のシートベルトリトラクター装置において、
    前記制御部は、前記モータに対する目標トルクから算出された目標電流と、電流センサによって検出されたモータ電流との差が減少するように、前記モータ電流をフィードバック制御するものであり、
    前記制御パラメータ値は、シートベルトリトラクター装置の製品毎の見かけ上のトルク定数であり、
    前記制御部は、前記目標トルクと前記製品毎の見かけ上のトルク定数に基づいて、前記目標電流を算出することを特徴とするシートベルトリトラクター装置。
  3. 請求項2記載のシートベルトリトラクター装置において、
    前記シートベルトリトラクター装置の製品毎の見かけ上のトルク定数は、前記シートベルトリトラクター装置を構成する前記電流センサの製品毎のバラツキを補正するものであることを特徴とするシートベルトリトラクター装置。
  4. 請求項3記載のシートベルトリトラクター装置において、
    前記シートベルトリトラクター装置の製品毎の見かけ上のトルク定数は、さらに、前記シートベルトリトラクター装置を構成する前記モータのトルク定数の個体差及び前記ギア機構の効率個体差を補正するものであることを特徴とするシートベルトリトラクター装置。
  5. 回転軸を有する車両用シートベルトの巻取り機構と、前記回転軸を回転させるモータと、前記モータと前記回転軸を機械的に連結するギア機構とを備えるシートベルトリトラクター装置を制御する制御装置であって、
    シートベルトリトラクター装置の製品毎に予め設定された制御パラメータ値を用いて、前記モータに流すモータ電流を制御する制御部を備えるシートベルトリトラクター制御装置。
  6. 回転軸を有する車両用シートベルトの巻取り機構と、
    前記回転軸を回転させるモータと、
    前記モータと前記回転軸を機械的に連結するギア機構と、
    予め設定された制御パラメータ値を用いて、前記モータに流すモータ電流を制御する制御回路とを有するシートベルトリトラクター装置であって、
    前記制御回路は、前記モータ電流及び前記回転軸の出力トルク値に基づいて、前記制御パラメータ値を変更する変更手段を備えることを特徴とするシートベルトリトラクター装置。
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