JP2009116130A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第2の像担持体上の転写残トナーを再帯電して第1の像担持体上に回収する構成を採用する場合において、転写残トナーの量によらず第2の像担持体の良好なクリーニング性を確保することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、第2の像担持体50上の転写残トナーを帯電させる時にトナー帯電バイアス出力手段13からトナー帯電手段53に出力する定電流制御されたバイアスの電圧値又は定電圧制御されたバイアスの電流値に応じて、第2の像担持体50上の転写残トナーを第1の像担持体1へ逆転写させる時の転写バイアス出力手段11が出力する転写バイアスの値を設定する構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式或いは静電気録方式を用いたプリンタ、複写機などの画像形成装置に関するものである。
近年、電子写真方式の画像形成装置においては、転写材を選ばずに画像形成が可能であるなどの利点を有することから、中間転写方式のものが主流を占めつつある。中間転写方式の画像形成装置では、一般に、第1の像担持体としての感光体上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各単色画像を、第2の像担持体としての中間転写体上に重ね合わせて転写(1次転写)する。そして、中間転写体上に得られた多重トナー像を最後に一括して記録用紙、OHPシートなどの転写材上に転写(2次転写)する。
通常、転写材へとトナー像を転写した後の中間転写体上にはトナーが残る。この中間転写体をクリーニングする手法としては、一般的にファーブラシクリーニングやブレードクリーニングが用いられる。しかし、これらの手法では中間転写体の表面を力学的に摺擦するため、表面の劣化やトナーの融着が発生しやすい。又、クリーニングしたトナーを回収するための機構や、回収したトナーを貯めるための回収トナー容器が必要になる。
そこで、特許文献1には、転写材に転写されなかった中間転写体上の転写残トナーを帯電装置によって再帯電し、感光体に回収する方法が提案されている。この方法では、転写残トナーを、感光体をクリーニングするクリーニング装置に回収できるため、余分な回収トナー容器が不要になる。それだけでなく、この方法では、中間転写体の劣化が少ないというメリットがある。更に、この方法では、感光体から中間転写体へのトナーの転写を行いながら同時に転写残トナーの回収を行う転写同時クリーニングが可能である。
一般的に、トナーの帯電手段としては、トナー帯電部材であるトナー帯電ローラが用いられる。そして、正規の帯電極性が負極性であるネガトナーを用いた、イメージ露光、反転現像系の電子写真画像形成装置では、トナー帯電ローラに正極性のバイアスを印加し、負極性に帯電されている感光体に転写残トナーを回収する。
転写残トナーの帯電はトナー帯電ローラからの放電によって行われるが、トナーの帯電量が少なすぎると、感光体に回収されずにクリーニング不良が発生する。逆に、トナーの帯電量が多すぎると、転写同時クリーニング時に感光体に回収される正極性に帯電したトナーが、中間転写体に転写されるべき負極性に帯電したトナーを引き連れて感光体に戻ってしまい、所謂、ネガゴーストが発生する。
従って、トナー帯電ローラに印加するバイアスには適正な範囲が存在する。しかしながら、全ての条件、環境下において、トナー帯電ローラを通過した後のトナーのトリボ(帯電電荷量)を適正な範囲に制御することは困難である。例えば、トナー帯電ローラに印加するバイアスの設定を通常環境下と同じとする場合、高温高湿側、低温低湿側では次のような問題がある。即ち、高温高湿側ではトナーのトリボが低下しクリーニング不良が発生し易くなり、低温低湿側ではトナーのトリボが高すぎてネガゴーストといった画像不良が発生し易くなるといった問題がある。
この問題に対し、特許文献2では、トナー帯電部材に印加するバイアスを使用環境に応じて変更することにより、転写残トナーのトリボを適正に制御し、クリーニング性を確保するものとしている。
特開平9−50167号公報 特開平11−161043号公報
しかしながら、上述の特許文献2に記載されるようにして、トナー帯電ローラを通過した後の転写残トナーのトリボを適当な範囲に制御できても、その転写残トナーの量によっては、中間転写体から感光体へ逆転写しきれない場合がある。例えば、環境や転写材の種類などの理由により転写効率が低い場合や画像濃度が濃い場合などには、転写残トナーの量自体が多くなり、転写残トナーを感光体に戻しきれないことがある。この場合、転写残トナーの一部が回収されずに中間転写体上に残るため、クリーニング不良が発生し、画像品質を低下させてしまうことがある。
従って、本発明の目的は、第2の像担持体上の転写残トナーを再帯電して第1の像担持体上に回収する構成を採用する場合において、転写残トナーの量によらず第2の像担持体の良好なクリーニング性を確保することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する第1の像担持体と、前記第1の像担持体からトナー像が転写される第2の像担持体と、前記第1の像担持体から前記第2の像担持体にトナー像を転写させる第1の転写手段と、前記第2の像担持体から転写材にトナー像を転写させる第2の転写手段と、前記第1の転写手段に対してバイアスを出力する転写バイアス出力手段と、前記転写材へのトナー像の転写後に前記第2の像担持体上に残った転写残トナーを帯電させるトナー帯電手段と、前記トナー帯電手段に対してバイアスを出力するトナー帯電バイアス出力手段と、を有し、前記トナー帯電バイアス出力手段から前記トナー帯電手段にバイアスを出力することによって帯電させられた前記第2の像担持体上の転写残トナーを、前記転写バイアス出力手段から前記第1の転写手段にバイアスを出力することによって前記第2の像担持体から前記第1の像担持体に逆転写させる画像形成装置において、前記第2の像担持体上の転写残トナーを帯電させる時に前記トナー帯電バイアス出力手段から前記トナー帯電手段に出力する定電流制御されたバイアスの電圧値又は定電圧制御されたバイアスの電流値に応じて、前記第2の像担持体上の転写残トナーを前記第1の像担持体へ逆転写させる時の前記転写バイアス出力手段が出力するバイアスの値を設定することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、第2の像担持体上の転写残トナーを再帯電して第1の像担持体上に回収する構成を採用する場合において、転写残トナーの量によらず第2の像担持体の良好なクリーニング性を確保することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
先ず、本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、中間転写方式を用いた4パス方式のカラー画像形成装置である。
画像形成装置100は、第1の像担持体としての円筒型の電子写真感光体(感光体)、即ち、感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、図中矢印R1方向(反時計回り)に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、次の各手段が配置されている。1次帯電手段としての1次帯電ローラ2、露光手段としての露光装置3、現像装置40、中間転写ベルト50を備えた転写装置5、クリーニング手段としてのドラムクリーナー6である。
露光装置3は、本実施例では、レーザースキャナユニットであり、感光ドラム1にレーザー光を照射する。
現像装置40は、本実施例では、回転式のものである。即ち、現像装置40は、現像器支持体としての回転可能なロータリー41に装着された、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色用の現像手段としての4個の現像器4a、4b、4c、4dを有する。現像器4は、本実施例では、現像剤として非磁性1成分現像剤、即ち、トナーを用いる。
転写装置5は、第2の像担持体としての無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルトを有する。又、転写装置5は、中間転写ベルト50の内周面側において、感光ドラム1と対向する位置に、第1の転写手段としての1次転写部材である1次転写ローラ51を有する。1次転写ローラ51は、中間転写ベルト50を介して感光ドラム1に対して押圧され、中間転写ベルト50と感光ドラム1とが接触する1次転写部(1次転写ニップ部)N1を形成する。又、転写装置5は、中間転写ベルト50の外周面側において、中間転写ベルト50を支持する複数の支持部材のうち1つである2次転写対向ローラ55と対向する位置に、第2の転写手段としての2次転写部材である2次転写ローラ52を有する。2次転写ローラ52は、中間転写ベルト50を介して2次転写対向ローラ55に対して押圧され、中間転写ベルト50と2次転写ローラ52とが接触する2次転写部(2次転写ニップ部)N2を形成する。
例えば、フルカラー画像形成時を例として、画像形成装置100による画像形成動作を説明する。画像形成動作が開始されると、感光ドラム1は、図中矢印R1方向に表面速度120mm/secで回転駆動され、その表面は1次帯電ローラ2によって所定の極性(本実施例では負極性)に帯電させられる。1次帯電ローラ2には、1次帯電バイアス出力手段としての1次帯電電源(高圧電源)14により、交流電圧に直流電圧を重畳した交番電圧である1次帯電バイアスが印加される。1次帯電ローラ2によって帯電させられた感光ドラム1の表面の電位は、通常、−500V程度である。
次いで、感光ドラム1は、露光手段3からの1色目の画像情報に応じたレーザー光Lにより走査露光されることにより、その表面に静電潜像(静電像)が形成される。ここで、本実施例では、露光手段3は、レーザー光源31、ラスタスキャンを行うための6面のポリゴンミラー32、結像のためのレンズ33、折り返しミラー34等を備えている。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、ロータリー41に搭載された1色目であるイエロー用の現像器4aによって、正規の帯電極性(本実施例では負極性)に帯電したイエローのトナーが付着させられて、イエローのトナー像として現像される。本実施例では、現像器4a〜4dは、反転現像方式にて静電潜像を現像する。即ち、所定の極性に一様に帯電させられた感光体上の、露光により帯電電荷が減衰した露光部に、感光体の帯電極性と同極性に帯電したトナーを付着させることによって、静電潜像を現像する。
次いで、感光ドラム1上に形成されたイエローのトナー像は、1次転写部N1において、1次転写ローラ51の作用により、中間転写ベルト50上に転写(1次転写)される。
ここで、中間転写ベルト50は、複数の支持部材(支持軸)として、駆動ローラ54、2次転写対向ローラ55、テンションローラ56の3本のローラに支持され、適当なテンションが維持されている。中間転写ベルト50としては、厚さ0.05mm〜0.3mm程度の無端状の樹脂ベルトを、カーボン、ZnO、SnO2、TiO2、その他の導電性の充填材により、体積抵抗率107〜1011Ω・cm程度に電気抵抗を調整したものを用いることができる。この場合、樹脂ベルトの材料としては、例えば、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、ポリカーボネート等を用いることができる。又、1次転写ローラ51としては、EPDM(エチレンプロピレンジエン)、ウレタンゴム、CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルブタジエンゴム)等に、カーボンなどの電気抵抗調整剤を加え、体積抵抗率を調整した材料を用いるのが一般的である。
中間転写ベルト50は、駆動ローラ54が図中矢印R2方向(時計回り)へ回転駆動されることによって、図中矢印R3方向に回転(周回移動)する。1次転写ローラ51は、中間転写ベルト50の移動に従動して回転する。そして、1次転写ローラ51に、第1の転写バイアス出力手段としての1次転写電源(高圧電源)11から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の1次転写バイアスが印加される。この時、1次転写部N1には、トナーの正規の帯電極性である第1の極性に帯電した粒子を感光ドラム1から中間転写ベルト50へと向かわせる方向の電界が形成される。これにより、感光ドラム1上のトナー像は、1次転写部N1を介して、中間転写ベルト50上に転写(1次転写)される。本実施例では、1次転写バイアスとして、直流電圧を用いた。
1次転写工程後の感光ドラム1の表面に残った転写残トナー(1次転写残トナー)は、ドラムクリーナー6によってクリーニングされる。即ち、ドラムクリーナー6は、板状の弾性体で形成されたクリーニングブレード61によって感光ドラム1の表面の転写残トナーを除去し、回収トナー容器62に回収する。
以上の帯電、露光、現像、1次転写、クリーニングの一連の画像形成プロセスを、2色目(マゼンタ)、3色目(シアン)、4色目(ブラック)についても繰り返す。即ち、感光ドラム1上にそれぞれの色用の画像情報に応じて順次に形成される静電潜像を、ロータリー41を回転させることによって対応する各色用の現像器4b、4c、4dを現像位置に移動させて、順次に現像する。そして、感光ドラム1上に順次に形成される各色のトナー像を、トナー像を担持して繰り返し1次転写部N1を通過する中間転写ベルト50上に、重ね合わせて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト50上に4色のトナー像が重ね合わされた多重トナー像が形成される。
一方、中間転写ベルト50上の1色目から4色目までのトナー像が重ね合わされた多重トナー像が2次転写部N2に到達するタイミングに合わせて、図示しない転写材供給部から2次転写部N2へと転写材Pが搬送されてくる。2次転写ローラ52は、図中矢印R4方向に回転する。そして、2次転写ローラ52に、第2の転写バイアス出力手段としての2次転写電源(高圧電源)12から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の2次転写バイアスが印加される。この時、2次転写部N2には、トナーの正規の帯電極性である第1の極性に帯電した粒子を中間転写ベルト50から転写材Pへと向かわせる方向の電界が形成される。これにより、中間転写ベルト50上のトナー像は、2次転写部N2を介して、転写材Pの表面に一括して転写(2次転写)される。本実施例では、2次転写バイアスとして、直流電圧を用いた。尚、2次転写ローラ52の対向電極として機能する2次転写対向ローラ55は、電気的に接地されている。
2次転写部N2においてトナー像が転写され、表面に未定着トナー像を担持した転写材Pは、定着手段としての定着器8に搬送される。定着器8は、熱及び圧力により、転写材Pの表面にトナー像を定着させる。これにより、転写材Pへのフルカラー画像の形成が完了する。その後、転写材Pは、画像形成装置100の外部へと排出される。
一方、2次転写工程が終了した後に、転写材Pに転写されずに中間転写ベルト50上に残った転写残トナー(2次転写残トナー)は、トナー帯電手段としてのトナー帯電部材であるトナー帯電ローラ53によって帯電させられる。トナー帯電ローラ53は、中間転写ベルト50の表面の移動方向において2次転写部N2より下流側、且つ、1次転写部N1より上流側で中間転写ベルト50の表面に接触してトナー帯電部(トナー帯電ニップ部)N3を形成できるように設けられている。そして、本実施例では、トナー帯電ローラ53には、トナー帯電バイアス出力手段としてのトナー帯電電源(高圧電源)13より、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)のトナー帯電バイアスが印加される。本実施例では、トナー帯電バイアスとして、直流電圧を用いた。これによって、中間転写ベルト50上の転写残トナーには、トナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性の電荷が付与される。
即ち、2次転写前に正規の帯電極性(本実施例では負極性)を持っていたトナーは、2次転写工程で転写材P上に転移するため、転写残トナーは、正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)に帯電しているものが多い。しかし、全ての転写残トナーが正極性に帯電極性が反転しているわけではなく、中和され電荷をもたないトナーや、負極性を維持しているトナーも一部存在する。トナー帯電ローラ53と中間転写ベルト50との間では、中間転写ベルト50の移動方向において、両者の当接ニップ部(トナー帯電部)N3の上流側及び下流側の微小ギャップ部で放電が起きている。これにより、中間転写ベルト50上の転写残トナーを正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)側に帯電する作用がある。
本実施例では、トナー帯電ローラ53としては、NBRゴムにカーボンブラックを分散し、体積抵抗率を108Ω・cm程度に調整した材料を、芯金上にローラ形状に成型した部材を用いた。又、本実施例では、トナー帯電ローラ53の表面を研磨し、Rz(JIS十点平均粗さ)0.2μm程度に加工した。更に、本実施例では、トナー帯電ローラ53は、図示しない当接離間機構によって、中間転写ベルト50上の転写残トナーを帯電させる時に中間転写ベルト50に当接するように制御される。
尚、トナー帯電ローラ53が中間転写ベルト50を介して当接するトナー帯電部(トナー帯電ニップ部)N3における中間転写ベルト50の裏面には、帯電効率を上げるために、対向電極として機能するトナー帯電対向ローラ57が設けられている。対向電極57は、電気的に接地されている。
トナー帯電ローラ53によって正極性に再帯電された転写残トナーは、1次転写部N1にて、次のトナー画像を中間転写ベルト50上に1次転写するのと同時に感光ドラム1へと静電的に逆転写される。この時、1次転写部N1には、トナーの正規の帯電極性とは逆極性である第2の極性に帯電した粒子を中間転写ベルト50から感光ドラム1へと向かわせる方向の電界が形成される。こうして、中間転写ベルト50上に残った転写残トナーは中間転写ベルト50上から除去される。
そして、中間転写ベルト50上から感光ドラム1上に戻された転写残トナーは、ドラムクリーナー6によって感光ドラム1上から掻き取られ、回収される。
尚、本実施例の画像形成装置100は、単色の画像を形成することもできる。この場合には、必要な色用の現像器4のみを用いた画像形成動作を上記と同様にして行えばよい。
(2)トナー帯電バイアスと転写残トナー量
次に、トナー帯電ローラ53に印加するトナー帯電バイアスと中間転写ベルト50上の転写残トナー量との関係について説明する。
図2は、中間転写ベルト50上の転写残トナー量と、転写残トナーを帯電させる時にトナー帯電ローラ53へ印加するトナー帯電バイアスの電圧値(以下、「トナー帯電電圧」ともいう。)の関係を示したものである。図2中の転写残トナー量は、単位面積あたりのトナー量を示している。又、図2中のトナー帯電電圧は、温度25℃、湿度50%RHの環境において、トナー帯電バイアスを35μAで定電流制御した時にトナー帯電電源13よりトナー帯電ローラ53に印加される電圧値である。
図2の結果から、転写残トナー量が多いほどトナー帯電電圧が大きくなることが分かった。即ち、中間転写ベルト50上の転写残トナー量と定電流制御時のトナー帯電電圧には、比較的線形性を保った、正の相関があることが分かった。
この理由は、次のように考えることができる。トナー帯電ローラ53にトナー帯電バイアスを印加した際に流れる直流電流値(以下、「トナー帯電電流」ともいう。)は、大きくは次の2つに分けられる。トナー帯電ローラ53と中間転写ベルト50との間で起きる放電による放電電流、及びトナー帯電ローラ53から中間転写ベルト50に直接流れ込む注入電流である。この時、中間転写ベルト50上の転写残トナー量が多いと、中間転写ベルト50の見かけの電気抵抗が大きくなり、後者の電流に対するインピーダンスが大きくなる。そのため、図2のような結果が得られたものと考えることができる。
即ち、転写残トナーの帯電中のトナー帯電ローラ53のインピーダンスから、転写残トナー量を推測することが可能である。例えば、トナー帯電電流を定電流制御すれば、中間転写ベルト50上の転写残トナーの量に対応したトナー帯電電圧を得ることができる。
但し、トナー帯電電流の通電経路を形成するトナー帯電ローラ53や中間転写ベルト50の電気抵抗は、環境条件や部材の耐久状況等によって変化する場合がある。
そこで、例えば、転写残トナーが無い状態でのトナー帯電電圧と、転写残トナーが有る状態でのトナー帯電電圧との差分を演算することにより、使用環境や部材の耐久状況によらず常に正確に転写残トナーの量に対応した値を得ることができる。
尚、本実施例では、代表例として、トナー帯電電流を定電流制御した時のトナー帯電電圧から、中間転写ベルト50上の転写残トナー量を予測する場合について説明する。しかし、これとは逆に、トナー帯電電圧を定電圧制御した時のトナー帯電電流からも、上記同様に、中間転写ベルト50上の転写残トナーの量を予測することができる。即ち、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに係る情報を検知できればよい。
更に説明すると、トナー帯電電流を定電流制御する本実施例では、図9(a)示すように、トナー帯電電源13は、定電流制御されたバイアスをトナー帯電ローラ53に対して出力する定電流バイアス出力部(高圧回路)13Aを有する。又、本実施例では、トナー帯電電源13には、この定電流バイアス出力部13Aがトナー帯電ローラ53に対して定電流制御されたバイアスを出力している時の出力電圧値を検知する電圧検知部13Bを有する。そして、本実施例では、電圧検知部13Bの検知結果に係る情報(信号)は、画像形成装置100の動作を統括制御するコントローラ(制御部)が備える制御手段であるCPU17に入力される。CPU17は、入力された電圧検知部13Bの検知結果に係る情報を、CPU17に内蔵されるか又はCPU17に接続された記憶手段(電子的なメモリ等)に記憶させる。そして、CPU17は、必要時にその情報を記憶手段から読み出して、詳しくは後述するように1次転写電源11の出力を制御する。CPU17は、記憶手段(電子的なメモリ等)に記憶されたプログラム、データに従って、各種の演算、制御を行う。一方、トナー帯電電圧を低電圧制御する場合には、図9(b)に示すように、トナー帯電電源13は、定電圧制御されたバイアスをトナー帯電ローラ53に対して出力する定電圧バイアス出力部(高圧回路)13Cを有する。又、この場合、トナー帯電電源13は、この定電圧バイアス出力部13Cがトナー帯電ローラ53に対して定電圧制御されたバイアスを出力している時の出力電流値を検知する電流検知部13Dを有する。尚、電流検知部13Dの検出結果に係る情報(信号)についても、上記同様にして、CPU17を用いて処理することができる。
(3)1次転写バイアスとクリーニング性
次に、中間転写ベルト50上の転写残トナーのクリーニング性と1次転写バイアスとの関係について説明する。
本実施例では、1次転写バイアスは定電流制御を行う。表1は、1次転写バイアスの電流値を変化させた時の転写残トナーのクリーニング性を、転写残トナーの量をいくつか振りながら調べた結果を示す。クリーニング性は、出力された画像サンプルを目視にて確認し、3段階にレベル分けした。具体的には、クリーニング性は、次のようにして評価した。即ち、予め転写残トナーとして中間転写ベルト50上に所定の乗り量のトナーを載せた後で、転写残トナーの存在を確認しやすいイエローのベタ画像(最高濃度レベルの画像)が書かれた画像パターンを出力する。そして、そのイエローのベタ画像上に除去されるべき転写残トナーが紙上でどれほど目立ちやすく残っているかを観察することで評価した。表中、○は実用上問題ないレベル、△は軽微に発生しているレベル、×は顕著に発生しているレベルを示す。
Figure 2009116130
表1の結果から、1次転写バイアスの電流値を大きくすると、転写残トナーのクリーニング性が良化することが分かった。又、転写残トナー量が多いほど1次転バイアスの電流値を大きくすることにより、クリーニング性を確保できることが分かった。
1次転写バイアスの電流値は、一般に、その下限側は1次転写性の確保、上限側は再転写防止の観点から設定される。1次転写バイアスの電流値が低すぎると、感光ドラム1上のトナー像を高効率で1次転写することができない。又、電流値が高すぎると、中間転写ベルト50上に1次転写したトナー像の帯電極性が反転し、再び感光ドラム1に戻ってしまう再転写現象が発生しやすい。しかし、転写残トナーのクリーニング性確保の観点からは、1次転写バイアスの電流値を大きくすることが望まれる。
ここで、1色目のトナー像の1次転写工程時においては、中間転写ベルト50上には、感光ドラム1にトナーが再転写されるようなトナー像は未だ存在しない。そのため、1色目のトナー像の1次転写工程時においては、トナー帯電ローラ53のインピーダンスの検知結果に応じて1次転写バイアスの電流値を大きくすることによって、再転写の問題が生じることはない。
以上より、トナー帯電ローラ53のインピーダンスの検知結果応じて、1次転写バイアスの目標電流値を補正することにより、転写残トナーのクリーニング性の向上が図れることが分かった。
(4)1次転写バイアスの制御
次に、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに応じた1次転写バイアスの制御について説明する。
本実施例では、画像形成装置100は、2次転写後に第2の像担持体としての中間転写ベルト50上に残った転写残トナーを帯電するトナー帯電手段としてのトナー帯電ローラ53を有する。画像形成装置100は、トナー帯電ローラ53によって帯電された転写残トナーを、第1の像担持体としての感光ドラム1に回収する。そして、本実施例では、転写残トナーの帯電時におけるトナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応する情報の検知結果に応じて、第1の転写手段としての1次転写ローラ51に印加するバイアス値を変更(設定)する。このように、本実施例では、転写残トナーの帯電時におけるトナー帯電ローラ53のインピーダンスから転写残トナー量を推測できる。そして、この転写残トナー量に応じて、転写残トナーの感光ドラム1への逆転写時の1次転写電源11が出力するバイアス、即ち、1次転写ローラ51に印加するバイアス値を最適化(設定)することができる。そのため、転写残トナーの量によらず良好なクリーニング性を確保することができる。
ここで、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応する情報は、トナー帯電ローラ53に印加するバイアスを定電流制御した時の電圧値から検知することができる。又は、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応する情報は、トナー帯電ローラ53に印加するバイアスを定電圧制御した時の電流値から検知することができる。トナー帯電ローラ53のインピーダンスを、定電流制御時の電圧値又は定電圧制御時の電流値から検知することにより、使用環境や部材の耐久状況によらず正確にトナー帯電ローラ53のインピーダンスを検知することができる。
又、本実施例では、トナー帯電ローラ53によって、中間転写ベルト50上の転写残トナーを感光ドラム1上のトナー像と逆極性に帯電させることにより、感光ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト50へ1次転写すると同時に転写残トナーを感光ドラム1に戻す。これにより、前画像の転写残トナーのクリーニングと次画像の感光ドラム1への転写が同時に実行できるので、良好なクリーニング性と高い生産性を両立させることができる。又、中間転写ベルト50からの転写残トナーの回収は、感光ドラム1に対して具備されたトナー回収装置であるドラムクリーナー6を利用して行う。そのため、新たなトナー回収装置を具備する必要がなく、回収トナー容器の交換作業の低減等により、ユーザビリティーが向上する。
図3は、画像形成時における1次転写バイアス、2次転写バイアス及びトナー帯電バイアスのON/OFF動作を表したタイミングチャートを示す。尚、図中のタイミングa〜タイミングkは、中間転写ベルト50上の同一位置を示している。
1ページ目の画像形成動作の開始後、先ず、感光ドラム1上に形成された1色目のトナー像を中間転写ベルト50上に転写するための1次転写バイアスを、所定のタイミングで1次転写ローラ51に印加する(タイミングa)。この1次転写バイアスは、1色目のトナー像が1次転写部N1に到達するまでに印加すれば良い。又、本実施例では、1次転写バイアスの印加時間は、1ページ分のトナー像の転写が終了した時点までとしたが、これに限定されるものではなく、そのままのバイアスを印加し続けても良い。又、1色目の1次転写終了後から2色目の1次転写開始までの間は、別のバイアス値(例えば、絶対値がより低いバイアス等)に変更しても良い。
続いて、1色目のトナー像の位置に同期させた所定のタイミングで、1色目の場合と同様に、2色目、3色目、4色目のトナー像について、それぞれ1次転写バイアスをONし、順次に中間転写ベルト50上でトナー像を重ね合わせていく(タイミングb、c、d)。
次に、中間転写ベルト50上のトナー像が2次転写部N2に到達するタイミングまでに、2次転写ローラ52に2次転写バイアスを印加し、4色のトナー像を転写材Pに一括して転写する(タイミングe)。
一方、中間転写ベルト50上の1色目のトナー像がトナー帯電ローラ53に到達する前に、トナー帯電バイアスをトナー帯電ローラ53に印加し、所定の電流値で定電流制御を行う(タイミングf)。そして、その時の出力電圧値を検知し、V1として記憶する。このV1は、中間転写ベルト50上の転写残トナーが無い状態でのトナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応した値である。
次に、2次転写後の転写残トナーがトナー帯電ローラ53を通過する前までに、トナー帯電バイアスをトナー帯電ローラ53に印加し、上記V1の測定時と同じ所定の電流値で定電流制御を行う(タイミングg)。そして、トナー帯電ローラ53は、トナー帯電部N3を通過する中間転写ベルト50上の転写残トナーを正極性に再帯電させる。転写残トナーがトナー帯電ローラ53を通過中、トナー帯電バイアスの出力電圧値を検知し、V2として記憶する。このV2は、中間転写ベルト50上の転写残トナーが有る状態でのトナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応した値である。
2ページ目の画像形成において、再び1色目のトナー像の1次転写をすべく、1次転写バイアスを1次転写ローラ51に印加する(タイミングh)。この時、感光ドラム1上のトナー像の1次転写と同時に、中間転写ベルト50上から感光ドラム1上への転写残トナーの逆転写が行われ、中間転写ベルト50上の転写残トナーは転写同時クリーニングされる。この1次転写バイアスは、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応した電圧値V1及びV2に応じて補正される。補正方法の詳細については後述する。
尚、1ページ目の1色目から4色目までの1次転写バイアス(タイミングa、b、c、d)と、2ページ目以降の2色目から4色目までの1次転写バイアス(タイミングi、j、k等)は、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに応じた補正は行わない。これらの1次転写バイアスの印加タイミングにおいては、中間転写ベルト50上に転写残トナーが存在しないためである。
ここで、転写残トナーが無い状態でのトナー帯電バイアスの出力電圧値をV1、転写残トナーの再帯電中のトナー帯電バイアスの出力電圧値をV2、補正前の1次転写バイアスの目標電流値をIt、補正後の1次転写バイアスの目標電流値をIcとする。本実施例では、Icは、下記式(1)に基づき補正される。本実施例では、斯かる関係を示す情報は、CPU17に内蔵されるか又はCPU17に接続された記憶手段(電子的なメモリ等)に予め記憶され、CPU17が斯かる情報を用いて、補正後の1次転写バイアスの目標電流値Icを算出する。
Ic=It+K×(V2−V1) 但し、Kは比例定数 ・・・(1)
図4(a)は、V1の測定時(図3のタイミングf)とV2の測定時(図3のタイミングg)のトナー帯電電圧の時系列推移を示す。又、図4(b)は、1次転写バイアスの補正前の目標電流値It(例えば、図3のタイミングa)と上記式(1)に基づき補正された目標電流値Ic(図3のタイミングh)の時系列推移を示す。
図4(a)に示すように、転写残トナーが有る時のトナー帯電電圧は、転写残トナー量のムラに応じて、通常、時系列的に変化する。本実施例では、図4(b)に示すように、転写残トナーが無い時のトナー帯電電圧の平均値をV1、転写残トナーの帯電時のトナー帯電電圧の最大値をV2として、補正後の1次転写バイアスの目標電流値Icを決定した。
尚、Icの算出方法は、上記本実施例のものに限定されるものではなく、例えば、転写残トナーの帯電時のトナー帯電電圧の平均値などをV2として利用して算出しても良い。又、例えば、図5(a)、(b)に示すように、トナー帯電ローラ53のインピーダンスの変化、即ち、V2−V1に対応させて、補正後の1次転写バイアスの目標電流値Icを連続的に変化させても良い。ここで、図5(a)、(b)は、図4(a)、(b)と同様のV1、V2、It、Icの時系列推移を示している。
本実施例では、画像形成ジョブ(一の画像形成開始指令による単数又は複数の転写材への一連の画像形成動作)として、複数ページのジョブを実行する時の動作を例に説明したが、1ページのみのジョブの場合も同様である。但し、1ページのみのジョブの場合は、画像形成後の準備調整動作である後回転動作において、転写残トナーのクリーニングを行うことになる。
又、上述のような1次転写バイアスの制御は、単色画像を形成する場合にも当然適用することができる。この場合、典型的には、中間転写ベルト50上に1次転写された所望の単色のトナー像は直ちに転写材Pに2次転写される。従って、その2次転写終了後の中間転写ベルト50上の転写残トナーを、その後直ちに再帯電させ、次ページの1次転写時又は後回転時に感光ドラム1に逆転写させて回収すればよい。そして、この逆転写の際のバイアス値を、上記本実施例の場合と同様にして補正することができる。
更に、本実施例のように、イエローを含む多色画像を形成する場合、1色目のトナー像をイエローにすることが好ましい。これにより、転写同時クリーニングが行われる1次転写において、バイアスの変動による画像ムラなどが目立ち難くなり、より高品質な画像を提供することが可能になる。即ち、単数の第1の像担持体上に順次に形成されるか又は複数の第1の像担持体にそれぞれ形成される少なくともイエローを含む複数色のトナー像を、第2の像担持体に順次に転写することにより多色画像を形成することが可能な画像形成装置がある。本実施例は、単数の第1の像担持体上に複数色のトナー像が順次に形成される画像形成装置の例であり、複数の第1の像担持体に複数色のトナー像がそれぞれ形成される画像形成装置の例については後述の実施例2で説明する。このような画像形成装置では、第2の像担持体に最初に転写するトナー像の色がイエローとすることが好ましい。そして、少なくともイエローのトナー像を第1の像担持体から第2の像担持体に転写させると同時に、第2の像担持体上の転写残トナーを第1の像担持体へ逆転写させるようにする。このように、転写同時クリーニングが行われる1色目をイエローとすることにより、仮に1次転写バイアス値の変更によって転写性にムラが生じた場合においても、画像濃度のムラが目立ち難くなるので、安定して高品質な画像を提供することができる。
以上、本実施例では、転写残トナー帯電時におけるトナー帯電ローラ53のインピーダンスから転写残トナー量を推測でき、この転写残トナー量に応じて1次転写ローラ51に印加する1次転写バイアス値を最適化することができる。そのため、転写残トナーの量によらず良好なクリーニング性を確保することができる。
実施例2
次に、本発明に係る画像形成装置の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素については、同一符号を付して詳しい説明は省略する。
(1)画像形成装置の全体構成及び動作
図6は、本実施例の画像形成装置200の概略断面構成を示す。本実施例の画像形成装置200は、中間転写方式を用いた1パスのインライン方式のカラー画像形成装置である。
本実施例の画像形成装置200は、複数の画像形成部として、第1、第2、第3、第4のステーション10a、10b、10c、10dを有する。本実施例では、第1〜第4のステーションは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像形成用のステーションである。
尚、本実施例では、各ステーション10a〜10dの構成及び動作は共通する部分が多い。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを示すために図中符号に与えた添え字a、b、c、dは省略して総括的に説明する。
ステーション10には、第1の像担持体としての感光ドラム1が設けられている。感光ドラム1は、図中矢印R1方向(反時計回り)に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って順に、次の各手段が配置されている。1次帯電手段としての1次帯電ローラ2、露光手段としての露光装置3、現像手段としての現像器4、転写装置5、感光ドラム1上の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段としてのドラムクリーナー6である。
感光ドラム1は、金属円筒上に、感光して電荷を生成するキャリア生成層、発生した電荷を輸送する電荷輸送層などからなる機能性有機材料が複数層積層されたものである。感光ドラム1の最外層は、電気的導電性が低く、ほぼ絶縁である。
1次帯電ローラ2は、感光ドラムに当接しており、感光ドラム1の回転に伴い従動回転しながら、感光ドラム1の表面を均一に帯電させる。1次帯電ローラ2には、1次帯電電源14から直流電圧、又は交流電圧に直流電圧を重畳した交番電圧が印加される。そして、1次帯電ローラ2と感光ドラム1の表面との当接ニップ部の、感光ドラム1の表面移動方向上下流側の微小な空気ギャップで放電が発生することにより、感光ドラム1は帯電させられる。
露光装置3は、本実施例では、レーザー光を多面鏡によって走査させるレーザースキャナユニットである。露光装置3は、画像信号に基づいて変調された走査ビームLを感光ドラム1上に照射する。露光装置3としては、この他、例えばLEDアレイを用いることもできる。
現像器4は、本実施例では、現像剤として非磁性1成分現像剤、即ち、トナーを用いる。又、現像器4は、現像剤担持体としての現像ローラ41、現像剤量規制手段としての現像剤塗布ブレード42などを有する。
転写装置5は、全ての画像形成部10a〜10bの感光ドラム1a〜1dに対向するように設けられた、第2の像担持体としての無端ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト50を有する。又、転写装置5は、中間転写ベルト50の内周面側において、各感光ドラム1a〜1dと対向する位置に、第1の転写手段としての1次転写部材である1次転写ローラ51a〜51dを有する。1次転写ローラ51a〜51dは、中間転写ベルト50を介して感光ドラム1a〜1dに対して押圧され、中間転写ベルト50と感光ドラム1a〜1dとが接触する1次転写部(1次転写ニップ部)N1a〜N1dを形成する。又、転写装置5は、中間転写ベルト50の外周面側において、中間転写ベルト50を支持する複数の支持部材のうち1つである2次転写対向ローラ55と対向する位置に、第2の転写手段としての2次転写部材である2次転写ローラ52を有する。2次転写ローラ52は、中間転写ベルト50を介して2次転写対向ローラ55に対して押圧され、中間転写ベルト50と2次転写ローラ52とが接触する2次転写部(2次転写ニップ部)N2を形成する。
中間転写ベルト50は、複数の支持部材(支持軸)として、駆動ローラ54、2次転写対向ローラ55、テンションローラ56の3本のローラにより支持され、適当なテンションが維持されている。駆動ローラ54が図中矢印R2方向(時計回り)に回転駆動されることにより、中間転写ベルト50は図中矢印R3方向(時計回り)に回転(周回移動)する。中間転写ベルト50は、1次転写部N1において、感光ドラム1の表面に対して順方向に、感光ドラム1の表面の移動速度と略同速度で移動する。
本実施例では、中間転写ベルト50としては、厚さ100μm、体積抵抗率1011ΩcmのPVdFの無端状の樹脂ベルトを用いた。又、駆動ローラ54としては、アルミニウム製の芯金上に、カーボンを導電剤として分散した電気抵抗値が104Ω、肉厚が1.0mmのEPDMゴムを被覆したものを用いた。又、テンションローラ56としては、アルミニウム製の金属棒を用いた。
1次転写ローラ51は、中間転写ベルト50を挟んで感光ドラム1とは反対側に配置されている。又、中間転写ベルト50の移動方向において1次転写ローラ51の下流側には、除電部材16が配置されている。駆動ローラ54、テンションローラ56、除電部材16及び2次転写対向ローラ55は電気的に接地されている。本実施例では、1次転写ローラ51としては、ニッケルメッキ鋼棒上に、NBRの発泡スポンジ状の弾性体を被覆したものを用いた。
又、2次転写ローラ52は、中間転写ベルト50に当接しており、中間転写ベルト50の移動方向に対して順方向に略等速度で回転する。本実施例では、2次転写ローラ52としては、ニッケルメッキ鋼棒上に、NBRの発泡スポンジ状の弾性体を被覆したものを用いた。
又、1次帯電ローラ2は、1次帯電ローラ2への電圧供給手段である1次帯電バイアス出力手段としての1次帯電電源14に接続されている。現像ローラ41は、現像ローラ41への電圧供給手段である現像バイアス出力手段としての現像電源15に接続されている。1次転写ローラ51は、1次転写ローラ51への電圧供給手段である第1の転写バイアス出力手段としての1次転写電源51に接続されている。2次転写ローラ52は、2次転写ローラ52への電圧供給手段である第2の転写バイアス出力手段としての2次転写電源12に接続されている。
尚、本実施例では、後述するように1次転写と同時に2次転写後の転写残トナーのクリーニングを行う第1のステーション10aのみ、前露光手段90が設けられている。前露光手段90は、ドラムメモリ(転写メモリ)を防止するためのものである。ここで対象としているドラムメモリとは、特に、1次転写部N1において印加されるバイアスの影響が、1次帯電ローラ2による帯電処理によっても十分に解消できずに後続の画像に現れる現象である。この点については、後述して詳しく説明する。前露光手段90は、感光ドラム1の表面の移動方向において1次転写部N1の下流側、且つ、ドラムクリーナー6によるクリーニング部の上流側に配置されている。本実施例では、前露光手段90の光源としてはLEDを用いており、感光ドラム1の横(長手方向端部側)から直接照射する構成となっている。LEDの特性としては、感光ドラム1の感光波長域内にピーク波長があり、指向角が絞られており、光度も大きいものが望ましい。本実施例では、東芝製のTLRE20TP型を用いた。このLEDはピーク波長が630nmで、指向角が7度と非常に狭く、光度は7000mcdという非常に高いものである。そのため、特別な集光手段を設けることなく、感光ドラム1の長手全域を良好に照射することが可能である。本実施例においては、第1のステーション10aにのみ前露光手段90を設けたが、その他のステーションに設けても良い。
又、本実施例では、感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての1次帯電ローラ2、現像器4及びドラムクリーナー6とは、画像形成装置200の本体に対して着脱自在な一体型のプロセスカートリッジ9を構成している。
次に、本実施例の画像形成装置200の画像形成動作について説明する。画像形成装置200は、待機状態において印刷指令を受けると、画像形成動作をスタートさせる。感光ドラム1a〜1dや中間転写ベルト50等は、所定のプロセススピードで回転を始める。
感光ドラム1の表面は、1次帯電ローラ2によって所定の極性に一様に帯電させられる。本実施例では、感光ドラム1は、表面電位が−500Vとなるように、一様に負極性に帯電させられる。帯電した感光ドラム1の表面は、続いて露光手段3からの走査ビームLによって走査露光される。これにより、感光ドラム1の表面に、画像情報に従った静電潜像(静電像)が形成される。
感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像器4によって現像される。即ち、現像器4内のトナーは、現像剤塗布ブレード42によって負極性に帯電されて現像ローラ41に塗布される。現像ローラ41には、現像電源15より、本実施例では−300Vの現像バイアスが供給される。そして、感光ドラム1が回転して、感光ドラム1上に形成された静電潜像が現像ローラ41との対向部(現像部)に到達すると、静電潜像に負極性に帯電したトナーが付着する。これによって、感光ドラム1上に形成された静電潜像は可視化され、感光ドラム1上にはトナー像が形成される。
感光ドラム1上に形成されたトナー像は、1次転写部N1において中間転写ベルト50上に転写(1次転写)される。この時、1次転写ローラ51には、1次転写電源51により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の1次転写バイアスが印加される。本実施例では、1次転写バイアスとして、直流電圧が印加される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、第1〜第4の画像形成部10a〜10dにおいてそれぞれ上述のような動作が行われる。この時、各画像形成部10a〜10dの1次転写位置間の距離に応じて、各色一定のタイミングでコントローラからの書き出し信号を遅らせながら、露光による静電潜像を各感光ドラム1a〜1d上に形成する。そして、この静電像を現像することで各感光ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像を、順次に、重ね合わせて中間転写ベルト50上に転写(1次転写)して、中間転写ベルト50上に多重トナー像を形成する。
1次転写工程後に感光ドラム1の表面に残った転写残トナー(1次転写残トナー)は、ドラムクリーナー6によってクリーニングされる。ドラムクリーナー6による転写残トナーのクリーニング方法は、実施例1と同じである。
露光による静電潜像の作像に合わせて、転写材供給部7から2次転写部N2へと転写材Pが供給される。即ち、転写材供給7において、転写材カセット71に積載されている転写材Pは、転写材供給ローラ72によりピックアップされ、搬送ローラ(図示せず)によりレジストローラ73まで搬送される。その後、転写材Pは、中間転写ベルト50上のトナー像に同期して、レジストローラ73によって、中間転写ベルト50と2次転写ローラ52とで形成される当接ニップ部(2次転写部)N2へと搬送される。
その後、中間転写ベルト50上に担持された4色の多重トナー像は、2次転写部N2において、転写材P上に一括して転写(2次転写)される。この時、2次転写ローラ52には、2次転写電源12により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の2次転写バイアスが印加される。本実施例では、2次転写バイアスとして、直流電圧が印加される。
2次転写を終えた後、中間転写ベルト50上に残留した転写残トナー(2次転写残トナー)は、中間転写ベルト50に当接して配置されたトナー帯電手段としてのトナー帯電部材であるトナー帯電ローラ53により帯電させられる。トナー帯電ローラ53は、中間転写ベルト50の表面に接触してトナー帯電部(トナー帯電ニップ部)N3を形成するように設けられている。トナー帯電ローラ53は、中間転写ベルト50の表面の移動方向において2次転写部N2より下流側、且つ、第1の画像形成部10aの1次転写部N1aより上流側でトナー帯電部N3を形成する。本実施例では、トナー帯電ローラ53としては、ニッケルメッキ鋼棒上に、EPDMゴムにカーボンが分散されたソリッド弾性体を被覆したものを用いた。又、トナー帯電ローラ53には、トナー帯電ローラ53への電圧供給手段であるトナー帯電バイアス出力手段としてのトナー帯電電源13が接続されている。本実施例では、トナー帯電バイアスとして、直流電圧が印加される。
ここで、2次転写前に正規の帯電極性(本実施例では負極性)を持っていたトナーは、2次転写工程で転写材P上に転移するため、転写残トナーは、正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)に帯電しているものが多い。しかし、全ての転写残トナーが正極性に帯電極性が反転しているわけではなく、中和され電荷をもたないトナーや、負極性を維持しているトナーも一部存在する。トナー帯電ローラ53と中間転写ベルト50との間では、中間転写ベルト50の移動方向において、両者の当接ニップ部(トナー帯電部)N3の上流側及び下流側の微小ギャップ部で放電が起きている。これにより、中間転写ベルト50上の転写残トナーを正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)側に帯電する作用がある。
トナー帯電ローラ53によって帯電させられた転写残トナーは、中間転写ベルト50上に乗ったまま第1のステーション10aの1次転写部N1aへと移動する。そして、第1のステーション10aの1次転写部N1aにおいて第1のステーション10aの感光ドラム1aに逆転写され、第1のステーション10aのドラムクリーナー6の回収トナー容器に回収される。
一方、2次転写終了後の転写材Pは、定着手段としての定着器8へと搬送され、ここでトナー像の定着を受ける。その後、転写材Pは、画像形成物(プリント、コピー)として、画像形成装置200の外部へと排出される。画像形成物が画像形成装置200の外部に正常に排出されたことを各種センサ(図示せず)で検知すると、画像形成装置200は各駆動装置の動作を停止して待機状態に戻る。
尚、本実施例の画像形成装置200は、単色の画像を形成することもできる。この場合には、必要な色用の画像形成部10のみを用いた画像形成動作を上記と同様にして行えばよい。
(2)1次転写バイアスの制御
次に、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに応じた1次転写バイアスの制御について説明する。
図7は、画像形成時における1次転写バイアス、2次転写バイアス及びトナー帯電バイアスのON/OFF動作を表したタイミングチャートを示す。尚、図中のタイミングa〜タイミングkは、中間転写ベルト50上の同一位置を示している。
1ページ目の画像形成動作の開始後、先ず、第1の画像形成部10aにおいて、感光ドラム1aに形成された1色目のトナー像を中間転写体50上に転写するための1次転写バイアスを、所定のタイミングで1次転写ローラ51aに印加する(タイイングa)。この1次転写バイアスは、トナー像が1次転写部N1aに到達するまでに印加すれば良い。又、本実施例では、1次転写バイアスの印加時間は、1ページ分のトナー像の転写が終了した時点までとしたが、これに限定されるものではなく、そのままのバイアスを印加し続けても良い。又、1ページ目の1次転写終了後から2ページ目の1次転写開始までの間は、別のバイアス値(例えば、絶対値がより低いバイアス等)に変更しても良い。
続いて、1色目のトナー像の位置に同期させた所定のタイミングで、1色目の場合と同様に、2色目、3色目、4色目のトナー像について、それぞれ第2、第3、第4のステーションにおいて1次転写ローラ51b、51c、51dに1次転写バイアスを印加する。これにより、順次に中間転写ベルト50上でトナー像を重ね合わせていく(タイミングb、c、d)。
次に、中間転写ベルト50上のトナー像が2次転写部N2に到達するタイミングまでに、2次転写ローラ52に2次転写バイアスを印加し、4色のトナー像を転写材Pに一括して転写する(タイミングe)。
一方、中間転写ベルト50上のトナー像がトナー帯電ローラ53に到達する前に、トナー帯電バイアスをトナー帯電ローラ53に印加し、所定の電流値で定電流制御を行う(タイミングf)。そして、その時の出力電圧値を検知し、V1として記憶する。このV1は、中間転写ベルト50上の転写残トナーが無い状態でのトナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応した値である。
次に、2次転写後の転写残トナーがトナー帯電ローラ53を通過する前までに、トナー帯電バイアスをトナー帯電ローラ53に印加し、上記V1の測定時と同じ所定の電流値で定電流制御を行う(タイミングg)。そして、トナー帯電ローラ53は、トナー帯電部N3を通過する中間転写ベルト50上の転写残トナーを正極性に再帯電させる。転写残トナーがトナー帯電ローラ53を通過中、トナー帯電バイアスの出力電圧値を検知し、V2として記憶する。このV2は、中間転写ベルト50上の転写残トナーが有る状態でのトナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応した値である。
2ページ目の画像形成において、再び1色目のトナー像の1次転写をすべく、第1の画像形成部10aにおいて、1次転写バイアスを1次転写ローラ51aに印加する(タイミングh)。この時、感光ドラム1a上のトナー像の1次転写と同時に、中間転写ベルト50上から感光ドラム1a上への転写残トナーの逆転写が行われ、中間転写ベルト50上の転写残トナーは転写同時クリーニングされる。この1次転写バイアスは、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに対応した電圧値V1及びV2に応じて補正される。この補正方法は、実施例1で説明したものと同じである。
1ページ目の1色目から4色目までの1次転写バイアス(タイミングa、b、c、d)と、2ページ目以降の2色目から4色目までの1次転写バイアス(タイミングi、j、k等)は、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに応じた補正は行わない。これらの1次転写バイアスの印加タイミングにおいては、中間転写ベルト50上に転写残トナーが存在しないためである。
ここで、本実施例の画像形成装置200の1つの特徴は、第1のステーション10aに前露光手段90を設けたことである。前露光手段90によりドラムメモリの発生を防止することができる。そのため、より高品位な画質を保ったまま、転写残トナーのクリーニング性を確保できるメリットがある。
表2に、単位面積当たりの転写残トナー量が比較的多い0.135g/cm2の時に、1次転写バイアスの目標電流を変化させたときの転写残トナーのクリーニング性とドラムメモリの発生状況とを示した。クリーニング性とドラムメモリは、出力された画像サンプルを目視で確認し、3段階にレベル分けした。具体的には、クリーニング性は、次のようにして評価した。即ち、予め転写残トナーとして中間転写ベルト50上に所定の乗り量のトナーを載せた後で、転写残トナーの存在を確認しやすいイエローのベタ画像が書かれた画像パターンを出力する。そして、そのイエローのベタ画像上に除去されるべき転写残トナーが紙上でどれほど目立ちやすく残っているかを観察することで評価した。又、ドラムメモリは、次のようにして評価した。即ち、上記のクリーニング性を評価する画像パターンに加え、ドラムメモリ評価用の画像パターンも合わせて出力する。ドラムメモリ評価用の画像パターンは、画像書き始め先端からドラム周長内までの領域に例えば10mm×20mm程度の大きさのベタ濃度のパッチと、そこから後端に向けて例えば25%濃度程度のハーフトーン領域がドラム周長以上の長さで形成されたものである。そして、パッチからドラム1周後のハーフトーン領域に濃度ムラが存在するか、即ち、ベタ濃度のパッチのゴースト画像がどれくらいの目立ちやすさで発生しているかを観察することで評価した。表中、○は実用上問題ないレベル、△は軽微に発生しているレベル、×は顕著に発生しているレベルを示す。
Figure 2009116130
トナー帯電ローラ53のインピーダンスを検知することにより、1次転写バイアスの目標電流値が補正される。本実験例では、この補正により、1次転写バイアスの目標電流値が6μAから10μAへ増加する。斯かる補正を行うと、転写残トナーのクリーニング性は良化するものの、前露光無しではドラムメモリが発生する場合があった。これは、1次転写バイアスの電流値を増加しためであると考えられる。但し、本実験例は、中間転写ベルト50上の転写残トナーを強制的に多くした厳しい状況で行ったものであり、通常の使用状況では、前露光無しで1次転写バイアスを補正しても、ドラムメモリが実用上問題にならない場合が多い。しかし、あらゆる状況下でより高品位の画像の提供するためには、中間転写ベルト50上に多くの転写残トナーが残った時に、これを十分にクリーニングすることと、ドラムメモリの発生を防止することとの両立は非常に重要である。
これに対し、本実施例のように前露光手段90を設けることにより、1次転写バイアスの電流値を高めに設定してもドラムメモリが発生しない。従って、より高品位な画質を保ったまま、1次転写バイアスの目標電流の補正範囲を広げることができる。
尚、本実施例にて説明した前露光手段90は、実施例1にて説明した画像形成装置100においても同様に適用することができ、本実施例にて説明したのと同様の効果を得ることができる。
又、本実施例では、フルカラー画像形成を前提として説明したが、本実施例の画像形成装置200はモノカラー画像を形成することもできる。本実施例の画像形成装置200では、例えば、モノカラー画像形成としてブラック単色画像を形成する場合には、第4のステーション10aにてブラックのトナー像が中間転写ベルト50に1次転写される。この場合、転写残トナーの回収は、第1から第4のいずれのステーションで行っても良い。例えば、転写残トナーの回収が第4のステーション10dにて行われる場合、上述したのと同様にして、第4のステーション10dの1次転写バイアスの目標電流値を補正することができる。その他のステーションで転写残トナーの回収が行われる場合も、基本的には同様にすればよいが、第1から第3のいずれかのステーションで転写残トナーの回収を行う場合は、画像形成を伴わない転写残トナーのクリーニング動作のみとなる。そのため、第1から第3のいずれかのステーションで転写残トナーの回収を行う場合は、1次転写バイアスの目標電流の補正はクリーニング性のみを考慮すればよく、バイアス設定にマージンを確保できる利点がある。
以上、本実施例では、1パス系の画像形成装置200においても、転写残トナー帯電時におけるトナー帯電ローラ53のインピーダンスから転写残トナー量を推測できる。そして、この転写残トナー量に応じて、転写残トナーを回収するステーション10の1次転写ローラ51に印加する1次転写バイアス値を最適化することができる。そのため、転写残トナーの量によらず良好なクリーニング性を確保することができる。
又、本実施例では、少なくとも転写残トナーを回収するステーション10において、帯電前の感光ドラム1を露光する前露光手段90を設けた。帯電前の感光ドラム1を露光することにより、1次転写バイアスが高い時に発生しやすいドラムメモリの発生が抑制される。そのため、トナー帯電ローラ53のインピーダンスに応じた1次転写バイアス値の補正幅を拡大することができる。
実施例3
次に、本発明に係る画像形成装置の更に他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は実施例2の画像形成装置と同じである。従って、本実施例では、実施例2の画像形成装置のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素については同一符号を付して詳しい説明は省略する。
本実施例は、画像形成動作において、トナー帯電ローラ53のインピーダンスの検知結果に応じて、1次転写バイアスの補正の実行の要否、画像形成を伴わない中間転写ベルト50のクリーニングモードの実行の要否を選択する点が、実施例2とは異なる。
即ち、本実施例では、画像形成装置200は、先ず、感光ドラム1上のトナー像を中間転写ベルト50へ1次転写すると同時に、中間転写ベルト50上の転写残トナーを感光ドラム1に戻す画像形成モード(第1のモード)を有する。又、本実施例では、画像形成装置200は、1次転写を行わずに転写残トナーのクリーニングを行うクリーニングモード(第2のモード)を有する。そして、本実施例では、転写残トナーの帯電時におけるトナー帯電ローラ53のインピーダンスに応じて、画像形成モードとクリーニングモードのいずれか一方のモードを選択する。これにより、転写同時クリーニングによる十分な中間転写ベルト50のクリーニングが不可能なほど転写残トナーの量が多い場合においても、画像形成を中断して中間転写体のクリーニングモードを実行することにより、クリーニング不良を確実に防止することできる。以下、更に詳しく説明する。
図8は、本実施例におけるトナー帯電ローラ53のインピーダンスの検知結果に応じた画像形成動作のフローを示す。
先ず、画像形成動作を開始後(S1)、トナー帯電ローラ53に正極性のトナー帯電バイアスを印加し、予め設定された目標電流にて定電流制御を開始する(S2)。2次転写後の転写残トナーがトナー帯電ローラ53に到達する前までに、定電流制御時のトナー帯電電圧V1を測定し、これを記憶する(S3)。次に、トナー帯電ローラ53による中間転写ベルト50上の転写残トナーを再帯電中に、定電流制御時のトナー帯電電圧V2を測定し、これを記憶する(S4)。
そして、CPU17は、V2とV1との差分と、予め設定された所定の値Vaとが、下記式(2)に示す関係を満たす場合(S5)、1次転写バイアス値の補正は行わない(S6)。
V2−V1<Va・・・(2)
ここで、Vaは、1次転写バイアスの補正を行わずに転写同時クリーニングで十分に中間転写ベルト50をクリーニングすることが可能な転写残トナー量に対応した値とする。
CPU17は、V2とV1との差分と、予め設定されたVa及びVbとが、上記式(2)に示す関係を満たさず、下記式(3)に示す関係を満たす場合(S7)、1次転写バイアスを補正する(S8)。
Va≦V2−V1<Vb・・・(3)
ここで、Vbは、1次転写バイアスの補正を行うことにより転写同時クリーニングで十分に中間転写ベルト50をクリーニングすることが可能な転写残トナー量に対応した値とする。尚、1次転写バイアスの補正方法については実施例1、実施例2で説明したものと同じである。
更に、V2とV1との差分と、予め設定されたVa及びVbとが、上記(2)及び(3)に示す関係式を満たさない場合(S7)、画像形成動作を中断し(S9)、中間転写ベルト50のクリーニングモードを実行する(S10)。即ち、この場合は、1次転写バイアスを補正しても転写同時クリーニングでは十分に中間転写ベルト50をクリーニングすることが不可能なほど転写残トナー量が多い場合である。言い換えると、この場合には、1次転写部N1での転写同時クリーニングは行わずに、中間転写ベルト50のクリーニングのみを実行するモードに切り替える。そして、中間転写ベルト50上の転写残トナーが十分にクリーニングされた後、画像形成動作を再開する(S11)。
このクリーニングモードとしては、例えば、トナー帯電ローラ53による転写残トナーの極性反転を利用した感光ドラム1への転写残トナーの逆転写が、単に1回では戻しきれない場合を想定し、次のような動作を行うことができる。即ち、クリーニングモードにおいて、トナー帯電ローラ53による転写残トナーの再帯電動作を行いながら、中間転写ベルト50を数周回転させて、転写残トナーの感光ドラム1への逆転写を複数回行うことにより、転写残トナーを十分に除去することができる。又、転写残トナーの極性がトナー帯電ローラ53によって十分にトナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)に反転しきれていないことが原因で感光ドラム1へ逆転写できていない可能性もあるので、次のような動作を行うこともできる。即ち、クリーニングモードにおいて、1次転写バイアスをトナーの正規の帯電極性と同極性(本実施例では負極性)にする工程を設けることで、正規の帯電極性(本実施例では負極性)に帯電した転写残トナーも感光ドラム1に逆転写させることができる。
本実施例では、クリーニングモードにおいては、第1〜第4のステーション10a〜10dで転写残トナーの回収を行い、トナー帯電ローラ53、1次転写ローラ51a〜51dに印加するバイアス、中間転写ベルト50の回転数は、それぞれ次のように設定する。トナー帯電ローラ53には正極性のトナー帯電バイアスを印加する。第1のステーション10aの1次転写ローラ51aと第3のステーション10cの1次転写ローラ51cには正極性のバイアスを印加する。第2のステーション10bの1次転写ローラ51bと第4ステーション10cの1次転写ローラ51dには負極性のバイアスを印加する。そして、このようなバイアスを印加した状態で、中間転写ベルト50を3周分回転させるシーケンスをクリーニングモードとして採用した。
即ち、クリーニングモードにおいて、異なる転写部又は同一の転写部において、次の2つの電界を形成することで、いずれの極性に帯電したトナーも感光ドラム1へと逆転写させて回収することができる。第1の電界は、トナーの正規の帯電極性とは逆極性である第2の極性に帯電した粒子を中間転写ベルト50から感光ドラム1へと向かわせる方向の電界である。第2の電界は、トナーの正規の帯電極性である第1の極性に帯電した粒子を中間転写ベルト50から感光ドラム1へと向かわせる方向の電界である。
尚、本実施例では、クリーニングモードにおいて1次転写ローラ51a〜51dに印加するバイアスは、いずれの極性のバイアスについても、その電流値を、トナー帯電ローラ53のインピーダンスの検知結果に応じて補正した値とする。
最後に、次の画像形成ジョブがある場合は(S12)、転写残トナーの帯電中のトナー帯電電圧V2を測定する工程へ戻る(S4)。次の画像形成ジョブがない場合は(S12)、最後の画像形成にて生じた転写残トナーを再帯電後、定電流制御を終了し、トナー帯電バイアスをOFFする(S13)。そして、画像形成動作が終了となる(S14)。
以上、本実施例では、画像形成装置200は、1次転写と同時に転写残トナーのクリーニングを行う画像形成モードと、1次転写を行わずに転写残トナーのクリーニングを行うクリーニングモードとを有する。そして、転写残トナーの帯電時におけるトナー帯電ローラ53のインピーダンスに応じて、画像形成モードとクリーニングモードのいずれか一方のモードを選択する。これにより、転写同時クリーニングによる十分な中間転写ベルト50のクリーニングが不可能なほど転写残トナーの量が多い場合が生じても、クリーニング不良を確実に防止することができる。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施態様に限定されるものではないことを理解されたい。例えば、上述の各実施例ではトナーの正規の帯電極性は負極性であるとして説明したが、これは正極性であってもよい。この場合、トナーの帯電極性に応じて、概して上述の各実施例における各種バイアスの極性を逆極性にするなど、適宜設定を変更すればよいことは当業者にとって自明である。
本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略断面構成図である。 転写残トナー量と転写残トナーの帯電時のトナー帯電電圧との関係の一例を示すグラフ図である。 本発明に従う1次転写バイアス、2次転写バイアス及びトナー帯電バイアスのON/OFF動作のシーケンスの一例を示すタイミングチャート図である。 本発明に従うトナー帯電電圧及び補正された1次転写バイアスの目標電流値の時系列推移の一例を示すチャート図である。 本発明に従うトナー帯電電圧及び補正された1次転写バイアスの目標電流値の時系列推移の他の例を示すチャート図である。 本発明に係る画像形成装置の他の実施例の概略断面構成図である。 本発明に従う1次転写バイアス、2次転写バイアス及びトナー帯電バイアスのON/OFF動作のシーケンスの他の例を示すタイミングチャート図である。 本発明に従うトナー帯電ローラのインピーダンスの検知結果に応じた画像形成動作の一例を示すフローチャート図である。 本発明に従うトナー帯電ローラのインピーダンスの検知制御態様の例を示す概略ブロック図である。
符号の説明
1 感光ドラム(第1の像担持体)
50 中間転写ベルト(第2の像担持体)
51 1次転写ローラ(第1の転写手段)
52 2次転写ローラ(第2の転写手段)
53 トナー帯電ローラ(帯電部材)
90 LED(前露光手段)
P 転写材

Claims (5)

  1. トナー像を担持する第1の像担持体と、前記第1の像担持体からトナー像が転写される第2の像担持体と、前記第1の像担持体から前記第2の像担持体にトナー像を転写させる第1の転写手段と、前記第2の像担持体から転写材にトナー像を転写させる第2の転写手段と、前記第1の転写手段に対してバイアスを出力する転写バイアス出力手段と、前記転写材へのトナー像の転写後に前記第2の像担持体上に残った転写残トナーを帯電させるトナー帯電手段と、前記トナー帯電手段に対してバイアスを出力するトナー帯電バイアス出力手段と、を有し、前記トナー帯電バイアス出力手段から前記トナー帯電手段にバイアスを出力することによって帯電させられた前記第2の像担持体上の転写残トナーを、前記転写バイアス出力手段から前記第1の転写手段にバイアスを出力することによって前記第2の像担持体から前記第1の像担持体に逆転写させる画像形成装置において、
    前記第2の像担持体上の転写残トナーを帯電させる時に前記トナー帯電バイアス出力手段から前記トナー帯電手段に出力する定電流制御されたバイアスの電圧値又は定電圧制御されたバイアスの電流値に応じて、前記第2の像担持体上の転写残トナーを前記第1の像担持体へ逆転写させる時の前記転写バイアス出力手段が出力するバイアスの値を設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記トナー帯電手段は、前記第2の像担持体上の転写残トナーをトナーの正規の帯電極性とは逆極性に帯電させ、前記第1の像担持体上のトナー像を前記第2の像担持体へ転写させると同時に、前記第2の像担持体上の転写残トナーを前記第1の像担持体へ逆転写させることができることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の像担持体上のトナー像の前記第2の像担持体への転写を行わずに前記第2の像担持体上の転写残トナーを前記第1の像担持体へ逆転写させるクリーニングモードを有し、前記第2の像担持体上の転写残トナーを帯電させる時に前記トナー帯電バイアス出力手段から前記トナー帯電手段に出力する定電流制御されたバイアスの電圧値又は定電圧制御されたバイアスの電流値に応じて、前記クリーニングモードを実行するか否かを選択することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の像担持体は、帯電させられた後に露光されることでその上に静電像が形成され、該静電像が現像剤によって現像されることでその上にトナー像が形成されるものであって、前記帯電前の前記第1の像担持体を露光する前露光手段が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 単数の前記第1の像担持体上に順次に形成されるか又は複数の前記第1の像担持体にそれぞれ形成される少なくともイエローを含む複数色のトナー像を、前記第2の像担持体に順次に転写することにより多色画像を形成することが可能であり、前記第2の像担持体に最初に転写するトナー像の色はイエローであり、少なくともイエローのトナー像を前記第1の像担持体から前記第2の像担持体に転写させると同時に、前記第2の像担持体上の転写残トナーを前記第1の像担持体へ逆転写させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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