JP2009048050A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、ベルトの裏面に帯電生成物が蓄積することによる転写ムラを防止し、また転写手段が削られることによる転写不良を防止することである。
【解決手段】現像剤像を担持する感光ドラム1aと、複数のローラに支持され前記感光ドラム1aに接して回転する中間転写ベルト13と、前記感光ドラム1aの対向位置に設けられ前記ベルト13を前記感光ドラム1aに押し付ける転写部材10aと、を有する画像形成装置であって、前記転写部材10aは弾性部材31aに支持され前記ベルト13と接するシート部材32aを有し、前記シート部材32aは前記ベルト13より硬度が高いことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無端状のベルトを挟んで像担持体と転写手段が対向している画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置としては、転写手段からの転写バイアスによって、像担持体に担持されているトナー像が、無端状のベルトもしくは無端状のベルトに担持されている記録材に静電的に転移(転写)される構成が知られている。
ところが、前記転写手段として転写ローラを用いた場合には、ベルトを挟んで像担持体と転写ローラが対向する転写部近傍の外側に、広い範囲で転写バイアスによる電界が作用する。また転写ローラは、その回転方向においてベルトの裏面から徐々に離れるので、ベルトの裏面との間で剥離放電が発生し易くなる。このため、この剥離放電の発生によって、ベルトもしくはベルトに担持されている記録材に転写されたトナー像が乱され、部分的にトナー像が凝集もしくは無くなる画像不良となって現れてしまう。
その対策として、特許文献1のようにフィルム状または板状の転写手段を用いた構成が提案されている。このように転写手段をフィルム状または板状の構成にすることによって、転写部での転写バイアスによる電界が作用する範囲を従来の転写ローラの場合よりも狭くすることが可能となる。このため、転写部近傍での剥離放電や異常放電の発生を防止して、画像不良のない高品質な画像を得ることができる。
特開2000−321890号公報
しかしながら、上記従来の構成では、転写手段に対して転写に必要な電圧を与えることにより帯電生成物が発生し、転写手段が接するベルトの裏面にこの帯電生成物が蓄積して、転写不良が発生する場合がある。具体的には、転写手段に対して転写に必要な電圧を与えたときに、転写手段とベルトの間の放電によりオゾンが発生し、それに伴い窒素酸化物(NO)やその窒素酸化物に基づく硝酸塩等の帯電生成物が発生する。この帯電生成物はベルトの裏面に蓄積していき、それに伴ってベルト裏面の表面抵抗率が下がっていく。ベルトを挟んで像担持体と転写手段が対向する転写部が複数ある画像形成装置では、前述の如く帯電生成物の蓄積によりベルト裏面の表面抵抗率が下がった状態で転写手段に電圧を印加すると、隣接する転写部間において電流が流れることがある。転写部間において電流が流れているときには、像担持体上のトナー像をベルトに充分に転写することができず、ベルトの回転方向での転写ムラが画像上に現れてしまう。
また、上記特許文献1のように板状の転写手段に対してベルトが摺動する構成では、転写手段とベルトが接している部分において転写手段あるいはベルトの裏面が削られてしまう。このとき、転写手段が削られた場合には、転写手段が削られた部分において転写手段とベルトとの当接が不均一となり、転写手段が削られた部分に対応する縦スジ状の転写不良が発生してしまう。
そこで、本発明の目的は、ベルトの裏面に帯電生成物が蓄積することによる転写ムラを防止し、また転写手段が削られることによる転写不良を防止することである。
上記目的を達成するための本発明は、現像剤像を担持する像担持体と、複数の回転部材に支持され前記像担持体に接して回転する無端状のベルトと、前記像担持体の対向位置に設けられ前記ベルトを前記像担持体に押し付ける転写手段と、を有する画像形成装置であって、前記転写手段は弾性部材に支持され前記ベルトと接するシート部材を有し、前記シート部材は前記ベルトより硬度が高いことを特徴とする。
本発明によれば、ベルトの裏面に帯電生成物が付着しても、その帯電生成物をベルトよりも硬度が高いシート部材によって削り取ることができる。そのため、帯電生成物の蓄積によるベルト裏面の表面抵抗率の低下を抑え、ベルトの回転方向での転写ムラを防止することができる。
また、転写手段のシート部材はベルトよりも硬度が高いため、ベルトとの摺動によるシート部材の削れを防止することができる。そのため、転写手段の削れに起因する縦スジ状の転写不良を防止することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。したがって、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1を用いて、画像形成装置の概略構成について簡単に説明する。図1は画像形成装置全体の概略構成を示す模式断面図である。
なお、本実施の形態では、色の異なる4つの画像形成部を有する画像形成装置を例示している。図1では、画像形成部としての第1ステーションをイエロー(Y)、第2ステーションをマゼンタ(M)、第3ステーションをシアン(C)、第4ステーションをブラック(K)としている。以下、第1ステーションYの構成を説明する。尚、第2〜第4ステーションM,C,Kも第1ステーションYと同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
第1ステーションYには、現像剤像を担持する像担持体としての感光ドラム1aが設けられている。感光ドラム1aの周囲には、帯電手段としての帯電ローラ2a、クリーニング手段としてのクリーニングユニット3a、及び現像手段としての現像ユニット8aが設けられている。現像ユニット8aは、現像スリーブ4a、非磁性一成分現像剤(以下トナーという)5a、現像剤塗布ブレード7aからなる。前記感光ドラム1a、帯電ローラ2a、クリーニングユニット3a、現像ユニット8aは、一体型のプロセスカートリッジ9aとなっており、画像形成装置本体に対して着脱可能となっている。
11aは露光手段であり、レーザ光を多面鏡によって走査させるスキャナユニットまたはLEDアレイから構成され、画像信号に基づいて変調された走査ビーム12aを感光ドラム1a上に照射する。
また画像形成装置は、無端状のベルトとしての中間転写ベルト13を有している。この中間転写ベルト13は、複数の回転部材に支持されている。ここでは、駆動ローラ15、テンションローラ14、二次転写対向ローラ24に支持されている。また中間転写ベルト13は全ての感光ドラム1a〜1dに接して回転する。各感光ドラム1a〜1dの対向位置には中間転写ベルト13を介して転写手段としての一次転写部材10a〜10dが設けられており、一次転写部を構成している。この一次転写部材10a〜10dは、前記ベルト13を裏面側から各感光ドラム1a〜1dに押し付けている。二次転写対向ローラ24の対向位置には中間転写ベルト13を介して二次転写ローラ25が設けられており、二次転写部を構成している。
また、帯電ローラ2aは、帯電ローラ2aへの電圧供給手段である帯電バイアス電源20aに接続されている。現像スリーブ4aは、現像スリーブ4aへの電圧供給手段である現像バイアス電源21aに接続されている。一次転写部材10aは、一次転写バイアス10aへの電圧供給手段である一次転写バイアス電源22aに接続されている。二次転写ローラ25は二次転写バイアス電源26に接続されている。
次に画像形成動作について説明する。画像形成動作がスタートすると、感光ドラム1a〜1dや中間転写ベルト13等は所定のプロセススピードで矢印方向に回転を始める。感光ドラム1aは帯電ローラ2aに電源20aによって一様に負極性に帯電され、続いて露光装置11aからの走査ビーム12aによって画像情報に従った静電潜像が形成される。
現像ユニット8a内のトナー5aは、現像剤塗布ブレード7aによって負極性に帯電されて現像スリーブ4aに塗布される。そして、現像スリーブ4aには、現像バイアス電源21aより現像バイアスが供給される。感光ドラム1aが回転して感光ドラム1a上に形成された静電潜像が現像スリーブ4aに到達すると、静電潜像は負極性のトナーによって可視化され、感光ドラム1a上には第1色目(ここではイエロー)のトナー像が形成される。尚、第2〜第4ステーションでも第1ステーションと同様にトナー像が形成される。
また、中間転写ベルト13は、4つの感光ドラム1a〜4d全てに当接し、駆動ローラ15を駆動させることにより、感光ドラム1a〜1dに対して順方向に略同速度で回転移動する。各色の一次転写部間の距離に応じて、各色毎に一定のタイミングでコントローラ(不図示)からの書き出し信号を遅らせながら、前述の如く各感光ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する。そして、各一次転写部材10a〜10dに一次転写バイアス電源22a〜22dよりトナーと逆極性のDCバイアスを印加するようにする。以上の工程により、順に中間転写ベルト13にトナー像を転写していき、中間転写ベルト13上に多重画像が形成される。
一方、前述のトナー像の形成に合わせて、カセット16に積載されている記録材Pは、給送ローラ17により一枚ずつ給送され、レジストローラ18まで搬送される。この記録材Pは中間転写ベルト13上のトナー像に同期して、レジストローラ18によって中間転写ベルト13と二次転写ローラ25とで形成される当接部(二次転写部)へ搬送される。その後、二次転写ローラ25には2次転写バイアス電源26によりトナーと逆極性のバイアスの印加を行い、記録材P上に中間転写ベルト13上に担持された4色の多重トナー像が一括して二次転写される。
二次転写を終えた後、中間転写ベルト13上に残留した転写残トナーと、記録材Pが搬送されることによって発生する紙紛は、中間転写ベルト13に当接されたベルトクリーニング手段27により、その表面から除去・回収される。尚、ここでは、ベルトクリーニング手段27としてウレタンゴム等で形成された弾性を有するクリーニングブレードを用いている。
二次転写終了後の記録材Pは定着手段19へと搬送され、トナー像の定着を受けて画像形成物(プリント、コピー)として画像形成装置外へと排出される。
尚、ここでは、二次転写ローラ25はφ8のニッケルメッキ鋼棒を、抵抗値10Ω、厚み5mmに調整したNBRの発砲スポンジ体で覆った外径φ18のものを用いている。また、二次転写ローラ25は、中間転写ベルト13に対して5〜15g/cm程度の線圧で当設させ、且つ中間転写ベルト13の移動方向に対して順方向に略等速度で回転するように配置している。
また、中間転写ベルト13の構成としては、厚さ100μm、体積抵抗率1011ΩcmのPVDFを用いている。回転部材としてのテンションローラ14は、φ18.6のAlの金属棒を用い、テンションは総圧58.8Nとしている。回転部材としての駆動ローラ15は、Al芯金にカーボンを導電剤として分散した抵抗10Ω、肉厚1.0mmのEPDMゴムを被覆したφ25のものを用いている。回転部材としての二次転写対向ローラ24は、Al芯金にカーボンを導電剤として分散した抵抗10Ω、肉厚1.5mmのEPDMゴムを被覆したφ25のものを用いている。
〔実施例1〕
ここで図2を用いて、本発明に係る実施例1について説明する。図2は、一次転写部の要部拡大図である。図2では、第1ステーションにおける一次転写部を例示している。なお、第2〜第4ステーションについては、第1ステーションと同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
一次転写部材10aは、弾性部材31aとシート部材32aを有している。シート部材32aは弾性部材31aに支持されており、中間転写ベルト13と弾性部材31aの間に挟持されている。一次転写部材10aが有するシート部材32aは、中間転写ベルト13よりも硬度が高いことを特徴とする。
具体的には、ここでは、一次転写部材10aが有する弾性部材31aは、ウレタンの発泡スポンジ状の弾性体を肉厚2mm、幅5mm、長さ230mmの略直方体形状にしたものを用いている。硬度は、アスカーC 500gfで30°である。なお、ここでは、弾性部材31aとして発泡ウレタンを用いているが、エピクロヒドリンゴム、NBR、EPDMなどのゴム材料、マイクロセルポリマーシートなどを用いても良い。また、シート部材32aは導電シートであり、厚み200μmの超高分子導電ポリエチレンシートを用いている。シート部材32aの硬度は中間転写ベルト13の硬度よりもウォーレスH12硬度測定において10°以上高いことが好ましい。ここではシート部材32aの硬度はウォーレスH12硬度測定で90°であり、中間転写ベルトの硬度はウォーレスH12硬度測定で80°である。
シート部材32aは、弾性部材31aにより総圧4.9Nで中間転写ベルト13に押圧されている。この押圧力は、2N〜15Nの間を用いることが好ましい。シート部材32aを2N以下で押圧した場合は、シート部材32aと中間転写ベルト13との接触が不均一になり転写不良が起こり易くなる。また、シート部材32aを15N以上で押圧した場合には、駆動ローラ15にかかるトルクが大きくなってしまい、装置の大型化が必要となってしまう。
次に実施例1の作用について説明する。一次転写材10aは、弾性部材31a、シート部材32aとで構成され、弾性部材31a及びシート部材32aを中間転写ベルト13の裏面に総圧4.9Nで押圧している。このとき、シート部材32aの硬度は、中間転写ベルト13の硬度よりも高い。このため、中間転写ベルト13が駆動ローラ15によって回転しシート部材32aと中間転写ベルト13が摺動しても、硬度の低い中間転写ベルト13の裏面に蓄積した帯電生成物を硬度の高いシート部材32aで削り取ることができる。これにより、帯電生成物の蓄積による中間転写ベルト裏面の表面抵抗率の低下を抑え、ステーション間での電流漏れを防ぎ、プロセス方向(ベルトの回転方向)での転写ムラの発生を防ぐことができる。
同様に、中間転写ベルト13よりもシート部材32aの硬度が高いため、シート部材32aと中間転写ベルト13との摺動によるシート部材32aの削れを防止することができる。これにより、シート部材32aの削れた部位におけるシート部材32aと中間転写ベルト13との当接の不均一さを防ぎ、感光ドラム1a上のトナー像を転写する際に必要となる転写電流値の不均一さをも防ぐことができる。このため、シート部材32aの削れた部位に対応した縦スジ状の転写不良を防ぐことができる。
尚、前述した実施例1の作用は、第1ステーションだけでなく、第2〜第4ステーションも同様の効果が得られることはいうまでもない。
〔実施例の評価〕
実施例1の画像形成装置の効果を調べるため、プロセススピード100mm/secの画像形成装置を用いて、以下に示す比較例1と共にプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良について評価した。ここでは、初期から50k(kは1000)枚通紙後までのプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良について評価した。
〔比較例1〕
比較例1では、一次転写材10aは、弾性部材31a、シート部材32aとで構成され、弾性部材31a及びシート部材32aを中間転写ベルト13の裏面に総圧4.9Nで押圧している。このとき、シート部材32aは導電シートであり、厚み200μmの導電ポリエチレンシートを用いている。シート部材32aの硬度はウォーレスH12硬度測定で75°であり、中間転写ベルト13の硬度(80°)よりも低い。中間転写ベルト13と弾性部材31aは、実施例1と同一のものを用いている。尚、第2〜第4ステーションも第1ステーションと同様の構成としているので説明を省略する。
〔評価結果〕
評価結果を図3に示す。本評価は、画像のプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良に着目して評価を行った。また、通紙耐久テストとして、Xerox社製4024 坪量75g/mを用い、20k枚、50k枚通紙後の画像を評価した。サンプリング画像としては、ベタ画像、ハーフトーン画像をそれぞれYMCKRGB色にて出力した。
実施例1の構成においては、初期から50k枚通紙後でプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良が発生することなく、共に良好な結果が得られた。
比較例1においては、初期から20k枚通紙後まではプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良が発生することなく、共に良好な結果が得られた。しかしながら、50k枚通紙後には、中間転写ベルト13の裏面に帯電生成物が蓄積し、ベルト裏面の表面抵抗率が低下することで、隣接するステーション間において電流が流れてしまい、プロセス方向での転写ムラが発生した。また、一次転写部材が有するシート部材がベルトに削られてしまったため、そのシート部材の削れ部分に対応する位置に、画像上で縦スジ状の転写不良が発生した。
以上述べたように、本実施例によれば、ベルト13の裏面に帯電生成物が付着しても、その帯電生成物をベルト13よりも硬度が高いシート部材32aによって削り取ることができる。そのため、帯電生成物の蓄積によるベルト裏面の表面抵抗率の低下を抑え、プロセス方向(ベルト13の回転方向)での転写ムラを防止することができる。
また、一次転写部材10aが有するシート部材32aはベルト13よりも硬度が高いため、ベルト13との摺動によるシート部材32aの削れを防止することができる。そのため、シート部材32aが削れることにより発生する転写ニップにおける一次転写部材10aと中間転写ベルト13との不均一な接触を防ぐことができる。これにより、一次転写部材の削れに起因する縦スジ状の転写不良を防止することができる。
〔実施例2〕
次に、本発明に係る実施例2について説明する。ここでも、実施例1と同様に、第1ステーションにおける一次転写部を例示している。なお、第2〜第4ステーションについては、第1ステーションと同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
一次転写部材10aは、前述した実施例1(図2参照)と同様に、弾性部材31aとシート部材32aを有している。シート部材32aは弾性部材31aに支持されており、中間転写ベルト13と弾性部材31aの間に狭持されている。一次転写部材10aが有するシート部材32aは、中間転写ベルト13の硬度よりも高いことを特徴とする。
また、中間転写ベルト13の前記シート部材32aが接する面に付着した付着物を回収する回収手段を有している。ここでは、前記回収手段は、中間転写ベルト13を支持している回転部材としてのテンションローラ14である。このテンションローラ14の表面粗さは、中間転写ベルト13の裏面の表面粗さよりも粗いことを特徴とする。
具体的には、ここでは、一次転写部材10aが有する弾性部材31aは、ウレタンの発泡スポンジ状の弾性体を肉厚2mm、幅5mm、長さ230mmの略直方体形状にしたものを用いている。硬度は、アスカーC 500gfで30°である。なお、ここでは、弾性部材31aとして発泡ウレタンを用いているが、エピクロヒドリンゴム、NBR、EPDMなどのゴム材料、マイクロセルポリマーシートなどを用いても良い。また、シート部材32aは導電シートであり、厚み200μmの超高分子導電ポリエチレンシートを用いている。シート部材32aの硬度は中間転写ベルト13の硬度よりもウォーレスH12硬度測定において10°以上高いことが好ましい。ここではシート材料32aの硬度はウォーレスH12硬度測定で90°であり、中間転写ベルトの硬度はウォーレスH12硬度測定で80°である。
シート部材32aは、弾性部材31aにより総圧4.9Nで中間転写ベルト13に押圧されている。この押圧力は、2N〜15Nの間を用いることが好ましい。シート部材32aを2N以下で押圧した場合は、シート部材32aと中間転写ベルト13との接触が不均一になり転写不良が起こり易くなる。また、シート部材32aを15N以上で押圧した場合には、駆動ローラ15にかかるトルクが大きくなってしまい、装置の大型化が必要となってしまう。
また、テンションローラ14は、φ18.6のAlの金属棒を用いており、表面粗さはRzjisが22μmであり、中間転写ベルト13の裏面の表面粗さ(Rzjisが6μm)よりも粗い。またテンションローラ14のベルト13に対するテンションは総圧58.8Nとしている。
次に実施例2の作用について説明する。一次転写材10aは、弾性部材31a、シート部材32aとで構成され、弾性部材31a及びシート部材32aを中間転写ベルト13の裏面に総圧4.9Nで押圧している。このとき、シート部材32aの硬度は、中間転写ベルト13の硬度よりも高い。このため、中間転写ベルト13が駆動ローラ15によって回転しシート部材32aと中間転写ベルト13が摺動しても、硬度の低い中間転写ベルト13の裏面に蓄積した帯電生成物を硬度の高いシート部材32aで削り取ることができる。これにより、帯電生成物の蓄積による中間転写ベルト裏面の表面抵抗率の低下を抑え、一次転写部間での電流漏れを防ぎ、プロセス方向(ベルトの回転方向)での転写ムラの発生を防ぐことができる。
同様に、中間転写ベルト13よりもシート部材32aの硬度が高いため、シート部材32aと中間転写ベルト13との摺動によるシート部材32aの削れを防止することができる。これにより、シート部材32aの削れた部位におけるシート部材32aと中間転写ベルト13との当接の不均一さを防ぎ、感光ドラム1a上のトナー像を転写する際に必要となる転写電流値の不均一さをも防ぐことができる。このため、シート部材32aの削れた部位に対応した縦スジ状の転写不良を防ぐことができる。
尚、本実施例2の作用は、第1ステーションだけでなく、第2〜第4ステーションも同様の効果が得られることはいうまでもない。
また、テンションローラ14の表面粗さは、中間転写ベルト13の裏面の表面粗さよりも粗い。このため、シート部材32aと中間転写ベルト13の裏面との摺動によって発生した中間転写ベルト13の削り粉は、表面が粗いテンションローラ14に剥ぎ取られて、テンションローラ14の表面に付着する。これにより、中間転写ベルト13の削り粉は、テンションローラ14により中間転写ベルト13の裏面から除去・回収される。このため、耐久が進んだときに中間転写ベルト13の削り粉が中間転写ベルト13の裏面に固着することがなく、ベルト周期で現れる転写不良を防ぐことができる。また、テンションローラ14で中間転写ベルト13の削り粉を回収することにより、中間転写ベルト13の削り粉が駆動ローラ15に付着することを防ぎことができる。これにより、駆動ローラ15に異物が付着して発生する駆動ローラ15と中間転写ベルト13との間での滑りを防ぐことができる。
〔実施例の評価〕
実施例2の画像形成装置の効果を調べるため、プロセススピード100mm/secの画像形成装置を用いて、以下に示す比較例2,3と共にプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良について評価した。ここでは、初期から100k(kは1000)枚通紙後までのプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良について評価した。
〔比較例2〕
比較例2では、テンションローラ14は表面粗さがRzjisで4μmのものを用い、中間転写ベルト13の裏面の表面粗さ(Rzjisで6μm)よりも小さくしている。中間転写ベルト13と一次転写部材10aは、実施例2と同一のものを用いている。
〔比較例3〕
比較例3では、一次転写材10aは、弾性部材31a、シート部材32aとで構成され、弾性部材31a及びシート部材32aを中間転写ベルト13の裏面に総圧4.9Nで押圧している。このとき、シート部材32aは導電シートであり、厚み200μmの導電ポリエチレンシートを用いている。シート部材32aの硬度はウォーレスH12硬度測定で75°であり、中間転写ベルト13の硬度(80°)よりも低い。中間転写ベルト13と弾性部材31a、テンションローラ14は、実施例2と同一のものを用いている。尚、第2〜第4ステーションも第1ステーションと同様の構成としているので説明を省略する。
〔評価結果〕
評価結果を図4に示す。本評価は、画像のプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良、ベルト周期の転写不良に着目して評価を行った。また、通紙耐久テストとして、Xerox社製4024 坪量75g/mを用い、10k枚、50k枚、100k枚通紙後の画像を評価した。サンプリング画像としては、ベタ画像、ハーフトーン画像をそれぞれYMCKRGB色にて出力した。
実施例2の構成においては、初期から100k枚通紙後でプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良、ベルト周期の転写不良が発生することなく、共に良好な結果が得られた。
比較例2においては、初期から100k枚通紙後でプロセス方向での転写ムラ、縦スジ状の転写不良は発生することなく、良好であった。しかしながら、ベルト周期の転写不良については、初期から50k通紙後までは良好であったものの、100k通紙後には耐久によって中間転写ベルト13の削り粉がベルト裏面に固着し、ベルト周期の転写不良となって現れた。
比較例2においては、まずプロセス方向での転写ムラは、初期では良好であった。しかしながら、10k枚、50k枚、100k枚通紙後には、中間転写ベルト13の裏面に帯電生成物が蓄積し、中間転写ベルト裏面の表面抵抗率が低下することで、隣接する一次転写部間において電流が流れてしまい、プロセス方向での転写ムラが発生した。また、縦スジ状の転写不良については、初期では良好であった。しかしながら、10k枚、50k枚、100k枚通紙後には、シート部材32aが削れているためにシート部材32aの削れ部分に対応する位置に、画像上で縦スジ状の転写不良が発生した。また、ベルト周期の転写不良については、初期から100k枚通紙後まで良好であった。
以上述べたように、本実施例によれば、ベルト13の裏面に帯電生成物が付着しても、その帯電生成物をベルト13よりも硬度が高いシート部材32aによって削り取ることができる。そのため、帯電生成物の蓄積によるベルト裏面の表面抵抗率の低下を抑え、一次転写部間での電流漏れを防ぎ、プロセス方向(ベルト13の回転方向)での転写ムラを防止することができる。
また、一次転写部材10aが有するシート部材32aはベルト13よりも硬度が高いため、ベルトとの摺動によるシート部材32aの削れを防止することができる。そのため、シート部材32aが削れることにより発生する転写ニップにおける一次転写部材10aと中間転写ベルト13との不均一な接触を防ぐことができる。これにより、一次転写部材の削れに起因する縦スジ状の転写不良を防止することができる。
また、シート部材32aと中間転写ベルト13の裏面との摺動によって発生した中間転写ベルト13の削り粉は、ベルト裏面よりも表面粗さが粗いテンションローラ14に剥ぎ取られて、テンションローラ14の表面に付着する。これにより、中間転写ベルト13の削り粉は、テンションローラ14により中間転写ベルト13の裏面から除去・回収される。このため、耐久が進んだときに中間転写ベルト13の削り粉が中間転写ベルト13の裏面に固着することがなく、ベルト周期で現れる転写不良を防ぐことができる。
〔実施例3〕
次に図5及び図6を用いて、本発明に係る実施例3について説明する。図5は、画像形成装置全体の概略構成を示す模式断面図である。図6は、回収手段の模式断面図である。なお、回収手段以外の画像形成装置の概略構成は、前述した実施例1及び2と同様であるため、同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。また、ここでは実施例1と同様に第1ステーションにおける一次転写部を例示している。第2〜第4ステーションについては、第1ステーションと同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
一次転写部材10aは、前述した実施例1(図2参照)と同様に、弾性部材31aとシート部材32aを有している。シート部材32aは弾性部材31aに支持されており、中間転写ベルト13と弾性部材31aの間に狭持されている。一次転写部材10a〜10dが有するシート部材32aは、中間転写ベルト13の硬度よりも高いことを特徴とする。
また、中間転写ベルト13の前記シート部材32aが接する面に付着した付着物を回収する回収手段を有している。ここでは、前記回収手段は、中間転写ベルト13を支持している回転部材としてのテンションローラ14である。このテンションローラ14の表面粗さは、中間転写ベルト13の裏面の表面粗さよりも粗いことを特徴とする。さらに前記回収手段は、テンションローラ14の表面にカウンタ方向に突き当てた板状部材40を有している。
具体的には、ここでは、一次転写部材10aが有する弾性部材31aは、ウレタンの発泡スポンジ状の弾性体を肉厚2mm、幅5mm、長さ230mmの略直方体形状にしたものを用いている。硬度は、アスカーC 500gfで30°である。なお、ここでは、弾性部材31aとして発泡ウレタンを用いているが、エピクロヒドリンゴム、NBR、EPDMなどのゴム材料、マイクロセルポリマーシートなどを用いても良い。また、シート部材32aは導電シートであり、厚み200μmの超高分子導電ポリエチレンシートを用いている。シート部材32aの硬度は中間転写ベルト13の硬度よりもウォーレスH12硬度測定において10°以上高いことが好ましい。ここではシート材料32aの硬度はウォーレスH12硬度測定で90°であり、中間転写ベルトの硬度はウォーレスH12硬度測定で80°である。
シート部材32aは、弾性部材31aにより総圧4.9Nで中間転写ベルト13に押圧されている。この押圧力は、2N〜15Nの間を用いることが好ましい。シート部材32aが2N以下で押圧した場合は、シート部材32aと中間転写ベルト13との接触が不均一になり転写不良が起こり易くなる。また、シート部材32aを15N以上で押圧した場合には、駆動ローラ15にかかるトルクが大きくなってしまい、装置の大型化が必要となってしまう。
また、テンションローラ14は、φ18.6のAlの金属棒を用いており、表面粗さはRzjisが22μmであり、中間転写ベルト13の裏面の表面粗さ(Rzjisが6μm)よりも粗い。またテンションローラ14のベルト13に対するテンションは総圧58.8Nとしている。
また、テンションローラ14にカウンタ方向になるように突き当てた板状部材40は、材質をウレタンゴムを用い、肉厚t=1.2mm、侵入量α=1.0mm、当接角β=24°とし、支持部材42に支持されている。また、テンションローラ14から板状部材40によって除去された異物を回収するために、回収容器41を配置している。
次に実施例3の作用について説明する。一次転写材10aは、弾性部材31a、シート部材32aとで構成され、弾性部材31a及びシート部材32aを中間転写ベルト13の裏面に総圧4.9Nで押圧している。このとき、シート部材32aの硬度は、中間転写ベルト13の硬度よりも高い。このため、中間転写ベルト13が駆動ローラ15によって回転しシート部材32aと中間転写ベルト13が摺動しても、硬度の低い中間転写ベルト13の裏面に蓄積した帯電生成物を硬度の高いシート部材32aで削り取ることができる。これにより、帯電生成物の蓄積による中間転写ベルト裏面の表面抵抗率の低下を抑え、一次転写部間での電流漏れを防ぎ、プロセス方向(ベルトの回転方向)での転写ムラの発生を防ぐことができる。
同様に、中間転写ベルト13よりもシート部材32aの硬度が高いため、シート部材32aと中間転写ベルト13との摺動によるシート部材32aの削れを防止することができる。これにより、シート部材32aの削れた部位におけるシート部材32aと中間転写ベルト13との当接の不均一さを防ぎ、感光ドラム1a上のトナー像を転写する際に必要となる転写電流値の不均一さをも防ぐことができる。このため、シート部材32aの削れた部位に対応した縦スジ状の転写不良を防ぐことができる。
尚、本実施例3の作用は、第1ステーションだけでなく、第2〜第4ステーションも同様の効果が得られることはいうまでもない。
また、テンションローラ14の表面粗さは、中間転写ベルト13の裏面の表面粗さよりも粗い。このため、シート部材32aと中間転写ベルト13の裏面との摺動によって発生した中間転写ベルト13の削り粉は、表面が粗いテンションローラ14に剥ぎ取られて、テンションローラ14の表面に付着する。これにより、中間転写ベルト13の削り粉は、テンションローラ14より中間転写ベルト13の裏面から除去・回収される。テンションローラ14で中間転写ベルト13の削り粉を回収することにより、中間転写ベルト13の削り粉が駆動ローラ15に付着することを防ぎ、駆動ローラ15に異物が付着して発生する駆動ローラ15と中間転写ベルト13との間での滑りを防ぐことができる。さらに、テンションローラ14にカウンタ方向になるように突き当てた板状部材40によって、テンションローラ14の表面に付着した中間転写ベルト13の削り粉が剥ぎ取られ、回収容器41に回収される。このため、耐久が進んだときに中間転写ベルト13の削り粉が中間転写ベルト13の裏面に固着することがなく、ベルト周期で現れる転写不良を防ぐことができる。その上、テンションローラ14が中間転写ベルト13の裏面に付着した削り粉を除去・回収する能力を、耐久を通じて維持することができる。
以上述べたように、本実施例によれば、ベルト13の裏面に帯電生成物が付着しても、その帯電生成物をベルトよりも硬度が高いシート部材32aによって削り取ることができる。そのため、帯電生成物の蓄積によるベルト裏面の表面抵抗率の低下を抑え、一次転写部間での電流漏れを防ぎ、プロセス方向(ベルト13の回転方向での転写ムラを防止することができる。
また、一次転写部材10aが有するシート部材32aはベルト13よりも硬度が高いため、ベルトとの摺動によるシート部材32aの削れを防止することができる。そのため、シート部材32aが削れることにより発生する転写ニップにおける一次転写部材10aと中間転写ベルト13との不均一な接触を防ぐことができる。これにより、一次転写部材の削れに起因する縦スジ状の転写不良を防止することができる。
また、テンションローラの表面粗さRzjisが中間転写ベルトの裏面の表面粗さRzjisよりも粗く、テンションローラ14にカウンタ方向になるように板状部材40を突き当てている。これにより、シート部材32aと中間転写ベルト13の裏面との摺動によって発生した中間転写ベルト13の削り粉は、表面が粗いテンションローラ14に剥ぎ取られて、テンションローラの表面に付着する。これにより、中間転写ベルト13の削り粉は、テンションローラ14により中間転写ベルト13の裏面から除去・回収される。このため、耐久が進んだときに中間転写ベルト13の削り粉が中間転写ベルト13の裏面に固着することがなく、ベルト周期で現れる転写不良を防ぐことができる。さらに、テンションローラ14にカウンタ方向になるように板状部材40を突き当てていることで、テンションローラ14の表面に付着した中間転写ベルト13の削り粉を剥ぎ取ることができる。このため、テンションローラ14が中間転写ベルト13の裏面に付着した削り粉を除去・回収する能力を、耐久を通じて維持することができる。
〔実施例4〕
次に図7を用いて、本発明に係る実施例4について説明する。図7は、画像形成装置全体の概略構成を示す模式断面図である。なお、回収手段以外の画像形成装置の概略構成は、前述した実施例1及び2と同様であるため、同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。また、ここでは実施例1と同様に第1ステーションにおける一次転写部を例示している。第2〜第4ステーションについては、第1ステーションと同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
前述した実施例3では、回収手段として、テンションローラ14に板状部材40を突き当てた構成を例示したが、これに限定されるものではない。本実施例では、回収手段が、テンションローラ14の表面にカウンタ方向になるようにシート状部材50を突き当てた構成となっている。
具体的には、ここでは、テンションローラ14にカウンタ方向になるように突き当てたシート状部材50は、導電シートであり、厚み200μmの超高分子導電PEシートである。また、テンションローラ14からシート状部材50によって除去された異物を回収するために、回収容器51を配置している。なお、その他の構成は前述した実施例1及び2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
上述したように構成しても、前述した実施例3と同様の効果を得ることができる。
〔実施例5〕
次に図8を用いて、本発明に係る実施例5について説明する。図8は、画像形成装置全体の概略構成を示す模式断面図である。なお、回収手段以外の画像形成装置の概略構成は、前述した実施例1及び2と同様であるため、同一部材には同一符号を付し、説明を省略する。また、ここでは実施例1と同様に第1ステーションにおける一次転写部を例示している。第2〜第4ステーションについては、第1ステーションと同様の構成であるため、ここでは説明を省略する。
前述した実施例3又は4では、回収手段として、テンションローラ14に板状部材40又はシート状部材50をカウンタ方向に突き当てた構成を例示したが、これに限定されるものではない。本実施例では、回収手段が、テンションローラ14の表面にブラシ部材60を突き当てた構成となっている。
具体的には、ここでは、テンションローラ14に突き当てたブラシ部材60は、パイル長3mm、幅5mmのポリアミドからなるブラシである。また、テンションローラ14からブラシ部材60によって除去された異物を回収するために、回収容器61を配置している。なお、その他の構成は前述した実施例1及び2と同様であるため、ここでは説明を省略する。
上述したように構成しても、前述した実施例3と同様の効果を得ることができる。
〔他の実施例〕
前述した実施例では、画像形成部を4つ使用しているが、この使用個数は限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
また前述した実施例では、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジとして、感光ドラムと、該感光ドラムに作用するプロセス手段としての帯電手段,現像手段,クリーニング手段を一体に有するプロセスカートリッジを例示した。しかしながら、プロセスカートリッジの構成はこれに限定されるものではない。例えば、感光体ドラムの他に、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち、いずれか1つを一体に有するプロセスカートリッジであっても良い。
更に前述した実施例では、感光ドラムを含むプロセスカートリッジが画像形成装置本体に対して着脱自在な構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば各構成部材がそれぞれ組み込まれた画像形成装置、或いは各構成部材がそれぞれ着脱可能な画像形成装置であっても良い。
また前述した実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また前述した実施形態では、無端状のベルトとして中間転写ベルトを例示したが、これに限定されるものではない。例えば、無端状のベルトは記録材を静電的に担持する記録材担持体であっても良い。この記録材担持体に担持された記録材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
実施例1の画像形成装置を説明する図 一次転写部材を説明する図 実施例1の評価結果を表す表図 実施例2の評価結果を表す表図 実施例3の画像形成装置を説明する図 実施例3で用いた回収手段を説明する図 実施例4の画像形成装置を説明する図 実施例5の画像形成装置を説明する図
符号の説明
1a〜1d …感光ドラム
10a〜10d …一次転写部材
13 …中間転写ベルト
14 …テンションローラ
15 …駆動ローラ
24 …二次転写対向ローラ
25 …二次転写ローラ
31a …弾性部材
32a …シート部材
40 …板状部材
50 …シート状部材
61 …回収容器

Claims (7)

  1. 現像剤像を担持する像担持体と、複数の回転部材に支持され前記像担持体に接して回転する無端状のベルトと、前記像担持体の対向位置に設けられ前記ベルトを前記像担持体に押し付ける転写手段と、を有する画像形成装置であって、
    前記転写手段は弾性部材に支持され前記ベルトと接するシート部材を有し、前記シート部材は前記ベルトより硬度が高いことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記シート部材は、ウォーレスH12硬度測定において前記ベルトより硬度が高いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ベルトの前記シート部材が接する面に付着した付着物を回収する回収手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記回収手段は、前記ベルトを支持する回転部材であり、前記ベルトより表面粗さが粗いことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記回収手段は、前記回転部材の表面にカウンタ方向に突き当てた板状部材を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記回収手段は、前記回転部材の表面にカウンタ方向に突き当てたシート状部材を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記回収手段は、前記回転部材の表面に突き当てたブラシ部材を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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