JP2009104958A - 埋め込み型器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】被取付け部の器具埋め込み孔の大きさのばらつきに拘わらずに埋め込み設置状態を安定させることができるとともに、被取付け部からの取外しに伴う器具埋め込み孔の損傷を抑制できる埋め込み型器具を提供する。
【解決手段】天井の器具埋め込み孔に挿入して埋め込み設置されるダウンライト11を前提とし、器具本体12、ばね支持手段21、線ばね製の一対のトーションばね31を具備する。本体12は天井表面に接するフランジ14を有する。本体12の外側面を挟むように支持手段21を設け、この手段はばね端部受け23及び巻き部受け22を有する。各トーションばね31は、ばね端部受け23に支持される巻き部32、巻き部の一端から延出されて巻き部受け22に支持されるばね端部33、巻き部の他端から延出されたアーム部34、及びアーム部から折り曲げられてフランジ14との間に器具埋め込み孔の周部を挟むように天井の裏面に弾性的に接する押え部35を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば天井に埋め込み設置されるダウンライト等の埋め込み型器具に関する。
従来、器具本体の外面に取付けた一対の取付けばねを用いて天井に埋め込み設置されるダウンライトが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
このダウンライトの取付けばねは、帯状をなす板ばねからなり、器具本体に対する固着位置から下方寄りに垂下し、その先端が斜め上向きに転向して自由端部となる形状である。そして、このダウンライトは、取付けばねの上向きに転向した根元部と、器具本体が備えたドーナツ形の枠とで、天井の取付け孔の周縁部を上下から挟持することで、天井に装着されるようになっている。
特開2005−243597号公報(図1、段落0006)
特許文献1のダウンライトが天井に埋め込み設置された状態の保持は、板ばねからなる取付けばねが天井の取付け孔の縁に接する部分の反発力に依存している。
このため、天井の取付け孔の大きさのばらつきにより、取付け孔が大きめである場合には、取付けばねの反発力が減じて天井へのダウンライトの保持力が低下して、安定した取付け状態を得ることができないことがある。又、メンテナンスの際等にダウンライトを天井から取外す場合に、このダウンライトが引き下げられるに伴い、この引き下げの初期段階から取付けばねが天井の取付け孔の縁を擦るので、取付け孔が損傷することがある。
本発明の目的は、被取付け部の器具埋め込み孔の大きさのばらつきに拘わらずに埋め込み設置状態を安定させることができるとともに、被取付け部からの取外しに伴う器具埋め込み孔の損傷を抑制できる埋め込み型器具を提供することにある。
請求項1の発明は、被取付け部材に開けられた器具埋め込み孔に挿入して前記被取付け部材に埋め込み設置される埋め込み型器具において、前記被取付け部材の表面に接するフランジを有する器具本体と;この器具本体を外側面から挟むように設けられ、ばね端部受け及び巻き部受けを有するばね支持手段と;線ばね製の一対のトーションばねであって、前記巻き部受けに支持される巻き部、この巻き部の一端から延出されて前記ばね端部受けに支持されるばね端部、前記巻き部の他端から延出されたアーム部、及びこのアーム部から曲げられて前記フランジとの間に前記器具埋め込み孔の周部を挟むように前記被取付け部材の裏面に弾性的に接する押え部を有した一対の前記トーションばねと;を具備したことを特徴としている。
請求項1の発明で、フランジは器具本体の軸方向の一端に設けることが好ましいが、器具本体の軸方向の中間位置に設けても良い。請求項1の発明で、ばね支持手段のばね端部受けは、トーションばねの巻き部の巻が弛む方向へのトーションばねのばね端部の動きを拘束して、トーションばねにばね作用を発揮させる部位を指している。請求項1の発明で、ばね支持手段の巻き部受けは、トーションばねの巻き部が所定位置から移動することを防止するために巻き部を保持する部位を指している。そして、この巻き部受けは、例えば巻き部の内周に嵌合する軸で形成できる他、トーションばねのアーム部及びばね端部を避ける逃げ部を有して巻き部の外周に嵌合する筒状嵌合部で形成することもできる。請求項1の発明で、器具本体を外側面から挟むように設けられたばね支持手段は、器具本体の中心軸線と直交する線上に対をなして設けてもよいし、前記直交する線からずれてこの線と平行な二つの線上の夫々に対をして設けてもよい。請求項1の発明で、トーションばねをなす線ばねには、その断面が円形又は角形のばね線材を用いることができるとともに、このトーションばねの巻き部は、少なくとも一回円形に巻かれている部位を指している。
請求項1の発明の埋め込み型器具を被取付け部材に埋め込み設置するには、一対のトーションばねのアーム部を、巻き部の巻きを強めながら押え部がフランジの裏面から最も遠ざかるように手で動かして、その状態を拘束したままで、器具本体とともに一対のトーションばねを器具埋め込み孔に挿入してから、手による一対のトーションばねのアーム部の拘束を解放すればよい。この解放に伴い、巻き部のばね力で一対のトーションばねのアーム部がフランジ側に戻されて、押え部が被取付け部材の裏面に当たる。この状態でも巻き部はばね力を蓄えた状態にあり、このばね力で押え部が弾性的に被取付け部材の裏面を押すので、その反作用によって器具本体がより深く器具埋め込み孔に入り込む。それによって、器具本体のフランジが被取付け部材の表面に当たり、このフランジと押え部とが器具埋め込み孔の周部を挟んで、埋め込み型器具が被取付け部材に埋め込み設置される。
このように器具本体のフランジと一対のトーションばねの押え部とで、被取付け部材をその厚み方向に挟むようにして埋め込み型器具が被取付け部材に取付けられるので、埋め込み設置された埋め込み型器具の被取付け部材に対する保持力が、被取付け部材の器具埋め込み孔の大きさのばらつきに左右されることがなくなり、埋め込み型器具の埋め込み設置状態をトーションばねのばね力に依存させて安定させることができる。
埋め込み設置された埋め込み型器具を被取付け部材から取外すには、器具本体をある程度引出した状態で、手で一対のトーションばねのアーム部を掴んで、これらアーム部及び押え部がフランジの裏面から最も遠ざかるように外側面に沿うようにした後、その状態のままで器具本体を器具埋め込み孔から引出せばよい。
この引き出しの際、巻き部受けが被取付け部材の裏面と同じ高さ位置を越えて被取付け部材の表側に位置されるように器具本体が引出されるまでは、アーム部は器具埋め込み孔の縁に接しない。これにより、器具本体を引出す初期段階からアーム部によって器具埋め込み孔の縁が擦られて器具埋め込み孔が損傷することを抑制できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記各トーションばねが、前記巻き部、ばね端部、及びアーム部を夫々一対有していて、前記一対のアーム部が前記押し部を介して一体に連続されているとともに、前記各トーションばねが前記器具本体の外側面に前記ばね支持手段により両持ち支持されていることを特徴としている。
この請求項2の発明では、一対のトーションばねが器具本体の外側面にばね支持手段により両持ち支持されているので、押え部による被取付け部材の裏面の押えが安定するに伴い、埋め込み型器具の埋め込み設置状態をより安定させることができる。しかも、既述のように一対のトーションばねが器具本体の外側面にばね支持手段により両持ち支持されているので、押え部がフランジの裏面から最も遠ざかるようにアーム部を手で動かす場合、片側のばね支持手段から延出した一対のトーションばねのアーム部を互いに近付くように指で掴むことができる。こうしたアーム部の操作において、器具本体とアーム部とにわたって片手をかけて操作することを余儀なくされないので、操作性を向上できる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記器具本体を平面的に見て前記アーム部の押え部側部位と前記押え部とが鈍角を作って連続するように、前記押え部側部位が斜めに曲げられていることを特徴としている。この発明で、「アーム部の押え部側部位と前記押え部とが鈍角を作って連続する」とは、器具本体を平面的に見た場合に、トーションばねの押え部側部位と押え部とが挟む角度が鈍角を作っていることを指し、押え部側部位及び押え部を直線又は曲線とすること等により形成することができる。
この請求項3の発明では、押え部がフランジの裏面から最も遠ざかるようにアーム部が操作された状態で、器具本体を平面的に見た場合に、トーションばねの押え部とアーム部とが直角な角を形成することなく、この角に相当する部分がアーム部の斜めの押え部側部位となっている。そのため、器具埋め込み孔が円形である場合に、この器具取付け孔に器具本体とともにトーションばねを挿入する際に、トーションばねが器具埋め込み孔の縁に引っ掛かり難くなるので、その挿入が円滑で埋め込み設置の作業性を向上可能である。
請求項4の発明は、請求項1から3の内のいずれか一項の発明において、前記アーム部の巻き部側部位が、前記器具本体を側方から見て前記フランジの裏面から離れる方向に突出するように曲げられていて、この巻き部側部位の曲げの頂点から前記巻き部に至る根元部分の長さが前記被取付け部材の厚みより長いことを特徴としている。
この請求項4の発明では、アーム部の巻き部側部位が曲がっていることにより、巻き部側部位の曲げの頂点から押え部に至るアーム部の一部と器具本体のフランジ裏面とで挟まれる角度を大きくできるから、アーム部の根元部分が被取付け部材の表側から手で掴める程度に器具本体が引出されるまでは、アーム部が器具埋め込み孔の縁に接しない。これにより、器具本体を引出す際にアーム部によって器具埋め込み孔の縁が擦られて器具埋め込み孔が損傷することを抑制できる。
請求項5の発明は、請求項1から4の内のいずれか一項の発明において、前記ばね支持手段の前記巻き部受けが、前記器具本体を側方から見て前記器具本体の前記フランジ側に寄って設けられていることを特徴としている。
請求項5の発明では、巻き部受けを器具本体の背面部に寄せて設けた場合と比較して、巻き部と押え部とにわたるアーム部の長さを短くできる。それにより、被取付け部裏面に対する押え部の押え力が、アーム部の撓みを原因として低下することが抑制されるので、埋め込み型器具の埋め込み設置状態をより安定させることができる。
請求項1の発明によれば、被取付け部の器具埋め込み孔の大きさのばらつきに拘わらずに埋め込み設置状態を安定させることができるとともに、被取付け部からの取外しに伴う器具埋め込み孔の損傷を抑制できる埋め込み型器具を提供できる。
請求項2の発明によれば、埋め込み型器具の埋め込み設置状態をより安定させることができことに加えて、埋め込み型器具を着脱する際における一対のトーションばねの操作性を向上できる。
請求項3の発明によれば、例えば円形の器具取付け孔に器具本体を挿入して埋め込み設置する際に、トーションばねが器具埋め込み孔の縁に引っ掛かり難いので、埋め込み設置の作業性を向上可能である。
請求項4の発明によれば、被取付け部からの取外しに伴う器具埋め込み孔の損傷をより抑制することができる。
請求項5の発明によれば、埋め込み型器具の埋め込み設置状態をより安定させることができる。
図1〜図7を参照して本発明の第1実施形態に係るダウンライトを説明する。
図2〜図4及び図6中符号1は被取付け部例えば建物の天井を示している。この天井1には器具埋め込み孔2が開けられている。器具埋め込み孔2は円形である。
次に、器具埋め込み孔2に挿入して天井1に埋め込み設置される埋め込み型器具例えばダウンライト11について説明する。
ダウンライト11は、器具本体12と、例えば一対のばね支持手段21と、一対のトーションばね31とを具備している。
器具本体12は、その周囲の大気中への放熱のためにアルミニウム合金等で形成されていて、本体ケース13とフランジ14を有している。本体ケース13は、略円筒状をなし、その正面となる一端は開口され、背面となる他端は閉じられている。この本体ケース13内には、図示しないが前記一端開口を通して投光する光源、この光源が着脱可能に取付けられるソケット、光源が発した光の配光を制御する反射鏡、及び光源の点灯装置等が収められている。図3及び図5等に示すように本体ケース13の側壁は互いに平行な一対の壁部13aを有している。本体ケース13の外径は器具埋め込み孔2より小さい。
フランジ14は、本体ケース13の前記一端から外側方に例えば一体に張り出していて、本体ケース13の周方向に連続している。フランジ14の直径(外径)は器具埋め込み孔2より大きい。
図3及び図5に示すように一対のばね支持手段21は、器具本体12の中心軸線(図示しない)と交差する幅方向から本体ケース13を挟むように器具本体12の外側面に配設されている。つまり、器具本体12をその外側面から挟むように一対のばね支持手段21が設けられている。具体的には、本体ケース13の径方向両側に形成された前記壁部13aの外側面で、しかも、図1等に示すように器具本体12の下部、つまり、器具本体12の半分の高さ位置とフランジ14との間に、より好ましくはフランジ14に寄って配設されている。
これらのばね支持手段21は、図1及び図7等に例示するように巻き部受け22とばね端部受け23とを備えている。
巻き部受け22は、壁部13aに一体に突設された円筒状又は円柱状の軸からなる。本実施形態の場合、後述する一対のトーションばね31の巻き部を共に支持するために、一対のばね支持手段21の巻き部受け22の中心軸線を結んだ直線(図示しない)が、器具本体12の中心軸線と直交する位置に巻き部受け22が設けられている。これらの巻き部受け22はフランジ14の裏面との間の距離L(図1参照)は天井1の厚みを越える大きさに設定されている。
ばね端部受け23は、アルミニウム合金等の一体成型品であり、壁部13aの下部にねじ24で固定されている。このばね端部受け23は、図7で代表して示すように一対の固定片23aと、一対の耐力壁23bと、カバー壁部23cとを有している。
各固定片23aは巻き部受け22の下方近傍に位置して壁部13aの外面にねじ止めされている。各耐力壁23bは固定片23aに対して直角に折れ曲がって設けられているとともに、これら耐力壁23bの相互間隔は巻き部受け22の直径より大きい。これら固定片23aと耐力壁23bの高さ寸法、言い換えれば、器具本体12の中心軸線が延びる方向の長さは、同じである。カバー壁部23cは一対の耐力壁23bにわたって各固定片23aと平行に設けられている。このカバー壁部23cの高さ寸法、言い換えれば、器具本体12の中心軸線が延びる方向の長さは、巻き部受け22の先端に接触又は近接してこの先端を覆うことができるように固定片23a及び耐力壁23bより長く設定されている。
一対のトーションばね31は、例えば断面が円形の金属製ばね線材を曲げ加工して形成されている。これらトーションばね31は、同じ大きさでかつ同一構造であり、一対の巻き部32、一対のばね端部33、一対のアーム部34、及び一つの押え部35を有して形成されている。
詳しくは、一対の巻き部32は例えば複数回巻かれてコイル状に形成されている。ばね端部33は各巻き部32の一端から夫々延出されている。アーム部34は各巻き部32に他端から夫々延出されている。押え部35はアーム部34から折り曲げられていてこれら一対のアーム部34の先端を一体につないでいる。
これらのトーションばね31は、その両端の巻き部32を一対の巻き部受け22に嵌合するとともに、トーションばね31のアーム部34又は押え部35をフランジ14の裏面に接触させ、かつ、ばね端部33をばね端部受け23の耐力壁23bに支持させて、器具本体12に支持されている。この支持状態で、トーションばね31の巻き部32は巻き締められた状態にあるので、ばね端部33は耐力壁23の内面に接した状態を保持し、かつ、トーションばね31の例えば押え部35がフランジ14から食み出ないようにこのフランジ14の裏面に接した状態を保持している。
一対のトーションばね31は、図3及び図5に示すように器具本体12の中心軸線の周囲に180°対称となる配置に設けられている。これとともに、各トーションばね31の一方の巻き部32の夫々は、一方の巻き部受け22にその軸方向に並べて嵌合されているが、この一方の巻き部32に嵌合された各トーションばね31の一方の巻き部32の巻き方向は逆(図7参照)であり、同様に、各トーションばね31の他方の巻き部32の夫々は、他方の巻き部受け22にその軸方向に並べて嵌合されているが、この他方の巻き部32に嵌合された各トーションばね31の他方の巻き部32の巻き方向も逆である。
これらのトーションばね31の器具本体12への取付け手順は以下の通りである。
まず、器具本体12の一方の壁部13aに突設された一方の巻き部受け22に、一方(第1)のトーションばね31が有した一方(第1)の巻き部32を嵌合した後に、他方(第2)のトーションばね31が有した一方(第1)の巻き部32を嵌合する。次に、器具本体12の他方の壁部13aに突設された他方の巻き部受け22に、他方(第2)のトーションばね31が有した他方(第2)の巻き部32を嵌合した後に、一方(第1)のトーションばね31が有した他方(第2)の巻き部32を嵌合する。
この後、第1、第2のトーションばね31の前記第1の巻き部32から延出されたばね端部33の夫々を、一方のばね端部受け23の耐力壁23b相互間に収めて、この一方のばね端部受け23を器具本体12の一方の壁部13aの下部外側面にねじ止めする。同様に、第1、第2のトーションばね31の第2の巻き部32から延出されたばね端部33の夫々を、他方のばね端部受け23の耐力壁23b相互間に収めて、この他方のばね端部受け23を器具本体12の下部外側面にねじ止めする。
こうして取付けが完了することに伴い、各巻き部32は巻き締められた状態となる。それにより、第1のトーションばね31が有した一対のばね端部33が、ばね端部受け23の第1のトーションばね31側に位置された耐力壁23bの内面に弾性的に接触した状態に支持されるとともに、第1のトーションばね31の押え部35がフランジ14の裏面に弾性的に接触した状態に保持される。同様に、第2のトーションばね31が有した一対のばね端部33が、ばね端部受け23の第2のトーションばね31側に位置された耐力壁23bの内面に弾性的に接触した状態に支持されるとともに、第2のトーションばね31の押え部35がフランジ14の裏面に弾性的に接触した状態に保持される。
以上の手順で器具本体12に取付けられて両持ち支持された第1のトーションばね31が有した一対のアーム部34及び押え部35は、ダウンライト11の背面から正面側を見て図3等に示すように本体ケース13の半周を囲むように配置され、同様に、器具本体12に取付けられた第2のトーションばね31が有した一対のアーム部34及び押え部35は、平面的にみて、言い換えれば、ダウンライト11の背面側から正面方向に見て図3等に示すように本体ケース13の残りの半周を囲むように配置される。又、ばね端部受け23のカバー壁部23cが巻き部受け22の先端に当接乃至は近接して、この巻き部受け22に嵌合された巻き部32が巻き部受け22から外れることを防止する。
一対のトーションばね31のアーム部34の夫々は、押え部側部位34aとこれに連続した巻き部側部位34bとならなる。
アーム部34の押え部35寄りの部位からなる押え部側部位34aは斜めに折り曲げられている。この押え部側部位34aと押え部35とは、器具本体12を平面的に見て鈍角α(図3参照)を作って一体に連続されている。したがって、押え部35と一対のアーム部34とは、図3に示すように器具本体12を平面的に見て、言い換えれば、器具本体の背面側から正面方向に見て略U字形状をなしている。
アーム部34の巻き部32寄りの部位からなる巻き部側部位34bは、図1及び図7等に示すように器具本体12を側方から見てフランジ14の裏面から離れる方向に突出するようにV字状に曲げられている。この巻き部側部位34bは互いに逆向きに傾斜した第1部分34b1と第2部分34b2とからなる。巻き部側部位34bの曲げ角β(図1及び図2参照)の最適角度は110°であるが、この曲げ角βは110°±20°の好適範囲内で任意に選択できる。
第1部分34b1は押え部側部位34aと第2部分34b2とにわたる部分である。この第1部分34b1は、図1等に示すように器具本体12を側方から見て押え部側部位34aに真っ直ぐ連続するようにこの押え部側部位34aの延長線上に設けられている。第2部分34b2は、第1部分34b1と巻き部32とにわたる部分、言い換えれば、V字状をなした巻き部側部位34bの曲げの頂点から巻き部32に至る根元側部分である。この第2部分34b2の長さは天井1の厚みより長い。なお、巻き部側部位34bは滑らかな曲線となるように形成しても良い。
次に、天井1にダウンライト11を埋め込み設置する手順を説明する。
まず、図1に示した状態から一対のトーションばね31を、それらのアーム部34及び押え部35が、フランジ14の裏面から最も遠ざかる方向に手で回転させ、例えば器具本体12の本体ケース13の外側面に押え部35が当たるようにして、その状態を保持する。この場合、一対のトーションばね31のアーム部34が巻き部受け22を中心に上向きに回転される一方で、この回転に伴ってばね端部33が動くことは耐力壁23bで妨げられている。そのため、巻き部32の巻きが更に強められながらアーム部34が回転されて、アーム部34及び押え部35が器具本体12の外側面に沿うように配置される。
こうして一対のトーションばね31が配置された状態を図4の側面図で示す。この状態では、一対のトーションばね31の第2部分34b2が上下方向に延びるように配置されて互いに接近するので、これら第2部分34b2を指で掴むことにより、一対のトーションばね31を上向きに回転させた状態を保持できる。
更に、この配置状態を平面から見た状態を図5に示す。この図5から明らかなようにアーム部34が斜めの押え部側部位34aを有しているので、この押え部側部位34aは本体ケース13の外側面に沿うように配置される。こうしたトーションばね31の配置によれば、平面的に見て、ダウンライト11を円形の器具埋め込み孔2に挿入する際に、一対のトーションばね31が器具埋め込み孔2に引っ掛かり難くできる。
なお、図5中一点鎖線は、押え部側部位と押え部35とが直角に折れ曲がっている場合を比較のために示した。この比較例では、図5中に二点鎖線で示した器具埋め込み孔2に対してトーションばね31が平面的に見て干渉する。そのため、器具埋め込み孔2を大きくしなければダウンライト11を埋め込み設置することができないとともに、フランジ14の径を大きくしなければならない。
次に、図4に示す状態を保持したまま、器具本体12の本体ケース13を器具埋め込み孔2に挿入する。この場合、既述のようにトーションばね31が器具埋め込み孔2の縁に引っ掛かり難いので、器具埋め込み孔2への挿入を円滑に行え、作業性を向上可能である。そして、一対のトーションばね31の第2部分34b2の略全体が器具埋め込み孔2に入り込む深さに達した時点で、これらトーションばね31から指を外す。
それに伴い、巻き部32に蓄勢されたばね力で一対のトーションばね31のアーム部34が下方に向けて開くように回転し、それにより、各トーションばね31の押え部35が器具埋め込み孔2の周部において天井1の裏面に弾性的に当接する。そのため、一対のトーションばね31のばね力で器具本体12全体が上向きに移動されて、そのフランジ14が天井1の表面に接するとともに、このフランジ14と押え部35とが器具埋め込み孔2の周部を挟むようになる。
したがって、天井1にダウンライト11が埋め込み設置される。この設置状態を図2及び図3に示す。このように器具本体12のフランジ14と一対のトーションばね31の押え部35とで、天井1をその厚み方向に挟むようにしてダウンライト11が取付けられるので、埋め込み設置されたダウンライト11の天井1に対する保持力が、器具埋め込み孔2の大きさのばらつきに左右されることがなくなり、ダウンライト11の埋め込み設置状態を安定させることができる。
この場合、一対のトーションばね31は器具本体12の外側面に両持ち支持されているので、押え部35による天井1の裏面の押えが安定する。これとともに、一対の押え部35が天井1の裏面を押える位置(力の作用点)は、器具本体12の本体ケース13を間に置いて180°離れており、本体ケース13を間に置いた一対の巻き部受け22は、前記作用点に対して90°ずれた位置でトーションばね31の反力を受ける。したがって、ダウンライト11の埋め込み設置状態をより安定させることができる。
更に、器具本体12を側方から見てフランジ14側に寄せて巻き部受け22が設けられているので、巻き部受け22を器具本体12の背面部(図1では上面部)に寄せて設けた場合と比較して、巻き部32と押え部35とにわたるアーム部34の長さを短くできる。このため、アーム部34の撓みを原因とする押え部35による天井1の裏面への押え力の低下が抑制される。したがって、この点でダウンライト11の埋め込み設置状態をより安定させることができる。
又、器具本体12の内蔵物のメンテナンスをするために、ダウンライト11をこれが埋め込み設置された天井1から取外すには、まず、図2の状態からフランジ14を手掛りにして器具本体12をある程度下方に引出す。
この場合、アーム部34の巻き部側部位34bの曲げの頂点から巻き部32に至る第2部分34b2の長さが天井1の厚みより長いので、器具本体12の引出しに伴って一対のトーションばね31がその押え部35を支点に回転して、アーム部34が天井1の裏面に沿うようになった時点で、図6に示すように第2部分34b2が器具埋め込み孔2を通って天井1の下方に突出される。
引き続いて、こうした引き出し状態で一対のトーションばね31のアーム部34を互いに近づけるように掴むことで、これらアーム部34の押え部35が器具本体12の外側面に沿うようにする。最後に、この状態のままで器具本体12を器具埋め込み孔2から引出すことによって、ダウンライト11を天井から外すことができる。
一対のトーションばね31は器具本体12の外側面にばね支持手段21により両持ち支持されているので、以上の引出し操作において、押え部35が器具本体12の外側面に沿うようにアーム部34を操作する場合、片側のばね支持手段21から延出した一対のトーションばね31のアーム部34の第2部分34b2を互いに近付くように指で掴むことができる。このため、器具本体12とアーム部34とにわたって片手をかけて操作することを余儀なくされないので、操作性を向上できる。
更に、ばね支持手段21の巻き部受け22は、天井1の厚みを越える距離をフランジ14の裏面から隔てて配置されている。このため、巻き部受け22が天井1の裏面と同じ高さ位置を越えて天井1の表側に位置されるように器具本体12が引出されるまでは、アーム部34は器具埋め込み孔2の縁に接しない。これにより、器具本体12を引出す初期段階からアーム部34によって器具埋め込み孔2の縁が擦られて器具埋め込み孔2が損傷することを抑制できる。
それだけではなく、器具本体12を側方から見て、アーム部34の巻き部側部位34bを曲げ角βでV字状に曲げたので、この巻き部側部位34bの曲げの頂点から押え部35に至るアーム部34の部分、つまり、第1部分34b1とこれに連続した押し部側部位34aとがなす部分と、フランジ14とが作る角度γ(図2参照)を大きくできる。
このため、アーム部34の第2部分34b2が図6に示すように天井1の表側から手で掴める程度にまで器具本体12が引出されるまでは、アーム部34は器具埋め込み孔2の縁に接しない。これにより、器具本体12を引出す際にアーム部34によって器具埋め込み孔2の縁が擦られて器具埋め込み孔2が損傷することを抑制できる。この後、一対のトーションばね31は、既述のように手で掴まれて図4に示す状態を維持して器具本体12とともに引出される。したがって、ダウンライト11が取外される際に、トーションばね31によって器具埋め込み孔2の縁が擦られて、この縁が傷付くことを抑制できる。
図8及び図9は器具本体12が軽量である場合に適した本発明の第2実施形態を示している。この第2実施形態は以下説明する事項以外は第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同一の機能を奏する構成については第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態では、一つトーションばね31が一つのアーム部34を有している。そのため、各トーションばね31は、器具本体12の外側面に両持ち支持ではなく、片持ち支持されている。こうした片持ち支持を実現するために、巻き部受け22は根元側の大径部と先端側の小径部とで形成されていて、その小径部に巻き部32を嵌合して器具本体12の外側面に支持されている。以上説明した事項以外は第1実施形態と同じである。
したがって、この第2実施形態でも第1実施形態で既に説明した理由によって本発明の課題を解決することができる。
なお、本発明は前記各実施形態には制約されない。例えば、巻き部受け22は器具本体の本体ケース13に突設することに代えて、この本体ケース13に固定されるばね端部受け23のカバー壁部23c内面に突設して実施することができる。又、本発明は、ダウンライトに実施を制約されるものではなく、天井又はこれに斜め若しくは直角に連続する壁部材、及びその他の被取付け部に埋め込み設置される照明器具や電気器具等の埋め込み型器具に適用することができる。
本発明の第1実施形態に係るダウンライトを示す側面図。 図1のダウンライトが天井に埋め込み設置された状態を示す図。 図1のダウンライトが天井に埋め込み設置された状態を示す平面図。 図1のダウンライトを天井に着脱する際の状態を示す図。 図4の状態のダウンライトを示す平面図。 図1のダウンライトを天井から引出し途上の状態で示す図。 図1のダウンライトの一部を分解して示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係るダウンライトが天井に埋め込み設置された状態を示す図。 図8のダウンライトが天井に埋め込み設置された状態を示す平面図。
符号の説明
11…ダウンライト(埋め込み型器具)、12…器具本体、14…器具本体のフランジ、21…ばね支持手段、22…巻き部受け、23…ばね端部受け、31…トーションばね、32…巻き部、33…ばね端部、34…アーム部、34a…アーム部の押え部側部位、34b…アーム部の巻き部側部位、34b2…巻き部側部位の第2部分(根元側部分)、35…押え部、α…鈍角、β…曲げ角、

Claims (5)

  1. 被取付け部材に開けられた器具埋め込み孔に挿入して前記被取付け部材に埋め込み設置される埋め込み型器具において、
    前記被取付け部材の表面に接するフランジを有する器具本体と;
    この器具本体を外側面から挟むように設けられ、ばね端部受け及び巻き部受けを有するばね支持手段と;
    線ばね製の一対のトーションばねであって、前記巻き部受けに支持される巻き部、この巻き部の一端から延出されて前記ばね端部受けに支持されるばね端部、前記巻き部の他端から延出されたアーム部、及びこのアーム部から曲げられて前記フランジとの間に前記器具埋め込み孔の周部を挟むように前記被取付け部材の裏面に弾性的に接する押え部を有した一対の前記トーションばねと;
    を具備したことを特徴とする埋め込み型器具。
  2. 前記各トーションばねが、前記巻き部、ばね端部、及びアーム部を夫々一対有していて、前記一対のアーム部が前記押し部を介して一体に連続されているとともに、前記各トーションばねが前記器具本体の外側面に前記ばね支持手段により両持ち支持されていることを特徴とする請求項1に記載の埋め込み型器具。
  3. 前記器具本体を平面的に見て前記アーム部の押え部側部位と前記押え部とが鈍角を作って連続するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の埋め込み型器具。
  4. 前記アーム部の巻き部側部位が、前記器具本体を側方から見て前記フランジの裏面から離れる方向に突出するように曲げられていて、この巻き部側部位の曲げの頂点から前記巻き部に至る根元部分の長さが前記被取付け部材の厚みより長いことを特徴とする請求項1から3の内のいずれか一項に記載の埋め込み型器具。
  5. 前記ばね支持手段の前記巻き部受けが、前記器具本体を側方から見て前記器具本体の前記フランジ側に寄って設けられていることを特徴とする請求項1から4の内のいずれか一項に記載の埋め込み型器具。
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