JP2009115523A - 疲労試験用リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】電動シリンダの出力を油圧シリンダの出力がアシストするものであって、連続した正確な往復直線運動によって供試体に負荷をかけ続けることが可能な疲労試験用リニアアクチュエータを提供すること。
【解決手段】回転ロッド12と推力ブロック15,16との間にボールネジを構成し、駆動モータ2からの回転によって繰り返し荷重となる推力を発生させる電動シリンダと、閉じた油圧回路35,36に接続され、油圧ポンプ33から送り出される作動油の圧力を受けてピストンロッド32の往復直線運動を出力する油圧シリンダ31とを有し、その電動シリンダと油圧シリンダとの動作が駆動モータ2の出力によって同期し、油圧シリンダ31の出力が、電動シリンダから発生される推力ブロック15,16の推力をアシストする疲労試験用リニアアクチュエータ1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動シリンダによって発生する力に油圧シリンダによる力を加えて供試体に圧縮荷重や引張り荷重を連続して繰り返し負荷する疲労試験用リニアアクチュエータに関し、特に、一つの駆動モータによって電動シリンダと油圧シリンダとの動作を同期させ、往復運動による荷重を供試体に対して連続して作用させる疲労試験用リニアアクチュエータに関する。
例えば自動車のボディ、サスペンション或いはシャーシなどについて、その寿命信頼性を評価するものとして従来から疲労試験が行われている。疲労試験では、試験対象となる供試体に対して往復直線運動による圧縮荷重や引張り荷重が連続して作用し、それが破断するまで繰り返される。そして、こうした一定の荷重波形を出力する疲労試験用のアクチュエータには、従来から油圧アクチュエータが多く利用されており、例えば下記特許文献1には図2に示す疲労試験機が開示されている。
この疲労試験機100は、フレーム101に油圧シリンダからなるアクチュエータ102が設けられ、ロードセル103を介してフレーム101とアクチュエータ102との間で供試体Sを保持するよう構成されている。アクチュエータ102には、油圧源104から送られる作動油が供給されるが、サーボ弁105の切り替えによってロッド110が往復運動し、これによって供試体Sに連続して繰り返し負荷が加えられる。その際、供試体Sに加えられる荷重は前記ロードセル103によって検出され、変位や歪みが変位計106や歪ゲージ107によって検出されている。そして、この検出荷重や変位及び歪みの値に基づき、制御部108によってサーボアンプ109を介したサーボ弁105の動作制御が行われる。
特開平11−64193号公報 特開2003−53587号公報
しかし、油圧シリンダからなる従来の疲労試験用アクチュエータは、必要な荷重を発生させるための油圧ポンプや、それを駆動させる駆動モータ、更にオイルタンクなどからなる油圧源の構造が大きくなってしまい、全体が大型化する問題があった。また、従来の疲労試験用アクチュエータは、油圧ポンプから配管を通って油圧シリンダまで作動油が流れ、そこで荷重を出力するため、途中の配管内で生じるエネルギロスが大きいという問題もあった。
そこで、疲労試験用アクチュエータを油圧シリンダから電動シリンダに切り替えることが考えられる。しかし、疲労試験機では、例えば2〜5ton程度の荷重を、供試体に対して連続して与え続けなければならないため、回転力を推力に変換するボールネジへの負荷が大きい。従って、ボールネジ部の摩耗が激しいため寿命は短く、しかも連続して荷重を負荷している間に、一定周期の荷重波形に歪みが生じてしまって試験精度を低下させることになる。そのため、電動シリンダ単体は、疲労試験用アクチュエータとして現実できではない。
この点に関し、上記特許文献2には、電動プレス装置ではあるが、電動シリンダの出力に油圧を加えてアシストするアクチュエータが開示されている。具体的には、図3に示すように構成されたものであり、電動シリンダ制御装置201の制御によってモ−タ202が駆動し、予めプログラムされたピストンロッド203の移動量まで前進して押付停止する。一方、アキュムレ−タ205には油圧ポンプ206によって圧力が予め畜圧され、その油圧が切替弁207への通電によってシリンダチュ−ブ208の負荷側及び反負荷側に作用し、その面積差により押圧力を発生させる。
このアクチュエータ200は、電動シリンダの出力を油圧がアシストすることにより、ネジ機構210に加わる荷重は軽減され、寿命を延ばすことができるという効果がある。しかし、油圧回路が比較的大型なものであって、しかもアキュムレータ205の蓄圧を利用したアシストでは、連続して負荷をかけ続ける疲労試験には利用できない。よって、電動シリンダの出力を油圧でアシストするものを考えた場合、疲労試験機に適応した疲労試験用アクチュエータの開発が必要になる。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、電動シリンダの出力を油圧シリンダの出力がアシストするものであって、連続した正確な往復直線運動によって供試体に負荷をかけ続けることが可能な疲労試験用リニアアクチュエータを提供することを目的とする。
本発明に係る疲労試験用リニアアクチュエータは、供試体に対して荷重を連続して繰り返し負荷するものであり、回転ロッドと推力ブロックとの間にボールネジを構成し、駆動モータから回転ロッドに与えられる回転によって、推力ブロックから前記繰り返し荷重となる推力を発生させる電動シリンダと、閉じた油圧回路に接続され、油圧ポンプから送り出される作動油の圧力を受けてピストンロッドの往復直線運動を出力する油圧シリンダとを有し、前記電動シリンダを動作させる駆動モータは、前記油圧ポンプに連結され、前記油圧シリンダのピストンロッドは、前記推力ブロックに連結され、前記電動シリンダと前記油圧シリンダとの動作が前記駆動モータの出力によって同期し、前記油圧シリンダの出力が、電動シリンダから発生される前記推力ブロックの推力をアシストするようにしたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る疲労試験用リニアアクチュエータは、前記推力ブロックが、前記回転ロッドの軸方向に沿って複数が配置されたものであり、供試体に荷重を伝達するためのシャフトに対し、各推力ブロックが所定の間隔をあけて固定されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る疲労試験用リニアアクチュエータは、アクチュエータ本体内に、軸受けを介して前記回転ロッドが回転可能に支持され、前記推力ブロックがその回転ロッドに沿って移動するように設けられ、更に、そのアクチュエータ本体内に前記油圧シリンダが設けられたものであることが好ましい。
また、本発明に係る疲労試験用リニアアクチュエータは、前記アクチュエータ本体が、その内周面側に、前記回転軸の軸方向に沿ってガイドレールが設けられ、前記推力ブロックは、そのガイドレールに沿って転がるガイドボールを保持したものであることが好ましい。
また、本発明に係る疲労試験用リニアアクチュエータは、前記ガイドレールが、前記回転軸の軸方向に沿って配置されたレール部材であって、そのレール部材が、前記回転ロッドの径方向への位置調整を行う調整ネジによって前記アクチュエータ本体に取り付けられたものであることが好ましい。
また、本発明に係る疲労試験用リニアアクチュエータは、供試体に荷重を伝達するために前記推力ブロックに固定されているシャフトに対し、そのシャフトの径方向変化を検出する変位センサを有し、径方向に生じたシャフトの変化を検出するようにしたものであることが好ましい。
よって、本発明の疲労試験用リニアアクチュエータは、供試体の疲労試験に当たって駆動モータの回転方向を連続して切り替えると、電動シリンダの推力ブロックと油圧シリンダとがその都度同期させ、供試体に対し押圧力と引張り力とを繰り返し作用させることになる。そして、本発明によれば、電動シリンダの推力に油圧シリンダの出力をアシストさせた荷重を作用させるものであって、連続した正確な往復直線運動によって供試体に負荷をかけ続けることが可能な疲労試験用リニアアクチュエータを提供することができる。
また、本発明によれば、供試体に荷重を伝達するためのシャフトに対して、複数の推力ブロックが所定の間隔をあけて固定されているため、それぞれに推力ブロックが保持するボールへの負荷が軽減でき、ボールの摩耗によって荷重波形の精度を低下させたり、騒音が生じるなどの問題を改善することができる。
また、推力ブロックをガイドボールとガイドレールとによって軸方向にスムーズに移動させるので、横荷重が作用しても安定した荷重波形によって供試体に対し繰り返して荷重を作用させることができる。
また、ガイドボールの摩耗などによる変化を変位センサで検出することができ、その検出結果に基づいてガイドレールの位置調整を行うことにより、ガタ防止などによって安定した荷重波形による繰り返し荷重を作用させることができる。
次に、本発明に係る疲労試験用リニアアクチュエータの一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の疲労試験用リニアアクチュエータを示した構成図である。
この疲労試験用リニアアクチュエータ(以下、単に「アクチュエータ」という)1は、駆動モータ2の回転運動を往復直線運動に変換して出力する電動シリンダと、油圧ポンプによる作動油の油圧によって往復直線運動を出力する油圧シリンダとが一体に構成されたものである。特に、1つの駆動モータ2が油圧ポンプを動作させ、両シリンダの動作を同期させるよう構成されている。
アクチュエータ1は、円筒形状のアクチュエータ本体11内に、その中心を通って回転ロッド12が挿入されている。回転ロッド12は、アクチュエータ本体11内のベアリング13によって回転可能に支持され、駆動モータ2との間で、互いのプーリにベルト14が掛け渡たされている。また、駆動モータ2の回転出力を受ける回転ロッド12は、アクチュエータ本体11内の推力ブロック15,16を貫通し、両者の間にボールネジが構成されている。すなわち、回転ロッド12と推力ブロック15,16とに形成された溝に、複数のボール17が入れられた摺動部が形成され、回転ロッド12の回転が推力ブロック15,16の軸方向の移動に変換され、推力を発生するよう構成されている。
推力ブロック15,16には、軸方向にアクチュエータ本体11を突き抜けた2本から4本程度のシャフト18が固定され、そのシャフト18の先端には、供試体に加えられる荷重を計測するためのロードセル19が取り付けられている。疲労試験の対象となる供試体には、不図示の治具を介してロードセル19が連結される。なお、アクチュエータ1は、供試体に対しロードセル19によって荷重制御を行う場合と、シャフト18に対して設けた差動トランス20によってストローク制御を行う場合とがある。
本実施形態では、2つの推力ブロック15,16が前後に配置され、回転ロッド12を介して得られる推力を2カ所で発生させるようにしている。これは、供試体に対して荷重をかけた場合、その反力が摺動部のボール17に大きな負荷となって作用するため、推力の発生箇所を分散させて各ボール17が受ける負荷を軽減させるようにしている。また、推力ブロック15,16は、直進安定性を良くするため、ある程度の距離をとって配置されている。なお、このシャフト18は、その端部が推力ブロック15に突き当てられるようにして固定され、もう一方の推力ブロック16には貫通した状態で固定されている。
推力ブロック15,16は、アクチュエータ本体11に合わせた円柱形状をしたものであり、複数のシャフト18が回り止めになるとともに、アクチュエータ本体11とのガイド機構も回り止めになっている。すなわち、推力ブロック15,16の外周側には、アクチュエータ本体11の間に複数のガイドボール21が、軸方向に並べて保持されている。複数のガイドボール21からなるボール列は、推力ブロック15,16についてそれぞれ、円周方向に見て例えば90度間隔で4列もうけられている。
このガイド機構は、疲労試験中のシャフト18に対し径方向に力が作用した場合でも、推力ブロック15,16がアクチュエータ本体11とこじれないで、スムーズな往復直線運動が確保できるように構成されたものである。つまり、このアクチュエータ1による押圧力或いは引張力Fが傾いた供試体の作用面に働く場合、シャフト18にはモーメントが作用してしまう。そのため、こうした横荷重を受けた場合でも、ガイドボール21によって推力ブロック15,16のスムーズな移動を確保するようにしている。
ガイドボール21は、アクチュエータ本体11の内周面側に設けられたガイドレール22と、推力ブロック15,16との間に配置されている。このガイドレール22は、アクチュエータ本体11とは別体であって、アクチュエータ本体11に螺設されたハンドル付きの調整ネジ23によって支持されている。つまり、ガイドボール21は、前述したようにモーメントによる横荷重を受けながら回転するため、そのことにより摩耗してガタが生じたり、摩耗量に偏りが生じてシャフト18を傾けたりして試験精度を落とすことになる。そこで、本実施形態では、調整ネジ23のねじ込み位置の調整によって、径方向に生じる推力ブロック15,16のガタや傾きを防止しようとするものである。
そして、このアクチュエータ本体11には、各シャフト18に近接センサなどの変位センサ25が設けられ、各シャフト18の変位を検出するよう構成されている。なお、変位センサ25は、複数あるそれぞれのシャフト18に対し、推力ブロック15,16の間の位置と、アクチュエータ本体11から飛び出した位置との2箇所で検出するように配置されている。更に、この変位センサ25は、検出結果を表示する不図示の表示装置に接続されており、ガイド機構によるガタやシャフト18の傾きに関する情報が示されるようになっている。その結果、作業者が調整ネジ23を操作し、ガイドレール22の変位によってガタを吸収し、傾きが調整できるようになっている。
ところで、供試体に対し押圧力や引張力を作用させる疲労試験中は、アクチュエータ1による連続した往復直線運動を停止させることはできない。そこで、本実施形態では、変位センサ25による検出値を観察することにより、ガイドボール21などの部品交換について、そのタイミングを計るようにすることもできる。そのため、ある閾値を設定し、変位センサ25による検出値が当該閾値を超えた場合には、不図示の交換用警報ランプを点滅させるなどするようにしてもよい。
続いて、本実施形態のアクチュエータ1は、ボールネジを利用した電動シリンダに加え、油圧シリンダが構成として加えられている。つまり、推力ブロック15,16によってシャフト18に与えられる推力に、油圧シリンダ31による出力を加えて、供試体に対する荷重をアシストするように構成されている。その油圧シリンダ31は、アクチュエータ本体11内に、2個以上が円周方向に等間隔でバランスよく配置され、そのシリンダチューブがアクチュエータ本体11に対して固定されている。そして、各油圧シリンダ31は、ピストンロッド32が軸方向に突き出し、特に一端が推力ブロック15に連結固定されている。
複数の油圧シリンダ31には、共通の油圧回路が接続されている。この油圧回路は、油圧ポンプ33を有し、それに押圧側配管35と引張り側配管36とが接続されている。各油圧シリンダ31は、ピストンを挟んで押圧側の油圧室と引張り側の油圧室とが構成されており、押圧側配管35と引張り側配管36とがそれぞれに接続されている。すなわち、複数ある油圧シリンダ31に対し、油圧ポンプ32から各1本の押圧側配管35と引張り側配管36とが接続され、図示するように閉じた油圧回路が構成されている。
アクチュエータ1は、油圧ポンプ32が電動シリンダと共通の駆動モータ2に連結されており、推力ブロック15,16の推進に同期して油圧シリンダ31のピストンロッド32の運動が出力されるようになっている。そして、この閉じた油圧回路では、駆動モータ2の回転方向に従って油圧ポンプ32による作動油の流れ方向が決定され、それが推力ブロック15,16の移動方向に合わせた油圧シリンダ31の出力を発生させることができるようになっている。
また、この閉じた油圧回路にはオイルタンク37が設けられ、押圧側配管35及び引張り側配管36から分岐してオイルタンク37に接続された配管に、それぞれリリーフ弁38a,38bとチェック弁39a,39bが設けられている。そのため、油圧ポンプ32から油圧シリンダ31への作動油は、リリーフ弁38a,38bの設定圧に従って供給されるが、設定圧を超えた油圧が作用した場合には、リリーフ弁38a,38bが開き、オイルタンク37へと流れるようになっている。例えば、押圧側配管35へ供給される作動油が設定圧を超えた場合には、リリーフ弁38aが開き、オイルタンク37を経てチェック弁39aから引張り側配管36へと流れ、これにより油圧ポンプ33に戻る循環が生じるようになっている。
そこで、本実施形態のアクチュエータ1によれば、駆動モータ2の回転がシャフト3から出力されると、アクチュエータ本体11内の回転ロッド12に回転が伝えられるとともに、油圧モータ33が駆動される。従って、回転ロッド12の回転が、推力ブロック15,16を軸方向に移動させて推力を発生させる一方、油圧モータ33の駆動により、閉じた油圧回路内を作動油が所定方向に流れ、その油圧によって油圧シリンダ31のピストンロッド32が所定方向に突き出される。
具体的には、推力ブロック15,16が図面左側へ移動して押出力を発生させる際、油圧ポンプ33からは押圧側配管35へ作動油が送り出される。そして、油圧シリンダ31のピストンが図面左側へ加圧され、そのピストンロッド32が推力ブロック15,16を、その移動方向に押圧してアシストする。また、駆動モータ2が逆方向の回転を出力すれば、推力ブロック15,16が図面右側へ移動する引張り力を発生させ、同時に油圧ポンプ33からは引張り側配管36へ作動油が送り出される。そして、油圧シリンダ31のピストンが図面右側へ加圧され、そのピストンロッド32が推力ブロック15,16を、その移動方向に引っ張ってアシストする。
よって、本実施形態のアクチュエータ1では、供試体の疲労試験に当たって駆動モータ2の回転方向を連続して切り替えると、推力ブロック15,16と油圧シリンダ31とがその都度同期して、供試体に対し押圧力と引張り力とを繰り返し作用させることになる。従って、本実施形態によれば、電動シリンダの推力に油圧シリンダの出力をアシストさせる構造であって、連続した正確な往復直線運動によって供試体に負荷をかけ続けることが可能なアクチュエータ1を提供することが可能になった。
そして、アクチュエータ1は、推力ブロック15,16の推力に油圧シリンダ31の出力をアシストさせるため、推力ブロック15,16においてボールネジを構成するボール17への負荷が軽減され、摩耗の低減によって寿命を延ばすことが可能になった。更に、推力ブロック15,16を分割してかかる負荷を分散させたことによっても、ボール17への負荷を軽減することができるようになった。従って、疲労試験では、微小な往復の滑り運動によってボールネジのボールに摩耗が生じ、供試体に与える荷重の波形精度を低下させたり、騒音になるなどの問題が生じ得るが、本実施形態では、前述したようにネジ部にかかる負荷を軽減させたことで、そうした問題に対する改善を図ることができた。
また、推力ブロック15,16をガイドボール21とガイドレール22とによって軸方向にスムーズに移動させることで、横荷重が作用しても安定した荷重波形によって供試体に対し繰り返して荷重を作用させることができるようになった。
また、ガイドボール21の摩耗などによる変化を変位センサ25で検出し、その検出結果に基づいてガイドレール22の位置調整を行うよう構成したため、この点でもガタ防止などによって安定した荷重波形による繰り返し荷重を作用させることができるようになった。
また、1つの駆動モータ2によって推力ブロック15,16などからなる電動シリンダと、油圧シリンダ31などからなる油圧シリンダの動作を同期させるようにしたため、複雑な制御は必要としない。そして、構造を簡素化し、かつアクチュエータ本体11内に油圧シリンダを組み込むことなどから、全体を小型化することができるようになった。
更に、本実施形態では、閉じた油圧回路内を作動油が方向を変えて流れることによって油圧シリンダ31を動作させるものであるため、配管を流れる作動油によるエネルギロスは小さく、全体としてエネルギ効率が良いものとすることができた。
以上、本発明にかかる疲労試験用リニアアクチュエータの一実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、前記実施形態では2分割した推力ブロック15,16を示したが、一つの推力ブロックであってもよく、また3分割以上であってもよい。
疲労試験用リニアアクチュエータの実施形態を示した構成図である。 油圧シリンダをアクチュエータとした従来の疲労試験機の構成を示した図である。 電動プレス装置の構造を示した図である。
符号の説明
1 疲労試験用リニアアクチュエータ
2 駆動モータ
11 アクチュエータ本体
12 回転ロッド
15,16 推力ブロック
17 ボール
18 シャフト
19 ロードセル
21 ガイドボール
22 ガイドレール
23 調整ネジ
25 変位センサ
31 油圧リンダ
32 ピストンロッド
33 油圧ポンプ
35 押圧側配管
36 引張り側配管

Claims (6)

  1. 供試体に対して荷重を連続して繰り返し負荷する疲労試験用リニアアクチュエータにおいて、
    回転ロッドと推力ブロックとの間にボールネジを構成し、駆動モータから回転ロッドに与えられる回転によって、推力ブロックから前記繰り返し荷重となる推力を発生させる電動シリンダと、
    閉じた油圧回路に接続され、油圧ポンプから送り出される作動油の圧力を受けてピストンロッドの往復直線運動を出力する油圧シリンダとを有し、
    前記電動シリンダを動作させる駆動モータは、前記油圧ポンプに連結され、前記油圧シリンダのピストンロッドは、前記推力ブロックに連結され、
    前記電動シリンダと前記油圧シリンダとの動作が前記駆動モータの出力によって同期し、前記油圧シリンダの出力が、電動シリンダから発生される前記推力ブロックの推力をアシストするようにしたものであることを特徴とする疲労試験用リニアアクチュエータ。
  2. 請求項1に記載する疲労試験用リニアアクチュエータにおいて、
    前記推力ブロックは、前記回転ロッドの軸方向に沿って複数が配置されたものであり、供試体に荷重を伝達するためのシャフトに対し、各推力ブロックが所定の間隔をあけて固定されたものであることを特徴とする疲労試験用リニアアクチュエータ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する疲労試験用リニアアクチュエータにおいて、
    アクチュエータ本体内に、軸受けを介して前記回転ロッドが回転可能に支持され、前記推力ブロックがその回転ロッドに沿って移動するように設けられ、更に、そのアクチュエータ本体内に前記油圧シリンダが設けられたものであることを特徴とする疲労試験用リニアアクチュエータ。
  4. 請求項3に記載する疲労試験用リニアアクチュエータにおいて、
    前記アクチュエータ本体は、その内周面側に、前記回転軸の軸方向に沿ってガイドレールが設けられ、前記推力ブロックは、そのガイドレールに沿って転がるガイドボールを保持したものであることを特徴とする疲労試験用リニアアクチュエータ。
  5. 請求項4に記載する疲労試験用リニアアクチュエータにおいて、
    前記ガイドレールは、前記回転軸の軸方向に沿って配置されたレール部材であって、そのレール部材が、前記回転ロッドの径方向への位置調整を行う調整ネジによって前記アクチュエータ本体に取り付けられたものであることを特徴とする疲労試験用リニアアクチュエータ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載する疲労試験用リニアアクチュエータにおいて、
    供試体に荷重を伝達するために前記推力ブロックに固定されているシャフトに対し、そのシャフトの径方向変化を検出する変位センサを有し、径方向に生じたシャフトの変化を検出するようにしたものであることを疲労試験用リニアアクチュエータ。
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