JP2009065798A - ワイヤハーネス用のプロテクタ - Google Patents

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Takahiko Sonoda
隆彦 園田
Noritaka Akiba
礼崇 秋葉
Kazuhiro Kusuyama
一博 楠山
Susumu Hirata
享 平田
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Abstract

【課題】車載用のプロテクタの内部に挿通されるワイヤハーネスの引き出し部を、引張力が負荷されても位置ズレなく固定する。
【解決手段】ワイヤハーネスを内部に挿通するプロテクタであって、底部と両側部を有するプロテクタ本体の長さ方向の先端にバンド締め部を突設しており、前記バンド締め部は、前記プロテクタ本体の底部に連続する底部と、該底部の幅方向の一側から突設する側部を有する断面L形状とし、前記底部と側部の突出端に内面側に突出するL形状にワイヤハーネスのズレ防止用リブを突設していると共に、前記側部の先端側の外面にバンド通し筒部を突設し、前記バンド締め部の底部と側部の内面に接触させてワイヤハーネスを挿通させると共に該バンド締め部と非接触のワイヤハーネス外面からバンド締め部の外面に、前記バンド通し筒部を通した締結バンドで締結固定し、該締結バンドにより締結されたワイヤハーネスが前記ズレ防止用リブを乗り越えて引き出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に配索するワイヤハーネスを保護および経路規制するプロテクタに関し、特に、プロテクタより引き出されるワイヤハーネスの位置ズレを防止するものである。
従来、自動車に配索されるワイヤハーネスには、外部干渉材からのワイヤハーネスの保護やワイヤハーネスの配索ラインを規制する等の目的から、樹脂成形品からなるプロテクタを設け、該プロテクタの内部にワイヤハーネスを挿通している。
この種のプロテクタとして、例えば、特開平7−67229号公報(特許文献1)のプロテクタが提供されている。前記プロテクタ1は、図9に示すように、樋形状のプロテクタ1の先端からハーネス固定用リブ2が突設され、該ハーネス固定用リブ2の一側部にプロテクタ側に開放口3aを設けたバンド固定部材3を一体的に設けている。ハーネス固定用リブ2にワイヤハーネスW/Hを沿わせ、ワイヤハーネスW/Hにバンドクランプ4を巻回して結束し、バンドクランプ4を開放口3aからバンド固定部材3に挿入している。 前記構成からなるプロテクタでは、バンド固定部材3でバンドクランプ4を固定し、バンドクランプ4の位置ズレを防止している。
前記構成のプロテクタで外装したワイヤハーネスは、プロテクタ1の外側からワイヤハーネスW/Hが挿通方向に沿って引張力を受ける場合、プロテクタ1のハーネス固定用リブ2の内面が平滑であるため、プロテクタ1内のワイヤハーネスW/Hが引張側に引っ張られて位置ズレしやすくなる。その結果、プロテクタから引き出されるワイヤハーネスの寸法にばらつきが生じやすくなるという問題がある。また、該プロテクタで外装したワイヤハーネスを、ワイヤハーネス組立工場からポリケース等に収納して輸送する際や、車両に組み付けられる直前にハンガー掛けされた際にも、プロテクタ1内のワイヤハーネスW/Hが位置ズレしやすく、ワイヤハーネスW/Hのズレ防止の観点でさらに改善の余地がある。
特開平7−67229号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、車載用のプロテクタの内部に挿通されるワイヤハーネスの位置ズレを防止し、プロテクタから引き出されるワイヤハーネスの寸法精度を高めることを課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、ワイヤハーネスを内部に挿通する樹脂成形品からなるプロテクタであって、
底板部と両側板部を有する樋形状としたプロテクタ本体のワイヤハーネス引出側となる長さ方向の先端にバンド締め部を突設しており、
前記バンド締め部は、前記プロテクタ本体の底板部に連続する底部と、該底部の幅方向の一側から突設する側部を有する断面L形状とし、該断面L形状の内面側をワイヤハーネス挿通支持部とし、該底部および側部の内面側にワイヤハーネスのズレ防止用リブを突設していると共に、前記側部の外面にバンド通し筒部を突設し、
前記バンド通し筒部を通した締結バンドを前記バンド締め部の外面よりワイヤハーネスの外面に巻き付けて締結固定し、該締結バンドにより締結されたワイヤハーネスが前記ズレ防止用リブを乗り越えて引き出される構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のプロテクタを提供している。
前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブは、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる底部と側部の突出端の内面側に突出するL形状のリブとしている。
あるいは、前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブを、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる側部の先端内面に突設すると共に、前記底部の内面にワイヤハーネスの挿通方向と直交方向に間隔をあけて突設している。
前記のように、本発明のプロテクタでは、内部から引き出されるワイヤハーネスをプロテクタの引き出し側の先端に設けたバンド締め部でバンド締めで締結固定している。該バンド締め部では、その底部と側部とからなるワイヤハーネス挿通支持部において、ワイヤハーネスと接触する内面側に突出するワイヤハーネスのズレ防止用リブを設け、ワイヤハーネスをズレ防止用リブとの接触部で屈曲し、該ズレ防止用リブを乗り越えて引き出しているため、ワイヤハーネスはズレ防止用リブに押圧される状態となる。よって、プロテクタの外側からワイヤハーネスが挿通方向に沿って引張力を受けても、ワイヤハーネスの屈曲部がズレ防止用リブに当接してワイヤハーネス挿通方向への動きが阻止されるため、ワイヤハーネスの位置ズレを防止することができる。
前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブは、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる底部と側部の突出端の内面側に突出するL形状のリブとしている。
このように記ズレ防止用リブを、バンド締め部の先端側において、底部と側部の内面にL形状に連続させることにより、縦横二方向にわたって前記ズレ防止用リブをワイヤハーネスに当接させることができる。よって、ワイヤハーネスの位置ズレをより効果的に防止することができると共に、重量が相当量となることが多いワイヤハーネスの電線群を、前記断面L形状のバンド締め部で安定保持させてバンド締めすることができる。
前記L形状のズレ防止用リブとしては、底部の先端から側部の先端まで連続させておくことが好ましい。
あるいは、前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブを、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる側部の先端内面に突設すると共に、前記底部の内面にワイヤハーネスの挿通方向と直交方向に間隔をあけて点在させて突設している。
前記のように、バンド締め部の側部の先端内面にワイヤハーネスのズレ防止用リブを突設していると共に、バンド締め部の側部の内面にワイヤハーネスの挿通方向と直交方向に間隔をあけてワイヤハーネスのズレ防止用リブを点在させると、バンド締め部の内面においてワイヤハーネスとズレ防止用リブとの当接箇所が広範囲に多数設けることができ、ワイヤハーネスの位置ズレを効果的に防止することができる。
また、前記ズレ防止用リブによってワイヤハーネスの挿通スペースが大幅に狭められることがなく、安定状態でワイヤハーネスをバンド締め部に挿通し、バンド締め固定することができる。
前記バンド締め部の底部内面に点在させるズレ防止用リブの配置パターンとしては、小片状のズレ防止用リブを所定ピッチで配置し、各ズレ防止用リブの長さ方向を前記ワイヤハーネス挿通方向に直交する方向に一致させていてもよいし、あるいはハ字状に傾斜させていてもよい。
さらに、本発明のプロテクタでは、バンド締め部の底部あるいは/および側部の外面先端部に締結バンドのズレ防止用リブを突設していることが好ましい。
前記のように、バンド締め部の底部あるいは/および側部の外面先端部にバンドのズレ防止用リブを設けることにより、ワイヤハーネスが挿通方向に引っ張られ、バンドも該引張力を受けた場合でも、前記方向へのバンドの動きが阻止され、バンドの位置ズレが防止できる。即ち、バンドが位置ズレすることなく所定位置で強固にワイヤハーネスを固定することができるため、ワイヤハーネスの位置ズレを一層効果的に防止できる。
プロテクタから引き出すワイヤハーネスを分岐して異なる3方向へと引き出すものである場合、プロテクタのワイヤハーネス引出側には、前記底板部を幅方向で分岐させ、分岐させた一方側をバンド締め部とすると共に他方側をテープ巻き固定部とし、さらに、
前記バンド締め部の底部の中央にワイヤハーネスを分岐する仕切壁を突設し、仕切られた一方側の第1バンド締め部では底板を突出させると共に該底板の外縁から突出する前記側板外面に前記バンド通し筒を設ける一方、
仕切られた他方側の第2バンド締め部では、底板にバンド通す孔を穿設すると共に該底板の外縁から突出する前記側板の外面に前記バンド通し筒部を設けている。
前記構成とすると、プロテクタから引き出すワイヤハーネスが分岐して異なる方向に配索される場合、各ワイヤハーネスをプロテクタから引き出す位置で配索方向に分けて固定でき、かつ、分岐したワイヤハーネスをそれぞれ確実に位置ずれを防止でき、プロテクタから引き出されるワイヤハーネスの寸法精度を高めることができる。
前述したように、本発明のプロテクタでは、プロテクタの先端から引き出されるワイヤハーネスをバンド締め部に押し当てて挿通させてバンド締め固定し、かつ、ワイヤハーネスのズレ防止用リブを突設しているため、該ズレ防止用リブでワイヤハーネスは屈曲し、該ズレ防止用リブを乗り越えて引き出されるため、ワイヤハーネスはズレ防止用リブに押圧される状態となる。よって、プロテクタの外側からワイヤハーネスが挿通方向に沿って引張力を受けても、ワイヤハーネスが前記ズレ防止用リブに当接してワイヤハーネス挿通方向への動きが阻止されるため、ワイヤハーネスの位置ズレを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に本発明の自動車に搭載するプロテクタの第1実施形態を示す。
第1実施形態のプロテクタ10は図1、2に示すように、ワイヤハーネスW/Hの長さ方向Xに延在し、その両端をワイヤハーネスの出入口とし、一方の入口から集束して挿入したワイヤハーネスW/Hを他方の出口から3方向へ分岐して引き出している。
該出口側には、第1バンド締め部12、第2バンド締め部13、テープ締め部17を設けてワイヤハーネスW/Hを位置ずれなく固定して引き出している。他方の入口側にはテープ締め部18を設け、プロテクタ10内に挿入するワイヤハーネスW/Hを位置決め固定している。
プロテクタ10はナイロン、ポリプロピレン等の合成樹脂から成形し、前記入口側から前記3つに分岐させた出口側に達するまでのプロテクタ本体11は、底板部11aの幅方向の両端から両側部11bが突出した形状としている。
前記のように、プロテクタ本体11のワイヤハーネス引出側では、引き出されるワイヤハーネスW/Hを分岐させて配索方向を相違させているため、幅方向の一方側にテープ巻き部17を突設していると共に、他方側ではワイヤハーネスW/Hの配索方向を更に二方向に分岐させるため底板部11aに仕切壁11cを突出し、第1バンド締め部12と第2バンド締め部13とを設けている。即ち、両側の第1バンド締め部12とテープ巻き部17の間に第2バンド締め部13を配置している。
前記第1バンド締め部12は第2バンド締め部13より外方に突出させ、図3に示すように、プロテクタ本体11の底板部11aに連続する底部12aと、プロテクタ本体11の側板部11bに連続する側部12bとを備えた断面L形状としている。底部12aと側部12bとの突出端には、内面側および外面側に突出するL形状のズレ防止用リブ12cを突設している。底部12aと側部12bにより形成されるワイヤハーネス挿通支持部を通るワイヤハーネスW/Hをズレ防止用リブ12cを乗り越えさせて外方へと引き出すようにしている。
前記側部12bの先端側外面には、バンド通し筒部12eを突設し、その中空部のバンド通し穴12dに第1締結バンドB−1を貫通させて取り付けるようにしている。また、底部12aの側端縁より一対のバンドズレ防止用リブ12fを突設している。これにより、バンド通し筒部12eを通した第1締結バンドB−1を底部12aの外面(下面)に沿って巻き付けた後にバンドズレ防止用リブ12fの間を通して、底部12aの内面を通るワイヤハーネスW/Hに巻き付けるようにしている。
第2バンド締め部13は、図3に示すように、プロテクタ本体11の底板部11aに突設した仕切壁11cで仕切られた底部13aと、テープ巻き部17との分岐位置に設けた側部13bとを備え、該底部13aと側部13bとでワイヤハーネス挿通支持部を形成している。
側部13bの突出端には、平面視でL形状としたズレ防止用リブ13cを突設し、該ズレ防止用リブ13cを側部13bの内面側への突出部13c−1をワイヤハーネスのズレ防止用とし、かつ、底部13aの下側外面への突出部13c−2を第2締結バンドB−2のズレ防止用としている。また、底部13aの上側内面にワイヤハーネス挿通方向と直交方向のズレ防止用リブ13gを突設している。
さらに、側部13bの外面に、第2締結バンド用のバンド通し筒部13eを突設すると共に、底部13aにバンド通し用の貫通穴13fを設けている。第2締結バンドB−2はバンド通し筒部13eの通し穴13dを通し、底部13aの下側外面に巻き付けて底部13aの貫通穴13fより引き出してワイヤハーネスに巻き付けて締結するようにし、其の際、前記突出部13c−2でズレを防止できるようにしている。
前記テープ巻き部17も底部17aと側部17bとを備え、断面L形状のワイヤハーネス挿通支持部とし、底部17aと側部17bの内面に突出するワイヤハーネスのズレ防止用リブ17cをワイヤハーネスの挿通方向に間隔をあけて一対設けている。該ズレ防止用リブ17cに挟まれて領域でワイヤハーネスをテープ巻き固定するようにし、側部17bの外面にテープのズレ防止リブ17dを突設している。
ワイヤハーネスの入口側となる他端のテープ巻き部18も同様な形状とし、ズレ防止用リブ18cを設けている。
以下、ワイヤハーネスW/Hのプロテクタ10への組み付けについて説明する。
図2に示すように、ワイヤハーネスW/Hをプロテクタ本体11に挿通し、入口側では集束している幹線のワイヤハーネスW/Hを出口側ではW/H−1〜W/H−3と3方向に分岐した支線として引き出している。
ワイヤハーネスW/H−1は第1バンド締め部12で第1締結バンドB−1で固定して引き出し、ワイヤハーネスW/H−2は第2バンド締め部13で第1締結バンドB−2で固定して引き出し、ワイヤハーネスW/H−3はテープ巻き部17でテープTを巻き付けて固定している。前記出口側において、第1バンド締め部12と第2バンド締め部13で夫々固定するワイヤハーネスW/H−1とW/H−2とは仕切壁11cで分岐させている。 また、前記入口側では幹線のW/Hをテープ巻き部18でテープTを巻き付けて固定している。
前記第1バンド締め部12でのワイヤハーネスW/Hー1の固定は、図6(A)に示すように、底部12aと側部12bの内面にワイヤハーネスW/H−1を挿通支持した状態で、第1締結バンドBー1を底部12a、側部12bの外面に巻き付けた後に、底部12aと側部12bと非接触となっているワイヤハーネスW/H−1の外周に巻き付けて、第1締結バンドB−1の係止部Bxに通して締結して固定している。
詳しくは、バンド通し筒部12eの通し穴12dに第1締結バンドB−1を通し、係止部Bxをバンド通し筒部12eの先端に載置した状態で、バンド部Byを底部12aの下面に沿って巻き付け、バンドズレ防止用リブ12fの間を通してワイヤハーネスW/H−1の外周面に巻き付けた後、係止部Bxに挿入して係止している。
第1締結バンドBー1で固定されたワイヤハーネスW/Hー1は、図5(A)(B)に示すように、第1バンド締め部12の内面側に突出するズレ防止用リブ12cで屈曲し、該屈曲部Dでズレ防止用リブ12cを乗り越えてプロテクタ10から引き出される。
第2バンド締め部13へのワイヤハーネスW/Hー2の固定は、第2締結バンドBー2をバンド通し筒部13eの通し穴13dに通した状態で、図6(B)に示すように、第2バンド締め部13の外面から底部13aの貫通孔13fを挿通させて、ワイヤハーネスW/Hー2の外面にかけて第2締結バンドBー1を巻回することにより、ワイヤハーネスW/H−2を第2バンド締め部13に固定する。第2バンド締め部13でも、第1バンド締め部12と同様に、第2締結バンドBー2で固定されたワイヤハーネスW/Hー2は、第2バンド締め部13の内面側に突出するズレ防止用リブ13cー1、13gで屈曲され、該ズレ防止用リブ13cー1、13gを乗り越えてプロテクタ10から引き出される。
前記したように、第1バンド締め部12の底部12aと側部12bの突出端、第2バンド締め部13の底部13aと側部13bの突出端に、ワイヤハーネスのズレ防止用リブを設けているため、ワイヤハーネスW/Hー1、W/H−2が挿通方向Xに沿って引張力を受けても、ズレ防止用リブ12c、13cー1、13gにワイヤハーネスW/Hの屈曲部Dが当接し、ワイヤハーネスW/Hの挿通方向の動きが阻止されるため、ワイヤハーネスW/Hの位置ずれを防止ことができる。
特に、第1バンド締め部12ではズレ防止用リブ12c、第2バンド締め部13ではズレ防止用リブ13cー1と13gを、それぞれワイヤハーネスW/H−1、W/H−2の挿通方向と直交方向に突出させ、縦横の二方向にわたってワイヤハーネスのズレを防止するため、確実にワイヤハーネスW/Hの位置ズレをより防止することができる。
例えば、本実施形態のプロテクタ10において、プロテクタ10の外側から挿通方向Xに沿って50N、80N、100Nの引張力をワイヤハーネスW/Hー1、W/H−2に加えた場合のワイヤハーネスW/Hの各ズレ量は、ズレ防止用リブ12c、13ー1と13gを設けなかったときの各ズレ量の90%、60%、33%に抑えることができた。
また、第1、第2バンド締め部12、13では、それぞれ側部12b、13bの先端側の外面にバンド通し筒部12e、13eを設けていると共に、バンドの位置ズレ防止リブ12f、13c−2を設けて第1、第2締結バンドB−1、B−2の位置ズレを防止している。よって、第1、第2締結バンドBー1、B−2で固定されているワイヤハーネスW/H−1、W/H−3がワイヤハーネス挿通方向Xに引っ張られても、第1、第2締結バンドB−1、B−2をバンド通し筒部12e、13eとバンドズレ防止リブで移動が防止され位置ずれしない。その結果。ワイヤハーネスW/H−1、W/H−2を位置決め固定することができ、ワイヤハーネス挿通方向Xへの位置ずれを防止することができる。
前記テープ巻き部17においても、テープ巻きしたワイヤハーネスW/H−3をズレ防止用リブ17cを乗り越えさせて引き出している。入口側においても同様にズレ防止用リブ18cを乗り越えさせている。
よって、プロテクタ10内を挿通させるワイヤハーネスの寸法管理を精度良く行うことができ、プロテクタ10から引き出されるワイヤハーネスの長さを設計通りに維持することができる。
図7に第2実施形態を示す。
第2実施形態では、第1バンド締め部12のズレ防止用リブ22cを側部12bの突出端に縦方向に設けていると共に、バンド締め部12の底部12aの内面に、ズレ防止用リブ22gをワイヤハーネス挿通方向Xおよび直交方向Yに間隔をあけて点在させている点を第1実施形態と相違させている。
前記小片状のズレ防止用リブ22gはワイヤハーネス挿通方向Xに所定ピッチで3個配置し、挿通方向Xに直交する方向Yに所定ピッチで2個配置し、各ズレ防止用リブ22gの長さ方向をY方向に一致させている。
なお、前記配置パターンに限られず、例えば、図8(A)、(B)、(C)に示すように、ズレ防止用リブ22gの長さ方向をハ字状に傾斜させて配置してもよい。
前記のように、バンド締め部12の側部12bの突出端内面にズレ防止用リブ22cを設けると共に、バンド締め部12の底部12a内面にズレ防止用リブ22gをワイヤハーネス挿通方向Xおよび直交方向Yに点在させているため、バンド締め部12内面にワイヤハーネスW/Hの当接箇所が広範囲に多数形成され、ワイヤハーネスW/Hの位置ズレを効果的に防止することができる。また、ズレ防止用リブ22gによってワイヤハーネスW/Hの挿通スペースが大幅に狭められることがなく、安定した状態でワイヤハーネスW/Hをバンド締め部12に挿通し、バンド締め固定することができる。
他の構成および作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、本発明は、前記実施形態には限定されず、プロテクタ本体の長さ方向の端部が分岐されていない場合も含まれるものである。
第1実施形態のプロテクタの概略斜視図である。 前記プロテクタにワイヤハーネスを挿通してバンド締め部でワイヤハーネスをバンド締め固定した状態を示す概略斜視図である。 図1の第1バンド締め部の要部拡大図である。 図1の第2バンド締め部の要部拡大図である。 (A)(B)はワイヤハーネスの蛇行状態を示す概略断面図である。 (A)は図4の第1バンド締め部の要部拡大図、(B)は第2バンド締め部の要部拡大図である。 (A)は第2実施形態のプロテクタのバンド締め部の概略斜視図、(B)はワイヤハーネスがズレ防止用リブに当接している状態を示す概略断面図である。 (A)〜(C)はバンド締め部の底部内面に点在させるズレ防止用リブの他の配置パターンを示す平面図である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10 プロテクタ
11 プロテクタ本体
11a 底板部
11b 側板部
12 第1バンド締め部
12a 底部
12b 側部
12c L形状のズレ防止用リブ
12e バンド通し筒部
12f バンドズレ防止用リブ
13 第2バンド締め部
13a 底部
13b 側部
13c、13g ズレ防止用リブ
13e バンド通し筒部
W/H(W/H−1、W/H−2、W/H−3) ワイヤハーネス
Bー1 第1締結バンド
B−2 第2締結バンド

Claims (5)

  1. ワイヤハーネスを内部に挿通する樹脂成形品からなるプロテクタであって、
    底板部と両側板部を有するプロテクタ本体のワイヤハーネス引出側となる長さ方向の先端にバンド締め部を設けており、
    前記バンド締め部は、前記プロテクタ本体の底板部に連続する底部と、該底部の幅方向の一側から突設する側部を有する断面L形状とし、該断面L形状の内面側をワイヤハーネス挿通支持部とし、該底部および側部の内面側にワイヤハーネスのズレ防止用リブを突設していると共に、前記側部の外面にバンド通し筒部を突設し、
    前記バンド通し筒部を通した締結バンドを前記バンド締め部の外面よりワイヤハーネスの外面に巻き付けて締結固定し、該締結バンドにより締結されたワイヤハーネスが前記ズレ防止用リブを乗り越えて引き出される構成としていることを特徴とするワイヤハーネス用のプロテクタ。
  2. 前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブを、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる底部と側部の突出端の内面側に突出するL形状のリブとしている請求項1に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
  3. 前記ワイヤハーネスのズレ防止用リブを、前記ワイヤハーネス挿通支持部となる側部の先端内面に突設すると共に、前記底部の内面にワイヤハーネスの挿通方向と直交方向に間隔をあけて点在させて突設している請求項1に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
  4. 前記バンド締め部の底部あるいは/および側部の外面先端部にバンドのズレ防止用リブを突設している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
  5. 前記ワイヤハーネスを分岐して異なる方向に引き出すものであり、該ワイヤハーネスの引出側では、前記底板部を幅方向で分岐させ、分岐させた一方側をバンド締め部とすると共に他方側をテープ巻き固定部とし、さらに、
    前記バンド締め部の底部の中央にワイヤハーネスを分岐する仕切壁を突設し、仕切られた一方側の第1バンド締め部では底板を突出させると共に該底板の外縁から突出する前記側板外面に前記バンド通し筒を設ける一方、
    仕切られた他方側の第2バンド締め部では、底板にバンド通す孔を穿設すると共に該底板の外縁から突出する前記側板の外面に前記バンド通し筒部を設けている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用のプロテクタ。
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