JP2009095957A - 関節モジュール及び脚型ロボット - Google Patents

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功幸 嵯峨山
Kazuteru Hida
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Abstract

【課題】リンクの幅及び長さを適宜の幅及び長さに構成するのに好適な関節モジュール、該関節モジュールから成る脚部を有する脚型ロボットを提供する。
【解決手段】脚車輪型ロボット100は、回転関節18の第3回転駆動機構180を、関節モータ40と、関節モータ40の回転方向を変換する駆動及び従動傘歯車180a及び180cと、動力伝達用回転軸180bと、動力伝達用回転軸180bの回転力を膝関節回転軸182に伝達する駆動、従動プーリ180d、180f及びベルト180gと、減速機180eとを含んだ構成とし、関節モータ40を、膝関節用ハウジング17cの内側に、出力軸140の先端を下方向に向けた姿勢で支持し、動力伝達用回転軸180bの軸心O1と、膝関節回転軸182の軸心O2とを、脚部12の前後方向に所定距離を離間して配設し、且つ両者を他の部品と接触しない範囲で、垂直方向に接近させて配設した。
【選択図】図4

Description

本発明は、リンクを連結して多関節構造のマニピュレータを構成する関節モジュール及び該関節モジュールによって構成された脚部を備えた脚型ロボットに関する。
従来、基体に対して自由度を有して連結された複数の脚部を備え、該各脚部を動作させて移動する脚型ロボットがある。各脚部は複数のリンク部材が直列に連結された構成のシリアルリンク機構を利用したものが一般的である。この種のロボットは、連結された各リンク部材における基端側(ロボットなどの基体に連結される側)のリンク部材に、これらのリンク部材に対して脚先側のリンク部材を回動させる関節(回転軸)を駆動するモータを含む駆動機構が設けられており、モータを駆動することによって、その動力が各関節に伝達される。これにより、各関節が動作(回転軸が回転)して、基体側のリンク部材に支持された脚先側のリンク部材が動作(回動)する。
例えば、特許文献1に記載のロボットの関節構造は、側面にテーパ状に形成された凸部を少なくとも4つ有する連結部材と、対向する側面の両側または片側に凸部を設けたモータ部と、前記連結部材のテーパ状の凸部と嵌合するテーパ状の凹部、および前記モータ部の凸部が挿入される貫通孔が形成された略L字状保持部と、を備え、前記モータ部の凸部
の中心軸はモータ部の回動軸上にあり、前記モータ部の凸部は前記略L字状保持部の貫通孔と回動可能に連結された構造を有している。
特開2007−185757号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術においては、モータを内蔵したモータ部がロボットのアームを構成しており、更に、モータ部は、モータの回転軸周りに回動する構造となっている。そのため、モータ部の幅が少なくともモータの回転軸の長さ以上必要となり、この幅広の状態で更に必要な長さに構成する必要がある。特に、減速機を設ける場合は、モータ部の幅を更に広くして減速機を内蔵するか、モータ部の外部に減速機を設ける必要があり、重量による不具合や、見た目のバランスの悪化などの問題が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであり、リンクの幅及び長さを適宜の幅及び長さに構成するのに好適な関節モジュール、該関節モジュールから成る脚部を有する脚型ロボットを提供することを目的としている。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の関節モジュールは、
第1リンクと、該第1リンク側に取り付けられた回転駆動機構と、前記第1リンクと相対回転可能に連結されると共に前記回転駆動機構で回転駆動される第2リンクとから構成される関節モジュールであって、
前記回転駆動機構は、少なくとも、前記第2リンクの回転軸である関節回転軸と、回転力を発生するモータと、該モータの回転力を前記関節回転軸に伝達する伝達機構とを備え、
前記第1リンクは、中空の外郭部を有するフレームを備え、
前記回転駆動機構の少なくとも前記モータを含む構成部を、前記外郭部の内側に配設すると共に、前記モータを、該モータの出力軸の先端を前記第1リンクの伸長方向に向けた姿勢で前記外郭部の内側に支持したことを特徴とする。
ここで、回転駆動機構は、モータの回転力を、第2リンクの回転軸である関節回転軸に伝達する機構であり、例えば、モータの回転方向と関節回転軸の回転方向とが異なる場合には、更に回転方向を変換する機構を含み、他にもモータのコントローラ(制御回路)、モータのドライバ(駆動回路)、エンコーダ、減速機などを更に含む場合がある。
〔発明2〕 更に、発明2の関節モジュールは、発明1に記載の関節モジュールにおいて、
前記伝達機構は、前記関節回転軸と同じ回転方向に回転自在に前記外郭部の内側に支持された動力伝達用回転軸と、前記外郭部の内側に設けられた前記モータの回転力を前記動力伝達用回転軸の回転力に変換して該動力伝達用回転軸に伝達する回転方向変換機構と、前記動力伝達用回転軸の回転力を前記関節回転軸に伝達する回転力伝達機構とを備えることを特徴とする。
〔発明3〕 更に、発明3の関節モジュールは、発明2に記載の関節モジュールにおいて、
前記動力伝達用回転軸と前記関節回転軸とを、これら回転軸に垂直で且つ前記第1リンクの伸長方向と垂直な方向に両者の軸心位置を離間して配設したことを特徴とする。
〔発明4〕 更に、発明4の関節モジュールは、発明2又は3に記載の関節モジュールにおいて、
前記回転方向変換機構は、前記モータの出力軸に設けられた駆動歯車と、前記動力伝達用回転軸に設けられた、前記駆動歯車と噛合して前記駆動歯車の回転方向を前記動力伝達用回転軸の回転方向に変換する従動歯車とを備えることを特徴とする。
〔発明5〕 更に、発明5の関節モジュールは、発明2乃至4のいずれか1に記載の関節モジュールにおいて、
前記回転力伝達機構は、前記動力伝達用回転軸に設けられた第1のプーリと、前記関節回転軸に設けられた第2のプーリと、前記第1のプーリと前記第2のプーリとに掛け回されたベルトとを備え、
前記第1のプーリの回転力を、前記ベルトを介して前記第2のプーリに伝達して、前記関節回転軸を回転駆動する構成となっていることを特徴とする。
〔発明6〕 一方、上記目的を達成するために、発明6の脚型ロボットは、
基体と、該基体に対して自由度を有して連結された複数の脚部と、各該脚部の回転駆動機構を制御する制御手段とを備え、前記脚部を駆動することによって移動する脚型ロボットであって、
前記各脚部を、発明1乃至5のいずれか1に記載の関節モジュールから構成したことを特徴とする。
以上説明したように、発明1、2、4及び5の関節モジュール並びに発明6の脚型ロボットによれば、回転駆動機構を構成する、少なくともモータを含む構成部を、第1リンクのフレームの形成する外郭部の内側に配設し、且つモータを、その出力軸の先端を第1リンクの伸長方向に向けた姿勢で、外郭部の内側に支持する構成としたので、モータの幅方向の長さよりも出力軸の先端方向の長さの方が長尺の場合に、モータの出力軸の先端を第1リンクの幅方向に向けた姿勢で支持するよりも、第1リンクの幅の長さを短く構成することができるので、第1リンク及び第2リンクをスマートに構成することができるという効果が得られる。また、モータを含む構成部が第1リンクの外郭部の内側に配設されることから、外部からの衝撃を外郭部が防いでくれるため、外部からの衝撃によるモータを含む構成部の破損を防ぐことができるという効果も得られる。
また、発明3の関節モジュール及び発明6の脚型ロボットによれば、発明1、2、4及び5の前記効果に加え、動力伝達用回転軸と関節回転軸とを、これら回転軸に垂直で且つ第1リンクの伸長方向と垂直な方向に両者の軸心位置を離間して配設したので、例えば、動力伝達用回転軸と他の構成部とが接触しない範囲で動力伝達用回転軸と関節回転軸とを接近させて配設するときに、軸心位置を離間しなかった場合と比較して、動力伝達用回転軸と関節回転軸とを、より接近させて配設することができる。これにより、離間させなかった場合よりも第1リンクを短く構成することができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1〜図13は、本発明に係る関節モジュール及び脚型ロボットの実施の形態を示す図である。
まず、図1及び図2に基づき、本発明に係る脚車輪型ロボットの概略構成を説明する。
図1は、本発明に係る脚車輪型ロボット100の正面図である。また、図2は、本発明に係る脚車輪型ロボット100の側面図である。
脚車輪型ロボット100は、図1及び図2に示すように、基体10と、基体10に連結された4つの脚部12とを有して構成されている。
基体10の前方には、2本の脚部12が回転関節14を介して左右対称の位置に連結されている。また、基体10の後方には、2本の脚部12が回転関節14を介して左右対称の位置に連結されている。
各脚部12は、回転関節14と、上腿部リンク17と、下腿部リンク19と、上腿部リンク17及び下腿部リンク19を回転自在に連結する2つの回転関節16、18とから構成されている。
各脚部12の回転関節14は、関節モータ40と、第1股関節駆動部120と、減速機とから構成されている。
第1股関節駆動部120は、ボックス形状の外郭フレーム部(以下、第1股関節用ハウジングと称す)内に、回転軸と、該回転軸の軸受と、関節モータ40及び該関節モータ40の回転駆動力を回転軸に伝達する伝達機構から構成される第1回転駆動機構のうち伝達機構が収納された構成となっている。
第1股関節用ハウジング内に配設された回転軸と、外部の減速機とは同軸に連結されており、減速機の上端部は、第1股関節用ハウジングの下面に接合され、該下面に設けられた貫通穴を通って、回転軸が減速機の軸受内に挿通された構成となっている。
上記構成により、回転関節14は、第1回転駆動機構から回転駆動力を得て、脚車輪型ロボット100の底面と直交する方向を軸方向として回転する。すなわち、ヨー軸回りに回転する。
各脚部12の回転関節16は、第2股関節駆動部122と、回転軸と、その軸受と、回転軸と同軸の減速機とから構成されている。
第2股関節駆動部122は、関節モータ40及び該関節モータ40の回転駆動力を回転軸に伝達する伝達機構から構成される第2回転駆動機構と、回転軸、軸受及び減速機を覆う関節フレーム部とボックス形状のフレーム部(以下、第2股関節用ハウジングと称す)とが一体形成されたフレームとを備え、第2股関節用ハウジング内に第2回転駆動機構を収納した構成となっている。
関節フレーム部の上面には、回転関節14を構成する減速機の下端部が接合され、回転関節16が回転関節14の回転方向に回転自在に支持されている。
ここで、回転関節14及び回転関節16は脚車輪型ロボット100の股関節を構成している。
各脚部12の上腿部リンク17は、その上端部が、関節フレーム部において、回転関節16に対してその回転方向に回転自在に連結されている。
各脚部12の下腿部リンク19は、その上端部が、回転関節18を介して、上腿部リンク17に対して回転関節18の回転方向に回転自在に連結されている。更に、下腿部リンク19の下端部には、回転関節16、18と軸方向を同一にして駆動輪20が回転自在に設けられている。
ここで、回転関節18は脚車輪型ロボット100の膝関節を構成している。
上記構成により、回転関節16、18は、回転関節14が図1の状態であるときは、脚車輪型ロボット100の側面と直交する方向を軸方向として回転する。すなわち、回転関節14が図1の状態であるときは、ピッチ軸回りに回転し、回転関節14が図1の状態から90度回転した状態であるときは、ロール軸回りに回転し、上腿部リンク17及び下腿部リンク19を各回転方向に回動させる。従って、脚部12は、駆動輪20も含めればそれぞれ4自由度を有する。
更に、各脚部12の下腿部リンク19には、脚車輪型ロボット100の移動経路上に存在する物体までの距離を測定し、且つ接地面までの距離を測定する脚先センサ24が設けられている。
一方、基体10の正面の上部中央には、水平面レーザ光を照射する水平レーザ26が設けられている。また、基体10の正面の中央左右には、垂直面レーザ光を照射する垂直レーザ28、30がそれぞれ設けられている。
基体10の正面の下部中央には、水平面レーザ光および垂直面レーザ光の反射光を含む画像を撮影するカメラ32が設けられている。
水平レーザ26は、カメラ32で水平面レーザ光の反射光を含む画像が撮影できるように下方に所定角度傾けて設けられている。同様に、垂直レーザ28は、カメラ32で垂直面レーザ光の反射光を含む画像が撮影できるように右方に所定角度傾けて設けられ、垂直レーザ30は、左方に所定角度傾けて設けられている。
カメラ32の左右には、障害物を検出する障害物センサ34、36がそれぞれ設けられている。障害物センサ34、36は、指向性の低い超音波測距センサを複数アレイ状に配列して構成することができる。また、指向性の高い赤外線測距センサを複数アレイ状に配列して構成することもできる。アレイ状に配列する構成に限らず、単体で構成してもよい。また、超音波測距センサまたは赤外線測距センサを複数平面上に配列したエリアセンサで構成してもよい。これにより、脚車輪型ロボット100の移動経路上に存在する障害物を大まかに検出することができる。
次に、図3〜図6に基づき、脚部12のより詳細な構成を説明する。
ここで、図3は、脚部12を前方側から見た斜視図である。また、図4は、上腿部リンク17のハウジング部分の透視図である。また、図5(a)は、回転関節18の正面図であり、(b)は回転関節18の側面図である。また、図6は、下腿部リンク19を後方側から見た斜視図である。
図3に示すように、第1股関節駆動部120を構成する第1股関節用ハウジングは、その回転関節14の回転軸が収納される側の外郭形状が、円筒を縦に半分に切ったような曲面形状となっている。また、この円筒部分の上面部はハウジングカバー120aで覆われている。更に、回転関節14の回転軸を回転駆動する関節モータ40が、ハウジングカバー120aで覆われていない部分から上方に突出する形で設けられている。本実施の形態において、関節モータ40の回転力は、ハウジング内部のプーリ及びベルトから構成される伝達機構を介して回転関節14の回転軸へと伝達される。
更に、第1股関節駆動部120の側面には、脚部12の回転関節14に対する回動範囲を広げる目的で、平面視矩形の切り欠き120bが設けられている。この切り欠き120bは、上腿部リンク17が屈曲している状態で、回転関節14の回転駆動によって第2股関節駆動部122が開脚方向に回動したときに、屈曲状態の上腿部リンク17のフレームの一部が第1股関節駆動部120の側面と丁度ぶつかる位置に設けられている。
つまり、開脚方向への回動によって上腿部リンク17の第1股関節駆動部120の側面とぶつかる部位が、その回動方向に切り欠き120b内に進入できる構成とすることによって回動範囲を広くしている。
ここで、開脚方向に回動させるとは、脚車輪型ロボット100の右前脚を回転関節14を時計回り方向に回転する方向に回動させ且つ左前脚を回転関節14を反時計回り方向に回転させる方向に回動させることである。同様に、後ろ脚の場合は、左後脚を時計回り方向に回動させ、且つ右後脚を反時計回り方向に回動させることである。
一方、上腿部リンク17は、2つの板状のリンク部材17a及び17bの板面同士を、回転関節16の回転軸方向の幅よりも広い間隙を空けて相対させ、その下端側に、上端部に傾斜面が形成された略ボックス形状の外郭部17c(以下、膝関節用ハウジング17cと称す)が、一体形成された構成のフレームを備えている。更に、膝関節用ハウジング17cの下端には、下腿部リンク19との連結用の略コ字状の第1フレーム部が形成されている。
更に、上腿部リンク17は、その上端部と第2股関節駆動部122の関節フレーム部とにおいて、回転関節16を構成する回転軸、その軸受及び回転軸と同軸の減速機を介して、第2股関節駆動部122に両持ちで支持されている。このように、両側から支持する構成とすることで、回転モーメント等に対する連結部の剛性を高めている。
また、リンク部材17a及び17bと膝関節用ハウジング17cの上面と回転関節16とに囲まれた間隙の大きさは、上腿部リンク17を回転関節16の回転軸周りに主屈曲方向(図3中の前方側)に向けて回動させたときに、少なくとも、膝関節用ハウジング17cが回転関節16に当接しない大きさに構成されている。これにより、上腿部リンク17の主屈曲方向の回動を膝関節用ハウジング17cが阻害しないようにしている。
なお、本実施の形態において、図3中の後方側に向けて上腿部リンク17を屈曲する方向を上腿部リンク17の副屈曲方向とする。
また、膝関節用ハウジング17cの上端部に形成された傾斜面は、回転関節16の回転軸と直交する方向に変位する傾斜(本実施の形態においては、図3に示す前方側に向かって下っていく傾斜)を有している。これにより、傾斜面を設けずに平らな面にしたときと比較して、傾斜にした分だけ、上腿部リンク17の回動範囲を広げることができる。
更に、膝関節用ハウジング17cの内側には、図4及び図5(a)に示すように、回転関節18の構成部の一部が配設されている。
回転関節18は、第3回転駆動機構180と、下腿部リンク19の回転軸である膝関節回転軸182とを含んで構成される。
第3回転駆動機構180は、回転駆動力を発生する関節モータ40と、関節モータ40の回転角度位置を検出するエンコーダ42と、関節モータ40の駆動回路であるドライバ44と、関節モータ40の回転力をその回転方向を変換して動力伝達用回転軸180bに伝達する駆動傘歯車180a及び従動傘歯車180cと、関節モータ40の回転力を伝達する動力伝達用回転軸180bと、動力伝達用回転軸180bの回転力を膝関節回転軸182に伝達する駆動プーリ180d、従動プーリ180f及びベルト180gと、膝関節回転軸182の回転速度を減速する減速機180eとを含んで構成される。
関節モータ40は、その本体の長尺方向の一端にエンコーダ42が取り付けられ且つ他端から出力軸140が突出した構成となっている。そして、関節モータ40は、膝関節用ハウジング17cの内側における上方の位置に、出力軸140の先端を下方向に向けた姿勢で支持されている。
更に、膝関節用ハウジング17cの内側における、関節モータ40の対面の前方側の壁にはドライバ44が、その長尺方向を膝関節用ハウジング17cの伸長方向に沿った姿勢で、且つドライバ44の基板面と壁面とを対向させて支持されている。
出力軸140の先端には、駆動傘歯車180aが、出力軸140と共に同じ回転方向に回転するように取り付けられている。
膝関節用ハウジング17cの内側における出力軸140の先端部の真下には、動力伝達用回転軸180bが、膝関節用ハウジング17cの伸長方向と直交する方向に向いた姿勢で(膝関節回転軸182と同じ向きで)膝関節用ハウジング17c内の両側の壁に軸受(例えば、フランジ付の玉軸受など)を介して回転自在に支持されている。
動力伝達用回転軸180bには、駆動傘歯車180aと噛合して従動傘歯車180cが外嵌されている。
動力伝達用回転軸180bの右端部には、膝関節用ハウジング17cの外側に飛び出す形で、動力伝達用回転軸180bと共に回転可能に駆動プーリ180dがその軸穴を介して外嵌されている。
膝関節用ハウジング17cの略コ字状の第1フレーム部には、その内側に、両側の壁においてそれぞれ軸受(例えば、深溝軸受など)を介して膝関節回転軸182が回転自在に支持されている。
また、膝関節回転軸182には、これと同軸に減速機180eがその軸受を介して外嵌されている。
更に、膝関節回転軸182の右端部(駆動プーリ180dと略同じ平面位置)には、従動プーリ180fがその軸穴を介して外嵌されている。
駆動プーリ180dと従動プーリ180fには、駆動プーリ180dの回転力を従動プーリ180fに伝達するベルト180gが掛け回されている。
更に、回転関節18は、図5(b)に示すように、動力伝達用回転軸180bの軸心O1と、膝関節回転軸182の軸心O2とを、脚部12の前後方向に所定距離を離間して配設し、且つ、動力伝達用回転軸180bと膝関節回転軸182とを、他の部品と接触しない範囲で、垂直方向に接近させて配設している。
以上の構成により、関節モータ40を、その出力軸140を上腿部リンク17の伸長方向と直交する方向に向けて支持したときよりも、上腿部リンク17の幅を狭く構成できる。また、ドライバ44を、その長尺方向を上腿部リンク17の伸長方向と直交する方向に向けて支持したときよりも、上腿部リンク17の幅を狭く構成できる。また、軸心O1と軸心O2とを離間させなかったときと比較して、上腿部リンク17の伸長方向の長さを短く構成できる。
また、他の脚部12などの外部からの衝撃を膝関節用ハウジング17cが防いでくれるため、外部からの衝撃による関節モータ40などの内側に配設された部品の破損を防ぐことができる。
一方、図3及び図6に示すように、下腿部リンク19は、2つの板状のリンク部材19a及び19bの板面同士を、上腿部リンク17を正面から見てその膝関節用ハウジング17cの略コ字状の第1フレーム部の短尺方向の幅よりも広い間隙を空けて相対させ、その下端側に、上端部に傾斜面が形成された略ボックス形状の外郭フレーム部19c(以下、車輪駆動部用ハウジング19cと称す)が、リンク部材19a及び19bと一体形成された構成となっている。更に、車輪駆動部用ハウジング19cの下端には、駆動輪20の取付用の略コ字状の第2フレーム部が形成されている。
更に、下腿部リンク19は、その上端部と上腿部リンク17の下端に設けられた略コ字状の第1フレーム部とにおいて、回転関節18を構成する膝関節回転軸182、その軸受及び減速機180eを介して上腿部リンク17に両持ちで支持されている。このように、両側から支持する構成としたことで、回転モーメント等に対する連結部の剛性を高めている。
また、リンク部材19a及び19bと膝関節用ハウジング17cの上面と回転関節18とに囲まれた間隙の大きさは、下腿部リンク19を回転関節18の回転軸周りに主屈曲方向(図3中の後方側)に向けて回動させたときに、少なくとも、車輪駆動部用ハウジング19cが回転関節18に当接しない大きさに構成されている。これにより、下腿部リンク19の主屈曲方向の回動を車輪駆動部用ハウジング19cが阻害するのを回避している。
なお、本実施の形態において、図3中の前方側に向けて下腿部リンク19を屈曲する方向を下腿部リンク19の副屈曲方向とする。
また、車輪駆動部用ハウジング19cの上端部に形成された傾斜面は、回転関節18の回転軸と直交する方向に変位する傾斜(本実施の形態においては、図3に示す後方側に向かって下っていく傾斜)を有している。これにより、傾斜面を設けずに平らな面にしたときと比較して、傾斜にした分だけ、下腿部リンク19の回動範囲を広げることができる。
車輪駆動部用ハウジング19cの内側には、駆動輪20を回転駆動する車輪駆動機構が配設されている。車輪駆動機構は、車輪モータ50、該車輪モータ50の回転角度位置を検出するエンコーダ52、車輪モータ50の駆動回路であるドライバ54、車輪モータ50の回転駆動力を駆動輪20の回転軸に伝達する伝達機構及び減速機を含んで構成されている。
なお、図3に示す例は、脚車輪型ロボット100の左前脚の例となるが、右前脚についても同様となる。また、左後脚及び右後脚については、基体10の向きを基準として、右前脚の例(図3の例)において、前方側を後方側に、後方側を前方側に入れ替えることで同様となる。
次に、脚車輪型ロボット100の駆動制御システムを説明する。
図7は、脚車輪型ロボット100の駆動制御システムを示すブロック図である。
各脚部12には、図7に示すように、第1、第2、第3回転駆動機構に対して、回転関節14、16、18を回転駆動するアクチュエータとして関節モータ40がそれぞれ設けられている。各関節モータ40には、関節モータ40の回転角度位置を検出するエンコーダ42と、モータ指令信号およびエンコーダ42の出力信号に基づいて関節モータ40の駆動を制御するドライバ44が設けられている。
各脚部12の駆動輪20の回転軸を回転駆動する車輪駆動機構に対して、車輪モータ50がそれぞれ設けられている。各車輪モータ50には、車輪モータ50の回転角度位置を検出するエンコーダ52と、モータ指令信号およびエンコーダ52の出力信号に基づいて車輪モータ50の駆動を制御するドライバ54が設けられている。
脚車輪型ロボット100は、更に、CPU60と、脚車輪型ロボット100の姿勢を検出する3軸姿勢センサ70と、カメラ32の画像信号を処理するビジョンプロセッサ72と、外部のPC等と無線通信を行う無線通信部74と、ビジョンプロセッサ72および無線通信部74とCPU60の入出力を中継するハブ76と、警告音等を出力するスピーカ78とを有して構成される。
3軸姿勢センサ70は、ジャイロ若しくは加速度センサ、またはその両方を有し、地軸に対して脚車輪型ロボット100の姿勢の傾きを検出する。
CPU60は、モータ指令出力I/F61を介してドライバ44、54にモータ指令信号を出力し、角度取込I/F62を介してエンコーダ42、52の出力信号を入力する。また、センサ入力I/F63を介して、脚先センサ24、障害物センサ34及び3軸姿勢センサ70からそれぞれセンサ信号を入力する。また、通信I/F64を介してハブ76と信号の入出力を行い、サウンド出力I/F65を介してスピーカ78に音声信号を出力する。
次に、CPU60で実行される処理を説明する。
CPU60は、ROM等の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、その制御プログラムに従って、図8のフローチャートに示す昇降制御処理を実行する。
図8は、昇降制御処理を示すフローチャートである。
昇降制御処理は、脚車輪型ロボット100の移動経路上に段差(障害物)があったときに実行される、脚部12の昇降制御を行う処理であって、CPU60において実行されると、まず、図8に示すように、ステップS100に移行する。
ステップS100では、ビジョンプロセッサ72から画像を取り込み、ステップS102に移行する。
ステップS102では、取り込んだ画像に基づいて光切断法により段差の特徴点を抽出する。
図9は、光切断法の原理を説明するための図である。
光切断法は、三角測量の原理により計測対象上の座標を求める計測法である。図9に計測座標系を示す。 計測対象上の座標P(x0、y0、z0)は、カメラ32の撮像素子上の任意の座標をPs(xi、yi、zi)とすると、下式(1)により求められる。
Figure 2009095957
次に、得られた三次元座標から、レーザ光の反射光の不連続点または屈曲点を段差の特徴点として抽出する。 図10は、段差にレーザ光を照射した状態およびカメラ32の撮像素子の画像を示す図である。
脚車輪型ロボット100の移動経路上に凸状の段差が存在すると、図10(a)左側に示すように、水平レーザ26から照射された水平面レーザ光が段差の壁面および床面で反射し、カメラ32により、その反射光を含む段差の画像が撮影される。その画像に対して画像処理を行うと、図10(a)右側に示すように、壁面での反射光エッジおよび床面での反射光エッジを抽出することができる。そして、そのエッジ画像および上式(1)により得られた三次元座標に基づいて、反射光エッジの不連続点に対応する実座標を算出することができる。
また、図10(b)左側に示すように、垂直レーザ28から照射された垂直面レーザ光が段差の壁面および上面で反射し、カメラ32により、その反射光を含む段差の画像が撮影される。その画像に対して画像処理を行うと、図10(b)右側に示すように、壁面での反射光エッジおよび上面での反射光エッジを抽出することができる。また、垂直レーザ30についても同様であり、図10(c)右側に示すように、壁面での反射光エッジおよび上面での反射光エッジを抽出することができる。そして、それらエッジ画像および上式(1)により得られた三次元座標に基づいて、反射光エッジの屈曲点に対する実座標を算出することができる。
図8に戻り、次いで、ステップS104に移行して、抽出した特徴点に基づいて段差の幅を算出し、ステップS106に移行する。
ステップS106、抽出した特徴点に基づいて段差の上面の実座標を算出し、ステップS108に移行する。
ステップS108では、算出した段差の幅および上面の実座標、並びに3軸姿勢センサ70のセンサ信号に基づいて逆運動学計算および重心計算を行い、ステップS110に移行する。
ステップS110では、ステップS108の計算結果に基づいて脚先の着地位置を決定し、ステップS112に移行する。
ステップS112では、車輪モータ50の回転を停止すべき停止信号をドライバ54に出力し、ステップS114に移行する。これにより、車輪モータ50が制御され駆動輪20の回転を停止する(回転しないようにトルクをかけて保持する)。または、減速機などによって、車輪モータ50を駆動していないときに車輪が回転しないように保持する構成としても良い。後者の構成の場合は、車輪モータ50への電力の供給を停止する。
ステップS114では、脚先センサ24からセンサ信号を入力し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、ステップS114で入力した脚先センサ24のセンサ信号に基づいて壁面までの距離を算出し、ステップS118に移行する。
ステップS118では、ステップS114で入力した脚先センサ24のセンサ信号に基づいて脚先と上面との位置関係を算出し、ステップS120に移行する。
ステップS120では、決定した着地位置および算出した両距離に基づいてドライバ44へのモータ指令信号を生成し、ステップS122に移行する。
ステップS122では、ステップS120で生成したモータ指令信号をドライバ44に出力し、ステップS124に移行する。
ステップS124では、脚先が着地位置に着地したか否かを判定し、脚先が着地したと判定したとき(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。 一方、ステップS124で、脚先が着地しないと判定したとき(No)は、ステップS112に移行する。
次に、図11〜図13に基づき、本実施の形態の動作を説明する。
ここで、図11は、下腿部リンク19を主屈曲方向に限界位置まで回動させたときの脚部12を斜め後方側から見た斜視図である。また、図12は、上腿部リンク17を主屈曲側に限界位置まで回動させたときの脚部12を斜め上方向から見た斜視図である。また、図13は、図12の状態の脚部12を開脚方向に回動させたときの斜め上方向から見た斜視図である。
脚車輪型ロボット100の移動経路上に凸状の段差が存在すると、水平レーザ26から照射された水平面レーザ光、および垂直レーザ28、30から照射された垂直面レーザ光がそれぞれ段差で反射し、カメラ32により、それら反射光を含む画像が撮影される。次いで、カメラ32で撮影された画像が取り込まれ(ステップS100)、取り込まれた画像から段差の特徴点が抽出される(ステップS102)。そして、抽出された特徴点に基づいて段差の幅及び段差上面の実座標が算出され(ステップS104〜S108)、算出された段差の幅及び段差上面の実座標に基づいて脚先の着地位置が決定される(ステップS110)。
着地位置が決定されると、各車輪20を駆動する車輪モータ50に対応するドライバ54に対して、駆動輪20の回転を停止させる停止信号を出力する(ステップS112)。これにより、脚部12を用いた移動時において、各駆動輪20が回転しないように制御される。
更に、脚先センサ24からセンサ信号が入力され(ステップS114)、壁面までの距離及び脚先と段差上面との位置関係が算出される(ステップS116〜S118)。そして、決定された着地位置および算出された両距離に基づいてモータ指令信号が生成され(ステップS120)、生成されたモータ指令信号がドライバ44に出力される(ステップS122)。これにより、回転関節14〜18が駆動し、脚車輪型ロボット100の脚部12の姿勢が、段差を乗り越えるための姿勢へと変更される。
ここで、昇降対象の段差が脚部12の回動限界の高さ以上の比較的高い段差であったとする。
まず、駆動制御システムは、回転関節18のドライバ44に指令信号を与えて、関節モータ40を回転駆動する。関節モータ40が回転駆動すると、その出力軸140の先端に取り付けられた駆動傘歯車180aが回転し、該駆動傘歯車180aと噛合する従動傘歯車180cが回転する。これにより、駆動傘歯車180aの回転方向が変換され、この変換された回転方向の回転力が動力伝達用回転軸180bへと伝達される。これにより、動力伝達用回転軸180bが回転し、その端部に取り付けられた駆動プーリ180dが回転する。
駆動プーリ180dが回転すると、この回転力がベルト180gを介して従動プーリ180fに伝達される。更に、従動プーリ180fに伝達された回転力は、膝関節回転軸182に伝達されると共に減速機180eにも伝達され、減速機180eで減速された回転速度で膝関節回転軸182が回転する。
膝関節回転軸182が回転すると、その回転方向に下腿部リンク19が回動する。
ここでは、右前脚を構成する下腿部リンク19を、図11に示すように、主屈曲方向に回動限界位置まで回動させる。
駆動制御システムの制御によって、下腿部リンク19は、車輪駆動部用ハウジング19cの上端部と、膝関節用ハウジング17cの下端部とを接触させることなく、膝関節用ハウジング17cの下端部を間隙内に入り込ませながら回動する。そして、図11に示すように、車輪駆動部用ハウジング19cの上端に形成された傾斜面とリンク部材17a及び17bとが略平行になる位置まで回動して、上腿部リンク17のフレームと傾斜面とがぶつかる寸前で停止する。この停止動作は、駆動制御システムにおいて、下腿部リンク19の回動限界位置を検出するセンサの検出結果に基づき制御される。
次に、駆動制御システムは、段差の上面に脚先を持っていくために、下腿部リンク19が主屈曲方向に回転限界位置まで回動している状態で、更に、回転関節16を回転駆動して、図12に示すように、上腿部リンク17を、主屈曲方向に回転限界位置まで回動させる。
駆動制御システムの制御によって、上腿部リンク17が主屈曲方向に回動を開始すると、回転関節16の関節フレーム部側の下端部(回転関節16の回転軸及び減速機を含む)が、リンク部材17a及び17bとの間に形成された間隙内に入り込む。このとき、上腿部リンク17は、膝関節用ハウジング17cの上端部を、回転関節16に接触させることなく、回転関節16の関節フレーム部側の下端部を間隙内に入り込ませながら回動する。上腿部リンク17は、膝関節用ハウジング17cの上端に形成された傾斜面と第1股関節駆動部120の半円筒形状の曲面部とが略平行になる位置まで回動していき、図12に示すように、傾斜面と曲面部とがぶつかる寸前で停止する。この停止動作は、駆動制御システムにおいて、上腿部リンク17の回転関節16に対する回動限界位置を検出するセンサの検出結果に基づき制御される。
以上の制御によって、段差の上面へと右前脚の脚先を運ぶ。駆動制御システムは、図12に示す姿勢でも段差に届かない場合は、更に、下腿部リンク19を副屈曲方向に回動させる制御を行う。
次に、脚車輪型ロボット100を、重心位置をできるだけ低くした状態で正面を向かせたまま真横方向に車輪走行で移動させる場合の動作を説明する。この場合は、各脚部12を、主屈曲姿勢に屈曲させた状態で、開脚方向に駆動輪20の進行方向が真横を向く回動角度分、回動させることになる。
具体的に、駆動制御システムは、上腿部リンク17及び下腿部リンク19が主屈曲方向の回動限界位置まで回動している状態(図12に示す状態)で、回転関節14を回転駆動して、上腿部リンク17を、図13に示すように、開脚方向に駆動輪20の進行方向が真横方向を向く回動位置まで回動させる。
回転関節14が回転駆動されると、上腿部リンク17はそのフレームの間隙の内面を、第1股関節駆動部120の半円筒形状の曲面に沿わせながら回動し、やがて回転関節14の第1股関節駆動部120の側面へと到達する。第1股関節駆動部120の側面には、先述したように、上腿部リンク17のフレームの当接位置に、切り欠き120bが設けられているため、上腿部リンク17は、そのフレームの当接部位を切り欠き120b内に進入させながら回動を続ける。
そして、上腿部リンク17は、駆動輪20の進行方向が、正面を向いた状態から略90[°]回動した方向となるまで回動し、その位置で停止する。これにより、図13に示すように、駆動輪20の進行方向が真横方向へと変更される。なお、上腿部リンク17の停止動作は、駆動制御システムにおいて、上腿部リンク17の回転関節14に対する回動限界位置を検出するセンサの検出結果又はエンコーダ42の検出角度に基づき制御される。
他の脚部12についても同様の開脚動作を行うことで、脚車輪型ロボット100を真横移動させることが可能な姿勢へと変更することができる。
各脚部12の姿勢が変更されると、駆動制御システムの各ドライバ54の制御によって各駆動輪20が駆動され、脚車輪型ロボット100が真横方向に移動する。
以上より、膝関節用ハウジング17cの内側に、関節モータ40をその長尺方向の端部から突出する出力軸140の先端を下方向に向けた姿勢で支持する構成としたので、関節モータ40を、その出力軸140を上腿部リンク17の伸長方向と直交する方向に向けて支持したときよりも、上腿部リンク17の幅を狭く構成できる。
更に、動力伝達用回転軸180bの軸心O1と、膝関節回転軸182の軸心O2とを、脚部12の前後方向に所定距離を離間して配設し、且つ、動力伝達用回転軸180bと膝関節回転軸182とを、他の部品と接触しない範囲で、垂直方向に接近させて配設したので、軸心O1と軸心O2とを離間させなかったときと比較して、上腿部リンク17の伸長方向の長さを短く構成できる。
上記実施の形態において、脚車輪型ロボット100は、発明7に記載の脚型ロボットに対応し、上腿部リンク17は、発明1又は3に記載の第1リンクに対応し、下腿部リンク19は、発明1、2、3及び5のいずれか1に記載の第2リンクに対応し、上腿部リンク17、回転関節18及び下腿部リンク19は、発明1乃至5の関節モジュールに対応し、膝関節用ハウジング17cは、発明1又は2に記載の外郭部に対応し、膝関節回転軸182は、発明1、2、3及び5のいずれか1に記載の関節回転軸に対応し、駆動傘歯車180a及び従動傘歯車180cは、発明2又は4に記載の回転方向変換機構に対応し、駆動プーリ180d、従動プーリ180f及びベルト180gは、発明2又は5に記載の回転力伝達機構に対応する。
また、上記実施の形態において、第3回転駆動機構180は、発明1に記載の回転駆動機構に対応する。
なお、上記実施の形態においては、動力伝達用回転軸180bと、膝関節回転軸182とを、これらの軸心位置を前後方向に離間して配設すると共に、高さ方向に他の部品と接触しない範囲で接近させる構成としたが、これに限らず、上腿部リンク17をもっと長く構成できる場合は、軸心位置を前後方向に離間させずに一致させて両者を配設するなど他の構成としても良い。
また、上記実施の形態においては、駆動プーリ180d、従動プーリ180f及びベルト180gによって、動力伝達用回転軸180bの回転力を、膝関節回転軸182に伝達する構成としたが、これに限らず、複数の歯車を使って伝達するなど他の構成としても良い。
また、上記実施の形態においては、第3回転駆動機構180のモータ40を、その出力軸140の先端を下方向に向けた姿勢で膝関節用ハウジング17cの内側に支持する構成としたが、これに限らず、上方向に向けた姿勢で支持する構成としても良い。
本発明に係る脚車輪型ロボット100の正面図である。 本発明に係る脚車輪型ロボット100の側面図である。 脚部12を前方側から見た斜視図である。 上腿部リンク17の膝関節用ハウジング17cの透視図である。 (a)は、第3駆動機構の正面図であり、(b)は第3駆動機構の側面図である。 下腿部リンク19を後方側から見た斜視図である。 脚車輪型ロボット100の駆動制御システムを示すブロック図である。 昇降制御処理を示すフローチャートである。 光切断法の原理を説明するための図である。 段差にレーザ光を照射した状態およびカメラ32の撮像素子の画像を示す図である。 下腿部リンク19を主屈曲方向に限界位置まで回動させたときの脚部12を斜め後方側から見た斜視図である。 上腿部リンク17を主屈曲側に限界位置まで回動させたときの脚部12を斜め上方向から見た斜視図である。 図12の状態の脚部12を開脚方向に回動させたときの斜め上方向から見た斜視図である。
符号の説明
100 脚車輪型ロボット
120 第1股関節駆動部
120b 切り欠き
122 第2股関節駆動部
140 出力軸
180 第3回転駆動機構
180a 駆動傘歯車
180b 動力伝達用回転軸
180c 従動傘歯車
180d 駆動プーリ
182 膝関節回転軸
180e 減速機
180f 従動プーリ
180g ベルト
10 基体
12 脚部
14、16、18 回転関節
17 上腿部リンク
17a,17b,19a,19b リンク部材
17c 膝関節用ハウジング
19 下腿部リンク
19c 車輪駆動部用ハウジング
20 車輪
24 脚先センサ
26 水平レーザ
28、30 垂直レーザ
32 カメラ
34、36 障害物センサ
40 関節モータ
50 車輪モータ
42、52 エンコーダ
44、54 ドライバ
60 CPU
62 角度取込I/F
64 通信I/F
70 3軸姿勢センサ
76 ハブ

Claims (6)

  1. 第1リンクと、該第1リンク側に取り付けられた回転駆動機構と、前記第1リンクと相対回転可能に連結されると共に前記回転駆動機構で回転駆動される第2リンクとから構成される関節モジュールであって、
    前記回転駆動機構は、少なくとも、前記第2リンクの回転軸である関節回転軸と、回転力を発生するモータと、該モータの回転力を前記関節回転軸に伝達する伝達機構とを備え、
    前記第1リンクは、中空の外郭部を有するフレームを備え、
    前記回転駆動機構の少なくとも前記モータを含む構成部を、前記外郭部の内側に配設すると共に、前記モータを、該モータの出力軸の先端を前記第1リンクの伸長方向に向けた姿勢で前記外郭部の内側に支持したことを特徴とする関節モジュール。
  2. 前記伝達機構は、前記関節回転軸と同じ回転方向に回転自在に前記外郭部の内側に支持された動力伝達用回転軸と、前記外郭部の内側に設けられた前記モータの回転力を前記動力伝達用回転軸の回転力に変換して該動力伝達用回転軸に伝達する回転方向変換機構と、前記動力伝達用回転軸の回転力を前記関節回転軸に伝達する回転力伝達機構とを備えることを特徴とする請求項1に記載の関節モジュール。
  3. 前記動力伝達用回転軸と前記関節回転軸とを、これら回転軸に垂直で且つ前記第1リンクの伸長方向と垂直な方向に両者の軸心位置を離間して配設したことを特徴とする請求項2に記載の関節モジュール。
  4. 前記回転方向変換機構は、前記モータの出力軸に設けられた駆動歯車と、前記動力伝達用回転軸に設けられた、前記駆動歯車と噛合して前記駆動歯車の回転方向を前記動力伝達用回転軸の回転方向に変換する従動歯車とを備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の関節モジュール。
  5. 前記回転力伝達機構は、前記動力伝達用回転軸に設けられた第1のプーリと、前記関節回転軸に設けられた第2のプーリと、前記第1のプーリと前記第2のプーリとに掛け回されたベルトとを備え、
    前記第1のプーリの回転力を、前記ベルトを介して前記第2のプーリに伝達して、前記関節回転軸を回転駆動する構成となっていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の関節モジュール。
  6. 基体と、該基体に対して自由度を有して連結された複数の脚部と、各該脚部の回転駆動機構を制御する制御手段とを備え、前記脚部を駆動することによって移動する脚型ロボットであって、
    前記各脚部を、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の関節モジュールから構成したことを特徴とする脚車輪型ロボット。
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