JP2009109282A - 赤外スペクトル測定装置および赤外スペクトル測定方法 - Google Patents

赤外スペクトル測定装置および赤外スペクトル測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】測定毎に試料の測定位置が変化し、測定装置本体から延びる赤外光ファイバーの曲がり具合が変化しても、赤外吸収スペクトルの変化を防止できる赤外スペクトル測定装置および測定方法を提供する。
【解決手段】測定装置本体と、測定装置本体に入口部と出口部を接続した赤外光ファイバーとを備え、本体から赤外光ファイバーの入口部に赤外光を送出して赤外光ファイバーに接触させた試料に導き、試料により影響を受けた赤外光を赤外光ファイバー出口部から測定装置本体に入力させて試料のスペクトルを測定する赤外スペクトル測定装置において、測定装置本体には、赤外スペクトル測定手段と、赤外スペクトル測定手段によって測定されたスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域から、近似直線を導出する直線導出手段と、赤外スペクトル測定手段によって測定された試料のスペクトルから近似直線を減算する減算手段とを備える、赤外スペクトル測定装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、赤外スペクトル測定装置および赤外スペクトル測定方法に関する。
従来、赤外スペクトル測定装置として、例えば特許文献1に示されているような光ファイバープローブを用いた全反射吸収スペクトル測定装置が知られている。この全反射吸収スペクトル測定装置は、例えば図1,図2に示すように、赤外分光光度計1からの赤外光を試料6上に導き、試料6からの反射光を再び赤外分光光度計1に導いてその赤外吸収スペクトルを測定する装置であって、赤外光および反射光を赤外光ファイバー2で試料6上に導くとともに、赤外光ファイバー2の一部を平面または僅かに湾曲させて、赤外スペクトル測定ヘッドとしている。なお、図1は赤外スペクトル測定装置の全体を示す概略図(側面から見た図)、図2は赤外スペクトル測定ヘッドの部分を示す拡大断面図(正面から見た図)である。
この種の赤外スペクトル測定装置では、試料を切断したりせずにそのままの状態で、また試料を移動せずに現場においたままでも、赤外吸収スペクトルを測定することができるという利点がある。
特開平7−12715号公報
ところで、一般的に、試料の測定を行う場合、試料測定前に、空気の吸収の影響を取り除く目的でバックグラウンド測定が行われる。バックグラウンド測定後に試料の測定を行い、試料のスペクトルからバックグラウンドのスペクトルを差し引く演算処理を行うことで、空気の影響を除去した、試料のみのスペクトルが得られる。このときの演算処理は、ソフトウェアにより自動的に実施されることが一般的である。このようなバックグラウンド測定は、一度測定しておけばその後は行う必要がなく、連続して試料の測定を行うことができるのが一般的である。
しかしながら、上述した赤外スペクトル測定装置では、例えば図3に示すように、測定ごとに試料6の測定位置が例えば上下方向に変わると(図3に示すように赤外スペクトル測定ヘッドの位置がA,B,Cのように変わると)、それに応じて赤外分光光度計1に接続した赤外光ファイバー2の曲がり具合が2a,2b,2cのように変化し、この影響を受けて赤外吸収スペクトルが変わるという問題があった。すなわち、赤外光ファイバー2を曲げると、赤外吸収スペクトルにひずみが生じる(赤外光ファイバー2の曲率に応じて赤外吸収スペクトルにひずみが生じる)という問題があった。そのため、従来は、このような赤外スペクトル測定装置を用いる場合、測定位置を変化させるときには、そのたびにバックグラウンド測定を行う必要があった。
本発明は、測定ごとに試料の測定位置が例えば上下方向に変わって、それに応じて測定装置本体に接続した赤外光ファイバーの曲がり具合が変化しても、赤外吸収スペクトルの変化を補正することが可能な赤外スペクトル測定装置および赤外スペクトル測定方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、測定装置本体と、前記測定装置本体に入口部と出口部を接続した赤外光ファイバーとを備え、前記測定装置本体から赤外光ファイバーの入口部に赤外光を送出して赤外光ファイバーに接触させた試料に導き、試料により影響を受けた赤外光を赤外光ファイバーの出口部から前記測定装置本体に入力させて試料のスペクトルを測定する赤外スペクトル測定装置において、前記測定装置本体には、赤外スペクトル測定手段と、前記赤外スペクトル測定手段によって測定されたスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域から、近似直線を導出する直線導出手段と、前記赤外スペクトル測定手段によって測定された試料のスペクトルから前記近似直線を減算する減算手段とを備えていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の赤外スペクトル測定装置において、前記直線導出手段は、前記赤外スペクトル測定手段によって試料のスペクトルを測定したときに、試料のスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域から、近似直線を導出することを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の赤外スペクトル測定装置において、試料のスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域は、1700cm-1から2900cm-1までの間の少なくとも一部を含んだ波数領域であることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1に記載の赤外スペクトル測定装置において、前記減算手段で減算処理されたスペクトルに対して強度の規格化を行う規格化手段がさらに設けられていることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、測定装置本体から赤外光ファイバーの入口部に赤外光を送出して赤外光ファイバーに接触させた試料に導き、試料により影響を受けた赤外光を赤外光ファイバーの出口部から前記測定装置本体に入力させて試料のスペクトルを測定する赤外スペクトル測定方法において、試料のスペクトルを測定したときに、試料のスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域として1700cm-1から2900cm-1までの間の少なくとも一部を含んだ波数領域から近似直線を導出し、測定された試料のスペクトルから前記近似直線を減算することを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の赤外スペクトル測定方法において、さらに、前記減算処理したスペクトルに対して強度の規格化を行うことを特徴としている。
請求項1乃至請求項6の発明によれば、赤外光ファイバーの入口部に赤外光を送出して赤外光ファイバーに接触させた試料に導き、試料により影響を受けた赤外光を赤外光ファイバーの出口部から受信して試料のスペクトルを測定する赤外スペクトル測定装置および方法において、測定されたスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域から近似直線を導出し、測定された試料のスペクトルから前記近似直線を減算するので、例えば測定ごとに試料の測定位置が上下方向に変わって、それに応じて赤外光ファイバーの曲がり具合が変化しても、赤外吸収スペクトルの変化を補正することができる。
従来の赤外光ファイバーを用いた赤外スペクトル測定装置及び測定方法では、赤外光ファイバーの曲がり具合が変化すると曲げ損失が生じて赤外吸収スペクトルにひずみが生じるため、プローブの位置を変化させるたびにその位置でのバックグラウンド測定を行う必要があり煩雑な操作を必要としていた。これに対し、本発明の測定装置及び測定方法によれば、赤外吸収スペクトルの変化を補正することができ、これにより、最初にバックグラウンド測定をしておけばプローブの位置を変化させても再度バックグラウンド測定を行う必要がなく、測定時間を大幅に短縮することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図4は本発明の赤外スペクトル測定装置の構成例を示す図である。図4の赤外スペクトル測定装置は、測定装置本体11と、測定装置本体11に接続した赤外光ファイバー12とを備えている。
ここで、測定装置本体11に入口部と出口部を接続した赤外光ファイバー12は、例えば図5に示すように、試料6の測定部位13のところで例えば湾曲しており、測定装置本体11から赤外光ファイバー12の入口部12aに赤外光を送出してこれを試料6の測定部位13のところに導き、試料6の測定部位13により影響を受けた赤外光を赤外光ファイバー12の出口部12bから測定装置本体11に入力させるようになっている。なお、このような赤外光ファイバー12(12a,12b)の構成は、光ファイバー型プローブとして捉えることができる。また、図4は赤外スペクトル測定装置の全体を示す概略図(側面から見た図)、図5は光ファイバー型プローブの部分を示す拡大図(正面から見た図)である。
また、図6は測定装置本体11の構成例を示す図である。図6を参照すると、測定装置本体11は、赤外光ファイバー12の入口部12aに赤外光を送出する赤外光送出部21と、赤外光ファイバー12の出口部12bから赤外光を受光する赤外光受光部22と、測定制御部23とを備えている。
ところで、図4の赤外スペクトル測定装置においても、前述した従来の赤外スペクトル測定装置と同様に、例えば図7に示すように測定ごとに試料6の測定位置が例えば上下方向に変わると(図7に示すようにプローブの位置がA,B,Cのように変わると)、それに応じて測定装置本体11に接続した赤外光ファイバー12の曲がり具合が12a,12b,12cのように変化し、この影響を受けて赤外吸収スペクトルが変わるという問題があった。すなわち、赤外光ファイバー12の曲がり具合が変化すると曲げ損失が生じ、赤外吸収スペクトルにひずみが生じる(赤外光ファイバー12の曲率に応じて光の透過性が変化し赤外吸収スペクトルにひずみが生じる)という問題があった。そのため、プローブの位置を変化させるたびに、その位置でのバックグラウンド測定を行う必要があるという問題があった。
本発明者らは、実際に、光ファイバー12に試料6が接していない状態で、プローブの位置をそれぞれA,B,Cとしたときのスペクトルを測定した。図8には、光ファイバー12に試料6が接していない状態で、プローブの位置をそれぞれA,B,Cとしたときに測定したスペクトルが示されている。ここで、プローブの位置Aは定点(バックグラウンド測定位置と同じ位置とした)、プローブの位置Bは、定点から20cm上方の位置、プローブの位置Cは、定点から20cm下方の位置とした。図8から、プローブの位置が異なると、光ファイバーの曲率に応じて光の透過性が変化し、赤外吸収スペクトルにひずみが生じることがわかる。
なお、本発明者らが、実際の測定に用いた(あるいは、以降の測定で用いる)赤外スペクトル測定装置は、検出器がMCTであるSpectrum One(商品名、Perkin−Elmer社製)であり、また、実際の測定に用いた(あるいは、以降の測定で用いる)光ファイバー12は、長さが1m(往復で2m)、直径が1mm、材質が塩化銀のシステムズエンジニアリング社製のPIRファイバーである。また、実際の測定に用いた(あるいは、以降の測定で用いる)測定条件は、測定範囲が波数4000cm-1〜650cm-1、波数分解能が4cm-1、積算回数を32回とした。
また、具体的に、試料6として人間の皮膚(実際には、30代男性の前腕内側の皮膚を用いた)にプローブを当てて測定するとき、理想的には、プローブの位置が例えば上下方向に異なってもスペクトルはいずれもほぼ同じになることが望ましい。しかしながら、実際には、プローブの位置が例えば上下方向に異なると(プローブの位置が定点(A),20cm上方(B),20cm下方(C)のように変わると)、図9に示すようにスペクトルが一致しなくなる。
これに対し、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、図9のようなスペクトルにおいてスペクトルのひずみが波数軸に対して直線で近似できること、そして、この近似化した直線をスペクトルから差し引き、規格化してスペクトルを補正することによって、ひずみの少ないスペクトルが得られることを見出した。本発明は、このような知見に基づきなされるに至ったものである。
本発明は、上記の問題を解決するためのものであり、実際の測定において図9のようなプローブの位置が異なることによってひずみのあるスペクトルの測定結果が得られる場合にも、これをプローブの位置が異なってもひずみのないものに補正することを意図している。
この目的のため、本発明者らは、図9の1700cm-1から2900cm-1までの波数領域に着目し、1700cm-1から2900cm-1までの間の少なくとも一部を含んだ波数領域が直線で近似可能であることを見出し、この波数領域を直線で近似して、この近似直線を用いて、図9のスペクトルを補正することを特徴としている。このような補正処理の結果、図10に示されるように、プローブの位置に依存せず、ひずみの少ない赤外スペクトルを得ることができる。
より詳細には、上記目的を達成するため、測定装置本体11の測定制御部23には、赤外スペクトル測定手段31と、赤外スペクトル測定手段31によって試料6の測定部位13のスペクトルを測定したときに、試料6の測定部位13のスペクトルの中の直線で近似できる波数領域(1700cm-1から2900cm-1までの間の少なくとも一部を含んだ波数領域)から、近似直線を導出する直線導出手段32と、赤外スペクトル測定手段31によって試料6の測定部位13を測定したスペクトルから近似直線を減算する減算手段33と、減算手段33で減算処理されたスペクトルに対して、強度の規格化を行う規格化手段34とを備えている。
ここで、赤外スペクトル測定手段31は、赤外光送出部21を駆動して赤外光ファイバー12の入口部12aに赤外光(具体的には、例えば4000cm-1〜650cm-1の波数の光)を送出し、赤外光ファイバー12の出口部12bからの赤外光を赤外光受光部22で受信して、試料6の測定部位13のスペクトルを測定するようになっている。
また、直線導出手段32は、例えば最小二乗法を用いて、試料6の測定部位13のスペクトルの中の直線で近似できる波数領域(1700cm-1から2900cm-1までの間の少なくとも一部を含んだ波数領域)から、近似直線を導出することができる。ここで、波数領域は、近似直線の相関係数の高い波数領域が好ましい。具体的には、波数領域は、1800〜2600cm-1が好ましい。このとき、2300cm-1付近に存在するCO2ピークは無視して近似直線を導出することが好ましい。
具体的には、試料6の測定部位13のスペクトルの関数をy=F(x)、点座標を(xi,yi),点座標の数をn、近似直線をf(x)=ax+bとする。ただし、ここでのxiは1700から2900までの任意領域とする。このとき、最小二乗法により、次式(数1)を得ることができる。
Figure 2009109282
そして、上記式(数1)よりa,bを決定して、近似直線を求めることが出来る。
また、減算手段33は、赤外スペクトル測定手段31によって試料6の測定部位13を測定したスペクトルから近似直線を減算するようになっている。具体的には、全ての範囲のxiにおいて、F(x)−f(x)を行う。
また、規格化手段34は、減算手段33で減算処理されたスペクトルに対して、強度の規格化を行うようになっている。具体的には、例えばアミドを含む波数領域(1500<xi<1900)でyiの最大値ymaxと最小値yminを求め、全ての範囲のxiにおいて、次式(数2)を用いて強度の規格化を行う。
Figure 2009109282
次に、本発明の赤外スペクトル測定装置の処理動作を図11のフローチャートを用いて説明する。
図11を参照すると、本発明の赤外スペクトル測定装置では、赤外スペクトル測定手段31は、赤外光送出部21を駆動して赤外光ファイバー12の入口部12aに赤外光(具体的には、例えば4000cm-1〜650cm-1の波数の光)を送出し、赤外光ファイバー12の出口部12bからの赤外光を赤外光受光部22で受信して、試料6の測定部位13のスペクトルを測定する(ステップ101)。この測定によって、例えば図9のようなスペクトルが得られる。
次いで、直線導出手段32では、例えば最小二乗法を用いて、試料6の測定部位13のスペクトルの中の直線で近似できる波数領域(1700cm-1から2900cm-1までの間の少なくとも一部を含んだ波数領域)から、近似直線を導出する。具体的には、試料6の測定部位13のスペクトルの関数をy=F(x)、点座標を(xi,yi),点座標の数をn、近似直線をf(x)=ax+bとするとき(ただし、ここでのxiは1700から2900までの任意領域とする)、最小二乗法により、上記式(数1)を得て、上記式(数1)よりa,bを決定して、近似直線f(x)を求める(ステップ102)。
次いで、減算手段33では、赤外スペクトル測定手段31によって試料6の測定部位13を測定したスペクトルから近似直線を減算する。具体的には、全ての範囲のxiにおいて、F(x)−f(x)を行う(ステップ103)。
次いで、規格化手段34では、減算手段33で減算処理されたスペクトルに対して、強度の規格化を行う。具体的には、例えばアミドを含む波数領域(1500<xi<1900)でyiの最大値ymaxと最小値yminを求め、全ての範囲のxiにおいて、上記式(数2)を用いて強度の規格化を行う(ステップ104)。
上述の処理によって、図9のスペクトルを補正して、図10のスペクトルを得ることが出来る。すなわち、図10に示すように、プローブの位置が異なるときに生じるスペクトルのひずみを補正し、試料6にプローブを当ててスペクトルを測定するとき、プローブの位置が例えば上下方向に異なって(プローブの位置が定点(A),20cm上方(B),20cm下方(C)のように変わって)赤外光ファイバー12の曲がり具合が変化しても、スペクトルはいずれもほぼ同じにすることができる。
また、上述の例では、規格化手段34が設けられているが、規格化手段34は、必要に応じて設けられていれば良く、必ずしも設けられている必要はない。
また、上述の例では、試料6が人間の皮膚である場合について説明したが、試料6として人間の皮膚以外のものであっても良く、任意の試料6に対して本発明を適用することができる。換言すれば、本発明は、高分子材料などの有機物などのスペクトル測定に適用可能であり、例えば、壁の汚れなどを検出することにも適用できると考えられる。
図12は、本発明の赤外スペクトル測定装置の測定装置本体11の測定制御部23のハードウェア構成例を示す図である。図12の測定制御部23は、CPU501、ROM502、RAM503、HDD(ハードディスクドライブ)504、HD(ハードディスク)505、ディスプレイ507、ネットワークボード(I/F)508、キーボード509などが、バス500によって接続され構成される。
ここで、CPU501は、装置全体を制御する。ROM502には、基本入出力プログラムが記憶されている。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。
なお、本発明を実施するための上述した最良の形態で説明した測定制御部23における処理は、コンピュータ(例えばCPU501)に実現させるプログラムの形で提供することができる。
また、本発明を実施するための上述した最良の形態で説明した画像処理システムにおける処理をコンピュータに実現させるためのプログラムは、ハードディスク(505)、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、上記記録媒体を解して、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。
本発明は、ヒトの皮膚等の生体試料や高分子材料などの有機物などのスペクトル測定に利用可能である。具体的には、ヒトの皮膚の角質や皮脂の状態の検出や、壁の汚れなどの検出に利用することができる。
従来の赤外スペクトル測定装置の全体を示す概略図(側面から見た図)である。 図1の赤外スペクトル測定ヘッドの部分を示す拡大断面図(正面から見た図)である。 図1の赤外スペクトル測定装置において、測定ごとに試料の測定位置が例えば上下方向に変わる場合を示す図である。 本発明の赤外スペクトル測定装置の構成例を示す図である。 図4の測定装置本体から延びる赤外光ファイバーの一部を示す拡大図である。 図4の測定装置本体の構成例を示す図である。 図4の赤外スペクトル測定装置において、測定ごとに試料の測定位置が例えば上下方向に変わる場合を示す図である。 光ファイバーに試料が接していない状態で、プローブの位置をそれぞれA(定点(バックグラウンド測定位置と同じ位置)),B(定点から20cm上方の位置),C(定点から20cm下方の位置)としたときに測定したスペクトルを示す図である。 実際の測定においてプローブの位置が異なることによってひずみのあるスペクトルの測定結果が得られる場合を示す図である。 本発明によって得られる、補正された赤外スペクトルを示す図である。 本発明の赤外スペクトル測定装置の処理動作の一例を説明するための図である。 本発明の赤外スペクトル測定装置の測定装置本体の測定制御部のハードウェア構成例を示す図である。
符号の説明
6 試料
11 測定装置本体
12 赤外光ファイバー
13 試料の測定部位
21 赤外光送出部
22 赤外光受光部
23 測定制御部
31 赤外スペクトル測定手段
32 直線導出手段
33 減算手段
34 規格化手段
500 バス
501 CPU
502 ROM
503 RAM
504 HDD(ハードディスクドライブ)
505 HD(ハードディスク)
507 ディスプレイ
508 ネットワークボード
509 キーボード

Claims (6)

  1. 測定装置本体と、前記測定装置本体に入口部と出口部を接続した赤外光ファイバーとを備え、前記測定装置本体から赤外光ファイバーの入口部に赤外光を送出して赤外光ファイバーに接触させた試料に導き、試料により影響を受けた赤外光を赤外光ファイバーの出口部から前記測定装置本体に入力させて試料のスペクトルを測定する赤外スペクトル測定装置において、前記測定装置本体には、赤外スペクトル測定手段と、前記赤外スペクトル測定手段によって測定されたスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域から近似直線を導出する直線導出手段と、前記赤外スペクトル測定手段によって測定された試料のスペクトルから前記近似直線を減算する減算手段とを備えていることを特徴とする赤外スペクトル測定装置。
  2. 請求項1記載の赤外スペクトル測定装置において、前記直線導出手段は、前記赤外スペクトル測定手段によって試料のスペクトルを測定したときに、試料のスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域から、近似直線を導出することを特徴とする赤外スペクトル測定装置。
  3. 請求項2記載の赤外スペクトル測定装置において、試料のスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域は、1700cm-1から2900cm-1までの間の少なくとも一部を含んだ波数領域であることを特徴とする赤外スペクトル測定装置。
  4. 請求項1に記載の赤外スペクトル測定装置において、前記減算手段で減算処理されたスペクトルに対して強度の規格化を行う規格化手段がさらに設けられていることを特徴とする赤外スペクトル測定装置。
  5. 測定装置本体から赤外光ファイバーの入口部に赤外光を送出して赤外光ファイバーに接触させた試料に導き、試料により影響を受けた赤外光を赤外光ファイバーの出口部から前記測定装置本体に入力させて試料のスペクトルを測定する赤外スペクトル測定方法において、試料のスペクトルを測定したときに、試料のスペクトルにおいて直線で近似できる波数領域として1700cm-1から2900cm-1までの間の少なくとも一部を含んだ波数領域から近似直線を導出し、測定された試料のスペクトルから前記近似直線を減算することを特徴とする赤外スペクトル測定方法。
  6. 請求項5に記載の赤外スペクトル測定方法において、さらに、前記減算処理したスペクトルに対して強度の規格化を行うことを特徴とする赤外スペクトル測定方法。
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