JP2009097755A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 吹出口に設けられている風向板表面に結露が発生するのを防止でき、且つ使用者に快適な空間を提供できる空気調和機を得る。
【解決手段】 吹出空気温度検出手段17で吹出口14を通過する空気温度を検出または推定し、風向板1、3で結露を生じないときの吹出空気温度の下限を閾値として予め設定し、風向板制御装置64によって、吹出空気温度検出手段17による検出値と閾値を比較し、風向板1、3に結露を生じると判断した場合には風向板1、3を吹出方向Foutに対して小さな角度である露付き安全角度θsをなす位置に回動し、風向板1、3に結露を生じないと判断した場合には風向板1、3を吹出方向Foutに対して露付き安全角度θsよりも大きな角度をなす位置に回動可能とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、少なくとも室内の空気を冷やすことのできる空気調和機に関し、特に吹出口に設けられた上下及び左右の少なくとも一方の風向板を備えたものに関する。
従来、空気調和機の室内吹出口に具備された風向板の制御方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、風向板の角度設定後に経過時間を計測するタイマーを設け、冷房運転時に風向調整装置の風向板の角度を、冷房範囲の水平領域以外の下吹出角度に設定されたとき、その下吹出角度の位置と、温度センサが検出した室内熱交換器の所定温度、および湿度センサが検出した室内の所定湿度に応じて、風向板の下吹出角度を所定時間経過後に冷房範囲の所定水平角度に戻すように制御するものである。これによって、風向板が長時間下吹出角度を継続された場合に発生する風向板の結露を防止するものであり、風向板の向きを、結露しない範囲でなるべく長く下吹出角度を保つように制御するものであった。
特開2003−185225号公報(第3〜4頁、図4)
特許文献1に開示された従来の空気調和機では、結露の判断に湿度と熱交換器の配管温度を用いていた。さらに、従来の空気調和機の制御方法は、空気調和機の風に当たりたい使用者に対するものであり、気流を感じたくない使用者に対しての制御はなんらされていなかった。風に当たりたくない使用者にとって所定の水平位置に戻したとしても風向板の形状によっては、空気調和機から吹き出された冷気は下方方向に吹き出され、冷房時の気流を感じたくない使用者にとっては不快であるという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、結露の判断を比較的容易にして確実に結露を防止できると共に、使用者の要求する気流の向きをできるだけ満足させて、快適な空間を実現できる空気調和機を得ることを目的とする。
また、気流を感じたくない使用者に対しては空気調和機から吹き出された気流をできるだけ感じることなく、快適に過せる生活空間を提供できる空気調和機を得ることを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、凝縮器、蒸発器、並びに前記凝縮器及び前記蒸発器内を流れる冷媒を圧縮する圧縮機を有する冷凍サイクルと、吸込口から吸い込んだ空気を前記蒸発器で熱交換した後に吹出口に送風する送風機と、前記吹出口に回動可能に設けられ、前記送風機によって前記吹出口から吹き出す空気の吹出方向に対して異なる方向に送風する風向板と、前記吹出口を通過する空気温度を検出または推定する吹出空気温度検出手段と、前記風向板で結露を生じないときの吹出空気温度の下限を閾値として予め設定し、前記吹出空気温度検出手段による検出値と前記閾値を比較し、前記風向板に結露を生じると判断した場合には前記風向板を前記吹出方向に対して小さな角度である露付き安全角度をなす位置に回動し、前記風向板に結露を生じないと判断した場合には前記風向板を前記吹出方向に対して前記露付き安全角度よりも大きな角度をなす位置に回動可能とする風向板制御装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る空気調和機によれば、結露の判断を比較的容易にでき確実に結露を防止できると共に、使用者の要求する気流の向きをできるだけ満足させて、快適な空間を実現できる空気調和機を得ることができる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成を模式的に示す冷媒回路図である。図1において、2つの熱交換器30a、30bと、熱交換器30a、30b内を流れる冷媒を圧縮させる圧縮機50と、空気を冷房、暖房の冷媒回路を切り換える四方弁51と、電子式膨張弁(以下、LEVと記す)52を有し、それぞれを図に示すように冷媒配管で接続して冷媒を循環させて冷凍サイクルを構成する。この冷媒回路全体を、室内機100aと室外機100bに分離して格納している。
冷房運転では四方弁51内で実線に示すように冷媒配管が接続され、熱交換器30aを蒸発器、熱交換器30bを凝縮器として動作させる。この時、冷媒回路の内部を流れる低温低圧のガス冷媒は、圧縮機50で圧縮されて高温高圧のガス冷媒となる。その高温高圧となったガス冷媒は熱交換器30bで室外空気と熱交換して冷媒自身は凝縮して高圧低温の液冷媒になり、LEV52で断熱膨張して低圧低温の二相冷媒となる。そして、熱交換器30aで室内空気と熱交換して蒸発ガス化し、圧縮機50に戻る。この熱交換器30aを蒸発器として機能させて冷媒が蒸発することで、室内空気に冷熱を与えて室内が冷房される。また、四方弁51内で点線のように冷媒配管を接続し、室内側の熱交換器30aを凝縮器として機能させて冷媒が凝縮することで、室内空気に温熱を与えて室内が暖房される。また、図1には図示していないが、室内機100a、室外機100bはそれぞれ1つづつ、または共通に1つの制御装置を備え、圧縮機50の回転数、四方弁51の接続、LEV52の開度、熱交換器30a、30bの近傍に配置されている送風機の回転数などを制御する。ここで、圧縮機50は制御装置により少なくとも2段階以上の圧縮機運転回転数を有する。
なお、四方弁51で冷房運転と暖房運転とを切り換え可能なものを示しているが、これに限定するものではなく、少なくとも吸い込んだ空気に対し温度が低い冷気を室内に吹き出すような冷房運転や除湿運転を行う空気調和機に関する。
図2は本実施の形態に係る空気調和機の室内機100aを模式的に示す縦断面図であり、中央部における断面を側面側から見た図を示す。図2において、室内機100aは、筐体10と、筐体10内に設置され、室内空気を吸込口11から吸い込むと共に吸い込んだ空気を吹出口14から吹き出すように送風する送風機20と、送風機20が形成する風路内に配置され、吸い込んだ空気を調和する熱交換器30aと、吸い込んだ空気に含まれる塵埃を捕捉するフィルタ40と、熱交換器30aで熱交換して調和された空気を吹き出す吹出口14と、調和された空気を上下方向に曲げる上下風向板1と、調和された空気を左右方向に曲げる左右風向板3とを有する。
筐体10は、両端面(図示しない)が塞がれた筒状であって、天面(図中、上側)の一部が開口し、該開口部は空気を吸い込む吸込口11を構成する。また、地面(図中、下側)の一部が開口し、空気を吹き出す吹出口14を構成する。そして、前面(図中、左側)は開口し、該開口部を開閉する前面扉12が設置されている。なお、後面(図中、右側)は塞がれ、筐体10を壁等に取り付けるための壁取付部(図示せず)が形成されている。また、図中では天面部のみに吸込口11を設けた構成を示しているが、空気の流れを考慮して熱交換器30aの上流側に吸込口11が配設されていればよく、その位置は筐体10の上下左右、いかなる方向に吸込口11が設けられていてもよい。
送風機20は、筐体10の縦断面では略中央部に配置され、吸込口11から吹出口14に至る風路を形成する。送風機20と吹出口14との間の吹出側風路は、ノズル13と後面ガイド板15とによって挟まれている。吹出口14を通過する空気温度を検出する吹出空気温度検出手段として、例えば吹出空気温度センサ17が吹出口14の付近に設けられており、ここでは、例えば後面ガイド板15にねじ止めなどによって固定されている。
熱交換器30aは、吸込口11と送風機20との間に配置され、吸い込まれた空気を調和(冷却、加熱、加湿、除湿等)する。熱交換器30aは、伝熱管31と、伝熱管31に設置された放熱フィン32とを具備し、送風機20の天面側及び前面側を取り囲むように配置されている。また、フィルタ40は熱交換器30aの上流に設けられ、例えば網状体のフィルタ通気体と、フィルタ通気体が固定されるフィルタ枠体とから形成されている。熱交換器30aやフィルタ40の構成及び配置形態は図2に限るものではなくどのようなものでもよい。
図中、送風機20によってノズル13と後面ガイド板15で形成された風路を通過して吹き出される空気の吹出方向を白抜きの矢印Foutで示す。この吹出方向Foutは風向板1、3を備えていない構成での風路を通って送風される方向である。また、吹出方向Foutの垂直方向成分をFout(v)とし、水平方向成分をFout(h)とする。図2では垂直方向成分Fout(v)が示されている。
熱交換器30aで熱交換して調和された空気は、吹出口14から吹出方向Foutに吹き出されようとするが、水平方向に回動可能な上下風向板1が吹出口14に設けられている。このため、上下風向板1の回動角度に応じ、筐体10に対して上下方向に曲げられて、吹出方向Fout(v)とは異なる方向に送風され、室内に広く吹き出される。ここでは例えば2枚の上下風向板1a、1bを備え、1枚の風向板1は筐体10と同様の材質で形成され、図2では風向板1a、1bの断面を示すが、実際には筐体10の幅方向、即ち長手方向に細長い形状である。この上下風向板1a、1bは、例えばステッピングモータ(図示せず)などによって、軸2a、2bを中心に回動して複数の回動角度で固定可能に構成されている。ステッピングモータを上下風向板1a、1bにそれぞれ設けてもいいし、1つのステッピングモータで両方の上下風向板1a、1bを回動するように構成してもよい。
さらに、吹出口14の上下風向板1よりも送風機20側に左右風向板3a、3bを有する。左右風向板3a、3bは水平方向に回動可能に構成され、熱交換器30aで熱交換して調和された空気は、筐体10に対して左右方向に曲げられて、吹出方向Fout(h)とは異なる方向に送風され、室内に広く吹き出される。
図2に示されている左右風向板3a、3bは側面が示されており、実際にはそれぞれの左右風向板3a、3bに対して筐体10の幅方向に2枚以上の複数枚並んで2列で設けられている。左右風向板3a、3bについても、例えばステッピングモータ(図示せず)などによって、軸4a、4bを中心に水平方向に回動して複数の回動角度で固定可能に構成されている。ここで、上下風向板1を2枚、左右風向板3を2列有する構成について示しているが、それぞれ枚数や列数に限定されるものではなく、どのような構成でもよい。
また、運転停止時に上下風向板1は閉じられて外装面になるため、前面扉12下端Aと吹出口14の下端Bを結ぶ線にほぼ沿った曲線形状になっている。
図3は本実施の形態に係る空気調和機の制御装置を概略的に示すブロック図である。ここでは室内機100aに室内機制御装置61を設け、室外機100bに室外機制御装置62を設けるものとする。制御装置61、62は例えばマイクロコンピュータで構成され、記憶部、制御部、タイマー66などを内蔵している。室内機制御装置61は、例えばリモートコントロールスイッチ63から使用者の操作内容、例えばオン/オフ、冷房や暖房などの運転モード指令を入力したり、吹出空気温度センサ17で検出した吹出空気温度を入力する。さらに複数の制御機能を有し、送風機20のモータ、例えばブラシレスモータなどを駆動して回転数を制御する送風機回転数制御装置65や、風向板1、3のモータを駆動してその回動角度を制御する風向板制御装置64としても機能する。また、室外機制御装置62は、圧縮機50の回転数を制御する圧縮機回転数制御装置67や、四方弁51の接続を切り換える四方弁制御装置68や、LEV52の開度を制御するLEV制御装置69として機能する。室内機制御装置61と室外機制御装置62の間では情報の交換が行われる。
以下、本実施の形態1に係る上下風向板1の形状及び回動位置について、図4に基づいて詳しく説明する。
図4(a)に示すように上下風向板1の回動角度を定義する。上下風向板1は断面が曲線形状であり、吹出空気の上流側1mから下流側1nに湾曲した形状である。そこで、両端部1m、1nを直線で結び、吹出方向Fout(v)を基準線Laとし、基準線Laと両端部1m、1nを結んだ直線との角度θを上下風向板1の回動角度とする。図中、水平方向をL0で示している。図3に示した風向板制御装置64によって上下風向板1のモータを駆動し、例えば図4(b)に示すように複数の位置(イ〜ヘ)に固定したり、位置イから位置ヘの範囲で連続して回動させることが可能である。送風機20から風路を通る空気の吹出方向Fout(v)が図4(b)に示すように、位置ハの方向とほぼ一致しているとすると、例えば、位置イはθイ=15度程度、位置ロはθロ=10度程度、位置ハはθハ=0度程度、位置ニはθニ=10度程度、位置ホはθホ=20度数度、位置ヘはθヘ=30度程度である。位置イ、ロは基準線Laから上方へ回動され、位置ニ、ホ、ヘは基準線Laから下方へ回動される。上下風向板1は図4(a)に示すような形状なので、位置イで固定した場合には、空気の吹出方向Fout(v)の空気は上下風向板1で曲げられ、吹出口14から水平方向L0よりも上向きになって流れる。また、位置ロで固定した場合には、吹出口14からほぼ水平方向L0に流れる。さらに、位置ハ、ニ、ホ、へのそれぞれで固定した場合には、その回動角度に応じて、吹出口14から下向きにそれぞれに応じた角度で送風される。
次に、上下風向板1の結露が生じる状況について図5に基づいて説明する。
上下風向板1の回動角度と空気の吹出方向Fout(v)が図5(a)、(b)のように大きく交差する位置、即ち回動角度が大きい場合、上下風向板1に剥離現象が発生する。例えば図5(a)のように、上下風向板1が基準線Laに対して上方に大きな角度θイをなす位置である場合、上下風向板1の下面に空気の剥離が発生する。上下風向板1の上面は蒸発器30aで調和された冷気が流れ、上下風向板1の下面は剥離現象による渦5が発生し、周囲の暖かい空気が渦5に巻き込まれて接触する。この場合、上面に流れる冷気により上下風向板1は冷やされ、上下風向板1下面に周囲の空気が接触し露点に達すると、上下風向板1下面に結露が発生する。これが長時間持続した場合、結露した水が水滴になり筐体10の下に落下するという不具合が生じる。また、図5(b)のように、上下風向板1が基準線Laに対して下方に大きな角度θホ、θヘをなす位置である場合には、上下風向板1の上面の上流側に空気の剥離が発生する。この空気の剥離によって結露が生じる現象は図5(a)の場合と同様である。
即ち、(1)吹出空気温度が低く上下風向板1が周囲の空気の露点温度以下まで冷される。(2)吹き出しの冷たい空気が上下風向板1を包み込むように流れずに剥離現象が発生し、剥離による渦で周囲の空気が上下風向板1に接触する。この2つの現象が同時に発生したときに上下風向板1に結露が発生する。室内温度や湿度などの環境状況によっても、結露の発生状態は異なり、室内温度と吹出空気温度との差が大きいとき及び湿度の高いときに結露しやすいということは言うまでもない。ここで、上下風向板1が直線であるとすると、送風機20から風路を通って送風されて曲線状に吹き出される空気は、更に風向板1の面上で剥離されやすくなるが、本実施の形態では上下風向板1は曲線状に湾曲した形状であり、気流が湾曲部に多少はりつくことで結露しにくいものとなっている。ただしこの上下風向板1の湾曲形状は、空気調和機の運転停止時に外観のラインに合うように設計されており、全ての角度において剥離現象をなくすことは困難である。
さらに、図6に示すように、複数の上下風向板1a、1bを有する場合で、特に上側の上下風向板1aの回動位置が上方を向いている場合、吹出口14の近傍で、ノズル13の上部に剥離現象が生じる。この場合も同様に、剥離現象による渦6で周囲の空気を引き寄せ、吹出口14の側面に結露が発生する。このため、上下風向板1、特に上側の上下風向板1aに対して、結露しやすい環境下では吹出口14の側面に結露しないような上限角度を設定することが望ましい。ここでは、θイ=15度程度を上方側の上限角度とし、θヘ=30度程度を下方側の上限角度としているが、この角度に限定されるものではない。
以上のことから、上下風向板1の回動角度において、図4(b)に示す吹出方向Fout(v)の近傍、即ち位置ロ、ハ、ニを剥離現象が生じにくい位置とし、露付き安全角度θsとする。一方、位置イ、ホ、ヘは、吹出方向Fout(v)に対して大きな角度をなし、環境条件によっては上下風向板1に結露が生じる可能性のある角度である。ここで、露付き安全角度θsは、冷房運転開始時の吹出空気温度が低いときでも剥離現象が発生しない、または剥離現象が発生しても結露しない最大の角度(位置ロ又は位置ニ)であり、例えば予め空気調和機が使用される環境条件下でテスト運転を行なうことで設定しておく。
次に、上下風向板1に結露が生じる環境と吹出空気の温度との関係について説明する。図7は冷房運転開始からの吹出空気温度の変化を示すグラフであり、横軸に時間、縦軸に吹出空気温度を示す。これは例えば吹出空気温度センサ17での計測値である。吹出空気温度は、室内目標温度や環境条件によっても異なるが、T1、例えば10℃程度から徐々に上昇し、大きな負荷の変化がない限り単調に上昇していく。一方、室内温度は徐々に低下して室内目標温度に近づいていく。本実施の形態では、予め、使用環境の中で考えられる厳しい環境下、例えば室内温度や室内湿度の厳しい環境条件下において、テスト運転を行い、上下風向板1に結露が生じないような吹出空気の温度の下限を検出して吹出空気温度閾値として予め設定しておく。運転中に吹出空気の温度がこの吹出空気温度閾値よりも高い場合には、上下風向板1の回動角度が位置イから位置ヘのどのようであったとしても、上下風向板1の面上、及び吹出口14の側面に結露することがない環境条件である。図7では吹出空気温度閾値をTaで表し、例えば15℃程度としている。
図8は、吹出空気温度に応じて上下風向板1の面上に結露しないように回動位置を制御する場合のフローチャートであり、例えば室内機制御装置61内の風向板制御装置64で処理する工程を示す。
リモートコントロールスイッチ63で冷房運転の運転開始を指示されると、室内目標温度に応じて、圧縮機回転数制御装置67で圧縮機50の回転数、LEV制御装置69でLEV52の開度、四方弁制御装置68で四方弁51の切り換えを設定する。さらに、送風機回転数制御装置65で送風機20の回転数を設定し、風向板制御装置64では上下風向板1の角度を設定する(ST1)。そして冷房運転を開始する。この時、リモートコントロールスイッチ63によって気流の向きを露付き安全角度θsの範囲よりも大きい角度になるように使用者が希望している場合には、上下風向板1を使用者の希望の向きに設定する。一方、使用者が気流の向きを特に希望していない場合には、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsの範囲になるように制限を加える。
吹出空気温度センサ17によって吹出空気温度を検出する(ST2)。次に検出した吹出空気温度と吹出空気温度閾値(Ta)とを比較する(ST3)。この判断で、吹出空気温度<吹出空気温度閾値(Ta)の場合には、図7に示すグラフではまだ吹出空気温度が低く、室内目標温度との差も大きく上下風向板1に結露が生じる環境条件下である。このため、その時点で上下風向板1の回動角度が露付き安全角度θs内かどうか判断し(ST6)、露付き安全角度θs内の場合にはST2に戻る。ST6の判断で、上下風向板1の回動角度が露付き安全角度θsより大きい場合には、その回動角度の継続時間が結露しない所定時間内かどうか判断し(ST7)、所定時間内の場合にはST2に戻る。ST7の判断で、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsより大きい角度に設定してから所定時間以上経過している場合には、ST8で上下風向板1の角度を露付き安全角度θsに回動してST2に戻る。ST6〜ST8の制御によって、使用者が気流の向きを露付き安全角度θsより大きい角度になるように希望している場合、結露が生じない所定時間の間、例えば30分〜60分程度、上下風向板1を希望の向きに設定し、所定時間経過後に露付き安全角度θsの範囲になるように制御を加える。この所定の継続時間は、上下風向板1が露付き安全角度θsよりも大きな角度であったとしても結露しないと確認された継続時間を予め設定すればよい。また、この所定の継続時間は上下風向板1の角度に応じて異なる時間を設定してもよい。
ST3の比較で、吹出空気温度≧吹出空気温度の閾値(Ta)の場合には、吹出空気温度が上昇し、室内目標温度との差が小さくなり湿度が高くても上下風向板1に結露しない環境条件下である。このため、ST4で、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsよりも大きな角度に回動可能とする。リモートコントロールスイッチ63によって使用者が位置イ、位置ホ、位置ヘになるように風向きを設定していた場合、この状態でその希望の方向に上下風向板1を回動する。また、例えば逐次風向きを変更するようなスイングモードが設定されている場合、今までは位置ロ〜位置ニの間で移動していた上下風向板1を位置イ〜位置ヘの間で移動することを可能とする。この後の処理はさらに吹出空気温度の検出(ST2)に戻る。
このような制御を行うことによって、上下風向板1に結露を生じない環境条件になったときに上下風向板1の角度を吹出方向Foutに対して大きな角度に回動可能としたので、確実に結露を防止することができ、室内に水滴が滴下するのを防ぐことができる。また、予め吹出空気温度の閾値を求めておくことによって、吹出空気温度の判断だけで結露を防止できるため、比較的簡単に上下風向板1の回動角度を制御できる。
また、上下風向板1の形状がどのようなものであったとしても、その上下風向板1でテスト運転を行って露付き安全角度及び吹出空気温度閾値を設定しておくことで、上下風向板1に結露を生じるのを防止できる。
もちろん左右風向板3についても同様であるが、詳しくは実施の形態2に記載する。
次に、空気調和機の冷房運転の自動運転モードについて記載する。本実施の形態に係る空気調和機は独自の自動運転モードを有する。この自動運転モードは、通常吹き出し空気の方向などにおいて使用者の強い希望がない場合に設定される通常運転であり、使用者にとって快適空間を実現するべく自動的に吹き出し空気の方向を設定している。もちろんこの場合にも結露を防止することが望まれる。ここで、使用者にとっての快適空間について記載する。
運転開始時、使用者は暑いと感じているため、10℃程度の吹出空気が多少下方になって、冷気流を感じてもそれほど不快には感じず、かえって涼しく快適に感じる。これとは逆に、部屋が室内目標温度に近づいてくると、吹出空気温度は上昇してくるが、やはり周囲温度に対しては低く、例えば15℃程度の空気が吹き出される。このため、上下風向板1が水平又は下方を向いていると、吹出空気は下方に垂れて流れるため、使用者に気流を感じさせることになる。即ち、室内目標温度に近づくと、運転開始時とは逆に使用者は気流を感じると寒いと感じ不快に思う。このため、室内目標温度に近づくと、上下風向板1を上方に向け、使用者は気流を感じないように上下風向板1を回動するのが好ましい。
蒸発器30aで冷された空気を使用者に当てないように、上下風向板1を水平方向、例えば図4(b)において位置ロに吹き出した場合、ほぼ水平方向に吹き出した空気は周囲温度よりも低いために下方向に流れ、気流を感じ不快に思う使用者が発生する。これを防止するために、上下風向板1をさらに上方に向けるように位置イになるように回動すればよい。しかし、送風機20によって風路を通って吹き出される方向が吹出方向Foutである場合、図5に示すように上下風向板1に剥離が発生し、上下風向板1の下面に結露する可能性がある。自動運転モードでは、上下風向板1の面上に剥離が発生して結露するのを防止し、さらに、冷風が使用者の方向である下方に極力送風されないように制御する。
冷房の自動運転モード時の上下風向板1の回動角度の制御について、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。図9は、吹出空気温度に応じて上下風向板1の面上に結露しないように回動位置を制御する場合のフローチャートであり、例えば風向板制御装置64で処理する工程を示す。ここでは、タイマー66を用い、吹出空気温度が吹出空気温度閾値Taの前後でふらついている場合に上下風向板1が短時間で回動角度を変更してしまうというように、不安定にならないような制御も加えている。
リモートコントロールスイッチ63で冷房運転の運転開始を指示されると、室内目標温度に応じて、圧縮機回転数制御装置67で圧縮機50の回転数、LEV制御装置69でLEV52の開度、四方弁制御装置68で四方弁51の切り換えを設定する。また、送風機回転数制御装置65で送風機20の回転数を設定し、風向板制御装置64で上下風向板1の角度を露付き安全角度θsの範囲に設定する(ST1)。そして冷房自動運転を開始する。
ST2では吹出空気温度センサ17によって吹出空気温度を検出した後、検出した吹出空気温度と吹出空気温度の閾値(Ta)とを比較する(ST3)。この判断で、吹出空気温度<吹出空気温度の閾値(Ta)の場合には、図7に示すグラフではまだ吹出空気温度が低く、室内目標温度との差も大きく上下風向板1に結露を生じると判断される環境条件下である。このため、タイマー66が設定されていたらタイマー66を解除して(ST13)ST1に戻り、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsに保持する、又は戻す。
ST3の判断で、吹出空気温度≧吹出空気温度の閾値(Ta)の場合には、吹出空気温度が上昇し、室内目標温度との差が小さくなり湿度が高くても上下風向板1に結露を生じないと判断される環境条件下である。そこで、ST11でタイマー66が解除されている時にタイマーを設定し、ST12でタイマー66が所定時間、ここでは10分以上経過しているかどうかを判断する。10分以上経過していない場合には、ST2に戻り、吹出空気温度を検出する。ST12の判断で吹出空気温度≧吹出空気温度の閾値(Ta)となってから10分以上経過している場合に、ST5を実行し、上下風向板1を上方に回動し、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsよりも大きな角度に回動する。これにより、上下風向板1は位置イに固定され、一番上方に吹き出し空気が流れる。この後の処理はタイマー66を解除し、さらに吹出空気温度の検出(ST2)に戻る。
上記の制御では、確実に上下風向板1に結露しない環境条件になったときに、上下風向板1の角度を一番上方に回動して吹出方向Foutから上方に大きく異なる方向に空気が流れる様にする。このため、使用者に対して冷気が直接当たることなく快適な空間を実現でき、確実に結露を防止することができ、室内に水滴が滴下するのを防ぐことができる。また、予め吹出空気温度の閾値を求めておくことによって、吹出空気温度の判断だけで露付きを防止できるため、比較的簡単に制御できる。さらに、結露しない状態になってからも所定時間、ここでは10分経過後に上下風向板1の角度を回動している。図7に示したグラフで、M1の時点で上下風向板1の角度を露付き安全角度より大きく回動するのではなく、M1から所定時間例えば10分経過したM2の時点で露付き安全角度より大きく回動する。M1の時点で上下風向板1を回動すると、吹出空気温度がTa付近でふらついて上下した場合に頻繁に上下風向板1を動かすことになってしまう。これに対し、10分程度の所定時間経過したM2で回動するように制御すると、吹出空気温度がTa以上で安定してから上下風向板1を回動するので、さらに確実に結露を防止できると共に、上下風向板1を安定して回動制御することができる。
また、自動運転におけるST5では、上下風向板1を露付き安全角度θsよりも大きな角度に回動する際、使用者のいない方向に上下風向板1を回動させるように制御する。このため、使用者に吹き出し空気の気流感を与えず、設定温度に近づいた後に気流が向いて寒く感じるなどの不快な思いをせずに、快適な空間を提供する空気調和機として広く利用することができる。さらに上下風向板1を回動すると共に左右風向板3においても同様に制御することでより、使用者に気流を感じさせることなく運転することができる。
本実施の形態では以上のように、凝縮器30b、蒸発器30a、並びに凝縮器30b及び蒸発器30a内を流れる冷媒を圧縮する圧縮機50を有する冷凍サイクルと、吸込口11から吸い込んだ空気を蒸発器30aで熱交換した後に吹出口14に送風する送風機20と、吹出口14に回動可能に設けられ、送風機20によって吹出口14から吹き出す空気の吹出方向Foutに対して異なる方向に送風する風向板1、3と、吹出口14を通過する空気温度を検出する吹出空気温度検出手段17と、風向板1、3で結露を生じないときの吹出空気温度の下限を閾値Taとして予め設定し、吹出空気温度検出手段17による検出値と閾値Taを比較し、風向板1、3に結露を生じると判断した場合には風向板1、3を吹出方向Foutに対して小さな角度である露付き安全角度θsをなす位置に回動し、風向板1、3に結露を生じないと判断した場合には風向板1、3を吹出方向Foutに対して露付き安全角度θsよりも大きな角度をなす位置に回動可能とする風向板制御装置64と、を備えたことにより、風向板1、3の形状に関係なく風向板1、3での結露の発生を確実に防止でき、かつ使用者の要求する風向を極力満足でき、快適な空間を実現できる効果がある。ここで、吹出空気温度検出手段17による検出値と閾値Taを比較して結露が生じる環境下にあると判断された場合でも、所定の継続時間の間だったら風向板1、3を吹出方向Foutに対して露付き安全角度θsよりも大きな角度をなす位置に設定してもよい。即ち、この所定の継続時間内では結露が生じないと判断できる。
また、風向板は垂直方向に回動して吹出方向Fout(h)に対して垂直方向で異なる方向に送風する上下風向板1であり、風向板制御装置64で、風向板1に結露を生じないと判断した場合には、風向板1を露付き安全角度θsよりも水平方向に大きな角度をなす位置に回動可能とすることで、上下風向板1の回動制御を行う際、確実に上下風向板1の面上に結露するのを防止できる効果がある。
また、吹出空気温度検出手段は、吹出口14に固定した吹出空気温度センサ17であり、吹出空気温度センサ17で吹出口14を通過する空気温度を検出することにより、風向板1、3への結露を比較的容易に制御できる効果がある。
また、風向板1、3に結露を生じないと判断した場合に、風向板1、3を露付き安全角度θsよりも上方向に大きな角度をなす位置に回動することで、使用者に気流を感じさせない風向になるように風向板1、3を向けて吹出空気の気流感を与えることを低減し、快適な空間を実現することができる効果がある。
また、風向板1、3に結露を生じないと判断した後、所定時間経過するまで風向板1、3の回動角度を吹出方向Foutに対して露付き安全角度θsよりも大きな角度をなす位置に回動しないので、結露を確実に防止できると共に、風向板1、3を安定した動きで制御できる効果がある。
実施の形態2.
実施の形態1では上下風向板1の回動角度の制御について詳しく記載したが、本実施の形態では左右風向板3の制御について記載する。基本的には左右風向板3の制御も実施の形態1で説明した上下風向板1の場合と同様である。
図10は本実施の形態に係る左右風向板3の回動角度を示す説明図であり、一列の左右風向板3の部分だけを上面から見た図である。左右風向板3は空気調和機の長手方向に伸びて形成されている吹出口14に沿って複数設けられ、水平方向に回動可能である。なお、空気調和機の他の各部の構成及び制御動作は実施の形態1と同様である。
図10において、左右風向板3は横方向に例えば6枚設けられ、図10(a)は全て同じ方向に回動するものを示し、図10(b)は3枚ずつが同じ方向に回動し、左右で異なる方向に回動するものを示す。また、図11に詳しく示すように、吹出口14からの吹出方向Foutの水平方向成分Fout(h)を基準線Lbとし、その基準線Lbとのなす角度を回動角度とする。本実施の形態では水平方向成分Fout(h)は筐体10の端面に平行な方向と一致している。左右風向板3は、図10に示すように0〜θwの間で例えばステッピングモータ(図示せず)によって回動可能とし、0、θn、θwで固定するように制御する。もちろん、0〜θwの間で連続的に回動するように制御することもできる。
例えば送風機20として空気調和機の幅方向に伸びる回転軸を有する貫流送風機を用いる場合、吹出口14から吹き出される空気は、幅方向の風量にはそれほどバラツキはなく、ほぼ基準線Lbの方向に吹き出される。左右風向板3の回動角度がθwのように吹出方向Fout(h)と大きく交差する位置の場合に、左右風向板3の上流側に剥離現象が発生する。この剥離現象によって周囲の暖かい空気が渦に巻き込まれ、冷気で冷やされている左右風向板3に接触して表面に結露する可能性がある。そこで、上下風向板1と同様、剥離現象が発生しない、または剥離現象が発生しても結露しない最大の角度θnを例えば予めテスト運転などで設定しておく。ここで、左右とも0〜θnを露付き安全角度θsとし、これよりも大きな角度、例えばθwまで回動すると、環境条件によっては左右風向板3の上流側の面上で空気の剥離が発生する可能性がある。なお、本実施の形態ではθn=40度程度、θw=50度程度としているが、この数値に限定するものではない。
また、筐体10の端面において、端面の近傍にある左右風向板3の回動角度が大きすぎることで、筐体10の端面に剥離が発生し、これによって結露が発生する可能性がある。このため、結露しやすい環境下では左右風向板3の回動角度の上限を設定するのが好ましく、ここでは左右とも回動角度θwを上限値としている。
左右風向板3に結露が生じる環境と吹出空気の温度との関係は、図7と同様の変化を示す。そこで、上下風向板1と同様、使用環境の中で考えられる厳しい環境下、例えば室内温度や室内湿度の厳しい環境条件下において、テスト運転を行い、左右風向板3に結露が生じないような吹出空気温度の下限値を検出して吹出空気温度閾値として設定しておく。運転中に吹出空気温度がこの吹出空気温度閾値よりも高い場合には左右風向板3の回動角度が0〜θwの範囲でどのようであったとしても、左右風向板3の面上、及び吹出口14の側面に結露することがない環境条件である。図7では吹出空気温度閾値Taで表し、例えば15℃程度としている。
風向板制御装置64で行う制御動作は上下風向板1の場合と同様である。例えば、図8において、ST3の判断で、吹出空気温度≧吹出空気温度の閾値(Ta)となって湿度が高くても左右風向板3に結露しない環境条件下になった場合、ST4で露付き安全角度θsよりも大きな角度例えばθwに回動するのを可能とする。ST8では露付き安全角度θsである0〜θnの間に固定、又は連続移動するように回動する。
検出した吹出空気温度が予め設定している吹出空気温度の閾値Taよりも低い場合で、リモートコントロールスイッチ63によって気流の向きを露付き安全角度θsの範囲よりも大きい角度になるように使用者が希望している場合には、ST6、ST7、ST8で所定時間経過後に露付き安全角度θsの範囲になるように制限を加える。この所定時間は、例えば30〜60分程度であり、左右風向板3が露付き安全角度θsよりも大きい角度であったとしてもこの所定時間内であれば結露しないと確認された時間を設定しておけばよい。そして、確実に左右風向板3に結露しない環境条件になったときに左右風向板3の角度を基準線Lbに対して大きな角度に回動可能とする。これによって、確実に左右風向板3に結露するのを防止することができ、室内に水滴が滴下するのを防ぐことができる。また、予め吹出空気温度の閾値を求めておくことによって、湿度センサも必要なく吹出空気温度の判断だけで露付きを防止できるため、制御が比較的簡単にできる。ここで、予め設定しておく吹出空気温度の閾値は、上下風向板1の閾値と同じ値を用いてもよいし、それぞれ別の閾値を設定して別々に制御するように構成してもよい。また、吹出空気温度と吹出空気温度の閾値の比較では結露が生じる状態で、左右風向板3を露付き安全角度θsよりも大きい角度とすることを許容する所定の継続時間は、左右風向板3の回動角度に応じて異なる所定時間を設定してもよい。
また、図9に示した自動運転モードの場合も同様である。ST1では露付き安全角度θsである0〜θnの間に固定、又は連続移動するように回動する。そして、ST3、ST12の判断で、検出した吹出空気温度が吹出空気温度閾値として予め設定している温度Ta以上になり、その状態が10分以上継続されている場合、ST5で露付き安全角度θsよりも大きな角度例えばθwに回動する。
このような自動運転を行うことで、確実に左右風向板3に結露しない環境条件になったときに左右風向板3の角度を基準線Lbに対して大きな角度に回動して、広角に吹き出す。このため、確実に結露を防止することができ、室内に水滴が滴下するのを防ぐことができると共に、左右風向板3を広角にすることで、室内に広く冷気を送風できるので、快適な空間を実現できる。
なお、室内機に例えば赤外線によって室内の使用者の位置を検出するセンサを備えている場合には、使用者の位置を避ける方向に冷気が流れるように、左右風向板3の回動角度を設定すればよい。これにより、結露を防止できると共に冷気が使用者の居る方向に流れるのを防止でき、快適な空間を実現できる。
図10に示した左右風向板3は幅方向に一列に配設したものを示したが、これに限るものではない。例えば2列以上の複数列の左右風向板3を備えていてもよい。複数列有する場合、一列目の送風機20の近くに配設されている風向板が、2列目の風向板の間隔に配置されて一部が重なるような構成でもよい。左右風向板3を複数備えた場合、複数列の風向板によって長い風路を形成し、送風機20からの風の流れをスムーズに室内に導くことができる。このために、送風機20の近くに配設される風向板は、その外側に配設される風向板よりも小さい回動角度になるように制御する。従って、一番外側、即ち一番送風機20から遠くに配置される左右風向板3の回動角度を結露しないように制御すればよい。
本実施の形態では以上のように、風向板は水平方向に回動して吹出方向Fout(v)に対して水平方向で異なる方向に送風する左右風向板3であり、風向板制御装置64で、風向板3に結露が生じないと判断した場合には、風向板3を露付き安全角度θsよりも水平方向に大きな角度をなす位置に回動可能とすることで、風向板3の回動制御を行う際、確実に上下風向板1の面上に結露するのを防止できると共に、使用者にとって快適な空間を実現できる効果がある。
また、風向板3に結露を生じないと判断した場合に、風向板3を露付き安全角度θsよりも水平方向に大きな角度をなす位置に回動することで、広く快適な空間を実現することができる効果がある。
ここでも、吹出空気温度検出手段17による検出値と閾値Taを比較して結露が生じる環境下にあると判断された場合でも、所定の継続時間の間だったら風向板3を吹出方向Foutに対して露付き安全角度θsよりも大きな角度をなす位置に設定してもよい。即ち、この所定の継続時間内では結露が生じないと判断できる。
実施の形態3.
実施の形態1、2では、結露が発生する環境条件を吹出空気温度によって検出し、具体的には吹出口14に吹出空気温度センサ17を固定して、この温度センサ17の計測結果を用いる例を示したが、これに限るものではない。他の状態量によって吹出空気温度を推定し、この状態量の閾値を設定してもよい。そしてこの閾値に基づいて結露発生の可能性を検出し、上下風向板1や左右風向板3の回動角度を制御することもできる。本実施の形態では、圧縮機50の回転数によって吹出空気温度を推定する。なお、ここでは上下風向板1についての制御について説明するが、左右風向板3の場合も同様である。また、空気調和機の基本的な構成及び動作も実施の形態1と同様である。
圧縮機50として例えばインバータによって圧縮機回転数が可変であるものを用いて空気調和機の冷房能力を変化することができる。即ち、冷房運転の開始時には圧縮機50の回転数を上げて室内の温度を極力早く下げる。他方、室内温度が使用者の設定した室内目標温度に近づいてくると、圧縮機回転数を下げて室内温度を維持する運転を行う。運転開始時は素早く部屋を室内目標温度にするために、送風機20の回転数も大きくして吹き出し空気の量を多くし、圧縮機50の回転数も上げて運転を行う。
図12は吹出空気温度の変化を示すグラフ(図12(a))と圧縮機回転数の変化を示すグラフ(図12(b))であり、圧縮機回転数と吹出空気温度との関係を表している。圧縮機回転数は圧縮機回転数制御装置67で吹出空気温度や室内目標温度などに基づいて制御しており、この圧縮機回転数から吹出空気温度を推定することができる。吹出空気温度は、T1から室内温度が室内目標温度に近づくまで徐々に上昇する。この変化に対応して圧縮機回転数は、一番能力の必要な高いH1から徐々に低下し、室内温度が室内目標温度を満足するくらい低下するとその温度を保持するために必要な能力を得るだけの低い圧縮機回転数で制御する。実施の形態1で詳しく述べたように、予め、使用環境の中で考えられる厳しい環境下、例えば室内温度や室内湿度の厳しい環境条件下において、テスト運転を行い、上下風向板1に結露が生じないような吹出空気温度の下限値として吹出空気温度閾値Taが検出されるとする。即ち、図12(a)で吹出空気温度閾値Ta、例えば15℃程度とした場合、この時の圧縮機回転数を圧縮機回転数閾値Haとして設定する。圧縮機回転数が大きいほど吹出空気温度は小さいので、圧縮機回転数閾値Haは上下風向板1に結露が生じないような圧縮機回転数の上限値である。例えば運転開始時の圧縮機回転数H1を100Hz程度とし、圧縮機回転数閾値Haを例えば30Hz程度とする。圧縮機回転数が圧縮機回転数閾値Ha以下で運転している場合、上下風向板1の回動角度が位置イ〜位置ヘの範囲でどの位置であったとしても、上下風向板1の面上、及び吹出口14の側面に結露することがない環境条件である。
図13は、圧縮機回転数に応じて上下風向板1の面上に結露しないように回動位置を制御する場合のフローチャートであり、例えば風向板制御装置64で処理する工程を示す。
リモートコントロールスイッチ63で冷房運転の運転開始を指示されると、室内目標温度に応じて、圧縮機回転数制御装置67で圧縮機50の回転数、LEV制御装置69でLEV52の開度、四方弁制御装置68で四方弁51の切り換えを設定する。さらに、送風機回転数制御装置65で送風機20の回転数を設定し、風向板制御装置64では上下風向板1の角度を設定する(ST1)。そして冷房運転を開始する。この時、リモートコントロールスイッチ63によって気流の向きを露付き安全角度θsの範囲よりも大きい角度になるように使用者が希望している場合には、上下風向板1を使用者の希望の向きに設定する。一方、使用者が気流の向きを特に希望していない場合には、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsの範囲になるように制限を加える。
風向板制御装置64は圧縮機回転数制御装置67で制御している圧縮機回転数を入力する(ST22)。次に入力した圧縮機回転数と圧縮機回転数閾値(Ha)を比較する(ST23)。この比較で、圧縮機回転数>圧縮機回転数閾値(Ha)の場合には、図12(b)に示すグラフではまだ圧縮機回転数が高く、室内目標温度との差も大きく上下風向板1に結露する環境条件下である。このため、ST6〜ST8の制御によって、使用者が気流の向きを露付き安全角度θsより大きい角度になるように希望している場合、結露が生じない所定時間の間、例えば30分〜60分程度、上下風向板1を希望の向きに設定し、所定時間経過後に露付き安全角度θsの範囲になるように制御を加える。上下風向板1が露付き安全角度θs内の場合には、その角度を保持し、ST22に戻る。
ST23の判断で、圧縮機回転数≦圧縮機回転数閾値(Ha)の場合には、圧縮機回転数が低く制御され、室内温度が室内目標温度に近づいて湿度が高くても上下風向板1に結露しない環境条件下である。このため、ST4で、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsよりも大きな角度に回動可能とする。リモートコントロールスイッチ63によって使用者が位置イ、位置ホ、位置ヘになるように風向きを設定していた場合、この状態でその希望の方向に上下風向板1を回動する。また、例えば逐次風向きを変更するようなスイングモードが設定されている場合、今までは位置ロ〜位置ニの間で移動していた上下風向板1を位置イ〜位置ヘの間で移動することを可能とする。この後の処理はさらに圧縮機回転数の入力(ST22)に戻る。
このような制御を行うことによって、確実に上下風向板1に結露しない環境条件になったときに上下風向板1の角度を吹出空気Fout(v)の方向に対して大きな角度に回動可能としたので、確実に結露を防止することができ、室内に水滴が滴下するのを防ぐことができる。また、予め吹出空気温度を推定しうる圧縮機回転数閾値Haを設定しておくことによって、圧縮機回転数の判断だけで結露を防止できるため、比較的簡単に上下風向板1の回動角度を制御できる。
ここでは、上下風向板1の回動角度を制御する場合について述べたが、左右風向板3の制御については実施の形態2と同様である。吹出空気温度を検出して吹出空気温度閾値に基づいて左右風向板3の回動角度を制御する代わりに、吹出空気温度を推定しうる圧縮機回転数を入力して圧縮機回転数閾値に基づいて左右風向板3の回動角度を制御すればよい。また、図9に示した空気調和機の自動運転モードについても同様であり、ST2及びST3で吹出空気温度及び吹出空気温度閾値Taで判断するのに代えて、圧縮機回転数閾値Haを用いれば同様の効果を奏する。
また、送風機20として例えばブラシレスモータなどによって回転数を数段階に設定して運転できるものを用いると、運転状況に応じて効率よく室内の空気調和を行うことができる。即ち、冷房運転開始時は素早く部屋を設定温度にするために、送風機20の回転数を高くして吹き出し空気の風量を多くし、圧縮機50の回転数も上げて冷房能力の高い運転を行う。そして室内温度が使用者の設定した室内目標温度に近づいてくると、圧縮機回転数を下げ、吹出空気の風量も少なくし、室内温度を維持する運転を行う。また、リモートコントロールスイッチ63を介して使用者の要求によって、風量は数段階に可変であり、設定された風量に応じて送風機20の回転数が決定される。送風機20の回転数に応じて吹出空気温度や上下風向板1の剥離状態が異なる。ここで、例えば吹出空気温度が同じとすると、風量が大きいときには圧縮機回転数は高く、風量が小さいときには圧縮機回転数が低い。即ち、図13に示した制御工程で、吹出空気温度の閾値Taを1つにしていたが、送風機20の回転数が変化すれば検出した圧縮機回転数がHa以下でも上下風向板1に結露することになる。例えば風量がFaとして結露しないことを確認して圧縮機回転数の閾値を設定しておいても、Faよりも小さな風量の場合には、上下風向板1で剥離しやすくなり、渦が発生して結露が生じやすくなる。そのため、圧縮機回転数の閾値を送風機20の回転数に応じて少なくとも2つ以上の複数持つことより、確実に風向板での結露を防止できると共に使用者が気流を感じる頻度を少なくし、快適性を向上することができる。
図14は送風機20の回転数を3段階に変化させたときの圧縮機回転数の閾値の設定を説明するグラフである。ここでは、風量Fbの時の圧縮機回転数の閾値をHb、風量Fcの時の圧縮機回転数の閾値をHcとして、Fb>Fcの時、Hb>Hcとした異なる値を設定している。例えば、冷房運転を開始後、送風機20の回転数を3段階で段階的にへらすように制御する。これは図14の下側のグラフにおいて、横軸を時間、縦軸を風量として表している。図14の上側のグラフは横軸の時間に対して縦軸は圧縮機回転数を示す。風量がFbの時に圧縮機回転数がその風量での圧縮機回転数Hb以下になったので、時間Maで風向板1、3の回動角度を露付き安全角度θsよりも大きな角度に回動可能とする。その後、時間Mcで送風機20の回転数を下げて風量をFcで運転する場合、MCの時点では風量Fcに対する圧縮機回転数閾値Hcよりも圧縮機回転数が高いので、風向板1、3の回動角度を露付き安全角度θs以内に再び回動する。さらに時間が経て時間Mbで圧縮機回転数がその風量Fcでの圧縮機回転数閾値Hc以下になったときに、風向板1、3の回動角度を露付き安全角度θsよりも大きな角度に回動可能とする。
このように制御すると、1つの圧縮機回転数閾値Hcで制御する場合と比較して、風向板1、3への結露を防止できると共にさらに快適な空間を実現することができる。例えば冷気にさらされたくない使用者の場合には、時間Maから時間Mcまでは上下風向板1を位置イのように上方に向けておくことができる。同様に、冷気を感じたい使用者の場合には、時間Maから時間Mcまでは上下風向板1を位置ホ、ヘのように下方に向けておくことができる。
このように圧縮機回転数の閾値を送風機20の回転数に応じて少なくとも2つ以上の複数設定し、風量とその風量の圧縮機回転数閾値とに基づいて上下風向板1の回動角度を制御すれば、使用者の希望をできるだけ満足でき、快適な空間を提供できる。
ここでは2つの閾値を設定する例を記載しているが、これに限るものではなく、風量、即ち送風機20の回転数に応じてさらに多くの閾値を設けて細かく制御すれば、更に使用者の満足度を向上することができ、快適な空間が得られる。
本実施の形態では以上のように、吹出空気温度検出手段は、圧縮機50の回転数を検出する手段、ここでは圧縮機回転数制御装置67であり、これで検出した圧縮機50の回転数から吹出口14を通過する空気温度を推定することで、風向板1、3への結露防止を比較的容易に制御できる効果がある。
また、凝縮器30b、蒸発器30a、並びに凝縮器30b及び蒸発器30a内を流れる冷媒を圧縮する圧縮機50を有する冷凍サイクルと、吸込口11から吸い込んだ空気を蒸発器30aで熱交換した後に吹出口14に送風する送風機20と、吹出口14に回動可能に設けられ、送風機20によって吹出口14から吹き出す空気の吹出方向Foutに対して異なる方向に送風する風向板1、3と、圧縮機50の回転数を制御する圧縮機回転数制御装置67と、風向板1、3で結露を生じないときの圧縮機回転数の上限を回転数閾値Haとして予め設定し、圧縮機50の回転数と回転数閾値Haに基づいて風向板1、3の回動を制御する風向板制御装置64と、を備え、圧縮機回転数が回転数閾値よりも高い場合には風向板1、3を吹出方向Foutに対して小さな角度である露付き安全角度θsをなす位置に回動し、回転数が回転数閾値Haよりも低い場合には風向板1、3を露付き安全角度θsよりも上下方向または左右方向に大きな角度をなす位置に回動する運転モードを備えたことにより、風向板1、3の形状に関係なく風向板1、3での結露の発生を確実に防止でき、かつ使用者は冷気を感じることなく、快適に過ごせる空間を実現できる効果がある。
また、送風機20は風量が可変であるものとし、風量に応じて少なくとも2以上の回転数閾値を設定することにより、さらに使用者に満足できる快適空間を提供できる空気調和機が得られる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4では、熱交換器30aの配管温度によって吹出空気温度を推定し、熱交換器30aの配管温度の閾値に基づいて、結露発生の可能性を検出して、上下風向板1や左右風向板3の回動角度を制御する。なお、空気調和機の基本的な構成及び動作も実施の形態1と同様である。また、熱交換器30aを蒸発器、熱交換器30bを凝縮器として動作させる冷房運転や除湿運転の場合である。
図15は吹出空気温度の変化を示すグラフ(図15(a))と蒸発器30aの配管温度の変化を示すグラフ(図15(b))であり、蒸発器配管温度と吹出空気温度との関係を表している。圧縮機回転数や室内温度や室内目標温度や負荷などに応じて冷凍サイクルを運転した時に、蒸発器配管温度は蒸発器30a内を流れる冷媒の温度であり、吹出空気温度の変化に対して図15に示すように変化する。即ち、吹出空気温度が、T1、例えば10℃程度から室内温度が室内目標温度に近づくまで徐々に上昇し、この変化に対応して蒸発器配管温度はT2、例えば7℃程度から徐々に上昇する。実施の形態1で詳しく述べたように、予め、使用環境の中で考えられる厳しい環境下、例えば室内温度や室内湿度の厳しい環境条件下において、テスト運転を行い、上下風向板1に結露が生じないような吹出空気温度の下限を閾値Taとして検出しておく。吹出空気温度閾値Ta、例えば15℃程度とすると、この時M1の蒸発器配管温度、例えば10℃程度を蒸発器配管温度閾値Tbとして設定する。この蒸発器配管温度閾値Tbは、風向板1で結露が生じないときの蒸発器配管温度の下限値である。即ち、蒸発器配管温度が蒸発器配管温度閾値Tb以上で運転している場合、上下風向板1の回動角度がどのようであったとしても、上下風向板1の面上、及び吹出口14の側面に結露することがない環境条件である。
図16は本実施の形態に係る室内機の側面断面構成図である。図において、18は蒸発器30aの例えばフィン31に固定した配管温度センサであり、蒸発器配管温度を計測する。通常、冷凍サイクルの熱交換器には冷媒状態を見るための配管温度センサが設けられている。これは、例えば熱交換器内の冷媒配管の下流部分にあり、その部分の配管温度を検出して冷媒の流量や圧縮機回転数などの制御に用いる。ここでは通常備わっている配管温度センサ18の検出値を利用すればよい。図16において、図2と同一符号は同一、又は相当部分を示し、ここではその説明を省略する。
図17は、蒸発器30aの配管温度に応じて上下風向板1の面上に結露しないように回動位置を制御する場合のフローチャートであり、例えば風向板制御装置64で処理する工程を示す。
リモートコントロールスイッチ63で冷房運転の運転開始が指示されると、室内目標温度に応じて、圧縮機回転数制御装置67で圧縮機50の回転数、LEV制御装置69でLEV52の開度、四方弁制御装置68で四方弁51の切り換えを設定する。さらに、送風機回転数制御装置65で送風機20の回転数を設定し、風向板制御装置64では上下風向板1の角度を設定する(ST1)。そして冷房運転を開始する。この時、リモートコントロールスイッチ63によって気流の向きを露付き安全角度θsの範囲よりも大きい角度になるように使用者が希望している場合には、上下風向板1を使用者の希望の向きに設定する。一方、使用者が気流の向きを特に希望していない場合には、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsの範囲になるように制限を加える。
風向板制御装置64は配管温度センサ18で計測した蒸発器配管温度を検出する(ST32)。次に検出した蒸発器配管温度と蒸発器配管温度閾値(Tb)を比較する(ST33)。この比較で、蒸発器配管温度<蒸発器配管温度閾値(Ta)の場合には、図15(b)に示すグラフではまだ配管温度が低くて圧縮機回転数が高く、室内目標温度との差も大きく上下風向板1に結露する環境条件下である。このため、ST6〜ST8の制御によって、使用者が気流の向きを露付き安全角度θsより大きい角度になるように希望している場合、結露が生じない所定時間の間、例えば30分〜60分程度、上下風向板1を希望の向きに設定し、所定時間経過後に露付き安全角度θsの範囲になるように制御を加える。上下風向板1が露付き安全角度θs内の場合には、その角度を保持し、ST32に戻る。
ST33の判断で、蒸発器配管温度≧蒸発器配管温度閾値(Tb)の場合には、圧縮機回転数が低く制御され、室内温度が室内目標温度に近づいて湿度が高くても上下風向板1に結露しない環境条件下である。このため、ST4で、上下風向板1の角度を露付き安全角度θsよりも大きな角度に回動可能とする。リモートコントロールスイッチ63によって使用者が図4に示した位置イ、位置ホ、位置ヘになるように風向きを設定していた場合、この状態でその希望の方向に上下風向板1を回動する。また、例えば逐次風向きを変更するようなスイングモードが設定されている場合、今までは位置ロ〜位置ニの間で移動していた上下風向板1を位置イ〜位置ヘの間で移動することを可能とする。この後の処理はさらに蒸発器配管温度の入力(ST32)に戻る。
このような制御を行うことによって、確実に上下風向板1に結露しない環境条件になったときに上下風向板1の角度を吹出空気方向Foutに対して大きな角度に回動可能としたので、確実に結露を防止することができ、室内に水滴が滴下するのを防ぐことができる。また、予め吹出空気温度を推定しうる蒸発器配管温度閾値を設定しておくことによって、蒸発器配管温度の判断だけで露付きを防止できるため、比較的簡単に上下風向板1の回動角度を制御できる。
ここでは、上下風向板1の回動角度を制御する場合について述べたが、左右風向板3の制御については実施の形態2と同様である。吹出空気温度を検出して吹出空気温度閾値に基づいて左右風向板3の回動角度を制御する代わりに、吹出空気温度を推定しうる蒸発器配管温度を検出して蒸発器配管温度閾値に基づいて左右風向板3の回動角度を制御すればよい。この蒸発器配管温度閾値は、上下風向板1と左右風向板3とで同じ値でもいいし、風向板の形状によってはそれぞれ異なる閾値を求めておいてもよい。また、図9に示した空気調和機の自動運転モードについても同様であり、ST2及びST3で吹出空気温度及び吹出空気温度閾値Taで判断するのに代えて、蒸発器配管温度及び蒸発器配管温度閾値Tbを用いれば同様の効果を奏する。
本実施の形態では以上のように、吹出空気温度検出手段は、蒸発器30aに固定した配管温度センサ18であり、配管温度センサ18で検出する配管温度から吹出口14を通過する空気温度を推定することにより、風向板1、3への露付き防止を比較的容易に制御できる効果がある。ここでも、配管温度センサ18による検出値と閾値Tbを比較して結露が生じる環境下にあると判断された場合でも、所定の継続時間の間だったら風向板1、3を吹出方向Foutに対して露付き安全角度θsよりも大きな角度をなす位置に設定してもよい。即ち、この所定の継続時間内では結露が生じないと判断できる。
また、実施の形態1〜実施の形態4において、冷房運転について詳しく説明したが、冷房暖房運転機能を有する空気調和機や、除湿機能を有する空気調和機にも適用できる。また、室内機と室外機に分割されたセパレータタイプの空気調和機について説明したが、一体型、例えばウィンドウタイプの空気調和機にも適用できる。
また、閾値として、風向板1、3で結露が生じないときの吹出空気温度の下限や圧縮機回転数の上限を予め設定したが、風向板1、3で結露が生じる可能性のある吹出空気温度の上限や圧縮機回転数の下限を設定しても同様である。例えば風向板1、3で結露が生じる可能性のある吹出空気温度の上限を閾値とした場合、吹出空気温度が閾値よりも高くなったら風向板1、3に結露を生じないと判断し、風向板1、3の回動角度を露付き安全角度よりも大きな角度をなす位置に回動可能とすればよい。
また、実施の形態1〜実施の形態4のそれぞれにおいて、閾値として数値を記載したが、これに限定するものではない。例えば蒸発器配管温度閾値などは、冷媒によって異なる値であり、風向板1、3の形状によっても異なる値となる。
また、上下風向板1と左右風向板3の両方を備えた空気調和機について記載したが、どちらか一方の風向板を有する空気調和機にも適用できる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の構成を模式的に示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機を模式的に示す縦断面図であり、中央部における断面を側面側から見た図を示す。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の制御装置を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係り、上下風向板の回動角度を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係り、上下風向板の回動角度及び結露の関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機を模式的に示す縦断面図であり、上下風向板の回動角度が上方である場合を示す。 本発明の実施の形態1に係り、冷房運転開始からの時間に対する吹出空気温度の変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係り、吹出空気温度に応じて風向板の面上に結露しないように回動位置を制御する場合のフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係り、冷気に当たりたくない使用者に対して上下風向板を上方に向け、かつ風向板の面上に結露しないように回動位置を制御する場合のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係り、左右風向板を筐体の天面から見たときの構成を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係り、左右風向板の回動角度を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係り、吹出空気温度の変化を示すグラフ(図12(a))と圧縮機回転数の変化を示すグラフ(図12(b))であり、圧縮機回転数と吹出空気温度との関係を表す。 本発明の実施の形態3に係り、圧縮機回転数に応じて風向板の面上に結露しないように回動位置を制御する場合のフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係り、送風機の回転数を3段階に変化させたときの圧縮機回転数の変化と風量の変化の関係を説明するグラフである。 本発明の実施の形態4に係り、吹出空気温度の変化を示すグラフ(図15(a))と蒸発器配管温度の変化を示すグラフ(図15(b))であり、熱交換器配管温度と吹出空気温度との関係を表す。 本発明の実施の形態4に係る空気調和機の室内機を模式的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4に係り、熱交換器の配管温度に応じて風向板の面上に結露しないように回動位置を制御する場合のフローチャートである。
符号の説明
1、1a、1b 上下風向板
3、3a、3b 左右風向板
5 剥離により発生した渦
6 剥離により発生した渦
10 筐体
11 吸込口
13 ノズル
14 吹出口
15 後面ガイド板
17 吹出空気温度センサ
18 蒸発器配管温度センサ
20 送風機
30a 蒸発器
30b 凝縮器
50 圧縮機
64 風向板制御装置
65 送風機回転数制御装置
67 圧縮機回転数制御装置

Claims (8)

  1. 凝縮器、蒸発器、並びに前記凝縮器及び前記蒸発器内を流れる冷媒を圧縮する圧縮機を有する冷凍サイクルと、吸込口から吸い込んだ空気を前記蒸発器で熱交換した後に吹出口に送風する送風機と、前記吹出口に回動可能に設けられ、前記送風機によって前記吹出口から吹き出す空気の吹出方向に対して異なる方向に送風する風向板と、前記吹出口を通過する空気温度を検出または推定する吹出空気温度検出手段と、前記風向板で結露を生じないときの吹出空気温度の下限を閾値として予め設定し、前記吹出空気温度検出手段による検出値と前記閾値を比較し、前記風向板に結露を生じると判断した場合には前記風向板を前記吹出方向に対して小さな角度である露付き安全角度をなす位置に回動し、前記風向板に結露を生じないと判断した場合には前記風向板を前記吹出方向に対して前記露付き安全角度よりも大きな角度をなす位置に回動可能とする風向板制御装置と、を備えたことを特徴とする空気調和機。
  2. 前記風向板は垂直方向に回動して前記吹出方向に対して垂直方向で異なる方向に送風する上下風向板であり、前記風向板制御装置で、前記風向板に結露を生じないと判断した場合には、前記風向板を前記露付き安全角度よりも垂直方向に大きな角度をなす位置に回動可能とすることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記風向板は水平方向に回動して前記吹出方向に対して水平方向で異なる方向に送風する左右風向板であり、前記風向板制御装置で、前記風向板に結露が生じないと判断した場合には、前記風向板を前記露付き安全角度よりも水平方向に大きな角度をなす位置に回動可能とすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の空気調和機。
  4. 前記吹出空気温度検出手段は、前記吹出口に固定した吹出空気温度センサであり、前記吹出空気温度センサで前記吹出口を通過する空気温度を検出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  5. 前記吹出空気温度検出手段は、前記蒸発器に固定した配管温度センサであり、前記配管温度センサで検出する配管温度から前記吹出口を通過する空気温度を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  6. 前記吹出空気温度検出手段は、前記圧縮機の回転数を検出する手段であり、検出した前記圧縮機の回転数から前記吹出口を通過する空気温度を推定することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の空気調和機。
  7. 凝縮器、蒸発器、並びに前記凝縮器及び前記蒸発器内を流れる冷媒を圧縮する圧縮機を有する冷凍サイクルと、吸込口から吸い込んだ空気を前記蒸発器で熱交換した後に吹出口に送風する送風機と、前記吹出口に回動可能に設けられ、前記送風機によって前記吹出口から吹き出す空気の吹出方向に対して異なる方向に送風する風向板と、前記圧縮機の回転数を制御する圧縮機回転数制御装置と、前記風向板で結露を生じないときの圧縮機回転数の上限を回転数閾値として予め設定し、前記圧縮機の回転数と前記回転数閾値に基づいて前記風向板の回動を制御する風向板制御装置と、を備え、前記風向板制御装置によって、前記回転数が前記回転数閾値よりも高い場合には前記風向板を前記吹出方向に対して小さな角度である露付き安全角度をなす位置に回動し、前記回転数が前記回転数閾値よりも低い場合には前記風向板を前記露付き安全角度よりも水平方向または垂直方向に大きな角度をなす位置に回動する運転モードを備えたことを特徴とする空気調和機。
  8. 前記送風機は風量が可変であるものとし、前記風量に応じて少なくとも2以上の前記回転数閾値を設定することを特徴とする請求項7記載の空気調和機。
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