JP2009089162A - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 親展通信で受信されてファクシミリ装置内に記憶されている画像データを管理者によって開放可能とすることにより、その画像データがファクシミリ装置内に蓄積されたまま放置されるのを抑制すること。
【解決手段】 管理者のパソコンからネットワークを介して接続要求があり(S60:Y)、パスワードがOKであると(S63:Y)、そのパソコンから印刷コマンドを送ることにより(S65:Y)、親展通信で受信された画像データを印刷することができる(S73)。また、その画像データは、上記パソコンから削除コマンドを送ることにより(S68:Y)、ファクシミリ装置としての複合機のHDDから削除することもできる(S75)。これらの処理により、正規の受信者が不在であってもHDDの記憶領域が開放される。
【選択図】図9

Description

本発明は、ファクシミリ伝送手順により公衆通信回線を介して送信されてくる画像データを受信して、その画像データに基づく画像を被記録媒体に印刷するファクシミリ装置に関し、詳しくは、親展通信による画像データの受信が可能なファクシミリ装置に関する。
従来より、ファクシミリ伝送手順により公衆通信回線を介して送信されてくる画像データを受信して、その画像データに基づく画像を被記録媒体に印刷するファクシミリ装置では、上記画像データが親展通信によるものである場合は印刷せずにメモリに記憶することがなされている。すなわち、このような親展通信の画像データはパスワード等を付して送信され、受信側のファクシミリ装置では、そのパスワードが入力されたときに、上記記憶された画像データの印刷を可能にしている。また、このような親展通信を扱うファクシミリ装置では、上記パスワードを原稿毎に付与できるように構成して、そのパスワードを知る正規の受信者のみがその原稿を印刷できるようにすることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−187242号公報
ところが、この場合、正規の受信者が例えば海外出張等で長期間不在であると、その受信者しか印刷できない画像データが多量にファクシミリ装置に蓄積されてメモリを圧迫する可能性がある。そこで、本発明は、親展通信で受信されてファクシミリ装置内に記憶されている画像データを管理者によって開放可能とすることにより、その画像データがファクシミリ装置内に蓄積されたまま放置されるのを抑制することを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明のファクシミリ装置は、ファクシミリ伝送手順により公衆通信回線を介して送信されてくる画像データを受信する受信手段と、該受信手段が受信した画像データに基づき、被記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、受信者の認証を行う受信者認証手段と、上記受信手段が受信した画像データが親展通信によるものであるときにその画像データを記憶し、その画像データの受信者が上記受信者認証手段によって認証された場合に上記印刷手段によるその画像データの印刷,その画像データの削除,またはその画像データの移動を可能とする記憶手段と、管理者の認証を行う管理者認証手段と、該管理者認証手段によって管理者が認証された場合、上記記憶手段に記憶された任意の画像データの上記印刷手段による印刷,その画像データの削除,またはその画像データの移動を行う記憶管理手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明のファクシミリ装置では、ファクシミリ伝送手順により公衆通信回線を介して送信されてくる画像データを受信手段が受信し、その画像データに基づき印刷手段が被記録媒体に画像を印刷する。また、受信手段が受信した画像データが親展通信によるものであるときには、記憶手段はその画像データを記憶し、その画像データの受信者が受信者認証手段によって認証された場合に、上記印刷手段によるその画像データの印刷,その画像データの削除,またはその画像データの移動を可能とする。
更に、本発明のファクシミリ装置では、管理者認証手段によって管理者が認証された場合も、記憶管理手段が、上記記憶手段に記憶された任意の画像データの上記印刷手段による印刷,その画像データの削除,またはその画像データの移動(例えば他の記憶媒体への退避)を行う。このため、正規の受信者が不在の場合でも、管理者が上記印刷,削除,または移動を行うことにより、上記親展通信による画像データの記憶領域を開放して、その画像データが装置内に蓄積されたまま放置されるのを抑制することができる。
なお、本発明は以下の構成に限定されるものではないが、上記管理者認証手段によって管理者が認証された場合、上記記憶手段に記憶された画像データを一覧表示する一覧表示手段と、上記管理者の操作に基づき、上記一覧表示手段により一覧表示された画像データから任意の画像データを選択する選択手段と、を更に備え、上記記憶管理手段は、上記選択手段が選択した画像データに対して上記印刷,削除,または移動を行ってもよい。この場合、記憶手段に記憶された画像データは一覧表示手段によって一覧表示されるので、印刷,削除,または移動を行うべき所望の画像データをその一覧表示から容易に選択手段を介して選択することができる。
また、本発明のファクシミリ装置において、上記記憶管理手段は、上記画像データの上記管理者に対する秘匿性を保持したまま上記画像データを移動可能であってもよい。この場合、親展通信で受信された画像データの管理者に対する秘匿性を良好に確保することができ、正規の受信者のプライバシー等を一層良好に保護することができる。
より具体的には、例えば、上記記憶手段は、上記受信手段により受信されたパスワード付きの画像データを記憶するものであり、パスワードを入力可能な操作パネルと、上記操作パネルより上記パスワードが入力された際に、その画像を印刷する正規受信者印刷制御手段とを備え、上記記憶管理手段は、上記パスワードにより復元可能に暗号化された上記画像データのファイルを外部記憶装置に書き出す機能を有するように構成するとよい。この場合、正規受信者が印刷する際のパスワードと、暗号化ファイルを復号するパスワードとが同じであるので、ファクシミリ装置側で受信者毎のパスワードを管理する必要がない。そのため、装置の構成が簡略化できると共に、パスワードの登録などの煩雑な操作を使用者に強いることがない。また、印刷のためのパスワードと復号のためのパスワードとが同じなので、利用者も混乱することがない。
また、上記記憶管理手段は、上記記憶手段に記憶された画像データを、受信者毎にまとめて各々に受信者名を表すカバーページを付して印刷可能であってもよい。この場合、親展送信で受信された画像データを受信者毎にまとめて各々に受信者名を表すカバーページを付して印刷することができるので、印刷後の文書の管理が容易になる。
或いは、上記記憶管理手段は、上記記憶手段に記憶された画像データを、親展通信によるものであることを表す他の画像と合成して印刷可能であってもよい。この場合、記憶管理手段を介して管理者によって印刷された画像には上記他の画像が合成されるので、親展通信による重要な画像データであったことが印刷後も確認できる。
また、本発明のファクシミリ装置は、上記記憶管理手段によって印刷,削除,または移動がなされた画像データを表す情報を表示する管理表示手段を、更に備えてもよい。前述のように、記憶管理手段によれば、正規の受信者に知らせることなく、管理者によって画像データの印刷,削除,または移動がなされる場合がある。このため、上記記憶管理手段によって印刷,削除,または移動がなされた画像データを表す情報が、上記管理表示手段によって表示される場合、正規の受信者は、親展通信による画像データが管理者によって印刷,削除,または移動されたことを容易に知ることができる。
[複合機の全体構成]
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、本発明が適用されたファクシミリ装置の一例としての複合機1の構成を表す外観図である。図1に示すように、複合機1は、画像が形成される被記録媒体の一例としての記録紙(図示省略)を給紙する給紙トレー2と、給紙トレー2から供給された記録紙に画像を形成する本体3と、本体3の上面を完全に覆うように、本体3に開閉可能に支持された本体カバー4と、を備えている。
本体3は、図示省略した読み取り用の原稿に記載された画像を読み取る原稿読取部5(図3参照)と、給紙トレー2から供給された記録紙に画像を形成する印刷手段の一例としての画像形成部6(図3参照)とを内部に備えている。原稿読取部5は、本体3の上面に設けられ本体カバー4によって開閉可能に覆われたカバーガラス(図示省略)の上に載置された原稿、または、原稿自動搬送装置7によって搬送される原稿の画像を、イメージセンサ等によって読み取る周知のものである。また、画像形成部6は、イエロー,マゼンタ,シアン,及びブラックのトナーにて電子写真方式によって画像を形成する周知のプリンタエンジンとして構成され、給紙トレイ2から供給された記録紙に1枚ずつ画像を形成して排出部8から排出する。
更に、複合機1はLAN,インターネット等のネットワークWを介してパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)300に接続され、電話回線(公衆通信回線)にも接続されている。パソコン300は、CPU,ROM,RAM,HDD(ハードディスク装置)等を内蔵した本体310に、CRTディスプレイ320,キーボード330,マウス340を接続した周知の構成を有している。また、本体310にはUSBメモリ105(図3参照)を接続可能な接続部350も設けられている。なお、図1では、パソコン300を1台だけ図示しているが、ネットワークWには、後述の管理者,受信者等にそれぞれ対応する複数のパソコン300が接続可能である。
更に、複合機1の本体3の上面には、液晶ディスプレイ9A及び各種キーを備え、各種設定や指示を行うための操作パネル9が設けられている。図2は、操作パネル9の構成を詳細に表す説明図である。図2に示すように、操作パネル9は、液晶ディスプレイ9Aの他に、電話番号等を入力するための数字キー9B、各種処理を停止するためのストップキー9C、周知のFコードなどを利用した親展通信に関わる処理を行うためのセキュアキー9D、及び、各種データを送信するための送信キー9Eを備えている。
[制御系に関する説明]
次に、図3は、複合機1の制御系の構成を表すブロック図である。図3に示すように、複合機1には、ネットワークWに接続するためのネットワークインタフェース(ネットワークI/F)108と、電話回線に接続するためのファクシミリインタフェース(ファクシミリI/F)104と、USBメモリ105が着脱される接続部106(図1参照)と、各種プログラムを記憶するROM101と、処理結果等を一時的に記憶するRAM102と、電源がOFFになっても記憶が保持されるHDD107と、ROM101に記憶されたプログラムを実行するCPU103とが備えられている。
CPU103には、これらの構成の他、前述の原稿読取部5、画像形成部6、原稿自動搬送装置7、及び、操作パネル9が接続され、更に、管理者認証手段の一例としてのカードリーダ24が接続されている。なお、カードリーダ24は、管理者等が所有するカードを認証するもので、キャッシュカードのような磁気カードを読み取るものであってもよく、ICカードを読み取るものであってもよく、タグリーダのように非接触でカードを読み取るものであってもよい。以下の説明では、一例として、ICカードを読み取るカードリーダ24を使用した場合を説明する。
図4は、ROM101に記憶されたプログラムの構成を模式的に表す説明図である。図4に示すように、ROM101には、トロン,リヌクス(いずれも商品名)等のOS(オペレーティングシステム)200を中心に、ICカード制御アプリ201、パスワード認証データベース202、FAXアプリ203、プリンタアプリ204、スキャナアプリ205、I/F制御アプリ206、ネットワーク制御アプリ207が記憶されている。ICカード制御アプリ201は、ICカードを読み取るためのアプリケーションで、パスワード認識データベース202はパスワードを認識するためのデータベースである。なお、ICカード制御アプリ201は、ICカードの代わりに所定の鍵が挿入されたことを検出するアプリケーションであってもよい。
また、FAXアプリ203はファクシミリデータの送受信を行うためのアプリケーションで、プリンタアプリ204は画像形成部6を制御するためのアプリケーションで、スキャナアプリ205は原稿読取部5及び原稿自動搬送装置7を制御するためのアプリケーションである。更に、I/F制御アプリ206は各種インタフェースを制御するアプリケーションで、ネットワーク制御アプリ207はネットワークWを介した通信を制御するアプリケーションである。なお、このネットワーク制御アプリ207は、ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル(HTTP),ファイル・トランスファー・プロトコル(FTP),セキュアシェル(SSH)等をサポートするものである。
[制御系における制御(送受信の処理)]
次に、CPU103がROM101に記憶されたプログラムに基づいて実行する各種処理について説明する。図5は、画像データをファクシミリデータとして送信する際に実行される送信処理を表すフローチャートである。なお、この処理は、原稿自動搬送装置7に原稿がセットされ、数字キー9B等を介して送信先が指定された後、送信キー9Eが押下されると開始される。
図5に示すように、この処理では、先ずS1(Sはステップを表す:以下同様)にて、原稿自動搬送装置7及び原稿読取部5の駆動により原稿の読み取りがなされる。続くS2では、親展通信を指示するセキュアフラグが操作パネル9の操作に応じてONされているか否かが判断される。セキュアフラグがOFFの場合は(S2:N)、処理はS3へ移行し、S1にて読み取られた画像データがHDD107の通常領域に記憶された後、S4にて、送信先との間の回線が通常のファクシミリ伝送手順により接続される。続くS5では、ファクシミリインタフェース104を介して上記画像データが上記送信先へ送信され、処理はS6へ移行する。
一方、セキュアフラグがONの場合は(S2:Y)、処理はS7へ移行し、S1にて読み取られた画像データがHDD107の保護領域Iに記憶される。続くS8では、送信先との間の回線が、親展通信であることを表すセキュア情報を付加して接続される。更に続くS9では、正規の受信者のみが知っているパスワードが内線番号に偽装されて付加された上記画像データが送信され、処理はS6へ移行する。
S6では、送信が成功したか否かが判断され、送信が成功した場合は(S6:Y)、処理はS11へ移行する。S11では、S3またはS7にて記憶された画像データが削除され、続くS12にて、通信結果を表すレポートデータが記憶される。続くS13では、HDD107の保護領域I及び通常領域に画像データが残っていないか否かが判断され、残っていない場合は(S13:Y)、S14にて液晶ディスプレイ9Aに「データなし」との表示がなされた後、残っている場合はそのまま(S13:N)、処理が一旦終了する。
また、S6にて送信が失敗したと判断された場合は(S6:N)、処理はS17へ移行する。S17では、液晶ディスプレイ9Aに「データあり」との表示がなされ、続くS18にて、送信処理(S5,S9)のリトライ回数が予め設定された所定回数Nよりも少ないか否かが判断される。リトライ回数がNよりも少ない場合は(S18:Y)、処理はS19にて一定時間待機した後、前述のS5へ移行する。なお、セキュアフラグがONの場合は(S2:Y)、S9にて一旦パスワードが付加されているので、S19による待機後にS5の処理が実行された場合にも同様にパスワードが付加される。
そして、送信が成功することなく(S6:N)、リトライ回数がN以上となると(S18:N)、処理はS21へ移行し、セキュアフラグがONであるか否かが判断される。セキュアフラグがOFFの場合は(S21:N)、S22にて周知のエラーレポートが画像形成部6を介して印刷され、S23にてそのエラーレポートがHDD107の所定領域に記憶された後、S24にて上記画像データが削除されて処理は前述のS13へ移行する。一方、セキュアフラグがONの場合は(S21:Y)、エラーレポートを印刷することなく、S25にて電子メール等の所定の方法で通知がなされた後、処理は前述のS23へ移行する。
次に、図6は、ファクシミリデータを受信した場合に実行される受信処理を表すフローチャートである。図6に示すように、この処理では、先ず、S31にて、受信されたファクシミリデータが内線番号に偽装されてパスワードが付加された親展通信によるものか否かが判断される。パスワードが付加されていない場合は(S31:N)、処理はS32へ移行し、通常のファクシミリ伝送手順によりファクシミリデータとしての画像データが受信され、画像形成部6を介してその画像データが印刷されて処理が一旦終了する。
一方、受信されたファクシミリデータにパスワードが付加されている場合は(S31:Y)、処理はS33に移行し、そのファクシミリデータとして送られた画像データがHDD107の保護領域II(記憶手段の一例に相当)に記憶される。続くS34では、液晶ディスプレイ9Aに「データあり」との表示がなされ、処理が一旦終了する。
以上の制御により、「送信データが送信できず、かつタイムアウトが生じていない場合」「受信データが、親展通信だった場合」には、パネル上にデータありと表示される。このうち、HDD107の通常領域に記憶されたもの(非親展送信データ)に関しては、ユーザーのパネル操作により、データの印刷及びデータの削除が可能である。その際、操作者の認証は行われず、誰でも操作が可能である。この処理に関しては、公知かつ一般的なものであるので、詳述は省く。
一方、保護領域I,IIに記憶されたデータに関しては、次に述べる方式により正規の受信者(親展通信の相手、パスワードを知っているユーザー)及び特定の使用者(管理者)のみの印刷や削除が可能である。
[制御系における制御(正規の受信者に関わる処理)]
図7は、操作パネル9を介して上記親展通信により受信された画像データの印刷が指示された場合に実行される正規受信者印刷制御手段の一例としてのパネルからのセキュア印刷処理を表すフローチャートである。図7に示すように、この処理では、先ず、S41にて、保護領域IIに画像データが記憶されているか否かが判断される。記憶されていない場合は(S41:N)、そのまま一旦処理が終了し、記憶されている場合は(S41:Y)、処理はS42へ移行する。S42では、液晶ディスプレイ9Aに受信データ選択表示画面が表示され、選択されるまで処理は待機する。この受信データ選択表示画面では、親展通信により受信された画像データの正規の受信者名,受信日時等が一覧表示され、カーソル移動後、決定がなされるまで処理は待機する。
S42にてデータが選択されると、続くS43では、液晶ディスプレイ9Aに正規の受信者を認証するためのパスワード入力画面が表示され、数字キー9B等を介してパスワードが入力されるまで処理は待機する。パスワードが入力されると、処理は受信者認証手段の一例としてのS44へ移行し、そのパスワードがOKか否かが判断され、OKでない場合は処理はそのまま終了する(S44:N)。一方、パスワードがOKの場合は(S44:Y)、処理はS45へ移行し、S42で選択された画像データが印刷され、続くS46にてその画像データが宛先等の書誌事項と共に削除される。続くS47では、保護領域I,IIにまだデータが残っているか否かが判断され、残っていない場合は(S47:N)、S48にて液晶ディスプレイ9Aに「データなし」との表示がなされた後、残っている場合はそのまま(S47:Y)、処理が一旦終了する。上記処理により、正規の受信者は、親展通信で受信された画像データの印刷を操作パネル9を介して行うことができる。
図8は、正規の受信者等のパソコン300からネットワークWを介して接続要求があった場合に実行される処理を表すフローチャートである。図8に示すように、この処理では、先ずS50にてネットワーク認証がなされたか否かが判断され、ネットワーク認証がなされていない場合は(S50:N)、S51にてパソコン300との接続が断たれた後、処理は一旦終了する。一方、ネットワーク認証がなされている場合は(S50:Y)、処理はS52へ移行し、保護領域IIに画像データが記憶されているか否かが判断される。記憶されていない場合は(S52:N)、処理は前述のS51へ移行し、記憶されている場合は(S52:Y)、処理はS53へ移行する。
S53では、パソコン300(PC)から正規の受信者を認証するためのパスワードが入力されるまで待機し、入力されると、続く受信者認証手段の一例としてのS54にて、そのパスワードがOKか否かが判断される。OKでない場合は(S54:N)、処理は前述のS51へ移行し、OKの場合は(S54:Y)、S55にて、上記接続要求によって指定されたデータがパソコン300へ送信される。続くS56では、その画像データが書誌事項等と共に削除され、更に続くS57では、保護領域I,IIにまだデータが残っているか否かが判断される。そして、残っていない場合は(S57:N)、S58にて液晶ディスプレイ9Aに「データなし」との表示がなされた後、残っている場合はそのまま(S57:Y)、処理は前述のS51へ移行する。上記処理により、正規の受信者は、親展通信で受信された画像データを自身のパソコン300へ移動させることができる。
[制御系における制御(管理者に関わる処理)]
次に、管理者(いわゆるアドミニストレータ)が指示可能な処理について説明する。図9は、管理者等のパソコン300からネットワークWを介して接続要求があった場合に実行される処理を表すフローチャートである。なお、この実施の形態では、管理者は、予め登録された特定のIPアドレスを持つパソコン300からのみ、以下の管理処理を行うことができる。
図9に示すように、この処理では、先ずS60にて管理者のパソコン300に設定された指定IPからの要求であるか否かが判断され、指定IPからの要求でない場合は(S60:N)、S61にてパソコン300との接続が断たれた後、処理は一旦終了する。一方、予め特定された指定IPからの要求の場合は(S61:Y)、処理はS62へ移行する。S62では、パソコン300(PC)から管理者を認証するためのパスワードが受信されるまで待機し、受信されると、続く管理者認証手段の一例としてのS63にて、そのパスワードがOKか否かが判断される。OKでない場合は(S63:N)、処理は前述のS61へ移行し、OKの場合は(S63:Y)、S64にて、そのパソコン300からセキュアシェル(SSH)等を利用して送信されたコマンドが受信される。
S64にてパソコン300からのコマンドが受信されると、続くS65〜S70にて、そのコマンドが印刷コマンドであるか(S65)、読み出しコマンドであるか(S66)、列挙コマンドであるか(S67)、削除コマンドであるか(S68)、全印刷全削除コマンドであるか(S69)、終了コマンドであるか(S70)、が順次判断される。そして、上記いずれのコマンドでもない場合は(S65〜S70:N)、そのコマンドは無効なコマンドとして無視され、処理は再びS64へ戻って次のコマンドが受信されるまで待機する。
一方、S64にて受信されたコマンドが列挙コマンドである場合は(S67:Y)、処理はS71へ移行し、保護領域IIに記憶されている画像データがIDを付して列挙され、処理は前述のS64へ移行する。また、64にて受信されたコマンドが印刷コマンドである場合は(S65:Y)、処理はS72へ移行し、コマンド中で指定されたIDが受信データのIDであるか否かが判断される。すなわち、印刷コマンドは印刷すべき画像データのIDを指定して送信されるので、S72では、そのIDによって指定される画像データがファクシミリデータとして受信されたものであるか否かが判断されるのである。そして、受信データでない場合は(S72:N)、処理はそのままS64へ移行し、受信データである場合は(S72:Y)、指定されたIDのデータが記憶管理手段の一例としてのS73にて印刷されて、処理はS64へ移行する。
図10は、このS73の処理を詳細に表すフローチャートである。図10に示すように、この処理では、先ず、S731にて、そのデータの宛先、送り先、受信日時情報が取得され、続くS732にて、それらの情報を記載したカバーページが画像形成部6により印刷される。更に、続くS733では、そのデータに対応する画像が、他の画像の一例としての「機密」のすかし文字(いわゆるウォーターマーク)を入れて画像形成部6により印刷され、処理は前述のS64へ移行する(図9参照)。なお、S733における透かし文字の挿入は省略してもよいが、すかし文字を入れた場合、親展通信による重要な画像データであったことが印刷後も確認できる。
図9に戻って、また、S64にて受信されたコマンドが読み出しコマンドである場合には(S66:Y)、処理は記憶管理手段の一例としてのS74へ移行し、その読み出しコマンドで指定されたIDの画像データが上記管理者のパソコン300へ送信(移動)され、処理は前述のS64へ移行する。更に、S64にて受信されたコマンドが削除コマンドである場合には(S68:Y)、処理はS75へ移行し、その削除コマンドで指定されたIDの画像データが書誌事項等と共に削除され、続くS76にて、保護領域I,IIにまだデータが残っていないか否かが判断される。そして、残っていない場合は(S76:Y)、S77にて「データなし」との表示が液晶ディスプレイ9Aになされた後、残っている場合はそのまま(S76:N)、処理は前述のS64へ移行する。なお、これらの読み出しコマンド及び削除コマンドは、印刷コマンドと異なり、保護領域Iに記憶されたリトライ中のデータ(S7参照)も対象とすることができるようになっている。
また更に、S64にて受信されたコマンドが全印刷全削除コマンドである場合には(S69:Y)、処理は記憶管理手段の一例としてのS78へ移行し、次のような全印刷全削除処理が実行された後、処理は前述のS64へ移行する。
図11は、この全印刷全削除処理を詳細に表すフローチャートである。図11に示すように、この処理では、先ず、S780にて、保護領域IIに記憶されている画像データ(受信データ)が宛名(すなわち正規の受信者)毎にソートされる。続くS781では、その受信データが更に宛名毎に日付でソートされ、S782にて、宛名が1つ取り出される。続くS783では、その宛名を記載したカバーページが画像形成部6により印刷され、S784にて、その宛名にJOB(すなわち1まとまりの受信データ)が複数あるか否かが判断される。
その宛名のJOBが複数ある場合は(S784:Y)、S785にてJOBのカバーページが画像形成部6により印刷された後、その宛名のJOBが1つしかない場合はそのまま(S784:N)、処理はS786へ移行する。S786では、受信データが印刷され、続くS787にて、印刷済みのデータが書誌事項等と共に削除される。更に、続くS788では、対象の宛名の全JOBに対する印刷(S786)及び削除(S787)が終了したか否かが判断され、まだの場合は(S788:N)、処理は前述のS784へ移行する。こうして、S784〜S788の処理が繰り返されるうちに、対象の宛名の全JOBに対する印刷及び削除が終了すると(S788:Y)、処理はS789へ移行し、S780でソートされた全ての宛名に対して上記処理が終了したか否かが判断される。
そして、終了していない場合は(S789:N)、処理は前述のS782へ移行し、残りの宛名の1つが取り出されて上記と同様の処理が実行される。こうして、全ての宛名に対して上記処理が終了すると(S789:Y)、処理は前述のS64へ移行する。以上の処理により、管理者は自身のパソコン300からコマンドを送信することにより、保護領域IIに記憶された画像データの印刷,削除,または移動を行ってHDD107の記憶領域を開放することができる。
次に、図12は、カードリーダ24に管理者のICカードが挿入され、または上記所定の鍵が検出されたときに実行される処理を表すフローチャートである。図12に示すように、この処理では、先ず、S81にて、保護領域IIにデータがあるか否かが判断される。データがない場合は(S81:N)、処理はそのまま一旦終了し、データがある場合は(S81:Y)、処理は一覧表示手段の一例としてのS82へ移行する。
S82では、保護領域IIに記憶されている受信データが液晶ディスプレイ9Aに受信データ選択画面として一覧表示され、選択手段の一例としての数字キー9B等の操作によって1つの受信データが選択されるまで処理は待機する。また、この受信データ選択画面表示中には、ストップキー9Cを押下することによって表示を強制終了することも可能となる。そこで、S82に続くS83では、ストップキー9Cが押下されたか否かが判断され、押下された場合はそのまま処理が一旦終了し(S83:Y)、押下されていない場合、すなわち、受信データが選択された場合は(S83:N)、処理は記憶管理手段の一例としてのS84へ移行する。
S84では、選択されたIDのデータが前述のS73と同様の処理によって印刷され、続くS85では、その印刷済みのデータが書誌事項等と共に削除されて、処理はS86へ移行する。S86では、保護領域IIにまだデータが残っているか否かが判断される。そして、残っている場合は(S86:Y)、処理は前述のS82へ移行して次の受信データの選択が可能となり、残っていない場合は(S86:N)、S87にて液晶ディスプレイ9Aに「データなし」との表示がなされた後、処理が一旦終了する。以上の処理によっても、管理者は操作パネル9を介して保護領域IIに記憶された画像データの印刷及び削除を行ってHDD107の記憶領域を開放することができる。
このように、本実施の形態では、正規の受信者が不在の場合でも、管理者が上記印刷,削除,または移動を行うことにより、保護領域IIを開放して、親展送信により受信された画像データがその保護領域IIに蓄積されたまま放置されるのを抑制することができる。しかも、図12の処理では、液晶ディスプレイ9Aに親展通信による受信データが一覧表示されるので、印刷すべき受信データを容易に選択することができる。
[本発明の他の実施の形態]
なお、本発明は上記実施の形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、施錠可能なカバーで覆われた隠しコンソールに管理者用のアドミニボタンを設けておき、そのボタンが押下されたときに図12と同様の処理が実行されるようにしてもよい。
図13は、上記アドミニボタンが押下されたときに開始される処理を表すフローチャートである。なお、この処理は大部分が図12の処理と同様に構成されているので、以下、相違点のみについて説明し、図12の処理と同様に構成された箇所は図12と同じ符号を付して説明を省略する。
図13に示すように、この処理では、先ず、S180にて、管理者を認証するためのパスワードとしてのアドミニパスワードを入力するよう液晶ディスプレイ9Aに要求が表示され、入力されるまで処理は待機する。そして、入力がなされると、処理はS181へ移行し、そのアドミニパスワードがOKで管理者の認証がなされたか否かが判断される。認証がなされなかった場合は(S181:N)、処理はそのまま一旦終了し、認証がなされた場合は(S181:Y)、図12と同様のS81へ移行して、以下、図12によって説明した処理が実行される。この場合も、上記実施の形態と同様の作用・効果が生じる。また、管理者や受信者の認証は、カードやパスワードに限定されるものではなく、指紋等の生体情報によって認証がなされてもよい。
また、管理者等のパソコン300からネットワークWを介して接続要求があった場合に実行される処理は、図14に示すように変更してもよい。なお、図14は、図9の処理に対する変更部分のみを抜粋して表したフローチャートである。この処理では、前述のS64にて印刷コマンドが受信され(S65:Y)、前述のS72,S73の処理が実行された場合、続いて、処理はS271へ移行する。S271では、保護領域IIにおける上記印刷済みの画像データは削除され、宛先,送信日時等の書誌事項は残される。続くS272では、上記残された書誌事項のデータに、印刷を行った操作者名が関連付けて記憶され、更に、続くS273にて、そのデータに対して印刷済みフラグが立てられて(すなわちONにされて)、処理は前述のS64へ移行する。
また、S64にて読み出しコマンドが受信された場合も(S66:Y)、図9と同様にS74の処理が実行された後、処理はS276へ移行する。S276では、保護領域IIにおける上記送信済みの画像データは削除され、宛先,送信日時等の書誌事項は残される。続くS277では、上記残された書誌事項のデータに、送信を行った操作者名が関連付けて記憶され、更に、続くS278にて、そのデータに対して退避済みフラグが立てられて(すなわちONにされて)、処理は前述のS64へ移行する。
このように、保護領域IIから削除された画像データに対応して書誌事項,操作者名,及びフラグが記憶されると、次のような制御が可能となる。図15は、この図14の処理を採用した場合において、操作パネル9のセキュアキー9Dが押下されたときに実行される処理を表すフローチャートである。
図15に示すように、この処理では、先ず、S281にて、液晶ディスプレイ9Aの画像が消去される。続くS282では、保護領域IIに記憶された画像データ(前述のように書誌事項のみの場合もある)が1つ取り出され、S283にて、その画像データの書誌事項が液晶ディスプレイ9Aに表示される。続くS284では、その画像データの印刷済みフラグがONであるか否かが判断され、ONでない場合は(S284:N)、S285にて退避済みフラグがONであるか否かが判断される。退避済みフラグもONでない場合は(S285:N)、処理はS286へ移行し、保護領域IIに記憶された全ての画像データの書誌事項が液晶ディスプレイ9Aに表示済みか否かが判断される。
そして、未表示の画像データがある場合は(S286:N)、処理は前述のS282へ移行し、次の画像データが1つ取り出される。また、S282にて取り出された画像データの印刷済みフラグがONの場合は(S284:Y)、S287にて「No Data(改行)このデータはXXによって印刷されました」という表示が、S283にて表示された書誌事項に追加され、処理は前述のS286へ移行する。ここで、「XX」とは、S272にて記憶された操作者名である。
同様に、S282にて取り出された画像データの退避済みフラグがONの場合は(S285:Y)、S288にて「No Data(改行)このデータはXXによって退避されました」という表示が、S283にて表示された書誌事項に追加され、処理は前述のS286へ移行する。ここで、「XX」とは、S277にて記憶された操作者名である。
このような処理が繰り返されて、保護領域IIに記憶された全ての画像データの書誌事項が液晶ディスプレイ9Aに表示済みとなると(S286:Y)、処理はS291へ移行する。また、この時点で、液晶ディスプレイ9Aの表示は、例えば図16に例示するようになっている。すなわち、図16に例示するように、液晶ディスプレイ9Aには保護領域IIに記憶された全ての画像データの書誌事項が表示され、印刷(S73)または送信(S74)に伴って削除された画像データについては、その画像データの印刷または送信を行った操作者(管理者)の名前が表示される。
このため、正規の受信者は、親展通信による画像データが管理者によって印刷または管理者のパソコン300に送信(退避)されたことを容易に知ることができる。なお、本実施の形態では、操作パネル9に、前述のストップキー9C,セキュアキー9D,送信キー9Eに加えて、印刷キー9F,削除キー9Gも設けている。このため、液晶ディスプレイ9Aにこのような表示がなされた場合、正規の受信者は、所望の画像データの書誌事項にカーソルを移動させ、ストップキー9C〜削除キー9Gのいずれかの処理ボタンを押下して所望の処理を指示することができる。
図15に戻って、そこで、S281〜S287の一連の処理によりFAXデータ一覧が図16のように表示されると、S290にて、カーソル移動操作後にストップキー9C〜削除キー9Gのいずれかの処理ボタンが押下されるまで待機する。そして、処理ボタンが押下されると処理はS291へ移行し、その処理ボタンがストップキー9Cであるか否かが判断される。そして、ストップキー9Cの場合は(S291:Y)、一旦処理が終了し、ストップキー9Cでない場合は(S291:N)、処理はS292へ移行する。S292では、正規の受信者を認証するためのパスワードが入力されるまで待機し、入力されると、認証がOKであるか否かがS293にて判断される。認証がOKでない場合は(S293:N)、処理は前述のS290へ移行し、認証がOKである場合は(S293:Y)、処理はS294へ移行する。
S294では、S290における待機中に押下された処理ボタンが印刷キー9Fであるか否かが判断され、印刷キー9Fの場合は(S294:Y)、S295にて、その画像データが削除済みであるか否かが判断される。画像データが削除済みの場合は(S295:Y)、処理は前述のS290へ移行し、削除済みでない場合は(S295:N)、S296にてその画像データの印刷がなされた後、処理は前述のS290へ移行する。
また、上記押下された処理ボタンが印刷キー9Fでない場合は(S294:N)、処理はS297へ移行し、その処理ボタンが削除キー9Gであるか否かが判断される。押下された処理ボタンが削除キー9Gの場合は(S297:Y)、S298にて、その画像データが書誌事項等も含めて削除された後、処理は前述のS290へ移行する。一方、上記押下された処理ボタンが削除キー9Gでもない場合は(S297:N)、その処理ボタンの操作が無効とされて処理は前述のS290へ移行する。
以上の処理により、正規の受信者は、親展通信で受信された画像データの印刷または削除を行うことができる。なお、上記処理において、S282,S287,S288の処理が管理表示手段に相当する。
また、上記各実施の形態では、管理者は親展通信で受信された任意の画像データを印刷して閲覧することができるが、次のように、画像データの管理者に対する秘匿性を確保したままその画像データを移動可能としてもよい。この場合、図9の処理は図17に示すように変更される。なお、この処理は大部分が図9の処理と同様に構成されているので、以下、相違点のみについて説明し、図9の処理と同様に構成された箇所は図9と同じ符号を付して説明を省略する。また、この実施の形態では、図12または図13に示した処理は実行されない。
図17に示すように、この処理では、管理者のパソコン300からコマンドを受信した場合(S64)、そのコマンドが、USB書き出しコマンドであるか(S365)、ロック読み出しコマンドであるか(S366)、列挙コマンドであるか(S67)、削除コマンドであるか(S68)、終了コマンドであるか(S70)、が順次判断される。すなわち、本実施の形態では、前述の印刷コマンド,読み出しコマンド,全印刷全削除コマンドは無効とされ、代わりに、USB書き出しコマンド,ロック読み出しコマンドが使用可能となる。
本処理では、列挙コマンド,削除コマンド,終了コマンドに対する処理は図9と同様である。そして、本実施の形態では、S64にて受信したコマンドがUSB書き出しコマンドである場合(S365:Y)、処理はS371へ移行する。S371では、接続部106に外部記憶装置の一例としてのUSBメモリ105が接続されているか否かが接続検知部106Aを介して判断され、接続されていない場合は(S371:N)、処理は前述のS64へ移行する。この際、適宜エラーメッセージを出すようにしてもよい。
一方、USBメモリ105が接続されている場合は(S371:Y)、処理はS372へ移行し、指定されたIDの画像データが正規の受信者のみが知っているパスワード(すなわち、送信側の複合機1において上記S9の処理で付加されたパスワード、或いは、当該パスワードに関連付けて受信側の複合機1においても入力を必要条件とした場合におけるパスワード)で暗号化される。続くS373では、ファイル名が「受信者名−日付−時間.zip」とされた圧縮形式で上記暗号化後のデータがUSBメモリ105に保存され、処理は前述のS64へ移行する。この処理により、保護領域IIの画像データは正規の受信者のみが復号可能な形態でUSBメモリ105に記憶され、保護領域IIからその画像データを削除することが可能となる。
また、S64にて受信したコマンドがロック読み出しコマンドである場合(S366:Y)、処理はS374へ移行する。S374では、指定されたIDの画像データが正規の受信者のみが知る読み出しパスワードで暗号化され、続くS373では、ファイル名が「受信者名−日付−時間.zip」とされた圧縮形式に上記暗号化後のデータが変換される。更に続くS376では、その変換後のファイルが外部記憶装置の一例としての管理者のパソコン300に転送され、処理は前述のS64へ移行する。
以上の処理により、保護領域IIの画像データは正規の受信者のみが復号可能な形態で管理者のパソコン300に転送され、保護領域IIからその画像データを削除することが可能となる。なお、上記処理において、S74,S75,S372〜S376の処理が記憶管理手段に相当する。
また、複合機1がHTTPサーバ,CGI,FTPサーバ等を備えている場合、CPU103に次のようなCGI処理を実行させることも可能である。図18は、そのCGI処理を表すフローチャートである。図18に示すように、この処理では、使用者がパソコン300にてブラウザを起動すると、先ず、S491にて、パソコン300のCRTディスプレイ320にパスワード認証画面が表示される。これに対して、管理者は、キーボード330からパスワードを入力する。そこで、S491に続くS492では、そのパスワードの認証がOKであるか否かが判断され、OKでない場合は(S492:N)、処理は前述のS491へ移行する。一方、認証がOKの場合は(S492:Y)、処理はS493へ移行し、図19に例示するようなファイル表示ダウロード画面が表示されて、処理が一旦終了する。
図19に例示するように、このファイル表示ダウンロード画面では、枠内に複合機1であることを示すMFCの文字が表示され、更に、保護領域IIに記憶されている各画像データの書誌事項が一覧表示される。
また更に、上記各実施の形態では、保護領域IIに記憶された画像データを積極的に削除することによってHDD107の記憶領域を開放しているが、削除するのではなく単に上書き可能とするだけであってもよい。また、本発明は、電話回線のみを経由して画像データを送受信する装置に限定されるものではなく、いわゆるIPファックス等にも同様に適用することができることはいうまでもない。
本発明が適用された複合機の構成を表す外観図である。 その複合機の操作パネルの構成を表す説明図である。 その複合機の制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系におけるプログラムの構成を模式的に表す説明図である。 その制御系による送信処理を表すフローチャートである。 その制御系による受信処理を表すフローチャートである。 その制御系によるパネルからのセキュア印刷処理を表すフローチャートである。 正規の受信者等からネットワークを介して接続要求があった場合の上記制御系による処理を表すフローチャートである。 管理者等からネットワークを介して接続要求があった場合の上記制御系による処理を表すフローチャートである。 その処理における印刷処理を詳細に表すフローチャートである。 その処理における全印刷全削除処理を詳細に表すフローチャートである。 管理者ICカード挿入時等における上記制御系の処理を表すフローチャートである。 図12の処理の変形例を表すフローチャートである。 図9の処理の変形例を表すフローチャートである。 その処理を採用した場合におけるセキュアキー押下時の処理を表すフローチャートである。 その処理による液晶ディスプレイの表示状態を例示する説明図である。 図9の処理の他の変形例を表すフローチャートである。 上記制御系によるCGI処理を表すフローチャートである。 その処理によるファイル表示ダウンロード画面を例示する説明図である。
符号の説明
1…複合機 5…原稿読取部 6…画像形成部 7…原稿自動搬送装置
9…操作パネル 9A…液晶ディスプレイ 24…カードリーダ
104…ファクシミリインタフェース 101…ROM 102…RAM
103…CPU 105…USBメモリ 106…接続部
106A…接続検知部 107…HDD 201…ICカード制御アプリ
202…パスワード認証データベース 300…パーソナルコンピュータ

Claims (7)

  1. ファクシミリ伝送手順により公衆通信回線を介して送信されてくる画像データを受信する受信手段と、
    該受信手段が受信した画像データに基づき、被記録媒体に画像を印刷する印刷手段と、
    受信者の認証を行う受信者認証手段と、
    上記受信手段が受信した画像データが親展通信によるものであるときにその画像データを記憶し、その画像データの受信者が上記受信者認証手段によって認証された場合に上記印刷手段によるその画像データの印刷,その画像データの削除,またはその画像データの移動を可能とする記憶手段と、
    管理者の認証を行う管理者認証手段と、
    該管理者認証手段によって管理者が認証された場合、上記記憶手段に記憶された任意の画像データの上記印刷手段による印刷,その画像データの削除,またはその画像データの移動を行う記憶管理手段と、
    を備えたことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 上記管理者認証手段によって管理者が認証された場合、上記記憶手段に記憶された画像データを一覧表示する一覧表示手段と、
    上記管理者の操作に基づき、上記一覧表示手段により一覧表示された画像データから任意の画像データを選択する選択手段と、
    を更に備え、
    上記記憶管理手段は、上記選択手段が選択した画像データに対して上記印刷,削除,または移動を行うことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 上記記憶管理手段は、上記画像データの上記管理者に対する秘匿性を保持したまま上記画像データを移動可能なことを特徴とする請求項1または2記載のファクシミリ装置。
  4. 上記記憶手段は、上記受信手段により受信されたパスワード付きの画像データを記憶するものであり、
    パスワードを入力可能な操作パネルと、
    上記操作パネルより上記パスワードが入力された際に、その画像を印刷する正規受信者印刷制御手段と、
    を備え、
    上記記憶管理手段は、上記パスワードにより復元可能に暗号化された上記画像データのファイルを外部記憶装置に書き出す機能を有することを特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
  5. 上記記憶管理手段は、上記記憶手段に記憶された画像データを、受信者毎にまとめて各々に受信者名を表すカバーページを付して印刷可能なことを特徴とする請求項1または2記載のファクシミリ装置。
  6. 上記記憶管理手段は、上記記憶手段に記憶された画像データを、親展通信によるものであることを表す他の画像と合成して印刷可能なことを特徴とする請求項1または2記載のファクシミリ装置。
  7. 上記記憶管理手段によって印刷,削除,または移動がなされた画像データを表す情報を表示する管理表示手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のファクシミリ装置。
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