JP2009075259A - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも少ない現像剤の消費量で像担持体の表面の付着物を除去することが可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】非画像形成モードにおいて、現像器13から感光体ドラム10にトナーが供給され、転写ローラ18の表面がトナーと逆極性になるように転写ローラ18に電圧が印加されることによって、感光体ドラム10から転写ローラ18にトナーが移動した後、転写ローラ18の表面をトナーと同極性にするための、転写ローラ18に印加する電圧を変化させて、転写ローラ18から感光体ドラム10にトナーが移動するように制御を行う制御手段とを備え、制御手段は、電圧を変化させる際、異なる電圧を異なるタイミングで印加し、前のタイミングで印加した電圧よりも後のタイミングで印加した電圧の方が、絶対値が大きい、画像形成装置である。
【選択図】図4

Description

本発明は、プリンタ、複写機、及びファクシミリなどの画像形成装置に関する。
電子写真方式による画像形成装置では、感光体ドラムの周辺に帯電器、露光器、現像器、転写器、及びクリーニングブレード等が設けられている。この帯電器によって感光体ドラムの表面が一様に帯電された後、露光器によって露光が行われて感光体ドラムの表面に静電潜像が形成され、現像器によって現像される。その後、現像されたトナー画像は転写器によって記録媒体上に転写され、定着装置によって定着された後、装置外へと排出される。一方、転写の際に、感光体ドラムに残留したトナーは、クリーニングブレードによって除去される。
このような画像形成装置では、帯電時にオゾンが発生し、オゾンにより空気中の水分が分解されてイオン性物質が生成する。このイオン性物質が感光体ドラムの表面に付着すると、イオン性物質が水溶性であるため、大気中の水分を取り込み、感光体ドラム表面の電気抵抗を低下させる。このように感光体ドラム表面に低抵抗層水膜が形成された状態では、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像の表面電荷が横方向に流れ、静電潜像がぼやけたような画像となる「乱れ像流れ」と言われる不具合が発生する。尚、この不具合は、水分の付着によって発生するため、高湿度環境の下でより発生しやすい。
又、このような不具合は、長寿命化を図るために近年よく用いられているアモルファスシリコン製の感光体ドラムの場合、オゾンによって感光体表面が酸化され、水分を吸着しやすい状態となるため、より顕著に発生する。
このような不具合を解消するため、クリーニングブレードの前に研磨ローラを設けることによって、低抵抗層水膜を除去する画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
図5は、従来の画像形成装置の感光体ドラム周辺の構成図である。従来の画像形成装置は、像担持体としての感光体ドラム200の回転方向に沿って、その周辺に帯電器201、露光器202、現像ローラ203、転写ローラ204、摺擦ローラ205、クリーニングブレード206、及び除電器207が設けられている。
このような画像形成装置では、装置内の温湿度が検知され、所定の閾値以上になると、感光体ドラム200の表面のイオン性物質や水などの付着物を除去するためにリファイニング動作が実施される。このリファイニング動作では、現像ローラ203より感光体ドラム200上に現像剤の一例であるトナー210を供給し、転写域において転写ローラ204にトナーと同極性の電圧を印加することにより、摺擦ローラ205と感光体ドラム200の間にトナー210が供給される。ここで、トナーは研磨材の効果とともに低抵抗水膜をふき取る作用も発揮する。
又、図5の画像形成装置において、摺擦ローラ205に付着されているトナー210中には、上記イオン性物質や水などの付着物が含まれているため、摺擦ローラ205の表面からトナーや付着物を取り除く必要がある。その方法としては、トナーと逆極性の電圧を印加する方法もあるが、付着物が残留する場合もあるため、物理的作用によって取り除く方がより確実であり、スクレーパ208が設けられている。このスクレーパ208によって取り除かれたトナー及び付着物は、図示しない回収ローラにより回収タンクへと搬送され、破棄される。
又、上記不具合を解消するために、低抵抗層水膜を除去する他の画像形成装置も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−3014号公報 特開2004−279902号公報
しかしながら、このように摺擦ローラにスクレーパを設けた構成では、以下の理由からトナー消費量が多くなるという課題があった。
図5は、トナー210を摺擦ローラに供給している状態を示している。図5では、トナー210の電荷はプラスとして記載されている。図5に示すように、摺擦ローラ205に供給されたトナーはスクレーパ208によって取り除かれるため、感光体ドラム200の全周を研磨するためには、少なくとも感光体ドラム200の1周分の長さが供給される間、感光体ドラム200と摺擦ローラ205の間にトナー210が供給される必要が生じる。一方、研磨の際には、一度に大量のトナーが感光体ドラム200と摺擦ローラ205の間に供給される必要はなく、少量でも長時間トナーが供給される方が重要である。
一方、現像ローラ203から感光体ドラム200へのトナーの単位時間当たりの供給量は可変ではないため、上述のように感光体ドラム200の1周分の長さのトナーを供給するには、多量のトナーが必要となる。
更に、高温高湿下では、頻繁にリファイニング動作が実施されるため、トナーの消費量が多くなり、トナーコンテナの保証印字枚数を達成できない場合もある。
本発明は、上記従来の画像形成装置の課題を考慮して、従来よりも少ない現像剤の消費量で像担持体の表面の付着物を除去することが可能な画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、
表面に静電潜像が形成される像担持体と、
前記静電潜像を現像し現像剤画像を形成するために現像剤を前記像担持体に供給する現像手段と、
前記現像剤画像を記録媒体に転写するための転写部材と、
前記現像剤を利用して、前記像担持体の表面の付着物を除去するための清掃部材と、
前記清掃部材の表面から前記付着物を取り除く除去部材と、
非画像形成モードにおいて、前記現像手段から前記像担持体に前記現像剤が供給され、前記転写部材の表面が前記現像剤と逆極性になるように前記転写部材に電圧が印加されることによって、前記像担持体から前記転写部材に前記現像剤が移動した後、前記転写部材の表面を前記現像剤と同極性にするための、前記転写部材に印加する電圧を変化させて、前記転写部材から前記像担持体に前記現像剤が移動するように制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記電圧を変化させる際、異なる電圧を異なるタイミングで印加し、前のタイミングで印加した電圧よりも後のタイミングで印加した電圧の方が絶対値が大きい、画像形成装置である。
又、第2の本発明は、
前記清掃部材は、前記転写部材から前記像担持体に移動した前記現像剤を利用して、前記像担持体の表面の付着物を除去する摺擦ローラであり、
前記除去部材は、前記像担持体から前記摺擦ローラに移動した前記現像剤及び前記付着物を、前記摺擦ローラの表面から取り除くために前記摺擦ローラに当接して設けられた、可撓性を有する板状部材である、第1の本発明の画像形成装置である。
又、第3の本発明は、
前記転写部材は、ローラ状の部材であって、
前記制御手段は、
前記現像手段から前記像担持体に前記現像剤が供給される際、前記現像剤で覆われる前記像担持体の外周方向の長さが、前記転写部材の外周よりも長くなるように制御を行う、第1の本発明の画像形成装置である。
又、第4の本発明は、
前記異なる電圧を異なるタイミングで印加するとは、前記転写部材に印加する電圧を、その絶対値が段階的に大きくなるように変化させることである、第1の本発明の画像形成装置である。
又、第5の本発明は、
前記段階的に増加させる際の1つの段階における時間は、前記転写部材が1回転する時間より長くなるように設定されている、第4の本発明の画像形成装置である。
又、第6の本発明は、
前記像担持体は、アモルファスシリコンを主成分とする材料によって表面が形成されている、第1の本発明の画像形成装置である。
又、第7の本発明は、
表面に静電潜像が形成される像担持体と、
前記静電潜像を現像し現像剤画像を形成するために現像剤を前記像担持体に供給する現像手段と、
前記現像剤画像を記録媒体に転写するための転写部材と、
前記現像剤を利用して、前記像担持体の表面の付着物を除去するための清掃部材と、
前記清掃部材の表面から前記付着物を取り除く除去部材とを備えた、画像形成装置の制御方法であって、
非画像形成モードにおいて、前記現像手段から前記像担持体に前記現像剤を供給する供給ステップと、
前記転写部材の表面が前記現像剤と逆極性になるように前記転写部材に電圧を印加することによって、前記像担持体から前記転写部材に前記現像剤を移動させる、現像剤移動ステップと、
前記現像剤が移動した後、前記転写部材の表面を前記現像剤と同極性にするための、前記転写部材に印加する電圧を変化させて、前記転写部材から前記像担持体に前記現像剤が移動するように制御を行う現像剤返還ステップとを備え、
前記現像剤返還ステップにおいて、前記電圧を変化させる際、異なる電圧を異なるタイミングで印加し、前のタイミングで印加した電圧よりも後のタイミングで印加した電圧の方が絶対値が大きい、画像形成装置の制御方法である。
本発明によれば、従来よりも少ない現像剤の消費量で像担持体の表面の付着物を除去することが可能な画像形成装置、及び画像形成装置の制御方法を提供することが出来る。
以下、本発明にかかる画像形成装置の一例である複写機について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる実施の形態1の複写機100の正面構成図である。この複写機100は、モノクロ画像を形成する複写機であって、その上部に、露光ランプ、レンズ、ミラー等により原稿の画像を読み取る原稿読み取り装置121を備えており、その底部に、用紙を収納するための複数の給紙カセット131を備えている。
又、複写機100は、その中央左よりに、原稿読み取り装置121によって読み取られた画像データに基づいて、トナー画像を作成する画像形成ユニット1を備えている。
画像形成ユニット1は、a−Si(アモルファスシリコン)系の感光体ドラム10と、感光体ドラム10を帯電させる帯電器11と、原稿読み取り装置121によって読み取られた画像データに基づいて、感光体ドラム10に静電潜像を形成する露光器12と、感光体ドラム10上の静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する現像器13と、トナー画像を用紙に転写するための転写器14と、感光体ドラム10の表面を研磨し、感光体ドラム10の表面の残留トナー等を除去するためのクリーニング装置15と、感光体ドラム10の表面を除電する除電器16を備えている。
上記現像器13は、感光体ドラム10にトナーを供給するための現像ローラ17を有しており、上記転写器14は、感光体ドラム10を押圧するように配置されている転写ローラ18を有している。この転写ローラ18にトナーと逆極性の電圧が印加され、記録媒体などの用紙にトナー画像の転写が行われる。
また、図1に示すように、用紙搬送路30を基準として、上記感光体ドラム10の下流側には、転写されたトナー画像を用紙に定着するための定着ユニット141が設けられている。定着ユニット141の更に下流側には、排出ローラ151が設けられている。この排出ローラ151によって排出された紙が載置される排出トレイ161が設けられている。
次に、クリーニング装置15の構成について説明する。
図2は、画像形成ユニット1の構成図である。図2に示すように、本実施の形態1のクリーニング装置15は、感光体ドラム10を圧接する摺擦ローラ20と、摺擦ローラ20に当接するスクレーパ21と、感光体ドラム10の表面に当接したクリーニングブレード22を有している。摺擦ローラ20としては、表面がブラシ状、スポンジ状等のものを用いることが出来る。又、クリーニングブレード22は、摺擦ローラ20と除電器16の間の感光体ドラム10の表面に、その先端が当接している。
又、クリーニング装置15は、摺擦ローラ20の表面のトナー等を除去するためにスクレーパ21を有している。このスクレーパ21は、可撓性を有する板状の部材であり、その一端が摺擦ローラ20の表面に当接するように設けられている。スクレーパ21としては、PETフィルムや、ウレタンゴム等を用いることが出来る。
更に、クリーニング装置15は、スクレーパ21やクリーニングブレード22によって取り除かれたトナーや付着物を回収するための回収スクリュー23を備えており、取り除かれたトナーや付着物は、回収スクリュー23によって搬送され、廃トナー等が回収される。又、摺擦ローラ20の下方であって、クリーニング装置15と感光体ドラム10の間には、クリーニング装置15からトナーが落下しないようにシート32が設けられている。このシート32は柔軟であり、感光体ドラム10の回転方向に沿って配置されているため、感光体ドラム10の表面に残留したトナーは、その搬送をシート32によって妨げられず、シート32をくぐり抜けて摺擦ローラ20へと到達する。
又、感光体ドラム10の近傍に温湿度センサー24が設けられている。この温湿度センサー24の値に基づいて、感光体ドラム10の表面を研磨するリファイニング動作を実施するために、感光体ドラム10、現像ローラ17、転写ローラ18、摺擦ローラ20、回収スクリュー23等を制御する制御手段25が設けられている。
尚、本発明の像担持体の一例は、本実施の形態の感光体ドラム10に相当し、本発明の現像手段の一例は、本実施の形態の現像器13に相当する。又、本発明の転写部材の一例は、本実施の形態の転写ローラ18に相当し、本発明の清掃部材の一例は、本実施の形態の摺擦ローラ20に相当する。又、本発明の除去部材、及び板状部材の一例は、本実施の形態のスクレーパ21に相当する。
次に、本実施の形態1の複写機の動作について説明する。
はじめに、画像形成モードの動作について説明する。
原稿読み取り装置121によって読み取られた画像データに基づいて、画像形成ユニット1において、帯電器11により一様に帯電された感光体ドラム10の表面に露光器12により静電潜像が形成され、現像器13により可視化されたトナー画像が形成される(図1参照)。
一方、給紙カセット131から用紙が給紙され、トナー画像が形成された感光体ドラム10上の領域の移動タイミングに合わせて、用紙搬送路30を通って用紙が転写ローラ18と感光体ドラム10の間へと送り込まれる。
この時、感光体ドラム10上のトナーはプラスに帯電しており、転写ローラ18に印加された電圧によるマイナスの帯電と、転写ローラ18の押圧力によって、用紙搬送路30を搬送されてきた用紙にトナー画像が転写される。
そして、トナー画像が転写された用紙が定着ユニット141へと搬送され、トナー画像が用紙に定着される。トナー画像が定着された用紙が、排出ローラ151を通って排出トレイ161上に排出される。
以上のように、画像形成動作が行われるが、温湿度センサー24によって検出される温度及び湿度が所定の閾値(例えば、温度28℃、湿度60%)以上になった場合、「乱れ像流れ」といわれる不具合が発生する可能性があるため、非画像形成モード時に、感光体ドラム10の表面のイオン性物質や水などの付着物を除去するリファイニング動作が実施される。
以下、本実施の形態1の複写機のリファイニング動作について説明するとともに、本発明の画像形成装置の制御方法の一例についても述べる。図3(a)〜(f)は、リファイニング動作を説明するための図である。又、図4は、リファイニング動作時のタイミングチャートを示す図である。
リファイニング動作では、はじめに感光体ドラム10を駆動するモータが動作され、感光体ドラム10が回転する(図4中、T1参照)。
次に、現像ローラ17を駆動するモータが動作され、現像ローラ17が回転する(図4中、T2参照)。続いて、T3にて現像ローラ17に現像のための電圧が印加されると、感光体ドラム10上にトナー31が移動し、トナー像が形成される。この状態が図3(a)に示されている。このようにトナー31を感光体ドラム10に供給するステップが、本発明の供給ステップの一例に相当する。
感光体ドラム10上に形成されたトナー像が、転写領域に達したときのタイミング(T4)で、転写ローラ18の表面がマイナスに帯電するように、転写ローラ18に画像形成時における転写電圧が印加され、感光体ドラム10上のプラスに帯電したトナー31が転写ローラ18上に転写される。このようにトナー31を感光体ドラム10から転写ローラ18に移動するステップが、本発明の現像剤移動ステップの一例に相当する。尚、このとき転写ローラ18に転写されずに感光体ドラム10に残留したトナー31は、摺擦ローラ20側へと供給され、摺擦ローラ20による感光体ドラム10の表面の研磨に利用される。
一方、感光体ドラム10に供給されたトナーの周方向の長さが、転写ローラ18の一周分に達した時点で、現像ローラ17に対する電圧の印加が停止し、現像器13からのトナーの供給が停止される(図4中、T5)。すなわち、時刻T3から時刻T5までの間の時間tが、転写ローラ18が一回転する時間に相当する。この状態が、図3(b)に示されている。
そして、転写ローラ18に転写電圧を印加してから転写ローラ18が一回転したタイミングT6で、転写ローラ18に第1の逆転写電圧(例えば、100V)が印加される。尚、タイミングT6における画像形成ユニット1の状態が図3(c)に示されている。
次に、T6から転写ローラ18が一回転するタイミングT7まで、転写ローラ18に第1の逆転写電圧が印加され続ける。この印加により、転写ローラ18の表面が正に帯電するため、転写ローラ18上のトナーの一部が感光体ドラム10に移動する。この感光体ドラム10へ移動したトナー31が摺擦ローラ20へと供給され、トナー31に含有されている研磨剤によって感光体ドラム10の表面の低抵抗水膜がふき取られるとともに付着物が研磨される。摺擦ローラ20に供給されたトナー31及び付着物は、スクレーパ21によって摺擦ローラ20の表面から取り除かれる。この状態が、図3(d)に示されている。
続いて、タイミングT7から転写ローラ18が一回転するタイミングT8まで、第1の逆転写電圧よりも絶対値の大きい第2の逆転写電圧(例えば、300V)が印加される。この印加により第1の逆転写電圧の印加により感光体ドラム10に移動せず転写ローラ18上に残ったトナーの一部が、更に感光体ドラム10に移動することになる。
更に、タイミングT8から転写ローラ18が一回転するタイミングT9まで、第2の逆転写電圧よりも絶対値の大きい第3の逆転写電圧(例えば、600V)が転写ローラ18に印加される。この印加により、T6〜T8の間に感光体ドラム10に移動しなかったトナーが感光体ドラム10に移動し、このトナーを利用して摺擦ローラ20によって研磨が行われる。この状態が図3(e)及び図3(f)に示されている。
上記タイミングT6〜T9では、転写ローラ18が一回転する毎に逆転写電圧の絶対値が段階的に増加されている。ここで、本実施の形態では、感光体ドラム10の外周長が、転写ローラ18の外周長の3倍より小さく設定されているため、転写ローラ18が3回転する間、継続してトナーを摺擦ローラ20に供給することで、感光体ドラム10の全周の研磨を行うことが出来る。尚、上記タイミングT6〜T9のように逆転写電圧の絶対値を段階的に増加させるステップが、本発明の現像剤返還ステップの一例に相当する。
続いて、タイミングT9からT10まで、転写ローラ18の表面が一旦0電位とされ、更に、T10からT11までの間、転写ローラ18に転写電圧が印加される。このT9からT10の間と、T10からT11の間は、転写ローラ18が一回転する時間tとなっている。このT9からT11まで制御によって、転写ローラ18上のトナーが再度電荷を帯びることになる。
そして、T11からT12までの間、転写ローラ18に第2の逆転写電圧と同じ値の電圧が印加される。上記T6からT9までの制御によっても感光体ドラム10上に移動せず転写ローラ18上にトナーが残留している場合であっても、T10からT12までの制御を行うことによって、転写ローラ18上の残留トナーを感光体ドラム10上に完全に移動させることが出来る。
このように、本実施の形態の画像形成装置では、リファイニング動作において、現像ローラ17から供給されたトナーを直接摺擦ローラ20に供給せず、一旦、転写ローラ18の表面に付着させた後、転写ローラ18から感光体ドラム10に分割して除々にトナーを供給するように制御が行われる。
そのため、転写ローラ18の一周分の時間、トナーを供給すれば良く、従来のように感光体ドラム10の一周分の時間、トナーを供給する必要がないため、トナーの消費量を減らすことが出来る。
(実施例)
以下、実施例にて具体的に説明する。
上記実施の形態における感光体ドラム10の外径がφ40mm、現像ローラ17の外径がφ20mm、転写ローラ18の外径がφ16mm、摺擦ローラ20の外径がφ14mmに設定されている。この場合、感光体ドラム10の外周長は、125.6mmとなり、現像ローラ17の外周長が62.8mmとなり、転写ローラ18の外周長が50.2mmとなり、摺擦ローラ20の外周長が44.0mmとなる。
又、リファイニング動作時の感光体ドラム10の周速が105mm/s、現像ローラ17の周速が164mm/s、転写ローラ18の周速が108mm/s、摺擦ローラ20の周速が115mm/sに設定されている。
又、T4〜T6の間に転写ローラ18に印加する転写のための電流は、―50μAであり、T6〜T7の間に転写ローラ18に印加する逆転写電圧は+100V、T7〜T8の間は+300V、T8〜T9の間は+600Vである。
このとき、従来では、感光体ドラム10の1周分の長さの量のトナーを供給していたため、トナー消費量は700mgとなる。
対して、転写ローラ18によって分割供給する場合に、必要なトナー量は転写ローラ18の1周分となり、280mmgとなる。
そのため、例えば、梅雨等の高湿時に1日、2回のリファイニング動作が実施されるとすると、40日で、(700―280)mg×2回×40日=33.6gのトナー消費量が削減されることになる。
以上のように、本実施の形態の複写機は、非画像形成モード時でのリファイニング動作におけるトナーの消費量を従来よりも減少させることが出来る。
尚、本実施の形態では、T6からT7において、第1の逆転写電圧として例えば、100Vを印加しているが、0Vであってもよい。0Vの場合、転写ローラ18に対する電圧又は電流の切替回数を少なくすることが出来、又、0Vであっても1回転目の場合には、トナーが多量に転写ローラ18に付着しているため、感光体ドラム10にトナーが移動することが出来るので、感光体ドラム10の表面の研磨を行うことが出来る。
尚、本実施の形態では、転写ローラ18の一回転分、トナーを感光体ドラム10に供給していたが、一回転よりも多くても良く、感光体ドラム10の全周分の長さよりも短ければ、本発明の効果を発揮することが出来る。
又、本実施の形態では、T6からT9において転写ローラ18が1回転する間、逆転写電圧を一定に保持しているが、一回転する間よりも長い間、逆転写電圧を一定に保持していても良い。更に、転写ローラ18が1回転する間よりも短い時間で、逆転写電圧の絶対値を増加するように制御しても良いが、感光体ドラム10の全周の長さ分のトナーを継続して供給出来るように逆転写電圧の増加の程度を調整する方が好ましい。
又、上記実施の形態では、本発明の現像剤の一例であるトナーがプラスに帯電しているため、転写ローラ18の表面のプラスの帯電量が大きくなるように、段階的に大きい電圧が印加されているが、トナーがマイナスに帯電している場合には、転写ローラ18の表面のマイナスの帯電量が大きくなるように、段階的に絶対値が大きくなるマイナス電圧が印加されればよい。
又、本実施の形態では、逆転写電圧の絶対値が3段階で大きくなるように、転写ローラ18に与える電圧を変化させているが、4段階以上になるように制御してもよく、2段階で制御してもよい。又、段階的に限らず、直線的に電位差の絶対値が大きくなるように制御が行われても良い。
要するに、時間的に前のタイミングで印加された電圧よりも、後のタイミングで印加された電圧の方が絶対値が大きくなるような、少なくとも2つの異なる電圧が印加されていれば、転写ローラ18から感光体ドラム10へとトナーを分割供給することが出来る。
又、本実施の形態では、T10〜T11で転写ローラ18に転写電圧を印加し、転写ローラ18上のトナーがプラスに帯電した後、T11〜T12で転写ローラ18に逆転写電圧を印加することで、転写ローラ18上のトナーをより確実に感光体ドラム10上へと移動させているが、例えば、T6からT9に示す逆転写電圧を段階的に上げる制御により、トナー31が転写ローラ18に残留しない場合は、上記T10〜T12に示す制御を行わなくても良い。
又、逆転写のために転写ローラ18に与える電圧の絶対値を段階的に大きくする際に、各段階の間で転写ローラ18に転写電圧を与え、トナーに電荷を注入するように制御が行われても良い。
又、本実施の形態では、現像器13から感光体ドラム10にトナーを供給する際に、感光体ドラム10の軸方向の幅全体にトナーが供給されているが、「乱れ像流れ」が発生しやすい部分にのみ供給するようにしてもよい。この「乱れ像流れ」は、トナー画像が形成される頻度が少ない場所においてより発生しやすいため、例えば、トナー画像が形成される頻度が低い感光体ドラム10の軸方向の両端にのみトナーを供給し、感光体ドラム10の両端のみ研磨を行うように制御することによってトナー消費量をより節約することが出来る。又、感光体ドラム10の軸方向に対する印字量を検知する手段を設け、検知された印字量に応じて感光体ドラム10の軸方向のトナー供給量を変化させることによって、トナー消費量をより節約することが出来る。
又、本実施の形態では、本発明の転写部材の一例として、転写ローラ18を用いているが、中間転写ベルトであってもよく、中間転写ベルトの所定の長さの領域にトナーを転写し、当該領域から段階的に感光体ドラムに逆転写を行うことにより、本発明の効果を得ることが出来る。
上述した本発明の画像形成装置の制御方法の、供給ステップと、現像剤移動ステップと、現像剤返還ステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムを作成してもよい。そのプログラムをコンピュータに実行させることにより、上記画像形成装置の制御方法を実行したときと同様の効果が得られる。
又、上記プログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータにより処理可能な記録媒体を作成してもよい。その記録媒体を用いることにより、上記画像形成装置の制御方法を実行したときと同様の効果が得られる。
又、上記プログラムは、上述した本発明の画像形成装置の制御方法の全部又は一部のステップの動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムであって、コンピュータと協働して動作するプログラムである。又、上記記録媒体は、上述した本発明の画像形成装置の制御方法の全部又は一部のステップの全部又は一部の動作をコンピュータにより実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータにより読み取り可能且つ、読み取られた前記プログラムが前記コンピュータと協動して前記動作を実行する記録媒体である。
又、上記「一部のステップ」とは、それらの複数のステップの内の、一つ又は幾つかのステップを意味する。又、上記「一部のステップの動作」とは、前記ステップの全部又は一部の動作を意味する。
又、上記プログラムの一利用形態は、コンピュータにより読み取り可能な、ROM等の記録媒体に記録され、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、上記プログラムの一利用形態は、インターネット等の伝送媒体、光・電波・音波等の伝送媒体中を伝送し、コンピュータにより読みとられ、コンピュータと協働して動作する態様であっても良い。
又、上述したコンピュータは、CPU等の純然たるハードウェアに限らず、ファームウェアや、OS、更に周辺機器を含むものであっても良い。
尚、以上説明した様に、本発明の構成は、ソフトウェア的に実現しても良いし、ハードウェア的に実現しても良い。
本発明の画像形成装置及び画像形成装置の制御方法は、従来よりも少ない現像剤の消費量で像担持体の表面の付着物を除去することが可能な効果を有し、プリンタ、複写機、及びファクシミリ等として有用である。
本発明にかかる実施の形態1における複写機を模式的に示した正面構成図 本発明にかかる実施の形態1における複写機の画像形成ユニット1の構成図 本発明にかかる実施の形態1における複写機のリファイニング動作を説明するための模式図 本発明にかかる実施の形態1における複写機のリファイニング動作を説明するための模式図 本発明にかかる実施の形態1における複写機のリファイニング動作を説明するための模式図 本発明にかかる実施の形態1における複写機のリファイニング動作を説明するための模式図 本発明にかかる実施の形態1における複写機のリファイニング動作を説明するための模式図 本発明にかかる実施の形態1における複写機のリファイニング動作を説明するための模式図 本発明にかかる実施の形態1における複写機のリファイニング動作のタイミングチャートを示す図 従来のリファイニング動作を説明するための模式図
符号の説明
1 画像形成ユニット
11 帯電器
12 露光器
13 現像器
14 転写器
15 クリーニング装置
16 除電器
17 現像ローラ
18 転写ローラ
20 摺擦ローラ
21 スクレーパ
22 クリーニングブレード
23 回収スクリュー
24 温湿度センサー

Claims (7)

  1. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記静電潜像を現像し現像剤画像を形成するために現像剤を前記像担持体に供給する現像手段と、
    前記現像剤画像を記録媒体に転写するための転写部材と、
    前記現像剤を利用して、前記像担持体の表面の付着物を除去するための清掃部材と、
    前記清掃部材の表面から前記付着物を取り除く除去部材と、
    非画像形成モードにおいて、前記現像手段から前記像担持体に前記現像剤が供給され、前記転写部材の表面が前記現像剤と逆極性になるように前記転写部材に電圧が印加されることによって、前記像担持体から前記転写部材に前記現像剤が移動した後、前記転写部材の表面を前記現像剤と同極性にするための、前記転写部材に印加する電圧を変化させて、前記転写部材から前記像担持体に前記現像剤が移動するように制御を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記電圧を変化させる際、異なる電圧を異なるタイミングで印加し、前のタイミングで印加した電圧よりも後のタイミングで印加した電圧の方が絶対値が大きい、画像形成装置。
  2. 前記清掃部材は、前記転写部材から前記像担持体に移動した前記現像剤を利用して、前記像担持体の表面の付着物を除去する摺擦ローラであり、
    前記除去部材は、前記像担持体から前記摺擦ローラに移動した前記現像剤及び前記付着物を、前記摺擦ローラの表面から取り除くために前記摺擦ローラに当接して設けられた、可撓性を有する板状部材である、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記転写部材は、ローラ状の部材であって、
    前記制御手段は、
    前記現像手段から前記像担持体に前記現像剤が供給される際、前記現像剤で覆われる前記像担持体の外周方向の長さが、前記転写部材の外周よりも長くなるように制御を行う、請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記異なる電圧を異なるタイミングで印加するとは、前記転写部材に印加する電圧を、その絶対値が段階的に大きくなるように変化させることである、請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記段階的に増加させる際の1つの段階における時間は、前記転写部材が1回転する時間以上に設定されている、請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体は、アモルファスシリコンを主成分とする材料によって表面が形成されている、請求項1記載の画像形成装置。
  7. 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
    前記静電潜像を現像し現像剤画像を形成するために現像剤を前記像担持体に供給する現像手段と、
    前記現像剤画像を記録媒体に転写するための転写部材と、
    前記現像剤を利用して、前記像担持体の表面の付着物を除去するための清掃部材と、
    前記清掃部材の表面から前記付着物を取り除く除去部材とを備えた、画像形成装置の制御方法であって、
    非画像形成モードにおいて、前記現像手段から前記像担持体に前記現像剤を供給する供給ステップと、
    前記転写部材の表面が前記現像剤と逆極性になるように前記転写部材に電圧を印加することによって、前記像担持体から前記転写部材に前記現像剤を移動させる、現像剤移動ステップと、
    前記現像剤が移動した後、前記転写部材の表面を前記現像剤と同極性にするための、前記転写部材に印加する電圧を変化させて、前記転写部材から前記像担持体に前記現像剤が移動するように制御を行う現像剤返還ステップとを備え、
    前記現像剤返還ステップにおいて、前記電圧を変化させる際、異なる電圧を異なるタイミングで印加し、前のタイミングで印加した電圧よりも後のタイミングで印加した電圧の方が絶対値が大きい、画像形成装置の制御方法。
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