JP2009052295A - 水槽システム - Google Patents

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Abstract

【課題】地震発生後の水の確保を確実に行うことができる水槽システムを提供する。
【解決手段】配管P2を接続され、貯水した水を配管P2を介して使用先へ供給する水槽3と、水槽3に水を供給するポンプ2と、水槽3から配管P2に流れる水量を制御する遮断弁4と、水槽3の満水状態を検知する水位センサ3aと、初期微動を検知することで生成された地震情報を取得する地震情報取得部5と、ポンプ2および遮断弁4の動作を制御する制御部1とを備え、制御部1は、動作モードとして、地震情報取得部5が地震情報を取得していない場合の動作を行う通常制御モードと、地震情報取得部5が地震情報を取得した場合の動作を行う満水制御モードとを備え、満水制御モード時には、遮断弁4を制御して水槽3から配管P2に流れる水を遮断するとともにポンプ2を動作させて水槽3に水を供給し、水位センサ3aが満水状態を検知した場合にポンプ2の動作を停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水槽システムに関するものである。
従来、マンション等においては、屋上等に設置した水槽に水を一旦溜め、この水槽から各部屋への給水を行う給水設備があり、この給水設備に接続された感震計で地震による揺れを感知すると、災害時に備えて水を確保する目的で水槽に取り付けられた弁(緊急遮断弁)を閉じて、給水を停止するようになっていた。
また、図14に示すように、ローカル端末101と、ポンプ102と、遮断弁付きの水槽103と、給水経路の状態を検知するセンサ104とから構成される水槽システムをマンション内に設置し、ローカル端末101が、インターネット等のネットワークNTを介してセンタの監視サーバSV100に接続されているものがあり、ローカル端末101がポンプ102、水槽103の遮断弁の動作を制御して、水槽103へポンプ102によって水を供給し、水槽103に溜められた水が、水槽103に設けた遮断弁を介して各部屋への給水が行われる。
そして、地震等の災害が発生し、ローカル端末101がセンサ104の検知結果に基づいて給水経路に異常が生じたと判断すれば、ローカル端末101が遮断弁を閉じて給水を停止する、あるいは、ローカル端末101からセンタの監視サーバSV100へ異常信号を送信して、センタの管理者H1が遮断弁の遠隔操作を行う(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−30702号公報
しかしながら、上記従来の技術では、システムの設置場所に地震が到達し、システムに設けた感震計が実際の揺れを感知してから遮断弁を制御したり、地震発生後に給水経路に障害が発生してから遮断弁を制御することで水槽から水の流出を防止する仕組みになっていた。このため、地震による揺れが実際に発生してから遮断弁を閉じるまでにタイムラグを生じ、その間に水槽から水が流出したり、地震によって建物が破壊されたり、ライフラインや通信が遮断されることで水槽への貯水ができなくなり、地震発生後の水の確保ができないという問題があった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、地震発生後の水の確保を確実に行うことができる水槽システムを提供することにある。
請求項1の発明は、配管を接続され、貯水した水を当該配管を介して使用先へ供給する水槽と、水槽に水を供給するポンプと、水槽から配管に流れる水量を制御する遮断弁と、水槽の満水状態を検知する満水検知手段と、初期微動を検知することで生成された地震情報を取得する地震情報取得部と、ポンプおよび遮断弁の動作を制御する制御部とを備え、制御部は、動作モードとして、地震情報取得部が地震情報を取得していない場合の動作を行う通常制御モードと、地震情報取得部が地震情報を取得した場合の動作を行う満水制御モードとを備え、満水制御モード時には、遮断弁を制御して水槽から配管に流れる水を遮断するとともにポンプを動作させて水槽に水を供給し、満水検知手段が満水状態を検知した場合にポンプの動作を停止させることを特徴とする。
この発明によれば、地震による被害が比較的小さい初期微動を検出したときに、遮断弁によって水槽からの水の流出を防止するとともに、ポンプを動作させて水槽内に貯水することで、揺れの大きい主要動が到達して建物やライフライン等が破壊された場合でも、地震発生後の水の確保を確実に行うことができる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記満水検知手段が満水状態を検知した場合に満水警報をネットワークを介して送信する通信部を備え、前記制御部は、満水制御モード時に満水検知手段が満水状態を検知した場合、通信部からの満水警報の送信動作を停止させることを特徴とする。
この発明によれば、地震発生時に、ネットワークの通信トラフィックの増大を抑制でき、さらには満水警報の誤報も防止できる。
請求項3の発明は、請求項2において、周囲の地震の発生を検知する地震センサと、本水槽システムの破損の有無を検査する検査手段とを備え、前記制御部は、満水制御モード時に、地震センサの検知結果に基づいて地震の揺れが収まったと判定し、且つ検査手段の検査結果に基づいて破損が無いと判定すれば、満水制御モードから通常制御モードに移行することを特徴とする。
この発明によれば、地震が収まった後に、自動で、水槽の水を使用不可能な状態が解消でき、給水の再開を迅速に行うことが可能となって、地震後に使用者が水を使えない状態を短縮できる。
請求項4の発明は、請求項3において、前記制御部は、満水制御モードから通常制御モードに移行する際に前記遮断弁を制御して、水槽内の水を配管から放出することを特徴とする。
この発明によれば、通常制御モードに復帰した際に満水警報が発生しやすい状態を回避できる。
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記地震情報取得部が地震情報を取得した時点で水槽を満水にするために必要な残水量を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、満水動作モード時に、前記ポンプが供給可能な水の流量とポンプの動作時間とに基づいて残水量を供給したと判断した場合に水槽の満水状態を検知する満水検知手段を構成し、当該満水検知手段が満水状態を検知した場合にポンプの動作を停止させることを特徴とする。
この発明によれば、一般に電極棒や水圧等の仕組みを用いて水槽内の水位を検知する満水検知手段では、地震発生時に水槽内の水面が揺れて検出精度が悪化してしまうために、地震情報を受信して定常動作モードから満水動作モードに移行しても、正確に満水まで貯水できない可能性があるが、ポンプが供給可能な水の流量とポンプの動作時間とに基づいて満水を判定することにより、地震によって水槽内の水面が揺れる場合でも、正確に満水まで貯水できる。
請求項6の発明は、請求項1乃至4いずれかにおいて、前記水槽が貯水可能な最大貯水量、および前記地震情報取得部が地震情報を取得した時点で水槽に貯水されている第1の水量を記憶する記憶部と、前記ポンプが供給する水の流量を測定する水量センサとを備え、前記制御部は、満水動作モード時に、第1の水量に水量センサの測定結果を加算した第2の水量を最大貯水量と比較し、第2の水量が最大貯水量に達したときに水槽の満水状態を検知する満水検知手段を構成し、当該満水検知手段が満水状態を検知した場合にポンプの動作を停止させることを特徴とする。
この発明によれば、ポンプが水槽に供給する水の実際の流量に基づいて満水を判定するので、ライフラインの損傷等によってポンプをフル稼働させても最大流量にまで達しない場合であっても、正確に満水まで貯水できる。
以上説明したように、本発明では、地震によって建物やライフライン等が破壊された場合でも、地震発生後の水の確保を確実に行うことができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
近年、緊急地震速報等を利用することによって、直下型の地震でない限り、初期微動(以降、P波と称す)と主要動(以降、S波と称す)との伝達速度の違いを利用して、S波の到達前に地震情報を得ることができる。この地震情報は、震源に近い位置に設置された地震計がP波の発生を検知すると、震源や地震の規模を直ちに解析し、これに基づいて各地でのS波の到達時刻や震度を推定して各地へ通知される。
本発明はこの地震情報を利用した水槽システムであり、図1に本実施形態の構成を示す。水槽システムは、マンション等に設置され、制御部1と、ポンプ2と、水槽3と、遮断弁4と、地震情報取得部5とで構成され、水槽3には水槽3内の水位を検知して水位信号を出力する水位センサ3aが設けられている。
制御部1は、ポンプ2、遮断弁4の動作を制御しており、通常は、ポンプ2を動作させることによって配管P1を介して水槽3へ水を供給し、遮断弁4を開状態にすることで水槽3に溜められた水を配管P2を介して各部屋へ供給し、さらに水位センサ3aからの水位信号に基づいて水槽3が満水であると判断した場合はポンプ2の動作を停止させる定常制御モードで動作する。また、地震情報取得部5は、インターネット等のネットワークNTを介してセンタの管理サーバSV1に接続し、管理サーバSV1との間で通信可能に構成される。
管理サーバSV1は、地震情報サーバSV2とネットワーク(インターネット、専用ネットワーク等)を介して接続しており、地震情報サーバSV2は、震源に近い位置に設置された地震計がP波の発生を検知すると、震源や地震の規模を直ちに解析し、地震発生時に各地におけるS波の到達時刻や震度等の地震情報を送信する。管理サーバSV1は、地震情報サーバSV2から受信した地震情報をネットワークNT経由で送信し、地震情報取得部5は、本システムの設置場所における地震情報を取得する。
以下、地震情報取得時の動作について、図2のフローチャートで説明する。まず、地震情報取得部5が地震情報を取得すると(ステップS1)、制御部1は、定常制御モードから満水動作モードに移行して(ステップS2)、遮断弁4を閉じ(ステップS3)、さらにポンプ2をフル稼働して、水位センサ3aからの水位信号に基づいて水槽3が満水であると判断するまで最大流量で水を入れる(ステップS4)。したがって、地震による被害が比較的小さいP波を検出したときに、遮断弁4を閉じて水槽3からの水の流出を防止するとともに、ポンプ2をフル稼働して水槽3内に貯水している。したがって、揺れの大きいS波が到達して建物やライフライン等が破壊された場合でも、地震発生後の水の確保を確実に行うことができる。
そして、地震が収まって被害状況を確認した後、制御部1に設けた操作部(図示なし)の操作、または管理サーバSVからの指示信号によって、制御部1を満水動作モードから定常制御モードに移行させ、遮断弁4を開いて水槽3から各部屋への給水を再開し、必要に応じてポンプ2を動作させる。
(実施形態2)
本実施形態の水槽システムは、図3に示すように、通信部6を実施形態1の構成に設けて、通信部6がネットワークNTを介して管理サーバSV1との間で通信を行う。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
制御部1は、水位センサ3aからの水位信号に基づいて満水であるか否かを判定し、満水時には通信部6からネットワークNTを介して管理サーバSV1へ満水警報を送信する。満水警報を受信した管理サーバSV1は管理者H1へ警報報知し、管理者H1に注意を促す。
しかし、地震発生時には各地でネットワークNTの通信トラフィックが増大しており、満水動作モード時にも管理サーバSV1へ満水警報を送信すると、さらに通信トラフィックが増大するため、好ましくない。また、地震の揺れによって水槽3内の水面も揺れるため、水位センサ3aが誤って満水を検出し、満水警報の誤報が発生することも考えられる。
そこで、本実施形態では、図4のフローチャートに示すように、地震情報を受信して定常制御モードから満水動作モードに移行すると、制御部1は、ステップS1〜S4において遮断弁4を閉じるとともにポンプ2をフル稼働して水槽3内に貯水し、さらには通信部6からの満水警報の送信動作を停止させる(ステップS5)。そして、水位センサ3aからの水位信号に基づいて水槽3が満水であると判断した場合はポンプ2の動作を停止させる。(ステップS6)。
したがって、満水動作モードでは満水警報が送信されず、地震発生時に、ネットワークNTの通信トラフィックの増大を抑制でき、さらには満水警報の誤報も防止できる。
(実施形態3)
地震が収まって被害がないと判断できる状況下で、遮断弁4を閉じて給水を停止し、水槽3の満水状態を維持しておくことは、使用者からみると断水状態と同じであるため問題となる。実施形態1,2では、地震後の給水の再開(満水動作モードから定常制御モードへの移行)の可否を人の判断によって行っているが、本実施形態では、以下のように自動で地震後の給水の再開の可否を判断する。
本実施形態の水槽システムは、図5に示すように、地震センサ部7と装置検査部8とを実施形態2の構成に設ける。なお、実施形態2と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
地震センサ部7は、本システムの設置場所周辺の震度を検知して震度信号を出力し、この震度信号は地震情報取得部7を介して制御部1に入力される。
装置検査部8は、マンション建屋内の配管P2の破損を検査する機能を有し、例えば水圧等に基づいて配管の破損の有無を判断する。
そして、図6のフローチャートに示すように、地震情報取得部5が地震情報を取得して、実施形態2のステップS1〜S6の処理を行った後(ステップS11)、制御部1は現在のモードが満水動作モードであるか否かを判定する(ステップS12)。制御部1は、定常制御モードであれば本処理を終了し、満水動作モードであれば地震センサ部7からの震度信号に基づいて地震の揺れを検知しているか否かを判定し(ステップ13)、地震の揺れを検知中であれば本処理を終了し、地震の揺れを検知していなければ、地震の揺れが収まったと判定してポンプ2を動作させる(ステップS14)。すなわち、満水動作モードにおいて地震の揺れが収まれば、ポンプ2を所定時間再稼動させる。
そして、ポンプ2で水槽3に水を入れてみて、制御部1は、ポンプ2の出力に見合った流量が供給されているか否かを、水位センサ3aからの水位信号(または図示しない水量センサで測定した供給水量)で判定する(ステップS15)。ポンプ2の出力に比べて流量が少ない場合は、ライフライン側またはポンプ2または配管P1の破損があると考えられるので、本処理を終了する。
ポンプ2の出力に見合った流量が供給されている場合には、次に装置検査部8でマンション建屋内の配管P2の破損を検査し(ステップS16)、破損有りの場合、制御部1は、配管P2の破損があると考えられるので、本処理を終了する。
そして、ステップS15,S16においていずれの破損も無いと判定された場合、制御部1は、満水動作モードから定常動作モードに移行して(ステップS17)、遮断弁4を開いて、水槽3からの給水を再開する(ステップS18)。
したがって、地震が収まった後に、自動で、水槽3の水を使用不可能な状態が解消でき、給水の再開を迅速に行うことが可能となって、地震後に使用者が水を使えない状態を短縮できる。
(実施形態4)
実施形態3において、満水動作モードから定常制御モードに移行して水槽3からの給水を再開した場合、定常制御モードに移行すると同時に通信部6からの満水警報の送信停止状態も解除されてしまうため、満水動作モードによって水槽3が満水状態になっていれば、通信部6から管理サーバSV1へ満水警報が送信されてしまう。
そこで、本実施形態では、実施形態3と同様に図5に示される水槽システムでおいて、図7のフローチャートにしたがって満水警報の送信停止状態を解除する。まず、制御部1は、ステップS11〜S18において、実施形態3と同様に、満水動作モードから定常動作モードに移行して、遮断弁4を開き、水槽3からの給水を再開する。この時点では、満水警報の送信停止状態がまだ維持されている。
そして、制御部1は、水位センサ3aからの水位信号に基づいて満水であるか否かを判定し(ステップS19)、水槽3の水が減少して満水状態が解除されるまでステップS19を繰り返す。満水状態が解除されると、制御部1は、通信部6からの満水警報の送信停止状態を解除する(ステップS20)。
(実施形態5)
実施形態1〜4では、制御部1が、水位センサ3aからの水位信号に基づいて満水であるか否かを判定し、満水状態になるまでポンプ2を動作させることによって、水槽3に満水となるまで水を入れている。しかし、水位センサ3aは、一般に電極棒や水圧等の仕組みを用いて水槽3内の水位を検知しており、地震発生時は水槽3内の水面が揺れるために検出精度が悪化してしまう。したがって、地震情報を受信して定常動作モードから満水動作モードに移行しても、正確に満水まで貯水できない可能性がある。
そこで、本実施形態の水槽システムは、図8に示すように、記憶部9を実施形態3または4の構成に設ける。なお、実施形態3または4と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
制御部1は、地震情報取得部5が地震情報を取得したときに、水槽3を満水にするために必要な残りの水量(残水量情報)を記憶部9に格納しておく。この記憶部9への残水量情報の格納は、制御部1が、地震情報取得部5が地震情報を取得したときに水位センサ3aからの水位信号を取得し、この水位信号に基づいた残水量情報を記憶部9に格納する方法や、常に水位センサ3aからの水位信号を一定時間毎に取得しておき、地震情報取得前の最新の水位信号に基づいた残水量情報を記憶部9に格納する方法がある。
そして、図9のフローチャートに示すように、地震情報取得部5が地震情報を取得すると(ステップS31)、制御部1は、定常制御モードから満水動作モードに移行して(ステップS32)、遮断弁4を閉じ(ステップS33)、さらにポンプ2をフル稼働して、水槽3が満水になるまで最大流量Qmで水を入れる(ステップS34)。
このとき、本実施形態では、制御部1が、ポンプ2がフル稼働している場合に現在の水位から満水になるまでに必要な注水時間T1を、記憶部9に格納している残水量情報と最大流量Qmとに基づいて算出して、この注水時間T1を記憶部9に格納する。そして、制御部1は、記憶部9に格納した注水時間T1だけ、ポンプ2をフル稼働させる(図10参照)。なお、この注水時間T1は、記憶部9に予め格納した算出式を用いて求める方法や、残水量情報と算出時間とを対応付けたテーブルを記憶部9に予め格納しておき、このテーブルを参照して求める方法がある。
そして、制御部1は、通信部6からの満水警報の送信動作を停止させ(ステップS35)、注水時間T1が経過した時点で、水槽3の水位が満水レベルに達したと判断してポンプ2の動作を停止させる。(ステップS36)。
このように、水位センサ3aによる水槽3の水位に基づいて満水を判定するのではなく、ポンプ2の最大流量Qmを注水時間T1継続させることで、残水量を水槽3に供給して満水になったと判定するので、地震によって水槽3内の水面が揺れる場合でも、正確に満水まで貯水できる。
(実施形態6)
実施形態5の構成では、ポンプ2の最大流量Qmにおける注水時間T1を用いて満水を判定しており、ライフラインである水道管の水量が100%使えることを前提としている。しかし、実際の地震発生時には、マンション周辺の水道管が破損している等の状況によって、ポンプ2をフル稼働させても最大流量Qmにまで達しない場合があり、ポンプ2の最大流量Qmにおける注水時間T1だけ水槽3に水を入れても満水にならない可能性がある。
そこで、本実施形態の水槽システムは、図11に示すように、記憶部10および水量センサ11を実施形態5の構成に設ける。なお、実施形態5と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
記憶部10は、水槽3に貯水可能な最大貯水量の情報を予め格納しておく。最大貯水量は、水槽3の大きさ、形状等によって決まっている。
水量センサ11は、ポンプ2が配管P1を介して水槽3へ供給する水の流量を測定し、その測定結果として記憶部9に流量信号を逐次格納する。
そして、図12のフローチャートに示すように、地震情報取得部5が地震情報を取得すると(ステップS41)、制御部1は、定常制御モードから満水動作モードに移行して(ステップS42)、遮断弁4を閉じ(ステップS43)、通信部6からの満水警報の送信動作を停止する(ステップS44)。
次に、制御部1は、水位センサ3aの水位信号に基づいて水槽3に貯水されている現在の水量(第1の水量)を算出し、現在水量Lとして記憶部9に格納する(ステップS45)。なお、図12では現在水量L=0(水槽3が空の状態)とする。
そして、制御部1は、ポンプ2を1分間だけフル稼働して水槽3に水を入れる(ステップS46)。この1分間の注水中にも、水量センサ11からの流量信号が記憶部9に逐次格納されており、制御部1は、この1分間の注水で水槽3bに供給された水量Mを算出し、記憶部9に格納されている現在水量Lに供給された水量Mを加算して、この加算結果を現在水量L(第2の水量)として記憶部9に格納し(ステップS47)、現在水量Lを、記憶部10に格納している最大貯水量と比較する(ステップS48)。
制御部1は、現在水量Lが最大貯水量以下であれば、ステップS46に戻ってポンプ2をさらに1分間だけフル稼働して水槽3に水を入れる。一方、現在水量Lが最大貯水量を超えれば、水槽3の水位が満水レベルに達したと判断してポンプ2の動作を停止させる。(ステップS49)。このときの、ポンプ2から供給される水の流量(水量センサ11が出力する流量情報)の一例を図13に示す。
このように、ポンプ2が水槽3に供給する水の実際の流量に基づいて満水を判定するので、ライフラインの損傷等によってポンプ2をフル稼働させても最大流量Qmにまで達しない場合であっても、正確に満水まで貯水できる。
実施形態1の水槽システムの構成を示す図である。 同上のフローチャートを示す図である。 実施形態2の水槽システムの構成を示す図である。 同上のフローチャートを示す図である。 実施形態3の水槽システムの構成を示す図である。 同上のフローチャートを示す図である。 実施形態4のフローチャートを示す図である。 実施形態5の水槽システムの構成を示す図である。 同上のフローチャートを示す図である。 同上の注水時間と流量との関係を示す図である。 実施形態5の水槽システムの構成を示す図である。 同上のフローチャートを示す図である。 同上の流量の時間特性を示す図である。 従来の水槽システムの構成を示す図である。
符号の説明
1 制御部
2 ポンプ
3 水槽
3a 水位センサ
4 遮断弁
5 地震情報取得部
NT ネットワーク
SV1 管理サーバ
SV2 地震情報サーバ

Claims (6)

  1. 配管を接続され、貯水した水を当該配管を介して使用先へ供給する水槽と、
    水槽に水を供給するポンプと、
    水槽から配管に流れる水量を制御する遮断弁と、
    水槽の満水状態を検知する満水検知手段と、
    初期微動を検知することで生成された地震情報を取得する地震情報取得部と、
    ポンプおよび遮断弁の動作を制御する制御部とを備え、
    制御部は、動作モードとして、地震情報取得部が地震情報を取得していない場合の動作を行う通常制御モードと、地震情報取得部が地震情報を取得した場合の動作を行う満水制御モードとを備え、満水制御モード時には、遮断弁を制御して水槽から配管に流れる水を遮断するとともにポンプを動作させて水槽に水を供給し、満水検知手段が満水状態を検知した場合にポンプの動作を停止させる
    ことを特徴とする水槽システム。
  2. 前記満水検知手段が満水状態を検知した場合に満水警報をネットワークを介して送信する通信部を備え、前記制御部は、満水制御モード時に満水検知手段が満水状態を検知した場合、通信部からの満水警報の送信動作を停止させることを特徴とする請求項1記載の水槽システム。
  3. 周囲の地震の発生を検知する地震センサと、本水槽システムの破損の有無を検査する検査手段とを備え、前記制御部は、満水制御モード時に、地震センサの検知結果に基づいて地震の揺れが収まったと判定し、且つ検査手段の検査結果に基づいて破損が無いと判定すれば、満水制御モードから通常制御モードに移行することを特徴とする請求項2記載の水槽システム。
  4. 前記制御部は、満水制御モードから通常制御モードに移行する際に前記遮断弁を制御して、水槽内の水を配管から放出することを特徴とする請求項3記載の水槽システム。
  5. 前記地震情報取得部が地震情報を取得した時点で水槽を満水にするために必要な残水量を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、満水動作モード時に、前記ポンプが供給可能な水の流量とポンプの動作時間とに基づいて残水量を供給したと判断した場合に水槽の満水状態を検知する満水検知手段を構成し、当該満水検知手段が満水状態を検知した場合にポンプの動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の水槽システム。
  6. 前記水槽が貯水可能な最大貯水量、および前記地震情報取得部が地震情報を取得した時点で水槽に貯水されている第1の水量を記憶する記憶部と、前記ポンプが供給する水の流量を測定する水量センサとを備え、前記制御部は、満水動作モード時に、第1の水量に水量センサの測定結果を加算した第2の水量を最大貯水量と比較し、第2の水量が最大貯水量に達したときに水槽の満水状態を検知する満水検知手段を構成し、当該満水検知手段が満水状態を検知した場合にポンプの動作を停止させることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の水槽システム。
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