JP2009116237A - 露光方法及び露光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化が可能でかつ安定した動作でマスクレス露光が可能な露光装置を提供する。
【解決手段】この露光装置10は、光源12と、ミラーM1,M2を繰り返し傾斜させるMEMS光スキャナと、光源からの光をミラーを介して被露光物上に露光する露光光学系と、を備え、光源からの光をMEMS光スキャナで傾斜するミラーにより被露光物上で異なる2方向に走査することで第1走査光及び第2走査光を得て2次元的に走査して被露光物上に照射する際に、第1走査光及び前記第2走査光の周期及び位相の少なくとも一方を制御することで被露光物上に所定のパターンを露光する。
【選択図】図1

Description

本発明は、2次元的な走査による露光方法及び2次元的な走査によるマスクレス露光が可能な露光装置に関する。
従来、半導体集積回路や液晶デバイス等の製造工程では回路パターン形成のためにフォトリソグラフィ工程が多用されている。フォトリソグラフィは、所定のパターンが形成されたフォトマスクを用い、このフォトマスクを介してフォトレジストの塗布されたシリコンなどの基板上に露光することで、フォトマスクのパターンを基板上に転写してから、現像工程、エッチング工程等を経ることにより基板上にパターンを形成するものである。
上述のようなフォトリソグラフィ工程の代わりに、フォトマスクを用いずにレーザ光等を用いて所望のパターンを基板等に直接形成するマスクレス露光(直接露光)装置が提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。かかるマスクレス露光によれば、フォトマスクが不要でありコスト的に有利であり、また、高精度露光が可能であるとされている。また、DMD(Digital Micromirror Device)を用いたマスクレス露光装置も提案されている。
また、パターンの形成は、通常、ベクタースキャンやラスタースキャン等による光照射法によって行われる。
特開2006−250982号公報
しかし、上記光照射法によれば、細く長いパターンの露光を行う場合等に非効率になってしまい、生産性が低下してしまう。例えば、細胞等の微小物を流す流路チップに形成される細く長いマイクロ流路を形成する場合、流路長が長いうえにチップ基板に対する流路の面積比が小さいため無駄な露光が多くなってしまう。また、ビーム径をリアルタイムに変化させるような露光をすることができない。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、細く長いパターン等の様々なパターンの露光を効率よく行うことができる露光方法及びかかる露光が可能であり、小型化が可能でかつ安定した動作でマスクレス露光が可能な露光装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本実施形態による露光方法は、光源からの光を第1方向に繰り返して走査しかつ第2方向に繰り返して走査することにより被露光物上で2次元的に走査する際に、前記第1方向への第1走査光及び前記第2方向への第2走査光の周期及び位相の少なくとも一方を制御することで前記被露光物上に所定のパターンを露光するものである。
この露光方法によれば、異なる方向へ走査される第1走査光及び第2走査光の周期及び位相の少なくとも一方を制御することで、リサージュ図形等による様々なパターンを露光することができ、例えば、周期を同一とし、位相差をゼロとすることで直線状のパターンを露光でき、位相差を90度とすることで円形状のパターンを露光でき、位相差をゼロを超えて90度未満とすることで楕円状のパターンを露光できる。また、第1走査光と第2走査光とにより効率的な露光を実現できる。
上記露光方法において前記第1走査光及び前記第2走査光の前記被露光物上における走査長さをさらに制御することで、パターンの大きさ、例えば、上述の円形状パターンの径を変えて露光することができ、これにより、円形状のパターンの径をリアルタイムに変化させるような露光が可能となる。
また、前記被露光物を移動させて所定のパターンを露光することで、細く長いパターンの露光を効率よく行うことができる。
本実施形態による露光装置は、光源と、ミラーを繰り返し傾斜させるMEMS光スキャナと、前記光源からの光を前記ミラーを介して前記被露光物上に露光する露光光学系と、を備え、前記光源からの光を前記MEMS光スキャナで傾斜するミラーにより前記被露光物上で異なる2方向に走査することで第1走査光及び第2走査光を得て2次元的に走査して前記被露光物上に照射する際に、前記第1走査光及び前記第2走査光の周期及び位相の少なくとも一方を制御することで前記被露光物上に所定のパターンを露光するものである。
この露光装置によれば、MEMS(メムス)光スキャナによりミラーを繰り返し傾斜させて光源からの光を異なる2方向に走査して第1走査光及び第2走査光を得て、所望のパターンを被露光物上に直接露光できる。MEMS(メムス)とは、微小電気機械システム(Micro Electro Mechanical Systems)の略で、機械要素部品を極小サイズで作製した小型デバイスである。MEMS光スキャナは、アクチュエータによりミラーを駆動して光を走査するMEMS(メムス)光デバイスであり、小型に構成され信頼性が高く動作が安定している。このように、MEMS光スキャナを光走査に用いることによって、装置を小型化できかつ安定した動作でマスクレス露光が可能な露光装置を実現できる。
さらに、異なる方向へ走査される第1走査光及び第2走査光の周期及び位相の少なくとも一方を制御することで、リサージュ図形等による様々なパターンを露光することができ、例えば、周期を同一とし、位相差をゼロとすることで直線状のパターンを露光でき、位相差を90度とすることで円形状のパターンを露光でき、位相差をゼロを超えて90度未満とすることで楕円状のパターンを露光できる。また、第1走査光と第2走査光とにより効率的な露光を実現できる。
上記露光装置において前記MEMS光スキャナは、1次元的に光を走査し、前記露光光学系に2個配置されることで、前記第1走査光及び前記第2走査光が得られる。また、前記MEMS光スキャナは単体で2次元的に光を走査することで、前記第1走査光及び前記第2走査光が得られる。
また、前記第1走査光及び前記第2走査光の前記被露光物上における走査長さをさらに制御することで、パターンの大きさ、例えば、上述の円形状パターンの径を変えて露光することができ、これにより、円形状のパターンの径をリアルタイムに変化させるような露光が可能となる。
また、前記被露光物を載置して移動可能なステージを備え、前記ステージの移動を制御することで前記被露光物上に所定のパターンを露光することで、所望のパターンを被露光物上に直接露光できる。
また、前記光源からの光のオンオフを制御することで前記被露光物上にパターンを露光することにより、例えば、走査方向に断続的なパターンや走査方向と直交する方向に間欠的なパターン等の所望のパターンを露光できる。
また、前記露光光学系が対物レンズを含み、前記対物レンズを前記被露光物に対し駆動し自動的に合焦させるオートフォーカス機構を備えることで、露光中に自動的に合焦させることができるので、被露光物の表面に凹凸があっても高精度な露光が可能となる。
本発明の露光方法及び露光装置によれば、細く長いパターンやリサージュ図形等の様々なパターンの露光を効率よく行うことができる。また、小型化が可能でかつ安定した動作でマスクレス露光が可能な露光装置を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は第1の実施の形態による露光装置の全体の概略的構成を示す図である。図2は図1の露光光学系を説明するための図である。図3は図2の露光光学系の一部(図2の破線で囲んだ範囲III)の上面図である。
図1に示すように、露光装置10は、被露光物Aを載置し保持してXY方向に移動可能なXYステージ11と、半導体レーザからなる光源12と、光源12から光ファイバFIで導かれた光により被露光物Aに対し露光する露光光学系と、露光を行う際に露光光学系の鏡筒31内の対物レンズをXYステージ11上の被露光物Aに対し図の上下方向に駆動し自動的に合焦させるオートフォーカス機構と、XYステージ11上の被露光物Aを観察するための観察光学系と、XYステージ11及び光源12を制御する制御装置13と、を備えている。
露光光学系は、図1〜図3のように、光源12からの光が光ファイバFIを介して導入されてコリメートレンズCで平行化されてミラーM2で反射し、レンズL4,L3を介してミラーM1で反射し、レンズL2,ミラー19,レンズL1,ビームスプリッタ29を介して鏡筒31内の対物レンズJでステージ11上の被露光物Aの表面A1に集光されて結像しスポット照射するようになっている。
上述の露光光学系の内のコリメートレンズCからレンズL1までの各光学要素はハウジング20内に配置され収容されている。
オートフォーカス機構は、図1のように、オートフォーカス用レーザ光源22からの光がビームスプリッタ27,28,29を介して鏡筒31内の対物レンズJ(図2)でXYステージ11上の被露光物Aの表面A1に集光され、その反射光が対物レンズJ、ビームスプリッタ29,28,27,チューブレンズ32,ビームスプリッタ26を介してフォトダイオード(PD)からなる受光素子21に入射し、その入射光信号に基づいて公知のピエゾ素子からなるアクチュエータ23で鏡筒31を光軸方向に駆動して鏡筒31内の対物レンズJ(図2)を移動させて合焦させるようになっている。
上述のビームスプリッタ26,27,28,29及びチューブレンズ32はハウジング30内に配置され収容されている。
観察光学系は、照明光を光導入部25から導入してXYステージ11上の被露光物Aに照射してその反射光をCCDカメラ24で撮像して被露光物Aを観察できるようになっている。
図1のように、ハウジング30には、受光素子21,オートフォーカス用レーザ光源22,CCDカメラ24及び光導入部25が取り付けられており、ハウジング30の下端にアクチュエータ23が配置され、さらにアクチュエータ23の下方に鏡筒31が配置されている。
XYステージ11には、図1のステッピングモータ15a,15bとステッピングモータ15a,15bによる各回転運動をX方向及びY方向への直線運動に変換する公知のボールねじ等から構成された直動機構とが内蔵されている。ステッピングモータ15a,15bの各等速回転によりXYステージ11は図1の横方向(X方向)及び図1の紙面垂直方向(Y方向)に等速で移動可能になっている。
制御装置13は、モータドライバ16を介してステッピングモータ15a,15bを制御する。また、露光装置10はXYステージ11のX方向及びY方向の各位置を検出するエンコーダ等から構成された位置検出部14を備えている。
制御装置13は、XYステージ11のX方向及びY方向の各移動量を制御するが、このとき、位置検出部14から入力した位置検出信号に基づいてステッピングモータ15a,15bをフィードバック制御することで、XYステージ11を高精度に制御できる。
また、制御装置13は、ドライバ17を介して光源12をオンオフ制御し、光源12からの光をオンオフするようになっている。なお、光源12に対し公知の電動シャッタを後置し、この電動シャッタを制御装置13が制御することにより、光源12からの光をオンオフするようにしてもよい。
また、制御装置13は、CPU(中央演算処理装置)を備え、CPUにより光源12及びXYステージ11を所定のシーケンスで制御し、所定パターンの露光が可能となっている。
図1〜図3に示すミラーM1,M2は、MEMS光スキャナの一部を構成するものであるが、かかるMEMS光スキャナについて図4、図5を参照して説明する。
図4は図1〜図3の露光装置で使用可能なMEMS光スキャナの基本構造及び動作原理を説明するための概略図である。図5は図1〜図3の露光装置で使用可能なMEMS光スキャナの具体例を示す上面図(a)、b-b線方向に切断してみた断面図(b)及び下面図(c)である。
図4に示すMEMS光スキャナは、矩形状のヨークY内に矩形平面状のミラーMを一対のねじり棒T,TでヨークYと連結するように形成し、ミラーMの外周に沿って駆動コイルDを形成し、ヨークYの外側に対向するように一対の永久磁石P1,P2を配置するものであり、電磁駆動アクチュエータによりミラーを駆動する電磁駆動式の共振型である。
MEMS光スキャナは、図4のように、永久磁石P1,P2により磁束密度Bの磁界がねじり棒T,Tに直交する方向に生じ、駆動コイルDに電流iを流すと、ローレンツ力Fによる回転トルクでねじり棒T,Tがその弾性復元力に抗して回動してミラーMが傾く。電流iを交流電流とすることにより、ねじり棒T,Tが回転方向rとその逆方向r’に共振して回動することでミラーMが共振して傾斜を繰り返す。ここで、F∝i・Bであるので、電流量を変化させることで、ミラーMの傾きを変えることができる。ミラーMは回転方向r,r’に傾斜し、ミラーMに入射して反射する光の方向を一方向において変えるので、図4のMEMS光スキャナは1次元可動タイプである。
MEMS光スキャナ1は、具体的には、図5(a)〜(c)のように、基板6の基準面6a側にヨーク4を設け、ヨーク4の内側に永久磁石2,3を対向させて配置し、永久磁石2,3の間にシリコンチップ7を設け、ミラー5をシリコンチップ7で包囲するようにして配置し、図4のように駆動コイルを形成し、この駆動コイルにコネクタ8を介して外部から交流電流を流すことで、図5(b)、(c)のようにミラー5が回転中心軸pを中心にして回転方向r、その逆方向r’に共振して傾斜を繰り返すようになっており、1次元可動タイプの電磁駆動式共振型に構成されている。
図5(a)〜(c)のMEMS光スキャナ1では、基板6の基準面6aの反対面6b側において入射光nがミラーMで反射するとき、その反射光n’の基準面6aに対する反射角度がミラー5の傾斜角に応じて変化する。なお、MEMS光スキャナ1には、図4のねじり棒Tと同様のねじり棒が回転中心軸p上に設けられている。
図5(a)〜(c)のMEMS光スキャナ1は、各部品が微小に構成されており、その全体寸法が、例えば、30mm×22mm×5mm(厚さ)であり、ミラー5の平面寸法が4mm×4mmである。このようなMEMS光スキャナは、例えば、日本信号株式会社から商品名「ECO SCAN:ESS115B」として販売されている。
2つのMEMS光スキャナ1は、図1〜図3のミラーM1,M2の位置にそれぞれ配置され、ミラーM1,M2による各走査光が互いに直交する方向に反射するように配置される。すなわち、MEMS光スキャナ1は、基板6の四隅に取付孔6cを有し、基準面6aを基準にして図1の露光装置10のハウジング20内の2箇所の各所定位置に各ミラー5がミラーM1,M2の機能を発揮するように取付孔6cで取り付けられる。また、各MEMS光スキャナ1は、図1のように、制御装置13により制御される。
次に、図1〜図3の露光装置10の露光動作について図1〜図6を参照して説明する。図6は図1の被露光物の表面に露光されるパターンの一例を説明するための模式図である。
最初に、露光装置10による露光について説明する。まず、光源12からの光がコリメートレンズCで平行光mになって図3のようにミラーM2に入射する。ミラーM2は、図5(a)〜(c)のMEMS光スキャナ1のミラー5に相当し、MEMS光スキャナ1に図4の駆動コイルDのように交流電流を流すことで、図2のミラー回転軸18(図4のねじり棒Tに対応し、図5の回転中心軸pと同軸である。)を中心に回動を繰り返し、図3のように光軸aに対し傾斜角β2で傾く。
次に、ミラーM2で反射した光は、焦点距離f4のレンズL4,焦点距離f3のレンズL3を介して平行光になってミラーM1に入射する。ミラーM1は、ミラーM2と同様にMEMS光スキャナ1のミラー5に相当し、MEMS光スキャナ1に図4の駆動コイルDのように交流電流を流すことで、図4のねじり棒Tに対応するミラー回転軸(図2の紙面垂直方向に延びる。)を中心に回動を繰り返し、図2のように光軸bに対し傾斜角α2で傾く。
次に、ミラーM1で反射した光は、焦点距離f2のレンズL2,ミラー19(図1),焦点距離f1のレンズL1,ビームスプリッタ29(図1)を介して焦点距離f0の対物レンズJにより図1の被露光物Aの表面A1に集光されてスポット照射する。
MEMS光スキャナ1によりミラーM1は光源からの光を図1,図2,図6の横方向(X方向)に走査し第1走査光を得る。表面A1上における光軸c(図2)からX方向への第1走査光の走査長さx0は、次式(1)により表すことができる。
x0=f0・(f2/f1)・tan(α2) ・・・(1)
ただし、α2:ミラーM1の光軸bに対するX方向への傾斜角(振れ角)
また、MEMS光スキャナ1によりミラーM2は光源12からの光を図1,図2の紙面垂直方向(図6のY方向)に走査し第2走査光を得る。表面A1上における光軸cからY方向への第2走査光の走査長さy0は、次式(2)により表すことができる。
y0=f0・(f2/f1)・(f4/f3)・tan(β2) ・・・(2)
ただし、β2:ミラーM2の光軸aに対するY方向への傾斜角(振れ角)
上述のようにして、図1のXYステージ11に載置されて保持された被露光物Aの表面A1に対し、光源12からの光をミラーM1,M2でXY方向の互いに直交する2方向に走査することで第1走査光と第2走査光として照射し露光できる。このとき、例えば、図6のようなパターンPA,PA1を次のようにして露光することができる。
図1のXYステージ11上に被露光物Aを載せて保持し、XYステージ11を所定位置に移動させてから、光源12をオンにし、MEMS光スキャナ1を駆動し、ミラーM1,M2を振動させると、光源12からの光は、図6のように被露光物Aの表面A1上において第1走査光がX方向に走査長さx0で走査されるとともに、第2走査光がY方向に走査長さy0で走査され、かかる第1及び第2走査光により図6のような略円形状または略楕円状の小パターンPAを表面A1に露光できる。
次に、例えば、XYステージ11のステッピングモータ15bを駆動すると、XYステージ11がY方向に等速で移動し、所定時間駆動することで被露光物Aの表面A1上に走査長さx0に対応した所定幅で所定長さの破線で示す細長形状のパターンPA1を露光できる。
上述のようにして、比較的幅の大きい所定幅のパターンを露光することが可能となる。また、XYステージ11のY方向への等速移動中に、光源12をオフにすることで、間欠的なパターンを形成できる。
また、上記露光の際に、図1のオートフォーカス機構を作動させると、レーザ光源22から光が対物レンズJ(図2)を介して被露光物Aの表面A1に集光され、その反射光が受光素子21に入射し、その入射光信号に基づいてアクチュエータ23で鏡筒31内の対物レンズJを光軸方向に駆動して自動的に合焦させる。オートフォーカス機構は、光源12からの光による露光の間に継続して作動させることで、被露光物Aの表面A1に凹凸があっても高精度に露光を行うことができる。また、必要に応じて、CCDカメラ24で被露光物Aの表面A1を観察する。
以上のように、MEMS光スキャナは、電磁駆動アクチュエータによりミラーを共振させ光を走査するMEMS(メムス)光デバイスであり、小型に構成されて信頼性が高く動作が安定しているので、MEMS光スキャナを露光装置10の光走査に用いることによって、装置を小型化できかつ安定した動作でマスクレス露光が可能な露光装置を実現できる。
従来の光走査手段であるポリゴンミラーやガルバノミラーとレンズ光学系を用いた光走査光学系によれば、装置の全体構成が大きく、高価であり、応答性もよくなかったのに対し、本実施の形態のようにMEMS光スキャナを用いることで、安価でかつ小型化が可能となり、応答性のよい露光装置10の光走査が可能となり、さらに従来構成よりも省電力になる。また、従来の別の光走査手段である2次元光変調素子には短寿命化や誤動作発生の問題があったのに対し、MEMS光スキャナを用いることで、信頼性が高く安定した露光が可能となる。
また、光源12からの光をMEMS光スキャナ1で振動するミラーM1,M2により走査することで、被露光物A上で互いに直交する2方向にそれぞれ走査する第1走査光及び第2走査光を得ることができる。かかる2次元露光により2方向において所定の走査長さで露光できる。
〈第2の実施の形態〉
図7は第2の実施の形態による露光装置の全体の概略的構成を示す図である。図8は図7の露光光学系を説明するための図である。図9は図8の露光光学系のミラーとレンズの関係を説明するため模式的に示す図である。
図7に示す露光装置50は、露光光学系のミラーM3のMEMS光スキャナを2次元可動タイプとした以外は、図1の露光装置10と同様の構成であるので、同一部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
露光装置50の露光光学系は、図7〜図9のように、光源12からの光が光ファイバFIを介して導入されてコリメートレンズCで平行化されてミラーM3で反射し、レンズL2,ミラー19,レンズL1,ビームスプリッタ29を介して鏡筒31内の対物レンズJでステージ11上の被露光物Aの表面A1に集光されて結像しスポット照射するようになっている。
図10は図7〜図9の露光装置で使用可能な2次元可動タイプのMEMS光スキャナの基本構造及び動作原理を説明するための概略図である。図11は図7〜図9の露光装置で使用可能な2次元可動タイプのMEMS光スキャナの具体例を示す上面図(a)、bb-bb線方向に切断してみた断面図(b)及び下面図(c)である。
図10に示すMEMS光スキャナは、矩形状のヨークY内に矩形状のコイル配線部Hを一対のねじり棒T2,T2でヨークYと連結するように形成し、さらにコイル配線部H内に矩形平面状のミラーMを一対のねじり棒T1,T1でコイル配線部Hと連結するように形成し、ねじり棒T1,T1とねじり棒T2,T2とが互いに直交するように配置し、コイル配線部HからミラーMの外周に沿って駆動コイルD1,D2をそれぞれ形成し、ヨークYの外側に対向するように一対の永久磁石P1,P2及びもう一対の永久磁石P3,P4をそれぞれ配置するものであり、図4と同様の電磁駆動アクチュエータによりミラーを駆動する電磁駆動式の共振型である。
MEMS光スキャナは、図10のように、永久磁石P1,P2により磁束密度BAの磁界がねじり棒T1,T1に直交する方向に生じ、駆動コイルD1に電流iAを流すと、ローレンツ力FAによる回転トルクでねじり棒T1,T1がその弾性復元力に抗して回動してミラーMが一方向に傾き、また、永久磁石P3,P4により磁束密度BBの磁界がねじり棒T2,T2に直交する方向に生じ、駆動コイルD2に電流iBを流すと、ローレンツ力FBによる回転トルクでねじり棒T2,T2がその弾性復元力に抗して回動してミラーMが上記一方向と直交する方向にT1,T1傾く。
電流iA,iBを交流電流とすることにより、ねじり棒T1,T1が回転方向rとその逆方向r’に共振して回動するとともにねじり棒T2,T2が回転方向sとその逆方向s’に共振して回動することで、ミラーMが共振して二方向に傾斜を繰り返す。ここで、F∝i・Bであるので、電流量を変化させることで、ミラーMの傾きを変えることができる。ミラーMは回転方向r,r’及びs、s’に傾斜し、ミラーMに入射して反射する光の方向を二方向において変えるので、図10のMEMS光スキャナは2次元可動タイプである。
MEMS光スキャナ9は、具体的には、図11(a)〜(c)のように、基本的には図5(a)〜(c)と同様の構造であり、基板6の基準面6a側にヨーク4を設け、ヨーク4の内側に永久磁石2A,3A及び永久磁石2B,3Bをそれぞれ対向させて配置し、永久磁石2A,3A,永久磁石2B,3Bの内側にシリコンチップ7を配置し、ミラー5をシリコンチップ7で包囲するようにして配置し、図10のように駆動コイルを形成し、各駆動コイルにコネクタ8を介して外部からそれぞれ交流電流を流すことで、ミラー5が図10のように二方向に共振して傾斜を繰り返すようになっており、2次元可動タイプの電磁駆動式共振型に構成されている。
図11(a)〜(c)のMEMS光スキャナ9では、基板6の基準面6aの反対面6b側において入射光がミラーMで反射するとき、その反射光の基準面6aに対する反射角度がミラー5の傾斜角に応じて変化する。なお、MEMS光スキャナ9には、図10のねじり棒T2,T1と同様の各ねじり棒が回転中心軸p上及びその直交方向の軸上にそれぞれ設けられている。
図11(a)〜(c)のMEMS光スキャナ9は、各部品が微小に構成されており、その全体寸法が、例えば、50mm×35mm×9mm(厚さ)であり、ミラー5の平面寸法が4mm×3mmである。このような2次元可動タイプのMEMS光スキャナは、例えば、日本信号株式会社から商品名「ECO SCAN:ESS212B」として販売されている。
MEMS光スキャナ9が図7〜図9のミラーM3の位置に配置される。すなわち、MEMS光スキャナ9は、基板6の四隅に取付孔6cを有し、基準面6aを基準にして図7の露光装置50のハウジング20内の所定位置にミラー5がミラーM3の機能を発揮するように取付孔6cで取り付けられる。また、MEMS光スキャナ9は、図7のように、制御装置13により制御される。
次に、図7〜図9の露光装置50による露光についてさらに説明する。まず、光源12からの光がコリメートレンズCで平行光mになって図8のようにミラーM3に入射する。ミラーM3は、図11(a)〜(c)のMEMS光スキャナ9のミラー5に相当し、MEMS光スキャナ9に図10の駆動コイルD1,D2のように交流電流を流すことで、図10のねじり棒T1及びT2を中心に回動を繰り返し、図8の光軸bに対し2次元的に傾斜を繰り返す。すなわち、ミラーM3は、図9のようにX方向に傾斜角α2で傾くとともに、X方向に直交するY方向に傾斜角γ2で傾く。
ここで、図9のように、X方向及びY方向に傾斜するミラーM3で反射した光m’に関し、ミラーM3とレンズL2との間で次式が成立する。
tan(α2)=x2/f2
tan(γ2)=y2/f2
次に、ミラーM3で反射した光m’は、焦点距離f2のレンズL2,ミラー19(図7),焦点距離f1のレンズL1,ビームスプリッタ29(図7)を介して焦点距離f0の対物レンズJにより図7の被露光物Aの表面A1に集光されてスポット照射する。
MEMS光スキャナ9によりミラーM3は光源12からの平行光mを図9のX方向及びY方向に走査し、図8の表面A1上における光軸cからのX方向への第1走査光の走査長さx0は、次式(1)により表すことができ、同じくY方向(図8の紙面垂直方向)への第2走査光の走査長さy0は、次式(3)により表すことができる。
x0=f0・(f2/f1)・tan(α2) ・・・(1)
y0=f0・(f2/f1)・tan(γ2) ・・・(3)
ただし、α2:ミラーM3の光軸bに対するX方向への傾斜角(振れ角)
γ2:ミラーM3の光軸bに対するY方向への傾斜角(振れ角)
上述のようにして、図7のXYステージ11に載置されて保持された被露光物Aの表面A1に対し、光源12からの光をミラーM3でXY方向の互いに直交する2方向に走査することで第1走査光と第2走査光として照射し露光できる。これにより、例えば、図6のようなパターンPA,PA1を上述と同様の制御で露光することができる。
以上のように、MEMS光スキャナ9は、電磁駆動アクチュエータによりミラー5を共振させ光を走査するMEMS(メムス)光デバイスであり、小型に構成されて信頼性が高く動作が安定しているので、MEMS光スキャナ9を露光装置50の光走査に用いることによって、装置を小型化できかつ安定した動作でマスクレス露光が可能な露光装置を実現できる。
従来の光走査手段であるポリゴンミラーやガルバノミラーとレンズ光学系を用いた光走査光学系によれば、装置の全体構成が大きく、高価であり、応答性もよくなかったのに対し、本実施の形態のようにMEMS光スキャナを用いることで、安価でかつ小型化が可能となり、応答性のよい露光装置50の光走査が可能となり、さらに従来構成よりも省電力になる。また、従来の別の光走査手段である2次元光変調素子には短寿命化や誤動作発生の問題があったのに対し、MEMS光スキャナを用いることで、信頼性が高く安定した露光が可能となる。
また、光源12からの光をMEMS光スキャナ9で振動するミラーM3により走査することで、被露光物A上で互いに直交する2方向にそれぞれ走査する第1走査光及び第2走査光を得ることができる。かかる2次元露光により2方向において所定の走査長さで露光できる。
さらに、図1〜図3の露光光学系では1次元可動タイプのMEMS光スキャナ1を2つ用い、2つのミラーM1,M2を配置したのに対し、図7〜図9の露光光学系によれば、2次元可動タイプのMEMS光スキャナを用いることで1つのミラーM3を配置するだけでよく、図1〜図3のミラーM2,レンズL3,L4を省略できるので、露光光学系の構成を簡略化できる。
上記各実施の形態において、露光可能なパターンに関し、光源12からの光のオンオフ及びXYステージ11の移動を制御することで、光源12からの光により任意のパターンを被露光物Aの表面A1上に露光することができる。例えば、制御装置13は、装置内部または外部のハードディスク記憶装置等の記憶装置から、所望のパターンで露光するプログラムをCPUに読み取らせ、そのプログラムに従って光源12及びXYステージ11を制御することで、露光装置10,50は所望のパターンによる自動露光が可能である。
次に、上述の露光装置10,50による様々なパターンの露光方法について図12,図13を参照して説明する。図12は2次元露光における第1走査光と第2走査光との周期を同一にしかつ位相差を0°(a)、30°(b)、60°(c)、90°(d)とした場合の各露光パターンを模式的に示す図である。図13は、図12(d)の円形状パターンの径を変化させて行う露光を説明するための平面図である。
上述のMEMS光スキャナによるミラーM1,M2の各振動またはミラーM3のXY方向への各振動の周期、位相を制御することで第1走査光及び第2走査光の周期、位相差を変えることができ、これにより、様々なリサージュ図形によるパターンを被露光物Aの表面A1に露光できる。
例えば、第1走査光の走査長さx0と第2走査光の走査長さy0とを等しくし、第1走査光と第2走査光との周期を同一にしかつ位相差を0°とすることで図12(a)のような直線状のパターンを得ることができる。また、位相差を30°とすることで図12(b)のようにやや扁平状の楕円形状のパターンを得ることができ、位相差を60°とすることで図12(c)のようにやや膨らんだ楕円形状のパターンを得ることができる。さらに、位相差を90°とすることで図12(d)のように円形状のパターンを得ることができる。なお、上記各パターンは線状のパターンとなる。また、第1走査光と第2走査光との周期比を1から変えることで、さらに複雑なリサージュ図形によるパターンを得ることができる。
なお、被露光物Aの表面A1上における第1走査光のX方向の走査長さx0及び第2走査光のY方向の走査長さy0は、それぞれミラーM1,M2またはM3の各MEMS光スキャナ1,9への駆動電流量を変えることによりミラー傾斜角を変えることで制御できる。また、第1及び第2走査光の周期は各MEMS光スキャナ1,9への駆動電流の交流周波数(周期は周波数の逆数)を変えることで制御でき、また、位相差は図1,図5の制御装置13で制御できる。したがって、第1及び第2走査光の走査長さ、周期及び位相差は、リアルタイムに制御して変えることができる。
図13のように、第1走査光の走査長さx0と第2走査光の走査長さy0とを、x0=y0を維持しながら変えることで、図12(d)の円形状のパターンの径を変えて径の異なる円形状のパターンを露光できる。すなわち、第1及び第2走査光の走査長さを上述のように制御することで、図13のように、径が順に大から小になる円形状のパターンC1,C2,C3,C4,C5をリアルタイムに変えるとともにXYステージ11上の被露光物Aを横方向Hに移動させながら被露光物Aに露光し、このとき、円形状のパターンC1〜C5が図13のような傾斜した直線部R1,R2に接して沿うようにして露光する。径の異なる円形状のパターンの数を充分に多くすることで、直線部R1,R2に囲まれた傾斜パターンPA2を露光できる。
また、上記露光に続いて小さな径の円形状のパターンC6により被露光物Aを横方向Hに移動させて被露光物Aに露光することで、細長いパターンPA3を露光できる。
上述の露光方法によれば、図13のような傾斜パターンPA2や細長いパターンPA3だけを光照射するフォトリソグラフィやレーザ加工と比べると、効率よく露光を行うことができる。
上述の傾斜パターンPA2と細長いパターンPA3とを組み合わせることで、例えば、細胞等の微小物を溶液とともに、傾斜パターンPA2から細長いパターンPA3へと流すことのできるマイクロ流路を基板上に効率よく形成することができ、かかるマイクロ流路が形成された流路チップを簡単で確実にかつ生産性よく作製することができる。
以上のように本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。例えば、図12や図13のような露光方法は、本実施の形態のMEMS光スキャナ以外に、ガルバノミラーやAODを用いて光源からの光を2次元的に走査することで実行可能である。
例えば、図14は光源からの光を2次元的に走査する場合の制御系を示すブロック図である。図14のように、制御装置13Aは、第1走査光を得るためにX軸スキャナドライバDAを介してX軸スキャナ1Aを制御するとともに、第2走査光を得るためにY軸スキャナドライバDBを介してY軸スキャナ1Bを制御することで、MEMS光スキャナも含めて、ガルバノミラーやAODにより、周期、振幅及び位相差を制御しながら2次元的光走査を実行できる。
また、MEMS光スキャナ1,9は交流電流により変位する共振タイプから構成したが、直流電流で変位するMEMS光スキャナであってもよい。
第1の実施の形態による露光装置の全体の概略的構成を示す図である。 図1の露光光学系を説明するための図である。 図2の露光光学系の一部(図2の破線で囲んだ範囲III)の上面図である。 図1〜図3の露光装置で使用可能なMEMS光スキャナの基本構造及び動作原理を説明するための概略図である。 図1〜図3の露光装置で使用可能なMEMS光スキャナの具体例を示す上面図(a)、b-b線方向に切断してみた断面図(b)及び下面図(c)である。 図1の被露光物の表面に露光されるパターンの一例を説明するための模式図である。 第2の実施の形態による露光装置の全体の概略的構成を示す図である。 図7の露光光学系を説明するための図である。 図8の露光光学系のミラーとレンズの関係を説明するため模式的に示す図である。 図7〜図9の露光装置で使用可能な2次元可動タイプのMEMS光スキャナの基本構造及び動作原理を説明するための概略図である。 図7〜図9の露光装置で使用可能な2次元可動タイプのMEMS光スキャナの具体例を示す上面図(a)、bb-bb線方向に切断してみた断面図(b)及び下面図(c)である。 2次元露光における第1走査光と第2走査光との周期を同一にしかつ位相差を0°(a)、30°(b)、60°(c)、90°(d)とした場合の各露光パターンを模式的に示す図である。 図12(d)の円形状パターンの径を変化させて行う露光を説明するための平面図である。 光源からの光を2次元的に走査する場合の制御系を示すブロック図である。
符号の説明
1,9 MEMS光スキャナ
5 ミラー
10,50 露光装置
11 XYステージ
12 光源
13 制御装置
14 位置検出部
15a,15b ステッピングモータ
21 受光素子
22 オートフォーカス用レーザ光源
23 アクチュエータ
24 CCDカメラ
25 光導入部
26〜29 ビームスプリッタ
20,30 ハウジング
31 鏡筒
32 チューブレンズ
A 被露光物
A1 表面
B,BA,BB 磁束密度
C コリメートレンズ
D,D1,D2 駆動コイル
F,FA,FB ローレンツ力
FI 光ファイバ
H コイル配線部
J 対物レンズ
L1〜L4 レンズ
M ミラー
M1,M2,M3 ミラー
P1,P2 永久磁石
P3,P4 永久磁石
PA,PA1〜PA3 パターン
T,T2,T1 ねじり棒
Y ヨーク
a 光軸
b 光軸
c 光軸
f0 焦点距離
f1 焦点距離
f2 焦点距離
f3 焦点距離
f4 焦点距離
i,iA,iB 電流
m 平行光
m’ 反射光
n 入射光
n 反射光
p 回転中心軸
r,s 回転方向
r’,s’ 回転方向r、sの逆方向

Claims (10)

  1. 光源からの光を第1方向に繰り返して走査しかつ第2方向に繰り返して走査することにより被露光物上で2次元的に走査する際に、前記第1方向への第1走査光及び前記第2方向への第2走査光の周期及び位相の少なくとも一方を制御することで前記被露光物上に所定のパターンを露光する露光方法。
  2. 前記第1走査光及び前記第2走査光の前記被露光物上における走査長さをさらに制御する請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記被露光物を移動させて所定のパターンを露光する請求項1または2に記載の露光方法。
  4. 光源と、ミラーを繰り返し傾斜させるMEMS光スキャナと、前記光源からの光を前記ミラーを介して前記被露光物上に露光する露光光学系と、を備え、
    前記光源からの光を前記MEMS光スキャナで傾斜するミラーにより前記被露光物上で異なる2方向に走査することで第1走査光及び第2走査光を得て2次元的に走査して前記被露光物上に照射する際に、前記第1走査光及び前記第2走査光の周期及び位相の少なくとも一方を制御することで前記被露光物上に所定のパターンを露光する露光装置。
  5. 前記MEMS光スキャナは、1次元的に光を走査し、前記露光光学系に2個配置されることで、前記第1走査光及び前記第2走査光が得られる請求項4に記載の露光装置。
  6. 前記MEMS光スキャナは単体で2次元的に光を走査することで、前記第1走査光及び前記第2走査光が得られる請求項4に記載の露光装置。
  7. 前記第1走査光及び前記第2走査光の前記被露光物上における走査長さをさらに制御する請求項4乃至6のいずれか1項に記載の露光装置。
  8. 前記被露光物を載置して移動可能なステージを備え、
    前記ステージの移動を制御することで前記被露光物上に所定のパターンを露光する請求項4乃至7のいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 前記光源からの光のオンオフを制御することで前記被露光物上にパターンを露光する請求項4乃至8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 前記露光光学系が対物レンズを含み、
    前記対物レンズを前記被露光物に対し駆動し自動的に合焦させるオートフォーカス機構を備える請求項4乃至9のいずれか1項に記載の露光装置。
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