JP2009099300A - シールドコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】シールド電線の編組線とシールドシェルの圧着部との間の接触信頼性を確保する。
【解決手段】シールドコネクタAは、端子金具10a,10bとハウジング20とシールドシェル30とを備える。シールドシェル30は、ハウジング20を包囲する筒状のシールド部33と、シールド電線60の編組線64にカシメ付けられるオープンバレル状の圧着部34とを有し、圧着部34が形成された第1シェル構成部材31と、圧着部34との対応領域において編組線64の内側に挿入される受け部52が形成された第2シェル構成部材32とから構成される。圧着部34を編組線64にカシメ付けると、編組線64は、その外周側の圧着部34と内周側の受け部52との間で強固に挟み付けられるので、圧着部34と編組線64との間の接触圧が確保される。
【選択図】図3

Description

本発明は、シールドコネクタに関するものである。
特許文献1には、複数本の被覆導体をコアで包囲し、コアの外周を囲む筒状の編組線をシースで包囲した形態のシールド電線に接続されるシールドコネクタが開示されている。シールドコネクタは、複数の被覆導体に個別に接続された複数の端子金具と、この複数の端子金具を収容するハウジングと、ハウジングを包囲するシールドシェルとを備えており、シールドシェルには、編組線との接続手段としてオープンバレル状の圧着部が形成されている。
特開2002−319455公報
上記のシールドコネクタにおいて、圧着部と編組線とを接続する手段としては、圧着部のカシメ片を、編組線の外周に対して抱き抱えるようにカシメ付けるようになっているが、編組線の内周側には比較的剛性の低いコアが存在しているだけであるため、カシメ片と編組線との間の接触圧が確保されない虞がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シールド電線の編組線とシールドシェルの圧着部との間の接触信頼性を確保することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、複数本の導体を筒状の編組線で包囲した形態のシールド電線に接続されるシールドコネクタであって、前記複数の導体に個別に接続される複数の端子金具と、前記複数の端子金具を収容するハウジングと、前記ハウジングを包囲する筒状のシールド部と、前記編組線の外周に対してカシメ付けることによって接続されるオープンバレル状の圧着部とを有するシールドシェルとを備えており、前記シールドシェルは、前記圧着部が形成された第1シェル構成部材と、前記圧着部との対応領域において前記編組線の内周側に挿入される受け部が形成された第2シェル構成部材とを備えているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1シェル構成部材は、前記圧着部に連なる底板と、前記底板から立ち上がる一対の側板とによって構成される箱部を有し、前記第2シェル構成部材は、前記箱部に対しその開口部を塞ぐように組み付けられることで前記シールド部を構成する覆い部を有しており、前記箱部に対し、前記ハウジングが、前記ハウジングからの前記導体の導出方向と交差する方向に嵌合可能であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記シールド部には、前記シールド部に対して前記ハウジングを移動規制状態に保持可能な係止部が形成されているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
圧着部を編組線にカシメ付けると、編組線は、その外周側の圧着部と内周側の受け部との間で強固に挟み付けられるので、接触圧が確保され、圧着部と編組線との接触信頼性に優れる。
<請求項2の発明>
箱部にハウジングを嵌合して覆い部を被せると、ハウジングは、シールド部で包囲された状態となる。ハウジングは、箱部に対し、ハウジングからの電線の導出方向と交差する方向に嵌合できるようになっているので、ハウジングの組み付けに際して、ハウジングと圧着部が干渉する虞がない。
<請求項3の発明>
シールド部に対してハウジングを移動規制できるので、圧着部に対して編組線を位置決めすることができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図4を参照して説明する。まず、本実施形態のシールドコネクタAの接続対象であるシールド電線60について説明する。
シールド電線60は、3本の被覆電線61,62(本発明の構成要件である導体)をコア63により一括して包囲し、コア63の外周に、金属細線をメッシュ状に網み込んだ筒状をなす編組線64を包囲するように配し、編組線64をシース65で包囲した周知の形態のものである。被覆電線61,62は、金属製の芯線66を樹脂製の絶縁被覆67で包囲した周知のものであり、3本の被覆電線61,62のうち2本はツイストペア線を構成する第1被覆電線61となっており、残りの1本は、ドレイン線として機能する第2被覆電線62となっている。また、コア63は、絶縁性の樹脂からなり、外周の横断面形状は円形をなしている。シース65は、絶縁性の樹脂からなり、外周の横断面形状は、コア63と同心の円形をなしている。
かかるシールド電線60の端末部(前端部)においては、シース65と編組線64とコア63が除去されて、3本の被覆電線がコア63の前端面から前方へ突出するように露出されている。2本の第1被覆電線61のコア63からの突出寸法は、第2被覆電線62のコア63からの突出寸法よりも短い寸法となっている。各被覆電線の露出部分の前端部においては、絶縁被覆67が除去されて芯線66が露出した状態となっている。また、コア63の前端部と編組線64の前端部は、シース65を除去することによってシース65の前端から所定の長さ(後述するシールドシェル30の圧着部34との接続に必要な寸法)だけ露出した状態となっている。編組線64は可撓性を有しており、編組線64を拡径するように変形させることにより、コア63の外周と編組線64の内周との間に隙間が確保されるようになっている。
次に、シールドコネクタAについて説明する。
シールドコネクタAは、3つの端子金具10a,10bと、3つの端子金具10a,10bを収容するためのハウジング20と、ハウジング20を包囲するとともにシールド電線60に接続されるシールドシェル30とを備えて構成されている。
3つの端子金具10a,10bは、図4に示すように、互いに同じ形状である2つの第1端子金具10aと、この第1端子金具10aとは前後方向の寸法が異なる1つの第2端子金具10bとからなる。端子金具10a,10bは、金属板材を曲げ加工した周知の雌形のものであり、全体として前後方向に細長い形状をなしている。
各端子金具10a,10bの略前半領域は、前方から雄形の相手側端子(図示せず)の先端のタブが挿入される角筒部11となっており、この角筒部11の前後長は、3つの端子金具10a,10b間で互いに同じ寸法となっている。一方、端子金具10a,10bの後端部にはオープンバレル状の電気接続部12が形成され、この電気接続部12の前後方向の長さは3つの端子金具10a,10b間で互いに同じ寸法である。但し、角筒部11の後端から電気接続部12の前端までの長さは、第1端子金具10aよりも第2端子金具10bの方が短くなっており、この第1端子金具10aと第2端子金具10bとの間における電気接続部12の前後方向の位置ずれ寸法は、上記の第1被覆電線61と第2被覆電線62のコア63からの突出寸法の差に相当する。そして、第1端子金具10aの電気接続部12には、第1被覆電線61の露出した芯線66が圧着により接続され、第2端子金具10bの電気接続部12には、第2被覆電線62の露出した芯線66が圧着により接続されるようになっている。
ハウジング20は、絶縁性の合成樹脂からなり、全体として扁平なブロック状をなしている。ハウジング20の内部には、左右(幅方向)に並ぶ3つの端子収容室21が形成されている。端子収容室21は前後方向に細長く、端子収容室21の前端は相手側端子のタブを進入させるための進入口としてハウジング20の前端面に開口され、端子収容室21の後端は、端子収容室21に端子金具10a,10bを挿入されるための挿入口としてハウジング20の後端面に開口されている。3つの端子収容室21のうち両端に位置する端子収容室21には第1端子金具10aの角筒部11が挿入され、中央に位置する端子収容室21には第2端子金具10bの角筒部11が挿入されている。尚、挿入された端子金具10a,10bは図示しない周知のランスにより抜止めされている。
角筒部11が端子収容室21に挿入された状態では、図4に示すように、角筒部11よりも後方の領域、即ち電気接続部12がハウジング20の後端面から後方へ突出した状態となっている。ここで、3つの端子収容室21内における角筒部11の前端の位置は、前後方向において全て同じ位置となっているため、両端に配置されている第1端子金具10aの電気接続部12は、中央に配置されている第2端子金具10bの電気接続部12よりも後方に位置することになる。つまり、3つの電気接続部12は千鳥配置となっている。
ハウジング20には、その上面における左右両側縁部を切欠した形態の一対の係止凹部22が、左右対称に形成されている。各係止凹部22は、ハウジング20の上面を側面に向かって下り勾配となるように斜めに切欠した形態の第1凹部23と、この第1凹部23からハウジング20の側面と平行に下方へ切欠した形態の第2凹部24とから構成される。また、ハウジング20の下面における左右両端部には、下方へ突出する一対の係止突起25が左右対称に形成されている。係止突起25は、前後方向において係止凹部22と同じ位置に配置され、係止突起25の前後方向の寸法は係止凹部22の前後方向の寸法と同じであり、係止突起25の左右方向の寸法は係止凹部22の左右方向の寸法と同じ寸法である。係止突起25の外側の側面は、ハウジング20の側面に対して面一状に連なり、係止突起25の内側の側面は、第1凹部23と平行な傾斜面となっている。
シールドシェル30は、所定形状に打ち抜いた金属製の板材に曲げ加工等を施して成形された第1シェル構成部材31と、第1シェル構成部材31とは別体であって所定形状に打ち抜いた金属製の板材に曲げ加工等を施して成形された第2シェル構成部材32とを組み付けて構成される。シールドシェル30の略前半領域は、角筒状のシールド部33となっており、シールドシェル30の略後半領域はオープンバレル状の圧着部34となっている。
第1シェル構成部材31の略前半領域には、シールド部33を構成する箱部35が形成されている。箱部35は、平坦な方形をなす底板36と、底板36の左右両側縁から直角に立ち上がる一対の方形の側板37とを備えて構成される。底板36の前後寸法及び左右寸法は、ハウジング20の前後寸法及び左右寸法と同じ寸法であり、側板37の前後寸法及び上下寸法は、ハウジング20の前後寸法及び上下寸法と同じ寸法である。
底板36には、その左右両側縁部を下方へ直角に切り起こした形態の一対の方形の切起片38が左右対称に形成されている。切起片38は、底板36と側板37とが直角に連なる折り目を支点として、側板37と面一をなすように外側へ切り起こされており、この切起片38の切り起こしにより、底板36には、一対の方形に開口する係止孔39(本発明の構成要件である係止部)が左右対称に形成されている。この係止孔39は、前後方向及び左右方向においてハウジング20の係止突起25と対応するように配置されている。
また、左右両側板37には、その一部を内側へ切り起こすことによって一対の第1係止片40が左右対称に形成されている。第1係止片40は、その上端縁となる前後方向の折り目において側板37に対して斜めをなすように切り起こされている。この、第1係止片40は、前後方向及び上下方向において、ハウジング20の係止凹部22と対応するように配置されている。
さらに、側板37の上端縁には、その前端部を側板37と面一状に上方へ延出させた形態の一対の方形をなす押さえ片41が左右対称に形成されている。この押さえ片41は、側板37の上端縁に沿った折り目において、内側へ屈曲されるようになっている。この押さえ片41の略後半領域は、前後方向において、ハウジング20の係止凹部22及び後述する第2シェル構成部材32の第2係止片47と対応するようになっている。
第1シェル構成部材31には、箱部35の後端から後方へ延出した形態の連結部42が形成されている。連結部42の前端は、箱部35の底板36及び側板37に連なっており、連結部42の前後方向と直角な横断面形状は、概ねU字形をなしている。連結部42は、その左右寸法が後方に向かって次第に小さくなるようなテーパ状をなしている。また、連結部42の下面は、後方に向かって登り勾配となるように緩やかに傾斜している。
連結部42の後端には圧着部34が連なっている。圧着部34は、連結部42を介して運ぶの底板36に連なる前後方向に長い基板43と、この基板43の左右両側縁から上方へ立ち上がる前後二対のカシメ片44,45とから構成されている。基板43は、上面側が凹むように湾曲しており、その曲率半径は、シース65の外径の曲率半径とほぼ同じ寸法となっている。二対のカシメ片44,45のうち前側に位置する一対の第1カシメ片44は、編組線64に接続される接続手段として機能し、後側に位置する一対の第2カシメ片45は、シース65に固着される固着手段として機能する。
第2シェル構成部材32は、全体として平板状をなし、その略前半領域は、平坦な方形板状をなす覆い部46となっている。覆い部46の前後寸法及び左右寸法は、ハウジング20の前後寸法及び左右寸法と同じ寸法となっている。覆い部46の左右両側縁部には、切り起こしによって一対の第2係止片47(本発明の構成要件である係止部)が左右対称に形成されている。第2係止片47は、前後方向の折り目において幅方法外方へ片持ち状に延出した形態であり、折り目から幅方向外方に向かって下り勾配となるように覆い部46に対して斜めに延出する傾斜部48と、傾斜部48の延出端から覆い部46に対して直角をなすように屈曲されて外方に延出する屈曲部49とから構成される。傾斜部48の傾斜角度は、ハウジング20の第1凹部23の傾斜面と同じ角度となっている。この一対の第2係止片47は、前後方向においてハウジング20の係止凹部22と同じ位置に配置されている。
同じく覆い部46には、その幅方向における中央部分を上方へ叩き出すことによって抜止め突起50が形成されている。抜止め突起50は、稜線が後方に向かって次第に高くなるような形態の三角錐状をなしている。かかる抜止め突起50は、本実施形態のシールドコネクタAを図示しないアウタケーシングに収容した際に、そのアウタケーシングに対して離脱規制状態に係止するための係止手段として機能する。
また、覆い部46の後端縁からは、その全幅に亘って延出部51が延出されている。延出部51は、前後方向及び幅方向において第1シェル構成部材31の連結部42と対応するようになっており、延出部51の形状は、連結部42と同様に、後方に向かって次第に幅狭となるようなテーパ状(略台形)をなしている。また、延出部51の後端部においては、下面側が凹むように湾曲した形状となっている。
かかる第2シールドコネクタAには、延出部51の後端から更に後方へ延出した形態の受け部52が形成されている。この受け部52の前後方向と直角な横断面形状は、図3に示すように、下面側が凹んだ形態の円弧形をなしている。この受け部52の曲率半径は、コア63の外周の曲率半径とほぼ同じ寸法となっている。また、前後方向において、受け部52は、圧着部34の第1カシメ片44と対応するように位置するようになっている。
次に、本実施形態のシールドコネクタAの組み付け手順及びシールド電線60との接続手順を説明する。
第1端子金具10aと第2端子金具10bは、互いに別々のキャリア(図示せず)に接続されていて、互いに別々の連鎖端子(図示せず)を構成している。この2つの連鎖端子は、そのキャリアが上下に重なるようにして組み付けられ、これにより、積層キャリアに複数組の端子群が並ぶように接続された形態の複合連鎖端子が構成されている。1組の端子群は、2つの第1端子金具10aとこの両第1端子金具10aの間に配置される1つの第2端子金具10bとによって構成され、1組の端子群は1つのハウジング20と対応することになる。また、各端子群においては、2つの第1端子金具10aの電気接続部12と1つの第2端子金具10bの電気接続部12とが千鳥に配置される。そして、各組の端子群には、夫々、ハウジング20が1つずつ取り付けられている。取付けに際しては、端子群を構成する3つの端子金具10a,10bの角筒部11が、同時にハウジング20内に挿入される。
かかる複合連鎖端子は、所定ピッチ毎に間欠移動することにより、各端子群が1つずつ自動圧着機(図示せず)に供給される。自動圧着機は、アンビルとアンビルに対して上方から接近・離間するように移動するクリンパとから構成される。アンビルとクリンパには、夫々、千鳥配置の電気接続部12と対応するように千鳥配置された3つの成形部が形成されている。この自動圧着機には、端子群の供給タイミングに合わせてシールド電線60が供給され、アンビルとクリンパによる1回の圧着工程により、1組の端子群の3つの電気接続部12に対して1本のシールド電線60の3本の被覆電線61,62が同時に導通可能に接続される。また、自動圧着機においては、被覆電線61,62が端子金具10a,10bに圧着される直前に、1組の端子群を構成する3つの端子金具10a,10bがキャリアから切り離される。
このようにしてシールド電線60にハウジング20が接続された後は、ハウジング20を第1シェル構成部材31に組み付ける。組み付けに際しては、第1シェル構成部材31に対しハウジング20を上から(箱部35が開口している側から)箱部35内に落とし込むようにして嵌合する。このとき、ハウジング20の側面が第1係止片40を外側へ弾性撓みさせる。そして、ハウジング20が箱部35に対して正しい位置に嵌合されると、係止突起25が係止孔39に嵌合されるとともに、第1係止片40が弾性復帰して係止凹部22の第2凹部24内に嵌合される。
ハウジング20が箱部35に嵌合された状態では、係止突起25と係止孔39との係止作用及び第1係止片40と第2凹部24との係止作用により、ハウジング20は、第1シェル構成部材31に対して前後方向への移動を規制された状態に位置決めされる。また、側板37がハウジング20の側面に当接することにより、ハウジング20は、第1シェル構成部材31に対して左右方向への移動を規制された状態に位置決めされる。さらに、第1係止片40の下端が第2凹部24の下端に対して上から係止されるとともに、ハウジング20の下面が底板36の上面に当接することにより、ハウジング20は、第1シェル構成部材31に対して上下方向への移動を規制された状態に位置決めされる。
この位置決めにより、3つの電気接続部12と3本の被覆電線61,62が連結部42の内部に収容され、シールド電線60のコア63及び編組線64における露出部分が、一対の第1カシメ片44の間に挟まれるように配置され、シールド電線60のシース65の前端部が一対の第2カシメ片45の間に挟まれるように配置される。
この後、第1シェル構成部材31に第2シェル構成部材32を組み付ける。組み付けに際しては、まず、編組線64の前端の上側部分を持ち上げて、第2シェル構成部材32の後端部の受け部52を前方からコア63の外周と編組線64の内周との隙間に差し入れる。次に、コア63と編組線64の間に受け部52を進入させた状態を保ったままで、第2シェル構成部材32を第1シェル構成部材31に対して上から被せ、覆い部46をハウジング20の上面に重ね合わせるとともに、第2係止片47を係止凹部22内に嵌合させる。この後、押さえ片41を、内側へ倒すように直角に曲げ加工することにより、覆い部46の上面に重ね合わせる。このとき、第2係止片47が押さえ片41によって覆い隠された状態となる。以上により、第1シェル構成部材31に対する第2シェル構成部材32の組付が完了する。
両シェル構成部材31,32が組み付けられた状態では、第2係止片47と係止凹部22との係止作用により、第2シェル構成部材32が第1シェル構成部材31に対して前後方向及び左右方向への相対移動を規制された状態に位置決めされる。また、覆い部46がハウジング20の上面に載置され、その覆い部46に対して押さえ片41が上から係止することにより、第2シェル構成部材32が第1シェル構成部材31に対して上下方向の相対移動を規制された状態に位置決めされる。これらの位置決め作用により、コア63と編組線64との間に差し込まれている受け部52は、前後、左右及び上下方向において所定の位置に位置決めされる。また、箱部35と覆い部46により、ハウジング20を上下左右から包囲する角筒状のシールド部33が構成される。このシールド部33は、前後両方向に開放された形態である。
この後、シールド電線60に接続されたハウジング20とシールドシェル30は、端子金具10a,10bと被覆電線61,62との圧着とは別の自動圧着機(図示せず)に供給される。この自動圧着機においては、第1カシメ片44が縮径しながら編組線64の外周に密着するように変形させられるとともに、第2カシメ片45が縮径しながらシース65の外周に密着するように変形させられる。第2カシメ片45は、シース65に対してその外周に食い込むように圧着され、この圧着作用により、圧着部34がシールド電線60に対して移動規制され且つ離脱規制された状態に固着される。
一方、第1カシメ片44をカシメ付ける際には、第1カシメ片44の延出端部(上端部)が、受け部52に対しその上方から被せられるように接近し、受け部52との間で編組線64を径方向に挟み付ける。受け部52は金属製であって、コア63を構成する樹脂よりも剛性が高いので、第1カシメ片44側からの押圧力を受け止めることができる。したがって、編組線64は受け部52と第1カシメ片44との間で強固に挟み付けられ、シールド電線60の編組線64とシールドシェル30の圧着部34とは所定の接触圧で導通可能に接続される。即ち、本実施形態のシールドコネクタAは、編組線64とシールドシェル30の圧着部34との間の接触信頼性に優れている。
また、第1シェル構成部材31は、圧着部34に連なる底板36と、底板36から立ち上がる一対の側板37とによって構成される箱部35を有し、第2シェル構成部材32は、箱部35に対しその開口部を塞ぐように組み付けられることでシールド部33を構成する覆い部46を有しており、箱部35に対し、ハウジング20が、ハウジング20からの導体の導出方向と交差する方向に嵌合可能となっている。したがって、ハウジング20の組み付けに際しては、圧着部34とハウジング20とが干渉する虞がなく、組み付けの作業性に優れている。
また、シールド部33には、シールド部33に対してハウジング20を移動規制状態に保持する手段として、第1係止片40、第2係止片47及び係止孔39を設けているので、圧着部34に対して編組線64を位置決めすることができる。
<実施形態2>
次に、本発明を具体化した実施形態2を図5を参照して説明する。本実施形態2のシールドコネクタBは、6極のシールド電線90に接続されるものであって、2つのハウジング20と、1つのシールドシェル70とを備えている。シールド電線90は、6本の被覆電線91,92からなる2組の被覆電線群を、夫々、個別に内部コア93aで包囲し、この2つの内部コア93aを1つの外部コア93bで一括して包囲し、この外部コア93bを筒状の編組線94で包囲し、編組線94をシース95で包囲した形態である。6本のうち4本の第1被覆電線91は二対のツイストペア線を構成し、残りの2本の第2被覆電線92は、ドレイン線となっている。そして、2本の第1被覆電線91と1本の第2被覆電線92によって1組の被覆電線群が構成され、各第1被覆電線91には実施形態1と同じ第1端子金具10a(図示せず)が接続され、第2被覆電線92には実施形態1と同じ第2端子金具10b(図示せず)が接続されている。ハウジング20は、実施形態1と同じものであって、各ハウジング20内には、夫々、2つの第1端子金具10aと1つの第2端子金具10bが挿入されている。
シールドシェル70は、実施形態1と同様に、第1シェル構成部材71と第2シェル構成部材72とを組み付けて構成され、シールド部73と圧着部74とを有している。第1シェル構成部材71は、底板76と側板77とからなる箱部75を有し、箱部75の後端には略U字形断面の連結部78が延出され、連結部78の後端からは、実施形態1と同じ形態のオープンバレル状の圧着部74が延出されている。箱部75には、実施形態1と同様に、一対の第1係止片79(本発明の構成要件である係止部)と、一対の係止孔80(本発明の構成要件である係止部)とが形成されている。第2シェル構成部材72は、実施形態1と同様に、覆い部81と、延出部82と、受け部83とを一体に形成したものである。
2つのハウジング20は、上下に重ね合わされ、上側のハウジング20の係止突起25が下側のハウジング20の係止凹部22に嵌合されることで、両ハウジング20の前後方向及び左右方向への相対移動が規制されている。この重ねた2つのハウジング20は、第1シェル構成部材71の箱部75内に嵌合される。嵌合した状態では、下側のハウジング20の係止突起25が係止孔80に嵌合されるとともに、上側のハウジング20の係止凹部22に第1係止片79が係止され、これにより、2つのハウジング20が箱部75に対して前後方向、左右方向及び上下方向への相対移動を規制される。
ハウジング20を箱部75に嵌合した後は、第1シェル構成部材71に第2シェル構成部材72を組み付ける。このとき、受け部83を外部コア93bの外周と編組線94の内周との隙間に挿入する。第2シェル構成部材72を組み付けた後は、覆い部81の左右両側縁に下向きに突出形成されている二対の保持片84を、箱部75の側板77の外面に対して食い込ませるようにしてカシメ付ける。これにより、第1シェル構成部材71と第2シェル構成部材72とが組み付け状態に保持され、ハウジング20を包囲する角筒状のシールド部73が構成される。この後は、圧着部74に対し編組線94とシース95とを圧着により接続する。
尚、上記以外の構成については実施形態1と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略する。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では圧着部を有する第1シェル構成部材に箱部を形成したが、本発明によれば、受け部を有する第2シェル構成部材に箱部を形成してもよい。
(2)上記実施形態では第1シェル構成部材のみに箱部を形成したが、本発明によれば、第1シェル構成部材と第2シェル構成部材の両方に箱部を形成し、この2つの箱部によってシールド部が構成されるようにしてもよい。
(3)上記実施形態では第1シェル構成部材の箱部と第2シェル構成部材の覆い部とによって筒状のシールド部が構成されるようにしたが、本発明によれば、第1シェル構成部材と第2シェル構成部材のうちいずれか一方のシェル構成部材のみが筒状のシールド部を有するようにしてもよい。
(4)本発明は、シールド電線が、複数の被覆電線をコアで包囲せず、複数の被覆電線を、直接、筒状の編組線で包囲した形態である場合にも適用できる。また、この場合において、ドレイン線となる導体については、被覆電線に替えて、芯線が露出した形態であって編組線に対して導通可能に接触可能な導体としてもよい。
実施形態1のシールドコネクタをシールド電線に接続した状態をあらわす斜視図 図1の分解状態をあらわす斜視図 編組線と圧着部との圧着部分をあらわす横断面図 シールド電線に接続した3つの端子金具をハウジング内に挿入した状態をあらわす平面図 実施形態2のシールドコネクタの分解状態をあらわす斜視図
符号の説明
A…シールドコネクタ
10a…第1端子金具
10b…第2端子金具
20…ハウジング
30…シールドシェル
31…第1シェル構成部材
32…第2シェル構成部材
33…シールド部
34…圧着部
35…箱部
36…底板
37…側板
39…係止孔(係止部)
40…第1係止片(係止部)
46…覆い部
47…第2係止片(係止部)
52…受け部
60…シールド電線
61,62…被覆電線(導体)
63…コア
64…編組線

Claims (3)

  1. 複数本の導体を筒状の編組線で包囲した形態のシールド電線に接続されるシールドコネクタであって、
    前記複数の導体に個別に接続される複数の端子金具と、
    前記複数の端子金具を収容するハウジングと、
    前記ハウジングを包囲する筒状のシールド部と、前記編組線の外周に対してカシメ付けることによって接続されるオープンバレル状の圧着部とを有するシールドシェルとを備えており、
    前記シールドシェルは、前記圧着部が形成された第1シェル構成部材と、前記圧着部との対応領域において前記編組線の内周側に挿入される受け部が形成された第2シェル構成部材とを備えていることを特徴とするシールドコネクタ。
  2. 前記第1シェル構成部材は、前記圧着部に連なる底板と、前記底板から立ち上がる一対の側板とによって構成される箱部を有し、
    前記第2シェル構成部材は、前記箱部に対しその開口部を塞ぐように組み付けられることで前記シールド部を構成する覆い部を有しており、
    前記箱部に対し、前記ハウジングが、前記ハウジングからの前記導体の導出方向と交差する方向に嵌合可能であることを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
  3. 前記シールド部には、前記シールド部に対して前記ハウジングを移動規制状態に保持可能な係止部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシールドコネクタ。
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