JP2009111677A - 映像撮像制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】通常稼働するシステムに加えて無駄な予備機を準備するなどのコストをかけずに、映像撮像装置が故障して映像が表示・記録できないような状況になった場合でも、この障害が生じた映像撮像装置によって撮像されるべき撮像対象(撮影場所)に関する情報を取得できるようにする。
【解決手段】ネットワークに接続されている監視カメラ11〜13が正常に撮像を行っているか否かをネットワークを通じて監視し、例えば監視カメラ12が撮像不可能な状態となった旨が検出された場合には、近隣の監視カメラ(例えば、監視カメラ11)の集音機能を用いて、撮像不可能な状態となった監視カメラ12の撮影領域の音声情報を取得することで、撮像不可能な状態となった監視カメラ12の撮影領域における情報を補完して取得することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを通じて伝送される映像の受信や記録、表示を行う映像記録技術に関し、特に、ネットワークを通じて伝送される映像の受信や記録、表示などの動作制御を行う映像撮像制御システムに関する。
従来、保守・保安を目的として監視カメラによる映像の記録を行う映像記録装置を利用した映像撮像制御システムが存在している。この映像撮像制御システムに利用される映像撮像装置及び映像記録装置は、常時稼働して映像の記録を行うことが要求されている。したがって、故障などの原因によって、映像撮像装置が映像を撮像することができなくなった場合や映像記録装置が映像を記録することができなくなった場合の対応策を準備しておくことが重要である。
一方、このような故障などの不具合発生に対する対応策として、下記の特許文献1〜3に開示されている技術が存在する。例えば、特許文献1には、平常時には監視領域を2台のカメラで分担して撮像し、一方のカメラが故障した場合には別のカメラによって監視領域全体の撮像を継続して行う技術が開示されている。また、下記の特許文献2には、複数のカメラ(撮像装置)が設置されているシステムにおいて、あるカメラが故障した場合には、別のカメラの撮像方向やその他の撮像機能を変更制御することで、故障したカメラの撮像領域の撮像を継続して行う技術が開示されている。
さらに、ここ数年、より臨場感を再現するために、撮像情報だけでなく音声情報も同時に集音して記録するようなシステムも増えてきている。また、複数の映像及び音声を同時に表示、再生するような監視システムの場合には、監視係員が同時に複数の表示画面を閲覧しながら複数の異なる監視領域における音声を聴取することになるため、音声の聞き取りが困難になってしまうという問題があった。こうした問題に対処するため、例えば、下記の特許文献3には、音声を表示画面上にビジュアル化して表示するとともに、異常音声を検出して優先的に異常音声の出力を行う技術が開示されている。
特開2007−050862号公報 特開2007−235655号公報 特開2002−300569号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されている技術によれば、設置されているカメラが故障した場合に、本来は別の撮像領域を撮像しているカメラによって故障カメラの撮像領域を補完して撮像するため、設置カメラの台数が少ないと、映像がどうしても小さくなったり見にくくなったりしてしまう場合がある。
例えば、特許文献1に開示されている技術では、例えば、カメラの焦点距離を調整するため、撮像画像全体が小さくなってしまうという問題がある。また、特許文献2に開示されている技術では、カメラのパン・チルト・ズーム(PTZ)制御を行うため、例えば、ズームを行うことで撮像画像が小さくならないようにすることが可能であるが、しかしながら、高性能・高倍率のPTZカメラを設置することで、コストが高くなってしまう可能性がある。
また、特許文献3に開示されている技術では、リアルタイムで監視する場合でなく後から事象の確認をしたい場合には再生する音声の選択ができないため、事象の確認を行いにくいという問題がある。
上記の課題を解決するため、本発明は、映像撮像装置が映像を撮像したり、映像を記録したりすることが不可能な状況になった場合(すなわち、映像撮像装置に故障が発生した場合や映像撮像装置で撮像された映像の伝送又は記録機能に障害が生じて、映像の記録が不可能となった場合など)でも、この障害が生じた映像撮像装置によって撮像されるべき撮像対象(撮影場所)に関する情報を取得することが可能な、低コストでかつ効率的な映像撮像制御システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明によれば、複数の映像撮像装置と、複数の映像記録装置と、制御装置とが、ネットワークにより接続された映像撮像制御システムであって、
前記複数の映像撮像装置のそれぞれが、
所定の場所を撮像する映像撮像手段と、
前記映像撮像手段によって撮像された映像を、前記複数の映像記録装置のうちの所定の映像記録装置に送信する映像送信手段と、
前記所定の場所の音声を収集する集音手段と、
前記集音手段によって収集された音声を、前記複数の映像記録装置のうちの所定の映像記録装置に送信する音声送信手段と、
前記制御装置から受信した制御信号に基づいて、前記集音手段における集音方向、前記集音手段による集音の指向性、前記集音手段の集音感度のいずれかの変更制御を行う集音制御手段とを有し、
前記複数の映像記録装置のそれぞれが、
前記複数の映像撮像装置のうちの所定の映像撮像装置によって送信された前記映像を受信する映像受信手段と、
前記映像受信手段によって受信した前記映像を記録媒体に記録する映像記録手段と、
前記複数の映像撮像装置のうちの前記所定の映像撮像装置によって送信された前記音声を受信する音声受信手段と、
前記音声受信手段によって受信した前記音声を記録媒体に記録する音声記録手段と、
前記複数の映像撮像装置のうちの前記所定の映像撮像装置からの映像受信状態及び音声受信状態を監視する映像撮像装置監視手段と、
前記映像撮像装置監視手段によって前記複数の映像撮像装置のうちの前記所定の映像撮像装置から前記映像又は前記音声の受信ができなくなった状態が検出された場合には、前記所定の映像撮像装置から前記映像又は前記音声の受信ができなくなった状態を通知する通知情報を前記制御装置に送信する稼動管理手段とを有し、
前記制御装置が、
前記複数の映像撮像装置のそれぞれと、前記複数の映像撮像装置のそれぞれによって撮像された前記映像の記録先に設定されている前記複数の映像記録装置のそれぞれとの対応関係情報を含む映像管理情報を格納する映像管理情報格納手段と、
前記複数の映像撮像装置のうちのいずれかの映像撮像装置に障害が発生した場合に、前記障害が発生した映像撮像装置の撮像領域の音声を他の映像撮像装置によって集音するために、前記他の映像撮像装置の前記集音手段における集音方向、前記他の映像撮像装置の前記集音手段による集音の指向性、前記他の映像撮像装置の前記集音手段の集音感度のいずれかの変更制御に関する障害対応設定情報を格納する障害対応設定情報格納手段と、
前記映像記録装置の前記稼動管理手段から受信した前記通知情報によって特定された、前記障害の発生した前記映像撮像装置に関する前記障害対応設定情報を参照して、前記他の映像撮像装置の前記集音手段における集音方向、前記他の映像撮像装置の前記集音手段による集音の指向性、前記他の映像撮像装置の前記集音手段の集音感度のいずれかの変更制御を行うための前記制御信号を前記他の映像撮像装置に送信する映像撮像装置制御手段と、
前記映像記録装置の前記稼動管理手段から受信した前記通知情報によって特定された前記障害の発生した前記映像撮像装置に関する前記障害対応設定情報に基づいて、前記映像管理情報の更新を行う情報管理手段とを、
有する映像撮像制御システムが提供される。
さらに、本発明によれば、上記の構成に加えて、前記制御装置の機能が、前記複数の映像記録装置のいずれか1つに組み込まれている映像撮像制御システムが提供される。
さらに、本発明によれば、上記の構成に加えて、前記複数の映像記録装置のそれぞれが、
前記映像受信手段で受信した前記映像を表示する映像表示手段と、
前記音声受信手段によって受信した前記音声を外部に報知する音声出力手段と、
前記音声受信手段で受信した前記音声に関し、前記音声の音量又はその変化、前記音声の周波数又はその変化のいずれかに基づいて前記音声の特徴を検出する音声特徴検出手段と、
前記音声特徴検出手段で検出された前記音声の特徴が、前記所定の場所において平常とは異なる事象の発生を示すものであると判断し、前記音声出力手段に対して前記特徴を有する音声の外部への報知を指示するか、あるいは、前記映像表示手段において前記特徴を有する音声に対応する映像を強調表示するように制御する出力制御手段とを、
有する映像撮像制御システムが提供される。
また、上記の目的を達成するため、本発明によれば、複数の映像撮像装置と、複数の映像表示装置とが、ネットワークにより接続された映像撮像制御システムであって、
前記複数の映像撮像装置のそれぞれが、
所定の場所を撮像する映像撮像手段と、
前記映像撮像手段によって撮像された映像を、前記複数の映像記録装置のうちの所定の映像記録装置に送信する映像送信手段と、
前記所定の場所の音声を収集する集音手段と、
前記集音手段によって収集された音声を、前記複数の映像記録装置のうちの所定の映像記録装置に送信する音声送信手段とを有し、
前記複数の映像表示装置のそれぞれが、
前記複数の映像撮像装置のうちの所定の映像撮像装置によって送信された前記映像を受信する映像受信手段と、
前記映像受信手段で受信した前記映像を表示する映像表示手段と、
前記複数の映像撮像装置のうちの所定の映像撮像装置によって送信された前記音声を受信する音声受信手段と、
前記音声受信手段によって受信した前記音声を外部に報知する音声出力手段と、
前記音声受信手段で受信した前記音声に関し、前記音声の音量又はその変化、前記音声の周波数又はその変化のいずれかに基づいて前記音声の特徴を検出する音声特徴検出手段と、
前記音声特徴検出手段で検出された前記音声の特徴が、前記所定の場所において平常とは異なる事象の発生を示すものであると判断し、前記音声出力手段に対して前記特徴を有する音声の外部への報知を指示するか、あるいは、前記映像表示手段において前記特徴を有する音声に対応する映像を強調表示するように制御する出力制御手段とを、
有する映像撮像制御システムが提供される。
本発明に係る映像撮像制御システムは、上記の構成を有しており、通常稼働するシステムに加えて無駄な予備機を準備するなどのコストをかけずに、映像撮像装置が故障して映像が表示・記録できないような状況になった場合でも、この障害が生じた映像撮像装置によって撮像されるべき撮像対象(撮影場所)に関する情報を取得することが可能となるという効果を有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1〜第4の実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態>
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの構成の一例を示す図である。図1には、3階建てのビルの中に設けられている映像撮像制御システムが図示されている。この映像撮像制御システムでは、ビルの1階に8台の監視カメラ(映像撮像装置)10〜17(ただし、図1では、監視カメラ10、11、17の3台のみ図示)、ビルの2階に5台の監視カメラ20〜24(ただし、図1では、監視カメラ20、21、24の3台のみ図示)、ビルの3階に3台の監視カメラ30〜32が、それぞれ各階の所定の場所の撮像を行うように設置されている。なお、以下では、すべての監視カメラを表す際には、監視カメラ10〜32と表記する。
また、1階〜3階のすべての階を接続するためのLAN(Local Area Network)60が設けられており、各監視カメラ10〜32は、LAN60に接続されている。また、ビルの各階には、映像記録装置41〜43が1台ずつ設置されており、これらの映像記録装置41〜43もLAN60に接続されている。各階に設置されている映像記録装置41〜43は、監視カメラ10〜32によって撮像された映像を受信して記録する機能を有している。ここでは、通常の状態では、1階に設置されている映像記録装置41は、8台の監視カメラ10〜17から映像を受信して記録し、2階に設置されている映像記録装置42は、5台の監視カメラ20〜24から映像を受信して記録し、3階に設置されている映像記録装置43は、3台の監視カメラ30〜32から映像を受信して記録するものとする。なお、LAN60は、有線LANであってもよく、無線LANであってもよい。
なお、以下の説明では、各監視カメラ10〜32によって撮像される映像フォーマットをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式とし、各監視カメラ10〜32は、画像圧縮時の圧縮率を調整することで、3段階(高、中、低)の品質のJPEG画像を生成することができるものとするが、上記の前提は一例に過ぎず、映像フォーマットは必ずしもJPEG方式である必要はなく、また、必ずしも画像の品質を変えることが可能な映像フォーマットを利用する必要もない。
また、以下の説明では、各監視カメラ10〜32が映像と同時に音声を収集(集音)して記録又は送信する機能を有しているものとする。なお、上記のような監視カメラ10〜32は、撮像装置及び集音装置の両方の機能を有しているが、撮像装置及び集音装置はそれぞれ別々の装置によって実現されていてもよい。すなわち、本発明は、映像の撮像が不可能となった撮像場所における詳細な情報を音声によって収集するものであり、この目的を実現するためには、撮像装置及び集音装置の両方の機能が同一の装置に実装されていてもよく、別々の装置として実現されていてもよい。また、以下の説明では、各監視カメラ10〜32によって収録される音声の符号化方式をG.711 μ−Law(ビットレート:64kbps)とするが、その他の音声符号化方式が用いられてもよい。また、音質を変える場合に、同一の音声符号化方式においてパラメータが変更されてもよく、また、複数の異なる音声符号化方式を選択的に使い分けるようにしてもよい。
また、1階に設けられている表示装置71〜73は、各映像記録装置41〜43で記録されている映像の表示を行うように構成されている。すなわち、ここでは、表示装置71によって1階に設置されている8台の監視カメラ10〜17によって撮像された映像が表示され、表示装置72によって2階に設置されている5台の監視カメラ20〜24によって撮像された映像が表示され、表示装置73によって3階に設置されている3台の監視カメラ30〜32によって撮像された映像が表示される。さらに、1階に設けられている制御装置50は、監視カメラ10〜32、映像記録装置41〜43、及び表示装置71〜73を統合制御するコントローラの機能を有しており、この制御装置50もLAN60に接続されている。
なお、図1では、制御装置50及び表示装置71〜73は1階に設置されているが、どの階に設置されてもよく、さらには、ビル外に設置されてもよい。また、制御装置50は、例えば、インターネットなどのグローバルネットワークを介して、LAN60に接続されている監視カメラ10〜32、映像記録装置41〜43、及び表示装置71〜73の統合制御を行ってもよい。また同様に、表示装置71〜73もインターネットなどのグローバルネットワークを介して映像を受信・表示してもよい。また、ここでは1階から3階までの各階の映像を表示装置71〜73のそれぞれで表示するように構成されているが、表示装置の台数やどの監視カメラによる撮像映像をどのように表示するか(例えば、画面を分割して各監視カメラからの映像を分割画面内に表示したり、一定時間ごとに各監視カメラからの映像を切り換えて表示したりするなど)に関しては、システム設計によって任意に定めることが可能である。
また、図2は、本発明の第1の実施の形態における監視カメラの配置例を模式的に示す図である。図2には、1階に設置されている3台の監視カメラ11〜13が図示されている。図2に示すように、各監視カメラ11〜13は1001号室〜1003号室の各部屋のドアの前に設置されており、各部屋のドア付近を撮像するように撮像方向が設定されている。なお、不図示だが、監視カメラ10、14〜17、20〜24、30〜32も同様に、それぞれ定められた撮像場所を撮像するように撮像方向が設定されている。すなわち、例えば、監視カメラ14〜17は、1004号室〜1007号室の各部屋のドアの前に設置されており、監視カメラ21〜24は、2階の2001号室〜2004号室の各部屋のドアの前に設置されており、監視カメラ31、32は、3階の3001号室、3002号室の各部屋のドアの前に設置されており、監視カメラ10、20、30はそれぞれの階の非常口のドアを撮像するように設置されている。
次に、図1に図示されている映像撮像制御システムの構成要素である制御装置50、監視カメラ10〜32、映像記録装置41〜43のそれぞれの機能について説明する。
まず、制御装置50の機能について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの制御装置50の構成の一例を示す機能ブロック図である。図3に図示されている制御装置50は、システム制御部500、カメラ情報管理部501、稼働管理部502、通信処理部503、映像管理情報格納部504、及び障害対応設定情報格納部505を有している。
システム制御部500は、制御装置50において行われる主な処理や制御などを行う機能を有している。また、カメラ情報管理部501は、映像管理情報格納部504に格納されている映像管理情報を参照して、監視カメラ10〜32と映像記録装置41〜43との対応関係(すなわち、監視カメラ10〜32がどの映像記録装置41〜43に映像を送信しているか)や、監視カメラ10〜32の状態を把握したり、上記の対応関係や監視カメラ10〜32の状態に変化があった場合には、映像管理情報の更新を行ったりする機能を有している。
例えば、システム制御部500は、カメラ情報管理部501を介して映像管理情報格納部504に格納されている映像管理情報を把握し、監視カメラ10〜32に対して所定の映像記録装置41〜43への映像や音声の送信を指示したり、映像記録装置41〜43に対して所定の監視カメラ10〜32による撮像映像の記録や音声の記録を指示したり、さらには、表示装置71〜73に対して所定の映像記録装置41〜43で受信又は記録されている映像の表示や音声の出力(再生)を指示したりする機能を有している。また、システム制御部500は、特定の監視カメラ10〜32に障害が発生した場合に、障害対応設定情報格納部505に格納されている障害対応設定情報を参照して、障害が発生した監視カメラ10〜32の撮像場所を他の監視カメラ10〜32で補うために、他の監視カメラ10〜32のパン・チルト・ズーム制御などを行う機能も有している。さらに、システム制御部500は、特定の監視カメラ10〜32に障害が発生した場合に、障害対応設定情報格納部505に格納されている障害対応設定情報を参照して、障害が発生した監視カメラ10〜32の撮像場所の情報を音声によって収集するために、マイクロホン(例えば、監視カメラ10〜32に備わっている)の集音方向、感度、指向性、収録される音声の音質(例えば、ビットレートやチャンネル数)の制御などを行う機能も有している。
また、稼働管理部502は、各映像記録装置41〜43から送信される各監視カメラ10〜32の稼働状態を示す情報(稼働状態通知情報)の受信に基づいて、各監視カメラ10〜32が映像を撮像することが不可能な状況にあるか否か(あるいは、各監視カメラ10〜32の映像を伝送する伝送路に障害が発生しているか否か)を把握し、映像管理情報格納部504に格納されている映像管理情報の更新を行う機能を有している。なお、稼働状態通知情報は、監視カメラ10〜32の稼働状態を示す情報であり、各映像記録装置41〜43の監視カメラ稼働管理部414(後述の図6を参照)から制御装置50に向けて送信される情報である。また、稼働管理部502は、各映像記録装置41〜43の稼働状態を示す情報を表示装置71〜73から受けることも可能である。また、稼働管理部502は、監視カメラ10〜32からの応答がなかった場合に、異常と判断することも可能である。
また、通信処理部503は、LAN60に接続する通信インタフェースを有しており、監視カメラ10〜32や映像記録装置41〜43との間で情報のやり取りを可能とする機能を有している。
また、映像管理情報格納部504には、各監視カメラ10〜32に関する様々な情報を有する映像管理情報が格納されている。ここで、図4を参照しながら、映像管理情報に含まれる様々な情報の一例について説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの制御装置50によって保持されている映像管理情報の一例を模式的に示す図である。映像管理情報は、各監視カメラ10〜32に関する様々な情報を有している。図4に図示されている映像管理情報は、各監視カメラ10〜32の品質(撮像される映像の品質)、映像記録装置41〜43における記録枚数(単位時間(例えば1秒)当たりに映像記録装置41〜43が記録する枚数)、表示枚数(単位時間(例えば1秒)当たりに表示装置71〜73が表示する枚数)、各監視カメラ10〜32からの映像を記録する映像記録装置41〜43の識別情報、各監視カメラ10〜32による撮像映像の表示を行う表示装置71〜73の識別情報、表示の態様(図4ではフレームと記載)の映像に関連する各項目に加えて、各監視カメラ10〜32が集音した音声の音声符号化方式、各監視カメラ10〜32からの音声を記録する映像記録装置41〜43の識別情報、各監視カメラ10〜32によって集音された音声の出力を行う表示装置71〜73の識別情報を有している。
なお、制御装置50は、映像管理情報内の記録枚数に記載されている値に基づいて、映像記録装置41〜43に対して単位時間当たりの記録枚数の指示を行うとともに、監視カメラ10〜32に対して単位時間当たりの送信枚数の指示を行う。また、制御装置50は、映像管理情報内の音声を記録する映像記録装置41〜43の情報に基づいて、映像記録装置41〜43に対して音声記録の指示を行うとともに、監視カメラ10〜32に対して単位時間当たりの送信枚数の指示を行う。また、制御装置50は、映像管理情報内の音声を再生する表示装置71〜73の情報に基づいて、表示装置71〜73に対して音声の受信・出力の指示を行う。また、図4のフレームの項目のn/mは、表示画面をm分割し、そのうちのフレームnに映像の表示を行うことを意味している。また、図4に示す映像管理情報では、例えば、監視カメラ14により撮像された映像は、映像記録装置に記録しないように設定されており、監視カメラ15により撮像された映像は、表示装置において表示されないように設定されている。
制御装置50は、図4に図示されている映像管理情報を参照して、例えば監視カメラ10の行を参照して、監視カメラ10に対しては、高品質の映像を1秒当たり30枚で映像記録装置41に送信するように指示する。また、映像記録装置41に対しては、監視カメラ10から映像を受信して1秒当たり30枚記録するとともに、その映像を表示装置71に1秒当たり30枚転送するように指示する。さらに、表示装置71に対しては、監視カメラ10による撮像映像を映像記録装置41から受信し、受信した映像を8分割画面中のフレーム1に表示するように指示する。さらに、映像記録装置41に対して、監視カメラ10から音声(G.711 μ−Lawフォーマット)を受信して記録するとともに、その音声を表示装置71にG.711 μ−Lawフォーマットを用いて転送するように指示する。なお、制御装置50は、すべての行(監視カメラ10〜32の行)を参照して、同様に監視カメラ10〜32、映像記録装置41〜43、表示装置71〜73への指示を行う。また、図4に図示されている例では、平常時においても音声の伝送・記録が行われているが、ある監視カメラ10〜32に故障が発生した場合においてのみ、音声の収録が開始されるようにしてもよい。
また、制御装置50の障害対応設定情報格納部505には、監視カメラ10〜32に何らかの障害が発生した場合(例えば、監視カメラ10〜32に故障が発生して撮像不可能な状態となった場合や、伝送路に障害が発生して監視カメラ10〜32で撮像された映像が正しく伝送されなくなった場合など)に、障害の発生に対応するための監視カメラ10〜32の設定変更情報を含む障害対応設定情報が格納されている。なお、障害対応設定情報は、各監視カメラ10〜32に障害が発生した場合を想定してあらかじめ設定される。具体的には、障害対応設定情報には、後述のように(例えば、図9に図示されているように)、故障が発生した監視カメラ10〜32の近隣に存在する1つ又は複数の監視カメラ10〜32のパン・チルト・ズーム制御などの設定情報や、故障が発生した監視カメラ10〜32の近隣に存在する1つ又は複数の監視カメラ10〜32のマイクロホンにおける集音制御などの設定情報が含まれており、システム制御部500は、この障害対応設定情報を参照して、監視カメラ10〜32の設定変更を行うことが可能である。
次に、監視カメラ10〜32の機能について説明する。なお、すべての監視カメラ10〜32は、同一の機能を備えていればよく、特に、特定の監視カメラに特別な機能を設ける必要はない。ここでは、監視カメラ10〜32を代表して、監視カメラ10の内部構成について説明を行う。
図5は、本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの監視カメラ10の構成の一例を示す機能ブロック図である。図5に図示されている監視カメラ10は、映像撮像部100、エンコーダ101、映像送信部102、撮像制御部103、音声収集部104、音声エンコーダ105、音声送信部106、集音制御部107を有している。
映像撮像部100は、映像を撮像する機能を有しており、所定の場所を撮像するためのカメラや、カメラによって取り込まれた光信号を電気信号に変換するコンバータなどを有している。また、エンコーダ101は、映像撮像部100によって撮像された映像を所定の映像フォーマット(例えば、JPEG方式)に符号化する機能を有している。
また、映像送信部102は、エンコーダ101によって符号化された映像を、LAN60を通じて伝送可能なフォーマットに変換する機能(例えば、パケット化機能)や、パケット化された映像を、LAN60を介して所定の送信先に送信する機能を有している。なお、映像の送信先や送信する映像の品質、映像の単位時間当たりの送信枚数には、例えば、制御装置50によって指示された情報が設定される。
また、撮像制御部103は、監視カメラ10の撮像方向を変更するための制御を行うパン・チルト制御(方向コントロール制御)や、監視カメラ10の画角を変更するズーム制御(画角制御)などを行うための機能を有している。また、監視カメラ10はいわゆるネットワークカメラの機能を有しており、撮像制御部103は、LAN60を介して受信した制御信号に従って、パン・チルト・ズーム制御を行うことが可能である。なお、監視カメラ10は、パン・チルト・ズーム制御のすべてを備えている必要はない。また、監視カメラ10は、ネットワーク機能を有したCCTV(Closed Circuit Television)カメラであってもよい。
また、音声収集部104は、外部環境の音声を収集(集音)するマイクロホンの機能を有している。また、音声エンコーダ105は、音声収集部104によって収集された音声を所定の音声フォーマット(例えば、G.711 μ−Law方式)に符号化する機能を有している。なお、音声エンコーダ105は、G.711 μ−Law方式に限らず任意の音声符号化方式を用いることが可能であり、ビットレートやチャンネル数などによる音質の調整を行うことも可能である。
また、音声送信部106は、 音声エンコーダ105によって符号化された音声を、LAN60を通じて伝送可能なフォーマットに変換する機能(例えば、パケット化機能)や、パケット化された音声を、LAN60を介して所定の送信先に送信する機能を有している。なお、例えば、音声の送信先には、例えば、制御装置50によって指示された情報が設定される。
また、集音制御部107は、マイクロホンの集音方向を変更する制御、マイクロホンの感度を変更する制御、マイクロホンの指向性を変更する制御など、音声収集部104(マイクロホン)による集音制御を行うための機能を有している。また、監視カメラ10はいわゆるネットワークカメラの機能を有しており、集音制御部107は、LAN60を介して受信した制御信号に従って、パン・チルト・ズーム制御を行うことが可能である。なお、上述の各制御はマイクロホンの集音条件を変更するための制御の一例に過ぎず、監視カメラ10は、上述の各制御をすべて備えている必要はない。
なお、ここでは、映像撮像部100、エンコーダ101、映像送信部102、撮像制御部103は映像の撮像及び伝送に係る機能(撮像装置としての機能)を有する一方、音声収集部104、音声エンコーダ105、音声送信部106、集音制御部107は音声の収集及び伝送に係る機能(集音装置としての機能)を有している。本明細書では、1つの監視カメラが撮像装置及び集音装置の両方の機能を有しているが、監視カメラはあくまでも撮像装置としての機能のみを実現し、監視カメラとは別の集音機能を有する装置を設置してもよい。また、例えば、エンコーダ101及び音声エンコーダ105、映像送信部102及び音声送信部106、撮像制御部103及び集音制御部107は、同一又は類似の機能を有しており、共通のハードウェア又はソフトウェアによって実現されてもよい。
次に、映像記録装置41〜43の機能について説明する。なお、監視カメラ10〜32と同様に、映像記録装置41〜43は同一の機能を備えていればよく、特に、特定の映像記録装置に特別な機能を設ける必要はない。ここでは、映像記録装置41〜43を代表して、映像記録装置41の内部構成について説明を行う。
図6は、本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの映像記録装置41の構成の一例を示す機能ブロック図である。図6に図示されている映像記録装置41は、映像受信部411、映像記録部412、映像送信部413、監視カメラ稼働管理部414、監視カメラ情報格納部415、音声受信部416、音声記録部417、音声送信部418を有している。
映像受信部411は、監視カメラ10〜32から送信された映像を受信する機能を有している。映像受信部411で受信された映像は、映像記録部412に渡される。また、映像記録部412は、映像受信部411で受信した監視カメラ10〜32の映像を所定の記録媒体(例えば、磁気記録テープや光記録媒体、ハードディスクなど)に記録する機能を有している。また、映像送信部413は、所定の表示装置71〜73に対して所定の送信枚数で映像の送信を行う機能を有している。
また、監視カメラ稼働管理部414は、監視カメラ10〜32が正常に動作しているか否かを監視する機能を有するとともに、監視カメラ10〜32の稼働状態を示す情報(稼働状態通知情報)を制御装置50に送信する機能を有している。なお、稼働状態通知情報は、動作が異常となった監視カメラ10〜32の識別情報が含まれる。また、監視カメラ稼働管理部414は、制御装置50に対して、監視カメラ10〜32が正常に動作しているか否かを常に通知してもよく、あるいは監視カメラ10〜32の動作が異常となった場合にのみ、その旨を通知してもよい。
また、音声受信部416は、監視カメラ10〜32から送信された音声(監視カメラ10〜32の集音機能によって収録された音声)を受信する機能を有している。音声受信部416で受信された音声は、音声記録部417に渡される。また、音声記録部417は、音声受信部416で受信した監視カメラ10〜32の周辺の音声を所定の記録媒体(例えば、磁気記録テープや光記録媒体、ハードディスクなど)に記録する機能を有している。また、音声送信部418は、監視カメラ情報において音声の伝送が指定されている場合に、所定の表示装置71〜73に対して音声の送信を行う機能を有している。
また、監視カメラ情報格納部415には、各監視カメラ10〜32に関する様々な情報を有する監視カメラ情報が格納されている。ここで、図7を参照しながら、監視カメラ情報に含まれる様々な情報の一例について説明する。
図7は、本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの映像記録装置41〜43によって保持されている監視カメラ情報の一例を模式的に示す図である。監視カメラ情報は、各監視カメラ10〜32に関する様々な情報を有している。図7に図示されている監視カメラ情報は、各監視カメラ10〜32の識別情報と、各監視カメラ10〜32の稼働状態、各監視カメラ10〜32からの映像の記録枚数(単位時間(例えば1秒)当たりに映像記録装置41〜43が記録する枚数)、各監視カメラ10〜32による撮像映像の表示を行う表示装置71〜73の識別情報、各表示装置への映像の送信枚数(表示枚数)、各監視カメラ10〜32によって収録された音声の出力(再生)を行う表示装置71〜73の識別情報の各項目を有している。なお、記録枚数、表示装置(映像)、表示枚数、表示装置(音声)の各項目は、上述のように、制御装置50が映像管理情報に基づいて映像記録装置41〜43に対して行った指示が格納される。
図7に示す稼働状態の欄には、各監視カメラ10〜32が正常に動作を行っているか否かを示す情報が格納される。例えば、稼働管理部414は、監視カメラ情報の稼働状態の欄の値を1秒ごとに1つインクリメントするとともに、映像受信部411における各監視カメラ10〜32からの映像、及び音声受信部416における各監視カメラ10〜32からの音声の受信を監視し、各監視カメラ10〜32から正しく映像及び音声を受信できた場合には、監視カメラ情報の稼働状態の欄を0にクリアする。これによって、ある監視カメラ10〜32から正しく映像又は音声を受信できなくなった場合には、その監視カメラ10〜32に対応する稼働状態の欄の値が、正しく映像を受信できない秒数だけ大きな値となり(例えば、図7では、監視カメラ12の稼働状態の値が『3』となり、監視カメラ12からの映像又は音声が正しく受信されていないことが分かる)、この稼働状態の値が所定の値(所定の時間)を超えると、監視カメラ10〜32(あるいは、この監視カメラ10〜32との間の伝送路)に障害が発生したと判断し、その旨を稼働状態通知情報として制御装置50に通知する。制御装置50は、映像記録装置41〜43から、監視カメラ10〜32の動作に異常が発生したことを示す稼働状態通知情報を受けることによって、どの監視カメラ10〜32が撮像不可能(あるいは伝送路の障害による記録不可能)となったのかを把握することが可能となる。
次に、表示装置71〜73の機能について説明する。なお、監視カメラ10〜32及び映像記録装置41〜43と同様に、表示装置71〜73は同一の機能を備えていればよく、特に、特定の表示装置に特別な機能を設ける必要はない。ここでは、表示装置71〜73を代表して、表示装置71の内部構成について説明を行う。
図8は、本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの表示装置71の構成の一例を示す機能ブロック図である。図8に図示されている表示装置71は、映像受信部711、映像表示部712、音声受信部715、音声出力部716を少なくとも有しており、さらに、映像記録装置稼働管理部713、映像記録装置情報格納部714を有してもよい。
映像受信部711は、映像記録装置41〜43から送信された映像を受信する機能を有している。映像受信部711で受信された映像は、映像表示部712に供給される。映像表示部712は、映像受信部711で受信した監視カメラ10〜32の映像を表示するモニタである。
また、音声受信部715は、映像記録装置41〜43から送信された音声を受信する機能を有している。音声受信部715で受信された音声は、音声出力部716に供給される。音声出力部716は、映像受信部711で受信した監視カメラ10〜32の周囲の音声を外部出力(再生)するデコーダ、アンプ、スピーカなどの機能を表すものである。
また、映像記録装置稼働管理部713は、映像記録装置41〜43が正常に動作しているか否かを監視する機能を有するとともに、映像記録装置41〜43の稼働状態を示す情報を制御装置50に送信する機能を有している。さらに、映像記録装置情報格納部714には、受信・表示すべき映像の送信元となる映像記録装置41〜43に関する様々な情報が格納されている。
映像記録装置稼働管理部713及び映像記録装置情報格納部714において、映像記録装置41〜43が正常に動作しているか否かを監視する動作は、上述の映像記録装置41の監視カメラ稼働管理部414及び監視カメラ情報格納部415における監視カメラ10〜32の動作の監視とほぼ同一である。すなわち、映像記録装置稼働管理部713は、例えば、映像記録装置情報格納部714に格納される映像記録装置情報の稼働状態を示す情報によって映像記録装置41〜43の動作を監視し、映像記録装置41〜43からの映像又は音声を所定の時間以上受信できなくなった場合には、この映像記録装置41〜43に何らかの障害が発生したことを制御装置50に通知する。制御装置50は、表示装置71〜73から、映像記録装置41〜43の動作に異常が発生したことを示す情報の通知を受けることによって、映像記録装置41〜43の動作異常を把握することが可能となる。
次に、上述の各構成を前提として、本発明の第1の実施の形態における動作について説明する。例えば、図2に図示されている1002号室の部屋のドア付近を撮像している監視カメラ12に何らかの障害が発生し、監視カメラ12の撮像映像が正常に記録・表示できなくなったとする。
映像記録装置41の監視カメラ稼働管理部414は、例えば監視カメラ情報の稼働状態の欄の値によって監視カメラ12の稼働状態を常に監視しているが、監視カメラ12から映像を受信できなくなり、監視カメラ12の稼働状態の値が増加する。そして、監視カメラ稼働管理部414は、監視カメラ12の稼働状態が所定の値(例えば『5』)を超えた時点で異常と判定し、監視カメラ12が異常であることを示す稼働状態通知情報を制御装置50に通知する。
制御装置50の稼働管理部502は、通信処理部503を介して映像記録装置41から監視カメラ12の異常を示す稼働状態通知情報を受信すると、カメラ情報管理部501にリカバリ可能な監視カメラ(すなわち、障害が発生した監視カメラ12の撮像場所の撮像を補完できる監視カメラ)に関する情報の問い合わせを行う。カメラ情報管理部501は、障害対応設定情報を参照して、監視カメラ12のリカバリをすることが可能な監視カメラの識別情報(カメラ番号)と、監視カメラ12のリカバリを行うためのパン位置、チルト位置、ズーム倍率などの映像のリカバリを行うための各種映像設定情報に加えて、マイクロホンの指向性の変更値やマイクロホンの感度の変更値などの集音による情報収集を行うための各種音声設定情報を返答する。
例えば図2に示す設置例で監視カメラ12が故障した場合における障害対応設定情報として、監視カメラ11が画角を広くする(画像を引く)とともに監視カメラ13が首振り(一定周期でパンを行う動作)を行って、監視カメラ12の撮像場所の撮像を行う旨があらかじめ定められているとする。この場合、稼働管理部502は、監視カメラ11の識別情報及び監視カメラ11のズーム倍率(広い画角を確保するための値)と、監視カメラ13の識別情報及び首振りの指示をカメラ情報管理部501から受ける。なお、ここでは、監視カメラ11のズーム倍率の変更及び監視カメラ13の首振りによって、障害が発生した監視カメラ12の撮像場所(1002号室の部屋のドア付近)の撮像をリカバリするように設定されているが、パン、チルト、ズームなどを任意に組み合わせてリカバリを行うことが可能である。また、ここでは、2台の監視カメラ11、13によってリカバリを行っているが、1台のみ又は3台以上の監視カメラでリカバリを行うことも可能である。
また、例えば図2に示す設置例で監視カメラ12が故障した場合における障害対応設定情報として、監視カメラ11の音声収集部104による集音に関して、自身(監視カメラ11)の撮像場所(1001号室の部屋のドア付近)の集音を行う時間帯と、故障が発生した監視カメラ12の撮像場所(1002号室の部屋のドア付近)の集音を行う時間帯とを一定周期(例えば10秒)で交互に繰り返す旨があらかじめ定められているとする。具体的には、例えば監視カメラ11は、自身(監視カメラ11)の撮像場所(1001号室の部屋のドア付近)を撮像する時間帯においては、『マイクロホンの指向性:無指向、感度:普通』の設定で集音を行い、故障が発生した監視カメラ12の撮像場所(1002号室の部屋のドア付近)を撮像する時間帯においては、『マイクロホンの指向性:単一指向、感度:高』の設定で集音を行う。さらに、監視カメラ11が集音方向を調節できるマイクロホンを有している場合には、マイクロホンの方向を監視カメラ12の撮像場所(1002号室の部屋のドア付近)に合わせるように変更する。このようにして、故障した監視カメラ12の撮像画像が欠落してしまう分を補うために、故障した監視カメラ12の撮像場所付近の音声を収集することで、情報収集のリカバリを行うことが可能である。なお、ここでは、1台の監視カメラ11によって音声の収集によるリカバリを行っているが、2台以上の監視カメラで音声の収集によるリカバリを行うことも可能である。
そして、稼働管理部502は、カメラ情報管理部501から受けた監視カメラ11、13の識別情報とそれぞれの設定変更情報をシステム制御部500に通知し、システム制御部500は、通信処理部503を介して監視カメラ11、13に対して、それぞれの設定変更情報に対応した設定変更を指示する。これにより、図9に図示されているように、監視カメラ11の画角が広くなり、監視カメラ11で1001号室及び1002号室の両方の部屋のドア付近の撮像が可能になるとともに、監視カメラ13が首振りを行って定期的にパンを繰り返すことで、1002号室及び1003号室の部屋のドア付近を交互に撮像することが可能となる。また、上述のように、監視カメラ11のマイクロホンによって、1002号室の部屋のドア付近の集音が一定時間間隔で行われるようになる。なお、制御装置50は、撮像場所の重要度や監視カメラ13の配置場所などに基づいて、監視カメラ13による撮像場所に優先度を設定して監視カメラ13の撮像方向の制御を行ってもよい。すなわち、監視カメラ13に単に首振りをさせるだけではなく、例えば、1002号室の部屋のドア付近を10秒撮像させるとともに、1003号室の部屋のドア付近を20秒撮像させる動作を繰り返し行わせることも可能である。また、監視カメラ13が定期的にパン動作を行うという制御だけではなく、制御装置50は、監視カメラ13に対して不定期にパン動作の制御を行うことも可能である。なお、監視カメラ11のマイクロホンによる集音に関しても、1002号室の部屋のドア付近の集音を行う周期やその集音時間などは、任意に設定可能である。
また、制御装置50のシステム制御部500は、映像記録装置41に対して、監視カメラ11からの映像及び音声を監視カメラ11、12の両方の映像および音声として記録するように指示するとともに、監視カメラ13からの映像を監視カメラ12、13の両方の映像として記録するように指示する。これにおいて、映像記録装置41は、記録した映像の付加情報として元々の監視カメラの番号を記録する。これにより、再生時においては、この番号により同じ監視カメラからの記録映像でも撮像場所を認識することが可能となる。なお、監視カメラからの映像データのヘッダ部分に記録場所情報を付加するようにしてもよい。
また、制御装置50が映像記録装置41に対して指示を行う際に、監視カメラ11、13のいずれか一方の映像を監視カメラ12の映像として記録するように指示してもよい。また、監視カメラ11、13のいずれか一方の映像を監視カメラ12の映像として記録した場合には、監視カメラ11、13のいずれか一方の映像が記録されるとともに、監視カメラ12の映像として監視カメラ11、13のいずれか一方の映像と同一の映像が記録されることになるので、監視カメラ12の記録を中止して、後で監視カメラ12の映像を参照する際に、監視カメラ11、13のいずれか一方の映像を参照してもよい。なお、2台以上の監視カメラによって音声の収集によるリカバリが行われた場合も同様である。
さらに、制御装置50のシステム制御部500は、映像記録装置41に対して、監視カメラ11、13のいずれか一方の映像を監視カメラ12の映像として表示装置71に送信するように指示する。なお、この場合も監視カメラ11、13のいずれか一方の映像と、監視カメラ12の映像とは同一であるため、どちらか一方の映像のみを表示装置71に送信するようにしてもよい。また、制御装置50のシステム制御部500は、映像記録装置41に対して、監視カメラ11で集音された音声を監視カメラ12の音声として表示装置71に送信するように指示する。また、さらに、制御装置50は、監視カメラ12の障害発生によって変更された設定を映像管理情報に反映させるように、映像管理情報格納部504に格納されている映像管理情報の更新を行う。
以上の動作によって、障害が発生した監視カメラ12の撮像場所が、監視カメラ11、13の両方による撮像によって補完されて記録されるようになる。また、表示装置71において、障害が発生した監視カメラ12による撮像映像が本来表示されるフレームに監視カメラ11、13のいずれか一方の映像と同一の映像が表示されるものの、監視カメラ12による撮像場所が表示されるようになる。また、障害が発生した監視カメラ12の撮像場所付近の音声が、監視カメラ11の集音機能によって記録されるようになる。また、表示装置71において、障害が発生した監視カメラ12の撮像場所の音声として、監視カメラ11のマイクロホンによって集音された監視カメラ12の撮像場所の音声が出力されるようになる。
以上、説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、複数の監視カメラのうちの1つに障害が発生した場合でも、障害が発生した監視カメラの撮像場所を他の監視カメラによる撮像でリカバリするとともに、障害が発生した監視カメラの撮像場所の音声を収録することにより、大切な撮像場所の撮像映像が欠けることによって失われてしまう可能性がある情報を補完することが可能となる。
なお、上述の本発明の第1の実施の形態では、監視カメラ10〜32によって撮像・収集された映像・音声が映像記録装置41〜43に送信された後に、さらに映像記録装置41〜43から表示装置71〜73に送信されるように構成されているが、監視カメラ10〜32によって撮像・収集された映像・音声が表示装置71〜73に送信された後に、さらに表示装置71〜73から映像記録装置41〜43に送信されるように構成されてもよい。この場合には、監視カメラ10〜32から映像を直接受信する表示装置71〜73が監視カメラ稼働管理部を有し、監視カメラ10〜32が正常に動作しているか否かの監視を行う。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。上述の本発明の第1の実施の形態では、監視カメラ10〜32が映像の送信先を変更することが可能な場合について説明したが、映像を要求された相手にのみ映像を送信するタイプの監視カメラ10〜32も存在している。以下、このタイプの監視カメラを利用した場合について説明する。
本発明の第2の実施の形態における監視カメラ10〜32の映像送信部102は、映像記録装置41〜43からの映像の要求に基づき、映像の要求を行った映像記録装置41〜43を送信先として映像の送信を行うように構成されている。また、本発明の第2の実施の形態における監視カメラ10〜32の音声送信部106は、映像記録装置41〜43からの音声の要求に基づき、音声の要求を行った映像記録装置41〜43を送信先として音声の送信を行うように構成されている。また、本発明の第2の実施の形態における映像記録装置41〜43の映像受信部411は、受信や記録を行うための映像を取得するため、監視カメラ10〜32に対して、映像の要求を行うように構成されている。また、本発明の第2の実施の形態における映像記録装置41〜43の音声受信部416は、受信や記録を行うための音声を取得するため、監視カメラ10〜32に対して、音声の要求を行うように構成されている。また、監視カメラ10〜32は映像や音声を要求された相手(映像記録装置41〜43)に対して映像や音声を送信するように構成されているため、本発明の第2の実施の形態における制御装置50のシステム制御部500は、監視カメラ10〜32に対して所定の映像記録装置41〜43への映像送信や音声送信の指示を行う必要はない。なお、監視カメラ10〜32、映像記録装置41〜43、制御装置50、表示装置71〜73におけるその他の構成要素は、上述の本発明の第1の実施の形態と同様である。
本発明の第2の実施の形態では、制御装置50から監視カメラ10〜32に対して指示が行われることはなく、制御装置50は、監視カメラ10〜32による撮像映像の受信指示や収集音声の受信指示を映像記録装置41〜43に送信する。そして、各映像記録装置41〜43は、制御装置50からの指示に基づいて、自映像記録装置41〜43が受信、記録、表示すべき監視カメラ10〜32を把握し、その監視カメラ10〜32に対して映像や音声の要求を行う。なお、映像記録装置41〜43から監視カメラ10〜32に対して、映像の要求と共に、映像の品質や映像の送信枚数の設定の指示も行われ、これにより、制御装置50で統合的な観点に基づいて確立された映像記録スケジュールが実現される。
なお、上述のように、制御装置50が映像記録装置41〜43に対して指示を行い、映像記録装置41〜43から監視カメラ10〜32に対して、さらに指示が行われるという点を除いて、本発明の第2の実施の形態における基本的な動作は、上述の本発明の第1の実施の形態で説明した動作と同一であり、ここでは、説明を省略する。
以上、説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、映像を要求された相手にのみ映像や音声を送信するタイプの監視カメラが複数台設置されており、複数の監視カメラのうちの1つに障害が発生した場合でも、障害が発生した監視カメラの撮像場所を他の監視カメラによる撮像でリカバリするとともに、障害が発生した監視カメラの撮像場所の音声を収録することにより、大切な撮像場所の撮像映像が欠けることによって失われてしまう可能性がある情報を補完するを防ぐことが可能となる。
なお、上述の本発明の第1の実施の形態で説明した、映像・音声の送信先を変更することが可能な監視カメラと、本発明の第2の実施の形態で説明した、映像・音声を要求された相手にのみ映像・音声を送信するタイプの監視カメラが混在して設置されている場合でも、本発明の第1及び第2の実施の形態を組み合わせることによって、本発明の目的を実現することが可能である。
<第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本発明の第3の実施の形態では、音声の検出状況(音声の特徴)に応じて、表示装置における出力音声を変更したり、表示画面(表示パターン)を変更したりする方法について説明する。なお、以下では、基本的に上述の本発明の第1の実施の形態における構成および動作を拡張した実施例について説明するが、本発明の第3の実施の形態に係る技術思想を上述の本発明の第2の実施の形態における構成及び動作に適用することも可能である。
本発明の第3の実施の形態では、上述の本発明の第1の実施の形態における映像記録装置41〜43が、図10に図示されている映像記録装置91に置き換わる。図10は、本発明の第3の実施の形態における映像撮像制御システムの映像記録装置91の構成の一例を示す機能ブロック図である。図10に図示されている映像記録装置91は、映像受信部411、映像記録部412、映像送信部413、監視カメラ稼働管理部414、監視カメラ情報格納部415、音声受信部416、音声記録部417、音声送信部418、音声特徴判定部901を有している。なお、図10に図示されている映像記録装置91は、図6に図示されている映像記録装置41に、音声特徴判定部901によって実現される機能が更に付加された構成を有している。
音声特徴判定部901は、任意の監視カメラ10〜32から受信した音声の特徴を検出する機能を有している。音声特徴判定部901は、音声に関する様々な特徴を検出することが可能である。例えば、音量や音の密度(音圧)又はその変動、音声の周波数又はその変動、無音状態から有音状態への変化(音声の発生)、突発的な物音(音声の立ち上がりの検出)を検出することが可能である。また、音声特徴判定部901により知的な機能を設け、例えば、物音の種類や会話音声の内容解析などが行えるようにしてもよい。
また、音声特徴判定部901は、複数の監視カメラ10〜32から受信した各音声の特徴に基づいて、特に顕著な特徴(所定レベルを超える特徴)が見られる音声に関して、表示装置において出力される音声を切り換えたり、複数の監視カメラ10〜32による撮像映像を表示装置の1画面上に同時に表示するための分割画面の表示パターン(例えば、後述の図12〜14に図示されている表示パターン)を決定したりする機能を有している。
次に、上述の構成を前提として、本発明の第3の実施の形態における動作について説明する。なお、ここでは、例えば図11に図示されているように、5台の監視カメラ20〜24で収集される音声の時間的な変動に応じた出力切り換え例について説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態における映像撮像制御システムの5台の監視カメラで検出された音声の時間的な変動の様子を示す図である。なお、図11には、各監視カメラ20〜24が集音した音声の検出結果(振幅)が、図面の左から右に時系列に表されている。
映像記録装置42(図10に図示されている映像記録装置91の構成を有する)は、監視カメラ20〜24の映像及び音声を受信して、表示装置72においてこれらの映像及び音声を表示、再生する。平常時は、図4に図示されている映像管理情報に記載されているように、監視カメラ20〜23のそれぞれで撮像された映像を、等分割された4分割画面で表示する一方(図12を参照)、音声に関しては監視カメラ20で集音された音声を再生している。
ここで、映像記録装置42の動作が、音声の特徴に応じた切り換えを行う音声自動切り換えモードに変更されると、映像記録装置42は、監視カメラ20〜24からの音声の特徴に応じて、表示装置72に送信する音声を切り換える。これにより、例えば、音が発生した音声(無音から有音)や騒がしい音を含む音声(音密度の高い音声)などのような特徴的な音声が表示装置72において出力されるように、映像記録装置42から表示装置72に送信される音声を切り換えることが可能となる。
例えば、図11において、ある時刻Aの時点のように、監視カメラ21の音声が最も大きな音量になると、音声特徴判定部901は監視カメラ21の音声のほうが重要(何らかの異常が発生している可能性があり、音声出力されるべき)と判断し、図4に示す映像管理情報の監視カメラ20の音声出力の表示装置欄(『72』と記載されている)を空白にし、監視カメラ21の音声出力の表示装置欄を『72』に更新する。そして、映像記録装置42の音声特徴判定部901は、表示装置72に送信する音声を監視カメラ20の音声から監視カメラ21の音声に切り換えるよう音声送信部418に指示し、音声送信部418は表示装置72に送信する音声を、指示された監視カメラ21の音声に切り換える。
次に、時刻Bでは、それまで無音だった監視カメラ24に音声が発生したので、音声特徴判定部901は監視カメラ24の監視領域に異常が発生している可能性があると判断し、音声送信部418が送信する音声を監視カメラ24に切り換えるように指示する。音声送信部418は、表示装置72に送信する音声を、指示された監視カメラ24の音声に切り換える。また、監視カメラ24の音声が再び無音になると、音声特徴判定部901は再びその時点で最も大きな音量の監視カメラ21の音声に切り換えるよう音声送信部418に指示し、音声送信部418は、指示された監視カメラ21の音声に切り換える。
また、時刻Dでは監視カメラ21の音声が無音になったので、音声特徴判定部901は、最も大きな音量である監視カメラ23の音声を重要と判断し、表示装置72に送信する音声を監視カメラ21の音声から監視カメラ23の音声に切り換えるよう音声送信部418に指示する。音声送信部418は送信する音声を、指示された監視カメラ23の音声に切り換える。
また、時刻Eでは監視カメラ22の音声がそれまでの無音から有音になったため、音声特徴判定部901は、監視カメラ22の音声の音量は監視カメラ23のものより小さいものの、監視カメラ22の音声の発生が重要であると判断し、表示装置72に送信する音声を監視カメラ23の音声から監視カメラ22の音声に切り換えるよう音声送信部418に指示する。音声送信部418は送信する音声を、指示された監視カメラ22の音声に切り換える。
また、上記の例では画像が4ch(監視カメラ20〜23の4台分)しかないので、表示装置72を閲覧しているユーザは、その表示画面を見ていればどの監視領域で何が起きているかを判断することができる、16chや32chなどのように画像が増加する(フレーム数が増加する)に従って、どのchで何が起きているかを瞬時に把握することが難しくなってくる。そこで、本発明の第3の実施の形態において、音声特徴判定部901における音声の特徴の検出結果に基づいて、表示装置における表示パターンの切り換えを行うことも可能である。
例えば、表示装置72においては、平常時には、図4に図示されている映像管理情報に記載されているように、監視カメラ20〜23のそれぞれで撮像された映像が等分割された4分割画面で表示されている(図12を参照)。このとき、時刻Bにおいて、特徴判定部901が監視カメラ24の音声が無音から有音に変化したことから、監視カメラ24の音声が重要である(監視カメラ24の監視領域の監視強化が重要である)と判断し、それまで表示していなかった監視カメラ24の映像を大きく表示し、残りの3つの画面には時刻Bにおいて有音である監視カメラ20、21、23の映像を割り当てる表示パターン(図13を参照)を選択し、その情報を表示装置72に通知する。
表示装置72は映像記録装置42から通知された情報に基づいて図12に図示されている表示パターンを構成して表示する。また、例えば、監視カメラ24のウインドウを赤枠で縁取ることで、監視カメラ24のウインドウ枠を目立たせてもよい。また、監視カメラ24からの音声が無音になると、映像記録装置42は表示装置72に送信する音声をすぐに監視カメラ21の音声に切り換えるが、表示パターンに関してはしばらく図13に図示されている表示パターン(監視カメラ24の映像を強調表示)を維持し、監視カメラ24からの音声が無音になってから一定時間経過した時刻Cの時点で、図12に図示されている表示パターンに戻してもよい。このように、検出される音声の特徴に応じて表示装置72における表示パターンを切り換えることで、表示装置を閲覧しているユーザは、大事な撮像映像(異常の発生が映っている可能性のある撮像映像)を見逃さずに監視できるようになる。なお、本明細書における強調表示とは、映像のフレーム枠を大きくすることで表示画面上に占める映像表示の範囲を他の映像より大きくしたり、色や光の点滅などの視覚的効果を用いて映像を目立たせたりすることを表す。
また、上述の例では、時刻Bにおいて、図12に図示されている表示パターンから図13に図示されている表示パターンへの切り換えが行われたが、この場合、4分割画面を用いると映像記録装置42が管理している5台の監視カメラのうちの1台(例えば、監視カメラ22)の映像が表示画面上に表示されなくなるので、例えば図14に図示されている表示パターンのように、6分割画面で監視カメラ24の映像を強調して表示してもよい。また、監視カメラの数が増えてくると全部の監視カメラからの映像を表示画面上に同時に表示しようとした場合、重要な監視領域以外の映像表示が小さくなってしまうので、分割数を増やすことなく同一の分割画面のまま、表示する映像を切り換えてもよい。
また、音声特徴判定部901が音声の特徴検出によって重要な監視領域であると判定した場合に、その監視領域を撮像、集音している監視カメラの撮像制御、集音制御が行われ、その監視領域に関して更に精度の高い詳細な映像や音声が得られるようにしてもよい。
以上、説明したように、本発明の第3の実施の形態によれば、複数の監視カメラにおいて集音される音声の特徴を検出し、その音声の特徴に基づいて、表示装置において出力される音声を切り換えたり、複数の監視カメラによる撮像映像を表示装置の1画面上に同時に表示するための分割画面の表示パターンを決定したり、特定の監視カメラによる撮像映像を強調して表示したりすることが可能となる。
<第4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。本発明の第4の実施の形態では、映像記録装置41〜43に記録された映像、音声を表示、再生する場合について説明する。なお、ここでは、映像記録装置41〜43は、記録した映像、音声を再生する映像記録再生装置としての機能を有しているとする。
映像記録装置42は制御装置50からの指示により、映像記録部412で記録された映像を読み出すとともに、映像に対応した音声(音声記録部417で記録された音声)を読み出し、映像送信部413及び音声送信部418を介して表示装置72に送信する。このとき、音声特徴判定部901は、再生される音声に関する特徴を検出して、その音声の重要性を判断する。そして、この重要性の判断結果に応じて、上述の本発明の第3の実施の形態と同様に、重要性の高い映像を大きく強調して表示するなどの指示を行うことで、いったん記録された映像、音声の再生時においても、映像と同時に再生される音声の特徴に基づいて、表示装置において出力される音声を切り換えたり、複数の監視カメラによる撮像映像を表示装置の1画面上に同時に表示するための分割画面の表示パターンを決定したり、特定の監視カメラによる撮像映像を強調して表示したりすることが可能となる。
なお、上述の本発明の第1〜第4の実施の形態では、映像記録装置41〜43、制御装置50、表示装置71〜73がそれぞれ独立して設けられているが、ある装置が他の装置の機能を兼備していてもよい。例えば、映像記録装置41〜43のうちの1つが、制御装置50の機能を実装していてもよい。また、例えば、表示装置71〜73のうちの1つが制御装置50の機能を実装していてもよい。
また、上述の本発明の第1〜第4の実施の形態における制御装置は、PC(Personal Computer)などの汎用のコンピュータによって実現可能であり、制御装置における処理は、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)などに本発明に係る動作を記述するプログラムを実行させることによって実現可能である。また、上述の本発明の第1〜第4の実施の形態における監視カメラは、汎用のネットワークカメラによって実現可能である。また、上述の本発明の第1〜第4の実施の形態における映像記録装置は、汎用のネットワークビデオレコーダ(ネットワークに接続されたDVD(Digital Versatile Disc)レコーダやHDD(Hard Disk Drive)レコーダ)や、PCなどの汎用のコンピュータによって実現可能である。
また、上述の本発明の第1〜第4の実施の形態では、映像フォーマットがJPEG方式であることを前提として説明したが、映像フォーマットは特に限定されるものではなく、例えば、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式やH.264方式などを利用することも可能である。また、特に、MPEG方式やH.264方式の場合には、1秒間の送信枚数ではなく、送信レート(1秒間の送信ビット数)に基づいて、上述の映像記録装置の割り当て動作を行うことが望ましい。
また、本明細書では、上述のように本発明の第1〜第4の実施の形態をそれぞれ独立して説明しているが、これらの本発明の第1〜第4の実施の形態に係る技術を組み合わせることも可能である。
本発明は、映像撮像装置が映像を撮像したり、映像を記録したりすることが不可能な状況になった場合でも、この障害が生じた映像撮像装置によって撮像されるべき撮像対象(撮影場所)に関する情報を取得することが可能な映像撮像制御システムを、低コストでかつ効率的に構築することができるという効果を有しており、ネットワークにより伝送される映像の受信や記録、表示などの動作制御を行う映像記録技術及びネットワーク制御技術に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における監視カメラ11〜13の配置例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの制御装置50の構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの制御装置50によって保持されている映像管理情報の一例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの監視カメラ10の構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの映像記録装置41の構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの映像記録装置41〜43によって保持されている監視カメラ情報の一例を模式的に示す図である。 本発明の第1の実施の形態における映像撮像制御システムの表示装置71の構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態において、特定の監視カメラ12に障害が発生した場合のリカバリ方法の一例を模式的に示す図である。 本発明の第3の実施の形態における映像撮像制御システムの映像記録装置91の構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態における映像撮像制御システムの監視カメラ20〜24で検出された音声の時間的な変動の様子を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における映像撮像制御システムの表示装置の表示パターンの第1の例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における映像撮像制御システムの表示装置の表示パターンの第2の例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における映像撮像制御システムの表示装置の表示パターンの第3の例を示す図である。
符号の説明
10〜17、20〜24、30〜32 監視カメラ(映像撮像装置)
41〜43、91 映像記録装置
50 制御装置
60 LAN
71〜73 表示装置
100 映像撮像部
101 エンコーダ
102、413 映像送信部
103 撮像制御部
104 音声収集部
105 音声エンコーダ
106、418 音声送信部
107 集音制御部
411、711 映像受信部
412 映像記録部
414 監視カメラ稼働管理部
415 監視カメラ情報格納部
416、715 音声受信部
417 音声記録部
500 システム制御部
501 カメラ情報管理部
502 稼働管理部
503 通信処理部
504 映像管理情報格納部
505 障害対応設定情報格納部
712 映像表示部
713 映像記録装置稼働管理部
714 映像記録装置情報格納部
716 音声出力部
901 音声特徴判定部

Claims (4)

  1. 複数の映像撮像装置と、複数の映像記録装置と、制御装置とが、ネットワークにより接続された映像撮像制御システムであって、
    前記複数の映像撮像装置のそれぞれが、
    所定の場所を撮像する映像撮像手段と、
    前記映像撮像手段によって撮像された映像を、前記複数の映像記録装置のうちの所定の映像記録装置に送信する映像送信手段と、
    前記所定の場所の音声を収集する集音手段と、
    前記集音手段によって収集された音声を、前記複数の映像記録装置のうちの所定の映像記録装置に送信する音声送信手段と、
    前記制御装置から受信した制御信号に基づいて、前記集音手段における集音方向、前記集音手段による集音の指向性、前記集音手段の集音感度のいずれかの変更制御を行う集音制御手段とを有し、
    前記複数の映像記録装置のそれぞれが、
    前記複数の映像撮像装置のうちの所定の映像撮像装置によって送信された前記映像を受信する映像受信手段と、
    前記映像受信手段によって受信した前記映像を記録媒体に記録する映像記録手段と、
    前記複数の映像撮像装置のうちの前記所定の映像撮像装置によって送信された前記音声を受信する音声受信手段と、
    前記音声受信手段によって受信した前記音声を記録媒体に記録する音声記録手段と、
    前記複数の映像撮像装置のうちの前記所定の映像撮像装置からの映像受信状態及び音声受信状態を監視する映像撮像装置監視手段と、
    前記映像撮像装置監視手段によって前記複数の映像撮像装置のうちの前記所定の映像撮像装置から前記映像又は前記音声の受信ができなくなった状態が検出された場合には、前記所定の映像撮像装置から前記映像又は前記音声の受信ができなくなった状態を通知する通知情報を前記制御装置に送信する稼動管理手段とを有し、
    前記制御装置が、
    前記複数の映像撮像装置のそれぞれと、前記複数の映像撮像装置のそれぞれによって撮像された前記映像の記録先に設定されている前記複数の映像記録装置のそれぞれとの対応関係情報を含む映像管理情報を格納する映像管理情報格納手段と、
    前記複数の映像撮像装置のうちのいずれかの映像撮像装置に障害が発生した場合に、前記障害が発生した映像撮像装置の撮像領域の音声を他の映像撮像装置によって集音するために、前記他の映像撮像装置の前記集音手段における集音方向、前記他の映像撮像装置の前記集音手段による集音の指向性、前記他の映像撮像装置の前記集音手段の集音感度のいずれかの変更制御に関する障害対応設定情報を格納する障害対応設定情報格納手段と、
    前記映像記録装置の前記稼動管理手段から受信した前記通知情報によって特定された、前記障害の発生した前記映像撮像装置に関する前記障害対応設定情報を参照して、前記他の映像撮像装置の前記集音手段における集音方向、前記他の映像撮像装置の前記集音手段による集音の指向性、前記他の映像撮像装置の前記集音手段の集音感度のいずれかの変更制御を行うための前記制御信号を前記他の映像撮像装置に送信する映像撮像装置制御手段と、
    前記映像記録装置の前記稼動管理手段から受信した前記通知情報によって特定された前記障害の発生した前記映像撮像装置に関する前記障害対応設定情報に基づいて、前記映像管理情報の更新を行う情報管理手段とを、
    有する映像撮像制御システム。
  2. 前記制御装置の機能が、前記複数の映像記録装置のいずれか1つに組み込まれている請求項1に記載の映像撮像制御システム。
  3. 前記複数の映像記録装置のそれぞれが、
    前記映像受信手段で受信した前記映像を表示する映像表示手段と、
    前記音声受信手段によって受信した前記音声を外部に報知する音声出力手段と、
    前記音声受信手段で受信した前記音声に関し、前記音声の音量又はその変化、前記音声の周波数又はその変化のいずれかに基づいて前記音声の特徴を検出する音声特徴検出手段と、
    前記音声特徴検出手段で検出された前記音声の特徴が、前記所定の場所において平常とは異なる事象の発生を示すものであると判断し、前記音声出力手段に対して前記特徴を有する音声の外部への報知を指示するか、あるいは、前記映像表示手段において前記特徴を有する音声に対応する映像を強調表示するように制御する出力制御手段とを、
    有する請求項1又は2に記載の映像撮像制御システム。
  4. 複数の映像撮像装置と、複数の映像表示装置とが、ネットワークにより接続された映像撮像制御システムであって、
    前記複数の映像撮像装置のそれぞれが、
    所定の場所を撮像する映像撮像手段と、
    前記映像撮像手段によって撮像された映像を、前記複数の映像記録装置のうちの所定の映像記録装置に送信する映像送信手段と、
    前記所定の場所の音声を収集する集音手段と、
    前記集音手段によって収集された音声を、前記複数の映像記録装置のうちの所定の映像記録装置に送信する音声送信手段とを有し、
    前記複数の映像表示装置のそれぞれが、
    前記複数の映像撮像装置のうちの所定の映像撮像装置によって送信された前記映像を受信する映像受信手段と、
    前記映像受信手段で受信した前記映像を表示する映像表示手段と、
    前記複数の映像撮像装置のうちの所定の映像撮像装置によって送信された前記音声を受信する音声受信手段と、
    前記音声受信手段によって受信した前記音声を外部に報知する音声出力手段と、
    前記音声受信手段で受信した前記音声に関し、前記音声の音量又はその変化、前記音声の周波数又はその変化のいずれかに基づいて前記音声の特徴を検出する音声特徴検出手段と、
    前記音声特徴検出手段で検出された前記音声の特徴が、前記所定の場所において平常とは異なる事象の発生を示すものであると判断し、前記音声出力手段に対して前記特徴を有する音声の外部への報知を指示するか、あるいは、前記映像表示手段において前記特徴を有する音声に対応する映像を強調表示するように制御する出力制御手段とを、
    有する映像撮像制御システム。
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