JP2009071617A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

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寿夫 白沢
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Abstract

【課題】色材の付着量やドット面積率が経時的に大きく変動するカラー画像形成装置であっても、基準チャートを出力した用紙とは特性の異なる他の用紙に対する色変換パラメータを高精度にキャリブレーションできる。
【解決手段】ホストコンピュータ3からキャリブレーションが指示されると、コントローラ4は基準チャートを画像形成装置1に出力して、用紙Aのキャリブレーション・チャート5をプリント出力する。プリントされたチャートをチャート測色装置2で測色して、測色データをコントローラ4に転送する。コントローラ4は測色データを用いて、画像形成装置1の濃度変動を補正した新たな色変換パラメータを作成し、記憶されている色変換パラメータと置き換える。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の紙種を利用可能なカラー画像形成装置において、その出力特性に応じて色変換パラメータを補正する画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関し、例えば、デジタルカラー複写機、カラーレーザープリンタ、インクジェットカラープリンタなどの画像形成装置、及びコンピュータ画像処理装置を具備するカラー画像処理システムに好適な技術に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、電子写真方式や感熱方式やインクジェット方式等の記録方式が用いられている。これら各方式の画像形成装置においては、ユーザによる画像形成の高速化・高画質化の要求を満たすために、それぞれの記録方式の特質に応じてさまざまな工夫がなされている。
例えば電子写真方式の画像形成装置においては、微小粒子であるトナーの静電現象を利用しているため、温度や湿度等の環境変化や経時変化による影響を受けて画像濃度が変動したり、あるいは、画像形成装置の構成部品の微小なばらつきによって画像濃度に差異が生じたりすることによって、画像品質を低下させやすいという傾向がある。そこで、画像品質を安定的に維持するために、電子写真方式の画像形成装置には画像濃度調整を行う機能(以下、キャリブレーションと呼ぶ)が備わっているのが一般的である。
例えば、特許文献1、2では基準チャートを所望の画像形成装置で出力し、出力したチャートをスキャナで読み取り、測色計で測色して画像形成装置の出力特性を解析し、C、M、Y、Kの階調値に対し予め定義されている目標値からのずれに応じて、色変換パラメータを補正するようにしている。
ところで、商業印刷分野などでは種々の用紙が用いられることが多い。これらの用紙は下地の色や紙表面の平滑性が異なっており、同じ画像形成装置で出力しても用紙によって出力画像の色再現特性が異なってしまうという問題がある。そのため、高精度な色再現が必要な用途では用紙ごとにキャリブレーションを行う必要がある。例えば、特許文献3では、複数の紙種用ごとに画質調整パラメータを切り替えてチャートを出力して、目標とする濃度が得られるように調整するようにしている。
しかしながら、用紙を変更するたびに基準チャートを出力して多数のカラーパッチを測色し、キャリブレーションを行うことは処理が非常に煩雑である。そこで、特許文献4では、色材1を印刷用紙Aに印刷した場合の分光濃度Sd1(λ)と印刷用紙Aの分光濃度Sdw1(λ)との差に表面状態の違いによる調整係数r1を乗じた後、印刷用紙Cの分光濃度SdWdを加算することにより、印刷用紙Cに色材1を印刷した時の色SDM1(λ)を推定するようにしている。即ち
SDM1(λ)=r1×(Sd1(λ)−Sdw1(λ))+SdWd(λ)
によるモデルを用いて、用紙の紙色及び用紙の表面平滑性を考慮した色再現推定を行っている。
特許第2643951号公報 特許第3520550号公報 特開2004−341375号公報 特開2005−142994号公報
しかしながら、上述した従来技術では、プリンタが変動するたびに全ての用紙ごとにキャリブレーションを行う必要があり、例えば、普通紙、上質紙、アート紙、光沢紙、再生紙等の複数のメディアを記録対象とするカラー・プリンタについて、用紙毎にプリント出力したカラーパッチを測色してガンマ補正テーブルやLUTなどの色変換パラメータを補正する必要があり、処理が煩雑であるという問題があった。
一方、特許文献4で提案されている方式では、用紙の地色に関する測色データを用いて標準紙以外の色再現を推定しており、比較的容易に複数の紙種に対応する色変換パラメータを求めることができる。この文献で提案されている色推定モデルをみると、色材の付着量によらず印刷用紙Aと印刷用紙Cには比例的な濃度差が生じることを表している。しかし、実際は色材の付着量が多い場合には用紙間の濃度差は小さく、色材の付着量が少ない場合には用紙間の濃度差が大きくなるという傾向がある。
図20を参照してこの現象の要因を説明すると、色材の付着量が多くなると用紙の表面を色材が覆ってしまい(b)、色材表面状態への影響が少なくなるためである。図20(c)は色材の付着量と濃度の関係を示すグラフであるが、図に示すように色材の付着量が増えるとアート紙でも普通紙でも濃度はほぼ同じになる。そのため、特許文献4の方式の場合、色材の付着量の変動幅が大きい画像形成装置に対しては、十分な色推定精度が得られず、キャリブレーションしても目標どおりの色再現を実現することができないという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、
本発明の目的は、色材の付着量やドット面積率が経時的に大きく変動するカラー画像形成装置であっても、基準チャートを出力した用紙とは特性の異なる他の用紙に対する色変換パラメータを高精度にキャリブレーションできる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することにある。
請求項1の目的は、基準チャートを出力した用紙とは特性の異なる他の用紙に対する色変換パラメータを高精度にキャリブレーションできる画像処理装置を提供することである。
請求項2の目的は、基準チャートを出力した用紙とは表面平滑性の異なる他の用紙に対する色変換パラメータを、高精度にキャリブレーションできる画像処理装置を提供することである。
請求項3の目的は、色材の付着量変動に伴う色変動特性を高速かつ高精度に推定可能な画像処理装置を提供することである。
請求項4の目的は、推定した色材の付着量から高精度に付着量を求めることが可能な画像処理装置を提供することである。
請求項5の目的は、基準チャートを出力した用紙とは特性の異なる他の用紙に対する適切な色変換パラメータを作成することが可能な画像処理装置を提供することである。
請求項6の目的は、基準チャートを出力した用紙とはドットゲイン特性の異なる他の用紙に対する色変換パラメータを、高精度にキャリブレーションできる画像処理装置を提供することである。
請求項7の目的は、基準チャートを出力した用紙とは異なる他の用紙に対するドット面積率を推定可能な画像処理装置を提供することである。
請求項8の目的は、基準チャートを出力した用紙とは特性の異なる他の用紙に対するガンマ補正テーブルを高精度にキャリブレーションできる画像処理装置を提供することである。
請求項9の目的は、基準チャートを出力した用紙とは特性の異なる他の用紙に対する補間演算用パラメータを高精度にキャリブレーションできる画像処理装置を提供することである。
請求項10の目的は、例えば電子写真プリンタのように、インクの重なりに応じてドット面積率が変化する出力装置であっても色推定可能な画像処理装置を提供することである。
請求項11の目的は、色材の付着量の多い2次色以上の場合に、少ない負荷で、べた色の色推定が可能な画像処理装置を提供することである。
請求項12の目的は、基準チャートを出力した用紙とは特性の異なる他の用紙に対する色変換パラメータを高精度にキャリブレーションできる画像処理方法を提供することである。
請求項13の目的は、基準チャートを出力した用紙とは特性の異なる他の用紙に対する色変換パラメータを高精度にキャリブレーションできるプログラムを提供することである。
本発明は、記録媒体の種類に応じて、入力カラー画像信号を画像形成装置用の出力信号に変換するための色変換パラメータを生成する画像処理装置において、第1の記録媒体を用いて基準チャートを出力するチャート出力手段と、前記出力した基準チャートの測色データを取得する測色データ取得手段と、前記取得した測色データから前記画像形成装置の変動特性値を推定する変動特性推定手段と、前記推定した変動特性値に基づいて、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体に対応する色変換パラメータを作成するパラメータ作成手段とを具備することを最も主要な特徴とする。
請求項1、12、13:記録媒体の種類に応じて、入力カラー画像信号を画像形成装置用の出力信号に変換するための色変換パラメータを生成する際に、第1の記録媒体を用いて基準チャートを出力するチャート出力し、前記出力したチャートの測色データを取得し、前記取得した測色データから前記画像形成装置の変動特性値を推定し、前記推定した変動特性値に基づいて、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体に対応する色変換パラメータを作成しているため、第2の記録媒体で基準チャートを出力することなく、第2の記録媒体の色変換パラメータをキャリブレーションすることができる。
請求項2:第1の記録媒体の測色データから色材の付着量を推定しているため、同じ付着量変動が発生しても色変動の振る舞いが異なる記録媒体についても高精度にキャリブレーションを行うことができる。
請求項3:変動特性値と測色データを対応付けた変動特性テーブルを有しているため、記録媒体ごとの色変動特性を高速かつ高精度に推定することができる。
請求項4:複数の波長の分光測色データを用いて色材の付着量を推定しているため、色材の付着量が多くて表面散乱の影響が大きな場合であっても色材の付着量を高精度に推定することができる。
請求項5:推定した色材の付着量に基づいて、第2の記録媒体を使用したときのべたパッチの出力色を推定しているため、第2の記録媒体で基準チャートを出力することなく、べたパッチの出力色を高精度に推定できる。
請求項6:第1の記録媒体の測色データから出力階調値に対する面積率または面積率の変化率を推定しているため、ドットゲイン特性の異なる記録媒体を使用している場合でも、高精度なキャリブレーションを行うことができる。
請求項7:推定した面積率の変化率を第2の記憶媒体の基準面積率に乗じて、第2の記録媒体を用いてプリント出力する時の出力階調値に対応するドット面積率を求めているため、第2の記録媒体で基準チャートを出力することなく、第2の記録媒体で網点を出力した場合の階調特性を推定することができる。
請求項8:推定した変動特性値に基づいて第2の記録媒体を用いた時の出力色を推定する色推定手段を具備しているため、狙いの階調特性を忠実に再現可能なガンマ補正テーブルを作成することができる。
請求項9:推定した変動特性値に基づいて第2の記録媒体を用いた時の出力色を推定する色推定手段を具備しているため、狙いの出力色を忠実に再現可能な3次元ルックアップテーブルを作成することができる。
請求項10:インクの重なりに応じてドット面積率を補正する面積率補正手段を具備しているため、電子写真プリンタのごとく、インクの重なりに応じて面積率が変化するような画像形成装置でも高精度に色予測を行うことができる。
請求項11:重ね合わせるインクの色数に応じて異なる推定方法を用いてべたパッチの分光反射率を推定しているため、用紙の表面平滑性が影響しにくい2次色〜4次色において簡単に出力色を推定することができる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1:
1.画像処理システム
図1は、本発明の画像処理システムの全体構成を示す。図1において、1は画像形成装置、2はチャート測色装置、3はホストコンピュータ、4はコントローラである。
また、コントローラ4には、画像処理部10およびキャリブレーション処理20などの処理機能が備わっており、基本的なプリント処理やキャリブレーション処理などを実行することができる。
ホストコンピュータ3上で動作するアプリケーションからプリントが指示されると、ホストコンピュータ3はプリンタ・ドライバを動作させて、印刷を行う画像情報をコントローラ4へ送信する。コントローラ4では、画像処理部10を動作させて入力された画像情報に対し色変換処理、ラスタライズ処理、ハーフトーン処理などの種々の画像処理を施してプリンタ出力データに変換し、画像形成装置1へ出力する。
画像形成装置1は、画像データをプリントアウトするための出力装置であって、例えば、電子写真方式やインクジェット方式のカラー・プリンタやカラーファクシミリといった画像形成装置を用いることができる。
一方、ホストコンピュータ3からキャリブレーションが指示されると、コントローラ4は内蔵しているキャリブレーション用の基準チャートを画像形成装置1に出力して、用紙A(第1の記録媒体)のキャリブレーション・チャート5をプリント出力する。ここで、基準チャートとは、画像処理部10に記憶されている画像データであり、用紙Aのキャリブレーション・チャート5は、画像形成装置1で用紙A上に出力された出力物を意味する。そして、プリントされたキャリブレーション・チャート5をオペレータがチャート測色装置2で測色して、測色データをコントローラ4に転送する。測色が終了すると、コントローラ4は測色データを用いて、画像形成装置1の濃度変動を補正した新たな色変換パラメータを作成し、記憶されている色変換パラメータと置き換えることでキャリブレーションを実現している。
なお、図1ではチャート測色装置2は画像形成装置1と独立した装置として構成しているが、画像形成装置の紙搬送路上にチャート測色装置2が内蔵されていてもかまわない。また、ホストコンピュータ3にはディスプレイを接続して、キャリブレーションの結果を表示したり、オペレータがキャリブレーション動作を設定するための画面を表示したりしてもよい。
2.画像処理部の構成および動作
図2は、実施例1の画像処理部の構成を示す。図2に示すように、画像処理部10は、色変換処理部100、ラスタライズ処理部200、ハーフトーン処理部300などからなる。以下、図2を参照しながら画像処理部10における動作を説明する。
アプリケーションから送られる画像情報は、通常ディスプレイ表示用のRGB色信号で表される描画コマンド形式のデータである。しかし、ディスプレイとプリンタでは色再現範囲や色再現特性が大きく異なるため、色変換処理部100では描画オブジェクト単位で入力RGBデータを、プリンタの色再現範囲に合うように色域圧縮を行ったCMYK(8ビット)データに変換する。
次に、ラスタライズ処理部200では、色変換処理後のCMYK8ビットの描画データを解釈して、CMYK各色8ビットのビットマップデータに展開する。
ハーフトーン処理部300では、ビットマップイメージに展開されたCMYK画像データ(8ビット)を受けて、画像形成装置1が出力可能な少ないビット数(例えば、1ビット)のCMYK画像データへの変換処理を行う。上記のような画像処理により、画像形成装置1が出力可能なCMYK画像データが作成される。
3.色変換処理部の構成・動作
図3は、実施例1の色変換処理部100の構成を示す。図3に示すように、色変換処理部100は、補間演算部101、ガンマ補正部102、色変換パラメータ用メモリ103、セレクタ104、パラメータ記憶部105などで構成されている。
パラメータ記憶部105には、画像形成装置1で使用可能な各種用紙に対応した色変換用パラメータが記憶されており、紙種指定部を介してオペレータにより指定された紙種に対応した色変換パラメータがセレクタ104で選択され、色変換パラメータ用メモリ103にロードされる。
ここで、色変換パラメータは、補間演算部101で用いる三次元ルックアップテーブル(3D−LUT)およびガンマ補正部102で用いるガンマ補正テーブルなどから成っている。
補間演算部101は、色変換パラメータ用メモリ103に記憶されている3D−LUTを参照して、入力画像データをプリンタ用のCMYK8ビットの色データに色変換する。色変換アルゴリズムとしては、四面体補間などのメモリマップ補間法を用いる。メモリマップ補間法では、R、G、Bの各色信号レベルを各々n分割し、各格子点に対応する出力CMYK値を三次元ルックアップテーブルとして予め作成しておき、格子点間に位置する入力RGB値については、近傍の格子点に対応するCMYK階調値を3D−LUTから読み出して補間により出力CMYK値を算出する。
上記のメモリマップ補間演算は、入出力特性が線形であるほうが高い変換精度が得られるが、画像形成装置1は一般に非線形な歪を持っているため、ガンマ補正部102で画像形成装置1の非線形性を補正するという役割を持っている。ガンマ補正部102は、C、M、Y、K各色のデータ値を1次元のルックアップテーブルでテーブル変換するという簡単な処理となっている。
さらに、補間演算後のC、M、Y、K階調値に対して目標とする出力濃度を規格値として定義しておくことにより、濃度変動が生じた場合でも、このガンマ補正テーブルの調整だけで、概ね色味を安定させられるというメリットがある。
上記で説明した処理により、ホストコンピュータ3から入力された画像情報を画像形成装置1に出力することができる。
4.キャリブレーション処理部の説明
(1)キャリブレーション・チャートの出力・測色
次に、キャリブレーション処理の方法について図4のフローチャートを用いて説明する。本実施例では、ガンマ補正テーブルのみをキャリブレーションする場合について説明する。
オペレータによりキャリブレーションが指示されると、キャリブレーション処理部20は、画像処理部10を介して予め記憶している(又は外部入力された)基準チャートを画像形成装置1へ出力し、用紙Aのキャリブレーション用のチャート5をプリント出力する(ステップS11)。
この基準チャートとは、キャリブレーション専用に特別にデザインされたCMYK形式の画像データファイルであって、種々の色彩のカラーパッチを配列して成るサンプルチャートを表現したものである。基準チャートを出力する際は、補間演算部101、ガンマ補正部102はスルーにしておく。したがって、このプリントアウトされたキャリブレーション・チャート5には、画像形成装置1のエンジン特性としての入出力特性が現れることになる。
図5は、プリントアウトされるキャリブレーション・チャートの一例である。このチャートは、ガンマテーブルを算出するために、画像形成装置1の1次色であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)ごとに出力可能な全階調範囲(0〜255)中から32階調間隔で選んだ8段階の階調値(32、64、…、224、255)でプリントされた矩形領域(以下、パッチという)が一方向に配列されている。但し、ガンマテーブルの作成において8段階に限定される必要はなく、階調数はもっと多くてもなんら問題ない。
なお、1次色は印刷で言うとインクそのものの色、つまりCMY(K)である。ちなみに、2次色は1次色のうちの2色を用いて作られる色で、RGBを2次色という場合もある。3次色も同様で3色を用いて作られる。Kを3次色と呼ぶ場合もある。また、矩形領域内の全ての画素に対して均一なインクが打たれているパッチをべたパッチと呼び、画素によってインクが打たれたり打たれなかったりしているパッチを網点パッチと呼ぶことにする。一般には、階調値=255の場合にべたパッチが出力されることになる。
次に、出力されたキャリブレーション・チャート5をチャート測色装置2によって測色する(ステップS12)。チャート測色装置2は、出力したキャリブレーション・チャート5に含まれる各カラーパッチの色彩値を計測するための装置であって、例えば分光反射計などを使用できる。読取られたカラーパッチの測色データを図示した例を図6に示す。図6は、C、M、Y、K各べたパッチの分光反射率データを図示している。図6の例では、測色データは400〜700nmの波長域に対する10nm間隔での反射率データとなっているが、波長域や波長間隔は異なっていてもよい。
読取られたキャリブレーション・チャートの測色データは、コントローラ4へ転送される(ステップS13)。キャリブレーション処理部20は、転送された測色データを取得したらコントローラ4内部のHDDなどの記憶装置に一旦保存する。
測色データが取得されると、キャリブレーション処理部20はコントローラ4内に保持している基準チャートのデータに基づいて用紙Aに対するガンマ補正テーブル(色変換パラメータ)を作成する(ステップS14)。
(2)用紙Aのガンマ補正テーブルの生成
このガンマ補正テーブルの作成方法について図7、図8を用いて説明する。図8は、ガンマ補正テーブルの算出処理の流れを詳細に示したものである。
まず、ステップS21で各カラーパッチの測色データから出力濃度IDを求める。例えば、測色データが図6で示したような分光反射率で与えられている場合には、分光反射率を分光濃度に変換した後、出力濃度IDを決定する。分光濃度D(λ)は、分光反射率R(λ)を、
D(λ)=log(1/R(λ))
の式で濃度変換した値である。また、出力濃度IDは上式で求められる波長ごとの分光濃度D(λ)の最大値として求められる。
測色データからは離散的な階調値に対する出力濃度しか得られないため、基準チャートに含まれるカラーパッチの階調値をXとし、実測のプリンタ出力濃度をYとして、Y=f(X)を線形補間あるいは、スプライン近似などを行って256階調全ての出力濃度を求める(ステップS22)。このとき、用紙Aの紙白の出力濃度については予め測定したデータをコントローラ内の記憶装置に保存しておいて、読み出すようにしてもよい。図7(a)のグラフの細線は、上記で求めた階調値0〜255に対応する出力濃度の例である、
256階調分のプリンタ階調値に対する出力濃度が求まると、ステップS23で狙いの出力濃度(目標出力濃度)TDを記憶装置から読み出す。狙いの出力濃度TDとは、前述したようにガンマ補正前のCMYK階調値に対する規格値として定義された濃度であって、図7(a)のグラフの太線(目標出力濃度テーブル)に対応している。
最後に、ステップS24に移り、狙いの出力濃度TDとステップS22で求めた出力濃度からガンマ補正テーブルを作成する。図7(a)のグラフは、変動により理想的な出力濃度特性よりも実際のプリンタの濃度が高くなっている。このような場合は、その濃度変動を相殺するように濃度を低くするようなガンマ補正テーブルに設定する。
具体的には、図9に示すように、濃度が変動したCMYK階調値0〜255がガンマ補正テーブル110に入力され、用紙Aに対する基準のガンマ補正テーブル110を適用して、C’M’Y’K’に変換する。次いで、C’M’Y’K’に対する基準のプリンタ出力濃度特性111(つまり、図7(a)の太線で示す目標出力濃度テーブル)を適用してCMYK階調値に対する狙いの出力濃度TDを求める(特性111により、階調値を濃度に変換)。狙いの出力濃度TDをステップS22で作成した出力濃度特性の逆写像変換112(濃度を階調値に逆変換)を行って、C’’、M’’、Y’’、K’’を求める。このようにして、CMYK⇒C’’、M’’、Y’’、K’’を新たなガンマ補正テーブルとして作成される。
以上の方法で作成したガンマ補正テーブルの例を図7(b)に示す。なお、基準のガンマ補正テーブル及び基準のプリンタ出力濃度特性は製品出荷時に設定されたテーブルであり、予めハードディスク或いはROMなどに記録してあるものとする。
ガンマ補正テーブルの作成が終了すると、パラメータ記憶部105に記憶されている用紙Aの色変換パラメータを、作成したガンマ補正テーブルに書き換える(ステップS25)。
以上の処理では、濃度を用いてガンマ補正テーブルを作成する場合について説明したが、特に限定されることはなく、明度やその他の色彩値を用いても特に影響はない。また、分光反射率から出力濃度を求める代わりに、スキャナなどの読取り装置やRGBセンサなどから得られる読取り値を濃度に変換するようにしてもかまわない。
(3)用紙X(i)に対するガンマ補正テーブルの作成
図4に戻り、用紙Aに対するガンマ補正テーブルの作成が終了したら、オペレータが用紙A以外のキャリブレーションを行うことを指定しているか否かを判定し(ステップS15)、用紙A以外の用紙についてもキャリブレーションを実行するモードが選択されている場合には、ステップS16へ移りキャリブレーションを続行する。
本実施例では、予め用紙ごとの変動特性テーブルを設定し、該変動特性テーブルを参照して用紙Aとは異なる用紙X(i)(第2の記録媒体)に対するガンマ補正テーブルを作成するようにしている。
まず、本発明の特徴である変動特性テーブルについて説明する。変動特性テーブルは、用紙X(i)に対する色材の付着量と分光濃度の関係をテーブル化したデータファイルであって、画像形成装置1の1次色ごとに設定されている。図10は、M(マゼンタ)に対する変動特性テーブルの具体例を示す。図10の例では、変動特性テーブルとして、色材の付着量ごとに400〜700nmの波長範囲を50nm間隔で区切った波長に対する分光濃度及びピーク濃度を示す570nmに対する分光濃度が記述されている。ここで、図10の色材の付着量は、理想状態(濃度変動が生じていない状態)の付着量を1.0として正規化した値が記述されているが、実際に付着している色材の重量などであっても良い。
但し、波長間隔としては、50nm間隔に限定される必要はなく、もっと細かくても良いし、もっと粗くても良い。波長間隔が粗い場合には、最も濃度変化を検知しやすい波長(ピーク波長)の分光濃度を含めるようにする方が良い。
変動特性テーブルに記載する分光濃度は、実際に画像形成装置1を用いて色材の付着量を変えたべたパッチを用紙X(i)上に形成して測色し、その測色データを濃度変換して得られた分光濃度をテーブルの値として設定する。或いは、色材の付着量制御が困難な場合などは、色材の透過特性や紙白の特性から分光濃度を予測する予測モデルを構築し、構築した予測モデルを用いて色材の付着量を変化させた時の分光濃度を求めるようにしても良い。
ここで用いるべたパッチの分光濃度の予測モデルとしては、色材の付着量に基づいて分光濃度を予測可能なモデルであって、例えばクベルカ−ムンク理論(P.Kubelka & F.Munk:”Ein Beitrag zur Optik der Ferbanstriche”、Z.tech Physik、12、p.593(1931))や、ウィリアムズ−クラッパ理論(F.C.Williams and Clapper:”Multiple internal reflections in photographic color prints”,J.Opt.Soc.Am.43,p.595(1953))などの方式を用いることができる。
ここで、クベルカ−ムンク理論は、色材の光吸収率と光拡散率、及び紙の反射率から微分方程式を構築して入射光に対する反射率を算出する手法である。また、ウィリアムズ−クラッパ理論は、紙の上に色材がのっている場合に、入射した光が色材層内部で多重反射する様子を光線追跡して反射率を算出する手法である。
ステップS16では、上記の変動特性テーブルなどを用いて、画像形成装置1の変動特性を推定する。以下、図11のフローチャート図を参照しながら変動特性の推定処理について説明する。
・用紙Aの測色データを用いた変動特性の推定
まず、上記の変動特性テーブル及び1次色べたパッチに該当する測色データを使用して、色材の付着量推定を行う(ステップS31)。図12は、色材の付着量が変動した場合のM(マゼンタ)の分光濃度の変化を示す。図12に示すように、分光濃度の変化は波長によって異なっており、分光濃度が高いほど、色材の付着量変動による変化が大きい傾向がある。
そこで、色材の付着量変動に伴う分光濃度の変化幅の大きな波長を色材ごとに決定し、決定した波長の分光濃度を分析することにより色材の付着量を推定する。例えば、M(マゼンタ)の場合は、570nmの分光濃度を用いることで、色材の付着量を高精度に推定できる。測定した分光濃度の値に一致する色材の付着量がない場合は、線形補間などにより色材の付着量を計算する。
例えば、出力したチャートのマゼンタべたパッチを測色した結果、波長570nmにおける分光濃度が1.6であった場合、色材の付着量Pmは
Pm=((1.1−1.0)×(1.6−1.5)/(1.65−1.5))+1.0
=1.067
となる。
但し、色材の付着量が多すぎると逆に色材層表面の散乱光が支配的になってしまうために、分光濃度の高い波長における濃度変化が小さくなる傾向がある。その結果、色材の付着量が非常に多い場合にも適用する場合は570nmの反射濃度だけでは、色材の付着量の予測精度が低下してしまうため、他の波長(例えば、450nmと500nm)の分光濃度も併用して色材の付着量を推定する(例えば、3種類の波長から求まる色材の付着量の最大値とする)ことで、より色材の付着量の予測精度を高めることができる。
次に、ステップS32へ移り、用紙Aの網点パッチの測色データに基づいて、中間調に
おける変動特性を算出する。本実施例では、中間調における変動特性としてドット面積率
の変化率を求め、用紙によらず面積率の変化率は一定であるものとして扱う。
まず、網点パッチの色再現モデルについて説明する。網点パッチの色再現モデルとしては、例えばクラッパ−ユール理論(F.R.clapper and J.A.C.Yule:”The Effect of Multiple Internal Reflections on the Densities of Half−tone Prints on Paper”,J.Opt.Soc.Am.43,p.600(1953))の方式を用いる。クラッパ−ユール理論は色材の反射率、及び面積率からハーフトーンの分光反射率を予測する。ウィリアムズ−クラッパ理論をベースにして、紙内部での多重反射を考慮している。
クラッパ−ユール理論のモデル式は、下記の式で表される。
Figure 2009071617
上式において、aiは面積率、R(λ)は分光反射率、を表している。nはユールニールセンのn値と呼ばれるもので、スクリーン線数や記録媒体の内部構造によって変わる定数なので、プリンタ出荷前に用紙の種類ごとに求めておく。一般に、n≧1のときはスクリーン線数が大きいほど、コート紙より上質紙の方が大きな値をとる傾向がある。
変動特性テーブルを補正する場合には、色材色と紙色との混色のみを考えればよいため、上式は式2のように単純化できる。
Figure 2009071617
本発明では、色材の付着量変動が生じた場合、n値は一定で面積率am及び分光反射率Rm(λ)が変化するものと想定して色予測を行う。分光反射率Rm(λ)及びRw(λ)は、べたパッチ及び紙白を測色した分光反射率に一致する。
式2を変形することにより、面積率amは下式で求められる。
Figure 2009071617
式3を見れば、分光反射率Rm(λ)、Rw(λ)、R(λ)は何れも測色値であり、かつn値も固定とみなしているので、式3により面積率amが網点パッチごとに求められる。
但し、amは波長ごとに異なるため、本実施例では、最も反射率の変化が大きい波長域で計算するようにするが、全ての波長で求めた面積率amを平均するなど他の方法を用いても構わない。
階調値ごとに面積率が求まると、予め設定されている基準の面積率データatと比較し、階調値ごとに面積率の変化率Ar=am/atを求め、変動特性値として記憶媒体或いはメモリに保存しておく(ステップS33)。ここで、基準面積率atは、製品の出荷前に予め設定されている基準の面積率であり、上述したステップS32と同様の方法で求めた面積率に相当する。
なお、上記の説明では、式3を計算して求めるとしていたが、予め計算しておいて、階調値ごとにピーク反射率と変化率Arの関係を対応付けたテーブルを用意しておき、色材の付着量の場合と同様にテーブル参照によって、変化率Arを求めるようにしても構わない。
・変動特性に基づいてX(i)のガンマ補正テーブルを作成
図4に戻り、ステップS16で変動特性が推定できたら、ステップS17へ移り用紙X(i)のためのガンマ補正テーブルを作成する。
ガンマ補正テーブルの作成手順としては、用紙X(i)に対するべたパッチの出力色を推定してから、階調特性を推定しガンマ補正テーブルを作成する。
べたパッチの出力色は、まず用紙X(i)の変動特性テーブルに基づいて、400nmから700nmの各波長の分光濃度を読み出す。例えば、図13の場合、付着量1.067の分光濃度を推定するために付着量1.0と1.1の分光濃度をテーブルから読取り、線形補間によって付着量1.067での分光濃度を求める(図13の下図)。
分光濃度D(λ)が求まると、
Figure 2009071617
の式により分光反射率R(λ)に変換する。
次に、ステップS33で求めた面積率の変化率Arに基づいて、用紙X(i)に対する出力濃度特性を計算する。まず、予め設定されている用紙X(i)の基準のドット面積率データを読み出す。次に基準のドット面積率に面積率の変化率Arを乗じ、Ar’を計算する。
次に、上記で推定したX(i)のべたパッチの分光反射率、X(i)の用紙の分光反射率、及び補正したドット面積率Ar’を用いて、式2の予測モデル式により階調値ごとの反射率を計算する。ここで、求める反射率は、全波長である必要はなくピーク波長だけでも構わない。
そして、階調値ごとに求めた反射率を濃度値に変換し、スプライン関数などで近似することにより用紙X(i)の出力濃度特性を求めることができる。
(4)ガンマ補正テーブルの作成
X(i)の濃度特性が求まると、用紙Aに対するガンマ補正テーブルを作成した時と同様に、図9の手順でX(i)に対するガンマ補正テーブルを作成する。
即ち、CMYK階調値0〜255に対して用紙X(i)に対する基準のガンマ補正テーブル110を適用して、C’M’Y’K’に変換し、C’M’Y’K’に対する基準のプリンタ出力濃度特性111を適用してCMYK階調値に対する狙いの出力濃度を求め、求めた狙いの出力濃度をX(i)の出力濃度特性の逆写像変換112を行って、C’’、M’’、Y’’、K’’を求める。
以上の方法により、X(i)のガンマ補正テーブルが作成できたら、色変換処理部100のパラメータ記憶部105に記憶されている色変換パラメータを置き換えることでキャリブレーションが終了する。
また、上記の説明では、主に色材の付着量変動の大きい電子写真方式のプリンタを例に説明したが、IJプリンタの場合にも同様の効果を得ることができる。IJ方式の場合は、経時的な変動は小さいが、ヘッドの製造に高い技術が必要なため、ロット間でノズルから放出されるインクの滴量が変化しやすいというような問題がある。そこで、上記で説明した色材の付着量の代わりに滴量を変動特性にすることで、様々な用紙の色変換パラメータを効率よく作成することができる。
実施例2:混色推定による色変換パラメータのキャリブレーション
実施例1では、ガンマ補正テーブルをキャリブレーションする方法について説明した。本実施例ではガンマ補正テーブル及び補間演算で使用する3D−LUTをキャリブレーションする場合について説明する。
本実施例の色変換部100は、図14に示すように補間演算部201、色分解部202、ガンマ補正部203により構成されており、補間演算部201は入力信号をCMY階調値に変換し、色分解部202では墨生成及び下色除去などを行って、CMYK階調値に変換し、その後、ガンマ補正部203でガンマ補正を行うものとする。ここで、色分解部202は固定の色変換処理であって、キャリブレーションを行う必要はない。このように、色分解部202を備えることにより、補間演算部201では3入力3出力の3次元LUTを持てばよいため、キャリブレーション処理を簡素化することができる。なお、CMY3色プリンタの場合には、色分解部202は不要となるのは言うまでもない。
次に、キャリブレーション方法について説明する。キャリブレーションの全体動作としては、図4のフローチャートと同じであるため、図4を参照しながら説明する。
(1)キャリブレーション・チャートの出力・測色
まず、キャリブレーション・チャートの出力(ステップS11)及び測色(ステップS12)を行う。実施例1では、1次色パッチのみの基準チャートを用いたが、本実施例では、1次色パッチに加え、2次色、3次色を加えた基準チャートを用いる。図15は、プリントアウトされるキャリブレーション・チャートの一例である。この例では、チャートの左半分は、画像形成装置1の1次色であるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)に関して出力可能な全階調範囲(0〜255)中から32階調間隔で選んだ8段階の階調値(32、64、…、224、255)でプリントされたパッチが一方向に配列されている。
チャートの右半分は、2〜4次色のべたパッチが配置されている。例えば、2次色のべたパッチとしては、C+M、C+Y、M+Y、C+K、M+K、Y+Kの6種類のべたパッチを配置している。チャートの並びについては、特に規定はなく、各パッチはチャートのどの位置に配置されていても構わない。
この基準チャートを実施例1と同様に、補間演算201、ガンマ補正203をスルーにしてプリント出力し、チャート測色装置2で測色する。
(2)用紙Aの色変換パラメータの作成
キャリブレーション・チャートの測色データが取得されると(ステップS13)、ステップS14において、キャリブレーション処理部20はガンマ補正テーブル及び3次元LUTの作成を行う。
ここで、ガンマ補正テーブルの作成方法は、実施例1と同じ方法であるため説明を省略し、3次元LUTの作成方法のみ説明する。
3次元LUTの作成方法の概略について図16のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS41において、測色したカラーパッチのデータを参照して、色変動を反映した色予測モジュールを構築する。この色予測モジュールは後述するように3次元LUTによる補間演算後のCMY階調値からLab測色値を推定する機能を有している。
次に、ステップS42で、3次元LUTの格子点に対応する狙いの出力色(Lt、at、bt)に関するデータを取得する。この狙いの出力色に関するデータは随時計算しても良いし、予めハードディスク或いはROMなどに記録して随時読み出すようにしても構わない。
狙いの出力色(Lt、at、bt)を計算する場合には、格子点に対応するRGB階調値に対して用紙Aに対する基準の3次元LUTの格子点出力値C’M’Y’を読み取って、図14における色分解処理202、ガンマ補正203を行ってC’M’Y’K’に変換する。ガンマ補正203で適用するガンマ補正テーブルとしては製品出荷時に設定された基準のガンマ補正テーブルを用いる。そして、C’M’Y’K’階調値に対して基準の測色値推定処理を用いて狙いの出力色(Lt、at、bt)を求める。
基準の測色値推定処理は、変動を含まない場合のプリンタ特性に基づく推定処理であり、製品出荷時に構築されている色予測モジュールを使用する。
狙いの出力色データを取得したら、次に、色変動を反映した色予測モジュールを使用して狙いの出力色(Lt、at、bt)を出力するためのCMY階調値を再計算する(ステップS43)。CMY階調値は、最適化アルゴリズムにより、狙いの出力色と推定したLab値の色差が最小となるCMYの組み合わせを探索する。最適化アルゴリズムとしては、シンプレックス法、山登り法、ニュートン法など多数の方式があるのでいずれを用いても構わない。
ここで、経時変動によって画像形成装置1の色再現域が狭くなっている場合には、狙いの出力色(Lt、at、bt)を再現できないことがある。しかし、その場合でも色差最小点を探索しているため、再現可能な出力色のなかで最も狙いの色に近いCMY階調値の組み合わせを求めることができる。
以上の処理により、用紙Aのガンマ補正テーブル及び3次元LUTが作成できたら、色処理部100のパラメータ記憶部105に記憶されている色変換パラメータを置き換える(ステップS44)。
次に、ステップS41の色予測モジュールの作成方法を詳細に説明する。図17は本実施例における色予測モジュールの構成例である。
図17に示すように、色予測モジュールは、CMY階調値をC’M’Y’K’階調値へ分解する色分解処理部210、各C’M’Y’K’階調値に対しガンマ補正を行うガンマ補正部211、ガンマ補正後のC’’M’’Y’’K’’階調値からLab値を推定する測色値推定部212、ガンマ補正テーブル用の記憶用バッファメモリ213、測色値データの記憶用バッファメモリ214、測色値データに基づいて測色推定用のパラメータを計算する測色値推定パラメータ作成部215などからなる。
ここで、色分解処理部210、ガンマ補正部211は、色変換部100における色分解部202及びガンマ補正部203と同じアルゴリズムとなる。また、キャリブレーション実行時の色再現特性を推定することを目的としているため、ガンマ補正テーブル記憶用バッファメモリ213には、前述した1次色の測色データに基づいてキャリブレーションしたガンマ補正テーブルをロードしてセットする。
測色値推定部212は、CMYK階調値からプリント出力色のLab値を予測する機能を有している。例えば、CMYK階調値から以下に詳述する改良クラッパ−ユール・モデルを用いて網点パッチの分光反射率を推定し、推定した分光反射率よりCIEの標準変換式を用いてLab値を求めるようにする。以下、改良クラッパ−ユール・モデル式について具体的に説明するが、本発明はこれに限らず、その他の網点モデルを使用しても実施することも可能である。
改良クラッパ−ユール・モデル式の説明
実施例1で使用したクラッパ−ユールのモデル式(式1)では、1次色の網点データから求めた単色面積率をDemishelの公式に代入して、混色網点の各基準色の面積率を計算するようにしている。
例として、Yの面積率=30%、Mの面積率=30%を混色した網点パッチの一部を拡大したイメージを図18に示す。この例では、例えばYドットとMドットが重なる領域の面積率は、0.3×0.3=0.09となり、9%の面積率となる。
同様に、White(白)=49%、Y=21%、M=21%、Y+M=9%
として計算される。
このDemishelの公式では、単色の網点と混色の網点で、同じインクの面積率は変化しないという仮定に基づいているが、電子写真プリンタなどでは、1次色の場合と下層に他のトナーがある場合では、色材の付着量が変わる特性がある。言い換えれば、クラッパ−ユール式のように、単色のドット面積率と2、3次色における各インク色のドット面積率が等しいと仮定してしまうと、十分な予測精度が得られない。そこで、混色時のドット面積率を高精度に推定できるようにモデル式を拡張する。
即ち、単色パッチにおけるC、M、Y、K各色の面積率を
Figure 2009071617
とすると、インクの重なりを考慮した面積率
Figure 2009071617
は式5で表すことができる。ここで、C、M、Y、K各色の面積率
Figure 2009071617
は実施例1と同様に、キャリブレーション・チャートに含まれる1次色の網点パッチの測色データを(式3)に適用することにより求めることができる。
Figure 2009071617
上式において、f()はインクが重なっている場合の面積率の補正を行うための関数である。この補正関数としては、多次多項式やニューラルネットなどの関数を使用する。この関数の最適化には、多数の色パッチを測色する必要があるため、工場出荷前に多数の色パッチを測色して構築しておくようにし、キャリブレーション実効時には変更しない。また、紙種ごとに別々の関数を作成しておくか、紙種によらず同一の関数とするかは予測精度に応じて決めればよい。
補正面積率
Figure 2009071617
が求まると、クラッパ−ユール式に代入して網点パッチの色推定を行う。即ち、(式6)のDemichel式を用いて混色パッチにおける基準色Maの面積率を計算し、(式7)により分光反射率R(λ)を計算する。
Figure 2009071617
また、(式7)における基準のべた色の分光反射率R(λ)は、キャリブレーション・チャートに含まれるべたパッチの測色データに相当する。
以上説明したように、キャリブレーション・チャートの測色データに基づいて、分光反射率R(λ)および面積率Maを求めることにより、用紙Aに対する色予測モジュールを構築することができ、構築した色予測モジュールを用いて狙いの出力色を再現するための3次元LUTをキャリブレーションすることができる。
(3)用紙X(i)の色変換パラメータの作成
用紙Aに対する色変換パラメータの作成が終了すると、ステップS16〜ステップS18において、用紙X(i)に対する色変換パラメータを作成する。
用紙X(i)の色変換パラメータを作成するために、用紙Aの測色データに基づいて変動特性を推定し、推定した変動特性に基づいて用紙X(i)に対する色予測モジュールを構築する。
この色予測モジュールについても、前述の改良クラッパ−ユールのモデル式(式5〜式7)を用いる。
用紙X(i)用の改良クラッパ−ユールのモデル式を構築するためには、(式7)における分光反射率データRi(λ)及び面積率Maを求めなければならない。
分光反射率データRi(λ)としては、4色プリンタの場合、合計2=16色の基準べた色について推定が必要になる。白の分光反射率は、用紙の分光反射率そのものなので予め測定しておけばよい。
1次色(C、M、Y、K)べた色の分光反射率は、実施例1と同様に用紙Aの測色データから色材の付着量を推定し、色材の付着量から用紙X(i)におけるべた色の分光濃度を求める。
2〜4次色の場合は、色材の付着量と関連付けたテーブルを持つという方法でも良いが、その場合テーブルを作成するために多くの実験が必要となり、あまり現実的ではない。一方、2〜4次色では、色材の付着量が1次色の2、3、4倍となるため、用紙表面の平滑性の影響を受けにくくなり、用紙Aでの色再現と用紙X(i)での色再現の差は小さい。したがって、用紙Aで測色した2、3次色の分光データに対し、用紙の紙色の差のみを補正するだけで十分な予測精度が得られる。
例えば、用紙Aでの2次色べたの分光反射率をRa(λ)、用紙X(i)での2次色べたの分光反射率をRx(λ)、用紙Aの分光反射率をPa(λ)、用紙X(i)の分光反射率をPx(λ)とすると
Rx(λ)=(Ra(λ)*Px(λ))/Pa(λ)
で比較的高精度に求めることができる。
面積率Maについては、実施例1と同様に用紙Aで求めた面積率から階調値ごとの面積率の変化率を求め、求めた変化率から用紙X(i)における1次色の面積率
Figure 2009071617
を求める。
そして、1次色の面積率
Figure 2009071617
から、式5および式6を計算して、式7で用いる面積率Maを求める。
上記で用紙X(i)に適した色予測モジュールが構築できるので、用紙X(i)に対する新たな3次元LUTを作成することができる。3次元LUTの作成方法は、用紙Aに対する3次元LUT作成方法と基本的には同じであり、用紙X(i)に対応する狙いの出力色データを読取り、読み取った出力色を再現するCMY階調値を、最適化アルゴリズムを用いて算出する。
以上の方法により、X(i)のガンマ補正テーブル及び3次元LUTが作成できたら、色処理部100のパラメータ記憶部105に記憶されている色変換パラメータを置き換えることでキャリブレーションが終了する。
実施例3:
図19は、本発明をソフトウェアで実現する場合のシステム構成例を示す。この画像処理システムは、ワークステーション401と画像形成装置(プリンタ)403や測色装置402が接続されている。ワークステーション401は、前記したキャリブレーション処理や色変換処理などの機能を実現するもので、ディスプレイ406、キーボード404、プログラム読取装置412および演算処理装置などで構成されている。演算処理装置は、種々のコマンドを実行可能なCPU407に、ROM409、RAM408がバスで接続されている。また、バスには大容量記憶装置であるHDD411と、ネットワーク上の機器と通信を行なうNIC410が接続されている。
プログラム読取装置412は、各種のプログラムコードを記憶した記憶媒体、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−R/W、DVD−ROM、DVD−RAMなど)、光磁気ディスク、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置で、例えば、フロッピーディスクドライブ、光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブなどである。
記憶媒体に記憶されているプログラムコードは、プログラム読取装置412で読み取ってHDD411などに格納され、このHDD411などに格納されたプログラムコードをCPU407によって実行することにより、前記画像処理方法などを実現することができるようになる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)やデバイス・ドライバなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前記した機能が達成される場合も含まれる。
本発明の画像処理システムの全体構成を示す。 実施例1の画像処理部の構成を示す。 実施例1の色変換処理部の構成を示す。 キャリブレーション処理のフローチャートである。 実施例1のキャリブレーション・チャート例を示す。 実施例1の測色データ例を示す。 用紙Aに対するガンマテーブルの補正例を示す。 実施例1のガンマ補正テーブルの作成処理のフローチャートである。 用紙Aに対するガンマ補正テーブルの作成方式を示す。 変動特性テーブルの具体例を示す。 変動特性値の算出処理のフローチャートである。 色材の付着量変動による分光濃度の変化を示す。 用紙X(i)のべた分光濃度の推定を説明する図である。 実施例2の色変換処理部の構成を示す。 実施例2のキャリブレーション・チャート例を示す。 実施例2における、用紙Aに対する3次元LUTの作成処理のフローチャートである。 実施例2の色予測モジュールの構成例を示す。 Demishel式を説明する図である。 実施例3の構成例を示す。 色材の付着量と表面状態の関係を説明する図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 チャート測色装置
3 ホストコンピュータ
4 コントローラ
5 キャリブレーション・チャート
10 画像処理部
20 キャリブレーション処理部

Claims (13)

  1. 記録媒体の種類に応じて、入力カラー画像信号を画像形成装置用の出力信号に変換するための色変換パラメータを生成する画像処理装置において、第1の記録媒体を用いて基準チャートを出力するチャート出力手段と、前記出力した基準チャートの測色データを取得する測色データ取得手段と、前記取得した測色データから前記画像形成装置の変動特性値を推定する変動特性推定手段と、前記推定した変動特性値に基づいて、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体に対応する色変換パラメータを作成するパラメータ作成手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変動特性値は、色材の付着量あるいは色材の付着量と関連付けられる特性値であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 記録媒体ごとに前記変動特性値と前記測色データを対応付けた変動特性テーブルを記憶する記憶手段を具備し、前記変動特性推定手段は、前記測色データ及び前記変動特性テーブルに基づいて、変動特性値を推定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記変動特性テーブルは、複数の波長における色材の付着量に対する分光濃度が記述され、複数の波長での分光測色データを用いて、前記色材の付着量の推定を行うことを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 前記推定した色材の付着量を用いて、第2の記憶媒体を使用してプリント出力した時のべたパッチの出力色を推定することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記推定した変動特性値は、ドット面積率あるいはドット面積率の変化率であることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記推定した面積率の変化率を第2の記憶媒体の基準面積率に乗じて、前記第2の記録媒体を用いてプリント出力する時の出力階調値に対応するドット面積率を求める手段を具備することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記パラメータ作成手段は、推定した変動特性値に基づいて第2の記録媒体を用いた時の出力色を推定する色推定手段を具備し、前記色推定手段を用いて、ガンマ補正テーブルを作成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  9. 前記パラメータ作成手段は、推定した変動特性値に基づいて第2の記録媒体を用いた時の出力色を推定する色推定手段を具備し、前記色推定手段を用いて、3次元ルックアップテーブルを作成することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  10. 前記色推定手段は、インクの重なりに応じてドット面積率を補正する面積率補正手段と、前記補正された面積率及びべたパッチの分光反射率に基づいて、複数のインクを混色した時の混色分光反射率を求める手段と、前記混色分光反射率に基づいて、3次元ルックアップテーブルを作成することを特徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  11. 前記べたパッチの分光反射率の推定は、重ね合わせるインクの色数に応じて異なる推定方法を用いることを特徴とする請求項10記載の画像処理装置。
  12. 記録媒体の種類に応じて、入力カラー画像信号を画像形成装置用の出力信号に変換するための色変換パラメータを生成する画像処理方法において、第1の記録媒体を用いて基準チャートを出力し、前記出力した基準チャートの測色データを取得し、前記取得した測色データから前記画像形成装置の変動特性値を推定し、前記推定した変動特性値に基づいて、前記第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体に対応する色変換パラメータを作成することを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項12記載の画像処理方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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