JP2009090605A - 樹脂付き基材及び樹脂付き銅箔 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 樹脂付き基材10は、基材1と、該基材1上に設けられた樹脂層2とを備える樹脂付き基材であって、樹脂層2が、2個以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂と、重量平均分子量が70000以上120000以下のポリアミドイミド樹脂と、を含む樹脂組成物から形成されるものであり、樹脂組成物におけるポリアミドイミド樹脂の含有量が、エポキシ樹脂100質量部に対して10〜50質量部である。
【選択図】 図1
Description
(合成例1)
環流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計及び撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、芳香族環を3個以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)57.5g(0.07mol)、シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルKF−8010(信越化学工業株式会社製商品名、アミン当量421)50.5g(0.03mol)、TMA(無水トリメリット酸)80.7g(0.21mol)、及び、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)460gを仕込み、この反応液を80℃で30分間撹拌した。更に、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入してから反応液の温度を上げ、約160℃で2時間環流させた。水分定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、室温に戻した反応液に、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)60.1g(0.12mol)を投入し、190℃で2時間反応させた。反応終了後、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。得られたシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によるポリスチレン換算値で82000であった。
環流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計及び撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、芳香族環を3個以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)41.1g(0.05mol)、シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルKF−8010(信越化学工業株式会社製商品名、アミン当量421)84.2g(0.05mol)、TMA(無水トリメリット酸)80.7g(0.21mol)、及び、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)494gを仕込み、この反応液を80℃で30分間撹拌した。更に、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入してから反応液の温度を上げ、約160℃で2時間環流させた。水分定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、室温に戻した反応液に、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)60.1g(0.12mol)を投入し、190℃で2時間反応させた。反応終了後、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。得られたシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、GPCによるポリスチレン換算値で78000であった。
環流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計及び撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、芳香族環を3個以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)16.4g(0.02mol)、シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルKF−8010(信越化学工業株式会社製商品名、アミン当量421)134.7g(0.08mol)、TMA(無水トリメリット酸)80.7g(0.21mol)、及び、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2?ピロリドン)438gを仕込み、この反応液を80℃で30分間撹拌した。更に、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入してから反応液の温度を上げ、約160℃で2時間環流させた。水分定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、室温に戻した反応液に、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)60.1g(0.12mol)を投入し、190℃で2時間反応させた。反応終了後、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。得られたシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、GPCによるポリスチレン換算値で76000であった。
環流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計及び撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、芳香族環を3個以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)41.1g(0.05mol)、シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルKF−8010(信越化学工業株式会社製商品名、アミン当量421)84.2g(0.05mol)、TMA(無水トリメリット酸)80.7g(0.21mol)、及び、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)495gを仕込み、この反応液を80℃で30分間撹拌した。更に、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入してから反応液の温度を上げ、約160℃で2時間環流させた。水分定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、室温に戻した反応液に、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)60.1g(0.12mol)、及びトリエチルアミン1mlを投入し、170℃で4時間反応させた。反応終了後、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。得られたシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、GPCによるポリスチレン換算値で105000であった。
環流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計及び撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、芳香族環を3個以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)8.2g(0.01mol)、シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルKF−8010(信越化学工業株式会社製商品名、アミン当量421)151.6g(0.09mol)、TMA(無水トリメリット酸)80.7g(0.21mol)、及び、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)495gを仕込み、この反応液を80℃で30分間撹拌した。更に、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入してから反応液の温度を上げ、約160℃で2時間環流させた。水分定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、室温に戻した反応液に、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)60.1g(0.12mol)、及びトリエチルアミン1mlを投入し、170℃で4時間反応させた。反応終了後、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。得られたシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、GPCによるポリスチレン換算値で76000であった。
環流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計及び撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、芳香族環を3個以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)32.9g(0.04mol)、シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルKF−8010(信越化学工業株式会社製商品名、アミン当量421)67.4g(0.04mol)、脂肪族ジアミンとしてジェファーミンD−2000(三井化学ファイン社製商品名、アミン当量1000)40.0g(0.02mol)、TMA(無水トリメリット酸)80.7g(0.21mol)、及び、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)495gを仕込み、この反応液を80℃で30分間撹拌した。更に、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入してから反応液の温度を上げ、約160℃で2時間環流させた。水分定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、室温に戻した反応液に、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)60.1g(0.12mol)、及びトリエチルアミン1mlを投入し、170℃で4時間反応させた。反応終了後、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。得られたシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、GPCによるポリスチレン換算値で92000であった。
環流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計及び撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、芳香族環を3個以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)41.1g(0.05mol)、シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルKF−8010(信越化学工業株式会社製商品名、アミン当量421)84.2g(0.05mol)、TMA(無水トリメリット酸)80.7g(0.21mol)、及び、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)346gを仕込み、この反応液を80℃で30分間撹拌した。更に、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入してから反応液の温度を上げ、約160℃で2時間環流させた。水分定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、室温に戻した反応液に、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)60.1g(0.12mol)、及びトリエチルアミン1.5mlを投入し、160℃で5時間反応させた。反応終了後、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。得られたシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、GPCによるポリスチレン換算値で129000であった。
環流冷却器を連結したコック付き25mlの水分定量受器、温度計及び撹拌器を備えた1リットルのセパラブルフラスコに、芳香族環を3個以上有するジアミンとしてBAPP(2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン)41.1g(0.05mol)、シロキサンジアミンとして反応性シリコンオイルKF−8010(信越化学工業株式会社製商品名、アミン当量421)84.2g(0.05mol)、TMA(無水トリメリット酸)80.7g(0.21mol)、及び、非プロトン性極性溶媒としてNMP(N−メチル−2−ピロリドン)494gを仕込み、この反応液を80℃で30分間撹拌した。更に、水と共沸可能な芳香族炭化水素としてトルエン100mlを投入してから反応液の温度を上げ、約160℃で2時間環流させた。水分定量受器に水が約7.2ml以上たまっていること、水の留出が見られなくなっていることを確認し、水分定量受器にたまっている留出液を除去しながら、約190℃まで温度を上げて、トルエンを除去した。その後、室温に戻した反応液に、芳香族ジイソシアネートとしてMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート)52.6g(0.105mol)を投入し、190℃で2時間反応させた。反応終了後、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液を得た。得られたシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の重量平均分子量は、GPCによるポリスチレン換算値で45000であった。
(GPC条件)
検出器:L−7490((株)日立製作所製)
カラム:GL−S300MDT−5(2本)(日立化成工業株式会社商品名)
溶離液:0.60MのH3PO4及び0.30MのLiBrを含むDMF/THF混合液(体積比:DMF/THF=1/1)
測定温度:30℃
試料濃度:0.2mg/1mL
注入量:100μL
圧力:40kgf/cm2
流量:1mL/分
<樹脂組成物ワニスの調製>
まず、エポキシ樹脂としてYDCN−702(東都化成株式会社製商品名、エポキシ当量210)300g、EPICLON860(大日本インキ株式会社製商品名、エポキシ当量240)400g及びNC3000(日本化薬株式会社製商品名、エポキシ当量289)300g、並びに、フェノール樹脂としてKA−1165(社製商品名、水酸基当量120)496gを、メチルエチルケトン900g及びジメチルアセトアミド100gの混合溶媒に溶解した後、ここに難燃剤として水酸化アルミHP−360(昭和電工株式会社製商品名)300gを分散し、更に硬化促進剤として2E4MZ−CNを10g加えて、1時間撹拌した。次に、この混合物に、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量が上記エポキシ樹脂の合計100質量部に対して20質量部の割合となるように合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液645g(樹脂固形分31質量%)を配合し、樹脂が均一になるまで約1時間撹拌した後、脱泡のため12時間、室温で静置し樹脂組成物ワニスとした。
上記で調製した樹脂組成物ワニスを、厚さ12μmの電解銅箔(古河金属株式会社製、商品名F3−WS−12、表面粗さ(十点平均粗さRz):2.4μm)上に、乾燥後の樹脂層の厚みが50μmになるように塗工し、140℃で15分加熱することにより、金属箔上に樹脂層が設けられた実施例1の樹脂付き金属箔を得た。
上記で調製した樹脂組成物ワニスを、厚さ50μmの離型PETフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製、商品名「ピューレックスA63」)の離形処理面に、乾燥後の樹脂層の厚みが50μmになるように塗工し、140℃で15分加熱することにより、PETフィルム上に樹脂層が設けられた実施例1の樹脂付き基材を得た。
上記と同様にして作製した樹脂付き基材からPETフィルムを剥離して得られる接着剤フィルムの両面に、厚さ12μmの電解銅箔(古河金属株式会社製、商品名「F3−WS−12」、表面粗さ(十点平均粗さRz):2.4μm)を、その接着面が接着剤フィルムと合わさるようにして重ね、積層体を得た。この積層体を、180℃、90分、4.0MPaのプレス条件で加熱・加圧して、実施例1の両面銅張積層板を得た。
(1)樹脂付き金属箔及び接着剤フィルムの発塵性
得られた樹脂付き金属箔及び接着剤フィルムをカッター(オルファ社製)で幅1cm×長さ25cmの大きさに10枚切り出し、このときに発生する樹脂粉の有無により発塵性を評価した。結果を表1に示す。なお、結果については、樹脂粉が見られた場合を「発塵あり」で、樹脂粉が見られなかった場合を「発塵なし」で示した。
得られた両面銅張積層板を、260℃及び288℃に加熱したはんだ浴のそれぞれに浸漬し、浸漬開始から20秒後の積層板の状態を目視にて観察し、ふくれ等の異常の有無によりはんだ耐熱性を評価した。結果を表1に示す。なお、結果については、ふくれ等の異常が見られなかった場合を「○」で、異常が見られた場合をその異常内容で示した。
得られた両面銅張積層板について90度方向の引き剥がし試験を行い、そのときの強度を銅箔引き剥がし強さ(銅箔接着強度)とした。結果を表1に示す。
得られた両面銅張積層板の銅をエッチングにより除去し、これを試験用基板とした。直径0.1mmのピンゲージを、試験用基板の折り曲げ箇所の内側となる主面上に接触させ、ピンゲージに沿って試験用基板を180度折り曲げて、そのときの試験用基板のクラックや破断の有無により折り曲げ性を評価した。結果を表1に示す。なお、クラック発生及び破断発生が見られない場合を「OK」で、クラック発生又は破断発生が見られた場合を「NG」で示した。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して30質量部の割合となるように合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液1000g(樹脂固形分30質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて合成例3のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して10質量部の割合となるように合成例3のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液250g(樹脂固形分32質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて合成例4のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して20質量部の割合となるように合成例4のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液571g(樹脂固形分35質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液に代えてシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液である「KS−6600」(日立化成工業株式会社製商品名、樹脂固形分30.2質量%、重量平均分子量95000)を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して20質量部の割合となるように上記シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液655g(樹脂固形分30.2質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて合成例5のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して40質量部の割合となるように合成例5のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液1290g(樹脂固形分32質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して40質量部の割合となるように合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液1332g(樹脂固形分32質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて合成例6のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して20質量部の割合となるように合成例6のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液571g(樹脂固形分35質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて比較合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して10質量部の割合となるように比較合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液285g(樹脂固形分35質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスの調製を試みたが、ポリアミドイミド樹脂が分離し、樹脂組成物ワニスを得ることができなかった。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて比較合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して20質量部の割合となるように比較合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液667g(樹脂固形分30質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して5質量部の割合となるように合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液167g(樹脂固形分30質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
合成例1のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液に代えて合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂溶液を用い、シロキサン変性ポリアミドイミド樹脂の配合量がエポキシ樹脂の合計100質量部に対して60質量部の割合となるように合成例2のシロキサン変性ポリアミドイミド樹脂のNMP溶液2000g(樹脂固形分30質量%)を配合したこと以外は、実施例1と同様にして樹脂組成物ワニスを得た。
Claims (8)
- 基材と、該基材上に設けられた樹脂層と、を備える樹脂付き基材であって、
前記樹脂層が、2個以上のグリシジル基を有するエポキシ樹脂と、重量平均分子量が70000以上120000以下のポリアミドイミド樹脂と、を含む樹脂組成物から形成されるものであり、
前記樹脂組成物における前記ポリアミドイミド樹脂の含有量が、前記エポキシ樹脂100質量部に対して10〜50質量部である、樹脂付き基材。 - 前記ポリアミドイミド樹脂が、シロキサン変性ポリアミドイミドである、請求項1に記載の樹脂付き基材。
- 前記ポリアミドイミド樹脂が、シロキサンジアミンと無水トリメリット酸とを反応させて得られる反応生成物を含むジイミドジカルボン酸成分と、芳香族ジイソシアネート成分と、を反応させて得られるシロキサン変性ポリアミドイミドである、請求項1に記載の樹脂付き基材。
- 前記ポリアミドイミド樹脂が、芳香族環を有するジアミン及びシロキサンジアミンの混合物と無水トリメリット酸とを反応させて得られる反応生成物を含むジイミドジカルボン酸成分と、芳香族ジイソシアネート成分と、を反応させて得られるシロキサン変性ポリアミドイミドである、請求項1に記載の樹脂付き基材。
- 前記ポリアミドイミド樹脂が、
芳香族環を3個以上有するジアミン及びシロキサンジアミンの混合物、又はシロキサンジアミンと、無水トリメリット酸と、を反応させて得られる、下記一般式(1)で示されるジイミドジカルボン酸及び下記一般式(2)で示されるジイミドジカルボン酸を含むジイミドジカルボン酸成分、又は下記一般式(2)で示されるジイミドジカルボン酸を含むジイミドジカルボン酸成分と、
下記一般式(3)で示される芳香族ジイソシアネート成分と、
を反応させて得られるシロキサン変性ポリアミドイミドである、請求項1に記載の樹脂付き基材。
[式(1)中、R1は、下記一般式(1−1)で表わされる2価の有機基を示す。
{式(1−1)中、Xは、
}]
[式(2)中、R2は、下記一般式(2−1)で表わされる2価の有機基を示す。
{式(2−1)中、R3及びR4は、2価の有機基を示し、R5、R6、R7及びR8はそれぞれ独立に、アルキル基、又は置換若しくは無置換のフェニル基を示し、nは、1〜50の整数を示す。}]
[式(3)中、R9は、
] - 前記シロキサン変性ポリアミドイミドが、
前記芳香族環を3個以上有するジアミン(a)と前記シロキサンジアミン(b)との混合比率がa/b=99.9/0.1〜0/100モル比であるジアミン成分と、前記無水トリメリット酸と、を[前記(a)成分及び前記(b)成分の合計モル数]/[前記無水トリメリット酸のモル数]=1.0/2.0〜1.0/2.2のモル比で反応させて得られる、前記一般式(1)で示されるジイミドジカルボン酸及び前記一般式(2)で示されるジイミドジカルボン酸を含むジイミドジカルボン酸成分、又は前記一般式(2)で示されるジイミドジカルボン酸を含むジイミドジカルボン酸成分と、
前記一般式(3)で示される芳香族ジイソシアネート成分と、
を[前記(a)成分及び前記(b)成分の合計モル数]/[前記芳香族ジイソシアネート成分のモル数]=1.0/1.0〜1.0/1.5のモル比で反応させて得られるシロキサン変性ポリアミドイミドである、請求項5に記載の樹脂付き基材。 - 前記基材が、前記樹脂層と接する面に離型処理が施されている樹脂基材である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂付き基材。
- 請求項1〜6のいずれか一項記載の樹脂付き基材における前記基材が、銅箔である、樹脂付き銅箔。
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