JP2009060166A - 受信装置および受信制御方法 - Google Patents

受信装置および受信制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009060166A
JP2009060166A JP2007223104A JP2007223104A JP2009060166A JP 2009060166 A JP2009060166 A JP 2009060166A JP 2007223104 A JP2007223104 A JP 2007223104A JP 2007223104 A JP2007223104 A JP 2007223104A JP 2009060166 A JP2009060166 A JP 2009060166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data broadcast
reception
broadcast
mode
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007223104A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuaki Iwata
康昭 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007223104A priority Critical patent/JP2009060166A/ja
Publication of JP2009060166A publication Critical patent/JP2009060166A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】消費電力を抑えつつ緊急警報のデータ放送をより確実に受信することができる受信装置および受信制御方法を提供すること。
【解決手段】受信装置は、デジタルテレビ放送のデータ放送を放送する放送信号から緊急警報信号を検出すると(S2000)、高受信効率モードに切り替え(S3000)、データ放送の受信が完了すると(S4000)、省電力モードに切り替える(S6000)。そして、更にデータ放送の更新が開始された場合には(S7000:YES)、再び高受信効率モードに切り替える(S3000)。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタルテレビ放送のデータ放送を受信する受信装置およびこれに対する受信制御方法に係り、特に、緊急警報信号を受信する受信装置および緊急警報信号を用いた受信制御方法に関する。
デジタルテレビ放送では、地震や津波などの災害が発生したときなどに緊急警報を伝える緊急警報放送が運用されている。
緊急警報放送は、緊急警報放送が開始される旨を示す信号(以下「緊急警報信号」という)を放送信号に挿入する。緊急警報放送に対応した受信装置(以下単に「受信装置」という)は、メイン電源がオフの状態でも緊急警報信号の有無を監視し、緊急警報信号を検出するとメイン電源を自動でオンにする。これにより、受信装置のユーザに対して緊急警報の存在を通知することができるとともに、緊急警報の内容を伝えるデータ放送を受信して表示することができる。
災害に伴い電力供給が停止された場合などを想定し、通常、受信装置はバッテリー駆動で緊急警報放送を受信する。電力供給の復旧までの時間が不確定であることなどから、災害時においては、受信装置の電力の温存が重要である。
そこで、緊急警報信号の検出後に省電力モードに遷移する技術が、例えば特許文献1および特許文献2に記載されている。
特許文献1記載の技術によれば、受信装置は、緊急警報信号を検出すると、緊急警報の存在をユーザに通知する。そして、受信装置は、通知後に所定の時間が経過してもユーザ操作が行われないときには、放送信号を受信する受信部から音声や映像を出力するスピーカや表示部までの装置部の一部の機能を停止する省電力モードに遷移する。これにより、ユーザに対して緊急警報の存在を通知することができるとともに、災害時における受信装置の省電力化を図ることができる。
また、特許文献2記載の技術によれば、受信装置は、緊急警報信号を検出すると、緊急警報の存在をユーザに通知する。そして、受信装置は、緊急警報の終了を検出したとき、省電力モードに遷移する。これにより、ユーザに対して緊急警報の存在を通知することができるとともに、災害時における受信装置の省電力化を図ることができる。
特開2006−33013号公報 特開2007−81516号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2記載の技術では、緊急警報の内容を伝えるデータ放送のコンテンツをユーザに提示することなく省電力モードに遷移してしまうおそれがある。災害発生時には緊急警報の内容を知ることが非常に重要であるため、緊急警報のデータ放送をより確実に受信できることが求められる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、消費電力を抑えつつ緊急警報のデータ放送をより確実に受信することができる受信装置および受信制御方法を提供することを目的とする。
本発明の受信装置は、デジタルテレビ放送におけるデータ放送を受信するデータ放送受信部と、緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出部と、前記緊急警報信号検出部により緊急警報信号が検出されたとき、前記データ放送受信部を高受信効率モードに切り替え、前記緊急警報信号検出部による緊急警報信号の検出後に前記データ放送受信部によるデータ放送の受信が完了したとき、前記データ放送受信部を省電力モードに切り替える省電力処理部とを具備する構成を採る。
本発明の受信制御方法は、緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出ステップと、前記緊急警報信号検出ステップで前記緊急警報信号が受信されると、デジタルテレビ放送のデータ放送を受信するデータ放送受信部を高受信効率モードに切り替える高受信効率モード切替ステップと、前記高受信効率モード切替ステップにより前記高受信効率モードへの切り替えが行われると、前記データ放送の受信が完了したか否かを判断する受信完了判断ステップと、前記受信完了判断ステップで前記データ放送の受信が完了したと判断されると、前記データ放送受信部を省電力モードに切り替える省電力処理ステップとを有するようにした。
本発明によれば、緊急警報信号を受信したときに高受信効率モードに切り替え、その後、データ放送の受信が完了したときに省電力モードに切り替えるので、消費電力を抑えつつ緊急警報のデータ放送をより確実に受信することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る受信装置としての受信端末の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、本発明をダイバーシティによるワンセグ受信機能を備えた受信端末に適用した例である。
まず、ワンセグおよびワンセグで取得可能な緊急警報関連の情報について説明する。
ワンセグは、地上デジタル放送の周波数帯域を構成する13セグメントの1セグメントを用いた放送サービスである。ワンセグにおいて、放送番組などの映像データ、音声データおよびデータ放送は、トランスポートストリーム(TS:Transport Stream)に多重化される。このとき、トランスポートストリームには、受信側で所望の放送番組を選択するための情報である番組特定情報(PSI:Program Specific Information)や、番組選択の利便性のための情報である番組配列情報(SI:Service Information)などの制御情報が付加される。そして、トランスポートストリームは、各種の変調処理が行われて、放送局の送信所から送出される。
また、放送局側では、地震などの災害時には、緊急警報信号として、制御情報(PSI/SI)に含まれるPMT(Program Map Table)情報に緊急情報識別子を記述するとともに、放送信号に含まれるTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)情報の緊急警報放送用起動フラグを立てる。
図1において、受信端末100は、第1の受信部110−1、第2の受信部110−2、TS解析部120、映像デコーダ部130、データ放送処理部140、表示部150、音声デコーダ部160、スピーカアンプ170、スピーカ180、CPU(Central Processing Unit)190、メモリ部200、タイマ部210、および省電力処理部220を有する。
第1および第2の受信部110−1、110−2は、それぞれワンセグの放送信号を受信して元のトランスポートストリームを再生する。第1の受信部110−1と第2の受信部110−2は、同一の構成および機能を有するため、ここでは受信部110として一括して説明を行う。
受信部110は、アンテナ部111を介してワンセグの放送信号を受信し、受信した放送信号に対して、OFDM(直交周波数分割多重:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調と、誤り検出および誤り訂正を含むデジタル復調とを行い、元のトランスポートストリームを再生して出力する。
TS解析部120は、第1および第2の受信部110−1、110−2で再生されたトランスポートストリームを解析し、映像データ、音声データ、データ放送、番組特定情報(PSI)、および番組配列情報(SI)を分離して出力する。
映像デコーダ部130は、TS解析部120から出力される映像データに対して、デコード処理および画質処理を行う。
データ放送処理部140は、データ放送向けのページ記述言語であるBML(Broadcast Markup Language)を解釈して映像データを作成するBML部(図示せず)を有する。データ放送処理部140は、TS解析部120から出力されるデータ放送のデータに対してデコード処理を行い、DII(Download Info Indication)メッセージおよび複数のDDB(Download Data Block)パケットを含むデータ放送のモジュールをデータ放送情報として取得する。そして、データ放送処理部140は、取得したデータ放送情報をメモリ部200に順次記録し、コンテンツの全てのデータ放送情報の記録が完了すると、BML部で、記録したデータ放送情報から映像データを生成して出力する。
表示部150は、液晶ディスプレイ(図示せず)を備え、液晶ディスプレイに、映像デコーダ部130から出力される映像データと、データ放送処理部140から出力される映像データとを並べて表示する。
音声デコーダ部160は、TS解析部120から出力される音声データに対して、デコード処理、音質調整処理およびデジタルアナログ変換処理を行い、アナログ音声信号を出力する。
スピーカ180は、音声デコーダ部160から出力されるアナログ音声信号を、スピーカアンプ170を介して入力し、音声に変換して出力する。
CPU190は、制御プログラムを実行して、受信端末100の各部の動作を制御する。特に、CPU190は、放送信号から緊急警報信号を検出したときに、通常の動作を行う通常モードから、高い受信効率で放送信号を受信するとともにユーザに警告を発する処理を行う高受信効率モードに切り替える。そして、CPU190は、緊急警報信号の検出後にデータ放送の受信が完了したときに、低い消費電力で放送信号を受信する省電力モードに切り替える。
本実施の形態では、通常モードとは、受信端末100が、電界強度やユーザ操作に応じて、第1および第2の受信部110−1、110−2の両方を使用するダイバーシティ受信と、第1および第2の受信部110−1、110−2のいずれか一方のみを使用するシングル受信とを適宜切り替えるモードをいう。高受信効率モードとは、受信端末100が、第1および第2の受信部110−1、110−2の両方を用いて放送信号を受信し、かつ、表示部150の液晶ディスプレイの輝度を一時的に上げるモードをいう。また、省電力モードとは、受信端末100が、第1および第2の受信部110−1、110−2のいずれか一方のみを用いて放送信号を受信するモードをいう。
なお、省電力モードでは、受信端末100は、映像デコーダ部130〜スピーカ180の機能を停止するようにしてもよい。
メモリ部200は、CPU190が実行する制御プログラムと、その他制御プログラムの実行に必要な各種情報とを格納する。
省電力処理部220は、CPU190によるモード切り替えに従い、第1および第2の受信部110−1、110−2の起動および停止と、表示部150の液晶ディスプレイの輝度とを制御する。
以下、上記構成を有する受信端末100の動作について説明する。
ここでは、ワンセグ受信機能およびダイバーシティ機能に関しては従来のものと同様であるため、これらについての説明を省略し、ワンセグ受信におけるモードの切り替えに関する動作を中心として説明を行う。
受信端末100は、表示部150に表示される所定のアイコンがキースイッチの操作で選択されるなどしてモード制御の開始を指示されると、以下に説明するモード制御処理を実行する。
図2は、モード制御処理の流れを示すフローチャートであり、CPU190により実行される。
まず、ステップS1000で、受信端末100は、通常モードでの動作を開始する。具体的には、CPU190が、省電力処理部220を起動させ、省電力処理部220に対して、通常モードの開始を指示する。また、既に通常モード以外のモードで動作している場合には、CPU190は、省電力処理部220に対して、通常モードへの切り替えを命令する。
そして、ステップS2000で、受信端末100は、放送信号に緊急警報信号が存在するか否かを判断する。具体的には、受信端末100は、放送信号の受信を行っている受信部110で復調されるOFDMフレームのTMCC情報に緊急警報放送用起動フラグが立っているか否か、またはTS解析部120で分離される制御情報に緊急情報識別子が含まれているか否かを調べる。受信端末100は、放送信号に緊急警報信号が存在しない場合には(S2000:NO)、ステップS2000の処理を繰り返し、緊急警報信号の監視を継続する。一方、放送信号に緊急警報信号が存在した場合には(S2000:YES)、ステップS3000に進む。
なお、受信端末100は、緊急警報放送用起動フラグがオン状態であること、緊急情報識別子が含まれること、および地域コードの合致など他の所定の条件の全てが満たされる場合に、緊急警報信号が存在すると判断するようにしてもよい。
ステップS3000で、受信端末100は、緊急警報の内容を伝えるコンテンツがデータ放送により放送される可能性が高いことから、高受信効率モードに切り替える。具体的には、CPU190が、省電力処理部220に対して、高受信効率モードへの切り替えを命令する。これにより、第1および第2の受信部110−1、110−2の両方で放送信号が受信され、受信効率が向上するので、データ放送をより確実に受信することができる。また、表示部150の液晶ディスプレイの輝度が上がり、ユーザに対する注意喚起が行われるため、ユーザは、データ放送により伝えられる緊急警報の内容が表示されたときに、緊急警報の内容をより確実に知ることができる。更に、受信端末100は、タイマ部210を用いて、高受信効率モードに切り替えてからの時間の計時を開始する。
そして、ステップS4000で、受信端末100は、データ放送の受信が完了したか否かを判断する。具体的には、受信端末100は、データ放送処理部140でモジュールロックが発生したか否か、またはイベントメッセージ(Event Message)の受信が完了したか否かにより、データ放送の受信が完了したか否かを判断する。受信端末100は、データ放送の受信が完了していない場合には(S4000:NO)、ステップS5000に進み、データ放送の受信が完了した場合には(S4000:NO)、ステップS6000に進む。
モジュールロックとは、データ放送の更新コンテンツの受信を完了するまで古いコンテンツを表示し続けることを目的として、記憶領域にコンテンツの全モジュールを保存する仕組みである。モジュールロックの完了、つまり更新コンテンツの受信の完了は、スクリプト「module locked」により検出可能である。
イベントメッセージとは、データ放送の表示/非表示など、受信端末100に対する即時の制御を行うためのメッセージ情報である。イベントメッセージは、DIIメッセージやDDB情報を包含するセクションに格納されて伝送される。データ放送処理部140は、イベントメッセージを受信すると、BML部に対してイベントメッセージファイヤ(Event Message Fired)イベントを発生する。
ステップS5000で、受信端末100は、高受信効率モードに切り替えてから所定の時間が経過してタイムアウトとなったか否かを判断する。受信端末100は、まだタイムアウトとなっていない場合には(S5000:NO)、ステップS4000に戻り、データ放送の受信が完了しないうちにタイムアウトになった場合には(S5000:YES)、ステップS6000に進む。すなわち、データ放送の受信が完了したときと、高受信効率モードに切り替えてからデータ放送の受信を完了しないまま所定の時間が経過したときに、ステップS6000に進む。この処理は、後述するDIIメッセージからのデータ放送の更新の検出がされない場合や、受信状況が悪く更新後のデータ放送のデータを受信できない場合を想定したものである。なお、上記した所定の時間は、例えば、データ放送におけるデータカルーセルの一周期分以上とすればよい。
ステップS6000で、受信端末100は、データ放送の受信が完了したことから、または現状のままではしばらくデータ放送を受信完了できない可能性が高いことから、省電力モードに切り替える。具体的には、CPU190が、省電力処理部220に対して、省電力モードへの切り替えを命令する。これにより、第1および第2の受信部110−1、110−2のいずれか一方のみで放送信号の受信を行うので、消費電力を低減することができ、また、放送信号の受信を継続するので、緊急警報信号の監視を継続することができる。また、省電力モードでは、放送信号に対応する出力を行わないようにするなどして、更なる省電力化を図るようにしてもよい。
そして、ステップS7000で、受信端末100は、データ放送で放送されるコンテンツの更新(以下単に「データ放送の更新」という)が開始されるか否かを判断する。具体的には、受信端末100は、データイベントチェンジ(Data Event Changed)、モジュールアップデート(Module Update)、またはイベントメッセージイベントが発生したか否かによって、データ放送の更新が開始されるか否かを判断する。受信端末100は、データ放送の更新が開始されない場合には(S7000:NO)、ステップS8000に進み、データ放送の更新が開始された場合には(S7000:YES)、ステップS3000に戻って再び高受信効率モードに切り替える。これにより、データ放送の更新が開始されるごとに受信効率が向上するので、災害状況の変化に伴い時々刻々と変化する緊急警報の内容を、より確実にユーザに伝えることができる。
データイベントチェンジは、基本ストリーム(ES:Elementary Stream)単位での内容の更新であり、データ放送情報に含まれるDIIメッセージのデータイベントID(IDentification)により検出される。データイベントチェンジでは、古いコンテンツは、更新コンテンツの全てのモジュールが取得されるまで保持され、更新コンテンツの全てのモジュールの取得が完了すると破棄される。このような古いコンテンツの破棄を伴う更新コンテンツの取得が完了したときも、上述したモジュールロックが検出される。
また、モジュールアップデートは、モジュール単位での内容の更新であり、モジュールバージョンの更新により検出される。モジュールアップデートでは、更新されたデータ部分のみが取得され、古いコンテンツは、取得されたデータ部分により更新される。このような古いコンテンツの破棄を伴わない更新コンテンツの取得が完了したときも、上述したモジュールロックが検出される。
また、イベントメッセージイベントは、イベントメッセージに基づいて発生し、BML部に通知されるイベントであり、例えば、上記したイベントメッセージファイヤイベントである。
ステップS8000で、受信端末100は、表示部150に表示される所定のアイコンがキースイッチの操作で選択されるなどして、通常モードへの復帰が指示されたか否かを判断する。受信端末100は、通常モードへの復帰が指示されていない場合には(S8000:NO)、ステップS7000に戻り、データ放送の更新の監視を継続し、通常モードへの復帰が指示された場合には(S8000:YES)、ステップS9000に進む。
ステップS9000で、受信端末100は、モード制御を継続するか否かを判断し、モード制御を継続する場合には(S9000:NO)、ステップS1000に戻り、通常モードに復帰するとともに、緊急警報信号の監視を継続する。一方、表示部150に表示される所定のアイコンがキースイッチの操作で選択されたり、メイン電源をオフにされるなどして、モード制御を終了する場合には(S9000:YES)、受信端末100は、一連の処理を終了する。
このようにして、受信端末100は、緊急警報信号を受信したときに高受信効率モードに遷移し、そして、緊急警報信号の受信後にデータ放送の受信が完了したときに、省電力モードに遷移する。これにより、緊急警報のデータ放送の受信は高い受信効率で行われ、緊急警報のデータ放送が放送されない間は消費電力が低減される。
次に、上述したモード制御処理によるモード遷移の様子について説明する。
図3は、緊急警報放送が開始されたときのモード制御処理によるモード遷移の様子の一例を示す図であり、図2のステップS1000〜S6000に対応している。
図3に示すように、まず、通常モードによる受信が行われているときに(ステップS8010)、時刻t1で、送出側(放送局側)から緊急警報信号が送出されたとする(ステップS8020)。この場合、受信側(受信端末100)では、緊急警報信号に対する検出動作が行われ(ステップS8030)、時刻t2に緊急警報信号が検出される(ステップS8040)。この結果、モードが切り替えられ(ステップS8050)、ダイバーシティ受信により受信率を向上させるとともにユーザへの警告を発する高受信効率モードによる受信が行われる(ステップS8060)。
この間に、放送局では、非常に高い確率で緊急警報に関する特別番組が編成され、時刻t3で、送出側から送出されるデータ放送のコンテンツの一部または全てが更新される(ステップS8070)。受信側では、更新されたデータ放送の受信の完了に対する検出動作が行われ(ステップS8080)、時刻t4で、モジュールロックの発生などによりデータ放送の受信の完了が検出される(ステップS8090)。この結果、モードが切り替えられ(ステップS8100)、シングル受信により消費電力を低減させた省電力モードによる受信が行われる(ステップS8110)。
なお、高受信効率モードに以降した後、データ放送の受信の完了を検出しないままタイムアウトになった場合にも、省電力モードに遷移する。
図4は、図3に示すモード遷移が行われた後にデータ放送の更新があったときのモード制御処理によるモード遷移の様子の一例を示す図であり、図2のステップS3000〜S8000に対応している。
図4に示すように、まず、省電力モードによる受信が行われているときに(ステップS8110)、時刻t5で、送出側出されるデータ放送のコンテンツの一部または全てが更新されたとする(S8120)。受信側では、時刻t6で、データ放送のコンテンツの更新が検出され(ステップS8130)、この結果、モードが切り替えられて(ステップS8140)、ダイバーシティ受信により受信率を向上させるとともにユーザへの警告を発する高受信効率モードによる受信が行われる(ステップS8150)。
そして、高受信効率モードにおいて、更新されたデータ放送の受信が行われ(ステップS8160)、時刻t7で、モジュールロックの発生などによりデータ放送の受信の完了が検出される(ステップS8170)。この結果、モードが切り替えられ(ステップS8180)、再びシングル受信により消費電力を低減させた省電力モードによる受信が行われる(ステップS8190)。
このように、受信端末100は、緊急警報が開始されたとき、緊急警報の内容を伝えるデータ放送が放送される間は高受信効率モードを維持して、データ放送のより確実な受信を図るとともにユーザへの注意喚起を促す。また、受信端末100は、緊急警報の内容を伝えるデータ放送が放送されない間は省電力モードを維持して、電力の温存を図る。
図5は、本発明に係る受信装置(受信端末100)と従来の受信装置との比較を示す図である。
図5に示すように、ワンセグによるテレビジョン放送を受信しているときに、PMT情報の緊急情報記述子を検出した場合、本発明に係る受信装置(受信端末100)では、受信部110の強制ダイバーシティによる受信効率の向上と、表示部150の高輝度化によるユーザへの注意喚起と、他機能端末制御が行われる。データ放送の受信を完了して緊急警報の内容が表示されるまでには、ある程度の時間を要する。したがって、本発明に係る受信装置(受信端末100)では、緊急警報の内容が表示されるまでの時間に、ユーザに対して緊急警報の存在および緊急警報の内容を伝えるデータ放送の開始を予告することができる。これにより、本発明に係る受信装置(受信端末100)は、ユーザへの注意喚起を行わない従来の受信装置に比べて、ユーザに対して緊急警報の存在および緊急警報の内容をより確実に伝えることが可能となる。
また、例えば、周波数などの伝送路情報と編成チャンネルを関連づける情報を伝送するネットワーク情報テーブル(NIT:Network Information Table)の送出間隔に比べて、PMT情報の送出間隔のほうが短いため、緊急警報信号が発せられたときに、迅速にこれを検出し、緊急警報の内容を伝えるデータ放送の開始を判断することができる。したがって、早いタイミングで高受信効率モードに移行することができ、緊急放送の内容を伝えるデータ放送のコンテンツの取りこぼしを防ぐことができる。
以上のように、本実施の形態によれば、放送信号から緊急警報信号を検出したときに、通常モードから高受信効率モードに素早く切り替えるので、周囲の環境によって放送信号の受信状態が変化する場合でも、緊急警報のデータ放送をより確実に受信することができる。また、緊急警報信号の検出後において、データ放送の受信完了をトリガとして省電力モードに切り替えるので、利便性を高めることができるともに、消費電力を抑えることができる。したがって、消費電力を抑えつつ緊急警報のデータ放送をより確実に受信することができ、災害時の情報入手手段としての信頼性を向上させることができる。
また、データ放送の更新の開始を検出するごとに、高受信効率モードへの切り替えと省電力モードへの復帰とを行う。これにより、緊急警報のより確実な取得を、消費電力を抑えた状態で継続することができる。したがって、時々刻々と変化する災害状況に応じた最新の情報を逐次入手することができ、災害時の情報入手手段としての信頼性を更に向上させることができる。
すなわち、本実施の形態によれば、受信端末は、必要に応じて適応的に動作モードを切り替えるので、緊急度の高い情報を即時にユーザに伝えることができ、かつ、災害時およびライフライン復旧までの期間に備えて電力を温存することができる。これにより、緊急警報の内容を伝えるデータ放送の第一報を取り損なうのをより確実に防ぐことができるとともに、長時間にわたって緊急警報放送の受信およびこれに関連する情報の視聴が可能となる。
また、受信端末が携帯電話機やGPS受信機である場合など、災害時に特に有用な他の機能が受信端末に備えられている場合には、災害時の携帯機器としての付加価値を高めることができる。
なお、本実施の形態では、本発明を、ダイバーシティ受信機能を有する受信端末に適用した上で、高受信効率モードでダイバーシティ受信を行い、省電力モードでシングル受信を行うとしたが、これに限定されるものではない。受信効率を向上させた各種動作が行われるモードを高受信効率モードとし、少ない消費電力で放送信号の受信を継続できる各種動作が行われるモードを省電力モードとしてもよいことは勿論である。
また、通常モードにおいても、データ放送の更新が検出されたときには高効率モードとするようにしてもよい。通常モードにおけるデータ放送の更新も、上記した省電力モードの場合と同様に、例えばデータイベントチェンジ、モジュールアップデート、またはイベントメッセージイベントの発生によって検出可能である。この場合には、最新のデータ放送を効率よく受信することができるとともに、緊急警報信号が受信されない場合においても、緊急警報のデータ放送をより確実に受信することが可能となる。
更に、緊急警報信号として、PMT情報の緊急情報記述子またはTMCC情報の緊急警報放送用起動フラグを用いる場合について説明したが、これらに限定されるものではなく、アナログテレビ放送、ラジオ放送、GPS(Global Positioning System)放送などの放送信号に含まれる各種緊急警報信号を用いてもよい。
本発明に係る受信装置および受信制御方法は、消費電力を抑えつつ緊急警報のデータ放送をより確実に受信することができる受信装置および受信制御方法として有用である。
本発明の一実施の形態に係る受信装置としての受信端末の構成を示すブロック図 本実施の形態におけるモード制御処理の流れを示すフローチャート 本実施の形態における緊急警報放送が開始されたときのモード遷移の様子の一例を示す図 本実施の形態における図3に示すモード遷移が行われた後にデータ放送の更新があったときのモード遷移の様子の一例を示す図 本発明に係る受信装置と従来の受信装置との比較を示す図
符号の説明
100 受信端末
110 受信部
120 TS解析部
130 映像デコーダ部
140 データ放送処理部
150 表示部
160 音声デコーダ部
170 スピーカアンプ
180 スピーカ
190 CPU
200 メモリ部
210 タイマ部
220 省電力処理部

Claims (11)

  1. デジタルテレビ放送におけるデータ放送を受信するデータ放送受信部と、
    緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出部と、
    前記緊急警報信号検出部により緊急警報信号が検出されたとき、前記データ放送受信部を高受信効率モードに切り替え、前記緊急警報信号検出部による緊急警報信号の検出後に前記データ放送受信部によるデータ放送の受信が完了したとき、前記データ放送受信部を省電力モードに切り替える省電力処理部と、
    を有する受信装置。
  2. 前記データ放送受信部で受信された前記データ放送の内容を表示する表示部、
    を更に有する請求項1記載の受信装置。
  3. 前記データ放送受信部は、
    前記データ放送および前記緊急警報信号を含む放送信号を受信し、受信した放送信号から前記データ放送のデータを分離し、
    前記緊急警報信号検出部は、
    前記データ放送受信部で受信された放送信号から前記緊急警報信号を検出する、
    請求項1記載の受信装置。
  4. 前記データ放送受信部で分離されたデータ放送のデータから、前記データ放送の受信完了を検出する受信完了検出部、
    を更に有する請求項3記載の受信装置。
  5. 前記データ放送受信部は、
    それぞれ前記放送信号を独立に受信する第1および第2の受信部、を有し、
    前記高受信効率モードは、前記第1および第2の受信部の両方を動作させるモードであり、前記省電力モードは、前記第1および第2の受信部のいずれか一方のみを動作させるモードである、
    請求項3記載の受信装置。
  6. 前記省電力処理部は、
    前記緊急警報信号検出部により緊急警報信号が検出されたとき、警告を発する、
    請求項1記載の受信装置。
  7. 前記省電力処理部は、
    前記緊急警報信号検出部により緊急警報信号が検出されたとき、前記表示部の輝度を一時的に上げる、
    請求項1記載の受信装置。
  8. 前記データ放送受信部で分離されたデータ放送のデータから、前記放送信号に含まれるデータ放送の内容の更新を検出する更新検出部、を更に有し、
    前記省電力処理部は、
    前記緊急警報信号に対応して前記データ放送受信部が前記省電力モードとなっているときで、前記更新検出部により前記データ放送の内容の更新が検出されたとき、前記データ放送受信部を高受信効率モードに切り替え、この切り替え後に前記受信完了検出部によりデータ放送の受信完了が検出されたとき、前記データ放送受信部を省電力モードに切り替える、
    請求項4記載の受信装置。
  9. 前記省電力処理部は、
    前記高受信効率モードに切り替えた後、前記データ放送の受信が完了しないまま所定の時間が経過したときに、前記データ放送受信部を省電力モードに切り替える、
    請求項1記載の受信装置。
  10. 前記緊急警報信号は、前記放送信号に含まれるPMT情報の緊急情報記述子またはTMCC情報の緊急警報放送用起動フラグである、
    請求項1記載の受信装置。
  11. 緊急警報信号を検出する緊急警報信号検出ステップと、
    前記緊急警報信号検出ステップで前記緊急警報信号が受信されると、デジタルテレビ放送のデータ放送を受信するデータ放送受信部を高受信効率モードに切り替える高受信効率モード切替ステップと、
    前記高受信効率モード切替ステップにより前記高受信効率モードへの切り替えが行われると、前記データ放送の受信が完了したか否かを判断する受信完了判断ステップと、
    前記受信完了判断ステップで前記データ放送の受信が完了したと判断されると、前記データ放送受信部を省電力モードに切り替える省電力処理ステップと、
    を有する受信制御方法。
JP2007223104A 2007-08-29 2007-08-29 受信装置および受信制御方法 Pending JP2009060166A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007223104A JP2009060166A (ja) 2007-08-29 2007-08-29 受信装置および受信制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007223104A JP2009060166A (ja) 2007-08-29 2007-08-29 受信装置および受信制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009060166A true JP2009060166A (ja) 2009-03-19

Family

ID=40555547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007223104A Pending JP2009060166A (ja) 2007-08-29 2007-08-29 受信装置および受信制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009060166A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011032A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Sharp Corp 放送受信装置
JP2010268226A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Toshiba Corp 放送受信装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011032A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Sharp Corp 放送受信装置
JP2010268226A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 Toshiba Corp 放送受信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4713989B2 (ja) 移動受信装置、受信方法及び受信プログラム
JP5271599B2 (ja) 放送配信装置、放送受信機、放送システム、放送配信方法、放送受信方法、および放送制御方法
JP2005079753A (ja) 放送受信装置および方法
JP5508813B2 (ja) 地上デジタルテレビジョン放送における緊急情報の送信装置及び受信装置、並びに伝送システム
JP2006237780A (ja) 放送通信連携制御装置および放送通信連携制御方法
KR100363544B1 (ko) 디지털 방송 방법 및 그 수신 장치
JP5482374B2 (ja) 放送受信装置
JP2007251298A (ja) デジタル放送再送信装置、デジタル放送受信機およびデジタル放送再送信システム
JP5165305B2 (ja) 移動体放送受信端末
JP2009111765A (ja) デジタル放送の受信装置および受信制御方法、デジタル放送送信装置
JP4598870B2 (ja) 地上デジタルテレビジョン放送における緊急速報の受信機及び送信装置、並びに伝送システム
JP2009060166A (ja) 受信装置および受信制御方法
JP5277582B2 (ja) 放送受信装置
CN101326729A (zh) 广播接收装置、广播接收方法以及数据广播画面提示程序
JP2014225853A (ja) 緊急警報放送信号の受信装置及び受信方法
JP2006074241A (ja) デジタル放送用受信装置とその選局処理方法
JP2010239334A (ja) デジタル放送受信装置
JP2004274561A (ja) 放送受信装置および放送受信システム
JP2006319877A (ja) テレビジョン受像機、制御方法
JP2011114593A (ja) デジタル放送受信装置
JP2007202011A (ja) 放送受信装置および緊急警報放送の表示制御方法
JP5324077B2 (ja) 放送受信装置
JP2008278094A (ja) デジタル放送受信機
JP6156974B2 (ja) 放送受信装置
JP2009044453A (ja) 緊急警報放送受信機能付受信機、映像・音声提供システム、緊急警報放送受信方法