JP2009055294A - 発振子、発振子の製造方法、及び発振器 - Google Patents

発振子、発振子の製造方法、及び発振器 Download PDF

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Abstract

【課題】 温度特性の補正が効率的に行われる発振子、発振子の製造方法及び発振器を提供する。
【解決手段】 所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと、該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と、該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と、前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極と、前記アンカーに接続され、前記振動部を構成する材料よりも熱膨張係数が小さい材料からなる温度特性補正基板とを備えたことを特徴とする発振子とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、共振周波数の温度による変化を補正する構造を備えた発振子及び該発振子の製造方法に関する。
デジタル機器のクロックパルス発生や、無線機器などにおいては、従来水晶発振子を用いた水晶発振器が利用されてきたが、より量産性が高く周波数の設計も容易なシリコンを採用したシリコン発振子を用いて発振器を製造しようという試みがなされている。
シリコン発振子は、揺動自在に保持された片持ち梁または両持ち梁の共振モードを利用するものである。共振周波数は梁の断面サイズや長さによって規定されるため設計が容易である。また、大口径のシリコン基板上に一括して素子を形成できるため、量産性が高く、従来のCMOS ICの製造ラインを流用して製造することも可能である。
しかし、シリコン発振子は温度による共振周波数の変化が大きいという欠点がある。そのため、特許文献1に示すように、温度特性の補正のための回路を組み込んだ発振器が提供されている。
図15は従来の発振器の概略を示したブロック図である。この発振器30は発振子31、駆動回路32、PLL回路33、温度センサ34、温度特性補正回路35及び補正データメモリ36を備えている。
駆動回路32からの信号により発振子31が共振し、共振信号をPLL回路33に出力する。また、発振子31に近接して温度センサ34が設けられており、測定した温度に対応する信号を温度特性補正回路35に出力する。また、発振子31の各温度における共振周波数の補正データが補正データメモリ36に蓄えられており、温度特性補正回路35は温度センサ34から受け取った温度を元に、補正データメモリ36から補正データを読み込み、PLL回路33に出力する。PLL回路33は補正データをもとに、発振子31から入力された共振信号の周波数を変調し、外部に出力する。
これら駆動回路32、PLL回路33、温度センサ34、温度特性補正回路35及び補正データメモリ36はひとつのCMOS ICチップとして集積することも可能である。
特開2004−23634
しかしながら、上記構成の発振器30では、次のような欠点があった。すなわち、発振器30では、温度特性を補正するために、PLL回路33、温度センサ34、温度特性補正回路35及び補正データメモリ36を搭載しなければならないが、発振子31の温度特性がPLL回路33で補正可能な範囲に収まるとは限らず、また個々の発振子31ごとに温度特性が異なるため、効率的に温度特性補正ができない可能性がある。
また、PLL回路で周波数を変調する方式では、温度特性補正データをデジタル処理するため、外部に出力される周波数の変動が急峻であり、効率的に温度特性補正ができない可能性がある。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、温度特性の補正が効率的に行われる発振子及び発振子の製造方法を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
この発明に係る発振子は、所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと、該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と、該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と、前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極と、前記アンカーに接続され、前記振動部を構成する材料よりも熱膨張係数が小さい材料からなる温度特性補正基板とを備えたことを特徴とするものである。
この発明に係る発振子においては、温度の変化により振動部の共振周波数が変化しようとするが、温度特性補正基板は振動部を構成する材料よりも熱膨張率が小さい材料からなるため、振動部に内部応力が加えられるので、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を補正した発振子を得ることができる。
また、本発明に係る発振子は、上記本発明の発振子であって、前記アンカーは2つであり、前記振動部は直線状であり両端が前記アンカーに接続されていることを特徴とするものである。
この発明に係る発振子においては、振動部は直線状であるため、振動部と温度特性補正基板の熱膨張係数の違いにより発生する振動部の内部応力が軸方向のみになるため、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を効率よく補正した発振子を得ることができる。
また、本発明に係る発振子は、上記本発明の発振子であって、前記振動部はシリコンからなり、前記温度特性補正基板は石英、窒化ケイ素、ダイヤモンド、インバーのうちいずれか1種類の材料からなることを特徴とするものである。
この発明に係る発振子においては、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を補正できるとともに、振動部はシリコンからなるので、従来より半導体製造やマイクロマシン製造に用いられる加工技術を用いて形状を形成することができ、共振周波数精度の良い発振子を得ることができる。
また、本発明に係る発振子は、上記本発明の発振子であって、前記振動部はシリコンからなる活性層と酸化シリコンからなる埋め込み酸化膜層とシリコンからなる支持層とを備えるSilicon On Insulator基板の活性層から形成されることを特徴とするものである。
この発明に係る発振子においては、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を補正できるとともに、振動部はSilicon On Insulator基板の活性層から形成されるので、厚さを精度良く加工することができ、精度の良い発振子を得ることができる。
また、本発明に係る発振子の製造方法は、所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極とを形成する振動部形成工程と、前記振動部を構成する材料よりも熱膨張係数が小さい材料からなる温度特性補正基板を前記アンカーに接合する接合工程と、を備えたことを特徴とするものである。
この発明に係る発振子の製造方法においては、温度の変化により振動部の共振周波数が変化しようとするが、温度特性補正基板は振動部を構成する材料よりも熱膨張率が小さい材料からなるため、振動部に内部応力が加えられるので、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を補正した発振子を製造することができる。
また、本発明に係る発振子の製造方法は、上記本発明の発振子の製造方法であって、前記振動部形成工程において前記振動部、前記アンカー、前記駆動電極及び前記検出電極はシリコンから形成され、前記接合工程において石英、窒化ケイ素、ダイヤモンドまたはインバーのうちいずれか1種類の材料からなる温度特性補正基板を前記アンカーに接合することを特徴とするものである。
この発明に係る発振子の製造方法においては、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を補正できるとともに、振動部はシリコンからなるので、従来より半導体製造やマイクロマシン製造に用いられる加工技術を用いて形状を形成することができ、精度の良い発振子を製造することができる。
また、本発明に係る発振子の製造方法は、上記本発明の発振子の製造方法であって、前記接合工程において、前記アンカーと前記温度特性補正基板とを接合する際に、該アンカー及び該温度特性補正基板の表面にプラズマまたはイオンビームを照射することにより表面を活性化させ、該アンカーと該温度特性補正基板とを接触させて接合する表面活性化接合法を用いることを特徴とするものである。
この発明に係る発振子の製造方法においては、アンカーと温度特性補正基板とを表面活性化接合法を用いて接合するので、室温から400°C程度の温度で接合することができ、接合による残留応力が小さいため、振動部に加える応力による温度特性の補正を容易に行うことができる。
また、本発明に係る発振子の製造方法は、温度特性補正基板上に犠牲層と、前記温度特性補正基板よりも熱膨張係数の大きな材料からなるデバイス層とを成膜する成膜工程と、前記デバイス層を選択的に除去して、所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと、該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と、該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と、前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極とを形成する振動部形成工程と、を備えたことを特徴とするものである。
この発明に係る発振子の製造方法においては、温度特性補正基板上に直接振動部を形成するため、デバイスの厚さを薄くすることができる。
また、本発明にかかる発振子の製造方法は、上記本発明の発振子の製造方法であって、前記成膜工程において前記温度特性補正基板は石英、窒化ケイ素、ダイヤモンドまたはインバーのうちいずれか1種類の材料からなり、前記犠牲層は酸化シリコンからなり、前記デバイス層はシリコンからなることを特徴とするものである。
この発明に係る発振子の製造方法においては、温度特性補正基板上に直接振動部を形成するため、デバイスの厚さを薄くすることができるとともに、振動部はシリコンからなるので、従来より半導体製造やマイクロマシン製造に用いられる加工技術を用いて形状を形成することができ、精度の良い発振子を製造することができる。
また、本発明に係る発振子の製造方法は、シリコンからなる活性層と酸化シリコンからなる埋め込み酸化膜層とシリコンからなる支持層とを備えるSilicon On Insulator基板の前記活性層を選択的に除去して、所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と、該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と、前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極とを形成する振動部形成工程と、前記振動部、前記アンカー、前記駆動電極及び前記検出電極をトランスファ基板に接合し、前記支持層を除去し、前記埋め込み酸化膜層を前記アンカー及び前記駆動電極並びに前記検出電極に接する領域以外の部分を除去するトランスファ工程と、シリコンよりも熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板と、前記アンカー及び前記駆動電極並びに前記検出電極の領域に残された埋め込み酸化膜層とを接合し、前記トランスファ基板を除去する接合工程と、を備えたことを特徴とするものである。
この発明に係る発振子の製造方法においては、振動部はSilicon On Insulator基板の活性層から形成されるので、厚さを精度良く加工することができ、精度の良い発振子を得ることができる。また、トランスファ基板に接合して支持層を除去したのちに温度特性補正基板に接合するので、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を補正できるとともにデバイスの厚さを薄くすることができる。
また、本発明に係る発振子の製造方法は、上記本発明の発振子の製造方法であって、前記トランスファ工程において、前記振動部、前記アンカー、前記駆動電極及び前記検出電極と、前記トランスファ基板とを、紫外線の照射により結合力を失う接着樹脂により接合し、前記接合工程において紫外線の照射により前記接着樹脂の結合力を失わせて前記トランスファ基板を除去することを特徴とするものである。
この発明に係る発振子の製造方法においては、振動部はSilicon On Insulator基板の活性層から形成されるので、厚さを精度良く加工することができ、精度の良い発振子を得ることができる。また、トランスファ基板に接合して支持層を除去したのちに温度特性補正基板に接合するので、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を補正できるとともにデバイスの厚さを薄くすることができる。さらに、トランスファ工程において振動部、アンカー、駆動電極及び検出電極と、トランスファ基板とを紫外線の照射により結合力を失う接着樹脂により接合するので、容易にトランスファ基板を除去することができる。
また、本発明に係る発振子の製造方法は、上記本発明の発振子の製造方法であって、前記接合工程において、前記アンカー及び前記駆動電極並びに前記検出電極の領域に残された前記埋め込み酸化膜層と前記温度特性補正基板とを接合する際に、該埋め込み酸化膜層及び該温度特性補正基板の表面にプラズマまたはイオンビームを照射することにより表面を活性化させ、該埋め込み酸化膜層と該温度特性補正基板とを接触させて接合する表面活性化接合法を用いることを特徴とするものである。
この発明に係る発振子の製造方法においては、振動部はSilicon On Insulator基板の活性層から形成されるので、厚さを精度良く加工することができ、精度の良い発振子を得ることができる。また、トランスファ基板に接合して支持層を除去したのちに温度特性補正基板に接合するので、温度の変化による振動部の共振周波数の変化を補正できるとともにデバイスの厚さを薄くすることができる。また、埋め込み酸化膜層と温度特性補正基板とを表面活性化接合法を用いて接合するので、室温から400°C程度の温度で接合することができ、接合による残留応力が小さいため、振動部に加える応力による温度特性の補正を容易に行うことができる。
また、本発明に係る発振器は、上記本発明の発振子と、前記発振子の駆動電極に駆動信号を入力する駆動回路とを備えたことを特徴とする発振器である。
この発明に係る発振器においては、温度特性補正基板を有する発振子を有するので、温度特性の補正を効率的に行うことができる。
本発明にかかる発振子及び本発明に係る発振子の製造方法によれば、振動部と温度特性補正基板の熱膨張係数の違いにより振動部の共振周波数が補正されるので、温度特性の補正が効率的に行われる発振子を得ることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態を、2つのアンカー3に両端を接続されて揺動自在に保持された振動部2をもつ発振子1を例にあげて、図1から図7を参照して説明する。
図1は第1実施形態に係る発振子1の平面図であり、図2は図1のAA’線における発振子1の断面図を示している。なお、簡単のために図1では温度特性補正基板5を省略して示し、図2では駆動電極4及び検出電極14を省略して示した。
なお、第1実施形態においては、発振子1を形成するための材料としてシリコンからなるSOI(Silicon On Insulator)基板6を選択し、該SOI基板6の活性層7を利用して発振子1を形成したものとした。
発振子1は、2つのアンカー3と、両端がアンカー3に接続され揺動自在に保持された振動部2と、振動部2に所定の間隔をあけて対向するように設けられた駆動電極4と、振動部2に所定の間隔をあけて対向するように設けられた検出電極14と、アンカー3に接合され、振動部2を形成する材料であるシリコンよりも小さな熱膨張係数を持つ材料からなる温度特性補正基板5とからなるものである。
アンカー3及び駆動電極4並びに検出電極14は、SOI基板6の埋め込み酸化膜層8を介してSOI基板6の支持層9に固定されている。
また、図3は発振器20を示すブロック図である。発振器20は発振子1及び駆動回路21から構成される。
駆動回路21で生成された所定の周波数を持つ駆動信号は発振子1の駆動電極4に入力される。この駆動信号に従って振動部2が振動する。振動部2の振動を、振動部2と検出電極14の間の静電容量の変動として電気信号を取り出し、外部に出力する。振動部2の共振周波数は式1によって決定される。
Figure 2009055294
ここで、f0は振動部2の共振周波数、Lは振動部2の長さ、Wは振動部2の幅、ESiはシリコンのヤング率、aは振動部2の形状によって決まる係数、αSiはシリコンのヤング率を温度でテイラー展開した1次の係数、σは振動部2の軸方向の内部応力、ΔTは所定の基準温度からの温度変化である。ヤング率が温度依存するために、共振周波数f0が温度によって変化する。
温度による共振周波数f0の変化を補正するためには、内部応力σを変化させ、式1の平方根の内部がESiだけになるようにすればよい。このときのσは式2で表される。
Figure 2009055294
振動部2と温度特性補正基板5はそれぞれアンカー3に接続されているので、温度が変化すると一体となって変形する。温度特性補正基板5は振動部2よりも熱膨張係数が小さいため、振動部2は温度特性補正基板5がアンカー3に接続されていないときに比べて伸びが小さくなり、軸方向の圧縮応力が発生し、その大きさσは式3によってあらわされる。
Figure 2009055294
ここで、EXは温度特性補正基板5を形成する材料のヤング率、CSiは振動部2を形成する材料であるシリコンの熱膨張係数、CXは温度特性補正基板5を形成する材料の熱膨張係数である。
したがって、温度による共振周波数f0の変化を補正するためには、式2及び式3で表される振動部2の内部応力の大きさσが一致するように温度特性補正基板5の材料、振動部2の長さL、幅Wを決定すればよい。
シリコンの熱膨張係数はおよそ3.3×10^−6 /Kなので、温度特性補正基板5の材料として、例えば熱膨張係数CX=0.5×10^−6 /Kである石英や、CX=3.1×10^−6 /Kである窒化ケイ素、CX=1.1×10^−6 /Kであるダイヤモンド、CX=2×10^−6 /Kであるインバーなどを選択することができる。
温度特性補正基板5の材料として上記の各材料について、振動部2の幅Wが10マイクロメートルであると仮定したときの振動部2の内部応力σの長さLに対する関係を式2及び式3にしたがってプロットした。図4は石英、図5は窒化ケイ素、図6はダイヤモンド、図7はインバーの場合である。それぞれ式2及び式3の応力が等しくなる振動部2の長さLが存在する。実際に発振子1を設計する際には、所定の共振周波数が得られ、かつ式2及び式3のσが等しくなるように振動部2の長さL及びWを選択する。
次に、このように構成された第1実施形態の発振子1の製造方法について、図8及び図9を参照しながら説明する。図8及び図9は、図1のAA’線に沿った断面図に対応する。また、発振子1は、同一基板上に多数の発振子1を一括して形成することが出来るが、本実施例においては簡単のため多数の発振子1のうち1つを抜き出したものとして説明する。
第1実施形態の製造方法は、振動部形成工程と接合工程とを適宜行って製造する方法である。
まず、振動部形成工程を行う。
図8(a)に示すように、シリコンからなるSOI基板6を準備する。
次に、図8(b)に示すように、活性層7の所定の領域を所定の深さだけ選択的に除去し、可動ギャップ10を形成する。活性層7の所定の位置を選択的に除去する方法としては種々の方法を選択することができるが、例えばリソグラフィ技術を用いて活性層7の表面にマスクを形成し、TMAH(Tetramethyl Ammonium Hydroxide)水溶液や水酸化カリウム水溶液などの強アルカリ性のエッチャントによるウェットエッチングや、SF6のプラズマによるRIE(Reactive Ion Etching)を用いたドライエッチングなどの方法を選択して所定の領域を選択的に除去する。可動ギャップ10の深さは振動部2が温度特性補正基板5に接触せず揺動自在に保持されるようにすればよく、例えば1マイクロメートル程度以上であれば良い。
次に、図8(c)に示すように、活性層7の所定の領域を選択的に除去し、振動部2、アンカー3、図示しない駆動電極4及び図示しない検出電極14を形成する。所定の領域を選択的に除去する方法としては、可動ギャップ10を形成する場合と同様に強アルカリ性エッチャントによるウェットエッチングやRIEによるドライエッチングなどを選択することができる。また、ボッシュプロセスを用いたDeep RIE技術を用いると、高アスペクト比で側壁の角度を垂直に近い状態に保ってエッチングを行うことができる。また、本実施例においてはSOI基板6を用いているので、埋め込み酸化膜層8をエッチングストップとして用いることができる。
次に、図9(a)に示すように、振動部2と支持層9との間に存在する埋め込み酸化膜層8を選択的に除去し、振動部2がアンカー3によって揺動自在に保持された状態にする。埋め込み酸化膜層8を除去する方法としては、フッ化水素水溶液によるウェットエッチングや、フッ化水素ガスによるドライエッチングなどを選択することができる。
このとき、アンカー3及び駆動電極4並びに検出電極14と支持層9との間に存在する埋め込み酸化膜層8が除去されないようにしなければならない。そのためには、相対的に振動部2よりもアンカー3及び駆動電極4並びに検出電極14の面積や幅を大きくする、振動部2にフッ化水素エッチャントが通過できるような微細な穴を多数あけるなどの方法を選択することができる。
次に、接合工程を行う。
接合工程においては、まず石英や窒化ケイ素、ダイヤモンド、インバーのようにシリコンよりも熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板5を準備する。
次に図9(b)に示すように、温度特性補正基板5をアンカー3に接合し、発振子1を形成する。接合には各種の方法を選択することができる。
例えば、陽極接合法を用いる場合、アンカー3の接合面をシリコンまたはアルミニウムとし、温度特性補正基板5の表面にナトリウムなどのアルカリ金属イオンを含むホウケイ酸ガラス薄膜を成膜し、約200°C以上に加熱してから、アンカー3を陽極に、温度特性補正基板5を陰極として200Vから1000Vの電圧を印加すると、陽極接合反応によりアンカー3と温度特性補正基板5とが強固に接合される。
また、金−シリコン共晶接合法を用いる場合、アンカー3の接合面をシリコンとし、温度特性補正基板5に金薄膜を成膜する。次いで金とシリコンの共晶点以上の温度、例えば350°C以上に加熱してアンカー3と温度特性補正基板5とを接触させると、金とシリコンが共晶反応によって溶融し、強固に接合される。
また、金−スズ共晶接合法または銀−スズ共晶接合法を用いる場合、アンカー3と温度特性補正基板5の少なくとも一方に金及びスズからなる合金または銀及びスズからなる合金の薄膜を成膜し、金とスズの共晶点または銀とスズの共晶点以上の温度に加熱してアンカー3と温度特性補正基板5とを接触させると、金とスズまたは銀とスズからなる合金薄膜が共晶反応によって溶融し、強固に接合される。なお、金とスズの共晶点は約270°C、銀とスズの共晶点は約250°Cである。また、アンカー3と温度特性補正基板5の一方に金または銀からなる薄膜を成膜し、もう一方にスズからなる薄膜を成膜したのち、共晶点以上に加熱してアンカー3と温度特性補正基板5とを接触させても良い。
また、表面活性化接合法を用いる場合、アンカー3及び温度特性補正基板5の表面をアルゴンや酸素、窒素などのプラズマやイオンビームで照射し、表面を活性な官能基で修飾したり表面にダングリングボンドを形成させたのち、室温から400°C程度の温度に加熱してアンカー3と温度特性補正基板5とを接触させると、接触面の間が化学結合し、強固に接合される。
また、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などを用いてアンカー3と温度特性補正基板5とを接着接合させてもよい。
以上に述べたように、本発明に係る第1実施形態においては、振動部2の材料であるシリコンよりも熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板5が振動部2の両端に接続されたアンカー3に接合されているので、発振子1の温度が変化すると振動部2と温度特性補正基板5の熱膨張係数の違いにより振動部2に軸方向の応力が生じるため、式1から式3に示す関係に従って振動部2の共振周波数の温度変化を補正することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態を、図10及び図11を参照して説明する。なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図10は第2実施形態に係る発振子1の平面図であり、図11は図10のBB’線における発振子1の断面図を示している。なお、簡単のために図11では駆動電極4及び検出電極14を省略して示した。
発振子1は、2つのアンカー3と、両端がアンカー3に接続され揺動自在に保持された振動部2と、振動部2に所定の間隔をあけて対向するように設けられた駆動電極4と、アンカー3に接合され、振動部2を形成する材料であるシリコンよりも小さな熱膨張係数を持つ材料からなる温度特性補正基板5とからなるものである。
アンカー3及び駆動電極4は、犠牲層12を介して温度特性補正基板5に固定されている。
温度特性補正基板5は、振動部2の材料よりも温度膨張係数の小さな材料からなる。例えば振動部2の材料としてシリコンを選択する場合、シリコンの熱膨張係数はおよそ3.3×10^−6 /Kなので、温度特性補正基板5の材料として、例えば熱膨張係数CX=0.5×10^−6 /Kである石英や、CX=3.1×10^−6 /Kである窒化ケイ素、CX=1.1×10^−6 /Kであるダイヤモンド、CX=2×10^−6 /Kであるインバーなどを選択することができる。
また、振動部2の材料としてゲルマニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素、金属のうちいずれか1種類を選択することもできる。この場合、温度特性補正基板5の材料はこれらの材料よりも熱膨張率の小さな材料を選択しなければならない。
第1実施形態の場合と同様に、振動部2の共振周波数は式1に従って温度変化に対して変動する。この共振周波数の変動を打ち消すためには、振動部2に式2で表される軸方向への応力を印加すればよい。
ところでアンカー3に振動部2より熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板5が接続されているので、振動部2には熱膨張係数の違いにより式3で表される軸圧縮応力が働く。従って、式2及び式3で表される軸方向への応力の大きさが等しくなるように材料を選択し、振動部2の長さL及び幅Wを選択すればよい。
次に、このように構成された第2実施形態の発振子1の製造方法について、図12を参照しながら説明する。図12は、図10のBB’線に沿った断面図に対応する。また、発振子1は、同一基板上に多数の発振子1を一括して形成することが出来るが、本実施例においては簡単のため多数の発振子1のうち1つを抜き出したものとして説明する。
第2実施形態の製造方法は、成膜工程と、振動部形成工程とを適宜行って製造する方法である。
まず、成膜工程を行う。
図12(a)に示すように、石英や窒化ケイ素、ダイヤモンド、インバーのようにシリコンよりも熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板5を準備する。
次に、図12(b)に示すように、所定の厚さの犠牲層12を形成する。犠牲層12は後述する振動部形成工程において振動部2が揺動自在になるように除去されるためのものである。従って、除去工程を用意に行うためには薄いほうが望ましい。しかし振動部2が揺動自在になるようにするためには振動部2が温度特性補正基板5に接触しないようにする必要があるため、犠牲層12の厚さとしては例えば約0.5マイクロメートルから2マイクロメートル程度にする。
犠牲層12の材料はプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)技術などで形成された酸化シリコン膜が通常用いられる。しかし、酸化シリコン膜を除去するためにはフッ化水素水溶液やフッ化水素ガスを用いる必要があるため、温度特性補正基板5の材料として石英や窒化ケイ素を用いる場合は、温度特性補正基板5がエッチングされないように、温度特性補正基板5の表面にシリコン薄膜などの保護膜を形成し、その上に犠牲層12を積層する必要がある。
次に、図12(c)に示すように、所定の厚さのデバイス層13を形成する。デバイス層13は加工の容易性や量産性、振動部の振動特性を考慮して、LPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)技術やプラズマCVD技術で形成されたシリコン薄膜を用いることが多い。シリコン以外の材料を選択してデバイス層13を形成する場合には、温度特性補正基板5の材料はデバイス層13の材料よりも熱膨張係数の小さなものを選択する必要がある。
次に、振動部形成工程を行う。
まず、図12(d)に示すように、デバイス層13の所定の領域を選択的に除去し、振動部2、アンカー3、図示しない駆動電極4及び図示しない検出電極14を形成する。所定の領域を選択的に除去する方法としては、デバイス層13の材料としてシリコン薄膜を選択する場合、第1実施形態の製造方法と同様に強アルカリ性エッチャントによるウェットエッチングやRIEによるドライエッチングなどを選択することができる。また、ボッシュプロセスを用いたDeep RIE技術を用いると、高アスペクト比で側壁の角度を垂直に近い状態に保ってエッチングを行うことができる。また、犠牲層12の材料として酸化シリコン膜を選択すれば、犠牲層12をエッチングストップとして用いることができる。
次に、図12(e)に示すように、振動部2と温度特性補正基板5との間に存在する犠牲層12を選択的に除去し、振動部2がアンカー3によって揺動自在に保持された状態にする。犠牲層12を除去する方法としては、犠牲層12が酸化シリコン膜からなる場合、フッ化水素水溶液によるウェットエッチングや、フッ化水素ガスによるドライエッチングなどを選択することができる。
このとき、アンカー3及び駆動電極4並びに検出電極14と支持層9との間に存在する犠牲層12が除去されないようにしなければならない。そのためには、相対的に振動部2よりもアンカー3及び駆動電極4並びに検出電極14の面積や幅を大きくする、振動部2にフッ化水素エッチャントが通過できるような微細な穴を多数あけるなどの方法を選択することができる。
以上に述べたように、本発明に係る第2実施形態においては、振動部2の材料であるシリコンよりも熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板5が振動部2の両端に接続されたアンカー3に接合されているので、発振子1の温度が変化すると振動部2と温度特性補正基板5の熱膨張係数の違いにより振動部2に軸方向の応力が生じるため、式1から式3に示す関係に従って振動部2の共振周波数の温度変化を補正することができる。
また、第1実施形態の場合と異なり、温度特性補正基板5の上に振動部2が形成されるので総厚さが小さくなり、デバイスを小型化できるとともに製造工程を簡略化することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の製造方法を、図13及び図14を参照して説明する。なお、第3実施形態の構成は第2実施形態の場合と同一であるので、構成及び機能についての詳細な説明は省略する。また、この第3実施形態の製造方法においては、第1実施形態の製造方法及び第2実施形態の製造方法における構成要素と同一の部分については、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
第3実施形態の製造方法は、振動部形成工程と、トランスファ工程と、接合工程とを適宜行って製造する方法である。
まず、振動部形成工程を行う。
図13(a)に示すように、シリコンからなるSOI基板6を準備する。
次に、図13(b)に示すように、活性層7の所定の領域を選択的に除去し、振動部2、アンカー3、図示しない駆動電極4及び図示しない検出電極14を形成する。所定の領域を選択的に除去する方法としては、可動ギャップ10を形成する場合と同様に強アルカリ性エッチャントによるウェットエッチングやRIEによるドライエッチングなどを選択することができる。また、ボッシュプロセスを用いたDeep RIE技術を用いると、高アスペクト比で側壁の角度を垂直に近い状態に保ってエッチングを行うことができる。また、本実施例においてはSOI基板6を用いているので、埋め込み酸化膜層8をエッチングストップとして用いることができる。
次に、トランスファ工程を行う。
トランスファ工程においては、まず図13(c)に示すように、振動部2、アンカー3、図示しない駆動電極4及び図示しない検出電極14をトランスファ基板11に接合する。
トランスファ基板11の材料は特に限定されないが、後述する支持層9の研磨や埋め込み酸化膜層8の除去を行っても損傷しないことが望ましい。好適にはシリコンや石英、ホウ珪酸ガラスなどの材料からなる基板を選択することができる。
振動部2、アンカー3、駆動電極4及び検出電極14をトランスファ基板11に接合する方法としては、種々の方法を選択することができるが、支持層9の研磨や埋め込み酸化膜層8の除去プロセスを行っても剥離しないようにしなければならない。その一方で後述する接合工程において最終的にはトランスファ基板11を容易に剥離できることが必要である。このような仮接合技術は近年各種の方法が開発されており、例えば紫外線の照射により接合力を失うような樹脂が提案されている。
次に、図14(a)に示すように、支持層9を除去し、埋め込み酸化膜層8を露出させる。支持層9を除去する方法としては、機械的に研磨する、CMP(Chemical Mechanical Polishing)技術を採用する、RIEまたはDeep RIEによるドライエッチングを行うなどの方法を単独もしくは組み合わせて利用することができる。
次に、図14(b)に示すように、アンカー3及び図示しない駆動電極4並びに図示しない検出電極14の領域以外の埋め込み酸化膜8を選択的に除去する。埋め込み酸化膜8を選択的に除去する方法としては、リソグラフィ技術を用いて除去しない領域にマスクを形成した後、フッ酸によるウェットエッチングやRIEによるドライエッチングなどを利用すればよい。
また、本実施例では振動部2、アンカー3、駆動電極4及び検出電極14を形成した後にトランスファ基板11に接合し、支持層9を除去した後に埋め込み酸化膜8を除去する方法を説明したが、振動部2、アンカー3、駆動電極4及び検出電極14を形成した後に、アンカー3及び駆動電極4並びに検出電極14と支持層9に挟まれた領域以外の埋め込み酸化膜層をフッ酸によるウェットエッチングやRIEによるドライエッチングで除去し、トランスファ基板11に接合しても良い。このように構成すると、支持層9を除去した時点で埋め込み酸化膜8はアンカー3及び駆動電極4の部分にしか残っておらず、図14(a)のように埋め込み酸化膜層8が強度の小さい状態で残ることがない。従って埋め込み酸化膜8を容易にアンカー3及び駆動電極4並びに検出電極14の部分に選択的に残すことができる。
次に、接合工程を行う。
まず、シリコンよりも熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板5を準備する。次に、図14(c)に示すように、アンカー3及び図示しない駆動電極4並びに図示しない検出電極14に接続されて残された埋め込み酸化膜層8と温度特性補正基板5とを接合する。
接合方法としては、金−スズ共晶接合法または銀−スズ共晶接合法を用いる場合、アンカー3及び駆動電極4の表面に残された埋め込み酸化膜層8と温度特性補正基板5の少なくとも一方に金及びスズからなる合金または銀及びスズからなる合金の薄膜を成膜し、金とスズの共晶点または銀とスズの共晶点以上の温度に加熱して埋め込み酸化膜層8と温度特性補正基板5とを接触させると、金とスズまたは銀とスズからなる合金薄膜が共晶反応によって溶融し、強固に接合される。なお、金とスズの共晶点は約270°C、銀とスズの共晶点は約250°Cである。また、埋め込み酸化膜層8と温度特性補正基板5の一方に金または銀からなる薄膜を成膜し、もう一方にスズからなる薄膜を成膜したのち、共晶点以上に加熱して埋め込み酸化膜層8と温度特性補正基板5とを接触させても良い。
また、表面活性化接合法を用いる場合、埋め込み酸化膜層8及び温度特性補正基板5の表面をアルゴンや酸素、窒素などのプラズマやイオンビームで照射し、表面を活性な官能基で修飾したり表面にダングリングボンドを形成させたのち、室温から400°C程度の温度に加熱して埋め込み酸化膜層8と温度特性補正基板5とを接触させると、接触面の間が化学結合し、強固に接合される。
また、エポキシ樹脂やポリイミド樹脂などを用いて埋め込み酸化膜層8と温度特性補正基板5とを接着接合させてもよい。
最後に、図14(d)に示すように、トランスファ基板11を除去し、発振子1を得る。
以上に述べたように、本発明に係る第3実施形態においては、振動部2の材料であるシリコンよりも熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板5が振動部2の両端に接続されたアンカー3に接合されているので、発振子1の温度が変化すると振動部2と温度特性補正基板5の熱膨張係数の違いにより振動部2に軸方向の応力が生じるため、式1から式3に示す関係に従って振動部2の共振周波数の温度変化を補正することができる。
また、第1実施形態の場合と異なり、温度特性補正基板5の上に振動部2が形成されるので総厚さが小さくなり、デバイスを小型化できるとともに製造工程を簡略化することができる。
また、振動部2、アンカー3、駆動電極4及び検出電極14はSOI基板を利用して製造することができるので、第2実施形態の場合と比較して容易に振動部2、アンカー3、駆動電極4及び検出電極14の厚さを制御できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
本発明に係る第1実施形態の発振子の平面図である。 図1に示す発振子のAA’線における断面図である。 本発明に係る第1実施形態の発振器のブロック図である。 本発明に係る第1実施形態の発振子において、振動部2がシリコンからなり温度特性補正基板5が石英からなる場合の振動部2の周波数補正に必要な内部応力と、振動部2と温度特性補正基板5との熱膨張係数の違いによる内部応力を表したグラフである。 本発明に係る第1実施形態の発振子において、振動部2がシリコンからなり温度特性補正基板5が窒化ケイ素からなる場合の振動部2の周波数補正に必要な内部応力と、振動部2と温度特性補正基板5との熱膨張係数の違いによる内部応力を表したグラフである。 本発明に係る第1実施形態の発振子において、振動部2がシリコンからなり温度特性補正基板5がダイヤモンドからなる場合の振動部2の周波数補正に必要な内部応力と、振動部2と温度特性補正基板5との熱膨張係数の違いによる内部応力を表したグラフである。 本発明に係る第1実施形態の発振子において、振動部2がシリコンからなり温度特性補正基板5がインバーからなる場合の振動部2の周波数補正に必要な内部応力と、振動部2と温度特性補正基板5との熱膨張係数の違いによる内部応力を表したグラフである。 本発明に係る第1実施形態の発振子の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る第1実施形態の発振子の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る第2実施形態の発振子の平面図である。 図10に示す発振子のBB’線における断面図である。 本発明に係る第2実施形態の発振子の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る第3実施形態の発振子の製造方法を示す断面図である。 本発明に係る第3実施形態の発振子の製造方法を示す断面図である。 従来の発振器を示すブロック図である。
符号の説明
1 発振子
2 振動部
3 アンカー
4 駆動電極
5 温度特性補正基板
6 SOI基板
7 活性層
8 埋め込み酸化膜層
9 支持層
10 可動ギャップ
11 トランスファ基板
12 犠牲層
13 デバイス層
14 検出電極
20 発振器
21 駆動回路
30 従来の発振器モジュール
31 発振器
32 駆動回路
33 PLL回路
34 温度センサ
35 温度特性補正回路
36 補正データメモリ

Claims (13)

  1. 所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと、
    該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と、
    該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と、
    前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極と、
    前記アンカーに接続され、前記振動部を構成する材料よりも熱膨張係数が小さい材料からなる温度特性補正基板とを備えたことを特徴とする発振子。
  2. 前記アンカーは2つであり、
    前記振動部は直線状であり両端が前記アンカーに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の発振子。
  3. 前記振動部はシリコンからなり、
    前記温度特性補正基板は石英、窒化ケイ素、ダイヤモンド、インバーのうちいずれか1種類の材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の発振子。
  4. 前記振動部はシリコンからなる活性層と酸化シリコンからなる埋め込み酸化膜層とシリコンからなる支持層とを備えるSilicon On Insulator基板の活性層から形成されることを特徴とする請求項3に記載の発振子。
  5. 所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極とを形成する振動部形成工程と、
    前記振動部を構成する材料よりも熱膨張係数が小さい材料からなる温度特性補正基板を前記アンカーに接合する接合工程と、を備えたことを特徴とする発振子の製造方法。
  6. 前記振動部形成工程において前記振動部、前記アンカー、前記駆動電極及び前記検出電極はシリコンから形成され、
    前記接合工程において石英、窒化ケイ素、ダイヤモンドまたはインバーのうちいずれか1種類の材料からなる温度特性補正基板を前記アンカーに接合することを特徴とする請求項5に記載の発振子の製造方法。
  7. 前記接合工程において、前記アンカーと前記温度特性補正基板とを接合する際に、該アンカー及び該温度特性補正基板の表面にプラズマまたはイオンビームを照射することにより表面を活性化させ、該アンカーと該温度特性補正基板とを接触させて接合する表面活性化接合法を用いることを特徴とする請求項5または6に記載の発振子の製造方法。
  8. 温度特性補正基板上に犠牲層と、前記温度特性補正基板よりも熱膨張係数の大きな材料からなるデバイス層とを成膜する成膜工程と、
    前記デバイス層を選択的に除去して、所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと、該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と、該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と、前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極とを形成する振動部形成工程と、を備えたことを特徴とする発振子の製造方法。
  9. 前記成膜工程において前記温度特性補正基板は石英、窒化ケイ素、ダイヤモンドまたはインバーのうちいずれか1種類の材料からなり、前記犠牲層は酸化シリコンからなり、前記デバイス層はシリコンからなることを特徴とする請求項8に記載の発振子の製造方法。
  10. シリコンからなる活性層と酸化シリコンからなる埋め込み酸化膜層とシリコンからなる支持層とを備えるSilicon On Insulator基板の前記活性層を選択的に除去して、所定の間隔をあけて配置された少なくとも2つ以上のアンカーと該アンカーに接続されて揺動自在に保持された振動部と、該振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された駆動電極と、前記振動部と所定の間隔をあけて対向するように配置された検出電極とを形成する振動部形成工程と、
    前記振動部、前記アンカー、前記駆動電極及び前記検出電極をトランスファ基板に接合し、前記支持層を除去し、前記埋め込み酸化膜層を前記アンカー及び前記駆動電極並びに前記検出電極に接する領域以外の部分を除去するトランスファ工程と、
    シリコンよりも熱膨張係数の小さな材料からなる温度特性補正基板と、前記アンカー及び前記駆動電極並びに前記検出電極の領域に残された埋め込み酸化膜層とを接合し、前記トランスファ基板を除去する接合工程と、を備えたことを特徴とする発振子の製造方法。
  11. 前記トランスファ工程において、前記振動部、前記アンカー、前記駆動電極及び前記検出電極と、前記トランスファ基板とを、紫外線の照射により結合力を失う接着樹脂により接合し、
    前記接合工程において紫外線の照射により前記接着樹脂の結合力を失わせて前記トランスファ基板を除去することを特徴とする請求項10に記載の発振子の製造方法。
  12. 前記接合工程において、前記アンカー及び前記駆動電極並びに前記検出電極の領域に残された前記埋め込み酸化膜層と前記温度特性補正基板とを接合する際に、該埋め込み酸化膜層及び該温度特性補正基板の表面にプラズマまたはイオンビームを照射することにより表面を活性化させ、該埋め込み酸化膜層と該温度特性補正基板とを接触させて接合する表面活性化接合法を用いることを特徴とする請求項10または11に記載の発振子の製造方法。
  13. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の発振子と、
    前記発振子の駆動電極に駆動信号を入力する駆動回路とを備えたことを特徴とする発振器。
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