JP2009106069A - 電動機制御装置 - Google Patents

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健 武田
Nobuhiro Hosoi
宣宏 細井
Masami Ishikawa
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Equos Research Co Ltd
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Abstract

【課題】 被駆動系に機械的な共振を誘起するトルクリプルを低減しモータ効率低下は防止する。更に、モータ制御装置の所要資源は低減する。
【解決手段】 共振速度領域0〜N0rpmでは、トルクリプルを相殺するように、リプル抑制値Tsupをトルク指令値Trefに加えた目標トルクTref*を生成し、共振速度領域外ではトルク指令値を目標トルクとする。電動機動作が、共振が継続する可能性がある速度領域を維持し得る低トルク領域−T0〜+T0Nm又は共振速度領域にあるときにトルクリプルを相殺するようにリプル抑制値をトルク指令値に加えた目標トルクを生成し、共振トルク領域外かつ共振速度領域外にあるときはトルク指令値を目標トルクとする。リプル振幅演算式は該低トルク領域の振幅値Thを近似直線で表す一次関数とし、リプル位相演算式は、該低トルク領域の位相値αを近似直線で表す一次関数とする。或いは共に2次以上の多項式とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インバータから電動機に給電する電動機制御装置に関し、特に、機械的な共振を生ずるトルクリプルを抑制する電動機制御に関する。本発明の電動機制御装置は例えば、これに限定する意図ではないが、電動機で車輪を駆動する電気自動車に用いることが出来る。
特開平11−299277号公報 特開2007−267465号公報。
特許文献1は、モータに設けたメモリ上のトルクリプルデータを駆動装置のメモリに読み込んで記憶し、モータの出力トルクと回転角度に対応するトルクリプルデータを読み出して、読み出したトルクリプルデータを相殺する値に、トルク指令を補正するモータ駆動装置が記載されている。特許文献2は、インバータが永久磁石電動機に印加する駆動電圧の周波数の6倍の周波数(6次高調波)のトルクリプルを抑制するモータ制御装置を提案している。その実施形態3(図3)は、6f成分補償用テーブル5Aにトルクリプルの振幅A6fと位相φ6fのデータを持ち、補償信号演算5cによって、出力トルクまたはトルク指令に対応する振幅A6fと位相φ6fをテーブル5Aから読み出し、モータの回転角θのトルクリプル抑制値Tcrを算出する。
従来の、モータトルクおよび回転角対応のトルクリプル抑制値を、メモリから読み出す態様(例えば特許文献1)およびメモリからモータトルク対応のトルクリプルパラメータを読み出して回転角対応のトルクリプル抑制値を演算する態様(例えば特許文献2)のいずれにおいても、指令トルクにトルクリプル抑制値を加えて(抑制値が+であると加算を、−であると減算を、意味する)、目標トルクとし、モータ制御回路によって、モータ出力トルクが目標トルクに合致するように、インバータを制御する。このモータ制御に、ベクトル制御が用いられることが多い。
ところが、トルクリプル抑制値によって、電力損失が増えて1回のバッテリ充電での走行距離が短くなる。トルクリプルが機械的に問題になるのは、被駆動系がトルクリプルと共振する、モータ動作の特定領域である。例えば車輪駆動では、該共振を搭乗者が不快に感じたり、あるいは共振音が可聴ノイズとなるときのモータ動作領域である。本発明者の確認テストによれば、モータ回転速度の特定領域およびモータ出力トルクの特定領域において、不快な共振を生ずることがある。しかし、該特定領域を外れると該共振はない。従って機械的な共振を生ずる領域の外での、トルクリプル抑制は、不要であるばかりか、余分な電流が流れ、モータ効率が低下する。また、トルクリプル抑制値導出又は算出のためのモータ制御装置の資源、すなわちメモリ容量或いは演算機能が、トルクリプルが機械的な共振を生ずる動作領域の外の領域での、トルクリプル抑制値のメモリ保持あるいは演算を含むので、高コストになる。
本発明は、被駆動系に機械的な共振をもたらすトルクリプルを有効に低減ししかもモータ効率低下を防止することを第1の目的とし、加えてモータ制御装置の所要資源は低減することを第2の目的とする。
第1の目的を達成するために本発明においては、トルクリプルが機械的な共振をもたらす共振速度領域(0〜N0)では、トルクリプルを相殺するように、リプル抑制値をトルク指令値(Tref)に加えた目標トルク(Tref*)を生成し、共振速度領域の外ではトルク指令値(Tref)を目標トルク(Tref*)とする。これを実施する本発明の電動機制御装置は、次の(1)項のものである。第2の目的を達成するために本発明の好ましい実施例においては、電動機動作が、トルクリプルが被駆動系に機械的な共振速度領域を維持させる所定トルク領域(-T0〜+T0)、又は、前記共振速度領域にあるときに、トルクリプルを相殺するようにリプル抑制値(Tsup)をトルク指令値(Tref)に加えた目標トルク(Tref*)を生成し、該所定トルク領域の外又は共振速度領域の外にあるときはトルク指令値(Tref)を目標トルク(Tref*)とし;第1多項式は、該所定トルク領域(-T0〜+T0)の前記振幅値(Th)を近似直線で表す一次関数とし;第2多項式は、該所定トルク領域(-T0〜+T0)の位相値(α)を近似直線で表す一次関数とする。これを実施する本発明の電動機制御装置は、後記(5)〜(7)項のものである。
(1)直流電源(18,19);該直流電源と電動機(10)との間の電力のやり取りを制御するインバータ(20);および、前記電動機の目標トルク(Tref*)および回転速度(ω)に基づいて、該電動機の出力トルクを前記目標トルクにするように、前記インバータを制御するモータ制御手段(21);を備える電動機制御装置において、
前記電動機のトルクリプルの、電動機トルク対応の振幅値(Th)および位相値(α)、ならびに前記電動機の回転角(θ)、に対応するリプル抑制値(Tsup)を導出する手段(41〜47,52);および、
前記トルクリプルが被駆動系に機械的な共振をもたらす共振速度領域(0〜N0)では、前記トルクリプルを相殺するように前記リプル抑制値をトルク指令値(Tref)に加えた前記目標トルク(Tref*)を生成し、前記共振速度領域(0〜N)の外ではトルク指令値(Tref)を前記目標トルク(Tref*)とする目標トルク補正手段(48〜51);
を備えることを特徴とする、電動機制御装置。
なお、理解を容易にするためにカッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応又は相当要素又は事項の符号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
これによれば、リプル抑制値(Tsup)をトルク指令値(Tref)に加えるのは、トルクリプルが機械的な共振をもたらす共振速度領域(0〜N0)だけであるので、該共振速度領域の外では目標トルクがトルク指令そのものであってモータ効率の低下はない。機械的な共振をもたらすトルクリプルは有効に低減され、しかも無駄なモータ効率低下はなくなる。
(2)前記リプル抑制値を導出する手段は、
前記電動機のトルクリプルの、トルク対応の振幅値(Th)を近似表現する第1多項式に基づいて該振幅値(Th)を算出する、振幅値算出手段(45〜47);
前記電動機のトルクリプルの、トルク対応の位相値(α)を近似表現する第2多項式に基づいて該位相値(α)を算出し、前記電動機の回転の電気角(θ)での、算出した位相値(α)を持つ前記トルクリプルの振動値[sin(nθ−α)]を算出する振動値算出手段(41〜44);および、
該振動値と前記振幅値との積を因数とするリプル抑制値(Tsup)を算出する抑制値算出手段(52);
を備える上記(1)に記載の電動機制御装置(図3/図8)。
(3)前記リプル抑制値を導出する手段は、
前記電動機のトルクリプルの、トルク対応の振幅値(Th)を近似表現する第1多項式に基づいて算出した振幅値群でなる、メモリ手段上の振幅テーブル(62);
前記電動機のトルクリプルの、トルク対応の位相値(α)を近似表現する第2多項式に基づいて算出した位相値群でなる、メモリ手段上の位相テーブル(61);
前記電動機のトルクに対応する位相値(α)および振幅値(Th)を前記位相テーブルおよび振幅テーブルから読み出し、前記電動機の回転の電気角(θ)での、算出した位相値(α)を持つ前記トルクリプルの振動値[sin(nθ−α)]を算出する振動値算出手段(42〜44);および、
該振動値および前記振幅値を因数とするリプル抑制値(Tsup)を算出する抑制値算出手段(52);
を備える上記(1)に記載の電動機制御装置(図7/図10)。
(4)前記リプル抑制値を導出する手段は、電動機動作が前記共振速度領域(0〜40 rpm)の外では、前記リプル抑制値(Tsup)の算出は実行しない;上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の電動機制御装置(S21,S22,S28:図8)。これによれば、無駄になるリプル抑制値の算出は行われない。
(5)前記目標トルク補正手段(48〜51)は、電動機動作が、前記トルクリプルが被駆動系に機械的な共振速度領域を維持させる所定トルク領域(-T0〜+T0)および前記共振速度領域(0〜N0)にあるときに前記トルクリプルを相殺するように前記リプル抑制値をトルク指令値(Tref)に加えた前記目標トルク(Tref*)を生成し、前記所定トルク領域の外かつ前記共振速度領域の外にあるときはトルク指令値(Tref)を前記目標トルク(Tref*)とする;上記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の電動機制御装置(図3/図7)。
(6)第1多項式は、前記所定トルク領域(-T0〜+T0)の前記振幅値(Th)を近似直線で表す一次関数である;上記(5)に記載の電動機制御装置(図3/図7)。
これによれば、該近似直線が前記共振トルク領域内の短い範囲であり、しかも一次関数であるので演算処理が簡素である。よって、モータ制御装置の所要資源は低減することが出来る。直線近似の範囲が狭いので、精度よく振幅値(Th)を算出することが出来る。
(7)第2多項式は、前記所定トルク領域(-T0〜+T0)の前記位相値(α)を近似直線で表す一次関数である;上記(5)に記載の電動機制御装置(図3/図7)。
これによれば、該近似直線が前記共振トルク領域内の短い範囲であり、しかも一次関数であるので演算処理が簡素である。よって、モータ制御装置の所要資源は低減することが出来る。直線近似の範囲が狭いので、精度よく位相値(α)を算出することが出来る。
(8)第1多項式は、トルク対応の振幅値(Th)を近似表現する2次以上の多項式である;上記(2)又は(3)に記載の電動機制御装置(S23:図8/図10)。
(9)第2多項式は、トルク対応の位相値(α)を近似表現する2次以上の多項式である(S24:図8/図10);上記(2)又は(3)に記載の電動機制御装置(S24:図8/図10)。
(10)前記所定トルク領域は、所定の低トルク領域(-T0〜+T0)である;上記(5),(6)又は(7)に記載の電動機制御装置。
(11)前記共振速度領域は、所定の低速度領域(0〜N0)である;上記(1)又は(4)に記載の電動機制御装置。
(12)前記トルクリプルは、前記電動機に対する前記インバータの出力周波数の6次高調波の周波数である;上記(1)に記載の電動機制御装置。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に、本発明の第1実施例の概要を示す。制御対象電動機である電気モータ10は、この実施例では、安楽椅子を3輪(前2輪、後1輪)で支持する形態の電動車椅子の、前輪の一つに組み込まれ該前輪を回転駆動するホィールインモータであり、永久磁石形同期電動機であって、ロータに永久磁石を内蔵したものであり、ステータにはU相,V相及びW相の3相コイル11〜13がある。前輪のもう一つにも、同様な電動機が組み込まれている。しかし後輪は非駆動輪であり、ステアリング機構によって輪全体がステアリング駆動される。
電気モータ10には、電圧型インバータ20が、車両上のバッテリ18の電力を供給する。電気モータ10のロータに、ロータの磁極位置を検出するためのレゾルバ17のロータが連結されている。レゾルバ17は、そのロータの回転角を表すアナログ電圧(回転角信号)SG θを発生し、モータ制御装置21に与える。
車両上の蓄電池であるバッテリ18には、車両上の電装部が電源オンのときには、コンバータ19内の1次側コンデンサが接続されて、バッテリ18と共に1次側直流電源を構成する。コンバータ19内の1次電圧センサが、1次側コンデンサの電圧(車両上バッテリ18の電圧)を表わす電圧検出信号Vdcをモータ制御装置21に与える。この実施例では、電圧センサに、分圧抵抗を用いた。コンバータ19内において、1次側の正極(+ライン)には、リアクトルの一端が接続されている。
コンバータ19には更に、該リアクトルの他端と1次側の負極(−ライン)の間をオン,オフする昇圧用スイッチング素子,コンバータ19内の2次側コンデンサの正極と前記リアクトルの他端との間をオン,オフする回生用スイッチング素子、および、各スイッチング素子に逆並列に接続された各ダイオードがある。昇圧用スイッチング素子をオン(導通)にすると1次側からリアクトルを介して昇圧用スイッチング素子に電流が流れ、これによりリアクトルが蓄電し、昇圧用スイッチング素子がオフ(非導通)に切換るとリアクトルが昇圧通流用のダイオードを通して2次側コンデンサに高圧放電する。すなわち1次側直流電源の電圧よりも高い電圧を誘起して2次側コンデンサを充電する。昇圧用スイッチング素子のオン,オフを繰り返すことにより、2次側コンデンサの高圧充電が継続する。すなわち、高い電圧で2次側コンデンサが充電される。一定周期でこのオン,オフを繰り返すと、オン期間の長さに応じてリアクトルが蓄積する電力が上昇するので、該一定周期の間のオン時間(オンデューティ:該一定周期に対するオン時間比)を調整することによって、すなわちPWM制御によって、1次側電源18からコンバータ19を介して2次側コンデンサに給電する速度(力行用の給電速度)を調整することが出来る。回生用スイッチング素子をオンにすると、2次側コンデンサの蓄積電力が、回生用スイッチング素子およびリアクトルを通して、1次側の電源18に与えられる(逆給電:回生)。この場合も、一定周期の間の回生用スイッチング素子のオン時間を調整することによって、すなわちPWM制御によって、2次側コンデンサから1次側の電源18に逆給電する速度(回生用の給電速度)を調整することができる。
電圧型インバータ20は、ドライブ回路および6個のスイッチングトランジスタを備え、ドライブ回路が並行して発生する6連の駆動信号の各連によって各トランジスタをオン(導通)駆動して、コンバータ19内の2次側コンデンサの直流電圧(コンバータの出力電圧すなわち2次電圧)を3連の、位相差が2π/3の交流電圧、すなわち3相交流電圧に変換して、電気モータ10の3相(U相,V相,W相)のステータコイル11〜13のそれぞれに印加する。これにより電気モータ10のステータコイル11〜13のそれぞれに各相電流iU,iV,iWが流れ、電気モータ10のロータが回転する。PWMパルスによる6個のトランジスタのオン/オフ駆動(スイッチング)に対する電力供給能力を高くしかつ電圧サージを抑制するために、インバータ20の入力ラインである、コンバータ19の2次側出力ラインには、大容量の2次側コンデンサ(コンバータ19内)が接続されている。これに対してコンバータ19内の1次側コンデンサは、小型かつ低コストの小容量のものであり、1次側コンデンサの容量は、2次側コンデンサの容量よりもかなり小さい。コンバータ19内の2次電圧センサが、コンバータ19の2次電圧Vucを検出してモータ制御装置21に与える。電気モータ10のステータコイル11〜13に接続した給電線には、ホールICを用いた電流センサ14〜16が装着されており、それぞれ、各相電流iU,iV,iWを検出し電流検出信号(アナログ電圧)を発生し、モータ制御装置21に与える。
図2に、モータ制御装置21の機能構成を示す。モータ制御装置21は、本実施例では、マイクロコンピュータ(以下マイコンと言う)MPUを主体とする電子制御装置であり、マイコンMPUと、インバータ20内のドライブ回路,各相電流センサ,レゾルバ17,コンバータ19内の1次電圧センサおよび2次電圧センサとの間の、図示しないインターフェイス(信号処理回路)を含み、さらに、マイコンと、前記車両上の図示しない車両走行制御システムのメインコントローラとの間の、図示しないインターフェイス(通信回路)も含む。
図2を参照すると、レゾルバ17が与える回転角信号SG θに基づいて、モータ制御装置21内のマイコンMPUが、電気モータ10のロータの回転角度(電気角)θおよび回転速度(角速度)ωを算出する。なお、正確にいうと、電気モータ10のロータの回転角度と電気角とは同一ではないが、両者は比例関係にあり比例係数が電気モータ10の磁極数pによって定まる。また、回転速度と角速度とは同一ではないが、両者も比例関係にあり比例係数が電気モータ10の磁極数pによって定まる。本書においては、回転角度θは電気角を意味する。回転速度ωは角速度を意味するが、回転速度(rpm)を意味する場合もある。
図示しない車両走行制御システムのメインコントローラが、モータ指令トルクTM*をモータ制御装置21のマイコンに与える。なお、該メインコントローラは、前記車両の車速及びアクセル開度に基づいて車両要求トルクTO*を算出し、該車両要求トルクTO*に対応してモータ指令トルクTM*を発生して、マイコンMPUに与える。マイコンMPUは、電気モータ10の回転速度ωrpmをメインコントローラに出力する。
モータ制御装置21のマイコンMPUは、トルク指令制限24によって、2次電圧Vucおよび回転速度ωに対応する制限トルクTM*maxを制限トルクテーブル(ルックアップテーブル)から読み出して、指令トルクTM*がTM*maxを超えていると、TM*maxを指令トルクT*に定める。TM*max以下のときには、モータ指令トルクTM*を指令トルクTrefに定める。このような制限を加えて生成した指令トルクTrefが、トルクリプル抑制値演算25および2次目標電圧算出31に与えられる。
なお、制限トルクテーブルは、2次電圧Vucおよび回転速度の各値をアドレスとし、該各値で電気モータ10に生起させることができる最大トルクを制限トルクTM*maxとして書込んだメモリ領域であり、本実施例ではマイコンMPU内の図示しないRAMの1メモリ領域を意味する。制限トルクTM*maxは、2次電圧Vucが高いほど大きく、低いほど小さい。また、回転速度ωが低いほど大きく、高いほど小さい。
上記マイコン内には、該制限トルクテーブルのデータTM*maxを書込んだ不揮発性メモリがあり、マイコンに動作電圧が印加されてマイコンが、自身および図1に示すモータ駆動システムを初期化する過程で、不揮発性メモリから読み出してRAMに書き込む。マイコンにはその他の同様なルックアップテーブルが複数あり後に言及するが、これらも、制限トルクテーブルと同様に、不揮発性メモリにあった参照データが書き込まれた、RAM上のメモリ領域を意味する。
トルクリプル抑制値演算25は、トルク指令Tref,回転角度θおよび回転速度ωに対応するトルクリプル抑制値Tsupを算出する。減算26を介して、トルク指令Trefよりトルクリプル抑制値Tsupを減算した値、すなわちトルク指令Trefにトルクリプル抑制値Tsup分の補正を加えた値が、目標トルクTref*として出力演算27に与えられる。トルクリプル抑制値演算25の内容は、図3を参照して後述する。
モータ制御装置21のマイコンMPUは、2次目標電圧算出31において、トルク指令Trefと回転速度ωに基づいて「力行」か「回生」かを判定して、「力行」であると「力行」グループ内の、「回生」であると「回生」グループ内の、トルク指令Trefに割り当てられた2次目標電圧テーブルから、電動機10mの回転速度ωに割り当てられた2次目標電圧Vuc*を読み出す。
マイコンMPUは、2次目標電圧Vuc*と現在の2次電圧Vucに基づいて、フィードバック制御演算23により、2次電圧Vucを2次目標電圧Vuc*とするための制御出力Pvcを、PWMパルス発生器34に与える。該パルス発生器34は、制御信号Pvcを、力行のときには、コンバータ19の昇圧用(力行用)のスイッチング素子をオン,オフ駆動するPWMパルスPvfに変換して、回生用のスイッチング素子はオフに拘束する信号Pvrと共に、コンバータ19内のドライブ回路に出力する。回生のときには、コンバータ19の回生用のスイッチング素子をオン,オフ駆動するPWMパルスPvrに変換して、昇圧用(力行用)のスイッチング素子はオフに拘束する信号Pvfと共に、ドライブ回路に出力する。ドライブ回路が、信号Pvf,Pvrに基づいてスイッチング素子をオン,オフ又はオフ拘束する。これにより、2次電圧Vucが目標値Vuc*になる。
モータ制御装置21のマイコンは、「出力演算」27において、電気モータ10のロータにおける磁極対の方向にd軸を、該d軸と直角の方向にq軸をそれぞれ採った、公知のd−q軸モデル上のベクトル制御演算、によるフィードバック制御を行う。そこで該マイコンは、各相電流検出信号iU,iV,iWをデジタル変換して読込み、電流帰還演算にて、公知の固定/回転座標変換である3相/2相変換を用いて、固定座標上の3相電流値iU,iV,iWを、回転座標上のd軸およびq軸の2相電流値id,iqに変換する。
1つのルックアップテーブルである第1高効率トルク曲線テーブルAが出力演算27にあり、この第1高効率トルク曲線テーブルAには、モータ速度ωおよびトルク指令Trefに対応付けられた、各モータ速度で各トルク指令Trefを発生するための各d軸電流値idが書き込まれている。
d軸電流idおよびq軸電流iqの各値に対応して電気モータの出力トルクが定まるが、1つの回転速度値に対して、すなわち同一のモータ回転速度において、同一トルクを出力するためのid,iqの組合せが無数にあり、定トルクカーブ上にある。定トルクカーブ上に、最も電力使用効率が高い(最低電力消費の)id,iqの組合せがあり、そこが高効率トルク点である。複数のトルクカーブ上の高効率トルク点を連ねる曲線が、高効率トルク曲線であって各回転速度に対して存在する。モータの回転速度宛ての高効率トルク曲線上の、与えられたモータ指令トルクTrefの位置のd軸電流idおよびq軸電流iqを目標電流値として電気モータ10の付勢を行うことにより、トルク指令Trefを電気モータ10が出力し、しかもモータ付勢の電力使用効率が高い。
本実施例では、高効率トルク曲線を、d軸の値を表す第1高効率トルク曲線Aと、q軸の値を表わす第2高効率トルク曲線Bの、2系統に分け、しかも、第1高効率トルク曲線Aは、力行領域に適用するものと回生領域に適用するものを対にしたものとし、いずれもモータ回転速度と目標トルクに対するd軸目標電流を表すものである。
第1高効率トルク曲線テーブルAは、指令トルクTrefに宛てられた、最低電力消費で目標トルクを発生するためのd軸目標電流を書込んだメモリ領域であり、力行用の力行テーブルA1と、回生用の回生テーブルA2をあわせた1対で構成されている。力行用と回生用のいずれのテーブルを用いるかは、電気モータの回転速度ωと与えられるトルク指令Trefに基づいて、力行か回生かを判定し、判定結果にしたがって決定する。
ただし、電気モータ10の回転速度ωが上昇するのに伴ってステータコイル11〜13に発生する逆起電力が上昇し、コイル11〜13の端子電圧が上昇する。これにともなってインバータ20からコイル11〜13への目標電流の供給が難しくなり、目標とするトルク出力が得られなくなる。この場合、与えられたトルク指令Trefの定トルク曲線上で、曲線に沿ってΔid,Δiq分、d軸電流idおよびq軸電流iqを下げることにより、電力使用効率は低下するが、トルク指令Trefを出力することができる。これが弱め界磁制御といわれている。d軸弱め界磁電流Δidは、界磁調整代演算により生成して、d軸電流指令を算出し、q軸電流指令を算出する。d軸弱め界磁電流Δidは、弱め界磁電流演算28が算出する。その内容は後に説明する。
マイコンMPUは、「出力演算」27の中のd軸電流指令の算出では、トルク指令制限によって決定した指令トルクTrefmに対応して第1高効率トルク曲線テーブルAから読出したd軸電流値idから、d軸弱め界磁電流Δidを減算して、d軸目標電流id*を、id*=−id−Δid、と算出する。
q軸電流指令の算出では、出力演算27にある第2高効率トルク曲線テーブルBを用いる。第2高効率トルク曲線テーブルBは、高効率トルク曲線の、q軸の値を表わす第2高効率トルク曲線Bを更に、d軸弱め界磁電流Δidと対のq軸弱め界磁電流Δiqを減算したq軸目標電流を表わす曲線に補正し、補正後の第2高効率トルク曲線Bのデータ、を格納したものである。第2高効率トルク曲線テーブルBは、トルク指令Trefおよびd軸弱め界磁電流Δidに宛てられた、最低電力消費で目標トルクを発生するためのd軸目標電流、すなわち、補正後の第2高効率トルク曲線Bの目標電流値、を書込んだメモリ領域であり、これも、力行用の力行テーブルB1と、回生用の回生テーブルB2をあわせた1対で構成されている。力行用と回生用のいずれを用いるかは、電気モータの回転速度ωと指令トルクTrefmに基づいて、力行か回生かを判定し、判定結果にしたがって決定する。
q軸電流指令の算出では、指令トルクTrefおよびd軸弱め界磁電流Δidに宛てられたq軸目標電流iq*を、第2高効率トルク曲線テーブルBから読み出してq軸電流指令とする。
モータ制御装置21のマイコンは、出力演算27にて、d軸目標電流id*とd軸電流idとの電流偏差δid、及びq軸目標電流iq*とq軸電流iqとの電流偏差δiqを算出し、各電流偏差δid,δiqに基づいて、比例制御及び積分制御(フィードバック制御のPI演算)を行い、出力電圧としてのd軸電圧指令値vd*およびq軸電圧指令値vq*を算出する。
次に、回転/固定座標変換である2相/3相変換29にて、回転座標上の目標電圧vd*及びvq*を、2相/3相変換に従って固定座標上の各相目標電圧VU*,VV*,VW*に変換する。これは、電圧制御モードが3相変調であるときには、変調30を介してPWMパルス発生器33に送る。電圧制御モードが3相変調であるときには、変調30の2相変調38で3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*を2相変調のものに変換してPWMパルス発生器33に送る。電圧モードが、全相を矩形波通電とする1pulseモードであるときには、変調30の1pulse変換で、3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*を各相矩形波通電とするものに変換してPWMパルス発生器33に与える。
PWMパルス発生器33は、3相目標電圧VU*,VV*,VW*が与えられると、それら各値の電圧を出力するための、PWMパルスMU,MV,MWに変換して、電圧型インバータ20内のドライブ回路に出力する。ドライブ回路は、PWMパルスMU,MV,MWに基づいて6連の駆動信号を並行して発生し、各連の駆動信号で、インバータ20の6個のトランジスタのそれぞれをオン/オフする。これにより、電気モータ10のステータコイル11〜13のそれぞれに、VU*,VV*およびVW*が印加され、相電流iU,iVおよびIWが流れる。2相変調モードの各相目標電圧が与えられると、PWMパルス発生器は、2相はPWMパルスを発生し残りの1相はオン又はオフ(定電圧出力)信号とする。1pulse変調モードの各相目標電圧が与えられると、各相を矩形波通電とする通電区間信号を出力する。
弱め界磁電流演算28は、弱め界磁制御のためのパラメータである電圧飽和指標を算出する。すなわち、d軸電圧指令値vd*及びq軸電圧指令値vq*に基づいて、電圧飽和の程度を表す値として、電圧飽和算定値ΔVを算出し、界磁調整代を算出する。
界磁調整代の算出では、ΔVを積算し、積算値ΣΔVが正の値を採る場合、積算値ΣΔVに比例定数を乗算して弱め界磁制御を行うためのd軸弱め界磁電流Δidを算出し、正の値に設定し、電圧飽和算定値ΔV又は積算値ΣΔVが零以下の値を採る場合、前記調整値Δidおよび積算値ΣΔVを零にする。調整値Δidは、d軸電流指令の算出およびq軸電流指令の算出において使用する。
「2相/3相変換」29は、2相/3相変換の過程で電動機目標電圧Vm*を算出する。Vm*=√(Vd*2+Vq*2)、である。この電動機目標電圧Vm*とコンバータ19の2次電圧Vucとから、変調30が、変調比 Mi=Vm*/Vuc* を算出する。変調30は、電動機10のトルク指令Tref,回転速度ωおよび変調比Miに基いて、変調モードを決定し、決定した変調モードに応じて、該変調モードの各相目標電圧を出力する。図2に示し上述した機能の組合せによる電動機制御は、いわゆるベクトル制御である。
ここで図2の「トルクリプル抑制値演算」25を採用するに至った経緯を説明する。上述のベクトル制御により、モータトルクに図11に示すトルクリプルを生じこれに車輪が共振することがある。また、微速発進(スロースタート)のときの0〜4Nmの低トルク領域で、トルクリプルが搭乗者(運転者)に不快感又は不安感を与えることがあることが分かった。図11に示すトルクリプルは、モータコイルに印加する駆動電圧の周波数すなわち駆動周波数(基本波)の6次高調波に相当し、しかも、モータトルクの値によって振幅と位相が変化することが分かった。図11上には、位相ゼロ点に楕円丸を付加した。この楕円丸の位置(リプル位相0の点)がモータトルクごとに異なっていることは、モータトルクの値によってリプル位相が変化することを意味する。図12には上記6次高調波のトルクリプルの、トルク指令Tref対応の位相αを示し、図13にはトルク指令Tref対応の振幅Thを示す。上述のベクトル制御で高効率トルク曲線を用いて、トルク指令Trefのトルクを発生するid値とiq値との各種組合せの中で、モータ投与電力が最小となる組合せ(1点)を選択するので、トルク指令Trefの値ごとに、図14に右上がりの太い曲線で示すように、高効率トルク点の界磁角が出力トルク値ごとに変化する。これがトルク指令Tref対応で位相αを変化させていると推察する。
トルクリプルは図13に示すように、低トルク領域で小さく高トルク領域で大きいが、低トルク領域でのトルク指令Trefに対するトルクリプルの振幅の比は、高トルク領域での同様な比よりも格段に大きいので、低トルク領域でトルクリプルが搭乗者に感じられやすい。また、該低トルク領域は、トルクリプルが被駆動系にもたらした機械的な共振が継続する速度領域を維持するトルク領域でもある。
そこで本実施例では、トルク指令Trefが−T0〜+T0 Nm或いはそれよりやや広い低トルク領域の6次高調波のトルクリプルを抑制するために、トルク指令Tref対応のリプル振幅Th値(図13)を、トルク指令Trefの0〜T1 Nmの範囲で、
Th=k1・Tref+k0、
k1,k0定数、
と直線近似し、これと同様に、トルク指令Tref対応のリプル位相α値(図12)を、トルク指令Trefの−T1〜+T1 Nmの範囲で、
α=α1・Tref、
α1:定数、
と直線近似した。上記範囲の外では直線近似の誤差が拡大するので、これを抑制し、しかもトルクリプル抑制が不要な高トルク指令の領域では、モータ効率低下を回避するためにリプル抑制量を0とするように、トルクリプル抑制量Tsupの演算因数に、図4の(a)に示す、トルク指令対応の制限比Rtを加える。これにより、トルク指令Trefの−T1〜+T1 Nmの範囲では、Thおよびαをパラメータとするリプル抑制量Tsup
Tsup=Th・sin(nθ−α)、
n=6、
が算出されるが、トルク指令Trefの−T0〜+T0 Nmの外側の−T1 Nm以内および+T1 Nm以内の領域ではRtにより近似演算値が次第に抑えられてついには0になり、−T1〜+T1 Nmの外では、リプル抑制量Tsupが0となる。
一方本実施例の電動機制御によれば、電動機10が、N0rpm程度以下の低速度領域でトルクリプルに車輪が共振する可能性があるが、高速度回転では共振する可能性がなくなる。そこで本発明では、トルクリプル抑制量Tsupの演算因数に、図4の(b)に示す回転速度対応の制限比Rnを加える。これにより、回転速度がN0rpm以下の低速度領域ではリプル抑制量Tsupが算出されるが、その外側のN1rpm以内の速度領域では、Rnにより近似演算値Tsupが次第に抑えられてついには0になり、N1rpm以上の高速度領域では、リプル抑制量Tsupが0となる。
図3に、図2上に示した「トルクリプル抑制値算出」25の機能構成を示す。トルク指令Trefに増幅(乗算)41が、上述の位相近似直線の勾配であるα1を乗算して、積すなわちトルクリプルの位相αを出力し、増幅(乗算)42が、回転角度θに、抑制対象のトルクリプルの次数n(本実施例ではn=6)を乗算して、積すなわち位相角nθを出力する。減算43がトルクリプルの瞬時位相角(nθ−α)を算出し、sin関数演算44が、位相角(nθ−α)のsin値 sin(nθ−α) を算出する。
一方、トルク指令Trefに増幅(乗算)45が、上述の振幅近似直線の勾配であるk1を乗算し、その積に加算47が、レジスタ46にある定数k0を加え、トルクリプルの振幅値Thを出力する。メモリに格納した、図4の(a)に示すトルク指令対応の制限比Rt群であるトルク指令対応制限比テーブル48が、トルク指令Tref対応の制限比Rtを出力し、同様な、メモリに格納した、図4の(b)に示す回転速度対応の制限比Rn群である回転速度対応制限比テーブル49が、電動機の回転速度ω対応の制限比Rnを出力し、乗算50が両制限比Rt,Rnの積であるRtn=Rt・Rnを算出し、乗算51がTh・Rtnを算出して、乗算52が、sin(nθ−α)とTh・Rtnとの積を算出し、この積をリプル抑制値Tsupとして、図2の減算26に出力する。
Tsup=Rt・Rn・Th・sin(nθ−α)
であるので、RtおよびRnは、Tsupの因数である。
図2に示すマイコンMPUには、CPUの他に、データを記録したり、各種のプログラムを記録したりするためのRAM,ROMおよびフラッシュメモリが備わっており、ROM又はフラッシュメモリに格納されたプログラム,参照データおよびルックアップテーブルをRAMに書き込んで、該プログラムに基づいて、図2に2点鎖線ブロックで囲んで示す入力処理,演算および出力処理を行う。
図5に、該プログラムに基づいてマイコンMPU(のCPU)が実行するモータ駆動制御MDCの概要を示す。動作電圧が印加されるとマイコンMPUは、自身およびPWMパルス発生器33,34,インバータ20およびコンバータ19の初期化をおこなって、電動機10を駆動するインバータ20を停止待機状態に設定する。そして図示しない車両走行制御システムのメインコントローラからのモータ駆動スタート指示を待つ。モータ駆動スタート指示が与えられると、マイコンMPUは、「開始処理」(ステップS1)によって、内部レジスタに電動機制御の初期値を設定して、「入力読込み」(ステップS2)で、入力信号又はデータを読み込む。すなわち、メインコントローラが与える第1指令トルクTM*,各相電流センサが検出した各相電流値iU,iV,iW、および、レゾルバ17の回転角信号SG θ、をデジタル変換により読込む。
なお、以下においては、括弧内には、ステップという語を省略して、ステップ番号のみを記す。
次にマイコンMPUは、読込んだ回転角信号SGθ(回転角データSGθ)に基づいて回転角度θおよび回転速度ωを算出する(S3)。この機能を図2上には、角度,速度演算23として示した。次にマイコンMPUは、読込んだ3相の電流検出信号iU,IV,iWを、3相/2相変換により、2相のd軸電流値idおよびq軸電流値に変換する(S4)。この機能を図2上には、電流帰還22として示した。次にマイコンMPUは、d軸弱め界磁制御を行うためのd軸弱め界磁電流Δidを算出する(S5)。この機能を図2上には、弱め界磁電流演算28として示した。次にマイコンMPUは、読み込んだモータ指令トルクTM*,2次電圧Vucおよび算出した回転速度ωに対応する制限トルクTM*maxを制限トルクテーブルから読み出して、読み込んだモータ指令トルクTM*がTM*maxを超えていると、TM*maxをトルク指令Trefに定める。TM*max以下のときには、読み込んだモータ指令トルクTM*をトルク指令Trefに定める(S6)。この機能を図2上には、トルク指令制限24として示した。
次にマイコンMPUは、「2次目標電圧算出」(S7)で、電動機10が「力行」運転か「回生」運転かを判定し、判定結果に対応してグループを選択し、その中の、指令トルクTrefに対応付けられている2次目標電圧テーブルから、現在の回転速度ωに割り当てられている2次目標電圧Vuc*を読み出す。「2次目標電圧算出」(S7)の内容は、上述の、図2に示す2次目標電圧算出31の内容と同様である。次の「2次電圧制御演算」(S8)では、コンバータ19の2次電圧Vucを、2次目標電圧Vuc*とするための制御出力Pvcを生成し、PWMパルス発生器34に与える。この内容は、図2に示すフィードバック制御演算23の内容と同様である。
「トルクリプル抑制」(S9)では、図3に示すトルクリプル抑制演算25内のリプル抑制値Tsupの算出と、図2に示す減算26を行って、目標トルクTref*を算出する。「出力演算」(S10)の内容は、上述の、図2に示す出力演算27の内容と同様である。該「出力演算」(S10)で算出したd−q軸の電圧目標値Vd*,Vq*を、3相変調モードの各相目標電圧VU*,VV*,VW*に変換する(S11)。このとき電動機目標電圧Vm*も算出する。つぎの「変調制御」(S12)で、変調比Miを算出し(S13)、変調比Mi,指令トルクTrefおよび回転速度ωに基いて、変調モードを決定する(S14)。変調モードを決定するために参照するパラメータには、トルク指令Tref,回転速度ωおよび変調比Miがある。マイコンMPUには、変調モード(3相変調,2相変調,1pulse)および変調比に対応付けた変調閾値テーブル(ルックアップテーブル)があり、各変調閾値テーブルには、変調モード境界の閾値(目標トルク値および回転速度値)が格納されている。「変調領域判定」(S14)では、マイコンMPUは、現在の変調モード(3相変調,2相変調又は1pulse)と変調比に対応する変調閾値テーブルを選択してそれから、閾値を読み出して、トルク指令Trefおよび回転速度を閾値と対比して、次に採用すべき変調モードを決定する。
次の「出力更新」(S15)では、変調制御(S12)で決定した変調モードの各相目標電圧をPWMパルス発生器33に出力する。次に、次の繰返し処理タイミングになるのを待ってから(S16)、再度「入力読込み」(S2)に進む。そして上述の「入力読込み」(S2)以下の処理を実行する。次の繰返し処理タイミングになるのを待っている間に、システムコントローラから停止指示があると、マイコンMPUはそこでモータ回転付勢のための出力を停止する(S17,S18)。
図6に、第1実施例(実施例1)を適用した場合の、トルクリプル低減効果を示す。第1実施例により、−T1〜+T1 Nmのトルク領域の、特に低トルク領域−T0〜+T0 Nmでトルクリプルが大きく抑制されている。−T1〜+T1 Nmの外ではRt=0(図4の(a))により、リプル抑制効果はないが、この外領域ではトルク指令が大きいので、車輪はトルクリプルには共振しない。すなわち、第1実施例は、車輪の共振が継続する可能性が高い低トルク領域のトルクリプルを抑制している。
この第1実施例では、回転速度対応の制限比Rnがリプル抑制値Tsupの因数であって、Rnが、図4の(b)に示すように、回転速度がN0rpm以下の低速度領域では1(100%)、その外側のN1rpm以内の速度領域では、1未満で順次に小さくなってついにはN1rpmで0となり、N1rpm以上の高速度領域では0となるので、実効があるリプル抑制値Tsupをトルク指令値Trefに加えるのは、トルクリプルが機械的な共振をもたらす共振速度領域(N0rpm程度以内)だけとなる。該共振速度領域の外では目標トルクTref*がトルク指令Trefそのものであってモータ効率低下はない。すなわち、機械的な共振をもたらすトルクリプルは有効に低減され、しかも無駄なモータ効率低下はなくなる。
また、トルク指令対応の制限比Rtがリプル抑制値Tsupの因数であって、Rtが、図4の(a)に示すように、T0 Nm以下のトルク指令Trefでは1(100%)、その外側のT1 Nm以内のトルク領域では、1未満で順次に小さくなってついにはT1 Nmで0となり、T1 Nm以上のトルク領域では0となるので、実効があるリプル抑制値Tsupをトルク指令値Trefに加えるのは、トルクリプルが被駆動系にもたらした機械的な共振が継続する可能性がある速度領域を維持する低トルク領域(T0 Nm程度以内)だけとなる。該低トルク領域の外では目標トルクTref*がトルク指令Trefそのものであってモータ効率低下はない。すなわち、トルクリプルによる機械的な振動或いは共振は有効に低減され、しかも無駄なモータ効率低下はなくなる。
上述の制限比RnおよびRtをリプル抑制値Tsupの因数とするので、電動機動作が、トルクリプルがドライバに感じられやすく、また、トルクリプルが被駆動系にもたらした機械的な共振が継続する可能性がある速度領域を維持する、低トルク領域(−T0〜+T0 Nm)、又は、前記共振速度領域(0〜N0rpm)にあるときに、トルクリプルを相殺するように、実効があるリプル抑制値がトルク指令値に加えた目標トルクTref*が生成され、該低トルク領域の外かつ共振速度領域の外にあるときは、トルク指令値Trefが目標トルクTref*となる。
更に本実施例では、トルクリプルの振幅値Thを算出する第1多項式は、前記低トルク領域のトルクリプル振幅値(図13)を近似直線で表す一次関数であり、同様に、トルクリプルの位相αを算出する第2多項式は、前記低トルク領域のトルクリプル位相(図12)を近似直線で表す一次関数であるので、すなわち狭い範囲の直線近似であるので、演算処理が簡素である。よって、モータ制御装置の所要資源を低減することが出来る。直線近似の範囲が狭いので、精度よく振幅値Thおよび位相αを算出することが出来る。
なお、「トルクリプル抑制値演算」25には、トルク指令Trefを与えているが、電動機10の出力トルク又は出力トルク推定値を、トルク指令Trefに代えて与えるようにしてもよい。また、電動機10は永久磁石同期電動機であるが、リラクタンス同期電動機にも、本発明を同様に実施できる。
第2実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同一であり、機能の大要も同様である。しかし第2実施例の「トルクリプル抑制値演算」は、図7に示す「トルクリプル抑制値演算」25aに変更したものである。この「トルクリプル抑制値演算」25aのリプル位相テーブル61は、前述のリプル位相αの近似演算式
α=α1・Tref、
α1:定数、
で算出しメモリに格納した、−T1〜+T1 Nmの領域のトルク指令Tref対応のリプル位相値群であり、与えられたトルク指令Trefに対応付けられているリプル位相値αを出力する。リプル振幅テーブル62は、前述のリプル振幅Thの近似演算式
Th=k1・Tref+k0、
k1,k0:定数、
で算出しメモリに格納した、0〜T1 Nmの領域のトルク指令Tref対応のリプル振幅値群であり、与えられたトルク指令Trefに対応付けられているリプル振幅値Thを出力する。「トルクリプル抑制値演算」25aのその他の機能は、第1実施例の「トルクリプル抑制値演算」25と同様であり、第1実施例と実質的に同一のリプル抑制値Tsupを出力する。第2実施例のその他の構成および機能は、第1実施例と同じである。
第3実施例のハードウエアは上述の第1実施例と同一であり、機能の大要も同様である。しかし第3実施例の「トルクリプル抑制」は、6次のリプル近似関数を用いてトルク指令Trefの全領域でリプル振幅Thおよび位相αを算出する、図8に示す「トルクリプル抑制」S9aに変更し、トルク指令対応制限比テーブル48は省略したものである。第3実施例の「トルクリプル抑制」S9aは、図5に示す「トルクリプル抑制」(S9)に置換されるものである。すなわち第3実施例のモータ駆動制御MDCは、図5に示す第1実施例のモータ駆動制御MDCの中の「トルクリプル抑制」S9を、図8に示す「トルクリプル抑制」S9aに変更したものである。
図8を参照する。「トルクリプル抑制」S9aに進むと第2実施例のモータ制御装置のマイコンMPUは、回転速度対応制限比テーブル49からトルク指令Tref対応の制限比Rn(図4の(b))を読み出す(S21)。読み出したRnが0以下であると、目標トルクTref*をトルク指令Trefとする(S22,S28)。
読み出したRnが0を超える値であると、リプル振幅(図6の参考例1)を近似した6次関数
Th=k6・Tref6+k5・Tref5+k4・Tref4+k3・Tref3+k2・Tref2+k1・Tref1+k0
k6〜k0:定数
を用いてトルク指令Tref対応のリプル振幅値Thを算出し(S22,S23)、同様に、リプル位相(図12の曲線)を近似した6次関数
α=α6・Tref6+α5・Tref5+α4・Tref4+α3・Tref3+α2・Tref2+α1・Tref1+α0
α6〜α0:定数
を用いてトルク指令Tref対応のリプル位相値αを算出する(S24)。算出したリプル位相値αを用いて、sin(nθ−α)を算出する(S25)。nは抑制対象のトルクリプルの次数であり、本実施例ではn=6である。そしてリプル抑制値Tsupを次のように算出し(S26)、目標トルクTref*を次のように算出する(S27):
Tsup=Rn・Th・sin(nθ−α)
Tref*=Tref−Tsup
本実施例では、トルク指令Trefの全領域でリプル抑制値Tsupを算出するが、回転速度対応の制限比Rnがリプル抑制値Tsupの因数であり、Rnが、図4の(b)に示すように、回転速度がN0rpm以下の低速度領域では1(100%)、その外側の100rpm以内の速度領域では、1未満で順次に小さくなってついにはN1rpmで0となり、N1rpm以上の高速度領域では0となるので、実効があるリプル抑制値Tsupをトルク指令値Trefに加えるのは、トルクリプルが機械的な共振をもたらす共振速度領域(N0rpm程度以内)だけとなる。該共振速度領域の外では目標トルクTref*がトルク指令Trefそのものであってモータ効率低下はない。すなわち、機械的な共振をもたらすトルクリプルは有効に低減され、しかも無駄なモータ効率低下はなくなる。また、Rnが0となるN1rpm以上の回転速度では、前記6次関数を用いるThおよびαの算出は実行しないので、高速領域での演算処理負荷は低い。
図9に、上記第3実施例によるトルクリプル低減効果を示す。なお、本発明者のシミュレーション(机上計算)によれば、2次の近似関数を用いても、第3実施例よりはリプル抑制効果はやや劣るが、低トルク領域、特に−T0〜+T0Nm、においては第3実施例と同様な、十分なリプル抑制効果が得られる。すなわち、2次以上の近似関数を用いれば、車輪の共振を防止するに十分なリプル抑制効果が得られる。
第4実施例のハードウエアは上述の第3実施例と同一であり、機能の大要も同様である。しかし第4実施例の「トルクリプル抑制」は、図10に示す「トルクリプル抑制値演算」25bに変更したものである。この「トルクリプル抑制値演算」25bのリプル位相テーブル61aは、前述のリプル位相αの6次の近似演算式
α=α6・Tref6+α5・Tref5+α4・Tref4+α3・Tref3+α2・Tref2+α1・Tref1+α0
で算出しメモリに格納した、トルク指令全領域のトルク指令Tref対応のリプル位相値群であり、与えられたトルク指令Trefに対応付けられているリプル位相値αを出力する。リプル振幅テーブル62aは、前述のリプル振幅Thの6次の近似演算式
Th=k6・Tref6+k5・Tref5+k4・Tref4+k3・Tref3+k2・Tref2+k1・Tref1+k0
で算出しメモリに格納した、トルク指令全領域のトルク指令Tref対応のリプル振幅値群であり、与えられたトルク指令Trefに対応付けられているリプル振幅値Thを出力する。「トルクリプル抑制値演算」25bのその他の機能は、第3実施例の「トルクリプル抑制」S9aと同様であり、第3実施例と実質的に同一のリプル抑制値Tsupを出力する。第4実施例のその他の構成および機能は、第1実施例と同じである。
本発明の第1実施例の構成の概略を示すブロック図である。 図1に示すモータ制御装置21の機能構成の概要を示すブロック図である。 図2に示すトルクリプル抑制値演算25の機能構成を示すブロック図である。 (a)および(b)は、図3に示すトルク対応の制限比テーブル48および回転速度対応の制限比テーブルに格納した制限比RtおよびRnを示すグラフである。 図2に示すマイコンMPUのモータ制御の概要を示すフローチャートである。 第1実施例(実施例1)のトルク抑制効果を示すグラフである。 第2実施例のトルクリプル抑制値演算25aの機能構成を示すブロック図である。 第3実施例の「トルクリプル抑制」(S9a)の概要を示すフローチャートである。 第3実施例(実施例3)のトルク抑制効果を示すグラフである。 第4実施例のトルクリプル抑制値演算25bの機能構成を示すブロック図である。 図1に示す電動機10の、トルクリプル抑制がないときのトルクリプルを示すグラフである。 図1に示す電動機10の、トルクリプル抑制がないときのリプル位相と近似直線を示すグラフである。 図1に示す電動機10の、トルクリプル抑制がないときのリプル振幅と近似直線を示すグラフである。 図2に示すマイコンMPUが実効するベクトル制御で用いる高効率トルク曲線(右上がりの太い実線)と界磁角との関係を示すグラフである。における
符号の説明
10:電気モータ
11〜13:3相のステータコイル
17:レゾルバ
18:車両上のバッテリ
Vdc:1次電圧(バッテリ電圧)
Vuc:2次電圧(昇圧電圧)

Claims (12)

  1. 直流電源;該直流電源と電動機との間の電力のやり取りを制御するインバータ;および、前記電動機の目標トルクおよび回転速度に基づいて、該電動機の出力トルクを前記目標トルクにするように、前記インバータを制御するモータ制御手段;を備える電動機制御装置において、
    前記電動機のトルクリプルの、電動機トルク対応の振幅値および位相値、ならびに前記電動機の回転角、に対応するリプル抑制値を導出する手段;および、
    前記トルクリプルが被駆動系に機械的な共振をもたらす共振速度領域では、前記トルクリプルを相殺するように前記リプル抑制値をトルク指令値に加えた前記目標トルクを生成し、前記共振速度領域の外ではトルク指令値を前記目標トルクとする目標トルク補正手段;
    を備えることを特徴とする、電動機制御装置。
  2. 前記リプル抑制値を導出する手段は、
    前記電動機のトルクリプルの、トルク対応の振幅値を近似表現する第1多項式に基づいて該振幅値を算出する、振幅値算出手段;
    前記電動機のトルクリプルの、トルク対応の位相値を近似表現する第2多項式に基づいて該位相値を算出し、前記電動機の回転の電気角での、算出した位相値を持つ前記トルクリプルの振動値を算出する振動値算出手段;および、
    該振動値と前記振幅値との積を因数とするリプル抑制値を算出する抑制値算出手段;
    を備える請求項1に記載の電動機制御装置。
  3. 前記リプル抑制値を導出する手段は、
    前記電動機のトルクリプルの、トルク対応の振幅値を近似表現する第1多項式に基づいて算出した振幅値群でなる、メモリ手段上の振幅テーブル;
    前記電動機のトルクリプルの、トルク対応の位相値を近似表現する第2多項式に基づいて算出した位相値群でなる、メモリ手段上の位相テーブル;
    前記電動機のトルクに対応する位相値および振幅値を前記位相テーブルおよび振幅テーブルから読み出し、前記電動機の回転の電気角での、算出した位相値を持つ前記トルクリプルの振動値を算出する振動値算出手段;および、
    該振動値および前記振幅値を因数とするリプル抑制値を算出する抑制値算出手段;
    を備える請求項1に記載の電動機制御装置。
  4. 前記リプル抑制値を導出する手段は、電動機動作が前記共振速度領域の外では、前記リプル抑制値の算出は実行しない;請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
  5. 前記目標トルク補正手段は、電動機動作が、前記トルクリプルが被駆動系に機械的な共振速度領域を維持させる所定トルク領域、又は、前記共振速度領域にあるときに、前記トルクリプルを相殺するように前記リプル抑制値をトルク指令値に加えた前記目標トルクを生成し、前記所定トルク領域の外かつ前記共振速度領域の外にあるときはトルク指令値を前記目標トルクとする;請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電動機制御装置。
  6. 第1多項式は、前記所定トルク領域の前記振幅値を近似直線で表す一次関数である;請求項5に記載の電動機制御装置。
  7. 第2多項式は、前記所定トルク領域の前記位相値を近似直線で表す一次関数である;請求項5に記載の電動機制御装置。
  8. 第1多項式は、トルク対応の振幅値を近似表現する2次以上の多項式である;請求項2又は3に記載の電動機制御装置。
  9. 第2多項式は、トルク対応の位相値を近似表現する2次以上の多項式である;請求項2又は3に記載の電動機制御装置。
  10. 前記所定トルク領域は、低トルク領域である;請求項5,6又は7に記載の電動機制御装置。
  11. 前記共振速度領域は、所定の低速度領域である;請求項1又は4に記載の電動機制御装置。
  12. 前記トルクリプルは、前記電動機に対する前記インバータの出力周波数の6次高調波の周波数である;請求項1に記載の電動機制御装置。
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