JP2009065798A - ワイヤハーネス用のプロテクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワイヤハーネスを内部に挿通するプロテクタであって、底部と両側部を有するプロテクタ本体の長さ方向の先端にバンド締め部を突設しており、前記バンド締め部は、前記プロテクタ本体の底部に連続する底部と、該底部の幅方向の一側から突設する側部を有する断面L形状とし、前記底部と側部の突出端に内面側に突出するL形状にワイヤハーネスのズレ防止用リブを突設していると共に、前記側部の先端側の外面にバンド通し筒部を突設し、前記バンド締め部の底部と側部の内面に接触させてワイヤハーネスを挿通させると共に該バンド締め部と非接触のワイヤハーネス外面からバンド締め部の外面に、前記バンド通し筒部を通した締結バンドで締結固定し、該締結バンドにより締結されたワイヤハーネスが前記ズレ防止用リブを乗り越えて引き出される。
【選択図】図1
Description
この種のプロテクタとして、例えば、特開平7−67229号公報(特許文献1)のプロテクタが提供されている。前記プロテクタ1は、図9に示すように、樋形状のプロテクタ1の先端からハーネス固定用リブ2が突設され、該ハーネス固定用リブ2の一側部にプロテクタ側に開放口3aを設けたバンド固定部材3を一体的に設けている。ハーネス固定用リブ2にワイヤハーネスW/Hを沿わせ、ワイヤハーネスW/Hにバンドクランプ4を巻回して結束し、バンドクランプ4を開放口3aからバンド固定部材3に挿入している。 前記構成からなるプロテクタでは、バンド固定部材3でバンドクランプ4を固定し、バンドクランプ4の位置ズレを防止している。
底板部と両側板部を有する樋形状としたプロテクタ本体のワイヤハーネス引出側となる長さ方向の先端にバンド締め部を突設しており、
前記バンド締め部は、前記プロテクタ本体の底板部に連続する底部と、該底部の幅方向の一側から突設する側部を有する断面L形状とし、該断面L形状の内面側をワイヤハーネス挿通支持部とし、該底部および側部の内面側にワイヤハーネスのズレ防止用リブを突設していると共に、前記側部の外面にバンド通し筒部を突設し、
前記バンド通し筒部を通した締結バンドを前記バンド締め部の外面よりワイヤハーネスの外面に巻き付けて締結固定し、該締結バンドにより締結されたワイヤハーネスが前記ズレ防止用リブを乗り越えて引き出される構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のプロテクタを提供している。
あるいは、前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブを、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる側部の先端内面に突設すると共に、前記底部の内面にワイヤハーネスの挿通方向と直交方向に間隔をあけて突設している。
このように記ズレ防止用リブを、バンド締め部の先端側において、底部と側部の内面にL形状に連続させることにより、縦横二方向にわたって前記ズレ防止用リブをワイヤハーネスに当接させることができる。よって、ワイヤハーネスの位置ズレをより効果的に防止することができると共に、重量が相当量となることが多いワイヤハーネスの電線群を、前記断面L形状のバンド締め部で安定保持させてバンド締めすることができる。
前記L形状のズレ防止用リブとしては、底部の先端から側部の先端まで連続させておくことが好ましい。
また、前記ズレ防止用リブによってワイヤハーネスの挿通スペースが大幅に狭められることがなく、安定状態でワイヤハーネスをバンド締め部に挿通し、バンド締め固定することができる。
前記のように、バンド締め部の底部あるいは/および側部の外面先端部にバンドのズレ防止用リブを設けることにより、ワイヤハーネスが挿通方向に引っ張られ、バンドも該引張力を受けた場合でも、前記方向へのバンドの動きが阻止され、バンドの位置ズレが防止できる。即ち、バンドが位置ズレすることなく所定位置で強固にワイヤハーネスを固定することができるため、ワイヤハーネスの位置ズレを一層効果的に防止できる。
前記バンド締め部の底部の中央にワイヤハーネスを分岐する仕切壁を突設し、仕切られた一方側の第1バンド締め部では底板を突出させると共に該底板の外縁から突出する前記側板外面に前記バンド通し筒を設ける一方、
仕切られた他方側の第2バンド締め部では、底板にバンド通す孔を穿設すると共に該底板の外縁から突出する前記側板の外面に前記バンド通し筒部を設けている。
図1乃至図6に本発明の自動車に搭載するプロテクタの第1実施形態を示す。
第1実施形態のプロテクタ10は図1、2に示すように、ワイヤハーネスW/Hの長さ方向Xに延在し、その両端をワイヤハーネスの出入口とし、一方の入口から集束して挿入したワイヤハーネスW/Hを他方の出口から3方向へ分岐して引き出している。
該出口側には、第1バンド締め部12、第2バンド締め部13、テープ締め部17を設けてワイヤハーネスW/Hを位置ずれなく固定して引き出している。他方の入口側にはテープ締め部18を設け、プロテクタ10内に挿入するワイヤハーネスW/Hを位置決め固定している。
側部13bの突出端には、平面視でL形状としたズレ防止用リブ13cを突設し、該ズレ防止用リブ13cを側部13bの内面側への突出部13c−1をワイヤハーネスのズレ防止用とし、かつ、底部13aの下側外面への突出部13c−2を第2締結バンドB−2のズレ防止用としている。また、底部13aの上側内面にワイヤハーネス挿通方向と直交方向のズレ防止用リブ13gを突設している。
さらに、側部13bの外面に、第2締結バンド用のバンド通し筒部13eを突設すると共に、底部13aにバンド通し用の貫通穴13fを設けている。第2締結バンドB−2はバンド通し筒部13eの通し穴13dを通し、底部13aの下側外面に巻き付けて底部13aの貫通穴13fより引き出してワイヤハーネスに巻き付けて締結するようにし、其の際、前記突出部13c−2でズレを防止できるようにしている。
ワイヤハーネスの入口側となる他端のテープ巻き部18も同様な形状とし、ズレ防止用リブ18cを設けている。
図2に示すように、ワイヤハーネスW/Hをプロテクタ本体11に挿通し、入口側では集束している幹線のワイヤハーネスW/Hを出口側ではW/H−1〜W/H−3と3方向に分岐した支線として引き出している。
ワイヤハーネスW/H−1は第1バンド締め部12で第1締結バンドB−1で固定して引き出し、ワイヤハーネスW/H−2は第2バンド締め部13で第1締結バンドB−2で固定して引き出し、ワイヤハーネスW/H−3はテープ巻き部17でテープTを巻き付けて固定している。前記出口側において、第1バンド締め部12と第2バンド締め部13で夫々固定するワイヤハーネスW/H−1とW/H−2とは仕切壁11cで分岐させている。 また、前記入口側では幹線のW/Hをテープ巻き部18でテープTを巻き付けて固定している。
詳しくは、バンド通し筒部12eの通し穴12dに第1締結バンドB−1を通し、係止部Bxをバンド通し筒部12eの先端に載置した状態で、バンド部Byを底部12aの下面に沿って巻き付け、バンドズレ防止用リブ12fの間を通してワイヤハーネスW/H−1の外周面に巻き付けた後、係止部Bxに挿入して係止している。
第1締結バンドBー1で固定されたワイヤハーネスW/Hー1は、図5(A)(B)に示すように、第1バンド締め部12の内面側に突出するズレ防止用リブ12cで屈曲し、該屈曲部Dでズレ防止用リブ12cを乗り越えてプロテクタ10から引き出される。
特に、第1バンド締め部12ではズレ防止用リブ12c、第2バンド締め部13ではズレ防止用リブ13cー1と13gを、それぞれワイヤハーネスW/H−1、W/H−2の挿通方向と直交方向に突出させ、縦横の二方向にわたってワイヤハーネスのズレを防止するため、確実にワイヤハーネスW/Hの位置ズレをより防止することができる。
よって、プロテクタ10内を挿通させるワイヤハーネスの寸法管理を精度良く行うことができ、プロテクタ10から引き出されるワイヤハーネスの長さを設計通りに維持することができる。
第2実施形態では、第1バンド締め部12のズレ防止用リブ22cを側部12bの突出端に縦方向に設けていると共に、バンド締め部12の底部12aの内面に、ズレ防止用リブ22gをワイヤハーネス挿通方向Xおよび直交方向Yに間隔をあけて点在させている点を第1実施形態と相違させている。
なお、前記配置パターンに限られず、例えば、図8(A)、(B)、(C)に示すように、ズレ防止用リブ22gの長さ方向をハ字状に傾斜させて配置してもよい。
他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、本発明は、前記実施形態には限定されず、プロテクタ本体の長さ方向の端部が分岐されていない場合も含まれるものである。
11 プロテクタ本体
11a 底板部
11b 側板部
12 第1バンド締め部
12a 底部
12b 側部
12c L形状のズレ防止用リブ
12e バンド通し筒部
12f バンドズレ防止用リブ
13 第2バンド締め部
13a 底部
13b 側部
13c、13g ズレ防止用リブ
13e バンド通し筒部
W/H(W/H−1、W/H−2、W/H−3) ワイヤハーネス
Bー1 第1締結バンド
B−2 第2締結バンド
Claims (5)
- ワイヤハーネスを内部に挿通する樹脂成形品からなるプロテクタであって、
底板部と両側板部を有するプロテクタ本体のワイヤハーネス引出側となる長さ方向の先端にバンド締め部を設けており、
前記バンド締め部は、前記プロテクタ本体の底板部に連続する底部と、該底部の幅方向の一側から突設する側部を有する断面L形状とし、該断面L形状の内面側をワイヤハーネス挿通支持部とし、該底部および側部の内面側にワイヤハーネスのズレ防止用リブを突設していると共に、前記側部の外面にバンド通し筒部を突設し、
前記バンド通し筒部を通した締結バンドを前記バンド締め部の外面よりワイヤハーネスの外面に巻き付けて締結固定し、該締結バンドにより締結されたワイヤハーネスが前記ズレ防止用リブを乗り越えて引き出される構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のプロテクタ。 - 前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブを、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる底部と側部の突出端の内面側に突出するL形状のリブとしている請求項1に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
- 前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブを、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる側部の先端内面に突設すると共に、前記底部の内面にワイヤハーネスの挿通方向と直交方向に間隔をあけて点在させて突設している請求項1に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
- 前記バンド締め部の底部あるいは/および側部の外面先端部にバンドのズレ防止用リブを突設している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
- 前記ワイヤハーネスを分岐して異なる方向に引き出すものであり、該ワイヤハーネスの引出側では、前記底板部を幅方向で分岐させ、分岐させた一方側をバンド締め部とすると共に他方側をテープ巻き固定部とし、さらに、
前記バンド締め部の底部の中央にワイヤハーネスを分岐する仕切壁を突設し、仕切られた一方側の第1バンド締め部では底板を突出させると共に該底板の外縁から突出する前記側板外面に前記バンド通し筒を設ける一方、
仕切られた他方側の第2バンド締め部では、底板にバンド通す孔を穿設すると共に該底板の外縁から突出する前記側板の外面に前記バンド通し筒部を設けている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121030 |