JP2009063387A - X線断層撮像装置およびx線断層撮像方法 - Google Patents

X線断層撮像装置およびx線断層撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンピュータ断層撮像方法による正確な再構成画像を、簡単な構成により得る。
【解決手段】複数の被検査体3の投影データよりその被検査体3の内部構造データを再構成するX線断層撮像装置であって、X線源1と、被検査体3の透過X線を撮像する二次元検出手段4と、X線源1のX線焦点1aと二次元検出手段4との間に配置され、被検査体3を載置してX線源1から出射されたX線により形成される円錐の底面の中心とX線焦点を結ぶ線分とほぼ平行な回転軸R2を中心に、設定された角度変位で回転する回転機構と、回転軸R2に対し、被検査体3をその回転軸R2を中心線とする所定角度の頂角を持つ仮想円錐の円錐面10に接した状態に把持する把持手段とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、X線等を用いて被検査体の内部構造データを検査するX線断層撮像装置およびX線断層撮像方法に関する。
従来、半導体素子等の研究開発分野などでは、微小被検査体内部に存在するひび割れや断線等を検査するため非破壊三次元分析が要求されている。その手法の一つとして、X線によるコンピュータ断層撮像装置(以下、X線断層撮像装置と称する。)を用いる方法がある。
X線断層撮像装置は、例えば、X線源(X線管等から構成されるX線発生装置)と、このX線源よりX線焦点を経て被検査体に円錐状(コーンビーム状)に照射されて透過したX線を検出する二次元検出手段と、この二次元検出手段との間に被検査体を載置するとともにX線焦点からこの検出手段の検出面に降ろした垂線に直交する回転軸を備え、設定に基づく角度変位で回転する回転基台部を有する。このようなX線断層撮像装置において、X線源より被検査体にX線を照射し、被検査体の透過X線投影像を二次元検出手段により撮像しディジタル化された各角度位相毎の複数の画像データとして処理し、これら各画像データより内部構造データを再構成することによって、被検査体内部の検査および観察等を行い易くする。このような断層撮像処理を、シングルスキャンコーンビームCT(computerizing [computed] tomography)法ともいう。
図1に、従来のX線断層撮像装置における、被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(1)を示す。図1に示す例は、X線管1のX線焦点1aと二次元検出器2との間に配置され、X線焦点1aから二次元検出器2の検出面に降ろした垂線に直交する回転軸R1を中心に設定された角度変位で回転する回転手段(図示略)上に被検査体3が載置された状態(上面模式図)である(例えば、特許文献1を参照)。被検査体3の投影拡大率は、再構成計算された画像の空間分解能に大きく寄与する。被検査体3は、ICチップや基板等の偏平薄型(平板状、薄板状)である。
図1において、X線焦点1aから被検査体3までの距離をdOF、X線焦点1aから二次元検出器2までの距離をdFDとしたとき、その拡大率はdFD/dOFで求まる。しかし、図1に示すように、被検査体3の形状が偏平薄型であった場合、被検査体3とX線焦点1aとの距離が離れているので、小さな拡大率しか得られない。
そこで、図2に示すように、被検査体3の回転軸R2が、X線管1から出射されたX線が形成するX線焦点1aを頂点とする円錐の底面の中心と該X線焦点1aを結ぶ線分L1とほぼ平行となるように配置する。また、二次元検出器2を、X線焦点1aから二次元検出器2へ降ろした垂線が回転軸R2と角度π/2−Θをなす位置関係を保ちつつ、被検査体3を透過したX線が二次元検出器2で検出される位置に配置する。このようにした場合、X線焦点1aから偏平薄型(平板状)の被検査体3までの距離dOFを極小にできる。
しかしながら、このように二次元検出器2をX線焦点1aから二次元検出器2へ降ろした垂線が回転軸R2と角度π/2−Θをなす面内に配置すると、再構成計算の前に得られた投影データをΘ度射影変換し、あたかもΘ=0度の面内に二次元検出器2が存在したかのようなデータへ変換する手間が生じる。この変換作業はサンプリング作業や重み付け係数処理等を伴い、それによって初期の投影データから欠落する情報があることが予想され好ましいものではない。
そこで、予めΘ度射影変換した状態を作ることを考える。つまり、図2に示す二次元検出器2の位置からΘ度回転(旋回)させた位置に二次元検出器4を配置する。図3に、このときの被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係を示す。シングルスキャンコーンビームCT法を応用した斜角X線断層撮像方法においては、平板状の被検査体3は、ミッドプレーン(X線焦点1aを含み被検査体3の回転軸R2と直交する平面)MDと平行な面に載置され、回転軸R2を中心に所定角度毎に回転(旋回)する。図中の被検査体3−1,3−2は、被検査体3を180度回転した状態の断面を模式的に表したものである。
図3に示す斜角X線断層撮像方法の特徴は、X線焦点1からの各距離の比dFD/dOFの値を、平板状の被検査体3の面積のいかんによらず大きくできる点、つまり投影観察の拡大率をかせげることが大きな利点である。
特開2007−101247号公報
しかしながら、産業用途のX線断層撮像装置では、通常シングルスキャンコーンビームCT法が適用される。つまり、コーン(円錐)ビーム投影は多数のファンビーム投影から成り立っているという考え方に基づいた、Feldkamp等が提案する近似的な3次元CT画像再構成アルゴリズムが採用されている。図3において、ミッドプレーンMDから離れるに従って徐々に被検査体3の断層画像は正確性を欠いていくのだが、この現象はP.Grangeat等が提唱するShadow zone(Mathematical Framework of Cone Beam 3D Reconstruction Via The First Derivative of The Radon Transform)によっても説明される。
被検査体3が回転するシングルスキャン方式の産業用途X線断層撮像装置では、図4に示すように、被検査体3の回転軸R2を中心とした半径dOF/2のミッドプレーンMD上の円軌道を周回する同じく半径dOF/2の球(もしくは円)の集合体によって除外される部位が、理論的に厳密な再構成計算が不可能と言われる被検査体領域(=シャドーゾーン6)である。図3および図4に示す2つの円5A,5Bは、シャドーゾーン6の境界域水平断面を表している。
図3では省略しているが、X線焦点1aは物理的な厚さのあるターゲット(図示略)の内側、すなわち開放型X線管1の真空側にあって従来の斜角X線断層撮像方法では被検査体3の関心部位(R.O.I:Region of interest)3aが、図3に示すようにシャドーゾーン境界である円5A,5Bからはずれてシャドーゾーン側へはみ出す傾向が強い。またR.O.Iに対するX線焦点の幾何学的座標が、R.O.Iの表裏両面方向を交替的に透視観察する位置関係ではなく、常に表裏どちらか片面側から透視観察する投影データのみが取得されることになるので正確な非破壊断層画像を得ることができない。R.O.Iに対するX線焦点の幾何学的座標がR.O.Iの表裏両面方向を交替的に透視観察する位置関係とは、一例として図1において、被検査体3を該被検査体3の主面(R.O.I)が回転軸R1と平行になるように載置した場合に相当する。なおターゲットの構造については、一例として本出願人が先に出願した特開2006−258668号公報を参照されたい。
Feldkampの近似的な計算法によると、シャドーゾーン領域の被検査体3の投影もすべて逆投影時に計算処理されるので、得られた被検査体3の関心部位3aの再構成画像は非常に正確性を欠いたものとなる。一例として、従来方式による代表的なBGA(Ball Grid Array)のサンプル断層画像を、図15(a)に掲載する。図15(a)に示すサンプル断層画像は、図3に示した被検査体3の関心部位3a断面方向に沿った再構成計算結果である。この画像は、BGAのボール状の電気的接合部(バンプ)はアーチファクト(画像に現れる目的情報以外の二次元的障害陰影、装置のガタなどによって発生する擬似画像)の影響が大きく判読は不可能である。
斯かる点に鑑み、この発明は、X線等を利用したコンピュータ断層撮像方法による正確な再構成画像を、簡単な構成により得ることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、複数の被検査体の投影データより被検査体の内部構造データを再構成するX線断層撮像装置であって、X線源と、被検査体の透過X線を撮像する二次元検出手段と、X線源のX線焦点と二次元検出手段との間に配置され、被検査体を載置してX線源から出射されたX線により形成される円錐の底面の中心とX線焦点を結ぶ線分とほぼ平行な回転軸を中心に、設定された角度変位で回転する回転機構とを備える。さらに、当該被検査体を、回転軸に対し、その回転軸を中心線とする所定角度の頂角を持つ仮想円錐の円錐面にほぼ接する状態に把持する把持手段を備える。
上記構成によれば、回転軸に対して被検査体の主面が垂直とならないように所定の傾きをつけて把持することにより、被検査体をX線源に近接可能にし、拡大率を向上させる。さらに、被検査体がシャドーゾーンの領域に入るのを回避する。
本発明によれば、X線等を利用したコンピュータ断層撮像方法による正確な再構成画像を、簡単な構成により得ることができる。
以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。例えば、以下の説明で挙げる使用材料及びその量、処理時間および寸法などの数値的条件は好適例に過ぎず、説明に用いた各図における寸法、形状および配置関係なども概略的なものである。
以下、本発明の一実施形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る、被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(4)を示す模式図(水平方向断面図)である。図中に破線で示した2つの円5A,5Bは、図4に示したシャドーゾーン6の境界域水平断面を表している。本実施形態は、極薄平板状の被検査体3の回転軸R2とその被検査体3の主面が垂直にならないようにして、被検査体3を後述する第2回転軸部45に把持した例である。被検査体3は、ICチップや基板等の偏平薄型(平板状、薄板状)であり、例えば15mm角の厚さ2.5mm程度である。なお、大きさおよび厚さの寸法はこの例に限られない。
図5において、X線管1は例えばコーンビーム状のX線を発生するX線源として機能する。X線管1は、例えば開放型のX線管1を使用しており、図示しないターゲット上のX線焦点1aを頂点とし、その中心軸(X線により形成される円錐の回転軸)が図示しないカソードから放出される電子流と略同軸(光軸主線方向)上にある円錐形状に照射野を形成する。このX線管1から被検査体3全体にX線を照射し、照射されるX線により被検査体3の投影像の撮像を行い、この被検査体3の透過X線を、二次元検出手段として機能する二次元検出器4で検出し投影像を得る。ターゲットおよびカソードについては、一例として本出願人が先に出願した特開2006−258668号公報(図10等)を参照されたい。
このX線管1から照射されるX線は、例えば焦点サイズ約1μm以下の極小のX線焦点1a(マイクロフォーカス)を形成するよう構成されている。X線の焦点サイズは、X線断層撮像装置の分解能を決定する大きな要素であるため、この数値が小さいほど、より被検査体内部の微少サイズの損傷等を観察でき好ましい。
二次元検出器4は、例えばフラットパネルディテクタ(FPD)より構成され、X線管1のX線焦点1aから下ろした線分が二次元検出器4のほぼ中心に照射されるよう、二次元検出器4の駆動機構により、左右上下(XYZ方向)への動きを調節することができる。
FPDについては、一例として特開平6−342098号公報(以下、「文献1」という。)に開示されているようなものがある。このFPDは、被写体を透過したX線を光導電層で吸収してX線強度に応じた電荷を発生させ、その電荷量を画素毎に検知するものである。文献1に開示された方式のFPDでは、X線量を画素毎の電荷量に直接変換するため、FPDでの鮮鋭性の劣化が少なく、鮮鋭性に優れた画像が得られる。その他の方式のFPDの例としては、例えば特開平9−90048号公報に開示されているように、X線を増感紙等の蛍光体層に吸収させて蛍光を発生させ、その蛍光の強度を光電変換素子で検知するものなどがある。
蛍光の検知手段としては他に、CCD(Charge Coupled Devices)やC−MOS(Complementary-Metal OXide Semiconductor)センサを用いる方法などもある。このように、本例の二次元検出器4は、被検査体3の透過X線を検出し画素毎に処理して画像信号を得られるものであればよい。
極薄平板状の被検査体3は、頂点をX線焦点1aとし、かつ、被検査体3の回転軸R2を中心線とする頂角θ度の仮想円錐10の円錐面を接平面とした状態に載置される。すなわち、被検査体3を、回転軸R2に対し、該回転軸R2を中心線とする所定角度θの頂角を持つ仮想円錐10の円錐面にほぼ接する状態に把持する。把持手段の例については後述する。仮想円錐10の頂点はミッドプレーンMDと回転軸R2との交点である。
また、X線管1のX線焦点1aと二次元検出器2との間に、被検査体3を載置してX線管1から出射されたX線により形成される円錐の底面の中心とX線焦点1aを結ぶ線分L1とほぼ平行な回転軸R2を中心に、設定された角度変位で回転する回転機構を設ける。回転機構については、後に詳述する。この回転機構を、被検査体3の回転軸R2を中心に所定角度ピッチ毎に回転させながら、被検査体3の透過X線を二次元検出器4で撮像し投影データを取得する。図中の被検査体3−1,3−2は、仮想円錐10の円錐面に接するように載置された被検査体3を180度回転した状態の断面を模式的に表したものである。
図5に示す例において、仮想円錐10の頂角の角度θは110度〜150度(110°<θ≦150°)の間であることが望ましい。というのは頂角の角度θが小さいと、水平方向断面(X線焦点1aと回転軸R2を含む平面)において、被検査体3の関心部位3a(R.O.I)がシャドーゾーン6側にはみ出す領域が大きくなるからである。また、頂角の角度θが大き過ぎる場合には、同様にシャドーゾーンへはみ出しがちであって、しかもR.O.Iに対するX線焦点の幾何学的座標が、R.O.Iの表裏両面方向を交替的に透視観察する好適な位置関係ではなく、常に表裏どちらか片面側から透視観察する投影データのみが取得されることになるので、正確な非破壊断層画像を得ることができない。
次に、図6〜図9を参照して、図5の構成を実現するX線断層撮像装置の一実施形態について説明する。図6は、一実施形態に係るX線断層撮像装置の外観斜視図である。また図7は、一実施形態に係る第1回転機構と第2回転機構の連結部分を含む概略斜視図である。また図8は、一実施形態に係る被検査体把持手段の一例の説明図である。また図9は、一実施形態に係る被検査体把持手段の他の例の説明図である。
図6に示すように、定盤84上に、X線管1、主検出器としての二次元検出器2、斜角X線断層撮像用の二次元検出器4が設置されている。二次元検出器4の検出面は、主検出器である二次元検出器2の検出面にほぼ垂直な平面内にあって、二次元検出器2の検出面に直交する回転軸(回転軸R2とほぼ平行な軸)を中心にほぼ90度回転した姿勢である。また、二次元検出器2および二次元検出器4は、それぞれに駆動機構2Aおよび駆動機構4Aを備え、後述する制御部等の指示に従い、定盤84の主面内(水平方向)の移動、定盤84に対して垂直方向への移動、さらに定盤84に垂直な軸を回転中心として各二次元検出器を煽る(回転させる)ことができる。なお、本実施形態における二次元検出器4は、必ずしも回転機構を備えていなくてもよい。
X線管1から出射するX線のX線焦点1aより照射される円錐状X線ビーム(コーンビーム)に対して投影データを取得する前に、二次元検出器4を本出願人が先に出願した特開2007−101247号公報で記述したようなキャリブレーションを行う必要がある。このキャリブレーションは従来装置において実施されていた操作であり、主検出器である二次元検出器2に対するキャリブレーションと全く同じプロセスである。
また、図6において、X線断層撮像装置は、回転手段32および第1回転軸部36を含む第1回転機構31と、第2回転軸部45を含むとともに平板状の被検査体3が固定される第2回転機構41を有し、第1回転機構31の回転手段32の駆動力を第2回転機構41へ伝達する機構となっている。
次に、図7を参照して、上記の第1回転機構31、第2回転機構41およびその連結部分を含む構造について説明する。
図7に示すように、第1回転機構31は主に回転手段31、空気軸受け33、カップリング部(自在継手)34、ねじ歯車35、第1回転軸部36より構成される。また、第2回転機構41は主にねじ歯車42、カップリング部(自在継手)43、空気軸受け44、第2回転軸部45、連結部材46、締結部47から構成される。
本実施形態では、90度交差した第1回転機構31と第2回転機構41の互いの回転軸を、ねじ歯車35およびねじ歯車42を使用して連結することにより、第1回転機構31の回転手段32の駆動力を第2回転機構41へ伝達するようにしている。採用したねじ歯車35,42の捩れ角は45度であり、JIS2級以上の精度を備えバックラッシュを無視できる。
また、図7に示した例では、第2回転機構41は、連結部材46により第1回転機構31と連結している。連結部材46の2箇所の締結部47(1カ所は図示せず)および2箇所のカップリング部34,43を解除することにより、第1回転機構31に連結された第2回転機構41の取り外しが容易に行えるような構造としてある。連結部47における連結手段として、例えばネジ手段が考えられるが、他の手段を用いて連結してもよい。
また、本実施形態では主直立回転軸の回転手段32として、高分解能なACサーボモータを搭載している。再構成計算手段あるいは方法としては、例えば[佐々木徹、福田安志著「分散メモリ型マルチプロセッサシステムを用いた三次元X線CT像の再構成」、情報処理学会、pp1681]に紹介された手段等を用いることができる。
このような構成により、主検出器である二次元検出器2と平行な回転軸を中心として回転する回転手段32の駆動力を、第1回転軸部36から、二次元検出器2に対して垂直な回転軸を中心に回転する第2回転部45に伝達することができる。また、連結部材46の2箇所の締結部47および2箇所のカップリング部34,43を解除することにより、第1回転機構31に連結された第2回転機構41の取り外しが容易に行えるので、被検査体3の形状に応じて使用する回転機構を切り替えて適切なX線断層撮像方法を選択できる。
ここで、被検査体3を、第2回転機構41の第2回転軸部45先端に固定するための被検査体把持手段について説明する。
図8に、被検査体把持手段(被検査体把持治具)の一例を示す。図8に示した被検査体把持手段20は、二次元検出器4の検出面およびミッドプレーンMDに垂直な断面において、第2回転軸部45先端に直結される樹脂製スイベルステージを応用した例を示している。スイベルステージ(ゴニオステージと呼ばれることもある)は、仮想の回転中心があり、そこを中心に円弧を描いて動くステージである。スイベルステージは、例えば第2回転軸部45と直結して固定された第1ステージ21と、第1ステージに形成された円弧(凹部)と同様の円弧(凸部)が形成され第1ステージ上を自由に旋回できる第2ステージ22と、被検査体3を把持する把持部23よりなる。なお、第2回転軸部45も樹脂製とすることが望ましい。
被検査体把持手段としてスイベルステージを使用することにより、図示しないつまみ部を回して微細な角度調整が可能である。また、スイベルステージを樹脂材料で形成することにより、X線の透過量が増え、二次元検出器にて良好な投影像を得ることができる。このスイベルステージによって把持された極薄平板形状(基板など)の被検査体3は、頂角θが110度〜150度の仮想円錐に接しながら被検査体3の回転軸R2を中心に所定角度毎に回転(旋回)する。
図9は、被検査体把持手段(被検査体把持治具)の他の例を示す。図9に示した例は、二次元検出器4の検出面およびミッドプレーンMDに垂直な断面において、接着剤を用いて第2回転軸部45先端に被検査体3を直結した例を示している。接着剤を用いることにより、第2回転軸部45先端に被検査体3を極めて簡単に直結できる。
なお、その他、被検査体把持手段として、極簡単にねじ締結や両面テープ等を使用して、所定の姿勢に把持するようにしてもよい。
以上説明したように本実施形態によると、産業用途のX線断層撮像装置において、平板形状の被検査体3を仮想円錐10の円錐面に接する姿勢に載置し、被検査体3の所定角度変位ごとの投影像を撮像して内部構造データの再構成計算を行うようしたので、被検査体3の関心部位3a(R.O.I)をシャドーゾーン6(図3,図4参照)から外して、被検査体3を撮像することができる。
また被検査体3が形成する仮想円錐10の頂角の角度θを適切に選択することにより、R.O.Iに対するX線焦点の幾何学的座標が、R.O.Iの表裏両面方向を被検査体3が回転するに従って交替的に透視観察できる位置関係となって、正確な非破壊断層画像を得る為に好適な投影データを収集することが可能となる。
ここで、R.O.Iの表裏両面方向を被検査体3が回転するに従って交替的に透視観察する位置関係を詳述する。図5において関心部位3a(R.O.I)を含み且つ図5に表わされた水平方向断面と直交する平面(波線表示)をX線焦点1aの方向へ延長したとき、X線焦点1aはその平面より僅かに被検査体3側へ食い込んでいる。つまり、図5に示すようにX線焦点1aが上記平面(波線表示)の左側に位置する。このとき、被検査体3が3−2の姿勢へ回転移動した際は、X線焦点1aは上記平面(R.O.I)に対して被検査体3の正面側に位置し、R.O.I表面が観察される。一方、被検査体3が3−1の姿勢へ回転移動した際は、X線焦点1aは上記平面(R.O.I)に対して被検査体3と明らかに反対側に位置し、R.O.I裏面が観察される。このように3−2の姿勢の被検査体3関心部位3aを含み図5の水平断面と直交する平面に対し、X線焦点1aが僅かでも被検査体3側へ食いこむ光学的座標関係が得られることがその必要条件である。この条件を満たせば被検査体3が回転し3−2の姿勢から3−1の姿勢へと回転移動する間に必ずR.O.Iの表裏両面方向を交替的に透視観察することとなる。
さらに平板状の被検査体3の関心部位3aが、X線焦点1aと二次元検出器4を結ぶ直線とほぼ平行となって一直線に重なることのない、関心部位平面上に凝集する吸収係数の高い特定部位(例えばBGAのボール状電気的接合部など)を個々に透視する多くの角度位相の投影データを取得できるので、X線の透過率が低くなることによって生じる不正確な投影データを減少させる効果がある。
これらにより、従来諦められていた近似的計算法の欠点、つまりシャドーゾーン内にある被検査体3から取得した投影データを再構成計算した結果は正確性を欠いたものになるという欠点(背景技術欄を参照)を修正できる。さらに、本実施形態では、被検査体3および二次元検出器4の配置を変更するのみで足り、近似的計算法そのものには何ら改良が不要であることから、容易に実施することができる。
また、図6の主検出器である二次元検出器2と略90度で交差する斜角撮影用の二次元検出器4の検出面により、X線焦点1aから二次元検出器2の検出面に降ろした垂線(光軸主線)と略平行で着脱可能な斜角撮像用の第2回転機構41に載置された被検査体3の投影データを取得する。このようにしたことにより、X線管1に被検査体3を近接させることができるので、偏平薄型である被検査体3の投影拡大率dFD/dOFは従来のX線断層撮像装置に比べ圧倒的に大きくなる。その結果、再構成計算された画像の空間分解能を向上させることができる。
また、図5に示すように斜角撮影用の二次元検出器4の姿勢が、図2に示したθ=0度なので、再構成計算を行う前に投影データのサンプリングや重み付けを伴った射影変換をする必要性はなく、計算ノイズを低減するのでデータの欠落も生じない。
また着脱可能な第2回転機構41の設定された角度ごとに間欠的に回転駆動する動力は、第1回転機構31の回転手段32の回転方向を、ねじ歯車35とねじ歯車42を組み合わせて90度変換することにより上記回転手段32の動力を流用することができる。ねじ歯車は、従動側が無負荷で例えば空気軸受けであるような場合には好適である。また、ねじ歯車を高歯仕様として噛み合い率をかせぎ、さらに研削工程で歯面形状精度を向上させれば、事実上、歯車伝達に付きまとうバックラッシュの影響を無視できる。
次に、本発明の他の実施形態について、図10〜図13を参照して説明する。
本実施形態は、上述した実施形態においてX線管1を水平面内でX線焦点1aをほぼ回転中心にして所定の角度回転させた場合の例である。図10〜図13において、図1〜図9に対応する部分には同一符号を付している。
図10は、本発明の他の実施形態に係る、被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(5)を示す模式図(水平方向断面図)である。また図11は、図10に示した被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係を示す概略斜視図である。図10に破線で示した2つの円5A,5Bは、図4に示したシャドーゾーン6の境界域水平断面を表している。
図10および図11において、X線管1は、X線焦点1a付近のターゲットがミッドプレーンMDとほぼ直交する断面における仮想円錐10の母線と平行をなすよう、ミッドプレーンMDとほぼ平行なX線焦点1a近傍の直線を回転軸としてΦ度回転した姿勢である。すなわち、回転軸R2を中心線とする仮想円錐10の頂角の角度をθ度としたとき、ミッドプレーンMDおよび二次元検出器4の検出面とほぼ垂直な平面において、X線管1が、X線焦点1aを通り上記ミッドプレーンMDおよび二次元検出器4の検出面とほぼ垂直な平面にほぼ垂直な直線を回転中心として、Φ度(Φ=(π−θ)/2)回転した姿勢である。このような幾何学的関係を守れば、図10および図11のように、被検査体3の関係部位(R.O.I)3aがシャドーゾーン6から離脱する確率が高くなる。
また、角度αは、X線焦点1aと被検査体3の回転軸R2を含む平面上の、X線焦点1aと二次元検出器4の検出面を結ぶ任意の線分とミッドプレーンMDとがなす角度である。図中、角度αminは、X線焦点1aと二次元検出器4の検出面のミッドプレーンMDから最も近い有効検出位置4nを結ぶ線分とミッドプレーンMDとがなす角αである。また、角度αmaxは、X線焦点1aと二次元検出器4の検出面のミッドプレーンMDから最も離れた有効検出位置4fを結ぶ線分とミッドプレーンMDとがなす角αである。この実施形態における被検査体3の投影データを取得する角度αの範囲は 5°≦α<45°が好適である。また、角度αcenterは、二次元検出器4の検出面中央4cとX線焦点1aを結ぶ線分とミッドプレーンMDとがなす角αであり、15°≦α<35°の範囲が好適である。
図12は、図6に示した実施形態のX線断層撮像装置において、X線管1を定盤84の主面と平行な面内において、X線焦点1aをほぼ回転中心にして所定の角度Φ回転させた状態を示している。X線管1をΦ度回転させることにより、X線管1の向きが二次元検出器4の方を向く。つまり、X線管1をΦ度回転させることで、X線管1から出射される円錐状のX線の照視野のより中央部が二次元検出器4に照射されるようになる。これにより、円錐状の照視野のより中央部を利用して被検査体3の投影像を取得できるので、より正確な投影データが得られる。
また、X線管1の角度をΦ度回転させることにより、X線管1のX線焦点1aと被検査体3との距離をさらに近づけられるので、投影像の拡大率をさらに大きくできる。
次に、X線管1を回転させる方法について、図13のX線断層撮像装置の概略側面図を参照して説明する。図13において、簡潔性を高めるために二次元検出器4や第2回転機構41は省略してある。
図13において、振動除去機能を備えた定盤84に、X線管1、二次元検出器2、この二次元検出器2の駆動機構2A、第1回転機構31などが載置されている。X線管1と第1回転機構31は、レール66に沿って定盤84の主面上を移動可能であり、X線管1についてはレール67によってさらに微妙な位置決めを可能にしている。また、二次元検出器2は、レール81に沿って定盤84の主面上を移動可能になっている。なお、図13に示す例は、通常のシングルスキャンコーンビームCTの例となっているが、被検査体3の回転軸が異なるだけで、その他は上述した実施形態のX線断層撮像装置と同様である。
X線管1は、例えば円錐形状(コーンビーム状)のX線を発生する周知のマイクロフォーカスX線源であり、X線管1から被検査体3に対し円錐形状のX線を出射し被検査体3全体にX線を照射する。図13に示されるように、このX線管1本体は、前部筐体1bと後部筐体1cがヒンジ55により連結された構成とされ、X線焦点近傍のL字状ブラケット57とX線管1の重量重心1dの直下かつブラケット57水平面上に設けられたVブロック58とによって定盤84上に支持されている。L字状ブラケット57の水平部分とその下側に配置された下部プレート56により二重プレート機構を構成している。
また、Vブロック58はブラケット57上の回動支点61を軸に回動可能なVブロック受け台60に弾性体59を介して載置される。このようにブラケット57と重心1dの直下にVブロック58を置くことにより、X線管1のカソード(図示略)の位置出しが容易となるばかりでなく、ヒンジ55による連結を解除し真空を解除してカソードを交換する際、X線管1の後部筐体1cを弾性力で支持するので、カソード座標調整などの精密な機械作業が水平置の姿勢でも容易となる。X線管1本体連結部のヒンジ55の回転軸とVブロック受け台60の回動支点61は略同軸上に配置されている。
X線管1をX線焦点1a近傍のミッドプレーンと二次元検出器4の両方に略平行な回転軸中心にΦ度旋回させる方法として、図中X線管1を支持する二重プレートの 下部プレート56側の高圧空気注入口51からX線管1の荷重に見合った高圧空気を2つのプレート間に注入し、その荷重をキャンセルしながら2つのプレート(下部プレート56、ブラケット57)が締結される互いの角度を調節する機構でもよい。
上述した斜角X線断層撮像方法ではない通常のX線断層撮像方法においても、提案した撮像方法は有効であり、ミッドプレーンを離れた被検査体3の関心部位3a(R.O.I)の正確な非破壊検査が可能である。
X線管1からX線を照射し、円錐状のビーム50を回転基台62に載置された被検査体3に照射する。回転基台62は、第1回転機構31の一構成要素であり、被検査体3を載置しながら回転手段32の駆動力により被検査体3を回転させる。X線焦点1aから出射された円錐状のビーム50の中心線(光軸主線)は、二次元検出器2の検出面とほぼ直交する。このような配置関係において、被検査体3の回転軸(Z軸)と中心線を等しくする仮想円錐の円錐面に接するような角度に被検査体3を載置(把持)する。
ここで図13に波線で示した円5A,5Bは、シャドーゾーンの境界域垂直断面を表している。図4にも示したようにシャドーゾーンの境界(円5A,5B)は、X線焦点1aと交わり被検査体3の回転軸(Z軸)と直交するミッドプレーン上をその直径(焦点と回転軸間の距離)を持つ円(球)が被検査体回転軸の周りを旋回することによって描かれる立体によって表される。
図13に示すように、回転軸に対して仮想円錐の円錐面に接するように被検査体3が把持されれば、その関心部位(R.O.I)に対するX線焦点の幾何学的座標が、R.O.Iの表裏両面方向を被検査体3の回転に従って交替的に透視観察できる位置関係となって、正確な非破壊断層画像を得る為に好適な投影データを収集することが可能となる。また一直線に重なることのない、関心部位平面上に凝集する吸収係数の高い特定部位(例えばBGAのボール状電気的接合部など)を個々に透視する多くの角度位相の投影データを取得できるので、X線の透過率が低くなることによって生じる不正確な投影データを減少させる効果がある。言い換えれば相対的に弱い強度の線源であっても良好なコントラストの投影データを数多く収集することが可能となる。
このように、仮想円錐の円錐面に接するような角度に被検査体3を載置(把持)することにより、ミッドプレーンを離れた被検査体3の関心部位(R.O.I)3aの正確な非破壊検査が可能である。ただし、拡大率については二次元検出器4を用いた斜角X線断層撮像方法のほうが有利である。いずれの撮像方法を利用するかは、拡大率や第2回転機構41を取り付ける作業時間等を考慮して適宜選択するとよい。
次に、図14のフローチャートを参照して、上述した実施形態のX線断層撮像装置による撮像処理例を説明する。図14において、まず、被検査体3の形状が偏平薄型か否かを判定する(ステップS1)。ここで被検査体3が偏平薄型でない場合は、第1回転機構31に被検査体3を載置する従来手法を用いて、撮像処理を行う(ステップS2)。
ステップS1の判断処理において、被検査体3が偏平薄型である場合、第2回転機構41を第1回転機構31に締結し(図7参照)、被検査体3が仮想円錐10の円錐面に接するよう第2回転機構41へ載置する(ステップS3)。
続いて、二重プレート間56,57に高圧空気を流し、X線管1をΦ度回転させる(ステップS4)。
そして、二次元検出器4をキャリブレーション後、被検査体3の設定された角度変位ごとの投影データを取得する(ステップS5)。
得られた投影データを再構成計算機へ転送し(ステップS6)、内部構造データを再構成する。
図15は、上述の実施形態におけるX線断層撮像方法によるBGAの断層画像例を示し、(a)は従来方式による断層画像、(b)は本発明による断層画像である。既に述べたように、図15(a)に示す従来の撮像方法によるBGAの断層画像は、画像の上下部分がぼけてしまい電気的接合部(バンプ)の詳細は観察不可能である。一方、図15(b)に示す本発明による断層画像は、図15(a)と同一部位のBGA断層画像であるが、アーチファクトに影響されることなく、電気的接合部(バンプ)の右上と左下に亀裂があることが詳細に認識できる。
以上説明した実施形態では、被検査体3が十分小さい場合は、必ずしもX線管1をΦ度傾けなくとも、被検査体3を仮想円錐に接する形に把持するのみで提案の効果が得られる。一方、平板形状の被検査体3の面積が一定以上である場合、X線管1をΦ度傾けると被検査体3の関心部位(R.O.I)3aがシャドーゾーンを離脱する確率は高くなり、かつ、その投影が二次元検出器4に映る範囲がミッドプレーンに近寄り、図5に示した角度αは小さく設定できる。ここでこの実施形態の撮像方法により取得した投影データにFeldkamp等の近似的再構成計算法を適用する場合、より正確な計算結果を得ることができる。
被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(1)を示す模式図である。 被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(2)を示す模式図である。 被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(3)を示す模式図である。 シャドーゾーンの説明図である。 本発明の一実施形態に係る、被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(4)を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るX線断層撮像装置の外観斜視図である。 本発明の一実施形態に係る第1回転機構と第2回転機構の連結部分を含む概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る被検査体把持手段(1)の説明図である。 本発明の一実施形態に係る被検査体把持手段(2)の説明図である。 本発明の他の実施形態に係る、被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(5)を示す模式図である。 本発明の他の実施形態に係る、被検査体とX線管および二次元検出器の位置関係(6)を示す概略斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るX線断層撮像装置の概略斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るX線断層撮像装置の概略側面図である。 本発明の他の実施形態に係る撮像処理例を示すフローチャートである。 BGAの断層画像例を示し、(a)は従来方式による断層画像、(b)は本発明による断層画像である。
符号の説明
1…X線管、1a…X線焦点、2…二次元検出器、3…被検査体、4…二次元検出器、6…シャドーゾーン、10…仮想円錐、20…被検査体把持手段、31…第1回転機構、31…回転手段、32…回転手段、33…空気軸受け、34…カップリング部、35…ねじ歯車、36…第1回転軸部、41…第2回転機構、42…ねじ歯車、43…カップリング部、44…空気軸受け、45…第2回転軸部、46…連結部材、47…締結部、50…コーン(円錐)ビーム、51…高圧空気注入口、56…下部プレート、57…ブラケット(上部プレート)、91…X線制御部、92〜94…機構制御部、95…制御操作卓、96…投影像記憶部、97…再構成計算機、98…再構成結果表示装置

Claims (7)

  1. 複数の被検査体の投影データより前記被検査体の内部構造データを再構成するX線断層撮像装置であって、
    X線源と、
    被検査体の透過X線を撮像する二次元検出手段と、
    前記X線源のX線焦点と前記二次元検出手段との間に配置され、前記被検査体を載置して前記X線源から出射されたX線により形成される円錐の底面の中心と前記X線焦点を結ぶ線分とほぼ平行な回転軸を中心に、設定された角度変位で回転する回転機構と、
    前記被検査体を、前記回転軸に対し、前記回転軸を中心線とする所定角度の頂角を持つ仮想円錐の円錐面にほぼ接する状態に把持する把持手段と、
    を備えるX線断層撮像装置。
  2. 前記被検査体は平板状である
    請求項1に記載のX線断層撮像装置。
  3. 前記二次元検出手段の検出面は、前記X線焦点を含み前記回転軸とほぼ直交するミッドプレーンに対してほぼ垂直、かつ、前記X線焦点と前記回転軸を含む平面とほぼ垂直である、
    請求項2に記載のX線断層撮像装置。
  4. 前記仮想円錐の頂角の角度は、前記被検査体を前記角度変位で回転させて、前記二次元検出手段により前記被検査体の表裏両面方向を交替的に透視観察できる所定の範囲である、
    請求項3に記載のX線断層撮像装置。
  5. 前記回転軸を中心線とする前記仮想円錐の頂角の角度をθ度としたとき、
    前記仮想円錐の頂角の角度θは、110°<θ≦150°である
    請求項4に記載のX線断層撮像装置。
  6. 前記ミッドプレーンおよび前記二次元検出手段の検出面とほぼ垂直な平面において、前記X線源が、前記X線焦点を通り前記ミッドプレーンおよび前記二次元検出手段の検出面とほぼ垂直な平面にほぼ垂直な直線を回転中心として、(π−θ)/2度回転している、
    請求項4に記載のX線断層撮像装置。
  7. X線源と、被検査体の透過X線を撮像する二次元検出手段と、前記X線源のX線焦点と前記二次元検出手段との間に配置され、前記被検査体を載置して前記X線源から出射されたX線により形成される円錐の底面の中心と前記X線焦点を結ぶ線分とほぼ平行な回転軸を中心に、設定された角度変位で回転する回転機構と、を備えるX線断層撮像装置によるX線断層撮像方法であって、
    前記被検査体を、前記回転軸に対し、前記回転軸を中心線とする所定角度の頂角を持つ仮想円錐の円錐面にほぼ接する状態に固定するステップと、
    前記回転軸を中心に設定された角度変位で前記被検査体を回転させ、前記被検査体の投影データを取得するステップと、
    各角度変位の被検査体の投影データより前記被検査体の内部構造データを再構成するステップと、
    を含むX線断層撮像方法。
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