JP2009073143A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で記録位置の精度を上げることができる記録装置を提供すること。
【解決手段】 レンチキュラーレンズLAを有する記録媒体Lが載置される記録媒体搬送用トレイ1を有し、この記録媒体搬送用トレイ1と共に搬送される記録媒体に記録を行う記録装置Pr1であって、記録媒体搬送用トレイに備えられ、記録媒体Lの搬送方向と直交する方向について、記録媒体搬送用トレイ1に載置された記録媒体Lを位置決めする記録媒***置決め手段10と、記録媒体搬送用トレイ1を支持し記録媒体搬送用トレイ1の下面を搬送方向にガイドするガイド手段3とを有し、ガイド手段3と記録媒体搬送用トレイ1には、搬送方向と直交する方向の両方向について記録媒体搬送用トレイ1が位置決めされる位置決め手段13,14が備えられていることとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンチキュラーレンズを有する記録媒体に対して記録を行うことができる記録装置に関する。
記録層に重ねてレンチキュラーレンズを有し、記録層に記録された画像をレンチキュラーレンズを介して、立体画像あるいは見る角度によって見える画像の形態等が変わる変り絵画像として見ることができる記録媒体が従来から知られている。かかる記録媒体に記録された画像を所定の立体画像あるいは変り絵画像として見ることができるようにするためには、記録層への記録位置をレンチキュラーレンズのレンズ配列に精度良く対応させて行う必要がある。そのため、例えば、特許文献1には、センサーを用いてレンチキュラーレンズの位置を検出し、この検出結果に基づいて所望の位置に記録を行う手段が開示されている。また、特許文献2には、搬送用トレイに載置された記録媒体がトレイ上で位置ずれしない対策を施し、記録位置の精度を高める手段が開示されている。
特許第3471930号 特開2007−130769号
しかしながら、特許文献1の手段による場合は、センサーを備える必要がありコスト高を招くと言う問題がある。また、特許文献2の手段による場合は、記録媒体の搬送用トレイに対する位置ずれを防止することはできるが、搬送用トレイが搬送方向に対して傾斜した状態で搬送されてしまう場合には、記録位置の精度を高めることができない。
そこで、本発明は、簡単な構成で記録位置の精度を上げることができる記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、レンチキュラーレンズを有する記録媒体が載置される記録媒体搬送用トレイを有し、この記録媒体搬送用トレイと共に搬送される記録媒体に記録を行う記録装置であって、記録媒体搬送用トレイに備えられ、記録媒体搬送用トレイに載置された記録媒体に対して、記録媒体の搬送方向と直交する方向の位置決めを行う記録媒***置決め手段と、記録媒体搬送用トレイを支持し記録媒体搬送用トレイの下面を搬送方向にガイドするガイド手段とを有し、ガイド手段と記録媒体搬送用トレイには、搬送方向と直交する方向の両方向について記録媒体搬送用トレイが位置決めされるトレイ位置決め手段が備えられていることとする。
記録装置をこのように構成することで、記録媒体の搬送方向を一定に維持することができ、記録媒体への記録位置の精度を向上させることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、トレイ位置決め手段は、互いに嵌合する溝部と凸条部であることとする。
記録装置をこのように構成することで、簡単な構成で確実に記録媒体搬送用トレイのガイド手段に対して位置決めすることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、記録媒***置決め手段は、記録媒体のレンチキュラーレンズに係合する線条の係合手段であることとする。
記録装置をこのように構成することで、記録媒体搬送用トレイ上での記録媒体の回転と左右方向への移動を共に防ぐことができ、記録媒体の記録媒体搬送用トレイ上での位置決めを確実なものとすることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、記録媒***置決め手段は、記録媒体の少なくとも1つの側縁部に当接する当接手段であることとする。
記録装置をこのように構成することで、普通紙についても記録媒体搬送用トレイ上での位置決めを行うことができ、普通紙に対して記録する場合にも記録位置の精度を向上させることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、記録媒体搬送用トレイは、可撓性を有することとする。
記録装置をこのように構成することで、ガイド手段の記録媒体搬送用トレイの搬送をガイドするガイド面の形状が平面でない場合にも、ガイド面の形状に沿わせて記録媒体搬送用トレイを搬送することができ、記録媒体のレンチキュラーレンズと係合手段との係合が外れることを防止することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、記録媒体搬送用トレイには記録媒体を貼り付ける粘着手段が備えられていることとする。
記録装置をこのように構成することで、記録媒体が記録媒体搬送用トレイから浮き上がり、記録媒体のレンチキュラーレンズと係合手段との係合が外れることを防止することができる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて、記録媒体を記録媒体搬送用トレイに対し押圧する押圧手段を備えることとする。
記録装置をこのように構成することで、記録媒体が記録媒体搬送用トレイから浮き上がり、記録媒体のレンチキュラーレンズの係合手段との係合が外れることを防止することができる。
本発明によると、レンチキュラーレンズを有する記録媒体の搬送精度を簡単な構成で上げることができる。
(第1の実施の形態)
以下に、本発明の第1の実施の形態に係る記録装置Pr1について、図1から図4を参照しながら説明する。
図1は、記録媒体としてのレンズシートLが載置された記録媒体搬送用トレイ(以下、単に、搬送用トレイと記載する。)1が装填された状態の記録装置Pr1の概略の構成を示す概略構成図であり、記録装置Pr1を後方から見た斜視図である。図2は、図1に示す記録装置Pr1から搬送用トレイ1を取り外した状態を示す図である。図3および図4は、搬送用トレイ1の構成を示す図で、図3は、搬送用トレイ1を斜め上方から見た上方斜視図であり、図4は、搬送用トレイ1を斜め下から見た下方斜視図である。なお、以下の説明では、図1および図2において、搬送用トレイ1が進行する方向である矢印Xの方向を前方(前側)とし、この反対方向を後方(後側)とする。また、後方から前方に向かって右手方向となる矢印Yの方向を右方(右側)とし、この反対方向である左手方向を左方(左側)とする。そして、矢印Zの方向を上方(上側)とし、この反対方向を下方(下側)とする。
記録装置Pr1は、外装体である筐体2と、搬送用トレイ1と、この搬送用トレイ1を下側から支持し搬送トレイ1の搬送を下側からガイドするガイド手段としてのトレイガイド3と、このトレイガイド3の上に載置された搬送用トレイ1を後方から前方に向けて搬送する給紙ローラ4および排紙ローラ5と、記録媒体としてのレンズシートLに対して記録を行う記録ヘッド6等を有する。
レンズシートLは、図5に示すように、透明な樹脂シートの一方の面にレンチキュラーレンズLAが形成され、他方の面に画像形成層LBが形成されている。このレンズシートLは、画像形成層LBに記録された画像をレンチキュラーレンズLAを介して視認することができるように構成されている。したがって、例えば、画像形成層LBに、レンチキュラーレンズLAの配設ピッチや焦点距離等に対応させて視差のある画像を記録し、この画像をレンチキュラーレンズLAの側から視認すると、立体感のある画像として、あるいは見る角度によって異なる画像として視認することができるというものである。なお、レンズシートLは画像形成層LBを形成することなく、レンチキュラーレンズLAが形成される側と反対の面の樹脂部に直接記録を行う構成のものとしてもよい。
筐体2の後側の側面には、搬送用トレイ1に載置されたレンズシートLを筐体2内に供給するための給紙開口部7が形成され、また、前側の側面には、給紙開口部7の側から供給されたレンズシートLを搬送用トレイ1に載置されたまま排出する排紙開口部8が形成されている。給紙開口部7から記録装置Pr1に供給された搬送用トレイ1は、レンズシートLを載置したまま給紙ローラ4および排紙ローラ5により前方に向かって搬送され、搬送される間に、記録ヘッド6によりレンズシートLに対して記録が行われる。
図3および図4に示すように、搬送用トレイ1は全体として矩形の板状体を呈し、載置されるレンズシートLと同一形状もしくはそれより大きな大きさであり、レンズシートLの全面を載置できる大きさとなっている。搬送用トレイ1の上面、すなわち、レンズシートLを載置する載置面9には、記録媒***置決め手段としての係合部10が設けられている。
係合部10は、レンチキュラーレンズLAと同一形状に形成されている。すなわち、レンチキュラーレンズLAを形成する各レンズ要素LC(例えば、シリンドリカルレンズ)と同一形状の線条の凸条部11がレンチキュラーレンズLAの配設ピッチと同一ピッチでレンズシートLの幅よりも広い幅に亘って並設されている。凸条部11の長手方向、すなわち凸条部11の母線(稜線)方向は、レンズシートLの所定の搬送方向、すなわち主走査方向に直交する方向に沿って形成されている。
また、図4に示すように、搬送用トレイ1の下面12には、後述するトレイガイド3に設けられる凸条部13が嵌合するトレイ位置決め手段としての溝部14が形成されている。この溝部14は搬送用トレイ1の左右方向中央に、前端縁15から後端縁16に亘って貫通し主走査方向に直交する方向に形成され、後方から見た断面形状において矩形を呈している。つまり、溝部14は、その左右の内側面17,18が下面12に直角であり、かつ、主走査方向に直交するように前後方向に伸びる互いに平行な滑らかな平面となっている。また、溝部14の内側上面19は下面12に平行な滑らかな平面となっている。
なお、係合部10が設けられた載置面9は、本実施の形態では、レンチキュラーレンズLAの凸面を上方に向けたレンズシートLを搬送用トレイの上面に貼り付けることで構成することとしている。このように、係合部10をレンズシートLにより形成することで、容易に搬送用トレイ1に係合部10を設けることができる。なお、搬送用トレイ1を樹脂成形により作成する場合には、成形金型に予め係合部10に対応する型面を形成して、係合部10を搬送用トレイ1と一体に成形するようにしてもよい。また、搬送用トレイ1を金属板により形成してもよい。この場合には、金属板を切削加工することにより係合部10を形成することができる。
トレイガイド3は、その上面であるトレイガイド面20が、給紙ローラ4と排紙ローラ5の上部と略同一の高さとなる位置に配設されている。また、トレイガイド3は、全体として矩形の板状体を呈している。そして、このトレイガイド3は、前後方向が、給紙開口部7の後方に突出した位置から給紙ローラ4の手前の位置に亘って備えられている。また、左右の幅方向については、載置される搬送用トレイ1を全幅に亘って支持できる幅となっている。トレイガイド3は、筐体2、または内部のフレーム等の構造体に対して図示を省略する構成により取り付けられている。
トレイガイド3には上述の搬送用トレイ1に設けられている溝部14に嵌合するトレイ位置決め手段としての凸条部13が形成されている。この凸条部13も溝部14と同様に、トレイガイド面20の左右方向中央に、前端縁21から後端縁22に亘って主走査方向に直交する方向に形成され、後方から見た断面形状において矩形を呈している。つまり、凸条部13の左右の側面23,24は、トレイガイド面20に直角であり、主走査方向に直交するように前後方向に伸びる互いに平行な滑らかな平面となっている。また、凸条部13の上面25はトレイガイド面20に平行な滑らかな平面となっている。なお、凸条部13の高さ13Hは、溝部14の深さ14Dと同一か、深さ14Dよりもやや低くなっている。
搬送用トレイ1の溝部14とトレイガイド3の凸条部13は、溝部14に凸条部13を嵌合させたときに、凸条部13に対して溝部14が左右方向にがたつくことなく、かつ、搬送用トレイ1をトレイガイド3に対して前後方向へ移動できる状態で、凸条部13が溝部14に嵌合するように構成されている。つまり、溝部14の幅14Wと凸条部13の幅13Wは、溝部14に凸条部13を嵌合させたときに、凸条部1に対して溝部14が左右方向にがたつくことの無いように、かつ、搬送用トレイ1をトレイガイド3に対して前後方向に移動できるように寸法公差が設定されている。
給紙ローラ4は、給紙用モータ26により回転駆動され、また、排紙ローラ5は、排紙用モータ27により回転駆動される。給紙ローラ4の上側には、給紙ローラ4の回転に追従して回転する給紙側従動ローラ28が左右方向に例えば3つ備えられている。また、排紙ローラ5の上側には、排紙ローラ5の回転に追従して回転する排紙側従動ローラ29が左右方向に例えば3つ備えられている。したがって、給紙開口部7から記録装置Pr1に供給されたレンズシートLは、給紙ローラ4と給紙側従動ローラ28との間、および排紙ローラ5と排紙側従動ローラ29との間に挟まれて、給紙ローラ4と排紙ローラ5の回転を受けて、後方から前方に向かって搬送される。そして、搬送されるレンズシートLに対して記録ヘッド6により記録が行われた後、排紙開口部8から記録装置Pr1の外部に排出される。
排紙ローラ5の前方には、記録ヘッド6により記録が行われ排紙開口部8から排出される搬送用トレイ1の下面を支持する排紙側トレイガイド30が設けられている。この排紙側トレイガイド30は、排紙ローラ5から送り出された搬送用トレイ1が下方に撓み溝部14が凸条部13から外れてしまわないように、その上面31がトレイガイド3の載置面9と同一の高さかまたはやや低い高さとされ、また前後方向の長さについても十分長く設定されている。
給紙ローラ4と排紙ローラ5との間の上方には、記録ヘッド6が配設されている。記録ヘッド6は、キャリッジ32の下面に取り付けられ、本実施の形態では、インクを吐出するインクジェット型の記録ヘッドとして構成されている。キャリッジ32は、左右方向に延設されるキャリッジガイド33に移動可能に支持され、また、キャリッジ用モータ34により駆動されるタイミングベルト35に取り付けられている。このため、キャリッジ用モータ34によりタイミングベルト35を左右方向に回転駆動すると、キャリッジ32と共に記録ヘッド6はキャリッジガイド33に沿って左右方向に移動することができる。
したがって、給紙ローラ4と排紙ローラ5によるレンズシートLの搬送方向である副走査方向への搬送を制御すると共に、記録ヘッド6の移動方向である主走査方向、すなわち左右方向への移動を制御することで、記録ヘッド6をレンズシートLの所定位置に移動することができ、レンズシートLの所望の位置に画像を記録することができる。なお、レンズシートLは、画像形成層LBの側を記録ヘッド6に対向させられ、レンチキュラーレンズLAが搬送用トレイ1に接触するように搬送用トレイ1に載置させられている。つまり、記録ヘッド6は画像形成層LBに対して記録を行い、レンチキュラーレンズLAの側から画像形成層LBに記録された画像を視認することができる記録物が製作されることになる。
上述したように、構成される記録装置Pr1によりレンズシートLに対して記録を行う場合には、レンズシートLを、レンチキュラーレンズLAの側を搬送用トレイ1の係合部10に向けて搬送用トレイ1の上に載置する。係合部10とレンチキュラーレンズLAとは同一形状であるため、搬送用トレイ1に載置されたレンズシートLは、レンチキュラーレンズLAを構成するレンズ要素LCと凸条部11が互いに噛み合い、レンズシートLは係合部10により左右方向(主走査方向)の位置決めが行われた状態となる。つまり、レンズシートLは、係合部10により搬送用トレイ1の上で回転してしまったり左右方向に動いてしまわないように位置決めされることになる。
そして、レンズシートLが載置された搬送用トレイ1を、搬送用トレイ1側の溝部14が、トレイガイド3に設けられた凸条部13に嵌合するように、トレイガイド3上に載置する。溝部14と凸条部13とは、上述したように、左右方向においてがたつくことなく、かつ、前後方向への移動が可能な状態で嵌合している。このように溝部14に凸条部13を嵌合させるように搬送用トレイ1をトレイガイド3に載置することで、搬送用トレイ1は、トレイガイド3に対して左右方向に位置決めされるとともにトレイガイド3の上で回転してしまうことを防止される。
つまり、凸条部13の左側面23に溝部14の左側の内側面17がガイドされ、また、凸条部13の右側面24に溝部14の右側の内側面18がガイドされることで、搬送用トレイ1は、トレイガイド3に対して左右方向に位置決めされるとともにトレイガイド3の上で回転してしまうことを防止される。したがって、給紙ローラ4および排紙ローラ5により搬送される搬送用トレイ1は、主走査方向に沿って一定の搬送方向が維持された状態で搬送されることになる。また、上述したように、搬送用トレイ1に載置されているレンズシートLは、係合部10により搬送用トレイ1の上で左右方向に移動したり回転してしまうことのないように位置決めされている。そのため、レンズシートLは、一定の決まった方向に搬送されることになり、記録ヘッド6によるレンズシートLへの記録を所定の位置に行うことができる。
(搬送角度の検出)
ところで、トレイガイド3の筐体2への取り付けや凸条部13や溝部14の形成位置等が、搬送用トレイ1の搬送方向が主走査方向に対して直交するように精度高く行われている場合は、レンズシートLを所定の位置に搬送することができ、そのため、レンズシートLの所定の位置に記録を行うことができる。一方、トレイガイド3の筐体2への取り付け等が、搬送用トレイ1の搬送方向が主走査方向に対して直交していない状態で行われている場合には、搬送用トレイ1は主走査方向に直交する方向に対して斜行して搬送されてしまう。その結果、レンズシートLは搬送されるにつれて、斜行方向に応じて左右いずれかに変位しながら搬送されることになり、レンズシートLの所定の位置に記録を行うことができない。
しかしながら、搬送用トレイ1は、溝部14が凸条部13にガイドされた状態で搬送されるため、一定の斜行状態が維持されたまま搬送される。つまり、搬送用トレイ1が搬送された距離と搬送用トレイ1が左方または右方に変位する量とは比例する。したがって、主走査方向に直交する方向に対する搬送用トレイ1の搬送方向の傾斜角を予め測定し、記録を行うための記録用画像データを、この傾斜角に対応して補正することで、搬送用トレイ1が斜行して搬送される場合にも、レンズシートLの所定位置に記録を行うことができる。
傾斜角の測定は次のようにして行うことができる。記録装置Pr1により、図6に示すように、レンズシートLに対して検査用の画像である複数本のラインRnから構成される検査用画像CMを記録する。これらのラインRnは、画像データ上では、ラインRnの中の中心のラインRAを所定の搬送方向に沿ったラインとし、このラインRAを中心に、このラインRAの左右に有るラインRnを左右で異なる方向に同一角度ずつ順に傾斜を累積させたものとする。
例えば、ラインRAよりも右側のラインRnは、搬送方向に向かって時計回りに0.01度刻みで順に傾斜角を増すように設定し、ラインRAよりも左側のラインRnは、搬送方向に向かって反時計回りに0.01度刻みで順に傾斜角を増すように設定する。このような検査用の画像データに基づいて、凸条部13にガイドされながら搬送される搬送用トレイ1に載置されて搬送されるレンズシートLに検査用画像CMを記録する。そして、レンズシートLに記録された検査用画像CMをレンチキュラーレンズLAの側から見ると、図7に示すように、ラインRnの中でレンチキュラーレンズLAのレンズ要素LCの母線(稜線)に沿って記録されているラインRBについては、連続した1本のラインとして視認することができる。他方、レンズ要素LCの母線(稜線)に沿って記録されていないラインRnについては複数のレンズ要素LCにまたがって記録されるため、例えば、ラインRC等のように不連続に左右のいずれかの方向に分断されたラインとなる。
したがって、ラインRnの中で、レンチキュラーレンズLAを介して1本のラインで見ることができるラインRBに対応するラインRnの傾斜角を、搬送用トレイ1の搬送方向が主走査方向に直交する方向に傾斜する傾斜角として測定できる。そして、この測定された傾斜角に基づいて記録用画像データを回転させた補正画像データを生成する。レンズシートLへの画像の記録をこの補正画像データに基づいて行うことで、搬送用トレイ1が斜行して搬送される場合も所定位置に画像を記録することができる。
なお、上述の搬送用トレイ1の搬送方向の傾斜角の測定は、0.01度刻みの傾斜角でラインが形成された1種類の検査用画像を用いて行ったが、傾斜角の変化量が違う2種類の検査用画像を用いて搬送用トレイ1のガイド方向の傾斜角を測定してもよい。例えば、0.05度刻みの傾斜角でラインが形成された第1の検査用画像をレンズシートLに記録し、この検査用画像をレンチキュラーレンズLAを介して見たときに最も1ラインの長さが長いラインを特定する。次いで、別のレンズシートLにこのラインの傾斜角を中心にして左右に0.01度刻みの傾斜角でラインが形成される第2の検査用画像を記録する。そして、第2の検査用画像をレンチキュラーレンズLAを介して見たときに最も1ラインの長さが長いラインを特定する。このラインの傾斜角を、搬送用トレイ1が搬送される方向が、主走査方向に直交する方向に対して成す傾斜角として測定することができる。
このように、2種類の検査用画像を用いて搬送用トレイ1が搬送される方向の傾斜角を測定することで、測定できる傾斜角の範囲を広げるとともに、精度の高い測定を行うことができる。つまり、0.01度刻みの傾斜角でラインが形成される検査用画像だけの場合は、中心のラインの両側に0.01度刻みのラインの本数倍までしか傾斜角の測定を行うことができない。しかしながら、0.05度刻みの傾斜角でラインが形成される検査用画像を使用することで、広い範囲の傾斜角を測定でき、さらにその次に、0.01度刻みの傾斜角でラインが形成される検査用画像を使用することで、精度の高い傾斜角の測定を行うことができる。検査用画像の種類を増やすことで、さらに広い範囲でかつ精度の高い搬送傾斜角の測定を行うことができる。
(第1の変形例)
次に、上述した本発明の第1の実施の形態に係る記録装置Pr1の第1の変形例について、図8を参照しながら説明する。
図8は、本変形例に係る記録装置Pr2の概略の構成を示す概略構成図であり、記録装置Pr2を後方から見た斜視図である。なお、上述の第1の実施の形態で説明したのと同様の構成については、同一の符号を付すこととし、その説明を省略する。
第1の実施の形態に係る記録装置Pr1の搬送用トレイ1とトレイガイド3には、位置決め手段としての溝部14と凸条部13が1本ずつ設けられている。これに対し、本変形例に係る記録装置Pr2の搬送用トレイ40には溝部14と同様の構成の溝部41が2本備えられ、また、トレイガイド42には、溝部41に対応して、凸条部13と同様の構成の凸条部43が2本備えられている。
このように、溝部41と凸条部43を左右方向に複数備えることで、搬送用トレイ40のトレイガイド42に対する位置決めをより確実に行うことができ、記録ヘッド6によるレンズシートLへの記録位置の精度を向上させることができる。なお、搬送用トレイ40およびトレイガイド42は、溝部41と凸条部43が2本ずつ2組備えられている点を除いて搬送用トレイ40およびトレイガイド42と同様の構成となっている。
(第2の変形例)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る記録装置Pr1の第2の変形例について、図9を参照しながら説明する。
図9は、本変形例に係る記録装置Pr3の概略の構成を示す概略構成図であり、記録装置Pr3を後方から見た斜視図である。図10および図11は、記録装置Pr3に用いられる搬送用トレイ50の構成を示す図で、図10は、搬送用トレイ50を斜め上方から見た上方斜視図であり、図11は、搬送用トレイ50を斜め下から見た下方斜視図である。なお、上述の第1の実施の形態で説明したのと同様の構成については、同一の符号を付すこととし、その説明を省略する。
第1の実施の形態に係る記録装置Pr1およびその第1の変形例である記録装置Pr2では、搬送用トレイ1(搬送用トレイ40)の側に溝部14(溝部41)が設けられ、トレイガイド3(トレイガイド42)の側に凸条部13(凸条部43)が設けられている。これに対し、本変形例に係る記録装置Pr3では、搬送用トレイ50の側に2本の凸条部51を設け、トレイガイド52の側に凸条部51が嵌合する2本の溝部53を設けたものである。
2本の凸条部51は搬送用トレイ50の左右の2箇所に前端縁54から後端縁55に亘って主走査方向に直交する方向に形成され、後方から見た断面形状において矩形を呈している。つまり、各凸条部51の左右の側面56,57は、下面58に直角であり、かつ、主走査方向に直交するように前後方向に伸びる互いに平行な滑らかな平面となっている。また、凸条部51の下面59は搬送用トレイ50の下面58に平行な滑らかな平面となっている。
一方、2本の溝部53はトレイガイド面60の左右の2箇所に前端縁61から後端縁62に亘って貫通し主走査方向に直交する方向に形成され、後方から見た断面形状において矩形を呈している。つまり、各溝部53の左右の内側面63,64は、トレイガイド面60に直角であり、かつ、主走査方向に直交するように前後方向に伸びる互いに平行な滑らかな平面となっている。また、溝部53の底面65はトレイガイド面60に平行な滑らかな平面となっている。なお、凸条部51の高さ51Hは、溝部53の深さ53Dと同一か、深さ53Dよりもやや低くなっている。
搬送用トレイ50の凸条部51とトレイガイド52の溝部53は、溝部53に凸条部51を嵌合させたときに、溝部53に対して凸条部51が左右方向にがたつくことなく、かつ、搬送用トレイ50をトレイガイド52に対して前後方向へ移動できる状態で、溝部53に凸条部51が嵌合するように構成されている。つまり、溝部53の幅53Wと凸条部51の幅51Wは、溝部53に凸条部51を嵌合させたときに、溝部53に対して凸条部51が左右方向にがたつくことの無いように、かつ、搬送用トレイ50をトレイガイド52に対して前後方向に移動できるように寸法公差が設定されている。
このように凸条部51と溝部53が構成されることで、レンズシートLが載置された搬送用トレイ50は、搬送用トレイ50側の凸条部51がトレイガイド52に設けられた溝部53に嵌合するようにトレイガイド52上に載置された状態で、トレイガイド52に対して左右方向に位置決めされるとともにトレイガイド52の上で回転してしまうことが防止される。つまり、溝部53の左側の側面56に凸条部51の左側面63がガイドされ、また、溝部53の右側の側面57に凸条部51の右側面64がガイドされることで、搬送用トレイ50は、トレイガイド52に対して左右方向に位置決めされるとともにトレイガイド52の上で回転してしまうことが防止される。
また溝部53と凸条部51は、左右に2本ずつ2組備えられているので、1組だけの場合に比べて、搬送用トレイ50のトレイガイド52に対する位置決めをより確実に行うことができる。したがって、給紙ローラ4および排紙ローラ5により搬送される搬送用トレイ50は、主走査方向に沿って高い精度で一定の搬送方向が維持された状態で搬送されることになる。そのため、記録ヘッド6によるレンズシートLへの記録位置の精度を向上させることができる。
なお、排紙側トレイガイド30の上面31は、溝部53の底面65と同一かやや低い位置となっている。そのため、排紙ローラ5から送り出された搬送用トレイ50の凸条部51は、その前端部が排紙側トレイガイド30の後端縁に当たることなく、排紙側トレイガイド30の上面31の上に載ることになる。つまり、排紙ローラ5から送り出された搬送用トレイ50の凸条部51が排紙側トレイガイド30の後端縁に当たってしまうことがないため、搬送用トレイ50の搬送が妨げられることがない。
(第3の変形例)
ところで、例えば、上述した第1の実施の形態に係る記録装置Pr1において、レンズシートLに換えてレンチキュラーレンズの設けられていないコピー用紙や写真用紙等のいわゆる普通紙Pを載置した場合であっても、これら普通紙Pが載置面9の上で回転してしまわないようにすることで、普通紙Pに対しても所定位置に記録を行うことができる。そこで、図12に示すように搬送用トレイ1の後端縁16に、当接手段として左右方向に長い凸条のガイド体36を設ける。普通紙Pをこのガイド体36に沿わせて搬送用トレイ1に載置することで、普通紙Pはガイド体36により載置面9上で回転してしまうことを防止され、搬送用トレイ1に載置された状態で搬送される。そのため、普通紙Pは、一定の決まった方向に搬送されることになり、記録ヘッド6による普通紙Pへの記録を所定の位置に行うことができる。
なお、図13に示すようにガイド体36の取り付け位置を普通紙Pのサイズに応じて変えるようにしてもよい。この場合、ガイド体36に差込ボス37を設け、搬送用トレイ1の側に差込ボス37が嵌るボス穴38を普通紙Pのサイズに応じて設けることで、ガイド体36の取り付け位置を載置される普通紙Pのサイズに応じて簡単に変えることができる。図14は、図13に示す部分Aの拡大図であり、ボス穴38が形成される部分の様子を示す。ボス穴38は、レンチキュラーレンズLの一部を欠いて形成する平面部分39に形成されている。
また、ガイド体36は載置される普通紙Pの一辺だけでなく複数の辺に対応するように複数のガイド部を設けることで、普通紙Pの搬送用トレイ1上での位置決めを確実に行うことができる。また、ガイド体36は普通紙Pの外周の形状が例えば曲線であればこの曲線に合う形状とすることで、普通紙Pの形状に応じた確実な位置決めが行を行うことができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る記録装置Pr4について、図15を参照しながら説明する。
図15は、本実施の形態に係る記録装置Pr4の概略の構成を示す概略構成図であり、記録装置Pr4を後方から見た斜視図である。なお、上述の第1の実施の形態で説明したのと同様の構成については、同一の符号を付すこととし、その説明を省略する。
記録装置Pr4においては、トレイガイド70は、上面がトレイガイド面71となる底板72と、この底板72の左右の両側に設けられる側板73,74と、この側板73,74の上端縁から内側に迫り出す迫出し部75,76を有している。このトレイガイド70は、底板72、側板73,74および迫出し部75,76により、迫出し部75,76の内側の開口部77の幅70W1が側板73,74の内側面78,79との間の左右方向の幅70W2により狭い蟻溝状の溝部80が形成されている。
溝部80の幅70W2は、搬送用トレイ81の左右方向が嵌合する幅を有し、また、溝部80は、トレイガイド70の前端縁82から後端縁83に亘って貫通し主走査方向に直交する方向に形成されている。溝部80の左右の内側面78,79は、トレイガイド面71に直角であり、かつ、主走査方向に直交するように前後方向に伸びる互いに平行な滑らかな平面となっている。
一方、搬送用トレイ81は、上述の第1の実施の形態あるいはその各変形例に係る搬送用トレイ1(40,50)がその下面に位置決め手段として溝部14(41)、あるいは凸条部51が形成されているのに対し、搬送用トレイ81の下面84は平面に構成されている。溝部80の左右方向の幅70W2は、搬送用トレイ81の左右方向の全体が嵌合する幅を有し、搬送用トレイ81が左右方向にがたつくことなく、かつ、搬送用トレイ81がトレイガイド70に対して前後方向に移動できるように設定されている。つまり、溝部80の内側面78,79はトレイガイド70の位置決め部として機能し、搬送用トレイ81については、その左右の側面部86,87がトレイガイド70に対する位置決め部として機能することになる。
溝部80の上方の開口部77の左右の幅70W1はレンズシートLの左右方向の幅LWよりも広いものとなっている。また、搬送用トレイ81の左右方向の幅81WはレンズシートLの幅LWよりも広いものとなっている。したがって、搬送用トレイ81にレンズシートLを載置して搬送用トレイ81をトレイガイド70のトレイガイド面71に載置すると、レンズシートLについては開口部77の内側に位置する。また、搬送用トレイ81のレンズシートLが載置されている部分から外れた左右の部分は、迫出し部75,76の下側に位置することになる。
上述したように搬送用トレイ81とトレイガイド70の溝部80が構成されることで、トレイガイド70に載置される搬送用トレイ81は、その左側の側面部85が溝部80の左側の内側面78にガイドされ、また、右側の側面部87が溝部80の右側の内側面79にガイドされることで、搬送用トレイ81は、トレイガイド70に対して左右方向に位置決めされるとともにトレイガイド70の上で回転してしまうことが防止される。したがって、給紙ローラ4および排紙ローラ5により搬送される搬送用トレイ81は、主走査方向に沿って一定の搬送方向が維持された状態で搬送されることになる。そのため、記録ヘッド6によるレンズシートLへの記録を所定の位置に行うことができる。
また、迫出し部75,76を設けることで搬送用トレイ81がトレイガイド70から離れ脱落してしまうことを防止することができるが、溝部80を迫出し部75,76を設けることなく、底板72と側板73,74のみで溝部80を構成するようにしてもよい。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る記録装置Pr5について、図16を参照しながら説明する。
図16は、本実施の形態に係る記録装置Pr5の概略の構成を示す概略構成図であり、記録装置Pr5を前方から見た斜視図である。なお、上述の第1の実施の形態とその変形例および第2の実施の形態で説明したのと同様の構成については、同一の符号を付すこととし、その説明を省略する。
上述の各実施の形態およびその変形例にかかる記録装置Pr1,Pr2,Pr3,Pr4は、各トレイガイド3,42,52,70は筐体2に対して水平に取り付けられている。これに対し、本実施の形態に係る記録装置Pr5は、トレイガイド90が、上方に傾斜して取り付けられ、また、搬送用トレイ91が可撓性を有するように構成されているものである。
トレイガイド90は、給紙ローラ4側の前端部92から筐体2の給紙開口部7あたりまではトレイガイド面93が水平となっている水平面部94に構成され、給紙開口部7から後方はトレイガイド面93が上方に傾斜した傾斜面部95に構成されている。水平面部94と傾斜面部95との繋がり部分は湾曲した湾曲部96に構成されている。
トレイガイド90の上面となっているトレイガイド面93には左右に2本の溝部97が設けられている。この溝部97は、トレイガイド90の湾曲部96において、この湾曲部96に沿って湾曲している点を除いて上述した記録装置Pr3のトレイガイド52に設けられる溝部53と同様な構成となっている。このように、トレイガイド90を上方に傾斜させることで、記録装置Pr5の前後方向の大きさの小型化を図ることができる。
一方、搬送用トレイ91は、形状については上述した記録装置Pr3の搬送用トレイ50と同様な構成であるが、PET(ポリエチレンテレフタラート)あるいはPETG(非結晶性PETコポリマー)等の可撓性を有する材料から形成されている。また、搬送用トレイ91は、湾曲部96に沿って湾曲できる厚さに構成されている。したがって、搬送用トレイ91は、トレイガイド90を搬送される際に湾曲部96において、湾曲部96の湾曲形状に沿って変形することができる。そのため、搬送用トレイ91の下面に設けられる凸条部98が溝部97から外れることなく、搬送用トレイ91は、トレイガイド面93の上に沿って搬送される。
トレイガイド90の湾曲部96には、搬送用トレイ91の凸条部98が溝部97から外れないように、レンズシートLを介して搬送用トレイ91を下方に押下する押圧手段としての加重ローラ99が設けられている。この加重ローラ99は、例えば、ステンレスや真鍮等の金属で形成され、左右の溝部97の間隔よりも長いものとなっている。加重ローラ99の左右の端面にはそれぞれ軸100が備えられている。
加重ローラ99は、トレイガイド90の左右の縁部に備えられる軸受部101の軸受け孔102に、軸100を介して回動自在に支持されている。軸受け孔102は、上下方向に長い長円形に形成されている。つまり、加重ローラ99は軸受部101に上下方向に変位可能に支持されている。
加重ローラ99と軸受部101は、加重ローラ99の下側にトレイガイド90が搬送されたときに、トレイガイド90の厚さの分だけ加重ローラ99が上方に持ち上げられた状態となるように、加重ローラ99の直径Mや軸受け孔102の下端部103のトレイガイド90からの高さH等が設定される。したがって、トレイガイド90上を搬送用トレイ91が搬送されるとレンズシートLを介して、搬送用トレイ91が加重ローラ99によりトレイガイド90に対して押圧される。そのため、搬送用トレイ91は、凸条部98が溝部97から外れることをより確実に防止することができる。特に、凸条部98が溝部97から外れ易いと考えられる湾曲部96において、搬送用トレイ91をトレイガイド90に対して押圧することで、効果的に凸条部98が溝部97から外れる不具合を防止できる。なお、レンズシートLおよび搬送用トレイ91が給紙ローラ4および排紙ローラ5により前方に搬送される際には、レンズシートLの搬送に追従して加重ローラ99が軸100を中心に自転する。このため、搬送用トレイ91の搬送負荷の増加を抑えながら搬送用トレイ91をトレイガイド90に対して押圧できる。また、レンズシートLが加重ローラ99に擦れることなく搬送される。
(第4の変形例)
次に、上述した本発明の第3の実施の形態に係る記録装置Pr5の変形例について、図17を参照しながら説明する。
図17は、本変形例に係る記録装置Pr6の概略の構成を示す概略構成図であり、記録装置Pr6を前方から見た斜視図である。なお、上述の第3の実施の形態等で説明したのと同様の構成については、同一の符号を付すこととし、その説明を省略する。
本変形例に係る記録装置Pr6は、上述の第3の実施の形態に係る記録装置Pr5のトレイガイド90と搬送用トレイ91を、蟻溝状の溝部110を有するトレイガイド111と、このトレイガイド111に対応した搬送用トレイ112とした構成となっている。
搬送用トレイ112は、記録装置Pr4に係る搬送用トレイ81と同様な構成であるが、上述の搬送用トレイ91と同様にPETあるいはPETG等の可撓性を有する材料から形成され、可撓性を有するものとなっている。このように、トレイガイド111が上方に傾斜されることで、記録装置Pr6の前後方向の大きさの小型化を図ることができる。
トレイガイド111の湾曲部113に設けられる加重ローラ114の左右方向の幅114Wは、溝部110の上方の開口部115の幅115Wよりやや狭い幅となっている。そのため、加重ローラ114は、トレイガイド111の左右の迫出し部116に干渉することなく開口部115の内側に位置し、搬送用トレイ112をトレイガイド111に確実に押圧することができる。
なお、迫出し部116の下面117が、搬送用トレイ112の搬送を大きく妨げない程度に搬送用トレイ112に接触するように構成し、迫出し部116により搬送用トレイ112がトレイガイド111から離れることを防止するようにしてもよい。この構成とする場合、迫出し部116の下面117にフェルト等の低摩擦の部材を貼り付け、この低摩擦の部材が搬送用トレイ112に接触するようにすることで、搬送用トレイ112の搬送の負荷の増加を抑えながら、搬送用トレイ112がトレイガイド111から離れることを効果的に防止することができる。
上述した記録装置Pr5あるいは記録装置Pr6のようにトレイガイド90(トレイガイド111)が傾斜することで、搬送用トレイ91(搬送用トレイ112)に載置されるレンズシートLが搬送用トレイ91(搬送用トレイ112)の係合部10との係合が外れやすくなることがある。そこで、図18に示すように、搬送用トレイ91(搬送用トレイ112)の載置面9にシリコーン接着剤等の再粘着性を有する粘着剤を塗布し粘着面118を形成し、載置面9に載置されるレンズシートLがこの粘着面118に貼着されるようにすることで、レンズシートLの係合部10との係合が外れることを防止するようにしてもよい。
なお、上述の各実施の形態および各変形例において、トレイガイド3,42,52,70,80,90,111の上面であるトレイガイド面と搬送用トレイ1,40,50,81,91,112の下面にフッ素樹脂等の低摩擦材をコーティングすることで、トレイガイド3,42,52,70,80,90,111と搬送用トレイ1,40,50,81,91,112との間の摩擦が低くなり、搬送用トレイ1,40,50,81,91,112の搬送をスムーズに行うことができる。
上述の各実施の形態に説明した記録装置Pr1等は、記録ヘッド6がレンズシートLの搬送方向と直交する方向に移動する形式のものであるが、記録ヘッドが移動しないいわゆるラインヘッドを用いた記録装置についても本発明を用いることができる。この場合、記録ヘッド6の移動方向である主走査方向は、ラインヘッドの長手方向の方向に対応する方向となる。
本発明の第1の実施の形態に係る記録装置の後方斜視図である。 図1に示す記録装置から搬送用トレイを取り外した状態を示す図である。 図1に示す記録装置の搬送用トレイの上方斜視図である。 図1に示す記録装置の搬送用トレイを下方斜視図である。 記録媒体をレンチキュラーレンズの側から見た斜視図である。 検査用画像の記録内容を示す図である。 検査用画像をレンチキュラーレンズの側から見たときの画像を示す図である。 第1の変形例に係る記録装置の後方斜視図である。 第2の変形例に係る記録装置の後方斜視図である。 図9に示す記録装置の搬送用トレイの上方斜視図である。 図9に示す記録装置の搬送用トレイを下方斜視図である。 第3の変形例に係る記録装置の後方斜視図である。 図12に示す記録装置の搬送用トレイの変形例を示す後方斜視図である。 図13の部分Aの拡大図である。 本発明の第2の実施の形態に係る記録装置の後方斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る記録装置の後方斜視図である。 第4の変形例に係る記録装置の後方斜視図である。 図15、図16に示す搬送用トレイの変形例を示す後方斜視図である。
符号の説明
Pr1,Pr2,Pr3,Pr4,Pr5,Pr6 … 記録装置 1,40,50,81,91,112 … 搬送用トレイ(記録媒体搬送用トレイ) 10 … 係合部(記録媒***置決め手段,係合手段) 13,43,51,88 … 凸条部(位置決め手段) 14,41,53,80,97,110 … 溝部(位置決め手段) 36 … ガイド体(記録媒***置決め手段,当接手段) 108 … 粘着手段 99,114 … 加重ローラ(押圧手段) LA … レンチキュラーレンズ L … レンズシート(記録媒体)

Claims (7)

  1. レンチキュラーレンズを有する記録媒体が載置される記録媒体搬送用トレイを有し、この記録媒体搬送用トレイと共に搬送される前記記録媒体に記録を行う記録装置であって、
    前記記録媒体搬送用トレイに備えられ、前前記記録媒体搬送用トレイに載置された前記記録媒体に対して、前記記録媒体の搬送方向と直交する方向の位置決めを行う記録媒***置決め手段と、
    前記記録媒体搬送用トレイを支持し前記記録媒体搬送用トレイの下面を前記搬送方向にガイドするガイド手段と、
    を有し、
    前記ガイド手段と前記記録媒体搬送用トレイには、前記搬送方向と直交する方向の両方向について前記記録媒体搬送用トレイが位置決めされるトレイ位置決め手段が備えられていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記トレイ位置決め手段は、互いに嵌合する溝部と凸条部であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記記録媒***置決め手段は、前記記録媒体のレンチキュラーレンズに係合する線条の係合手段であることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記記録媒***置決め手段は、前記記録媒体の少なくとも1つの側縁部に当接する当接手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記記録媒体搬送用トレイは、可撓性を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記記録媒体搬送用トレイには前記記録媒体を貼り付ける粘着手段が備えられていることを特徴とする請求項1または5に記載の記録装置。
  7. 前記記録媒体を前記記録媒体搬送用トレイに対し押圧する押圧手段を備えることを特徴とする請求項1または6に記載の記録装置。
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